JP6194839B2 - ホース補強用ポリエステル繊維コード - Google Patents
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Description
(1)固有粘度(IV)=0.7〜1.2、より好ましくは0.8〜1.1
(2)カルボキシル末端基(COOH)=10〜30eq/t、より好ましくは12〜25eq/t
(3)ジエチレングリコール(DEG)の含有量=0.5〜1.5重量%、好ましくは0.5〜1.2重量%
(4)強度(T)=6.0〜10.0cN/dtex、より好ましくは7.0〜9.0cN/dtex
(5)伸度(E)=8〜20%、より好ましくは10〜16%
(6)中間伸度(ME)=4.0〜6.5%、より好ましくは4.5〜6.0%
(7)乾熱収縮率(ΔS150℃)=2.0〜12.0%、より好ましくは3.0〜10.0%
コードを隙間が無いようにアルミ板に巻き付け、アルミ板の両側に表1に示した配合組成のEPDM系ゴムを張り付け、150℃で30分間プレス加硫を行った。このとき、ゴムの厚さは3mmとし、ゴムと繊維コードの面圧が3MPaとなるように、プレス圧力を調整した。アルミ板の大きさ、繊維コードを巻き付ける面積は任意で構わなく、巻き付け時の張力は0.5cN/dtexとした。放冷後、コードが接着されたゴム側サンプルをアルミ板から取り、更にサンプルを幅20mmに切断した。このサンプルを20℃の環境下で50mm/分の速度で、ゴムと繊維コードが90°の角度になるように保ちながら、ゴムから繊維コードを剥離したときの剥離力をN/20mmで表示した。n数は4とした。
JIS L1017(1995年)の質量法によって求めた。
繊維コード1本を、図1に示す金属間走行摩擦試験機にセットし、繊維コードを4000m走行させたときのガイド類へのカスの付着状況を指標とした。ガイド類に付着したカスを収集し、重量を測定した。図1は金属間走行摩擦試験機であり、測定用の繊維コードサンプル1からコードを20m/minの速度で送り出す。速度は糸送り用のニップローラー2の回転数で調節する。また荷重3を調節して入り側張力測定位置4にて測定した張力が1500gになるようにする。コードは梨地クロムメッキ加工管5で擦過させられ、メッキ管にカスが付着する。その後出側の張力測定ロール6を通り、さらに上側の糸送り用のニップローラー2を通り回収される。
摩擦体:径40mm、表面粗さ12.5Z(JIS−B0601−1994、十点平均粗さ)の梨地クロムメッキ加工管
摩擦体温度:25℃
測定室の温度、湿度:25℃、65%
接触角:180゜
摩擦体入り側の張力T1 :1000g
糸速:20m/分
n数は2とした。
耐液漏れ性はエアーデフュージョン値で評価した。エアーデフュージョン値は次のように測定した。ホース補強用ポリエステル繊維コードをゴム板2枚の間に、2本のコードがクロスするように配置し、160℃で30分間のプレス加硫を行い、コードの長さが5cmの測定用ピースを作成する。該測定用ピースを100℃に設定した空気循環型乾熱炉中に1週間放置し、取り出した後に室温まで放冷する。測定用ピースのコード端面が露出している一方の端面に一定の空気圧をかけられるようにし、他方の端面にコード中を透過してくる空気透過性を水柱の高さ変化から計算できるようにする。空気圧を0.3MPaとし、10分間放置したときの水面の移動距離を求めて、エアーデフュージョン値(AD値)とした。AD値が小さいほど、ホースとしたときの液漏れが少ないことを意味する。ゴムは表1に示す組成のものを使用した。n数は4とした。
100℃の温度条件下で、各ホースに0MPa→9.8MPa→0MPa→9.8MPaと、インパルス圧を負荷させながら、ホースを繰り返し屈曲させるものであり、ホースが破裂、破断した時の屈曲回数を測定した。n数は4とした。
示差走査熱量計装置(DSC−50:島津製作所製)を用いて測定した。予め、常温にて乾燥させたラテックス10mgを所定のアルミニウム−パンに封入し、−50℃から100℃まで速度5℃/minで昇温し、各ラテックスのガラス転移温度を測定した。
処理コードを長さ1mに切り出して、その一端に、金属製フックを結びつけ、他端に300gの重りを結びつけ、温度25℃、相対湿度40%に調節された環境下、空中に24時間吊してコードを鉛直にせしめ、測定試料を得た。
・ガーレーコード硬さ(mN)=R×{(W1×25.4)+(W2×50.8)+(W3×101.6)}×(L−12.7)2/W×3.375×10−5
ただし、
R:測定値の平均値
W1:25.4mmの荷重位置(孔)に掛ける荷重(単位g)
W2:50.8mmの荷重位置(孔)に掛ける荷重(単位g)
W3:101.6mmの荷重位置(孔)に掛ける荷重(単位g)
L :試料長さ(mm)
W :試験片の幅(コードゲージ)(mm)
(A)ポリエポキシド化合物として“デナコール”EX614B(ナガセ化成社製)と、(B)ゴムラテックスと、(C)クロロ変性レゾルシンとして“デナボンドE”(ナガセ化成工業(株)製)と、水酸化ナトリウム、ブロックドポリイソシアネート化合物として“エラストロン”BN27(第一工業製薬株式会社)を固形分で表2に表す割合で混合した固形分濃度25重量%の第1処理剤を調製した。
B−2:スチレン−ブタジエンゴムラテックス“SR−104”(日本エイアンドエル(株))、Tg=7℃
B−3:スチレン−ブタジエンゴムラテックス“SR−107”(日本エイアンドエル(株))、Tg=−15℃
B−4:アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス“NA−106”(日本エイアンドエル(株))、Tg=−35℃
B−5: ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテックス“ピラテックス”(日本エイアンドエル(株))、Tg=−55℃
2:糸送り用のニップローラー
3:荷重
4:入り側張力測定位置
5:梨地クロムメッキ加工管
6:出側の張力測定ロール
21:チャック
22:試験片
23:回転棒
24:目盛板
25:針
Claims (4)
- ポリエステル繊維が、少なくとも(A)ポリエポキシド化合物、(B)ガラス転移温度(Tg)が−40℃〜10℃であるゴムラテックス、(C)クロロ変性レゾルシンの3種を含む第1処理剤によって被覆され、さらにその外層としてレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)を含む第2処理剤によって被覆されてなるホース補強用ポリエステル繊維コードであって、かつ、第1処理剤に含まれる(C)クロロ変性レゾルシンが、第1処理剤の固形分100重量%に対して、0.2〜10重量%であること、およびガーレー硬さが5mN〜80mNであることを特徴とするホース補強用ポリエステル繊維コード。
- 前記第1処理剤に含まれる(B)ゴムラテックスが、第1処理剤の固形分100重量%に対して20〜70重量%であることを特徴とする請求項1に記載のホース補強用ポリエステル繊維コード。
- 前記第1処理剤に含まれる(A)ポリエポキシド化合物が、第1処理剤の固形分100重量%に対して20〜70重量%である請求項1〜2いずれかに記載のホース補強用ポリエステル繊維コード。
- 前記第1処理剤に含まれる(A)ポリエポキシド化合物、(B)ゴムラテックス、(C)クロロ変性レゾルシンの3種の合計が、第1処理剤の固形分100重量%に対して85〜100重量%である請求項1〜3いずれかに記載のホース補強用ポリエステル繊維コード。
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