JP6173376B2 - 同一人物検出方法及び同一人物検出システム - Google Patents

同一人物検出方法及び同一人物検出システム Download PDF

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Description

本発明は、複数の単眼のカメラを連携させて広域に亘って同一人物の行動を追跡して監視するための同一人物検出方法及び同一人物検出システムに関する。
カメラ画像を用いた人物検出システムは、例えば、店舗の客数カウントなどの用途に用いられ、店舗の来客パターンの分析などに利用される。人物検出システムとして、例えば、カメラで人物を検出する場合、予め人物モデルを設定しておいて、カメラ画像中からこの人物モデルと合致する画像を検出することで人物を検出するようにした人物検出方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、カメラ画像の3次元座標系を平面地図などの2次元座標系へと位置付ける技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3406587号公報 特開2006−338123号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように、カメラ画像に人物モデルを当て嵌めてカメラ画像上の人物をその頭部や上半身を識別することでその位置を検出する方法では、実際の人物の身長が設定した人物モデルの身長と異なる場合には、カメラ画像上では実際の位置よりもカメラから遠い位置に、或いは、カメラに近い位置に認識されてしまう(図3参照)。そのため、カメラ画像上での位置座標を平面地図である見取り図上の位置座標へと位置付ける際に、人物の身長によって見取り図上の人物の位置にずれが生じる。その結果、複数のカメラを連携させて広域に亘って人物を検出及び追跡する場合、人物が複数のカメラの視野領域を通過すると人物の同一性の判定が困難となり、その人物を見失ってしまうという問題が生じ得る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、カメラ画像上で検出した人物を監視領域の2次元見取り図上の位置に対応付ける場合に、カメラ間における同一人物の対応づけを可能とする同一人物検出方法及び同一人物検出システムを提供することを目的とする。
本発明の同一人物検出方法は、
複数のカメラの視野領域が設定される監視領域に対して各カメラで撮像したカメラ画像の各々において身長が予め設定された人物モデルと照合して人物を検出し、
検出された人物のカメラ画像上での位置座標を求め、
前記各カメラ画像上での人物の位置座標を前記監視領域の2次元平面地図となる1つの見取り図上の位置座標に非線形写像学習により変換して前記カメラ画像上の人物を前記見取り図上に位置付け、
隣接する2つのカメラ間では重複する視野領域を有し、
前記重複視野領域内で2つのカメラの各々が検出する複数の人物に対して、前記人物間の近接性に基づいて実際の位置が近い人物同士を同一人物であると判定する方法であり、
前記人物の同一性の判定は、
前記見取り図上に位置づけされている複数の人物の各々に対して、人物の検出位置を中心とし、該人物を検出しているカメラのカメラ位置と該人物の検出位置とを結ぶ直線に沿って延びる等確率楕円を生成して、前記各等確率楕円の重複部分又は前記等確率楕円を囲う外接矩形領域の各々の重複部分における確率分布に基づくスコアが最も高い人物同士を同一人物と判定することを特徴とする。
また、本発明の同一人物検出システムは、
複数のカメラの視野領域が設定される監視領域に対して隣接する2つのカメラで検出された複数の人物の同一性を判定して監視領域内の同一人物を検出する同一人物検出システムであって、
隣接する2つのカメラ間で重複する視野領域を有するように配置されるカメラを有し、カメラで撮像したカメラ画像において身長が予め設定された人物モデルと照合して人物を検出し、前記カメラ画像上での人物の位置座標を求める画像処理装置を複数備えると共に、
前記各カメラ画像上での人物の位置座標を受け取って、前記監視領域の2次元平面地図となる1つの見取り図上の位置座標に非線形写像学習により変換して前記カメラ画像上の人物を前記見取り図上に位置付けする人物管理装置を備え、
前記人物管理装置は、
前記非線形写像学習により前記各カメラ画像上での人物の位置座標を前記見取り図上の座標に変換するマッピング手段と、
前記重複視野領域内で隣接する2つのカメラの各々が検出した複数の人物に対して同一性の度合いを投票する同一人物投票手段と、
同一人物投票手段の結果に基づいて、前記重複視野領域内で検出された複数の人物に対し、前記人物間の近接性に基づいて実際の位置が近い人物同士を紐付けして同一人物と判定する同一人物紐付手段とを有して、
前記見取り図上において異なるカメラで検出された人物間で同一人物を検出するように構成され
前記同一人物投票手段は、前記見取り図上に位置づけされている複数の人物の各々に対して、人物の検出位置を中心とし、該人物を検出しているカメラのカメラ位置と該人物の検出位置とを結ぶ直線に沿って延びる等確率楕円を生成し、
前記同一人物紐付手段は、前記各カメラの前記重複視野領域内で検出された人物間の同一性の判定を、前記各等確率楕円の重複部分又は前記等確率楕円を囲う外接矩形領域の各々の重複部分における確率分布に基づくスコアが最も高い人物同士を同一人物と判定することを特徴とする。
本発明の同一人物検出方法及び同一人物検出システムによれば、カメラ画像上で検出した人物を監視領域の2次元見取り図上の位置に対応付ける場合にカメラ間での同一人物の対応付けを簡単かつ確実に行うことができる。従って、広域の監視領域に対しても複数のカメラを連携させて高精度の人物検出及び人物追跡が可能なシステムを構築することができる。
本発明の同一人物検出方法を用いた同一人物検出システムを示す全体構成図である。 本発明の同一人物検出方法を用いた同一人物検出システムを示すブロック図である。 検出人物と人物モデルとの身長の関係を示す説明図である。 2つのカメラの重複視野領域で複数の人物が認識された状態を示す構造図である。 2つのカメラの重複視野領域で複数の人物が認識されて見取り図上に位置付けされて、カメラ毎に認識位置がずれている状態を示す説明図である。 2つのカメラの重複視野領域で認識された人物の同一性の判定を示すフローチャートである。 検出された人物の検出位置における等確率楕円を示す説明図である。 等確率楕円と身長の確率分布の関係を示す説明図である。 異なるカメラで生成された等確率楕円の重複状態を示す説明図である。 2つのカメラの重複視野領域で認識された複数の人物の検出位置をカメラ毎に算出した等確率楕円の状態を示す説明図である。
以下に、本発明に係る同一人物検出方法を実施する同一人物検出システムの実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
同一人物検出システム1は、図1に示すように、複数のカメラCの視野領域Fで設定される監視領域Mに対して隣接する2つのカメラCで検出された複数の人物の同一性を判定して監視領域M内で同一人物を検出して監視するシステムである。
同一人物検出システム1は、監視領域Mの一部を撮像する単眼のカメラCを有し、カメラCで撮影したカメラ画像から人物を検出する処理を行う画像処理装置2を複数台備えると共に、各画像処理装置2で処理した画像データを入手して、監視している店舗などの監視領域Mの平面地図である見取り図上に検出した人物の位置を対応付けする人物管理装置3とを備える。
同一人物検出システム1は、複数台のカメラCを協調動作させるのであるが、まず、カメラC毎に見取り図上で同一人物の監視を行い、さらに、隣り合う2つのカメラ間で重複する視野領域Vを設けて、監視領域Mの単一の見取り図上で同一人物を追跡して監視を行う。
各画像処理装置2は、図1及び図2に示すように、所定の視野領域Fを撮影するカメラCが取り付けられる共に、撮影したカメラ画像から人物を認識する人物認識手段21と、カメラ画像上で認識した人物の座標を算出する人物座標算出手段22と、算出された人物座標を人物管理装置3に出力する人物座標出力手段23とを備える。
各画像処理装置2は、図1に示すように、隣り合う2つのカメラCの視野領域Fが端部で重なって重複視野領域Vが形成されるように天井に固定される。
また、人物管理装置3は、図1及び図2に示すように、各画像処理装置2とネットワークで接続されるパーソナルコンピューターから構成されており、人物座標取得手段31と、マッピング手段32と、同一人物投票手段33と、同一人物紐付手段34と、結果出力手段35とを有する。
[人物の検出]
各画像処理装置2は、人物認識手段21において、ベクトル焦点法(特許文献1参照)等を用いてカメラ画像中の人物を身長が予め設定されている人物モデルと照合することにより人物を認識して検出する。そして、認識された人物のカメラ画像上での位置座標を人物座標算出手段22により算出するのであって、この検出人物の位置座標は、検出した位置における人物モデルの足下の位置をカメラ画像上の位置座標として算出して記録する。算出された人物の位置座標は、人物座標出力手段23からネットワークを介して人物管理装置3の人物座標取得手段31に出力される。
なお、本実施形態では、図3に示すように、人物モデルとカメラ画像上の人物との照合は、人物モデルの頭部を基準にして行い、カメラ画像上の人物の身長と人物モデルの身長とが一致しなくても人物モデルの身長と同じ身長を有する人物として検出され、身長が人物モデルと異なっても全て同じ位置Pに足元があるとして検出される。
[非線形写像による見取り図への位置付け]
本実施形態の同一人物検出システム1は、まず、人物管理装置3の人物座標取得手段31によって、各画像処理装置2からカメラ画像上での検出人物の位置座標を取得する。
そして、マッピング手段32により検出した人物のカメラ画像上の位置座標を非線形写像により、監視している店舗などの見取り図である2次元平面地図上に位置座標を対応付けして、この見取り図上に検出された人物を位置付けする。
本実施形態の同一人物検出システム1では、非線形写像として、複数の線形写像で非線形写像を近似させる線形回帰木を用いる(特許文献2参照)。
具体的には、2次元のカメラ画像と2次元の見取り図の間で複数の対応点を与えてカメラ画像から見取り図への線形写像を求め、非線形写像を線形写像で近似して線形回帰木を構築しておく。
線形回帰木を求めるには、近似誤差が許容誤差以上であれば、カメラ画像を2つの領域に分割し、近似誤差が許容誤差以下になるまで領域を分割していく。この分割の状態が回帰木で表現され、近似誤差が許容誤差以下のとき、回帰木の終端ノードにその回帰係数を保存する。
さらに、近似誤差が許容誤差以下となると、分割した領域を併合していくのであって、併合により近似誤差が許容誤差以下となる場合に併合して、併合したときのカメラ画像から見取り図への線形写像を求める。併合を繰り返すことにより、最終的な回帰木を構築しておく。
まず、各カメラ画像から見取り図への点の位置付けを行う場合、線形回帰木を用いてマッピング手段32により、予め各カメラ画像と見取り図との間で数箇所の点で対応付けを行い、大まかな調整を行っておく。
そして、カメラC毎にカメラ画像から人物が検出されると、予め対応付けした複数点に基づいて、検出されたカメラ画像上の人物の座標を線形回帰木により見取り図上の座標に変換する。
[検出人物のID付け]
さらにカメラC毎に検出した人物にIDを付与して、IDを有する人物を各カメラCの視野領域内で追跡して監視し続ける。
具体的には、見取り図上において、カメラC毎に現時刻で検出された人物と1時刻前に検出された人物との間で、距離が最も近い人物を同一人物とみなして、同じIDを付与して人物の追跡を行う。
[重複視野領域での同一人物の判定]
次に、見取り図上へ位置付けされた検出人物について、異なるカメラCで検出された複数の人物の近接性を見取り図上の重複視野領域V内で評価することで、同一人物であることを判定する。
具体的には、同一人物投票手段33及び同一人物紐付手段34により、各カメラ画像の視野領域F内でIDが付与された人物が、カメラC間で同一のIDとなるようにIDを対応付けする。
例えば、図4に示すように、画像処理装置AのカメラCと画像処理装置BのカメラCの重複視野領域Vで検出された人物が複数(図4では3人)いる場合、図5に示すように、画像処理装置Aで検出された人物をA1,A2,A3とし、画像処理装置Bで検出された人物をB1,B2,B3とする。
図5に示すように、見取り図上の重複視野領域Vに対応する部分を矩形領域として設定し、この矩形領域を追跡対象の同一性を判定するための仮想ゲートVとする。この仮想ゲートV内において、同一人物であるか否かを判定して、同一人物のIDの対応付けを行う。仮想ゲートVを設けることにより、追跡対象の同一性の判定を行う際に必要な計算を省くことができる。
同一人物の対応付けについて図6のフローチャートと図7から図10の同一判定のための説明図に基づいて説明する。
まず、図5に示す仮想ゲートV内において、認識された人物が存在するか否かの判定が行われる(図6のステップS11)。人物が存在しない場合には(ステップS11でNo)、重複視野領域Vにおいて異なるカメラC,C間で人物の移動が無いと判定されて同一人物の対応付けは終了する。
また仮想ゲートVに認識された人物が存在する場合には(ステップS11でYes)、実際の人物位置の近さを計算し、仮想ゲートVで認識された各カメラC,Cの人物が同一人物であるか否かの判定を行う。
まず、図7に示すように、認識された人物それぞれに対して、人物位置Pとカメラ位置Cとを結ぶ直線に沿って延びる等確率楕円を生成して、検出位置Pを中心とするガウス関数により、実際の人物位置の近さを計算する(ステップS12)。
等確率楕円は、図7のように標準偏差σ,σと単位ベクトルφ,φによって表される。これらのパラメータを求めることにより、等確率楕円を生成することができる。
そして、標準身長に対する身長の変動幅が高低とも等しい場合には、それを床面に射影するとカメラに近い方の変化幅は小さく、遠い方は大きいため、等確率楕円はこの近似になる。σ,φは身長による検出位置のズレが起こりうる範囲を表している。ここで、人間の身長の分布が平均μ、標準偏差σのガウス関数になると仮定する。
そして、等確率楕円と身長のガウス関数は、図8のような関係になると考えられる。この図8の概念図において、P(x)は、位置Pにいる身長xの人物が検出される位置を示している。つまり、σは、身長x=μ+nσの人物に関する検出位置のズレ量に等しいと考えることができる。ここで、nは等確率楕円の長さに関するパラメータである。
[身長差による検出位置のズレ]
ところで、画像処理装置2で検出される人物は、図3に示すように、身長の大きさに関係なく人物モデルの身長と同じ身長を有する人物として検出されて、全て同じ位置Pに足元があると検出されてしまう。
具体的に説明すると、実際の人物の身長が、人物モデルの身長と異なる場合には、人物モデルと同じ身長を有する人物の頭部H2とカメラ位置Cとを結ぶ直線上に、実際の人物の頭部H1又はH3が位置することになる。その結果、検出された人物と人物モデルの身長が異なる場合には、検出位置Pが実際の人物の位置からずれてしまうことになる。
このずれは、次の式(1)で表される。なお、Hはカメラの高さ、Tは人物モデルの身長、xは実際の人物の身長、dはカメラ位置Cと人物モデルの検出位置Pの見取り図上における距離を示す。
Figure 0006173376
そして、人物モデルと実際の検出人物との身長差による検出位置の実際の位置ズレを考慮して、等確率楕円のσ及びφは、前述の式(1)を用いて式(2)及び式(3)のように表すことができる。
Figure 0006173376
Figure 0006173376
なお、σ2,φ2は、φ方向以外の検出位置のズレの範囲を表している。これには、見取り図への位置付けの精度が影響し、単純には計算できない。そのため、σ2はσよりも小さい任意の定数とする。また、φ2は、φφ2=0を満たし、||φ2||=1である。
以上のパラメータを用いて、この等確率楕円を持つ2次元ガウス関数g(x)を次の式(4)及び式(5)で計算する。
Figure 0006173376
Figure 0006173376
このように、人物の検出位置は、人物モデルと検出人物との身長差により実際の位置よりもずれることがあるので、この位置ズレを考慮して、実際の位置が近い人物同士を同一人物とみなす。
同一人物の判定にあたり、仮想ゲートVから出た人物(A1又はA2又はA3)に対して、仮想ゲートV内にいた間、その人物(A1又はA2又はA3)と他のカメラCで検出した人物(B1又はB2又はB3)の実際の位置が、どの程度近かったかを計算する。
そのために、異なるカメラC,Cで検出された人物毎に等確率楕円が重なるか否かの判定を行う(ステップS13)。
図9に示すように、仮想ゲートVにおいて、等確率楕円が重なる場合には(ステップS13でYes)、同一人物投票手段33を用いて等確率楕円の重なりから人物間のスコア(2人物がどれだけ同一人物かを表す指標)を計算して、近接する人物座標に対して相互に投票を行う(ステップS14)。
例えば、図9に示すように、カメラCで検出された人物(ID:x=A1)が仮想ゲートVから出たとき、以下の式(6)の条件を満足するカメラC以外のカメラCで検出された人物のID:y(x)=B1を求めて、ID:x=A1の人物にID:y(x)=B1の人物を対応付ける。
Figure 0006173376
但し、Sは、人物(ID:x)が仮想ゲートVの内部で検出された全ての人物のIDの集合を示す。
また、G(id,t)は、時刻tにおける人物(ID:id)に関する確率分布を示す。Score(G(a,t),G(b,t))は、異なるカメラで検出された2人物(ID:a,b)間のスコアを示し、次の式(7)及び式(8)で計算される。
Figure 0006173376
Figure 0006173376
特に式(8)は、ある1点xにおける時刻tでの2人物(ID:a,b)間のスコアを示している。
ここで、g(x;id,t)は、時刻tにおける人物(ID:id)の位置Pidを平均ベクトルとするガウス関数であり、式(4)から求められる。スコアは、ガウス関数の積を時間毎に足した式(7)で表されるのであって、図8の下部分の正規分布のグラフで表される確率となる。即ち、スコアとは、ガウス関数の積を時間毎に足した合計である。
また、図9に示す領域Dは、スコアを計算する領域であり、等確率楕円の重なりに相当する。本実施形態では、等確率楕円を囲う外接矩形領域を設定して、2つの外接矩形領域が重なる領域をDとしている。但し、図9において、C、Cは、異なるカメラの位置を示している。
以上により、式(6)は、各時刻について人物(ID:x)とその他の人物(ID:y(x))とのスコアを計算して、最終的に人物(ID:x)が仮想ゲートVの内部にいた全ての時刻を通じてスコアの和が最も高かった人物を示すことになる。
本実施形態では、処理速度を上げるために、各人物の等確率楕円の外接矩形領域において、重なっている領域D内の任意点で確率を掛け合わせて、全ての合計で得られた計算結果をスコアとしている。
仮想ゲートV内の全ての人物の投票が終わると(ステップS15でYes)、図10に示すように、同一人物投票手段33による投票結果に基づいて、同一人物紐付手段34により、スコア(投票数のマッチング度)が高いペアから同一人物として固有のIDを付与し(ステップS16)、他に投票されたペアが存在しなくなるまで行う(ステップS17でYes)。同一人物の紐付けにより得られたIDの人物は、結果出力手段35により地図上に位置付けするように出力される。
なお、投票数のマッチング度の紐付けは次のように行うこともできる。例えば、図5に示すように、カメラCとカメラCがそれぞれ仮想ゲートV内に3人分の人物が検出されている場合、図10に示すように、人物(A1、A2、A3、B1,B2,B3)の等確率楕円が重なると、表1に示すような人物(A1、A2、A3)と人物(B1,B2,B3)とのスコア(投票数のマッチング度)が得られたとする。
Figure 0006173376
表1によれば、まず、人物A2と人物B2が最もスコア(マッチング度)が高いので、人物A2と人物B2が同一人物であると判定される。そして、残りの人物に対しては、人物A1と人物B1とがスコア(マッチング度)が高いので、人物A1と人物B1とが同一人物であると判定され、人物A3と人物B3とがマッチング度が高いので、人物A3と人物B3とが同一人物であると判定される。
また、スコアの最も高い人物の組み合わせから、低いものへと同一人物であると判定していくこともできる。例えば、表1に示すものであれば、最もスコアの高い人物の組み合わせである人物A2と人物B2(スコア90)をまず選択し、次に、残りの中でスコアの高い人物の組み合わせである人物A3と人物B3(スコア60)を選択し、残った人物A1は、人物B1と人物B2とにスコアを有するが、人物B2は既に人物A2と同一人物であると判定されているので、人物A1は人物B1と同一人物であると判定することができる。
以上のことから、本発明の同一人物検出方法及び同一人物検出システムによれば、カメラ画像に人物モデルを当てはめることにより、人物の位置を検出すると共に、直前のカメラ画像と現在のカメラ画像を比較して、検出された人物が同一の場合には、同一のIDを与えて人物の追跡を行って、各カメラに対して検出された人物ごとにIDを付与する。
そして、各カメラ毎に検出人物にIDを付与しておいて、重複視野領域Vにおいて異なるカメラ間でのIDが付与された人物同士の同一性を判定することにより、複数のカメラを連携させて広域監視領域Mの単一の見取り図上で人物の追跡を行うことができる。
本発明の同一人物検出方法及び同一人物検出システムは、カメラ画像に人物モデルを当てはめることにより人物の位置を検出するので、検出された人物の実際の身長によっては、検出位置にずれが生じる場合がある。さらに、カメラのレンズに歪があるため、カメラ画像の座標から見取り図の座標への変換は非線形写像になってしまう。
しかしながら、本発明の同一人物検出方法及び同一人物検出システムによれば、非線形写像を、線形回帰木を用いて複数の線形写像から非線形写像を得ることで複数の画像処理装置から同一の見取り図上に人物の位置を対応付けしているので、カメラ画像の座標から見取り図の座標への変換は、レンズ歪を補正することに相当し、検出位置間の距離計算がし易くなり、人物追跡がし易くなる。
さらに、カメラ間の重複視野領域Vに相当する見取り図上の領域に限定して近接性に基づき追跡対象の人物の同一性を判定するので、カメラ間で連携して同一人物の判定を行う際に不要な計算を省くことができ、カメラ間の人物の受け渡しも確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る同一人物検出方法によれば、単眼のカメラCを用いるので、安価に同一人物検出システムを構築できる。
なお、本発明の同一人物検出方法及び同一人物検出システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲において種々の変形が可能である。
1 同一人物検出システム
2 画像処理装置
3 人物管理装置
21 人物認識手段
22 人物座標算出手段
23 人物座標出力手段
31 人物座標取得手段
32 マッピング手段
33 同一人物投票手段
34 同一人物紐付手段
35 結果出力手段
C カメラ
M 監視領域
F 視野領域
V 重複視野領域(仮想ゲート)

Claims (2)

  1. 複数のカメラの視野領域が設定される監視領域に対して各カメラで撮像したカメラ画像の各々において身長が予め設定された人物モデルと照合して人物を検出し、
    検出された人物のカメラ画像上での位置座標を求め、
    前記各カメラ画像上での人物の位置座標を前記監視領域の2次元平面地図となる1つの見取り図上の位置座標に非線形写像学習により変換して前記カメラ画像上の人物を前記見取り図上に位置付け、
    隣接する2つのカメラ間では重複する視野領域を有し、
    前記重複視野領域内で2つのカメラの各々が検出する複数の人物に対して、前記人物間の近接性に基づいて実際の位置が近い人物同士を同一人物であると判定する方法であり、
    前記人物の同一性の判定は、
    前記見取り図上に位置づけされている複数の人物の各々に対して、人物の検出位置を中心とし、該人物を検出しているカメラのカメラ位置と該人物の検出位置とを結ぶ直線に沿って延びる等確率楕円を生成して、前記各等確率楕円の重複部分又は前記等確率楕円を囲う外接矩形領域の各々の重複部分における確率分布に基づくスコアが最も高い人物同士を同一人物と判定する同一人物検出方法。
  2. 複数のカメラの視野領域が設定される監視領域に対して隣接する2つのカメラで検出された複数の人物の同一性を判定して監視領域内の同一人物を検出する同一人物検出システムであって、
    隣接する2つのカメラ間で重複する視野領域を有するように配置されるカメラを有し、カメラで撮像したカメラ画像において身長が予め設定された人物モデルと照合して人物を検出し、前記カメラ画像上での人物の位置座標を求める画像処理装置を複数備えると共に、
    前記各カメラ画像上での人物の位置座標を受け取って、前記監視領域の2次元平面地図となる1つの見取り図上の位置座標に非線形写像学習により変換して前記カメラ画像上の人物を前記見取り図上に位置付けする人物管理装置を備え、
    前記人物管理装置は、
    前記非線形写像学習により前記各カメラ画像上での人物の位置座標を前記見取り図上の座標に変換するマッピング手段と、
    前記重複視野領域内で隣接する2つのカメラの各々が検出した複数の人物に対して同一性の度合いを投票する同一人物投票手段と、
    同一人物投票手段の結果に基づいて、前記重複視野領域内で検出された複数の人物に対し、前記人物間の近接性に基づいて実際の位置が近い人物同士を紐付けして同一人物と判定する同一人物紐付手段とを有して、
    前記見取り図上において異なるカメラで検出された人物間で同一人物を検出するように構成され
    前記同一人物投票手段は、前記見取り図上に位置づけされている複数の人物の各々に対して、人物の検出位置を中心とし、該人物を検出しているカメラのカメラ位置と該人物の検出位置とを結ぶ直線に沿って延びる等確率楕円を生成し、
    前記同一人物紐付手段は、前記各カメラの前記重複視野領域内で検出された人物間の同一性の判定を、前記各等確率楕円の重複部分又は前記等確率楕円を囲う外接矩形領域の各々の重複部分における確率分布に基づくスコアが最も高い人物同士を同一人物と判定する同一人物検出システム。
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