JP6132843B2 - コンピュータ断層撮影画像処理方法及びシステム - Google Patents

コンピュータ断層撮影画像処理方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータ断層撮影画像処理方法及びシステムに関する。
用語「コンピュータ断層撮影(CT)」は、通常、対象の物理的被写体の内部構造の本質的に望まれる見え方を表す1つ以上の画像が、その被写体のそれぞれの幾何学的な投影を表す画像の対応するセットからコンピュータ計算されることを意味する。
被写体の投影画像を取得するために、断層撮影の撮像装置は、(i)被写体を検出するための粒子または電磁輻射の線源と、(ii)その結果としてのプローブ−被写体相互作用を測定するための検出器と、(iii)線源/検出器の構成要素と被写体の間の相対的な向きを変えるための手段とを要求する。それゆえ、画像のセットを構成する投影画像は、線源/検出器の構成要素と被写体の間の、それぞれの相対的な向きにおいて取得されたプローブ−被写体相互作用の測定を表す。これらの方向は、通常、線源及び検出器が被写体に対する特定の軌道に追従するように選択され、軌道は、線源と検出器の間の幾何学的配置に依存する。そのような軌道の例は、円形、らせん形、及びサドル形の軌道を含む。
一度、それぞれの様々な相対的な向きにおける2次元の投影画像のセットが取得されると、本明細書ではトモグラムという、対応するデータセットを生成するように、再構成アルゴリズムが2次元の投影画像のセットに適用される。トモグラムは、3次元空間における被写体の外部及び内部の特徴を表す。トモグラムを入力として用いると、表示ソフトウェアは、本質的にユーザが望む方法において被写体を可視化するように使用されることができ、回転する半透明な被写体、任意の方向に沿った被写体を通した静的および動的な断面などといったものを含む。このような「再構成された」画像は、本明細書ではトモグラフィック画像という。
X線コンピュータ断層撮影(CT)は、物質および長さ単位の幅広い範囲において、複雑な内部構造の非破壊的な調査を可能にする。CTは、生物学、地質学、及び材料科学などの各分野における新しい適用が直ちに見出される、急速に進展している技術である。マイクロスケールの特徴のCT画像を生成することができるCTシステムは、従来技術では、マイクロCTシステムと呼ばれる。現行の、従来技術で研究室主体のマイクロCTシステムは、通常、ボクセル辺長2〜3ミクロンによる2048ボクセルを含む高品質のトモグラムを生成するために、対象のサンプルまたは被写体のX線投影データを取得するのに8〜12時間を費やす。
しかしながら、多くの応用において、対象の特徴は、小さ過ぎてこの空間解像度を備えるマイクロCTにおいて鮮明に解像できない。例えば、図1は、2.5μmボクセル(エッジ)サイズを備えるトモグラムからのマイクロCTの断面(左側の画像)を、同一の領域の0.7μmピクセル寸法を備える走査型電子顕微鏡(SEM)画像(右側の画像)と比較する。SEM画像において視認可能なサンプルの開いた領域は、マイクロCT画像において鮮明に解像されておらず、サンプルの間隙率の精密な定量的解析に対して後者の使用を除外する。後述するように、マイクロCTの空間解像度は、顕著により長い取得時間の浪費で改善できる。しかしながら、より長い取得時間は、一画像当たりの費用を増大させるとともにスループットを減少させ、商業的環境におけるマイクロCTシステムにとって一般的に望ましくない。
許容可能な取得時間を維持しながら増大した解像度を達成することは、研究室主体の円錐ビームのマイクロCTシステムにとって主要な挑戦である。マイクロスケール以下の解像度のためには、既存のCTシステムおよび方法は、画像の忠実度を落とさないよう信号対雑音比(SNR)を維持するために、延長した取得時間を要求する。しかしながら、削減した取得時間は、試料のスループットを改善し得、それゆえ商業的応用の範囲においてマイクロCT撮像の魅力を増大させる。
高解像度撮像および信号対雑音比
研究室主体の円錐ビームのマイクロCTシステムの画像の解像度を増大させるときの主要な障害は、放射線分解能と、X線源のスポットサイズと、投影データの信号対雑音比(SNR)との間の関係性である。半影効果により、放射線分解能に対する下限は、X線源のスポットの直径である。しかしながら、X線の流束は、大まかには、線源のスポットエリアに比例する。したがって、2の倍数で分解能を増大させるためには、線源のスポットエリア、さらには結果としてX線の流束を、4の倍数で減少させなければならない。正確に構成される(すなわち量子限界の)検出器における画像ノイズに対する支配的な寄与は、有限の光子数から生じるショットノイズ(すなわち静的ノイズ)である。投影データのSNRは、検出器の各ピクセルで検出されるX線光子の数の二重根に比例する。それゆえ、与えられたSNRを維持して分解能を2倍にするためには、取得時間は、4倍長くなければならない。高分解能では、このような2乗則の関係性は許容できないほど長い取得時間を招き、高解像度の撮像も、システムの構成要素に厳しい安定性の要求を課す。
X線のチューブは、一般的には、殆ど2πステラジアンの立体角に渡って等方的に近いX線のビーム流束を生成する。減少するSNRを緩和するための最も簡単な方法は、検出器を線源のより近くに動かすことであり、これによってX線ビームのより大きな割合を捉える。しかしながら、このことは、高い円錐角での撮像システムの動作を意味し、図2にて示されるシステムの幾何学的配置から明らかとなるものである。
データの十分性
上述のように、トモグラム及びトモグラフィック画像は、直接取得されるのではなく、試料の取得した投影画像のセットから再構成される。X線源および検出器(或いは等価的に、サンプル)は、所定の軌道に沿って移動し、そのため各投影画像は様々な投影角度で収集される。トモグラムを再構成するために用いられるアルゴリズムは、投影を収集するために用いられる軌道に大きく依存する。
精密なトモグラム又はトモグラフィック画像を再構成するためには、取得した投影データは、被写体について完備な情報を含むべきである。3D断層撮影のためのデータの完備性は、初めに非特許文献1によって扱われた。非特許文献1は、完備な情報を収集できることを保証する取得軌道のための一般的な判定基準を定式化した。この判定基準を満たす軌道は、従来技術において完備な軌道と呼ばれる。しかしながら、当業者は、軌道の完備性は再構成されるトモグラムのボリュームに依存すると理解する。それゆえ、本明細書において用語「完備な軌道」は、再構成されたトモグラムの少なくとも実質的な断片に対して非特許文献1の判定基準を満たすものとして規定される。
単一の閉じた円形軌道は、3D再構成のための完備なデータを提供しない。サンプリング密度に関わらず、そのような軌道に沿って収集されたデータは、被写体を再構成するために必要な全ての情報を含まず、そのため近似の再構成のみが可能である。円錐角が小さい限り、円形軌道に沿って取得する投影データは、殆ど完備である(例えば、5°未満の円錐角は、通常、許容される)。しかしながら、損失するデータの量は、円錐角が大きくなるほど増大する。
完備な軌道は、円形に、当該円形の平面と直交する線要素を加えることにより、達成できる。他のそのような完備な軌道は、らせん形、およびサドル形を含む。このような(そして他の完備な)軌道に沿って収集された投影データは、(理論的に)厳密な再構成のための十分な情報を提供する。実際に、理論的に厳密な再構成アルゴリズムは、幾つか知られている。厳密な再構成は、ノイズおよび有限のサンプリングなどの因子によって、実践的には達成されていないが、そうであっても、再構成にて基礎となる反転公式における近似による系統誤差を取り除くために、理論的に厳密な再構成の方法を使用することが望ましい。
完備な軌道を使用することで、原理的には、断層撮影の撮像装置は、任意に大きい円錐角で動作することができ、検出器を物理的に可能な限り線源に近付ける可能性を開拓する。任意の高さの被写体を撮像できるという、さらなる利点により、らせん形は特に興味深い。多数の既知の再構成方法は、らせん形軌道に沿って取得された投影データからトモグラムを生成することができ、代数的再構成方法(ART)及び同時逐次再構成方法(SIRT)などの近似逐次的方法、並びに理論的に厳密なカッツェビッチ(Katsevich)の1PI反転公式に基づく、フィルタ処理した逆投影型の再構成方法、又は近似的Feldkamp−Davis−Kress(FDK)再構成方法のらせん変形を含む。
幾つかのCTシステムの既存の形式は、(サブ)マイクロメートル単位の分解能を達成できる。例えば、超微細フォーカスシステムは、X線の生成のために走査型電子顕微鏡(SEM)を活用する。しかしながら、超微細フォーカスシステムは、略30kVまでのX線のみを生成し、サブミリメートル単位の試料の直径に制限される。更には、試料が真空チャンバ内に配置されるので、超微細フォーカスシステムは、実験的装備に容易に適合できない。
X線レンズに基づくシステムは、線源からのX線の流束を増大させるために、集光レンズを使用する。このようなシステムも、強いX線に対してフレネルゾーンプレートに要求される高いアスペクト比により、低いX線エネルギーに制限される。良好な分解能は、非常に小さい検出器要素を用いることにより達成され、非常に薄いシンチレータを要求する。結果として、X線光子のうちの小さい割合しか検出されず、このようなシステムにおいて比較的高いX線の流束にも関わらず長い取得時間を招いてしまう。
微細フォーカスシステムは、第3の代替手段である。微細フォーカスシステムは、超微細フォーカスシステムのように、X線光学に依存しない。だが、微細フォーカスシステムは、超微細フォーカスシステムよりも、使用できるX線のエネルギーの範囲と、その結果としてどのような被写体が画像化できるかの双方に、一層多大な柔軟性を提供する。真空チャンバが必要ないためである。更には、X線源と検出器の間の伝播経路は、完全に開放しており、補助の実験装備が要求されるときに、そのようなシステムを理想的に適用させることとなる。
第4の構成形式は、サンプルが線源よりも検出器に近く配置される準平行構成であり、1に近い幾何学的倍率を与えるものである。このような幾何学的配置は、任意の線源のスポットサイズに対して、微細フォーカス構成よりも一層高い放射線分解能を可能にし、より一層高い流束を備える線源が使用できることとなる。しかしながら、より大きい線源とサンプル間の距離は、より小さい円錐角の使用を要求し、実践的には、サンプルに入射するX線の流束が劇的には改善しないこととなる。第二に、高い分解能では薄いシンチレータを使用しなければならず、結果、現代の大型平面パネル検出器では60%を超える検出効率に比較して、典型的には5%未満という非常に低いX線の検出効率となる。
以下の議論は、専ら微細フォーカスシステム形式を検討する。
従来の微細フォーカスのマイクロCTシステムは、円形軌道を用いる、レンズ自在の微細フォーカス構成であり、再構成は、Feldkamp−Davis−Kress(FDK)アルゴリズムによって実行される。このシステムは、単一の回転ステージを要求するに過ぎず、卓越した簡素性と信頼性を提供する。しかしながら、上述のとおり、円形軌道に沿って投影データを収集することは、被写体に関して完備な情報を提供せず、5°を超えるX線ビームの円錐角を備える撮像には適さない。それゆえ、許容可能なSNRを達成するために、長い取得時間が用いられる。同一の制限は、X線の生成のために走査型電子顕微鏡(SEM)を活用する、円形軌道の超微細フォーカスシステムに当てはまる。
SkyScan社によって製造される商業的ならせん形のマイクロCTシステムは、微細フォーカスのらせん形軌道およびFDK再構成を用いる。上述のとおり、らせん形軌道は完備である。しかしながら、FDK再構成アルゴリズムの近似的性質は、データの取得が並の或いは小さいらせん形のピッチでのみ実行できることを意味し、長い被写体をスキャンする場合に長い取得時間を必要としてしまう。
国際特許出願第AU2011/00038号明細書
H.K.Tuy著,"An inverse formula for cone−beam reconstruction"SIAM J Appl.Math,vol.43,pp.546−552,1983年 A.Katsevich著,"Theoretically exact filtered backprogection−type inversion for spiral CT"SIAM Journal of Applied Math,vol.43,pp.2012−2026,2002年
原理的には、厳密な反転公式に基づく再構成方法は、任意に高い円錐角での断層撮影の画像処理を行うために使用でき、それゆえ小さいピッチに限定されない。しかしながら、本発明者は、高いピッチでは、らせん形軌道の特有の非対称性が、取得した投影のセットが画像化した被写体のむらのある空間的なサンプリングを示すことを伴うと見出した。これにより、実質的に非均一な空間解像度を備えるトモグラムを招来し、そのため実用性を損なってしまう。
一つ以上の従来技術の困難を緩和するコンピュータ断層撮影画像処理方法およびシステムを提供する、或いは少なくとも実用的な代替物を提供することが望まれる。
本発明の或る実施形態に応じて、
それぞれの様々な、放射線と被写体の相対的な向きに対して被写体を貫通した放射線を検出することによって、被写体の投影画像を取得するステップと、
被写体のトモグラムを生成するように、投影画像を処理するステップと含み、
放射線は、発散ビームの形態において被写体を貫通し、
様々な、放射線のビームと被写体の相対的な向きは、被写体に沿ったビームの2つ以上の完備な軌道を規定し、
完備な軌道は、被写体を通したビームの発散による、生成したトモグラムの一部における空間解像度の劣化を低減するように、互いにオフセットする、
コンピュータ断層撮影画像処理方法が提供される。
前記処理するステップは、トモグラムにおいて空間解像度における変動を低減させることができる。
或る実施形態において、様々な、放射線のビームと被写体の相対的な向きは、2つ以上の完備な軌道を規定する単一の軌道を規定する。すなわち、単一の軌道は、2つ以上の完備な軌道を含む。他の実施形態においては、2つ以上の完備な軌道は、独立に取得される。
或る実施形態において、2つ以上の完備な軌道は、らせん形軌道である。或る実施形態において、2つ以上の完備な軌道は、180°の差で互いにオフセットする2つのらせん形の完備な軌道を含む。
或る実施形態において、
前記投影画像を処理するステップは、
2つ以上の完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、対応する第1のトモグラムであって、各々の前記第1のトモグラムの空間解像度が対応する完備な軌道に応じて被写体の内部の空間位置によって変動する、第1のトモグラムを生成するように処理するステップと、
空間解像度における変動が少なくとも部分的に補償される更なるトモグラムを生成するように、第1のトモグラムを処理するステップとを含む。
或る実施形態において、更なるトモグラムは、第1のトモグラムの選択した部分を結合することによって生成される。
或る実施形態において、更なるトモグラムは、第1のトモグラムの重み付けをした結合として生成される。或る実施形態において、その重みが同一である。他の実施形態において、その重みは、更なるトモグラムの各部分が、第1のトモグラムの対応する部分のうちの最も鮮明な部分と実質的に対応するように決定される。
本発明の或る実施形態は、
被写体の投影画像のセット、または被写体の投影画像のセットから生成されるトモグラムにアクセスするステップであって、
各々の前記投影画像のセットが、被写体に対する放射線のビームの対応する完備な軌道を用いて取得されており、
被写体を通したビームの発散が、対応するトモグラムの部分における空間解像度、または投影画像の対応するセットから生成されるトモグラムの部分における空間解像度を劣化させる、但し、そのようなトモグラムが、対応する完備な軌道に応じて生成される場合に、である、
アクセスを行うステップと、
空間解像度における劣化を低減するように、トモグラムまたは投影画像のセットから更なるトモグラムを生成するステップとを含む、
コンピュータ断層撮影画像処理方法を提供する。
本発明の或る実施形態は、
それぞれの様々な、被写体に対する放射線のビームの完備な軌道を用いて取得される被写体の投影画像のセットにアクセスするステップであって、
被写体を通したビームの発散が、それぞれの投影画像のセットから生成されるそれぞれのトモグラムの部分における空間解像度を劣化させ得る、但し、そのようなトモグラムが、それぞれの完備な軌道に応じて生成される場合に、である、
アクセスを行うステップと、
空間解像度における劣化が低減されるトモグラムを生成するように、投影画像のセットを処理するステップとを含む、
コンピュータ断層撮影画像処理方法を提供する。
或る実施形態において、トモグラムは、厳密な、或いは近似的なフィルタ処理された逆投影型の方法を用いて投影画像から生成される。他の実施形態において、トモグラムは、逐次近似法を用いて投影画像から生成される。
本発明は、上述のいずれか1つの処理方法の実行のために構成される、コンピュータの実行可能なプログラム命令が格納された、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体をも提供する。
本発明の或る実施形態は、上述のいずれか1つの処理方法の実行のために構成される、コンピュータプログラムプロダクトが格納された、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
本発明の或る実施形態は、上述のいずれか1つの処理方法を実行するように構成されるコンピュータ断層撮影画像処理システムを提供する。
本発明の或る実施形態に応じて、
それぞれの様々な、放射線と被写体の相対的な向きに対して被写体を貫通した放射線を検出することによって生成される、被写体の投影画像を取得するように構成されるデータの取得モジュールと、
被写体のトモグラムを生成するべく、投影画像を処理するように構成されるトモグラムの生成部とを含み、
放射線は、発散ビームの形態において被写体を貫通し、
様々な、放射線のビームと被写体の相対的な向きは、被写体に沿ったビームの2つ以上の完備な軌道を規定し、
完備な軌道は、被写体を通したビームの発散による、生成したトモグラムの一部における空間解像度の劣化を低減するように、互いにオフセットする、
コンピュータ断層撮影画像処理システムが提供される。
或る実施形態において、トモグラムの生成部は、
完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、対応する第1のトモグラムを生成するように処理するように構成され、
各々の前記第1のトモグラムの空間解像度は、
対応する完備な軌道に応じて被写体の内部の空間位置によって変動し、
トモグラムの生成部は、
空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償される更なるトモグラムを生成するように第1のトモグラムを処理するように構成される。
地質学的なコアのサンプルの同一の領域の、従来のマイクロCT画像(左側の図)と、SEM画像(右側の図)とを含み、サンプルの間隙率の定量的解析を妨げる、従来のマイクロCTの相対的に劣った空間解像度を実証する。 X線源によって生成される円錐状のX線ビームが、検出器上で投影画像を生成するように、対象の被写体又はサンプルを通して伝導される断層撮影の撮像装置の写真画像である。 図2に一例を示すような、らせん形の完備な軌道を用いる断層撮影の撮像装置の幾何学的パラメータを説明する概略図である。 円形軌道(左側の画像)と、らせん形軌道(右側の画像)のための地質学的なコアのサンプルの同一の部分を示す再構成されたトモグラムのスライスの画像を含む。 180°の差で互いにオフセットするらせん形の完備な軌道に対する地質学的なコアのサンプルの対応するトモグラムの横断面の(左側の)画像と、拡大した同一の部分の(右側の)画像とを含み、放射線源に最も近いサンプルの部分が、放射線源からより遠い領域よりも良好な空間解像度を有することの観測を説明する。 ピクセルのエッジに平行な直交方向におけるビームの発散による、各検出器ピクセルの寸法と、サンプルの反対側上でのサンプルの対応する領域のサイズとの間の関係性の概略図である。 単一のらせん形の完備な軌道に対して(左側の画像)と、180°の差で互いにオフセットする2つのらせん形の完備な軌道の平均に対しての、再構成されたトモグラムのスライスにおける円筒状のサンプルの領域のための平均した線源との距離における変動を表す画像を含む。 図9においてより高い拡大倍率で示す選択した矩形領域を示すトモグラムのスライスの画像である。 図8において示した選択した領域に対応する、各トモグラムの3つの拡大した部分を含み、上段及び中段の画像は、180度の差で互いにオフセットする単一のらせん形軌道に沿って取得される投影から生成されるトモグラムに由来し、下段の画像は、上段及び中段の画像を生成するために用いられるらせん形軌道の双方に対する投影画像からの、同一の重み付けの寄与から生成されるトモグラムに由来する。 断層撮影画像処理方法の実施形態のフローチャートである。 コンピュータ断層撮影画像処理システムのコンピュータシステムのブロック図である。
本発明の幾つかの実施形態が、例示のみを意図して、添付図面を参照して本明細書において記載される。添付図面においては、同様の参照符号は、同様の要素に付される。
本発明の或る実施形態を、マイクロメートルスケール又はナノメートルスケールの、小さい被写体のコンピュータ断層撮影のための断層撮影の撮像装置の形態において以下に記載する。上記各実施形態において、小さい被写体は円筒状の地質学的なコアのサンプルなどであり、円錐状のX線ビームを用いる。しかしながら、本明細書に記載の処理方法は、様々な断層撮影の方法及び装置の幅広い範囲で、一般的に適用可能であると理解されるべきであり、如何なる特定の、装置のタイプ、(粒子を含む)放射線のタイプ、被写体のタイプ、または長さのスケールに、一般的に限定されないと理解されるべきである。
図2,3に示すように、コンピュータ断層撮影(CT)装置またはシステムは、X線源202と、サンプルステージ204と、検出器206とを含む。X線源202は、サンプルステージ204に載せられた被写体210を通して検出器206に伝導される、円錐状のX線ビームを生成する。円錐角302及び扇角(扇形の中心角)304は、線源202を中心に検出器206までで定められる鉛直方向及び水平方向の半角として、それぞれ規定される。検出器206は、X線を照射されると可視光を生成するシンチレータと、シンチレータの背後に、シンチレータによって生成されるシンチレーションの空間的配置の2次元画像を表す画像データを生成するCCDまたは非結晶シリコン平面パネルセンサとを含む。これにより、検出器206は、被写体201を通して伝導したX線に関する二次元画像またはX線の強度のマップを生成する。よく理解されるように、これらの各画像は、被写体210を通して検出器206に伝導したX線の方向に沿って投影された画像として、被写体210の外部および内部双方の構造的特徴を示す。検出器206によって生成された画像データは、図11に示すように、後続の処理のためのシステムのコンピュータシステム1500において、バイナリデータの形式にて格納される画像1536のセットとして取得される。上記の画像は、連続的に取得され、連続する画像の間で、サンプルステージ204が、小さい角度でサンプル又は被写体210を回転させるように(さらに、らせん形のスキャンの場合、小さい鉛直距離でサンプル又は被写体210を並進させるようにも)作動される。そのため、上記の画像は、被写体210を通した様々な幾何学的投影を提供する。上記のステップは、サンプルが少なくとも180°+扇角の回転を施されるまで繰り返され、そして、投影画像の完備なセットが取得されることとなる。らせん形のスキャンの場合、サンプル又は被写体210が、サンプル/被写体210の対象の領域に対して完備な情報が取得されることとなる十分な直線並進および回転を施されるまで、上記のステップは、繰り返される。収集した段階的な、被写体210とX線ビームの相対的移動によって表される経路は、従来技術では「スキャン軌道」(または、簡略して単純に「軌道」)と呼ばれ、投影画像1536は当該軌道に沿ってそれぞれの配置で取得されている。
そのため、投影画像1536のセットは、被写体210の3次元の外部及び内部の構造的特徴を表すトモグラムを生成するように、再構成ソフトウェアを用いて処理される。この目的を達成するために、種々の再構成方法が利用可能であり、ART及びSIRTなどの近似逐次的方法と、フィルタ処理した逆投影型の方法の双方が利用可能である。記載の実施形態においては、(非特許文献2に記載の)カッツェビッチの1PI反転公式が特許文献1に記載のとおりに自動整合処理に組み合わされた、らせん形軌道のための最適化に基づく再構成方法が用いられる。特許文献1の全体は、これにより、参照によって本明細書に明白に組み込まれる。結果としてのトモグラムは、本システムのユーザによって、被写体210の内部の構造的特徴を可視化および解析するために、リアルタイムにて動的に回転、およびスライスされ得る、被写体210の部分的に透明の表現の形式において表示されることができる。
図2に示すCT装置またはシステムは、被写体の軌道の幅広い範囲を用いてX線の投影データを取得可能な高精度のマイクロCT装置である。例えば、図4は、本システムによってらせん形軌道を用いて生成されるトモグラムの横断面(右側の画像)を、従来のマイクロCTシステム上で円形軌道を用いて取得したデータから生成したトモグラムの横断面(左側の画像)と対比する。後者は、同一のトモグラムのボリュームを撮像するために、顕著により長いカメラ長を要求する。らせん形軌道のトモグラムの横断面(右側の画像)の空間解像度は、円形軌道のトモグラム(左側の画像)の空間解像度よりも明らかに優れている。
わずかな円錐角に対して、らせん形軌道は良好に作用する。しかしながら、円錐角が増大されるにつれて、再構成された画像における解像度は、再構成された画像の各々の範囲内で非均一となる。この問題を説明するために、図5は、炭酸岩塩の試料の同一の部分の2つのマイクロCT画像を比較しており、それぞれのらせん形軌道を用いて取得したそれぞれのトモグラムからの2つのマイクロCT画像を比較している。唯一の違いは、2つのらせん形のデータ取得軌道の間で、その円筒軸に関して試料を180°回転していることである。右側の画像は、それぞれの左側のサンプルの画像において示される選択した領域の拡大図である。下側の拡大図が上側の拡大図に比較して顕著に不鮮明であることは、明らかである。しかしながら、サンプルの反対側付近の領域が検査されると、反対の状況が観測される。一般的な観測は、X線源に対する距離が投影データの取得中により長かった、サンプルの内部で対応する位置の領域において、画像の空間解像度が低減されるということである。なお、略4ミクロンのボクセル分解能では、空間解像度は、線源のスポットサイズによって制限されない。
再構成の空間解像度における上記の変動の原因は、投影データが被写体の非均一の空間的なサンプリングを表すことである。フィルタ処理した逆投影型の再構成アルゴリズムを導出する場合、投影データは、理論的な点状線源から連続的にサンプリングする検出器への直線に沿ったX線の、累積された減衰としてモデル化される。実践的には、検出器のサンプリングは有限である。通常、検出器のピクセルは、マイクロフォーカスのスポットサイズよりも一層長い。現実の投影データは、それゆえ、直線に沿って累積された減衰だけでなく、各検出器のピクセルによって張られる立体角に渡る空間的平均をも表す。この立体角は、(名目上、点状の)線源からの距離が増大するにつれて、進行的により大きい幾何学的領域を占めるので、図6に図示するように、各検出器のピクセルの有限のサンプリングは、各投影を取得する前のサンプルを通した距離を伴うX線の減衰のマップの非均一なぼやけを適用することと等価である。図6の左側部分は、X線の点状線源602と、サンプル610を貫通した後のゼロ発散のX線ビーム608によって照らされる領域606よりも、そのピクセルが大きくないX線の検出器604とを備える、理想化されたCT構成を示す。
これに対して、図6の右側は、より現実的なCT構成であり、有限の寸法のX線のスポット線源612が、検出器618の離散的な検出器ピクセル616を照らすために、サンプル610を貫通する一般的に円錐状のX線ビーム614を生成する。有限のビーム発散によって、発散ビームの側面寸法(すなわち、伝播方向に直交する寸法)は、線源612からの増大する距離とともに増大する。個別の検出器ピクセル616の寸法に対応する、ビーム614の一般的に矩形の発散する部分を考慮すると、X線源612に近いサンプル610のボリュームまたはスライス618の側面寸法は、それゆえX線源からより遠いサンプル610の第2のボリューム620の対応する側面寸法よりも小さい。検出器612からの増大する距離に伴って、ピクセルサンプルのボリュームの側面寸法が拡大するという結果は、最も高い空間解像度がX線源612に最も近いサンプルのボリュームまたはスライス618から得られ、最も低い空間解像度がX線源612から最も遠いボリューム620から得られることを意味する。
らせん形軌道の特有の非対称性により、非均一のサンプリングは、全体のデータセットが得られても存続する。つまり、幾つかの箇所は、全ての関連する投影を平均されても、他の箇所よりも線源から遠くなる。このような事態となる度合いは、らせん形のピッチと、各箇所における再構成に寄与する投影のサブセットとに依る。カッツェビッチの1PI反転法を用いる再構成は、極端な場合を表す。この再構成方法は、らせん形の回転運動の半分を占める投影からのデータのみを要求するので、非常に高いピッチの軌道を用いることができ、その結果、長い被写体の非常に高速なスキャンが可能となる。
図7における左側の画像は、(強度または輝度としての)放射線源から再構成されたボリュームの内部の平面における各点への平均距離を表し、その点における再構成に影響を与える全ての投影に渡って平均されている。この画像は、線源から再構成されたボリュームの内部の各点への距離が、再構成に影響を与える全ての投影に渡って平均されるとき、空間的に変動することを、明示的に実証する。このことは、有限の検出器要素によって起きた対応するぼやけ、及びサンプルを通したビームの発散も、空間的に変動してしまうことを意味する。
全ての従来技術の厳密な再構成方法は、有限の検出器要素に対する考察なしに発展してきた。その結果、これらは、放射線の発散ビームを用いて、らせん形軌道に沿って取得された投影データセットに固有の、空間的に変動する被写体のサンプリングを考慮していない。本明細書において記載される処理方法は、この知見に基づいており、トモグラムにわたり均一な、或いは少なくともより均一な空間解像度を生成する。このことは究極的には、産業及び学術機関からの末端使用者に、高解像度の3D撮像をより扱いやすくさせ、高度の明瞭性及び詳細性を伴って試料の構造を観測するためのより良いツールを提供する。
図7から明らかなように、放射線源により近い領域は、サンプリングによって誘発されるぼやけのより一層小さい度合いで、投影データから再構成されることとなる。従来技術の再構成方法は、一定のボクセルサイズを有するグリッド上で再構成することにより、回転軸での拡大に対応して、平均的に線源から遠い領域(ぼやけて見える領域)に対して小さすぎるボクセルサイズを用いる一方、平均的に線源に近い領域(鮮明に見える領域)に対して大きすぎるボクセルサイズを用いる。
均一な解像度を備える高品質のトモグラムを達成するために、本明細書に記載される再構成の処理方法は、ビームの発散及びサンプルを通した線源との距離の変動に対して補償するために、余剰なデータを使用する。
以上のらせん形軌道の実用性のもとで、記載の実施形態は、(180°の差で)2つの互いにオフセットするらせん形軌道を使用する。しかしながら、当業者にとって、他の実施形態において、2つよりも多い軌道(例えば、回転角360/n°の差で互いにオフセットする、n個のらせん形軌道)が使用できること、及び他の可能な軌道の幅広い種類が、使用できることは自明である。他の可能な軌道の幅広い種類は、上述のような完備な軌道の他の形式を含む。実際、軌道が同一の形式であることは、実践的にはこのようにすることが簡便ではあるが、必ずしも必要ではない。
図7における右側の画像は、左側の画像と同一対象ではあるが、それぞれのらせん軌道に沿って取得したデータから別個に再構成された、2つのトモグラムから画像を生成することにより、線源との距離が有効に平均されている。明らかに、本処理は、単一のらせん形のトモグラム(左側の画像)よりも一層、均一な線源との距離の分布を提供する。そのため、投影データデットは、被写体のより空間的なサンプリングをも表す情報を含む。結果として、より均一な空間解像度を有するトモグラムを生成するように、このようなデータセットを処理することが可能である。
当業者にとって、多重の完備な軌道を用いて取得した投影画像は、種々の方法において結合できることは自明である。或る実施形態において、最も単純でかつ簡便には、分離したトモグラムは、各軌道のためのそれぞれの画像のセットから再構成され、その結果としてのトモグラムが結合される。しかしながら、これに代わる実施形態では、簡便さは損ねるが、投影画像は、中間のトモグラムを生成することを要求せず、「補正した」トモグラムを生成するように、直接、処理される。
或る実施形態においては、単一のトモグラムが、個別のトモグラムの重み付けされた平均として生成される。最も単純な重み付けのスキームは、各トモグラムに同一の重みを割り当てることである。図8は、トモグラムのスライスの再構成された画像を示し、重畳した矩形の選択部802は、図9に拡大して示されるサンプルの選択した領域を示す。図9における3つの画像は、上記の領域と同一であるが3つの異なるトモグラムからの画像を示す。上段および中段の画像は、それぞれの投影画像のセットから生成される各トモグラムに由来しており、そのセットは、180度の差で互いにオフセットされる、それぞれの単一のらせん形軌道に沿って取得されている。これら2つの画像の厳密な比較は、サンプルの選択した領域における空間解像度が、中段の画像よりも上段の画像において実質的により良いことを示唆する。中段の画像において、放射線ビームの発散は、平均して、X線源からサンプルの選択した領域に到達するまでに、上段の画像に対してよりもさらに進んでいる。
下段の画像は、上段及び中段の画像を生成するために用いた双方のらせん形軌道に対するトモグラムからの、同一の重み付けの寄与から生成されるトモグラムに由来する。明らかに、予想されるとおりこの画像における空間解像度は、上側の2つの画像の空間解像度の中間である。上記の手法において生成される画像の空間解像度はトモグラム内部の位置から実質的に独立しているという利点があるにも関わらず、このようになっている。画像の鮮明度をさらに向上するために、或る実施形態においては、(可能な限り、領域間で比較的小さい重み付けの重複を伴って)各トモグラムから選択的に、或いは圧倒的に最も鮮明な領域だけを含むために、そしてそれ故、最終的なトモグラムの内部の領域の全てにおいて、実質的に最良の実現可能な空間解像度を提供するために、非均一な重み付けのスキームが、トモグラムを結合することに用いられる。以上の2つの選択肢は、可能な重み付けのスキームの連続したつながりが存する間の極端な場合を表し、最終的な再構成における各点に対してまだらな空間的なサンプリングを示す投影データの影響を低減させることとなる。これにより、最終的なトモグラムの空間解像度の均一性が実質的に改善される。
より均一な再構成結果を提供することに加えて、多重の軌道を用いるマイクロCT画像処理は、特許文献1に記載されるオートフォーカス整合処理の役に立つ。例えば、2つの180°でオフセットしたらせん形軌道のためのデータセットは、被写体210の対向する側面から選ばれる、対をなす投影を含む。これにより、如何なる幾何学的ハードウェアの不整合も、逆投影の結果のミスマッチとなり、そのため、ぼやけた画像として検出される。
本明細書に記載される多重の軌道の処理の、特有の利点は、それらの処理が、取得時間を増大することなしに、増大した空間解像度を提供することである。実践的には、任意のマイクロCT撮像装置およびその構成(単一または多重の軌道のいずれを用いるか)のための取得時間は、結果としてのトモグラムの信号対雑音比がその要求される目的に対して十分であるように選択される。しかしながら、多重の軌道が用いられる場合、各個別の投影画像は、1つだけの軌道が用いられる場合よりも多いノイズを有し得るが、それにも関わらず最終的なトモグラムにおいて同一のノイズを提供する。例えば、2つの相補的な軌道上で同じ重点を設定する重み付けのスキームが採用されると、双方の軌道を用いるときに要求される画像毎の取得時間は、単一の軌道のみを用いるときに要求される取得時間の半分である。そのため、総取得時間は、軌道の数とは実質的に独立であり、それにも関わらず、多重の軌道が投影画像を取得するために用いられるとき、空間解像度は実質的に改善される。
当業者によって理解されるように、本明細書に記載され、図10にて図示される断層撮影画像処理方法は、種々の様々な形態において実現されることができるが、最も簡便には、1つ以上のソフトウェアモジュールの、コンピュータの実行可能なプログラム命令の形態において実現され得る。これに応じて、記載の実施形態において、断層撮影の撮像装置は、図11に示すように、インテルIA−32又はIA−64に基づくコンピュータシステムなどの標準的なコンピュータシステム1500を含む。断層撮影画像処理方法は、コンピュータシステム1500によって実行され、コンピュータシステム1500に関連付けられた非揮発性(例えば、ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブ)ストレージ1504上に格納される、1つ以上のソフトウェアモジュール1526〜1534のプログラム命令として実現される。しかしながら、少なくとも断層撮影画像処理方法の一部が、代替的に1つ以上の専用のハードウェアコンポーネントとして実現できることは明らかである。専用のハードウェアコンポーネントは、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)及び/又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などである。
コンピュータシステム1500は、標準的なコンピュータのコンポーネントを含み、ランダムアクセスメモリ(RAM)1506と、少なくとも1つのプロセッサ1508と、外部インタフェース1510,1512,1514とを含み、バス1516によって全て相互接続される。外部インタフェースは、少なくとも1つがキーボード1518、及び例えばマウス1519などのポインティングデバイスに接続されるユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース1510と、例えばインターネット1520などの通信ネットワークにシステム1500を接続するネットワークインタフェースコネクタ(NIC)1512と、トモグラフィック画像を見るための、例えばLCDパネルのディスプレイ1522などの表示装置に接続される、ディスプレイアダプタ1514とを含む。
システム1500は、幾つかの他のソフトウェアモジュール1524〜1534も含み、例えばリナックス(登録商標)、アップル社のOSX、又はマイクロソフトウィンドウズ(登録商標)などのオペレーティングシステム1524と、データの取得モジュール1526と、トモグラムの再構成モジュール1530と、トモグラムの結合モジュール1534と、データの可視化モジュール1532と、任意にはデータの解析モジュール1528とを含む。データの取得モジュール1526は、サンプルの回転及び並進ステージ204を制御し、検出器206からのデータを受信し、それぞれ互いにオフセットする完備な軌道に対する投影画像1536のセットとして受信したデータを格納する。任意には、データの解析モジュール1528は、本システムの撮像する構成要素202,204,206の不整合パラメータのための値を決定するように、特許文献1に記載される整合処理を実行し、これによって補正された投影画像1538の対応するセットを生成する。どちらの場合も、投影画像1536又は1538は、再構成モジュール1530によって、それぞれの完備な軌道に対する再構成されたトモグラム1540を生成するように処理される。最後に、トモグラムの結合モジュール1534は、トモグラム1540の各領域に対して最良の実現可能な空間解像度(或いはこれに代えて、少なくともより均一な空間解像度)を提供するべく、個別のトモグラム1540の選択した部分から最終的なトモグラム1542を提供するように、トモグラム1540を結合する。そうして、データの可視化モジュール1532は、ユーザの制御下でリアルタイムにて、再構成されたトモグラフィック画像1544を生成するように、最終的なトモグラム1542を処理する。
当業者にとって、コンピュータシステムによって実行される処理が、放射線のビームを対象の被写体又はサンプルに沿って所望の軌道に追従させる、放射線源202とCTスキャン装置の制御、および/または線源との距離における変動が少なくとも部分的に補償される最終的なトモグラムを生成するための、結果としての投影画像の処理を含み得ることは明らかである。
通常、上記の機能の双方は、コンピュータシステム1500の制御下で実行されるが、或る実施形態においてこれに該当する必要がないことは、明らかである。例えば、被写体の軌道及びデータの取得を制御する1つのコンピュータシステムと、さらに別の、最終的なトモグラム1538を生成するように投影画像を処理する、本質的に独立したコンピュータシステムとが在ってもよい。さらには、上記処理方法は、各完備な軌道に対して対応するトモグラム1542を生成することと、このとき、線源との距離における変動が、トモグラムの内部で空間解像度の均一性を改善するように、少なくとも部分的に補償される、最終的なトモグラム1542を生成するように、結果としてのトモグラム1540を処理する、或いは結合することとを含み得る。最終的なトモグラム1542を生成するための、個別のトモグラム1540の処理は、その他のステップと独立して、独立したコンピュータシステム上で実行されてもよい。
多数の変更が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者にとって明らかである。
本明細書における、如何なる先行文献(又はそれから導かれる情報)への参照、または如何なる周知事項への参照も、上記先行文献(又はそれから導かれる情報)または周知事項が、本明細書に関して注力する技術分野において共通の一般的な知識を形成することの承認または自認、若しくは示唆の如何なる形態として取り扱われるものではなく、そして取り扱われるべきでない。
202 X線源
204 サンプルステージ
206 検出器
1500 システム
1524 オペレーティングシステム
1526 データの取得モジュール
1528 データの解析モジュール
1530 トモグラムの再構成モジュール
1534 トモグラムの結合モジュール
1532 データの可視化モジュール

Claims (19)

  1. それぞれの様々な、放射線と被写体の相対的な向きに対して被写体を貫通した放射線を検出することによって、被写体の投影画像を取得するステップと、
    被写体のトモグラムを生成するように、投影画像を処理するステップと含み、
    放射線は、発散する円錐ビームの形態において被写体を貫通し、
    様々な、放射線のビームと被写体の相対的な向きは、被写体に沿ったビームの2つ以上の完備な軌道を規定し、
    完備な軌道は、被写体を通した円錐ビームの発散による、生成されるトモグラムの各部の中での空間解像度の劣化を低減するように、互いにオフセットし、
    完備な軌道は、対応する再構成されたトモグラムの少なくとも実質的な断片に対してTuyの判定基準を満たすものとして規定され、
    前記処理するステップは、
    (a)2つ以上の完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、対応する第1のトモグラムであって、各々の前記第1のトモグラムの前記空間解像度が対応する完備な軌道に応じて被写体の内部の空間位置によって変動する、第1のトモグラムを生成するように処理するステップと、
    前記空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償される更なるトモグラムを生成するように、第1のトモグラムを処理するステップとを含む、
    または
    (b)2つ以上の完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、直接、前記空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償されるトモグラムを生成するように処理するステップを含む
    コンピュータ断層撮影画像処理方法。
  2. 前記処理するステップは、トモグラムにおいて空間解像度における変動を低減させる、
    請求項1に記載の処理方法。
  3. 様々な、放射線のビームと被写体の相対的な向きは、2つ以上の完備な軌道を含む単一の軌道を規定する、
    請求項1又は2に記載の処理方法。
  4. 2つ以上の完備な軌道は、独立に取得される、
    請求項1又は2に記載の処理方法。
  5. 2つ以上の完備な軌道は、らせん形軌道である、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の処理方法。
  6. 2つ以上の完備な軌道は、互いにオフセットするらせん形軌道を含む、
    請求項5に記載の処理方法。
  7. 2つ以上の完備な軌道は、前記完備な軌道の個数n(≧2)に基づく360/n度の差で互いにオフセットするn個のらせん形の完備な軌道を含む、
    請求項5に記載の処理方法。
  8. 前記投影画像を処理するステップは、
    2つ以上の完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、対応する第1のトモグラムであって、各々の前記第1のトモグラムの空間解像度が対応する完備な軌道に応じて被写体の内部の空間位置によって変動する、第1のトモグラムを生成するように処理するステップと、
    空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償される更なるトモグラムを生成するように、第1のトモグラムを処理するステップとを含む、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の処理方法。
  9. 更なるトモグラムは、第1のトモグラムの選択した部分を結合することによって生成される、
    請求項8に記載の処理方法。
  10. 更なるトモグラムは、第1のトモグラムの重み付けをした結合として生成される、
    請求項8又は9に記載の処理方法。
  11. 重みが同一である、請求項10に記載の処理方法。
  12. 重みは、更なるトモグラムの各部分が、第1のトモグラムの対応する部分のうちの最も鮮明な部分と実質的に対応するように決定される、
    請求項10に記載の処理方法。
  13. トモグラムは、厳密な、或いは近似的なフィルタ処理された逆投影型の方法を用いて投影画像から生成される、
    請求項12のいずれか1つに記載の処理方法。
  14. トモグラムは、逐次近似法を用いて投影画像から生成される、
    請求項12のいずれか1つに記載の処理方法。
  15. 前記円錐ビームの放射線は、単一の放射線源から出射される
    請求項1〜14のいずれか1つに記載の処理方法。
  16. 請求項1〜15のいずれか1つに記載される処理方法の実行のために構成される、コンピュータの実行可能なプログラム命令が格納された、少なくとも1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. それぞれの様々な、放射線と被写体の相対的な向きに対して被写体を貫通した放射線を検出することによって生成される、被写体の投影画像を取得するように構成されるデータの取得モジュールと、
    被写体のトモグラムを生成するべく、投影画像を処理するように構成されるトモグラムの生成部とを含み、
    放射線は、発散する円錐ビームの形態において被写体を貫通し、
    様々な、放射線のビームと被写体の相対的な向きは、被写体に沿ったビームの2つ以上の完備な軌道を規定し、
    完備な軌道は、被写体を通した円錐ビームの発散による、生成されるトモグラムの各部の中での空間解像度の劣化を低減するように、互いにオフセットし、
    完備な軌道は、対応する再構成されたトモグラムの少なくとも実質的な断片に対してTuyの判定基準を満たすものとして規定され、
    前記トモグラムの生成部は、
    (a)2つ以上の完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、対応する第1のトモグラムであって、各々の前記第1のトモグラムの前記空間解像度が対応する完備な軌道に応じて被写体の内部の空間位置によって変動する、第1のトモグラムを生成するように処理して、
    前記空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償される更なるトモグラムを生成するように、第1のトモグラムを処理するように構成される、
    または
    (b)2つ以上の完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、直接、前記空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償されるトモグラムを生成するように処理するように構成される
    コンピュータ断層撮影画像処理システム。
  18. トモグラムの生成部は、
    完備な軌道のそれぞれに対する投影画像を、対応する第1のトモグラムを生成するように処理するように構成され、
    各々の前記第1のトモグラムの空間解像度は、
    対応する完備な軌道に応じて被写体の内部の空間位置によって変動し、
    トモグラムの生成部は、
    空間解像度における変動が低減され、或いは少なくとも部分的に補償される更なるトモグラムを生成するように第1のトモグラムを処理するように構成される、
    請求項17に記載のコンピュータ断層撮影画像処理システム。
  19. 前記円錐ビームの放射線は、単一の放射線源から出射される
    請求項17又は18に記載のコンピュータ断層撮影画像処理システム。
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