JP6182605B2 - Device identification device and device identification system - Google Patents
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Description
本発明は、機器識別装置及び機器識別システムに関する。 The present invention relates to a device identification device and a device identification system.
特許文献1には、「機器情報特定装置10は、負荷接続部T1に接続された負荷機器20の負荷電流を検出する電流検出素子11と、電源接続部T2に印加される交流電源電圧を分圧して出力する電圧分圧回路12と、電流検出素子11を用いて検出した電流波形と電圧分圧回路12からの出力電圧波形より求めた電源電圧波形とを用い電流波形の特徴量を演算する特徴量演算部13と、複数の負荷機器20の機種及び挙動に応じた特徴量が登録されたデータベースを記憶する記憶装置14と、特徴量演算部13の求めた特徴量とデータベースに登録された特徴量とを比較することで負荷機器20の機種や挙動に関する機器情報を特定する機器情報特定部15と、特定された機器情報を外部に送信する通信回路16とを備える。」と記載されている。
特許文献1では機器情報の特定に電圧波形を用いている。しかし商用電源の電圧波形は電力系統に接続している様々な機器の影響により高調波ノイズ等の歪みを含んだ波形になっていることが多い。そして電圧波形に歪みが生じることにより電流波形も変化し、電流波形を分析して機器識別を行おうとした場合、例えば、機器識別を行う時点に取得される電流波形の歪み方と、これとの比較のために事前に取得しておいた電流波形の歪み方が異なると、機器の識別精度が低下する可能性がある。
In
本発明は、電圧波形が変化する場合でも精度よく機器を識別することが可能な機器識別装置及び機器識別システムを提供することを目的とする。 An object of this invention is to provide the apparatus identification device and apparatus identification system which can identify an apparatus accurately, even when a voltage waveform changes.
上記の課題を解決するための本発明のうちの一つは、機器識別装置であって、交流電力の供給を受ける一つ以上の電気機器が接続する電力供給線を流れる交流の電圧波形及び電流波形の計測値を取得する波形取得部と、前記波形取得部により取得される前記電圧波形に基づき、前記電気機器の夫々が稼働中のときに計測されることが予想される、前記電気機器ごとに固有の前記電流波形である固有電流波形を取得する固有電流波形取得部と、前記波形取得部により取得される前記電流波形と前記固有電流波形とを比較することにより、稼働中の前記電気機器を識別する機器識別部とを備え、前記電気機器が備える電気回路の回路モデルを記憶し、前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部が取得した前記電圧波形を前記回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより前記固有電流波形を取得する。 One of the present invention for solving the above-mentioned problems is a device identification device, in which an AC voltage waveform and current flowing through a power supply line connected to one or more electrical devices that receive AC power are connected. For each electrical device that is expected to be measured when each of the electrical devices is in operation, based on the waveform acquisition unit that acquires the measured value of the waveform, and the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit The specific current waveform acquisition unit that acquires the specific current waveform that is the specific current waveform, and the current waveform acquired by the waveform acquisition unit and the specific current waveform are compared, thereby operating the electric device. and a device identification unit that identifies, stores circuit model of an electrical circuit in which the electrical device comprises, the inherent current waveform acquisition unit, giving the voltage waveform in which the waveform acquiring unit acquires the circuit model Obtaining the specific current waveform by performing road simulation.
本発明によれば、電圧波形が変化する場合でも精度よく機器を識別することができる。 According to the present invention, it is possible to identify a device with high accuracy even when the voltage waveform changes.
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。 Problems, configurations, and effects other than those described above will be clarified by the following description of embodiments.
以下、実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the accompanying drawings.
図1に実施例1として説明する機器識別システム1(機器識別システム)の概略的な構成を示している。同図に示すように、機器識別システム1は、一つ以上の電気機器2、交流電源3、電気機器2と交流電源3との間に存在する分電盤4、電圧/電流計測装置5、及び電圧/電流計測装置5と通信可能に接続する情報処理装置である機器識別装置10(機器識別装置)を備える。
FIG. 1 shows a schematic configuration of a device identification system 1 (device identification system) described as the first embodiment. As shown in the figure, the
電気機器2は、民生用、産業用として使用される各種の装置であり、例えば、一般家庭における家電製品(テレビ、冷蔵庫、エアコン等)、工場に設置されている工作機械等である。
The
交流電源3は、分電盤4を介して接続する一つ以上の電気機器2に交流電力を供給する。交流電源3は、例えば、電力系統における柱上変圧器、一般家庭や商用ビル、工場等に設置されている分散型電源(太陽光発電装置、風力発電装置、燃料電池、マイクロガスタービン等)である。
The
分電盤4は、交流電源3から低圧配電線等の電力供給線6を通じて供給される交流を屋内配線等に分配する配線設備であり、各種の保安器(漏電遮断器(ブレーカ)、配線用遮断器(安全ブレーカ))等の設備を備える。
The distribution board 4 is a wiring facility that distributes the alternating current supplied from the
電圧/電流計測装置5は、電力供給線6を流れる交流の電圧波形(電圧値の時間変化)及び電流波形(電流値の時間変化)を計測する。電圧/電流計測装置5は、例えば、PT(Potential Transformer)やCT(Current Transformer)等を用いて構成される。尚、分電盤4から交流電力の供給を受ける電気機器2が複数存在する場合、電圧/電流計測装置5によって計測される電力供給線6を流れる交流の電流値はそれらの電気機器2に供給される電流値の総和となる。電圧/電流計測装置5は、分電盤4内に備えられていてもよいし、分電盤4とは独立して設けられていてもよい。また分電盤4にスマートメータが併設されている場合、電圧/電流計測装置5はスマートメータに備えられていてもよい。
The voltage /
機器識別装置10は、電気機器2の稼働状況(稼働中(電気機器2の電源がオンされている)か否かを示す情報、並びに電気機器2への電力供給に関する様々な情報(電気機器2の消費電力等))をモニターする装置である。機器識別装置10は、電圧/電流計測装置5によって計測される交流の電圧波形及び電流波形に基づき電気機器2の稼働状況を取得し、取得した稼働状況を一般家庭の居住者や工場設備の管理者等のユーザに提供する。分電盤4にスマートメータが併設されている場合、機器識別装置10の機能の全部又は一部の機能はスマートメータによって実現されていてもよい。
The
機器識別装置10は、電圧/電流計測装置5によって計測される、電力供給線6を流れる交流の電流波形を取得し、これを電気機器2が稼働中(電源がオンされている)のときに計測されることが予想される電気機器2ごとに固有の電流波形(以下、固有電流波形と称する。)と比較して稼働中の電気機器2を識別し電気機器2の稼働状況を取得する。
The
ここで電圧/電流計測装置5によって計測される電圧波形には、交流電源3側の事情等により高調波ノイズ等の歪みが含まれているが、この電圧波形の歪みの時間的な変化は、電圧/電流計測装置5によって計測される電流波形に影響を与え、電気機器2の識別精度や取得する稼働状況の精度に影響を与える。
Here, the voltage waveform measured by the voltage /
そこで機器識別装置10は、図2に示すように、電気機器2の稼働状況を取得するにあたり、まず交流の電圧波形を電圧/電流計測装置5によって計測し(S211)、計測した電圧波形を電気機器2ごとに用意された回路モデルに入力として与えて回路シミュレーションを行い、電気機器2が稼働中のときに電圧/電流計測装置5で計測されることが予想される交流の電流波形を前述した固有電流波形として求める(S212,S213)。そして機器識別装置10は、求めた固有電流波形を電圧/電流計測装置5によって計測される電流波形と比較することにより稼動中の電気機器2を識別し、電気機器2の稼働状況を取得する(S214)。
Therefore, as shown in FIG. 2, the
このように機器識別装置10は、電圧/電流計測装置5によって計測された電流波形を、歪みの影響が考慮された固有電流波形と比較するので、交流電源3側の事情等により交流の電圧波形が歪みを含んでいる場合でも、稼働中の電気機器2を精度よく識別して電気機器2の稼働状況を高い精度で取得することができる。
As described above, the
図3に機器識別装置10の構成を示している。同図に示すように、機器識別装置10は、表示装置101(出力装置)、入力装置102、I/Oインタフェース103、計測入力部104、ネットワークインタフェース105、プロセッサ106、メモリ107、計時装置108、補助記憶インタフェース109、及び補助記憶装置110等を備えている。これらの構成要素は、内部バス150を介して互いに通信可能に接続されている。
FIG. 3 shows the configuration of the
前述した電圧/電流計測装置5は、計測入力部104を介して機器識別装置10と通信可能に接続されている。電圧/電流計測装置5は、電力供給線6を通じて供給される交流の電圧値及び電流値を十分に短い周期(例えば、0.05ms程度)でサンプリングし、サンプリングした値を計測入力部104に入力する。機器識別装置10は、少なくとも交流電圧の一周期(例えば交流電力が単相交流(周波数50Hz)の場合は20ms)よりも短いサンプリング周期で電圧と電流の瞬時値を計測する。
The voltage /
表示装置101は、例えば、液晶パネル(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(EL:Electro Luminescence)である。尚、機器識別装置10は、表示装置101以外のユーザインタフェース(例えば、他の物理手段(音声、振動等)により情報を出力する装置)を備えていてもよい。
The
入力装置102は、ユーザから操作指示を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等である。
The
I/Oインタフェース103は、表示装置101及び入力装置102を後述するプロセッサ106等の他の構成と通信可能に接続する。
The I /
プロセッサ106は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の演算デバイスを用いて構成される。メモリ107は、例えば、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等の半導体記憶デバイスを用いて構成され、プログラムやデータを記憶する。プロセッサ106は、補助記憶装置110に格納されているプログラムをメモリ107に読み出して実行することにより、機器識別装置10が備える様々な機能を実現する。
The
計時装置108は、水晶発振機構等の発振素子を用いて構成されたタイマやRTC(Real Time Clock)であり、現在日時情報等の時間情報を提供する。計時装置108は、例えば、機器識別装置10が取得したデータを記憶する際に当該データに付随させる日時情報(タイムスタンプ)の生成、電圧/電流計測装置5による交流の電圧波形又は電流波形の計測タイミングの生成等に用いられる。
The
補助記憶インタフェース109は、補助記憶装置110、外部記録媒体50、及び機器識別装置10の間の通信を実現するインタフェースである。補助記憶インタフェース109は、外部記録媒体50の装着機構を備えており、これに装着された外部記録媒体50に格納されているデータをメモリ107や補助記憶装置110に読み込む。
The
補助記憶装置110は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いて構成されており、機器識別装置10が実行する制御プログラム310、及び制御プログラム310の実行時にプロセッサ106がアクセスする格納データ350を記憶する。
The
同図に示すように、機器識別装置10は、ユーザインタフェース制御部(以下、UI制御部311と称する。)、波形取得部312、固有電流波形取得部313、機器識別部314、及び回路モデル登録部315の各機能を備える。これらの機能は、プロセッサ106が、制御プログラム310を読み出して実行することによって、もしくは機器識別装置10が備えるハードウエアの機能によって実現される。尚、制御プログラム310の各機能の実行主体はいずれも機器識別装置10で共通しており、ここに示した機能の区分は便宜的なものに過ぎない。
As shown in the figure, the
上記機能のうち、UI制御部311は、表示装置101や入力装置102を制御する。
Among the above functions, the
波形取得部312は、電圧/電流計測装置5から計測入力部104に入力される、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形を取得し、これらを電圧サンプリングデータ351、電流サンプリングデータ352として補助記憶装置110に記憶する。
The
固有電流波形取得部313は、波形取得部312により取得される電圧波形に基づき、電気機器2の夫々が稼働中のときに計測されることが予想される、電気機器2ごとに固有の電流波形、即ち前述した固有電流波形を取得する。より詳細には、固有電流波形取得部313は、電気機器2が備える電気回路の回路モデルを記憶し、波形取得部312が取得した電圧波形を、電気機器2が備える電気回路の回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより、固有電流波形を取得する。尚、回路シミュレーションは、回路を構成する素子の物理特性と各素子の接続関係に基づき電気回路の動作を検証する技術である。回路シミュレーションの実行環境を提供するソフトウエアとして、例えば、SPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)がある。
The specific current
機器識別部314は、波形取得部312により取得される電流波形と、固有電流波形とを比較する(類否判断を行う)ことにより、稼働中の電気機器2を識別(特定)する。尚、機器識別装置10は、電流波形同士や電圧波形同士の比較や類否判断を行うことがあるが、機器識別装置10は、この比較や類否判断を、電流波形又は電圧波形について求めた特徴ベクトルを用いて行う。例えば、機器識別装置10は、比較される2つの波形の特徴ベクトルの類似度(例えば、比較される2つの波形の特徴ベクトル(正規化された特徴ベクトル)の二乗誤差)を求め、類似度が予め設定された閾値を超えているか否かを判断することにより上記比較や類否判断を行う。
The
上記特徴ベクトルは、例えば、波形取得部312によって取得される電圧波形や電流波形、もしくは前述した回路シミュレーションを行うことによって取得される電流波形について時間周波数解析を行うことにより生成される。
The feature vector is generated, for example, by performing a time-frequency analysis on the voltage waveform or current waveform acquired by the
ここで時間周波数解析は、解析対象信号のある時点における周波数情報を調べる方法である。時間周波数解析の一例として、解析対象信号に対して窓関数をずらしながら掛け合わせてフーリエ変換を行っていく短時間フーリエ変換がある。短時間フーリエ変換によれば、例えば、交流の1周期分の電流波形について複数の時点を対象とした周波数解析を行うことで電流波形の特徴を細かく抽出することが可能である。尚、交流の電流波形の特徴が大きく現れる時間軸上の位置は機器ごとに相違する。このため、分電盤4にて計測される、複数の電気機器2の影響が反映された交流の電流波形から、現在、どの電気機器2が稼働中であるのかを実用的な精度で識別することができる。
Here, the time-frequency analysis is a method of examining frequency information at a certain point in the analysis target signal. As an example of the time-frequency analysis, there is a short-time Fourier transform in which a Fourier transform is performed by multiplying a signal to be analyzed while shifting a window function. According to the short-time Fourier transform, for example, it is possible to finely extract the characteristics of the current waveform by performing frequency analysis for a plurality of time points on the current waveform for one period of alternating current. It should be noted that the position on the time axis at which the characteristics of the alternating current waveform appear greatly varies from device to device. For this reason, which
機器識別装置10は、例えば、短時間フーリエ変換で得られるスペクトログラムから、パワーの大きい1〜数個のパワースペクトルと、それぞれのスペクトルの時間情報とを特徴ベクトルとして取得する。ここで「パワー」とは、当該スペクトルを構成する全周波数のパワー(振幅の大きさ)の和を意味する。パワーの大きいスペクトルを選択する理由は電気機器2の識別が容易になるからである。「時間情報」とは、例えば、サンプリングした電流値及び電圧値の最初のサンプリング点を起点とした時間の情報である。
For example, the
図3に示す回路モデル登録部315は、固有電流波形取得部313が前述した回路シミュレーションに際して用いる回路モデルを電気機器2に対応づけて機器情報リスト355に登録する。また回路モデル登録部315は、波形取得部312が取得した電圧波形を、同じ電気機器2について用意された複数の回路モデルの夫々に与えて回路シミュレーションを行うことにより、回路モデルの夫々について電流波形を取得し、取得した電流波形のうち、その電気機器2が稼働中のときに波形取得部312が取得した電流波形に最も類似する電流波形を生成した回路モデルを、固有電流波形取得部313が回路シミュレーションを行う回路モデルとして選出し、これを電気機器2に対応づけて機器情報リスト355に登録する。
The circuit
同図に示すように、補助記憶装置110には、格納データ350として、電圧サンプリングデータ351、電流サンプリングデータ352、ネットリスト353、素子物理モデル354、及び機器情報リスト355が記憶されている。
As shown in the figure, the
このうち電圧サンプリングデータ351は、電圧/電流計測装置5によって所定時間内に計測(サンプリング)された電力供給線6を流れる交流の電圧値の集合である。また電流サンプリングデータ351は、電圧/電流計測装置5によって所定時間内に計測(サンプリング)された、電力供給線6を流れる交流の電流値の集合である。尚、これらのデータは、例えば、FIFO(First In First Out)の方式で補助記憶装置110の記憶領域に記憶される。
Among them, the
ネットリスト353には、回路シミュレーションの対象となる回路モデルを構成する素子の接続関係を表す情報が含まれている。また素子物理モデル354には、回路モデルを構成する素子(抵抗素子、容量素子、誘導素子、トランジスタ、ダイオード、オペアンプ、各種集積回路等)の物理特性を表す情報が含まれている。
The
図4(a)にネットリスト353及び素子物理モデル354によって表される回路モデル(整流回路)の一例を、また図4(b)に、図4(a)に示した回路モデルのネットリスト353を示す。尚、同図に示すネットリスト353の記述形式はSPICEに準拠しているが、ネットリスト353の記述形式は必ずしも限定されない。固有電流波形取得部313は、例えば、図4(a)に示す回路に電圧/電流計測装置5によって計測された電圧波形を与えたときに回路シミュレーションによって取得される電力供給線6を流れる交流の電流波形を、前述した固有電流波形として取得する。
FIG. 4A shows an example of a circuit model (rectifier circuit) represented by the
尚、稼働状況の取得精度を高める観点からは、電気機器2が備える電気回路の全体に相当する回路モデルについて回路シミュレーションを行って固有電流波形を取得することが好ましい。しかし電流波形を決める主因は電気機器2が備える電源回路にあることが知得されており、電気機器2が備える電気回路のうち電源回路のみをモデル化して回路シミュレーションを行った場合でも有効な結果を得ることができる。またこのように電気機器2が備える電気回路のうちの要部に相当する回路モデルについて回路シミュレーションを行うことで、機器識別装置10の負荷軽減を図ることができる。
Note that, from the viewpoint of improving the acquisition accuracy of the operating status, it is preferable to acquire a specific current waveform by performing circuit simulation on a circuit model corresponding to the entire electric circuit included in the
格納データ350のうち機器情報リスト355には、各電気機器2に関する情報が登録される。機器情報リスト355の詳細については後述する。
Of the stored
続いて機器識別装置10が行う処理について説明する。
Next, processing performed by the
<機器情報登録処理>
機器識別装置10の利用に先立ち、ユーザは監視しようとする電気機器2に関する情報を機器識別装置10に登録する。<Device information registration process>
Prior to using the
図5はこの登録に際して機器識別装置10が行う処理(機器情報登録処理S500)を説明するフローチャートである。機器識別装置10は、例えば、入力装置102を介してユーザが所定の開始操作を行った場合に機器情報登録処理S500を開始する。
FIG. 5 is a flowchart for explaining a process (apparatus information registration process S500) performed by the
機器識別装置10は、まず表示装置101に図6に示す画面(以下、機器名称登録画面600と称する。)を表示して、ユーザから監視対象とする電気機器2(以下、登録対象機器と称する。)の名称(「エアコン」「テレビ」等。以下、機器名称と称する。)の入力を受け付ける。ユーザは、入力欄602に登録対象機器の機器名称を入力し、登録ボタン603を押下して機器名称の登録を行う。機器識別装置10は、機器情報リスト355に新規レコードを追加し、これにユーザから受け付けた機器名称を設定する(S511)。
The
図7に機器情報リスト355の一例を示す。同図に示すように、機器情報リスト355は、電気機器ID701、機器名称702、ネットリストID703、表示可否704、稼働状況705の各項目を含む一つ以上のレコードで構成されている。
FIG. 7 shows an example of the
上記項目のうち、電気機器ID701には、電気機器2ごとに固有に付与される識別子(以下、電気機器IDと称する。)が設定される。機器名称702には、上記機器名称が設定される。ネットリストID703には、ネットリスト353ごとに付与される識別子(以下、ネットリストIDと称する。)が設定される。表示可否704には、電気機器2の稼働状況を表示装置101に表示する際、その電気機器2の情報を画面に表示するか否かを制御する情報(表示可:YES,表示不可:NO)が設定される。稼働状況705には、その電気機器2の稼働状況(稼働中、停止中等)が設定される。
Among the items described above, an identifier (hereinafter, referred to as “electric device ID”) uniquely assigned to each
図5に戻り、続いて機器識別装置10は、表示装置101に図8に示す画面(以下、ネットリスト登録方法選択画面800と称する。)を表示してユーザに登録対象機器の回路シミュレーションに用いるネットリスト353の登録方法の選択を促す(S512)。同図に示すように、機器識別装置10は、ネットリスト353の登録方法の選択肢として、機器識別装置10がLAN(Local Area Network)やインターネット等の通信ネットワーク7を介して通信可能に接続する情報処理装置である回路モデルサーバ8からネットリスト353をダウンロードする方法、及び外部記録媒体50(USBメモリ、SDカード等)からネットリスト353を読み込む方法を提示する。前者の方法が選択された場合(S512:サーバ)、機器識別装置10は、S513からの処理を行う。後者の方法が選択された場合(S512:外部記録媒体)、機器識別装置10は、S533からの処理を行う。
Returning to FIG. 5, the
S513では、機器識別装置10は、登録対象機器の回路シミュレーションに用いるネットリスト353を特定する情報(例えば、電気機器2の種別、製造メーカ、型番等。以下、機器特定情報と称する。)の入力を促す、図9に示す画面(以下、機器特定情報入力画面900と称する。)を表示してユーザから機器特定情報の入力を受け付ける。ユーザは、この画面の入力欄901に機器特定情報を入力して完了ボタン902を押下する。
In S513, the
続いて機器識別装置10は、回路モデルサーバ8にアクセスし、入力された機器特定情報を検索キーとしてネットリスト353を検索する(S514)。検索の結果、検索キーに該当するネットリスト353が検索された場合(S515:YES)、機器識別装置10はS516からの処理を行う。一方、検索キーに該当するネットリスト353が検索されなかった場合(S515:NO)、機器識別装置10はS522の処理を行う。
Subsequently, the
S516では、機器識別装置10は、S514で検索されたネットリスト353を回路モデルサーバ8からダウンロードして補助記憶装置110に記憶する。尚、このとき、検索キーにヒットした機種のネットリスト353のみをダウンロードするのではなく、例えば、検索キーにヒットした機種と同じシリーズの製品のネットリスト353等、登録対象機器に関連のあるネットリスト353を併せてダウンロードするようにしてもよい。また登録対象機器に関連する機種のネットリスト353をダウンロード候補として表示装置101に表示し、ダウンロードするネットリスト353をユーザに選択させるようにしてもよい。
In S516, the
S517では、機器識別装置10は、S516でダウンロードしたネットリスト353が複数であるか否かを判断する(S517)。ダウンロードしたネットリスト353が複数である場合(S517:YES)、機器識別装置10はS518からの処理を行う。一方、ダウンロードしたネットリスト353が単数である場合(S517:NO)、機器識別装置10はS521の処理を行う。
In S517, the
S518では、機器識別装置10は、登録対象機器が稼働しているときに電圧/電流計測装置5によって計測される交流の電圧波形及び電流波形を取得する。尚、この取得に際し、登録対象機器の稼働を開始させるべく、例えば、登録対象機器の稼働開始(登録対象機器の電源オン)を促すメッセージを記載した画面を表示する。交流の電圧波形及び電流波形を取得した後、機器識別装置10は、ダウンロードした各ネットリスト353について、夫々を用いた回路モデルについて回路シミュレーションを行うことにより、計測した電圧波形に対応する電流波形を求め、計測した電流波形と各回路モデルについて回路シミュレーションにより求めた電流波形とを比較する。
In S518, the
S519では、機器識別装置10は、回路シミュレーションにより求めた電流波形の中に、計測した電流波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在するか否かを判断する(S519)。類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合(S519:NO)、機器識別装置10は、S522の処理を行う。一方、類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在する場合(S519:YES)、機器識別装置10は、その電流波形に対応するネットリスト353を登録対象機器について登録するネットリスト353として選出する(S520)。尚、類似度が予め設定された閾値を超えるものが複数存在する場合には、機器識別装置10は、そのうち類似度が最も高い電流波形に対応するネットリスト353を、登録対象機器について登録するネットリスト353として選出する。
In S519, the
このように、機器識別装置10は、計測した電流波形とダウンロードした各ネットリスト353に基づく各回路モデルについて回路シミュレーションを行うことにより求めた電流波形とを比較し、類似度が予め設定された閾値を超えるもの、もしくは類似度が予め設定された閾値を超える電流波形のうち類似度が最も高い電流波形に対応するネットリスト353を、登録対象機器に登録するネットリスト353として選出するので、固有電流波形を生成するネットリスト353として最適なもの、即ち電気機器2の識別精度や取得する稼働状況の精度を高める観点から最適なものを選出することができる。
In this way, the
続いて機器識別装置10は、ダウンロードしたネットリスト353にネットリストIDを付与し、付与したネットリストIDを、S511で機器情報リスト355に追加したレコードに登録する(S521)。
Subsequently, the
S522では、機器識別装置10は、ネットリスト353の登録に失敗した旨のエラーメッセージを表示装置101に表示する。その後、処理は終了する。尚、このように処理を終了してしまうのではなく、S513の処理に戻ってユーザに再度検索キーの入力を促し、S514からの処理を繰り返すようにしてもよい。また外部記録媒体50を利用したネットリスト353の登録操作を受け付ける画面を表示してユーザに外部記録媒体50によるネットリスト353の登録を促し、ユーザから開始操作を受け付けてS533からの処理を実行するようにしてもよい。
In step S <b> 522, the
S533では、機器識別装置10は、ネットリスト353が記録された外部記録媒体50の補助記憶インタフェース109への装着指示を表示装置101に表示してユーザに外部記録媒体50の補助記憶インタフェース109への装着を促す。
In S533, the
機器識別装置10は、外部記録媒体50が補助記憶インタフェース109に装着されたことを検知すると(S534)、外部記録媒体50に記録されているネットリスト353を読み込み、読み込んだネットリスト353の一覧を表示装置101に表示してユーザにネットリスト353の選択を促す(S535)。
When the
ユーザがネットリスト353を選択すると、機器識別装置10は、選択されたネットリスト353を補助記憶装置110に複製し、選択されたネットリスト353にネットリストIDを割り当て、割り当てたネットリストIDを、S511で機器情報リスト355に追加したレコードに登録する(S536)。
When the user selects the
<機器監視処理>
続いて、機器識別装置10が、前述した機器情報登録処理S500にて登録したネットリスト535を利用して電気機器2の稼働状況を取得しユーザに提供する処理(以下、機器監視処理S1000と称する。)について説明する。<Device monitoring process>
Subsequently, the
図10は、機器監視処理S1000を説明するフローチャートである。機器識別装置10は、例えば、ユーザが所定の開始操作を行ったことを検知した場合や予め設定されたタイミングが到来した場合に、機器監視処理S1000を開始する。以下、同図とともに説明する。
FIG. 10 is a flowchart for explaining the device monitoring process S1000. For example, the
同図に示すように、機器識別装置10は、まず電圧/電流計測装置5から計測入力部104に入力される、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形を取得し、これらを電圧サンプリングデータ351、電流サンプリングデータ352として補助記憶装置110に記憶する(S1011)。
As shown in the figure, the
続いて機器識別装置10は、取得した電流波形について時間周波数解析を行い、当該電流波形の特徴ベクトルを取得する(S1012)。
Subsequently, the
次に機器識別装置10は、機器情報リスト355を参照し、表示可否フラグ704に「YES」が設定されている電気機器2を一つ選択する(S1013)。
Next, the
続いて機器識別装置10は、S1011で取得した電圧波形を、S1013で選択した電気機器2(以下、選択中電気機器と称する。)について機器情報リスト355に登録されているネットリスト(ネットリストID703で特定されるネットリスト)に基づく回路モデルに与えて回路シミュレーションを行い、電流波形を求める(S1014)。ここで機器識別装置10は、少なくとも回路シミュレーションにより求められる電流波形が定常状態に達する時間以上、回路シミュレーションを実行する。電流波形が定常状態に達したか否かの判断は、例えば、電流の実効値を算出し、その値が一定の値に収束したか否かを判定することにより行う。尚、経験的に定常状態に移行することが予測される程度の時間(以下、シミュレーション閾値時間と称する。)を予め固定値として設定しておき、少なくともこのシミュレーション閾値時間が経過するまでは回路シミュレーションを持続するようにしてもよい。
Subsequently, the
続いて機器識別装置10は、回路シミュレーションにより得られた電流波形について、電圧波形のゼロクロス点を基準とした一周期分の電流波形を切り出して時間周波数解析を行い、電流波形の特徴ベクトルを抽出する(S1015)。
Subsequently, the
続いて機器識別装置10は、S1012で取得した、計測した電流波形の特徴ベクトルと、S1015で取得した電流波形の特徴ベクトルとを比較することにより、稼働中の電気機器2を識別し、選択中電気機器の稼働状況を取得する(S1016)。例えば、機器識別装置10は、両者の類似度が予め設定された閾値を超えている場合、選択中電気機器が現在稼働中である旨の情報を稼働状況として取得する。
Subsequently, the
S1017では、機器識別装置10は、取得した稼働状況を、機器情報リスト355の選択中電気機器のレコードの稼働状況705として登録する。
In step S <b> 1017, the
S1018では、機器識別装置10は、表示可否フラグ704が「YES」に設定されている電気機器2で未選択のものが存在するか否かを判断する。未選択のものが存在する場合(S1018:YES)、処理はS1013に戻り、機器識別装置10は、表示可否フラグ704が「YES」に設定されている電気機器2のうち未選択のものを選択してS1014からの処理を行う。一方、未選択のものが存在しない場合(S1018:NO)、処理はS1019に進む。
In step S <b> 1018, the
S1019では、機器識別装置10は、稼働状況の表示処理(以下、稼働状況表示処理S1019と称する。)を行い、ユーザに電気機器2の稼働状況を提供する。尚、稼働状況表示処理S1019の詳細については後述する。
In S1019, the
以上の仕組みによれば、交流電源3側の事情等により交流の電圧波形が歪みを含んでいる場合でも、稼動中の電気機器2を精度よく識別することができ、電気機器2の稼働状況を精度よく取得することができる。尚、機器識別装置10は、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形に基づき現在稼働中の電気機器2を特定するので、電気機器2側に特別な仕組みを設けることなく、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形から、交流電源3から電力供給を受ける電気機器2の稼働状況を取得することができる。また機器識別装置10にて電気機器2の稼働状況の管理を集中して行うことができる。
According to the above mechanism, even when the AC voltage waveform includes distortion due to the situation on the side of the
<稼働状況表示処理>
図11は、図10の稼働状況表示処理S1019を説明するフローチャートである。以下、同図とともに説明する。<Operation status display processing>
FIG. 11 is a flowchart for explaining the operation status display process S1019 of FIG. Hereinafter, it will be described with reference to FIG.
同図に示すように、機器識別装置10は、機器情報リスト355に基づき電気機器2の稼働状況を表示装置101に表示する(S1111)。
As shown in the figure, the
図12にこのときに機器識別装置10が表示する画面(以下、稼働状況表示画面1200と称する。)の一例を示す。同図に示すように、稼働状況表示画面1200には、表示中の電気機器2の機器名称1201と、電気機器2の稼働状況を示すグラフ1202が表示される。
FIG. 12 shows an example of a screen (hereinafter, referred to as an operation status display screen 1200) displayed by the
図11に戻り、稼働状況表示画面1200の表示中、機器識別装置10は、ユーザが表示機器変更ボタン1203又は表示終了ボタン1204を選択したか否かを随時監視している(S1112,S1113)。
Returning to FIG. 11, while the operation status display screen 1200 is being displayed, the
機器識別装置10は、表示終了ボタン1204が選択されたことを検知すると(S1112:YES)、表示装置101の画面から表示中の稼働状況表示画面1200を消去して稼働状況表示処理S1019を終了する。
Upon detecting that the
また機器識別装置10は、表示機器変更ボタン1205が選択されたことを検知すると(S1113:YES)、表示する電気機器2の変更操作を受け付ける画面(以下、表示機器変更画面1300と称する。)を表示する(S1115)。
Further, when the
図13に表示機器変更画面1300を示している。同図に示すように、この画面には、機器情報リスト355に登録されている各電気機器2(機器名称1311)についての表示可否の選択欄1312が設けられている。ユーザはこの選択欄1312に「YES」(表示する場合)もしくは「NO」(表示しない場合)のいずれかを設定してOKボタン1313を選択することにより、稼働状況表示画面1200に情報を表示する電気機器2を選択することができる。機器識別装置10は、表示機器変更画面1300の表示可否1312に設定された内容を機器情報リスト355の表示可否704に反映する(S1115)。
FIG. 13 shows a display device change screen 1300. As shown in the figure, this screen is provided with a
その後、処理はS1111に戻り、機器識別装置10は、更新された機器情報リスト355の表示可否704の内容に従って電気機器2の稼働状況を表示した稼働状況表示画面1200を生成し、生成した稼働状況表示画面1200を表示装置101に表示する。その後、機器識別装置10はS1112からの処理を繰り返す。
Thereafter, the processing returns to S1111, and the
図14に更新後の機器情報リスト355の表示可否704の内容に応じて生成された稼働状況表示画面1200の一例を示す。同図に示すように、この稼働状況表示画面1200には、図12の稼働状況表示画面1200の「エアコン」の稼働状況に加えて、新たに「テレビ」の稼働状況が表示されている。このようにユーザは稼働状況表示画面1200に表示する情報を簡便に制御することができる。
FIG. 14 shows an example of the operation status display screen 1200 generated according to the contents of the
実施例1の機器識別システム1では、機器識別装置10が、電圧/電流計測装置5が計測した電力供給線6を流れる交流の電圧波形を電気機器2が備える電気回路の回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより電気機器2が稼働中であるときの電流波形を求め、計測した交流の電流波形を回路シミュレーションにより求めた電流波形と比較することにより、電気機器2の識別や稼働状況の取得を行うようにしていた。
In the
これに対し、実施例2の機器識別システム1では、図15に示すように、機器識別装置10が、各電気機器2について、電圧/電流計測装置5によって計測される電力供給線6を流れる交流の電圧波形の複数のパターンの夫々に対応づけてその電気機器2が稼働中のときに計測されることが予想される電流波形を予め記憶しておき(S1511)、電気機器2の稼働状況の監視に際し、電圧波形及び電流波形を計測し(S1512)、記憶している電圧波形のうち、計測した電圧波形に類似する電圧波形を特定し(S1513)、特定した電圧波形に対応づけて記憶している電流波形(以下、固有電流波形とも称する。)を選択し(S1514)、計測した電流波形(S1515)を上記選択した電流波形と比較することにより(S1516)、電気機器2の稼働状況を取得するようにしている。尚、電圧波形(歪みを含んだ電圧波形)は時間とともに変化するので、機器識別装置10は、例えば予め記憶しておく上記電圧波形の複数のパターンの夫々を異なる時間帯に取得する。
On the other hand, in the
図16に、実施例2における機器識別装置10の構成を示している。実施例2における機器識別装置10の構成は実施例1における機器識別装置10の構成と概ね類似しているが、制御プログラム310の固有電流波形取得部313の機能及び機器識別部314の機能が異なる点、回路モデル登録部315を備えていない点、格納データ350にネットリスト353及び素子物理モデル354が含まれておらず、電圧特徴ベクトルリスト356が含まれている点等で実施例1とは構成が異なる。
FIG. 16 illustrates a configuration of the
実施例2の固有電流波形取得部313は、波形取得部312により取得される電圧波形の複数のパターン(これらのパターンは電圧特徴ベクトルリスト356に管理される)の夫々に対応する固有電流波形を取得し、電圧波形の各パターンと取得した固有電流波形とを対応づけて機器情報リスト355に登録する。
The specific current
実施例2の機器識別部314は、固有電流波形取得部313によって記憶された電圧波形のうち、波形取得部312により取得される電圧波形に類似するものを特定し、波形取得部312により取得される電流波形と特定した電圧波形に対応づけて機器情報リスト355に登録されている固有電流波形とを比較することにより、稼働中の電気機器2を識別する。
The
以下、実施例2の機器識別装置10が行う処理について説明する。
Hereinafter, processing performed by the
<電圧波形分析処理>
図17は、機器識別装置10が、電力供給線6を流れる交流の複数の電圧波形のパターンの夫々について、電気機器2が稼働中であるときの上記交流の電流波形(固有電流波形)を対応づけて記憶する際に行う処理の事前処理であり、上記交流の電圧波形のパターンを取得(把握)するために行う処理(以下、電圧波形分析処理S1700と称する。)を説明するフローチャートである。電圧波形分析処理S1700は、例えば、1日〜1週間程度の所定期間(以下、分析期間と称する。)を対象として行われる。尚、初期状態として、電圧特徴ベクトルリスト356は未登録の状態(空の状態)であるものとする。以下、同図とともに説明する。<Voltage waveform analysis processing>
FIG. 17 shows the AC current waveform (inherent current waveform) when the
同図に示すように、まず機器識別装置10は、電圧/電流計測装置5から計測入力部104に入力される、電力供給線6を流れる交流の電圧波形を取得し(電圧サンプリングデータ351として補助記憶装置110に記憶し)、取得した電圧波形について時間周波数解析を行い特徴ベクトルを取得する(S1711)。
As shown in the figure, first, the
続いて機器識別装置10は、電圧特徴ベクトルリスト356に既に特徴ベクトルが登録されているか否かを判断する(S1712)。電圧特徴ベクトルリスト356に特徴ベクトルが未登録である場合(S1712:YES)、機器識別装置10は、電圧特徴ベクトルリスト356に、S1711で取得した電圧波形の特徴ベクトルをその取得日時を付帯させて登録する(S1713)。
Subsequently, the
続いて機器識別装置10は、電圧波形の取得タイミングをずらすべく、予め設定された待機時間だけ待機する(S1714)。待機時間が経過すると、機器識別装置10はS1711からの処理を行う。
Subsequently, the
一方、電圧特徴ベクトルリスト356に既に特徴ベクトルが登録されていた場合(S1712:NO)、機器識別装置10は、S1711で取得した電圧波形の特徴ベクトルに類似する特徴ベクトルが電圧特徴ベクトルリスト356に登録されている否かを判断する(S1721)。
On the other hand, when a feature vector has already been registered in the voltage feature vector list 356 (S1712: NO), the
電圧特徴ベクトルリスト356に類似する特徴ベクトルが登録されていない場合(S1722:NO)、機器識別装置10は、S1711で取得した特徴ベクトルを電圧特徴ベクトルリスト356に登録する(S1723)。その後、処理はS1725に進む。
When the feature vector similar to the voltage
一方、類似する特徴ベクトルが電圧特徴ベクトルリスト356に登録されている場合(S1722:YES)、機器識別装置10は、電圧特徴ベクトルリスト356の上記類似する特徴ベクトルに、S1711にて特徴ベクトルを取得した日時を追記する。その後、処理はS1725に進む。
On the other hand, if a similar feature vector is registered in the voltage feature vector list 356 (S1722: YES), the
図18に電圧特徴ベクトルリスト356の一例を示す。同図に示すように、電圧特徴ベクトルリスト356は、電圧波形ごとに付与される識別子である電圧波形パターンID1801、電圧波形の特徴ベクトル1802、及び当該特徴ベクトルが取得された時間帯1803の各項目を有する1つ以上のレコードで構成されている。尚、この例では電圧波形パターンID1801が「2」の特徴ベクトルが複数の時間帯(「0:00〜9:00」と「17:00〜24:00」)に取得されている。
FIG. 18 shows an example of the voltage
図17に戻り、S1725では、機器識別装置10は、分析期間が終了したか否かを判断する。分析期間が終了していない場合(S1725:NO)、処理はS1714に進み、待機時間が経過した後、機器識別装置10はS1711からの処理を繰り返す。
Returning to FIG. 17, in S <b> 1725, the
分析期間が終了している場合(S1725:YES)、機器識別装置10は、電圧特徴ベクトルリスト356に登録した電圧波形(電圧波形特徴ベクトル1802)の各パターンに対応する時間帯ごとの固有電流波形の登録をユーザに案内するメッセージを表示装置101に表示する(S1731)。
When the analysis period has ended (S1725: YES), the
<固有電流波形登録処理>
図19は、機器識別装置10が、電圧特徴ベクトルリスト356に登録されている各電圧波形(電圧波形パターンID1801)について、夫々に対応する固有電流波形を取得する処理(以下、固有電流波形登録処理S1900と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに説明する。<Eigen current waveform registration process>
FIG. 19 shows a process in which the
まず機器識別装置10は、固有電流波形を取得しようとする電気機器2の指定(電気機器2の機器名称の入力)をユーザから受け付け(S1911)、受け付けた機器名称に対応する電気機器2の稼働開始(電気機器2の電源オン)を促すメッセージを記載した画面(以下、稼働開始指示画面2000と称する。)を表示する(S1912)。
First, the
図20に稼働開始指示画面2000の一例を示す。ユーザはこのメッセージに応じて該当の電気機器2の稼働を開始(電源をオン)させ、同図に示すOKボタン2010を選択する等の所定の操作を行って電気機器2の稼働を開始させたことを機器識別装置10に伝える。
An example of the operation start instruction screen 2000 is shown in FIG. In response to this message, the user starts the operation of the corresponding electric device 2 (turns on the power) and performs a predetermined operation such as selecting the
機器識別装置10は、上記所定の操作が行われたことを検知すると(S1913:YES)、図21に示す画面(以下、波形取得中画面2100と称する。)を表示し、電圧/電流計測装置5から計測入力部104に入力される、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形の取得を開始する(S1914)。
When the
同図に示すように、波形取得中画面2100には、上記取得が完了するまで電気機器2の電源をオフにしないようにユーザに促す内容のメッセージが表示される。また同図に示すように、波形取得中画面2100には、停止ボタン2110が設けられており、ユーザは停止ボタン2110を選択することで電流波形の取得処理を停止させることができる。尚、計測が不十分な段階で電流波形の取得処理が強制停止されてしまうのを防ぐため、電気機器2が稼働を開始した後、電流波形が定常状態になるまでの間、停止ボタン2110の機能を無効化するようにしてもよい。
As shown in the figure, the waveform acquisition screen 2100 displays a message that prompts the user not to turn off the
電圧波形及び電流波形の取得が完了すると(S1915:YES)、機器識別装置10は、図22に示す画面(以下、波形取得完了画面2200と称する。)を表示する(S1916)。
When the acquisition of the voltage waveform and the current waveform is completed (S1915: YES), the
続いて機器識別装置10は、取得した電流波形について時間周波数解析を行い特徴ベクトルを取得する。尚、S1914で計測した電流波形は、そのままでは系統全体の電流波形であるため、S1912以前に計測した電流波形とS1914で計測した電流波形との差分を取り、系統全体の電流からその機器の電流のみを分離した上で、時間周波数解析を行う(S1917)。また機器識別装置10は、取得した電圧波形について時間周波数解析を行い特徴ベクトルを取得する(S1918)。
Subsequently, the
次に機器識別装置10は、電圧特徴ベクトルリスト356に、S1918で取得した電圧波形に類似する電圧波形が存在するか否かを調べる(S1919)。
Next, the
電圧特徴ベクトルリスト356に、S1918で取得した電圧波形に類似する電圧波形が存在する場合、機器識別装置10は、その電圧波形のパターンID(電圧波形パターンID)とS1917で取得した電流波形の特徴ベクトルとを、S1911で受け付けた機器名称に対応づけて機器情報リスト355に登録する(S1920)。
When a voltage waveform similar to the voltage waveform acquired in S1918 exists in the voltage
図23に実施例2における機器情報リスト355の一例を示す。同図に示すように、機器情報リスト355は、電気機器ID2311、機器名称2312、電圧波形パターンID2313、電流波形特徴ベクトル2314、表示可否2315、警告フラグ2316、及び稼働状況2317の各項目を有する一つ以上のレコードで構成される。尚、警告フラグ2316については後述する。
FIG. 23 shows an example of the
図19に戻り、電圧特徴ベクトルリスト356に、S1918で取得した電圧波形に類似する電圧波形が存在しない場合、機器識別装置10は、その電圧波形に電圧波形パターンIDを付与して当該電圧波形を電圧特徴ベクトルリスト356に新規に登録する(S1921)。また機器識別装置10は、S1918で取得した電圧波形(の電圧波形パターンID)とS1917で取得した電流波形(固有電流波形)とを、S1911で受け付けた機器名称に対応づけて機器情報リスト355に登録する(S1922)。
Returning to FIG. 19, when there is no voltage waveform similar to the voltage waveform acquired in S <b> 1918 in the voltage
このように、S1918で取得した電圧波形に類似する電圧波形が存在しない場合、機器識別装置10は、電圧特徴ベクトルリスト356に登録されていない新たな電圧波形が取得されたものとしてその電圧波形と電流波形(固有電流波形)との対応を機器情報リスト355に登録するので、電圧波形分析処理S1700で観測されなかった電圧波形のパターンを取りこぼすことなく機器情報リスト355に登録することができ、電気機器2の識別精度の向上及び取得する電気機器2の稼働状況の精度の向上を図ることができる。
As described above, when there is no voltage waveform similar to the voltage waveform acquired in S1918, the
<機器監視処理>
図24は、機器識別装置10が、機器情報リスト355を利用して電気機器2の稼働状況を取得しユーザに提供する際に行う処理(以下、機器監視処理S2400と称する。)を説明するフローチャートである。機器識別装置10は、例えば、ユーザが所定の開始操作を行ったことを検知した場合や予め設定されたタイミングが到来した場合に機器監視処理S2400を開始する。以下、同図とともに説明する。<Device monitoring process>
FIG. 24 is a flowchart for explaining processing (hereinafter referred to as device monitoring processing S2400) performed when the
同図に示すように、機器識別装置10は、まず電圧/電流計測装置5から計測入力部104に入力される、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形を取得し、これらを電圧サンプリングデータ351、電流サンプリングデータ352として補助記憶装置110に記憶する(S2411)。
As shown in the figure, the
続いて機器識別装置10は、取得した電流波形について時間周波数解析を行い、当該電流波形の特徴ベクトルを取得する(S2412)。また機器識別装置10は、取得した電圧波形について時間周波数解析を行い、当該電圧波形の特徴ベクトルを取得する(S2413)。
Subsequently, the
次に機器識別装置10は、機器情報リスト355に登録されている電子機器2のうち、表示可否2315に「YES」が設定されているもの(以下、選択中電気機器と称する。)を一つ選択し(S2414)、選択中電子機器について機器情報リスト355に登録されている電圧波形のうち、S2413で取得した電圧波形に最も類似するものを特定する(S2415)。尚、この特定に際し、選択した電子機器2に機器情報リスト355に登録されている電圧波形の中に類似度が予め設定された閾値(警告要否を判定するための閾値)を超えるものが存在しない場合(S2416:NO)、機器識別装置10は、機器情報リスト355の警告フラグ2316に「ON」を設定する(S2417)。
Next, among the
続いて、機器識別装置10は、S2412で取得した電流波形(の特徴ベクトル)と、S2415で特定した電圧波形に対応づけて機器情報リスト355に登録されている電流波形(電流波形特徴ベクトル2314)(固有電流波形)とを比較することにより、電気機器2の稼働状況を取得し(S2418)、取得した稼働状況を選択中電気機器の電気機器IDに対応づけて機器情報リスト355の稼働状況2317に登録する(S2419)。
Subsequently, the
次に機器識別装置10は、表示指定がされている電気機器2のうち未選択のものがあるか否かを判断する(S2420)。未選択のものがある場合(S2420:YES)、処理はS2414に戻り、機器識別装置10は、表示指定がされている他の電気機器2を選択してS2415からの処理を行う。
Next, the
未選択のものがない場合(S2420:NO)、機器識別装置10は、実施例1と同様に稼働状況の表示処理(図10及び図11の稼働状況表示処理S1019)を行う(S2421)。尚、この処理S2421に際し、機器識別装置10は、S2415にて警告フラグ2316に「ON」が設定されている電気機器については、取得した稼働状況に問題がある(誤判定の可能性がある)旨のメッセージや当該電気機器2について電流波形の再登録(機器情報リスト355への再登録)を促すメッセージ等を表示装置101に表示する。
When there is no unselected item (S2420: NO), the
以上に説明した実施例2の方法によれば、機器識別装置10は、負荷の高い回路シミュレーションを行うことなく電気機器2の稼働状況を精度よく取得することができる。
According to the method of Example 2 demonstrated above, the
実施例1における機器情報登録処理S500(図5)では、検索キーに該当するネットリスト353が存在しない場合(S515:NO)、もしくは回路シミュレーションにより求めた電流波形の中に、計測した電流波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合(S519:NO)、機器識別装置10がネットリスト353の登録に失敗した旨のエラーメッセージを表示装置101に表示して処理を終了するようにしていた(S522)。
In the device information registration process S500 (FIG. 5) in the first embodiment, when the
これに対し、実施例3では、上記のような場合に処理を終了してしまうのではなく、実施例2の固有電流波形登録処理S1900(図19)を開始して機器情報リスト355に電圧波形のパターンごとに固有電流波形を登録し、図24の機器監視処理S2400を行って電気機器2の稼働状況を取得する。
On the other hand, in the third embodiment, the process is not terminated in the above case, but the specific current waveform registration process S1900 (FIG. 19) of the second embodiment is started and the voltage waveform is added to the
図25に実施例3における機器識別装置10の構成を示している。同図に示すように、実施例3の機器識別装置10は、実施例1の機器識別装置10の構成及び実施例2の機器識別装置10の構成の双方を備える。また実施例3の機器識別装置10は、実施例1における格納データ及び実施例2における格納データの双方を補助記憶装置110に記憶する。
FIG. 25 shows the configuration of the
図26は実施例3の機器識別装置10が補助記憶装置110に格納データ350として記憶する機器情報リスト355である。同図に示すように、この機器情報リスト355のレコードは、実施例1の機器情報リスト355及び実施例2の機器情報リスト355の双方の項目を含む。尚、同図に示すように、実施例1の回路シミュレーションによる方法が適用される電気機器2のレコード(例えば、同図における機器ID2611が「2」、「3」のレコード)にはネットリストID1503が登録され、実施例2の固有電流波形の登録による方法が適用される電気機器2のレコード(例えば同図における機器ID2611が「1」のレコード)には電圧波形パターンID1504と電流波形特徴ベクトル1505が登録される。
FIG. 26 shows a
<機器監視処理>
図27は、機器識別装置10が、図26に示した機器情報リスト355を利用して電気機器2の稼働状況を取得してユーザに提供する際に行う処理(以下、機器監視処理S2700と称する。)を説明するフローチャートである。機器識別装置10は、例えば、ユーザが所定の開始操作を行ったことを検知した場合や予め設定されたタイミングが到来した場合に機器監視処理S2700を開始する。<Device monitoring process>
FIG. 27 shows processing performed when the
同図に示すように、機器識別装置10は、まず電圧/電流計測装置5から計測入力部104に入力される、電力供給線6を流れる交流の電圧波形及び電流波形を取得し、これらを電圧サンプリングデータ351、電流サンプリングデータ352として補助記憶装置110に記憶する(S2711)。
As shown in the figure, the
続いて機器識別装置10は、取得した電流波形(電流サンプリングデータ352)について時間周波数解析を行い、当該電流波形の特徴ベクトルを取得する(S2712)。
Subsequently, the
続いて機器識別装置10は、機器情報リスト355を参照し、表示可否フラグ2616が「YES」に設定されている電気機器2を一つ選択する(S2713)。
Subsequently, the
続いて機器識別装置10は、選択した電気機器2(以下、選択中電気機器と称する。)機器情報リスト355のネットリストID2613に値が設定されているか否かを調べる(S2714)。ネットリストID2613に値が設定されている場合(S2714:YES)、処理はS2715に進み、ネットリストID2613に値が設定されていない場合(S2714:NO)、処理はS2716に進む。
Subsequently, the
S2715では、機器識別装置10は、図10のS1014〜S1017と同様の処理を行い、それにより取得した稼働状況を選択中電気機器の電気機器IDに対応づけて機器情報リスト355の稼働状況2618に登録する。
In S2715, the
S2716では、機器識別装置10は、図24のS2415〜S2418と同様の処理を行い、それにより取得した稼働状況を選択中電気機器の電気機器IDに対応づけて機器情報リスト355の稼働状況2618に登録する。
In S2716, the
S2718では、機器識別装置10は、表示可否フラグ2616が「YES」に設定されている電気機器2で未選択のものが存在するか否かを判断する。未選択のものが存在する場合(S2718:YES)、処理はS2713に戻り、機器識別装置10は、表示可否フラグ2616が「YES」に設定されている電気機器2のうち未選択のものを選択してS2714からの処理を繰り返す。一方、未選択のものが存在しない場合(S2718:NO)、機器識別装置10は、実施例1又は実施例2と同様に稼働状況の表示処理(図10及び図11の稼働状況表示処理S1019、又は図20の稼働状況表示処理S2420)を行う(S2719)。
In step S2718, the
以上によれば、ネットリストが入手できる電気機器2については回路シミュレーションによって固有電流波形を求めるので稼動中の電気機器2を高い精度で識別し電気機器2の稼働状況を高い精度で取得することができる。またネットリストが入手できない電気機器2についても稼動中の電気機器2を精度よく識別し電気機器2の稼働状況を精度よく取得することができる。
According to the above, since the specific current waveform is obtained by circuit simulation for the
尚、以上のように図5のS522の処理に代替させる場合の他、例えば、図5のS512の前の段階でユーザにネットリスト353を登録するか固有電流波形の登録を行うかを選択させ、ユーザが固有電流波形の登録を選択した場合に実施例2における固有電流波形登録処理S1900(図19)を開始するようにしてもよい。
In addition to the case where the processing of S522 in FIG. 5 is substituted as described above, for example, the user selects whether to register the
前述した実施例2では、図17(電圧波形分析処理S1700)及び図19(固有電流波形登録処理S1900)とともに説明したように、ユーザの手動操作を介在させて電圧波形と固有電流波形との対応を機器情報リスト355に登録していた。
In the above-described second embodiment, as described in conjunction with FIG. 17 (voltage waveform analysis processing S1700) and FIG. 19 (specific current waveform registration processing S1900), the correspondence between the voltage waveform and the specific current waveform through the manual operation of the user. Is registered in the
これに対し、実施例4では、電圧波形と固有電流波形との対応を回路シミュレーションにより取得するようにして登録作業の自動化を図る。また上記回路シミュレーションを機器識別装置10とは独立した回路モデルサーバ8に行わせることにより機器識別装置10の負荷軽減を図る。
On the other hand, in the fourth embodiment, the registration operation is automated by acquiring the correspondence between the voltage waveform and the specific current waveform by circuit simulation. Further, the
図28に実施例4として説明する機器識別装置10の構成を示している。実施例4における機器識別装置10の構成は、実施例3における機器識別装置10の構成と概ね類似しているが、制御プログラム310の固有電流波形取得部313の機能が異なる点、格納データ350にネットリスト353及び素子物理モデル354が含まれていない点、回路モデルサーバ8が回路シミュレーションを行う機能を備えている点等において実施例3における機器識別装置10とは構成が異なる。
FIG. 28 shows the configuration of the
実施例4における固有電流波形取得部313は、電気機器2が備える電気回路の回路モデルを記憶し、波形取得部312により取得される電圧波形の複数のパターンの夫々を回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより、電圧波形の前記複数のパターンの夫々に対応する固有電流波形を取得する。また実施例4における固有電流波形取得部313は、回路シミュレーションを回路モデルサーバ8に実行させる。
The specific current
<機器登録処理>
図29は、監視しようとする電気機器2(以下、登録対象機器と称する。)に関する情報をユーザが機器識別装置10に登録する際に機器識別装置10が行う処理(機器情報登録処理S2900)を説明するフローチャートである。機器識別装置10は、例えば、入力装置102を介してユーザが所定の開始操作を行った場合に機器情報登録処理S2900を開始する。<Device registration process>
FIG. 29 shows a process (apparatus information registration process S2900) performed by the
機器識別装置10は、まず登録対象機器の名称(機器名称)の入力をユーザから受け付けて機器情報リスト355に新規レコードを追加する(S2911)。尚、この処理は図5のS511の処理と同様である。
First, the
続いて機器識別装置10は、登録対象機器の回路シミュレーションに用いるネットリスト353を特定する情報(例えば、電気機器2の種別、製造メーカ、型番等。以下、機器特定情報と称する。)の入力を受け付ける(S2912)。尚、この処理は図5のS513の処理と同様である。
Subsequently, the
続いて機器識別装置10は、回路モデルサーバ8にアクセスし、入力された機器特定情報を検索キーとしてネットリスト353を検索する(S2913)。検索の結果、検索キーに該当するネットリスト353が検索されなかった場合(S2914:NO)、機器識別装置10はS2915の処理を行う。検索キーに該当するネットリスト353が検索された場合(S2914:YES)、機器識別装置10はS2916からの処理を行う。
Subsequently, the
S2915では、機器識別装置10は、図17(電圧波形分析処理S1700)及び図19(固有電流波形登録処理S1900)に示したユーザの手動操作が介在する方法(実施例2)により、電気機器2ごとに電圧波形と固有電流波形との対応を機器情報リスト355に登録する。
In step S2915, the
S2916では、機器識別装置10は、電圧/電流計測装置5から交流の電圧波形を取得し、取得した電圧波形を回路モデルサーバ8にアップロードする(S2917)。回路モデルサーバ8は、アップロードされた電圧波形を、S2913で検索されたネットリストに基づく回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより電流波形を求め、求めた電流波形を機器識別装置10にダウンロードする。
In S2916, the
機器識別装置10は、回路モデルサーバ8から電流波形を取得すると(S2918)、取得した電流波形について時間周波数解析を行って特徴ベクトルを取得し(S2919)、取得した特徴ベクトルをS2916で取得した電圧波形(電圧波形パターンID)に対応づけて機器情報リスト355に登録する(S2920)。
When the
<機器監視処理>
図30は、機器識別装置10が、以上のようにして登録した機器情報リスト355を利用して電気機器2の稼働状況を取得しユーザに提供する際に行う処理(以下、機器監視処理S3000と称する。)を説明するフローチャートである。機器識別装置10は、例えば、ユーザが所定の開始操作を行ったことを検知した場合や予め設定されたタイミングが到来した場合に機器監視処理S3000を開始する。<Device monitoring process>
FIG. 30 illustrates a process performed when the
機器監視処理S3000は、図24に示した実施例3の機器監視処理S2400と概ね類似しているが、同図に示すように、実施例4の機器管理処理S3000では、S3016において、機器情報リスト355に登録されている電圧波形の中に、S3011で取得した電圧波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合(S3016:NO)、S3011で取得した電圧波形を入力とした回路シミュレーションを行い、それにより得られる電流波形を上記電圧波形(電圧波形パターンID)と対応づけて機器情報リスト355に再登録し(S3017)、再登録した電流波形(固有電流波形)を用いて電気機器2の稼働状況情報を取得する(S3018)ようにしている点で図24の機器監視処理S2400と異なる。
The device monitoring process S3000 is substantially similar to the device monitoring process S2400 of the third embodiment shown in FIG. 24. However, in the device management process S3000 of the fourth embodiment, as shown in FIG. If no voltage waveform registered in 355 has a similarity with the voltage waveform acquired in S3011 exceeding a preset threshold value (S3016: NO), the voltage waveform acquired in S3011 is input. The circuit simulation is performed, and the current waveform obtained thereby is re-registered in the
図31は、図24とは異なる図30のS3017の処理(以下、再登録処理S3017と称する。)を説明するフローチャートである。以下、同図とともに再登録処理S3017について説明する。 FIG. 31 is a flowchart for explaining the processing of S3017 of FIG. 30 (hereinafter referred to as re-registration processing S3017) different from FIG. The re-registration process S3017 will be described below with reference to FIG.
同図に示すように、まず機器識別装置10は、S3011で取得した電圧波形をS2913で検索されたネットリストIDとともに回路モデルサーバ8にアップロードする(S3111)。回路モデルサーバ8は、アップロードされた電圧波形を、これとともにアップロードされたネットリストIDに基づく回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより電流波形を求め、求めた電流波形を機器識別装置10にダウンロードする。
As shown in the figure, the
機器識別装置10は、回路モデルサーバ8から電流波形を取得すると(S3112)、取得した電流波形について時間周波数解析を行って特徴ベクトルを取得し(S3113)、取得した特徴ベクトルをS3011で取得した電圧波形(電圧波形パターンID)に対応づけて機器情報リスト355に登録する(S3114)。
Upon acquiring the current waveform from the circuit model server 8 (S3112), the
このように実施例4の機器監視処理S3000においては、機器情報リスト355に登録されている電圧波形の特徴ベクトルの中に、S3011で取得した電圧波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合(S3016:NO)、機器識別装置10は再登録処理S3017を行って固有電流波形を取得し、これを用いて電気機器2の稼働状況情報を取得するので(S3018)、取得した電圧波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合でも、稼働中の電気機器2を精度よく識別し、電気機器2の稼働状況を精度よく取得することができる。
As described above, in the device monitoring process S3000 of the fourth embodiment, the similarity between the voltage waveform acquired in S3011 in the feature vectors of the voltage waveform registered in the
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は以上に示した実施例に限定されるものではなく、本発明には様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。またある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、またある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described in detail, the range of this invention is not limited to the Example shown above, This invention includes various modifications. For example, the above-described embodiments have been described in detail for easy understanding of the present invention, and are not necessarily limited to those having all the configurations described. Further, a part of the configuration of one embodiment can be replaced with the configuration of another embodiment, and the configuration of another embodiment can be added to the configuration of one embodiment. Moreover, it is also possible to add, delete, and replace other configurations for a part of the configuration of each embodiment.
また上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現するようにしてもよい。また上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現するようにしてもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。 Each of the above-described configurations, functions, processing units, processing means, and the like may be realized by hardware by designing a part or all of them, for example, by an integrated circuit. Each of the above-described configurations, functions, and the like may be realized by software by the processor interpreting and executing a program that realizes each function. Information such as programs, tables, and files for realizing each function can be stored in a recording device such as a memory, a hard disk, an SSD (Solid State Drive), or a recording medium such as an IC card, an SD card, or a DVD.
また制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。 In addition, control lines and information lines indicate what is considered necessary for the explanation, and not all control lines and information lines are necessarily shown on the product. Actually, it may be considered that almost all the components are connected to each other.
1 機器識別システム、2 電気機器、3 交流電源、4 分電盤、5 電圧/電流計測装置、6 電力供給線、8 回路モデルサーバ、10 機器識別装置、50 外部記録媒体、310 制御プログラム、311 UI制御部、312 波形取得部、313 固有電流波形取得部、314 機器識別部、315 回路モデル登録部、350 格納データ、351 電圧サンプリングデータ、352 電流サンプリングデータ、353 ネットリスト、354 素子物理モデル、355 機器情報リスト、S500 機器情報登録処理、S1000 機器監視処理、S1019 稼働状況表示処理、S2400 機器監視処理、S2700 機器監視処理、S2900 機器情報登録処理、S3000 機器監視処理、S3017 再登録処理
DESCRIPTION OF
Claims (14)
前記波形取得部により取得される前記電圧波形に基づき、前記電気機器の夫々が稼働中のときに計測されることが予想される、前記電気機器ごとに固有の前記電流波形である固有電流波形を取得する固有電流波形取得部と、
前記波形取得部により取得される前記電流波形と前記固有電流波形とを比較することにより、稼働中の前記電気機器を識別する機器識別部と
を備え、
前記電気機器が備える電気回路の回路モデルを記憶し、
前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部が取得した前記電圧波形を前記回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより前記固有電流波形を取得する、
機器識別装置。 A waveform acquisition unit for acquiring a measurement value of an AC voltage waveform and a current waveform flowing through a power supply line connected to one or more electrical devices that receive AC power; and
Based on the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit, a specific current waveform that is expected to be measured when each of the electrical devices is in operation and that is a specific current waveform for each of the electrical devices. A specific current waveform acquisition unit to acquire;
A device identification unit that identifies the electrical device in operation by comparing the current waveform acquired by the waveform acquisition unit and the specific current waveform ;
Storing a circuit model of an electric circuit included in the electric device;
The specific current waveform acquisition unit acquires the specific current waveform by performing a circuit simulation by giving the circuit model the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit.
Device identification device.
前記波形取得部が取得した前記電圧波形を、前記電気機器について用意された複数の前記回路モデルの夫々に与えて回路シミュレーションを行うことにより、前記回路モデルの夫々について電流波形を取得し、取得した前記電流波形のうち、前記電気機器が稼働中のときに前記波形取得部が取得した前記電流波形に最も類似する電流波形を生成した前記回路モデルを、前記固有電流波形取得部が前記回路シミュレーションを行う回路モデルとして前記電気機器に対応づけて記憶する、回路モデル登録部を備える、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 1,
The voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit is applied to each of the plurality of circuit models prepared for the electrical device, and a circuit simulation is performed to acquire and acquire a current waveform for each of the circuit models. Among the current waveforms, the circuit model that has generated the current waveform most similar to the current waveform acquired by the waveform acquisition unit when the electrical device is in operation, and the intrinsic current waveform acquisition unit performs the circuit simulation. A circuit model registration unit is provided that stores the circuit model in association with the electrical device.
Device identification device.
前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部により取得される前記電圧波形の複数のパターンの夫々に対応する前記固有電流波形を取得し、
前記機器識別部は、
前記パターンのうち前記波形取得部により取得される前記電圧波形に類似するものを特定し、前記波形取得部により取得される前記電流波形と、特定した前記電圧波形に対応する前記固有電流波形とを比較することにより、稼働中の前記電気機器を識別する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 1,
The specific current waveform acquisition unit acquires the specific current waveform corresponding to each of the plurality of patterns of the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit,
The device identification unit is
The pattern similar to the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit is identified, and the current waveform acquired by the waveform acquisition unit and the specific current waveform corresponding to the specified voltage waveform are By comparing the electrical equipment in operation,
Device identification device.
前記電圧波形の複数のパターンは、夫々、前記波形取得部が異なる時間帯に取得した電圧波形であり、
前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部により取得される前記電圧波形の複数のパターンの夫々に対応する前記固有電流波形を取得すべく、前記時間帯に前記電気機器を稼働中の状態にすることをユーザに促すメッセージを出力する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 3 ,
Each of the plurality of patterns of the voltage waveform is a voltage waveform acquired in a different time zone by the waveform acquisition unit,
The specific current waveform acquisition unit sets the electric device in an operating state during the time period to acquire the specific current waveform corresponding to each of the plurality of patterns of the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit. Output a message prompting the user to
Device identification device.
前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部により取得される前記電圧波形の複数のパターンの夫々に対応する前記固有電流波形の取得中に、前記電気機器の稼働を停止させないようにユーザに促すメッセージを出力する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 3 ,
The specific current waveform acquisition unit prompts the user not to stop the operation of the electric device while acquiring the specific current waveform corresponding to each of the plurality of patterns of the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit. Output a message,
Device identification device.
前記機器識別部は、前記特定に際し、前記パターンの中に前記波形取得部により取得される前記電圧波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合、前記識別の結果に問題がある旨を示すメッセージを出力する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 3 ,
In the identification, the device identification unit has a problem with the result of the identification when there is no pattern whose similarity with the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit exceeds a preset threshold. Output a message indicating that
Device identification device.
前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部により取得される前記電圧波形の複数のパターンの夫々に対応する前記固有電流波形を取得してそれらを対応づけて記憶し、
前記機器識別部は、
前記回路シミュレーションを行うことができない場合、
記憶している前記電圧波形のうち、前記波形取得部により取得される前記電圧波形に類似するものを特定し、
前記波形取得部により取得される前記電流波形と、特定した前記電圧波形に対応づけて記憶している前記固有電流波形とを比較することにより、稼働中の前記電気機器を識別する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 1 ,
The specific current waveform acquisition unit acquires the specific current waveform corresponding to each of the plurality of patterns of the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit, stores them in association with each other,
The device identification unit is
When the circuit simulation cannot be performed,
Among the stored voltage waveforms, identify those similar to the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit,
The electric device in operation is identified by comparing the current waveform acquired by the waveform acquisition unit and the specific current waveform stored in association with the specified voltage waveform.
Device identification device.
前記電気機器が備える電気回路の回路モデルを記憶し、
前記固有電流波形取得部は、前記波形取得部により取得される前記電圧波形の複数のパターンの夫々を前記回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより、前記電圧波形の前記複数のパターンの夫々に対応する前記固有電流波形を取得する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 3 ,
Storing a circuit model of an electric circuit included in the electric device;
The natural current waveform acquisition unit applies a circuit simulation by giving each of the plurality of patterns of the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit to the circuit model, thereby obtaining each of the plurality of patterns of the voltage waveform. Obtaining the corresponding intrinsic current waveform;
Device identification device.
前記機器識別部は、前記パターンの中に前記波形取得部により取得される前記電圧波形との類似度が予め設定された閾値を超えるものが存在しない場合、前記電圧波形を前記回路モデルに与えて回路シミュレーションを行うことにより前記固有電流波形を取得する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 8 ,
The device identification unit gives the voltage waveform to the circuit model when there is no pattern whose similarity with the voltage waveform acquired by the waveform acquisition unit exceeds a preset threshold. Obtaining the intrinsic current waveform by performing a circuit simulation;
Device identification device.
前記固有電流波形取得部は、当該機器識別装置と通信可能に接続された情報処理装置に前記回路シミュレーションを実行させて前記情報処理装置から前記電圧波形の前記複数のパターンの夫々に対応する前記固有電流波形を取得する、
機器識別装置。 The device identification device according to claim 8 ,
The specific current waveform acquisition unit causes the information processing device connected to be communicable with the device identification device to execute the circuit simulation, so that the specific current waveform corresponding to each of the plurality of patterns of the voltage waveform from the information processing device is obtained. Get current waveform,
Device identification device.
前記電圧波形同士の比較又は類否判断は、前記電圧波形の夫々について求められる特徴ベクトルを用いて行われ、
前記電流波形同士の比較又は類否判断は、前記電流波形の夫々について求められる特徴ベクトルを用いて行われる、
機器識別装置。 It is an apparatus identification device according to any one of claims 1 to 10 ,
The comparison or similarity determination between the voltage waveforms is performed using a feature vector obtained for each of the voltage waveforms,
The comparison or similarity determination between the current waveforms is performed using a feature vector obtained for each of the current waveforms.
Device identification device.
前記電力供給線を流れる交流の電圧波形及び電流波形を計測する電圧/電流計測装置を備え、
前記機器識別装置は、プロセッサ、メモリ、補助記憶装置、入力装置、前記機器識別部による前記稼働中の電気機器の識別結果を出力する出力装置、及び前記電圧/電流計測装置と通信するためのインタフェースを備える、
機器識別システム。 A device identification system comprising the device identification device according to any one of claims 1 , 2 , 7 to 10 ,
A voltage / current measuring device for measuring an AC voltage waveform and a current waveform flowing through the power supply line;
The device identification device includes a processor, a memory, an auxiliary storage device, an input device, an output device that outputs an identification result of the operating electric device by the device identification unit, and an interface for communicating with the voltage / current measurement device Comprising
Device identification system.
前記回路モデルを記憶する回路モデルサーバを備え、
前記機器識別装置は、前記回路モデルサーバと通信するためのインタフェース、及び前記回路モデルが記録された外部記録媒体から前記回路モデルを読み込むインタフェースを備え、
前記回路モデル登録部は、前記回路モデルサーバ又は前記外部記録媒体のいずれかから前記回路モデルを取得する、
機器識別システム。 The device identification system according to claim 2 ,
A circuit model server for storing the circuit model;
The device identification device includes an interface for communicating with the circuit model server, and an interface for reading the circuit model from an external recording medium on which the circuit model is recorded,
The circuit model registration unit acquires the circuit model from either the circuit model server or the external recording medium.
Device identification system.
前記電力供給線を流れる交流の電圧波形及び電流波形を計測する電圧/電流計測装置を備え、
前記機器識別装置は、プロセッサ、メモリ、補助記憶装置、入力装置、前記機器識別部による前記稼働中の電気機器の識別結果を出力する出力装置、及び前記電圧/電流計測装置と通信するためのインタフェースを備える、
機器識別システム。 A device identification system comprising the device identification device according to any one of claims 3 to 6 ,
A voltage / current measuring device for measuring an AC voltage waveform and a current waveform flowing through the power supply line;
The device identification device includes a processor, a memory, an auxiliary storage device, an input device, an output device that outputs an identification result of the operating electric device by the device identification unit, and an interface for communicating with the voltage / current measurement device Comprising
Device identification system.
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