JP6220220B2 - 地区放送システム - Google Patents
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Description
つまり、市町村4値FSKデジタル地区放送システムにおいて、簡易無線のため無線回線チャネルを他で使用していた場合に、放送を最初から行うことが出来ないという問題があった。また、5分以上の放送時には、無線回線チャネルを一旦解放し、再確保する間にリアルタイムの放送を優先しないのであれば、放送内容が失われてしまうという問題があった。
本発明によれば、その間の放送内容が放送可能となった時点で追い掛け放送することにより、その間の放送内容が放送されないまま失われてしまうことを防止することができる。
本発明によれば、一定時間経過した後でも、放送内容が失われることの無いように放送を行うことができる。
以下、本発明の実施形態1に係る無線通信システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムの構成を示す図であり、市町村同報系システム30と市町村デジタル地区放送システム70とが統合され、連動するように構成された無線通信システムの構成例を示す図である。
本発明の実施形態1に係る無線通信システムは、市町村同報系システム30の親局設備10から送信された音声情報(放送)が屋外子局20に送信され、屋外子局20が拡声装置を用いて地域住民へ音声通報すると共に、当該音声情報が市町村デジタル地区放送システム70の放送卓52を経由して戸別受信機60に送信され、当該戸別受信機60の内蔵スピーカにより音声で報知される。また、市町村同報系システム30からの音声情報(放送)送信時に、市町村デジタル地区放送システム70においてチャネル確保ができない場合には、チャネル確保ができた時点から音声情報の再生を最初から行うようにすることにより、市町村デジタル地区放送システム70において放送内容が失われることがないようにすることができる。
市町村同報系システム30は、従来と同様の構成であって、緊急災害時における緊急情報や、日常の広報連絡事項等を無線送信するデジタル基地局13を含む親局設備10と、親局設備10からの電波を受信して、緊急情報等を音声で出力する屋外子局20とから構成されている。
また、親局設備10の操作卓12にはマイクやスピーカが設けられており、例えば、マイクから緊急情報が音声入力されると、該入力されたアナログ音声信号はデジタル基地局13の制御部でデジタル信号に変換され、デジタル基地局13の無線部から屋外子局20に無線送信される。
このように、親局設備10が、緊急災害時における緊急情報や、日常の広報連絡事項等を無線送信すると、これを受信した屋外拡声子局20aは、拡声装置を用いて地域住民へ音声通報し、また、戸別受信機20bは、内蔵スピーカにより報知するようになっている。
なお、市町村デジタル地区放送システム70で用いられる無線信号は、例えば、周波数を偏移させることによりデジタルデータを送信することができる4値FSK(Frequency Shift Keying)信号である。
このように、基地局設備50が、緊急災害時における緊急情報や、日常の広報連絡事項等を無線送信すると、これを受信した戸別受信機60は、内蔵スピーカにより報知するようになっている。
なお、市町村同報系システム30の屋外子局20と市町村デジタル地区放送システム70の基地局設備50の放送卓52とを無線により接続するよう構成することも可能である。
図2は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムの放送卓の構成図である。
図2に示すように、放送卓52は、音声入力を受け付けるマイク52c、音声出力を行うスピーカ52d、オペレータからの操作や各種入力を受付け、また、各種情報を表示する操作表示部52e、制御部52a、記憶部52b等の各構成部を備え、デジタル基地局53に、音声回線202、シリアル回線203及びDIO回線204等の有線で接続されている。
また、記憶部52bは、制御部52aからの指示に基づき、市町村同報系システム30の屋外子局20から送信された放送内容を記憶する。
図3は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムにおいて、市町村同報系システムからの放送時に、市町村デジタル地区放送システムの無線回線チャネルをすぐに確保できた場合の動作シーケンスを示す図である。
市町村同報系システム30の親局設備10の操作卓12から、デジタル基地局13に放送要求を通知する(S201)。
デジタル基地局13は、屋外子局20に放送要求を送信する(S202)。
屋外子局20は、市町村デジタル地区放送システム70の放送卓52に放送要求を送信する(S203)。
放送卓52は、屋外子局20に放送要求応答を送信し(S204)、デジタル基地局53に送信制御要求[チャネル確保]を送信する(S205)。
デジタル基地局53は、放送卓52に状態通知[確保中]を送信する(S206)。
放送卓52は、状態を呼出中に遷移させ(S207)、遠隔操作装置51に通報ステータス[呼出中](S208)、屋外子局20に放送ステータス通知[呼出中]を送信する(S209)。
放送卓52は、電文送信要求[放送開始]をデジタル基地局53に送信する(S212)。
デジタル基地局53は、戸別受信機60に放送開始信号を送信し(S213)、放送卓52に電文送信応答を送信する(S214)。
放送卓52は、通報ステータス[放送可]を遠隔操作装置51及び屋外子局20に送信し(S215、S216)、デジタル基地局53に電文送信要求[音声]を送信する(S217)。
デジタル基地局53は、音声切替通知[音声]を戸別受信機60に送信し(S218)、電文送信応答を放送卓に送信する(S219)。
戸別受信機60は、スピーカを開く(S220)。
市町村同報系システム30の親局設備10は、音声切替が行われると(T201)、音声切替通知を屋外子局20に送信する(T202)。
屋外子局20は、音声切替通知を市町村デジタル地区放送システム70の放送卓52に送信する(T203)。
図4は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムにおいて、市町村同報系システムからの放送時に、市町村デジタル地区放送システムの無線回線チャネルが使用中だった場合の動作シーケンスを示す図である。
市町村同報系システム30の親局設備10の操作卓12から、デジタル基地局13に呼出要求を通知する(S101)。
デジタル基地局13は、屋外子局20に放送要求を送信する(S102)。
屋外子局20は、市町村デジタル地区放送システム70の放送卓52に放送要求を送信する(S103)。
放送卓52は、屋外子局20に放送要求応答を送信し(S104)、デジタル基地局53に送信制御要求[チャネル確保]を送信する(S105)。
デジタル基地局53は、放送卓52に状態通知[確保中]を送信する(S106)。
放送卓52は、状態を呼出中に遷移させ(S107)、遠隔操作装置51に通報ステータス[呼出中](S108)、屋外子局20に放送ステータス通知[呼出中]を送信する(S109)。
放送卓52は、チャネル確保できていないと判断すると、市町村同報系システム30からの放送内容を録音する。また、録音と同時に、音声切替通知のタイミングと内容も保持する(S113)。
デジタル基地局53は、CH2もチャネルが受信ありの場合には、次のチャネルCH3のキャリアモニタリングを行う(S114)。
デジタル基地局53は、CH3もチャネルが受信ありの場合には、元に戻り、チャネルCH1のキャリアモニタリングを再び行う(S115)。これを繰り返し行い、一定期間、確保できるチャネルが見つかるまで行う。
屋外子局20は、音声切替通知を市町村デジタル地区放送システム70の放送卓52に送信する(T103)。
放送卓52は、録音中であれば、音声切替通知の情報とタイミングを保持する(T104)。
S115によるチャネルのキャリアモニタリングの結果、デジタル基地局53でチャネル確保できた時点で、放送卓52に状態通知[チャネル確保]を送信する(S116)。
放送卓52は、電文送信要求[放送開始]をデジタル基地局53に送信する(S117)。
デジタル基地局53は、戸別受信機60に放送開始信号を送信し(S118)、放送卓52に電文送信応答を送信する(S119)。
放送卓52は、通報ステータス[通報可]を遠隔操作装置51及び屋外子局20に送信し(S120)、デジタル基地局53に電文送信要求[音声]を送信する(S121)。
デジタル基地局53は、音声切替通知[音声]を戸別受信機60に送信し(S122)、電文送信応答を放送卓52に送信する(S123)。
戸別受信機60は、スピーカを開く(S124)。
放送卓52は、記憶部52bに録音している放送内容を最初から再生する(S125)。また、音声切替通知も切り替わったタイミングで送信する。
尚、チャネル確保ができた時点からの音声情報の再生は、放送内容の途中からではあるが、リアルタイムで放送を継続して行ってもよい。
以下、本発明の実施形態2に係る無線通信システムについて、詳細に説明する。
なお、本発明の実施形態2に係る無線通信システムの構成は、本発明の実施形態1に係る無線通信システムの構成と同様である。
本発明の実施形態2に係る無線通信システムは、市町村同報系システム30の親局設備10から送信された音声情報(放送)が屋外子局20に送信され、屋外拡声子局20aが拡声装置を用いて地域住民へ音声通報し、また、戸別受信機20bが内蔵スピーカにより報知すると共に、当該音声情報が市町村デジタル地区放送システム70の放送卓52を経由して戸別受信機60に送信され、当該戸別受信機60の内蔵スピーカにより音声で報知される。また、市町村同報系システム30からの音声情報(放送)送信時に、市町村デジタル地区放送システム70においてチャネル確保ができない場合には、チャネル確保ができた時点から音声情報の再生を最初から行うようにすると共に、5分以上の放送時に、無線回線チャネルを一旦解放した場合でも、放送内容が失われることがないようにすることができる。
図5は、本発明の実施形態2に係る無線通信システムにおいて、市町村同報系システムからの放送時に、市町村デジタル地区放送システムの無線回線チャネルをすぐに確保でき、5分以上の放送をする場合の動作シーケンスを示す図であり、放送のリアルタイム性を優先した場合を示す。
なお、市町村同報系システム30からの放送開始から放送5分経過前までのシーケンス(図5の一点鎖線内)は図3に示した動作シーケンスによる。
デジタル基地局53は、無線回線チャネルを解放し(S302)、放送卓52に状態通知[確保中]を送信する(S303)。この時、チャネルを解放するため、音声は戸別受信機60にはいかない。
デジタル基地局53は、CH1でキャリアモニタリングを行い(S304)、無線回線チャネルを再確保できたら、放送卓52に状態通知[チャネル確保]を送信する(S305)。
図6は、本発明の実施形態2に係る無線通信システムにおいて、市町村同報系システムからの放送時に、市町村デジタル地区放送システムの無線回線チャネルをすぐに確保でき、5分以上の放送をする場合の動作シーケンスを示す図であり、放送内容を優先した場合を示す。
なお、市町村同報系システム30からの放送開始から放送5分経過前までのシーケンス(図6の一点鎖線内)は図3に示した動作シーケンスによる。
デジタル基地局53は、無線回線チャネルを解放し(S403)、放送卓52に状態通知[確保中]を送信する(S404)。この時、チャネルを解放するため、音声は戸別受信機60にはいかない。
デジタル基地局53は、CH1でキャリアモニタリングを行い(S405)、無線回線チャネルを再確保できたら、放送卓52に状態通知[チャネル確保]を送信する(S406)。
放送卓52は、放送の再生を開始する(S407)。
図7は、本発明の実施形態2に係る無線通信システムにおいて、市町村同報系システムからの放送時に、市町村デジタル地区放送システムの無線回線チャネルが所定の時間経過後に確保でき、5分以上の放送をする場合の動作シーケンスを示す図であり、さらに放送内容を優先した場合を示す。
なお、市町村同報系システム30からの放送開始から放送5分経過前までのシーケンス(図7の一点鎖線内)は図4に示した動作シーケンスによる。
デジタル基地局53は、無線回線チャネルを解放し(S502)、放送卓52に状態通知[確保中]を送信する(S503)。この時、チャネルを解放するため、音声は戸別受信機60にはいかない。
デジタル基地局53は、CH1でキャリアモニタリングを行い(S504)、無線回線チャネルが再確保できたら、放送卓52に状態通知[チャネル確保]を送信する(S505)。
放送卓52は、放送の再生を開始する(S506)。
尚、本発明は、追い掛け再生ではなく、チャネル再確保後に途中からではあるが、リアルタイムで放送を継続して行ってもよい。
Claims (2)
- 市町村同報系システムからの通報を通知可能な地区放送システムにおいて、
市町村同報系システムからの通報を録音可能な放送卓と、
戸別受信機に出力する基地局と、
前記基地局からの音声通知を受信し、スピーカから音声放送する戸別受信機と、
を有し、
放送が継続して5分以上の場合には、5分以上経過する前に使用している無線回線チャネルを一度切断した後、無線回線チャネルを再確保し、無線回線チャネルが確保できた時点で前記放送を継続することを特徴とする地区放送システム。 - 市町村同報系システムからの通報を通知可能な地区放送システムにおいて、
市町村同報系システムからの通報を録音可能な放送卓と、
戸別受信機に出力する基地局と、
前記基地局からの音声通知を受信し、スピーカから音声放送する戸別受信機と、
を有し、
放送が継続して5分以上の場合には、5分以上経過する前に使用している無線回線チャネルを一度切断すると共に、放送中の放送内容を録音後、無線回線チャネルを再確保し、無線回線チャネルが確保できた時点で前記録音した放送内容を再生することを特徴とする地区放送システム。
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