JP6158975B1 - 塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性を備え、且つ熱膨れを抑制可能な塗膜を形成できる塗料組成物を提供すること。【解決手段】エマルション樹脂(a)と、中空フィラー(b)と、を含む塗料組成物であって、前記エマルション樹脂(a)はガラス転移点が10〜50℃であり、前記中空フィラー(b)は有機系バルーンであり、且つ、平均粒子径(D50)が150μm未満であり、前記塗料組成物から得られる塗膜中における前記中空フィラー(b)の体積は、50〜80体積%であり、前記塗料組成物から得られる塗膜の50℃における抗張力が10kgf/cm2以上であり、前記塗料組成物から得られる塗膜の熱伝導率が0.1W/m・k以下である塗料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、塗料組成物に関する。
従来、環境負荷の低減及びコストの削減の観点から、住宅等の建築物において省エネルギー化が求められている。
そこで、住宅等の建築物において室温の上昇を抑制し、室温維持に用いられるエネルギーを削減するために、建築物の屋根や外壁等の外装面に断熱性や遮熱性を有する塗膜を形成することが考えられる。このような断熱性や遮熱性を有する塗膜としては、特定のウレタンシリコンアクリルエマルション樹脂に中空バルーンや無機酸化物等を加えて成る塗料組成物により形成される、遮熱断熱層が知られている(例えば、後述の特許文献1参照)。
また、弾性系樹脂エマルション、樹脂発泡体粒子及び顔料を含有する厚膜形弾性断熱塗材により形成される塗膜が知られている(例えば、後述の特許文献2参照)。
特開2004−204017号公報 特開平10−152648号公報
ところで、遮熱断熱塗料組成物を建造物の特に屋根表面の外装仕上げに用いる場合、形成される塗膜は高温状態における一定以上の抗張力を有することが望ましい。高温状態における塗膜の抗張力が十分でない場合、塗膜中に含まれる中空粒子や気泡中において水や溶剤が揮発し膨張することで熱膨れが発生し、外観上問題となる。
この点において、特許文献1の塗料組成物に用いられる中空バルーンは無機系のセラミックバルーンであるため、形成される塗膜が脆弱になる傾向があり、十分な抗張力が得られない。十分な抗張力を得るために中空バルーンの含有量を低減させようとすると、十分な塗膜の断熱効果が得られない。
また、特許文献2の断熱塗材に含まれる樹脂発泡体粒子は、粒子径が0.2〜8mmと比較的大きいものであるため、形成される塗膜が脆弱になる傾向がある上、日射反射率も不十分である。従って塗膜の十分な抗張力や遮熱効果が得られない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、断熱性を備え、且つ熱膨れを抑制可能な塗膜を形成できる塗料組成物を提供することにある。
(1)上記の目的を達成するため本発明は、エマルション樹脂(a)と、中空フィラー(b)と、シリコーン系消泡剤(c)とを含む塗料組成物であって、前記エマルション樹脂(a)はガラス転移点が10〜50℃であり、前記中空フィラー(b)は、該中空フィラーを構成する外殻(シェル)の熱伝導率が0.4W/m・K以下であり、且つ、平均粒子径(D50)が150μm未満であり、前記シリコーン系消泡剤(c)は、組成中に有機変性ポリシロキサン、パーフルオロアルキル基含有シリコーン化合物、及びフッ素変性ポリシロキサンのうち少なくともいずれか1種を含むものであり、前記塗料組成物から得られる塗膜中における前記中空フィラー(b)の体積は、50〜80体積%であり、前記シリコーン系消泡剤(c)の含有量は、前記塗料組成物の全固形分100質量部に対して0.2〜10質量部であり、前記塗料組成物から得られる塗膜の50℃における抗張力が10kgf/cm以上であり、前記塗料組成物から得られる塗膜の熱伝導率が0.1W/m・k以下である塗料組成物を提供する。
(2)(1)の塗料組成物は、更に架橋剤(d)を含み、前記架橋剤(d)は、ヒドラジド化合物、カルボジイミド化合物、又は、アジリジン化合物であることが好ましい。
(3)(1)又は(2)の塗料組成物は、更にウレタンエマルション樹脂(e)を含み、前記ウレタンエマルション樹脂(e)は、スウォード硬度が20以上であり、前記ウレタンエマルション樹脂(e)の含有量は、前記塗料組成物の全固形分100質量部に対して1〜60質量部であることが好ましい。
(4)(1)から(3)いずれかに記載の塗料組成物は、前記中空フィラー(b)の平均粒子径(D50)が100μm以下であることが好ましい。
(5)(1)から(4)いずれかに記載の塗料組成物は、更に赤外線反射性粒体(f)を含み、前記赤外線反射性粒体(f)の含有量は、前記塗料組成物の全固形分100質量部に対して0質量部より多く30質量部以下であり、前記塗料組成物から得られる塗膜は、JIS K 5602に規定される日射反射率が80〜92%であることが好ましい。
(6)また、本発明は、基材上に(1)から(5)いずれかに記載の塗料組成物により第1層塗膜が形成されており、更に前記第1層塗膜の上層に上塗塗料組成物により第2層塗膜が形成されており、前記第2層塗膜のJIS K5400 8.17−1990による水蒸気透過度は、40g/m・24h未満である複層塗膜に関する。
本発明によれば、断熱性を備え、且つ熱膨れを抑制可能な塗膜を形成できる塗料組成物を提供できる。
以下、本発明の実施形態について詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
本実施形態に係る塗料組成物は、建築物の外装面、特に屋根表面に遮熱断熱塗膜を形成するために好ましく用いられる。
本実施形態に係る塗料組成物により塗膜を形成する建築物の外装面(基材)としては特に限定されず、例えば、金属基材、プラスチック基材、無機材料基材等を挙げることができる。上記金属基材としては、例えば、アルミニウム板、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム亜鉛メッキ鋼板、ステンレス板、ブリキ板等を挙げることができる。上記プラスチック基材としては、アクリル板、ポリ塩化ビニル板、ポリカーボネート板、ABS板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリオレフィン板等を挙げることができる。上記無機材料基材としては、コンクリート、モルタル、セメントボード、押出形成板、スレート板、PC板、ALC板、JIS A 5422、JIS A 5430等に記載された窯業系サイディング材や繊維強化セメント板等の窯業建材、ガラス基材等を挙げることができる。更に、上記外装面には塗装済のいわゆる旧塗膜が存在していてもよい。本実施形態に係る複層塗膜は、住宅やビル等の外壁や屋根等の外装面に用いられる無機材料基材の表面に形成することが好ましく、窯業建材、コンクリート、モルタル、ALC、その他の無機質建材の表面に形成することがより好ましい。
<塗料組成物>
本実施形態に係る塗料組成物は、エマルション樹脂(a)と、中空フィラー(b)と、シリコーン系消泡剤(c)と、を含む。また、更に架橋剤(d)、ウレタンエマルション樹脂(e)、赤外線反射性粒体(f)を含むことが好ましい。
[エマルション樹脂(a)]
エマルション樹脂(a)は、アクリルエマルション等の合成樹脂エマルションである。本実施形態に係る塗料組成物において、エマルション樹脂(a)と共に架橋剤(d)が更に含まれることが好ましい。塗料組成物にエマルション樹脂(a)と共に架橋剤(d)が含まれることにより、エマルション樹脂(a)が常温架橋し、強固な塗膜を形成できる。
エマルション樹脂(a)は、例えば、ケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーを含むモノマー混合物を重合することで得られる。
かかる場合、架橋剤(d)は、例えば、1分子中に2つ以上のヒドラジド基を有するヒドラジド化合物であることが好ましい。このようなエマルション樹脂(a)と架橋剤(d)の組み合わせを採用することで、ケトン基及びアルデヒド基が、ヒドラジド基と常温で反応し、エマルション樹脂(a)の間で架橋構造が生成するので、より強固な塗膜を形成することができる。
上記のケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーの具体例としては、アクロレイン、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ホルミルスチロール、4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケトン(例えば、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)、アセトアセトキシエチルメタクリレート等が挙げられる。これらのうち、得られる合成樹脂エマルションと架橋剤との反応性が高いことから、ダイアセトン(メタ)アクリルアミドを用いることが好ましい。
上記のように、本実施形態に係る塗料組成物が、ケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーを含むモノマー混合物を重合することで得られるエマルション樹脂(a)を含む場合、モノマー混合物におけるケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーの含有量は、0.1〜30質量%であることが好ましく、0.5〜10質量%であることがより好ましく、1〜10質量%であることが更に好ましい。モノマー混合物におけるケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーの含有量が、0.1質量%よりも少ないと、得られる架橋度が不十分になることで塗膜の強度が低下する傾向にあり、30質量%よりも多いと、塗膜物性に悪影響を及ぼす恐れがある。
また、エマルション樹脂(a)は、カルボキシル基含有アクリルモノマーを含むモノマー混合物を重合することで得られるものであってもよい。
かかる場合、架橋剤(d)は、1分子中に2つ以上のカルボジイミド基を有するカルボジイミド化合物、あるいは、1分子中に2つ以上のアジリジン基を有するアジリジン化合物であることが好ましい。このような合成樹脂エマルションと架橋剤の組み合わせを採用することで、カルボキシル基が、カルボジイミド基又はアジリジン基と常温で反応し、エマルション樹脂(a)の間で架橋構造が生成するので、より強固な塗膜を形成できる。
上記のカルボキシル基含有アクリルモノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン酸等が挙げられる。これらのうち、得られるエマルション樹脂(a)と架橋剤(d)との反応性が高いことから、(メタ)アクリル酸を用いることが好ましい。
上記のように、本実施形態に係る塗料組成物が、カルボキシル基含有アクリルモノマーを含むモノマー混合物を重合することで得られるエマルション樹脂(a)を含む場合、モノマー混合物におけるカルボキシル基含有アクリルモノマーの含有量は、0.1〜5質量%であることが好ましく、0.1〜3質量%であることがより好ましい。モノマー混合物におけるカルボキシル基含有アクリルモノマーの含有量が、0.1質量%よりも少ないと、エマルション粒子の安定性が低下してしまう傾向にあり、5質量%よりも多いと、形成される塗膜耐水性が低下する傾向にある。
エマルション樹脂(a)の原料となるモノマー混合物には、上記のケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマーやカルボキシル基含有アクリルモノマーの他にも、任意のモノマー成分を含有させてもよい。任意のモノマー成分としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、グリシジル(メタ)アクリレート、水酸基を有する、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等、アミド基を有する、(メタ)アクリルアミド等、ポリアルキレンオキサイドユニットを有する、M90G、M230G(ともに新中村化学工業株式会社製)、ブレンマーAE−350、ブレンマーPE−90、ブレンマーPE−200、ブレンマーPE−350(いずれも日油株式会社製)等が挙げられる。これらのモノマー成分は、2種以上のモノマーを併用してもよい。
エマルション樹脂(a)の製造方法としては、例えば、上記ケトン基又はアルデヒド基含有アクリルモノマー、カルボキシル基含有アクリルモノマー及びその他のモノマー成分を乳化重合することにより得ることができる。エマルション樹脂(a)を得るための乳化重合の方法は、特に限定されるものではなく、当業者に一般的に知られている方法を用いることができる。
エマルション樹脂(a)のガラス転移温度(Tg)は、10〜50℃である。エマルション樹脂のガラス転移温度(Tg)が10℃よりも低いと建築物の外装面に塗装した際に太陽光等により生じる熱により塗膜が軟化して十分な塗膜強度が得られず、塗膜膨れや剥離が発生しやすくなる傾向にあり、50℃よりも高いと塗膜の造膜性が悪く、造膜出来た場合であっても塗膜の柔軟性が不十分となり塗膜割れが発生しやすくなる傾向にある。エマルション樹脂(a)のガラス転移温度(Tg)は15〜30℃であることが好ましい。
なお、n種の単量体からなる重合体のTgは、FOX式(下記式(1))により求めることができる。下記式(1)において、n種の単量体からなる重合体を構成する各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度をTgi(℃)とし、各モノマーの質量分率を、Wiとする。つまり、W1+W2+…+Wi+…Wn=1の関係が成り立つ。

1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+…+Wi/Tgi+…+Wn/Tgn (1)
架橋剤(d)は、上記のようにそれぞれ1分子中に2つ以上の架橋性官能基を有するヒドラジド化合物、カルボジイミド化合物、又は、アジリジン化合物である。
ヒドラジド化合物としては、シュウ酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒドラジド、コハク酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、ドデカン酸ジヒドラジド、炭酸ジヒドラジド、フタル酸ジヒドラジド、テレフタル酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、ピロメリット酸ジヒドラジド、20〜100個のヒドラジド基を有するポリアクリル酸のポリヒドラジド、ニトリロトリ酢酸トリヒドラジド、エチレンジアミンテトラ酢酸テトラヒドラジド、ジトリヒドラジン−トリアジン、トリヒドラジン−トリアジン、チオカルボヒドラジド、N,N’−ジアミノグアニジン、2−ヒドラジノピリジン−5−カルボン酸ヒドラジド、3−クロル−2−ヒドラジノピリジン−5−カルボン酸ヒドラジド、6−クロル−2−ヒドラジノピリジン−4−カルボン酸ヒドラジド、2,5−ジヒドラジノピリジン−4−カルボン酸、1,4−ジヒドラジノベンゾール、1,3−ジヒドラジノベンゾール、2,3−ジヒドラジンナフタリン、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、イタコン酸ジヒドラジド、1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントイン等が挙げられる。この中でも、入手容易性の点でアジピン酸ジヒドラジドが、また水溶性が高い点で1,3−ビス(ヒドラジノカルボエチル)−5−イソプロピルヒダントインを用いることが好ましい。
カルボジイミド化合物としては、変性ポリカルボジイミド化合物が挙げられる。変性ポリカルボジイミド化合物は、1分子中に少なくとも2個のカルボジイミド基を有し、炭素数4以上のモノアルコキシ基で片側末端を封鎖されたポリアルキレンオキサイドユニットを有しているものである。変性ポリカルボジイミド化合物1分子中に含まれる上記カルボジイミド基の量は、少なくとも2個であり、反応効率を考慮して、20個以下であることが好ましい。1分子中に2つ以上のカルボジイミド基を有する化合物として、具体的には、カルボジライトV−02−L2(多価カルボジイミド、日清紡ケミカル株式会社製)、カルボジライトE−01(多価カルボジイミド、日清紡ケミカル株式会社製)等が挙げられる。
アジリジン化合物としては、例えば、ビスフェニルメタン−ビス、4,4’−N,N’−エチレン尿素等が挙げられる。1分子中に2つ以上のアジリジン基を有する化合物として、具体的には、ケミタイトDZ−22E(2価アジリジン、株式会社日本触媒製)等が挙げられる。
本実施形態における塗料組成物に含まれる合成樹脂エマルション及び架橋剤の架橋反応基の組合せとしては、上記で挙げた、ケトン基又はアルデヒド基とヒドラジド基、カルボキシル基とカルボジイミド基又はアジリジン基の組み合わせの他に、エポキシ基とアミノ基、エポキシ基とカルボキシル基、カルボキシル基とオキサゾリン基、アルコキシル基同士等が挙げられる。なお、カルボキシル基を有する合成樹脂エマルションに対して用いる架橋剤として金属イオンを生成する物質を用いてもよい。この場合には、合成樹脂エマルションのカルボキシル基が金属イオンに配位することで、架橋構造が生成する。
[中空フィラー(b)]
中空フィラー(b)は、1つ以上の中空部分を有する粒子である。
また、中空フィラー(b)を構成する外殻(シェル)の熱伝導率は0.4W/m・K以下であり、且つ、中空フィラー(b)の平均粒子径(D50)は150μm未満である。また、本実施形態に係る塗料組成物から得られる塗膜中における中空フィラー(b)の体積は50〜80体積%である。本実施形態における塗料組成物に中空フィラー(b)が含有されることで、形成される塗膜の好ましい断熱性及び遮熱性、且つ高い抗張力が得られる。
中空フィラー(b)の材質としては特に制限されないが、例えば、架橋又は非架橋のアクリル樹脂等を原料とする有機系バルーンを用いる事が好ましい。シラスバルーン、ガラスバルーン、フライアッシュバルーン等の無機系の中空フィラーを塗料組成物に用いた場合、形成される塗膜がやや脆弱になる傾向がある。また、無機系の中空フィラーを用いた場合、好ましい抗張力と断熱性を兼ね備えた塗膜を形成することが困難であるが、有機系バルーン等の有機系の中空フィラーを用い、且つ塗料組成物中において上記のような配合量とすることで、好ましい抗張力と断熱性を兼ね備えた塗膜を形成できる。
中空フィラー(b)を構成する外殻(シェル)の熱伝導率は0.4W/m・K以下である。中空フィラー(b)の外殻(シェル)の熱伝導率を上記とすることで、中空フィラー(b)が含有される塗料組成物により形成される塗膜の熱伝導率も一定値以下となり、塗膜の断熱性を高めることができる。
また、中空フィラーとして用いられる有機系バルーンには、取扱性向上等の目的で炭酸カルシウムが担持される場合がある。しかし、有機系バルーンに炭酸カルシウムが担持される場合、形成される塗膜の熱伝導率が上昇する。従って、本実施形態において使用される中空フィラー(b)には、塗膜の好ましい断熱性を得るため、炭酸カルシウムが担持されないことが好ましい。
中空フィラー(b)の平均粒子径(D50)は、150μm未満である。なお、本実施形態において平均粒子径(D50)とは、正規分布関数から求められる体積基準の中央累積値(50%粒径)を示す。
本実施形態に係る塗料組成物に含有される中空フィラーの平均粒子径を150μm未満とすることで、好ましい抗張力と断熱性を有する塗膜が形成される。塗料組成物に含有される中空フィラーの平均粒子径が150μm以上である場合、中空フィラーの含有量を調整し好ましい塗膜の断熱性を得ようとすると、塗膜強度が低下し、塗膜の好ましい抗張力が得られない。従って好ましい抗張力と断熱性を兼ね備えた塗膜を得ることができない。
また、中空フィラーはある程度日光を反射する機能を有するが、平均粒子径を150μm未満とすることで、形成される塗膜の日射反射率が上昇し、塗膜の好ましい遮熱性が得られる。塗膜中に含まれる中空フィラーの体積%を同一とした場合、平均粒子径がより小さな中空フィラーを用いる事で、塗膜中の中空フィラーの総表面積が増大するためである。
上記の観点から、中空フィラー(b)の平均粒子径は100μm未満であることが好ましく、40μm未満であることがより好ましい。
本実施形態において、塗膜中における中空フィラー(b)の体積は、50〜80体積%である。本実施形態に係る塗料組成物に含有される中空フィラー(b)の体積を上記範囲とすることで、好ましい抗張力と断熱性を兼ね備えた塗膜が形成される。即ち、塗膜中における中空フィラー(b)の体積を50体積%以上とすることで、形成される塗膜の好ましい断熱性が得られる。また、塗膜中における中空フィラー(b)の体積を80体積%以下とすることで、形成される塗膜の好ましい抗張力が得られる。上記の観点から、塗膜中における中空フィラー(b)の体積は、55〜70体積%であることが好ましい。
上記中空フィラー(b)は、例えば次のように製造される。まず、塩化ビニル樹脂、ビニルアルコール樹脂、アクリル樹脂等からなるシェルに、当該シェルの軟化温度以下でガスとなる気体を内包させる。次に、シェルの軟化温度以上に加熱することによりシェルを加熱膨張することで、中空フィラー(b)が得られる。
[シリコーン系消泡剤(c)]
シリコーン系消泡剤(c)は、組成中に有機変性ポリシロキサン、パーフルオロアルキル基含有シリコーン化合物、及びフッ素変性ポリシロキサンのうち少なくともいずれか1種を含む。このようなシリコーン系消泡剤(c)が本発明の塗料組成物中に含まれることにより、塗膜形成時の泡抜けが良くなり、緻密な塗膜が形成されるため、当該塗膜の抗張力が向上する。
シリコーン系消泡剤(c)は、消泡剤の主鎖に上記有機変性ポリシロキサン、パーフルオロアルキル基含有シリコーン化合物、及びフッ素変性ポリシロキサンのうち少なくともいずれか1種が付加されたものである。
上記シリコーン系消泡剤(c)としては、市販品を用いる事ができ、例えば、TEGO Foamex810(登録商標、エボニック デグサ ジャパン株式会社製)等が挙げられる。
シリコーン系消泡剤(c)の含有量は、塗料組成物の全固形分100質量部に対し0.2〜10質量部である。特に、3〜8質量部とすることが好ましい。
[ウレタンエマルション樹脂(e)]
ウレタンエマルション樹脂(e)は、例えば、ジイソシアネートと、1分子中に少なくとも2個の活性水素を有するグリコール又はカルボン酸基を有するグリコールとの反応によって得られる。
具体的には、上記ジイソシアネートと、1分子中に少なくとも2個の活性水素を有するグリコール又はカルボン酸基を有するグリコールを、NCO/OH当量比0.5〜2.0で反応させることで、ウレタンプレポリマーを生成させる。次いで、生成したウレタンプレポリマーを中和剤により中和し、鎖伸長剤により鎖伸長する。その後、カチオン系、ノニオン系又はアニオン系の界面活性剤とイオン交換水を添加して分散させることにより、ウレタンエマルション樹脂(e)が得られる。
上記ジイソシアネートとしては、例えば、脂肪族、脂環式又は芳香族ジイソシアネートが挙げられる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メタキシレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、1、4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート及びこれらの誘導体等が挙げられる。
上記活性水素を有するグリコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、水添ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物等の低分子量グリコール、ポリオキシプロピレングリコール類、ポリオキシプロピレンとグリセリンとの付加物、ポリオキシプロピレンとトリメチロールプロパンとの付加物、ポリオキシプロピレンと1,2,6−ヘキサントリオールとの付加物、ポリオキプロピレンとペンタエリスリットとの付加物、ポリオキシプロピレンとソルビットとの付加物、メチレン−ビス−フェニルジイソシアネート、ヒドラジンで鎖伸長したポリテトラフランポリエーテル及びそれらの誘導体等が挙げられる。
また、アジピン酸又はフタル酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン又は1,1,1−トリメチロールエタン等の縮合物であるポリエステル類、ポリカプロラクトン等も挙げられる。
上記カルボン酸基を有するグリコールとしては、例えば2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロール酪酸、2,2−ジメチロール吉草酸等が挙げられる。
上記中和剤としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン等のアミン類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等が挙げられる。
上記鎖伸長剤としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール等のポリオール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、1,2−ビス(2−シアノエチルアミノ)エタン、イソホロンジアミン等の脂肪族、脂環式又は芳香族ジアミン、水等が挙げられる。
また、ウレタンエマルション樹脂(e)のスウォード硬度は20以上であることが好ましい。
スウォード硬度とは樹脂の硬度を示す指標の一つであり、ガラス板に塗膜を貼り付け、測定器をスイングさせ、振幅の減衰を硬さの指標にする。スウォード硬度は、一定以上の振幅を保つスイング回数で表記する。測定方法はASTM D 2134に準拠して測定される。
スウォード硬度が20以上のウレタンエマルション樹脂(e)が本発明の塗料組成物中に含まれることにより、形成される塗膜の好ましい抗張力が得られる。
ウレタンエマルション樹脂(e)の含有量としては、塗料組成物の全固形分100質量部に対して1〜60質量部であることが好ましく、3〜30質量部であることがより好ましい。
赤外線反射性粒体(f)は、塗料組成物中に含有されることで、形成される塗膜の日射反射率を向上させ、遮熱性を向上させる機能を有する。赤外線反射性粒体の粒子形状は、球状、粒状、多面体状、針状等のいずれであってもよい。赤外線反射性粒体(f)の赤外線反射性は、740nmの波長における反射率が70%以上であることが好ましい。
赤外線反射性粒体(f)として用いられる物質の具体例としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、アルミナ等が挙げられる。耐光性等の付加機能は特に要求されないが、形成される塗膜の低熱伝導率性と高日光反射性を両立させる観点から、PVC(顔料容積濃度)3%以下の酸化チタンを用いることが好ましい。
本実施形態において赤外線反射性粒体(f)は、塗料組成物の全固形分100質量部に対して0質量部より多く30質量部以下含有されることが好ましい。赤外線反射性粒体(f)の含有量が、塗料組成物の全固形分100質量部に対して30質量部よりも多い場合、形成される塗膜の熱伝導率が高くなり、塗膜の好ましい断熱性が得られない。
本実施形態に係る塗料組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲内で上記以外の成分が含有されていてもよいが、体質顔料が含まれないことが好ましい。塗料組成物に炭酸カルシウム等の体質顔料が含まれると、形成される塗膜の熱伝導率が上昇するため、塗膜の好ましい断熱性が得られない。従って、本実施形態に係る塗料組成物には炭酸カルシウム等の体質顔料が含まれないことが好ましい。
<塗膜>
以上説明した本実施形態の塗料組成物により形成される塗膜は、好ましい断熱性及び遮熱性を備え、且つ熱膨れを抑制可能な塗膜である。このように好ましい断熱性及び遮熱性を備え、且つ熱膨れを抑制するため、塗膜の50℃における抗張力は10kgf/cm以上であり、熱伝導率は0.1W/m・k以下である。また、JIS K 5602に規定される日射反射率が80〜92%であることが好ましい。
本実施形態の塗料組成物により形成される塗膜の50℃における抗張力は10kgf/cm以上である。
建築物の外装面、特に屋根表面に形成される塗膜は、太陽光等によって生じる熱により50℃前後にまで加熱される場合がある。このような場合、中空フィラーや塗膜に巻き込まれた気泡中において水や溶剤等が揮発して膨張することで熱膨れを生じ、塗膜外観に不具合を生じる恐れがある。塗膜の抗張力は、塗料組成物に含有されるエマルション樹脂(a)、ウレタンエマルション樹脂(e)のTgや、中空フィラー(b)の材質、含有量(体積%)、粒子径等によって左右されるが、塗膜の50℃における抗張力が10kgf/cm以上であることで、上記のような塗膜の熱膨れが防止される。また、塗膜の50℃における抗張力は15kgf/cm以上であることが好ましい。
上記抗張力は、例えば、塗料組成物を用いて作製したフィルム状のサンプルに対して恒温槽中でストログラフ(東洋精機社製)等の引張試験機を用いることで計測することができる。
本実施形態の塗料組成物により形成される塗膜の熱伝導率は0.1W/m・k以下である。塗膜の熱伝導率は、塗料組成物に含有される中空フィラー(b)の材質、含有量(体積%)、粒子径等、担持物質(炭酸カルシウム等)、又は赤外線反射性粒体(f)の種類、含有量、PVC(顔料容積濃度)、あるいはその他の体質顔料の有無によって左右されるが、塗膜の熱伝導率が0.1W/m・k以下であることで、塗膜の好ましい断熱性が得られる。塗膜の熱伝導率は0.08W/m・k以下であることが好ましい。
上記熱伝導率は、例えば、熱伝導率計を用いた非定常法細線加熱法等の従来知られた方法で計測することができる。
本実施形態の塗料組成物により形成される塗膜のJIS K 5602に規定される日射反射率は80〜92%であることが好ましい。塗膜の日射反射率は、塗料組成物に含有される中空フィラー(b)の材質、粒子径、あるいは赤外線反射性粒体(f)の種類や含有量等によって異なるが、日射反射率を80〜92%とすることで、塗膜の好ましい遮熱性が得られる。
<複層塗膜>
本実施形態の塗料組成物により形成される塗膜を第1層塗膜として、更に上層に上塗塗料組成物により第2層塗膜が形成される複層塗膜としてもよい。
第2層塗膜は、赤外線をできる限り吸収せず、赤外線を反射又は透過することが好ましい。第2層塗膜が赤外線を多く反射すれば、複層塗膜全体として、高い遮熱性を発揮する。また、第2層塗膜が赤外線を反射せず、透過する場合であっても本実施形態に係る塗料組成物により第1層塗膜として形成された塗膜により赤外線が多く反射され、且つ、第2層塗膜の赤外線吸収による蓄熱を少なくできる。この場合でも、やはり、複層塗膜全体として高い遮熱性を発揮できる。
第2層塗膜は、上塗塗料組成物により形成される。上塗塗料組成物は、特に限定されない。
上塗塗料組成物には、種々の顔料を含有させることが可能であるが、上塗塗料組成物は、実質的に黒色顔料を含まないものであることが好ましい。黒色顔料としては、カーボンブラックや上記の遮熱性の黒色顔料が挙げられる。上塗塗料組成物中に配合する顔料種に黒色顔料を使用しないことにより第2層塗膜での赤外線の吸収を抑えることができる。第2層塗膜での赤外線の吸収を抑えることで、第2層塗膜へ照射された赤外線の多くは第2層塗膜表面で反射されるか、第2層塗膜を透過して第1層塗膜において反射されるので、第2層塗膜の赤外線吸収による蓄熱が少なくなり、複層塗膜全体としての遮熱性も良好になる。
なお、「実質的に黒色顔料を含まない」とは、黒色顔料を若干の量含有させることを排除する趣旨ではない。具体的には、上塗塗料組成物の固形分における黒色顔料の含有量は3.0質量%未満であることが好ましい。
ここで、無機系の着色顔料は有機系の着色顔料と比較して一般的に、780nmから2500nmの近赤外波長領域の赤外線の反射率は小さいが、赤外線の吸収量もより小さく、赤外線の透過性が大きい傾向にある。従って、着色顔料として有機系の顔料を選択的に使用する減法混色(以下、「有機減法混色」と呼ぶ)によって第2層塗膜を着色すれば、第2層塗膜を透過した赤外線がより多く第1層塗膜で反射されるため、複層塗膜としての日射反射率を高めることが可能となる。
本実施形態における上塗塗料組成物には、顔料の他に固形分としてビヒクルの中の樹脂分や、必要に応じて添加されるその他の添加材が含まれる。また、上塗塗料組成物は赤外線反射性粒体を含んでいてもよい。上塗塗料組成物が赤外線反射性粒体を含むことで、第1層塗膜に加えて第2層塗膜も遮熱性を有するので、複層塗膜全体での遮熱性も向上する。
また、上記第2層塗膜のJIS K 5400 8.17−1990に準拠して求められる水蒸気透過度は、40g/m・24h未満であってもよい。一般に第2層塗膜が上記のように低い水蒸気透過性を有すると、第1層塗膜内に水蒸気が蓄積された状態で太陽光が照射された場合、当該水蒸気が滞留することで熱膨れが生じる恐れがある。しかし、本実施形態の塗料組成物により形成される塗膜は50℃における抗張力が10kgf/cm以上であるため、水蒸気が滞留しても塗膜が局所的に延伸することがなく、塗膜の熱膨れが生じない。
<塗膜の形成方法>
本実施形態に係る塗料組成物により塗膜を形成する方法は、特に限定されず、例えば、浸漬、刷毛、ローラー、ロールコーター、エアースプレー、エアレススプレー、カーテンフローコーター、ローラーカーテンコーター、ダイコーター等の一般に用いられている塗装方法を挙げることができる。これらの塗装方法は塗装対象や用途に応じて適宜選択することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。例えば、ベース層を形成したのち本発明における塗料組成物を用いて第1層塗膜を形成し、更に第2層塗膜を形成してもよいし、第2層塗膜の上にクリヤー層を形成してもよい。
次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、単位は質量基準である。
[エマルション樹脂1〜9の調製]
調製例1
ビーカーに脱イオン水45質量部とアクアロンHS−10(反応性乳化剤、第一工業製薬株式会社製)2質量部、スチレン30質量部、メチルメタクリレート21質量部、n−ブチルアクリレート20質量部、2−エチルヘキシルアクリレート27質量部、及び、アクリル酸2質量部を入れ撹拌し乳化物を得た。これとは別に、撹拌機、冷却管、滴下ロート及び温度計を備えた反応容器に、脱イオン水60質量部とアクアロンHS−10 0.4質量部を仕込み、80℃に昇温後、上記乳化物を3時間かけて滴下し、これと同時に10%過硫酸アンモニウム水溶液20質量部を滴下した。滴下終了後、2時間、80℃に保持した後、反応液を室温まで冷却し、その後10%アンモニア水を添加してpHを8.5に調整した。次いで200メッシュの金網で濾過することで、合成樹脂エマルション1を調製した。合成樹脂エマルション1における固形分はNV50%であった。
調製例2〜5
上記乳化物の各モノマー配合量を表1に示したように変更した以外は、上記調製例1と同様にしてエマルション樹脂2〜5を調製した。エマルション樹脂2〜5のTg(℃)、固形分(NV%)はそれぞれ表1に示した通りである。
調製例6〜9
上記乳化物の各モノマー配合量を表1に示したように変更し、架橋剤として表1に示したものを用いたこと以外は、上記調製例1と同様にしてエマルション樹脂6、9を調製した。また、エマルション樹脂7としてはカルボジライトV−02(日清紡ケミカル株式会社製)を用い、エマルション樹脂8としてはケミタイトDZ−22E(株式会社日本触媒製)を用いた。エマルション樹脂6〜9のTg(℃)、固形分(NV%)はそれぞれ表1に示した通りである。
Figure 0006158975
表1の「エマルション樹脂のTg」は、エマルション樹脂粒子を構成する各モノマーのホモポリマーのガラス転移温度及び各モノマーの配合量から、上述のFOX式により求めた理論上のガラス転移温度である。
[塗料組成物の調製]
上記エマルション樹脂1〜9に対し、ウレタンエマルション樹脂1〜3、中空フィラー1〜6、シリコーン系消泡剤、鉱物油系消泡剤及び赤外線反射性粒体を表2及び表3に示す配合量(単位は「質量部」)にて混合し、均一に撹拌することにより実施例1〜19、比較例1〜13の塗料組成物を調製した。
Figure 0006158975
Figure 0006158975
表2及び表3に示した、ウレタンエマルション樹脂1〜3としては下記のものを用いた。
ウレタンエマルション樹脂1:R−9404(楠本化成株式会社製)、スウォード硬度60
ウレタンエマルション樹脂2:R−966(楠本化成株式会社製)、スウォード硬度30
ウレタンエマルション樹脂3:R−972(楠本化成株式会社製)、スウォード硬度6
表2及び表3に示した、中空フィラー及び赤外線反射性紛体としては下記のものを用いた。
中空フィラー1〜6:閉気泡型中空フィラー(塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合樹脂)
中空フィラー1:平均粒子径40μm、シェル熱伝導率0.8W/m・K
中空フィラー2:平均粒子径20μm、シェル熱伝導率0.3W/m・K
中空フィラー3:平均粒子径40μm、シェル熱伝導率0.3W/m・K
中空フィラー4:平均粒子径80μm、シェル熱伝導率0.3W/m・K
中空フィラー5:平均粒子径120μm、シェル熱伝導率0.3W/m・K
中空フィラー6:平均粒子径200μm、シェル熱伝導率0.3W/m・K
赤外線反射性粒体:酸化チタン、株式会社テイカ製、密度3.85g/cm
表2及び表3に示した、シリコーン系消泡剤としてはTEGO Foamex810(登録商標、エボニック デグサ ジャパン株式会社製)を用い、鉱物油系消泡剤としてはSNデフォーマー154(サンノプコ株式会社製)を用いた。
<実施例1>
スレート板に実施例1の塗料組成物を乾燥膜厚300μmとなるように均一に塗装し、23℃・相対湿度50%RH雰囲気下で7日間養生し試験板を得た。
<実施例2〜19、及び比較例1〜13>
塗料組成物を表2及び表3で示したものに変更した以外は、実施例1と同様にして試験板を得た。
[熱伝導率の測定]
実施例、比較例において得られた試験板を用い、非定常法細線加熱法にて熱伝導率を測定した。測定機器としては、迅速熱伝導率計QTM−500(京都電子工業株式会社製)を用いた。結果を表2及び表3に示す。
[抗張力の測定]
実施例、比較例の塗料組成物から得られた単独膜のフリーフィルムを用い、JIS K7113−1981に準拠して、引張圧縮試験機ストログラフVG5−E(株式会社東洋精機製作所社製)及びストログラフ用恒温槽VEF30(株式会社東洋精機製作所製)を使用して、温度50℃において抗張力を測定した。結果を表2及び表3に示す。
[近赤外日射反射率の測定]
スレート板に代えて、白黒隠蔽率紙(隠ペイ率試験紙 JIS K 5600、日本テストパネル株式会社製)上に実施例、比較例で得た試験板と同様の塗装工程にて塗装を行い、評価板を得た。実施例1〜19及び比較例1〜13で得た試験板と同様の塗装工程にて得た評価板をそれぞれ、実施例1〜19及び比較例1〜13の評価板とした。実施例1〜19及び比較例1〜13の評価板について、それぞれJIS K 5675(屋根用高日射反射率塗料)に従って近赤外日射反射率を測定した。結果を表2及び表3に示す。
[比重回復率の測定]
150mlのポリカップに塗料を約100g取り、各種消泡剤を添加して2500rpmにて5分間ディスパー撹拌した。1時間静置した後23℃条件下で塗料比重を測定し、更に脱泡後の塗料比重を測定した。脱泡方法は、自転・公転ミキサー(「あわとり練太郎」(登録商標)、AR−100、株式会社シンキー製)にて6分間遊星式撹拌することで行った。脱泡前後の塗料比重より、以下の計算式(2)により比重回復率を計算した。結果を表2及び表3に示す。

比重回復率(%)=(脱泡前の塗料比重÷脱泡後の塗料比重)×100 … (2)
実施例1〜19と、比較例1〜13との比較から、実施例1〜19の塗料組成物により形成された塗膜は、熱伝導率が0.1W/m・k以下であり、且つ塗膜の50℃における抗張力が10kgf/cm以上であるのに対し、比較例1〜13の塗料組成物により形成された塗膜は、上記条件を満たさない。実施例1〜19の塗料組成物により形成された塗膜は、上記好ましい熱伝導率と抗張力を兼ね備えることで、断熱性を備え、且つ熱膨れを抑制可能な塗膜を形成できるものである。
実施例1〜7と、比較例1、2との比較から、実施例1〜7の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい抗張力が得られるのに対し、比較例1、2の塗料組成物により形成された塗膜は、上記好ましい抗張力が得られないことが分かった。この結果から、エマルション樹脂(a)のガラス転移点を10〜50℃とすることで、形成される塗膜の好ましい抗張力が得られることが確認された。
実施例1、8〜10と、比較例3、4との比較から、実施例1、8〜10の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい熱伝導率と抗張力を兼ね備えるのに対し、比較例3、4の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい熱伝導率と抗張力を共に得ることができない事が分かった。この結果から、中空フィラーの熱伝導率を0.4W/m・K以下とし、且つ平均粒子径を150μm未満とすることで、形成される塗膜の好ましい熱伝導率と抗張力が得られることが確認された。
実施例13、14と、比較例6、7との比較から、実施例13、14の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい熱伝導率と抗張力を兼ね備えるのに対し、比較例6、7の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい熱伝導率と抗張力を共に得ることができない事が分かった。この結果から、塗料組成物から得られる塗膜中における中空フィラーの体積を50〜80体積%とすることで、形成される塗膜の好ましい熱伝導率と抗張力が得られることが確認された。
実施例1〜19と、比較例11〜13との比較から、実施例1〜19の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい抗張力が得られるのに対し、比較例11、13の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい比重回復率及び抗張力が得られず、また、比較例12の塗料組成物は塗装の際にハジキが発生し均一な塗膜を形成できないことが分かった。この結果から、塗料組成物中にシリコーン系消泡剤が含まれ、且つシリコーン系消泡剤の含有量を塗料組成物の全固形分100質量部に対して0.2〜10質量部とすることで、形成される塗膜の好ましい抗張力が得られることが確認された。
実施例1〜19と、比較例8〜10との比較から、実施例1〜19の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい抗張力が得られるのに対し、比較例8、10の塗料組成物により形成された塗膜は好ましい抗張力が得られず、また、比較例9の塗料組成物は塗装の際に塗膜に割れが発生し均一な塗膜を形成できないことが分かった。この結果から、塗料組成物中にウレタンエマルション樹脂が含まれ、且つウレタンエマルション樹脂の含有量を塗料組成物の全固形分100質量部に対して1〜60質量部とすることで、形成される塗膜の好ましい抗張力が得られることが確認された。
また、本発明の塗料組成物は、好ましい日射反射率を有する塗膜を形成できる。塗膜の日射反射率が高いほど、塗膜の遮熱性が良好となる。
実施例7〜10と、比較例4との比較から、塗料組成物中に含まれる中空フィラーの平均粒子径を小さくすることにより、高い日射反射率が得られることが確認された。また、実施例11、12と比較例5との比較から、塗料組成物中に含まれる赤外線反射性粒体の含有量を塗料組成物の全固形分100質量部に対し0質量部より多く30質量部以下とすることで、形成される塗膜の好ましい日射反射率と塗膜の熱伝導率を両立できることが確認された。

Claims (5)

  1. エマルション樹脂(a)と、中空フィラー(b)と、シリコーン系消泡剤(c)と、架橋剤(d)とを含む塗料組成物であって、
    前記エマルション樹脂(a)はガラス転移点が10〜50℃であり、
    前記中空フィラー(b)は、該中空フィラーを構成する外殻(シェル)の熱伝導率が0.4W/m・K以下であり、且つ、平均粒子径(D50)が150μm未満であり、
    前記シリコーン系消泡剤(c)は、組成中に有機変性ポリシロキサン、パーフルオロアルキル基含有シリコーン化合物、及びフッ素変性ポリシロキサンのうち少なくともいずれか1種を含むものであり、
    前記塗料組成物から得られる塗膜中における前記中空フィラー(b)の体積は、50〜80体積%であり、
    前記シリコーン系消泡剤(c)の含有量は、前記塗料組成物の全固形分100質量部に対して0.2〜10質量部であり、
    前記架橋剤(d)は、ヒドラジド化合物、カルボジイミド化合物、及びアジリジン化合物のうち少なくともいずれか1種であり、
    前記塗料組成物から得られる塗膜の50℃における抗張力が10kgf/cm以上であり、
    前記塗料組成物から得られる塗膜の熱伝導率が0.1W/m・k以下である塗料組成物。
  2. 更にウレタンエマルション樹脂(e)を含み、
    前記ウレタンエマルション樹脂(e)は、スウォード硬度が20以上であり、
    前記ウレタンエマルション樹脂(e)の含有量は、前記塗料組成物の全固形分100質量部に対して1〜60質量部である請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 前記中空フィラー(b)の平均粒子径(D50)が100μm以下である請求項1又は2に記載の塗料組成物。
  4. 更に赤外線反射性粒体(f)を含み、
    前記赤外線反射性粒体(f)の含有量は、前記塗料組成物の全固形分100質量部に対して0質量部より多く30質量部以下であり、
    前記塗料組成物から得られる塗膜は、JIS K 5602に規定される日射反射率が80〜92%である請求項1〜いずれかに記載の塗料組成物。
  5. 基材上に請求項1〜いずれかに記載の塗料組成物により第1層塗膜が形成されており、
    更に前記第1層塗膜の上層に上塗塗料組成物により第2層塗膜が形成されており、
    前記第2層塗膜のJIS K5400 8.17−1990に準拠して求められる水蒸気透過度は、40g/m・24h未満である複層塗膜。
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