JP6178252B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は遊技機に関し、特に、第1画像表示器の前方において回動可能に設けられた第2画像表示器の表示制御に関する。
パチンコ遊技機において、遊技球が流下可能な遊技領域に始動口と開閉式の大入賞口とを設けた機種では、遊技球が始動口に入賞すると始動条件の成立により判定情報が取得され、その判定情報に基づいて大当り判定が行われて、特別図柄が変動表示されてから、その大当り判定の結果を示す判定図柄が停止表示される。「大当り」と判定されると、大当り図柄が停止表示されて、通常は閉塞している大入賞口を開放する特別遊技が行われ、そこで、多数の遊技球を大入賞口に入賞させて、相当数の遊技球を獲得できる。
遊技演出においては、特別図柄が変動表示されているときに、大当り判定の結果を示唆する図柄変動演出が、また、特別遊技が行われているときに、特別遊技を盛り上げる特別遊技演出が、夫々、画像表示器を含む演出機器を用いて行われ、こうした遊技演出により、遊技性、並びに遊技興趣が高められる。
一般に、パチンコ遊技機には、遊技領域を形成する遊技盤にセンタ役物が取付けられ、このセンタ役物に比較的大型の画像表示器(メイン画像表示器)が装備されているが、更に、そのメイン画像表示器とは別にサブ画像表示器を備えた機種が公知である。本願出願人は、メイン画像表示器の前方において回動可能に設けられた可動役物にサブ画像表示器を搭載した可動役物装置を実用化している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の可動役物装置では、回動駆動手段により、可動役物(サブ画像表示器)が、サブ画像表示器の画面が前方へ向く前向位置と画面が後方へ向く後向位置とに亙って約180度回動される。尚、この可動役物には可動物が搭載され、その可動物は、可動役物が前向位置にあるときに後側に隠れ、可動役物が後向位置にあるときに前側に現れ動作可能に設けられている。
特開2013−212305号公報
特許文献1のような可動役物装置では、サブ画像表示器に演出画像を表示させた状態で、サブ画像表示器を前向位置から後向位置へ回動させると、その演出画像の表示が、遊技者の見えないところで行われることになるので無駄であるし、メイン画像表示器の画面に映り込む(メイン画像表示器の画面で反射する)と、メイン画像表示器に表示させる演出画像の邪魔になり、その演出画像を見えづらくする。
本発明の目的は、前記課題を改善できる遊技機を提供することである。
本発明(遊技機(1) )は、演出画像を表示させる為の第1画像表示器(16)と、前記第1画像表示器の前方において画面が前方へ向く前向位置と後方へ向く後向位置とに亙って回動可能に設けられ第2画像表示器(99)と、前記第1,第2画像表示器(16,99) を制御する演出制御手段(240) とを備え、前記第2画像表示器(99)は、少なくも一部が相互に重なる収容状態と連設状態とに作動可能な複数の可動役物(74 〜77) を有し、前記演出制御手段(240) は、前記複数の可動役物(74 〜77) を前記収容状態にして前記第2画像表示器(99)を前記前向位置から前記後向位置へ回動させると共に前記第2画像表示器(99)の画面を暗転表示させ、前記複数の可動役物(74 〜77) を前記収容状態から前記連設状態へ作動させて遊技の進行に応じた遊技演出を行わせる演出制御を実行可能であることを特徴とする。
本発明によれば、第1画像表示器の前方において回動可能に設けられた第2画像表示器の表示制御を改善することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の前方上側からの斜視図である。 遊技機の遊技盤(第1,第2の可動役物装置が初期状態)の正面図である。 遊技盤の(第1の可動役物装置が作動状態)の正面図である。 遊技盤の(第2の可動役物装置が作動状態)の正面図である。 始動口装置に設けた振分装置の正面図である。 振分装置の左側面図である。 振分装置の平面図である。 振分装置の分解斜視図である。 振分装置のベース部材の正面図である。 振分装置のケース部材の背面図である。 図5のXI−XI線断面図である。 第1の可動役物装置(役物本体が初期位置、第2可動役物が第1位置)の正面図である。 第1の可動役物装置(役物本体が第1進出位置、第2可動役物が第2位置)の正面図である。 第1の可動役物装置(第1可動役物が第2進出位置、第2可動役物が間隔を拡大した状態)の正面図である。 第1の可動役物装置(第1可動役物が第3進出位置、第2可動役物が傾動した状態)の正面図である。 図12の第1の可動役物装置の前方上側からの斜視図である。 図12の第1の可動役物装置の前方下側からの斜視図である。 第1ベース部材の正面図である。 第1,第2可動役物の前方上側からの斜視図である。 第1,第2可動役物の正面図である。 第1,第2可動役物の背面図である。 第1可動役物の前方上側からの斜視図である。 第1可動役物の正面図である。 第1可動役物の後方上側からの斜視図である。 第2可動役物の前方上側からの斜視図である。 第2可動役物の背面図である。 第2可動役物の後方上側からの斜視図である。 第2の可動役物装置(回動役物が第1回動位置、反転役物が第1反転位置、可動役物が収納位置)の正面図である。 第2の可動役物装置(回動役物が第2回動位置、反転役物が第1反転位置、可動役物が収納位置)の正面図である。 第2の可動役物装置(回動役物が第2回動位置、反転役物が第2反転位置、可動役物が収納位置)の正面図である。 第2の可動役物装置(回動役物が第2回動位置、反転役物が第2反転位置、可動役物が展開位置)の正面図である。 図30の第2の可動役物装置の後方上側からの斜視図である。 第2の可動役物装置の回動駆動手段を視認可能に切り欠いた前方上側からの斜視図である。 第2の可動役物装置の反転駆動手段を視認可能に切り欠いた要部の前方上側からの斜視図である。 反転役物本体と可動役物と役物作動手段の後方上側からの斜視図である。 可動役物と役物作動手段の後方上側からの斜視図である。 可動役物と役物作動手段の背面図である。 可動役物と役物作動手段の一部を省略した後方上側からの斜視図である。 主動可動役物と第1従動可動役物の後方上側からの斜視図である。 反転役物本体の前方上側からの斜視図である。 サブ画像表示装置の前方上側からの分解斜視図である。 サブ画像表示装置の後方上側からの分解斜視図である。 マイクロレンズ2次元アレイの分解斜視図である。 マイクロレンズ2次元アレイの断面図である。 マイクロレンズ2次元アレイの1組のマイクロレンズと等価な光学系を示す図である。 反転役物本体の正面図である。 サブ画像表示装置の背面図である。 反転役物本体とサブ画像表示装置の前方上側から分解斜視図である。 第1係合手段の断面図であり、(1)が係合解除状態を示し、(2)が係合状態を示す。 第2係合手段の断面図であり、(1)が係合解除状態を示し、(2)が係合状態を示す。 第2の可動役物装置の各種基板とその接続を示す図である。 第1,第2,第3フレキシブルケーブルの分解斜視図である。 第1,第2,第3フレキシブルケーブルの構造を示す図である。 第1,第2,第3フレキシブルケーブルの配列を含む回路図である。 変更例に係る第2フレキシブルケーブルの構造を示す図である。 変更例に係る第1,第2フレキシブルケーブルの構造を示す図である。 反転駆動手段及びコイルバネの前方上側からの斜視図である。 反転駆動手段及びコイルバネの後方上側からの斜視図である。 反転駆動手段及びコイルバネの後方上側からの斜視図である。 軸部材とその支持構造、及びコイルバネの正面図である。 軸部材及びコイルバネの前方上側からの斜視図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 パチンコ遊技機の制御系の要部のブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り判定テーブルに関する図表である。 図柄判定テーブルを示す図表である。 図柄別の特別遊技中の大入賞口の開閉パターンと特別遊技終了後の遊技状態を示す図表である。 第2始動口作動モードに関する図表である。 複数の遊技状態とそれらの設定内容を示す図表である。 (1)が複数の図柄変動演出、(2)が複数の特別遊技演出、(3)が複数のエンディングを夫々示す図表である。 サブ画像表示装置に演出画像を表示させる図柄変動演出を示す図表である。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。
開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。
開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が操作可能な演出ボタンSW6(「SW」はスイッチを意味する)が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。
発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6 秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。
図2〜図4、図62に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10aと第2始動口10bとを有する始動口装置10と、開閉式の第2始動口11aを有する第2始動口装置11と、ゲート12と、開閉式の大入賞口13aを有する大入賞口装置13と、複数の一般入賞口14が、夫々遊技球が入賞(通過・入球)可能に図示の配置で設けられている。
ゲート12と複数の一般入賞口14には、入賞した遊技球を検出するゲートSW12aと複数の一般入賞口SW14aが夫々付設されている。
始動口装置10は、第1始動口10a(第1始動領域10a)と、第2始動口10b(第2始動領域10b)と、第1始動口10aに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10cと、第2始動口10bに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW10dと、遊技球を第1,第2始動口10a,10bに振り分け可能な振分装置20とを備えている。
第2始動口装置11は、第2始動口11aと、第2始動口11aを開閉する開閉部材11bと、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11cと、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11dとを有する。
第2始動口11aは、開閉部材11bと第2始動口SOL11dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
大入賞口装置13は、大入賞口13aと、大入賞口13aを開閉する開閉部材13bと、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13cと、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dとを有する。
大入賞口13aは、開閉部材13bと大入賞口SOL13dにより、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10a,10b,11a,13a,14の何れかに入賞すると、遊技球1個の入賞につき入賞口10a,10b,11a,13a,14毎に設定された数(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払出される。遊技領域4aに発射された遊技球が入賞口10a,10b,11a,13a,14の何れにも入賞しないと、最終的に下部排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が始動口10a,10b,11aの何れかに入賞すると大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4にはセンタ役物15が取付けられ、このセンタ役物15に遊技演出用の画像表示装置16と第1,第2の可動役物装置17,18が装備されている。センタ役物15は、そのセンタ枠体15aが遊技盤4に形成されたセンタ開口部(図示略)に嵌合装着され、そのセンタ枠体15aの下部には遊技球が転動するステージ15bが形成されている。画像表示装置16は、その画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ枠体15aの内側を通して視認可能に配置され、この画像表示装置16には演出画像が表示される。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特図表示器19a、第2特図表示器19b、普図表示器19c、第1特図保留ランプ19d、第2特図保留ランプ19e、普図保留ランプ19fを備えている。
第1特図表示器19aに第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特図保留ランプ19dに第1特図保留数が表示され、第1特図保留数は4未満の場合に第1始動口10aに遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特図表示器19bに第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特図保留ランプ19eに第2特図保留数が表示され、第2特図保留数は4未満の場合に第2始動口10b,11aの何れかに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第1,第2特別図柄が変動停止状態で、第1特図保留数が1以上の場合に第1特図保留数が1減算されて、第1特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示され、或いは、第2特図保留数が1以上の場合に第2特図保留数が1減算されて、第2特別図柄が変動開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。
普図表示器19cに普通図柄が変動可能に表示され、普図保留ランプ19fに普図保留数が表示され、普図保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普図保留数が1以上の場合に普図保留数が1減算されて、普通図柄が変動開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
○[ 8個保留タイプの振分装置の構造]
次に、始動口装置10とその振分装置20について、図5〜図11に基づいて説明する。尚、パチンコ遊技機1を正面から視た場合の前後左右方向を前後左右方向として説明する。図5〜図11に示すように、振分装置20のケーシングは透明な合成樹脂材料で形成され、板状のベース部材21と、このベース部材21の前面に複数のビスで固定されたケース部材22とで構成され、ベース部材21の後面には位置決め用の4つのピン部21aが一体形成され、これらピン部21aを遊技盤4のピン穴に嵌合させた状態でベース部材21とケース部材22が遊技盤4の前面に固定される。振分装置20は、遊技球を導入する導入口23aを含む導入通路23と、第1,第2誘導通路24,25と、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dと、振分手段30とを備えている。
導入口23aは、振分装置20の上端部の中央部に、ベース部材21とケース部材22とで上方に開口する遊技球が1つだけ通過可能な矩形穴に形成されている。導入通路23は導入口23aから下方へ連なる短い鉛直通路であり、導入通路23の下端に臨むように振分手段30が配置されている。第1,第2誘導通路24,25は、導入通路23の下端から左右に分岐して遊技球を第1,第2始動口10a,10bへ夫々誘導するように、ベース部材21とケース部材22で形成されている。第1,第2誘導通路24,25は、図5の中心線Cに対して左右対称に形成されている。第1,第2誘導通路24,25の下端部の後部に第1,第2始動口10a,10bが夫々設けられ、第1,第2始動口10a,10bには、第1,第2始動口SW10c,10dが夫々設けられている。
図5、図6、図10、図11に示すように、第1誘導通路24は、導入通路23から左側へ斜め下方へ延びる第1傾斜通路部24aと、この第1傾斜通路部24aの下端から下方へ直線的に延びてから後方へベース部材21の後側まで水平に延びるL字形の第1屈曲通路部24bと、ベース部材21に形成された縦長長円形の第1通路穴24eとを備えている。第1屈曲通路部24bの下端部は前後方向に延びる断面半円形の半円通路24fに形成されている。この半円通路24fはベース部材21の後側へ所定長さ延びるようにベース部材21に一体形成された延長通路部を備えており、この延長通路部に第1始動口SW10cが配置されている。
第1誘導通路24の下部(つまり、第1屈曲通路部24b)に、落下して来た遊技球を後方へ滑らかに方向変換する第1湾曲案内部26が形成されている。この第1湾曲案内部26は、第1屈曲通路部24bの内壁から突出させた平行な左右1対の第1縦リブ26a,26bで形成されている。1対の第1縦リブ26a,26bは小さな隙間を空けて配置されている。第1縦リブ26a,26bは鉛直部と水平部とでほぼL形に形成されている。第1縦リブ26a,26bの内端には双曲線状の湾曲案内面が形成されている。
左側の第1縦リブ26aの鉛直部は右側の第1縦リブ26bの鉛直部よりも上方まで延びている。第1縦リブ26aの鉛直部がケース部材22の前板22aから後方へ突出する突出幅は、第1縦リブ26bの鉛直部がケース部材22から後方へ突出する突出幅よりも僅かに大きい。第1縦リブ26aの鉛直部の上半部の内端は、その中心線C側縁線がケース部材22の前面板22aの後面に一致するように傾斜している。そのため、第1排出口24cから遊技球が排出しにくくなる。尚、1対の第1縦リブ26a,26bの水平部の後端はベース部材21に対応する位置にあり、1対の第1縦リブ26a,26bの後方には1つの縦リブ26cが設けられている。
第1誘導通路24の下部の左右の側壁部、つまり第1屈曲通路部24bの鉛直部の左右の側壁部には、遊技球を第1誘導通路24の外側へ排出可能な1対の第1排出口24c,24dが形成されている。第1排出口24c,24dは、アーチの頂部を前方へ向けた横向きアーチ形の開口である。
第1排出口24c,24dの上端は第1傾斜通路部24aの下端近傍に位置し、第1排出口24c,24dの下端は第1誘導通路24の下端壁面から遊技球のほぼ直径程度高い位置にある。第1排出口24c,24dの前端は、ケース部材22の前面板22aの後面から僅かに後方に位置し、後端はベース部材21で仕切られている。尚、左側の第1排出口24cの上半部に外側から遊技球通過隙間24hをあけて対向する傾斜庇24gがケース部材22に一体形成されている。遊技球通過隙間24hの前面は前面板22aで塞がれている(図10参照)。
図5、図6、図10、図11に示すように、第2誘導通路25は、導入通路23から右側へ斜め下方へ延びる第2傾斜通路部25aと、この第2傾斜通路部25aの下端から下方へ直線的に延びてから後方へベース部材21の後側まで水平に延びるL字形の第2屈曲通路部25bと、ベース部材21に形成された縦長長円形の第2通路穴25eとを備えている。第2屈曲通路部25bの下端部は前後方向に延びる断面半円形の半円通路25fに形成されている。この半円通路25fはベース部材21の後側へ所定長さ延びるようにベース部材21に一体形成された延長通路部を備えており、この延長通路部に第2始動口SW10dが配置されている。
第2誘導通路25の下部(つまり、第2屈曲通路部25b)に、落下して来た遊技球を後方へ滑らかに方向変換する第2湾曲案内部27が形成されている。この第2湾曲案内部27は、第2屈曲通路部25bの内壁から突出させた平行な左右1対の第2縦リブ27a,27bで形成されている。1対の第2縦リブ27a,27bは小さな隙間を空けて配置されている。第2縦リブ27a,27bは鉛直部と水平部とでほぼL形に形成されている。第2縦リブ27a,27bの内端には双曲線状の湾曲案内面が形成されている。
右側の第2縦リブ27aの鉛直部は左側の第2縦リブ27bの鉛直部よりも上方まで延びている。第2縦リブ27aの鉛直部がケース部材22の前板22aから後方へ突出する突出幅は、第2縦リブ27bの鉛直部がケース部材22から後方へ突出する突出幅よりも僅かに大きい。第2縦リブ27aの鉛直部の上半部の内端は、その中心線C側縁線がケース部材22の前板22aの後面に一致するように傾斜している。そのため、第2排出口25cから遊技球が排出しにくくなる。尚、1対の第2縦リブ27a,27bの水平部の後端はベース部材21に対応する位置にあり、1対の第2縦リブ27a,27bの後方には1枚の縦リブ27cが設けられている。
第2誘導通路25の下部の左右の側壁部、つまり第2屈曲通路部25bの鉛直部分の左右の側壁部には、遊技球を第2誘導通路25の外側へ排出可能な1対の第2排出口25c,25dが形成されている。第2排出口25c,25dは、アーチの頂部を前方へ向けた横向きアーチ形の開口である。
第2排出口25c,25dの上端は第2傾斜通路部25aの下端近傍に位置し、第2排出口25c,25dの下端は第2誘導通路25の下端壁面から遊技球のほぼ直径程度高い位置にある。第2排出口25c,25dの前端は、ケース部材22の前面板22aの後面から僅かに後方に位置し、後端はベース部材21で仕切られている。尚、右側の第2排出口25cの上半部に外側から遊技球通過隙間25hをあけて対向する傾斜庇25gがケース部材22に一体形成されている。遊技球通過隙間25hの前面は前面板22aで塞がれている(図10参照)。
図10に示すように、第1,第2屈曲通路部24b,25bの間には、内側の第1,第2排出口24d,25dから排出された遊技球を下方ヘ落下させる為の排出通路28が形成されている。この排出通路28の前面はケース部材22の前面板22aで塞がれ、排出通路28は左右幅が下方程大きくなる台形である。1対の第1排出口24c,24dと1対の第2排出口25c,25dは、水平な左右方向向きの直線上に並ぶ状態に形成されている。
前記振分手段30は、導入通路23に導入される複数の遊技球を第1誘導通路24と第2誘導通路25とに交互に振り分けるものであるが、振分手段30については後述する。
この振分装置20においては、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから排出される遊技球の数を極力少なくするため、第1,第2誘導通路24,25に次のような種々の構成も設けられている。
図11に示すように、第1湾曲案内部26の前端が第1排出口24c,24dの前端よりも前方に位置し、第2湾曲案内部27の前端が第2排出口25c,25dの前端よりも前方に位置している。それ故、遊技球が第1,第2誘導通路24,25から第1,第2排出口24c,24d,25c,25dへ夫々排出されにくくなる。尚、前面板22aのうち第1,第2排出口24c,25cの近傍部位に突起部24i(図6参照)が後方突出状に設けられている。この突起部24iにより、排出口24c,25cから排出された遊技球が、遊技領域4aの障害釘に当たって振分装置20の方へ跳ね返って排出口24c,25cから第1,第2誘導通路24,25内に戻るのを阻止される。
図11に示すように、第1湾曲案内部26の下端(第1縦リブ26a,26bの水平部の上端、これは双曲線状に後方下り傾斜状に緩傾斜している)が第1排出口24c,24dの下端よりも数mm下方に位置し、第2湾曲案内部27の下端(第2縦リブ27a,27bの水平部の上端、これは双曲線状に後方下り傾斜状に緩傾斜している)が第2排出口25c,25dの下端よりも数mm下方に位置している。それ故、第1,第2誘導通路24,25の下端部から第1,第2排出口24c,24d,25c,25dへ遊技球が夫々排出されにくくなる。
図10、図11に示すように、導入通路23及び第1,第2誘導通路24,25を形成する通路形成部材であるベース部材21とケース部材22に、遊技球に抵抗を与えて遊技球を減速させる減速手段29が設けられている。
前記減速手段29の一部として、導入通路23の第1の通路内壁(後面の内壁)に、遊技球を導入通路23の第2の通路内壁(前面の内壁)に衝突させる方向へ案内する傾斜案内部23bであって下方程前方へ移行するように傾斜した傾斜案内部23bを設けた。この傾斜案内部23bは、その下部の水平な折線部23cにおいて鉛直面に対する傾斜が大きくなる折面状の傾斜面になっている。遊技球が傾斜案内部23bに衝突すると、第2の通路内壁に衝突させる方向へ方向変換されるため、減速されて遊技球が第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから排出されにくくなる。
図10に示すように、前記減速手段29の一部として、第1,第2傾斜通路部24a,25aの傾斜上壁部22c,22dに複数の凸部29a,29bを夫々設けてある。但し、1つの凸部29aを設けてもよい。複数の凸部29a,29bは、傾斜上壁部22c,22dから垂直に突出する複数のリブであって突出幅の異なる前後方向向きの複数のリブからなる。これら複数のリブの先端面は不連続状の折れ面を形成している。
それ故、これら複数の凸部29a,29bの先端に遊技球が衝突すると、衝突箇所に応じた方向へ不規則に方向変換されるため、遊技球は減速され、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから排出されにくくなる。尚、凸部29a,29bはリブに限定されるものではなく、突出高さの異なる複数のボス部や突起で形成してもよい。
○[ 磁石の取付構造]
次に、振分手段30について説明する。
図5〜図11に示すように、振分手段30は、導入通路23の直下に配置された振り分け用の回動部材31と、回動部材31の後端部に取り付けられた第2磁石32b(可動磁石32b)と、第2磁石32bよりも後方においてベース部材21に取り付けられ、第2磁石32bに対して反発する磁力を発生する第1磁石32a(固定磁石32a)とを備えている。
回動部材31は、金属の非磁性体(例えば真鍮)製の水平な前後方向向きの軸部材34を介してベース部材21とケース部材22とに回転自在に枢支されている。この軸部材34の前端部は、ケース部材22の前面板22aの後面に突設されたボス部22bで支持されている。この軸部材34の後端部は、ベース部材21の後面に突設された筒部35(ボス部35)で支持されている。
回動部材31は合成樹脂製の一体品であり、この回動部材31は軸部材34が貫通する筒部31aと、ベース部材21の前面に接近した薄い半円板31bと、筒部31aから半径方向へ延びる3枚の羽根31c〜31eとを備えている。3枚の羽根31c〜31eは、筒部31aの中心軸と鉛直方向に直交する中羽根31cと、この中羽根31cから左方へ90度開いた左羽根31dと、中羽根31cから右方へ90度開いた右羽根31eとからなる。中羽根31cと左羽根31dとの間に遊技球を受容する第1受容部31fが形成され、中羽根31cと右羽根31eとの間に遊技球を受容する第2受容部31gが形成されている。
回動部材31の中羽根31cの先端部の後方において半円板31bの後面に短円柱状のボス部31hが突設され、このボス部31hの凹部32c(第2磁石収容凹部32c)に短円柱状の第2磁石32bが磁界の方向を前後方向向きにして装着され固定されている。導入通路23に入った遊技球を、第1受容部31fに受容する状態と、第2受容部31gに受容する状態とに切換える為に、回動部材31は軸部材34と筒部31aを回動中心として設定角度(例えば、約60〜70度)左右に回動可能(揺動可能)に形成されている。
ベース部材21には、第2磁石32bを固定したボス部31hを受容して前記設定角度の揺動を許す大きさの円弧溝33が形成され、この円弧溝33を形成する前方開放状の円弧形凸部33a(受容部33a)が後方へ突出するようにベース部材21に形成されている。
回動部材31の左右の回動限界位置を決めるストッパ36a,36bが、排出通路28の上端壁28aの両端部で形成されている。右羽根31eを上端壁28aの右端36bで係止した状態(右回動限界位置)のとき、導入通路23から落下した遊技球が回動部材31の第1受容部31fに入る。左羽根31dを上端壁28aの左端36aで係止した状態(左回動限界位置)のとき、導入通路23から落下した遊技球が回動部材31の第2受容部31gに入る。
図6、図11に示すように、円弧形凸部33aの後面の中央部には後方へ数mm突出した円形凸部37が形成され、この円形凸部37の後端部分に形成した円形の磁石収容凹部37a(磁石収容部37a)に第2磁石32bと同一又はほぼ同一の長さの短円柱状の第1磁石32aが磁界の方向を前後方向向きにして装着されている。磁石収容凹部37aは、第2磁石収容凹部32cの後方に配置され、回動部材31の左羽根31dと右羽根31eが水平になる中立位置において、第1磁石32aの中心と第2磁石32bの中心が上下方向にずれる(具体的には、第1磁石32aの中心が第2磁石32bの中心よりも下方に位置する)ように構成されている。第1,第2磁石32a,32bの極性は例えばN極同士(又はS極同士)が対向するように設定されている。そのため、円形凸部37の長さと磁石収容凹部37aの深さでもって、第1磁石32aと第2磁石32b間の距離が設定されると共に、高い反発磁力が得られるように構成されている。
円形凹部37aを塞ぐ長円形のキャップ部材38が設けられ、このキャップ部材38のキャップ部38aで円形凸部37の後端が閉塞されている。キャップ部材38の下端部に形成された円形嵌合部38bが筒部35に外嵌され、この円形嵌合部38bにビス39を貫通させて、そのビス39を筒部35に螺合することで、キャップ部材38がベース部材21に固定されている。
例えば、第1,第2磁石32a,32bが互いに反発する磁力を発生するため、回動部材31は、その左羽根31d又は右羽根31eがストッパ36a,36bで係止された左回動限界位置又は右回動限界位置に停止し、第2受容部31g又は第1受容部31fが導入通路23に対向する状態になる。
例えば、回動部材31が右回動限界位置に位置して第1受容部31fに遊技球が入ると、回動部材31が左回転して遊技球を下方へ通過させて第1誘導通路24を介して第1始動口10aへ誘導する。このとき、回動部材31は、ストッパ36aに当接して左側への回動が規制されるとともに、第1,第2磁石32a,32bの磁力の反発により左回動限界位置に停止保持され、次に導入通路23に入った遊技球は第2受容部31gに入り、回動部材31が右回転して遊技球を下方へ通過させて第2誘導通路25を介して第2始動口10bへ誘導する。このとき、回動部材31は、ストッパ36bに当接して右側への回動が規制されるとともに、第1,第2磁石32a,32bの磁力の反発により右回動限界位置に停止保持される。その後上記と同様に繰り返すため、導入通路23に入った遊技球は、第1,第2誘導通路24,25へ交互に誘導され、第1,第2始動口10a,10bに交互に入球することになる。
図9に示すように、ベース部材21の前面のうちの第1,第2傾斜通路部22c,22dに対応する部位には、アーチ形状の増厚部21bが形成され、この増厚部21bの下側に回動部材31の半円板31が回動する回動用空間が形成され、増厚部21bの外周側にケース部材22の傾斜上壁部22c,22dの後端部が上方から係合する係合部21c,21dが形成されている。この係合部21c,21dにより、ベース部材21に対してケース部材22を位置決めするのが容易になる。
次に、振分装置20の作用、効果について説明する。
ここで、従来の始動口装置において、遊技球を減速させて排出口から排出される遊技球の数を限りなく少なくする為には、振分装置の第1,第2誘導通路の上下長をある程度長くする必要がある。しかし、振分装置の上下長が長い場合には、振分装置が大型化し、その配置に制約を受け、例えば、センタ役物の下側の遊技領域が小さな遊技機では、その下側遊技領域に振分装置を配置することが困難になる。
本発明の振分装置20によれば、第1,第2誘導通路24,25の下部に、第1,第2誘導通路24,25を落下してきた遊技球を後方へ方向変換して第1,第2始動口10a,10bに夫々案内する第1,第2湾曲案内部26,27を設けたため、第1,第2誘導通路24,25から第1,第2始動口10a,10bへの遊技球の流れが円滑になるから、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから排出される遊技球の数を極力少なくしながら、第1,第2誘導通路24,25の長さを短縮して振分装置20の上下長を短縮できる。
第1,第2湾曲案内部26,27が夫々1対の縦リブ26a,26b,27a,27bで形成されているため、遊技球に接触する縦リブの接触面も僅少で抵抗が小さくなるうえ、これら縦リブ26a,26b,27a,27bの内端(遊技球に接触する面)が双曲線状に形成されているため、遊技球の流れが非常に円滑になる。しかも、縦リブに埃等が付着しにくいため、長期間に亙って遊技球の流れが円滑になる。
第1,第2湾曲案内部26,27の前端が第1,第2排出口24c,24d,25c,25dの前端よりも前方に夫々位置し、第1,第2湾曲案内部26,27の下端が第1,第2排出口24c,24d,25c,25dの下端よりも下方に夫々位置するため、第1,第2誘導通路24,25から遊技球が第1,第2排出口24c,24d,25c,25dへ排出されにくくなる。
導入通路23及び第1,第2誘導通路24,25を形成する通路形成部材(ベース部材21とケース部材22)に、遊技球に抵抗を与えて遊技球を減速させる減速手段29を設けるため、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dよりも上流側において遊技球が減速され、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから排出されにくくなる。
前記減速手段29の一部として、導入通路23の第1の通路内壁に、遊技球を導入通路23の第2の通路内壁に衝突させる方向へ案内する傾斜案内部23bを設けたため、遊技球が傾斜案内部23bで案内されて第2の通路内壁に衝突しやすくなるから、遊技球の減速を図ることができ、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから遊技球が排出されにくくなる。
第1,第2誘導通路24,25は夫々導入通路23から斜め下方へ延びる傾斜通路部24a,25aを有し、前記減速手段29の一部として、傾斜通路部24a,25aの傾斜上壁部22c,22dに、1又は複数の凸部29a,29bを設けたため、遊技球を1又は複数の凸部29a,29bに衝突させることで、遊技球の不規則な方向変換を促進し、遊技球の減速を図り、第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから遊技球が排出されにくくなる。
以上のように、遊技球が第1,第2排出口24c,24d,25c,25dから排出されにくくなるように構成したため、第1,第2誘導通路24,25の長さとして必要最少限の長さを確保しながら、振分装置20の小型化を図り、センタ役物15の下側遊技領域に振分装置20を配置することができる。その結果、正面視または後面視において、第1,第2誘導通路24,25の下端壁面の中心に対して、回動部材31を枢支する軸部材34が正三角形(但し,近似的な正三角形を含む)の頂点に位置している。仮に、軸部材34が上記の位置よりも高い位置に配置されると、第1,第2誘導通路24,25の上下長が大きくなり、振分装置20が大型化する。
排出通路28は、左右幅が下方程大きくなる台形であるため、排出通路28の上端の幅を極力小さくして、第1,第2誘導通路24,25の上端間の距離を小さくし、振分装置20の上半部の左右幅を小さくし、振分装置20の小型化を図ることができる。
また、従来の振分装置においては、可動磁石に対して反発する固定磁石の磁力を適性に調整する場合、材質によって磁力特性が異なる種々の磁石の中から磁石を選択するが、その際、固定磁石の取り付け取外しが面倒である。更に、固定磁石と可動磁石間の距離を変更する場合には、固定磁石の取り付け構造を設計変更する必要がある。
本発明の振分装置20によれば、ベース部材21に回動部材31のボス部31hを受容する円弧溝33を形成する円弧凸部33aが後方突出状に形成され、円弧凸部33aの後端部に形成された後方突出状の円形凸部37の後端部分に固定磁石32aを収容可能な磁石収容凹部37aを形成したので、固定磁石32aの取り付け取外しを簡単且つ容易に行うことができる。
また、固定磁石32aと可動磁石32b間の距離や固定磁石の長さを変更する場合、磁石収容凹部37aの深さや円形凸部37の長さを変更することで固定磁石32aと可動磁石32bとの相反発する磁力を適正に調整できるから、磁石の取り付け構造の設計変更の自由度が大きい。
ベース部材21に固定されて、磁石収容凹部37aを塞ぐキャップ部38aを有するキャップ部材38を備え、このキャップ部材38がベース部材21に形成された軸部材34の後端部分を回動自在に支持する筒部35に固定されるので、筒部35を有効利用して固定磁石32をベース部材21に確実に固定することができる。
回動部材31の左右の回動限界位置を決めるストッパ36a,36bと固定磁石32aと可動磁石32bの反発磁力により、回動部材31を左右の回動限界位置に確実に停止保持することができる。
回動部材31を枢支する軸部材34を金属の非磁性体で構成したため、軸部材34が固定磁石32aと可動磁石32bの磁界に影響を及ぼさないため、回動部材31の回動(作動)が安定化する。
前記振分装置20を部分的に変更する例について説明する。
(1)第1,第2排出口24c,24d,25c,25dは、横向きアーチ形の開口ではなく、矩形状の開口に形成してもよい。
(2)第1,第2通路穴24e,25eは必ずしも縦長長円形に形成する必要はなく、倒立アーチ形の穴に形成してもよい。
(3)前記第1,第2湾曲案内部26,27を夫々1対の縦リブ26a,26b,27a,27bで形成したが、1つの縦リブで構成してもよく、また、縦リブに代えて第1,第2屈曲通路部24b,25bの下部の壁面自体で第1,第2湾曲案内部を形成してもよい。
(4)振分手段30の回動部材31は前記実施例のものに限定されず、例えば回動部材31の半円板31bは省略可能である。但し、その場合、中羽根31cの先端の後端部に第2磁石32bを固定するものとする。
(5)第1,第2磁石32a,32bの長さを異ならせてもよく、また、実施例の形状の磁石に限定されずに、棒状の磁石等を用いてもよい。
○[ 爪役物装置:掌、指前側役物、指後側役物]
次に、第1の可動役物装置17について説明する。
図2〜図4、図12〜図27に示すように、第1の可動役物装置17は、センタ役物15の上部に配置され、可動に設けられた第1可動役物50(第1役物50,主動可動役物50)と、第1可動役物50を駆動し移動させる役物駆動手段51と、可動(第1可動役物50に対して可動)に且つ互いに相対的に移動可能に設けられた中,左,右の3つの第2可動役物52,53,54(第2役物52,53,54)と、役物駆動手段51が第1可動役物50を移動させるのに連動して第2可動役物52,53,54を動作させる役物動作手段55とを備えている。
第1,第2可動役物50,52,53,54は、画像表示装置16の画面前側で動作可能に設けられている。第1の可動役物装置17は、センタ役物15の上部に固定的に設けられた第1のベース部材56を有し、このベース部材56に、第1の可動役物装置17の主要部が搭載されている。
第1可動役物50について説明する。
図12〜図24に示すように、第1可動役物50は、役物本体60と、役物本体60に対して相対的に移動可能に設けられた左,右の2つのサイド役物61,62と、役物本体60及びサイド役物61,62に対して相対的に移動可能に設けられた中,左,右の3つの電飾部材63,64,65とを有する。
役物本体60は、センタ役物15の左上部に配置され、塊状の図示形状に形成され、この役物本体60の前面部に楕円形状の電飾部60aが設けられている。役物本体60は、矢印Xで示す盤面と平行な方向であって鉛直方向に対して下方ほど右方へ移行するように30〜40度傾斜した方向(以下、X方向という)へ移動自在に、ガイド機構66によりガイドされている。
ガイド機構66は、X方向に長細い前,後,中の3つのガイド部材66a,66b,66cを有し、前ガイド部材66aが役物本体60の後面部に固定され、後ガイド部材66bがベース部材56の前面部に固定され、中ガイド部材66cが前後のガイド部材66a,66bに夫々X方向へスライド自在に係合している。
左サイド役物61は羽根状の図示形状に形成され、この左サイド役物61の前面部に、それと略同形状の電飾部61aが設けられている。左サイド役物61の下端部が、役物本体60に前後方向の軸心回りに回動自在に連結され、左サイド役物61の上端部が、役物本体60の左側においてベース部材56に形成されたガイド溝56aにコロ(図示略)を介して係合して、ベース部材56にスライド自在に且つ前後方向の軸心回りに回動自在に支持されている。尚、この電飾部61a、及び後で説明する電飾部は、夫々、LED基板に実装された複数のLEDと、これらLEDの前方に配置された合成樹脂製のレンズカバーとを有するものである。
右サイド役物62は羽根状の図示形状に形成され、この右サイド役物62の前面部に、それと略同形状の電飾部62aが設けられている。右サイド役物61の左端部が、役物本体60に形成された長穴60bにコロ(図示略)を介して係合して、役物本体60にスライド自在に且つ前後方向の軸心回りに回動自在に連結され、右サイド役物61の右端部が、ベース部材56の右部に前後方向の軸心回りに回動自在に支持されている。
電飾部材63,64,65は、役物本体60から出没可能に設けられ、X方向に沿って長細い図示形状に形成されている。電飾部材63,64,65は、矢印Yで示す盤面と平行な方向であってX方向と直交する方向(以下、Y方向という)に間隔を空けて並設され、これら電飾部材63,64,65の前面部に、それらと略同形状の3つの電飾部63a,64a,65aが夫々設けられている。
役物本体60には、電飾部材63,64,65に夫々対応する3つの収納部60c,60d,60eが形成され、電飾部材63,64,65は、役物本体60との相対的なX方向への移動によって、収納部60c,60d,60eに収納された状態と、収納部60c,60d,60eから上側へ伸長した状態とになり得るように出没する。
役物駆動手段51について説明する。
図12〜図17に示すように、役物駆動手段51は、ベース部材56の右部に取付けられた電動モータ51aと、電動モータ51aの駆動力を右サイド役物62に伝達するギヤ機構やカム機構を有する動力伝達機構51bとを有し、右サイド役物62を回動させて、この右サイド役物62に可動に連結された役物本体60を、ガイド機構66によりガイドされたX方向へ移動させる。
この役物駆動手段51によって、役物本体60が、X方向のうち下側の図示X1方向へ初期位置A0(図12)→第1進出位置A1(図13)→第2進出位置A2(図14)→第3進出位置A3(図15)へと順次移動し、図示X2方向へ第3進出位置A3→第2進出位置A2→第1進出位置A1→初期位置A0へと順次移動し、適宜、初期位置A0と第3進出位置A3との間をX方向へ任意の動作で移動し得る。役物本体60は、初期位置A0から第3進出位置A3へ近づくほど、画像表示装置16の画面前側に大きく張り出し、第3進出位置A3では画像表示装置16の画面中央付近に位置する。役物本体60の原点位置(例えば、初期位置A0)を検出する原点SW51c(図63参照)も設けられている。
役物本体60がX方向へ移動すると、役物本体60に夫々可動に連結されたサイド役物61,62が、役物本体60に対して回動して姿勢を変化させる。役物本体60が初期位置A0にあるとき、左サイド役物61は略鉛直姿勢になり、右サイド役物62は水平に近い姿勢になる。役物本体60が初期位置A0からX1方向へ移動すると、左サイド役物61は反時計回り方向へ回動し、右サイド役物62は時計回り方向へ回動し、役物本体60が第3進出位置A3に位置すると、サイド役物61,62は夫々X方向に対して約45度傾斜して全体で弓状に羽根を広げた姿勢になる。
第2可動役物52,53,54について説明する。
図12〜図17、図19〜図21、図25〜図27に示すように、第2可動役物52,53,54は、少なくとも一部が第1可動役物50の電飾部60a,63a,64a,65aの前方に重なるように位置し得るように設けられ、X方向に沿って長細い爪状の図示形状に形成されている。第2可動役物52,53,54は、Y方向に互いに間隔を空けて並設され、これら第2可動役物52,53,54の前面部に、それらと略同形状の3つの電飾部52a,53a,54aが夫々設けられている。
役物動作手段55について説明する。
役物動作手段55は、前記のように、役物駆動手段51が第1可動役物50を移動させるのに連動して第2可動役物52,53,54を動作させるが、役物本体60が初期位置A0と第1進出位置A1とに亙って移動する際に機能する第1動作手段55A(図18、図21、図26等参照)と、役物本体60が第1進出位置A1と第2進出位置A2とに亙って移動する際に機能する第2動作手段55B(図22〜図24、図26、図27等参照)と、役物本体60が第2進出位置A2と第3進出位置A3とに亙って移動する際に機能する第3動作手段55C(図22〜図24、図26、図27等参照)とを有する。
役物本体60が初期位置A0→第1進出位置A1→第2進出位置A2→第3進出位置A3へ移動する際、第1,第2,第3動作手段55A,55B,55Cが次のように機能する。
先ず、第1動作手段55Aが、役物本体60が初期位置A0から第1進出位置A1へ移動する際、第2可動役物52,53,54をX1方向へ第1位置B1(図12)から第2位置B2(図13)へ、第2可動役物52,53,54の姿勢及び第2可動役物52,53,54の間の間隔を保持して並行的に、且つ役物本体60及び電飾部材63,64,65と一体的に移動させる。
ここで、役物本体60の前方に第2可動役物52,53,54の下半部が位置して、役物本体60は第2可動役物52,53,54により部分的に覆われた状態で前方へ臨み、また、役物本体60の収納部60c,60d,60eに電飾部材63,64,65が完全に収納されている。
次に、第2動作手段55Bが、第1動作手段55Aにより第2可動役物52,53,54を第2位置B2へ移動させた後、役物本体60が第1進出位置A1から第2進出位置A2へ移動する際、役物本体60との一体的な移動を停止させ、第2可動役物52,53,54のX1方向の移動を停止させた状態で、第2可動役物52,53,54の姿勢を保持して、第2可動役物52,53,54の間の間隔(中,左の第2可動役物52,53の間の間隔、及び、中,右の第2可動役物52,54の間の間隔)がY方向に拡大するように、第2可動役物52,53,54を相対的に移動させる。
ここで、役物本体60が第1進出位置A1から第2進出位置A2へ移動する際、第2可動役物52,53,54が第2位置B2でX1方向の移動を停止することで、電飾部材63,64,65のX1方向の移動も停止すると、電飾部材63,64,65が、第2可動役物52,53,54の後側において、電飾部材63,64,65の大部分を遊技者が直接視認できない状況下で、役物本体60に対してその収納部60c,60d,60eから上側へ伸長していく。
最後に、第3動作手段55Cが、第2動作手段55Bにより第2可動役物52,53,54の間の間隔を拡大させた後、役物本体60が第2進出位置A2から第3進出位置A3へ移動する際、同様に役物本体60との一体的な移動を停止させ、第2可動役物52,53,54のX1方向の移動を停止させた状態で、第2可動役物52,53,54が第1位置B1から第2位置B2へ向かう方向(X1方向)と異なる前方へ、第2可動役物52,53,54を移動させる。
この場合、第3動作手段55Cが、第2可動役物52,53,54の下端(先端)が前方へ移動し、且つそれら下端間の間隔(中,左の第2可動役物52,53の下端間の間隔、及び、中,右の第2可動役物52,54の下端間の間隔)がY方向に拡大するように、第2可動役物52,53,54を前側へ20度〜30度傾動させる。
ここで、第2可動役物52,53,54が、それら下端間の間隔を拡大させるように傾動することにより、電飾部材63,64,65の大部分の前方から退いて、その結果、電飾部材63,64,65の大部分を遊技者が直接視認できるようになる。
一方、役物本体60が第3進出位置A3→第2進出位置A2→第1進出位置A1→初期位置A0へ移動する際、第1,第2,第3動作手段55A,55B,55Cが、第2可動役物52、53,54(電飾部材63,64,65)を前記動作と逆に動作させるように機能する。
尚、第1,第2可動役物50,52,53,54が演出役物に相当し、役物本体60とサイド役物61,62と電飾部材63,64,65と第2可動役物52,53,54が複数の可動部材に相当し、電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aが電飾手段に相当する。役物駆動手段51、役物動作手段55が、複数の可動部材を作動させる可動役物作動手段に相当し、演出役物が所定の収縮状態(図12)から異なる複数方向へ拡張した拡張状態(図14又は図15)に変化可能に、複数の可動部材を作動させる。
第2可動役物52,53,54が特定可動部材に相当し、可動役物作動手段は、演出役物(第1,第2可動役物50,52,53,54)により構成される表現物(尚、表現物とは、第1,第2可動役物50,52,53,54で表現される物体であり、本実施例では、例えば、手を表現した表現物であり、その他、顔等の種々の物体を表示させたものでもよい) の表現状態を、収縮状態と拡張状態とに亙って変更するが、演出役物(第1,第2可動役物50,52,53,54)は、収縮状態と拡張状態とで同一の表現物を表現し、可動役物作動手段は、特定可動部材(第2可動役物52,53,54)の間隔を変化させたり傾動させたりするが、特定可動部材の表現態様を維持するように、特定可動部材を移動させ、役物本体60から電飾部材63,64,65を伸縮させて、第1可動役物50(役物本体60、電飾部材63,64,65)の表現態様を変化させるように、第1可動役物50を移動させる。
また、可動役物作動手段は、電飾手段からの光により第2可動役物52,53,54を(後方から)電飾可能に、且つ遊技者が視認可能な電飾手段の可視発光領域を拡大可能に、第1可動役物50と第2可動役物52,53,54とを相対的に移動させ、その際、第1可動役物50において、電飾部材63,64,65が役物本体60から伸長して可視発光領域を拡大可能に、役物本体60と電飾部材63,64,65とを更に相対的に移動させるように構成している。
次に、図18〜図27に基づいて、第1,第2,第3動作手段55A,55B,55Cについて、また、第1可動役物50,第2可動役物52,53,54等について、適宜具体的に説明する。
先ず、第2可動役物52,53,54には、それらの後側に中,左,右の3つの第2可動役物ベース52b,53b,54bが夫々付設され、これら第2可動役物ベース52b,53b,54bは、役物本体60にX1方向に向けて当接(係合)可能になっている。
ベース部材56には、第2可動役物ベース52b,53b,54bが夫々コロ52c,53c,54cを介してスライド自在に係合する中,左,右の3つのガイド溝52d,53d,54dが形成され、これらガイド溝52d,53d,54dは、夫々X方向へ延びるストレート溝部52d1,53d1,54d1を有する。
ここで、第1動作手段55Aは、役物本体60が初期位置A0と第1進出位置A1とに亙って移動する際、第2可動役物ベース52b,53b,54bのコロ52c,53c,54cをベース部材56のストレート溝部52d1,53d1,54d1に係合させ、第2可動役物ベース52b,53b,54bを、第2可動役物ベース52b,53b,54bの自重により役物本体60に当接させ、役物本体60の収納部60c,60d,60eに電飾部材63,64,65を収納させた状態にする。
つまり、役物本体60が初期位置A0から第1進出位置A1へ移動する際は、第2可動役物52,53,54を、その自重により第1位置B1から第2位置B2へ並行的に移動させ、役物本体60が第1進出位置A1から初期位置A0へ移動する際は、第2可動役物52,53,54を、役物本体60によって持ち上げるように第2位置B2から第1位置B1へ並行的に移動させる。
次に、第1可動役物50において、中電飾部材63はX方向へ延び、左電飾部材64はX方向上側ほど中電飾部材63からY方向左側へ離隔するようにX方向に対し少し傾斜した方向へ延び、右電飾部材65はX方向上側ほど中電飾部材63からY方向右側へ離隔するようにX方向に対し少し傾斜した方向へ延び、電飾部材63,64,65は、それら長さ方向へ夫々役物本体60に対して移動自在にガイド支持されている。
左ガイド溝53dは、その左ストレート溝部53d1のX方向下端からY方向左側へ曲がる左屈曲溝部53d2を有し、右ガイド溝54dは、その右ストレート溝部54d1のX方向下端からY方向右側へ曲がる右屈曲溝部54d2を有する。
第2可動役物52,53,54には、後方へ膨出する中,左,右の3つの取付部52e,53e,54eが夫々設けられ、中取付部52eが中第2可動役物ベース52bにY方向の中支軸52fを介して回動自在に連結され、左取付部53eが左第2可動役物ベース53bにY方向左側ほど後方へ位置するように傾斜した左支軸53fを介して連結され、右取付部54eが右第2可動役物ベース54bにY方向右側ほど後方へ位置するように傾斜した右支軸54fを介して連結されている。
第2可動役物52,53,54は、支軸52f,53f,54fに外装された中,左,右の3つの捩じりバネ52g,53g,54gにより夫々、第2可動役物52,53,54の下端を後側へ移動させる方向へ付勢され、これらバネ52g,53g,54gにより、通常、第2可動役物52,53,54は、盤面と平行な初期姿勢に保持される。
取付部52e,53e,54eには、中,左,右の3つの操作突出部52h,53h,54hが夫々固定的に設けられ、これら操作突出部52h,53h,54hは、夫々、第2可動役物ベース52b,53b,54bよりも後方へ突出している。
電飾部材63,64,65には、それらの後側に中,左,右の3つの電飾連結部材63b,64b,65bが夫々固定的に付設され、これら電飾連結部材63b,64b,65bには、左,中,右の3つの長孔63c,64c,65cが形成され、これら長孔63c,64c,65cに操作突出部52h,53h,54hが夫々挿通している。電飾連結部材63b,64b,65bの長孔63c,64c,65cの上端部には、操作突出部52h,53h,54hに夫々X1方向に向けて係合可能な左,中,右の3つの係合部63d,64d,65dが設けられている。
ここで、第2動作手段55Bは、役物本体60が第1進出位置A1と第2進出位置A2とに亙って移動する際、第2可動役物52,53,54の操作突出部52h,53h,54hを電飾部材63,64,65の係合部63d,64d,65dに夫々係合させて、第2可動役物52,53,54と共に、電飾部材63,64,65のX方向への移動を停止させて、役物本体60に対して電飾部材63,64,65を伸縮させる。
つまり、役物本体60に対して傾斜した電飾部材64,65を伸縮させることにより、電飾部材63,64のX方向上端間のY方向の間隔、及び電飾部材63,65のX方向上端間のY方向の間隔を変化させ、その結果、第2可動役物52,53,54の間のY方向の間隔を変化させる。ここで、第2可動役物ベース52b,54bのコロ53c,54cをベース部材56の屈曲溝部53d2,54d2に係合させる。
また、第3動作手段55Cは、役物本体60が第2進出位置A2と第3進出位置A3とに亙って移動する際、第2可動役物52,53,54の操作突出部52h,53h,54hを電飾部材63,64,65の係合部63d,64d,65dに係合させて、役物本体60に対して最大限伸長させた電飾部材63,64,65を役物本体60と一体的に移動させる。
つまり、電飾部材63,64,65の係合部63d,64d,65dにより、第2可動役物52,53,54の操作突出部52h,53h,54hを操作させて、第2可動役物52,53,54を支軸52f,53f,54f回りに回動させ傾動させる。
尚、役物本体60が初期位置A0から第1進出位置A1へ移動する際に、第2可動役物52,53,54が、その自重により第2位置B2へ移動しない不具合が生じた場合、役物本体60が第2進出位置A2へ移動するまでの間に、役物本体60に対して最大限伸長させた電飾部材63,64,65の係合部63d,64d,65dを、第2可動役物52,53,54の操作突出部52h,53h,54hに係合さて、第2可動役物52,53,54を、強制的に第2進出位置A2へ移動させることができる。
第1の可動役物装置17の作用・効果について説明する。
ここで、従来の可動役物装置において、第1,第2可動役物が動作しても、その第1,第2可動役物を含む演出役物が拡張しないものでは、また、第1,第2可動役物が動作すると、その第1,第2可動役物を含む演出役物が拡張するが、その拡張方向が一方向だけであるものでは、演出役物の斬新な動作を実現することができず、例えば、演出役物の動作を立体的に表現することが難しい。
また、従来の可動役物装置において、第1,第2可動役物が動作しても、これら可動役物の位置関係は変化しないものでは、或いは、第1,第2可動役物の位置関係を変化させ得るものでも、これら可動役物の位置関係を電飾に関して考慮せずに単に変化可能にするだけでは、可動役物に電飾機器を装備しても、遊技者が視認可能な電飾機器の可視発光領域が変化するような斬新な電飾を実現することができない。
本発明の第1の可動役物装置17によれば、役物駆動手段51と役物動作手段55(可動役物作動手段)は、第1,第2可動役物50,52,53,54(演出役物)が図12に示す収縮状態から異なる複数方向へ拡張した図14又は図15に示す拡張状態に変化可能に、役物本体60、サイド役物61,62、電飾部材63,64,65、第2可動役物52、53,54(複数の可動部材)を作動させるので、第1,第2可動役物50,52,53,54が前側へ移動して大きくなったように、第1,第2可動役物50,52,53,54の動作を立体的に表現できる。
しかも、役物動作手段55において、第1動作手段55Aが、第2可動役物52,53,54を第1位置B1から第2位置B2へ並行的に移動させ、その後、第2動作手段55Bが、第2可動役物52,53,54の間の間隔が拡大するように、第2可動役物52,53,54を相対的に移動させ、更に、その後、第3動作手段55Cが、第2可動役物52,53,54を前方へ移動させ、この場合、第2可動役物52,53,54の下端が前方へ移動し且つそれら下端間の間隔が拡大するように、第2可動役物52,53,54を傾動させるので、第2可動役物52,53,54の動作を強調して、第1,第2可動役物50,52,53,54を拡張することができる。
また、役物駆動手段51と役物動作手段55(可動役物作動手段)は、第1,第2可動役物50,52,53,54を拡張すると共に、第1可動役物50の電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aからの光により第2可動役物52,53,54を電飾可能に、且つ遊技者が視認可能な電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aの可視発光領域を拡大可能に、第1,第2可動役物50,52,53,54を相対的に移動させるように構成したので、電飾効果を高めることができる。
しかも、役物駆動手段51と役物動作手段55(可動役物作動手段)は、役物本体60と電飾部材63,64,65とを更に相対的に移動させ、役物本体60から電飾部材63,64,65を伸長出現させて、電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aの可視発光領域を確実に拡大することができる。
以上のように、第1,第2可動役物50,52,53,54を拡張し、その際、電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aからの光により第2可動役物52,53,54を電飾可能に、且つ遊技者が視認可能な電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aの可視発光領域を拡大することができるので、第1,第2可動役物50,52,53,54の斬新な動作並びに電飾を実現し、演出効果を高めることができる。
役物動作手段55は、役物駆動手段51が役物本体60(主動可動役物)を移動させるのに連動して第2可動役物52,53,54を作動させ、更には、サイド役物61,62、電飾部材63,64,65を動作させるので、つまり、役物本体60に、サイド役物61,62、電飾部材63,64,65、第2可動役物52,53,54を従動させて、第1,第2可動役物50,52,53,54の拡張、第2可動役物52,53,54の間の間隔の拡大、第2可動役物52,53,54の傾動、電飾部60a,61a,62a,63a,64a,65aの可視発光領域の拡大を円滑に確実に行わせることができる。
また、役物動作手段55は、役物駆動手段51が役物本体60(主動可動役物)を移動させるのに連動して第2可動役物52,53,54を作動させるので、第2可動役物52,53,54を作動させる為の電動モータや原点SWを別途設ける必要がなく、電動モータや原点SWの配線等を含む構造を簡単化でき、製造コスト的にも有利になる。
○[ マスク役物装置:ウィング分割役物]
次に、第2の可動役物装置18について説明する。
図28〜図40に示すように、第2の可動役物装置18は、センタ役物15の右部に配置され、回動可能に設けられた回動役物70と、回動役物70を駆動し回動させる回動駆動手段71と、回動役物70に反転可能(回動可能)に設けられた反転役物72(可動役物72,演出役物72)と、反転役物72を駆動し反転(回動)させる反転駆動手段73(回動駆動手段73)と、反転役物72に可動に設けられた7つの可動役物74,75,76,77と、可動役物74,75,76,77を作動させる役物作動手段78とを備えている。
尚、可動役物74,75,76,77と役物作動手段78について、対称構造のものには同一符号を付して説明する。回動役物70、反転役物72、可動役物74,75,76,77は、画像表示装置16の画面前側で動作可能に設けられている。第2の可動役物装置18は、センタ役物15の右下部に固定的に設けられた第2のベース部材79を有し、このベース部材79に、第2の可動役物装置18の主要部が搭載されている。
回動役物70、回動駆動手段71について説明する。
図28〜図33に示すように、回動役物70は、回動役物本体70a(ベース側部材70a)を有し、この回動役物本体70aが、ベース部材79に前後方向の回動軸心a回りに回動自在に支持され、更に、回動役物本体70aの回動軸心aから離隔した部位が、ベース部材79に形成された回動軸心aを中心とする円弧溝79aにコロ(図示略)を介して回動自在にガイド支持されている。
回動駆動手段71は、ベース部材79に取付けられた電動モータ71aと、電動モータ71aの駆動力を回動役物本体70aに伝達するギヤ機構やリンク機構を含む動力伝達機構71bとを有し、回動役物70を反転役物72及び可動役物74,75,76,77と共に、略鉛直姿勢にする第1回動位置C1(図28)と、略水平姿勢にする第2回動位置C2(図29、図30、図31)とに亙って回動させる。回動役物70の原点位置(例えば、第1回動位置C1)を検出する原点SW71c(図63参照)も設けられている。
反転役物72、反転駆動手段73について説明する。
図28〜図34に示すように、反転役物72は、反転役物本体72a(取付ベース72a)を有し、この反転役物本体72aが、回動役物本体70aに盤面と平行な反転軸心b回りに回動自在に支持され、反転役物本体72aの一側面側にサブ画像表示装置99が搭載され、反転役物本体72aの他側面側(サブ画像表示装置99と反対側)に可動役物74,75,76,77が搭載されている。サブ画像表示装置99には演出画像が表示される。
ここで、回動役物70が第1回動位置C1にある状態で、反転役物72の反転軸心bが略鉛直になり、回動役物70が第2回動位置C2にある状態で、反転役物72の反転軸心bが略水平になる。
反転駆動手段73は、回動役物本体70aに取付けられた電動モータ73a(駆動部73a)と、電動モータ73aの駆動力を反転役物本体72aに伝達するギヤ機構を含む動力伝達機構73bとを有し、サブ画像表示装置99が前方へ向いて現れる(つまり、可動役物74,75,76,77が後方へ向いて反転役物本体72aの後側に隠れる)第1反転位置D1(前向位置D1)(図28、図29)と、可動役物74,75,76,77が前方へ向いて現れる(つまり、サブ画像表示装置99が後方へ向いて反転役物本体72aの後側に隠れる)第2反転位置D2(後向位置D2)(図30、図31)とに亙って、反転役物72を可動役物74,75,76,77と共に回動させる。反転役物72の原点位置(例えば、第1反転位置D1)を検出する原点SW73c(図63参照)も設けられている。
反転役物72が、第1反転位置D1又は第2反転位置D2にある状態で、反転軸心b方向の長さが、矢印Mで示す盤面と平行な方向であって反転軸心bと直交する方向(以下、M方向という)の長さよりも長い図示形状に形成され、回動役物70が第2回動位置C2にある状態では、画像表示装置16の下部の画面前側に、その下部の画面の大部分を覆うように位置する。
ここで、反転役物72が第1反転位置D1にある状態で、回動駆動手段71が回動役物70を第1回動位置C1と第2回動位置C2とに亙って回動させ、回動役物70が第2回動位置C2にある状態で、反転駆動手段73が反転役物72を第1反転位置D1と第2反転位置D2とに亙って反転させ得るようにしている。
可動役物74,75,76,77、役物作動手段78について説明する。
図30〜図40に示すように、可動役物74,75,76,77は、図31等に示す展開形状を7分割した図示形状に形成され、これら可動役物74,75,76,77の前面部に、それらと同等形状の7つの電飾部74a,75a,76a,77aが夫々設けられている。
可動役物74,75,76,77は、1つの主動可動役物74と、主動可動役物74に従動する6つの従動可動役物75,76,77(2つの第1従動可動役物75、2つの第2従動可動役物76、2つの第3従動可動役物77)とを含み、これら可動役物74,75,76,77において、主動可動役物74が中央に位置し、2つの第1従動可動役物75、2つの第2従動可動役物76、2つの第3従動可動役物77が、夫々、主動可動役物74の略中心を通るM方向の軸線に対して対称に構成されている。
役物作動手段78は、可動役物74,75,76,77を部分的に重ねた状態に折り畳んだ収納位置E1(図30)と、可動役物74,75,76,77(主に電飾部74a,75a,76a,77a)が連続的に繋がる伸長状態(前記の展開形状)に展開した展開位置E2(図31)とに亙って、可動役物74,75,76,77を作動させる。尚、可動役物74,75,76,77が展開位置E2にあるとき、遊技盤4に固定的に設けられた後述の盤ランプ108bの一部を含む電飾部77c(図4参照)にも可動役物77が連続的に繋がって、その電飾部77cも含めて更に拡張した前記の展開形状が形成される。
ここで、電飾部74a,75a,76a,77aを発光させる場合、可動役物74,75,76,77の動作に同期して種々の発光態様とすることができ、その発光態様として、例えば、可動役物74,75,76,77が収納位置E1から展開位置E2へ切り換わる際、最初から明るく発光させる態様、徐々に明るくなるように発光させる態様、或いは、可動役物74,75,76,77が展開位置E2へ切り換わるまでは発光させないで、展開位置E2へ切り換わった後、明るく発光させる態様等を採用可能である。
ここで、回動役物70が第2回動位置C2にあり、反転役物72が第2反転位置D2にある状態で、役物作動手段78が可動役物74,75,76,77を収納位置E1と展開位置E2とに亙って作動させ得るようにしている。尚、可動役物74,75,76,77の原点位置(例えば、収納位置E1)を検出する原点SW78a(図63参照)も設けられている。
役物作動手段78は、主動可動役物74をM方向へ駆動し移動させる役物駆動手段80と、役物駆動手段80が主動可動役物74を移動させる動力により従動可動役物75,76,77を動作させる2つの役物連動手段81とを有する。
2つの役物連動手段81は、主動可動役物74の略中心を通るM方向の軸線に対して対称に構成され、且つ対称に作動して、その一方の役物連動手段81が、それと同側の一方の第1,第2,第3従動可動役物75,76,77(3つの可動役物75,76,77)を動作させ、他方の役物連動手段81が、それと同側の他方の第1,第2,第3従動可動役物75,76,77(3つの可動役物75,76,77)を動作させる。
次に、可動役物74,75,76,77、役物作動手段78について具体的に説明する。尚、対称構造の従動可動役物75,76,77、役物連動手段81については、その一方について説明し、他方については説明を省略する。尚、適宜、回動役物70が第2回動位置C2、反転役物72が第2反転位置D2、可動役物74,75,76,77が展開位置E2にある状態の前後・上下を、前後・上下として説明する。
先ず、主動可動役物74よりも少し前方に第1従動可動役物75が位置し、第1従動可動役物75よりも少し後方に第2従動可動役物76が位置し、第2従動可動役物76よりも少し後方に第3従動可動役物77が位置している。
主動可動役物74は、逆三角形状に形成され、その後面側に固定的に設けられた役物連結板74bを有する。この役物連結板74bは、反転役物本体72aの内部に配設されて、反転役物本体72aにM方向(上下方向)へ移動自在にガイド支持され、そのために、役物連結板74bに形成された2つのM方向に長い長穴74cが、反転役物本体72aに設けられた2つのガイド軸74dにスライド自在に係合している。
役物駆動手段80は、反転役物本体72aに取付けられた電動モータ80aと、電動モータ80aの出力軸に固定された出力ギヤ80bと、反転役物本体72aに装着され出力ギヤ80bに噛合する従動ギヤ80cとを有し、これら電動モータ80aとギヤ80b,80cは反転役物本体72aの内部に配設されている。更に、役物駆動手段80は、従動ギヤ80cに固定的に設けられた係合ピン80dと、役物連結板74bに形成されて係合ピン80dが係合する係合凹部80eとを有し、この係合ピン80dと係合凹部80eにより、従動ギヤ80cの回動を主動可動役物74のM方向への移動に変換する。
第1従動可動役物75は、円弧形状に形成され、その基端側部分(下端側部分)に軸75bが後方突出状に固定的に設けられ、この軸75bを介して主動可動役物74に回動自在に連結されている。
役物連動手段81は、軸75bの後端部に一端部が固定された回動部材85を有し、この回動部材85の他端部に後方突出状のピン85aが設けられ、このピン85aが反転役物本体72aに形成された左右方向に長い長孔85bに摺動自在に係合している。
つまり、役物連動手段81は、主動可動役物74がM方向へ移動すると、その主動可動役物74と共に第1従動可動役物75(軸75b)をM方向へ移動させつつ、軸75bに固定された回動部材85と、そのピン85aが係合する長孔85bにより、回動部材85及び軸75bと共に、第1従動可動役物75を軸75b回りに回動させる。
また、役物連動手段81は、第2,第3従動可動役物76,77を動作させる為の補助アーム90を有し、その補助アーム90は、L形ケース状に形成されて、第2従動可動役物76よりも少し後方に位置して、その基端部(下端部)に固定的に設けられた前後方向の軸90aを介して反転役物本体72aに回動自在に支持されている。
第2,第3従動可動役物76,77は、少しだけ下方に反った湾曲形状に形成され、第2従動可動役物76は、その中央部分に固定的に設けられた前後方向の軸76bを介して補助アーム90の一端側部分に回動自在に連結され、第3従動可動役物77は、その一端部に固定的に設けられた前後方向の軸77bを介して補助アーム90の一端部に回動自在に連結されている。
役物連動手段81は、反転役物本体72aの内部に設けられて、補助アーム90を回動させる為の回動機構91及び第1,第2ギヤ部材92,93と、補助アーム90の内部に設けられて、補助アーム90が回動することにより第2,第3従動可動役物76,77を回動させる為の第3,第4ギヤ部材94,95及び腕部材96とを有する。
先ず、第1ギヤ部材92は、その中央部が反転役物本体72aに前後方向の軸92aを介して回動自在に支持されている。回動機構91は、主動可動役物74と一体の役物連結板74bに形成された左右方向に長い長孔91aと、この長孔91aに係合可能に第1ギヤ部材92に設けられたピン91bとを有し、主動可動役物74のM方向への移動を第1ギヤ部材92の回動に変換する。
第2ギヤ部材93は、補助アーム90の軸90aに固定的に設けられ、第1,第2ギヤ部材92,93のギヤ同士が噛合している。つまり、第1ギヤ部材92が回動すると、第2ギヤ部材93と共に補助アーム90が回動する。第3ギヤ部材94は、第2従動可動役物76の軸76bに固定的に設けられ、第4ギヤ部材95は、第3従動可動役物77の軸77bに固定的に設けられ、第3,第4ギヤ部材94,95のギヤ同士が噛合している。
腕部材96は、その一端部(上端部)が第3ギヤ部材94に前後方向の軸心回りに回動自在に連結され、その他端部(下端部)に後方突出状のピン96aが形成され、このピン96aが反転役物本体72aに形成された湾曲溝96bにスライド自在に係合している。補助アーム90が回動すると、腕部材96のピン96aが湾曲溝96bをスライドすることにより、腕部材96がその長さ方向へ補助アーム90に対して移動して、第3ギヤ部材94と共に第2従動可動役物76を回動させ、更に、第4ギヤ部材95と共に第3従動可動役物77を回動させる。
このように、役物連動手段81は、役物駆動手段80が主動可動役物74を移動させる動力により、第1,第2,第3従動可動役物75,76,77を、夫々異なる軸心回りに回動させて、図30に示す収納位置E1と図31等に示す展開位置E2(図31)とに亙って、可動役物74,75,76,77を作動させることができる。
尚、回動役物70が第1回動位置C1にあるときに、反転役物72が第1反転位置D1にあり、可動役物74,75,76,77が収納位置E1(収縮状態)にあるときの、反転役物72(可動役物74,75,76,77)で表現する表現物と、回動役物70が第2回動位置C2にあるときに、反転役物72が第2反転位置D2にあり、可動役物74,75,76,77が展開位置E2(拡張状態)にあるときの、反転役物72(可動役物74,75,76,77)で表現する表現物が異なる。尚、第1の可動役物装置17においても、第1,第2可動役物50,52,53,54が収縮状態にあるときに表現する表現物(例えば、握り拳のような表現物)と、拡張状態にあるときに表現する表現物(例えば、掌のような表現物)とを異ならせてもよい。
次に、反転役物72のサブ画像表示装置99について詳しく説明する。
尚、このサブ画像表示装置99についての説明では、図28に示すように、回動役物70が第1回動位置C1にあり、反転役物72が第1反転位置D1にある状態(サブ画像表示装置99の画面を縦向きにして前方に向けた姿勢)における前後、左右、上下を前後、左右、上下として説明する。
○[マスク役物装置:フローティングビジョン]
図41〜図44に示すように、サブ画像表示装置99は、反転役物本体72aに固定されたサブ画像表示器100であって演出用の画像を表示可能なサブ画像表示器100と、このサブ画像表示器100の前面に装着された枠形基板101と、サブ画像表示器100の画面の前面側を覆う透明板102と、この透明板102の前面に配設された2 層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103と、このマイクロレンズ2次元アレイ103の前面側及び上記の諸部材の外周側を覆う装飾カバー104等を備えている。
前記サブ画像表示器100は、反転役物本体72aに固定される表示器ケース100aと、この表示器ケース100aに付設されたカラーの液晶表示器100bと、この表示器ケース100aの後面に固定された基板ベース100cと、この基板ベース100cの後面に取付けられた表示器基板100dとを備えている。
基板ベース100cの下端部には、反転役物本体72aに形成された第1係合部111a(図48等参照)に係合可能な第1爪部100eが下方へ突出状に形成され、表示器ケース100aの上端付近の後面側には、反転役物本体72aの第2係合部112a(図48等参照)に係合可能な弾性変形可能な第2爪部100fが後方へ突出状に形成されている。第1爪部100eを第1係合部111aに係合させてから第2爪部100fを第2係合部112aに係合させることで、表示器ケース100aを介してサブ画像表示装置99が反転役物本体72aに着脱可能に取付けられている。尚、液晶表示器100bの画面は表示器ケース100aの前端から所定距離(例えば5mm程度)後退した位置にある。
前記枠形基板101は、サブ画像表示器100の画面の外周側を囲む枠形に形成され、前面に複数のLED(図示略)が装着され、これらのLEDを含む電飾部で発生させたカラー光をマイクロレンズ2次元アレイ103とその外周側に照射可能に構成してある。透明板102は、サブ画像表示器100の縦長矩形状の画面の前面にほぼ対応する透明平板部102aであって枠形基板101から前方へ所定距離(例えば6mm程度)離隔した位置にある透明平板部102aと、その上下両端側の延長部102bに形成された複数の固定ボス部102cを有する。透明板102と枠形基板101は複数のビスで一体的に固定されている。
上記の透明板102の前面には前記画面よりも上下方向に長い2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103が配置されている。装飾カバー104は、画面カバー105と、カバー本体106とを有し、画面カバー105は、正面視長円形で前方へ凸に湾曲したほぼ部分円筒状の透明な透明カバー部105aと、この透明カバー部105aの外周側に一体形成された枠状のレンズ保持部105cとを有する。尚、画面カバー105は薄紫色に着色した透明合成樹脂材料で構成されている。
レンズ保持部105cに後方からマイクロレンズ2次元アレイ103を嵌め込んで、マイクロレンズ2次元アレイ103の外周部を保持し、表示器ケース100aの複数の固定ボス部100fと、透明板102の複数の固定ボス部102cと、画面カバー105の複数の固定ボス部105bと、カバー本体106の複数の固定ボス部106aとをビスで固定することで、マイクロレンズ2次元アレイ103をレンズ保持部105cと透明平板部102aの間に挟持した状態で、装飾カバー106と画面カバー105と表示器ケース100aとが複数のビスで一体的に固定される。尚、透明板102の前面の上端近傍部と下端近傍部には、マイクロレンズ2次元アレイ103の上端部と下端部に当接する軟質合成樹脂製の薄板状の緩衝材102dが付設されている。
装飾部材104のカバー本体106は、透明カバー部105aを人面に見立てた場合に、頭髪及び髭と見立てることのできる黒色のカバー部材で構成され、上端部分には3つの鋭角状の突出部106bが形成され、人面の両側部分には鋭角状の側部突出部106cが形成されている。
このサブ画像表示装置99は、サブ画像表示器100で表示する画像を、マイクロレンズ2次元アレイ103によりマイクロレンズ2次元アレイ103よりも前方の空間に浮上した状態のフローティング画像に変換して表示するように構成されている。
前記2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103は、図43に示すように球状のマイクロレンズを縦横方向に2次元アレイ状に形成したマイクロレンズ2次元アレイ103aを2枚当接状に重ね合せて一体的に接合したものである。図44は2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103の断面図である。図45は2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103の1組のマイクロレンズ103b,103cと等価な光学系を示す。
既述のようにサブ画像表示器100の画面からマイクロレンズ2次元アレイ103の後面までは、所定距離(例えば10mm以上の距離)離隔しており、図45に示す光学系において、サブ画像表示器100で表示された画像107aは、1つのマイクロレンズ103bにより倒立画像107bとして1対のマイクロレンズ103b,103cの間に表示され、この倒立画像107bがマイクロレンズ103cにより、マイクロレンズ103cの前方の空間に浮上した状態のフローティング画像107cに変換される。
それ故、サブ画像表示器100で表示された画像は、2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103により、そのマイクロレンズ2次元アレイ103の前方の空間に浮上したフローティング画像107cに変換されて表示される。
ここで、遊技者が前記フローティング画像107cを見る際に、眼の焦点をフローティング画像107cに合せた場合に特に明瞭なフローティング画像107cを見ることができる。しかし、遊技者が画像表示器の画面を見る際には、眼の焦点を画面に合せる傾向があるため、フローティング画像107cに気づかなかったり、フローティング画像107cに気づくのに時間がかかる場合がある。
そこで、図28に示すように、マイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍に位置させた状態で、前記フローティング画像107cを見る際に眼の焦点をフローティング画像107cに合せやすくする目視用基準部材108aを有する装飾部材108を設けてある。この装飾部材108は、例えばコートの襟部を模した部材であり、この装飾部材108の先端の鋭角状の角部で目視用基準部材108aが構成されている。この装飾部材108は、前記反転役物72の回転周面の外側近傍空間に沿う湾曲形状に形成されて回転周面の外側近傍空間に配置され、回動役物70に固定されている。
前記装飾部材108は、サブ画像表示装置99の画面を前面に向けた際に、目視用基準部材108aがサブ画像表示装置99のマイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍に目視用基準部108aが位置するように配設されている。更に、サブ画像表示装置99と装飾部材108とを相対移動(相対回転)させる相対移動手段が設けられ、この相対移動手段は前記反転駆動手段73で構成されている。
サブ画像表示装置99の画面に特定の演出画像を表示させる際に、相対移動手段(反転駆動手段73)によるサブ画像表示装置99と装飾部材108との相対移動(相対回転)を介して、反転役物本体72aを回転させてサブ画像表示装置99の画面を前面に向け、サブ画像表示装置99のマイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍に目視用基準部材108aを位置させるように相対移動手段(反転駆動手段73)を制御する。
○[ マスク役物装置:サブ液晶の取付構造]
次に、反転役物本体72aにサブ画像表示装置99を着脱可能に取付ける取付構造110について詳しく説明する。尚、前記同様、図28に示すように、回動役物70が第1回動位置C1にあり、反転役物72が第1反転位置D1にある状態(サブ画像表示装置99の画面を縦向きにして前方に向けた姿勢)における前後、左右、上下を前後、左右、上下として説明する。
図46〜図50に示すように、この取付構造110は、サブ画像表示装置99に設けられた第1爪部100e、及び反転役物本体72aに設けられた第1係合部111aを有し、第1爪部100eを第1係合部111aに上方(所定の第1方向)から下方へ移動させて係合させることが可能な第1係合手段111と、サブ画像表示装置99に設けられた第2爪部100f、及び反転役物本体72aに設けられた第2係合部112aを有し、第1係合手段111により第1爪部100eを第1係合部111aに係合させた状態で、第2爪部100fを第2係合部112aに前方(第1方向と異なる所定の第2方向)から後方へ移動させて係合させることが可能な第2係合手段112と、第2係合手段112により第2爪部100fを第2係合部112aに係合させた状態で、サブ画像表示装置99と反転役物本体72aとを第2爪部100f及び第2係合部112aの近傍において固定する1つのビス113(締結手段113)とを備えている。
第1係合手段111について具体的に説明する。図49に示すように、第1爪部100eは、サブ画像表示装置99の合成樹脂製の基板ベース100cの下端部に、下方突出状に形成されている。この第1爪部100eは、後面視にて矩形形状に形成されて、後面側に鉛直平滑な爪後面部114aを有し、前面側に下方へ向かって後方へ傾斜する爪前面部114bを有し、断面にて先細り状に形成されている。
第1係合部111aは、合成樹脂製の反転役物本体72aの上端近傍部に、前方膨出状に、且つ第1爪部100eを上側から挿入可能に形成されている。この第1係合部111aは、係合後壁部111b、係合前壁部111c、左右の係合側壁部111d、係合底壁部111eを有し、係合前壁部111cは、上方へ向かって前方へ傾斜するように形成されている。
図49(2)に示すように、第1爪部100eが第1係合部111aに係合して、第1爪部100eの下端部が係合底壁部111eに当接し、爪後面部114aが係合後壁部111bに当接した状態では、爪前面部114bと係合前壁部111cとの間に隙間が生じ、故に、第1爪部100eを第1係合部111aに係合させた状態で、その第1爪部100eを略中心にしてサブ画像表示装置99を前後方向へ傾動させることが可能になる。
依って、第2爪部100fを第2係合部112aに係合させていない状態で、第1爪部100eを第1係合部111aに係合させること、及び第1爪部100eを第1係合部111aから係合解除させることが可能になり、また、第1爪部100eを第1係合部111aに係合させ状態で、第2爪部100fを第2係合部112aに係合させること、及び第2係合部112aから係合解除させることが可能になる。
第2係合手段112について具体的に説明する。図50に示すように、第2爪部100fは、サブ画像表示装置99の合成樹脂製の表示器ケース100aの上端付近の後面部に、後方突出状に形成されている。この第2爪部100fは、底面視にて矩形形状に形成されて、上下方向へ弾性変形可能に構成され、第2爪部100fの後端部(先端部)に、第2係合部112aに係止解除可能に係止される係止爪115が設けられている。この係止爪115は、その上面側に後方へ向かって下方へ傾斜するテーパ部115aを有し、そのテーパ部115aの前端から段落ち状に形成された係止部115bを有する。
第2係合部112aは、反転役物本体72aの上部前面側に固定的に設けられた本体上部材116により形成されている。この本体上部材116は、前壁部116a、上壁部116bを有し、前壁部116aに、第1爪部100eを挿入可能な挿入孔116cが形成され、その挿入孔116cの上側近傍部分に第2係合部112aが形成され、前壁部116aの後側、上壁部116bの下側には、第1爪部100eの収容空間116dが設けられている。
第1爪部100eを第1係合部111aに係合させた状態で、その第1係合部111aにより位置決めされた第1爪部100eを略中心にしてサブ画像表示装置99を後方へ傾動させて、第2爪部100fを第2係合部112aに係合させる場合、後方移動する第2爪部100fの係止爪115が挿入孔116cを通過する際、その係止爪115のテーパ部115aが挿入孔116cの上縁部に接触し下方へ押動されて、第2爪部100fが下方へ弾性変形し、係止爪115が挿入孔116cを通過し終わると、第2爪部100fが復帰して、係止爪115の係止部115bが第2係合部112aに係止され得るようになって、第2爪部100fが第2係合部112aに係合する。
前記のように、第2係合部112aが、反転役物本体72aの外部へ臨む外周よりも内部側に設けられ、故に、第2爪部100fの係止爪115を第2係合部112aから係止解除させることは難しい。そこで、反転役物本体72aにおいて、本体上部材116の上壁部116bに、係止爪115を下方へ押動し第2爪部100fを下方へ弾性変形させて、係止爪115を第2係合部112aから係止解除させるように操作するドライバー等の工具(図示略)を上側から挿入する為の工具挿入孔116eが形成されている。
尚、第1係合手段111は、反転役物本体72aに設けられた第1爪部、及びサブ画像表示装置99に設けられた第1係合部を有し、この第1爪部を第1係合部所定の第1方向係合させることが可能なものとしもよい。また、第2係合手段112は、反転役物本体72aに設けられた第2爪部、及びサブ画像表示装置99に設けられた第2係合部を有し、第1係合手段111により第1爪部を第1係合部に係合させた状態で、第2爪部を第2係合部に第1方向と異なる所定の第2方向から係合させることが可能なものとしてもよい。また、ビス113については省略してもよい。
○[ フレキシブルケーブルの配線構造]
次に、第2の可動役物装置18(遊技機機器)を駆動制御する為の配線について詳しく説明する。
この第2の可動役物装置18を電気的に結線する為の配線構造の一部として、第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133が設けられている。図51に示すように、ベース部材79に中継基板120が取付けられ、反転役物72の反転役物本体72aに第1基板121が取付けられ、反転役物72に搭載されたサブ画像表示装置99に第2基板122(表示器基板100d)が取付けられ、回動役物70の回動役物本体70aに第3基板123が取付けられている。
図51〜図53に示すように、中継基板120には、ランプ制御基板205(駆動制御手段205)側から延びる多数の導線130が接続されている。中継基板120と第1基板121とが第1フレキシブルケーブル131により接続され、この第1フレキシブルケーブル131に、反転役物72に搭載された可動役物74,75,76,77(電動モータ80a)、及びその電飾部74a,75a,76a,77aを駆動制御する為の複数(20本)の導線141が配線されている。
中継基板120と第2基板122とが第2フレキシブルケーブル132により接続され、この第2フレキシブルケーブル132に、サブ画像表示装置99のサブ画像表示器100、及びサブ画像表示装置99の電飾部(図示略)を駆動制御する為の複数(14本)の導線142が配線されている。中継基板120と第3基板123とが第3フレキシブルケーブル133により接続され、この第3フレキシブルケーブル133に、反転役物70(電動モータ73a)を駆動制御する為の複数(10本)の導線143が配線されている。
尚、フレキシブルケーブルは、フレキシブルフラットケーブル、若しくはハーネスとも言い、平行に並べた複数の導線(信号線)を内包する可撓性の有る配線部材である。尚、図51では、多数の導線130、第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133を夫々1本の点線で示し、基板120,121間の接続、基板120,122間の接続、基板120,123間の接続を示している。
第1フレキシブルケーブル131の複数の導線141は、ランプ制御基板205から可動役物74,75,76,77を駆動する為の第1信号(駆動電流)を伝送する第1信号線141αを含み、第2フレキシブルケーブル132の複数の導線142は、ランプ制御基板205からサブ画像表示器100に演出画像を表示せる為の第2信号(ビデオ信号)を伝送する第2信号線142αを含み、第3フレキシブルケーブル133の複数の導線143は、ランプ制御基板205から反転役物70を駆動する為の第3信号(駆動電流)を伝送する第3信号線143αを含む。
第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133は全て同幅に形成され、第1,第2フレキシブルケーブル131,132は、それらケーブル131,132の幅方向両端同士を合わせて重ねた第1のケーブル重層部135を有する。また、第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133は、第1,第2フレキシブルケーブル131,132の間に第3フレキシブルケーブル133を位置させて、それらケーブル131,132,133の幅方向両端同士を合わせて重ねた且つ第1のケーブル重層部135の一部を含む第2のケーブル重層部136を有する。
第1フレキシブルケーブル131には、その全幅に亙って複数の導線141を配設する第1配線領域141Aが設けられ、第2フレキシブルケーブル132には、その幅方向一部に複数の導線142を配設する第2配線領域142Aが設けられ、その第2配線領域142Aの幅方向片側において導線を配線しない所定幅(後述の複数の信号線142のピッチ(0.5mm )よりも大きな幅)の第2余白領域142Bが設けられ、第3フレキシブルケーブル133には、その全幅に亙って複数の導線143を配設する第3配線領域143Aが設けられている。第1,第3フレキシブルケーブル131,133には、第2余白領域142Bのような余白領域は設けられていない。
つまり、第1配線領域141Aをその幅方向中心Wo1がケーブル131の幅方向中心Co1と一致するように設け、第2配線領域142Aをその幅方向中心Wo2がケーブル132の幅方向中心Co2からずれるように設けて、第1のケーブル重層部135(第2のケーブル重層部136)において、第1配線領域141Aと第2配線領域142Aとを、第1配線領域141Aの幅方向中心Wo1と第2配線領域142Aの幅方向中心Wo2とがケーブル131,132の幅方向にずれるように設けるとともに、第1,第2信号線141α,142αが対応する位置にならないように幅方向に相互に離隔する位置に配線されている。
また、第3配線領域143Aをその幅方向中心Wo3がケーブル133の幅方向中心Co3と一致するように設けて、第2のケーブル重層部136において、第1配線領域141Aと第3配線領域143Aとを、第1配線領域141Aの幅方向中心Wo1と第3配線領域143Aの幅方向中心Wo3とがケーブル131,133の幅方向にずれるように設けるとともに、第1,第3信号線141α,143αが対応する位置にならないように幅方向に相互に離隔する位置に配線されている。
第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133の構造について具体的に説明する。第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133の各々の幅は11mmであり、第1フレキシブルケーブル131に、第1配線領域141Aにおける20本の信号線141が所定間隔おきに0.5mm ピッチで配線され、第2フレキシブルケーブル132に、第2配線領域142Aにおける14本の信号線142が前記同所定間隔おきに0.5mm ピッチで配線されている。
また、第3フレキシブルケーブル133に、第3配線領域143Aにおける10本の信号線143が前記所定間隔の約2倍の間隔おきに1mm間隔ピッチで配線されている。ここで、第2フレキシブルケーブル132の幅の約7/11部分に第2配線領域142Aが設けられ、残り4/11部分に第2余白領域142Bが設けられ、その第2余白領域142Bが、第2のケーブル重層部136以外の第1のケーブル重層部135において、第1フレキシブルケーブル131の数本(例えば、5〜6本)の導線141と対向し、第2のケーブル重層部136において、第3フレキシブルケーブル133の数本(3〜4本)の導線143と対向する。
図54は、第1フレキシブルケーブル131の20本の導線141の配列を示す回路図、第2フレキシブルケーブル132の14本の導線142の配列を示す回路図、第3フレキシブルケーブル133の10本の導線143の配列を示す回路図である。
図54では、第1フレキシブルケーブル131の20本の導線141が、導線1-a,1-b,1-c・・・,1-tで示され、この順番で第1フレキシブルケーブル131の一端側から配列されている。また、第2フレキシブルケーブル132の14本の導線142が、導線2-a,2-b,2-c・・・,2-nで示され、この順番で第2フレキシブルケーブル132の一端側から配列されている。また、第3フレキシブルケーブル133の10本の導線143が、導線3-a,3-b,3-c・・・,3-nで示され、この順番で第3フレキシブルケーブル133の一端側から配列されている。
尚、第1のケーブル重層部135において、第1フレキシブルケーブル131の前記一端と第2フレキシブルケーブル132の前記一端とが重ねられ、第2のケーブル重層部136において、更に、第3フレキシブルケーブル133の前記一端が重ねられる。
第1フレキシブルケーブル131において、2本の導線1-a,1-bが、第1信号線141αであって、電動モータ80aに電力を供給する電力供給線に設定され、8本の導線1-m〜1-tが、電動モータ80aを制御するモータ制御信号を伝送する制御信号線に設定され、2本の導線1-i,1-jが、原点SW78aからの信号をランプ制御基板205に伝送するSW信号線に設定されている。また、1本の導線1-cが、電飾部74a,75a,76a,77a(複数のLED)に電力を供給する電力供給線に設定され、2本の導線1-e,1-gが、電飾部74a,75a,76a,77aを制御する電飾制御信号を伝送する制御信号線に設定されている。5本の導線1-d,1-f,1-h,1-k,1-lが、グランド(接地)線に設定されている。
第2フレキシブルケーブル132において、2本の導線2-a ,2-b が、サブ画像表示器100のバックライトに電力を供給する電力供給線に設定され、2本の導線2-k ,2-l が、第2信号線142αであって、サブ画像表示器100にビデオ信号を供給する制御信号線に設定されている。また、1本の導線2-cが、画像表示装置99の電飾部(図示略、複数のLED)に電力を供給する電力供給線に設定され、2本の導線2-f,2-hが、画像表示装置99の電飾部を制御する電飾制御信号を伝送する制御信号線に設定されている。7本の導線2-d,2-e,2-g,2-i,2-j,2-m,2-nが、グランド線に設定されている。
第3フレキシブルケーブル133において、1本の導線3-aが、第3信号線143αであって、電動モータ73aに電力を供給する電力供給線に設定され、4本の導線3-g〜3-jが、電動モータ73aを制御するモータ制御信号を伝送する制御信号線に設定され、2本の導線3-c,3-dが、原点SW73cからの信号をランプ制御基板205に伝送するSW信号線に設定されている。3本の導線3-b,3-e,3-fが、グランド線に設定されている。
尚、第2フレキシブルケーブル132を次のように変更してもよい。図55に示すように、第2フレキシブルケーブル132Aには、その幅方向一部に複数の導線142を配設する第2配線領域142A-1が設けられ、その第2配線領域142A-1の幅方向両側において導線を配線しない所定幅の第2余白領域142B-1が設けられている。この場合、第2配線領域142A-1をその幅方向中心Wo2がケーブル132Aの幅方向中心Co2と一致するように設けてもよい。
また、第1,第2フレキシブルケーブル131,132を次のように変更してもよい。図56に示すように、第1フレキシブルケーブル131Bには、その幅方向一部に複数の導線141を配設する第1配線領域141A-2が設けられ、その第1配線領域141A-2の幅方向片側において導線を配線しない所定幅の第1余白領域141B-2が設けられている。つまり、第1配線領域141A-2をその幅方向中心Wo1がケーブル131Bの幅方向中心Co1からずれるように設けてある。
一方、第2フレキシブルケーブル132Bには、その幅方向一部に複数の導線142を配設する第2配線領域142A-2が設けられ、その第2配線領域142A-2の幅方向片側において導線を配線しない所定幅の第2余白領域142B-2が設けられている。つまり、第2配線領域142A-2をその幅方向中心Wo2がケーブル132Bの幅方向中心Co2からずれるように設けてある。第1のケーブル重層部135(第2のケーブル重層部136)において、第1,第2フレキシブルケーブル131B,132Bは、それらの第1,第2余白領域141B-2,142B-2が幅方向反対側に位置するように重ねられる。
次に、反転役物72を反転させる反転駆動手段73に関して詳しく説明する。
図57〜図61に示すように、反転駆動手段73の電動モータ73aは、反転軸心bに平行で且つ反転役物72側に向く姿勢で回動役物本体70aに取付けられている。回動役物本体70aは、反転軸心bの方向に間隔を空けて配置された第1,第2,第3取付部材150a,150b,150cを有し、そのうちの反転役物72から最も離隔した第1取付部材150aに電動モータ73aが取付けられている。尚、図57、図58では第2取付部材150bを省略し、図59では第1取付部材150aを省略している。
反転駆動手段73の動力伝達機構73bは、電動モータ73aにより反転軸心bを中心に回動されて、反転役物72に駆動力を伝達する軸部材151と、電動モータ73aから軸部材151に駆動力を伝達するギヤ機構152とを有し、ギヤ機構152は、電動モータ73aの出力軸に取付けられた駆動ギヤ152aと、軸部材151に取付けられて駆動ギヤ152aに噛合する従動ギヤ152bとを有する。
軸部材151は、第1,第2,第3取付部材150a,150b,150cを貫通するように配設され、軸部材151の基端近傍部が第1軸受け部153a(第1枢支部153a)を介して第1取付部材150aに回動自在に支持され、軸部材151の長さ方向中央近傍部が第2軸受け部153b(第2枢支部153b)を介して第3取付部材150cに回動自在に支持され、軸部材151の先端側部分に反転役物72の反転役物本体72aが固定的に連結されている。
軸部材151のうち、第2軸受け部153bよりも基端側且つ第2軸受け部153bの近傍部から基端までの基端側軸部151aに、その外周一部を切欠いた状態に、反転軸心bと平行な帯状の平滑面151bが形成されている。従動ギヤ152bは、第2軸受け部153bの近傍において、基端側軸部151aをその断面形状と同形状の中心孔部に挿通して回り止めされた状態で、ビス(図示略)により平滑面151bに固定されている。
○[ バックラッシュ防止用コイルバネ]
さて、反転役物72を常時矢印αで示す反転軸心b回りの一方の回動方向であって、具体的には、反転役物72を第1反転位置D1から第2反転位置D2へ回動させる回動方向(以下、α方向という)へ付勢して、反転駆動手段73に予圧をかけて、反転駆動手段73(ギヤ機構152)のバックラッシュ(作動クリアランス)を除去(吸収)する弾性部材(トーションバネ)であるコイルバネ155(付勢手段155)が設けられている。
前記のように、軸部材151を回動役物本体70aに回動自在に支持する第1,第2軸受け部153a,153bが、反転軸心bの方向に間隔を空けて設けられているが、コイルバネ155は、軸部材151(基端側軸部151a)のうちの第1,第2軸受け部153a,153b間の軸部分に外装され、このコイルバネ155の一端部が軸部材151に係止され他端部が回動役物本体70aに係止されている。
具体的に、コイルバネ155の一端部に円輪状の固定部が形成され、そこにビス156を通して基端側軸部151aの平滑面151bに締結し、その平滑面151bと、ビス156の頭部又は別途取付けられた座金との間に挟持状に固定されている。このように一端部が軸部材151に固定されたコイルバネ155は、適度に圧縮された状態で、その他端部が常時第2取付部材150bに当接するように配設されて、第2取付部材150bに形成された係止部150dにα方向と反対方向から係止されている。
コイルバネ155は、巻数を約20(但し、約20と限定するものではなく、例えば、約10〜30の何れかとしてもよい)として、捩じりバネ定数が通常の捩じりバネの数分の1から10数分の1程度の捩じりバネ定数になるものを採用している。
尚、反転役物72が第2反転位置D2から第1反転位置D1へ回動する際に、コイルバネ155が拡径側に捩れてエネルギーを蓄えるようにしているが、逆に、反転役物72が第1反転位置D1から第2反転位置D2へ回動する際に、コイルバネ155が拡径側に捩れてエネルギーを蓄えるようにしてもよい。或いは、反転役物72が第1,第2反転位置D1,D2の一方から他方へ回動する際に、コイルバネ155が縮径側に捩れてエネルギーを蓄えるようにしてもよい。
第2の可動役物装置18の作用・効果について説明する。
ここで、従来の可動役物装置において、2つの可動役物(第1,第2可動役物)しか設けられていないもの、また、第1,第2可動役物が相対的に移動するが、その動作が非常に単純であるものでは、可動役物の斬新な動作を実現することができない。
本発明の可動役物装置18によれば、役物作動手段78は、7つの可動役物74,75,76,77を部分的に重ねた状態に折り畳んだ収納位置E1と、7つの可動役物74,75,76,77が連続的に繋がる伸長状態に展開した展開位置E2とに亙って、7つの可動役物74,75,76,77を作動させるので、7つの可動役物74,75,76,77の斬新な動作を実現して、演出効果を高めることができる。
また、反転役物72が第1反転位置D1にある状態で、7つの可動役物74,75,76,77が、収納位置E1では、反転役物本体72aの後側に隠れるように、コンパクトに邪魔にならないように折り畳むことができ、依って、反転役物72が第1反転位置D1から第2反転位置D2に切り換わり、7つの可動役物74,75,76,77が突如現れることで、更に、その後、7つの可動役物74,75,76,77が、展開位置E2で大きく展開することができるので、また、場合によりサブ画像表示装置99と協働して演出を行わせることで、インパクトのある役物演出を実現することができる。
役物作動手段78において、役物駆動手段80が、主動可動役物74を移動させ、役物連動手段81が、役物駆動手段80が主動可動役物74を移動させる動力により従動可動役物75,76,77を動作させるので、可動役物74,75,76,77を連動させて全体的に円滑に作動させ、また、第2可動役物52,53,54を作動させる為の電動モータや原点SWを別途設ける必要がなく、電動モータや原点SWの配線等を含む構造を簡単化でき、製造コスト的にも有利になる。
ここで、従来の液晶表示器で表示される3D画像は、立体的な画像であるが、あくまで液晶表示器の画面上の画像に過ぎないので、立体画像を空間に浮上した状態に表示することはできない。そのため、遊技機に3D画像を表示可能なサブ画像表示器を設けたとしても、体積型ディスプレイのように、立体画像等を空間に浮上した状態に表示することはできないから、斬新な迫力のある立体画像を表示するには限界がある。
本発明のサブ画像表示装置99によれば、サブ画像表示器100の画面の前面側に配置した2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103によって、サブ画像表示器100の画面に表示した特定の演出画像を、マイクロレンズ2次元アレイ103よりも前方の空間に浮上した状態のフローティング画像107cに変換して表示することができるため、3D画像等よりも格段に迫力のある斬新な演出画像を表示することができる。
装飾部材108の一部に目視用基準部材108aを構成するため、サブ画像表示装置99の画面に表示する特定演出画像とマッチする違和感のない目視用基準部材108aとすることができる。尚、目視用基準部材108aは複数設けてもよい。
前記サブ画像表示装置99を部分的に変更する例について説明する。
1)2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103に代えて、それと同等の機能を発揮する1層構造のマイクロレンズ2次元アレイを採用してもよい。
2)前記目視用基準部材108aを配置する位置は、画面の前方に限らず、画面の前方の近傍位置、つまり、前方から見るとき目視用基準部材108aが画面と重複する必要はなく、画面の近傍部に重複する位置であればよい。
3)前記実施例では、サブ画像表示装置99に2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103を組み込んだ例を示したが、遊技演出用の画像表示装置16に、前記2層構造のマイクロレンズ2次元アレイ103を組み込み、画像表示装置16で表示する画像をフローティング画像にして表示するように構成してもよい。その場合、遊技演出用の斬新なフローティング画像を遊技盤4の中央部に大きく表示できる。この場合、画像表示装置16を3Dの液晶表示器で構成すれば、3D画像のフローティング画像を表示可能になる。
ここで、従来の可動役物装置において、可動役物の取付ベースにサブ画像表示器を複数(例えば、4〜5本)のビスにより着脱可能に取付ける取付構造では、サブ画像表示器の取付けの際には、取付ベースにサブ画像表示器を位置決めして複数のビスを締結し、また、サブ画像表示器の交換や点検・補修等のために、複数のビスを締結解除して、取付ベースからサブ画像表示器を取外すことができる。
しかし、取付ベースにサブ画像表示器を複数のビスにより着脱可能に取付ける取付構造では、サブ画像表示器の取付け、及び取外しが、複数のビスの締結、及び締結解除の作業を要するので非常に面倒である。特に、サブ画像表示器を取付ける際には、取付ベースにサブ画像表示器を位置決めして複数のビスを締結する必要があるが、その位決めが、取付ベースやサブ画像表示器等の構成によって難しくなる虞もある。
本発明の取付構造110によれば、サブ画像表示装置99に設けられた第1爪部100e、及び反転役物本体72aに設けられた第1係合部111aを有し、第1爪部100eを第1係合部111aに上方から係合させることが可能な第1係合手段111と、サブ画像表示装置99に設けられた第2爪部100f、及び反転役物本体72aに設けられた第2係合部112aを有し、第1係合手段111により第1爪部100eを第1係合部111aに係合させた状態で、第2爪部100fを第2係合部112aに前方から係合させることが可能な第2係合手段112とを備えたので、上記課題を改善できる。
つまり、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aに取付ける際には、先ず、サブ画像表示装置99を多少前傾姿勢にして、サブ画像表示装置99の第1爪部100eを反転役物本体72aの第1係合部111aに上側から係合させ、次に、第1爪部100eを略中心にしてサブ画像表示装置99を後方へ傾動させて、画像表示装置99の第2爪部100fを反転役物本体72aの第2係合部112aに前側から係合させ、ここで、第1係合部111aを第1係合部111aに係合させた状態を保持して、第2爪部100fを第2係合部112aに容易に係合させることができる。このように、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aに容易に位置決めして取付けることができる。
第2爪部100fが第2係合部112aから係合解除しない限り、第1爪部100eが第1係合部111aから係合解除することはないので、そして、第2爪部100fの先端部に、第2係合部112aに係止解除可能に係止される係止爪115が設けられているので、特にビス等を用いなくても、係止爪115を第2係合部112aに係止させて、第2爪部100fが第2係合部112aから係合解除しないようにして、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aに固定することができる。
但し、サブ画像表示装置99と反転役物本体72aとを第2爪部100f及び第2係合部112aの近傍において固定する1つのビス113を備えている。依って、その1つのビス113を締結して、第2爪部100fが第2係合部112aから係合解除するのを確実に防止することができ、また、使用するビス113は1つだけであるので、その締結作業も面倒にならない。このように、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aに容易に且つ確実に固定することができる。
一方、サブ画像表示装置99の交換や点検・補修等のために、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aから取外す際には、先ず、1つのビス113を締結解除して、次に、係止爪115を第2係合部112aから係止解除させる。ここで、第2爪部100fは弾性変形可能に構成され、故に、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aに取付ける際には、第2爪部100fを弾性変形させて、係止爪115を第2係合部112aに係止させることができるが、反転役物本体72aに、第2爪部100fを弾性変形させて、係止爪115を第2係合部112aから係止解除させるように操作する工具を挿入する為の工具挿入孔116eが形成されている。
つまり、工具を用いて係止爪115を第2係合部112aから係止解除させつつ、第1爪部100eを略中心にしてサブ画像表示装置99を前方へ傾動させて、第2爪部100fを第2係合部112aから前側へ係合解除させ、サブ画像表示装置99を多少前傾姿勢にして、次に、第1爪部100eを第1係合部111aから上側へ係合解除させる。このように、サブ画像表示装置99を反転役物本体72aから容易に取外すことができる。
ここで、従来の遊技機において、駆動制御部側から可動役物側へ延びる複数のフレキシブルケーブルが、それらケーブルの幅方向両端同士を合わせて重ねたケーブル重層部を有するものでは、そのケーブル重層部において、可動役物を駆動する第1信号を伝送する第1フレキシブルケーブルの第1信号線と、画像表示器に演出画像を表示せる第2信号を伝送する第2フレキシブルケーブルの第2信号線とが接近していると、第2信号が第1信号によって影響を受けてノイズを発生し、演出画像の画質が劣化する虞がある。
そこで、ケーブル重層部において、第1,第2信号線が対応する位置にならないように、つまり相互に離隔した位置になるように配線されることが考えられるが、第1フレキシブルケーブルには、その略全幅に亙って第1信号線を含む複数の導線が配線され、また、第2フレキシブルケーブルには、その略全幅に亙って第2信号線を含む複数の導線が配線されると、第1,第2信号を相互に離隔させるのに限界がある。
本発明のパチンコ遊技機1によれば、電動モータ80aを駆動する為の第1信号を伝送する第1信号線141αを含む複数の導線141が配線された第1フレキシブルケーブル131と、サブ画像表示器100に演出画像を表示せる為の第2信号を伝送する第2信号線142αを含む複数の導線142が配線され、且つ第1フレキシブルケーブル131と同幅の第2フレキシブルケーブル132とが、それらケーブル131,132の幅方向両端同士を合わせて重ねた第1のケーブル重層部135を有し、第2フレキシブルケーブル132に、複数の導線142の配線領域142Aの幅方向片側おいて導線を配線しない所定幅の余白領域142Bを設けた。この場合、第2配線領域142Aをその幅方向中心Wo2がケーブル132の幅方向中心Co2からずれるように設けて、第2フレキシブルケーブル132に余白領域142Bを設けることができる。
第1配線領域141Aをその幅方向中心Wo1がケーブル131の幅方向中心Co1と一致するように設け、第1のケーブル重層部135において、第1フレキシブルケーブル131における複数の導線141の第1配線領域141Aと第2フレキシブルケーブル132における複数の導線142の第2配線領域142Aとを、第1配線領域141Aの幅方向中心Wo1と第2配線領域142Aの幅方向中心Wo2とがケーブル131,132の幅方向にずれるように設けるとともに、第1,第2信号線141α,142αが対応する位置にならないように配線されている。
ここで、第1,第2フレキシブルケーブル131,132が同幅であるので、第1のケーブル重層部135において、第1,第2フレキシブルケーブル131,132を、それらの幅方向両端同士を合わせて、所期の位置関係となるように容易に配設することができる。それで以て、前記のように、第2フレキシブルケーブル132に余白領域142Bを設けることで、第1,第2信号線141α,142αを従来よりも幅方向に相互に離隔する位置に配線することができ、つまり、サブ画像表示器100に表示する演出画像の画質がノイズにより劣化しないようにする対策を強化することができる。
また、第1配線領域141Aにおける複数の導線141を所定間隔おきに0.5mm ピッチで配線し、第2配線領域142Aにおける複数の導線142を前記同所定間隔おきに0.5mm ピッチで配線したので、第1のケーブル重層部135(第2のケーブル重層部136を除く)において、第1フレキシブルケーブル131の複数の導線141の被覆部分と、第2フレキシブルケーブル132の同数の複数の導線142の被覆部分とを夫々接触させ、それが抵抗となって、第1,第2フレキシブルケーブル131,132が幅方向へズレ難いようにして重ねられる。
更に、第3配線領域143Aにおける複数の導線143を前記所定間隔の約2倍の間隔おきに1mmピッチ(前記0.5mm ピッチの2倍(整数倍))で配線したので、第2のケーブル重層部136において、第1フレキシブルケーブル131の複数の導線141の被覆部分と、第3フレキシブルケーブル133の同数の複数の導線143の被覆部分とを夫々接触させ、また、第2フレキシブルケーブル132の同数の複数の導線142の被覆部分と、第3フレキシブルケーブル133の同数の複数の導線143の被覆部分とを夫々接触させ、それが抵抗となって、第1,第2,第3フレキシブルケーブル131,132,133が幅方向へズレ難いようにして重ねられる。
ここで、従来の可動役物装置において、可動役物を回動させる回動駆動手段のバックラッシュを除去するために、可動役物を常時一方の回動方向へ付勢する捩じりバネを設けることが考えられる。一般的な捩じりバネは、巻数が小さく、故に、小型であるので設置上有利であり、捩じりバネ定数が比較的大きくなっても、可動役物の回動角度(つまり、捩じりバネの最大捩じれ角)が小さい可動役物装置に対しては有効である。
しかし、可動役物の回動角度(例えは、本実施例に係る反転役物70の回動角度;約180度)が比較的大きい可動役物装置に対しては、可動役物の回動による捩じりバネの付勢力の変化が大きくなり過ぎるため、その付勢力に抗して可動役物を回動させる回動駆動手段の負荷が大きくなり、回動駆動手段の電動モータが脱調する虞があり、また、捩じりバネがへたり易く、長期使用により初期性能が維持され難いという課題が生じる。
本発明の可動役物装置18によれば、反転役物72を常時一方の回動方向へ付勢するコイルバネ155を備え、反転駆動手段73は、電動モータ73aにより回動されて、反転役物72に駆動力を伝達する軸部材151を有し、コイルバネ155は、軸部材151に外装され、一端部が軸部材151に係止され他端部が回動役物本体70aに係止されているので、上記課題を改善できる。
つまり、コイルバネ155の長さを長くし巻数を大きくして捩じりバネ定数を小さくすることができ、故に、反転役物70の回動角度;約180度が比較的大きいが、反転役物74の回動によるコイルバネ155の付勢力の変化が大きくなり過ぎるのを抑えて、コイルバネ155により適正な付勢力で反転役物74を回動付勢することができ、故に、反転駆動手段73の負荷が大きくなり、電動モータ73aが脱調することを防止し、また、コイルバネ155がへたり難く、長期使用に対しても初期性能が維持され易くなる。
しかも、コイルバネ155を軸部材151に外装して整然と配設することができ、コイルバネ155の一端部を軸部材151に直接固定するので、コイルバネ155に関する構造もシンプルになる。こうした効果を実現して、コイルバネ155により、反転駆動手段73に予圧をかけて、反転駆動手段73(ギヤ機構152)のバックラッシュ(作動クリアランス)を除去(吸収)することができる。
軸部材151を回動役物本体70aに回動自在に支持する第1,第2軸受け部153a,153bを間隔を空けて設け、コイルバネ155が軸部材151のうちの第1,第2軸受け部153a,153b間の軸部分に外装されている。つまり、軸部材151を回動自在に支持する支持機能を確実に確保した上で、軸部材151の前記軸部分を利用し、その軸部分にコイルバネ155を外装することができる。
反転駆動手段73は、電動モータ73aから軸部材151に駆動力を伝達するギヤ機構152を有するので、そのギヤ機構152のバックラッシュを除去することができ、また、軸部材151に反転役物72が固定的に連結されているので、反転駆動手段73、及び反転役物72と反転駆動手段73との連結をシンプルに構成することができる。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図62、図63に示すように、制御装置200は、遊技制御基板201、払出制御基板202、演出制御基板203、画像制御基板204、ランプ制御基板205を備え、これら制御基板201〜205に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板203は更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板201のコンピュータは、第1始動口SW10c、第2始動口SW10d,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、複数の一般入賞口SW14aからの信号、払出制御基板202からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板202、演出制御基板203に制御情報を出力する。
払出制御基板202のコンピュータは、遊技制御基板201からの制御情報、払出球検出SW206b、球有り検出SW206c、満タン検出SW206dからの信号を受けて、払出モータ206aを制御し、遊技制御基板201に制御情報を出力する。
演出制御基板203のコンピュータは、遊技制御基板201、画像制御基板204、ランプ制御基板205からの制御情報、演出ボタンSW6からの信号を受けて、画像制御基板204、ランプ制御基板205に制御情報を出力する。画像制御基板204のコンピュータは、演出制御基板203からの制御情報を受けて、遊技演出用の画像表示装置16、スピーカ207を制御し、演出制御基板203に制御情報を出力する。
ランプ制御基板205のコンピュータは、演出制御基板203からの制御情報、第1,第2の可動役物装置17,18(原点SW51c,71c,73c,78a)からの信号を受けて、遊技演出用の枠ランプ208a、盤ランプ208b、第1,第2の可動役物装置17,18(電動モータ51a,71a,73a,80a、サブ画像表示装置99、電飾装置141,142)を制御し、演出制御基板203に制御情報を出力する。尚、サブ画像表示装置99は、画像制御基板204のコンピュータにより制御されるようにしてもよい。尚、第1の可動役物装置17の電飾装置141は、電飾部52a,53a,54a,60a,61a,63a,64a,65a等により構成され、第2の可動役物装置17の電飾装置142は、電飾部74a,75a,76a,77a、サブ画像表示装置99に設けられた電飾部(図示略)等により構成されている。
図64に示すように、遊技制御基板201の主にコンピュータにより、図示の各手段210〜217,220〜227,230が構成されている。特図カウンタ手段210は、大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、夫々設定範囲内で微小時間毎に順次更新する。
特図取得手段211は、遊技球が第1始動口10aに入賞したときに第1特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段210により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第1特図判定情報として取得し、遊技球が第2始動口10b,11aの何れかに入賞したときに第2特図保留数が4未満の場合に特図始動条件が成立して、特図カウンタ手段210により更新された大当り判定値、特図判定値、リーチ判定値、変動パターン判定値を、1組の第2特図判定情報として取得する。
特図保留記憶手段212は、特図取得手段211により取得され且つ特図判定手段214(大当り判定手段214a)による判定に供していない第1,第2特図判定情報を夫々4個まで、つまり特図判定情報を合計8個まで記憶(保留)可能である。
特図保留消化手段213は、特図保留記憶手段212に記憶されている特図判定情報を、特別図柄の変動開始毎に順次1ずつ特図判定手段214による判定に供して特図保留記憶手段212から消去(保留消化)する。その際、特図保留記憶手段212に複数の特図判定情報が記憶されている場合、それら複数の特図判定情報を特図保留記憶手段212に記憶された順番(即ち、特図取得手段211により取得された順番)で消化する。
特図判定手段214においては、特図取得手段211により取得された特図判定情報に基づいて、詳しくは、特別図柄が変動表示される際、当該特別図柄の変動表示に係る特図判定情報、つまり特図保留消化手段213により消化された特図判定情報に基づいて、大当り判定手段214aが、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定し、特別遊技を行うと判定すると、図柄判定手段214bが、当該特別遊技中の大入賞口13aの開閉パターン、及び当該特別遊技終了後の遊技状態を判定する。
具体的に、先ず、大当り判定手段214aが、特図判定情報の大当り判定値に基づいて、特別遊技である大当り遊技を行うか否かを、また、大当り遊技と部類が異なる特別遊技である小当り遊技を行うか否かを判定する。この場合、図65に示すように、大当り判定テーブルとして低確テーブルと高確テーブルの何れかを用いて判定する。
低確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約1/320 の割合で大当り特定値(3,247 ・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、高確テーブルを用いる場合、大当り判定値が約10/320の割合で大当り特定値(3,7 ・・・)の何れかと一致すると、大当り遊技を行うと判定し、低確テーブルと高確テーブルの何れを用いる場合でも、大当り判定値が約3/320 の割合で小当り特定値(4,44・・・)の何れかと一致すると、小当り遊技を行うと判定する。
大当り遊技を行うと判定すると、図柄判定手段214bが、当該特図判定情報の特図判定値に基づいて、複数の大当り図柄(図66に示す大当り図柄A〜H)の何れか1つを選択する。ここで、その特図判定値が第1特図判定情報である場合は、図66に示す第1図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行い、第2特図判定情報である場合は、図66に示す第2図柄選択テーブルにより規定される選択率で図柄選択を行う。
特図表示制御手段215は、特図判定手段214による判定結果に基づいて、特図保留消化手段213により第1特図判定情報が消化されたことを契機に、第1特図表示器19aに第1特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させ、特図保留消化手段213により第2特図判定情報が消化されたことを契機に、第2特図表示器19bに第2特別図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
大当り判定手段214aにより大当り遊技を行うと判定されると、図柄判定手段214bにより選択された大当り図柄A〜Hの何れか1つを停止表示させ、小当り遊技を行うと判定されると、小当り図柄を停止表示させ、特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行わないと判定されると、ハズレ図柄を停止表示させる。
特別遊技実行手段216は、大当り判定手段214aにより特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行うと判定された場合、特図表示制御手段215により、当該判定結果を示す判定図柄、つまり図柄判定手段214bにより選択された判定図柄(大当り図柄、小当り図柄)が停止表示された後、その判定図柄に応じた開閉パターンで大入賞口13aを開閉させる遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)を行う。
図67に示すように、大当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、大当り図柄の種類に応じて図示のように設定され、小当り遊技中の大入賞口13aの開閉パターンは、大当り図柄D,E,G,Hに対応する開閉パターンと同様に設定される。
具体的に、16R(ラウンド)長期開放では、大入賞口13aが16Rに亙って開閉され、各ラウンドは、大入賞口13aを開放して開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば30秒経過するR終了条件が成立すると、大入賞口13aを閉塞して終了する。8R長期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、16R長期開放と同様のR終了条件が成立すると終了する。8R短期開放では、大入賞口13aが8Rに亙って開閉され、各ラウンドは開始後、大入賞口13aに遊技球が例えば10個入賞する、或いは例えば0.1 秒経過するR終了条件が成立すると終了する。
確率設定手段217は、大当り判定手段114aにより大当り遊技を行うと判定される大当り確率を、図65に示す低確テーブルを用いて第1の確率(約1/320 )又は図65に示す高確テーブルを用いて第1の確率よりも高い第2の確率(約10/320)に設定する。
一方、普図カウンタ手段220は、当り判定値、普図判定値を、夫々微小時間毎に順次更新する。普図取得手段221は、遊技球がゲート12を通過したときに普図保留数が4未満の場合に普図始動条件が成立して、普図カウンタ手段220により更新された当り判定値、普図判定値を、1組の普図判定情報として取得する。普図保留記憶手段222は、普図取得手段221により取得され且つ普図判定手段224による判定に供していない普図判定情報を4個まで記憶(保留)可能である。
普図保留消化手段223は、普図保留記憶手段222に記憶されている普図判定情報を普図表示器19cでの普通図柄の変動開始毎に順次1ずつ普図判定手段224による判定に供して普図保留記憶手段222から消去(保留消化)する。その際、普図保留記憶手段222に複数の普図判定情報が記憶されている場合、それら複数の普図判定情報を普図保留記憶手段222に記憶された順番(即ち、普図取得手段221により取得された順番)で消化する。
普図判定手段224は、普図始動条件の成立により普図取得手段221により取得された普図判定情報に基づいて、詳しくは、普通図柄が変動表示される際、当該普通図柄の変動表示に係る普図判定情報、つまり普図保留消化手段223により消化された普図判定情報に基づいて、補助遊技を行うか否かを判定する。
普図表示制御手段225は、普図判定手段224による判定結果に基づいて、普図保留消化手段223により普図判定情報が消化されたことを契機に、普図表示器19cに普通図柄を変動表示させた後に当該判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。普図判定手段224により補助遊技を行うと判定された場合には、当り図柄を停止表示させ、補助遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段226は、普図判定手段224により補助遊技を行うと判定された場合、普図表示制御手段225により、その判定結果を示す判定図柄、つまり当り図柄が停止表示された後、第2始動口11aを開閉させる補助遊技を行う。
作動モード設定手段227は、図68に示すように、第2始動口作動モードとして、第2始動口11aを開状態に作動させ難い低作動モード又は開状態に作動させ易い高作動モードを設定する。
具体的に、低作動モードでは、普図判定手段224により補助遊技を行うと判定される当り確率が1/10、普図表示器19cでの普通図柄の普図変動時間が12秒、補助遊技中の第2始動口11aの始動口開閉パターンが0.1 秒×1 回に設定され、高作動モードでは、当り確率が10/10 、普図変動時間が0.5 秒、始動口開閉パターンが2.0 秒×3 回に設定される。
遊技状態制御手段230は、複数の遊技状態(図69示す通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態)の何れか1つを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には通常遊技状態を設定する。
図69に示すように、通常遊技状態、時短遊技状態が設定された場合、確率設定手段217により第1の確率(約1/320 )が設定され、潜確遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、確率設定手段217により第2の確率(約10/320)が設定される。また、通常遊技状態、潜確遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段227により低作動モードが設定され、時短遊技状態、確変遊技状態が設定された場合、作動モード設定手段227により高作動モードが設定される。
遊技状態制御手段230は、特別遊技実行手段216により大当り遊技が行われた場合、その大当り遊技終了後の遊技状態を図67に示すように設定変更する。大当り図柄A〜Cの何れかが停止表示されて、所謂「確変大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、大当り図柄A,Bの停止からは、その後、特図表示器19a,19bでの特別図柄の特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行され、大当り図柄Cの停止からは、その後、特図変動回数が50回に達すると、潜確遊技状態へ移行され、更に、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Dが停止表示されて、所謂「突確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に確変遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Eが停止表示されて、所謂「潜確大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に潜確遊技状態(又は確変遊技状態)が設定され、その後、特図変動回数が10000 回に達すると、通常遊技状態へ移行される。
大当り図柄Fが停止表示されて、所謂「通常大当り」になった場合、また、大当り図柄Gが停止表示されて、所謂「突時大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に時短遊技状態が設定され、その後、特図変動回数が50回に達すると、通常遊技状態へ移行される。大当り図柄Hが停止表示されて、所謂「突通大当り」になった場合、当該大当り遊技終了後に通常遊技状態が設定される。小当り図柄が停止表示されて、所謂「小当り」になった場合、当該小当り遊技終了後に当該小当り遊技開始前の遊技状態が設定される(即ち、遊技状態は設定変更されない)。
図64に示すように、演出制御基板203、画像制御基板204、ランプ制御基板205のコンピュータ等により、遊技演出を演出手段250(画像表示装置16、第1,第2の可動役物装置17,18、スピーカ207、ランプ208a,208b)に行わせる演出制御手段240が構成され、その演出制御手段240は、図柄変動演出制御手段241、特別遊技演出制御手段242、役物制御手段243を備えている。
図柄変動演出制御手段241は、特図判定手段214による判定結果に基づいて、特図表示制御手段215により特別図柄が変動表示されているときに、図70(1)に示す複数の図柄変動演出(図柄変動演出1,2,3・・・n)の中から選択した図柄変動演出を行わせる。各図柄変動演出は、特図判定手段214による判定結果(特別遊技を行うと判定された期待度)を示唆するように行われる。
特別遊技演出制御手段242は、特別遊技実行手段216により特別遊技(大当り遊技、小当り遊技)が行われているときに、図70(2)に示す複数の特別遊技演出(特別遊技演出1,2,3・・・n)の中から選択した特別遊技動演出を行わせ、その特別遊技の最後に、図70(3)に示す複数のエンディング演出(エンディング演出1,2,3・・・n)の中から選択したエンディング演出を行わせる。
役物制御手段243は、図柄変動演出制御手段241により行われている特定の図柄変動演出において、特図判定手段214による判定結果(特別遊技を行うと判定された期待度)を示唆するように、或いは、特別遊技演出制御手段242により行われている特定の特別遊技演出や特定のエンディング演出において、第1,第2の可動役物装置17,18の少なくとも一方を作動させるように制御する。
さて、図柄変動演出制御手段241は図柄変動演出において、また、特別遊技演出制御手段242は特別遊技演出とエンディング演出において、基本的に、画像表示装置16に演出画像(選択された遊技演出)を常時表示させるが、更に第2の可動役物装置18のサブ画像表示装置99にも演出画像(選択された遊技演出)を表示させ、更にそこで、役物制御手段243が、第2の可動役物装置18を作動させる(サブ画像表示装置99と共に回動役物70、反転役物72を動作させる)場合がある。
例えば、図71に示すように、サブ画像表示装置99に演出画像を表示させる図柄変動演出としては、図示の特定の図柄変動演出1〜5の何れかが行われる。尚、基本的に、特定の図柄変動演出1→2→3→4→5の順で、特別遊技期待度(特別遊技を行うと判定された期待度)が高くなるようにしている。
特定の図柄変動演出1では、回動役物70は第1回動位置C1に、反転役物72は第1反転位置D1に夫々停止される。特定の図柄変動演出2では、回動役物70は第1回動位置C1に停止され、少なくともサブ画像表示装置99に演出画像が表示されているとき、望ましくは極力早い段階で、反転役物72は第1反転位置D1付近で数回(例えば、1〜3回)揺動(往復回動)される。
特定の図柄変動演出3では、回動役物70は第1回動位置C1から第2回動位置C2へ回動され、反転役物72は第1反転位置D1に停止され、その後、回動役物70は第2回動位置C2から第1回動位置C1へ回動される。特定の図柄変動演出4では、図柄変動演出3と同様、回動役物70は第1回動位置C1から第2回動位置C2へ回動され、その後、少なくともサブ画像表示装置99に演出画像が表示されているとき、望ましくは極力早い段階で、反転役物72が第1反転位置D1付近で数回揺動され、その後、回動役物70は第2回動位置C2から第1回動位置C1へ回動される。
●[ 表示位置から非表示位置へ反転する際に画面をブラックアウト表示制御]
特定の図柄変動演出5では、特定の図柄変動演出4と同様、回動役物70は第1回動位置C1から第2回動位置C2へ回動され、その後、少なくともサブ画像表示装置99に演出画像が表示されているとき、望ましくは極力早い段階で、反転役物72は第1反転位置D1付近で数回揺動され、その後、反転役物72は第1反転位置D1から第2反転位置D2へ回動され、その反転役物72の第1反転位置D1から第2反転位置D2への回動時に、サブ画像表示装置99の画面が暗転表示(つまりブラックアウト)される。
その後、前記のように、可動役物74,75,76,77は収納位置E1から展開位置E2へ作動されるが、次に、可動役物74,75,76,77は展開位置E2から収納位置E1へ作動されてから、反転役物72は第2反転位置D2から第1反転位置D1へ回動され、その後、回動役物70は第2回動位置C2から第1回動位置C1へ回動される。反転役物72の第2反転位置D2から第1反転位置D1への回動時以降、サブ画像表示装置99に演出画像が再び表示されてもよい。
ここで、特定の図柄変動演出2,4,5において、反転役物72を第1反転位置D1付近で揺動されることで、サブ画像表示装置99と装飾部材108とが相対移動され、これにより、遊技者が装飾部材108の目視用基準部108aに目を引かれ、つまり、マイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍において、フローティング画像107cを見る際に眼の焦点をフローティング画像107cに合せ易くなる。
尚、実施例では、反転役物72を移動させて、サブ画像表示装置99と装飾部材108とを相対移動させているが、装飾部材108を移動させて、サブ画像表示装置99と装飾部材108とを相対移動させてもよい。また、実施例では、通常は(反転役物72が第1反転位置D1にあるとき)、装飾部材108の目視用基準部108aは、マイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍に位置しているが、装飾部材108を移動させるようにした場合、通常はマイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍から離れて位置し、フローティング画像107cを表示させる場合に、マイクロレンズ2次元アレイ103の前側又は前側近傍に移動させてもよい。
ここで、メイン画像表示器の前方において回動可能に設けられたサブ画像表示器を有する可動役物装置では、サブ画像表示器に演出画像を表示させた状態で、サブ画像表示器を前向位置から後向位置へ回動させると、その演出画像の表示が、遊技者の見えないところで行われることになるので無駄であるし、メイン画像表示器の画面に映り込む(メイン画像表示器の画面で反射する)と、メイン画像表示器に表示させる演出画像の邪魔になり、その演出画像を見えづらくする。
本発明の演出制御手段240によれば、画像表示装置16とサブ画像表示装置99に演出画像を夫々表示させた状態から、サブに画像表示装置99(反転役物72)を第1反転位置D1から第2反転位置D2へ回動させると共に、当該回動時に、サブ画像表示装置99の画面を暗転表示させる演出制御を実行可能であるので、上記課題を改善できる。
ところで、第1,第2の演出役物装置17,18は、その両方が動作すると相互干渉する可能性がある。そこで、演出制御手段240は、第1,第2の演出役物装置17,18の両方が動作して相互干渉する虞がある場合、第1,第2の演出役物装置17,18の少なくとも一方の動作を制限するようにしてもよい。
具体的に、演出制御手段240は、1の図柄変動演出において、第1の演出役物装置17→第2の演出役物装置18の順で動作させる場合、第1の演出役物装置17において、役物本体60を初期位置A0から第1又は第2又は第3進出位置A1又はA2又はA3へ移動させた後、初期位置A0へ戻すまでは、第2の演出役物装置18において、回動役物70を第1回動位置C1から第2回動位置C2へ回動させないように制限する。
或いは、演出制御手段240は、1の図柄変動演出において、第2の演出役物装置18→第1の演出役物装置17の順で動作させる場合、第2の演出役物装置18において、回動役物70を第1回動位置C1から第2回動位置C2へ回動させた後、第1回動位置C1へ戻すまでは、第1の演出役物装置17において、役物本体60を初期位置A0から第1又は第2又は第3進出位置A1又はA2又はA3へ移動させないように制限する。
但し、演出制御手段240は、第1,第2の演出役物装置17,18が相互干渉しない範囲で、第1の演出役物装置17を通常に動作させているときに、第2の演出役物装置18を動作させるように動作制限してもよいし、第2の演出役物装置18を通常に動作させているときに、第1の演出役物装置17を動作させるように動作制限してもよい。
以上説明したパチンコ遊技機1の全体的な作用・効果は次の通りである。
遊技者は、通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の左側を落下するように、遊技球を発射させる所謂左打ちにより遊技を行い、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されているとき、或いは大当り遊技が行われているときには、発射ハンドル7を操作して遊技球がセンタ役物15の右側を落下するように、遊技球を発射させる所謂右打ちにより遊技を行う。
左打ちにより振分装置20、つまり第1,第2始動口10a,10bを狙うことができ、第1特図保留数が4未満のときに、遊技球が第1始動口10aに入賞すると、第1特図判定情報が取得され特図保留記憶手段212に記憶され、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口10bに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段212に記憶される。
右打ちにより第2始動口11a、ゲート12を狙うことができ、第2特図保留数が4未満のときに、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、第2特図判定情報が取得され特図保留記憶手段212に記憶され、普図保留数が4未満のときに、遊技球がゲート12を通過すると、普図判定情報が取得され普図保留記憶手段222に記憶される。
普図保留記憶手段222に記憶された普図判定情報は、普通図柄の変動開始毎に順次消化(消去)されて、当り抽選が行われ、その当り抽選で当選した場合、普図表示器19cに当り図柄が変動停止後、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
通常遊技状態又は潜確遊技状態が設定されている場合、右打ちを行っても振分装置20から第1,第2始動口10a,10bへの遊技球の入賞を殆ど期待できないうえ、第2始動口作動モードとして低作動モードが設定され、第2始動口11aへの遊技球の入賞も殆ど期待できないため、左打ちにより所有の遊技球の数を減らしながら遊技を行い、時短遊技状態又は確変遊技状態が設定されている場合、第2始動口作動モードとして高作動モードが設定され、右打ちを行って第2始動口11aへの比較的多くの遊技球の入賞を期待できるため、右打ちにより所有の遊技球の数を略維持して遊技を行うことができる。
特図保留記憶手段212に記憶された特図判定情報は、特別図柄の変動開始毎に順次消化(消去)され、その際、特図保留記憶手段212に複数の特図判定情報が記憶されている場合には、それら複数の特図判定情報は取得された順番で消化されて、大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選した場合、特図表示器19a,19bcの何れかに大当り図柄が変動停止後、大入賞口13aが開放する大当り遊技が発生する。
大当り遊技では、変動停止した大当り図柄の種類によって、16R長期開放、8 R長期開放、8 R短期開放の何れかが選択実行され、右打ちにより、16R長期開放では、例えば約2000個の遊技球を獲得でき、8 R長期開放では、例えば約1000個の遊技球を獲得でき、8 R短期開放では、遊技球を実質獲得できない。また、変動停止した大当り図柄の種類によって、当該大当り遊技終了後の遊技状態として、通常遊技状態、時短遊技状態、潜確遊技状態、確変遊技状態の何れかが選択設定される。
大当り遊技、及び大当り遊技終了後の遊技状態について、第2特図判定情報(第2始動口10b,11aへの遊技球の入賞)に基づいて大当り抽選で当選した場合、第1特図判定情報(第1始動口10aへの遊技球の入賞)に基づいて大当り抽選で当選した場合よりも、より遊技者に有利になる割合が高くなる。左打ちにより、振分装置20により複数の遊技球が第1,第2始動口10a,10bに交互に入賞して、第1特図判定情報に基づく大当り抽選と第2特図判定情報に基づく大当り抽選とが交互に行われる一方、時短遊技状態又は確変遊技状態における右打ちにより、複数の遊技球が第2始動口11aに連続的に入賞して、第2特図判定情報に基づく大当り抽選が連続的に行われる。
一方、特別図柄が変動表示されているときには図柄変動演出が、また、特別遊技が行われているときには特別遊技演出とエンディング演出が、夫々、画像表示装置16での表示を主体に行われ、遊技性並びに遊技興趣が高められ、更に、特定の図柄変動演出において、大当り抽選の結果(大当り期待度)を示唆するように、或いは、特定の特別遊技演出や特定のエンディング演出において、第1,第2の可動役物装置17,18の少なくとも一方が作動して、演出効果が高められる。
第1,第2の可動役物装置17,18の各々について、例えば、図柄変動演出において、動作した場合に動作しなかった場合よりも「大当り」と判定された大当り期待度が高くなるように、また、その動作態様によって大当り期待度が異なるようにして、演出効果を一層高めることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。
1 パチンコ遊技機
4 遊技盤
4a 遊技領域
10a 第1始動口(第1始動領域)
10b 第2始動口(第2始動領域)
20 振分装置
21 ベース部材
22 ケース部材
23 導入通路
23a 導入口
24 第1誘導通路
25 第2誘導通路
30 振分手段
31 回動部材
31c〜31e 羽根
32a 第1磁石(固定磁石)
32b 第2磁石(可動磁石)
33a 受容部
34 軸部材
35 ボス部
37a 磁石収容部
38 キャップ部材
38a キャップ部
72 反転役物(可動役物,演出役物)
72a 反転役物本体(取付ベース)
73 反転駆動手段(相対移動手段,回動駆動手段)
73a 電動モータ(駆動部)
74,75,76,77 可動役物
99 サブ画像表示装置(表示装置,画像表示装置)
100 サブ画像表示器(画像表示器)
100e 第1爪部
100f 第2爪部
103 マイクロレンズ2次元アレイ
108 装飾部材
108a 目視用基準部材
110 取付構造
111 第1係合手段
111a 第1係合部
112 第2係合手段
112a 第2係合部
113 ビス(締結手段)
116e 工具挿入孔
131 第1フレキシブルケーブル
132 第2フレキシブルケーブル
135 第1のケーブル重層部
141,142 導線
141α 第1信号線
142α 第2信号線
142A 第2配線領域
142B 第2余白領域
151 軸部材
152 ギヤ機構
153a 第1軸受け部(第1枢支部)
153b 第2軸受け部(第2枢支部)
155 コイルバネ(付勢手段,弾性部材)
205 ランプ制御基板(駆動制御手段)
240 演出制御手段

Claims (1)

  1. 演出画像を表示させる為の第1画像表示器と、
    前記第1画像表示器の前方において画面が前方へ向く前向位置と後方へ向く後向位置とに亙って回動可能に設けられ第2画像表示器と
    記第1,第2画像表示器を制御する演出制御手段とを備え、
    前記第2画像表示器は、少なくも一部が相互に重なる収容状態と連設状態とに作動可能な複数の可動役物を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記複数の可動役物を前記収容状態にして前記第2画像表示器を前記前向位置から前記後向位置へ回動させると共に前記第2画像表示器の画面を暗転表示させ、前記複数の可動役物を前記収容状態から前記連設状態へ作動させて遊技の進行に応じた遊技演出を行わせる演出制御を実行可能であることを特徴とする遊技機。
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