JP6101947B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
遊技機のリール帯やその他の外観には、当該遊技機の機種を想起させるような意匠が施されている。一般的に、リール帯のデザインや、リール窓の下方に位置する下パネルのデザインには、板状・フィルム状の透明なプラスチック部材にスクリーン印刷等の印刷による着色が施されたものが用いられる。
なお引用文献1には、電飾の効果が充分に発揮できるとともに退色が防止される電飾表示体等が開示されている。
特開2003−169883号公報
遊技機のリール帯や下パネル等にて多種類のカラーによるデザインを施す際には、当該多種類のカラーのそれぞれを特色印刷することにより実現することが考えられるが、このような場合には、当該多種類のカラーのそれぞれに印刷版が必要となって製造コストの増大が懸念される。
次にリール帯等のデザインに施す多種類のカラーを、例えばプロセスカラー(CMYK、シアン:青緑色、マゼンダ:深紅色、イエロー:黄色、ブラック:黒色)による複数色分解にて、施すことが考えられる。この場合には、上述の特色印刷による場合と比べて印刷版数の増大を抑えることができるものの、リール帯等の裏側からバックライトが照らされることで、複数色分解にて着色された箇所の彩度が低下し、いわゆる色飛びが発生することになる。
本発明は、上記のような課題に鑑みて、複数色分解によるスクリーン印刷が施された意匠にて発生しうる色飛びがおさえられた遊技機を提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。なお、発明の理解を容易にするため添付図面の参照符号等を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が表示の形態に限定されるものではない。
本発明にかかる遊技機は、上記課題に鑑みて、複数のカラー領域(CR)を備えた意匠が施された印刷部材(リール帯58c、下パネルP1等)を有する遊技機であって前記印刷部材は、透明基材(SB)と、前記透明基材の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置にて、プロセスカラーの各色のインク(網点群B1,C1,M1,Y1)を含んで構成される第1の着色層(CL1)と、前記第1の着色層の裏側に配置される下地層(FD)と、前記下地層の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置に、黒色を除くプロセスカラーの各色のインク(網点群C2,M2,Y2)によりなる第2の着色層CL2と、を有する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る遊技機の一態様では、前記複数のカラー領域の各々に対応する位置の前記第1の着色層における黒色以外のうち最少となる色成分(例えば、スイカの赤い部分に対応するカラー領域CR1の場合、シアン)と同一となる、前記第2の着色層における色成分(シアン)は、前記第1の着色層における前記最少となる色成分よりも高い濃度(密度)となるように形成される、ことを特徴としてもよい。
また、本発明に係る遊技機の一態様では、前記第2の着色層を構成する黒色を除くプロセスカラーの各色のインクによって為される第2のカラーは、前記第1の着色層における黒色以外のプロセスカラーの各色のインクによって為される第1のカラーに対して、前記第1のカラーの補色に対応する色を混色させたカラーとなる、ことを特徴としてもよい。
また、本発明に係る遊技機の一態様では、前記第2の着色層を構成する各網点群によって為される第2のカラー(シアン、マゼンダ、イエローによって為されるカラー)の、マンセル表色系における明度及び彩度は、前記第1の着色層におけるプロセスカラーの各網点群によって為されるカラー(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックによってなされるカラー)の、マンセル表色系の明度及び彩度の0.8倍以上1.2倍以下となる、ことを特徴としてもよい。
また、本発明に係る遊技機の一態様では、前記印刷部材の裏側には、点灯状態と消灯状態とが切り替えられる照明手段(バックライト53c)が配置される、ことを特徴としてもよい。
また、本発明に係る遊技機の一態様では、前記印刷部材では、前記下地層の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置では、黒色のインクによる網点群が形成されない、ことを特徴としてもよい。
複数のカラー領域を備えた意匠が施された印刷部材を有する遊技機であって前記印刷部材は、透明基材と、前記透明基材の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置にて、プロセスカラーの各色のインクによる網点群を含んで構成される第1の着色層と、前記第1の着色層の裏側に配置される下地層と、前記下地層の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置にて、プロセスカラーの各色のインクによる網点群によりなる第2の着色層と、を有し、前記第2の着色層における黒色のインクによる網点群は、前記第1の着色層における黒色のインクの網点群よりも低い密度で形成される、ことを特徴としてもよい。
本発明によれば、複数色分解によるスクリーン印刷が施された意匠にて発生しうる色飛びがおさえられた遊技機を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る遊技機1を説明するための図である。 第1の実施形態に係る遊技機のリール可変表示装置の構造を示す説明図である。 第1の実施形態に係る遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る遊技機のリール帯における、スクリーン印刷が施された意匠の様子を示す図である。 スクリーン印刷によって単位領域内に形成される網点群を説明するための図である。 第1の実施形態に係る遊技機のリール帯が印刷される様子を説明するための図である。
[第1の実施形態]
以下においては、本発明の第1の実施形態に係る遊技機1についての説明をする。
[1−1.遊技機の外観構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る遊技機1の概観を示す斜視図である。遊技機1は、前面が開口した箱状の本体2と本体2の前面に配置した前面扉3から構成されている。本体2と前面扉3とは片側で蝶番により固定され開閉できるようになっている。前面扉3は、遊技者が遊技を行うためのボタン類が配置された操作部OP、リール可変表示装置RLの図柄を視認させるためのリール表示窓20や遊技を進行するための情報が表示される表示器類が配置されたパネル表示部DP、遊技を進行するための情報が表示される表示器類や電飾装置が配置された演出表示部TP及び受皿部BPから構成されている。また、リール表示窓20の下側には、遊技機の機種をイメージさせる意匠が施された下パネルP1が配置されている。
操作部OPには、メダル投入口10、MAXBETボタン11をはじめとする一遊技に賭ける遊技媒体の数を設定するベットボタン、スタートレバー12、左ストップボタン13a、中ストップボタン13b、右ストップボタン13c、精算ボタン14、表示画面操作ボタン15が設けられている。MAXBETボタン11の下部位置の前面側には、リールR1〜R3の回転を行うためのスタートレバー12が配置され、その右側には左リールR1の回転を停止させるための左ストップボタン13a、中リールR2の回転を停止させるための中ストップボタン13b及び右リールR3の回転を停止させるための右ストップボタン13cが配置される。
パネル表示部DPには、リール表示窓20、遊技ガイド表示器22及び遊技価値情報表示部23が設けられている。遊技価値情報表示部23は、クレジット数表示器23a、配当数表示器23c及び獲得枚数表示器23bから構成される。リール表示窓20は、1つのリールにつき、3個の連続した図柄をのぞむ透明アクリル板からなり、遊技者は3つのリールで9個分の図柄を、リール表示窓20を通して目視することができる。
本実施形態における遊技機1は、リール表示窓20の中段表示位置に水平の入賞ラインL1を有している。すなわち、左リールR1における上段表示位置をU1、中段表示位置をM1、下段表示位置をD1、中リールR2における上段表示位置をU2、中段表示位置をM2、下段表示位置をD2、右リールR3における上段表示位置をU3、中段表示位置をM3、下段表示位置をD3、とした場合に、入賞ラインL1は、各リールR1〜R3における中段表示位置M1−M2−M3に対応している。
演出表示部TPには、遊技の進行状態を画像で表示する液晶ディスプレイなどで構成される表示器30、ゲーム状態に応じて色彩や点灯パターンを変化させてゲーム状態を表示する電飾LED31及びゲーム状態に応じて変化させるBGMやボタン操作に応じた操作音、ガイド音声を出力するスピーカ32が設けられている。
[1−2.リール可変表示装置の構成]
図2は、遊技機1のリール可変表示装置RLの構造を示す説明図である。図2(a)は、リール可変表示装置RL全体の構造を示し、リール可変表示装置の内部を表すために右リールR3が取り外された状態を示したものである。図2(b)は、右リールR3の詳細の構造を示す。
リールR1〜R3は、軸部から放射線状に延びた複数のスポーク部と環状の枠を有する透明なABS樹脂等からなるリール枠に、21個の各種の図柄(図柄番号1〜21の図柄)が印刷されているリール帯が、リール枠の周面に貼り付けられて構成される。リールR1〜R3はリール可変表示装置RLのケース体50の上下に設けられた、それぞれのリールに対応したガイドレール51a〜51cに沿って挿入され、ケース体50内に収容される。図2(b)を使って、リールR3の説明をするが、リールR1〜R2も同一の構造である。リールR3では、リール帯58cがリール枠56cに貼り付けられて構成され、内部に固定されたステッピングモータ54cによって回転するようになっている。リールR3の回転には、504ステップのパルスの供給で1回転するステッピングモータ54cを使用し、所定のパルスを供給することで所定の図柄をリール表示窓20に表示させることができる。さらにLED(図示せず)を設置したバックライト装置53cを設け、リール帯58cの裏側から光を照射できるようになっている。このように、リール帯58cの裏側からバックライト装置53cによって光を照射することで、遊技者にリール帯58c上の図柄を目立たせることができる。
またスポーク部の一つに検知板57cを取り付け、リール位置検出センサ55cによって、リールR3が1回転するごとに1パルスのリール位置検出信号155cを出力できるようになっている。
リールR3、リールR3が固定されたステッピングモータ54c、バックライト装置53c及びリール位置検出センサ55cをベース板52cに固定することで一つのユニット構成としている。また、リール可変表示装置RLは、ベース板52cをリール可変表示装置RLのケース体50に設けられたガイドレール51cに沿って挿入してケース体50内に収容するようになっている。
[2.遊技機の電気的構成]
図3は、遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。遊技機1は、遊技の主たる制御を行うメイン制御基板100A、表示器30に対して表示制御を行い画像表示するサブ制御基板100Bを備えている。メイン制御基板100Aは、CPU(centralprocessingunit)101、クロック発生回路a102、クロック発生回路b103、ROM(read-onlymemory)104、RAM(random-accessmemory)105、データ送出回路106、入出力ポート107から構成されている。なお、CPU101としてROMやRAMを内蔵しているものを採用することができる。その場合には、外付けのROM104、RAM105は不要となる。
CPU101は、ROM104に格納されたプログラムを、クロック発生回路a102で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU101は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路a102の周期とは異なるクロック発生回路b103で発生したINTR信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。ここで、INTR信号の間隔は、例えば、2ミリ秒である。CPU101はプログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM105に保存する。外部から供給される電源が遮断した場合でも、RAM105は電池により記憶情報が保持されており、その後電源が復帰した場合には、電源断発生の直前の状態から再開する。CPU101は、入出力ポート107を介して各種ボタン、センサの状態を読み取って各種モータ等を駆動する。
ベット操作指示信号111a〜111c、開始操作指示信号112、停止操作指示信号113a〜113c及び精算操作指示信号114は、それぞれ操作部OPに設けられたMAXボタン11をはじめとするベットボタン、スタートレバー12、ストップボタン13a〜13c、精算ボタン14が遊技者に操作されたことに応じて検知される信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。表示制御信号123a〜123cは、それぞれパネル表示部DPに設けられたクレジット数表示器23a、獲得枚数表示器23b、配当数表示器23cに表示するための表示信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。リール位置検出信号155a〜155cはそれぞれリール可変表示装置RLのそれぞれのリールに対応し、リールが1回転するたびに1回検出する信号であり入出力ポート107を介してCPU101に送られる。リール駆動信号154a〜154cは、それぞれリール可変表示装置RLのそれぞれのリールR1〜R3を駆動するステッピングモータ駆動信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。このリール駆動信号154a〜154cによってステッピングモータに対する制御を行うことにより、各リールR1〜R3の回転制御の開始や停止制御を実行することができる。
メダル投入信号160は、投入された遊技メダルをメダル投入口10から通ずる前面扉3の内部に設けられたメダル検出装置に設けられたメダルを検出するセンサの信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。また、メダルブロック信号161はメダル検出装置に設けられたソレノイドを駆動する信号であり入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。メダル払出信号162はメダル払出装置のメダル放出部に設けられたメダルを検出するセンサ信号であり、入出力ポート107を介してCPU101に送られる。また、払出駆動信号163はメダル払出装置に設けられたモータを駆動する信号であり、入出力ポート107を介してCPU101より駆動される。
CPU101は、データ送出回路106を介してサブ制御基板100Bへ各種コマンドを出力する。サブ制御基板100Bは、CPU(centralprocessingunit)191、クロック発生回路c192、クロック発生回路d193、ROM(read-onlymemory)194、RAM(random-accessmemory)195、データ入力回路196及びグラフィックLSIとその周辺回路からなる表示回路197を備えている。このCPU191は、ROM194に格納されたプログラムを、クロック発生回路c192で発生したCLK信号のタイミングに基づいて読み出し、プログラムを逐次実行する。CPU191は、電源が投入されるとあらかじめ定められたアドレスからメインプログラムを実行し、クロック発生回路c192の周期とは異なるクロック発生回路d193で発生したINTR1信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。ここで、INTR1信号の間隔は、例えば、2ミリ秒とする。CPU191は、プログラムの実行に応じて、各種フラグや各種カウンタ又は各種遊技情報をRAM195に保存する。また、メイン制御基板100Aのデータ送出回路からのデータ送出タイミングに同期して送出されるストローブ信号に基づいてINTR2信号を発生させ、このINTR2信号のタイミングで、あらかじめ定められたアドレスから始まる割込みプログラムを実行する。
サブ制御基板100BにおけるCPU191は、メイン制御基板100Aからの各種コマンドを受信して、遊技に伴う演出内容に対応する映像をRAM195上に生成して、表示器30に表示させる指示を表示回路197に出力する。また、サブ制御基板100Bは、遊技ガイド表示器22、電飾LED31による電飾装置の点灯制御や、リール可変表示装置RLに設けられたバックライト装置53a〜53cの点灯制御、及びBGMなどのサウンドをスピーカ32から出力する音制御を行う。
[3.遊技機1について]
以下では、本実施形態の遊技機1について説明をする。
図4は、本実施形態の遊技機1におけるリール帯58cに描かれた一つの図柄の様子を示す図である。
図4(a)は、リール帯58cを表側(遊技者側)から見た図柄の様子を示す図である。同図で示される図柄は、2以上のカラー領域を備えたスイカの意匠となっており、各カラー領域は黒色の輪郭で仕切られた領域に対応して様々な着色がされている。具体的には、例えばカラー領域CR1、CR2は互いに異なる着色となっており、前者は赤色調、後者は緑色調の着色となっている。リール帯58cの図柄の意匠には数多くの種類の着色がなされているが、複数のカラー領域を、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4種類のプロセスカラーで網羅して着色を施すことで、印刷版数・製造コストが抑えられることになり、カラー領域CR2のような濃淡やグラデーションの表現にも対応しやすくなる。
ここで特に、プロセスカラーによる印刷は網点の群によって為されることから透明度が高く、バックライト装置53c点灯時に彩度が低下して遊技者には白っぽく視認されることになることから、本実施形態のリール帯58cでは、リール帯58cの下地層の裏側にさらにシアン、マゼンダ、イエローによるインクが塗り重ねられている。
図4(b)は、リール帯58cを裏側(バックライト装置53cに面する側)から見た図柄の様子を示す図であり、下地層の裏側に位置するプロセスカラーのインクによる着色の様子を示すものとなっている。そしてさらに、本実施形態における下地層の裏側のインクによる着色層(第2の着色層)は、下地層の表側のインクによる着色層(第1の着色層)に重複するパターンとなっており、第2の着色層は、ブラックのインクを含まずに、シアン、マゼンダ、イエローによる3種類のインクによって構成されたものとなっている。ブラックのインクはバックライト光の遮蔽効果が高いため、暗めの色味の部分に裏側からブラックが入ると全体的に煩雑で見えづらい意匠になるが、第2の着色層がブラックのインクの網点群を含まないようにすることでリール帯58cの意匠の視認性の悪化を防ぐようにしている。
ここでさらに本実施形態のように、第2の着色層にブラックのインクが含まれていない場合には、第2の着色層による着色がそのままリール帯58cの表面側に反映されやすくなる。このため、第2の着色層のプロセスカラーの各色の印刷において、第1の着色層のシアン、マゼンダ、イエローと同一版を流用する場合には、各カラー領域における色味が強調されることになる(例えば、図4(a)のカラー領域CR1では、赤色が強調され、カラー領域CR2では緑色が強調される)。そこで本実施形態のリール帯58cの図柄の意匠においては、第2の着色層による色味の強調を抑えるべく、第2の着色層のシアン、マゼンダ、イエローのインクによる各網点群によって実現される着色(第2のカラー)は、第1の着色層におけるシアン、マゼンダ、イエローのインクによる各網点群によって実現される着色(第1のカラー)とは反対色となる成分を大きくした着色となるスクリーン印刷が施される。このため、例えば、カラー領域CR1(シアンの成分が他の成分よりも相対的に少ない赤色調のカラー領域)では、第2の着色層におけるシアンの印刷版が第1の着色層のシアンの印刷版よりも網点の密度が増大する(シアンが濃くなる)ように印刷をするが、カラー領域CR2(シアンの成分が他の成分よりも相対的に少なくないカラー領域)では、第2の着色層におけるシアンの印刷版は第1の着色層のシアンの印刷版と網点群の密度が同等(シアンの濃度が同等)となるようにする。
したがって、第2の着色層における3つの印刷版は、第1の着色層における3つの印刷版とは別の印刷版が使用されることになり、上記のように第2の着色層の各網点群を印刷することで、ブラックの網点群を使用しないことによる弊害を抑えるようにしている。
図5は、スクリーン印刷によって単位領域内に形成される網点群の様子を説明するための図であり、リール帯58cの裏側に形成される第2の着色層の単位領域内の網点の一例を説明するための図となっている。カラー領域CRのそれぞれは、人間の目では認識できない微細な単位領域に分解することができ、各単位領域内における着色が決定されることで、各プロセスカラーの網点群の密度や配置等が決定されることとなる。なお、図4(a)の図柄における輪郭の部分では、例えば、単位領域内がすべてブラックのインクで塗りつぶされたベタ状のパターンにて印刷される。
以下では、図6を用いてリール帯58cの図柄の意匠を印刷する様子を説明する。
図6(a)〜(e)は、本実施形態におけるリール帯58の断面を模式的に示しており、輪郭の内側に対応するカラー領域CRが、シルクスクリーン印刷によって形成される様子を示すものとなっている。
図6(a)にて示されるように、まず、透明なプラスチック基板SB上にブラックの印刷版による印刷と、特色カラーによる印刷が施される。ブラックの印刷版による印刷は、図柄の意匠における輪郭部分を形成するベタ状のパターンFGと、第1の着色層CL1のプロセスカラー印刷におけるブラックの網点群B1を同時になすものとなっている。また一色のインクによって一つの色を表現する特色カラー印刷(例えば、プロセスカラー印刷で表現が困難な金色等の印刷)によるインク層Paは、このブラックの印刷版による印刷の次の印刷でなされる。
次に、図6(b)にて示されるように、カラー領域CR内に、ブラックの網点群B1に加えて、シアンの印刷版による網点群C1と、マゼンダの印刷版による網点群M1と、イエローの印刷版による網点群Y1を形成する。網点群B1、C1、M1、Y1の4種類のインク層により、第1の着色層CL1が構成されて、各カラー領域においてこれらの混色により所望の色が作り出されて図4(a)のような表側の意匠が形成される。
次に、図6(c)では、第1の着色層CL1の裏側(図6における上側)から、白色の下地層FDが透明なプラスチック基板SBの全面に印刷される。CMYKの4色の混色によるプロセスカラー印刷では、4種類の網点群の密度にて色の濃さを表現するようになっているが、網点以外の空白部分はバックライト光を透過して図柄の視認性が悪化することからこのような下地層FDが設けられる。下地層FDは、表側(遊技者側)からの光を反射して第1の着色層CL1による着色を映えさせるとともに、裏側からのバックライト光を部分的に透過するものとなっている。なお下地層FDとしては、白色に限定されず他の色であってもよい。
次に、図6(d)では、下地層FDの裏側であって第1の着色層CL1に重複する位置に、シアンの印刷版による網点群C2と、マゼンダの印刷版による網点群M2と、イエローの印刷版による網点群Y3とを形成して、これらにより第2の着色層CL2を形成する。上述したように、下地層FDはバックライト光を部分的に遮蔽するが、プロセスカラー印刷は特色印刷よりも透過度が高いために、第2の着色層CL2無しの場合には第1の着色層CL1にて色飛びが発生することになる。また下地層FDの裏側の、第1の着色層CL1と重複する位置では、視認性の向上のためにブラックのインクが配置されないことから、第2の着色層CL2によって実現される第2のカラーは、第1の着色層CL1のうちの網点群C1,M1,Y1によって実現される第1のカラーに対して、当該第1のカラーの補色を混色させることで生成されるカラー(彩度や明度がゼロにはならない有色のカラー)となっている。
具体的には、第1の着色層CL1における成分が、(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)が(0、40、100、40)となる場合には、ブラックの成分がゼロとなる第2の着色層CL2では、(40、55、100、0)となるようにする。すなわち第2の着色層CL2としては、第1のカラーにおいて最大成分となるイエロー以外の少なくとも1つの網点群の密度を第1の着色層CL1よりも増大させることで、第2のカラーが第1のカラーよりも明度や彩度が低くなるようにしてもよい。
また、第2のカラーが第1のカラーよりも明度及び彩度の少なくとも一方が低くなるようにする際には、第1の着色層CL1の網点群C1、M1、Y1のそれぞれに比べて、第2の着色層CL2の網点群C2,M2,Y2の密度が増大してもよいし、少なくとも、第1の着色層CL1の網点群C1、M1、Y1のうちの最少となる色成分と同一となる第2の着色層CL2の網点群の密度を、第1の着色層CL1における当該最少となる色成分の網点群よりも密度が高くなるようにするのが好適である。また例えば、第1のカラーの最少となる色成分と同一となる第2の着色層CL2の網点群にて増大させる密度としては、第1の着色層CL1のブラックの濃度と同等(±10%以内)の密度を増大させるようにしてもよい。
また、第2の着色層CL2における網点群C2、M2、Y2のそれぞれは、第1の着色層CL1における網点群C1、M1、Y1のそれぞれに対して、密度が高くなるようにするのがよい。しかしながら、例えば、第1のカラーにおいて最大の色成分となる網点群に対応する第2の着色層CL2の網点群の密度は、第1の着色層CL1における当該最大の色成分となる網点群の密度の100%未満であってもよく、第2の着色層CL2における各網点群C2、M2、Y2のそれぞれは、第1の着色層CL1における網点群C1、M1、Y1のそれぞれに対して、90%以上の密度、あるいは、70%以上の密度を有するようにする。
なお、第2の着色層CL2によって為される第2のカラーとしては、第1の着色層CL1によって為されるカラーの近似色となるようにしてもよく、第1の着色層CL1によって為されるカラーと同等の色相、明度、彩度を有するようにするのがよい。具体的には、第2のカラーのマンセル表色系の色相と、第1の着色層CL1によって為されるカラーのマンセル表色系の色相とが、同色、あるいは、20分割での隣2色以内の類似色であり、かつ、第2のカラーのマンセル表色系の明度が、第1の着色層CL1によって為されるカラーのマンセル表色系の明度の0.8倍以上1.2倍以下とし、第2のカラーのマンセル表色系の彩度が、第1の着色層CL1によって為されるカラーのマンセル表色系の彩度の0.8倍以上1.2倍以下となるように、第2の着色層CL2の各インクによる網点群の密度を決定するようにすればよい。
なお、第1の着色層CL1および第2の着色層CL2におけるスクリーン印刷としては、網点の配置密度によってカラー領域CR内の網点群の密度を変化させるものであってもよいし、網点の大きさによってカラー領域CR内における網点群の密度を変化させるものであってもよい。
最後に、本実施形態の遊技機のリール帯58cでは、図6(e)で示されるように、第2の着色層CL2を印刷した後、カラー領域CRと重複しない領域にて遮蔽層SHを印刷により形成する。この遮蔽層SHは、黒や銀などのインクによって構成されて、バックライト装置53cからの光を遮るものとなっており、リール帯58cにおける図柄の意匠の周囲を暗くして引き立たせるものとなっている。
以上のように、本実施形態の遊技機のリール帯58cに施された図柄の意匠について説明をしたが、このような意匠としては、例えば下パネルP1にて適用をしてもよい。下パネルP1としては、上述したような第1の着色層CL1と第2の着色層CL2を有する印刷部材によって構成され、その裏側にてバックライトが収納されて、リール帯58cの場合と同様に、遊技中において点灯状態と消灯状態とが切り替えられるようになっていてもよい。リール帯の裏側に配置されたバックライト装置や、下パネルP1を裏側から点灯するバックライトとしては、遊技中の演出やデモ画面における演出に合わせて、点灯状態や消灯状態が切り替えられるようになっていてよい。
なお、上記の実施形態においては、下地層FDの裏側であって第1の着色層CL1に重複する位置にはブラックのインクによる網点群等が配置されないようになっており、第2の着色層CL2にブラックのインクによる網点群が含まれないようになっているのが好適である。しかしながら、例えば、第2の着色層CL2にて視認性を悪化させない程度にブラックの網点群が含まれるような場合も許容され、例えば、第1の着色層CL1におけるブラックの網点群B1の20%以下(あるいは10%、1%以下)の濃度のブラックの網点群が、第2の着色層CL2に含まれていてもよい。
なお本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。
1 遊技機、R1〜R3 リール、12 スタートレバー、13a〜13c ストップボタン、30 表示器、100A メイン制御基板、100B サブ制御基板、101,191 CPU、P1 下パネル、SB プラスチック基板、58a〜58c リール帯、FG ベタ状のパターン(輪郭)、SH 遮光層、FD 下地層、CR,CR1,CR2 カラー領域、B1,C1,M1,Y1 第1の着色層の網点群、C2,M2,Y2 第2の着色層の網点群。

Claims (1)

  1. 複数のカラー領域を備えた意匠が施された印刷部材を有する遊技機であって
    前記印刷部材は、
    透明基材と、
    前記透明基材の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置にて、プロセスカラーの各色のインクを含んで構成される第1の着色層と、
    前記第1の着色層の裏側に配置される下地層と、
    前記下地層の裏側であって前記複数のカラー領域の各々に対応する位置に、黒色を除くプロセスカラーの各色のインクによりなる第2の着色層と、を有
    前記複数のカラー領域の各々に対応する位置の前記第1の着色層における黒色以外のうち最少となる色成分と同一となる、前記第2の着色層における色成分は、前記第1の着色層における前記最少となる色成分よりも高い濃度となるように形成されるとともに
    前記第2の着色層を構成する各色インクの網点群によって為される第2のカラーは、前記第1の着色層を構成する色インクの網点群によって為される第1のカラーと色相が同一または類似する
    ことを特徴とする遊技機。
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