JP6185264B2 - 浴室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、立ち座りに使用するための手すりを備える浴室構造に関し、特にユニットバスに好適な技術に関する。
従来、例えば、浴槽への出入りを安全なものにするといった目的や、足腰の弱った者が洗い場から浴槽まで安全に移動できるようにするといった目的で、浴室に手すりが設けられている(例えば、特許文献1や2参照)。また、従来、浴室には、足腰が弱った者が立った状態から座ったり、座った状態から立ったりする際に使用する(立ち座りの際に使用する)手すりが備えられることもある。立ち座り用の手すりは、以下に説明するように、洗い場に面する側壁に設けられる。
図7は、浴室に備えられる従来構造の立ち座り用手すり100の構成を説明するための概略斜視図である。図7に示すように、従来構造の立ち座り用手すり100は、右手用バー101と、左手用バー102とを備えている。右手用バー101と左手用バー102とは、いずれも略コの字形状に設けられている。なお、右手用バー101と左手用バー102とは、同一サイズである。
右手用バー101は、2つの先端部101a、101bが上下方向(鉛直方向)に並ぶように、浴室の側壁103に取り付けられている。同様に、左手用バー102は、2つの先端部102a、102bが上下方向に並ぶように、浴室の側壁103に取り付けられている。縦長に配置される2つのバー101、102は、高さ位置が同じになるように対称配置されている。なお、右手用バー101と左手用バー102とは同一の側壁(壁面)103に取り付けられている。
図8は、浴室に備えられる従来構造の立ち座り用手すり100を使用する人の動きを説明するための図である。図8(a)は上から見た図、図8(b)は横から見た図である。図8に示すように、立ち座りを行う者Mは、右手で右手用バー101を握り、左手で左手用バー102を握って立ち座りを行う。通常、立ち座りを行う者Mは、立ち座りの際に、壁面103から突出する2つのバー101、102の間に頭を入れるような姿勢になる。
特開2000−120284号公報 特開平9−94277号公報
ところで、例えば浴室がユニットバスにより構成される場合、その壁は薄く、強度が弱い。このために、上述した立ち座り用手すり100を、側壁103から十分に突出させることが難しい。この結果、図9に示すように、立ち座りを行う者Mが、立ち座りの際に、側壁103に頭をぶつけることがあった。なお、図9は、浴室に備えられる従来構造の立ち座り用手すり100の問題点を説明するための図である。
以上の点に鑑みて、本発明の目的は、例えばユニットバスのような壁の強度が弱い浴室に対して好適となる、立ち座り用手すりを備える浴室構造を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の浴室構造は、浴槽と、前記浴槽に隣り合う洗い場と、前記洗い場に面する第1の側壁と、前記洗い場に面するとともに、前記第1の側壁に隣り合う第2の側壁と、を備える浴室の構造であって、前記第1の側壁に取り付けられる第1のバーと、前記第2の側壁に取り付けられる第2のバーと、を用いて立ち座り用の手すりを形成している構成(第1の構成)になっている。
本構成によれば、立ち座り用の手すりを構成する2つのバー(例えばコの字状に設けられるが、限定する趣旨ではない。)が、浴室のコーナー部分(角)を挟んで設けられる状態になる。この構成の場合、浴室の側壁に対してバー(立ち座り用の手すりを構成するバー)を突出させる量を大きくすることなく、立ち座りを行う者が頭を入れるスペースの奥行を大きなものにできる。すなわち、本構成によれば、側壁の強度が弱いユニットバス等において、立ち座り用の手すりを使用するユーザーが、立ち座りの際に頭をぶつけ難い構造を提供できる。
上記第1の構成の浴室構造において、前記第1のバーと前記第2のバーとは、いずれも長手方向が上下方向に延びている構成(第2の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、例えば身長差があるユーザーに対して対応し易い。
上記第1又は第2の構成の浴室構造において、前記第1のバーと前記第2のバーとは、略対称配置されている構成(第3の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、2つのバーは、ユーザーが立ち座りに使用し易いばかりではなく、移動用としても使用し易くなる。
上記第1から第3のいずれかの構成の浴室構造は、前記第1のバーから前記第2の側壁に向かって延出する部分を有する第1の補助バーと、前記第2のバーから前記第1の側壁に向かって延出する部分を有する第2の補助バーと、を更に備える構成(第4の構成)であるのが好ましい。本構成によれば、例えば、立ち座り用の手すりを使用して立ち上がった者の体を支持し易い。
上記第4の構成の浴室構造において、前記第1のバーと前記第2のバーとは、いずれも長手方向が上下方向に延びており、前記第1の補助バーと前記第2の補助バーとは、いずれも前記第1のバー或いは前記第2のバーの下部側に設けられている構成(第5の構成)であってよい。本構成によれば、立ち座りの際に、ユーザーが補助バーを邪魔であると感じる可能性を低減できる。
上記第4又は第5の構成の浴室構造において、前記第1のバーから延出する前記第1の補助バーの先端は前記第1の側壁に固定され、前記第2のバーから延出する前記第2の補助バーの先端は前記第2の側壁に固定されている構成(第6の構成)であってもよい。本構成によれば、2つの補助バーの間に適切にスペースを設けることが可能であり、第1のバー及び第2のバーを立ち座り用の手すりとして立ち座りを行う者が、補助バーに頭をぶつけ難い構成を得ることが可能である。
上記第4又は第5の構成の浴室構造において、前記第1の補助バーと前記第2の補助バーとが連結されている構成(第7の構成)であってもよい。本構成によれば、浴室の組み立て時等において、立ち座り用の手すりを一体的に取り扱うことができる。
上記第1から第7のいずれかの構成の浴室構造において、前記立ち座り用の手すりの横に、移動用の手すりが少なくとも1つ配置されている構成(第8の構成)が採用されてもよい。本構成によれば、浴室の入口と浴槽との間を、足腰の弱った者が移動し易い浴室構造を提供できる。
上記第1から第8のいずれかの構成の浴室構造において、前記第1の側壁と前記第2の側壁とは略直交している構成(第9の構成)であってよい。隣り合う2つの側壁が互いに略直交する関係となる浴室は、一般的にある。すなわち、本構成は、本発明が従来型の浴室に適用し易いことを意味している。なお、本発明は、前記第1の側壁と第2の側壁とが直交していない場合にも適用可能である。
上記第1から第9のいずれかの構成の浴室構造において、前記浴室がユニットバスである構成(第10の構成)が採用されてよい。上述のように、ユニットバスは側壁の強度が弱い。本発明は、このような浴室に対して好適な技術である。
本発明によれば、例えばユニットバスのような壁の強度が弱い浴室に対して好適となる、立ち座り用手すりを備える浴室構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る浴室の構造を示す概略平面図で、浴室を天井側から見た図 本発明の実施形態に係る浴室の一部分の構造を拡大して示した概略斜視図 本発明の実施形態に係る浴室が備える立ち座り用手すりの効果を説明するための図で、浴室の一部を拡大して示した概略平面図 本発明の実施形態に係る浴室が備える立ち座り用手すりの構成の変形例を説明するための図 本発明の実施形態に係る浴室が備える立ち座り用手すりの構成の他の変形例を説明するための図 本発明の実施形態に係る浴室が備える立ち座り用手すりの構成の他の変形例を説明するための図 浴室に備えられる従来構造の立ち座り用手すりの構成を説明するための概略斜視図 浴室に備えられる従来構造の立ち座り用手すりを使用する人の動きを説明するための図 浴室に備えられる従来構造の立ち座り用手すりの問題点を説明するための図
以下、本発明の実施形態に係る浴室構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る浴室1の構造を示す概略平面図で、浴室1を天井側から見た図である。浴室1は、床2と、4つの側壁(第1の側壁3、第2の側壁4、第3の側壁5、及び、第4の側壁6)と、天井(不図示)とによって構成されている。4つの側壁3〜6は、床2及び天井(互いに略平行配置される)に対して略垂直となるように設けられている。また、4つの側壁3〜6は、隣り合う側壁同士が互いに略直交するように配置されている。このために、浴室1内は、略直方体状の空間になっている。
なお、第2の側壁4には、人が出入りするための開口(入口)4aが設けられている。また、浴室1内には、入口4a側から見て、手前側に洗い場7が設けられ、奥側に浴槽8が設けられている。洗い場7と浴槽8とは隣り合っている。
図2は、本発明の実施形態に係る浴室1の一部分の構造を拡大して示した概略斜視図である。図2に示すように、浴室1内には、例えば足腰の弱った高齢者や身体障害者等が立ち座りを行うために使用する立ち座り用手すり10が設けられている。立ち座り用手すり10は、右手用バー11と左手用バー12との2本のバーを含んでいる。なお、右手用バー11は、本発明の第1のバーの一例であり、左手用バー12は、本発明の第2のバーの一例である。
右手用バー11と左手用バー12とは、いずれも略コの字形状に設けられている。本実施形態では、右手用バー11と左手用バー12とは同サイズになっているが、2つのバー11、12の間でサイズに差があっても構わない。右手用バー11と左手用バー12とは、補助バー13によって連結されている。補助バー13は略V字形状に設けられ、当該補助バー13を構成する2つの辺(バー)の間の角度は略90°になっている。補助バー13は、右手用バー11の長手方向の略中間位置と、左手用バー12の長手方向の略中間位置とを連結している。なお、本実施形態では、右手用バー11と、左手用バー12と、補助バー13とは一体化されている。
右手用バー11は、その長手方向が上下方向(鉛直方向)と平行になるように、洗い場7に面する第1の側壁3に固定配置されている。一方、左手用バー12は、その長手方向が上下方向と平行になるように、洗い場7に面すると共に第1の側壁3と隣り合う第2の側壁4に固定配置されている。なお、これらのバー11、12を側壁に固定する方法は、特に限定されるものではない。例えば、これらのバー11、12は、ネジ止めによって各側壁3、4に固定されてもよい。固定状態において、右手用バー11と左手用バー12とは、水平方向と略平行となるように配置される補助バー13を基準として、略対称配置されている。
なお、補助バー13の一辺(第1の補助バー)は、右手用バー11から第2の側壁4に向かって延出(詳細には第2の側壁4に対して略垂直な方向に延出)している。また、補助バー13の他辺(第2の補助バー)は、左手用バー12から第1の側壁3に向かって延出(詳細には第1の側壁3に対して略垂直な方向に延出)している。補助バー13と各側壁3、4との間には空間が形成されている。補助バー13は、本発明の、第1の補助バーと第2の補助バーとが連結された構造を実現している。
図3は、本発明の実施形態に係る浴室1が備える立ち座り用手すり10の効果を説明するための図で、浴室1の一部を拡大して示した概略平面図である。図3も図1同様に、天井側から見た図である。本実施形態においては、浴室1のデッドスペースとなるコーナー部(角)を上手く利用して、立ち座り用手すり10が設けられている。
すなわち、本実施形態の構成では、右手用バー11と左手用バー12とを握って立ち座りを行う者が頭を入れるスペースの奥行(図3のL1参照)を、各バー11、12の壁面に対する突出量(図3のL2参照)よりも長くできる。このために、立ち座り用手すり10を形成する右手用バー11と左手用バー12との壁面に対する突出量を大きくしなくても、立ち座りを行う者の頭が側壁にぶつかる可能性を抑制できる。上述のように、例えばユニットバスでは、その側壁の強度が弱いために、右手用バー11と左手用バー12との壁面からの突出量を大きくできないが、本実施形態の構成により、ユニットバスでも、立ち座りを安心して行える浴室構造を提供できる。
また、本実施形態の立ち座り用手すり10には、補助バー13が設けられている。このために、立ち座り用手すり10を用いて立ち上がった者が体を支えやすい。
なお、本実施形態の浴室1においては、立ち座り用手すり10以外にも、上下方向に長く延びる略コの字形状の、2つの移動用手すり14、15が第1の側壁3に固定配置されている。第1の移動用手すり14は、立ち座り用手すり10を構成する右手用バー11の横に間隔を於いて配置されている。また、第2の移動用手すり15は、第1の移動用手すり14の横(右手用バー11がある側とは反対側)に間隔を於いて配置されている。
立ち座り用手すり10、第1の移動用手すり14、及び、第2の移動用手すり15の存在によって、例えば足腰の弱い者は、浴室1の入口4aと浴槽8との間を、これらの手すり10、14、15を適宜持ちながら移動できる。すなわち、本実施形態の浴室1は、例えば足腰の弱った者等にとって使い勝手が良い構成になっている。なお、この説明からわかるように、立ち座り用手すり10は、移動用に利用されても勿論構わない。
以上に示した実施形態は、本発明の例示にすぎない。以上に示した実施形態の構成は、本発明の技術思想を超えない範囲で適宜変更されて構わない。
例えば、以上に示した実施形態では、補助バー13が設けられる高さ位置を、右手用バー11及び左手用バー12の長手方向(上下方向)の略中間位置とした。しかし、本発明は、この構成に限定される趣旨ではない。例えば、補助バー13の位置が高い位置に設けられると、当該補助バー13が立ち座りを行う者にとって邪魔(頭をぶつける等)になる可能性がある。このために、補助バー13が設けられる高さ位置は、立ち座りを行う者にとって邪魔にならないように、適宜変更されてよい。例えば、図4に示すように、補助バー13は、右手用バー11及び左手用バー12の下部間を連結するように設けられても構わない。
また、以上に示した実施形態では、立ち座り用手すり100を構成する右手用バー11と左手用バー12とが補助バー13で連結される構成とした。しかし、右手用バー11と左手用バー12とは連結しなくてもよい。場合によっては、補助バー13が設けられない構成が採用されてもよい。
また、右手用バー11と左手用バー12とを補助バー13で連結しない場合の構成として、例えば図5に示すような構成が採用されてもよい。図5に示す構成では、右手用バー11の長手方向(上下方向)の略中間位置から、第1の補助バー13aが第2の側壁4に向かって延出している。第1の補助バー13aは略L字状に構成され、延出方向が途中で折れ曲がり、その先端は第1の側壁3に固定されている。また、左手用バー12の長手方向(上下方向)の略中間位置から、第2の補助バー13bが第1の側壁3に向かって延出している。第2の補助バー13bは略L字状に構成され、延出方向が途中で折れ曲がり、その先端は第2の側壁4に固定されている。
すなわち、図5に示す構成では、第1の補助バー13aと第2の補助バー13bとは連結されず、その間に隙間Sが形成されている。この隙間Sによって、2つのバー11、12を握って立ち座りを行う者の頭が、補助バー13a、13bにぶつかり難くできる。図5に示す構成において、補助バー13a、13bを設ける高さ位置は、適宜変更されてよい。例えば、図6に示すように、補助バー13a、13bが、右手用バー11及び左手用バー12の下部間を連結するように設けられても構わない。
また、以上に示した実施形態では、移動時に使用される手すり(移動用の手すり)は、縦長のバー(長手方向が上下方向となるバー)で構成されている。しかしながら、移動用手すりは、縦長のバーに限らず、例えば横長のバー(長手方向が左右方向となるバー)で構成されても構わない。ただし、浴室1が滑りやすい環境であることを考慮すると、縦長のバーを複数本並べて移動する構成とした方が、手すりを使用して移動する者が怪我をし難いので好ましい。なお、移動用手すりは、場合によっては設けられなくもよい。
その他、浴室1内には、シャワー、蛇口、タオル掛け 鏡等が適宜設けられても当然構わない。
1 浴室
3 第1の側壁
4 第2の側壁
7 洗い場
8 浴槽
10 立ち座り用手すり
11 右手用バー(第1のバー)
12 左手用バー(第2のバー)
13 補助バー
13a 第1の補助バー
13b 第2の補助バー
14 第1の移動用手すり
15 第2の移動用手すり

Claims (10)

  1. 浴槽と、
    前記浴槽に隣り合う洗い場と、
    前記洗い場に面する第1の側壁と、
    前記洗い場に面するとともに、前記第1の側壁に隣り合う第2の側壁と、
    を備える浴室の構造であって、
    前記第1の側壁に第1のバーが取り付けられ
    前記第2の側壁には、前記第1のバーと水平方向に間隔をあけて配置された第2のバーが取り付けられ
    前記第1のバーと前記第2のバーとは、当該2つのバーを同時に握って立ち座りを行うことを可能とする立ち座り用の手すりを形成していることを特徴とする浴室構造。
  2. 前記第1のバーと前記第2のバーとは、いずれも長手方向が上下方向に延びており、当該2つのバーを同時に握って立ち座りを行うことができる距離に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室構造。
  3. 前記第1のバーと前記第2のバーとは略対称配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室構造。
  4. 前記第1のバーから前記第2の側壁に向かって延出する部分を有する第1の補助バーと、前記第2のバーから前記第1の側壁に向かって延出する部分を有する第2の補助バーと、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の浴室構造。
  5. 前記第1のバーと前記第2のバーとは、いずれも長手方向が上下方向に延びており、
    前記第1の補助バーと前記第2の補助バーとは、いずれも前記第1のバー或いは前記第2のバーの下部側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の浴室構造。
  6. 前記第1のバーから延出する前記第1の補助バーの先端は前記第1の側壁に固定され、 前記第2のバーから延出する前記第2の補助バーの先端は前記第2の側壁に固定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の浴室構造。
  7. 前記第1の補助バーと前記第2の補助バーとが連結されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の浴室構造。
  8. 前記立ち座り用の手すりの横に、移動用の手すりが少なくとも1つ配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の浴室構造。
  9. 前記第1の側壁と前記第2の側壁とは略直交していることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の浴室構造。
  10. 前記浴室がユニットバスであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の浴室構造。
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