JP6112352B2 - シートスライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のシートスライド装置に関するものである。
従来、自動車等の車両に設けられるシートを前後にスライドさせるための装置(シートスライド装置という)として、特許文献1に記載された構成が知られている。特許文献1に記載のシートスライド装置は、車両の前後方向に延設されたロアレールと、ロアレールの内部に固定されたリードスクリュ(スクリュロッドともいう)と、ロアレールに対して摺動可能であるとともにシート下部に固定されたアッパレールと、リードスクリュに螺合した、アッパレールに回転可能に保持されたナット部材と、ナット部材を回転させるための駆動機構と、を備える。駆動機構がナット部材を回転させることによって、アッパレールとともにシートが前後に移動する。
特開2011−79369号公報 特開平5−58209号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシートスライド装置では、アッパレールが前方または後方に移動されると、ロアレールの内部に設けられたリードスクリュが露出してしまう。このため、見栄えが悪く、リードスクリュに塗布されたグリース等が外部環境へ付着しうるという問題がある。また、ロアレールの内部にごみ等が侵入しやすいという問題がある。
ロアレールの内部が露出しないようにするために、例えば特許文献2に記載されたシートスライド装置のように、ロアレールおよびアッパレールを覆うカバーが設ける構成が知られている。しかしながら、特許文献2に記載の箱状のカバーは、アッパレールおよびロアレールの両方を外側から覆っている。このため、シートスライド装置のサイズが大きくなり、その結果、乗員に圧迫感を与え、乗員の足元の空間が狭くなってしまう。また、カバーの上面にアッパレールに沿ったスリットが設けられているため、スリットを介してロアレールの内部にごみ等が侵入し易い。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、スライド時のロアレール内部およびリードスクリュの露出を防ぐことが可能であり、かつカバーの配設によるサイズの増大を低減することが可能なシートスライド装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シートスライド装置であって、車両の前後方向に沿って延びるように車両フロアに設けられるロアレールであって、下壁、該下壁の左右両端縁からそれぞれ上方に延びる一対の側壁、及び該一対の側壁間において上方に開口する上方開口部を有するロアレールと、前記上方開口部を覆う上壁及び該上壁の左右端からそれぞれ下方に延びる一対の側壁を有し、前記車両シートを支持するよう構成されるとともに、前記ロアレールの長手方向に沿って移動自在に組み付けられるアッパレールと、前記上方開口部内において前後に分割配置されるとともに、前記ロアレールに対する前記アッパレールの相対移動に伴って露出する前記上方開口部の部位を覆うように前記ロアレールの前記長手方向に沿ってそれぞれ移動自在に配置される前方カバー及び後方カバーとを備える。
本発明に係るシートスライド装置によれば、前方カバー及び後方カバーはロアレールの上方開口部内に配置されているため、アッパレールおよびロアレールの外側を覆うよりもサイズを小さくすることができる。そのため、カバーの配設によるサイズの増大を抑えつつ、ロアレール内部およびリードスクリュの露出を防ぐことが可能である。
本発明の一実施形態に係るシートの側面図である。 本発明の一実施形態に係るシートスライド装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートスライド装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るシートスライド装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係るシートスライド装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係るシートスライド装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係るシートスライド装置の作動状態の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。本明細書および図面において用いられる前後方向、左右方向および上下方向は、本実施形態に係るシートスライド装置が車両に搭載された状態における各方向を表す。
図1は本実施形態に係るシートスライド装置1およびその上に支持されるシート2の側面図である。シートスライド装置1はロアレール4とアッパレール5とを備えている。ロアレール4は自動車等の車両のフロア3上に固定され、アッパレール5はシート2の下部に固定されている。アッパレール5がロアレール5上において前後に移動することによって、シート2がフロア3に対して前後にスライドする。
図2はシートスライド装置1の全体の斜視図である。シートスライド装置1は1組のレールユニット1a、1b、駆動源であるモータ9、フレキシブルワイヤ10を有している。レールユニット1aはシート2の左側下部に設けられ、レールユニット1bはシート2の右側下部に設けられている。レールユニット1a、1bはそれぞれ、ロアレール4と、アッパレール5と、前方カバー6と、後方カバー7と、およびギアボックス8とを備える。ロアレール4は長尺状をなしており、その長手方向が車両の前後方向に沿うように車両のフロア3上に延設されている。アッパレール5も長尺状をなしており、ロアレール4の長手方向に移動自在に設けられている。前方カバー6および後方カバー7は、ロアレール4の長手方向に沿って延在する、前後に分割されたカバーであり、それぞれがロアレール4の上方開口部内においてロアレール4の長手方向に沿って移動自在に配置されている。ロアレール4に対してアッパレール5が相対移動すると、ロアレール4の上方開口部の一部が露出し、内部のリードスクリュ41等が露出してしまうため、前方カバー6および後方カバー7は該露出する部位を覆うように配置されている。ブラケット11は左右のアッパレール5に懸架されており、ブラケット11の中央にはモータ9が固定されている。モータ9の両側にはシャフトが突出しており、それぞれのシャフトにはフレキシブルワイヤ10(フレキシブルシャフトともいう)の一端に連結されている。フレキシブルワイヤ10の他端はギアボックス8に連結されている。ギアボックス8は減速ギアおよびリードスクリュ41と螺合するナット部材を備え、フレキシブルワイヤ10を介して伝達したモータ9の回転力をアッパレール5の前後方向の駆動力に変換する。なお、本実施形態のシートスライド装置1は、左右のレールユニット1a、1bを備えているが、1つのシートに対して少なくとも1つのレールユニットを備えていればよい。
図3はシートスライド装置1の要部の分解斜視図であり、図4はシートスライド装置1の側面図である。図5(a)は図4のA−A’線における断面図、図5(b)は図4のB−B’線における断面図、図5(c)は図4のC−C’線における断面図である。
ロアレール4は、折り曲げ加工された板金からなり、その断面が略U字型をなしている。ロアレール4は、下壁4aと、下壁4aの左右端から上方向に延びる一対の側壁4bと、側壁4bから内側に屈曲した折り返し部4cとを備える。左側の側壁4bは右方向に屈曲し、右側の側壁4bは左方向に屈曲しており、左側の側壁4bと右側の側壁4bとの間には上方に開口する上方開口部が形成されている。下壁4aの前後には取り付け部4dが延在しており、取り付け部4dは車両のフロア3に固定される。
ロアレール4の下壁4aの上面には前方ブラケット42および後方ブラケット43がボルトによって固定されており、前方ブラケット42と後方ブラケット43との間にリードスクリュ41が挟まれて固定されている。リードスクリュ41はロアレール4の長手方向に沿って延在する円柱状をなしており、その外周には軸方向に雄ねじ部41aが形成されている。
ロアレール4の下壁4aの上面には後方スプリングフック73が設けられている。ここでは、後方スプリングフック73は後方ブラケット43と一緒にボルトで固定されている。後述するように、後方スプリングフック73には付勢手段としての後方スプリング71の一端が係止され、後方スプリング71の他端は後方カバー7の後方スプリング固定孔72に係止される。
アッパレール5は、折り曲げ加工された板金からなり、その断面が逆略U字型をなしている。アッパレール5は、上壁5aと、上壁5aの左右端から下方向に延びる一対の側壁5bと、側壁5bから外側に屈曲した折り返し部5cとを備える。左側の側壁5bは左方向に屈曲し、右側の側壁4bは右方向に屈曲している。アッパレール5の折り返し部5cは、ロアレール4の折り返し部4cに咬合するように構成されているため、アッパレール5はロアレール4の長手方向に沿って安定して摺動可能である。
アッパレール5の上壁5aの上には、シート2およびギアボックス8が固定されている。ギアボックス8は、リードスクリュ41の雄ねじ部41aに螺合するナット部材(不図示)を回転可能に保持している。ギアボックス8は、モータ9からフレキシブルワイヤ10を介して供給される動力を用いて、ナット部材を回転させる。その結果、ナット部材がリードスクリュ41に対して前方または後方に移動するため、アッパレール4はギアボックス8を通じてナット部材から力を与えられ、前方または後方に移動する。
アッパレール5の上壁5aの下面には前方スプリングフック63が設けられている。後述するように、前方スプリングフック63には付勢手段としての前方スプリング61の一端が係止され、前方スプリング61の他端は前方カバー6の前方スプリング固定孔62に係止される。
アッパレール5の側壁5bの前端部近傍には、側壁5bの一部が内側に切り起こされた前方ガイド部51が設けられている。後述するように、前方ガイド部51は、前方カバー6の長手方向に沿って形成された溝6eに嵌合し、前方カバー6を摺動自在に保持する。前方ガイド部51は、この形態に限られるものではなく、前方カバー6に向かって突出するものであれば任意の突起部でよい。同様にアッパレール5の側壁5bの後端部近傍には後方ガイド部52が設けられている。後方ガイド部52は後方カバー7の溝7eに嵌合し、後方カバー7を摺動自在に保持する。
前方カバー6は略箱型をなしており、上壁6aと、上壁6aの左右端から下方向に延びる一対の側壁6bとを備える。前方カバー6の幅、すなわち2つの側壁6bの間隔は、アッパレール5の2つの側壁5bの間隔よりも狭く、前方カバー6はアッパレール5内に挿入可能である。
側壁6bの外表面には、側壁6bの長手方向に沿って溝6eが形成されている。溝6eにはアッパレール5の前方ガイド部51が嵌合し、前方カバー6はアッパレール5内において前後に摺動可能である。前方カバー6は2つの前方ガイド部51により左右から支えられるため、左右方向へのがたつきを低減することができる。なお、本実施形態とは逆に、前方ガイド部51を前方カバー6の側壁6bの外表面に設け、溝6eをアッパレール5の側壁5bの内表面に設け、前方ガイド部51と溝6eとを嵌合するように構成してもよい。
前方カバー6の側壁6bの後端には、下方に突出するとともにロアレール4の下壁4aに当接する脚部6dが形成されている。前方カバー6は2つの脚部6dにより左右から支えられるため、左右方向へのがたつきを低減することができる。本実施形態では側壁6bの下部の一部が突出して脚部6dが形成されているが、側壁6bの下部の全体が脚部6dとなってもよい。
前方カバー6は十分な長さを有しており、アッパレール5がその可動域の後端に移動した状態においても、アッパレール5の前端と前方カバー6の後端との間に隙間が生じない。すなわち、アッパレール5の位置に関わらず、ロアレール4の内部およびリードスクリュ41が露出するのを防止することができる。
前方カバー6の上壁6aの後端近傍には前方スプリング固定孔62が形成されている。上述したように、前方スプリング固定孔62には付勢手段としての前方スプリング61の一端が係止され、前方スプリング61の他端はアッパレール5の前方スプリングフック63に係止される。前方スプリング61は、アッパレール5と前方カバー6とを互いに近付ける方向に付勢している。すなわち、前方カバー6は常に後方に付勢されている。これにより、アッパレール5の移動に伴って前方カバー6も移動し、前方カバー6がアッパレール5よりも不意に突出することはない。なお、前方スプリング61の長さ、前方スプリング固定孔62および前方スプリングフック63の位置は、アッパレール5と前方カバー6とを付勢することが可能な任意の長さおよび位置でよい。
前方カバー6の前端には、前方カバー6の移動を規制するための第1係止部として、上壁6aおよび側壁6bに接する矩形の頭部6cが設けられている。頭部6cの幅は、アッパレール5の前方側の端面の幅、すなわち、2つの折り返し部5cにより挟まれる領域の外幅と同程度である。そのため、アッパレール5が前方に移動する場合に、前方カバー6の頭部6cがアッパレール5の前方側の端面において2つの側壁5bに係止するため、前方カバー6がアッパレール5の内部に引き込まれることがない。また、アッパレール5が後方に移動する場合に、前方カバー6の頭部6cがロアレール4の前方側の端面において2つの折り返し部4cに係止するため、前方カバー6がロアレール4の内部に引き込まれ、ロアレール4の上方開口部が露出してしまうのを抑止することができる。また、頭部6cは第1係止部としての機能を有すると同時に、ロアレール4の前方側の端面から内部への異物の侵入を抑止する前壁としての機能も有する。
前方カバー6の頭部6cは、本実施形態のものに限られず、アッパレール5の前方側の端面に係止することによって前方カバー6がアッパレール5の内部に引き込まれることを防ぐことが可能であり、かつロアレール4の前方側の端面に係止することによって前方カバー6がロアレール4の内部に引き込まれることを防ぐことが可能であれば、任意の大きさおよび形状を有してよい。また、頭部6cは、ロアレール4の内部への異物の侵入を抑えるように、ロアレール4の端面を覆う形状であることが望ましい。
前方カバー6の上壁6aおよび側壁6bは、ロアレール4の下壁4aよりも上に位置し、かつロアレール4の2つの折り返し部4cの間に位置するように設けられている。このとき、ロアレール4の下壁4aに固定されたリードスクリュ41は、前方カバー6の上壁6よりも下に位置しており、前方カバー6の上壁6aおよび2つの側壁6bによって区画されている空間に含まれている。同時に、前方カバー6の上壁6aおよび側壁6bは、アッパレール5の上壁5aよりも下に位置し、かつアッパレール5の2つの側壁5bの間に位置するように設けられている。このとき、前方カバー6の上部は、アッパレール5の上壁5aと2つの側壁5bとによって区画されている空間に含まれている。このような構成により、前方カバー6の長手方向の少なくとも一部はロアレール4およびアッパレール5によって形成された空間内に配置されるため、前方カバー6のサイズを低減しつつも、ロアレール4の内部およびリードスクリュ41を隠すことができる。
後方カバー7も前方カバー6と略同様に構成されており、ロアレール4およびアッパレール5との間の関係も前方カバー6と略同様である。後方カバー7は略箱型をなしており、上壁7aと、上壁7aの左右端から下方向に延びる一対の側壁7bとを備える。側壁7bの外表面には、側壁7bの長手方向に沿って溝7eが形成されている。溝7eにはアッパレール5の後方前方ガイド部52が嵌合し、後方カバー7はアッパレール5内において前後に摺動可能である。後方カバー7の側壁7bの前端には、下方に突出するとともにロアレール4の下壁4aに当接する脚部7dが形成されている。前方カバー6と同様に、後方カバー7の長手方向の少なくとも一部はロアレール4およびアッパレール5によって形成された空間内に配置されるため、後方カバー7のサイズを低減しつつも、ロアレール4の内部およびリードスクリュ41を隠すことができる。
後方カバー7は十分な長さを有しており、アッパレール5がその可動域の前端に移動した状態においても、アッパレール5の後端と後方カバー7の前端との間に隙間が生じない。すなわち、アッパレール5の位置に関わらず、ロアレール4の内部およびリードスクリュ41が露出するのを防止することができる。
後方カバー7の後端には、後方カバー7の移動を規制するための第2係止部として、上壁7aおよび側壁7bに接する矩形の頭部7cが設けられている。頭部7cの幅は、アッパレール5の後方側の端面の幅、すなわち、2つの折り返し部5cにより挟まれる領域の外幅と同程度である。そのため、アッパレール5が前後に移動しても、後方カバー7がアッパレール5およびロアレール4の内部に引き込まれ、ロアレール4の上方開口部が露出してしまうのを抑止することができる。また、頭部7cは第2係止部としての機能を有すると同時に、ロアレール4の後方側の端面から内部への異物の侵入を抑止する後壁としての機能も有する。
後方カバー7の上壁7aの後端近傍には後方スプリング固定孔72が形成されている。上述したように、後方スプリング固定孔72には付勢手段としての後方スプリング71の一端が係止され、後方スプリング71の他端はロアレール4の後方スプリングフック73に係止される。後方スプリング71は、ロアレール4と後方カバー7とを互いに近付ける方向に付勢している。すなわち、後方カバー7は常に前方に付勢されている。結果的に、アッパレール5と後方カバー7とも互いに近付く方向に付勢される。これにより、アッパレール5の移動に伴って後方カバー7も移動し、後方カバー7がアッパレール5よりも不意に突出することはない。なお、後方スプリング71の長さ、後方スプリング固定孔72および後方スプリングフック73の位置は、ロアレール4と後方カバー7とを付勢することが可能な任意の長さおよび位置でよい。
本実施形態では前方スプリング61の一端をアッパレール5に係止し、後方スプリング71の一端をロアレール4に係止しているが、前方スプリング61および後方スプリング71が、前方カバー6および後方カバー7をロアレール4およびアッパレール5に近付くように付勢できれば、この構成に限られるものではない。すなわち、前方スプリング61の一端をロアレール4に係止し、後方スプリング71の一端をアッパレール5に係止してもよく、またはそれらの両方をロアレール4およびアッパレール5のどちらか一方に係止してもよい。
ロアレール4の前端および後端には、それぞれ下壁4a、側壁4bおよび折り返し部4cの縁を覆う前方ロアレールカバー44および後方ロアレールカバー45が設けられている。これにより、ロアレール4の縁が乗員に触れることを防ぐことができる。さらに、前方ロアレールカバー44、後方ロアレールカバー45はそれぞれ前方カバー6の頭部6c、後方カバー7の頭部7cに嵌合する形状を有している。そのため、前方カバー6、後方カバー7が移動して頭部6c、7cがロアレール4の端面に近接する際に、前方ロアレールカバー44および後方ロアレールカバー45がそれぞれ前方カバー6および後方カバー7の上下方向および左右方向への移動を阻害する。その結果、前方カバー6および後方カバー7のがたつきを低減することができる。
アッパレール5の前端および後端には、それぞれ上壁5a、および側壁5bの上部の縁を覆う前方アッパレールカバー53および後方アッパレールカバー54が設けられている。これにより、アッパレール5の縁の上部が乗員に触れることを防ぐことができる。
図6は、図5(c)の断面図においてロアレール4、後方ブラケット43および後方カバー7のみを示したものである。なお、図6には示されていないが、ロアレール4、前方ブラケット42および前方カバー6も略同様に構成されている。後方カバー7の上縁7fの高さは、ロアレール4の側壁4bの上端縁4eと略同じ、または上端縁4eよりも低くなるように構成されている。このような構成により、シートスライド装置1が乗員によって踏まれたとしても、後方カバー7(前方カバー6)だけでなくロアレール4にも力が分散されるため、後方カバー7(前方カバー6)の変形または破損を防止することができる。そのため、前方カバー6および後方カバー7にロアレール4よりも低強度の材料(例えば、樹脂材料)を用いる場合であっても、前方カバー6および後方カバー7の変形または破損の発生を抑制することができる。
また、後方カバー7の上壁7aの内面7gの曲率Rと、後方ブラケット43の上縁43aの曲率Rとが略同じ程度になるように構成されている。そのため、後方ブラケット43は、後方カバー7の支持部として機能する。このような構成により、後方カバー7(前方カバー6)は後方ブラケット43(前方ブラケット42)の上縁に摺接するため、後方カバー7(前方カバー6)の移動が後方ブラケット43(前方ブラケット42)によってガイドされる。その結果、前方カバー6および後方カバー7を、がたつきを低減して円滑に移動させることができる。
図7(a)〜図7(c)は、シートスライド装置1の作動状態を説明するための模式図である。図7(a)はアッパレール5が前方または後方に移動する前の中間的な状態を表す。この状態では、前方カバー6の頭部6cは前方スプリング61によってアッパレール5の前方側の端面に付勢されており、後方カバー7の頭部7cは後方スプリング71によってアッパレール5の後方側の端面に付勢されている。
図7(b)はアッパレール5が前方に移動した状態を表す。この状態では、前方カバー6の頭部6cは前方スプリング61によってアッパレール5の前方側の端面に付勢されており、後方カバー7の頭部7cは後方スプリング71によってロアレール4の後方側の端面に付勢されている。
図7(c)はアッパレール5が後方に移動した状態を表す。この状態では、前方カバー6の頭部6cは前方スプリング61によってロアレール4の前方側の端面に付勢されており、後方カバー7の頭部7cは後方スプリング71によってアッパレール5の後方側の端面に付勢されている。
図7(a)〜図7(c)に示すように、アッパレール5が前方および後方のどちらに移動しても、アッパレール5、前方カバー6および後方カバー7によってロアレール4の内部が露出しないように覆われている。なお、図7(a)〜図7(c)ではアッパレール5がロアレール4よりも長い形態を記載しているが、アッパレール5がロアレール4と同じかそれよりも短くてもよく、いずれの場合であってもスプリング61、71によるカバー6、7の付勢の方向は同一である。
本実施形態に係るシートスライド装置1によれば、前方カバー6および後方カバー7がロアレール4とアッパレール5との間に配置されるため、前方カバー6および後方カバー7のサイズを低減しつつも、ロアレール4の内部およびリードスクリュ41を外部に露出しないように隠すことができる。また、シートスライド装置1の前後にそれぞれ前方カバー6および後方カバー7が設けられているため、アッパレール5が前後のどちらに移動してもロアレール4の内部およびリードスクリュ41が露出することがない。また、前方カバー6および後方カバー7にはそれぞれ付勢手段および係止部が設けられているため、前方カバー6および後方カバー7がロアレール4およびアッパレール5から飛び出したり、引き込まれたりするのを抑止することができ、ロアレール4内部の露出をより確実に防ぐことができる。また、前方カバー6および後方カバー7の外表面とアッパレール5の内表面とのどちらか一方に車両の前後方向に沿って延在する溝が設けられ、他方に該溝に嵌合する突起部が設けられている。そのため、該溝と該突起部との嵌合によって前方カバー6および後方カバー7の移動がガイドされるため、前方カバー6および後方カバー7を、がたつきを低減して円滑に移動させることができる。また、前方カバー6および後方カバー7は複数の箇所で左右から支えられるように構成されているため、がたつきを抑えることができる。また、ロアレール4の前後に、前方カバー6および後方カバー7の頭部に嵌合するロアレールカバーが設けられているため、前方カバー6および後方カバー7がロアレール4の端部に近接した際のがたつきを抑えることができる。
一般的にロアレール4およびアッパレール5はスチール、アルミ等の硬質の金属部材を用いて形成されるのに対して、前方カバー6および後方カバー7は樹脂等で形成されるため変形または破損しやすい。しかしながら、本実施形態に係る前方カバー6および後方カバー7はロアレール4とアッパレール5との間に位置するため、乗員に踏まれづらく、変形や破損の発生を抑えることができる。さらに、前方カバー6および後方カバー7の上縁の高さは、ロアレール4の側壁の上端縁と略同じ、またはロアレール4の側壁の上端縁よりも低いように構成されているため、乗員に踏まれたとしても、力が分散され、変形や破損の発生をさらに抑えることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 シートスライド装置
4 ロアレール
5 アッパレール
6 前方カバー
7 後方カバー
41 リードスクリュ
61 前方スプリング
71 後方スプリング

Claims (4)

  1. 車両の前後方向に沿って延びるように車両フロアに設けられるロアレールであって、下壁、該下壁の左右両端縁からそれぞれ上方に延びる一対の側壁、及び該一対の側壁間において上方に開口する上方開口部を有するロアレールと、
    前記上方開口部を覆う上壁及び該上壁の左右端からそれぞれ下方に延びる一対の側壁を有し、前記車両シートを支持するよう構成されるとともに、前記ロアレールの長手方向に沿って移動自在に組み付けられるアッパレールと、
    前記上方開口部内において前後に分割配置されるとともに、前記ロアレールに対する前記アッパレールの相対移動に伴って露出する前記上方開口部の部位を覆うように前記ロアレールの前記長手方向に沿ってそれぞれ移動自在に配置される前方カバー及び後方カバーと、
    前記アッパレールの前後移動に伴い、前記前方カバーを後方に付勢可能且つ前記後方カバーを前方に付勢可能な付勢手段と、
    を備え
    前記前方カバーには、前記ロアレールの前端に係止して後方への該前方カバーの移動を規制する第1係止部が設けられ、
    前記後方カバーには、前記ロアレールの後端に係止して前方への該後方カバーの移動を規制する第2係止部が設けられているシートスライド装置。
  2. 前記前方カバー及び前記後方カバーは、前記上方開口部を覆うカバー上壁と、前記ロアレールの前記一対の側壁間において該カバー上壁の左右両端から下方に延びる一対のカバー側壁とを備え、
    前記前方カバーは、前端に前記第1係止部を備え、
    前記後方カバーは、後端に前記第2係止部を備える、請求項に記載のシートスライド装置。
  3. 前記前方カバーの前端には前記ロアレールの前方端を覆う前壁が設けられ、前記後方カバーの後端には前記ロアレールの後方端を覆う後壁が設けられている、請求項又はに記載のシートスライド装置。
  4. 前記ロアレールの前記下壁に固定され上方に突出する支持部と、
    該支持部に支持されたスクリュシャフトと、
    前記アッパレールに回転可能に保持され、前記スクリュシャフトに螺合するナット部材と、
    前記ナット部材を回転させることによって前記アッパレールを前記前後方向に移動させるための駆動機構と、をさらに備え、
    前記前方カバー及び前記後方カバーは、前記支持部の上縁に摺接する請求項1〜のいずれか1項に記載のシートスライド装置。
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