JP6163095B2 - エレベーター昇降路内の監視システム - Google Patents

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本発明は、エレベーター昇降路内の監視システムに関するものである。
エレベーターの昇降路内に設けられた主ロープ等の長尺物(以下、ロープと略記することもある)は、地震動や強風等によりエレベーターを設置している建物が揺れると、これに応じてロープも揺れる。特に高層ビルに設置されたエレベーターでは、建物の揺れとロープの揺れが共振して揺れが大きくなることがある。
ロープの揺れが大きくなると、ロープが昇降路内の機器等に接触したり引っ掛かったりして、ロープや機器等が損傷し、また、エレベーターの運行に支障が出る虞がある。
また、ロープの振動が発生している時にエレベーターを管制運転して、エレベーターの運転を継続させることによって生じる被害を軽減しょうとする提案もある。
さらに、下記特許文献1では、昇降路内壁の頂部にカメラを水平方向に設置して、エレベーターのロープを水平方向に撮影して、撮影したロープ画像から通常時の標準ロープ位置と振動時のロープ位置との差分を求め、この差分からロープの振動の腹における最大振幅量を推定する。そして、推定した最大振幅量に基づいてエレベーターの管制運転を行うことが開示されている。
さらにまた、下記特許文献2では、エレベーターの昇降路に吊り下げられたロープを鉛直方向に撮影するカメラを乗りかご上に設置して、カメラで撮影されたロープ画像に基づいて、ロープの水平方向の振動量を検出する処理部を備えて、ロープの水平方向の振動量が基準値を超えた場合に、エレベーターの管制運転を行うことが開示されている。
特開2009−166939号公報 特開2012−17192号公報
特許文献1では、昇降路の頂部近くで撮影したロープ画像に基づいてロープの振動量を推定している。従って、ロープ端末部の極近傍におけるロープ変位に基づいてロープの最大振動量を推定することになる。
一般に、エレベーターは昇降路が長くなるほどロープ長も長くなり、ロープ長が長くなるほどロープ端末部近傍の変動量が微小になってしまう。このためエレベーターの昇降路(ロープ長さ)が長くなるほど、撮影したロープ画像におけるロープ変位量が微小になり、ロープ振動量の推定が困難になる。
この特許文献1には、この問題点を補うため、ロープ画像を撮影するカメラを昇降路の中間部にも設置することが開示されている。しかし、中間部に設置されたカメラの位置に、ロープの最大振幅(振動の腹)に近い部分がくるか否かは、乗りかごが昇降路のどこに位置しているかによる。
従って、この中間部に設置したカメラにより撮影したロープ画像を併用しても、乗りかごの位置によってはロープ振動量の推定精度が向上するとは限らない。換言すれば、乗りかごが昇降路の特定の位置にある場合のみしかロープ振動量の推定精度を向上することができない。
この点から、特に高層ビルの昇降路が長いエレベーターにおいては、カメラの設置を増やすことも考えられる。しかし、カメラの数を増やすと、装置全体の構成が複雑になり、コストも高くなる。
特許文献2では、乗りかごの位置に依らずロープの振動量を高い精度で検出できるが、超高層ビルでは振幅最大箇所までの距離が乗りかごから離れてしまい、カメラのズーム処理が必要となる。またカメラを鉛直方向に設置するのでレンズ面に塵埃が付着し易く、定期的な清掃が必要になるなど運用費が高くつく。
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、少ないカメラで撮影エリア(判定エリア)を広くとることができ、簡単な構成で長尺物の振れ挙動を高精度に検出することができるエレベーター昇降路内の監視システムを提供することにある。
前記目的を達成するために本発明は、エレベーターの昇降路内に吊り下げられた長尺物の挙動を監視するエレベーター昇降路内の監視システムであって、
前記昇降路の内壁に設置され、前記長尺物に対する撮影方向が昇降路内壁の垂直軸に対して斜めに交差する方向に設定された撮影装置と、
前記撮影装置により撮影された画像データから前記長尺物の挙動を解析する挙動解析装置を備え、
前記挙動解析装置は、前記撮影装置から前記画像データとして連続的に供給される画像フレームのフレーム間差分を求め、前記フレーム間差分の累積で前記長尺物の挙動軌跡を抽出し、前記挙動軌跡が前記画像フレーム内において予め設定された許容横振れ領域を逸脱したか否かを検出することにより、前記長尺物の挙動を判定する構成になっており、
前記撮影装置の撮影画面上に前記長尺物以外の物体が前記撮影装置の前を通過したことを検出する物体通過検出領域を設け、
前記挙動解析装置は、前記長尺物以外の物体の映像が前記物体通過検出領域に入ってから抜け出るまでの間、前記長尺物の前記許容横振れ領域からの逸脱と判断しないことを特徴とするものである。
また本発明は、エレベーターの昇降路内に吊り下げられた長尺物の挙動を監視するエレベーター昇降路内の監視システムであって、
前記昇降路の内壁に設置され、前記長尺物に対する撮影方向が昇降路内壁の垂直軸に対して斜めに交差する方向に設定された撮影装置と、
前記撮影装置により撮影された画像データから前記長尺物の挙動を解析する挙動解析装置を備え、
前記挙動解析装置は、前記撮影装置から前記画像データとして連続的に供給される画像フレームのフレーム間差分を求め、前記フレーム間差分の累積で前記長尺物の挙動軌跡を抽出し、前記挙動軌跡が前記画像フレーム内において予め設定された許容横振れ領域を逸脱したか否かを検出することにより、前記長尺物の挙動を判定する構成になっており、
乗りかごに給電するテールコードの一端が前記昇降路内壁の塔内固定部に固定され、前記テールコードの他端が前記乗りかごのかご固定部に固定されて、前記テールコードの中間部分がフリーとなっており、
前記乗りかごの昇降に伴って前記かご固定部の位置が前記塔内固定部の位置と略同じになったときの前記テールコードの中間部分を撮影できるように、前記撮影装置が設置されていることを特徴とするものである。
また本発明は、エレベーターの昇降路内に吊り下げられた長尺物の挙動を監視するエレベーター昇降路内の監視システムであって、
前記昇降路の内壁に設置され、前記長尺物に対する撮影方向が昇降路内壁の垂直軸に対して斜めに交差する方向に設定された撮影装置と、
前記撮影装置により撮影された画像データから前記長尺物の挙動を解析する挙動解析装置を備え、
前記挙動解析装置は、前記撮影装置から前記画像データとして連続的に供給される画像フレームのフレーム間差分を求め、前記フレーム間差分の累積で前記長尺物の挙動軌跡を抽出し、前記挙動軌跡が前記画像フレーム内において予め設定された許容横振れ領域を逸脱したか否かを検出することにより、前記長尺物の挙動を判定する構成になっており、
照明や外光の入光によって前記撮影装置のゲインの変化を検出する画面急変判定領域を前記撮影装置の撮影画面上に設け、
前記挙動解析装置は、前記照明や外光の入光にともなう前記画面急変判定領域の2値化面積の変化から前記撮影装置のゲインの変化を検出すると、前記長尺物の前記許容横振れ領域からの逸脱と判断しないことを特徴とするものである。
本発明によれば、少ないカメラで撮影エリア(判定エリア)を広くとることができ、簡単な構成で長尺物の振れ挙動を高精度に検出することができる。
前記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係る監視システムのブロック図である。 その監視システムを含むエレベーターの全体構成図である。 エレベーター昇降路内でのカメラの設置状態を示す図である。 カメラで撮影された昇降路内の画像例を示す図である。 上向きに設置したカメラの画像におけるテールコードの挙動を示す図である。 長尺物の許容可能な横揺れの範囲を設定する方法を説明する図である。 乗りかご通過判定領域と、画面急変判定領域を設定する方法を説明する図である。 本発明の実施形態に係る逸脱検出の画像処理の全体を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る逸脱検出の画像処理の詳細を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係るエレベーター昇降路内の監視システムの実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、エレベーター昇降路内の監視システムのブロック図である。
この監視システム11は、単数もしくは複数のカメラ22と、そのカメラ22で撮影された画像データを処理する画像処理装置5とから主に構成され、カメラ22と画像処理装置5は信号線24で接続されている。画像処理装置5は、タイマー17を内蔵している。この監視システム11は、信号線24を介して制御盤3に接続されている。
前記カメラ22が請求項で記載している撮影装置に相当し、画像処理装置5が請求項で記載している挙動解析装置に相当する。
図2は、昇降路内の監視システム11(カメラ22、画像処理装置5)を含むエレベーターの全体構成図である。
エレベーターは、乗りかご1や釣合い錘2がガイドレール(図示せず)に沿って昇降する。乗りかご1や釣合い錘2は、昇降路20の上部に設置されている機械室21内の巻上機4を介して主ロープ7でつるべ式に懸垂されて、駆動される。
機械室21には、制御盤3、画像処理装置5及び調速機6が設置され、調速機6には調速機ロープ8が巻き掛けられている。巻上機4側から見て、乗りかご1側と釣合い錘2側の主ロープ7の重量差を補償するコンペンロープ9が設けられ、また、乗りかご1への給電のためにテールコード10が吊り下げられている。
このように昇降路20内には、主ロープ7、調速機ロープ8、コンペンロープ9およびテールコード10などの長尺物が配置されている。長尺物の横揺れは昇降路20の中間部が昇降路20の上部、下部よりも大きいから、昇降路内壁23の中間部に、昇降路20内を撮影するカメラ22が単数あるいは複数設置されている。
カメラ22による撮影エリア(後述する判定エリア)を更に広く確保するため、昇降路内壁23の中間部の上下方向に2〜3台設置したり、昇降行程が長くなると、下部中間部、中間部、上部中間部と垂直方向にカメラ22を増設することもある。
テールコード10は、昇降路内壁23の塔内固定部12と乗りかご1(可動部)の下部のかご固定部13の間で吊り下げられており、テールコード10の中間部がフリーとなって空中に浮いた状態になっている。
テールコード10は乗りかご1の位置が最上部あるいは最下部のとき、フリー部分が少なくなり揺れ具合が小さい。これに対してテールコード10の塔内固定部12とかご固定部13が略同じ高さになったとき、フリー部分が最大となり、揺れ具合が最大となる。実施形態では、このフリー部分が最大となった状態のテールコード10が撮影できるように、カメラ22の撮影方向14が設定されている。
主ロープ7やテールコード10などの長尺物を撮影するために昇降路内壁23にカメラ22が設置されているが、図3に示すように、カメラ22の撮影方向14が昇降路内壁23の垂直軸15Aに対して斜めに交差する方向に設定されている。
即ち、同図(A)のようにカメラ22のレンズ筒25の向き(撮影方向14)が垂直軸15Aに対して斜め上向きに設定されているか、同図(B)のようにレンズ筒25の向き(撮影方向14)が垂直軸15Aに対して斜め下向きに設定されている。
従来のように昇降路内壁にカメラを水平方向に設置してロープを水平方向に撮影する場合、カメラの撮影位置にロープの最大振幅に近い部分が来るとは限らず、ロープ振動量の推定精度に問題がある。
また、ロープを鉛直方向に撮影するカメラを乗りかごに設置して、ロープの振動量を推定する場合、特に超高層ビルでは乗りかご(カメラ)からロープの振幅最大箇所までの距離が長くなり、カメラのズーム処理が必要となる。さらに、カメラを鉛直方向に設置するのでレンズ面に塵埃が付着し易く、定期的な清掃が必要であった。
この点本発明では、カメラ22の撮影方向14が昇降路内壁23の垂直軸15Aに対して斜めに交差する方向に設定されているから、少ないカメラ22で撮影エリア(後述する判定エリア)を広くとることができる。そのため、ロープの最大振幅に近い部分が確実に撮影でき、また、レンズに塵埃が付着し難い。
また、カメラを乗りかごに設置するのではなく、カメラを昇降路、好ましくは昇降路の中間部に設置するため、カメラからロープの振幅最大箇所までの距離を短くすることができ、ロープの振れ挙動を高精度に検出できる。
さらに、従来のように、長尺物の振動量の推定に振動モデルを構築する必要が無く、また、長尺物端末部の極近傍における長尺物の変位に基づいて長尺物の振動量を推定するものでもなく、簡単な構成で長尺物の振れ挙動を高精度に検出することができる。
カメラ22で撮影した画像データは、信号線24を通して画像処理装置5(図2参照)に連続的に送られる。画像処理装置5では、後述する画像処理によって長尺物の振れ異常を検出して、その検出結果を制御盤3あるいはエレベーターの遠隔監視システムまたは建物内の他の監視システム(ともに図示せず)に伝送する。
図4はカメラ22によって撮影された昇降路20内の代表的な画像例を示す図であり、同図(A)はカメラ22のレンズ筒25を斜め上向きに設置した場合の画像、同図(B)はレンズ筒25を斜め下向きに設置した場合の画像である。
同図(A)では撮影画面の上側部分が塔内の上部側、撮影画面の下側部分がカメラ側、同図(B)では撮影画面の上側部分が塔内の底部側、撮影画面の下側部分がカメラ側である。
主ロープ7やテールコード10は本来、垂直に吊り下げられているが(図2参照)、カメラ22の撮影方向が斜めであるため、図4では主ロープ7やテールコード10が傾斜して撮影されている。これは図5〜図7においても同様である。
両画像とも主ロープ7やテールコード10が撮影されているが、主ロープ7やテールコード10の状態がカメラ22の向きによって異なっている。なお、図4では調速機ロープ8やコンペンロープ9が撮影されていないが、図4と同様な状態で撮影される。
図5は、上向きに設置したカメラ22の画像におけるテールコード10の挙動を示す図であり、撮影画面の上側部分が塔内の上部側、撮影画面の下側部分がカメラ側である。これは図6、図7においても同様である。
エレベーターが通常に走行している場合、同図(A)に示すように、乗りかご1の移動に伴ってテールコード10は位置10−aや位置10−bの箇所で略垂直方向(画像では斜め方向)に上下動する。
地震や強風によって建物が振動して、それに伴いエレベーター全体が横方向に揺れている場合、同図(C)に示すように、テールコード10は乗りかご1の移動に伴って略垂直方向に上下動するとともに、位置10−cや位置10−dのように水平方向にも移動(横揺れ)する。
このテールコード10の横揺れは異常な挙動であり、昇降路20内のブラケットや他の機器に引っ掛かったり、エレベーターの運転を阻止する。しかし、多少の横揺れではテールコード10の引っ掛かりは発生しないので、テールコード10には、許容可能な横揺れの範囲、即ち同図(B)に示す境界線10−eと境界線10−fで囲まれた許容横揺れ領域15が存在する。
従って、テールコード10の横揺れがこの許容横揺れ領域15を逸脱しているか否かを判定することにより、テールコード10の異常な横揺れ挙動16(同図(C)参照)を監視できる。これはテールコード10以外の長尺物についても同様である。
図6は、上向きに設置したカメラ22の撮影画面上での許容横揺れ領域15を設定する方法を説明する図である。吊り下げられたテールコード10は重力の影響で直線状に存在するので、静止時の上方、下方の位置に対して許容できる上方の位置41と下方の位置42を直線で結ぶことにより、許容可能な横揺れの右端の境界線10−eを設定し、同様に、許容できる上方の位置43と下方の位置44を直線で結ぶことにより、許容可能な横揺れの左端の境界線10−fを設定する。
境界線10−eと境界線10−fで囲まれた内側の領域が許容横揺れ領域15となる。この境界線10−eと境界線10−fの間隔(許容横揺れ領域15)を狭めれば横揺れの検出精度は高くなり、逆に間隔を広げると横揺れの検出精度は低くなる。
なお、図6において、位置41と位置43の間隔が位置42と位置44の間隔よりも狭いのは、カメラ22の近く(位置42と位置44の間隔)が大きく、遠く(位置41と位置43の間隔)が小さく撮影されるためである。これは図7でも同様である。
前記位置41〜44は、テストモデルを製作して、このテストモデルに人工的に地震に近い横揺れを与えながら、横揺れ振幅を徐々に大きくして、テストモデル中でテールコードの引っ掛かりが生じ始める直前、すなわち許容限界の位置41〜44を求める。なお、このテストモデルによる位置設定は、カメラ22の設置位置、ならびにテールコードの固定位置などの条件を一定にして行う必要がある。
図7は、上向きに設置したカメラ22の撮影画面における乗りかご通過判定領域51,52と、画面急変判定領域53〜55を設定する方法を説明する図である。
カメラ22の撮影画面は常に長尺物だけが撮影されている訳ではなく、乗りかご1の走行に伴って乗りかご1や釣合い錘2などがカメラ22の前を通過し、許容横揺れ領域15を乗りかご1などが覆ってしまい、テールコード10が許容横揺れ領域15を逸脱したと判定して、揺れ異常を誤って検出することがある。
従って、検出精度を高めるためには、乗りかご1などの長尺物以外の物体がカメラ22の前を通過する際には、横揺れの判定を停止する必要がある。そのためカメラ22の前を通過する長尺物以外の物体を検出する判定領域を設定する。
図7は、長尺物以外の物体が乗りかご1の例を示している。図中の符号51は上方から下降する乗りかご1を検出する乗りかご下降通過検出領域を、符号52は下方から上昇する乗りかご1を検出する乗りかご上昇通過検出領域を、それぞれ示している。乗りかご下降通過検出領域51は撮影画面の上側部分に、乗りかご上昇通過検出領域52は撮影画面の下側部分に、それぞれ設定されている。
かご通過検出領域51、52の横の長さWaは、撮影画面上に映る乗りかご映像の幅Wb(図示せず)よりも若干小さく設定されている(Wa<Wb)。カメラ22の設置位置の関係で図に示すように、通過検出領域51の横の長さWaは、通過検出領域52の横の長さWaよりも短くなっている。
通過検出領域51、52の縦の長さHは横揺れの判定を停止する時間幅を示しており、通過検出領域51、52とも同じ長さHとなっている。
乗りかご1の下降時は、撮影画面の通過検出領域51に先にかご画像が映し出され、通過検出領域51内にかご画像が在る間はテールコード10の横揺れの判定を停止し、かご画像が通過検出領域51を通過すると、テールコード10の横揺れの判定停止を解除する。
乗りかご1の上昇時は、撮影画面の通過検出領域52に先にかご画像が映し出され、通過検出領域52内にかご画像が在る間はテールコード10の横揺れの判定を停止し、かご画像が通過検出領域52を通過すると、テールコード10の横揺れの判定停止を解除する。このように通過検出領域51、52は、テールコード10の横揺れの判定を中断するタイミングを検出するものである。
また、昇降路20内の照明や外光の入光によってカメラ22のゲインが変化して画像フレーム間の輝度差が撮影画面全体に大きく発生する場合がある。照明や外光によるカメラ22のゲイン変化とは、エレベーターの乗場ドアはエレベーターがその階に居ない場合約10〜20mm開くことが可能になっている。このとき、その隙間からの照明や外光の入射によるカメラ22のゲイン変化のことを指す。このようなときもテールコード10の横揺れの判定を停止しないと、振れ異常の検出を誤る。
このためのゲイン変化を検出するのに、図7に示すように撮影画面上の中間部分に横並びに画面急変判定領域53〜55が設けられている。実施形態では、3分割した画面急変判定領域53〜55の内の中央部の画面急変判定領域55を当該エレベーターの判定に割り当てている。また 実施形態では、画面急変判定領域55内に境界線10−e,10−fが存在している。
この画面急変の判定は、後で図9を用いて説明する。
前述のかご通過検出領域51、52と画面急変判定領域53〜55に関する位置情報などの諸パラメータを設定した後に、画像処理装置5に搭載されているソフトウエアによって逸脱検出処理を行う。図8は逸脱検出の画像処理の全体を説明するフローチャート、図9は逸脱検出の画像処理の詳細を説明するフローチャートである。
図8に示すステップ(以下、Sと略記する)1で、昇降路20内の状態をカメラ22で撮影し、その画像データを信号線24を介して連続的に画像処理装置5に送って、画像データをフレーム単位毎に画像メモリに取り込む。
S2で、取り込んだフレームと先行するフレームを対比して、フレーム間差分を求め、そのフレーム間差分の累積でテールコード10の挙動軌跡を抽出し、その挙動軌跡が画像フレーム内において設定されている許容横揺れ領域15を逸脱したか否かをフレーム単位毎に検出する。その詳細は、後で図9を用いて説明する。
S3で、前記S2での単位時間当たりの逸脱累計時間が所定の閾値を超えたか否かの判定がなされる。例えば1分間の内での逸脱累計時間が30秒以上となったとき(S3でYES)、S4で振れ異常を検出したとして、制御盤3あるいはエレベーターの遠隔監視システムあるいは建物内の他の監視システム(何れも図示せず)から警告を発する(S4)。前記逸脱累計時間は、図1に示す画像処理装置5内のタイマー17によって測定される。
制御盤3は、検出結果に従ってエレベーターの停止あるいはエレベーターを所定の位置に退避して長尺物の引っ掛かりを解除する。
エレベーターの揺れ異常の情報を遠隔監視システムに伝達すれば、逸脱の検出結果に従ってエレベーター遠隔監視センターあるいは所轄の保守拠点に通知することが可能になり、長尺物の揺れによる故障や乗客の閉じ込め対応を準備するなどの体制を事前に整えることができる。また、建物内の防災センターにエレベーターの揺れ異常の情報を伝達することにより、エレベーターの運行を調整して、不要なエレベーターの停止を回避することができる。
S3で、逸脱累計時間が閾値を超えていないと判定されると(S3でNO)、S1からのステップを継続して実行する。
次に図9を用いて、逸脱検出の画像処理を詳細に説明する。
S11で、画像処理に使用される領域51〜55(図7参照)の領域指定の位置情報や閾値を取り込む。次にS12で、画像メモリに取り込まれた画像には、通常の「ノイズ」と言われる輝度のゆらぎが含まれるので、平滑化処理によってノイズを除去して画像の品質を改善する。
ここで画像フレームとは、動画として連続的に供給される画像をデータ処理可能なように1枚毎に切り出した画像であり、揺れ異常検出ではより少ない画像でも検出可能なので、例えば図8のS1では1秒間に5フレームの画像の取り込む。
S13では、取り込んだフレームと先行するフレーム内の全ての画素について、対応する画素間の輝度値を比較して、差分の絶対値を変化量として算出する。カメラ22内の物体が移動すると対応する画素が移動するために変化量が現れる。このため、この手法はフレーム間差分と呼ばれ、対象物の移動を検出する。
S14で、フレーム間差分で得られる変化量(差分絶対値)を、所定の閾値によって2値化処理する。
S15で、図7に示す中央部に設定されている画面急変判定領域55の2値化面積と、その両側に設定されている画面急変判定領域53、54の2値化面積を比較する。実施形態では中央部の画面急変判定領域55を当該エレベーターの判定に割り当ており、照明や外光によってカメラ22のゲイン変化が無い通常の状態では領域55に差分が出るので、2値化面積は領域53、54よりも領域55の方が大きい。
しかし、照明や外光によってカメラ22のゲインが変化すると、領域53、54の2値化面積が領域55より大きくなる。これを、画面急変として検出する。ここで、2値化面積とは2値化して「1」となる画素数合計を意味する。画素の急変があれば(S15でYES)、S18のテールコードのはみ出し検出をせずに本処理を終了する。
また、撮影画面の急変が無い場合(S15でNO)、S16で上方から下降する乗りかご1の通過を検出する領域51あるいは下方から上昇する領域52におけるフレーム間差分絶対値の2値化面積が、所定の閾値以上に含まれているか否かの判定がなされる。フレーム間差分絶対値の2値化面積が所定の閾値以上に含まれていれば、乗りかご通過と判定し(S16でYES)、S18のテールコードのはみ出し検出をせずに本処理を終了する。
乗りかご通過でなければ(S16でNO)、S17で許容横揺れ領域15に対して2値化面積がそれをはみ出しているか否かの判定がなされる。
テールコード10がはみ出していると判定した場合(S17でYES)、S18でテールコードはみ出し検出フラグをセットして本処理を終了する。テールコード10がはみ出していないと判定した場合(S17でNO)、S18のテールコードはみ出し検出をせずに本処理を終了する。
最終的には、図8のS4で昇降路内の照明や外光による撮影画面全体の急変ならびに乗りかごの通過でない状況下で、テールコード10の揺れ異常が発生している場合に警報を発する。
実施形態では、カメラ22が上向きに設置された場合について説明した。カメラ22が下向きに設置された場合は、許容可能な横振れの範囲設定が異なるが、画像処理は同様に行えるから、ここではその説明を省略する。
実施形態では、カメラ22と画像処理装置5を別に設けたが、カメラと画像処理装置を一体化した構成としてもよい。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば前記した実施形態は本発明を分かり易く説明するために詳細に述べたものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 乗りかご
2 釣合い錘
3 制御盤
5 画像処理装置
7 主ロープ
8 調速機ロープ
9 コンペンロープ
10 テールコード
10−e,10−f 境界線
11 監視システム
12 塔内固定部
13 かご固定部
14 撮影方向
15 許容横揺れ領域
15A 垂直軸
16 異常な横揺れ挙動
17 タイマー
20 昇降路
22 カメラ
23 昇降路内壁
25 レンズ筒
41〜44 位置
51 乗りかご下降通過検出領域
52 乗りかご上昇通過検出領域
53〜55 画面急変判定領域

Claims (6)

  1. エレベーターの昇降路内に吊り下げられた長尺物の挙動を監視するエレベーター昇降路内の監視システムであって、
    前記昇降路の内壁に設置され、前記長尺物に対する撮影方向が昇降路内壁の垂直軸に対して斜めに交差する方向に設定された撮影装置と、
    前記撮影装置により撮影された画像データから前記長尺物の挙動を解析する挙動解析装置を備え、
    前記挙動解析装置は、前記撮影装置から前記画像データとして連続的に供給される画像フレームのフレーム間差分を求め、前記フレーム間差分の累積で前記長尺物の挙動軌跡を抽出し、前記挙動軌跡が前記画像フレーム内において予め設定された許容横振れ領域を逸脱したか否かを検出することにより、前記長尺物の挙動を判定する構成になっており、
    前記撮影装置の撮影画面上に前記長尺物以外の物体が前記撮影装置の前を通過したことを検出する物体通過検出領域を設け、
    前記挙動解析装置は、前記長尺物以外の物体の映像が前記物体通過検出領域に入ってから抜け出るまでの間、前記長尺物の前記許容横振れ領域からの逸脱と判断しないことを特徴とするエレベーター昇降路内の監視システム。
  2. 請求項1に記載のエレベーター昇降路内の監視システムであって、
    前記許容横振れ領域は、前記撮影装置の撮影画面内において前記長尺物の横振れを許容できる範囲として予め定められた2本の境界線の間に形成された領域であることを特徴とするエレベーター昇降路内の監視システム。
  3. 請求項1に記載のエレベーター昇降路内の監視システムであって、
    前記長尺物の前記挙動軌跡が前記許容横振れ領域を逸脱した累計時間を計測するタイマーを設け、前記タイマーによる単位時間当たりの逸脱の累計時間が予め設定された時間を超えたときに、前記長尺物が異常な挙動を起こしたと判定することを特徴とするエレベーター昇降路内の監視システム。
  4. 請求項1に記載のエレベーター昇降路内の監視システムであって、
    前記長尺物以外の物体が乗りかごであって、
    前記撮影装置の撮影画面の上側部分に前記乗りかごの下降を検出する乗りかご下降通過検出領域が設けられ、撮影画面の下側部分に前記乗りかごの上昇を検出する乗りかご上昇通過検出領域が設けられて、
    前記乗りかご映像が前記乗りかご下降通過検出領域または乗りかご上昇通過検出領域に入ってから抜け出るまでの間、前記長尺物の前記許容横振れ領域からの逸脱と判断しないことを特徴とするエレベーター昇降路内の監視システム。
  5. エレベーターの昇降路内に吊り下げられた長尺物の挙動を監視するエレベーター昇降路内の監視システムであって、
    前記昇降路の内壁に設置され、前記長尺物に対する撮影方向が昇降路内壁の垂直軸に対して斜めに交差する方向に設定された撮影装置と、
    前記撮影装置により撮影された画像データから前記長尺物の挙動を解析する挙動解析装置を備え、
    前記挙動解析装置は、前記撮影装置から前記画像データとして連続的に供給される画像フレームのフレーム間差分を求め、前記フレーム間差分の累積で前記長尺物の挙動軌跡を抽出し、前記挙動軌跡が前記画像フレーム内において予め設定された許容横振れ領域を逸脱したか否かを検出することにより、前記長尺物の挙動を判定する構成になっており、
    乗りかごに給電するテールコードの一端が前記昇降路内壁の塔内固定部に固定され、前記テールコードの他端が前記乗りかごのかご固定部に固定されて、前記テールコードの中間部分がフリーとなっており、
    前記乗りかごの昇降に伴って前記かご固定部の位置が前記塔内固定部の位置と略同じになったときの前記テールコードの中間部分を撮影できるように、前記撮影装置が設置されていることを特徴とするエレベーター昇降路内の監視システム。
  6. エレベーターの昇降路内に吊り下げられた長尺物の挙動を監視するエレベーター昇降路内の監視システムであって、
    前記昇降路の内壁に設置され、前記長尺物に対する撮影方向が昇降路内壁の垂直軸に対して斜めに交差する方向に設定された撮影装置と、
    前記撮影装置により撮影された画像データから前記長尺物の挙動を解析する挙動解析装置を備え、
    前記挙動解析装置は、前記撮影装置から前記画像データとして連続的に供給される画像フレームのフレーム間差分を求め、前記フレーム間差分の累積で前記長尺物の挙動軌跡を抽出し、前記挙動軌跡が前記画像フレーム内において予め設定された許容横振れ領域を逸脱したか否かを検出することにより、前記長尺物の挙動を判定する構成になっており、
    照明や外光の入光によって前記撮影装置のゲインの変化を検出する画面急変判定領域を前記撮影装置の撮影画面上に設け、
    前記挙動解析装置は、前記照明や外光の入光にともなう前記画面急変判定領域の2値化面積の変化から前記撮影装置のゲインの変化を検出すると、前記長尺物の前記許容横振れ領域からの逸脱と判断しないことを特徴とするエレベーター昇降路内の監視システム。
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