JP6191907B2 - 照明装置および基台の設計方法 - Google Patents

照明装置および基台の設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6191907B2
JP6191907B2 JP2013088252A JP2013088252A JP6191907B2 JP 6191907 B2 JP6191907 B2 JP 6191907B2 JP 2013088252 A JP2013088252 A JP 2013088252A JP 2013088252 A JP2013088252 A JP 2013088252A JP 6191907 B2 JP6191907 B2 JP 6191907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
light emitting
heat
lighting device
module plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013088252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014212058A (ja
Inventor
洋介 藤巻
洋介 藤巻
齋藤 康行
康行 齋藤
利雄 森
利雄 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2013088252A priority Critical patent/JP6191907B2/ja
Publication of JP2014212058A publication Critical patent/JP2014212058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6191907B2 publication Critical patent/JP6191907B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を光源として備える照明装置に関し、特に半導体発光素子が配される基台の厚みに関する。
近年、省エネルギーの観点よりLEDなどの半導体発光素子を光源として備える照明装置(以下、「LED照明装置」という。)が採用されるようになっている。当初は電球形ランプ、ダウンライトなど、一般家庭向けのそれほど高い輝度が求められない用途の照明が中心であった。しかし、最近では、体育館、工場、倉庫等の天井面などに取り付けて使用される、高出力のHID(High Intensity Discharge:高輝度放電)ランプの代替用としても、LED照明装置の用途が拡大しつつある。(例えば、特許文献1)
LED照明装置は、一般に、特許文献1に開示されているように、LEDが実装された発光モジュールが、基台となる板状のモジュールプレート(MP)の前面に配置され、当該MPが筒状の筐体の前方側の開口に嵌め込まれて保持された構成を有している。そして、LEDから発せられた光は、前方に出射される。
特開2012−14900号公報
LEDは点灯時に熱を発生する。この熱によりLEDの温度が過度に上昇すると、LEDの発光効率が低下したり、LEDの寿命が短くなったりする。従って、LED照明装置では、発光駆動時における光源からの熱を高い効率で放熱させることが、重要である。特に、高い輝度で光を出射する高出力タイプの照明装置では、LEDからの発熱量も大きいため、放熱効率は重要なファクターである。
また、このような高出力タイプのLED照明装置は、家庭用のLED照明装置と比較するとサイズが大きいため、重さも重くなる。高出力タイプの照明装置は、高い天井に吊下げられて設置される場合が多いため、安全上の理由からも、出来るだけ軽量化を図ることが望まれる。
放熱性を向上させるには、例えば、基台の厚みを厚くして熱容量を増加させる方法がある。しかし、基台の厚みが増加すると、基台の体積が増加して基台の重量が増加するため、照明装置の重量も増加してしまう。
従来、基台の厚みが異なる複数種類の照明装置のプロトタイプを作製して半導体発光素子の温度を実測し、その中から最適な基台の厚みを選択する方法が採用されていた。しかし、これでは、最適な基台の厚みを正確に知るためには、たくさんの種類のプロトタイプを作製しなくてはならず、コストと時間がかかるという問題がある。また、作成するプロトタイプの数を少なくすると、最適な厚みから外れる確率が高くなってしまう。
或いは、従来、開発者が経験から独断で基台の厚みを決定していたため、実際には必ずしも放熱性と軽量化が最適化されているとは言えない。
本発明は、上記問題点に鑑み、より簡便で正確に放熱性と軽量化が最適化された基台を有する照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る照明装置は、発熱源である半導体発光素子が配された平面視で円形または円環状の発熱領域を有する発光部と、前記発熱領域が熱接続された状態で、一方の主面上に前記発光部が配された板状の基台と、少なくとも一端が開口した筒状であって、前記基台の外縁が前記一端側の内周面に接した状態で前記開口内に前記基台を保持するケースと、を備える照明装置であって、前記基台の平均厚みtは、以下の式8を満たすことを特徴とする。
Figure 0006191907
[但し、Wは前記発熱領域から前記基台へと入力される熱流量、raは平面視における前記基台の中心から前記発熱領域の外縁までの距離、rbは平面視における前記基台の中心から前記基台の外縁までの距離、λthは前記基台の熱伝導率、Tmaxは前記半導体発光素子の許容上限温度、Taは前記照明装置の周囲空気の温度、Rcaは前記ケースの内周面から前記照明装置の周囲空気までの熱抵抗である。]
また、別の態様では、前記発熱領域と前記ケースとの間の前記基台の熱抵抗Rthは、以下の式2により規定されていることを特徴としてもよい。
Figure 0006191907
また、別の態様では、前記発光部は、基板と、前記基板上に実装された複数の半導体発光素子と、前記複数の半導体発光素子を覆う封止層とを有する発光モジュールから成り、平面視において、前記封止層は、前記発熱領域に内接していてもよい。
また、別の態様では、平面視において、前記封止層が存在する領域は、前記発熱領域と一致していてもよい。
また、別の態様では、平面視において、前記封止層の中心が前記基台の中心と一致するように配置された前記発光モジュールを1個備えてもよい。
また、別の態様では、平面視において、前記封止層は、円形であってもよい。
また、別の態様では、平面視において、前記封止層は、円環状であってもよい。
また、別の態様では、前記発光部は、複数の前記発光モジュールから成り、前記複数の発光モジュールは、平面視で互いに間隔を開けて円環状に配置されていてもよい。
また、別の態様では、前記基台は、円板状であってもよい。
また、別の態様では、前記基台の他方の主面上に、放熱部を備え、平面視において、前記放熱部は前記発熱領域と重なっていてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明装置における基台の設計方法は、発熱源である半導体発光素子が配された平面視で円形または円環状の発熱領域を有する発光部と、前記発熱領域が熱接続された状態で、一方の主面上に前記発光部が配された板状の基台と、少なくとも一端が開口した筒状であって、前記基台の外縁が前記一端側の内周面に接した状態で前記開口内に前記基台を保持するケースと、を備える照明装置における前記基台の設計方法であって、前記基台の平均厚みtは、以下の式8を満たすように設計されていることを特徴とする。
Figure 0006191907
[但し、Wは前記発熱領域から前記基台へと入力される熱流量、raは平面視における前記基台の中心から前記発熱領域の外縁までの距離、rbは平面視における前記基台の中心から前記基台の外縁までの距離、λthは前記基台の熱伝導率、Tmaxは前記半導体発光素子の許容上限温度、Taは前記照明装置の周囲空気の温度、Rcaは前記ケースの内周面から前記照明装置の周囲空気までの熱抵抗である。]
また、別の態様では、前記発熱領域と前記ケースとの間の前記基台の熱抵抗Rthは、以下の式2により規定されていることを特徴としてもよい。
Figure 0006191907
本発明の一態様に係る照明装置の構成によれば、照明装置の設計において、放熱性と軽量化の両方の観点から最適化された基台の厚みを上記式に基づいて算出することができる。従って、複数種類のプロトタイプを作製して半導体発光素子の温度測定試験を行う手間を省略することができる。これにより、開発コスト抑制および開発期間の短縮を図ることができる。
また、本発明の一態様に係る照明装置の製造方法によっても、上記と同様の効果を得ることができる。
実施形態1に係る照明装置100の斜め前方から見た外観斜視図である。 照明装置100の斜め後方から見た外観斜視図である。 照明装置100の分解斜視図である。 照明装置100の断面図である。 照明装置100の発光モジュールの分解斜視図である。 (a)は、照明装置100のモジュールプレートにおける熱伝導の態様を説明するための図である。(b)は、照明装置100の要部断面図であって、発光部で発生した熱がモジュールプレートからケースを介して周囲空気へと放熱される際の熱抵抗を模式的に示す図である。(c)は、LED‐周囲空気間の模式熱回路図である。 実施形態2に係る照明装置200の斜め前方から見た斜視図である。 照明装置200の断面図である。 カバーを取り除いて発光モジュールが露出した状態の照明装置200の要部斜視図である。 (a)は、変形例1に係る照明装置300において、発光部で発生した熱が、モジュールプレートおよびケースを介して周囲空気へと伝導する際の熱抵抗を模式的に示す要部断面図である。(b)は、照明装置300および変形例2に係る照明装置400におけるLED‐周囲空気間の熱回路図である。(c)は、照明装置400において、発光部で発生した熱が、モジュールプレートおよびケースを介して周囲空気へと熱伝導する際の熱抵抗を模式的に示す要部断面図である。 変形例3に係る照明装置500の概略構成を示す断面図である。
本発明を実施するための形態を、以下に図面を参照して詳細に説明する。なお、各図は、模式図であり、図面に示された部品等の各構成要素の形状や寸法および比等については、必ずしも厳密に図示したものではない。
≪実施形態1≫
[1.全体構成]
図1および図2は、実施形態1に係る照明装置100の外観を模式的に示す斜視図である。図1は、照明装置100を斜め前方から見た場合の斜視図であり、図2は、照明装置100を斜め後方から見た場合の斜視図である。図3は、照明装置100の内部構成を模式的に示す分解斜視図である。図4は、照明装置100の内部構成を模式的に示す断面図である。なお、図1〜図3において、矢印Yで示す方向を後方、その反対側を前方とする。照明装置100においては、光は主に前方に出射される。
図1〜4に示すように、照明装置100は、その主な構成として、モジュールプレート(基台)10、モジュールプレート10の前面11に配置された発光部20、発光部20を覆うようにモジュールプレート10上に取着された透光性のカバー30、有底筒状の形状を有しモジュールプレート10の後方側を覆うケース40、および、ケース40の筒底部分の中央部から後方側に延伸する支持パイプ50等を備える。支持パイプ50の後端部には、支持パイプ50を造営材(天井、壁など)に取り付けるための部材である取付部60が装着されている。
照明装置100は、例えば、体育館、工場、倉庫の天井などの造営材に取り付けられ、HIDランプ代替の照明装置として用いられる。
[2.各部構成]
(1)モジュールプレート10
モジュールプレート10は、熱伝導性の材料(熱伝導率の高い材料)で形成された円板状の部材である。本実施形態におけるモジュールプレート10の形成に用いる材料としては、例えば、アルミニウムやマグネシウムなどの金属あるいはそれらの合金を挙げることができる。モジュールプレート10は、略均一な厚みを有している。モジュールプレート10の最も厚い部分の厚みtxと最も薄い部分の厚みtnとの差(tx−tn)は、例えば、txの5%以下である。平面度でいえば、例えば、厚み1mmで平面度0.05以下である。しかし、上記の値に特に限定されるものではなく、上記の値より大きくてもよい。なお、モジュールプレート10の厚みについては、出来るだけ均一であるのが好ましい。
本実施形態においては、モジュールプレート10の直径は、例えば260mmである。モジュールプレート10の平均厚みは、モジュールプレート10が形成される材料にもよるが、例えば、2mm〜数mm程度である。
モジュールプレート10には、発光モジュール21を固定するための貫通孔であるネジ孔12が設けられている。本実施形態においては、モジュールプレート10には、ネジ孔12が4つ設けられている。
(2)発光部20
発光部20は、発光モジュール21から成る。実施形態1に係る照明装置100においては、発光部20は、1つの発光モジュール21から構成されている。図5は、発光モジュール21の分解斜視図である。図5に示すように、発光モジュール21は、基板22と、基板22上において平面視円形の領域内に実装された複数のLED23と、複数のLED23を覆って基板22上に形成された平面視円形の封止層24とを有している。
基板22は、例えばアルミナ、アルミ材料、ガラスコンポジット材料等で形成され、その表面にはLED23に電力供給するための配線パターン(不図示)が形成されている。
基板22上には、複数個(一例として132個)のCOB(Chip on Board)タイプのLED23が実装され、これらのLED23を覆うように、蛍光体を含む透光性の樹脂から成る封止層24が配されている。LED23から出射される青色光の一部は、封止層24に混入された蛍光体により黄色光に波長変換され、変換されなかった青色光と混色されて白色光となり、封止層24の外部に放射される。LED23は、光と共に熱を発する。従って、LED23が配された領域が発熱領域25である。
本実施形態においては、複数のLED23は、基板22上において平面視で円形の領域内に配置されている。封止層24は、円形に配置されたLED23を覆うように平面視で円形に形成されている。基板22は、例えば、一辺の長さが100mmの平面視矩形状の部材であり、封止層24の直径は、例えば、60mm〜80mmである。しかし、上記サイズに限定されるものではない。
ここで、封止層24が、LED23が配されている領域から大きくはみ出して形成された場合、はみ出し部分に到達するLED23からの光は比較的少なく、はみ出し部分の波長変換に対する寄与も小さい。従って、はみ出し部分が大きいとその分材料が無駄になってしまう。そのため、コスト面からも、現実的には、封止層24は、LED23が配されている領域よりも若干大きい程度に形成される場合がほとんどであり、封止層24が形成される領域は、LED23が配される領域と略一致していると考えることができる。従って、ここでは、封止層24が形成されている領域と発熱領域25とは略一致しているとみなすことができる。従って、本実施形態においては、発熱領域25は、平面視で円形である。
LED23は、封止層24に覆われて外部から視認することが困難である。従って、LED23が配されている領域が予め判明していない場合には、このように、封止層24が形成されている領域を基に発熱領域25を定義する方法は、簡便で有効な方法である。
発光モジュール21は、ネジ71によりモジュールプレート10上に熱結合状態で取り付けられている。具体的には、図5に示すように、発光モジュール21は、速結端子26a,26bを有するソケット26で覆われている。ソケット26には、ネジ71が挿通される貫通孔26cおよび26dがそれぞれ一対ずつ設けられている。基板22には、ネジ71が挿通される貫通孔22aが一対設けられている。貫通孔26cに挿通されたネジ71は、貫通孔22aに挿通され、ネジ孔12に螺合される。貫通孔26dに挿通されたネジ71は、そのままネジ孔12に螺合される。そして、ソケット26がモジュールプレート10にネジ留めされることによって発光モジュール21はモジュールプレート10の前面に押し付けられた状態で固定されている。発光モジュール21がモジュールプレート10に押し付けられた状態で固定されていることにより、発光モジュール21において発生する熱は、モジュールプレート10に効率よく伝導される。
ソケット26の中央部には、封止層24に対応して円形の開口26eが設けられており、LED23から発せられた光が封止層24および開口26eを介して、前方に出射される。
ソケット26の速結端子26a,26bは、発光モジュール21の基板22上に設けられたアノード端子27aおよびカソード端子27bに接続される。速結端子26a,26bには、配線90a,90bの一端がそれぞれ接続されている。配線90a,90bの他端は、天井裏や壁内等に配設された外部の電源ユニット(不図示)にそれぞれ接続されている。これにより、配線90a,90bを介してLED23と外部の電源ユニットとが電気的に接続されている。
なお、発光モジュールのモジュールプレート10への取り付けは、熱伝導性を有する接着剤等を用いてもよい。
(3)カバー30
カバー30は、モジュールプレート10の前面に配置された発光モジュール21を覆うように装着されており、発光モジュール21を保護する部材である。
このカバー30は、その主面部分31が、例えば、フレネルレンズ構造を有しており、発光モジュール21から出射される光を集光して前方に出射する機能を有している。
カバー30は、例えばアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の透明な樹脂材料を射出成形して形成される。
このカバー30はモジュールプレート10の前面に、接着あるいはねじ止めなどにより固定されている。
(4)ケース40
ケース40は、全体として有底円筒形状をしており、筒壁に相当する筒状部41および筒底に相当する天板部42から成る。筒状部41の前方側の開口41aは、モジュールプレート10の外縁と略同じ径となっている。天板部42の中央部には、貫通孔43が設けられており、支持パイプ50の前端部51が嵌め込まれている。貫通孔43の径は、支持パイプ50の外径と略同じ大きさとなっている。
ケース40は、前方側の開口41aにモジュールプレート10が嵌め込まれた状態で、ケース40の前端部41bが、モジュールプレート10の外縁13に対して、カシメ加工により固定されている。そのため、ケース40の開口41aは、モジュールプレート10によって封口された状態となっている。モジュールプレート10の外縁13は、ケース40の内周面46に接している。
貫通孔43に嵌め込まれた支持パイプ50の前端部51と天板部42とは、カシメ加工により固定されている。
筒状部41の後端側および天板部42には、ケース40の内側と外側との間での空気の流通を図るための通気孔44が開設されている。また、筒状部41には、表面積を増すため、および機械的強度アップのためのビード45が略等間隔で複数形成されている。
なお、ケース40のY軸方向高さは、例えば270mmであり、板厚は、例えば1mmである。
また、支持パイプ50の前端部51と天板部42との接合は、カシメ加工に限られない。例えば、天板部42における貫通孔43の縁にパイプクランプを設置し、当該パイプクランプにより支持パイプ50に締結してもよいし、接着材で貫通孔43の縁と支持パイプ50を接合してもよい。
(5)支持パイプ50
支持パイプ50は、伝熱性の良好な材料(例えばステンレス鋼などの金属や熱伝導性樹脂等)で形成された直管である。支持パイプ50は、その前端部51が天板部42の貫通孔43に嵌め込まれてカシメ加工などにより接合されている。
一方、支持パイプ50の後端部52は、取付部60の差し込み口62に差し込まれた状態で、取付部60に接合されている。支持パイプ50の内部の中空部には、発光モジュール21に接続された配線90a,90bが挿通されている。
なお、支持パイプ50の長さは、例えば10〜20cmであり、外径は、例えば27mmであり、肉厚は、例えば1.5mm〜3mmである。
(6)取付部60
図1〜図3に示すように、取付部60は、支持パイプ50の後端部52を天井などの造営材に固定する機能を有する。取付部60は、前方側から後方側に行くに従って径が拡がる円錐台状の外観形状を有する台座部61と、台座部61の前端側に設けられ、支持パイプ50の後端部52が差し込まれる差し込み口62と、台座部61の後端側に設けられたフランジ部63とを有している。フランジ部63には、挿通孔64が複数設けられており、挿通孔64にねじを挿通して造営材1にねじ込むことにより、フランジ部63が造営材1に固定される。
(7)電力供給用の配線
図4に示すように、電力供給用の配線90a,90bは、電源ユニット(不図示)から造営材1の貫通孔1a、取付部60の内部空間、支持パイプ50の内部空間、ケース40の内部空間、およびモジュールプレート10に設けられた配線用貫通孔14を通って、モジュールプレート10の前面11側までそれぞれ伸長している。そして、配線90a,90bの先端が、速結端子26a,26bにそれぞれ接続されている。
配線90a,90bは、耐熱性の電線であって、例えば架橋ポリエチレン絶縁電線、シリコーンゴム絶縁電線、フッ素樹脂絶縁電線、シリコーンガラス耐熱電線などが用いられる。
このような電力供給用の配線90a,90bを介して、電源ユニットから発光モジュール21に直流電力が供給され、LED23が点灯される。
なお、図4においては、図示を簡略化してわかりやすくするために、ソケット26については図示を省略し、配線90a,90bは基板22に接続されている。
[3.熱伝導と放熱性について]
(3−1.モジュールプレートにおける熱伝導について)
図6(a)は、モジュールプレート10における発熱領域25からの熱伝導の態様を模式的に示す図である。図6(b)は、照明装置100において、発熱領域25からの熱がモジュールプレート10およびケース40を介してケース40の周囲に存在する空気(以下、「周囲空気」という。)へと伝導する際の熱抵抗を模式的に示す一部切欠き断面図である。
図6(a)および図6(b)において、Cは、モジュールプレート10および発熱領域25の平面視における中心を示す。raは、発熱領域25の半径であり、rbは、モジュールプレート10の半径である。tは、モジュールプレート10の厚みである。本実施形態においては、発熱領域25は、封止層24が形成されている領域と一致している。従って、発熱領域25の中心は封止層24の中心であり、発熱領域25の半径は、封止層24の半径と等しい。
ここで、例えば、t、ra、rbの単位は、〔mm〕である。
なお、図6(a),(b)においては、わかりやすく示すために、モジュールプレート10の半径rbに対して厚みtを誇張して図示している。実際は、半径rbに対して厚みtは、非常に小さい。例えば、上記モジュールプレート10の説明の項で述べたように、モジュールプレート10の直径は、例えば、260mmであるので、半径rbは、例えば、130mmである。それに対して、モジュールプレート10の厚みtは、例えば、2mm〜数mm程度である。
そこで、発熱領域25からの熱がモジュールプレート10内を伝導する様子を、次のように単純化して考えることができる。発熱領域25からモジュールプレート10の前面11に伝わった熱が、モジュールプレート10の外縁13に到達するのに要する時間をTi1とする。発熱領域25からモジュールプレート10の前面11に伝わった熱が、モジュールプレート10の後面15に到達するのに要する時間をTi2とする。この場合、Ti2<<Ti1である。即ち、発熱領域25からの熱のモジュールプレート10の主面に沿った方向における伝達を考える場合、発熱領域25からの熱は、略瞬時に後面15に達するとみなすことができる。従って、ある瞬間に発熱領域25において発生した熱は、非常に短い時間経過後には、図6(a)において斜線で示された半径ra、厚みtの円柱形の範囲に伝わっていると考えることができる。そして、その円柱の柱軸を中心として平面視で同心円状に広がるように熱が伝わる。言い換えると、発熱領域25からの熱は、円柱の径が拡大するようにモジュールプレート10中を外縁13へと向けて伝わる。
一般に、熱伝導率λの物質の長さLにおける熱抵抗Rは、次の式1で表される。
Figure 0006191907
なお、上記式1において、Aは、物質の伝熱路における断面積である。
上記のように円柱の径が拡大するように伝わる伝熱態様においては、熱が伝わる断面積Aは、円柱の周面の面積である。従って、発熱領域25とケース40との間(発熱領域25の外縁25aからモジュールプレート10の外縁13までの間)のモジュールプレート10の熱抵抗Rthは、上記伝熱の円柱の径をrとして、次の式2で表すことができる。
Figure 0006191907
ここで、raは、発熱領域25の半径(中心Cから発熱領域25の外縁25aまでの距離)である。rbは、モジュールプレート10の半径(中心Cからモジュールプレート10の外縁13までの距離)である。tは、モジュールプレート10の厚みである。λthは、モジュールプレート10の熱伝導率である。
(3−2.照明装置100におけるモジュールプレートの放熱設計)
次に、照明装置におけるモジュールプレートの放熱設計について、より具体的に考察する。ここでは、モジュールプレートの厚みの設計についてのみ考察を行い、モジュールプレートの材質、ケースの材質および厚みについては、予め決まっているものとして、ここでの考察の対象としない。
図6(c)は、LED23−周囲空気間の模式熱回路図である。図6(c)において、Tjは、ジャンクション温度(LED23のチップの温度)である。なお、Tj,Tc,Taの単位は、例えば、〔℃〕である。
照明装置の設計においては、想定される使用用途、適用される照明器具、使用環境等により、照明装置のサイズが予め決まっている場合が多い。すると、ケース‐空気間熱抵抗Rcaが予め決まる。そして、所望の輝度を得るために用いられる発光モジュールが選定されると、発光モジュールの発熱量およびLED23の許容上限温度Tmax(℃)が決まる。
ここで、ある部材の温度Te1の部分と温度Te2の部分との間を流れる熱流量Wは、Te2<Te1とすると、一般に、次の式3で表される。
Figure 0006191907
ここで、ケース‐空気間熱抵抗Rcaに上記式3を当てはめると、Rcaは、次の式4で表される。
Figure 0006191907
なお、式4において、Wは、発熱領域25からモジュールプレート10に入力(伝導)される熱流量である。ここでは、発光モジュール21で発生した熱(発熱領域25からの熱)は、全てモジュールプレート10へと入力され、モジュールプレート10内を伝わって、ケース40へと伝導されると仮定し、発光モジュール21の発熱量と熱流量Wとは等しいとする。ただし、これに限られず、発光モジュール21において発生する熱量から、輻射により発光モジュール21から放熱される熱量や周囲の空気へ伝搬する熱量を差し引いて、実際にモジュールプレート10へと伝わる熱量をWとしてもよい。さらには、モジュールプレート10内を伝わる間にモジュールプレート10から輻射により放熱される熱量や周囲の空気へ伝搬する熱量を考慮してもよい。
そして、式4より、Tcは、式5で表される。
Figure 0006191907
また、同様に、LED‐ケース間熱抵抗Rjcは、式3より、次の式6で表される。
Figure 0006191907
式6においても、Wは、上記式4の場合と同様である。
ここで、式6で表されるRjcは、式2で表されるRthと同じものである。従って、式2,式5,式6より、モジュールプレートの厚みtは、次の式7で表される。
Figure 0006191907
ジャンクション温度TjがLED23の許容温度の範囲内であって、基台の厚みtが最小となるのは、TjがLED23の許容上限温度Tmaxのときである。即ち、モジュールプレート10の放熱性と軽量化が最適化されたときの厚みtは、Tj=Tmaxの時の値である。
従って、放熱性と軽量化が最適化されたときのモジュールプレート10の厚みtは、次の式8で表される。
Figure 0006191907
上記式8において、Rcaは予め決まっており、想定される周囲空気温度Taを決定(例えば25℃)して代入し、TjにTmaxを代入することにより、tの値が求められる。モジュールプレート10の厚みを、式8により求められたtの値とすることにより、必要な放熱性を確保しつつモジュールプレート10の過剰な大型化を防止することができる。
これにより、モジュールプレートの厚みを異ならせた複数種類の照明装置のプロトタイプを作製するコストおよび手間を低減し、放熱性と軽量化が最適化された厚みを有するモジュールプレートを備えた照明装置を得ることができる。
以上説明したように、式8に基づいて最適なモジュールプレート10の厚みを算出することにより、放熱性と軽量化が最適化されたモジュールプレートを有する照明装置を容易に実現することができる。
なお、許容上限温度Tmaxは、ある程度の幅(例えば、5〜10℃)を持たせた許容上限温度域としてもよい。
また、ここで、tの値としては、例えば、単位〔mm〕において、小数点以下2桁までを有効数字とし、小数点以下3桁を四捨五入した値を採用する。
≪実施形態2≫
実施形態1においては、発光部が1つの発光モジュールから成る場合について説明した。しかし、式2で表されるモジュールプレートの熱抵抗は、発光モジュールが1つの場合に限られない。以下、実施形態2に係る照明装置200について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明の重複を避けるため、実施形態1と同じ構成要素については、同符号を付して、その説明を省略する。以下、各変形例においても、同様である。
図7は、実施形態2に係る照明装置200の外観を模式的に示す斜視図であって、照明装置200を斜め前方から見た場合の斜視図である。図8は、照明装置200の内部構成を模式的に示す断面図である。図9は、カバー30を取り除いて発光部220が露出した状態の照明装置200を斜め前方から見た斜視図である。
図7および図9に示すように、照明装置200において、発光部220は、複数の発光モジュール221から構成されている。本実施形態においては、発光部220は、6個の発光モジュール221から構成されている。発光モジュール221は、モジュールプレート210上に、平面視で円環状に互いに略等間隔を開けて配置されている。モジュールプレート210は、配線用貫通孔214が中央に1つ設けられている点および、発光モジュール221を固定するためのネジ孔の数および位置が異なる点において、実施形態1に係るモジュールプレート10と異なっている。それ以外においては、モジュールプレート210の基本的な構成はモジュールプレート10と同じであって、熱伝導性の材料から成る円板状の部材である。発光モジュール221の円環の中心は、モジュールプレート210の中心と略一致している。モジュールプレート210の外縁213は、ケース40の内周面46に接している。
また、各発光モジュール221は、サイズが小さいという点以外は、基本的な構成は実施形態1に係る発光モジュール21と同じであり、例えば、28.0×37.5〔mm〕の基板上に円形に配置された複数のLED23が、直径21〔mm〕の封止層により覆われて成る。
図8に示すように、電力供給用の配線90a,90bからリード線91a,91bが分岐され、分岐されたリード線91a,91bの先端が速結端子26a,26bにそれぞれ接続されている。リード線91a,91bは、耐熱性の電線であって、例えば架橋ポリエチレン絶縁電線、シリコーンゴム絶縁電線、フッ素樹脂絶縁電線、シリコーンガラス耐熱電線などが用いられる。
このような電力供給用の配線90a,90bおよびリード線91a,91bを介して、電源ユニットから各発光モジュール221に直流電力が供給される。
照明装置200においては、複数の発光モジュール221が円環状に配置されている。従って、各発光モジュール221における封止層224のモジュールプレート210の中心Cから最も遠い点同士および最も近い点同士を結んでできる円環状の領域を、疑似的に、一つの大きな円環状の発熱領域225と捉えることができる。この場合、発熱領域225からモジュールプレート210およびケース40を介して周囲空気へと伝わる熱伝導の態様は、発熱領域225の外半径(中心Cから外縁225aまでの距離)をra、モジュールプレート210の半径をrbとして、実施形態1の場合と同様に考えることができる。即ち、照明装置200の構成においても、式8に基づいて放熱性と軽量化が最適化されたモジュールプレート210の厚みtを算出することができる。
なお、実施形態2に係る照明装置200においては、発光部220が6つの発光モジュール221を備える構成について説明したが、これに限られない。発光モジュール221の数については、3つ以上で平面視円環状に配置されていれば、何れの個数であってもよい。
また、個々の発光モジュール221におけるLED23の配置領域および封止層224の形状については、平面視円形に限定されない。例えば、LED23が直線的な列状に配置され、平面視矩形状の封止層224によりLED23が封止されていてもよい。
さらには、円環状に配置された発光モジュールの環の内側に、さらに別の発光モジュールが配置されていてもよい。
≪変形例≫
以上、本発明の構成を、実施形態1および2に基づいて説明したが、本発明は上記各実施形態に限られない。例えば、以下のような変形例を実施することができる。
(変形例1)
実施形態1に係る照明装置100および、実施形態2に係る照明装置200においては、発熱領域の中心は、モジュールプレートの中心Cと一致していた。しかし、これに限られない。
図10(a)は、変形例1に係る照明装置300において、発熱領域25で発生した熱がモジュールプレート10およびケース40を介して周囲空気へと熱伝導する際の熱抵抗を模式的に示す一部切欠き断面図である。照明装置300においては、発熱領域25の中心C1(この場合は、封止層24の中心と同じである。)は、モジュールプレート10の中心C2からずれた位置に配置されている。
図10(b)は、照明装置300におけるLED−周囲空気間の模式熱回路図である。図10(a),(b)において、ra1は、モジュールプレート10の中心C2と、中心C2から近い方の発熱領域25の外縁25a1との間の距離であり、ra2は、中心C2と、中心C2から遠い方の発熱領域25の外縁25a2との間の距離である。Rjc1は、外縁25a1とモジュールプレート10の外縁13との間のLED‐ケース間熱抵抗である。Rjc2は、外縁25a2と外縁13との間のLED‐ケース間熱抵抗である。
本変形例の場合のように、発光部がモジュールプレートの中心からずれた位置に配置されている場合においても、LED‐ケース間熱抵抗は、Rjc1とRjc2とが並列に接続された構成と捉えることができる。そして、上記各実施形態と同様にして、放熱性と軽量化が最適化されたモジュールプレートの厚みを算出することができる。
(変形例2)
変形例1に係る照明装置300においては、モジュールプレート10の中心C2は、発熱領域25の範囲内に位置していた。図10(c)に示す、変形例2に係る照明装置400のように、モジュールプレート10の中心C2が、発熱領域25の範囲外に位置する場合においても、変形例1の場合と同様に考えることができる。そして、上記各実施形態と同様にして、放熱性と軽量化が最適化されたモジュールプレートの厚みを算出することができる。
(変形例3)
実施形態1,実施形態2,変形例1,変形例2においては、ケース40の内部は、配線90a,90bが通されている以外は空洞であったが、これに限られない。例えば、図11に示す変形例3に係る照明装置500のように、放熱部80がモジュールプレート210の後面215に取着されて、放熱部80がケース40内部に収容されていてもよい。
なお、図11は、変形例3に係る照明装置500の断面図である。照明装置500においては、実施形態2に係る照明装置200の構成に放熱部80が追加された構成となっている。また、放熱部80は、板状の放熱フィン81を複数有している。
本変形例においては、実施形態2に係る照明装置200が放熱部80を備えた構成を例に説明したが、これに限られない。実施形態1に係る照明装置100および、変形例1,2に係る照明装置300,400の構成に、放熱部が適用されてもよい。
また、放熱部80の構成も、図11に示す構成に限られない。例えば、放熱フィンがまっすぐな板状でなく、捩れた形状であってもよいし、放熱フィンが互いに平行に配置され値なくてもよい。さらには、放熱部が、例えばブロック状のヒートシンクとして形成され、放熱フィンを備えない構成としてもよい。
(変形例4)
実施形態2に係る照明装置200の発光部220は、複数の発光モジュール221が円環状に配置されて構成されていた。しかし、これに限られない。例えば、発光部が、円環状または円板状の基板と、当該基板上に円環状に配置された複数のLED23と、これら複数のLED23を封止するひと続きの円環状の封止体とから構成されていてもよい。
(変形例5)
上記各実施形態および各変形例においては、発光部は基板上に形成されていたが、これに限られない。モジュールプレート上に発光部が直接形成されていてもよい。その場合は、モジュールプレート上に絶縁被膜を形成し、その上にLED23を実装してもよい。
≪補足≫
以上、本発明の一態様としての実施形態および変形例について説明した。本発明の一態様の構成およびその効果は、以下のようにまとめることができる。
本発明の一態様に係る照明装置は、発熱源である半導体発光素子23が配された平面視で円形または円環状の発熱領域25を有する発光部20と、発熱領域25が熱接続された状態で、一方の主面11上に発光部20が配された板状の基台10と、少なくとも一端41bが開口した筒状であって、基台10の外縁13が一端41b側の内周面46に接した状態で開口41a内に基台10を保持するケース40と、を備える照明装置100であって、基台10の平均厚みtは、以下の式8を満たすことを特徴とする。
Figure 0006191907
[但し、Wは発熱領域25から基台10へと入力される熱流量、raは平面視における基台10の中心Cから発熱領域25の外縁25aまでの距離、rbは平面視における基台10の中心Cから基台10の外縁13までの距離、λthは基台10の熱伝導率、Tmaxは半導体発光素子23の許容上限温度、Taは照明装置100の周囲空気の温度、Rcaはケース40の内周面46から照明装置100の周囲空気までの熱抵抗である。]
上記構成によると、照明装置の設計において、放熱性と軽量化の両方の観点から最適化された基台の厚みを上記式に基づいて算出することができる。従って、従来のように複数種類のプロトタイプを作製して半導体発光素子の温度測定試験を行う手間を省略することができる。これにより、開発コスト抑制および開発期間の短縮を図ることができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、前記発熱領域と前記ケースとの間の前記基台の熱抵抗Rthは、以下の式2により規定されていることを特徴としてもよい。
Figure 0006191907
これにより、発熱領域の形状に即して基台の熱抵抗をより適切に算出することができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、前記発光部は、基板と、前記基板上に実装された複数の半導体発光素子と、前記複数の半導体発光素子を覆う封止層とを有する発光モジュールから成り、平面視において、前記封止層は、前記発熱領域に内接していてもよい。
これにより、封止層により発熱領域を規定することができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、平面視において、前記封止層が存在する領域は、前記発熱領域と一致していてもよい。
これにより、封止層により発熱領域をより正確に規定することができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、平面視において、前記封止層の中心が前記基台の中心と一致するように配置された前記発光モジュールを1個備えてもよい。
これにより、発熱領域の中心が基台の中心と一致するため、式2に基づいて基台の厚みを算出しやすい。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、平面視において、前記封止層は、円形であってもよい。
これにより、式2に基づいて基台の厚みを算出することができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、平面視において、前記封止層は、円環状であってもよい。
これによっても、式2に基づいて基台の厚みを算出することができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、前記発光部は、複数の前記発光モジュールから成り、前記複数の発光モジュールは、平面視で互いに間隔を開けて円環状に配置されていてもよい。
これによっても、式2に基づいて基台の厚みを算出することができる。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、前記基台は、円板状であってもよい。
これにより、式2に基づいて基台の厚みを算出しやすい。
本発明の別の態様に係る照明装置においては、前記基台の他方の主面上に、放熱部を備え、平面視において、前記放熱部は前記発熱領域と重なっていてもよい。
これにより、照明装置の放熱性をより高めることができる。
本発明の一態様に係る基台の設計方法は、発熱源である半導体発光素子23が配された平面視で円形または円環状の発熱領域25を有する発光部20と、発熱領域25が熱接続された状態で、一方の主面11上に発光部20が配された板状の基台10と、少なくとも一端41bが開口した筒状であって、基台10の外縁13が一端41b側の内周面46に接した状態で開口41a内に基台10を保持するケース40と、を備える照明装置100における基台10の設計方法であって、基台10の平均厚みtは、以下の式8を満たすように設計されていることを特徴とする。
Figure 0006191907
[但し、Wは発熱領域25から基台10へと入力される熱流量、raは平面視における基台10の中心Cから発熱領域25の外縁25aまでの距離、rbは平面視における基台10の中心Cから基台10の外縁13までの距離、λthは基台10の熱伝導率、Tmaxは半導体発光素子23の許容上限温度、Taは照明装置100の周囲空気の温度、Rcaはケース40の内周面46から照明装置100の周囲空気までの熱抵抗である。]
これにより、放熱性と軽量化が最適化された厚みを有する基台を、上記式8に基づいて効率的に設計することができる。
本発明の別の態様に係る基台の設計方法においては、前記発熱領域と前記ケースとの間の前記基台の熱抵抗Rthは、以下の式2により規定されていることを特徴としてもよい。
Figure 0006191907
これにより、発熱領域の形状に即して基台の熱抵抗をより適切に算出することができる。
以上で説明した実施形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
また、発明の理解の容易のため、上記各実施形態で挙げた各図の構成要素の縮尺は実際のものと異なる場合がある。また、本発明は上記各実施形態の記載によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、各実施形態に係る照明装置や各変形例に係る照明装置の部分的な構成を、適宜組み合わせてなる照明装置であっても良い。
尚、上記示した各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
10,210 モジュールプレート(基台)
11 前面(一方の主面)
13 外縁
15 後面(他方の主面)
20,220 発光部
21,221 発光モジュール
22 基板
23 LED(半導体発光素子)
24,224 封止層
25,225 発熱領域
25a,225a 外縁
40 ケース
41a 開口
41b 前端部(一端)
46 内周面
80 放熱部
100 照明装置
C 中心
C1 発熱領域(封止層)の中心
C2 モジュールプレート(基台)の中心

Claims (2)

  1. 発熱源である半導体発光素子が配された平面視で円形または円環状の発熱領域を有する発光部と、
    前記発熱領域が熱接続された状態で、一方の主面上に前記発光部が配された板状の基台と、
    少なくとも一端が開口した筒状であって、前記基台の外縁が前記一端側の内周面に接した状態で前記開口内に前記基台を保持するケースと、
    を備える照明装置における前記基台の設計方法であって、
    前記基台の平均厚みtは、式8を満たすように設計されている
    Figure 0006191907
    ことを特徴とする基台の設計方法。
    [但し、Wは前記発熱領域から前記基台へと入力される熱流量、raは平面視における前記基台の中心から前記発熱領域の外縁までの距離、rbは平面視における前記基台の中心から前記基台の外縁までの距離、λthは前記基台の熱伝導率、Tmaxは前記半導体発光素子の許容上限温度、Taは前記照明装置の周囲空気の温度、Rcaは前記ケースの内周面から前記照明装置の周囲空気までの熱抵抗である。]
  2. 前記発熱領域と前記ケースとの間の前記基台の熱抵抗Rthは、式2により規定されている
    Figure 0006191907
    ことを特徴とする請求項に記載の基台の設計方法。
JP2013088252A 2013-04-19 2013-04-19 照明装置および基台の設計方法 Active JP6191907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088252A JP6191907B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 照明装置および基台の設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088252A JP6191907B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 照明装置および基台の設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014212058A JP2014212058A (ja) 2014-11-13
JP6191907B2 true JP6191907B2 (ja) 2017-09-06

Family

ID=51931653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013088252A Active JP6191907B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 照明装置および基台の設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6191907B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157603A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp ランプ用ソケット
JP5204677B2 (ja) * 2009-01-20 2013-06-05 株式会社トップ・アンド・トップ 集魚灯
CN102032481B (zh) * 2009-09-25 2014-01-08 东芝照明技术株式会社 附带灯口的照明灯及照明器具
JP5582899B2 (ja) * 2010-07-14 2014-09-03 パナソニック株式会社 ランプ及び照明装置
JP2012181969A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Toshiba Lighting & Technology Corp 電球形発光素子ランプ及び照明器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014212058A (ja) 2014-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8525396B2 (en) Illumination source with direct die placement
US8324835B2 (en) Modular LED lamp and manufacturing methods
JP5203423B2 (ja) 照明装置
US8348471B2 (en) LED lamp assembly
EP2199658B9 (en) Light emitting element lamp and lighting equipment
US7847471B2 (en) LED lamp
KR101227527B1 (ko) 조명 장치
US8884517B1 (en) Illumination sources with thermally-isolated electronics
US20140091697A1 (en) Illumination source with direct die placement
US20100264799A1 (en) Led lamp
EP2792932A1 (en) Lamp
KR101020063B1 (ko) Led조명등 냉각장치
JP2010055993A (ja) 照明装置および照明器具
TW201348646A (zh) 發光二極體燈具
JP2007059207A (ja) Ledを用いた照明器具
US20130193850A1 (en) Remote thermal compensation assembly
JP2010027514A (ja) 発光装置
JP2013069441A (ja) 電球型照明装置
JP2013069500A (ja) 電球型照明装置
JP2013026053A (ja) ランプおよび照明器具
US8789974B2 (en) Lighting device
JP2014170675A (ja) 照明装置
JP6191907B2 (ja) 照明装置および基台の設計方法
JP5469398B2 (ja) Led照明器具
JP2014170676A (ja) 照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20150312

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170727

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6191907

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151