JP6136750B2 - 水処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、造水装置等の一次給水ラインに塩素剤溶液を供給する水処理システムに関する。
従来、地下水、工業用水、河川水等の原水(一次給水)を濾過して、食品用水、飲料用水等の濾過処理水(二次給水)を製造する水処理システムが知られている。この種の水処理システムでは、造水装置としての濾過装置又は除鉄除マンガン装置(以下、「濾過装置等」ともいう)の前段において、一次給水に塩素剤溶液としての次亜塩素酸塩溶液が投入される。この次亜塩素酸塩溶液は、一次給水中の鉄、マンガン、アンモニア性窒素を酸化させる酸化剤及び殺菌剤を兼ねている。
上記のような水処理システムでは、二次給水に含まれる残留塩素濃度が一定に保たれるように、一次給水の流量に比例した量の次亜塩素酸塩溶液が一次給水に投入される。しかし、二次給水の残留塩素濃度は、一次給水における鉄、マンガン、アンモニア性窒素の濃度変動や、投入する次亜塩素酸塩溶液の劣化(有効塩素濃度の低下)等の要因により少なからず変動する。
従来、一次給水への薬剤の投入に関する技術として、二次給水の残留塩素濃度をフィードバックして、PIDコントローラ等により一次給水への次亜塩素酸塩溶液の投入量を自動制御する浄水水質制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−187188号公報
一般に、保有水量の多い塔式の濾過装置等を備えた水処理システムでは、一次給水における次亜塩素酸塩溶液の投入量を変更してから二次給水の残留塩素濃度が変動するまでに時間を要する。すなわち、PIDコントローラ等により一次給水への次亜塩素酸塩溶液の投入量を自動調整しても、次亜塩素酸塩溶液を投入してから二次給水の残留塩素濃度が変動するまでの間に応答遅れが生じる。そのため、従来の水処理システムにおいては、二次給水における残留塩素濃度の変動を定常的に狭い範囲に収束させることが難しいという課題があった。
なお、水処理システムにおいて、濾過装置等の一次給水に供給される次亜塩素酸塩溶液の供給量、及び濾過装置等の二次給水に供給される次亜塩素酸塩溶液の供給量を、それぞれ個別に調整することにより、二次給水における残留塩素濃度の変動を定常的に狭い範囲に収束させることが考えられる。しかし、このような粗調整と微調整とを組み合わせた制御を行うには、濾過装置等の出口付近における二次給水の残留塩素濃度(粗調整のための濃度)を測定する残留濃度計と、需要箇所に送水される二次給水の残留塩素濃度(微調整のための濃度)を測定する残留濃度計とが必要となるため、設備コスト及び管理コストの増加を招くことになる。
従って、本発明は、コストの増加を抑制しつつ、濾過装置等の水槽部から送出される二次給水の残留塩素濃度を定常的に狭い範囲に収束させることができる水処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、所要の保有水量を有する水槽部と、一次給水を前記水槽部に供給する一次給水ラインと、前記一次給水ラインに塩素剤溶液を供給する前段塩素剤供給手段と、二次給水を前記水槽部から送出する二次給水ラインと、前記二次給水ラインに塩素剤溶液を供給する後段塩素剤供給手段と、前記二次給水ラインにおいて前記後段塩素剤供給手段よりも下流側を流通する二次給水の残留塩素濃度を測定する残留塩素濃度測定手段と、(i)前記残留塩素濃度測定手段で測定された測定残留塩素濃度値が予め設定された目標残留塩素濃度値となるように前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を調整し、(ii)前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量が予め設定された範囲を外れる場合には、前記前段塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を調整する制御部と、を備える水処理システムに関する。
また、前記制御部は、前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量が予め設定された範囲の上限値を超過する場合には、前記前段塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を増加させ、前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量が予め設定された範囲の下限値に満たない場合には、前記前段塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を減少させることが好ましい。
また、本発明は、所要の保有水量を有する水槽部と、一次給水を前記水槽部に供給する一次給水ラインと、前記一次給水ラインに塩素剤溶液を供給する塩素剤供給手段と、二次給水を前記水槽部から送出する二次給水ラインと、前記二次給水ラインに塩素剤溶液の還元剤を供給する還元剤供給手段と、前記二次給水ラインを流通する二次給水の残留塩素濃度を測定する残留塩素濃度測定手段と、(i)前記残留塩素濃度測定手段で測定された測定残留塩素濃度値が予め設定された目標残留塩素濃度値となるように前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量を調整し、(ii)前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量が予め設定された範囲を外れる場合には、前記塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を調整する制御部と、を備える水処理システムに関する。
また、前記制御部は、前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量が予め設定された範囲の上限値を超過する場合には、前記塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を減少させ、前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量が予め設定された範囲の下限値に満たない場合には、前記塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を増加させることが好ましい。
本発明によれば、コストの増加を抑制しつつ、濾過装置等の水槽部から送出される二次給水の残留塩素濃度を定常的に狭い範囲に収束させることができる水処理システムを提供することができる。
第1実施形態に係る水処理システム1の全体構成図である。 制御部100において一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増減させる場合の処理手順を示すフローチャートである。 制御部100Aにおいて一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増減させる場合の処理手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る水処理システムの第1実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る水処理システム1の全体構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係る水処理システム1は、加圧ポンプ2と、インバータ3と、濾過装置4と、貯水タンク5と、を備える。
また、水処理システム1は、流量計6と、第1薬剤タンク7と、前段塩素剤供給手段としての第1薬注ポンプ8と、第1吐出量チェッカ9と、第2薬剤タンク10と、後段塩素剤供給手段としての第2薬注ポンプ11と、第2吐出量チェッカ12と、残留塩素濃度測定手段としての残留塩素計13と、制御部100と、を備える。図1では、電気的な接続の経路を破線で示す。
更に、水処理システム1は、一次給水ラインL1と、二次給水ラインL2と、第1薬剤供給ラインL3と、第2薬剤供給ラインL4と、を備える。本明細書における「ライン」とは、流路、径路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
本明細書において、「一次給水」とは、所要の保有水量を有する濾過装置4に供給される水であって、且つ塩素剤溶液の供給対象となる水のことをいう。また、「二次給水」とは、濾過装置4から送出される水であって、且つ残留塩素濃度の測定対象となる水のことをいう。
一次給水ラインL1は、一次給水W1を濾過装置4に供給するラインである。一次給水ラインL1の上流側の端部は、一次給水W1の供給源(地下水、工業用水、河川水等)に接続されている。一次給水ラインL1の下流側の端部は、濾過装置4の一次給水導入口に接続されている。
加圧ポンプ2は、一次給水W1を吸入し、濾過装置4に向けて吐出する装置である。加圧ポンプ2は、インバータ3(後述)と電気的に接続されている。加圧ポンプ2には、インバータ3から周波数が変換された駆動電力が供給される。加圧ポンプ2は、供給された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
インバータ3は、加圧ポンプ2に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路である。インバータ3は、制御部100と電気的に接続されている。インバータ3には、制御部100から電流値信号が入力される。インバータ3は、入力された電流値信号に対応する駆動周波数の駆動電力を加圧ポンプ2に出力する。
濾過装置4は、導入された一次給水W1中に含まれる不純物を除去して、二次給水W2を製造する造水装置である。濾過装置4は、濾過材(不図示)を収容するための水槽部を備える。この水槽部は、濾過材の空隙部及びフリーボード部の存在によって所要の保有水量を有する。水槽部は、加圧式の濾過装置においては、圧力タンクとされる。なお、一次給水W1中に含まれる不純物には、一次給水W1に元々含まれているもの(例えば、コロイド粒子)のほか、一次給水W1の溶存物質(例えば、第一鉄イオン)と次亜塩素酸塩溶液(塩素剤溶液)との反応により生成されたもの(例えば、水酸化第二鉄)がある。なお、マンガンイオンは、一次給水W1に投入した次亜塩素酸塩溶液だけでは酸化しにくいため、濾過材に担持させた触媒と接触酸化させることにより除去される。
二次給水ラインL2は、濾過装置4で製造された二次給水W2を、貯水タンク5を経て需要先(不図示)へ送出するラインである。二次給水ラインL2の上流側の端部は、濾過装置4の二次給水導出口に接続されている。二次給水ラインL2の下流側の端部は、二次給水W2の需要先(又は後処理装置)に接続されている。
貯水タンク5は、濾過装置4で製造された二次給水W2を、一時的に貯留する設備である。貯水タンク5は、二次給水ラインL2において、濾過装置4の下流側の近傍に設けられている。貯水タンク5に貯留された二次給水W2は、二次給水ラインL2を介して需要先へ送出される。
流量計6は、一次給水ラインL1を流通する一次給水W1の流量を計測する機器である。流量計6は、接続部J1において一次給水ラインL1に接続されている。接続部J1は、一次給水ラインL1において、加圧ポンプ2と接続部J2(後述)との間に配置されている。流量計6は、制御部100と電気的に接続されている。流量計6で計測された一次給水W1の流量は、制御部100へ検出信号として送信される。
第1薬剤タンク7は、一次給水ラインL1を流通する一次給水W1に供給する塩素剤溶液を貯留するタンクである。本実施形態における塩素剤溶液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液に代表される次亜塩素酸塩溶液である。次亜塩素酸塩溶液は、一次給水W1に含まれる鉄、マンガン、アンモニア性窒素を酸化させる酸化剤、及び菌類等の殺菌剤を兼ねている。
第1薬注ポンプ8は、第1薬剤タンク7に貯留された塩素剤溶液を、第1薬剤供給ラインL3を介して一次給水ラインL1に供給する装置である。第1薬注ポンプ8は、第1薬剤タンク7に併設されている。第1薬注ポンプ8は、例えば、ダイヤフラムを電磁駆動力により往復運動させるダイヤフラムポンプにより構成される。第1薬注ポンプ8は、制御部100と電気的に接続されている。第1薬注ポンプ8におけるダイヤフラムポンプの作動は、制御部100から送信されるパルス信号により制御される。すなわち、第1薬注ポンプ8は、制御部100からパルス信号が入力される毎に、そのパルス信号に対応する供給量の塩素剤溶液を、第1薬剤タンク7から一次給水ラインL1に供給する。
第1薬剤供給ラインL3は、第1薬剤タンク7と一次給水ラインL1との間を接続するラインである。第1薬剤供給ラインL3の上流側の端部は、第1薬注ポンプ8に接続されている。第1薬剤供給ラインL3の下流側の端部は、接続部J2において一次給水ラインL1に接続されている。接続部J2は、一次給水ラインL1において、接続部J1と濾過装置4との間に配置されている。第1薬剤供給ラインL3には、第1吐出量チェッカ9が設けられている。
第1吐出量チェッカ9は、第1薬剤供給ラインL3における塩素剤溶液の流通を検出する機器である。第1吐出量チェッカ9は、第1薬剤供給ラインL3において、第1薬剤タンク7と接続部J2との間に設けられている。第1吐出量チェッカ9は、制御部100と電気的に接続されている。第1吐出量チェッカ9は、第1薬剤供給ラインL3における塩素剤溶液の流通を検出した場合には、制御部100に検出信号を送信する。
第2薬剤タンク10は、二次給水ラインL2を流通する二次給水W2に供給する塩素剤溶液を貯留するタンクである。第2薬剤タンク10に貯留される塩素剤溶液は、第1薬剤タンク7に貯留される塩素剤溶液と実質的に同じである。
第2薬注ポンプ11は、第2薬剤タンク10に貯留された塩素剤溶液を、第2薬剤供給ラインL4を介して二次給水ラインL2に供給する装置である。第2薬注ポンプ11は、第2薬剤タンク10に併設されている。第2薬注ポンプ11は、第1薬注ポンプ8と同じく、ダイヤフラムを電磁駆動力により往復運動させるダイヤフラムポンプにより構成される。第2薬注ポンプ11は、制御部100と電気的に接続されている。第2薬注ポンプ11におけるダイヤフラムポンプの作動は、制御部100から送信されるパルス信号により制御される。すなわち、第2薬注ポンプ11は、制御部100からパルス信号が入力される毎に、そのパルス信号に対応する供給量の塩素剤溶液を、第2薬剤タンク10から二次給水ラインL2に供給する。
第2薬剤供給ラインL4は、第2薬剤タンク10と二次給水ラインL2との間を接続するラインである。第2薬剤供給ラインL4の上流側の端部は、第2薬注ポンプ11に接続されている。第2薬剤供給ラインL4の下流側の端部は、接続部J3において二次給水ラインL2に接続されている。接続部J3は、二次給水ラインL2において、濾過装置4と接続部J4(後述)との間に配置されている。第2薬剤供給ラインL4には、第2吐出量チェッカ12が設けられている。
第2吐出量チェッカ12は、第2薬剤供給ラインL4における塩素剤溶液の流通を検出する機器である。第2吐出量チェッカ12は、第2薬剤供給ラインL4において、第2薬剤タンク10と接続部J3との間に設けられている。第2吐出量チェッカ12は、制御部100と電気的に接続されている。第2吐出量チェッカ12は、第2薬剤供給ラインL4における塩素剤溶液の流通を検出した場合には、制御部100に検出信号を送信する。
残留塩素計13は、二次給水ラインL2において、第2薬注ポンプ11(接続部J3)よりも下流側を流通する二次給水W2の残留塩素濃度を測定する機器である。残留塩素計13は、接続部J4において二次給水ラインL2に接続されている。接続部J4は、二次給水ラインL2において、接続部J3と貯水タンク5との間に配置されている。残留塩素計13は、制御部100と電気的に接続されている。残留塩素計13で測定された二次給水W2の残留塩素濃度(以下、「測定残留塩素濃度値SP」ともいう)は、制御部100へ検出信号として送信される。
本実施形態において、残留塩素計13は、連続測定式(例えば、ポーラログラフ電極式)の残留塩素計である。水処理システム1の運転中において、残留塩素計13は、検出信号として、常に4〜20mAの伝送信号を制御部100へ出力する。
制御部100は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。制御部100は、上述した水処理システム1を構成する各部を制御する。
制御部100は、以下に説明するように、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量を調整すると共に、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量を調整する。
(1)一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量の調整
制御部100は、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の予め設定された時間比投入量(以下、「供給量Z」ともいう)に基づいて、第1薬注ポンプ8に必要な回数のパルス信号を出力する。これにより、一次給水ラインL1には、供給量Zに応じた量の塩素剤溶液が第1薬注ポンプ8から供給される。なお、塩素剤溶液の供給量Zは、例えば、システム管理者により予め設定された供給量である。また、時間比投入量とは、塩素剤溶液の単位時間当たりの投入量(例えば、mL/h)である。
また、制御部100は、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Z(後述)が予め設定された範囲を外れる場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整する。
具体的には、制御部100は、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zが予め設定された範囲の上限値ZMAXを超過する場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増加させ、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zが予め設定された範囲の下限値ZMINに満たない場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを減少させる。
なお、制御部100は、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zが上限値ZMAX未満〜下限値ZMIN以上の範囲にある場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整する制御を行わない。塩素剤溶液の供給量Zが上限値ZMAX未満〜下限値ZMIN以上の範囲にある場合に、制御部100は、後述する二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整する制御のみを行う。制御部100において、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増減させる場合の動作については、後に詳述する。
(2)二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量の調整
制御部100は、残留塩素計13で測定された測定残留塩素濃度値SPが予め設定された目標残留塩素濃度値SPとなるように、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の時間比投入量(以下、「供給量Z」ともいう)を調整する。なお、目標残留塩素濃度値SPは、例えば、システム管理者により予め設定された残留塩素濃度値である。
具体的には、制御部100は、残留塩素計13で測定された測定残留塩素濃度値SPをフィードバック値とし、この測定残留塩素濃度値SPが目標残留塩素濃度値SPとなるように、塩素剤溶液の供給量Zを調整する。そして、制御部100は、塩素剤溶液の調整した供給量Zに基づいて、第2薬注ポンプ11に必要な回数のパルス信号を出力する。これにより、二次給水ラインL2には、供給量Zに応じた量の塩素剤溶液が第2薬注ポンプ11から供給される。そのため、二次給水ラインL2において、接続部J3より下流側を流通する二次給水W2の残留塩素濃度値は、目標残留塩素濃度値SPとなるように制御される。なお、供給量Zの調整は、第2薬注ポンプ11の供給位置から残留塩素計13の測定位置までの間の配管容量等を考慮して、例えば2〜3分程度の緩やかな制御周期で行うのが好ましい。
このように、第1実施形態に係る水処理システム1においては、残留塩素計13で測定された二次給水W2の測定残留塩素濃度値SPに基づいて、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zが調整される。
本実施形態に係る水処理システム1において、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整した場合に、二次給水W2における残留塩素濃度は、濾過装置4の保有水量の影響により、20分程度の周期で緩やかに変動する。一方、水処理システム1において、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整した場合には、二次給水W2における残留塩素濃度を、2分程度の周期で高速に変動させることができる。そのため、本実施形態に係る水処理システム1においては、濾過装置4の保有水量の影響により、一次給水ラインL1に塩素剤溶液を投入してから、二次給水ラインL2の残留塩素濃度が変動するまでの間に応答遅れが生じても、二次給水W2における残留塩素濃度を高速に変動させることができる。
なお、制御部100において、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zは、上限値ZMAXを超過する所定の上限範囲及び下限値ZMINに満たない所定の下限範囲においても調整される。しかし、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zは、これら上限範囲及び下限範囲を超えて調整されることはない。一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zが、これら上限範囲及び下限範囲を超える場合には、水処理システム1の動作が停止して、システム管理者に警告等が報知される。
次に、水処理システム1の制御部100において、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増減させる場合の動作を、図2を参照しながら説明する。図2は、制御部100において、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増減させる場合の処理手順を示すフローチャートである。図2に示すフローチャートの処理は、制御部100のメモリ(不図示)に記憶された制御プログラムに基づいて実行される。また、図2に示すフローチャートの処理は、水処理システム1の運転中において、所定時間毎に繰り返し実行される。
図2に示すステップST101において、制御部100は、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zを取得する。この供給量Zは、残留塩素計13で測定された測定残留塩素濃度値SPが目標残留塩素濃度値SPとなるように、制御部100において調整された塩素剤溶液の供給量である。つまり、供給量Zは、濃度フィードバック制御により微調整されている。
ステップST102において、制御部100は、塩素剤溶液の供給量Zが予め設定された範囲の上限値ZMAXを超過するか否かを判定する。このステップST102において、制御部100により、塩素剤溶液の供給量Zが上限値ZMAXを超過する(YES)と判定された場合に、処理はステップST103へ移行する。また、ステップST102において、制御部100により、塩素剤溶液の供給量Zが上限値ZMAXを超過しない(NO)と判定された場合に、処理はステップST104へ移行する。
ステップST103(ステップST102:YES)において、制御部100は、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増加させる。制御部100は、塩素剤溶液の供給量Zを一定量又は一定の割合で増加させる。
このように、二次給水W2における塩素剤溶液の供給量Zが上限値ZMAXを超過する場合、すなわち、二次給水ラインL2への塩素剤溶液の供給量Zがより多くなるのは、一次給水ラインL1における塩素剤溶液の供給量Zが不足しているためと考えられる。そのため、制御部100は、二次給水W2における塩素剤溶液の供給量Zが上限値ZMAXを超過する場合には、一次給水ラインL1に供給する塩素剤溶液の供給量Zを増加させる。
ステップST103の後、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
一方、ステップST104(ステップST102:NO)において、制御部100は、塩素剤溶液の供給量Zが予め設定された範囲の下限値ZMINに満たないか否かを判定する。このステップST104において、制御部100により、塩素剤溶液の供給量Zが下限値ZMINに満たない(YES)と判定された場合に、処理はステップST105へ移行する。また、ステップST104において、制御部100により、塩素剤溶液の供給量ZがZMINを超過する(NO)と判定された場合に、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
ステップST105において、制御部100は、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを減少させる。制御部100は、塩素剤溶液の供給量Zを一定量又は一定の割合で減少させる。
このように、二次給水W2における塩素剤溶液の供給量Zが下限値ZMINに満たない場合、すなわち、二次給水ラインL2への塩素剤溶液の供給量Zがより少なくなるのは、一次給水ラインL1における塩素剤溶液の供給量Zが過剰であるためと考えられる。そのため、制御部100は、二次給水W2における塩素剤溶液の供給量Zが下限値ZMINに満たない場合には、一次給水ラインL1に供給する塩素剤溶液の供給量Zを減少させる。
ステップST105の後、本フローチャートの処理は終了する(ステップST101へリターンする)。
上述した第1実施形態に係る水処理システム1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
水処理システム1において、制御部100は、二次給水W2の測定残留塩素濃度値SPに基づいて、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整する。そのため、水処理システムにおいては、濾過装置4の保有水量の影響により、一次給水ラインL1に塩素剤溶液を投入してから、二次給水ラインL2の残留塩素濃度が変動するまでの間に応答遅れが生じても、二次給水W2における残留塩素濃度を高速に変動させることができる。また、水処理システム1において、制御部100は、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zに応じて調整する。そのため、水処理システム1においては、濾過装置4の出口付近における二次給水W2の残留塩素濃度を測定する残留濃度計を設ける必要がないので、設備コスト及び管理コストの増加を抑制することができる。従って、本実施形態に係る水処理システム1においては、コストの増加を抑制しつつ、濾過装置4から送出される二次給水W2の残留塩素濃度を定常的に狭い範囲に収束させることができる。
また、水処理システム1において、制御部100は、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zが予め設定された範囲の上限値ZMAXを超過する場合には、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増加させ、二次給水ラインL2に供給される塩素剤溶液の供給量Zが予め設定された範囲の下限値ZMINに満たない場合には、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを減少させる。そのため、水処理システム1によれば、塩素剤溶液の供給量Zにおける上限値ZMAX及び下限値ZMINを適宜に設定することにより、濾過装置4から送出される二次給水W2の残留塩素濃度をより厳密に管理することができる。
また、水処理システム1によれば、二次給水ラインL2を流通する二次給水W2の残留塩素濃度に応じて、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の過不足が適切に調整されるため、二次給水W2における水質の低下や薬剤の投入過多を最小限に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る水処理システムの第2実施形態について説明する。第2実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。そこで、第2実施形態では、図1を援用して、第2実施形態に特徴的な構成を中心に説明する。また、第2実施形態では、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。第2実施形態において特に説明しない箇所については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
図1に示すように、第2実施形態に係る水処理システム1Aは、第2薬剤タンク10A、及び制御部100Aを備える点が第1実施形態と主に異なる。
第2薬剤タンク10Aは、二次給水ラインL2を流通する二次給水W2に供給する、塩素剤溶液の還元剤(以下、「還元剤」ともいう)を貯留するタンクである。本実施形態における還元剤は、重亜硫酸ナトリウム(SBS)である。重亜硫酸ナトリウムは、塩素剤溶液の成分を分解する性質を有する薬剤である。二次給水ラインL2に還元剤を供給することにより、二次給水W2における残留塩素濃度を調整、具体的には残留塩素濃度を下げることができる。
制御部100Aは、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の予め設定された供給量Zに基づいて、第1薬注ポンプ8に必要な回数のパルス信号を出力する。これにより、一次給水ラインL1には、供給量Zに応じた量の塩素剤溶液が第1薬注ポンプ8から供給される。
第2実施形態において、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zは、第1実施形態よりも多めに設定される。一次給水W1にマンガンが多く含まれる場合には、一次給水W1の残留塩素濃度を高く(1〜1.5mgCl/L程度)することにより、濾過装置4において、一次給水W1に含まれるマンガンをより多く除去できるからである。
また、制御部100Aは、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Z(後述)が予め設定された範囲を外れる場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整する。
具体的には、制御部100Aは、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zが予め設定された範囲の上限値ZAMAXを超過する場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを減少させ、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zが予め設定された範囲の下限値ZAMINに満たない場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増加させる。
なお、制御部100Aは、二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zが上限値ZAMAX未満〜下限値ZAMIN以上の範囲にある場合には、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを調整する制御を行わない。還元剤の供給量Zが上限値ZAMAX未満〜下限値ZAMIN以上の範囲にある場合に、制御部100Aは、後述する二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zを調整する制御のみを行う。制御部100Aにおいて、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを増減させる場合の動作については、後に詳述する。
一方、一次給水W1に含まれるマンガンをより多く除去するために、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを多くすると、二次給水W2における残留塩素濃度が高くなり過ぎてしまう。そのため、貯水タンク5においては、貯留する二次給水W2の残留塩素濃度を低く(0.3mgCl/L程度)することが求められる。
そのため、制御部100Aは、残留塩素計13で測定された測定残留塩素濃度値SPが予め設定された目標残留塩素濃度値SPとなるように、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される還元剤の時間比投入量(以下、「供給量Z」ともいう)を調整する。
具体的には、制御部100Aは、残留塩素計13で測定された測定残留塩素濃度値SPをフィードバック値とし、この測定残留塩素濃度値SPが目標残留塩素濃度値SPとなるように、二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zを調整する。そして、制御部100Aは、調整した還元剤の供給量Zに基づいて、第2薬注ポンプ11に必要な回数のパルス信号を出力する。これにより、二次給水ラインL2には、供給量Zに応じた量の還元剤が第2薬注ポンプ11から供給される。そのため、二次給水ラインL2において、接続部J3より下流側を流通する二次給水W2の残留塩素濃度値は、目標残留塩素濃度値SP(例えば、0.3mgCl/L)となるように制御される。
なお、制御部100Aにおいて、還元剤の供給量Zは、上限値ZAMAXを超過する所定の上限範囲及び下限値ZAMINに満たない所定の下限範囲においても調整される。しかし、一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zは、これら上限範囲及び下限範囲を超えて調整されることはない。一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zが、これら上限範囲及び下限範囲を超える場合には、水処理システム1Aの動作が停止して、システム管理者に警告等が報知される。
次に、第2実施形態に係る水処理システム1Aの制御部100Aにおいて、二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zを増減させる場合の動作を、図3を参照しながら説明する。図3は、制御部100Aにおいて、二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zを増減させる場合の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すフローチャートの処理は、制御部100Aのメモリ(不図示)に記憶された制御プログラムに基づいて実行される。また、図3に示すフローチャートの処理は、水処理システム1Aの運転中において、所定時間毎に繰り返し実行される。
図3に示すステップST201において、制御部100Aは、第2薬注ポンプ11から二次給水ラインL2に供給される還元剤の供給量Zを取得する。この供給量Zは、残留塩素計13で測定された測定残留塩素濃度値SPが目標残留塩素濃度値SPとなるように、制御部100Aにおいて調整された還元剤の供給量である。つまり、供給量Zは、濃度フィードバック制御により微調整されている。
ステップST202において、制御部100Aは、還元剤の供給量Zが予め設定された範囲の上限値ZAMAXを超過するか否かを判定する。このステップST202において、制御部100Aにより、還元剤の供給量Zが上限値ZAMAXを超過する(YES)と判定された場合に、処理はステップST203へ移行する。また、ステップST202において、制御部100Aにより、還元剤の供給量Zが上限値ZAMAXを超過しない(NO)と判定された場合に、処理はステップST204へ移行する。
ステップST203(ステップST202:YES)において、制御部100Aは、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される塩素剤溶液の供給量Zを減少させる。制御部100Aは、塩素剤溶液の供給量Zを一定量又は一定の割合で減少させる。
このように、二次給水W2における還元剤の供給量Zが上限値ZAMAXを超過する場合、すなわち、二次給水ラインL2への還元剤の供給量Zがより多くなるのは、一次給水ラインL1における塩素剤溶液の供給量Zが過剰であるためと考えられる。そのため、制御部100Aは、二次給水W2における還元剤の供給量Zが上限値ZAMAXを超過する場合には、一次給水ラインL1に供給する塩素剤溶液の供給量Zを減少させる。
ステップST203の後、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
一方、ステップST204(ステップST202:NO)において、制御部100Aは、還元剤の供給量Zが予め設定された範囲の下限値ZAMINに満たないか否かを判定する。このステップST204において、制御部100Aにより、還元剤の供給量Zが下限値ZAMINに満たない(YES)と判定された場合に、処理はステップST205へ移行する。また、ステップST204において、制御部100Aにより、還元剤の供給量ZがZMINを超過する(NO)と判定された場合に、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
ステップST205(ステップST204:YES)において、制御部100Aは、第1薬注ポンプ8から一次給水ラインL1に供給される還元剤の供給量Zを増加させる。制御部100Aは、塩素剤溶液の供給量Zを一定量又は一定の割合で増加させる。
このように、二次給水W2における還元剤の供給量Zが下限値ZAMINに満たない場合、すなわち、二次給水ラインL2への還元剤の供給量Zがより少なくなるのは、一次給水ラインL1における塩素剤溶液の供給量Zが不足しているためと考えられる。そのため、制御部100は、二次給水W2における還元剤の供給量Zが下限値ZAMINに満たない場合には、一次給水ラインL1に供給する塩素剤溶液の供給量Zを増加させる。
ステップST205の後、本フローチャートの処理は終了する(ステップST201へリターンする)。
上述した第2実施形態に係る水処理システム1Aにおいても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、水処理システム1Aにおいては、一次給水W1に含まれるマンガンをより多く除去するために、一次給水W1の残留塩素濃度を高くした場合でも、二次給水W2の残留塩素濃度に応じて還元剤が供給されるので、二次給水W2における残留塩素濃度が高くなり過ぎるのを抑制することができる。そのため、水処理システム1Aにおいては、貯水タンク5において、貯留する二次給水W2の残留塩素濃度を適切な値に維持することができる。
また、第2実施形態に係る水処理システム1Aは、一次給水W1に含まれるマンガンをより多く除去したい場合に限らず、二次給水W2の目標残留塩素濃度値SPをより低くしたい場合において、二次給水W2における残留塩素濃度を適切に調整することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、造水装置として、濾過装置4を用いた例について説明した。しかし、造水装置としては、これに限らず、例えば、除鉄除マンガン装置や限外濾過膜,精密濾過膜等を有する膜分離装置であってもよい。
また、上記実施形態では、薬注ポンプをダイヤフラムポンプにより構成する例について説明した。これに限らず、薬剤を定量的に吐出可能な構成であれば、薬注ポンプを他の形式のポンプにより構成してもよい。
また、上記実施形態では、塩素剤溶液等の供給量を時間比投入量[mL/h]として説明した。これに限らず、一次給水W1の流量に比例した投入量、すなわち流量比投入量[mL/m]としてもよい。
1,1A 水処理システム
4 濾過装置(水槽部)
7 第1薬剤タンク
8 第1薬剤ポンプ(前段塩素剤供給手段)
10,10A 第2薬剤タンク
11 第2薬剤ポンプ(前段塩素剤供給手段、還元剤供給手段)
13 残留塩素計(残留塩素濃度測定手段)
100,100A 制御部
L1 一次給水ライン
L2 二次給水ライン
W1 一次給水
W2 二次給水

Claims (4)

  1. 所要の保有水量を有する水槽部と、
    一次給水を前記水槽部に供給する一次給水ラインと、
    前記一次給水ラインに塩素剤溶液を供給する前段塩素剤供給手段と、
    二次給水を前記水槽部から送出する二次給水ラインと、
    前記二次給水ラインに塩素剤溶液を供給する後段塩素剤供給手段と、
    前記二次給水ラインにおいて前記後段塩素剤供給手段よりも下流側を流通する二次給水の残留塩素濃度を測定する残留塩素濃度測定手段と、
    (i)前記残留塩素濃度測定手段で測定された測定残留塩素濃度値が予め設定された目標残留塩素濃度値となるように前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を調整し、(ii)前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量が予め設定された範囲を外れる場合には、前記前段塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を調整する制御部と、
    を備える水処理システム。
  2. 前記制御部は、前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量が予め設定された範囲の上限値を超過する場合には、前記前段塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を増加させ、前記後段塩素剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量が予め設定された範囲の下限値に満たない場合には、前記前段塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を減少させる、
    請求項1に記載の水処理システム。
  3. 所要の保有水量を有する水槽部と、
    一次給水を前記水槽部に供給する一次給水ラインと、
    前記一次給水ラインに塩素剤溶液を供給する塩素剤供給手段と、
    二次給水を前記水槽部から送出する二次給水ラインと、
    前記二次給水ラインに塩素剤溶液の還元剤を供給する還元剤供給手段と、
    前記二次給水ラインを流通する二次給水の残留塩素濃度を測定する残留塩素濃度測定手段と、
    (i)前記残留塩素濃度測定手段で測定された測定残留塩素濃度値が予め設定された目標残留塩素濃度値となるように前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量を調整し、(ii)前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量が予め設定された範囲を外れる場合には、前記塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を調整する制御部と、
    を備える水処理システム。
  4. 前記制御部は、前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量が予め設定された範囲の上限値を超過する場合には、前記塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を減少させ、前記還元剤供給手段から前記二次給水ラインに供給される還元剤の供給量が予め設定された範囲の下限値に満たない場合には、前記塩素剤供給手段から前記一次給水ラインに供給される塩素剤溶液の供給量を増加させる、
    請求項3に記載の水処理システム。
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