JP6204243B2 - 内燃機関における圧縮比可変装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクケースと、シリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダボディと、前記シリンダボアに摺動自在に嵌合されるピストンと、該ピストンに連接されるクランクシャフトとを有する内燃機関に関し、特に圧縮比可変装置の改良に関する。
内燃機関の圧縮比を変化させるために、シリンダボディおよびクランクケース間を伸縮させるようにしたものが、特許文献1で知られている。
特開2005−133612号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるような構成にすると、内燃機関そのものの大きさが変化することになり、また動弁機構のカムシャフトにクランクシャフトからの動力を伝達する調時伝動手段の長さも変化してしまい、構造が複雑になる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で圧縮比を変化させることができるようにした内燃機関における圧縮比可変装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクケースと、シリンダボアを有して前記クランクケースに結合されるシリンダボディと、前記シリンダボアに摺動自在に嵌合されるピストンと、該ピストンに連接されるクランクシャフトとを有する内燃機関において、前記クランクシャフトを回転自在に軸支するようにして前記クランクケース内に配置されるクランクシャフト支持アームと、前記クランクシャフトと平行な軸線を有するとともに前記クランクシャフト支持アームの一端部を回動可能に支持するようにしてクランクケース内の固定位置に配置される支持軸と、前記クランクシャフト支持アームの他端側に設けられる被挟持部に前記シリンダボアの軸線方向に沿う両側から当接するようにして前記クランクケースに配設される一対のアーム支持手段とを備え、それらのアーム支持手段が、前記被挟持部の位置を所定位置に維持する状態と、前記被挟持部を前記シリンダボアの軸線に沿う一方側に移動させる状態と、前記被挟持部を前記シリンダボアの軸線に沿う他方側に移動させる状態とを切替え可能に構成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、一対の前記アーム支持手段が、前記被挟持部に当接する支持ピストンと、前記被挟持部とは反対側で前記支持ピストンを臨ませる油圧室と、前記支持ピストンを前記被挟持部に当接させる側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記油圧室に収容される戻しばねと、オイルポンプに常時連通するオイル室と、前記油圧室へのオイルの流通を許容するようにして前記油圧室および前記オイル室間に介設される一方向弁とをそれぞれ備え、一対の前記油圧室およびドレンポート間に、それらの油圧室をともにドレンポートから遮断する状態、一対の前記油圧室の一方をドレンポートから遮断するとともに他方をドレンポートに連通させる状態、ならびに一対の前記油圧室の一方をドレンポートに連通させるとともに他方をドレンポートから遮断する状態を切替え可能なソレノイド弁が介設されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記クランクケース内に、前記クランクシャフトと平行な軸線を有するとともに前記クランクシャフトから一次歯車減速機構を介して動力が入力されるメインシャフトと、該メインシャフトと平行なカウンタシャフトとを備える歯車式変速機が収容され、前記支持軸が、前記メインシャフトと同軸に配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シリンダボアの軸線と、前記支持軸の中心および前記クランクシャフトの回転中心間を結ぶ直線とが、前記クランクシャフトの回転中心に関して前記支持軸と反対側かつ前記シリンダボア側でなす角度が鋭角に設定されることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記シリンダボディに結合されるシリンダヘッドに開閉可能に配設される吸気弁および排気弁を開閉駆動する動弁機構が備えるカムシャフトに、前記クランクシャフトからの動力を伝達する調時伝動手段が、前記一次歯車減速機構の一部を構成して前記メインシャフトと同軸に配置される一次被動歯車に噛合するようにして前記クランクケースまたは前記シリンダボディに回転自在に支持される伝動歯車と、該伝動歯車と一体に回転する駆動輪と、前記カムシャフトに設けられる被動輪と、前記駆動輪および前記被動輪に巻き掛けられる無端伝動帯とから成ることを第5の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、クランクシャフトを回転自在に軸支するクランクシャフト支持アームの一端部が支持軸で回動可能に支持され、クランクシャフト支持アームの他端側の被挟持部にシリンダボアの軸線に沿う両側から当接する一対のアーム支持手段が、被挟持部の位置を所定位置に維持する状態と、被挟持部をシリンダボアの軸線に沿う一方側に移動させる状態と、被挟持部をシリンダボアの軸線に沿う他方側に移動させる状態とを切替えることができるので、両アーム支持手段の作動態様を切替えることで、クランクシャフト支持アームの他端側の被挟持部の位置を変化させてクランクシャフトの回転中心を変位させ、それによって圧縮比を変化させることができ、簡易な構造で圧縮比を変化させることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、一対のアーム支持手段が備える油圧室のドレンポートへの連通、遮断をソレノイド弁で切替えることにより、一方のアーム支持手段の油圧室をドレンポートから遮断し、他方のアーム支持手段の油圧室をドレンポートに連通させた状態では、他方のアーム支持手段の油圧室の容積がピストンの作動に伴うクランクシャフト支持アームからの押圧力を受けて縮小し、一方のアーム支持手段の油圧室はクランクシャフト支持アームからの押圧力減少に応じて戻しばねの付勢力で被挟持部に支持ピストを追随させながら一方向弁を介してオイル室からのオイルが供給されるようにして容積を増大し、被挟持部の位置を変化させてクランクシャフトの回転中心を変位させることができ、ピストンの作動に伴うクランクシャフトの振動を動力源とするので、特別な駆動源を必要としない簡易な構造で圧縮比を変化させることができる。
本発明の第3の特徴によれば、クランクシャフト支持アームの一端部を軸支する支持軸が、歯車式変速機のメインシャフトと同軸に配置されるので、クランクシャフトからの動力をメインシャフト側に伝達する一次減速歯車機構での噛合状態を維持したままで圧縮比を変化させることができる。
本発明の第4の特徴によれば、シリンダボアの軸線と、支持軸の中心およびクランクシャフトの回転中心間を結ぶ直線とが、クランクシャフトの回転中心に関して支持軸と反対側かつシリンダボア側でなす角度が鋭角であることによって、クランクシャフト支持アームの他端側の被挟持部の移動量に対するクランクシャフトの回転中心の圧縮比を大きくする側での移動量を圧縮比を小さくする側での移動量よりも小さくし、圧縮比最大時にクランクシャフトのオフセット量を小さくし、圧縮比最小時にクランクシャフトのオフセット量を大きくする可変圧縮比とすることができる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、クランクシャフトの回転動力が、メインシャフトと同軸の一次被動歯車に噛合する伝動歯車、該伝動歯車と一体に回転する駆動輪から無端伝動帯をカムシャフトに設けられる被動輪に伝わるようにして、クランクシャフトの回転中心が変位しても調時伝動手段によるカムシャフトへの動力伝達を維持することができる。
内燃機関の縦断側面図である。 アーム支持手段およびソレノイド弁の構成を示す図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
先ず図1において、この内燃機関の機関本体5は、クランクケース6と、シリンダボア10を有して前記クランクケース6から上方に立ち上がるようにして該クランクケース6に結合されるシリンダボディ7と、このシリンダボディ7に結合されるシリンダヘッド8と、該シリンダヘッド8に上方から結合されるヘッドカバー9とを備え、前記シリンダボア10に摺動自在に嵌合されるピストン11に、コネクティングロッド12を介してクランクシャフト13が連接される。
前記シリンダヘッド8には、吸気弁14および排気弁15が開閉作動可能に配設されており、前記シリンダヘッド8および前記ヘッドカバー9間には、前記吸気弁14および前記排気弁15を開閉駆動する動弁機構16が収容され、この動弁機構16は、前記クランクシャフト13と平行な軸線を有して前記シリンダヘッド8で回転自在に支持されるカムシャフト17を備える。
前記クランクケース6内には、前記クランクシャフト13と平行な軸線を有するメインシャフト18と、該メインシャフト18と平行なカウンタシャフト19と、選択的に確立することを可能として前記メインシャフト18および前記カウンタシャフト19間に設けられる複数変速段の歯車列が設けられて成る歯車式変速機20が収容される。
前記メインシャフト18には、前記クランクシャフト13からの回転動力が一次歯車減速機構21を介して入力されるものであり、この一次歯車減速機構21は、前記クランクシャフト13に設けられる一次駆動歯車22と、前記メインシャフト18と同軸に配置される一次被動歯車23とを備え、一次被動歯車23および前記メインシャフト18間には図示しないクラッチが設けられる。
前記クランクシャフト13は、前記クランクケース6内の固定位置に配置される支持軸25で一端部が回動可能に支持されるようにして前記クランクケース6内に配置されるクランクシャフト支持アーム26で回転自在に軸支されており、このクランクシャフト支持アーム26の他端側に被支持部26aが設けられる。しかも前記支持軸25は、前記メインシャフト18と同軸に配置される。
また前記クランクケース6には、前記被挟持部26aに前記シリンダボア10の軸線方向に沿う両側から前記被挟持部26aに当接させる第1のおよび第2のアーム支持手段27,28が配設されており、第1および第2のアーム支持手段27,28は、前記被挟持部26aの位置を所定位置に維持する状態と、前記被挟持部26aを前記シリンダボア10の軸線に沿う一方側に移動させる状態と、前記被挟持部26aを前記シリンダボア10の軸線に沿う他方側に移動させる状態とを切替え可能である。
図2を併せて参照して、第1のアーム支持手段27は、前記被挟持部26aに上方から対向する位置で前記クランクケース6に設けられており、前記被挟持部26aに上方から当接する第1の支持ピストン29と、前記被挟持部26aとは反対側で前記第1の支持ピストン29を臨ませる第1の油圧室30と、前記第1の支持ピストン29を前記被挟持部26aに当接させる側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記第1の油圧室30に収容される第1の戻しばね31と、オイルポンプ32に常時連通する第1のオイル室33と、前記第1の油圧室30へのオイルの流通を許容するようにして前記第1の油圧室30および前記第1のオイル室33間に介設される第1の一方向弁34とを備える。
第1の支持ピストン29は、前記被挟持部26a側を第1の端壁29aで閉じた有底円筒状に形成される。また前記クランクケース6の上部には、前記被挟持部26a側に一端部を開放するとともに他端部を第2の端壁35aで閉じて有底円筒状に形成される第1の支持筒35が嵌合、固定されており、前記第1の支持筒35の軸方向中間部には、前記第2の端壁35aとの間に第1のオイル室33を形成する第1の隔壁35bが一体に設けられる。また前記第1の支持ピストン29は前記第1の隔壁35bとの間に第1の油圧室30を形成するようにして前記第1の支持筒35に摺動可能に嵌合され、前記第1の一方向弁34は前記第1の隔壁35bの第1の油圧室30側に設けられる。
前記第1の支持筒35の内周には、前記第1の油圧室30に常時通じる第1の環状凹部36が形成され、前記第1の環状凹部36に連通する第1の油路37が前記クランクケース6を含む機関本体5に形成される。
第2のアーム支持手段28は、前記被挟持部26aに下方から対向する位置で前記クランクケース6に設けられており、前記被挟持部26aに下方から当接する第2の支持ピストン39と、前記被挟持部26aとは反対側で前記第2の支持ピストン39を臨ませる第2の油圧室40と、前記第2の支持ピストン39を前記被挟持部26aに当接させる側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記第2の油圧室40に収容される第2の戻しばね41と、前記オイルポンプ32に常時連通する第2のオイル室43と、前記第2の油圧室40へのオイルの流通を許容するようにして前記第2の油圧室40および前記第2のオイル室43間に介設される第2の一方向弁44とを備える。
前記クランクケース6の下部には、前記被挟持部26aと反対側を第3端壁45aで閉じた有底円筒状の第2の支持筒45が嵌合、固定される。また第2の支持ピストン39は、前記被挟持部26a側を第4端壁39aで閉じるとともに前記第4端壁39aとの間に第2のオイル室43を形成する第2隔壁39bが軸方向中間部に一体に設けられるようにして有底円筒状に形成されており、この第2の支持ピストン39は、第3端壁45aおよび第2隔壁39b間に第2の油圧室40を形成するようにして第2の支持筒45に摺動可能に嵌合され、前記第2の一方向弁44は前記第2の隔壁39bの第2の油圧室40側に設けられる。
前記第2の支持筒45の内周には、前記第2のオイル室43に常時通じる第2の環状凹部46が形成され、第2の環状凹部46が前記オイルポンプ32に連通される。また第2の油圧室40に連通する第2の通路47が前記クランクケース6を含む機関本体5に形成される。
第1および第2の油圧室30,40と、一対のドレンポート49,50との間にはソレノイド弁51が介設されており、このソレノイド弁51は、前記第1の油路37に通じる第1の入口ポート52、前記第2の油路47に通じる第2の入口ポート53を相互に間隔をあけて有するとともに、第1の入口ポート52に対応した第1のドレンポー49トならびに第2の入口ポート53に対応した第2のドレンポート50を有する弁ハウジング54に、ソレノイド55で駆動されるスプール弁体56が摺動可能に嵌合されて成るものであり、図2(b)で示すように第1のおよび第2の油圧室30,40をともに第1および第2のドレンポート49,50から遮断する状態、図2(a)で示すように第1の油圧室30を第1のドレンポート49から遮断するとともに第2の油圧室40を第2のドレンポート50に連通させる状態、ならびに図2(c)で示すように第1の油圧室30を第1のドレンポート49に連通させるとともに第2の油圧室40を第2のドレンポート50から遮断する状態を切替え可能である。
このような第1のおよび第2のアーム支持手段27,28および前記ソレノイ弁51の構成によれば、図2(b)で示すように第1のおよび第2の油圧室30,40をともに第1および第2のドレンポート49,50から遮断した状態では、第1および第2の油圧室30,40はともにロック状態になり、前記クランクシャフト支持アーム26の前記被挟持部26aは所定位置に維持される。また図2(a)で示すように第1の油圧室30を第1のドレンポート49から遮断するとともに第2の油圧室40を第2のドレンポート50に連通させる状態では、第2のアーム支持手段28の第2の油圧室40の容積がピストン11の作動に伴うクランクシャフト支持アーム26からの押圧力を受けて縮小し、第1のアーム支持手段27の第1の油圧室30はクランクシャフト支持アーム26からの押圧力減少に応じて第1の戻しばね31の付勢力で被挟持部26aに第1の支持ピストン29を追随させながら第1の一方向弁34を介して第1のオイル室33からのオイルが供給されるようにして容積を増大し、被挟持部26aの位置を下方に変化させ、前記ピストン11のスライド量が大きくなって圧縮比を大きくする側にクランクシャフト13の回転中心Cを変位させることができる。さらに図2(c)で示すように第2の油圧室40を第2のドレンポート50から遮断するとともに第1の油圧室30を第1のドレンポート49に連通させる状態では、第1のアーム支持手段27の第1の油圧室30の容積がピストン11の作動に伴うクランクシャフト支持アーム26からの押圧力を受けて縮小し、第2のアーム支持手段28の第2の油圧室40はクランクシャフト支持アーム26からの押圧力減少に応じて第2の戻しばね41の付勢力で被挟持部26aに第2の支持ピストン39を追随させながら第2の一方向弁44を介して第2のオイル室43からのオイルが供給されるようにして容積を増大し、被挟持部26aの位置を上方に変化させ、前記ピストン11のスライド量が小さくなって圧縮比を小さくする側にクランクシャフト13の回転中心Cを変位させることができる。
ところで前記シリンダボア10の軸線CLと、前記支持軸25の中心および前記クランクシャフト13の回転中心C間を結ぶ直線Lとが、前記クランクシャフト13の回転中心Cに関して前記支持軸25と反対側かつ前記シリンダボア10側でなす角度αは鋭角に設定される。
また前記動弁機構16が備えるカムシャフト17に、前記クランクシャフト13からの動力を伝達する調時伝動手段58は、前記一次歯車減速機構21の一部を構成して前記メインシャフト18と同軸に配置される一次被動歯車23に噛合するようにして前記クランクケース6または前記シリンダボディ7に回転自在に支持される伝動歯車59と、該伝動歯車59と一体に回転する駆動輪としての駆動スプロケット60と、前記カムシャフトに設けられる被動輪としての被動スプロケット61と、前記駆動スプロケット60および前記被動スプロケット61に巻き掛けられる無端伝動帯としてのカムチェーン62とから成る。
次にこの実施の形態の作用ついて説明すると、クランクシャフト13を回転自在に軸支するようにしてクランクケース6内に配置されるクランクシャフト支持アーム26と、前記クランクシャフト13と平行な軸線を有するとともに前記クランクシャフト支持アーム26の一端部を回動可能に支持するようにしてクランクケース6内の固定位置に配置される支持軸25と、前記クランクシャフト支持アーム26の他端側に設けられる被挟持部26aに前記シリンダボア10の軸線方向に沿う両側から当接するようにして前記クランクケース6に配設される第1および第2のアーム支持手段27,28とを備え、第1および第2のアーム支持手段27,28が、前記被挟持部26aの位置を所定位置に維持する状態と、前記被挟持部26aを前記シリンダボア10の軸線に沿う一方側に移動させる状態と、前記被挟持部26aを前記シリンダボア10の軸線に沿う他方側に移動させる状態とを切替え可能に構成されるので、第1および第2アーム支持手段27,28の作動態様を切替えることで、クランクシャフト支持アーム26の他端側の被挟持部26aの位置を変化させてクランクシャフト13の回転中心Cを変位させ、それによって圧縮比を変化させることができ、簡易な構造で圧縮比を変化させることができる。
また第1および第2のアーム支持手段27,28が、前記被挟持部26aに当接する支持ピストン29,39と、前記被挟持部26aとは反対側で前記支持ピストン29,39を臨ませる油圧室30,40と、前記支持ピストン29,39を前記被挟持部26aに当接させる側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記油圧室30,40に収容される戻しばね31,41と、オイルポンプ32に常時連通するオイル室33,43と、前記油圧室30,40へのオイルの流通を許容するようにして前記油圧室30,40および前記オイル33,43室間に介設される一方向弁34,44とをそれぞれ備え、一対の前記油圧室30,40およびドレンポート49,50間に、それらの油圧室330,40をともにドレンポート49,50から遮断する状態、一対の前記油圧室30,40の一方をドレンポート49,50から遮断するとともに他方をドレンポート49,50に連通させる状態、ならびに一対の前記油圧室30,40の一方をドレンポート49,50に連通させるとともに他方をドレンポート49,50から遮断する状態を切替え可能なソレノイド弁51が介設されるので、ピストン11の作動に伴うクランクシャフト13の振動を動力源とするので、特別な駆動源を必要としない簡易な構造で圧縮比を変化させることができる。
また前記クランクケース6内に、前記クランクシャフト13と平行な軸線を有するとともに前記クランクシャフト13から一次歯車減速機構21を介して動力が入力されるメインシャフト18と、該メインシャフト18と平行なカウンタシャフト19とを備える歯車式変速機20が収容され、前記支持軸25が、前記メインシャフト18と同軸に配置されるので、クランクシャフト13からの動力をメインシャフト18側に伝達する一次減速歯車機構21での噛合状態を維持したままで圧縮比を変化させることができる。
またシリンダボア10の軸線CLと、前記支持軸25の中心および前記クランクシャフト13の回転中心C間を結ぶ直線Lとが、前記クランクシャフト13の回転中心Cに関して前記支持軸25と反対側かつ前記シリンダボア10側でなす角度αが鋭角に設定されるので、クランクシャフト支持アーム26の他端側の被挟持部26aの移動量に対するクランクシャフト13の回転中心Cの圧縮比を大きくする側での移動量を圧縮比を小さくする側での移動量よりも小さくし、圧縮比最大時にクランクシャフト13のオフセット量を小さくし、圧縮比最小時にクランクシャフト13のオフセット量を大きくする可変圧縮比とすることができる。
さらに動弁機構16が備えるカムシャフト17に、前記クランクシャフト13からの動力を伝達する調時伝動手段58が、前記一次歯車減速機構21の一部を構成して前記メインシャフト18と同軸に配置される一次被動歯車23に噛合するようにして前記クランクケース6または前記シリンダボディ7に回転自在に支持される伝動歯車59と、該伝動歯車59と一体に回転する駆動スプロケット60と、前記カムシャフト17に設けられる被動スプロケット61と、前記駆動スプロケット60および前記被動スプロケット61に巻き掛けられるカムチェーン62とから成るものであるので、クランクシャフト13の回転中心が変位しても調時伝動手段58によるカムシャフト17への動力伝達を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
6・・・クランクケース
7・・・シリンダボディ
8・・・シリンダヘッド
10・・・シリンダボア
11・・・ピストン
13・・・クランクシャフト
14・・・吸気弁
15・・・排気弁
16・・・動弁機構
17・・・カムシャフト
18・・・メインシャフト
19・・・カウンタシャフト
20・・・歯車式変速機
21・・・一次歯車減速機構
23・・・一次被動歯車
25・・・支持軸
26・・・クランクシャフト支持アーム
26a・・・被挟持部
27,28・・・アーム支持手段
29,39・・・支持ピストン
30,40・・・油圧室
31,41・・・戻しばね
32・・・オイルポンプ
33,43・・・オイル室
34,44・・・一方向弁
49,50・・・ドレンポート
51・・・ソレノイド弁
58・・・調時伝動手段
59・・・伝動歯車
60・・・駆動輪である駆動スプロケット
61・・・被動輪である被動スプロケット
62・・・無端伝動帯であるカムチェーン
α・・・角度
C・・・クランクシャフトの回転中心
L・・・直線

Claims (5)

  1. クランクケース(6)と、シリンダボア(10)を有して前記クランクケース(6)に結合されるシリンダボディ(7)と、前記シリンダボア(10)に摺動自在に嵌合されるピストン(11)と、該ピストン(11)に連接されるクランクシャフト(13)とを有する内燃機関において、前記クランクシャフト(13)を回転自在に軸支するようにして前記クランクケース(6)内に配置されるクランクシャフト支持アーム(26)と、前記クランクシャフト(13)と平行な軸線を有するとともに前記クランクシャフト支持アーム(26)の一端部を回動可能に支持するようにしてクランクケース(6)内の固定位置に配置される支持軸(25)と、前記クランクシャフト支持アーム(26)の他端側に設けられる被挟持部(26a)に前記シリンダボア(10)の軸線方向に沿う両側から当接するようにして前記クランクケース(6)に配設される一対のアーム支持手段(27,28)とを備え、それらのアーム支持手段(27,28)が、前記被挟持部(26a)の位置を所定位置に維持する状態と、前記被挟持部(26a)を前記シリンダボア(10)の軸線に沿う一方側に移動させる状態と、前記被挟持部(26a)を前記シリンダボア(10)の軸線に沿う他方側に移動させる状態とを切替え可能に構成されることを特徴とする内燃機関における圧縮比可変装置。
  2. 一対の前記アーム支持手段(27,28)が、前記被挟持部(26a)に当接する支持ピストン(29,39)と、前記被挟持部(26a)とは反対側で前記支持ピストン(29,39)を臨ませる油圧室(30,40)と、前記支持ピストン(29,39)を前記被挟持部(26a)に当接させる側に付勢する弾発力を発揮するようにして前記油圧室(30,40)に収容される戻しばね(31,41)と、オイルポンプ(32)に常時連通するオイル室(33,43)と、前記油圧室(30,40)へのオイルの流通を許容するようにして前記油圧室(30,40)および前記オイル室(33,43)間に介設される一方向弁(34,44)とをそれぞれ備え、一対の前記油圧室(30,40)およびドレンポート(49,50)間に、それらの油圧室(30,40)をともに前記ドレンポート(49,50)から遮断する状態、一対の前記油圧室(30,40)の一方を前記ドレンポート(49,50)から遮断するとともに他方を前記ドレンポート(49,50)に連通させる状態、ならびに一対の前記油圧室(30,40)の一方を前記ドレンポート(49,50)に連通させるとともに他方を前記ドレンポート(49,50)から遮断する状態を切替え可能なソレノイド弁(51)が介設されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関における圧縮比可変装置。
  3. 前記クランクケース(6)内に、前記クランクシャフト(13)と平行な軸線を有するとともに前記クランクシャフト(13)から一次歯車減速機構(21)を介して動力が入力されるメインシャフト(18)と、該メインシャフト(18)と平行なカウンタシャフト(19)とを備える歯車式変速機(20)が収容され、前記支持軸(25)が、前記メインシャフト(18)と同軸に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関における圧縮比可変装置。
  4. 前記シリンダボア(10)の軸線と、前記支持軸(25)の中心および前記クランクシャフト(13)の回転中心(C)間を結ぶ直線(L)とが、前記クランクシャフト(13)の回転中心(C)に関して前記支持軸(25)と反対側かつ前記シリンダボア(10)側でなす角度(α)が鋭角に設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関における圧縮比可変装置。
  5. 前記シリンダボディ(7)に結合されるシリンダヘッド(8)に開閉可能に配設される吸気弁(14)および排気弁(15)を開閉駆動する動弁機構(16)が備えるカムシャフト(17)に、前記クランクシャフト(13)からの動力を伝達する調時伝動手段(58)が、前記一次歯車減速機構(21)の一部を構成して前記メインシャフト(18)と同軸に配置される一次被動歯車(23)に噛合するようにして前記クランクケース(6)または前記シリンダボディ(7)に回転自在に支持される伝動歯車(59)と、該伝動歯車(59)と一体に回転する駆動輪(60)と、前記カムシャフト(17)に設けられる被動輪(61)と、前記駆動輪(60)および前記被動輪(61)に巻き掛けられる無端伝動帯(62)とから成ることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関における圧縮比可変装置。
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