JP6104473B2 - ポータブル除染ユニット - Google Patents

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Description

(関連出願)
この出願は、2013年12月30日に提出された米国仮出願番号61/921,586の利益を主張する。
本発明は、除染システムに関し、特に囲われた領域またはスペースを除染するための気相除染システム関する。
バイオセーフティキャビネット(BSC)は、病原体で汚染された物質(または汚染されるおそれがある物質)に対して実験室の作業者が安全に作業可能とするための、囲われて換気された実験室の作業スペースである。バイオセーフティキャビネットの主目的は、実験室の作業者および周囲の環境を病原体から守ることである。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、バイオセーフティキャビネットを3つのクラスに分類している。バイオセーフティキャビネットの多くは、クラスII、タイプA2キャビネットである。これらのバイオセーフティキャビネットの動作原理は、取り扱う物質の上に無菌のエアカーテンを引くために、キャビネットの上端に取り付けられたファンを利用するものである。空気は、HEPAフィルタを通って循環し、そして作業面の下を通ってキャビネットの上端に戻る。(HEPAフィルタを通過した後に)排気されたキャビネット中の空気の一定割合は、作業スペースの下方のキャビネットの前方に引き込まれた空気から成る。ワークエリアに引き込まれる空気は、汚染されたおそれがあってオペレータに戻ってくる空気に対するバリアとして機能する。クラスII、タイプA2のバイオセーフティキャビネットは、典型的には、使用される空気の約70%を循環させる。
適切な動作を確保するために、バイオセーフティキャビネット、特にHEPAフィルタは、定期的に清掃し、試験しなければならない。キャビネットまたはフィルタの作業スペースで凝集した病原体の暴露からバイオセーフティキャビネットの提供担当者を守るために、その提供前に囲いを除染しなければならない。
バイオセーフティキャビネットの従来の除染方法は、作業スペースへの開口部を封止、すなわち、閉める工程と、囲い内部でホルムアルデヒドを加熱、すなわち、煮沸する工程とから成る。ホルムアルデヒドの蒸気は、作業スペースの露出表面を除染する。この除染方法の問題点は、ホルムアルデヒドの煮沸によって残留物が生成されることである。残留物は、後の清掃工程で囲いの表面から物理的に除去されなければならない。さらに、前述したホルムアルデヒドを使用するプロセスにおいて、HEPAフィルタを除染することは困難である。ここで、ホルムアルデヒドが使用されると、システムブロワは、典型的には、ホルムアルデヒド蒸気をフィルタ内部に引き込むために、とても短い間隔で通電される。しかしながら、ブロワの動作が長すぎると、前述した残留物がHEPAフィルタ内部で凝集してフィルタを引き延ばすことで、フィルタの交換が必要となる。ホルムアルデヒドの暴露が小さすぎると、フィルタが完全には除染されない結果となる。さらに、ブロワが比較的短時間だけ動作すると、ブロワおよびHEPAフィルタの下流の空気通路と囲いは、確実には除染されない。
本発明は、この問題点および他の問題点を解決するもので、囲い、特にバイオセーフティキャビネットを除染するための方法および装置を提供する。この方法および装置は、効果的かつ効率的にバイオセーフティキャビネットの囲いとともにHEPAフィルタおよびその下流側通路を除染するものである。
本発明の好ましい実施の形態によれば、囲い内部領域を除染するための装置が提供される。装置は、通路を有する導管を備える。通路は、キャリアガスのためのパスを画定する。導管は、第1端と第2端とを有し、これら第1端および第2端は、囲いによって画定された領域を含む閉ループパスを画定するために囲いに接続可能である。ブロワは、囲いの領域の中へ、領域を通って、または領域の外からキャリアガスを再循環させるために導管に取り付けられている。ノズルは、導管の中へ滅菌剤を注入する。スペースまたはギャップは、導管の中に設けられている。複数のチューブセクションが設けられている。各チューブセクションは、開口部を有するチューブ状チャンバを画定しており、各チャンバは、導管のギャップの内外を選択的に移動可能である。チューブ状チャンバの開口部は、チャンバがギャップに配置されるときに、導管の通路と位置合わせされる。加熱要素は、チューブ状チャンバの一つに配置されており、そこを流れるキャリアガスを加熱するように動作可能である。破壊部は、チューブ状チャンバの他の一つに配置されており、キャリアガス中の滅菌剤を破壊するように動作可能である。制御部は、チューブ状チャンバがギャップの内外を移動するとともに、加熱要素およびノズルを動作させるように制御する。
本発明の利点は、バイオセーフティキャビネットを除染可能なことである。
本発明の別の利点は、除染サイクル後のバイオセーフティキャビネットの清掃を必要としないことである。
本発明のさらに別の利点は、残留物が残ることなくバイオセーフティキャビネット内部のフィルタを除染可能なことである。
本発明の別の利点は、バイオセーフティキャビネットの内側全体が滅菌剤で暴露されることである。
本発明のさらに別の利点は、バイオセーフティキャビネット全体を通って滅菌剤を循環させるために、バイオセーフティキャビネット内部における再循環システムを利用することである。
本発明のさらに別の利点は、バイオセーフティキャビネット内部における再循環システムは、除染サイクル中において継続的に動作することである。
本発明のさらに別の利点は、蒸発した滅菌剤を利用することである。
本発明のさらに別の利点は、過酸化水素蒸気を生成するために、59%の液体過酸化水素と41%の水とを利用することである。
本発明のさらに別の利点は、ポータブルな除染システムであることである。
本発明のさらに別の利点は、作業スペースを完全に囲うバイオセーフティキャビネットと除染システムとを接続するためのコネクションを含み、閉ループ蒸気循環システムを生成することである。
本発明のさらに別の利点は、部屋または領域を除染するためのコンパクトな除染システムであることである。
本発明のさらに別の利点は、ポータブルな除染システムであることである。
本発明のさらに別の利点は、それぞれ除染サイクルのフェーズを実施するために使用される複数の可動チューブ状チャンバを含むことである。
本発明のさらに別の利点は、蒸気質の滅菌剤を利用することである。
本発明のさらに別の利点は、蒸気質の過酸化水素を利用することである。
本発明のさらに別の利点は、それぞれキャリアガスのパスに割り出し(インデックス)可能な複数のチューブ状通路を有することである。
本発明のさらに別の利点は、乾燥剤を含む交換可能なキャニスタを有することである。
本発明のさらに別の利点は、バイオセーフティキャビネットの除染に適することである。
本発明のさらに別の利点は、ブロワの下流のバイオセーフティキャビネットの空気循環システムを除染可能なことである。
これらおよび他の利点は、以下の好ましい実施の形態の記載、図面および特許請求の範囲から明らかになるだろう。
本発明は、明細書および対応する図面において詳細に記載された好ましい実施の形態の特定部品および部品配置の物理的形状をとってよい。
図1は、バイオセーフティキャビネットに接続された本発明の除染システムを示す斜視図である。
図2は、本発明の好ましい実施の形態を示す除染システムの拡大上面斜視図である。
図3は、図2に示す除染システムの斜視図であって、化学滅菌剤コンテナが除染システムから取り除かれた状態を示す図である。
図4は、図2の4−4ラインに沿った断面図である。
図5は、図4の5−5ラインに沿った断面図であって、チューブアセンブリの一部を形成する3つのチューブセクションを示している。
図6は、図5の6−6ラインに沿った断面図であって、キャリアガスを部屋または領域に運ぶための導管システムの一部を形成する第1および第2チューブ状部材と位置合わせされた乾燥剤キャニスタを含むチューブセクションを示している。
図7は、除染システムの導管を形成する第1および第2チューブ状部材と位置合わせされた加熱要素を含むチューブセクションを示す断面図である。
図8は、チューブアセンブリのチューブセクションの一つから取り除かれている乾燥剤キャニスタを示す断面図である。
図9は、図6の9−9ラインに沿った断面図である。
図10は、バイオセーフティキャビネットの排気ダクトに取り付けられたダンパーアセンブリの断面図であって、バイオセーフティキャビネットを通って循環する空気の一部をバイオセーフティキャビネットから排気可能とするオープンポジションにおけるダンパー要素を示している。
図11は、図10に示すダンパーアセンブリの断面図であって、バイオセーフティキャビネットを通って循環する空気の一部が出口ポートに向かう第2ポジションにおけるダンパー要素を示している。
図12は、除染ユニットがバイオセーフティキャビネットに接続されたときに確立される閉ループ循環システムを示す模式図である。
発明の詳細な説明
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。しかし、図面は本発明の好ましい実施の形態を示すものであって、本発明を限定するものではない。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係る除染システム10を示す。除染システム10は、特に、クラスII、タイプA2のバイオセーフティキャビネットに適用可能である。以下、このタイプのバイオセーフティキャビネットを参照しながら説明する。ただし、この明細書を読み進めてゆけばわかるように、除染システムは他のタイプのバイオセーフティキャビネットの除染や、他の囲われた領域またはスペースの除染にも適用可能である。
図1において、クラスII、タイプA2のバイオセーフティキャビネット20が示されている。バイオセーフティキャビネット20は、本発明の一部を形成するものではない。したがって、バイオセーフティキャビネット20の詳細な説明を省略する。一般的に、バイオセーフティキャビネット20は、床14の上方に位置する矩形囲い22で構成されている。図面において、バイオセーフティキャビネット20は、テーブルまたはカウンタートップ12に支えられている態様が示されている。囲い22は、下部に開口部26を有するクリアフロントパネル24を含む。開口部26は、バイオセーフティキャビネット20内部の作業スペース28へのアクセスを可能とする。作業スペース28は、インナーハウジング32によって画定される。インナーハウジング32は、図12に示すように、矩形囲い22の下部に配置されている。インナーハウジング32は、作業スペース28を上方スペース34から分離させる。上方スペース34は、ブロワ36とHEPAフィルタ38A、38Bとを含む。ダクト42は、バイオセーフティキャビネット20の内部で、かつ、インナーハウジング32の側面近傍で画定される。インナーハウジング32の底壁32aは、ダクト42と連通する長孔または開口部44を含んでいる。ブロワ36は、図12の矢印に示すように、囲い22、すなわち、作業スペース28の上方および前方を通って空気を循環させるように動作可能である。排気ポート46は、バイオセーフティキャビネット20内部で循環する空気の一部をバイオセーフティキャビネット20から排気するために、囲い22の上壁22aに設けられている。排気ポート46は、排気ダクト48と連通している。バイオセーフティキャビネット20から排気される空気は、バイオセーフティキャビネット20のフロントパネル24の開口部26の中へ引き込まれた空気によって置き換わえられる。作業スペース28に引き込まれる空気は、公知のように、汚染されたおそれがある空気がバイオセーフティキャビネット20の外部に漏れないようにするバリアとして機能する。ブロワ36は、前述したように、バイオセーフティキャビネット20を通って空気を循環させて、バイオセーフティキャビネット20の内側の空気の一部を排気し、かつバイオセーフティキャビネット20の中へ引き込まれる新しい空気と置き換えるように動作可能である。
次に図2〜8を参照して除染システム10を説明する。本実施の形態に係る除染システム10は、グリップまたはハンドル62を有するポータブルケース60の内部に含まれている。ケース60は、ベース部72と、フタ部74とで構成されている。ベース部72は、除染システム10の動作部品を受け入れように設計された略矩形状のキャビティを画定する。フタ部74は、ベース部72とヒンジで連結されている。フタ部74上のラッチ76は、フタ部74とベース部72とを確実に取り付け、かつ、ケース60が除染システム10を完全に囲うために設けられている。
フレーム構造82は、図4に示すように、ケース60のベース部72の内部に配置されている。フレーム82は、フラットパネル84を支える。略矩形状のハウジング92は、フラットパネル84に取り付けられ、ケース60のベース部72の内部に配置されている。ハウジング92は、インナーチャンバ92aを画定する。ハウジング92は、図5に示すように、公知の留め具によってフラットパネル84の下面に取り付けられている。開口部94(図3参照)は、パネル84を通って形成されており、ハウジング92のインナーチャンバ92aと連通して、そこへのアクセスを可能とする。
本実施の形態では、ハウジング92は略矩形状である。第1チューブ状部材112は、ハウジング92の一つの面から伸長している。第2チューブ状部材122は、ハウジング92の反対の面から伸長している。本実施の形態では、第1チューブ状部材112は、直線状で円筒形状のチューブであって、第1通路112aを画定する。第2チューブ状部材122は、L字状で円筒形状のチューブであって、第2通路122aを画定する。本発明の一態様によれば、第1チューブ状部材112は、第2チューブ状部材122と位置合わせされている。すなわち、第1通路112aは、第2通路122aと一直線上になっているが、第2通路122aと離間している。ここで、第1及び第2チューブ状部材112、122の間には、ハウジング92のチャンバ92aによって画定されたスペースまたはギャップが存在する。
L字状の第2チューブ状部材122の自由端は、図4に示すように、フラットパネル84を通って上向きに伸長している。第2チューブ状部材122の自由端は、チューブ状カラー132を含んでおり、システム出口134を画定している。カラー132は、その外表面に形成された環状溝136を有する。
ブロワ142は、パネル84の下側で、ハウジング92の隣に取り付けられている。ブロワ142は、チューブ状コネクタ152に接続された入口142aを有している。チューブ状コネクタ152は、パネル84を通って伸長するとともにシステム入口154を画定する。ブロワ142の出口は、第1チューブ状部材112の自由端に接続されている。ブロワ142の出口146bと第1チューブ状部材112の自由端との間には、ガスケット146が配置されている。
カップ状の試薬受け井戸(reagent receiving well)162は、パネル84の下側で、ハウジング92の隣に取り付けられている。パネル84の開口部164は、試薬受け井戸162と連通している。井戸162は、液体滅菌剤を含んで閉じられたコンテナ166を受け入れるように設計されている。コンテナ166は、略カップ状の容器166aである。容器166aは、好ましくは、コンテナ166aを覆い囲うホイルまたはマイラ層166bを有するプラスチックで形成されている。キャップ172は、キャップ172から伸長するサイフォンチューブ174を有しており、井戸162の上方に位置するように設計されている。サイフォンチューブ174は、層166bに孔をあけて滅菌剤コンテナ166の中へ入り込むように設計されている。以下、詳細を説明する。フレキシブルチューブ182は、キャップ172に接続されており、キャップ172から伸長するサイフォンチューブ174と流体連通している。チューブ182は、滅菌剤注入システムの入口に接続されている。滅菌剤注入システム(図示せず)は、第1チューブ状部材112の第1通路内部に配置された噴霧ノズル186に接続された出口チューブ184を有するポンプ(図示せず)で構成されている。噴霧ノズル186は、図6に示すように、第1通路112aに入り込んだアームで支えられている。
ヒンジ192は、カバープレート194とパネル84の上面とを接続している。カバープレート194は、チャンバ92aへの開口部94と、試薬受け井戸162への開口部164とを覆うように設計されている。ここで、カバープレート194は、図2に示すように開口部94、164を覆うクローズポジションと、図3に示すように開口部94、164へのアクセスを可能とするオープンポジションとの間を移動可能である。連続する略矩形状のシール196は、カバープレート194の下面に設けられており、開口部94を囲い、かつ、カバープレート194がクローズポジションのときにパネル84とカバープレート194との間にシールを形成するように設計されている。
カバープレート194上には、ロック要素197が設けられている。ロック要素197は、パネル84の開口部198に受け入れられて、カバープレート194をクローズポジションにロックする。カバープレート194上のタブ199は、パネル84の長孔195に受け入れられるように設計されている。パネル84の下側には、タブ199が長孔195の内部にあるときを感受するセンサ(図示せず)が設けられている。これにより、カバープレート194がクローズポジションであることがわかる。
次に、図5〜8を参照する。チューブアセンブリ210は、複数のチューブセクションで構成されている。本実施の形態では、3つ並んだチューブセクション212、214、216が示されている。各チューブセクション212、214、216は、チューブ状チャンバ212A、214A、216Aを画定している。本実施の形態では、各チューブセクションは、その他の2つのチューブセクションと接続されており、図5に示すように、断面視で略三角形状に配置されている。チューブアセンブリ210は、中央軸「A」で対称である。シャフト222は、中央軸「A」に沿って伸長しており、各チューブセクション212、214、216に接続されている。チューブアセンブリ210のシャフト222は、チューブアセンブリ210が軸「A」周りに回転可能となるようにハウジング92に取り付けられている。シャフト222は、第1チューブ状部材112と第2チューブ状部材122の端部の間で画定された通路112a、112bと各チューブセクションとが一直線上になるように移動可能、すなわち、回転可能となるようにハウジング92の内部に配置されている。第1および第2チューブ状部材112、122と位置合わせされると、チューブセクションのチューブ状チャンバは、第1チューブ状部材112および第2チューブ状部材122の通路112a、122aによって画定されたパスを完成させる。
シャフト222の一端は、モータ224に接続されている。モータ224は、図面において概略的に描かれている。モータ224は、ハウジング92の外表面に取り付けられている。モータ224は、軸「A」周りにチューブアセンブリ210を回転させるように動作可能であって、チューブセクション212、214、216の何れかが第1および第2チューブ状部材112、122と位置合わせされる。チューブアセンブリ210の各チューブセクション212、214、216は、チューブセクション212、214、216の各端部が、ハウジング92のインナーチャンバ92aに連通する第1および第2チューブ状部材112、122の端部と密接に組み合うように設計されている。チューブセクション212、214、216がチューブ状部材112、122と位置合わせされると、その位置合わせされたチューブは、「動作ポジション」となり、連続パスが除染システム10を通って画定される。そのパスは、第1チューブ状部材112を通って、チューブアセンブリの位置合わせされたチューブを通って伸長し、第2チューブ状部材122へと続く。
チューブアセンブリ210のチューブセクション212は、噴霧チューブ231と加熱要素232とを含んでいる。噴霧チューブ231は、チューブセクション212の内部に配置されている。噴霧チューブ231は、図7に示すように、チューブセクション212と噴霧チューブ231との間にギャップ233またはスペースが画定されるように設計されている。本実施の形態では、加熱要素232は、図7に示すように、円錐形状に巻かれている。加熱要素232の少なくとも1つのコイル232aは、噴霧チューブ231の内表面と接触している。加熱要素は、円錐端部236を有する円筒ピン234周りに巻かれている。加熱要素232は、支持ブラケット238に取り付けられている。支持ブラケット238は、ピン234がブロワ142と向かう合うように、チューブセクション212のチューブ状チャンバ212Aの内部で中央に位置する。導線239A、239Bは、加熱要素232からチューブセクション212の壁を通って伸長している。
チューブアセンブリ210のチューブセクション214は、乾燥剤キャニスタ242を含んでいる。乾燥剤キャニスタ242は、湿気を吸収する物質を含んでいる。キャニスタ242の軸端は、空気が流動可能となるように貫通孔が空けられている。本発明の一態様によれば、チューブセクション214は、半チューブセクション214aと半チューブセクション214bとで構成されている。ヒンジ244は、半チューブセクション214aと半チューブセクション214bとを接続する。チューブ214が、開けられることによって乾燥剤キャニスタ242の除去および交換が可能となる。
ラッチ要素246は、図8に示すように、チューブセクション214の半チューブセクション214bの外表面に取り付けられている。ラッチ要素246は、タブを画定するU字セクション246aを有する弾性材料、例えば金属バネから形成されている。U字セクション246aは、半チューブセクション214aに形成された長孔248へカチッとロックするように設計されている。ラッチ246は、乾燥剤キャニスタ242を確実に固定するために、半チューブセクション214a、214bを開放可能にロックする。
図8に示すように、チューブセクション214が第1および第2チューブ状部材112、122と一直線上になったときに、ラッチ246を解放して半セクション214a、214bを分離させることによって、容易に乾燥剤キャニスタ242をチューブセクション214へ挿入、またはチューブセクション214から除去することが可能である。
チューブセクション216は、内部に破壊カートリッジ252を含んでいる。破壊カートリッジ252は、気体滅菌剤が第2チューブ状チャンバ216Aを流れているときに、その気体滅菌剤を分解することが可能な物質を含んでいる。本実施の形態では、破壊カートリッジ252は、空気が流動可能となるために端部に形成された貫通孔を有する円筒コンテナである。
除染システム10の内部には、温度センサ262と湿度センサ264とが配置されている。温度センサ262と湿度センサ264は、好ましくは第1チューブ状部材112の通路112aの内部に配置されている。
制御部270は、除染システム10の内部に設けられている。制御部270は、図面において概略的に描かれている。制御部270は、温度センサ262および湿度センサ264と接続されており、そこから信号を受け取る。制御部270は、ブロワモータ144、チューブアセンブリ210のモータ224、チューブセクション212の内部に配置された加熱要素232、および滅菌剤注入ポンプ(図示せず)とも接続されており、それぞれの動作を制御する。コントロールパネル272は、インターフェースディスプレイ274を有しており、パネル84に取り付けられるとともに、ユーザの入力および制御を可能とすべく制御部270に接続されている。除染システム10への電源は、制御部270と外部電源、すなわち、建物のコンセント(図示せず)とを接続可能な電気ケーブル276によって提供される。シリアル接続ポート278は、パネル84に設けられており、外部デバイスが制御部270と接続可能となるために制御部270と接続されている。
2つのフレキシブルホース282、284は、除染システム10と、バイオセーフティキャビネット20とを接続するために設けられている。各フレキシブルホースは、その端部に円筒スリーブ286を含んでいる。スリーブ286は、それぞれ第1および第2チューブ状部材のチューブ状カラー132、152にぴったりと嵌合するように設計されている。第1フレキシブルホース282の一端は、バイオセーフティキャビネット20に取り付けられたパネル292に接続される。パネル292は、バイオセーフティキャビネット20への開口部26を覆い囲うように設計されている。ここで、パネル292は、略矩形状であって、バイオセーフティキャビネット20への開口部26を覆うサイズである。パネル292は、テープや磁気的手段(図示せず)等の公知の留め具でバイオセーフティキャビネット20の開口部26に取り付けられている。パネル292は、そこから伸長するチューブ状コネクタ296を有する。チューブ状コネクタ296は、第1フレキシブルホース288の端部の円筒スリーブ286を受け入れるように設計されている。パネル292は、好ましくはポリマー材料で構成されている。
第2フレキシブルホース284は、図1に示すように、第1ホース282よりも長い。ホース284の一端は、ブロワ入口142aに接続されたチューブ状カラー152に取り付けられる。第2フレキシブルチューブ284の他端は、バイオセーフティキャビネット20の排気ダクト48に接続されたダンパーアセンブリ310のチューブ状コネクタ316に接続される。
ダンパーアセンブリ310は、図10および11に示すように、バイオセーフティキャビネット20から排気される空気を制御するために、バイオセーフティキャビネット20の排気ダクト48と排気ポート46との間に設けられている。ダンパーアセンブリ310は、インナーキャビティ314を画定するハウジング312で構成されている。インナーキャビティ314は、排気ダクト48で画定された通路48aおよび排気ポート46と連通している。チューブ状コネクタ316は、チューブ状カラー132、152と同様のデザインであって、ハウジング312の側面から伸長する。コネクタ316は、ハウジング312のインナーキャビティ314と連通する内側通路316aを画定する。ダンパープレート318は、ハウジング312の内部で、図10に示すように、通路316aを覆って遮る第1ポジションと、図11に示すように、排気ダクト48における通路48aを覆って遮る第2ポジションとを旋回可能に取り付けられている。
次に、除染システム10の動作に関する本発明の態様について説明する。除染サイクルを開始する前に、作業スペース28への開口部26のアクセスを覆うために、パネル292がバイオセーフティキャビネット20に取り付けられる。パネル292は、開口部26を完全に封止するためにバイオセーフティキャビネット20に確実に固定されている。ホース282、284は、図1に示すように、除染システム10およびバイオセーフティキャビネット20に接続されている。ダンパー318は、図11に示すように、排気ダクト48を閉鎖してバイオセーフティキャビネット20の内部とホース284の通路316aとを接続するために第2ポジションに移動している。
2つのフレキシブルホース282、284が除染システム10とバイオセーフティキャビネット20とを接続しており、かつ、ダンパープレート318が第2ポジションになっていると、除染システム10から第1フレキシブルホース282、バイオセーフティキャビネット20、第2フレキシブルホース284を通って除染システム10へと戻る閉ループ循環パスが形成される。
除染システム10は、囲われてパッケージ化された液体滅菌剤コンテナ166を利用するように設計されている。滅菌剤コンテナ166は、除染システム10のフラットパネル84における開口部164を通ってカップ状試薬受け井戸162の中に設置される。本発明の他の態様によれば、滅菌剤コンテナ166は、滅菌剤コンテナ166の側面に、制御部270に接続されたRFIDリーダ(図示せず)によって読み取り可能なRFIDタグまたは他のエンコードデータ手段を含む。滅菌剤コンテナ166のRFIDタグからエンコードされた情報は、滅菌剤の容量や有効期限データ等を含んでおり、除染サイクルを開始する前に、バーコードスキャナから除染システム10の制御部270へと送信され得る。
本発明の好ましい態様によれば、除染システム10は、過酸化水素および水で構成された滅菌剤溶液を利用する。さらに好ましい態様によれば、滅菌剤溶液は、59質量%の過酸化水素および41質量%の水で構成された滅菌剤溶液が使用される。しかしながら、他の濃度の過酸化水素および水であってもよい。
除染システム10の動作中において、バイオセーフティキャビネット20のブロワ36は、バイオセーフティキャビネット20を通り、特にHEPAフィルタ38を通り、バイオセーフティキャビネット20の上方スペース34を通る滅菌剤の循環を促進するように動作する。以下、詳細を説明する。
制御部270は、除染サイクルを実行するようにブログラムされている。除染サイクルは、加熱フェーズ、乾燥フェーズ、調整フェーズ、除染フェーズ、および曝気フェーズを含んでいる。除染サイクルが最初に開始されると、制御部270がチューブアセンブリ210のモータ224を制御して、図7に示すように、チューブセクション212が第1および第2チューブ状部材112、122と一直線上になるように移動させる。チューブセクション212は、加熱要素232を含んでいる。それから、制御部270は、ブロワモータ144に通電することによって、「加熱フェーズ」を開始する。これにより、ブロワモータ142は、加熱要素232を通った空気(キャリアガス)を循環させる。空気は、図12に示すように、バイオセーフティキャビネット20を通って、閉ループ循環パスに沿って運ばれる。加熱要素232は、通電されて、バイオセーフティキャビネット20および除染システム10を循環する空気を加熱する。第1チューブ状部材112の通路112a内部の温度センサ262は、バイオセーフティキャビネット20および除染システム10を循環する空気、すなわちキャリアガスの温度を感受する。
循環空気が所望の温度(約31℃)に達すると、加熱要素232は通電されなくなり、チューブセクションアセンブリ210のモータ224は、通電されて、乾燥剤キャニスタ242を含むチューブセクション214を第1および第2チューブ状部材112、122と一直線上になるポジションに割り出す(インデックスする)。乾燥剤キャニスタ242を含む第2チューブセクション214は、閉ループ循環パスの一部を形成することとなり、「乾燥フェーズ」が開始される。バイオセーフティキャビネット20および除染システム10を流れる空気が乾燥剤キャニスタ242を通過することによって、その空気中の湿気は取り除かれる。第1チューブ状部材112内部の湿度センサ264は、第1チューブ状部材112を流れる空気の湿度を監視し、これにより、バイオセーフティキャビネット20内部の湿度がわかる。好ましい実施の形態によれば、乾燥フェーズは、閉ループ循環パスを循環する空気、すなわち、バイオセーフティキャビネット20を循環する空気の相対湿度が約15%に達するまで続く。
所望の湿度レベルに達すると、「調整フェーズ」が開始される。チューブアセンブリ210のモータ224は、通電されて、加熱要素232を含むチューブセクション212が第1および第2チューブ状部材112、122と一直線上になるポジションに戻す。制御部270は、滅菌剤注入システム、より具体的には、滅菌剤ポンプ(図示せず)を制御して、滅菌剤コンテナ166から第1チューブ状部材112内部の噴霧ノズル186へ液体滅菌剤を注入する。これにより、第1通路112a内部に噴霧ミストが生成される。除染システム10およびバイオセーフティキャビネット20によって画定された閉ループ循環パスを通って循環する空気は、前もって加熱され、乾燥フェーズ中に乾燥されている。噴霧状の過酸化水素は、除染システム10内部で蒸発する。蒸発プロセスは、加熱プレート/要素で液体過酸化水素を蒸発させる公知のフラッシュ蒸発の複合である。本発明によれば、様々な方法で蒸発が起こる。過酸化水素を蒸発させるために潜熱が空気流から抽出され、噴霧状の過酸化水素が加熱された空気流に導入される。残った噴霧状の過酸化水素は、円錐端部236および加熱要素232と接触してフラッシュ蒸発する。加熱要素232のコイル232aの接点から噴霧チューブ231の内側表面へ熱が伝導した結果、噴霧状の過酸化水素が噴霧チューブ231の内側表面と接触することによっても蒸発が起こる。
過酸化水素蒸気(VHP)は、閉ループ循環パスに導入され、第1フレキシブルホース282を通ってバイオセーフティキャビネット20の作業スペース28の中へと運ばれる。バイオセーフティキャビネット20のブロワシステムが動作することで、過酸化水素蒸気(VHP)が上方スペース34の中へと引き込まれる。バイオセーフティキャビネット20のブロワ36は、図12に示すように、キャリアガスの70%と、それに含まれる過酸化水素蒸気(VHP)とを、ダクト42、HEPAフィルタ38A、作業スペース28の下方を通って、作業スペース28へと戻るように循環させる。
キャリアガスの30%およびそれに付随する過酸化水素蒸気(VHP)は、除染システム10およびバイオセーフティキャビネットブロワ36のブロワ144によって、HEPAフィルタ38B(排気)、第2フレキシブルホース282を通って引き込まれる。換言すると、過酸化水素蒸気(VHP)は、除染システム10に戻る前に、閉ループパスに導入され、キャリアガス(空気)によって、フレキシブルホース282、284を通って、バイオセーフティキャビネット20の中へおよび外から運ばれる。調整フェーズにおいて、過酸化水素蒸気(VHP)は、バイオセーフティキャビネット20内部の過酸化水素蒸気(VHP)レベルを短時間で所望のレベルにするために比較的高いレートで除染システム10の中へ注入される。調整フェーズにおいて、ブロワ142とキャビネットブロワ36によって、閉ループパス内部の空気は、第1および第2フレキシブルホース282、284を通り、バイオセーフティキャビネット20を通って継続的に循環する。(除染システム10と、第1および第2フレキシブルホース282、284と、バイオセーフティキャビネット20とを接続させて形成される)閉ループパスに沿って過酸化水素蒸気(VHP)を継続的に循環させることにより、バイオセーフティキャビネット20の過酸化水素蒸気(VHP)の濃度は、バイオセーフティキャビネット20に存在する過酸化水素蒸気(VHP)が破壊され、排気される場合よりも素早く上昇する。換言すると、閉ループパスを通って流れる過酸化水素蒸気(VHP)は、継続的に循環して、除染システム10を通って噴霧ノズル186を通過する。噴霧ノズル186では、追加の過酸化水素蒸気(VHP)が生成されて空気流に加えられる。調整フェーズでは、既定の過酸化水素蒸気濃度が閉ループシステム内部で確立したときに完了する。
調整フェーズが完了した後は、除染フェーズが開始される。除染フェーズでは、100万分の1(ppm)レベルで所望の過酸化水素蒸気(VHP)の濃度を維持するために、噴霧ノズル186への滅菌剤注入レートは減少する。除染フェーズは、既定時間だけ運転される。好ましくは、過酸化水素蒸気(VHP)の濃度が、所望の、またはバイオセーフティキャビネット20の除染に十分な効果が得られるように一定に維持する。ここで、バイオセーフティキャビネット20内部のブロワは、バイオセーフティキャビネット20を通り、さらにバイオセーフティキャビネット20のHEPAフィルタ38を通る過酸化水素蒸気(VHP)の循環を促進するため、バイオセーフティキャビネット20内部全体の除染が実行される。除染フェーズが完了した後は、制御部270によって注入システムのポンプがシャットダウンして、噴霧ノズル186への追加の滅菌剤の流れを断つ。
除染フェーズが完了すると、曝気フェーズが開始される。曝気フェーズ開始時において、制御部270によってチューブアセンブリ210を制御して、破壊物質を含むチューブセクション216を第1および第2チューブ状部材112、122と一直線上になるように回転させる。除染システム10のブロワモータ144およびバイオセーフティキャビネット20のブロワ36が継続して動作することにより、キャリア空気は継続して閉ループパスに沿って循環し、その空気は破壊物質を通過することとなる。破壊物質と接触することにより、過酸化水素蒸気は、水と酸素に分解される。曝気フェーズにおいて、ブロワ142は、過酸化水素蒸気(VHP)レベルが許容の閾値(約1ppm)に低下するまで継続して動作する。
本発明は、バイオセーフティキャビネット20または他の類似のスペースの除染を可能とするコンパクトな除染システム10を提供する。除染サイクルにおいて、バイオセーフティキャビネット20の循環システムを利用することにより、除染システム10は、ブロワを小型化させて、除染システム10のサイズおよび重量を削減することができる。さらに、チューブアセンブリ210を形成するチューブセクション212、214、216は、そのうちの1つのチューブセクションが一直線上に割り出される(インデックスされた)ときに、第1および第2チューブ状部材112、122と密接に係合する必要はない。ここで、チューブアセンブリ210の周りのハウジング92が全体を囲い、チューブセクション212、214、216と第1および第2チューブ状部材112、122との間の漏れは、囲われたハウジング92の内部に含まれる。換言すると、生成された過酸化水素蒸気(VHP)は、囲われたハウジング92の内部に収容され、後の除染サイクルの曝気フェーズ中に破壊される。
前述した記載は、本発明の特定の実施の形態である。この実施の形態は、説明のために記載されたものであって、本発明の範囲および思想から離れることなく多くの代替案および修正案が当業者によって想起される。このような修正案や代替案は、特許請求の範囲に記載された、またはその均等の発明の範囲の内部にある限り本発明に含まれる。

Claims (20)

  1. キャリアガスのためのパスを画定する通路を有するとともに、第1端および第2端を有しており、前記第1端および第2端がそれぞれ囲いの領域を含む閉ループパスを画定するためにその囲いと接続可能である導管と、
    前記囲いの前記領域の中へ、その領域を通って、またはその領域の外からキャリアガスを再循環するための、前記導管に接続されたブロワと、
    前記導管の中に滅菌剤を注入するためのノズルと、
    前記導管に中に設けられたスペースまたはギャップと、
    それぞれ前記ギャップの内外を選択的に移動可能であるとともに、ギャップの中に配置されているときに、前記導管の前記通路と位置合わせされる開口部を有する複数のチューブ状チャンバと、
    前記チューブ状チャンバの一つの中に配置されるとともに、流れるキャリアガスを加熱するように動作可能である加熱要素と、
    前記チューブ状チャンバの他の一つの中に配置されるとともに、キャリアガスの滅菌剤を破壊するように動作可能な破壊部と、
    前記チューブ状チャンバが前記ギャップの内外を移動するとともに、前記加熱要素および前記ノズルを動作させるように制御するための制御部と、を備える。
    ことを特徴とする囲い内部領域の除染装置。
  2. 前記チューブ状チャンバは、中央軸周りに配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  3. 前記チューブ状チャンバは、中央軸周りに回転可能に並んで配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  4. 中央軸周りに並んで配置された3つのチューブ状チャンバを含んでおり、
    前記3つのチューブ状チャンバは、
    加熱要素を含む第1チューブ状チャンバと、
    破壊要素を含む第2チューブ状チャンバと、
    乾燥剤を含む第3チューブ状チャンバとで構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  5. ハウジングが、前記導管の前記ギャップを囲っている
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  6. 前記チューブ状チャンバは、前記ハウジング内部に含まれており、その中を移動可能である
    ことを特徴とする請求項5に記載の囲い内部領域の除染装置。
  7. 前記制御部は、囲い内部領域を除染するための除染動作を実行するようにプログラムされており、前記除染動作は、
    加熱フェーズと、
    乾燥フェーズと、
    調整フェーズと、
    曝気フェーズと、を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  8. キャリアガス加熱フェーズ中において、前記制御部によって、加熱要素を有するチューブ状チャンバは前記導管と位置合わせされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  9. 調整フェーズ中において、前記制御部によって、加熱要素を有するチューブ状チャンバが前記導管と位置合わせする
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  10. 乾燥フェーズ中において、前記制御部によって、乾燥剤を有するチューブ状チャンバが前記導管と位置合わせする
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  11. 曝気フェーズ中において、前記制御部によって、破壊部を有するチューブ状チャンバが前記導管と位置合わせする
    ことを特徴とする請求項1に記載の囲い内部領域の除染装置。
  12. キャリアガスのためのパスを画定する通路を有するとともに、第1端および第2端を有しており、前記第1端および第2端がそれぞれ囲いの領域を含む閉ループパスを画定するためにその囲いと接続可能である導管と、
    チャンバの中へ、そのチャンバを通って、またはそのチャンバからキャリアガスフローを再循環させるために、前記導管システムに接続されたブロワと、
    前記閉ループ導管システムの中に滅菌剤を注入するためのノズルと、
    過酸化水素蒸気を水と酸素に変換するための破壊部と、
    前記閉ループ導管システムを通って流れる前記キャリアガスを加熱するように動作可能な加熱要素と、を備え、
    前記破壊部および加熱要素は、前記導管の通路と一直線上になるかずれるかを選択的に移動可能であり、前記加熱要素は、前記加熱要素が前記通路と位置合わせされたときに前記キャリアガスを加熱して滅菌剤を蒸発させるように動作可能であって、前記破壊部は、前記破壊部が前記通路と位置合わせされたときに前記滅菌剤を分解するように動作可能である
    ことを特徴とする除染システム。
  13. 前記加熱要素および破壊部は、中央軸周りに配置されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の除染システム。
  14. 前記加熱要素および前記破壊部は、前記中央軸周りに回転可能である
    ことを特徴とする請求項13に記載の除染システム。
  15. 前記加熱要素および前記破壊部は、それぞれチューブ状チャンバの中に配置されており、前記チャンバは、中央軸周りに回転可能である
    ことを特徴とする請求項14に記載の除染システム。
  16. 前記通路と一直線上になるかずれるかを選択的に移動可能な乾燥剤をさらに備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の除染システム。
  17. 前記加熱要素、前記破壊部、および前記乾燥剤は、中央軸周りに配置されている
    ことを特徴とする請求項16に記載の除染システム。
  18. 前記加熱要素、前記破壊部、および前記乾燥剤は、前記中央軸周りに回転可能である
    ことを特徴とする請求項17に記載の除染システム。
  19. 前記乾燥剤は、中央軸周りに回転可能なチューブ状チャンバの中に配置されている
    ことを特徴とする請求項18に記載の除染システム
  20. 前記加熱要素、前記破壊部、および前記乾燥剤は、ハウジング内部において前記中央軸周りに回転可能である
    ことを特徴とする請求項19に記載の除染システム。
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