JP6196540B2 - 帯状部材の成形装置及びその成形方法 - Google Patents

帯状部材の成形装置及びその成形方法 Download PDF

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Description

この発明は、老朽化した下水道管、上水道管、農業用水管、ガス管等の既設管を更生する更生管の製管に使用される螺旋状の帯状部材を直線状に成形する成形装置及び成形方法に関するものである。
従来より、既設管内において、複数個の鋼製リングを用いてリング状の補強部材を組み立てて既設管の長手方向に設定間隔をおいて順に配置するとともに、連結部材を介して互いに一体化して補強体を構築した後、補強体を構成する各鋼製リングの嵌合溝に樹脂製の嵌合部材をそれぞれ嵌合するとともに、周方向に隣接する嵌合部材にわたって樹脂製の表面部材を順に嵌合して筒状に組み立てて更生管を製管する既設管の更生方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−328430号公報
ところで、前述した従来技術においては、嵌合部材及び表面部材は、トラックによって施工現場まで輸送され、マンホールを通して既設管内に搬入する関係上、一定長さ以上に延長することはできない。このため、一定長さ、例えば、5m長の嵌合部材及び表面部材を順にマンホールを通して既設管内に搬入し、補強体に周方向に順に取り付けるとともに、先行する嵌合部材の後端部と後続する嵌合部材の先端部及び先行する表面部材の後端部と後続する表面部材の先端部とをそれぞれシール剤を充填した状態で金属製の接続部材によって接続する必要があり、作業が煩雑になるとともに、既設管の更生区間にわたって更生管を製管するには、多くの作業時間が必要になるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、樹脂製の帯状体及び金属製の補強材からなる帯状部材を用いて既設管を更生する更生管を製管するに際して、マンホール内に引き込まれた螺旋状の帯状部材を連続的に直線状に塑性変形させることのできる帯状部材の成形装置及びその成形方法を提供するものである。
前記の課題を解決するため、本発明は、螺旋状の帯状部材を連続的に直線状に塑性変形させる成形装置を前提とし、前記帯状部材は、両側縁部に接合部を有する樹脂製の帯状体に長手方向に連続して金属製の補強材が装着又は埋設されてなる。前記成形装置としては、前記帯状部材を送り出す送りローラと、前記送りローラから送り出された帯状部材に曲げ力を作用させる成形ローラとを備えて、前記成形ローラは、前記帯状部材の曲率半径を大きくする方向に前記帯状部材を押圧する矯正ローラと、押圧される前記帯状部材を支持する支持ローラとを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、螺旋状の帯状部材を、送りローラを介して送り出すとともに、成形ローラの矯正ローラ及び支持ローラを介して直線状に塑性変形させることができ、任意の長さの直線状の帯状部材を供給することが可能となる。
この結果、既設管内において、互いに隣接する直線状の帯状部材の接合部同士を周方向に順に接合して更生管を製管するに際して、管軸方向に帯状部材を接続部材を介して接続する作業を廃止し、又は、大幅に削減することが可能となり、更生管を効率よく製管して工期の短縮及びコストの削減を図ることができる。
前記帯状部材の成形装置における、より好ましい構成として次のものが挙げられる。すなわち、前記成形ローラに送り込まれる前の帯状部材を設定されたリード角の螺旋状に支持するガイド部材が備えられることが好ましい。これにより、螺旋状の帯状部材を規則的な螺旋状に支持して送りローラに供給することができ、帯状部材が自重によって密集状態で供給されのを確実に防止することができる。
本発明において、前記成形ローラを経た帯状部材を切断する切断機が備えられることが好ましい。これにより、直線状に塑性変形された帯状部材を任意の長さに切断することができる。
本発明において、前記帯状部材をマンホールの入口径と略同等の曲率半径又は同等以下の曲率半径に連続的に塑性変形させる予備成形装置が備えられることが好ましい。これにより、帯状部材を予備成形装置によってマンホールの入口径と略同等の曲率半径、又は、同等以下の曲率半径の螺旋状に連続的に塑性変形させることができ、マンホールの入口径が小さくても、マンホール内に容易に引き入れることができる。
上述の構成を備える成形装置を用いた帯状部材の成形方法も本発明の技術的思想の範疇である。すなわち、両側縁部に接合部を有する樹脂製の帯状体に長手方向に連続して金属製の補強材が装着又は埋設されてなる帯状部材を、成形装置を用いて変形させる成形方法であって、前記成形装置は、前記帯状部材を送り出す送りローラと、前記送りローラから送られた帯状部材に曲げ力を作用させる成形ローラとを備えており、前記帯状部材を中空円筒状に巻き重ねた状態から引き出し、地上側からマンホール内へ前記送りローラによって引き込み、前記成形ローラによって螺旋状から直線状に連続的に塑性変形させることを特徴とするものである。
本発明によれば、両側縁部に接合部が形成された樹脂製の帯状体に長手方向に連続する金属製の補強材が装着又は埋設された螺旋状の帯状部材を連続的に直線状に塑性変形させることができ、任意の長さの直線状の帯状部材を既設管内に供給することができる。
この結果、既設管内において、互いに隣接する直線状の帯状部材の接合部同士を周方向に順に接合して更生管を製管するに際して、管軸方向に帯状部材を接続部材を介して接続する作業を廃止し、又は、大幅に削減することが可能となり、更生管を効率よく製管して工期の短縮及びコストの削減を図ることができる。
本発明によれば、樹脂製の帯状体及び金属製の補強材からなる帯状部材を用いて既設管を更生する更生管を製管するに際して、マンホール内に引き込まれた螺旋状の帯状部材を連続的に直線状に塑性変形させて既設管内に供給することができる。
本発明の帯状部材の成形装置の一実施形態を帯状部材とともに示す正面図である。 図1の成形装置をマンホールに設置して帯状部材とともに示す平面図である。 成形装置によって帯状部材を直線状に塑性変形させる過程を説明する概略図である。 成形装置を用いて既設管を更生する更生管の製管工程を説明する概略図である。 図4の更生管の製管工程に用いられる帯状部材の予備成形装置を示す正面図である。 図5の予備成形装置の側面図である。 更生管を製管する帯状部材の一例を接合過程で示す断面図である。 帯状部材の他の例を示す断面図及び要部斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明の帯状部材の成形装置を説明するのに先立って、帯状部材100及び帯状部材100から更生管を製管する要領について説明する。
帯状部材100は、図7に示すように、帯状体110と、該帯状体110に装着された補強材120とから構成されている。
帯状体110は、可撓性を有する合成樹脂、例えば、硬質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等を押出成形して形成され、帯板状の基板111の裏面に複数本(実施例においては2本)の断面T字状の補強リブ112が先端を基板111と平行に位置して設けられている。そして、基板111の一方の側縁部の裏面には接合部としての接合凸部113が立設されている。また、基板111の他方の側縁部は、接合凸部113が設けられた基板111の側縁部が配置されるように、基板111の厚みだけ裏面側に段落ちした段落ち部114に形成されており、その段落ち部114に接合凸部113が嵌入し得る接合部としての接合凹部115が設けられている。接合凹部115には、基板111から離れるにつれて接合凹部115の突出側に位置するように傾斜された傾斜リブ116が形成されており、傾斜リブ116の先端が帯状体110の他方の側縁部を形成している。
補強材120は、長手方向に連続した帯板状の鋼板を断面略W字状に成形加工したものであり、帯状体110の複数本の補強リブ112にわたって装着されている。
このような帯状部材100は、ドラムD(図4参照)に中空円筒状に巻き重ねられ、施工現場に輸送され、施工現場において、ドラムDの内周側から引き出されてマンホール内に引き込まれ、後述する成形装置1によって直線状に塑性変形された後、基板111の裏面側、すなわち、補強リブ112等が立設された側が既設管の管軸方向内周面に接するように既設管内に供給される。そして、直線状に塑性変形された帯状部材100は、設定長さ、例えば、隣接するマンホール間の間隔に相当する長さに切断され、周方向に互いに隣接するように既設管の内周面に敷設された帯状部材100,100の接合部が順に接合されて所定の管径の更生管に製管される。具体的には、図7(a),(b)に示すように、周方向に互いに隣接する帯状部材100,100のうち、後続する帯状部材100の接合凸部113を、先行する帯状部材100の接合凹部115に内側(先行する帯状部材100の内周側)から嵌め込み、周方向に互いに隣接する帯状部材100,100を相互に接合する。以下、設定長さに切断された直線状の帯状部材100を先行する帯状部材100に周方向に順に隣接して接合することを繰り返すことにより、更生管を製管することができる。
この際、後続する帯状部材100の接合凸部113が設けられた基板111の側縁部が先行する帯状部材100の段落ち部114に配置されるとともに、先行する帯状部材100の傾斜リブ116が後続する帯状部材100の接合凸部113が設けられた側の補強リブ112に係止される。
また、帯状部材100の段落ち部114が対向する基板111の裏面にエラストマー(図示せず)を押出成形することにより、接合部同士が接合された隣接する帯状部材100,100を密封して止水性を確保することができる。
なお、帯状部材100は、既設管の管軸方向に長手方向を向けて敷設され、その内周面の周方向に沿って順に接合されることから、既設管の形状、例えば、円形、馬蹄形、矩形等に対応する更生管を製管することができる。
成形装置1は、ドラムDから引き出されてマンホールM内に引き込まれた螺旋状の帯状部材100を直線状に塑性変形させるものであり、図1及び図2に示すように、送りローラ2と、送りローラ2の下流側に配置された成形ローラ3と、帯状部材100を設定されたリード角の螺旋に支持する複数個のガイド部材4とからなり、基台5に設けられている。
送りローラ2は、内面ローラ22及び外面ローラ23が組になったピンチローラ21と、基台5に固定された歯車箱及びピンチローラ21を回転させる油圧モータ(図示せず)とからなり、内面ローラ22の回転軸及び外面ローラ23の回転軸は、油圧モータの出力軸とともにそれぞれ歯車箱に回転自在に軸支されている。そして、油圧モータを回転駆動することにより、その出力軸、内面ローラ22の回転軸及び外面ローラ23の回転軸にそれぞれ固定されて互いに噛み合う歯車を介して内面ローラ22及び外面ローラ23を互いに逆方向に回転させ、内面ローラ22及び外面ローラ23の間に帯状部材100を挟み込んで成形ローラ3に向かって送り出す。
成形ローラ3は、基台5に回転自在に支持された支持ローラ31と、支持ローラ31を前後に挟んで基台5にそれぞれ回転自在に支持されるとともに、基台5に対して支持ローラ31に向かって移動自在に支持された一対の矯正ローラ32,32とからなり、支持ローラ31及び一対の矯正ローラ32,32によって3点ローラが形成されている。したがって、矯正ローラ32を退避位置(図3の鎖線位置)から支持ローラ31に接近した矯正位置(図3の実線位置)に移動させ、支持ローラ31と前後の矯正ローラ32,32間の距離、及び、支持ローラ31に対する前後の矯正ローラ32,32のなす角度を調整することにより、送りローラ2を介して送り出された帯状部材100に曲げ力を作用させて直線状に塑性変形させることができる。すなわち、帯状部材100の補強材120を直線状に塑性変形させることができる。
ガイド部材4は、マンホールM内に引き込まれた螺旋状の帯状部材100を設定されたリード角の螺旋に支持するもので、マンホール内に引き込まれた螺旋状の帯状部材100の外周側に位置して周方向に設定間隔をおいて基台5に立設された複数本のガイドポール41と、各ガイドポール41の設定高さ位置において、螺旋状の帯状部材100の内方に向けて突出するように固定されたガイドバー42とからなり、各ガイドバー42は、螺旋状の帯状部材100を設定されたリード角に支持するように異なる高さ位置に設けられている。これにより、螺旋状の帯状部材100が、自重によって成形装置1に密集した状態で降下し、絡みつくのを防止することができる。すなわち、螺旋状の帯状部材100を設定されたリード角に支持して降下させるとともに、送りローラ2に地面とほぼ平行に供給することができ、帯状部材100をその絡みつきを抑えて成形装置1に規則的に導くことができる。
なお、成形ローラ3の下流側に位置して切断機(図示せず)を設けることにより、直線状に塑性変形された設定長さの帯状部材100を切断することができるが、別途切断装置を搬入して切断するようにしてもよい。
ところで、本発明の実施形態においては、地上に配置されたドラムDから引き出された螺旋状の帯状部材100をマンホールM内に引き込むに際して、マンホールの入口径に対応して、螺旋状の帯状部材100をマンホールMの入口径と略同等の曲率半径に塑性変形させる予備成形装置6がドラムDの近傍に設置されている。
この予備成形装置6は、図5及び図6に示すように、設定された曲率半径の螺旋状に成形された鋼板製のガイド7と、ガイド7の上流側に配置された第1送りローラ8と、ガイド7の下流側に配置された第2送りローラ9とからなり、支持フレーム10に取付ブラケット11を介して設けられている。
ガイド7は、マンホールMの入口径と略同等の曲率半径を有して断面略半円状に成形された螺旋板であって、連続的に供給された帯状部材100を略半周にわたって螺旋板の内周面に沿わせることにより、帯状部材100をガイド7の曲率半径に相当する曲率半径の螺旋状に塑性変形させるものである。すなわち、帯状部材100の補強材120が、ガイド7の曲率半径に相当する曲率半径に塑性変形される。
この場合、ガイド7の曲率半径としては、マンホールMの入口径と同等以下の曲率半径であってもかまわない。
第1送りローラ8は、第1内面ローラ82及び第1外面ローラ83が組になった第1ピンチローラ81と、取付ブラケット11に固定された歯車箱84の歯車及び第1ピンチローラ81を回転させる第1油圧モータ85とからなり、第1内面ローラ82の回転軸及び第1外面ローラ83の回転軸は、帯状部材100を螺旋状に供給するように、帯状部材100を供給しようとするリード角に対して軸線方向が直交するように配置されて、第1油圧モータ85の出力軸とともにそれぞれ歯車箱84に回転自在に軸支されている。そして、第1油圧モータ85を回転駆動することにより、その出力軸、第1内面ローラ82の回転軸及び第1外面ローラ83の回転軸にそれぞれ固定されて互いに噛み合う歯車を介して第1内面ローラ82及び第1外面ローラ83を互いに逆方向に回転させ、第1内面ローラ82及び第1外面ローラ83の間に帯状部材100を挟み込んでガイド7に向かって押し込むように送り出す。
ここで、第1内面ローラ82は、帯状部材100の幅に略相当する幅を有して鉄やプラスチック等の比較的硬い素材によって円筒状に形成され、その外周面が帯状部材100の平坦な内面、すなわち、更生管Sの内周面となる側の面に接触して回転するように位置決めされている。
また、第1外面ローラ83は、その外周面が帯状部材100の隣接する補強リブ112,112間において、その裏面、すなわち、更生管Sの外周面となる側の面に接して回転するように位置決めされている。
なお、第1外面ローラ83の外周面にはローレット加工が施されており、帯状部材100を滑ることなく送り出す。
第2送りローラ9は、第1送りローラ8と同一の構造を有してガイド7の下流側に配置されており、第2内面ローラ92及び第2外面ローラ93が組になった第2ピンチローラ91と、取付ブラケット11に固定された歯車箱94の歯車及び第2ピンチローラ91を回転させる第2油圧モータ95とからなり、第2内面ローラ92の回転軸及び第2外面ローラ93の回転軸は帯状部材100を螺旋状に巻き回して供給するように、供給しようとするリード角に対して軸線方向が直交するように配置されて、第2油圧モータ95の出力軸とともにそれぞれ歯車箱94に回転自在に軸支されている。そして、第2油圧モータ95を回転駆動することにより、その出力軸、第2内面ローラ92の回転軸及び第2外面ローラ93の回転軸にそれぞれ固定されて互いに噛み合う歯車を介して第2内面ローラ92及び第2外面ローラ93を互いに逆方向に回転させ、第2内面ローラ92及び第2外面ローラ93の間に帯状部材100を挟み込んでガイド7から引き取るように送り出す。
ここで、第2内面ローラ92は第1内面ローラ82と、また、第2外面ローラ93は第1外面ローラ83とそれぞれ同じ構成であり、第2内面ローラ92の外周面は更生管の内周面となる側の面に接触して回転し、第2外面ローラ93の外周面は、更生管の外周面となる側の面に接触して回転する。
したがって、帯状部材100を第1送りローラ8を介してガイド7に押し込んで、又は、帯状部材100を第2送りローラ9を介してガイド7から引き取って、ガイド7に沿って移動する帯状部材100を、ガイド7の曲率半径、すなわち、マンホールMの入口径と略同等の曲率半径の円弧状の螺旋状に塑性変形させることができる。
ここで、ドラムDの内周側から帯状部材100を引き出す際、ドラムDの配置に伴う回転方向によって帯状部材100の供給方向(螺旋方向)が異なるため、ドラムDから引き出される帯状部材100は、一方の送りローラに導かれる。したがって、帯状部材100が導かれた入口側となる送りローラが第1送りローラとなる。すなわち、実施例においては、図5の右側の送りローラに帯状部材100が導かれることにより、入口側の送りローラ、すなわち、第1送りローラ8となっている。
なお、このような予備成形装置6において、一方を送りローラ、すなわち、ピンチローラ及びピンチローラを駆動させる油圧モータで構成すれば、他方はピンチローラで対応できる。すなわち、第1ピンチローラ81を油圧モータ85及び歯車を介して回転駆動させる場合は、第1ピンチローラ81に帯状部材100を挟み込んでガイド7に押し込み、また、第2ピンチローラ91を油圧モータ95及び歯車を介して回転駆動させる場合は、第2ピンチローラ91に帯状部材100を挟み込んでガイド7から引き取るものである。これにより、第1ピンチローラ81及び油圧モータ85によってガイド7に押し込まれた後、第2ピンチローラ91から引き出された帯状部材100、あるいは、第1ピンチローラ81及びガイド7を経て第2ピンチローラ91及び油圧モータ95によって引き取られた帯状部材100は、ガイド7の曲率半径、すなわち、マンホールMの入口径と略同等の曲率半径の螺旋状に連続的に塑性変形される。
また、予備成形装置6の油圧モータ85,95への油圧配管は、ドラムDの中空円筒部を経てスイベルジョイントを介して接続される。これにより、ドラムDから引き出された螺旋状の帯状部材100に油圧配管が絡みつくことを防止できる。また、油圧モータに代えて電動モータを利用することもできるが、この場合も、給電ケーブルの絡みつきを防止するため、ドラムDを中空円筒部を経た後、スイベルジョイントを介して接続される。一方、バッテリ内蔵のモータやパワーユニット付き油圧モータを採用すれば、配線や配管の絡みつきを防止することができる。
このような予備成形装置6によって予め設定された曲率半径に帯状部材100を塑性変形させることにより、マンホールMに容易に引き入れることができる。
この場合、成形装置1及び予備成形装置6は、帯状部材100の供給速度が同調制御されている。
次に、このように構成された成形装置1を用いて既設管Kを更生する更生管を製管する施工手順について説明する。
施工対象の既設管Kには、所定スパン毎にマンホールが設けられており、施工対象領域の一端に連通する一方のマンホール(以下、発進側マンホールM1という。)から他端に連通する他方のマンホール(以下、到達側マンホールM2という。)にかけて既設管Kに更生管を製管し、更生するものとする。
更生作業の前作業として、先ず既設管K内に付着した塊物や取付管の突出部等を除去し、浸入水の仮止水を行う。
発進側マンホールM1側の地上には、帯状部材100が中空円筒状に巻き重ねられたドラムD(回転台付き)が配置されるとともに、ドラムDの近傍に予備成形装置6が設置され、さらに、図示しない発電機及び油圧ユニットからなる動力ユニットが設置される。また、成形装置1を分解して発進側マンホールM1内に搬入し、組み立てて設置した後、動力ユニットからの油圧配管を成形装置1の油圧モータに接続する。
準備作業が終了すれば、ドラムDを軸心回りに回転させながら、帯状部材100をその内周側から引き出し、予備成形装置6の第1送りローラ8、ガイド7、第2送りローラ9を通してマンホールMの入口径と略同等の曲率半径に塑性変形した後、塑性変形された螺旋状の帯状部材100を発進側マンホールM1内に引き入れる。次いで、発進側マンホールM1において、帯状部材100の先端を成形装置1のガイド部材4を経て送りローラ2、予め設定位置に固定された成形ローラ3の矯正ローラ32,32を経て直線状に塑性変形した後、塑性変形された直線状の帯状部材100を既設管K内に供給する。そして、直線状に塑性変形された帯状部材100が既設管K内に設定長さだけ供給されたならば、帯状部材100を切断し、補強リブ112が既設管Kの内周面に接触するように敷設する。
同様に、ドラムDから引き出され、予備成形装置6によってマンホールMの入口径と略同等の曲率半径に塑性変形されてマンホールM内に引き込まれた螺旋状の帯状部材100を成形装置1によって直線状に塑性変形させた後、既設管K内に供給し、設定長さに切断することを繰り返す。
一方、既設管K内において、先行する設定長さの帯状部材100及び後続する設定長さの帯状部材100を周方向に隣接するように配置し、先行する帯状部材100の接合凹部115に後続する帯状部材100の接合凸部113を長手方向に沿って嵌め込み、接合する。以下、新たな後続する帯状部材100を先に接続された先行する帯状部材100に周方向に隣接して配置し、それらの設定長さの帯状部材100,100を接合していくことを繰り返すことにより、更生管を製管することができる。
この結果、長尺な帯状部材100を既設管K内に搬入することができることから、帯状部材100を長手方向に接続する工程を廃止、又は、大幅に削減することができ、作業時間を短縮することができるとともに、接続部分からの漏水の可能性を低減することができる。しかも、帯状部材100は、補強材120が長手方向に装着されていることにより、剛性の大きな更生管を製管することができ、仮に、帯状部材100を既設管Kの内周面に対して支持する補強体が必要とされる場合であっても、その間隔を拡大することができることから、この点でも作業時間を削減することができる。
また、予備成形装置6によって帯状部材100の補強材120をマンホールMの入口径と略同等、又は、同等以下の曲率半径に塑性変形させながらマンホールM1内に引き入れるため、マンホールMが小径の場合であってもマンホールM1に帯状部材100を容易に引き入れることができる。
周方向に設定長さの帯状部材100を順に接合して更生管を製管したならば、帯状部材100の端部処理を実行した後、詳細には図示しないが、既設管Kと更生管の両端部との隙間にシール部材を配設して隙間に下水等が浸入しないように密封し、シール部材を通して裏込め材を既設管Kと更生管の隙間に注入する。次いで、裏込め材が固化したならば、更生管Sのうち,マンホールM1,M2内への突出部分を切除して作業完了となる。
ところで、帯状部材100の帯状体としては、図7に示したものに限定されない。例えば、図8に示すように、帯状部材100Aは、金属製の補強材120が装着された樹脂製の帯状体130と嵌合材140との組み合わせよりなり、隣接する帯状体130,130が嵌合材140を介して接合されるものであってもかまわない。
帯状体130は、帯板状の基板131の裏面に複数本の断面T字状の補強リブ132を有し、その両端部には接合凹部133,133がそれぞれ形成されている。また、嵌合材140は、帯状体130の接合凹部133,133に嵌まり込む接合凸部141,141を有している。そして、製管時において、補強材120が装着された帯状体130を既設管の内周面に周方向に互いに隣接するように配置し、それらの周方向に対向する左右各端縁部を突き合わせた状態で、周方向に隣接する帯状体130,130の左右各接合凹部133,133に跨って嵌合材140を帯状体130の内周側から嵌め込んで接合することを順に繰り返すことにより、更生管を製管することができる。
なお、前述した実施形態においては、両側縁部に接合部が形成された樹脂製の帯状体110,130に金属製の補強材120が装着された帯状部材100,100Aを例示したが、両側縁部に接合部が形成された樹脂製の帯状体に金属製の補強材を埋設した帯状部材であってもかまわない。
また、帯状部材の接合に際しては、接合凹部及び接合凸部の嵌合による接合の他、帯状体の樹脂によっては、溶融樹脂を介して融着する接合でもよい。
さらに、ドラムDの内周側から引き出した帯状部材100を予備成形装置6によってマンホールMの入口径と略同等の曲率半径、または、同等以下の曲率半径に塑性変形してマンホールM内に引き込む場合を例示したが、ドラムDの外周側から帯状部材100を引き出して予備成形装置6に供給するようにしてもよい。この場合、マンホールMの径、あるいは、ドラムDの外径によっては、予備成形装置6は、必ずしも設置する必要はない。
1 成形装置
2 送りローラ
3 成形ローラ
31 支持ローラ
32 矯正ローラ
4 ガイド部材
6 予備成形装置
7 ガイド
8 第1送りローラ
9 第2送りローラ
100,100A 帯状部材
110,130 帯状体
120 補強材
K 既設管
M1,M2 マンホール

Claims (5)

  1. 螺旋状の帯状部材を連続的に直線状に塑性変形させる成形装置であって、
    前記帯状部材は、両側縁部に接合部を有する樹脂製の帯状体に長手方向に連続して金属製の補強材が装着又は埋設されてなり、
    前記帯状部材を送り出す送りローラと、
    前記送りローラから送り出された帯状部材に曲げ力を作用させる成形ローラとが備えられ、
    前記成形ローラは、前記帯状部材の曲率半径を大きくする方向に前記帯状部材を押圧する矯正ローラと、押圧される前記帯状部材を支持する支持ローラとを有することを特徴とする帯状部材の成形装置。
  2. 請求項1に記載の帯状部材の成形装置において、
    前記成形ローラに送り込まれる前の帯状部材を設定されたリード角の螺旋状に支持するガイド部材が備えられたことを特徴とする帯状部材の成形装置。
  3. 請求項1又は2に記載の帯状部材の成形装置において、
    前記成形ローラを経た帯状部材を切断する切断機が備えられたことを特徴とする帯状部材の成形装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一つに記載の帯状部材の成形装置において、
    前記帯状部材をマンホールの入口径と略同等の曲率半径又は同等以下の曲率半径に変形させる予備成形装置が備えられたことを特徴とする帯状部材の成形装置。
  5. 両側縁部に接合部を有する樹脂製の帯状体に長手方向に連続して金属製の補強材が装着又は埋設されてなる帯状部材を、成形装置を用いて変形させる成形方法であって、
    前記成形装置は、前記帯状部材を送り出す送りローラと、前記送りローラから送られた帯状部材に曲げ力を作用させる成形ローラとを備え、前記成形ローラは、前記帯状部材の曲率半径を大きくする方向に前記帯状部材を押圧する矯正ローラと、押圧される前記帯状部材を支持する支持ローラとを有しており、
    前記帯状部材を中空円筒状に巻き重ねた状態から引き出し、地上側からマンホール内へ前記送りローラによって引き込み、前記成形ローラによって螺旋状から直線状に連続的に塑性変形させることを特徴とする帯状部材の成形方法。
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