JP6210367B2 - 車両用ドアのドアガラス支持構造 - Google Patents
車両用ドアのドアガラス支持構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6210367B2 JP6210367B2 JP2013163342A JP2013163342A JP6210367B2 JP 6210367 B2 JP6210367 B2 JP 6210367B2 JP 2013163342 A JP2013163342 A JP 2013163342A JP 2013163342 A JP2013163342 A JP 2013163342A JP 6210367 B2 JP6210367 B2 JP 6210367B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door glass
- lift arm
- channel
- door
- bracket
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Window Of Vehicle (AREA)
Description
ウインドレギュレータは、構造上、いくつかの種類に分かれ、ワイヤー式、シングルアーム式、Xアーム式等各種の構造が知られている。
ドアガラスは、ガラス製品であり、ウインドレギュレータは金属部品であるため、ドアガラスとウインドレギュレータとの結合に工夫を要する。
挟持力を増加するには、挟持部材の単位面積当たりの力を高める方法と、挟持面積を増加する方法の2つが考えられる。
単位面積当たりの力を高めると必然的に、ドアガラスをより強く挟むことになり、金属に比較して遙かに脆弱なドアガラスは、割れる可能性が高まる。
挟持面積を増加するために長尺のチャンネルでドアガラスを支持する構造がある。ドアガラスをウインドレギュレータに連結するために、ドアガラスの下縁に長尺の金属製チャンネルを取り付け、このチャンネルの両端をウインドレギュレータに連結する構造が知られている。そして、ドアガラスとチャンネルとの間にラバー製のフィラーを介在させ、このフィラーの弾発作用でドアガラスにチャンネルを固定する。
チャンネルは、長手軸に沿って車両の内から外へ凸となるように湾曲させた湾曲長尺物であり、ドアガラスは、チャンネルに対応して湾曲させた湾曲ガラスである。
金属製のチャンネルは、通常、ベンダー加工により冷間で湾曲させる。一方、ドアガラスはガラスを加熱して軟化させて湾曲させる。熱間で曲げ加工を行い、常温まで冷却すると熱間時の曲率と常温での曲率は差が発生する。このように、湾曲ガラスには曲率のばらつきが発生し易い。
そのため、ドアガラスの曲率とチャンネルの曲率には不可避的に差が発生する。
その結果、フィラーが極端に圧縮される。フィラーは弾性体であり、圧縮量に比例した反力(弾発力)を発生する。この弾発力が一定値を超えると、ドアガラスが割れる。
すなわち、互いに曲率の異なるチャンネルにドアガラスを強引に嵌合しようとすると、ドアガラスが割れることがある。
曲率の差に起因する弾発力は、チャンネルが長いほど大きくなる。したがって、長尺のチャンネルを採用する場合に、ドアガラスが割れないように配慮する必要がある。
また、本発明は、前記チャンネルを、ドアガラスの前方端部近傍まで延出させたことにある。
さらに、本発明は、前記ウインドレギュレータは、リフトアームと、このリフトアームの中間位置から逆方向に延出された一対のサブアームとで、X字状に構成され、前記リフトアームの先端部と、前記一方のサブアームの先端部には、前記リフトアームブラケットの中で移動するローラ部が設けられ、前記ドアガラスの全閉時に、前記リフトアームのローラ部が前記リフトアームブラケットの中央部付近に位置し、かつ前記サブアームのローラ部が前記リフトアームブラケットの前端部付近に位置するように設定し、前記ドアガラスの全閉時に、前記ドアガラスの下縁部の両面を支持するチャンネルの延長部の近傍を支持したことにある。
また、リフトアームのローラ部がリフトアームブラケットの中央部付近に位置するので、リフトアームのローラ部の荷重がチャンネルに直接伝わらないことから、ドアガラスの破損およびパネルの変形を防ぐことができる。
さらに、ドアガラスの全閉時に、前記リフトアームのローラ部が前記リフトアームブラケットの中央部付近に位置し、かつサブアームのローラ部が前記リフトアームブラケットの前端部付近に位置するように設定したので、ラバーのないチャンネルの前後端部を確実に支持することができることから、ドアガラスの破損およびパネルの変形を防ぐことができる。
図1ないし図3において、車両用ドア1は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3で構成され、車両用ドア1の上部側には開口窓4が設けられ、昇降可能なドアガラス5によって開口窓4が開閉されるように構成されている。ドアガラス5はドアアウタパネル2とドアインナパネル3相互間に内蔵されたXアーム式ウインドレギュレータ6によって昇降操作されるように構成されている。
リフトアーム63の他端には円弧状のセクタギヤ66が取り付けられ、図示しないモータによって回動駆動されるものである。リフトアーム63は図示二点鎖線のように回動操作されるもので、リフトアームブラケット61は最上端の位置PAから中間位置PB、位置PBから最下端位置PCへと変化する。このとき他方のサブアーム65は、先端に装着されたローラ65aがサブアームブラケット67のレール部に沿って転動し、リフトアーム63の動きに追従するように構成されている(図2参照)。
開放状態にある開口窓4を閉じる場合、ウインドレギュレータ6を作動させてリフトアームブラケット61を上昇させ、チャンネル9とともにドアガラス5を上昇させる。ドアガラス5は開口窓4のドアサッシに当接して停止する。このとき、ウインドレギュレータ6のリフトアーム63と、サブアーム64、65は、ドアガラス5のドアサッシへの到達後も慣性が働き、なお上昇しようとドアガラス5を押し上げる。こうして、リフトアーム63と、サブアーム64、65は、上方への移動が阻止されると、ローラ63a,64aがドアアウタパネル2側に向けて移動をしようと付勢される。なお、図示しないモータによって直接駆動されるのはリフトアーム63であり、サブアーム64、65は、全体のバランスを整えることを主な作用としているので、リフトアームブラケット61に力を加えるのは主にローラ63aになる。ローラ63aからの付勢力はリフトアームブラケット61に伝わり変形させ、ブラケット62を通してチャンネル9に伝わる。これによりチャンネル9が変形するが、チャンネル9の前後方向の中央部分にはラバー8が設けられていないのでチャンネル9の変形はドアガラス5には伝わらず、ドアガラス5は変形しない。
こうして、ドアガラス5の破損、あるいはチャンネル9を通してのドアアウタパネル2の変形等が防止される。なお、取付具68は、チャンネル9とリフトアームブラケット61の組付け時に使用する部品であり、本発明の内容とは関係が無い。
2 ドアアウタパネル
3 ドアインナパネル
4 開口窓
5 ドアガラス
6 Xアーム式ウインドレギュレータ
61 リフトアームブラケット
62 ブラケット
63 リフトアーム
64,65 サブアーム
63a,64a,65a ローラ
67 サブアームブラケット
7 間隙部
8 ラバー
9 チャンネル
Claims (3)
- 車両用ドアガラスの下縁部を把持するチャンネルをウインドレギュレータのリフトアームブラケットの上部に設け、前記リフトアームブラケットを昇降させてドアガラスを開閉操作する車両用ドアのドアガラス支持構造において、前記ドアガラスの下縁部の両面を支持するチャンネルを前記リフトアームブラケットの前後に設けられたブラケットを介して取り付け、前記チャンネルを前記リフトアームブラケットの先端部よりもドア前方側に延出させて形成しており、前記ドアガラスの下縁部の前後を、ラバーを介して前記チャンネルで支持しており、前記前後のラバーが取り付けられた部分を除く中間位置を前記前方側のブラケットで支持したことを特徴とする車両用ドアのドアガラス支持構造。
- 前記チャンネルを、ドアガラスの前方端部近傍まで延出させたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアのドアガラス支持構造。
- 前記ウインドレギュレータは、リフトアームと、このリフトアームの中間位置から逆方向に延出された一対のサブアームとで、X字状に構成され、前記リフトアームの先端部と、前記一方のサブアームの先端部には、前記リフトアームブラケットの中で移動するローラ部が設けられ、前記ドアガラスの全閉時に、前記リフトアームのローラ部が前記リフトアームブラケットの中央部付近に位置し、かつ前記サブアームのローラ部が前記リフトアームブラケットの前端部付近に位置するように設定し、前記ドアガラスの全閉時に、前記ドアガラスの下縁部の両面を支持するチャンネルの延長部の近傍を支持したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ドアのドアガラス支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013163342A JP6210367B2 (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 車両用ドアのドアガラス支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2013163342A JP6210367B2 (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 車両用ドアのドアガラス支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2015031120A JP2015031120A (ja) | 2015-02-16 |
| JP6210367B2 true JP6210367B2 (ja) | 2017-10-11 |
Family
ID=52516677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2013163342A Active JP6210367B2 (ja) | 2013-08-06 | 2013-08-06 | 車両用ドアのドアガラス支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP6210367B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5439206Y2 (ja) * | 1974-10-03 | 1979-11-20 | ||
| JPS6146225U (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-27 | 日野自動車株式会社 | 昇降式窓ガラスの水抜き構造 |
| JP2006249878A (ja) * | 2005-03-14 | 2006-09-21 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ドアガラス構造 |
-
2013
- 2013-08-06 JP JP2013163342A patent/JP6210367B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2015031120A (ja) | 2015-02-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4521039B2 (ja) | サンルーフ装置のスライダ構造 | |
| JPWO2013062060A1 (ja) | ウインドレギュレータ | |
| CN107965223A (zh) | 一种缓冲铰链装置 | |
| JP4775857B2 (ja) | 辷り出し窓及び窓ステー | |
| CN101939502A (zh) | 升降门组件及用于该升降门组件的门过梁密封装置 | |
| JP6210367B2 (ja) | 車両用ドアのドアガラス支持構造 | |
| JP6034225B2 (ja) | 窓シャッターのシャッターケースの防火構造 | |
| WO2012105317A1 (ja) | ウインドレギュレータ | |
| KR200460397Y1 (ko) | 폴딩 도어 시스템 | |
| WO2007079576A1 (en) | Mechanism for the operation of multiple panels door with increased insulating properties | |
| KR20130019162A (ko) | 도어의 여닫이 장치 | |
| JP5790613B2 (ja) | ガラスラン | |
| JP6071989B2 (ja) | ウインドレギュレータ | |
| JP5554213B2 (ja) | 車両用ドアのウィンドレギュレータ装置 | |
| CN207714977U (zh) | 一种趟门缓冲器导轮套防脱结构 | |
| CN202810543U (zh) | 一种断热铝合金窗 | |
| JP6529236B2 (ja) | 木製パネルからなる扉体 | |
| CN1776176B (zh) | 具有分段接头型材的滑动门及滑动门制造方法 | |
| JP2006347391A (ja) | スライドドア構造 | |
| JP7141937B2 (ja) | 開閉装置 | |
| JP6808580B2 (ja) | 建具 | |
| JP6425582B2 (ja) | ウインドレギュレータ | |
| CN222162304U (zh) | 后拉四连杆铰链 | |
| JP6436700B2 (ja) | 木製パネル | |
| CN205822981U (zh) | 滑撑 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160406 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170111 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170117 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170317 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170818 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170831 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6210367 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |