JP6156410B2 - ランキンサイクルシステム - Google Patents

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    • F02G5/04Profiting from waste heat of exhaust gases in combination with other waste heat from combustion engines

Description

本発明は、ランキンサイクルシステムに係り、特に内燃機関の廃熱を利用するランキンサイクルシステムに関する。
従来、例えば特開2010−242518号公報には、エンジンの廃熱を回収する廃熱回収装置に関する技術が開示されている。この廃熱回収装置は、エンジン本体の廃熱を回収する冷媒を作動流体とするランキンサイクルシステムとして作動するものであり、内部を通過する冷媒が廃熱を回収して蒸気状態となるウォータジャケットと、蒸気状態の冷媒から動力を回収するタービンと、タービンにおいて得られる動力をクランクシャフトへ変速可能に伝達する変速機と、により構成されている。そして、タービンにより回収された動力は、エンジンの補助動力として利用される。
特開2010−242518号公報 特開2013−234662号公報
上述した従来の技術では、タービン回転速度が、ランキンサイクルシステムが安全に運転し得る領域ではないと判断された場合に、変速機に設けられたクラッチを切断しクランクシャフトと回転軸とを切り離すことが行われる。しかしながら、タービンはクラッチを切断した後も惰性で回転する。このため、タービン回転速度が上昇している過程でクラッチを切断した場合においては、切断後も惰性によってタービン回転速度が上昇し過回転となるおそれがある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、タービンの回転を内燃機関の出力軸に伝達させるランキンサイクルシステムにおいて、タービンの過回転を抑制することのできるランキンサイクルシステムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、ランキンサイクルシステムであって、
内燃機関の廃熱により液相冷媒を沸騰させて気相冷媒に変化させる沸騰器と、
前記沸騰器から排出される気相冷媒を前記内燃機関の排気との熱交換によって過熱させる過熱器と、
前記過熱器を通過した気相冷媒の供給を受けて回転するタービンと、
前記タービンを通過した気相冷媒を凝縮させて液相冷媒に戻す凝縮器と、
前記タービンと前記凝縮器との間に設けられた制御弁と、
前記タービンの回転を前記内燃機関の出力軸に伝達する動力伝達経路と、
前記動力伝達経路を連結又は遮断させるクラッチ装置と、
前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断される場合に、前記制御弁を閉じ方向に動作させるように構成された制御装置と、
前記沸騰器と前記過熱器の間から分岐して前記制御弁と前記凝縮器の間に合流するバイパス経路と、
前記バイパス経路に設けられたバイパス弁と、を備え
前記制御装置は、前記制御弁を閉じ方向に動作させる場合に、前記バイパス弁を開くように構成されていることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記クラッチ装置は、前記内燃機関の機関回転速度が機関回転速度閾値を超えた場合に前記動力伝達経路が遮断されるように構成されていることを特徴としている。
の発明は、第1又は第2の発明において、
前記タービンの回転速度を取得するタービン回転速度取得装置を備え、
前記制御装置は、前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断された場合に、前記タービンの回転速度がタービン回転速度閾値に近づくように前記制御弁の開度を調整するように構成されていることを特徴としている。
の発明は、上記の目的を達成するため、ランキンサイクルシステムであって、
内燃機関の廃熱により液相冷媒を沸騰させて気相冷媒に変化させる沸騰器と、
前記沸騰器から排出される気相冷媒を前記内燃機関の排気との熱交換によって過熱させる過熱器と、
前記過熱器を通過した気相冷媒の供給を受けて回転するタービンと、
前記タービンを通過した気相冷媒を凝縮させて液相冷媒に戻す凝縮器と、
前記タービンと前記凝縮器との間に設けられた制御弁と、
前記タービンの回転を前記内燃機関の出力軸に伝達する動力伝達経路と、
前記動力伝達経路を連結又は遮断させるクラッチ装置と、
前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断される場合に、前記制御弁を閉じ方向に動作させるように構成された制御装置と、
前記タービンの入口側の気相冷媒の蒸気圧である入口圧力を取得する入口圧力取得装置と、
前記タービンの出口側の気相冷媒の蒸気圧である出口圧力を取得する出口圧力取得装置と、を備え、
前記制御装置は、前記入口圧力と前記出口圧力とから前記タービンの出力を算出し、前記出口圧力から前記タービンの翼による流体摩擦抵抗を算出し、前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断された場合に前記タービンの出力に対する前記流体摩擦抵抗の割合が所定の目標割合に近づくように前記制御弁を操作するように構成されていることを特徴としている。
第5の発明は、第4の発明において、
前記クラッチ装置は、前記内燃機関の機関回転速度が機関回転速度閾値を超えた場合に前記動力伝達経路が遮断されるように構成されていることを特徴としている。
第1の発明によれば、ランキンサイクルシステムのタービンと凝縮器との間に制御弁が設けられている。そして、制御弁は、クラッチ装置の作用によって動力伝達回路が遮断される場合に閉じ方向に動作される。制御弁が閉じ方向に動作されるとタービン内の蒸気密度が高くなり、これによりタービンの回転抵抗が大きくなる。このため、本発明によれば、クラッチ装置の作用によって動力伝達回路が遮断される場合にタービンの過回転を有効の抑制することが可能となる。
また、第1の発明によれば、バイパス弁制御装置は、制御弁を閉じ方向に動作させる場合にバイパス弁が開くように構成されている。このため、本発明によれば、タービンへ導入される蒸気をバイパス弁を介して逃すことができるので、タービン入口側の蒸気圧の過度の上昇を有効に抑制することが可能となる。
第2又は第5の発明によれば、クラッチ装置は、内燃機関の機関回転速度が機関回転速度閾値を超えた場合に動力伝達経路が遮断されるように構成されている。このため、本発明によれば、タービン回転速度が機関回転速度閾値に対応するタービン回転速度よりも高くなることを防ぐことができる。
第3の発明によれば、バイパス弁制御装置は、制御弁を閉じ方向に動作させる場合にバイパス弁が開くように構成されている。このため、本発明によれば、タービンへ導入される蒸気をバイパス弁を介して逃すことができるので、タービン入口側の蒸気圧の過度の上昇を有効に抑制することが可能となる。
の発明によれば、動力伝達回路が遮断される場合に、タービンの回転速度がタービン回転速度閾値に近づくように当該制御弁の開度が調整される。このため、本発明によれば、タービンの過回転を抑制するとともに、動力伝達経路を連結する場合に備えてタービン回転速度を高めておくことが可能となる。
第4の発明によれば、ランキンサイクルシステムのタービンと凝縮器との間に制御弁が設けられている。そして、制御弁は、クラッチ装置の作用によって動力伝達回路が遮断される場合に閉じ方向に動作される。制御弁が閉じ方向に動作されるとタービン内の蒸気密度が高くなり、これによりタービンの回転抵抗が大きくなる。このため、本発明によれば、クラッチ装置の作用によって動力伝達回路が遮断される場合にタービンの過回転を有効の抑制することが可能となる。
また、の発明によれば、タービン入口側の気相冷媒の蒸気圧である入口側蒸気圧と、タービン出口側の気相冷媒の蒸気圧である出口側蒸気圧とが取得される。そして、取得された入口側蒸気圧と出口側蒸気圧に基づいてタービン出力が算出され、また出口側蒸気圧に基づいてタービンの翼による流体摩擦抵抗が算出される。そして、算出されたタービン出力に対する流体摩擦抵抗の割合が所定の目標割合に近づくように制御弁の開度が制御される。タービン出力と流体摩擦抵抗とが釣り合った状態ではタービン回転速度が一定に維持される。このため、本発明によれば、タービンの過回転を抑制するとともに、動力伝達経路のスムーズな再連結に備えてタービン回転速度を高めておくことが可能となる。
本発明の実施の形態1のランキンサイクルシステムが組み込まれた内燃機関を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態1で実行される制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2のランキンサイクルシステムが組み込まれた内燃機関を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2で実行される制御の前半部を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2で実行される制御の後半部を示すフローチャートである。 タービンの出力特性を示すP−V線図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1のランキンサイクルシステムが組み込まれた内燃機関を模式的に示す図である。ランキンサイクルシステム100は、内燃機関(以下、「エンジン」とも称する)10の内部に形成された冷媒通路12を備えている。冷媒通路12は、エンジン10のシリンダブロックやシリンダヘッドに形成されたウォータジャケットを含んでいる。冷媒通路12には、水温センサ121が装着されている。エンジン10は、この冷媒通路12内を流通する冷媒をエンジン10の熱により沸騰させてその一部を蒸発させることにより冷却される。つまり、冷媒通路12はエンジン10の廃熱により冷媒を沸騰させて液相冷媒から気相冷媒へと変化させる沸騰器として機能する。なお、冷媒通路12は、エンジン10の内部を流通可能な通路であれば、その構成は特に限定されない。また、冷媒通路12に流通させる冷媒は、エンジン10からの受熱によって沸騰するものであれば、その種類は特に限定されない。
冷媒通路12には第1気相冷媒経路14が接続されている。第1気相冷媒経路14は、冷媒通路12においてエンジン10の廃熱を受熱した冷媒をエンジン10の外部へと導出するための経路であり、高温及び高圧に耐えうる管またはホースによって構成されている。第1気相冷媒経路14には、エンジン10に近い側から順に、気液分離器16、過熱器18、タービン20、及びタービン出口弁22が配置されている。そして、第1気相冷媒経路14の端部には、凝縮器としてのコンデンサ24が接続されている。
気液分離器16は、エンジン10内の冷媒通路12から導出された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離するためのものである。気液分離器16で分離された気相冷媒は第1気相冷媒経路14の更に下流側に設けられた過熱器18へと送られる。一方、気液分離器16で分離された液相冷媒は、気液分離器16内に貯留される。気液分離器16の下端には、第1液相冷媒経路26が接続されている。第1液相冷媒経路26は、エンジン10の内部の冷媒通路12に接続されている。第1液相冷媒経路26には、第1ウォータポンプ28が設けられている。第1ウォータポンプ28は、エンジン10が備えるクランク軸を駆動源とする機械式のポンプとして構成されている。なお、第1ウォータポンプ28は、電動式の遠心型ポンプを採用することもできる。第1ウォータポンプ28が稼動すると、気液分離器16内に貯留されていた液相冷媒の一部が第1液相冷媒経路26を介して冷媒通路12へと送られる。なお、気液分離器16には液面センサ161が設けられている。液面センサ161は、気液分離器16内に貯留された液相冷媒の過不足を監視するためのものである。
また、ランキンサイクルシステム100は、排気熱蒸気発生器30を備えている。排気熱蒸気発生器30は、エンジン10の排気経路8の途中に配置されている。排気熱蒸気発生器30には、気液分離器16の下端に接続された第2液相冷媒経路32を介して液相冷媒が導入される。導入された液相冷媒は、排気経路8中の排気ガスとの熱交換によって過熱されて沸騰しその一部が蒸気となる。つまり、排気熱蒸気発生器30は、エンジン10の廃熱により冷媒を沸騰させて液相冷媒から気相冷媒へと変化させる沸騰器として機能する。蒸気となった気相冷媒は、第2気相冷媒経路34を介して導出されて、再び気液分離器16へと戻される。
過熱器18は、排気熱蒸気発生器30の上流側の排気経路8(図1中の(a)の部位)に配置されている。第1気相冷媒経路14から過熱器18内へ導入された気相冷媒は、排気経路8中の排気ガスとの熱交換によって更に過熱されて過熱蒸気となる。過熱蒸気は、第1気相冷媒経路14の更に下流のタービン20に導入される。タービン20は、第1気相冷媒経路14から導入される過熱蒸気を減圧するタービンノズル201と、複数のタービン翼202が固定されたタービン回転軸203とを含んで構成されている。タービン20に導入された過熱蒸気はタービンノズル201において減圧されてタービン翼202に噴きつけられる。過熱蒸気がタービン翼202に噴きつけられることにより、タービン回転軸203が回転する。
タービン20のタービン回転軸203は、減速機等の動力伝達経路36を介してエンジン10の出力軸としてのクランク軸38に接続されている。また、動力伝達経路36の途中には、当該動力伝達経路36を連結又は遮断させるためのクラッチ装置40が設けられている。クラッチ装置40は、電気的な信号によって動力伝達経路36を連結又は遮断させることが可能な電磁クラッチとして構成されている。また、ランキンサイクルシステムには、タービン回転軸203の回転速度Ntを検出するためのタービン回転センサ72、及びクランク軸38の回転速度Neを検出するためのクランク角センサ74が設けられている。
タービン出口弁22は、タービン20とコンデンサ24との間において第1気相冷媒経路14の開度を調整する制御弁として機能するものである。タービン出口弁22を閉じ側に制御すると、これに伴いタービン20内の蒸気密度を上昇させることができる。
コンデンサ24は、タービン20を通過した気相冷媒を凝縮して液相冷媒に戻す凝縮器として機能する。コンデンサ24の下端には第3液相冷媒経路42の一端が接続されている。第3液相冷媒経路42には、コンデンサ24に近い側から順にキャッチタンク44、第2ウォータポンプ46、及び第1開閉弁48が配置されている。そして、第3液相冷媒経路42の端部は、気液分離器16の下端に接続されている。
第1気相冷媒経路14を経由してタービン20からコンデンサ24に導入された気相冷媒は、コンデンサ24において凝縮されて液相冷媒に戻り、キャッチタンク44に一時的に貯留される。第2ウォータポンプ46は、キャッチタンク44に貯留された液相冷媒を第3液相冷媒経路42を介して気液分離器16へ送るための電動式のポンプである。第2ウォータポンプ46の駆動は、液面センサ161の出力信号に基づいて、気液分離器16内に貯留された液相冷媒に過不足が生じないように制御される。また、第1開閉弁48は、第2ウォータポンプ46の駆動のON・OFFに対応して開閉される弁である。第2ウォータポンプ46が停止している期間に第1開閉弁48が閉弁されることにより、液相冷媒のキャッチタンク44の側への逆流が防止される。
キャッチタンク44の下端は、第4液相冷媒経路50を経由してリザーブタンク52の下端に接続されている。第4液相冷媒経路50の途中には第2開閉弁54が設けられている。なお、リザーブタンク52の上端には端部が大気開放された上部管56が接続されている。
また、ランキンサイクルシステム100は、気液分離器16の上端と第1気相冷媒経路14におけるタービン出口弁22とコンデンサ24との間を接続するバイパス経路58を備えている。バイパス経路58には、気液分離器16に近い側から順に、バイパス弁60とバイパスノズル62とが設けられている。バイパス弁60が開弁されると気液分離器16内の気相冷媒がバイパスノズル62に導入される。導入された気相冷媒は、バイパスノズル62を通過する際に減圧された上でコンデンサ24に導入される。これにより、第1気相冷媒経路14におけるタービン20の入口側の蒸気圧が減圧される。なお、バイパス経路58は、第1気相冷媒経路14から過熱器18、タービン20、及びタービン出口弁22をバイパスする経路であればよく、必ずしも気液分離器16の上端に接続される必要はない。つまり、バイパス経路58は、第1気相冷媒経路14における冷媒通路12と過熱器18との間から分岐してタービン出口弁22とコンデンサ24の間に合流する経路として構成されていればよい。
さらに、ランキンサイクルシステム100は制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)70を備えている。ECU70は、少なくとも入出力インターフェースとメモリと演算処理装置(CPU)とを備えている。入出力インターフェースは、ランキンサイクルシステム100もしくはこれを搭載するエンジン10に取り付けられた各種センサからセンサ信号を取り込むとともに、ランキンサイクルシステム100が備える各種アクチュエータに対して操作信号を出力するために設けられている。ECU70が信号を取り込むセンサには、上述したタービン回転センサ72、水温センサ121、及び液面センサ161に加え、クランク角センサ74等のエンジン運転状態を取得するための各種センサが含まれる。ECU70が操作信号を出すアクチュエータには、上述したタービン出口弁22、バイパス弁60、第1開閉弁48、第2開閉弁54、クラッチ装置40、第1ウォータポンプ28、及び第2ウォータポンプ46に加え、エンジン10の運転を制御するための各種アクチュエータが含まれる。メモリには、各種の制御プログラムおよびマップ等が記憶されている。CPUは、制御プログラム等をメモリから読み出して実行し、取り込んだセンサ信号に基づいて各種アクチュエータの操作信号を生成する。
[実施の形態1の動作]
次に、実施の形態1のランキンサイクルシステム100を備えるエンジン10の基本的な動作について説明する。なお、図1において、液相冷媒の流れは太実線で表され、気相冷媒(蒸気)は太破線で表されている。
実施の形態1のランキンサイクルシステム100は、エンジン10の廃熱によるエネルギをタービン20の回転エネルギとして回収し、エンジン10の出力軸の回転を補助するものである。先ず、ランキンサイクルシステム100において実現されるランキンサイクルについて説明する。冷媒通路12及び排気熱蒸気発生器30は、エンジン10の廃熱を受け取って液相冷媒を沸騰させる沸騰器として機能する。液相冷媒が沸騰すると、液相冷媒の一部が気相冷媒(蒸気)に変化する。冷媒通路12において発生した気相冷媒は、第1気相冷媒経路14を経由して気液分離器16へと導入される。また、排気熱蒸気発生器30において発生した気相冷媒は、第2気相冷媒経路34を経由して気液分離器16へと導入される。気液分離器16内の気相冷媒は、第1気相冷媒経路14を経由して過熱器18へ導入される。気相冷媒は、過熱器18を通過する過程でエンジン10の排気熱を更に受け取ることにより、より高温高圧の過熱蒸気へと変化する。過熱器18を通過した過熱蒸気は、第1気相冷媒経路14を経由してタービン20へ導入される。
タービン20では、導入された過熱蒸気がタービンノズル201によって減圧されて膨張した後タービン翼202へと噴きつけられる。これにより、過熱蒸気の熱エネルギがタービン20の回転運動として取り出される。タービン20を通過した低圧の気相冷媒は第1気相冷媒経路14を経由してコンデンサ24へと導入される。導入された気相冷媒はコンデンサ24内で冷却されて液相冷媒へと変化し、第3液相冷媒経路42を経由してキャッチタンク44へと一次的に貯留される。そして、液面センサ161によって気液分離器16内の液相冷媒の不足が検出された場合に、第2ウォータポンプ46が駆動されて、キャッチタンク44内の液相冷媒が第3液相冷媒経路42を介して気液分離器16内へと導入される。
このように、ランキンサイクルシステム100によってランキンサイクルが実現されると、エンジン10の廃熱がタービン20の回転エネルギに変換される。タービン回転軸203は動力伝達経路36及びクラッチ装置40を介してクランク軸38に連結されている。このため、タービン20の回転エネルギは、クラッチ装置40を連結することによりクランク軸38の回転に直接的に利用される。これにより、システム全体のエネルギ効率を高めることができるので、燃費の向上が期待できる。
次に、実施の形態1のランキンサイクルシステム100の特徴的動作について説明する。タービン効率の高いタービン回転速度は数万rpm/min.であるため、動力伝達経路36が備える減速機は、エンジン回転速度の実用域においてタービン20の効率が高くなるように、その減速比Rが設定されている。このため、エンジン10の回転速度が実用上用いられることが稀な高回転域の速度となると、タービン20の回転速度が過剰となりタービンの耐久性や騒音振動等が問題となる。そこで、実施の形態1のランキンサイクルシステム100では、エンジン10の回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemaxよりも高くなった場合に、クラッチ装置40を切り離して動力伝達経路36を遮断することが行われる。
しかしながら、クラッチ装置40の切り離し操作によって動力伝達経路36が遮断されたとしても、タービン20の過回転が確実に防止されるとは限らない。すなわち、エンジン回転速度Neが急激に上昇して実用上限エンジン回転速度Nemaxに到達したような場合においては、動力伝達経路36が遮断された後もタービン20の回転加速度によってタービン回転速度が上昇することがある。このような場合には、タービン20が過回転となるおそれがある。
そこで、実施の形態1のランキンサイクルシステム100では、タービン20の出口側にタービン出口弁22を配置し、クラッチ装置40が切断されて動力伝達経路36が遮断される場合にタービン出口弁22を閉じることとしている。タービン出口弁22が閉弁されると、タービン20内の蒸気密度が上昇するためタービン翼202への流体摩擦抵抗が急増する。このため、クラッチ装置40の切断とともにタービン出口弁22を閉じることとすれば、タービン回転速度を確実に低下させて過回転を抑制することができる。
なお、クラッチ装置40を切断してタービン出口弁22を閉弁している間に過熱器18から過熱蒸気が供給され続けると、タービン20の入口側の蒸気圧が上昇してしまう。そこで、実施の形態1のランキンサイクルシステム100では、クラッチ装置40を切断した場合に、タービン出口弁22を閉弁するとともにバイパス弁60を開くことが行われる。バイパス弁60が開弁されると、気液分離器16内の気相冷媒がバイパス経路58を通過してバイパスノズル62へと導入される。気相冷媒は、バイパスノズル62を通過する際に減圧されてタービン出口弁22とコンデンサ24との間の第1気相冷媒経路14に導入される。つまり、バイパス弁60が開弁されると、気液分離器16内の気相冷媒が過熱器18、タービン20、及びタービン出口弁22をバイパスしてコンデンサ24に導入される。これにより、タービン20の入口側の蒸気圧を有効に逃すことができる。
また、上述したように、実施の形態1のランキンサイクルシステム100では、エンジン回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemaxを超えた場合にクラッチ装置40の切断及びタービン出口弁22の閉弁が行われる。タービン出口弁22が閉じている期間は、タービン20の内部の蒸気密度が上昇し、これに伴いタービン回転速度Ntが低下する。タービン回転速度Ntが極低速まで低下してしまうと、その後エンジン回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemaxまで低下してクラッチ装置40を再び連結する場合にクラッチ装置40をスムーズに連結することができず、エンジン回転を有効に補助することができないおそれがある。
そこで、実施の形態1のランキンサイクルシステム100では、クラッチ装置40を切断した場合に、タービン出口弁22の開度に基づいてタービン回転速度Ntを制御することとしている。より詳しくは、クラッチ装置40を切断する場合には、タービン20の過回転を抑制する必要があるため、タービン出口弁22が一旦全閉される。そして、その後タービン回転速度Ntをタービン回転センサ72の信号から検出し、検出されたタービン回転速度Ntが所定の実用上限タービン回転速度Ntmaxに近づくように、タービン出口弁22の開度がフィードバック制御される。なお、実用上限タービン回転速度Ntmaxは、エンジン回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemaxである状態でクラッチ装置40が連結された場合のタービン回転速度である。このような制御によれば、クラッチ装置40が切り離されている期間のタービン回転速度Ntが実用上限タービン回転速度Ntmaxに制御されるため、エンジン回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemaxまで低下した場合にクラッチ装置40をスムーズに連結することが可能となる。
[実施の形態1の具体的処理]
次に、実施の形態1のランキンサイクルシステムにおいて実行される制御の具体的処理について説明する。図2は、実施の形態1でECU70により実行される制御を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートは、エンジン10が始動された場合にECU70がタービン出口弁22、クラッチ装置40及びバイパス弁60を制御する一連の処理を単一のフローチャートにまとめて表したものであり、ECU70において実行される制御ルーチンそのものを表したものではない。
図2に示すフローチャートでは、先ずエンジン10が始動されると、バイパス弁60とタービン出口弁22が閉弁されるとともに、クラッチ装置40が切り離される(ステップS1)。次に、水温センサ121によって検出されたエンジン冷却水(冷媒)の水温Teが所定の暖機温度Teth以下か否かが判定される(ステップS2)。暖機温度Tethは、エンジン10の暖機が完了するエンジン水温として予め設定された値が読み込まれる。その結果、Te≧Tethの成立が認められない場合には、未だエンジン暖機が完了していないと判断されて、ステップS1へ移行する。
一方、上記ステップS2においてTe≧Tethの成立が認められた場合には、エンジン暖機が完了したため冷媒通路12が沸騰器として機能すると判断されて、次のステップに移行し、クランク角センサ74により検出されたエンジン回転速度Neが所定の実用上限エンジン回転速度Nemax以下か否かが判定される(ステップS3)。実用上限エンジン回転速度Nemaxは、クラッチ装置40が連結された状態でタービン回転速度が上限となるエンジン回転速度として、予め設定された値が読み込まれる。その結果、Ne≦Nemaxの成立が認められた場合には、クラッチ装置40を結合したとしてもタービン20が過回転となるおそれがないと判断されて、次のステップに移行し、クラッチ装置40の結合、タービン出口弁22の開弁、及びバイパス弁60の閉弁が行われる(ステップS4)。
次に、エンジン回転速度Neが所定の実用上限エンジン回転速度Nemax以上か否かが判定される(ステップS5)。その結果、Ne≧Nemaxの成立が認められない場合には、未だタービン20が過回転となるおそれがないと判断されて、クラッチ装置40の結合が継続された上で再度本ステップS5の処理が実行される。一方、本ステップS5においてNe≧Nemaxの成立が認められた場合、又は上記ステップS3においてNe≦Nemaxの成立が認められない場合には、クラッチ装置40が切り離された状態においてタービン20が過回転となるおそれがあると判断されて、次のステップに移行し、タービン出口弁22が閉弁されるとともにバイパス弁60が開弁される(ステップS6)。次に、クラッチ装置40が切り離される(ステップS7)。
次に、タービン20のタービン回転速度Ntが実用上限タービン回転速度Ntmaxよりも小さいか否かが判定される(ステップS8)。実用上限タービン回転速度Ntmaxは、実用上限エンジン回転速度Nemaxに対応するタービン回転速度であって、動力伝達経路36の減速比をRとした場合にNtmax=Nemax×Rとなる回転速度である。その結果、Nt<Ntmaxの成立が認められた場合には、タービン回転速度Ntが実用上限タービン回転速度Ntmaxに近づくようにタービン出口弁22を1ステップ開弁するように制御される(ステップS9)。一方、上記ステップS8において、Nt<Ntmaxの成立が認められない場合には、タービン回転速度Ntが実用上限タービン回転速度Ntmaxに近づくようにタービン出口弁22を1ステップ閉弁するように制御される(ステップS10)。
上記ステップS9又はステップS10の処理が行われると、次にエンジン回転速度Neが所定の実用上限エンジン回転速度Nemax以上か否かが再度判定される(ステップS11)。その結果、Ne≧Nemaxの成立が認められた場合には、クラッチ装置40が再結合されるとタービン20が過回転となるおそれがあると判断されて、上記ステップS8の処理に戻ることによりクラッチ装置40の切り離しが継続される。一方、本ステップS11においてNe≧Nemaxの成立が認められない場合には、クラッチ装置40が再結合されたとしてもタービン20が過回転となるおそれがないと判断されて、上記ステップS4に移行し、再びクラッチ装置40が結合される。
以上説明したとおり、実施の形態1のランキンサイクルシステム100によれば、クラッチ装置40を切断する場合にタービン出口弁22が閉弁されるので、タービンの過回転を有効の抑制することが可能となる。
ところで、上述した実施の形態1のシステムでは、電気的な信号によって動力伝達経路36を連結又は遮断させることが可能な電磁クラッチをクラッチ装置40として用いることとした。クラッチ装置40は、一方の方向のみに回転力を伝達するワンウェイクラッチ又は他の公知なクラッチとして構成されていてもよい。このことは、後述する実施の形態2のシステムにも適用される。
なお、クラッチ装置40としてワンウェイクラッチを採用した場合には、エンジン回転速度Ne≦タービン回転速度Nt/減速比Rとなった場合に自動的に結合され、エンジン回転速度Ne<タービン回転速度Nt/減速比Rとなった場合に自動的に切離される。このため、上記ステップS7におけるクラッチ装置40の切り離し処理は、ステップS6においてタービン出口弁22が閉弁されてタービン回転速度が低下することにより自動的に行われることとなる。
また、上述した実施の形態1のシステムでは、エンジン10の廃熱を回収する冷媒を作動流体とするランキンサイクルシステム100について説明したが、ランキンサイクルシステム100には、必ずしもエンジン10の冷媒通路12内を流れる冷媒を作動流体とする必要はない。すなわち、ランキンサイクルシステム100の冷媒はエンジン10の冷媒とは別系統とし、熱交換器によってエンジン10の冷媒との間で熱交換を行う構成でもよい。なお、このことは、後述する実施の形態2のシステムにも適用される。
また、上述した実施の形態1のシステムでは、エンジン回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemaxを超えたか否かによってクラッチ装置40の切り離し・結合を行うこととしたが、タービン回転センサ72によって検出されたタービン回転速度Ntが実用上限タービン回転速度を超えたか否かによってクラッチ装置40の切り離し・結合を行うこととしてもよい。
また、上述した実施の形態1のシステムでは、ランキンサイクルシステム100の沸騰器として冷媒通路12と排気熱蒸気発生器30との両方を用いることとしているが、何れか一方のみでもよい。また、沸騰器は、エンジン10の廃熱を利用してランキンサイクルの冷媒を沸騰させるものであれば、熱交換器等の他の公知の構成を利用してもよい。なお、このことは、後述する実施の形態2のシステムにも適用される。
また、上述した実施の形態1のシステムでは、クラッチ装置40を切断する場合にタービン出口弁22を全閉させることとした。しかしながら、タービン出口弁22の開度は、少なくとも閉じ側に制御されればタービン回転速度を低下させることができるので、全閉でなくてもよい。なお、このことは、後述する実施の形態2のシステムにも適用される。
なお、上述した実施の形態1のシステムでは、実用上限エンジン回転速度Nemaxが第2
の発明における「機関回転速度閾値」に相当し、実用上限タービン回転速度Ntmaxが第の発明における「タービン回転速度閾値」に相当し、タービン回転センサ72が第の発明における「タービン回転速度取得装置」に相当している。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について図面を参照して説明する。
[実施の形態2の特徴]
図3は、本発明の実施の形態2のランキンサイクルシステムが組み込まれた内燃機関を模式的に示す図である。図3に示すランキンサイクルシステム200は、第1気相冷媒経路14におけるタービン20とタービン出口弁22との間の位置に出口圧力センサ76が設けられている点、およびタービン回転センサ72を備えていない点を除き、上述した図1に示すランキンサイクルシステム100と同様の構成を有している。
上述した実施の形態1のランキンサイクルシステム100では、タービン出口弁22を閉じてクラッチ装置40を切り離した後に、タービン回転センサ72により検出されたタービン回転速度Ntが実用上限タービン回転速度Ntmaxに近づくようにタービン出口弁22の開度を制御することとした。これに対して、本実施の形態2のランキンサイクルシステム200は、クラッチ装置40を切り離した後のタービン出口弁22の開度を、タービン回転センサ72より得られる回転速度情報を用いることなく制御する点に特徴を有している。以下、フローチャートに沿って実施の形態2のランキンサイクルシステム200において実行される制御の具体的処理について詳細に説明する。
[実施の形態2の具体的処理]
図4及び図5は、実施の形態2でECU70により実行される制御を説明するためのフローチャートであり、図4は前半部を、図5は後半部を示している。なお、このフローチャートは、エンジン10が始動された場合にECU70がタービン出口弁22、クラッチ装置40及びバイパス弁60を制御する一連の処理を単一のフローチャートにまとめて表したものであり、ECU70において実行される制御ルーチンそのものを表したものではない。
図4に示すフローチャートのステップS1からステップS7の処理では、図2に示すフローチャートのステップS1からステップS7と同様の処理が実行される。これにより、エンジン回転速度Neが実用上限エンジン回転速度Nemax以上となった場合にタービン出口弁22の閉弁、バイパス弁60の開弁、そしてクラッチ装置40の切り離しが行われる。
ステップS7の処理が実行されると、次に図5に示すフローチャートのステップS21に移行する。このステップでは、タービン20の正味出力Htが算出される(ステップS21)。図6は、タービンの出力特性を示すP−V線図である。なお、この図に示すPtiはタービンノズル201の入口側の蒸気の圧力(以下、「入口圧力」と称する)である。入口圧力Ptiは、当該入口圧力Ptiと比例関係にあるエンジン冷却水の水温Teから推定することができる。つまり、ECU70は、水温センサ121の検出信号を用いて入口圧力Ptiを取得する入口圧力取得装置としての機能を有している。また、この図に示すPt0は、タービンノズル201の出口側の蒸気の圧力(以下、「出口圧力」と称する)であり、出口圧力センサ76により検出することができる。つまり、ECU70は、出口圧力センサ76の検出信号を用いて出口圧力Pt0を取得する出口圧力取得装置としての機能を有している。タービン20の出力Htは、図5に示すようにタービンノズル201の前後の蒸気圧で決まる。本ステップでは、入口圧力Pti及び出口圧力Pt0が推定又は検出されて、図5に示す出力特性に基づいてタービン20の正味出力Htが算出される。
次に、タービン翼202への流体摩擦抵抗Lfが算出される(ステップS22)。タービン翼202への流体摩擦抵抗の代表例としては、例えば通風損失、ロータ摩擦損失等が挙げられる。通風損失及びロータ摩擦損失は、タービン20の直径Dt、タービン回転速度Nt、タービン翼202の高さYt、及び蒸気密度γを用いて、それぞれ以下の関係式で表される。
通風損失∝Dt4*Nt3*Yt1.5
ロータ摩擦損失∝Dt5*Nt3*γ ・・・(1)
したがって、タービン翼202への流体摩擦抵抗Lfは、次式(2)に示す関係式によって算出することができる。なお、式中のA,Bは比例定数である。
流体摩擦抵抗Lf=A(Dt4*Nt3*Yt1.5*γ)+B(Dt5*Nt3*γ) ・・・(2)
タービン20の直径Dt及びタービン翼202の高さYtはタービン20の固有値であり、比例定数A,Bは実機試験等により特定することができる。また、タービン回転速度Ntは、クラッチ装置40が切断されているときに目標とするタービン回転速度として、例えば実用上限タービン回転速度Ntmaxが使用される。また、蒸気密度γは、タービンノズル201の出口圧力Pt0を用いて算出される。
次に、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Htが所定の目標割合よりも大きいか否かが判定される(ステップS23)。なお、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Htは、タービン回転速度が低下する条件か或いは上昇する条件かを判断するために用いる割合であり、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Ht=1の場合には、タービン回転速度が実用上限タービン回転速度Ntmaxに保たれる。但し、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Ht<1となるとタービン回転速度が上昇して過回転となるおそれがあるため、本ステップでは目標割合を1よりも若干大きい1.02としている。このように、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Ht=1.02となるようにタービン出口弁22の開度を制御することとすれば、タービン回転速度が実用上限タービン回転速度Ntmaxよりも若干低い回転速度に維持される。
本ステップS23における判定の結果、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Ht>1.02の成立が認められた場合には、タービン回転速度が実用上限タービン回転速度Ntmaxよりも低下していると判断されて、次のステップに移行し、タービン出口弁22の開度が1ステップ開弁される(ステップS24)。
一方、上記ステップS23における判定の結果、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Ht>1.02の成立が認められない場合には、タービン回転速度が実用上限タービン回転速度Ntmaxを超える可能性があると判断されて、次のステップに移行し、タービン出口弁22の開度が1ステップ閉弁される(ステップS25)。
上記ステップS24又はステップS25の処理が行われると、次にエンジン回転速度Neが所定の実用上限エンジン回転速度Nemax以上か否かが再度判定される(ステップS26)。その結果、Ne≧Nemaxの成立が認められた場合には、クラッチ装置40が再結合されるとタービン20が過回転となるおそれがあると判断されて、上記ステップS23の処理に戻ることによりクラッチ装置40の切り離しが継続される。一方、本ステップS26においてNe≧Nemaxの成立が認められない場合には、クラッチ装置40が再結合されたとしてもタービン20が過回転となるおそれがないと判断されて、ステップS4に移行し、再びクラッチ装置40が結合される。
以上説明したとおり、実施の形態2のランキンサイクルシステム200によれば、クラッチ装置40を切断する場合に流体摩擦抵抗Lf/正味出力Htが目標割合(=1.02)に近づくようにタービン出口弁22の開度が制御される。これにより、タービン回転速度を目標とする回転速度に近づけることができるので、クラッチ装置40の再度の結合をスムーズに行うことができる。
ところで、上述した実施の形態のシステムでは、エンジン冷却水の水温Teから入口圧力Ptiを推定することとしたが、タービンノズル201の入口側に圧力センサを設けて直接検出することとしてもよい。
また、上述した実施の形態のシステムでは、流体摩擦抵抗Lf/正味出力Htの目標割合を1.02としたが、係る値はこれに限られない。すなわち、タービン回転速度の過回転を防止しつつ実用上限タービン回転速度Ntmaxに近づけることができるのであれば、他の目標割合値を用いてもよい。

8 排気経路
10 エンジン
12 冷媒通路
121 水温センサ
14 第1気相冷媒経路
16 気液分離器
161 液面センサ
18 過熱器
20 タービン
201 タービンノズル
202 タービン翼
203 タービン回転軸
22 タービン出口弁
24 コンデンサ(凝縮器)
26 第1液相冷媒経路
28 ウォータポンプ
30 排気熱蒸気発生器
32 第2液相冷媒経路
34 第2気相冷媒経路
36 動力伝達経路
38 クランク軸
40 クラッチ装置
42 第3液相冷媒経路
44 キャッチタンク
46 ウォータポンプ
48 第1開閉弁
50 第4液相冷媒経路
52 リザーブタンク
54 第2開閉弁
56 上部管
58 バイパス経路
60 バイパス弁
62 バイパスノズル
70 ECU(Electronic Control Unit)
72 タービン回転センサ
74 クランク角センサ
76 出口圧力センサ
100,200 ランキンサイクルシステム

Claims (5)

  1. 内燃機関の廃熱により液相冷媒を沸騰させて気相冷媒に変化させる沸騰器と、
    前記沸騰器から排出される気相冷媒を前記内燃機関の排気との熱交換によって過熱させる過熱器と、
    前記過熱器を通過した気相冷媒の供給を受けて回転するタービンと、
    前記タービンを通過した気相冷媒を凝縮させて液相冷媒に戻す凝縮器と、
    前記タービンと前記凝縮器との間に設けられた制御弁と、
    前記タービンの回転を前記内燃機関の出力軸に伝達する動力伝達経路と、
    前記動力伝達経路を連結又は遮断させるクラッチ装置と、
    前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断される場合に、前記制御弁を閉じ方向に動作させるように構成された制御装置と、
    前記沸騰器と前記過熱器の間から分岐して前記制御弁と前記凝縮器の間に合流するバイパス経路と、
    前記バイパス経路に設けられたバイパス弁と、を備え
    前記制御装置は、前記制御弁を閉じ方向に動作させる場合に、前記バイパス弁を開くように構成されていることを特徴とするランキンサイクルシステム。
  2. 前記クラッチ装置は、前記内燃機関の機関回転速度が機関回転速度閾値を超えた場合に前記動力伝達経路が遮断されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のランキンサイクルシステム。
  3. 前記タービンの回転速度を取得するタービン回転速度取得装置を備え、
    前記制御装置は、前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断された場合に、前記タービンの回転速度がタービン回転速度閾値に近づくように前記制御弁の開度を調整するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のランキンサイクルシステム。
  4. 内燃機関の廃熱により液相冷媒を沸騰させて気相冷媒に変化させる沸騰器と、
    前記沸騰器から排出される気相冷媒を前記内燃機関の排気との熱交換によって過熱させる過熱器と、
    前記過熱器を通過した気相冷媒の供給を受けて回転するタービンと、
    前記タービンを通過した気相冷媒を凝縮させて液相冷媒に戻す凝縮器と、
    前記タービンと前記凝縮器との間に設けられた制御弁と、
    前記タービンの回転を前記内燃機関の出力軸に伝達する動力伝達経路と、
    前記動力伝達経路を連結又は遮断させるクラッチ装置と、
    前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断される場合に、前記制御弁を閉じ方向に動作させるように構成された制御装置と、
    前記タービンの入口側の気相冷媒の蒸気圧である入口圧力を取得する入口圧力取得装置と、
    前記タービンの出口側の気相冷媒の蒸気圧である出口圧力を取得する出口圧力取得装置と、を備え
    前記制御装置は、前記入口圧力と前記出口圧力とから前記タービンの出力を算出し、前記出口圧力から前記タービンの翼による流体摩擦抵抗を算出し、前記クラッチ装置の作用によって前記動力伝達経路が遮断された場合に前記タービンの出力に対する前記流体摩擦抵抗の割合が所定の目標割合に近づくように前記制御弁を操作するように構成されていることを特徴とするランキンサイクルシステム。
  5. 前記クラッチ装置は、前記内燃機関の機関回転速度が機関回転速度閾値を超えた場合に前記動力伝達経路が遮断されるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のランキンサイクルシステム。
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