JP6115186B2 - 研削盤およびドレス方法 - Google Patents
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Description
図5に示すように、ドレスロール8はダイヤモンド81を金属のダイヤモンド保持層82で保持しており、ダイヤモンド81の先端は同一半径に揃えられダイヤモンド保持層82からhだけ突出している。このhをダイヤモンドの突出し量と称し、適正なドレスを行うためには所定の大きさが必要であり、製作時に所定のhに仕上られている。
図6に示すように、砥石車7をドレスロール8でドレスすると、砥石車7の砥粒71とダイヤモンド81が衝突して砥粒71が破砕され表面に鋭利な切れ刃が成形され、同時にダイヤモンド81もわずかであるが摩耗する。この時生じる砥石車7の破砕片7aは、微細であり、砥石車7のボンド層72とドレスロール8のダイヤモンド保持層82の間の隙間を通過して排出される。長期にわたりドレスを行うと、ダイヤモンド81が摩耗して突出し量hが小さくなり、ボンド層72とダイヤモンド保持層82の間の隙間が小さくなる。そうすると、破砕片7aをスムースに排出できなくなり、焼き付などを起こし適正なドレスができなくなりドレスロール8の寿命となる。このため、ドレスロール8の突出し量hを回復する表面処理を別工程で実施している。
一方、ドレス中にドレスロール8と砥石車7の接触部に遊離砥粒を供給するドレス方法(例えば、特許文献1)も行われており、適正な粒径の遊離砥粒を用いることでドレスロール8と砥石車7の双方の突出し量を大きくできる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡易な装置により、専用の遊離砥粒を用いることなく、ドレスロールの適正なダイヤモンドの突出し量を維持できる研削盤およびドレス方法を提供することを目的とする。
前記砥石車のドレスを行う、ダイヤモンドを保持層で保持したドレスロールと、
研削時に研削作用点に供給された研削液を回収する第1タンクと、前記第1タンクから流出する前記研削液に含まれる研削スラッジを除去するスラッジ除去装置と、前記スラッジ除去装置から流出する研削スラッジの除去された前記研削液を貯留する第2タンクから構成される研削液供給装置を備える研削盤において、
ドレス作用点に前記第1タンクの研削スラッジの含まれた前記研削液を供給するダーティ液供給装置を備え、
ドレス時は前記研削液供給装置から研削スラッジの除去された前記研削液を前記ドレス作用点に供給できるようにし、
前記ドレス作用点に、研削スラッジの含まれた前記研削液と、研削スラッジの除去された前記研削液のいずれかを供給できるように切り替える切替手段を備えることである。
研削スラッジの含まれた前記研削液を供給するドレスと、研削スラッジの除去された前記研削液を供給するドレスを適切な比率で実行することである。
しかも切替手段によって、前記ドレス作用点に、研削スラッジの含まれた前記研削液と、研削スラッジの除去された前記研削液のいずれかを供給するので、ドレスロールの保持層の除去量を変えることができる。
図1示すように、円筒研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上にX軸方向に往復可能にガイドされる砥石台3と、X軸に直交するZ軸方向に往復可能なテーブル4を備えている。砥石台3は砥石車7を回転自在に支持し、砥石車7を回転させる回転モータ(図示省略する)を備えている。テーブル4上には、工作物Wの一端を把持して回転自在に支持し主軸モータ(図示省略する)により回転駆動される主軸5と、工作物Wの他端を回転自在に支持する心押し台10を備えており、工作物Wは主軸5と心押し台10により支持されて、研削加工時に回転駆動される。ドレスモータ(図示省略する)より回転駆動されるドレスロール8を回転自在に支持したドレス装置6が、主軸5に付設されている。さらに、研削加工やドレスを実行する時に研削液を作用点に供給し、浄化する研削液供給装置9を備えている。
研削液供給装置9を起動すると、クリーンタンク95内の研削液がクリーン液ポンプ96により汲み上げられ、管路13、研削ノズル14を経由して砥石車7の研削作用点に供給される。砥石車7と工作物Wの洗浄、冷却を行った後、研削液はベッド2の上面を流れて、ダーティタンク91に流入し、さらにダーティタンク91の上部からマグネットセパレータ93に流入する。マグネットセパレータ93では磁石を内蔵したマグネットドラム931により磁性体は吸引され研削液と分離され、研削スラッジaとなりチップボックス94内に捕集される。スラッジの除去された研削液はクリーンタンク95に回収され、再びクリーン液ポンプ96により汲み上げられ循環を繰返す。
ダーティタンク91には、上記の切屑、破砕片7a、脱落砥粒71eが混合した研削スラッジを含む研削液が貯留されている。
初めに砥石車7とドレスロール8を回転させた状態で、ドレスロール8が砥石車7と正対する位置にテーブル4を移動させる。ダーティ液ポンプ92を起動して、ダーティタンク91内の研削スラッジを含む研削液を管路11、ドレスノズル12を経由してドレスロール8のドレス作用点(砥石車7とドレスロール8の接触する部位)に供給する。砥石台3を前進させ砥石車7をドレスロール8に切込み、図3に示すようにテーブル4を所定の速度で左右に移動して砥石車7のドレスを行う。
図4に示すように、ドレス作用点には研削スラッジに含まれる大きな粒径の脱落砥粒71eが供給され、砥石車7とドレスロール8の接触部位を脱落砥粒71eが通過する。この時、ドレスロール8のダイヤモンド保持層82の表面を削り取りながら転動するので、ドレスロール8のダイヤモンド81の突出し量hは、脱落砥粒71eの平均径により決まる値に維持できる。
また、ダーティタンク91内に撹拌装置を備え、ダーティ液ポンプ92の作動時に駆動してもよい。こうすることで、ダーティタンク91の底部に沈殿している研削スラッジを効率よくダーティ液ポンプ92で吸引できる。
さらに、研削液の交換直後などの研削スラッジが少ない場合は、遊離砥粒をダーティタンクに適宜追加しても良い。
Claims (2)
- 砥石車と、
前記砥石車のドレスを行う、ダイヤモンドを保持層で保持したドレスロールと、
研削時に研削作用点に供給された研削液を回収する第1タンクと、前記第1タンクから流出する前記研削液に含まれる研削スラッジを除去するスラッジ除去装置と、前記スラッジ除去装置から流出する研削スラッジの除去された前記研削液を貯留する第2タンクから構成される研削液供給装置を備える研削盤において、
ドレス作用点に前記第1タンクの研削スラッジの含まれた前記研削液を供給するダーティ液供給装置を備え、
ドレス時は前記研削液供給装置から研削スラッジの除去された前記研削液を前記ドレス作用点に供給できるようにし、
前記ドレス作用点に、研削スラッジの含まれた前記研削液と、研削スラッジの除去された前記研削液のいずれかを供給できるように切り替える切替手段を備える研削盤。 - 研削スラッジの含まれた前記研削液を供給するドレスと、研削スラッジの除去された前記研削液を供給するドレスを適切な比率で実行してなる請求項1に記載の研削盤。
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JP2013038511A JP6115186B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 研削盤およびドレス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013038511A JP6115186B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 研削盤およびドレス方法 |
Publications (2)
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JP2014166655A JP2014166655A (ja) | 2014-09-11 |
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Family
ID=51616654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013038511A Active JP6115186B2 (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 研削盤およびドレス方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2013
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