JP6210929B2 - 判定装置および判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、抵抗率が互いに異なる2つの構成体が積層された積層体における各構成体間の界面の界面抵抗の大きさが基準を満たすか否かを判定する判定装置および判定方法に関するものである。
抵抗率が互いに異なる板状または膜状の複数の構成体が積層された積層体を用いる構造体として、リチウムイオン電池が知られている。このリチウムイオン電池は、金属箔の一面または両面に活物質を塗布して形成した活物質層で構成される電極(膜状の2つの構成体が積層された積層体)を複数重ねることによって作製される。この場合、リチウムイオン電池を構成する各電極の良否を判定する判定項目の1つとして、金属箔と活物質層との密着状態の良否がある。この密着状態の良否を判定する試験方法として、剥離試験(ピール試験)や碁盤目試験が知られている。剥離試験では、活物質層の表面に貼付した粘着テープを引き上げる際に金属箔から活物質層がどの程度引き剥がされるかを観察し、その観察結果から密着状態の良否を判定する。また、碁盤目試験では、例えば0.5mm程度のピッチで並べた複数の針を電極における活物質層の表面に所定の加重を加えて押し付けつつ表面に沿って直線的に移動させて活物質層を引っ掻き、次いで、電極を90°回動させて同様にして各針で活物質層を引っ掻く。続いて、引っ掻きによって生じた活物質層の剥離の程度を観察し、その観察結果から密着状態の良否を判定する。
しかしながら、上記の剥離試験や碁盤目試験では、良否判定を試験者による観察で行っているため、判定結果に試験者の主観が入る余地があり、この結果、金属箔と活物質層との密着状態の良否判定を正確に行うことが困難であるという課題が存在する。また、剥離試験や碁盤目試験では、試験手順が煩雑で時間を要するため、試験効率が悪いという課題も存在する。発明者らは、これらの課題を解決する技術を検討した結果、金属箔と活物質層との界面の界面抵抗が小さいほど金属箔と活物質層との密着状態が良好であり、界面抵抗の大きさが十分に小さいか否か(予め決められた基準を満たすか否か)を正確かつ容易に行うことができれば、上記の課題を解決することが可能であることを見いだした。この場合、電極のような板状体の抵抗を測定する技術として、四探針法で抵抗(表面抵抗や体積固有抵抗)を測定する測定方法(例えば、特許第2833623号公報に開示されている測定方法)が知られており、この方法で界面の抵抗を測定する方法が考えられる。
特許第2833623号公報(第3−22頁、第1図)
ところが、従来から知られている四探針法では、上記した電極を構成する金属箔と活物質層との界面の抵抗を測定することが困難である。すなわち、四探針法は、測定原理上、単一の材料で形成された測定対象の抵抗を測定することを前提としている。このため、抵抗率が互いに異なる複数の構成体が積層された測定対象の体積固有抵抗を測定したときには、測定値が、測定対象全体としての平均的な体積固有抵抗の値であるのか、表面に近い部分の体積固有抵抗の値であるのかを特定することが困難である。したがって、四探針法によって金属箔と活物質層との界面の抵抗を測定することも困難である。このように、金属箔と活物質層との密着状態の良否を正確かつ容易に判定するのに不可欠である金属箔と活物質層との界面の抵抗を従来の四探針法で測定することは困難であり、これに代わる技術の開発が望まれている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、抵抗率が互いに異なる2つの構成体が積層された積層体における各構成体の密着状態の良否を正確かつ容易に判定し得る判定装置および判定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の判定装置は、抵抗率が互いに異なる板状または膜状の2つの構成体が積層された積層体における当該各構成体間の界面の界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすか否かを判定可能に構成され、前記積層体を構成する前記各構成体のうちの抵抗率が高い構成体の表面における2つの信号入力部位に電気信号を供給した状態で、前記各信号入力部位を結ぶ線分に直交しかつ前記各信号入力部位を通る2本の直線で挟んで区画した前記表面上の区画領域内の部位であって当該各信号入力部位のいずれか一方との間の離間距離が互いに異なる少なくとも3つの測定対象部位における電位を測定する電位測定処理を実行する測定部と、前記電位測定処理によって測定された前記各電位に基づいて前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすか否かを判定する判定処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記判定処理において、前記いずれか一方の信号入力部位との間の前記離間距離が最も長い前記測定対象部位を基準部位として当該基準部位における前記電位と当該基準部位を除く他の前記測定対象部位における前記電位との電位差をそれぞれ算出し、当該各電位差同士の比較結果が予め規定された規定条件を満たしたときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすと判定する処理、および前記規定条件を満たさないときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たさないと判定する処理の少なくとも一方を実行する。
また、請求項2記載の判定装置は、請求項1記載の判定装置において、前記各測定対象部位は、隣接する測定対象部位同士の間隔が互いに等しくなるように設定されている。
また、請求項3記載の判定装置は、請求項1または2記載の判定装置において、前記各測定対象部位は、前記各信号入力部位を結ぶ前記線分上に設定されている。
また、請求項4記載の判定装置は、請求項3記載の判定装置において、前記基準部位は、前記線分の中心部に設定されている。
また、請求項5記載の判定装置は、請求項1から4のいずれかに記載の判定装置において、前記処理部は、前記基準部位を除く他の2つの前記測定対象部位のうちの前記基準部位との間の離間距離が短い一方の測定対象部位における前記電位差を、当該2つの測定対象部位のうちの他方の測定対象部位における前記電位差で除算し、前記比較結果としての当該除算した除算値が予め決められた規定値よりも小さいときに前記規定条件を満たしたとする。
また、請求項6記載の判定方法は、抵抗率が互いに異なる板状または膜状の2つの構成体が積層された積層体における当該各構成体間の界面の界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすか否かを判定する判定方法であって、前記積層体を構成する前記各構成体のうちの抵抗率が高い構成体の表面における2つの信号入力部位に電気信号を供給した状態で、前記各信号入力部位を結ぶ線分に直交しかつ前記各信号入力部位を通る2本の直線で挟んで区画した前記表面上の区画領域内の部位であって当該各信号入力部位のいずれか一方との間の離間距離が互いに異なる少なくとも3つの測定対象部位における電位を測定する電位測定処理を実行し、前記電位測定処理によって測定した前記各電位に基づいて前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすか否かを判定する判定処理を実行し、前記判定処理において、前記いずれか一方の信号入力部位との間の前記離間距離が最も長い前記測定対象部位を基準部位として当該基準部位における前記電位と当該基準部位を除く他の前記測定対象部位における前記電位との電位差をそれぞれ算出し、当該各電位差同士の比較結果が予め規定された規定条件を満たしたときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすと判定する処理、および前記規定条件を満たさないときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たさないと判定する処理の少なくとも一方を実行する。
請求項1記載の判定装置、および請求項6記載の判定方法では、積層体を構成する抵抗率が高い構成体の表面における2つの信号入力部位に電気信号を供給した状態で一方の信号入力部位との間の離間距離が互いに異なる少なくとも3つの測定対象部位における電位を測定し、一方の信号入力部位との間の離間距離が最も長い測定対象部位における電位と他の測定対象部位における電位との電位差を算出し、各電位差同士を比較した比較結果が規定条件を満たしたときに界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすと判定処理、および規定条件を満たさないときに界面抵抗の大きさが基準を満たさないと判定する処理の少なくとも一方を実行する。このため、この判定装置および判定方法によれば、従来の測定方法では測定が困難な積層体の界面抵抗の測定値を用いることなく(界面抵抗の値を直接測定することなく)、直接測定することが可能な表面における電位を用いて、積層体における界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすか否か(例えば、判定対象の積層体における界面抵抗の大きさが良品の積層体における界面抵抗の大きさ未満かまたは同程度であるか否か)を正確に判定することができる。このため、この判定装置および判定方法によれば、煩雑で時間を要する作業を伴う剥離試験や碁盤目試験とは異なり、積層体を構成する各構成体同士の密着状態の良否を、界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすか否かの判定結果に基づいて短時間で正確かつ容易に判定することができる。
また、請求項2記載の判定装置では、隣接する測定対象部位同士の間隔が互いに等しくなるように各測定対象部位が設定されている。この場合、例えば、一対の測定対象部位の間隔が長く、他の一対の測定対象部位の間隔が短くなるように設定されているときには、界面抵抗が小さい良品の積層体における比較結果と、界面抵抗が大きい積層体における比較結果との差が生じ難くなる。これに対して、隣接する測定対象部位同士の間隔が互いに等しくなるように設定したときには、良品の積層体における比較結果と、界面抵抗が大きい積層体における比較結果との差が明確に生じる。このため、この判定装置によれば、積層体における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定をより正確に行うことができる結果、積層体を構成する各構成体同士の密着状態の良否をより正確に判定することができる。
また、請求項3記載の判定装置によれば、2つの信号入力部位を結ぶ線分上に各測定対象部位を設定したことにより、例えば、2つの信号入力部位を結ぶ線分以外の直線上に各測定対象部位を設定する構成や、各測定対象部位が1つの直線上に位置していない構成と比較して、一方の信号入力部位から測定対象部位までの離間距離に応じた電位の変化が明確に表れる。このため、この判定装置によれば、良品の積層体における比較結果と、界面抵抗が大きい積層体における比較結果との差がより確実に生じる結果、積層体における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定をさらに正確に行うことができる。
また、請求項4記載の判定装置では、基準部位が2つの信号入力部位を結ぶ線分の中心部に設定されている。この場合、2つの信号入力部位を結ぶ線分上に各測定対象部位を設定したときには、この線分の中心部に近い測定対象部位ほど、一方の信号入力部位から測定対象部位までの離間距離の変化に対する測定対象部位における電位の変化の比率が小さくなる。また、この特性は、界面抵抗が大きい積層体よりも界面抵抗が小さい積層体の方が顕著である。このため、この判定装置によれば、界面抵抗が小さい良品の積層体における比較結果と、界面抵抗が大きい積層体における比較結果との差がさらに明確に生じる結果、積層体における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定を一層正確に行うことができる。
また、請求項5記載の判定装置では、基準部位との間の離間距離が短い測定対象部位における電位差を、測定対象部位との間の離間距離が長い測定対象部位における電位差で除算した値が規定値よりも小さいときに規定条件を満たしたとする。このため、この判定装置によれば、簡易な演算処理で判定処理を行うことができるため、界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定を短時間で行うことができる。
判定装置1の構成を示す構成図である。 リチウムイオン電池200の断面の構成を示す構成図である。 判定方法を説明する第1の説明図である。 判定方法を説明する第2の説明図である。 判定方法を説明する第3の説明図である。 判定方法を説明する第4の説明図である。 判定処理50のフローチャートである。
以下、判定装置および判定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、判定装置の一例としての図1に示す判定装置1の構成について説明する。判定装置1は、例えば、図2に示すリチウムイオン電池200の正極100aおよび負極100b(いずれも「積層体」に相当し、以下、正極100aおよび負極100bを区別しないときには「電極100」ともいう)を構成する各構成体間の界面の界面抵抗の大きさが予め決められた基準(後述する良否判定基準)を満たすか否かを判定可能に構成されている。
ここで、リチウムイオン電池200は、図2に示すように、一例として、正極100aと負極100bとを、各電極100間にセパレータ110を挟んで重ね合わせて構成されている。なお、同図では、リチウムイオン電池200の構成を概略的に図示しているため、各電極100や各セパレータ110が収容される筐体等の図示を省略している。
正極100aおよび負極100bは、抵抗率が互いに異なる板状または膜状の2つの構成体が積層されてそれぞれ構成されている。具体的には、正極100aは、図2に示すように、一例として、アルミニウムで膜状に形成された構成体(抵抗率が低い構成体)としての金属箔101aと、金属箔101aの一面に活物質としてのコバルト酸リチウムを塗布することで膜状に形成された構成体(抵抗率が高い構成体)としての活物質層102aとを備えて構成されている。この場合、金属箔101aと活物質層102aとが密着しているほど高機能であることが知られている。また、金属箔101aと活物質層102aの界面103aの界面抵抗が小さいほど密着状態が良好である(密着が高い)ことが発明者らの研究結果から明らかとなっている。
負極100bは、図2に示すように、一例として、銅で膜状に形成された構成体(抵抗率が低い構成体)としての金属箔101b(以下、上記した正極100aの金属箔101aと金属箔101bとを区別しないときには「金属箔101」ともいう)と、金属箔101bの一面または両面(この例では、一面)に活物質としてのカーボンを塗布することで膜状に形成された構成体(抵抗率が高い構成体)としての活物質層102b(以下、上記した正極100aの活物質層102aと活物質層102bとを区別しないときには「活物質層102」ともいう)とを備えて構成されている。この負極100bにおいても、正極100aと同様にして、金属箔101bと活物質層102bとが密着しているほど高機能であり、金属箔101bと活物質層102bとの界面103b(以下、正極100aの活物質層102aと界面103bとを区別しないときには「界面103」ともいう)の界面抵抗が小さいほど密着状態が良好である(密着が高い)ことが発明者らの研究結果から明らかとなっている。
セパレータ110は、正極100aおよび負極100bを隔離して短絡を防止すると共に、空孔内に電解液を保持して電極100間におけるリチウムイオンの通路を形成する機能を有する部材であって、一例として、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂で形成された多孔質膜 (フィルム)で構成されている。
一方、判定装置1は、図1に示すように、測定部11、処理部12、プローブユニット13、記憶部14および表示部15を備えて構成されている。
測定部11は、図外の電源部および電圧検出部を備えて構成され、図3,4に示すように、電極100(活物質層102)の表面Sにおける2つの信号入力部位Ps1,Ps2にプローブユニット13を介して測定用の電気信号(一例として、直流定電流)を供給した状態で、表面Sにおける3つ(少なくとも3つの一例)の測定対象部位Pv1〜Pv3(両図参照:以下、区別しないときには「測定対象部位Pv」ともいう)の電位V1〜電位V3(以下、区別しないときには「電位V」ともいう)を測定する電位測定処理を実行する。
ここで、信号入力部位Ps1,Ps2は、図3,4に示すように、電極100を構成する各構成体(金属箔101および活物質層102)のうちの抵抗率が高い方の構成体である活物質層102の表面Sに設定されている。また、測定対象部位Pv1〜Pv3は、図4に示すように、信号入力部位Ps1,Ps2を結ぶ線分Laに直交しかつ各信号入力部位Ps1,Ps2をそれぞれ通る2本の直線Ls1,Ls2で挟んで区画した表面S上の区画領域T内に設定されている。具体的には、各測定対象部位Pv1〜Pv3は、区画領域T内の部位であって、信号入力部位Ps1(信号入力部位Ps1,Ps2のいずれか一方の一例としてのソース側(正極側)の信号入力部位Ps)との間の離間距離(直線距離)Da1〜Da3(以下、区別しないときには「離間距離Da」ともいう)が互いに異なる部位に設定されている。
この場合、測定対象部位Pv1〜Pv3は、図4に示すように、一例として、上記した線分La上に設定されている。また、この例では、測定対象部位Pv1〜Pv3は、隣接する測定対象部位Pv同士の間隔Db1,Db2(以下、区別しないときには「間隔Db」ともいう)が互いに等しくなるように設定されている。また、この例では、信号入力部位Ps1との間の離間距離Daが最も長い測定対象部位Pv3(以下、この測定対象部位Pv3を「基準部位」ともいう)が、線分Laの中心部に設定されている。
処理部12は、測定部11を制御して電位測定処理を実行させる。また、処理部12は、記憶部14を制御して測定部11によって測定された電位Vを記憶させる。また、処理部12は、後述する判定処理50(図7参照)を実行して、電極100における金属箔101と活物質層102との界面103の界面抵抗の大きさが予め決められた良否判定基準を満たすか否かを判定し、判定結果を表示部15に表示させる。この場合、良否判定基準は、金属箔101と活物質層102との密着状態が良好であるか否かを判定するための基準であって、一例として、「判定対象の電極100における界面抵抗の大きさが、良品の電極100における界面抵抗の大きさ以下」との基準が良否判定基準として予め決められている。
ここで、抵抗率が互いに異なる複数の構成体間の界面の界面抵抗を従来の測定方法で測定するのが困難なため、界面103の界面抵抗の大きさが上記した良否判定基準を満たすか否かを界面抵抗の測定値から判定するのは困難である。そこで、発明者は、界面抵抗を直接測定することなく(界面抵抗の測定値を用いることなく)、直接測定することが可能な他の測定量としての表面Sの電位Vを用いて、界面103の界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かを判定する判定方法を開発した。
この判定方法では、図5,6に示すように、上記した基準部位としての測定対象部位Pv3における電位V3と測定対象部位Pv1における電位V1との電位差M1、および測定対象部位Pv3における電位V3と測定対象部位Pv2における電位V2との電位差M2(以下、電位差M1,M2を区別しないときには「電位差M」ともいう)を算出し、電位差M1,M2同士の比較結果が予め規定された規定条件を満たしたときに界面103の界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすと判定する。
より具体的には、図5,6に示すように、基準部位としての測定対象部位Pv3を除く測定対象部位Pv(この例では、測定対象部位Pv1,Pv2)のうちの、測定対象部位Pv3との間の離間距離(直線距離)が短い測定対象部位Pv(この例では、離間距離Dc2が離間距離Dc1よりも短い測定対象部位Pv2:「一方の測定対象部位」)における電位差M2を、測定対象部位Pv3との間の離間距離が長い測定対象部位Pv(この例では、離間距離Dc1が離間距離Dc2よりも長い測定対象部位Pv1:「他方の測定対象部位」)における電位差M1で除算する。また、比較結果としての除算値Q(M2/M1)が予め決められた規定値kよりも小さいとき(Q<kのとき)に規定条件を満たしたとして、界面103の界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすと判定する。
上記した判定方法の判定原理を説明する。まず、界面103の界面抵抗が大きいときには、図5の上図に示すように、活物質層102から金属箔101には測定用の電気信号があまり流れず、電気信号が主として活物質層102内を流れることとなる。このときには、同図の下図に示すように、測定対象部位Pvが信号入力部位Ps1から遠ざかる(信号入力部位Ps1と測定対象部位Pvとの間の離間距離Daが長くなる)のに従い、離間距離Daの変化に対する電位Vの変化の比率が大きくは変わらない状態で電位Vが徐々に低くなる。
一方、界面103の界面抵抗が小さいときには、図6の上図に示すように、界面103を介して活物質層102から金属箔101に測定用の電気信号が流れ易いため、電気信号が主として金属箔101内を流れることとなる。このときには、同図の下図に示すように、信号入力部位Ps1に近い測定対象部位Pvでは、離間距離Daの変化に対して電位Vが大きく変化し、測定対象部位Pv3の近傍(信号入力部位Ps1,Ps2の中点)では、離間距離Daの変化に対して電位Vが僅かしか変化しない状態、つまり離間距離Daの変化に対する電位Vの変化の比率が小さい状態となる。
ここで、界面103の界面抵抗が大きいときの測定対象部位Pv2における電位差M2を測定対象部位Pv1における電位差M1で除算した除算値Q(以下、界面103の界面抵抗が大きいときの除算値Qを「除算値Q1」ともいう)と、界面103の界面抵抗が小さいときの測定対象部位Pv2における電位差M2を測定対象部位Pv1における電位差M1で除算した除算した除算値Q(以下、界面103の界面抵抗が小さいときの除算値Qを「除算値Q2」ともいう)とを比較すると、除算値Q1の方が除算値Q2よりも大きいことが、図5,6から明らかである。このことから、界面103の界面抵抗が小さいほど除算値Qが小さい(界面抵抗が大きいほど除算値Qが大きい)ことが理解される。そして、このことから、例えば、複数の良品の正極100aについて測定した電位Vから算出した各除算値Qの最大値を規定値kとして予め規定し、判定対象の電極100における除算値Qがこの規定値kよりも小さいか否か(若しくは、規定値k以下か否か)を判定することで、界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かを判定することができることが理解される。
プローブユニット13は、複数のプローブ31と、プローブ31を支持する支持部32とを備えて構成されている。この場合、プローブユニット13は、図3に示すように、一例として、各信号入力部位Ps1,Ps2に接触させる2本のプローブ31、および各測定対象部位Pv1〜Pv3に接触させる3本のプローブ31の合計5本のプローブ31を備えている。
記憶部14は、処理部12の制御に従い、測定部11によって測定された電位Vを記憶する。また、記憶部14は、処理部12によって実行される判定処理50において用いられる予め規定された規定値kを記憶する。この場合、良品の電極100に対して上記した電位測定処理を実行して測定した各電位Vから求めた除算値Q(M2/M1)の値を規定値kとして規定することもできるし、電極100を構成する金属箔101および活物質層102の物性を示すパラメータを用いて計算式から計算した値を規定値kとして規定することもできる。
表示部15は、処理部12の制御に従い、判定処理50において処理部12によって行われる界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定結果を表示する。
次に、判定装置1を用いて、図2に示すリチウムイオン電池200の各電極100を構成する構成体としての金属箔101と活物質層102との界面103の界面抵抗の大きさが予め決められた基準値よりも小さいか否か(言い換えれば、大きいか否か)を判定する判定方法について説明する。なお、複数の良品の正極100aについて測定した各測定対象部位Pvにおける電位Vから算出した各除算値Qの最大値が規定値kとして規定されて、記憶部14に記憶されているものとする。
まず、正極100aを判定対象とするときには、図3に示すように、正極100aを載置台300の上に載置する。この場合、正極100aを構成する各構成体のうちの抵抗率が高い方の構成体である活物質層102aを上向きにした状態で載置する。次いで、各プローブ31の先端部を下向きにした状態のプローブユニット13を正極100aにおける活物質層102aの上に載置する。この際に、同図に示すように、活物質層102aの表面Sにおける信号入力部位Ps1,Ps2および測定対象部位Pv1〜Pv3に各プローブ31の先端部がそれぞれ接触する。
続いて、図外の操作部を操作して測定の開始を指示する。これに応じて、処理部12が、図7に示す判定処理50を実行する。この判定処理50では、処理部12は、測定部11に対して電位測定処理の実行を指示する(ステップ51)。
この電位測定処理では、測定部11は、図外の電源部から測定用の電気信号(一例として、直流定電流)を出力させる。この際に、プローブユニット13のプローブ31を介して電気信号が正極100aの活物質層102aの表面Sにおける信号入力部位Ps1,Ps2間に供給される。次いで、測定部11は、表面Sにおける各測定対象部位Pv1〜Pv3の電位V(信号入力部位Ps2と各測定対象部位Pvとの間の電位差)を電圧検出部によって検出し、その電位V(電位Vを示すデータ)を処理部12に出力する。続いて、処理部12は、電位Vを記憶部14に記憶させる。
次いで、処理部12は、測定対象部位Pv3(基準部位)における電位V3と測定対象部位Pv1における電位V1との電位差M1、および測定対象部位Pv3における電位V3と測定対象部位Pv2における電位V2との電位差M2を算出する(ステップ52)。
続いて、処理部12は、測定対象部位Pv2(測定対象部位Pv3を除く各測定対象部位Pvのうちの測定対象部位Pv3との間の離間距離Dcが短い測定対象部位Pv)における電位差M2を、測定対象部位Pv1(測定対象部位Pv3を除く各測定対象部位Pvのうちの測定対象部位Pv3との間の離間距離Dcが長い測定対象部位Pv)における電位差M1で除算した除算値Qを求める。次いで、処理部12は、記憶部14から規定値kを読み出して、除算値Qが規定値kよりも小さいか否かを判別する(ステップ53)。
ここで、上記したように、界面103の界面抵抗が小さいほど除算値Qが小さい(界面抵抗が大きいほど除算値Qが大きい)ため、判定対象の正極100aについての除算値Qが、良品の正極100aについて測定した電位Vから算出した除算値Qとしての規定値kよりも小さいとき(予め規定された規定条件を満たしたとき)には、判定対象の正極100aの界面抵抗の大きさが良品の正極100aの界面抵抗の大きさよりも小さいとの良否判定基準を満たしている。このため、処理部12は、ステップ53において、除算値Qが規定値kよりも小さい(Q<kである)と判別したときには、判定対象の正極100aの界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たしている(具体的には、判定対象の正極100aの界面抵抗が良品の正極100aの界面抵抗よりも小さいかまたは同程度)と判定する(ステップ54)。続いて、処理部12は、判定結果を表示部15に表示させて(ステップ56)、この判定処理50を終了する。
一方、上記したステップ53において、判定対象の正極100aについての除算値Qが規定値k以上(Q≧kである)と判別したとき(予め規定された規定条件を満たしていないとき)には、判定対象の正極100aの界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たしていない(具体的には、判定対象の正極100aの界面抵抗が良品の正極100aの界面抵抗よりも大きい)と判定する(ステップ55)。次いで、処理部12は、判定結果を表示部15に表示させて(ステップ56)、この判定処理50を終了する。
次に、負極100bを判定対象とするときには、活物質層102bを上向きにした状態の負極100bを載置台300の上に載置する。続いて、正極100aを判定対象とした上記の手順と同様にして、負極100bの上にプローブユニット13を載置し、次いで、図外の操作部を操作して測定の開始を指示する。これに応じて、処理部12が、上記した判定処理50を実行する。この際に、処理部12は、上記した各処理(各ステップ)を実行して負極100bにおける界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かを判定し、その結果を表示部15に表示させる。
このように、この判定装置1および判定方法では、電極100を構成する抵抗率が高い構成体としての活物質層102の表面Sにおける2つの信号入力部位Psに電気信号を供給した状態で一方の信号入力部位Psとの間の離間距離Daが互いに異なる3つの測定対象部位Pvにおける電位Vを測定し、一方の信号入力部位Psとの間の離間距離Daが最も長い測定対象部位Pvにおける電位Vと他の測定対象部位Pvにおける電位Vとの電位差M1,M2を算出し、電位差M1,M2同士を比較した比較結果が規定条件を満たしたときに界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすと判定する。このため、この判定装置1および判定方法によれば、従来の測定方法では測定が困難な電極100の界面抵抗の測定値を用いることなく(界面抵抗の値を直接測定することなく)、直接測定することが可能な表面Sにおける電位Vを用いて、電極100における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否か(判定対象の電極100における界面抵抗の大きさが良品の電極100における界面抵抗の大きさ未満かまたは同程度であるか否か)を正確に判定することができる。このため、この判定装置1および判定方法によれば、煩雑で時間を要する作業を伴う剥離試験や碁盤目試験とは異なり、金属箔101と活物質層102との密着状態の良否を、界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定結果に基づいて短時間で正確かつ容易に判定することができる。
また、この判定装置1および判定方法では、隣接する測定対象部位Pv同士の間隔Dbが互いに等しくなるように各測定対象部位Pvが設定されている。この場合、例えば、測定対象部位Pv1,Pv2の間隔Db1が長く、測定対象部位Pv2,Pv3の間隔Db2が短くなるように設定されているときには、界面103の界面抵抗が小さい良品の電極100における比較結果としての除算値Q(M2/M1)と、界面103の界面抵抗が大きい電極100における比較結果としての除算値Q(M2/M1)との差が生じ難くなる。また、例えば、測定対象部位Pv1,Pv2の間隔Db1が短く、測定対象部位Pv2,Pv3の間隔Db2が長くなるように設定されているときにも、界面103の界面抵抗が小さい良品の電極100における除算値Q(比較結果)と、界面103の界面抵抗が大きい電極100における除算値Q(比較結果)との差が生じ難くなる。これに対して、隣接する測定対象部位Pv同士の間隔Dbが互いに等しくなるように設定したときには、良品の電極100における除算値Q(比較結果)と、界面103の界面抵抗が大きい電極100における除算値Q(比較結果)との差が明確に生じる。このため、この判定装置1および判定方法によれば、電極100における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定をより正確に行うことができる結果、金属箔101と活物質層102との密着状態の良否をより正確に判定することができる。
また、この判定装置1および判定方法によれば、信号入力部位Ps1,Ps2を結ぶ線分La上に各測定対象部位Pvを設定したことにより、例えば、線分La以外の直線上に各測定対象部位Pvを設定する構成および方法や、各測定対象部位Pvが1つの直線上に位置していない構成および方法と比較して、信号入力部位Ps1からの離間距離Daに応じた電位Vの変化が明確に表れる。このため、この判定装置1および判定方法によれば、良品の電極100における除算値Qと、界面103の界面抵抗が大きい電極100における除算値Qとの差がより確実に生じる結果、電極100における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定をさらに正確に行うことができる。
また、この判定装置1および判定方法では、基準部位としての測定対象部位Pvが線分Laの中心部に設定されている。この場合、各測定対象部位Pvを線分La上に設定したときには、線分Laの中心部に近い測定対象部位Pvほど、信号入力部位Ps1から測定対象部位Pvまでの離間距離Daの変化に対する測定対象部位Pvにおける電位Vの変化の比率が小さくなる。また、この特性は、界面抵抗が大きい電極100よりも界面抵抗が小さい電極100の方が顕著である。このため、この判定装置1および判定方法によれば、界面103の界面抵抗が小さい良品の電極100における比較結果としての除算値Q(M2/M1)と、界面103の界面抵抗が大きい電極100における比較結果としての除算値Q(M2/M1)との差がさらに明確に生じる結果、電極100における界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定を一層正確に行うことができる。
また、この判定装置1および判定方法では、基準部位としての測定対象部位Pv3との間の離間距離Dcが短い測定対象部位Pv2における電位差M2を、測定対象部位Pv3との間の離間距離Dcが長い測定対象部位Pv1における電位差M1で除算した除算値Qが規定値kよりも小さいときに規定条件を満たしたとする。このため、この判定装置1および判定方法によれば、簡易な演算処理で判定処理を行うことができるため、界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たすか否かの判定を短時間で行うことができる。
なお、判定装置、判定方法および判定対象は、上記の構成、方法および判定対象に限定されない。例えば、上記の例では、膜状または板状の一例としての膜状に形成された金属箔101を有する電極100を判定対象としているが、膜状の金属箔101に代えて、板状の金属板を用いた電極を判定対象とすることもできる。また、上記の例では、膜状または板状の一例としての膜状に形成された活物質層102を有する電極100を判定対象としているが、膜状の活物質層102に代えて、板状の活物質層を有する電極を判定対象とすることもできる。また、上記したリチウムイオン電池200の電極100以外に、抵抗率が互いに異なる板状または膜状の2つの構成体が積層された各種の積層体を判定対象とすることができる。
また、判定処理50において、除算値Qが規定値kよりも小さいと判別したとき(各電位差同士の比較結果が規定条件を満たしたとき)に界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たしていると判定する処理(上記したステップ53,54の処理)、および除算値Qが規定値k以上であると判別したとき(各電位差同士の比較結果が規定条件を満たさないとき)に界面抵抗の大きさが良否判定基準を満たしていないと判定する処理(上記したステップ53,55の処理)の双方を実行する例について上記したが、これら2つの処理の一方のみを実行する構成および方法を採用することもできる。
また、複数の良品の正極100aについて測定した電位Vから算出した各除算値Qの最大値を規定値kとして規定した例について上記したが、各除算値Qの最小値や各除算値Qの平均値を規定値kとして規定することもできる。また、1つの良品の正極100aについて測定した電位Vから算出した除算値Qを規定値kとして規定することもできる。さらに、複数の良品の正極100aについて算出した除算値Qの最大値、最小値および平均値、並びに1つの良品の正極100aについて算出した除算値Qのいずれか1つ以上に基づいて任意の値を規定値kとして規定することもできる。
また、電位差M2を電位差M1で除算した除算値Qが規定値k未満のときに規定条件を満たしたとする例について上記したが、この判定方法は一例であって、他の判定方法を採用することもできる。例えば、除算値Qが規定値k以下のときに規定条件を満たしたとする構成および方法を採用することもできる。また、電位差M1を電位差M2で除算した除算値が規定値kの逆数以上のとき(または、逆数を超えるとき)に規定条件を満たしたとする構成および方法を採用することもできる。さらに、電位差M1から電位差M2を差し引いた差分値が予め規定された規定値以上のとき(または、規定値を超えるとき)に規定条件を満たしたとする構成および方法や、電位差M2から電位差M1を差し引いた差分値が予め規定された規定値未満のとき(または、規定値以下のとき)に規定条件を満たしたとする構成および方法を採用することもできる。
また、3つの測定対象部位Pvを設定する例について上記したが、4つ以上の測定対象部位Pvを設定して、各測定対象部位Pvにおける電
位差M同士の比較結果が規定条件を満たすか否かに基づいて界面抵抗の大きさが基準を満たすか否かを判定する構成および方法を採用することもできる。
また、信号入力部位Ps1,Ps2を結ぶ線分La上に各測定対象部位Pvを設定した例について上記したが、例えば、信号入力部位Ps1を通る直線であって、線分La以外の直線上に各測定対象部位Pvを設定する構成および方法を採用することもできる。また、各測定対象部位Pvが1つの直線上に設定されていない構成および方法を採用することもできる。
また、ソース側(正極側)の信号入力部位Ps1を、測定対象部位Pvを設定する際の離間距離Daの基点とする(いずれか一方の信号入力部位Psとする)例について上記したが、ドレイン側(負極側)の信号入力部位Ps2を基点とする(いずれか一方の信号入力部位Psとする)構成および方法を採用することもできる。
また、測定用の電気信号として直流定電流を用いる例について上記したが、電流測定部を備えて電流値を測定可能な構成および方法を採用するときには、直流定電流に代えて直流電流を用いることもできる。また、直流電流に代えて、交流電流(一例として、交流定電流)を用いる構成および方法を採用することもできる。
1 判定装置
11 測定部
12 処理部
100a 正極
100b 負極
101a,101b 金属箔
102a,102b 活物質層
Da1〜Da3,Dc1,Dc2 離間距離
Db1,Db2 間隔
k 規定値
La 線分
Ps1,Ps2 信号入力部位
Pv1〜Pv3 測定対象部位
Q,Q1,Q2 除算値

Claims (6)

  1. 抵抗率が互いに異なる板状または膜状の2つの構成体が積層された積層体における当該各構成体間の界面の界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすか否かを判定可能に構成され、
    前記積層体を構成する前記各構成体のうちの抵抗率が高い構成体の表面における2つの信号入力部位に電気信号を供給した状態で、前記各信号入力部位を結ぶ線分に直交しかつ前記各信号入力部位を通る2本の直線で挟んで区画した前記表面上の区画領域内の部位であって当該各信号入力部位のいずれか一方との間の離間距離が互いに異なる少なくとも3つの測定対象部位における電位を測定する電位測定処理を実行する測定部と、
    前記電位測定処理によって測定された前記各電位に基づいて前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすか否かを判定する判定処理を実行する処理部とを備え、
    前記処理部は、前記判定処理において、前記いずれか一方の信号入力部位との間の前記離間距離が最も長い前記測定対象部位を基準部位として当該基準部位における前記電位と当該基準部位を除く他の前記測定対象部位における前記電位との電位差をそれぞれ算出し、当該各電位差同士の比較結果が予め規定された規定条件を満たしたときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすと判定する処理、および前記規定条件を満たさないときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たさないと判定する処理の少なくとも一方を実行する判定装置。
  2. 前記各測定対象部位は、隣接する測定対象部位同士の間隔が互いに等しくなるように設定されている請求項1記載の判定装置。
  3. 前記各測定対象部位は、前記各信号入力部位を結ぶ前記線分上に設定されている請求項1または2記載の判定装置。
  4. 前記基準部位は、前記線分の中心部に設定されている請求項3記載の判定装置。
  5. 前記処理部は、前記基準部位を除く他の2つの前記測定対象部位のうちの前記基準部位との間の離間距離が短い一方の測定対象部位における前記電位差を、当該2つの測定対象部位のうちの他方の測定対象部位における前記電位差で除算し、前記比較結果としての当該除算した除算値が予め決められた規定値よりも小さいときに前記規定条件を満たしたとする請求項1から4のいずれかに記載の判定装置。
  6. 抵抗率が互いに異なる板状または膜状の2つの構成体が積層された積層体における当該各構成体間の界面の界面抵抗の大きさが予め決められた基準を満たすか否かを判定する判定方法であって、
    前記積層体を構成する前記各構成体のうちの抵抗率が高い構成体の表面における2つの信号入力部位に電気信号を供給した状態で、前記各信号入力部位を結ぶ線分に直交しかつ前記各信号入力部位を通る2本の直線で挟んで区画した前記表面上の区画領域内の部位であって当該各信号入力部位のいずれか一方との間の離間距離が互いに異なる少なくとも3つの測定対象部位における電位を測定する電位測定処理を実行し、
    前記電位測定処理によって測定した前記各電位に基づいて前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすか否かを判定する判定処理を実行し、
    前記判定処理において、前記いずれか一方の信号入力部位との間の前記離間距離が最も長い前記測定対象部位を基準部位として当該基準部位における前記電位と当該基準部位を除く他の前記測定対象部位における前記電位との電位差をそれぞれ算出し、当該各電位差同士の比較結果が予め規定された規定条件を満たしたときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たすと判定する処理、および前記規定条件を満たさないときに前記界面抵抗の大きさが前記基準を満たさないと判定する処理の少なくとも一方を実行する判定方法。
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