JP6108787B2 - 建物構造 - Google Patents
建物構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6108787B2 JP6108787B2 JP2012257788A JP2012257788A JP6108787B2 JP 6108787 B2 JP6108787 B2 JP 6108787B2 JP 2012257788 A JP2012257788 A JP 2012257788A JP 2012257788 A JP2012257788 A JP 2012257788A JP 6108787 B2 JP6108787 B2 JP 6108787B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- building
- connecting member
- split
- cross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 101
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 101
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 20
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 3
- 238000002955 isolation Methods 0.000 description 3
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Description
この連結部材の各端部は、建物部に対して剛に一体連結してあり、また連結部材の中間部には、ダンパー等の制震装置が備えてあり、地震による横振動を制震装置で低減できるように構成してあった。
上述した従来の建物構造によれば、高層部と低層部とを連結する連結部材に、曲げモーメントが作用すると、その曲げモーメントは、連結部材の端部から、連結部材が接続された柱に伝わることになる。その結果、柱の有効断面としては、通常の設計断面積に、曲げ力の作用に対応した断面積を追加することが必要となり、コストアップや居室空間の減少につながる問題点がある。
また、この問題点を解消するには、連結部材の剛性を低くして曲げモーメントが柱に伝達され難いようにすることが考えられるが、その場合は、連結部材の軸耐力が低下し、二つの建物部の連結強度が不足するという新たな問題点が生じる。
前記連結部材は、前記軸力を伝達するために必要な断面積を、全長にわたって確保してあり、
前記連結部材は、鉄骨で構成されていると共に、一方の前記建物部に固定された第一鉄骨分割部材と、他方の前記建物部に固定された第二鉄骨分割部材と、両端が前記第一鉄骨分割部材と前記第二鉄骨分割部材とに連結された第三鉄骨分割部材と、を備えており、
前記第一鉄骨分割部材及び前記第二鉄骨分割部材は、前記第三鉄骨分割部材よりも曲げ剛性が低くなっているところにある。
更には、連結部材の曲げ剛性が、両端部が中間部より低く設定されているから、連結部材の端部での曲げモーメントを小さくすることができ、柱に伝わる曲げ力の影響を低減することが可能となる。その結果、柱の有効断面積を小さく設定することができ、経済性の向上や空間の有効活用を図ることができる。
その結果、連結部材の耐力を最大限に活用することができる。
前記第一鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材、及び、前記第二鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材は、それぞれ、軸芯方向に隣接する前記鋼板にわたって連結プレートを沿わせてボルト連結してあるところにある。
即ち、本発明の第3の特徴構成によれば、連結部材の端部に作用する曲げモーメントの低減を図り、柱への曲げ力の伝達をより少なくすることができる。
また、連結ボルトを緩める操作の一例としては、鉄骨分割部材における十字形断面部で、縦配置の鋼板に取り付けてある連結ボルトを緩めるだけで、連結部材に加わる曲げ力を低減することができる。しかも、横配置の鋼板どうしは、連結プレートを沿わせてボルト連結されているから、鉄骨分割部材どうしの連結状態は維持できる。
中継部1Cは、低層部1Bの中間階より下の階層において、高層部1Aと低層部1Bとを連結している。
この鉄骨分割部材4Aは、基端部を高層部1Aの柱6から梁7にかけて埋設されている(図2、図3参照)。被埋設部には、図7に示すように、各鋼板Pに垂直となる姿勢で多数のスタッドSが固着してあり、高層部1Aの柱6や梁7のコンクリートに対するアンカー効果を発揮させて固定強度が確保されている。鉄骨分割部材4Aの先端部には、連結ボルトVを挿通自在な多数のボルト穴hが、各鋼板Pに形成されている(図6参照)。
この鉄骨分割部材4Bは、基端部を低層部1Bの柱鉄骨8に溶接によって固定してある(図2、図3参照)。鉄骨分割部材4Bの先端部には、連結ボルトVを挿通自在な多数のボルト穴hが、各鋼板Pに形成されている(図6、図8参照)。
また、低層部1B側の鉄骨分割部材4Bと、中間部の鉄骨分割部材4Cとは、鉄骨分割部材4Bにおける縦配置の鋼板Pと、鉄骨分割部材4CのウェブWとの表裏両面に、それぞれ連結プレート5を沿わせると共に、鉄骨分割部材4Bにおける横配置の鋼板Pと、鉄骨分割部材4Cの鋼板Pとの表裏両面に、それぞれ連結プレート5を沿わせて、挟み込む状態で連結ボルトVを取り付けて連結してある。
また、連結部材3の横断面での最小断面積は、高層部1Aと低層部1Bとの間に作用する軸力を受けることができる設計条件によって設定してある。
更には、連結部材3の断面設計は、端部側の鉄骨分割部材4A,4Bの断面二次モーメントが、中間部の鉄骨分割部材4Cの断面二次モーメントより小さくなるように実施されている。つまり、連結部材3の曲げ剛性は、中間部より両端部が低くなるように設定されている。従って、連結部材3に曲げモーメントが作用しても、端部側において曲げモーメントが小さくなり、連結されている柱6,8の曲げモーメントをも小さくすることができる。
更には、連結部材3は、全長にわたって材軸が同一軸芯上に位置するように構成されているから二次応力の発生や座屈が生じ難く、連結部材3の耐力を最大限に活用することができる。
また、高層部1Aと低層部1Bとの建物重量の差が起因して、それぞれでの鉛直方向弾性変形量や、クリープ変形量、又は、地盤沈下量等が異なり、その結果、高層部1Aと低層部1Bをつなぐ連結部材3に曲げモーメントが生じる虞があるが、その場合でも、上述のとおり、連結部材3の端部での曲げモーメントが小さくなり、柱6,8に伝わる曲げ力の影響を低減することが可能となる。その結果、柱の有効断面積を小さく設定することができ、経済性の向上や空間の有効活用を図ることができる。
即ち、高層部1Aと低層部1Bとの遠近方向の連結力を充分発揮できながら、上下方向での高さ変化に対しては、柔軟に対応することができる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、二つの建物部の構造は、先の実施例で説明したRC造やS造に限るものではない。
〈2〉 前記連結部材3は、先の実施形態で説明した三つの鉄骨分割部材で構成してあるものに限るものではなく、例えば、単一の部材、又は、2あるいは4以上の複数分割部材で構成してあってもよい。
また、構造は、S造に限るものではない。
〈3〉 前記連結部材3における中間部と両端部との曲げ剛性の差は、先の実施形態で説明したように断面積の差によって実現することに限るものではなく、例えば、素材の差によって実現するものであってもよい。また、RC造の場合、鉄筋量を中間部と両端部とで異ならせたり、コンクリート断面積を異ならせたりすることで実現してもよい。
3 連結部材
4 鉄骨分割部材
5 連結プレート
P 鋼板
Claims (3)
- 二つの建物部が、前記二つの建物部の遠近方向に沿って作用する軸力を伝達可能な連結部材によって連結してある建物構造であって、
前記連結部材は、前記軸力を伝達するために必要な断面積を、全長にわたって確保してあり、
前記連結部材は、鉄骨で構成されていると共に、一方の前記建物部に固定された第一鉄骨分割部材と、他方の前記建物部に固定された第二鉄骨分割部材と、両端が前記第一鉄骨分割部材と前記第二鉄骨分割部材とに連結された第三鉄骨分割部材と、を備えており、
前記第一鉄骨分割部材及び前記第二鉄骨分割部材は、前記第三鉄骨分割部材よりも曲げ剛性が低くなっている建物構造。 - 前記連結部材は、前記第一鉄骨分割部材と前記第二鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材との各軸芯が、同一軸芯上に位置するように形成してある請求項1に記載の建物構造。
- 前記第一鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材との連結箇所、及び、前記第二鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材との連結箇所は、それぞれ、十字状に鋼板を配した十字形断面部として形成してあり、
前記第一鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材、及び、前記第二鉄骨分割部材と前記第三鉄骨分割部材は、それぞれ、軸芯方向に隣接する前記鋼板にわたって連結プレートを沿わせてボルト連結してある請求項1又は2に記載の建物構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012257788A JP6108787B2 (ja) | 2012-11-26 | 2012-11-26 | 建物構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012257788A JP6108787B2 (ja) | 2012-11-26 | 2012-11-26 | 建物構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014105447A JP2014105447A (ja) | 2014-06-09 |
JP6108787B2 true JP6108787B2 (ja) | 2017-04-05 |
Family
ID=51027198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012257788A Active JP6108787B2 (ja) | 2012-11-26 | 2012-11-26 | 建物構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6108787B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7055985B2 (ja) * | 2018-11-08 | 2022-04-19 | 株式会社竹中工務店 | 免震構造物の構築工法及び免震構造物の連結構造 |
JP7538023B2 (ja) | 2020-12-16 | 2024-08-21 | 株式会社竹中工務店 | 建物構造 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07207988A (ja) * | 1994-01-12 | 1995-08-08 | Fujita Corp | 建築物の制振装置 |
JP2988470B2 (ja) * | 1998-05-29 | 1999-12-13 | 鹿島建設株式会社 | 既存構造物の補強構造及び補強構造物 |
JP3767224B2 (ja) * | 1999-01-19 | 2006-04-19 | 株式会社大林組 | 免震構造物の増築方法 |
JP2006176979A (ja) * | 2004-12-21 | 2006-07-06 | Takenaka Komuten Co Ltd | 建築用構造部材の接合構造 |
JP5043768B2 (ja) * | 2008-07-11 | 2012-10-10 | 大成建設株式会社 | 梁端部に半剛接合部を有する柱梁構造体 |
JP2010037905A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Takenaka Komuten Co Ltd | 連結制震構造、及び建物 |
JP2011140758A (ja) * | 2010-01-05 | 2011-07-21 | Takenaka Komuten Co Ltd | 構造物連結手段及び構造物群 |
JP5714378B2 (ja) * | 2011-03-29 | 2015-05-07 | 株式会社竹中工務店 | 鉄筋コンクリート製の梁の接合構造 |
-
2012
- 2012-11-26 JP JP2012257788A patent/JP6108787B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014105447A (ja) | 2014-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017150179A (ja) | 減振構造を有する柱梁構造 | |
JP2012127105A (ja) | 圧縮ブレースによる耐震補強構造および補強方法 | |
JP2013015014A (ja) | 長周期化建築物 | |
JP4124777B2 (ja) | 制振構造 | |
JP3759301B2 (ja) | 構造物基礎の補強構造 | |
JP2016199861A (ja) | 杭基礎構造 | |
JP6108787B2 (ja) | 建物構造 | |
JP2014101749A (ja) | 長周期化建築物 | |
KR20180109577A (ko) | 목조 구조물의 내진용 댐퍼 및 시공 방법 | |
JP5727690B2 (ja) | 長周期化建築物 | |
JP6670971B1 (ja) | 鋼製構造部材の接続金物及び接続構造 | |
JP6261964B2 (ja) | 耐震補強構造 | |
JP2006022483A (ja) | 吊り天井の耐震構造 | |
JP5379285B1 (ja) | 制震pc柱を用いる建物 | |
JP5503200B2 (ja) | ユニット建物 | |
JP6144033B2 (ja) | 耐力壁フレーム | |
JP2016084701A (ja) | 制振建物 | |
JP7436258B2 (ja) | 高層建物 | |
JP2013023837A (ja) | 既存建築物の耐震補強構造 | |
JP6427853B2 (ja) | 接合工法、及び、免震構造体 | |
JP2001140497A (ja) | 耐震住宅 | |
JP2009074271A (ja) | 建物建て替え方法 | |
JP7239459B2 (ja) | 免震建物の引抜き・転倒防止構造 | |
JP3925868B2 (ja) | 制震補強架構及びそれを用いた制震構造物 | |
JP2002357010A (ja) | 制振構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160719 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170307 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6108787 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |