JP6188604B2 - ステッピングモーターの制御装置、画像処理装置、及びステッピングモーターの制御方法 - Google Patents
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Description
まず、本発明の実施形態の複合機100(本発明の画像処理装置の一例)の概略構成について説明する。ここで、図1(A)は、複合機100の正面図であり、図1(B)は、図1(A)の切断線IB−IBの断面図である。なお、説明の便宜上、複合機100が使用可能に設置された設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向7と定義し、前記設置状態において図1に示される面を正面(前面)として前後方向8を定義し、前記設置状態の複合機100の正面を基準として左右方向9を定義する。
制御部5は、複合機100を統括制御するものである。図1に示されるように、制御部5は、CPU5A、ROM5B、RAM5C、及びドライバー5D等を主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部5は、集積回路(ASIC、DSP)等の電子回路で構成されたものであってもよい。
以下、図3及び図4のフローチャートを参照して、制御部5によって実行されるステッピングモーターの制御処理の手順を説明する。なお、図3及び図4のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、前記ステッピングモーターの制御処理プログラムに従って、前記ステッピングモーターの制御処理を実行するときの制御部5が本発明に係る状態切替部、第1時間判定部、温度判定部、第1電流制御部、第2時間判定部、及び記憶部に相当する。当該処理は、複合機100に電源が投入されるか又は複合機100が前記休止状態から前記動作状態に復帰したときから処理を開始して、電源が切られるか又は複合機100が前記休止状態に移行するまで処理を続ける。
ステップS1において、制御部5は、複合機100が前記動作状態に復帰する前記復帰信号を受信したか否かを判定する。具体的には、制御部5は、前記電源投入信号を検出するか、前記復帰信号を受信したかを判定する。制御部5は、復帰する前記復帰信号を受信するまで待ち続ける(S1のNO側)。一方、前記復帰信号を受信したと判定すると、制御部5は、処理をステップS2に移行させる(S1のYES側)。即ち、制御部5は、前記電源オフ状態や前記スリープ状態を含む前記休止状態から前記動作状態に複合機100の状態を切り替える。ここで、ステップS1を実行する制御部5は、本発明の状態切替部の一例に相当する。また、ステップS1は、本発明の状態切替ステップの一例に相当する。
ステップS2において、制御部5は、複合機100が前記復帰信号を受信したときに、複合機100の休止時間Lが第1基準時間L1以上であるか否かを判定する。例えば、制御部5は、前記復帰信号を受信したときに、熱源となる前記駆動部に電力が供給されず前記休止状態に移行した時刻と前記復帰信号を受信した時刻とから休止時間Lを算出して、第1基準時間L1以上か否かを判定する。なお、制御部5は、複合機100の電源オフ時の時刻と電源オン時の時刻との差から休止時間Lを算出して、第1基準時間L1以上か否かを判定するものでもよい。第1基準時間L1は、複合機100の内部温度及び第1ステッピングモーター29の周辺温度が、複合機100外の環境温度に等しい温度まで低下するのに必要な時間である。第1基準時間L1以上か未満かを判定することによって、制御部5は、複合機100の内部温度及び第1ステッピングモーター29の周辺温度が、複合機100外の環境温度に等しい温度まで低下したか否かを判定する。休止時間Lが第1基準時間L1未満であると判定すると、制御部5は、処理をステップS11に移行する(ステップS2のNO側)。一方、休止時間Lが第1基準時間L1以上であると判定すると、制御部5は、処理をステップS3に移行する(ステップS2のYES側)。ここで、ステップS2を実行する制御部5は、本発明の第1時間判定部の一例に相当する。また、ステップS2は、本発明の第1時間判定ステップの一例に相当する。
ステップS3において、制御部5は、温度センサー57から取得した温度情報に基づき検出された検出温度が前記閾値温度未満か否かを判定する。制御部5は、ステップS1によって複合機100が前記復帰信号を受信してから、熱源である定着ローラー37等を始動させるまでの5秒から20秒の間までにステップS3を実行する。前記検出温度が前記閾値温度以上と判定した場合は、制御部5は、処理をステップS14へ移行する(ステップS3のNO側)。ステップS14において、制御部5は、後述する前記第2予熱処理の設定を解除して、具体的には、前記フラグ情報をオフにして、処理を終了する。この場合、制御部5は、第1ステッピングモーター29に予熱処理を実行する必要がないと判定する。一方、前記検出温度が前記閾値温度未満と判定した場合、制御部5は、処理をステップS4に移行する(ステップS3のYES側)。この場合、制御部5は、第1ステッピングモーター29に予熱処理を実行する必要があると判定する。制御部5によるステップS3の処理は、複合機100が前記復帰信号を受信したときに一度だけ実行される。もちろん、制御部5によるステップS3は、近接する5秒から20秒の間に数回に分けて温度センサー57から温度情報を取得して、温度情報の平均値に基づいて検出温度を取得するものでもよい。ここで、ステップS3を実行する制御部5は、本発明の温度判定部の一例に相当する。また、ステップS3は、本発明の温度判定ステップの一例に相当する。
ステップS4において、制御部5は、前記第1予熱処理を実行する。図4に示されるように、制御部5は、ステップS21において、第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流の供給を開始する。ステップS22において、制御部5は、第1励磁時間P1が経過するか否かを判定する。制御部5は、第1励磁時間P1が経過したと判定されるまで前記第2励磁電流を供給し続ける(ステップS22のNO側)。前記第2励磁電流にはパルス信号が含まれないため、第1ステッピングモーター29は回転しない。第1ステッピングモーター29の第1励磁コイル29A及び第2励磁コイル29Bに流れる前記第2励磁電流によってジュール熱が生じて、第1ステッピングモーター29が熱せられる。第1励磁時間P1が経過したと判定すると、制御部5は、処理をステップS23に移行する(ステップS22のYES側)。ステップS23において、制御部5は、前記第2励磁電流の供給を停止する。このように、前記第1予熱処理とは、制御部5が、第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を第1励磁時間P1の間供給して、第1ステッピングモーター29を熱する処理である。
ステップS5において、制御部5は、後述するステップS13での前記第2予熱処理を実行するための前記フラグ情報を設定する。具体的には、制御部5は、複合機100が前記動作状態のときに第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給していたことを示す前記フラグ情報を記憶する。本発明では、温度センサー57が、複合機100が前記動作状態に復帰する前記復帰信号を受信した直後にしか検出温度を取得しない。そのため、ステップS4において前記第1予熱処理を実行した場合に、制御部5は、第1ステッピングモーター29に後述する前記第2予熱処理を実行する。前記フラグ情報は、前記第2予熱処理が必要か否かを制御部5が判定するために用いられる。また、本発明では、ステップS2において休止時間Lが第1基準時間L1未満であると判定されると、制御部5は、前記休止状態に移行する前に前記第1予熱処理を実行していたか否かにより、前記休止状態から前記動作状態に復帰するときに、前記第2予熱処理を実行する必要があるか否かを判定する。そのために、前記フラグ情報は、復帰後に前記第2予熱処理を実行する必要があるか否かを制御部5が判定するために用いられる。
ステップS6において、制御部5は、複合機100が前記休止状態に移行したか否かを判定する。前記休止状態に移行したと判定されると、制御部5は、処理を終了する(ステップS6のYES側)。前記休止状態に移行していないと判定すると(ステップS6のNO側)、ステップS7において、制御部5は、ADF2に原稿Pを搬送させる搬送指示を受けたか否かを判定する。前記搬送指示を受けなければ、制御部5は、処理をステップS11に移行する(ステップS7のNO側)。一方、前記搬送指示を受けると制御部5は、処理をステップS8に移行する(ステップS7のYES側)。
ステップS8において、制御部5は、前記第1励磁電流を第1ステッピングモーター29に供給して駆動させる。これにより、ADF2内の第1ステッピングモーター29を含む各機器が稼働されて、原稿トレイ21に載置された原稿Pは、読取位置12Aを通過させて排紙部25まで順次搬送される。ステップS9において、制御部5は、原稿トレイ21に原稿Pが載置されているか否かを判定し、原稿Pが有る間は、搬送を続ける(ステップS9のYES側)。このとき、第1ステッピングモーター29の第1励磁コイル29A及び第2励磁コイル29Bに流れる前記第1励磁電流によってジュール熱が生じて、第1ステッピングモーター29が熱せられる。一方、原稿Pが無くなると(ステップS9のNO側)、ステップS10において、制御部5は、前記第1励磁電流を第1ステッピングモーター29に供給することを停止して、処理をステップS11へ移行する。
ステップS11において、制御部5は、前記フラグ情報が設定にされているか否かを判定する。これによって、制御部5は、前記第2予熱処理の必要性の有無を判定する。前記第2予熱設定がされていなければ、制御部5は処理をステップS6へ移行する(ステップS11のNO側)。これによって、複合機100が前記休止状態に移行したことを検出するか(ステップS6)、前記搬送指示を受ける(ステップS7)まで、制御部5は処理を待ち続ける。一方、前記フラグ情報が設定されていれば、制御部5は、処理をステップS12へ移行する(ステップS11のYES側)。前述のように、制御部5は、前記フラグ情報に基づいて、前記第2予熱処理が必要か否かを判定する。前記フラグ情報が立つ場合が2つある。1つ目の場合は、前記休止状態から前記動作状態に復帰するときに、制御部5が前記第1予熱処理を実行したことである。2つ目は、前記休止状態から前記動作状態に復帰した場合に、休止時間Lが第1基準時間L1未満であり、前記休止状態の前の前記動作状態において、制御部5が前記第1予熱処理を実行していたことである。
ステップS12において、制御部5は、第1ステッピングモーター29の前記無励磁状態が第2基準時間L2,L3以上か否かを判定する。第2基準時間L2,L3未満と判定されると、制御部5は、処理をステップS6へ移行する(ステップS12のNO側)。これによって、複合機100が前記休止状態に移行したことを検出するか(ステップS6)、前記搬送指示を受けるか(ステップS7)、前記無励磁状態が第2基準時間L2,L3以上になるまで(ステップS12)、制御部5は処理を待ち続ける。一方、第2基準時間L2,L3以上と判定されると、制御部5は、処理をステップS13へ移行する(ステップS12のYES側)。この場合、制御部5は、第1ステッピングモーター29に前記第2予熱処理を実行する必要であると判定する。ここで、ステップS12を実行する制御部5は、本発明の第2時間判定部の一例に相当する。
ステップS13において、制御部5は、ステップS4と同様に、前記第2予熱処理を実行する。図4に示されるように、制御部5は、ステップS21において、第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流の供給を開始する。ステップS22において、制御部5は、第2励磁時間P2,P3が経過するか否かを判定する。制御部5は、第2励磁時間P2,P3が経過したと判定されるまで前記第2励磁電流を供給し続ける(ステップS22のNO側)。前記第2励磁電流にはパルス信号が含まれないため、第1ステッピングモーター29は回転しない。第1ステッピングモーター29の第1励磁コイル29A及び第2励磁コイル29Bに流れる前記第2励磁電流によってジュール熱が生じて、第1ステッピングモーター29が熱せられる。第2励磁時間P2,P3が経過したと判定すると、制御部5は、処理をステップS23に移行する(ステップS22のYES側)。ステップS23において、前記第2励磁電流の供給を停止する。このように、前記第2予熱処理とは、制御部5が、第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を第2励磁時間P2,P3の間供給して、第1ステッピングモーター29を熱する処理である。例えば、複合機100が前記動作状態になった後に、複合機100による画像形成動作を実行するが、ADF2によって原稿Pが搬送されない場合、前記第2予熱処理によって、ADF2の第1ステッピングモーター29が熱せられる。その後に、ADF2に原稿Pを搬送する前記搬送指示が入力されて、ADF2が原稿Pを搬送する際に、第1ステッピングモーター29は脱調しない。その後、制御部5は、複合機100が前記休止状態に移行したことを検出するか(ステップS6)、前記搬送指示を受けるか(ステップS7)、前記無励磁状態が第2基準時間L2,L3以上になるまで(ステップS12)、制御部5は処理を待ち続ける。ここで、ステップS4、S13を実行する制御部5は、本発明の第1電流制御部の一例に相当する。また、ステップS4、S13は、本発明の第1電流制御ステップの一例に相当する。
(タイミングT1乃至タイミングT4)
図5に示される温度の推移の例は、復帰した後に、ADF2を使用しない原稿読取処理が実施され、そのまま複合機100が前記休止状態に移行した場合を示している。タイミングT1において、複合機100が前記休止状態に移行するため、実線61で示される温度センサー57によって検出される温度は徐々に低下する。その後、タイミングT3において、複合機100に前記休止状態からの前記復帰信号が入力され、制御部5が前記復帰信号を検出する。タイミングT3とタイミングT1との間隔が休止時間Lである。図5の例では、タイミングT3が、タイミングT1から第1基準時間L1が経過したタイミングT2よりも後であるため、制御部5は、タイミングT3における温度センサー57の温度情報を取得して、温度が前記閾値温度未満か否かを判定する。取得された温度が5度であり、前記閾値温度が10度であるため、制御部5は、第1ステッピングモーター29に前記第1予熱処理を実行する。制御部5は、タイミングT3からタイミングT4まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT3とタイミングT4との間隔が第1励磁時間P1である。これによって、破線62で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は、許容温度の前記上限閾値温度である100度まで加熱される。
タイミングT5において、ユーザーによってADF2を使用しない原稿読取処理の実行が開始され、タイミングT6まで続く。そのため、実線61で示される複合機100の内部温度は5度付近から徐々に上昇し、前記動作状態の温度である25度付近まで上昇して、その温度を維持する。その間、ADF2は使用されないため、破線62で示される第1ステッピングモーター29及び前記複数のギヤの温度が徐々に低下する。タイミングT6以降、複合機100は復帰して前記動作状態に移行しているが、第1ステッピングモーター29は使用されないため、実線61で示される複合機100の内部温度及び破線62で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は徐々に低下する。
タイミングT7において、制御部5は、複合機100を前記休止状態に移行する。言い換えると、前記休止状態に移行するまでの時間が、タイミングT6とタイミングT7との時間である。
(タイミングT11及びタイミングT12)
図6に示される温度の推移の例は、復帰した後に、ADF2を使用しない原稿読取処理が間欠的に実施された場合を示している。タイミングT11において、タイミングT3と同様に、複合機100に前記復帰信号が入力され、制御部5が前記復帰信号を検出する。さらに、制御部5は、タイミングT11において、前記第1予熱処理を実行する。制御部5は、タイミングT11からタイミングT12まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT11とタイミングT12との間隔が第1励磁時間P1である。
タイミングT13において、ユーザーによってADF2を使用しない原稿読取処理の実行が開始され、間欠的に繰り返し実行される。そのため、実線63で示される複合機100の内部温度は5度付近から徐々に上昇し、前記動作状態の温度である25度付近まで上昇して、その温度を維持する。その間、ADF2は使用されず、第1ステッピングモーター29は、前記無励磁状態になる。そのため、破線64で示される第1ステッピングモーター29の推定温度が徐々に低下する。
タイミングT14は、第1ステッピングモーター29に対して前記第1予熱処理を実行し終わったタイミングT13から第2基準時間L2が経過した時間である。制御部5は、前記第1予熱処理が終了してから第2基準時間L2を経過した時点において、破線64で示される前記無励磁状態の第1ステッピングモーター29の推定温度が前記下限閾値温度である15度付近まで低下していると判定し、前記第2予熱処理の実行を開始する。制御部5は、タイミングT14からタイミングT15まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT14とタイミングT15との間隔が第2励磁時間P2である。これによって、破線64で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は、前記上限閾値温度である100度まで加熱される。
タイミングT16において、制御部5は、複合機100を前記休止状態に移行する。
(タイミングT21及びタイミングT22)
図7に示される温度の推移の例は、復帰した後に、ADF2を使用した原稿読取処理が実施された場合を示している。タイミングT21において、タイミングT3,T11と同様に、複合機100に前記復帰信号が入力され、制御部5が前記復帰信号を検出する。さらに、制御部5は、タイミングT21において、前記第1予熱処理を実行する。制御部5は、タイミングT21からタイミングT22まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT21とタイミングT22との間隔が第1励磁時間P1である。
タイミングT23において、ユーザーによってADF2を使用した原稿読取処理の実行が開始される。そのため、実線65で示される複合機100の内部温度は5度付近から徐々に上昇し、前記動作状態の温度である25度付近まで上昇して、その温度を維持する。その間、ADF2は使用されて、第1ステッピングモーター29に前記第1励磁電流が供給される。そのため、破線66で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は、前記動作状態の温度である60度になり、その温度を維持する。
タイミングT24において、ユーザーによってADF2を使用した原稿読取処理の実行が終了される。そのため、実線65で示される複合機100の内部温度は徐々に低下する。その間、ADF2は使用されず、第1ステッピングモーター29は、前記無励磁状態になる。そのため、破線66で示される第1ステッピングモーター29の推定温度が徐々に低下する。
タイミングT25は、第1ステッピングモーター29が前記無励磁状態になったタイミングT24から第2基準時間L3が経過した時間である。制御部5は、前記無励磁状態になってから第2基準時間L3を経過した時点において、破線66で示される前記無励磁状態の第1ステッピングモーター29の推定温度が前記下限閾値温度である15度付近まで低下していると判定し、前記第2予熱処理の実行を開始する。制御部5は、タイミングT25からタイミングT26まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT25とタイミングT26との間隔が第2励磁時間P3である。これによって、第1ステッピングモーター29が加熱され、破線66で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は、前記上限閾値温度である100度まで上昇する。
タイミングT27において、制御部5は、複合機100を前記休止状態に移行する。
(タイミングT31乃至タイミングT33)
図8に示される温度の推移の例は、前記休止状態の休止時間Lが第1基準時間L1よりも短い場合でも前記第2予熱処理を実行する場合を示している。この場合、前回の前記動作状態のときに前記第2予熱処理を実施していたことを条件に、今回の前記動作状態において前記第2予熱処理を実行する。前回の前記動作状態のタイミングT31からタイミングT32まで、制御部5は、前記第2予熱処理として第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT31とタイミングT32との間隔が第2励磁時間P2である。破線68で示される第1ステッピングモーター29の推定温度が100度まで上昇する。タイミングT33において、複合機100は、前記休止状態に移行し、実線67で示される複合機100の内部温度は徐々に低下する。また、破線68で示される第1ステッピングモーター29の推定温度も徐々に低下する。
タイミングT34において、複合機100に前記休止状態からの前記復帰信号が入力され、制御部5が前記復帰信号を検出する。タイミングT34とタイミングT33との間隔が休止時間Lである。図8の例では、タイミングT34が、タイミングT33から第1基準時間L1が経過したタイミングT36よりも前であるため、制御部5は、タイミングT3における温度センサー57の温度情報を取得しない。この場合、複合機100の内部温度が十分に冷えていないため、温度センサー57によって正確な内部温度を検出することができない。そのため、制御部5は、フラグ記憶部58に保持されている前記フラグ情報を参照し(図3のフローチャートのステップS2のNO側参照)、前記第2予熱処理を実行するか否かを判定する。図8の例では、フラグ記憶部58に前回の前記動作状態のときに前記第2予熱処理を実行していたことを示す前記フラグ情報が保持されている。制御部5は、タイミングT34からタイミングT35まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT34とタイミングT35との間隔が第2励磁時間P2である。これによって、破線68で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は、約80度まで加熱される。この温度は、制御部5によって第1ステッピングモーター29に駆動電流が供給された場合に、第1ステッピングモーター29が脱調をしない温度である。
タイミングT37まで、ユーザーによってADF2を使用しない原稿読取処理の実行が開始される。そのため、実線67で示される複合機100の内部温度は徐々に上昇し、前記動作状態の温度である25度付近まで上昇して、その温度を維持する。その間、ADF2は使用されないため、破線68で示される前記無励磁状態の第1ステッピングモーター29及び前記複数のギヤの温度が徐々に低下する。タイミングT37は、第1ステッピングモーター29が前記無励磁状態になったタイミングT36から第2基準時間L2が経過した時間である。制御部5は、第2基準時間L2を経過した時点において、破線68で示される前記無励磁状態の第1ステッピングモーター29の推定温度が前記下限閾値温度である15度付近まで低下していると判定し、前記第2予熱処理の実行を開始する。制御部5は、タイミングT37からタイミングT38まで第1ステッピングモーター29に前記第2励磁電流を供給し続ける。タイミングT37とタイミングT38との間隔が第2励磁時間P2である。これによって、第1ステッピングモーター29が加熱され、破線68で示される第1ステッピングモーター29の推定温度は、前記上限閾値温度である100度まで上昇する。
以上説明したように、本発明のステッピングモーター制御部10によれば、ADF2内の第1ステッピングモーター29周辺の温度を検出しない場合であっても、第1ステッピングモーター29及び前記複数のギヤの温度を一定範囲内に保つことによって、第1ステッピングモーター29を安定して駆動させることができる。また、複合機100の内部温度を測定する温度センサー57を使用するために、第1ステッピングモーター29及び前記複数のギヤの温度を測定する温度センサーを備える必要がないため、低コストで第1ステッピングモーター29の動作を安定させることができる。
上記実施形態の説明では、ステッピングモーター制御部10が、連結装置であるADF2の第1ステッピングモーター29を制御する場合について説明したが、これに限るものではない。複合機100に連結される連結装置は、ADF2に以外に、給紙装置及び後処理装置でもよい。例えば、連結装置が、複合機100に増設して連結される給紙装置であり、ステッピングモーター制御部10によって制御されるステッピングモーターは、給紙装置の用紙補給部分を駆動する駆動源である。また、連結装置が、複合機100に連結される後処理装置であり、ステッピングモーター制御部10によって制御されるステッピングモーターは、後処理装置の用紙仕分け部分を駆動する駆動源である。
1:画像読取部
2:ADF
3:画像形成部
4:給紙部
5:制御部
5A:CPU
5B:ROM
5C:RAM
5D:ドライバー
6:操作表示部
10:ステッピングモーター制御部
29:第1ステッピングモーター
51:第1時間判定部
52:第1温度判定部
53:第1電流制御部
54:第2時間判定部
55:第2温度判定部
56:第2電流制御部
57:温度センサー
58:フラグ記憶部
60:状態切替部
L:停止時間
L1:第1基準時間
L2,L3:第2基準時間
P1:第1励磁時間
P2,P3:第2励磁時間
Claims (7)
- 画像処理装置の内部の温度を検知する温度検知部と、
前記画像処理装置の電源オフ状態又は画像処理に必要な駆動部に電力が供給されないスリープ状態を含む休止状態から前記画像処理装置が有する全ての前記駆動部が動作可能な動作状態に切り替える状態切替部と、
前記状態切替部によって前記画像処理装置が前記休止状態から前記動作状態に切り替えられる際に、切り替え前の前記休止状態の休止時間が、前記画像処理装置の前記休止状態が継続することにより前記画像処理装置の内部の温度が前記画像処理装置外の環境温度まで低下するのに必要な時間として予め定められた第1基準時間以上であるか否かを判定する第1時間判定部と、
前記第1時間判定部によって前記休止時間が前記第1基準時間以上と判定された場合に、前記温度検知部によって検知された検知温度が予め定められた閾値温度未満であるか否かを判定する温度判定部と、
前記温度判定部によって前記検知温度が前記閾値温度以上と判定された場合に、前記画像処理装置に連結された連結装置が有する第1ステッピングモーターに駆動パルス信号を含む第1電流を供給することによって前記第1ステッピングモーターの回転駆動を可能な状態にし、前記検知温度が前記閾値温度未満と判定された場合に、前記第1ステッピングモーターに前記駆動パルス信号を含まない第2電流を供給することにより前記第1ステッピングモーターに熱を生じさせる第1電流制御部と、
を備えるステッピングモーターの制御装置。 - 前記第1電流制御部が前記第1ステッピングモーターに前記第2電流を予め定められた第1励磁時間だけ供給していたことを示すフラグ情報を記憶する記憶部と、
前記第1電流制御部によって前記第2電流が前記第1励磁時間だけ供給された後に、前記第1ステッピングモーターが励磁されない無励磁状態となり、前記無励磁状態において前記動作状態から前記休止状態に移行して再び前記状態切替部によって前記画像処理装置が前記休止状態から前記動作状態に切り替えられた際に、前記第1時間判定部によって前記第1基準時間未満と判定された場合に、前記記憶部に前記フラグ情報が記憶されていることを条件に、前記休止状態の前の前記動作状態における前記無励磁状態が予め定められた第2基準時間以上か否かを判定する第2時間判定部と、を更に備え、
前記第1電流制御部は、前記第1時間判定部によって前記第1基準時間未満と判定され、且つ、前記第2時間判定部によって前記休止状態の前の前記動作状態における前記無励磁状態が前記第2基準時間以上と判定された場合に、前記第1ステッピングモーターに前記第2電流を前記第1励磁時間よりも短い第2励磁時間だけ供給する請求項1に記載のステッピングモーターの制御装置。 - 前記閾値温度は、前記第1ステッピングモーターの回転軸を回転可能に支持する軸受部材の収縮による負荷、前記第1ステッピングモーターと前記第1ステッピングモーターに駆動される駆動対象との間にある伝達部材の収縮による負荷、及び前記伝達部材に塗布された潤滑剤の粘度の増加による負荷の何れか一つ又は複数の負荷によって前記第1ステッピングモーターに付与される負荷が予め定められた負荷値未満の状態を維持することが可能な温度である請求項1又は2に記載のステッピングモーターの制御装置。
- 前記第1電流制御部は、前記画像処理装置が前記休止状態の場合に、前記第1ステッピ
ングモーターへの電力の供給を遮断する請求項1〜3の何れかに記載のステッピングモーターの制御装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載のステッピングモーターの制御装置と、
前記画像処理装置の内部に設けられ、前記画像処理装置の内部の温度を示す温度信号を前記ステッピングモーターの制御装置に出力する温度センサーと、
前記連結装置の内部に設けられた前記第1ステッピングモーターと、
を備える画像処理装置。 - 前記画像処理装置の内部に設けられ前記第1電流が供給されることによって駆動する第2ステッピングモーターと、
前記温度判定部によって前記閾値温度未満であると判定された場合に、前記第2ステッピングモーターに前記第2電流を供給する第2電流制御部と、を更に備える請求項5に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置の内部の温度を検知する温度検知部と、前記画像処理装置に連結された連結装置が有する第1ステッピングモーターと、を備える前記画像処理装置で実行されるステッピングモーターの制御方法であって、
前記画像処理装置の電源オフ状態又は画像処理に必要な駆動部に電力が供給されないスリープ状態を含む休止状態から前記画像処理装置が有する全ての前記駆動部が動作可能な動作状態に切り替える状態切替ステップと、
前記状態切替ステップによって前記画像処理装置が前記休止状態から前記動作状態に切り替えられる際に、切り替え前の前記休止状態の休止時間が、前記画像処理装置の前記休止状態が継続することにより前記画像処理装置の内部の温度が前記画像処理装置外の環境温度まで低下するのに必要な時間として予め定められた第1基準時間以上であるか否かを判定する第1時間判定ステップと、
前記第1時間判定ステップによって前記休止時間が前記第1基準時間以上と判定された場合に、前記温度検知部によって検知された検知温度が予め定められた閾値温度未満であるか否かを判定する温度判定ステップと、
前記温度判定ステップによって前記検知温度が前記閾値温度以上と判定された場合に、前記第1ステッピングモーターに駆動パルス信号を含む第1電流を供給することによって前記第1ステッピングモーターの回転駆動を可能な状態にし、前記閾値温度未満と判定された場合に、前記第1ステッピングモーターに前記駆動パルス信号を含まない第2電流を供給することにより前記第1ステッピングモーターに熱を生じさせる第1電流制御ステップと、
を含むステッピングモーターの制御方法。
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