JP6196725B2 - バイオ燃料の供給原料として有用な汚染物質含有生物学的組成物から汚染物質を除去する方法 - Google Patents

バイオ燃料の供給原料として有用な汚染物質含有生物学的組成物から汚染物質を除去する方法 Download PDF

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Description

開示の分野
本発明は概して、バイオ燃料に下流転換を使用するための生物学的組成物の処理方法、さらに具体的には、動物性脂肪および植物油を含む汚染物質含有生物学的組成物から、1種または複数種の汚染物質を除去する方法に関する。
関連技術の簡単な説明
バイオマスは液体燃料(例えば、バイオ燃料)および化学物質の生産における化石原料に代わる、再生可能な燃料である。バイオ燃料生産の増加は、エネルギー安全保障を改善し、温室効果ガス排出量を削減する政府戦略の一つである。しかしながら、ほとんどのバイオマスは、燃料の品質および発熱量を低下させる高い酸素含有量を有する。バイオマスまたはバイオマス中間体を高品質の炭化水素燃料へと品質向上するには、酸素を除去する必要がある。バイオマスの酸素は、エステル、カルボン酸、またはヒドロキシル基の形態であることもある。水素を用いた触媒反応による酸素の除去は、水素化脱酸素(HDO)と呼ばれる。この反応は、従来の固定床、バイメタル、一般的に製油所で使用されているような硫化ニッケル−モリブデン(NiMo)またはコバルト−モリブデン(CoMo)などの水素化処理触媒を用いて行うことができる。
未精製植物(plant)油(例えば、植物(vegetable)油)および動物性脂肪は、金属を含むリン脂質および他の汚染物質の形態で望ましくないリン含量を有している。加えて、動物性脂肪が、金属塩(例えば、金属塩化物塩)を含有している場合もあり、これは脂肪/グリースフィードに十分に可溶性であるが、HDO反応中に望ましくない沈降が起こり、触媒床を詰まらせることがある。金属/塩もまた、効率的な化学反応を達成するために利用可能な細孔表面を減らすことにより、触媒を不活性化し得る。遊離脂肪酸の存在下で、金属塩化物のような塩は、可溶性石けん(例えばステアリン酸カルシウム)を形成することがある。このような形態では、金属は、水洗などの従来の浄化技術を用いて除去することが困難である。
植物油および動物性脂肪などの出発原料から燃料を製造するためのいくつかの先行技術の方法が知られている。植物油のn−パラフィンへの変換は、先行技術で報告されている。いくつかの先行技術では、トール油脂肪酸、動物性脂肪、およびレストランのグリースとしてバイオマスの他の形態にも適用できる方法が示されている。イソパラフィン系ディーゼルへのバイオ由来のn−パラフィンの水素化異性化は、先行技術で教示されてきた。他の先行技術は、HDO反応炉の上流供給処理の使用を記載している。概してその開示が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,026,401号(特許文献1)を参照されたい。
その開示が参照により本明細書に組み込まれるUS−2009−0314688号A1(特許文献2)に記載されているように、原油からバイオディーゼルを製造する場合、その最終組成物は、ディーゼルエンジンの排気ガスにおける政府の規制基準を満たすことを確実にするために、油、グリース、油脂、または獣脂原料において最大20百万分率(ppm)までリン含有量を減少させることが非常に望ましい。石油精製手順は、油およびその組成物の種類に依存して、脱ガム、アルカリ中和、漂白、および脱臭で通常は構成されている。脱ガムは、油に水および/または酸を添加し遠心分離することにより、リン脂質および他の類似の化合物を除去することを意味する。脱ガムの主な目的は、水和性リン脂質と非水和性リン脂質の形態で原油に存在するリンを除去することである。リン脂質を効率的に除去しなければ、下流の精製方法で、良い結果を得られない場合がある。非水和性リン脂質の除去に加え、鉄および他の金属ならびにこれら塩の除去が非常に望ましい。その後、油は、より安定した製品を製造するために、漂白、脱ロウ、水素化、および/または脱臭することができる。
多くの脱ガム方法が、当技術分野で既知であり、水脱ガム(温水で原油を処理)、酸脱ガム(リン酸またはクエン酸で原油を処理)、酸精製(酸で水脱ガム油を処理し、これをその後残留ガムおよび遊離脂肪酸を除去するために部分的にアルカリで中和し、遠心分離する)、乾燥脱ガム(漂白剤と組合せて、極めて少量の水で酸脱ガム)、酵素脱ガム(水溶性組成物を得るために酵素でリン脂質を修飾)、キレート化剤(EDTA−エチレンジアミン四酢酸、アスパラギン酸アミノ、有機リンゴ酸、およびフマル酸など)の補助で脱ガム、ならびに膜/限外ろ過脱ガム(リン脂質に不透過性の半透膜に原油を通過させる)などが挙げられる。
上述されたガム、および動物性脂肪と植物油の両方を含有する組成物からの汚染物質除去の問題を解決しようとする方法が、US−2010−0056833号A1(特許文献3)で説明されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。本発明者らは、この出願で示した教示の改良を本明細書で明らかにした。
米国特許第8,026,401号 US−2009−0314688号 US−2010−0056833号
本明細書に開示されるのは、動物性脂肪および植物油を含む汚染物質含有生物学的組成物から、汚染物質を除去する方法である。この方法は概して、酸に富む生物学的組成物を生成するために、約7未満のpHを有する第1水溶液と酸性溶液との第1混合物と、汚染物質含有生物学的組成物とを混合することを含む。酸に富む生物学的組成物が遠心分離され、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物、および汚染物質含有生物学的組成物から除去された汚染物質の一部を含有する水性廃棄物が生成される。その後、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物が、第1水溶液よりも高いpHを有する第2水溶液と混合され、第2混合物が生成される。この第2混合物が遠心分離され、汚染物質が減少した生物学的組成物と第1水溶液が生成される。汚染物質が減少した生物学的組成物は、次いでpH中性水溶液と混合され、第3混合物が生成される。次に、この第3混合物が遠心分離され、第2水溶液、ならびに動物性脂肪および植物油を含有し汚染物質が除去された生物学的組成物が生成される。汚染物質が除去された生物学的組成物は、バイオ系燃料(バイオ燃料)の生成物の製造に有用な下流プロセスで使用することができる。
[本発明1001]
動物性脂肪および植物油を含有する汚染物質含有生物学的組成物から、汚染物質を除去する方法であって、
(a)酸に富む生物学的組成物を生成するために、約7未満のpHを有する第1水溶液および酸溶液の第1混合物と、汚染物質含有生物学的組成物とを混合する工程、
(b)汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物と、汚染物質含有生物学的組成物から除去した汚染物質の一部を含有する水性廃棄物とを生成するために、酸に富む生物学的組成物を遠心分離する工程、
(c)第2混合物を生成するために、第1水溶液のpHよりも高いpHを有する第2水溶液と、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物とを混合する工程、
(d)汚染物質が減少した生物学的組成物および第1水溶液を生成するために、第2混合物を遠心分離する工程、
(e)第3混合物を生成するために、pH中性水溶液と、汚染物質が減少した生物学的組成物とを混合する工程、ならびに
(f)第2水溶液と、動物性脂肪および植物油を含み汚染物質が除去された生物学的組成物とを生成するために、第3混合物を遠心分離する工程
を含む、方法。
[本発明1002]
前記第1混合物が前記第2水溶液の一部を含む、本発明1001の方法。
[本発明1003]
前記第2水溶液が、前記酸溶液をさらに含む、本発明1001の方法。
[本発明1004]
前記汚染物質が、塩素含有化合物、窒素含有化合物、リン含有化合物、硫黄含有化合物、金属、およびこれらの混合物からなる群から選択される物質である、本発明1001の方法。
[本発明1005]
前記金属が、バリウム、鉄、カルシウム、マグネシウム、リチウム、カリウム、ナトリウム、ホウ素、クロム、銅、鉛、マンガン、ニッケル、ケイ素、ストロンチウム、亜鉛、およびこれらの混合物からなる群から選択される、本発明1004の方法。
[本発明1006]
前記汚染物質が、リン含有化合物である、本発明1004の方法。
[本発明1007]
前記汚染物質含有生物学的組成物が、天然由来の脂肪酸および天然由来の脂肪酸エステルの1つまたは複数を含む、本発明1001の方法。
[本発明1008]
前記汚染物質含有生物学的組成物が、藻類油、牛脂、ブラウングリース、カメリナ油、キャノーラ/ナタネ油、ヒマシ油、高品質ホワイトグリース、ヤシ油、コーヒー豆油、トウモロコシ油、魚油、大麻油、ジャトロファ油、アマニ油、カラシ油、パーム油、家禽脂肪、大豆油、ヒマワリ油、トール油、トール油脂肪酸、きり油、廃食用油、イエローグリース、およびこれらの混合物からなる群から選択される物質を含有する、本発明1007の方法。
[本発明1009]
前記汚染物質含有生物学的組成物が、牛脂、魚油、家禽脂肪、廃食用油、イエローグリース、およびこれらの混合物からなる群から選択される物質を含有する、本発明1008の方法。
[本発明1010]
前記汚染物質含有生物学的組成物が、植物油よりも動物性脂肪を重量でより大きな割合で含有する、本発明1001の方法。
[本発明1011]
動物性脂肪および植物油が、約0.5:1〜約99:1の動物性脂肪:植物油の重量比で、前記汚染物質含有生物学的組成物中に存在する、本発明1010の方法。
[本発明1012]
前記重量比が、約5:1〜約90:1である、本発明1011の方法。
[本発明1013]
前記第1水溶液が、約5未満のpHを有する、本発明1001の方法。
[本発明1014]
前記酸溶液が、クエン酸、硫酸、リン酸、塩酸、硝酸、酢酸、炭酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される酸を含む、本発明1001の方法。
[本発明1015]
前記酸溶液が、クエン酸を含む、本発明1014の方法。
[本発明1016]
前記酸溶液が、本質的にクエン酸からなる、本発明1014の方法。
[本発明1017]
前記酸溶液が、酸溶液の総重量に基づき、約20重量%〜約75重量%のクエン酸を含む、本発明1015の方法。
[本発明1018]
前記酸溶液が、酸溶液の総重量に基づき、約20重量%〜約40重量%のクエン酸を含む、本発明1017の方法。
[本発明1019]
前記酸に富む生物学的組成物が、約7未満のpHを有する、本発明1001の方法。
[本発明1020]
前記酸に富む生物学的組成物が、約5未満のpHを有する、本発明1019の方法。
[本発明1021]
前記水性廃棄物が、汚染物質含有生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の少なくとも約50%を含む、本発明1001の方法。
[本発明1022]
前記水性廃棄物が、汚染物質含有生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の少なくとも約75%を含む、本発明1021の方法。
[本発明1023]
前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物が、前記汚染物質含有生物学的組成物中に存在する汚染物質の約50%未満を含む、本発明1001の方法。
[本発明1024]
前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物が、前記汚染物質含有生物学的組成物中に存在する汚染物質の約25%未満を含む、本発明1023の方法。
[本発明1025]
前記第2水溶液が、約7未満のpHを有する、本発明1001の方法。
[本発明1026]
前記pH中性水溶液が、脱イオン水、脱塩水、およびこれらの混合物からなる群から選択される水を含む、本発明1001の方法。
[本発明1027]
前記pH中性水溶液が、脱イオン水である、本発明1026の方法。
[本発明1028]
前記第3混合物が、約7未満のpHを有する、本発明1001の方法。
[本発明1029]
前記第1水溶液が、前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の少なくとも約50%を含む、本発明1001の方法。
[本発明1030]
前記第1水溶液が、前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の少なくとも約75%を含む、本発明1029の方法。
[本発明1031]
前記汚染物質が減少した生物学的組成物が、前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の約50%未満を含む、本発明1001の方法。
[本発明1032]
前記汚染物質が減少した生物学的組成物が、前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の約25%未満を含む、本発明1031の方法。
[本発明1033]
前記第2水溶液が、前記汚染物質が減少した生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の少なくとも約50%を含む、本発明1001の方法。
[本発明1034]
前記第2水溶液が、前記汚染物質が減少した生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の少なくとも約75%を含む、本発明1033の方法。
[本発明1035]
前記汚染物質が除去された生物学的組成物が、前記汚染物質が減少した生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の約50%未満を含む、本発明1001の方法。
[本発明1036]
前記汚染物質が除去された生物学的組成物が、前記汚染物質が減少した生物学的組成物中に存在する前記汚染物質の約25%未満を含む、本発明1035の方法。
[本発明1037]
前記汚染物質が除去された生物学的組成物が、前記汚染物質の約5重量%未満を含む、本発明1001の方法。
[本発明1038]
前記汚染物質が除去された生物学的組成物が、前記汚染物質の約2重量%未満を含む、本発明1037の方法。
[本発明1039]
前記遠心分離工程(b)、(d)、および(f)の各々が、汚泥流を生成する、本発明1001の方法。
[本発明1040]
前記汚泥流の各々が、水よりもより高い密度を有する不溶性不純物を含む、本発明1039の方法。
[本発明1041]
前記汚染物質含有生物学的組成物および前記第1混合物が、約5:1〜約50:1の質量比で混合される、本発明1001の方法。
[本発明1042]
前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物および前記第2水溶液が、約5:1〜約50:1の質量比で混合される、本発明1001の方法。
[本発明1043]
前記汚染物質が減少した生物学的組成物および前記pH中性水溶液が、約5:1〜約50:1の質量比で混合される、本発明1001の方法。
[本発明1044]
遠心分離の前記工程(b)がさらに第1ラグ成分を生成し、そのうちの少なくとも約90(体積)%が分離されて、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物の一部を形成し、かつ、その残余(体積で)が、水性廃棄物を形成する、本発明1001の方法。
[本発明1045]
遠心分離の前記工程(d)がさらに第2ラグ成分を生成し、そのうちの10(体積)%以下が分離されて、汚染物質が減少した生物学的組成物の一部を形成し、かつ、その残余(体積で)が、前記第1水溶液の一部を形成する、本発明1001の方法。
[本発明1046]
遠心分離の前記工程(f)がさらに第3ラグ成分を生成し、そのうちの10(体積)%以下が分離されて、汚染物質が除去された生物学的組成物の一部を形成し、かつ、その残余(体積で)が、前記第2水溶液の一部を形成する、本発明1001の方法。
本発明のさらなる特徴は、図面、実施例、および添付の特許請求の範囲と併せて以下の詳細な説明の見直しで当業者に明らかになるであろう。
本開示をより完全に理解するために、以下の詳細な説明および添付図を参照されたい。
開示される本発明の方法の一実施形態のプロセスフロー図である。 開示される本発明の方法の別の実施形態のプロセスフロー図である。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。 開示される本発明の方法によるパイロットプラント規模の実施形態で達成された汚染物質の除去をグラフに示す。
開示される方法は、様々な形態の実施形態が可能であるが、本開示は例示することが意図されているとの理解のもとで、本発明の特定の実施形態が図面に示されており(および以下に説明する)、さらに、本明細書に図示および記載された特定の実施形態に本発明を限定するものではない。
発明の詳細な説明
本発明は概して、材料がバイオベースの燃料(バイオ燃料)製品への加工に適するよう、動物性脂肪および植物油を含む生物学的組成物を処理することに関する。この処理方法の様々な実施形態は、本明細書に記載されている。しかし概して、処理方法は、動物性脂肪および植物油を含む汚染物質含有生物学的組成物から汚染物質を除去することによって定義される。汚染物質は変化してよく、以下でさらに詳述される。組成物は変化してもよいが、多くの場合、かなりの割合の動物性脂肪を含むものである。このような組成物は従来、単位操作に損傷を与えることも、このような操作に大幅なメンテナンスを必要とすることもなく、汚染物質を除去するために処理することが困難であった。
概して本方法は、酸に富む生物学的組成物産物を生成するために、約7未満のpHを有する第1水溶液と酸性溶液との第1混合物と、汚染物質含有生物学的組成物とを混合することを含む。酸に富む生物学的組成物産物が遠心分離され、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物、および汚染物質含有生物学的組成物から除去された汚染物質の一部を含有する水性廃棄物が生成される。その後、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物は、第1水溶液よりも高いpHを有する第2水溶液と混合され、第2混合物が生成される。この第2混合物が遠心分離され、汚染物質が減少した生物学的組成物と、第1水溶液が生成される。汚染物質が減少した生物学的組成物は、次いでpH中性水溶液と混合され、第3混合物が生成される。次に、この第3混合物が遠心分離され、第2水溶液、ならびに動物性脂肪および植物油を含有し汚染物質が除去された生物学的組成物が生成される。汚染物質が除去された生物学的組成物は、バイオ燃料製品の製造に有用な下流プロセスで使用することができる。
様々な条件およびこの方法の特徴を、以下に記載する。一般に、動物性脂肪および植物油を含む生物学的組成物は、開示したプロセスの場所で受け取られる(例えば、鉄道車両(複数可)またはタンカートラックにより)。組成物は、全汚染または不純物を除去するために適切なスクリーン(例えば、0.1インチ回転式スクリーン)を介して、この供給源から送られる。その後、貯蔵タンクに送られる。処理するための準備ができると、組成物はプロセスに対して一定の供給を十分に確保するための1つまたは複数のポンプ(例えば、可変周波数容積式ポンプ)を通じて本明細書に開示されている方法(プロセス)で計量される。組成物は、熱交換器で予熱してよい(例えば、シェル・イン・チューブまたは熱伝達媒体として蒸気または水を用いるプレート・アンド・フレーム型熱交換器など)。加熱された場合、生物学的組成物は約60℃〜140℃の間の温度を有するのが好ましい。熱交換器は、作業者により必要に応じてまたは所望に応じて、同一の温度を維持するために、任意選択で本明細書に記載の汚染物質除去方法の全体を通して用いてもよい。組成物は、任意選択で一連のフィルターバッグ(例えば800マイクロメートルサイズの開口部)を通過させてもよい。これらのオフロード、ろ過、加熱工程に続いて、組成物は概して、前項に記載された方法および以下に記載される方法に従って処理してよい。
さらなる考察を容易にするため、方法10のプロセスフローである図1に注目されたい。方法10は、それぞれ第1、第2、および第3遠心分離機20、30、および40と、同様にそれぞれ第1、第2、および第3のミキサー15、25、および35と連通している様々なプロセスの流れを含む。図1に示す種々のプロセスの流れの中では、汚染物質含有生物学的組成物100が、pH約7未満を有する第1水溶液104と酸性溶液106との第1混合物102と混合され、酸に富む生物学的組成物108が生成される。酸に富む生物学的組成物製品108は遠心分離され、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110、および汚染物質含有生物学的組成物108から除去された汚染物質の一部を含有する水性廃棄物112が生成される。図1に示すように、混合は、第1ミキサー15で行われるように示され、次いで遠心分離が第1遠心分離器20で生じるように示される。その後、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110は、第1水溶液104より高いpHを有する第2水溶液114と混合され、第2混合物116が生成される。この第2混合物116は遠心分離され、汚染物質が減少した生物学的組成物118と、第1水溶液104が生成される。図に示すように、混合は、第2ミキサー25で行うように示され、次いで遠心分離は、第2遠心分離機30で生じるように示される。汚染物質が減少した生物学的組成物118は、次いでpH中性水溶液120と混合され、第3混合物122が生成される。次いで、この第3混合物122は遠心分離され、第2水溶液114、ならびに動物性脂肪および植物油を含有し汚染物質が除去された生物学的組成物124が生成される。図に示すように、混合は、第3ミキサー35で行うように示され、次いで遠心分離は、第3遠心分離機40で生じるように示される。汚染物質が除去された生物学的組成物124は、バイオ燃料製品の製造に有用な下流プロセス(図示せず)で使用することができる。
第1遠心分離機20における遠心分離工程は、第1ラグ成分(図示せず)の生成を含むことができ、そのうちの少なくとも約90(体積)%が、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110の一部分を形成するように分離され、かつ、その残余(体積で)は、水性廃棄物112を形成する。好ましい実施形態では、第1ラグ成分の少なくとも約95(体積)%が、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110の一部を形成するように分離され、かつ、その残余(体積で)は、水性廃棄物112を形成する。
第2遠心分離機30における遠心分離工程は、第2ラグ成分(図示せず)の生成を含むことができ、そのうちの10(体積)%以下が、汚染物質が減少した生物学的組成物118の一部分を形成するように分離され、かつ、その残余(体積で)は、第1水性廃棄物104の一部を形成する。好ましい実施形態では、第2ラグ成分の5(体積)%以下が、汚染物質が減少した生物学的組成物118の一部を形成するように分離され、かつ、第2ラグ成分の残余(体積で)が第1水溶液104の一部を形成する。
第3遠心分離機40における遠心分離工程は、第3ラグ成分(図示せず)の生成を含むことができ、そのうちの10(体積)%以下が、汚染物質を除去した生物学的組成物124の一部分を形成するように分離され、かつ、その残余(体積で)は、第2水性廃棄物114の一部を形成する。好ましい実施形態では、第3ラグ成分の5(体積)%以下が、汚染物質を除去した生物学的組成物124の一部を形成するように分離され、かつ、第3ラグ成分の残余(体積で)が第2水溶液114の一部を形成する。
各遠心分離で得られた種々のラグ成分の分離との組み合わせは、上述した遠心分離機の構成およびプロセスの流れが、単一の遠心分離機が用いられた場合に比べ、より汚染物質を含まない生物学的組成物をもたらすことが判明した。さらに、いかなる特定の理論に縛られることを望むものではないが、各遠心分離機で得られた様々なラグ成分の分離と組み合わせた遠心分離機とプロセス流の上記構成は、例えば、第2水溶液114のpHが第1水溶液104よりも低い場合、またはpH中性水溶液120が最初の2つのミキサー15と25(第3ミキサー35の代わり)のいずれかで添加される場合よりも、より汚染のない生物学的組成物(すなわち、より望ましい製品)につながると考えられる。強酸性(最低pH)の洗浄液(例えば、第1水溶液102)と、最も汚染された生物学的な流れとの混合、ならびに、その下流であるより酸性度の低い溶液と汚染の少ない生物学的組成物との混合(例えば、第2水溶液114と汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110との混合、およびpH中性水溶液120と汚染物質が減少した生物学的組成物118との混合)は、処理することが求められる組成物(例えば、汚染物質含有生物学的組成物100)に対して実質的に汚染物質の量が減少したより望ましい生成物(汚染物質を除去した生物学的組成物124として上述)を生成すると考えられる。
図2は、本方法の代替実施形態12を示している。そこに示されるように、第1混合物102は、第2水溶液114の少なくとも一部を含む。第2水溶液114は、適切なフローコントロールバルブ130を通過することができ、その後、第2水溶液と、またはその溶液の上流で、例えば酸溶液106および/または第1水溶液104と、直接混合されることができる。第1水溶液104と第2水溶液114は、それぞれ、酸汚染物質の複合体だけではなく、少量の他の不溶性物質と同様に、(以下に記載されるような)酸および汚染物質を含有することが予想される。一般に、これらの2つの溶液の組成は大幅に異なることはないと予想される。したがって、これは当業者が図2に示されるプロセスを用いことを選択し得る理由の一つである。図1または図2には図示されていないが、これらの溶液104と114は各々、各図に示された方法でリサイクルされる前にその中に存在する、例えば汚泥のような非水性物質を除去するために、任意選択でフィルタを通過させることができる。さらに、図1または2のいずれにも図示されないが、これらの溶液104および114の各々を、各図に示す様式で溶液がリサイクルされるより前に、それら溶液から使用済みの酸汚染物質複合体を分離および除去するために中間処理を任意選択で受けさせることができる。
本明細書に開示されている方法によって除去することが求められる汚染物質は、塩素含有化合物、窒素含有化合物、リン含有化合物、硫黄含有化合物、金属およびこれらの混合物からなる群から選択される物質を含む。それらの群の中に、金属が存在する場合、バリウム、鉄、カルシウム、マグネシウム、リチウム、カリウム、ナトリウム、ホウ素、クロム、銅、鉛、マンガン、ニッケル、ケイ素、ストロンチウム、亜鉛、およびこれらの混合物からなる群から選択される。この方法は、リン含有化合物の除去に特に有効であると考えられる。かかる化合物は、動物性脂肪を含有する生物学的組成物中において、そのような脂肪を含有しないかまたは低量でそのような脂肪を含有する組成物に比べて、大量に含まれている。したがって、動物性脂肪、特に大量のそのような脂肪を含有する生物学的組成物の前処理において、これらの化合物の除去は、バイオ燃料への下流処理に対して特に有益である。
上述するように、これらの方法は、動物性脂肪および植物油を含む汚染物質含有生物学的組成物から、汚染物質、特に上で列挙したこれら汚染物質を除去するのに有用である。汚染物質含有生物学的組成物は、一般に、天然由来の脂肪酸および天然由来の脂肪酸エステルの1つまたは複数を含む。特定の実施形態では、組成物は、藻類油、牛脂、ブラウングリース、カメリナ油、キャノーラ/ナタネ油、ヒマシ油、高品質ホワイトグリース、ココナッツ油、コーヒー豆油、トウモロコシ油、魚油、大麻油、ジャトロファ油、アマニ油、カラシ油、パーム油、家禽脂肪、大豆油、ヒマワリ油、トール油、トール油脂肪酸、キリ油、廃食用油、イエローグリース、およびそれらの混合物からなる群から選択される物質を含む。さらなる実施形態では、組成物が、牛脂、魚油、家禽脂肪、廃食用油、イエローグリース、およびこれらの混合物からなる群から選択される物質を含み、この群は、動物性脂肪が主な供給源であると理解されるべきである。
動物性脂肪は、例えば一般的に、商品管理および処理手順について食肉処理産業によって十分に管理されているため、容易に入手可能である。しかし動物性脂肪は、高濃度の飽和脂肪酸であるため(対して植物ベースの油は高濃度の不飽和脂肪酸を有する)、高粘性であり、かつ室温で固体の形で存在していることが知られている。高粘度は一般に、植物ベースの原料から製造された燃料より寒中温度に対する耐性が一般的に乏しいうえに、微粒化の質が悪く、燃料として使用するのは困難である。この方法は、植物油よりも、重量でより大きな割合の動物性脂肪を含有する生物学的組成物から、リン含有化合物のような汚染物質を除去するのに特に有効であると考えられる。例えば、この方法は、約0.5:1〜約99:1の動物性脂肪:植物油、好ましくは約5:1〜約90:1の重量比で動物性脂肪および植物油が汚染物質含有生物学的組成物中に存在している生物学的組成物から、リン含有化合物などの汚染物質を除去することに特に有効である、と考えられる。
この方法で用いられる酸性溶液(106)は、約7未満のpHを有する。代替的な実施形態では、酸性溶液は約6未満のpHを有する。別の代替実施形態では、酸性溶液は約5未満のpHを有する。一般に、酸溶液はクエン酸、硫酸、リン酸、塩酸、硝酸、酢酸、炭酸、およびこれらの混合物からなる群から選択される酸が挙げられる。好ましくは、酸溶液は、クエン酸を含み、そしてさらにより好ましくは、本質的にクエン酸(他の酸を除外して)からなる。クエン酸は、動物性脂肪を含む生物学的組成物によく見られるリン含有化合物などの汚染物質の種類を除去するには、特にうまく作用すると考えられている。例えばクエン酸は、この状況では、硫酸およびリン酸よりもうまく作用すると考えられる。したがって特定の実施形態では、酸性溶液は、酸性溶液の総重量に基づき、約20重量%〜約75重量%のクエン酸を含む。別の実施形態では、酸性溶液は、酸性溶液の総重量に基づき、約20重量%〜約40重量%のクエン酸を含む。
しかしながら、様々な遠心分離機に供給される組成物を混合するために用いられるミキサーの種類によって、より少ない量のクエン酸も可能である。開示された方法での使用に適したミキサーの中には、スタティックミキサー、攪拌タンクミキサー、および高剪断ミキサー(例えば、高剪断ポンプまたはキャビテーションミキサー)がある。混合がより活発であるほど、所望の結果(例えば、汚染物質の分離および下流除去)を達成するために必要となり得る酸濃度は低くなる。
第1ミキサー20は、第1遠心分離機に供給される酸に富む生物学的組成物108を生成するために、第1混合物102と汚染物質含有生物学的組成物を混合するのに有用である。第1混合物102は、上述された酸性溶液106を含む溶液の混合物である。酸に富む生物学的組成物108(それ自体が酸溶液106を含む混合物である)は、酸性溶液のpHよりもわずかに高くかつ概して約7未満のpHを有する可能性がある。代替実施形態では、例えば、酸溶液106が約6未満のpHを有すると、酸に富む生物学的組成物108は、約6のpHを有する。他の実施形態では、例えば、酸溶液106が約5未満のpHを有すると、酸に富む生物学的組成物108は、約5のpHを有する。一実施形態では、汚染物質含有生物学的組成物100と第1混合物102は、約5:1〜約50:1の質量比で混合されている。
酸に富む生物学的組成物製品108は、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110と、汚染物質含有生物学的組成物100から除去された汚染物質の一部を含む水性廃棄物112とを生成するために、第1遠心分離機20で遠心分離される。特定の実施形態では、水性廃棄物112は、汚染物質含有生物学的組成物100中に存在する汚染物質の少なくとも約50%を含み、他の実施形態では、水性廃棄物112は、汚染物質含有生物学的組成物100中に存在する汚染物質の少なくとも約75%を含む。さらに、特定の実施形態では、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110は、汚染物質含有生物学的組成物100中に存在する汚染物質の約50%未満を含み、他の実施形態では、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110は、汚染物質含有生物学的組成物100中に存在する汚染物質の約25%未満を含む。当然ながら、第1遠心分離機で多くの汚染物質が除去でされるのがよい。以下で説明するように、汚染物質含有生物学的組成物から除去されることが求められるほぼすべての汚染物質が除去されている場合でさえ、さらなる量の汚染物質が、その後の遠心分離工程で効果的に除去できることが分かった。
第1遠心分離機20(第2および第3遠心分離機は、それぞれ30と40)は、ディスクスタック遠心分離機である。ディスクスタック遠心分離機は、開示された方法を用いた生物学的組成物を構成する液体−液体と液体−固体の種類によく見られる、低濃度固形物および小粒子ならびに液体粒子サイズを伴う分離作業に有用である。ディスクスタック遠心分離機は一般的に、非常に高い遠心力を使用して、単一の連続プロセス中で、固体および1つまたは2つの液相を互いから分離する。密度の低い液体が内側の層に同心を形成しながら、より密度の高い固形物(例えば、金属などの汚染物質)は、回転式ボウルの壁に対して外側にならざるをえないような非常に大きな力を受ける。このような2つの内側の層の間とのインターフェースは、本明細書で「ラグ成分」として呼ばれる。遠心分離機は、オペレータの希望に応じて、このラグ成分の無駄のない分離を可能にするために調整することができる。さらに、3つの遠心分離機内でのそれぞれの滞留時間は、組成物の汚染のレベルおよび除去しようとする汚染物質の量に応じて、オペレータが設定してもよい。一般に、この3つの遠心分離機の各々における滞留時間は、約5秒〜約60秒の範囲であることが想定され、しかしながら、3つの遠心分離機それぞれが同一の滞留時間で動作する必要はない。遠心分離機の「ディスクスタック」部分は、遠心供給材料の成分が、密度に基づく沈降ができる、追加の表面積を提供するプレートを含む。それらプレートの特定の構成、形状、および設計は、液体混合物から固体の広い範囲で連続的に分離するための遠心分離を可能にする。濃縮した固体(例えば、汚泥)を、オペレータが所望するように連続的、断続的、または手動で除去することができる。開示された方法に従って使用するのに適したディスクスタック遠心分離機は、例えば、アルファ・ラバル(スウェーデン)とGEAウェストファリアセパレータグループ(ドイツ)から市販されている。
最初の遠心分離工程の後、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110は、その後第2遠心分離機30で遠心分離する第2混合物116を生成するために、第2水溶液114と第2ミキサー25内で混合される。一実施形態では、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110および第2水性溶液114は、約5:1〜約50:1の質量比で混合される。第2水溶液114は、下流の遠心分離の生成物であり、約7未満のpHを有する。しかしながら、第2の水溶液114は、生物学的組成物と混合される種々の流れのプロセスを経て進行するにしたがって、比較的高いpHを有する。例えば、第1水溶液102に対して、第2水溶液114は、より高いpHを有する。しかし、下流のpH中性水溶液120に対しては、より低いpHを有する。pH中性水溶液120は、主に、脱イオン水、脱塩水、およびこれらの混合物からなる群から選択される水から構成され、好ましくは脱イオン水である。pH中性水溶液120のpH範囲は、約6から約9の間である。好ましくは、pH中性水溶液120は、約7のpHを有する。
第2混合物116は、次いで、汚染物質が減少した生物学的組成物118と第1水溶液104を生成するために、第2遠心分離機30で遠心分離される。特定の実施形態では、第1水溶液104は、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110中に存在する汚染物質の少なくとも約50%を含み、他の実施形態では、第1水溶液104は、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110中に存在する汚染物質の少なくとも約75%を含む。さらに、特定の実施形態では、汚染物質が減少した生物学的組成物118は、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110中に存在する汚染物質の約50%未満を含み、他の実施形態では、汚染物質が減少した生物学的組成物118は、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物110中に存在する汚染物質の約25%未満を含む。第1水溶液104は、好ましくは約7未満のpH、より好ましくは7未満であるが第1混合物104を形成するために結合した酸性溶液106のpHよりも、高いpHを有する。
第2遠心分離機30から出る汚染物質が減少した生物学的組成物118は次いで、その後第3遠心分離機40で遠心分離される第3混合物122を形成するために、pH中性水溶液120と、ミキサー35で混合される。一実施形態では、汚染物質が減少した生物学的組成物118およびpH中性水溶液120は、約5:1〜約50:1の質量比で混合される。この混合に続いて、生成された第3混合物122は、(上述の)第2水溶液114と、動物性脂肪および植物油を含有し汚染物質が除去された生物学的組成物124を生成するために、第3遠心分離機40で遠心分離される。特定の実施形態では、第2水溶液114は、汚染物質が減少した生物学的組成物118中に存在する汚染物質の少なくとも約50%を含み、他の実施形態では、第2水溶液114は、汚染物質が減少した生物学的組成物118中に存在する汚染物質の少なくとも約75%を含む。さらに、特定の実施形態では、汚染物質が除去された生物学的組成物124は、汚染物質が減少した生物学的組成物118中に存在する汚染物質の約50%未満を含み、他の実施形態では、汚染物質が除去された生物学的組成物124は、汚染物質が減少した生物学的組成物118に存在する汚染物質の25%未満を含む。
(遠心分離機とミキサーの)上記の方法によれば、一実施形態では、汚染物質が除去された生物学的組成物124は、汚染物質含有生物学的組成物100を介してプロセスに導入された汚染物質の約5重量%未満を含む。他の実施形態では、汚染物質が除去された生物学的組成物124は、汚染物質含有生物学的組成物100を介してプロセスに導入されたものの約2重量%未満を含む。択一的に、汚染物質が除去された生物学的組成物124は、好ましくは約50百万分率(重量基準)(以下、「ppm」)未満、より好ましくは10ppm未満、さらにより好ましくは2ppm未満の金属含有量を有する。さらに、汚染物質が除去された生物学的組成物124は、好ましくは約20ppm未満、より好ましくは約10ppm未満、さらにより好ましくは約5ppm未満のリン含有化合物の含有量を有する。上述のように、この供給された組成物100の処理およびそこからの汚染物質の除去は、結果として遠心分離機から排出される汚泥流(例えば、流126と128)となる。これらの汚泥流には、汚染物質が含まれており、一般に、水よりも高密度の不溶性不純物が含まれている。
ディスクスタック遠心分離機の考察の中で上述したように、遠心分離機は(ラグ成分の)分離ゾーンを移動させることができる調整可能レバー(またはフィンガー式)を備えているのが望ましい。遠心分離機(内部はボウルによって部分的に定義される)の内部で、遠心力でボウルの外側領域に重量物(汚泥)を分離し、ここで、例えば時間制御の脱汚泥サイクル中に中の汚泥が最終的に除去されるまで、汚泥を蓄積することができる。油よりもより高密度の水性酸溶液が、汚泥層の近傍に沈降する。酸性溶液と汚泥に対して最も低密度である油相は、ボウルの内部領域で交錯する。各層の間は、部分的に分離された物質のエマルジョン層であり、本明細書でラグ成分と呼ばれる。各遠心分離機内のラグ成分は、クリーンな(または軽い相の)油および水ならびにエマルジョンとして存在するリン脂質のような汚染物質を含有する。第1遠心分離機において、本明細書中に規定された最初のラグ成分の分離に基づいて、最初のラグ成分(およびその中の重い相)のかなりの割合(体積で)が、望ましくない水性酸溶液と汚染物質から、望ましい油をさらに分離しようとするために第2遠心分離機へ送られる。最終的には、第3遠心分離機後、収集された水溶液は、(図に示されるように)再利用されてもよく、またはこれらの一部は、さらに処理するために貯蔵タンクに送られてもよい。
汚染物質が除去された生物学的組成物124は、さらにバイオ燃料へ変換する前に洗浄することができる。さらに、その洗浄は、あらゆる残留極小微粒子(超微細)を除去するために、プレコート真空フィルタに組成物を通すことを含んでよい。フィルタには、超微細の形態で組成物中に残存する金属およびポリエチレンを除去することができるような酸性白土などの媒体を用いるのが好ましい。その後、洗浄された組成物は、バイオ燃料への変換を待つために保管されてもよく、またはそうした変換処理(例えば、水素化反応器システム)に直接通される。
US−2010−0056833号A1は、新鮮な供給物の流れに対する酸溶液の逆流で、動物性脂肪を含む汚染物質含有生物学的組成物を洗浄する方法と、複数のコンタクタ・セパレータ段階の使用とを説明しているが、これらの提案はオペレータが実際に遭遇したガムの問題に対して十分な対応とは考えられない。当然ながら、追加の工程が役立つこともあるが、その提案に関連する高い資本と運用コストがかかる。本発明者らは現在、特定の一連のユニット操作(遠心分離および混合工程)が、動物性脂肪を含有する供給組成物で発生するガムの問題をより良く、より確実に対処することを見出した。さらに、本明細書で規定されるユニットの操作と条件の構成は、除去されなければ下流処理(例えば、HDOプロセス)での望ましくないガムとアッシュの生成に寄与する汚染物質および環境面で不利益な他の汚染物質の除去を最大にしながら、新鮮な供給原料(ここでは、汚染物質含有生物学的組成物)の損失を最小化する機能を、プロセスのオペレータに有利に提供している。さらには、開示された方法は、より良い洗浄済み生物学的組成物(ここでは汚染物質を除去した生物学的組成物)と処理水が、相互汚染されないことをより確実にするため、再循環流を用いる。
以下の実施例およびデータは、本発明を例示するために提供されるが、その範囲を限定するものではない。
パイロットプラントスケールのプロセスを、以下に開示される実験を行うために調製した。特に規定がない限り、用いられるプロセスは図1と図2に示されている。
水の生成:これは、第3遠心分離機から回収した初期水を調製するために、清浄な脱イオン水と、現プラントのHDOチャージポンプ部材を混合することを含んだ。この水は、それぞれ第1および第2遠心分離機20および遠心分離機30へのすべての供給水のための初期流入のために使用された。汚染物質含有生物学的組成物の初期サンプル(本明細書では「FOG」と呼ぶ)が、3つすべての遠心分離機のサイクルを通過した後、第2遠心分離機30から回収された水(流れ104)は、第1遠心分離機20で、第3遠心分離機40からの水(流れ114)と50/50で使用された。
未処理のFOGはろ過されなかった。すべての混合は、ブレンダーを用いて、液化設定で30秒間混合して再現した。分析用に、1パイントのサンプルを未処理の供給原料とは別に確保した。遠心分離機は800Gの200°F(低速ではあるが)で設定し、実験室の遠心分離機を用いて再現した。
第1遠心分離の工程は、900mlのFOG、21mlの第3遠心分離水、21mlの第2遠心分離水、および2mlの50%クエン酸で3回実施した(分析用に1パイントサンプルを遠心分離チューブの上半分から採取した)。
第2遠心分離の工程は、第1遠心分離の工程で遠心分離チューブの上半分から回収した675mlのFOGと、第3遠心分離の工程で回収した31.5mlの水を用いて3回実施した(分析用に1パイントのサンプルを遠心分離チューブの上半分から採取し、次のFOG実験用にチューブの底部から水を回収した)。
第3遠心分離の工程は、第2遠心分離の工程での遠心分離チューブの上部からの450mlのFOGと、清浄な21mlの脱イオン水を用いて2回実施した(分析用に1パイントのサンプルを遠心分離チューブの上半分から採取し、次のFOG実験用にチューブの底部から水を回収した)。
各サイクルの4つのサンプルは、比較のため、未処理、1回目の遠心分離後、2回目の遠心分離後、および3回目の遠心分離後に試験した。
混合および遠心分離の調製中、獣脂FOGがあったにもかかわらず(より低い温度でもたらされる性質のため)、サンプルのほとんどが、〜200°Fに維持されなかった。大きな白/淡褐色のラグ成分が3回目の遠心分離工程で見られたが、30分間以上遠心分離機を遊休化し、200°Fで静置した後、大きなラグは薄いラグになった。獣脂は薄いラグ層で始めた。工業規模の運転では、第3遠心分離機で軽微なラグ層が発生することがあるが、温度を200°Fあたりで維持している場合、それは小さい層であるはずであり、そうでなくとも3つすべての遠心分離工程を通して一貫しているはずである。
以下のFOGを用いた:極少量の動物性脂肪を含有する植物油供給源、実質的な量の動物性脂肪を含有する非食用獣脂供給源、および実質的な量の動物性脂肪を含有する家禽供給源。植物油の供給は、植物油原料の総重量に基づいて、イエローグリース70重量%とコーン油30%の混合物であった。有意な量の動物性脂肪は有していないと考えられ得るこの植物油の原料とは対照的に、他の二つの原料は、ほぼ100重量%の動物性脂肪を含有していた。これら3つのFOGを用いた点は、動物性脂肪を含有する原料組成物、および相当量の動物性脂肪で達成できる、予想外に良好な汚染物質の除去を実証するためである。
図3A〜図6は、前述のパイロット規模の方法によって達成した汚染物質の除去を(百万分率で)グラフに示している。図中、「Holcomb-IT」は非食用獣脂原料を意味し、「Forest-PF」は家禽供給源を意味する。図3A、図3B、図4A、図4B、図5A、および図5Bで報告されたデータは、ASTMD7111(誘導結合プラズマ原子発光分析(ICP−AES)による中間留出燃料中の微量元素の測定用標準試験方法)にサンプルを供することによって得られたものであり、ここでこの試験において規定の中間留出物は、サンプル(脂肪、油およびグリース)で置換している。図6で報告されたデータは、AOCSのCa3a−46(不溶性の不純物)にサンプルを供することによって得られた。
前述の説明は、明確な理解のために付与され、本発明の範囲内の変更は当業者には明白であり、不必要な制限はそこから理解されるべきではない。

Claims (20)

  1. 動物性脂肪および植物油を含有する汚染物質含有生物学的組成物から、汚染物質を除去する方法であって、
    (a)未満のpHを有する第1水溶液および酸溶液の第1混合物と、汚染物質含有生物学的組成物とを混合して、酸に富む生物学的組成物を生成する工程、
    (b)酸に富む生物学的組成物を遠心分離して、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物と、汚染物質含有生物学的組成物から除去した汚染物質の一部を含有する水性廃棄物と、第1ラグ成分とを生成し、次いで第1ラグ成分の0(体積)%以上を汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物と組み合わせ、かつ第1ラグ成分の残余(体積で)を水性廃棄物と組み合わせる工程、
    (c)第1ラグ成分の0(体積)%以上を含む、汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物と、未満であるが第1水溶液のpHよりも高いpHを有する第2水溶液とを混合して、第2混合物を生成する工程、
    (d)第2混合物を遠心分離して、汚染物質が減少した生物学的組成物および第1水溶液を生成する工程、
    (e)pH中性水溶液と、汚染物質が減少した生物学的組成物とを混合して、第3混合物を生成する工程、ならびに
    (f)第3混合物を遠心分離して、第2水溶液と、動物性脂肪および植物油を含み汚染物質が除去された生物学的組成物とを生成する工程
    を含む、方法。
  2. 前記第1混合物が前記第2水溶液の一部を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2水溶液が、前記酸溶液をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記汚染物質が、塩素含有化合物、窒素含有化合物、リン含有化合物、硫黄含有化合物、金属、およびこれらの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される物質である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記汚染物質含有生物学的組成物が、天然由来の脂肪酸および天然由来の脂肪酸エステルの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記汚染物質含有生物学的組成物が、藻類油、牛脂、ブラウングリース、カメリナ油、キャノーラ/ナタネ油、ヒマシ油、高品質ホワイトグリース、ヤシ油、コーヒー豆油、トウモロコシ油、魚油、大麻油、ジャトロファ油、アマニ油、カラシ油、パーム油、家禽脂肪、大豆油、ヒマワリ油、トール油、トール油脂肪酸、きり油、廃食用油、イエローグリース、およびこれらの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される物質を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記汚染物質含有生物学的組成物が、牛脂、魚油、家禽脂肪、廃食用油、イエローグリース、およびこれらの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される物質を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 動物性脂肪および植物油が、.5:1〜9:1の動物性脂肪:植物油の重量比で、前記汚染物質含有生物学的組成物中に存在する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記重量比が、:1〜0:1である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1水溶液が、未満のpHを有する、請求項1に記載の方法。
  11. 前記酸溶液が、クエン酸、硫酸、リン酸、塩酸、硝酸、酢酸、炭酸、およびこれらの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される酸を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記酸溶液が、酸溶液の総重量に基づき、0重量%〜5重量%のクエン酸を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記酸溶液が、酸溶液の総重量に基づき、0重量%〜0重量%のクエン酸を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記汚染物質が除去された生物学的組成物が、前記汚染物質の重量%未満を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記汚染物質含有生物学的組成物および前記第1混合物が、:1〜0:1の質量比で混合される、請求項1に記載の方法。
  16. 前記汚染物質が減少した酸に富む生物学的組成物および前記第2水溶液が、:1〜0:1の質量比で混合される、請求項1に記載の方法。
  17. 前記汚染物質が減少した生物学的組成物および前記pH中性水溶液が、:1〜0:1の質量比で混合される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記工程(d)がさらに第2ラグ成分を生成し、そのうちの10(体積)%以下が、汚染物質が減少した生物学的組成物と組み合わされ、かつ、その残余(体積で)が、前記第1水溶液と組み合わされる、請求項1に記載の方法。
  19. 前記工程(f)がさらに第3ラグ成分を生成し、そのうちの10(体積)%以下が、汚染物質が除去された生物学的組成物と組み合わされ、かつ、その残余(体積で)が、前記第2水溶液と組み合わされる、請求項1に記載の方法。
  20. 工程(b)、(d)、および(f)が、ディスクスタック遠心分離機において独立して実施される、請求項1に記載の方法。
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