JP6147544B2 - 洗濯機用除菌装置 - Google Patents

洗濯機用除菌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6147544B2
JP6147544B2 JP2013079486A JP2013079486A JP6147544B2 JP 6147544 B2 JP6147544 B2 JP 6147544B2 JP 2013079486 A JP2013079486 A JP 2013079486A JP 2013079486 A JP2013079486 A JP 2013079486A JP 6147544 B2 JP6147544 B2 JP 6147544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
antibacterial agent
washing
water supply
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013079486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014200489A (ja
Inventor
勉 畑山
勉 畑山
小嶋 健司
健司 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lifestyle Products and Services Corp filed Critical Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority to JP2013079486A priority Critical patent/JP6147544B2/ja
Publication of JP2014200489A publication Critical patent/JP2014200489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6147544B2 publication Critical patent/JP6147544B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Description

本発明の実施形態は、抗菌機能を備えた洗濯機用除菌装置に関する。
従来、家庭用の洗濯機では、洗濯用水として通常は外部水源として水道水を利用しているが、近年節水、省エネ指向のニーズを受けて風呂水(残り湯)を再利用可能としている。また、残り湯では水温が高くて洗浄性能の向上することも知られている。このため、風呂水を洗濯槽に供給するための給水ポンプ装置を備えた洗濯機製品が多く市販されている。この給水ポンプ装置としては、一般的にポンプ本体に呼び水することで揚水できる自吸式ポンプ装置を採用し、浴槽から風呂水を揚水し洗濯槽内に容易に供給できるようにしている。
一方、風呂水の残り湯では、雑菌等が繁殖し易く洗濯物に付着した雑菌により不快な臭いが発生するなど、清潔感や衛生的な観点から改善が求められている。そこで、除菌装置として例えば風呂水を除菌する除菌剤を吸水ホースの先端吸込み部に備えた洗濯機が提案され、つまり風呂水利用の場合、給水ポンプ装置による洗濯槽への給水動作中の風呂水が除菌剤と接触することで、除菌成分を溶出し風呂水を除菌するようにした提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記給水動作は通常数分間程度で完了するため、除菌成分を溶出する時間としては短くて十分な除菌効果が得られない。仮に、除菌剤の溶解性を高め得たとしても、粒状の除菌剤の消耗が早まり実用上の保守管理が煩わしく、しかも溶解性を高めるほど安定した均一な除菌成分を溶出するのが難しくなる。また、溶解性を向上するために水(風呂水)との接触を高めるべく除菌剤を洗濯槽への通水経路中に配置し、つまり粒状の除菌剤中を水が流通する形態とする場合が多いが、これは通水抵抗が大きく通水量が低下し給水時間、延いては洗濯運転時間が長くなる問題も有している。
特開2009−279493号公報
そこで、洗濯物への抗菌効果を十分に付与でき且つ安定した抗菌成分を徐溶できる抗菌剤を備えた洗濯機用除菌装置を提供することにある。
本実施形態の洗濯機用除菌装置によれば、筐体内に備えた自吸式の給水ポンプ装置により外部水源から汲み上げた水を洗濯槽内に供給可能とする給水手段を有する。前記給水ポンプ装置にあって呼び水を貯留するポンプ本体内に、貯留した水に浸漬した状態で水徐溶性の抗菌剤を収容する構成とする(請求項1の発明)。
第1実施形態の給水ポンプ装置の全体構成を示す縦断面図 第1実施形態の図1中のA−A線に沿って切断して示す横断面図 第1実施形態の給水ポンプ装置の外観を示す右側面図 第1実施形態の洗濯機を示す外観斜視図 第1実施形態の給水ポンプ装置などの給水手段を破断して示す洗濯機一部の平面図 第2実施形態を示す図1相当図 第2実施形態を示す図3相当図 第3実施形態を示す図1相当図 第3実施形態を示す図3相当図 変形例を示すドラム式洗濯機の縦断面図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を示す洗濯機用除菌装置について、図1から図5を参照して説明する。そのうち、図4は一般的な洗濯機1の外観斜視図にあって、外殻を形成する筐体2内には縦軸形の有底円筒状の洗濯槽3を備えている。この洗濯槽3の詳細については省略するが、例えば図示しないが内部に回転可能な回転槽、その外側に貯水可能な水槽を配した2重槽構成からなる洗濯槽3にあって、周知の如く内蔵する撹拌翼(図示せず)の回転駆動による洗濯物の洗い、すすぎ運転、および上記回転槽の高速回転による脱水運転等を可能としている。
この筐体2の上面を形成するトップカバー4には、その中央部に開閉可能な洗濯蓋5を備え、前方には操作パネル6、後方の2箇所には風呂水などの水源と連通接続するための第1のホース接続部7と、他の水源たる水道水と連通接続するための第2のホース接続部8を外部に臨んで設けている。そのうち、第1のホース接続部7は詳細は後述する給水ポンプ装置10(図1参照)の風呂水の吸入口として機能し、一方第2のホース接続部8は同じく後述する電磁式の給水弁9の水道水の流入口として機能する。
なお、この図4中には給水ポンプ装置10により風呂水を洗濯槽3に供給する場合を想定し、浴槽11を二点鎖線で模式的に示しており、その風呂水たる残り湯12中に、先端部分にフィルタ機能を内蔵する水を取り込む吸水口部13を収容した可撓性の吸水ホース14を、上記第1のホース接続部7に接続している。また、上記第2のホース接続部8には、図示しない可撓性の給水ホースが接続され外部水源の水道栓(蛇口)に連通接続した状態とする。このように、洗濯機1は給水ポンプ装置10および給水弁9を具備してなる洗濯槽3への給水手段を備えている。
そこで、上記給水手段について前記洗濯蓋5を取り外した状態の洗濯機1(トップカバー4)を平面視した図5を参照して説明すると、ほぼ中央に位置して上記洗濯蓋5で開閉される洗濯物の投入口15を開口形成している。この投入口15は、内方の前記洗濯槽3の上面開口部と対向し、該開口部を上方位置からに臨むように注水ケース16をトップカバー4の後部に設けている。この注水ケース16は、前記給水弁9および給水ポンプ装置10の下流側と連通し、いずれも注水ケース16を介して白抜き矢印で示すように洗濯槽3内へ給水可能としている(詳細は後述する)。
そして、まず図5中の右側後方に位置する給水弁9とその給水手段について詳細に説明すると、給水弁9の具体構成については図示しないが、該給水弁9の流入口は水道水を流入する前記第1のホース接続部8に相当し、開閉弁を経た流出口(図示せず)は、上記注水ケース16に連通接続されるとともに、該注水ケース16内で2路に分岐して、そのうちの一方は細い呼び水ホース17と連通して一部の水が矢印で示すように給水ポンプ装置10側に供給可能とし、他方は注水ケース16から直接洗濯槽3内に給水可能とする給水手段を構成している。
これに対し、図5中の左側後方に位置する給水ポンプ装置10とその給水手段について詳細に説明する。まず、図5に基づき給水手段の概要につき述べると、給水ポンプ装置10には風呂水の吸入口として機能する前記第1のホース接続部7以外に、一つの流入口(流入口部18に相当)と一つの吐出口(吐出口部19に相当)を有し、そのうち前者の流入口部18には上記呼び水ホース17が接続され上記注水ケース16を介して上流側に位置する給水弁9と連通している。一方、後者の吐出口部19には吐出ホース20が接続され、矢印方向で示す下流側の他端が上記注水ケース16に接続されることで、直接洗濯槽3内に給水可能とする給水手段を構成している。
ここで、給水ポンプ装置10の具体構成につき、図1から図3を参照して説明する。図1には、外殻を形成するポンプケース22内にポンプモータ23、羽根車24、吸込み室25、吐出室26等の基本的構成を具備してなるポンプ本体21の構成を示している。以下、具体的に述べるとポンプケース22は、例えばプラスチック製で上ケース27と下ケース28との2分割構成にあって、両ケース27,28を外周部にパッキン29を介して4隅部をねじ30(図2,3参照)により水密に結合する構成としている。
上ケース27と下ケース28との間には、プラスチック製の仕切り部材31が挟持されるように設けられ、上ケース27側の空間領域と下ケース28側の空間領域を仕切るように配置されている。この仕切り部材31の上面側における上ケース27側の領域には、図示左半部に渦巻状のポンプ室32および筒状のモータケース33とする空間領域を形成していて、ポンプ室32には羽根車24が収容され、その上部のモータケース33にはポンプモータ23が収容保持されている。
なお、ポンプ室32と上部のモータケース33との間にはシール材38を配した軸受ケース39が形成され、モータ軸23aと羽根車24のボス部24aとが連結されている。また、ポンプモータ23の上端面はプラスチック製の蓋部40で覆われ、蓋部40には接続端子41の基端部が埋設されている。
さらに上ケース27側の領域において、上記モータケース33に隣接する右半部に上記した吐出室26を形成している。この吐出室26は、図2の横断面図に示すように矩形容器状をなし、その下部でポンプ室32と連通し、つまり羽根車24の下流側に位置して呼び水を貯留可能とする空間領域を有している。この吐出室26内と連通する上端部には、筒状の前記流入口部18が側方に突出形成され、外部から呼び水として水道水の供給を受けるべく前記呼び水ホース17(図5参照)が接続される。この流入口部18より僅か下位に、前記吐出口部19が同じ側方に向けて突出形成されている。この吐出口部19は、図3の外観側面図に示すように流入口部18より径大な筒状をなし、前記吐出ホース20(図5参照)が接続される。
これに対し、仕切り部材31の下面側における下ケース28側の空間領域には、上記ポンプ室32と吸込み口34を介して連通した上記吸込み室25が形成されている。この吸込み室25の反ポンプ室32側である他端は、上記吐出室26内のほぼ中央部に立設された筒状の吸込み通路35と連通する構成としている。この吸込み通路35は、吐出室26とは水的に隔離した状態に形成され、上記仕切り部材31側に一体形成された筒状部35aと、上記吐出室26側に一体形成された筒状部35bとを上下方向に結合した構成からなり、この結合部位に逆止弁36を挟持する形態で設けている。
上記逆止弁36は、図1中の破線矢印方向の水の流通を許容し、反破線矢印方向の水の流通(以下、逆流という)を阻止するもので、本実施形態ではゴム製によるダックビル形の弁構成を採用している。ただし、これに限らずフロート形の球体を用いた逆止弁構成や、ゴム製で片持ち支持された板状の可動板を用いた逆止弁構成など適宜選択して実施可能である。なお、筒状の吸込み通路35の上端部の外方に突出した部位が前記第1のホース接続部7に相当する。また、吸込み通路35内には逆止弁36より上流側に多数の通水孔を具備してなるストレーナ37を一体に形成している。
斯くして上記構成からなるポンプ本体21において、ポンプモータ23の駆動時におけるポンプ本体21内の水の流れは、図1中に示す実線矢印方向に流れる所謂ポンプ本体21内の通水路を形成する。すなわち、羽根車24の回転によりポンプ室32から水は遠心方向に吐出される。これにより、水は上流側の吸込み側領域においては吸込み通路35、逆止弁36(破線矢印方向)、吸込み室25を経て吸込み口34からポンプ室32内に流入する流れとなる。これに対して、ポンプ室32の下流側の吐出側領域においては、遠心方向に吐出された水が吐出室26内を下方から渦流を形成しつつ上方に向かって流れる。
そして、本実施形態では上記ポンプ本体21内に通水路を形成するうちの吐出室26内に抗菌剤42を設けている。この抗菌剤42の成分や機能などの詳細については後述するが、水に浸すと抗菌成分を徐々に溶出する水徐溶性を有するもので、抗菌性を有する金属元素と、リン酸系ガラス若しくは硼酸系ガラスとからなるもので、図1,2に示すように吐出室26の内壁面たる図示後方側の縦壁面に沿って配置している。
この場合、抗菌剤42は型成形により矩形板状に成形するとともに、少なくとも表面側に凹凸部43を有する形状とする。この凹凸部43は、多数の突起群から構成してもよいし、波形状による凹凸形状としてもよいなど、表面積を大きくした構成としている。そして、例えば下ケース28側にL字状に起立する突片を対向配置してなる支持片44a(特には図2参照)を形成するとともに、上ケース27側にも同形状で垂下して対向配置された支持片44bを形成し、これら支持片44a、44bに抗菌剤42の板状の上下端部を挿入して上記縦壁面に立て掛け状態に支持する。なお、支持片44a、44bの大きさ形状等は吐出室26内の形状に応じて適宜変形可能であり、或いは接着剤により一部接合する構成を用いてもよいなど、その支持手段は適宜選択的に実施可能である。
ここで、抗菌剤42の成分などについて詳細に説明する。本実施形態における抗菌剤42は、抗菌性を有する金属元素とリン酸系ガラスとからなり、所望の抗菌成分を溶出するに好適とする銀酸化物が約3重量パーセント、酸化亜鉛が約27重量パーセント、酸化コバルトが約1重量パーセント、およびリン酸カルシウムが約69重量パーセントから構成されている。
上記各成分は、次のような機能に基づき設定されている。まず、銀酸化物は抗菌性を有する銀イオンを抗菌成分として水中に溶出し、後の作用説明で述べるように洗濯水の除菌作用や洗濯中の洗濯物に抗菌効果を付与する。この銀酸化物の含有量が0.1重量パーセント以下であると実質的な抗菌作用が得られなくなり、5重量パーセント以上であると光によって褐色に変色し易くなり、製造コストも高くなる。よって、銀酸化物の含有量は、0.1〜5重量パーセントの範囲内で設定することが好ましい。
酸化亜鉛は、主として銀酸化物の褐色化を防止する機能を担うものである。なお、この酸化亜鉛から溶出される亜鉛イオンにも、銀イオンほどではないが抗菌作用が認められることから、抗菌成分としての機能も担う。ただし、酸化亜鉛も若干ではあるが変色することがあるため、その含有量は50重量パーセント以下とすることが好ましい。
酸化コバルトは、抗菌剤42自体を青色に着色するための金属酸化物として添加されるもので、極めて少ない含有量でも抗菌剤42を鮮やかな青色に着色することができる。例えば、抗菌剤42を配置した上ケース27の縦壁面の一部を透明材料で成形し、外部から目視により抗菌剤42の有無を確認できるようにする場合などに有効である。
そして、上記リン酸系ガラスは、溶解性ガラスとしてリン酸成分(P205)を主成分としているが、このリン酸成分(P205)は、ガラスの透明性を維持したり、銀イオンを洗濯水中に徐溶させる効果を有する。ただし、濃度が10重量パーセントを下回ると機械的強度(硬さ)を維持できなくなるおそれがあり、一方、80重量パーセントを超えても脆くなり機械的強度の低下を招くおそれがある。そのため、リン酸成分(P205)の含有量は、抗菌剤42全体の10〜80重量パーセントが好ましく、30〜70重量パーセントとするのが好適である。しかも、このリン酸成分は水に溶解すると、洗濯水である水道水中のカルシウムやマグネシウムに対してキレート構造(Ca2P60182−、Mg2P60182−)を取るので、カルシウム分の水溶解性を高め、界面活性剤の効果を高めて洗浄性能の向上を図ることができる。
また、従来の方法では抗菌成分である銀イオンが、水道水中の陰イオン、特に塩素イオン、硫化物イオンなどと結合すると、溶解度積が小さい塩を生成して溶解度が減少し、抗菌成分である銀イオンが水中に放出されなくなり、これが洗濯物の衣類などにコートされても有効とするほどの抗菌成分が溶出せず、抗菌効果が低下する傾向にあった。
これに対し、本実施形態では陰イオンとしてリン酸成分を溶出するので、該リン酸成分により上記のような難溶解性の塩を生成することなく、溶出した銀イオンを有効な抗菌効果を有する状態に安定的に保つことができ、抗菌作用を効果的に持続させることができる。
次に、上記構成の抗菌剤42を有する給水ポンプ装置10を備えた洗濯機1の作用について説明する。この種洗濯槽3を有する洗濯機1の運転行程としては、洗い行程、複数回すすぎ動作を行うすすぎ行程、および脱水行程を図示しない制御装置等により自動的に進行するが、そのうちの洗い行程およびすすぎ行程における給水動作において、本実施形態では風呂水を利用した運転コースである、例えば「風呂水コース」設定による洗濯運転について説明する。なお、図4において洗濯運転する場合には、給水弁9の第2のホース接続部8には、図示しない給水ホースを介して外部水源の水道水を供給可能な状態とする。
上記「風呂水コース」の設定に基づき、洗いおよびすすぎ行程の洗濯水として常に風呂水が利用されることになる。そこで洗濯運転が開始されると、初めての洗濯運転(給水動作)では当然給水ポンプ装置10も未使用状態にあるので、吸込み室25、ポンプ室32、吐出室26内の所謂ポンプ本体21内には水は存在せず、つまり必要な呼び水がないため、このままでは自吸式の給水ポンプ装置10によるポンプ作用は機能しない。
そこで、初めての洗濯運転に限り呼び水として水道水を利用する制御手段とする。すなわち、図5に示すように給水弁9が通電駆動され、図示しない流出口が開放動作して水は注水ケース16側に供給される。水は、ここで2方向に分岐して一方は注水ケース16から直接洗濯槽3に注がれ、他の一方は呼び水ホース17に流入して図5中の矢印方向に流れ、給水ポンプ装置10側に供給される。
水道水は、図1、図3に示すようにポンプ本体21の吐出室26上端部の流入口部18から吐出室26内に流入し、ポンプ室32および吸込み室25内に至り、つまりポンプ本体21内の空間領域に貯留される。この場合、具体的には必要な呼び水を確保すべく吐出室26内をほぼ満たした状態に貯留するようにしており、仮に水の供給が過剰となった場合でも、吐出室26上部の吐出口部19から溢出し、吐出ホース20を経て下方の注水ケース16に流入し、洗濯槽3内に注がれることで何ら支障は生じない。
なお、上記ポンプ本体21内に供給された水道水は、吸込み室25に連通する吸込み通路35側には、逆止弁36により阻止され流入しない。従って、呼び水およびその水量としては、吸込み通路35内の空間を除くポンプ本体21内の空間に供給され該空間をほぼ満たす水量とするもので、給水弁9による水道水の供給は短時間(例えば1分間)で終了することができる。
上記給水弁9による呼び水の供給が終了すると、ポンプモータ23が通電駆動され羽根車24が回転する。自吸式の給水ポンプ装置10は、ポンプ本体21内に貯留された呼び水の活用により吸水ホース14内の空気を徐々に排出するとともに、吸水ホース14内の圧力は低下する。これにより、浴槽11内の風呂水たる残り湯12をポンプ本体21まで揚水可能となる。斯くして風呂水は、吸水ホース14を介して汲み上げられ、ポンプ本体21の吸込み通路35内に連続して流入するようになり、その水圧により所謂ダックビル形の逆止弁36は開口して流通容易となり(破線矢印方向)、下方の吸込み室25内に流入する。
上記吸込み室25に達した風呂水は、吸込み口34からポンプ室32内に流入し、羽根車24により遠心方向に吐出される。この遠心方向へ吐出された水は、吐出室26内において下方から上方に渦巻状の水流となって上昇し、上部の吐出口部19から吐出ホース20(図5参照)を経て注水ケース16に流入し、洗濯槽3内に供給される。なお、給水弁9は断電され閉鎖状態にあるので吐出室26の上端部の流入口部18から呼び水ホース17を経て給水弁9側に流出することはない。
このようにして、給水動作において給水ポンプ装置10の駆動により浴槽11内の風呂水たる残り湯12を洗濯槽3内に供給でき、洗い行程における洗剤投入を伴う洗濯水として利用でき、洗濯槽3内の撹拌翼(図示せず)の回転駆動による洗い運転が実行される。なお、洗濯槽3への給水動作は、一般的に所定の水位(水量)に達したことを図示しない水位センサが検知することで給水ポンプ装置10が停止するよう制御される。この停止状態では、吐出室26などのポンプ本体21内には排出できなかった水が残留する。
ところで、吐出室26内に配置された水徐溶性の抗菌剤42は、上記給水動作中、水に浸された状態にあることから抗菌成分が溶出することが可能である。しかしながら、本実施形態では水との接触時間が短時間である給水動作にあっては、僅かの抗菌成分が溶出する程度で、所望の抗菌効果を得るには至らない。例えば、抗菌剤の溶解を早め抗菌成分の溶出濃度を高めることは容易でないばかりか、洗濯物量に応じて給水動作時間も変更され安定した抗菌効果を得ることは期待できない。しかも、水に対する溶解性を高めた抗菌剤は、洗いやすすぎ行程における複数回の給水動作の都度溶解が進むこととなり、早期に消耗し易く補給処理などの保守管理が面倒になるなど、実用上多くの難点を有する。
このため、本実施形態における抗菌剤42は、しばらく水中に浸漬した状態に維持し所望の抗菌成分を溶出した状態としてから給水動作を行なうようにしている。すなわち、上記したように初回の洗濯運転を終了した以後では、ポンプ本体21内に水が残留した状態となるから、この残水を利用して抗菌剤42を浸漬し徐々に抗菌成分を溶出するようにして、次回の洗濯の給水動作時に適正な濃度に達した抗菌成分を給水とともに直ちに洗濯槽3内に供給できるようにしたものである。
そこで、抗菌剤42の実用的な仕様としては、例えばリン酸系ガラスの主成分であるリン酸成分の配分を調整して、抗菌成分たる銀イオンの溶出度合を調整することで、好適とする若干難溶解性の抗菌剤42を得ることができる。なお、抗菌成分を溶出する残水量としては、吐出室26をほぼ満たした状態で、少なくとも上部の吐出口部19の開口位置までのほぼ一定の残水量を得ることができ、よって抗菌剤42の上記成分調整は容易にできるとともに所望の抗菌性能の設定も容易にできる。
しかして本実施形態では、一般家庭において毎日洗濯作業を行なうことを想定して、翌日の洗濯作業を行なうときに所望の抗菌効果を得られる水徐溶性を有する組成成分としている。これにより、比較的長時間を経て所望の抗菌成分を溶出するようにしているので抗菌剤42が早期に溶解して消耗することを抑制できる。例えば、実使用において1回の洗濯作業ではすすぎ洗いも含め2〜4回程度の給水動作が実行されるが、その際の抗菌剤42の早期溶解を阻止できるとともに、残水との接触(浸漬)時間に若干の誤差(バラツキ)が生じても、やはり抗菌剤42の早期溶解を抑制でき安定した状態に維持できる。
しかも、浸漬する残水量はほぼ一定であるので溶出する抗菌成分が飽和状態になるのに伴い、それ以上の溶解を阻止できることから、例えば洗濯機1の耐用年数に相当する長期間の使用も可能な抗菌剤42を提供することができる。従って、抗菌剤42の保守管理や補給作業は不要となり、少なくとも大幅に軽減できるとともに、洗濯物に対し安定した所望の抗菌効果を付与することができる。
斯くして、上記洗い行程に続いてすすぎ行程に移行する。このすすぎ行程では、上記洗い行程と同様に給水ポンプ装置10が駆動され、洗濯水として風呂水(残り湯12)を汲み上げて利用する。ただし、自吸式給水ポンプ装置10の呼び水は、上記洗い行程における水道水でなく、ポンプ本体21内に残留した風呂水を利用できる。従って、このすすぎ行程では給水ポンプ装置10が駆動すれば直ちに洗濯槽3内への給水動作が開始され、洗濯水としての風呂水が供給される。
そして、すすぎ行程では通常複数回のすすぎ動作が設定されているが、いずれも上記同様に洗濯水として風呂水の利用が可能である。ただし、そのうちの最終回のすすぎ動作では洗濯物を美麗で衛生的に仕上げることが求められるが、この初回の洗濯作業では抗菌剤42による十分な抗菌成分を溶出できない。このため、初回に限り「風呂水コース」の設定にあっても、最終回のすすぎ動作(以下「最終すすぎ」という)では給水弁9の流出口を開口動作し、注水ケース16から水道水を洗濯槽3内に所定水位まで供給するよう制御される。この場合、呼び水ホース17を介して一部の水が給水ポンプ装置10の吐出室26内に流入し、ポンプ室32および吸込み室25に達するが、逆止弁36に阻止され吸込み通路35から外部へ流出することはない。
上記に対し、例えば翌日の2回目以降の洗濯作業では上記「風呂水コース」の設定において、洗い行程からすすぎ行程において全て風呂水が利用可能となる。すなわち、前回の洗濯作業を終えて給水ポンプ装置10のポンプ本体21内には風呂水が貯留された状態にあり、つまり給水ポンプ装置10の呼び水を確保した状態にある。このため、複数回の給水動作は全て呼び水として残留する風呂水を利用して迅速で円滑に実行できる。
そして、洗い行程からすすぎ行程において洗濯水として風呂水が利用可能である。しかも、洗い行程の給水動作時に抗菌剤42による抗菌作用を直ちに発揮することができる。すなわち、抗菌剤42はポンプ本体21を構成するうちの吐出室26の内壁面に沿って支持されており、吐出室26内をほぼ満たした残水中に浸漬された状態で翌日の洗濯作業するまで維持されている。よって、抗菌剤42は予めポンプ本体21内の所定水量のもとに、所望の抗菌成分を溶出した状態に保持されるのである。
このため、洗い行程の最初の給水動作において、洗濯槽3への風呂水の供給とともに溶出した抗菌成分も供給され、洗濯水の除菌作用はもとより洗い行程中に洗濯物への抗菌成分が十分に付与される。この洗濯物への抗菌作用は、この洗濯水が排水され新たに給水動作やすすぎ行程が実行されても、洗濯物に付与された抗菌効果は十分に維持できる。
また、すすぎ行程の最終すすぎにおいても、既に洗濯物への抗菌効果が付与されており、且つ浴槽11内に設置された吸水口部13にはフィルタ機能(図示せず)を具備しているので、不純物が濾過された清浄な風呂水を汲み上げることができ、もって風呂水を全てすすぎ用の洗濯水として利用可能となり、洗濯物の所期の洗い上がり効果が期待できる上に一層の節水効果が期待できる。
以上説明した第1実施形態の洗濯機用除菌装置によれば次の効果を奏する。筐体2内に備えた自吸式の給水ポンプ装置10により、水源たる外部貯水源とする浴槽11内の風呂水を汲み上げ洗濯槽3内に供給可能とした給水手段を有する洗濯機1において、上記給水ポンプ装置10のポンプ本体21内に残留する水中に、水徐溶性の抗菌剤42を浸漬した状態で収容する構成とした。
これにより、以降の洗濯作業にあっては除菌された風呂水を洗い行程やすすぎ行程の洗濯水として衛生的に利用できるばかりか、洗濯物に抗菌効果を付与でき雑菌等の付着による不快な臭いを解消できるとともに、水道水の節約を図ることができる。しかも、給水ポンプ装置10に必要な呼び水として、ポンプ本体21内に前回給水動作時の洗濯水(例えば、風呂水)が残留し貯留されるのを利用できるので、やはり呼び水としても水道水の節約を図ることができ、且つ呼び水として直ちに利用できる状態に確保できるので、給水ポンプ装置10の駆動による給水動作の都度、呼び水を供給するための給水時間を節約でき、延いては洗濯運転時間の短縮が図れ節電効果も期待できる。
また、抗菌剤42は吐出側領域としての吐出室26の内壁面に沿って配置することで、抗菌剤42を広域面に配置でき、水に徐溶するに有効な大きな表面積を確保できる。しかも、吐出室26内に吐出された水は渦を巻くようにして上昇するので、抗菌剤42およびその周辺は流動する水と効果的に接触し、溶出した抗菌成分の全てを水とともに短時間(給水動作)のうちに供給できる。さらに、その抗菌剤42の具体的形状として板状にすることで、扁平な薄板状に形成可能であることから吐出室26の内壁面に沿って配置した抗菌剤42は、その内方への突出量を小さく抑えることができ、このことは吐出室26内を流れる水の抵抗を抑えた通水路を確保でき、有効なポンプ性能を維持できる。
加えて、板状の抗菌剤42の表面を凹凸部43を有する形状としたので、水との接触(浸漬)面積を増大できることから一層有効な水徐溶性を確保できるとともに板状の抗菌剤42を小型化可能である。特に本実施形態では抗菌剤42を一体成形品としたので、例えば多数のタブレット状にするのに比して容量の定量化や取り扱いが簡単で作業性も向上する。また、抗菌剤42は、抗菌性を有する金属元素と、リン酸系ガラスとから組成したので、銀イオンによる抗菌効果を安定して提供できる。
なお、上記第1実施形態に対し、図6から図10は第2実施形態、第3実施形態および変形例を示すもので、上記実施形態と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる点につき以下詳細に説明する。
(第2実施形態)
そのうち、図6および図7は、第2実施形態を示す図1相当図および図3相当図である。この第2実施形態は、上記第1実施形態に対し抗菌剤45の形態(形状)および抗菌剤45の収容形態が異なるものである。
まず、抗菌剤45の形態について述べると、これは図6中に示すように適宜の多角形状(多面体)に形成された多数のタブレット状となしたもので、上記第1実施形態の抗菌剤42と同様に水徐溶性を有する成分は、抗菌性を有する金属元素とリン酸系ガラスとからなるものである。
次いで、上記タブレット状の抗菌剤45を収容する給水ポンプ装置53は、上記第1実施形態の給水ポンプ装置10とは以下の点で異なる構成としている。すなわち、本来の自吸式のポンプ機能を有する点では同一であるがポンプ本体46の構成が異なり、本実施形態ではポンプケース47を構成する上ケース48および下ケース49において異なる構成としている。
具体的には、上記ポンプケース47内には仕切り部材31により羽根車24を収容するポンプ室32と、該ポンプ室32の吐出側である上部領域に吐出室50、吸込み側の下部領域に吸込み室25を形成している。その吐出室50の下部において、上ケース48の周壁の一部と下ケース49の一部とを組み合わせることで外方に突出する矩形箱状の空間を形成し、該空間を抗菌剤45を収容する抗菌剤収容部51として形成している。
上記抗菌剤収容部51は具体的には、上ケース48の周壁下端部を内面側と底面側を開放した突壁部48aと、その開放した底面側を覆うように下ケース49の一部を外方に延出した延出部49aとによる組み合わせ構成としている。すなわち、上ケース48と下ケース49とをねじ30にて結合し、ポンプケース47を構成することで内面側たる吐出室50側を開放した箱状の抗菌剤収容部51を形成したものである。なお、この開放面側の上端部には下方に僅か突出した突部48b、および下端部には上方に僅か突出した突部49bを、それぞれ上ケース48および下ケース49に設けている。
斯くして形成された抗菌剤収容部51には、上記抗菌剤45を収容する。本実施形態では、抗菌剤45は多数のタブレット状からなるので、これらを箱状の収納ケース52内に収納した形態で収容される。なお、その収納ケース52は内外に水が流通可能な多数の小孔からなる通水孔52aを有するが、該通水孔52aは抗菌剤45のタブレット状の固体が流出できない大きさに形成されている。
因みに、本実施形態における収納ケース52は、抗菌剤収容部51の大きさと形状に沿う矩形箱状をなし、通水孔52aは吐出室50側に面する壁面のみに形成した形態としている。そして、図示するように収納ケース52は抗菌剤収容部51に収容された状態で、上記した開放面側の上下に設けた突部48bおよび突部49bにより移動を阻止され、少なくとも吐出室50側へ突出することなく所定位置に保持される。
上記構成の洗濯機用除菌装置によれば、抗菌剤45を多数のタブレット状から構成した場合には、収納ケース52に収納した形態で抗菌剤収容部51に収容すればよい。この抗菌剤収容部51は、吐出室50の下部領域に形成され、ポンプ本体46内に残留する呼び水中に浸漬される位置に収容される。しかも、抗菌剤収容部51はポンプケース47の外方に突出した部位に形成され、これに収容された抗菌剤45入りの収納ケース52が吐出室50側に突出しない配置構成とすることができる。
従って、本実施形態においても第1実施形態と同様に給水ポンプ装置53の駆動により、洗濯槽3への風呂水の給水動作を実行できることはもとより、抗菌剤45を次回洗濯作業を実行するまでに必要十分な抗菌成分を徐溶した状態に維持できるから、風呂水を洗濯水として洗い行程およびすすぎ行程において利用できるとともに洗濯物に抗菌効果を付与でき、また呼び水にも風呂水が利用できるなどから、第1実施形態と同様に風呂水利用に伴う水道水の大幅な節約が期待できる。
しかも、洗濯槽3への給水動作において、ポンプ本体46内を流通する水は、多数のタブレット状からなる抗菌剤45中を通り抜けることなく、且つ該抗菌剤45が吐出室50内に突出することなく収容されているので、ポンプ室32から吐出室50内に吐出された水が上部の吐出口部19に達する間の通水抵抗となることもなく、円滑なポンプ性能による給水性能が確保できる。
また、仮に抗菌剤45が欠損するなどして微小な一部が収納ケース52から流出したとしても、該抗菌剤45は吐出側領域に配置されているので、羽根車24を有するポンプ室32側に流入することはなくポンプ機能に支障を生じるおそれはない。なお、抗菌剤収容部51はポンプケース47の一部を外方に膨出した形態とすることで構成できるから、ポンプ本体46が本来有するポンプ機能やポンプ性能に影響を与えることなく構成できる実用的利点も有する。
なお、収納ケース52の通水孔52aは、通水可能な小孔で対応できる。それは、予め抗菌剤45が水に浸漬された状態で有効な抗菌成分を溶出する形態としているので、給水動作時には抗菌成分が溶出した溶液を流すだけでよい。このように、給水動作時に抗菌剤45を溶解する形態ではないので、通水孔52aは通水性があればよく、従って抗菌剤45のタブレット状の固体の体積が小さくなっても容易に抜け出さない大きさ、或は少ない個数からなる通水孔52aでよいことから、収納ケース52自体も容易に形成できる。
(第3実施形態)
次に、図8および図9は、第3実施形態を示す図1相当図および図3相当図である。ただし、この第3実施形態は、後述するように上記第2実施形態と類似し、図6および図7相当図とみることもできるが、異なる点は上記同様の抗菌剤45を収納した収納ケース52を、ポンプ室32の吸込み側領域に配置したことである。
すなわち、上記同様の自吸式の給水ポンプ装置54にあって、同様のポンプ機能を有するものであるが、本実施形態ではポンプ本体55の構成において、ポンプケース56を上ケース27(第1実施形態と同じ)と下ケース57とで構成している点で異なるもので、具体的にはその下ケース57の構成に特徴を有するものである。
図8に明示するように、仕切り部材31と下ケース57とで吸込み側領域たる吸込み室25を形成しているが、この吸込み側領域内における下ケース57の下部外方に膨出した矩形箱状の空間を形成し、該空間を抗菌剤45を収容する抗菌剤収容部53として形成している。この抗菌剤収容部53は、上面を開放して吸込み室25に面しており、従って抗菌剤45を収納した収納ケース52の通水孔52aも当然同開放面側に位置させるようにして、この矩形箱状の収納ケース52を横長状に配置収容している。
なお、収納ケース52は抗菌剤収容部53に対し特にその収容状態を固持する構成を設けていないが、該収納ケース52はポンプケース56の最下部に位置し、且つ水の吸込み側領域にあって水流も穏やかであるなど、容易に移動することはない。ただ、収納ケース52をプラスチック製による弾力性を利用してほぼ同形状の抗菌剤収容部53に嵌合する構成とするなど、移動を確実に阻止する形態とすることは容易に展開可能である。
上記構成の洗濯機用除菌装置によれば、上記第2実施形態とは抗菌剤45の収容位置が異なる点で作用効果において若干相違するものの、基本的な特徴である除菌による風呂水の有効活用、洗濯物への抗菌効果、良好なポンプ性能や給水性能を維持できるなど、上記第2実施形態と実質的に同様の作用効果が期待できる。
(変形例)
図10は、変形例を示すもので、上記実施形態では洗濯機用除菌装置を縦軸形の洗濯槽3を備えた洗濯機1について述べたが(図4参照)、この変形例では洗濯機用除菌装置を横軸形の洗濯槽59を備えたドラム式洗濯機60に対しても転用可能であることを示している。このドラム式洗濯機60では、上記洗濯槽59は横軸周りの円筒状をなす多孔状のドラム61と、その外周囲に設けられた貯水可能な水槽62とから構成されている。この洗濯槽59を内蔵する洗濯機60の筐体63の正面には、上記洗濯槽59の開口と対向するように洗濯蓋73が開閉可能に設けられている。
そして、上記筐体63内の上部には、上記実施形態と同様の電磁式の給水弁64と自吸式の給水ポンプ装置65を備え、その前方側に配置した注水ケース66は、上記給水弁64と給水ホース67を介して連通接続している。この給水ホース67と接続された注水ケース66では、通水路が2分岐して、そのうちの一方は呼び水ホース68と連通して上記給水ポンプ装置65に連通接続され、他方は該注水ケース66内の底部から導出された注水ホース70を介して直接洗濯槽59たる水槽62内に給水可能とする給水手段を備えている。
また、注水ケース66と給水ポンプ装置65とは、吐出ホース69を介して連通接続され、給水ポンプ装置65により汲み上げた風呂水を注水ケース66から洗濯槽59内に供給可能としている。なお、給水ポンプ装置65には風呂水などの水源と連通接続するための第1のホース接続部71が筐体63の上部に設けられ、また給水弁64には水道水と連通接続するための第2のホース接続部72を背面側の外部に臨んで設けている。
このように詳細な説明は省略するが、上記給水弁64及び給水ポンプ装置65は、上記各実施形態で述べた給水弁9による給水作用、及び抗菌剤42,45を収容した給水ポンプ装置10,53によるポンプ作用や抗菌作用と実質的に共通とする機能を有し、つまり洗濯機用除菌装置としてはドラム式洗濯機60への採用はもとより、その他の洗濯機形態にとらわれず同様に転用可能である。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略,置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1,60は洗濯機、2,63は筐体、3,59は洗濯槽、9,64は給水弁、10,53,54,65は給水ポンプ装置、21,46,55はポンプ本体、25は吸込み室、26,50は吐出室、32はポンプ室、42,45は抗菌剤、43は凹凸部、51,58は抗菌剤収容部、および52は収納ケースを示す。

Claims (8)

  1. 筐体内に備えた自吸式の給水ポンプ装置により外部水源から汲み上げた水を洗濯槽内に供給可能とした給水手段を有するものにおいて、
    前記給水ポンプ装置にあって呼び水を貯留するポンプ本体内に、貯留した水に浸漬した状態で水徐溶性の抗菌剤を収容したことを特徴とする洗濯機用除菌装置。
  2. 抗菌剤は、ポンプ本体内の吐出側領域に配置したことを特徴とする請求項1記載の洗濯機用除菌装置。
  3. 抗菌剤は、ポンプ本体内の吸込み側領域に配置したことを特徴とする請求項1記載の洗濯機用除菌装置。
  4. 抗菌剤は、ポンプ本体の内壁面に沿って配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯機用除菌装置。
  5. 抗菌剤は、周壁に複数の通水孔を有する容器状の収納ケース内に収納されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の洗濯機用除菌装置。
  6. ポンプ本体には、その周壁の一部に外方に突出した抗菌剤収容部を形成し、この抗菌剤収容部に抗菌剤を収容したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の洗濯機用除菌装置。
  7. 抗菌剤は、板状とし表面を凹凸形状としたことを特徴とする請求項4記載の洗濯機用除菌装置。
  8. 抗菌剤は、抗菌性を有する金属元素と、リン酸系ガラスとから組成したことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機用除菌装置。
JP2013079486A 2013-04-05 2013-04-05 洗濯機用除菌装置 Expired - Fee Related JP6147544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013079486A JP6147544B2 (ja) 2013-04-05 2013-04-05 洗濯機用除菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013079486A JP6147544B2 (ja) 2013-04-05 2013-04-05 洗濯機用除菌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014200489A JP2014200489A (ja) 2014-10-27
JP6147544B2 true JP6147544B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=52351490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013079486A Expired - Fee Related JP6147544B2 (ja) 2013-04-05 2013-04-05 洗濯機用除菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6147544B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7285400B2 (ja) * 2020-02-06 2023-06-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯機

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001219174A (ja) * 2000-02-07 2001-08-14 Sanyo Shisetsu Kogyo Kk 殺菌用金属イオン溶解水の製造方法及び装置
JP3261122B2 (ja) * 2000-08-10 2002-02-25 株式会社日立製作所 洗濯機
JP2002346288A (ja) * 2001-05-29 2002-12-03 Toshiba Corp 洗濯機
DE102004031633A1 (de) * 2004-06-30 2006-02-09 Schott Ag Bakteriozid dotierte bzw. beschichtete Konstruktionsteile in Waschmaschinen, Wäschetrocknern oder dergleichen
JP2007061175A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Toshiba Corp 衣類洗濯機
JP4660396B2 (ja) * 2006-02-27 2011-03-30 株式会社東芝 洗濯機
JP5147534B2 (ja) * 2008-05-20 2013-02-20 日立アプライアンス株式会社 洗濯機の風呂水除菌装置
JP5815966B2 (ja) * 2011-03-30 2015-11-17 パナソニック株式会社 浄水器
JP2014031767A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Toshiba Corp 洗濯機用のポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014200489A (ja) 2014-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100993677B1 (ko) 의류 세탁기
CN102741472B (zh) 具有自动配量系统的载水家用电器以及自动配量方法
US20070186595A1 (en) Washing machine
AU2012292180B2 (en) Laundry washing machine
AU2012292187B2 (en) Laundry washing machine with a water softening device
KR100922670B1 (ko) 세탁기 및 세탁 방법
JP4660396B2 (ja) 洗濯機
JP2010119633A (ja) 洗濯機の銀イオン溶出装置
WO2014020976A1 (ja) 洗濯機用のポンプ装置
EP2679716A1 (en) Laundry washing machine
US20170298559A1 (en) Laundry Machine Having Lower Reservoir and Washing Processes for a Laundry Machine
JP6147544B2 (ja) 洗濯機用除菌装置
JP6271199B2 (ja) 洗濯機
US8839647B2 (en) Vertical axis washing machine having steam features
JP2007061175A (ja) 衣類洗濯機
AU2014393062A1 (en) Laundry washing machine with an UV source
KR20080078517A (ko) 세탁기
JP2014176448A (ja) 洗濯機
JP2018029891A (ja) 洗濯機
TR201517389A2 (tr) Otomati̇k temi̇zli̇k maddesi̇ dozajlamasi yapabi̇len bi̇r çamaşir maki̇nesi̇
KR20010107499A (ko) 세탁기
JP2015136424A (ja) 洗濯機
US20160201247A1 (en) Washing machine appliance
JP2021023506A (ja) 洗濯機
JP2002346288A (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160405

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6147544

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees