(第1実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1に示すように、遊技盤YBの前面には、図示しない発射ハンドルの操作によって発射された遊技球を誘導すると共に、ほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール20が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール20によって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路20aが形成されるとともに、誘導レール20の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レール20の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)21が装着されている。表示枠体21の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口21aが形成されており、当該セット口21aに整合して表示枠体21には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示手段としての演出表示装置22が装着されている。演出表示装置22には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置22の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置22の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。
図1において、遊技盤YBの遊技領域H1の(遊技者から見て)左下方には、7セグメント型の第1特別図柄表示手段としての第1特図表示器23aが設けられている。また、遊技盤YBの遊技領域H1の(遊技者から見て)左下方であって、第1特図表示器23aの近傍には、7セグメント型の第2特別図柄表示手段としての第2特図表示器23bが設けられている。第1特図表示器23a及び第2特図表示器23bでは、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。そして、図柄変動ゲームにおいて第1特図表示器23a又は第2特図表示器23bでは、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて特別図柄を表示する。この特別図柄は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下、第1特図表示器23aで行われる図柄変動ゲームを「第1図柄変動ゲーム」と示し、第2特図表示器23bで行われる図柄変動ゲームを「第2図柄変動ゲーム」と示す場合がある。
そして、第1特図表示器23a又は第2特図表示器23bでは、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特別図柄が確定停止表示される。また、演出表示装置22では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾り図柄(以下、飾図と示す場合がある)の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾り図柄がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾り図柄が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。なお、第1特図表示器23aと演出表示装置22では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。同様に、第2特図表示器23bと演出表示装置22では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。その一方、第1特図表示器23aと、第2特図表示器23bでは、並行して図柄変動ゲームが行われることがない。すなわち、第1図柄変動ゲームと第2図柄変動ゲームのうち、どちらか一方のみが実行されるようになっている。
本実施形態において第1特図表示器23aには、複数種類(本実施形態では10種類)の特別図柄の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。なお、本実施形態において、第1特図表示器23aに表示される特別図柄は、第1特別図柄と示し、第2特図表示器23bに表示される特別図柄は、第2特別図柄と示して区別する場合がある。10種類の第1特別図柄は、大当りを認識し得る図柄となる9種類の大当り図柄(大当り表示結果に相当する)と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。なお、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。本実施形態の大当り遊技については後で詳細に説明する。
本実施形態において第2特図表示器23bには、複数種類(本実施形態では10種類)の第2特別図柄の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの第2特別図柄が選択され、その選択された第2特別図柄が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。10種類の第2特別図柄は、大当りを認識し得る図柄となる9種類の大当り図柄(大当り表示結果に相当する)と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。
また、本実施形態において演出表示装置22には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字が飾図として表示されるようになっている。そして、本実施形態においては、第1特図表示器23a及び第2特図表示器23bに比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾り図柄は特別図柄に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、演出表示装置22に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。演出表示装置22に停止表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当り遊技が付与される大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾り図柄による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、演出表示装置22に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、原則として、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。
また、本実施形態において、演出表示装置22における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾り図柄が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾り図柄が変動を開始すると)、演出表示装置22において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾り図柄が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾り図柄が同一種類となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾り図柄が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾り図柄を停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾り図柄を停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾り図柄を停止表示させる中列が第3停止表示列となる。
また、演出表示装置22には、第1特図表示器23a及び第2特図表示器23bの表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、第1特図表示器23a又は第2特図表示器23bに表示される特別図柄と、演出表示装置22に表示される飾り図柄による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特別図柄と飾り図柄による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、第1特図表示器23a又は第2特図表示器23bに大当り図柄が確定停止表示される場合には、原則として演出表示装置22にも[222]や[444]などの大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、第1特図表示器23a又は第2特図表示器23bにはずれ図柄が停止表示される場合には、演出表示装置22にも[121]や[345]などのはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾り図柄の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾り図柄による図柄組み合わせの中から1つの飾り図柄による図柄組み合わせが選択されるようになっている。以上のように、本実施形態の演出表示装置22では、第1図柄変動ゲーム及び第2図柄変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、遊技盤YBの(遊技者から見て、すなわち、正面視)左下方には、第1特図表示器23aに隣接するように、2つのLEDから構成される普通図柄表示器24が配設されている。この普通図柄表示器24では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普通図柄を導出する普通図柄による図柄組み合わせゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われるようになっている。本実施形態では、普通図柄を2つのLEDの発光態様にて3種類示しており、具体的には、2つのLEDが共に点灯する、上側LEDだけが点灯する、下側LEDだけが点灯することにより、複数種類の普通図柄を示している。なお、以下では、説明の都合上、2つのLEDが共に点灯することにより示す普通図柄を普通図柄「0」とし、上側LEDだけが点灯することにより示す普通図柄を普通図柄「1」とし、下側LEDだけが点灯することにより示す普通図柄を普通図柄「2」とする。
遊技者は、普図ゲームで最終的に表示された図柄組み合わせ(普図ゲームで導出された表示結果)から普通当り又ははずれを認識できる。普通図柄表示器24に表示された普図が「1」「2」の場合には、普通当りを認識できる。この普通当りを認識できる普通図柄が普通当りの表示結果となる。普通当りの表示結果が表示された場合、遊技者には、普図当り遊技が付与される。また、普通図柄表示器24に表示された普図が「0」である場合には、その普通図柄からはずれを認識できる。このはずれを認識できる普通図柄がはずれの表示結果となる。
また、図1に示すように、表示枠体21の(遊技者から見て)正面視下方であって、遊技盤YBの左右方向略中央には、常時遊技球が入球可能な第1始動用入球口を有する第1始動手段としての第1始動入賞口25が配設されている。第1始動入賞口25の奥方には、入球した遊技球を検知する第1始動口センサSE1(図2に示す)が設けられている。第1始動入賞口25は、遊技球の入球を契機に、第1図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、第1始動入賞口25の下方には、遊技球が入球可能な第2始動用入球口と、普通電動役物ソレノイドSOL2(図2に示す)の作動により開閉動作を行う開閉手段としての開閉羽根(普通電動役物)26aとを備えた第2始動手段としての第2始動入賞口26が配設されている。図1では、開状態とされた開閉羽根26aを示す。この第2始動入賞口26の奥方には、入球した遊技球を検知する第2始動口センサSE2(図2に示す)が設けられている。第2始動入賞口26は、遊技球の入球を契機に、第2図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。第2始動入賞口26の第2始動用入球口は、常には開閉羽根26aが閉状態とされて閉鎖されている。第2始動用入球口が閉鎖されている状態において第2始動入賞口26は、入球不能な状態(入球が規制された状態)とされる。そして、第2始動用入球口は、予め定めた開放条件が成立すると、開閉羽根26aが閉状態から開状態に作動することにより、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開放される。第2始動用入球口が開放されている状態において第2始動入賞口26は、入球可能な状態(入球が許容された状態)とされる。
そして、図1に示すように、表示枠体21の左側及び左下側に配置される複数の遊技釘は、表示枠体21の左側に発射された遊技球の少なくとも一部を第1始動入賞口25に誘導するように整列して配置されている。すなわち、第1始動入賞口25は、表示枠体21(演出表示装置22)の正面視左側(遊技者から見て左側)を通過する遊技球の流路上に配置されている。なお、表示枠体21の正面視左側を通過する遊技球は、すべてが第1始動入賞口25へ誘導されるわけではない。すなわち、左下側において整列している遊技釘の間には、遊技球の直径よりも大きな隙間がいくつか形成されており、表示枠体21の正面視左側を通過する遊技球の多くが左側から中央に誘導される際に、その隙間から第1始動入賞口25に近づくことなく、下方に落下するようになっている。なお、第2始動入賞口26は、第1始動入賞口25の直下に存在することから、表示枠体21の正面視左側を通過する遊技球は、第2始動入賞口26が開放している場合、第2始動入賞口26に入賞可能となっている。
一方、表示枠体21の右下側に配置される複数の遊技釘は、表示枠体21の右側に発射された遊技球の少なくとも一部を第2始動入賞口26に誘導するように整列して配置されている。すなわち、第2始動入賞口26は、表示枠体21(演出表示装置22)の正面視右側(遊技者から見て右側)を通過する遊技球の流路上に配置されている。なお、右下側において整列している遊技釘の間の一部は、遊技球の直径よりも大きな隙間となっているため、表示枠体21の正面視右側を通過する遊技球のすべてが第2始動入賞口26へ誘導されるわけではない。しかしながら、右下側において整列している遊技釘の間の一部に形成された遊技球の直径よりも大きな隙間は、左下側において整列している遊技釘の間の一部に形成された遊技球の直径よりも大きな隙間の数よりも少なくなっている。このため、第2始動入賞口26が開放している場合、表示枠体21の正面視右側を通過する遊技球は、左側を通過する遊技球と比較して、その多くが遊技釘間の隙間から落下することなく、第2始動入賞口26へ誘導されることとなっている。
なお、第2始動入賞口26は、第1始動入賞口25の直下に存在するが、遊技球は遊技釘と衝突して跳ね上がることがあるため、表示枠体21の正面視右側を通過する遊技球の一部は、たまに第1始動入賞口25に入賞する場合がある。また、本実施形態の第1始動入賞口25及び第2始動入賞口26は、遊技球の入球を契機に、3球の賞球を払い出させるようになっている。
また、図1に示すように、(遊技者から見て)第2始動入賞口26の下方には、大入賞口ソレノイドSOL1(図2に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉27aを備えた大入賞口装置27(入賞手段)が配設されている。大入賞口装置27の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSE3が設けられている。そして、大当り遊技が生起されると、大入賞口扉27aの開動作によって大入賞口装置27が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態の大入賞口装置27は、遊技球の入球を契機に、15球の賞球を払い出させるようになっている。
この大入賞口装置27の周辺の遊技釘は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口26の近傍へ誘導されてきて、第1始動入賞口25及び第2始動入賞口26に入賞されなかった遊技球の一部を大入賞口装置27へ誘導するように配置されている。また、表示枠体21の右下側であって、整列している遊技釘のさらに下方、且つ、大入賞口装置27の右上方には、遊技球を大入賞口装置27へ誘導する誘導部材19が配置されている。この誘導部材19は、左右方向に伸びるように板状に形成されており、落下してきた遊技球を受け止めて中央方向(大入賞口27方向)へ誘導するようになっている。なお、表示枠体21の左下側には、誘導部材19が存在せず、遊技釘がそれぞれ離れて配置されているため、大入賞口装置27が開放されている場合、表示枠体21の正面視右側を通過する遊技球の方が、左側を通過する遊技球と比較して大入賞口装置27に入賞しやすく構成されている。
また、図1に示すように、第1特図表示器23aの下部には、第1保留表示器Raが配設されている。第1保留表示器Raは、第1始動入賞口25に入球し、第1始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された第1始動保留球の記憶数(以下、「第1特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第1保留表示器Raの表示内容によって保留されている第1図柄変動ゲームの回数が報知される。第1特図始動保留記憶数は、第1始動入賞口25へ遊技球が入球すると1加算(+1)され、第1図柄変動ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、第1図柄変動ゲーム(又は第2図柄変動ゲーム)中に第1始動入賞口25へ遊技球が入球すると第1特図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、第1保留表示器Raは、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、1個の発光手段が点灯している場合には1回の第1図柄変動ゲームが保留中であることを報知している。従って、遊技者は、第1保留表示器Raの表示内容を見て、保留されている第1図柄変動ゲームの回数が減ったときには、現在第1図柄変動ゲームが実行されていることを認識することができる。
また、図1に示すように、第1特図表示器23aの下部には、第2保留表示器Rbが配設されている。第2保留表示器Rbは、第2始動入賞口26に入球し、第2始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された第2始動保留球の記憶数(以下、「第2特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第2保留表示器Rbの表示内容によって保留されている第2図柄変動ゲームの回数が報知される。第2特図始動保留記憶数は、第2始動入賞口26へ遊技球が入球すると1加算(+1)され、第2図柄変動ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、第2図柄変動ゲーム(又は第1図柄変動ゲーム)中に第2始動入賞口26へ遊技球が入球すると第2特図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。そして、第2保留表示器Rbは、複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、2個の発光手段が点灯している場合には2回の第2図柄変動ゲームが保留中であることを報知している。従って、遊技者は、第2保留表示器Rbの表示内容を見て、保留されている第2図柄変動ゲームの回数が減ったときには、現在第2図柄変動ゲームが実行されていることを認識することができる。
また、表示枠体21の左側には、普通図柄始動手段としての第1作動ゲート28が配設されている。この第1作動ゲート28周辺の遊技釘は、表示枠体21の左側を通過する遊技球の一部を第1作動ゲート28へ誘導するように配置されている。すなわち、第1作動ゲート28は、表示枠体21(演出表示装置22)の正面視左側(遊技者から見て左側)を通過する遊技球の流路上に配置されている。このため、表示枠体21の左側へ発射された遊技球の一部は、第1作動ゲート28へ誘導されるようになっている。なお、第1作動ゲート28を通過した遊技球の少なくとも一部は、遊技釘により第1始動入賞口25又は大入賞口装置27へ誘導されるようになっている。
また、表示枠体21の右下方には、普通図柄始動手段としての第2作動ゲート29が配設されている。この第2作動ゲート29周辺の遊技釘は、表示枠体21の右側を通過する遊技球の一部を第2作動ゲート29へ誘導するように配置されている。すなわち、第2作動ゲート29は、表示枠体21(演出表示装置22)の正面視右側(遊技者から見て右側)を通過する遊技球の流路上に配置されている。このため、表示枠体21の右側へ発射された遊技球の一部は、第2作動ゲート29へ誘導されるようになっている。なお、第2作動ゲート29を通過した遊技球の少なくとも一部は、遊技釘及び誘導部材19により大入賞口装置27へ誘導されるようになっている。
そして、第1作動ゲート28及び第2作動ゲート29の奥方には、入賞(通過)した遊技球を検知するゲートセンサSE4(図2に示す)がそれぞれ設けられている。第1作動ゲート28及び第2作動ゲート29は、遊技球の入賞検知(通過検知)を契機に、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、第2始動入賞口26を開状態とするか否か(第2始動入賞口26に遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果を導出するために行われる演出である。第2始動入賞口26は、開閉羽根26aにより常には入り口が閉鎖された閉状態となっており、この閉状態では遊技球を入賞させることができない。その一方で、第2始動入賞口26は、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26aが開放されることにより第2始動入賞口26が開状態となり、遊技球を入賞させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26aの開放によって第2始動入賞口26に遊技球を入賞させることができるため、遊技者は、第2図柄変動ゲームの始動条件と賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、第1始動入賞口25へは常に同じ条件で遊技球を入賞させることができるようになっている。
また、図1に示すように、普通図柄表示器24の上部には、普通図柄保留表示器Rcが配設されている。普通図柄保留表示器Rcは、第1作動ゲート28又は第2作動ゲート29を遊技球が通過し、始動保留球となって機内部(RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「普図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、普通図柄保留表示器Rcの表示内容によって保留されている普図ゲームの回数が報知される。普図始動保留記憶数は、第1作動ゲート28又は第2作動ゲート29を遊技球が通過すると1加算(+1)され、普図ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、普図ゲーム中に第1作動ゲート28又は第2作動ゲート29を遊技球が通過すると普図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(大入賞口装置27よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口が形成されている。アウト球口13を通過した遊技球は、パチンコ遊技機の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。なお、遊技盤YB上に設置される表示枠体21、第1作動ゲート28、第2作動ゲート29、第1始動入賞口25、第2始動入賞口26、遊技釘、アウト球口13、大入賞口装置27等が、遊技盤YB上に設置される各種構成部材となっている。
また、本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として変動時間短縮(以下、「時短」と示す)状態を付与する時短機能を備えている。時短状態が付与されると、開閉羽根26aを開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの当り確率が通常確率から高確率に変動するようなっている。この時短状態において、開閉羽根26aは、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態(非時短状態)である場合とは異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。
すなわち、通常状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26aが1回開放し、開放してから300ms又は5000ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方で、時短状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26aが3回開放するとともに、1回の開放において開放してから1800msが経過するまで開放状態を維持するようになっている。つまり、開閉羽根26aは、時短状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。
なお、開放してから規定時間経過する前であっても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26aは閉鎖するようになっている。同様に、所定回数開放していなくても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26aは閉鎖するようになっている。また、時短状態は、予め定めた回数(本実施形態では100回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。本実施形態では、大当り遊技終了後、時短状態が付与されるようになっている。
次に、本実施形態のパチンコ機に規定する大当り遊技について、詳しく説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて第1特図表示器23a又は第2特図表示器23bに大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口装置27(の大入賞口扉27a)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では15ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口装置27の大入賞口扉27aの開閉が所定回数行われるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置27は、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。
次に、パチンコ機の制御構成について図2に基づき説明する。
パチンコ機の機裏側には、パチンコ機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、表示制御基板31が装着されている。表示制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置22の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。
以下、主制御基板30及び表示制御基板31について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。該メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aには、第1始動口センサSE1と、第2始動口センサSE2と、カウントスイッチSE3等が接続されている。また、メインCPU30aには、第1特図表示器23aと、第2特図表示器23bと、第1保留表示器Raと、第2保留表示器Rbと、普通図柄保留表示器Rcが接続されている。また、メインCPU30aには、大入賞口ソレノイドSOL1と、普通電動役物ソレノイドSOL2が接続されている。また、メインCPU30aは、普通図柄表示器24と、ゲートセンサSE4が接続されている。また、メインCPU30aは、大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ROM30bには、パチンコ機全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特別図柄が変動開始してから特別図柄が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。変動パターンには、大当り遊技が決定された際に選択される大当り演出用の変動パターンがある。また、変動パターンには、大当り抽選に当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用の変動パターンがある。
また、ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。また、RAM30cには、大当り決定時に大当り図柄となる特別図柄の種類を決定する際に用いる特図振分乱数が記憶されている。
また、RAM30cには、パチンコ機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。例えば、RAM30cには、第1図柄変動ゲーム又は第2図柄変動ゲームのいずれの図柄変動ゲームを実行させることを示す特別図柄変動処理フラグが記憶されており、当該特別図柄変動処理フラグに、[0]が設定されている場合、第1図柄変動ゲームを行うことを示す。一方、当該特別図柄変動処理フラグに、[1]が設定されている場合、第2図柄変動ゲームを行うことを示す。
また、RAM30cには、普通当り判定時に使用する普通当り判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、普通当り判定用乱数は、第1作動ゲート28又は第2作動ゲート29を遊技球が通過したことを契機に取得するようになっている。また、ROM30bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数の取り得る数値(0〜240までの全241通りの整数)の中から定められている。なお、普通当り判定値は、時短状態が付与されているか否かでその数が異なっており、時短状態が付与されている時の普通当り判定値の数(本実施形態では240個)は、通常状態時の普通当り判定値の数(本実施形態では50個)よりも多く設定されている。
次に、図2に基づき表示制御基板31について説明する。
表示制御基板31には、サブCPU31aが備えられている。該サブCPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。また、表示制御基板31(サブCPU31a)には、演出表示装置22が接続されている。ROM31bには、演出表示装置22の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、ROM31bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、RAM31cには、パチンコ機の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
次に、メインCPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。最初に、特別図柄入力処理を図3に従って説明する。
メインCPU30aは、第1始動入賞口25に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS1)。すなわち、ステップS1においてメインCPU30aは、第1始動口センサSE1が遊技球を検知した時に出力する第1検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS1の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、ステップS5へ移行する。ステップS1の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている第1特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2の判定結果が否定(第1特図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、ステップS5へ移行する。
ステップS2の判定結果が肯定(第1特図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数を+1(1加算)し、第1特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS3)。続いて、メインCPU30aは、大当り判定用乱数の値と、特図振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を第1特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS4)。
次に、メインCPU30aは、第2始動入賞口26に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、ステップS5においてメインCPU30aは、第2始動口センサSE2が遊技球を検知した時に出力する第2検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS5の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。ステップS5の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている第2特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定結果が否定(第2特図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
ステップS6の判定結果が肯定(第2特図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数を+1(1加算)し、第2特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS7)。続いて、メインCPU30aは、大当り判定用乱数の値と、特図振分乱数の値をRAM30cから読み出して得し、該値を第2特図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS8)。その後、メインCPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について図4〜図5に基づき説明する。メインCPU30aは、特別図柄開始処理を所定周期毎(例えば、4ms毎)に実行するようになっている。
メインCPU30aは、まず、図柄(特図及び飾図)が変動表示中であるか否か、及び大当り遊技中であるか否か判定する(ステップS11)。ステップS11の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合(図柄変動中でも、大当り遊技中でもない場合)、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS12)、第2特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS13)。
ステップS13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS14)、第1特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合(第1特図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第1図柄変動ゲームを実行することを示す値[0]を設定する(ステップS16)。次に、メインCPU30aは、第1特図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS17)、当該第1特図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている大当り判定用乱数や特図振分乱数の値を取得する(ステップS18)。
次に、メインCPU30aは、図5に示すように、取得した大当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS19)。ステップS19の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS20)。そして、メインCPU30aは、取得した特図振分乱数の値に基づき、第1特別図柄による大当り図柄の中から第1特図表示器23aにて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS21)。その後、メインCPU30aは、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から、1つの大当り演出用の変動パターンを決定する(ステップS22)。変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、表示制御基板31(サブCPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS23)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。同時に、メインCPU30aは、特別図柄を変動開始させるように第1特図表示器23aの表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器23aの表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS19の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器23aにて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS24)。次に、メインCPU30aは、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から、1つのはずれ演出用の変動パターンを決定する(ステップS25)。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS23の処理に移行し、表示制御基板31(サブCPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器23aの表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS13の判定結果が肯定の場合(第2特図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、図4に示すように、RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第2図柄変動ゲームを実行することを示す値[1]を設定する(ステップS26)。次に、メインCPU30aは、第2特図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS27)、当該第2特図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている大当り判定用乱数や特図振分乱数の値を取得する(ステップS28)。
次に、メインCPU30aは、図5に示すように、取得した当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS29)。ステップS29の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS30)。そして、メインCPU30aは、取得した特図振分乱数の値に基づき、第2特別図柄による大当り図柄の中から第2特図表示器23bにて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS31)。
ステップS31の処理後、メインCPU30aは、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から、1つの大当り演出用の変動パターンを決定する(ステップS32)。変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、表示制御基板31(サブCPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS33)。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力する。同時に、メインCPU30aは、特別図柄を変動開始させるように第2特図表示器23bの表示内容を制御する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、メインCPU30aは、最終停止図柄を指定するための特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器23bの表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS29の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、はずれ図柄を第2特図表示器23bにて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS34)。次に、メインCPU30aは、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から、1つのはずれ演出用の変動パターンを決定する(ステップS35)。そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、ステップS33の処理に移行し、表示制御基板31(サブCPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する。その後、メインCPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。なお、特別図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示器23bの表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
このような特別図柄開始処理を実行することにより、第1特図始動保留記憶数と、第2特図始動保留記憶数とがいずれも記憶されているとき、メインCPU30aは、第2図柄変動ゲームを優先的に実行する。そして、第2始動入賞口26は、時短状態が付与されているとき、開閉羽根26aが開状態となるので、遊技球が入賞可能となり、且つ、入賞しやすくなっているので、結果的に時短状態においては第2図柄変動ゲームが連続して実行されやすくなっている。
また、表示枠体21の右側を通過する遊技球は、遊技釘の配置により左側を通過するよりも第2始動入賞口26に入賞する確率が高くなっている。このため、遊技者は、時短状態となった場合には、通常、効率よく第2始動入賞口26に遊技球を入賞させるために、表示枠体21の右側を通過するように遊技球を発射させることとなる。また、表示枠体21の右側を通過する遊技球は、誘導部材19により左側を通過するよりも大入賞口装置27に入賞する確率が高くなっている。このため、遊技者は、大当り遊技中、効率よく大入賞口装置27に遊技球を入賞させるために、通常、表示枠体21の右側を通過するように遊技球を発射させることとなる。
そして、通常状態では、普図ゲームの当選確率が低くなっていると共に、普図ゲームの変動時間が長くなっているために、普図当たり遊技が当たりにくくなっている。また、通常状態では、時短状態と比較して普図当たり遊技時における第2始動入賞口26の合計開放時間が短くなっている。このため、時短状態が付与されていない場合と比較して、第2始動入賞口26に狙って入賞させることは困難となっている。
そして、表示枠体21の左側及び左下側の遊技釘は、表示枠体21の左側を通過する遊技球を、第1始動入賞口25へ遊技球を誘導するように配列されている。また、第1始動入賞口25は、第2始動入賞口26の直上に存在するため、仮に第2始動入賞口26が開放した場合には、第1始動入賞口25の近傍に誘導されつつ、入賞しなかった遊技球が入賞する可能性が高くなっている。その一方、表示枠体21の右下側の遊技釘は、表示枠体21の右側を通過する遊技球を、第2始動入賞口26へ遊技球を高確率で誘導するように配列されている一方で、第1始動入賞口25は、第2始動入賞口26の直上に存在するため、第2始動入賞口26に誘導されてきた遊技球は、第1始動入賞口25に入賞しにくい。
以上により、時短状態が付与されていない場合、遊技者は、通常、表示枠体21の左側に遊技球を発射させ、表示枠体21の左側の流路上に配置されている第1始動入賞口25に入賞させ、第1図柄変動ゲームを実行させることとなる。
そして、メインCPU30aは、大当りを決定した場合(大当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、大当り遊技の制御を開始し、大入賞口装置27の開放制御を行うと共に、表示制御基板31(サブCPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
具体的には、メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力する。次に、メインCPU30aは、オープニング演出が経過すると、各ラウンド遊技を実行させる。すなわち、メインCPU30aは、ラウンドコマンドを出力すると共に、大入賞口装置27の大入賞口扉27aを開閉させる。そして、メインCPU30aは、最終ラウンドまでのラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力する。その後、メインCPU30aは、大当り遊技を終了させる。なお、大当り遊技終了後、メインCPU30aは、100回の図柄変動ゲームが実行される、又は100回の図柄変動ゲームが実行される前に次の大当り遊技が付与されるまで時短状態を付与する。
また、本実施形態のメインCPU30aは、第1特図保留記憶数が増減するたびに、第1特図保留記憶数を指示する第1保留コマンドを表示制御基板31に出力するようになっている。すなわち、メインCPU30aは、第1始動入賞口25に遊技球が入賞検知され、第1特図保留記憶数が1増加する度に、又は第1図柄変動ゲームが実行される度に、第1保留コマンドを出力する。また、メインCPU30aは、第2特図保留記憶数が増減するたびに、第2特図保留記憶数を指示する第2保留コマンドを表示制御基板31に出力するようになっている。すなわち、メインCPU30aは、第2始動入賞口26に遊技球が入賞検知され、第2特図保留記憶数が1増加する度に、又は第2図柄変動ゲームが実行される度に、第2保留コマンドを出力する。
次に、普通図柄入力処理を図6に従って説明する。
メインCPU30aは、遊技球が第1作動ゲート28又は第2作動ゲート29を通過したか否かを判定する(ステップS61)。すなわち、ステップS61においてメインCPU30aは、ゲートセンサSE4が遊技球を検知した時に出力する第4検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS61の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。ステップS61の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶されている普図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS62)。ステップS62の判定結果が否定(普図始動保留記憶数=4)の場合、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
ステップS62の判定結果が肯定(普図始動保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数を+1(1加算)し、普図始動保留記憶数を書き換える(ステップS63)。続いて、メインCPU30aは、普通当り判定用乱数の値及び普図振分乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、該値を普図始動保留記憶数に対応付けられたRAM30cの所定の記憶領域に設定する(ステップS64)。その後、メインCPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について図7に基づき説明する。メインCPU30aは、普通図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
メインCPU30aは、まず、普図が変動表示中であるか否か及び普図当り遊技中であるか否か判定する(ステップS71)。ステップS71の判定結果が肯定の場合(普図ゲーム中である又は普図当り遊技中である場合)、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS71の判定結果が否定の場合(普図ゲーム中でなく、普図当り遊技中でない場合)、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数を読み出し(ステップS72)、普図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS73)。
ステップS73の判定結果が否定の場合(普図始動保留記憶数=0の場合)、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS73の判定結果が肯定の場合(普図始動保留記憶数>0の場合)、メインCPU30aは、普図始動保留記憶数の数を「1」減算(−1)し(ステップS74)、当該普図始動保留記憶数に対応付けられてRAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数の値を取得する(ステップS75)。
次に、メインCPU30aは、取得した普通当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かを判定して普通当り判定を行う(ステップS76)。なお、本実施形態において、普通当り判定値は、時短状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。そして、通常状態の時(時短状態が付与されていない時)及び大当り遊技中の時、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、50/241としており、時短状態が付与されている時、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、240/241としている。
ステップS76の判定結果が肯定の場合(普通当りの場合)、メインCPU30aは、普通図柄表示器24にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄の当り図柄[1][2]の中から決定する(ステップS77)。なお、メインCPU30aは、ステップS77において、取得した普図振分乱数の値に基づき、遊技者に有利な当り図柄[2](第2普通図柄)を6/11の確率で決定し、当り図柄[2]よりも不利な当り図柄[1](第1普通図柄)を5/11の確率で決定するようになっている。一方、ステップS76の判定結果が否定の場合(はずれの場合)、メインCPU30aは、普通図柄表示器24にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄のはずれ図柄[0]に決定する(ステップS78)。
その後、メインCPU30aは、複数種類の普図変動パターンの中から普図変動パターンを決定する(ステップS79)。普図変動パターンは、時短状態が付与されていない通常状態時又は大当り遊技中に決定される通常状態時用の普図変動パターンと、時短状態が付与されているときに決定される時短状態時用の普図変動パターンに分類される。さらに、本実施形態における通常状態時用の普図変動パターンは、変動時間の異なる3種類のパターンが設けられている。具体的には、変動時間が1番短い3000msの第1普図変動パターンと、当該第1普図変動パターンの変動時間よりも長い6000msの第2普図変動パターンと、当該第2普図変動パターンの変動時間よりも長い9000msの第3普図変動パターンと、が設けられている。一方、本実施形態における時短状態時用の普図変動パターンは、1種類であり、その変動時間は、第1普図変動パターンの変動時間よりも短い時間(1000ms)が設定されている第4普図変動パターンである。
そして、メインCPU30aは、ステップS79で、時短状態が付与されている場合には、第4普図変動パターンを決定し、時短状態が付与されていない場合には、第1普図変動パターン、第2普図変動パターン又は第3普図変動パターンのいずれかを決定する。なお、メインCPU30aは、時短状態が付与されていない場合、第1普図変動パターンを34/101の確率で決定し、第2普図変動パターンを34/101の確率で決定し、第3普図変動パターンを33/101の確率で決定するようになっている。普図変動パターン及び最終停止図柄を決定したメインCPU30aは、普図ゲームに関する各種処理を実行する(ステップS80)。具体的に言えば、メインCPU30aは、普通図柄を変動開始させるように普通図柄表示器24の表示内容を制御する。また、メインCPU30aは、普通図柄を通知する普通図柄指定コマンド及び普図ゲームの開始及び普図ゲームの時間を指示する普図変動パターンを表示制御基板31に出力する。また、同時に、メインCPU30aは、普図変動ゲームの変動時間の計測を開始する。そして、メインCPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。その後、普通図柄開始処理とは別の処理で、メインCPU30aは、決定した普図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように普通図柄表示器24の表示内容を制御する。
そして、メインCPU30aは、普通当りを決定した場合、決定した普図変動パターンに基づく普図ゲームの終了後、普図当り遊技に関する制御を実行する。メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、時短状態が付与されている場合には、開閉羽根26aを3回開放させるとともに、各回の開放において開放してから1800msが経過するまで開放状態を維持するよう普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
一方、メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、時短状態が付与されていない場合であって、普通図柄による当り図柄が[1]である場合には、開閉羽根26aを1回開放させ、開放してから300ms経過するまで開放状態を維持するように普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。また、メインCPU30aは、普図ゲームが終了したとき、時短状態が付与されていない場合であって、普通図柄による当り図柄が[2]である場合には、開閉羽根26aを1回開放させ、開放してから5000ms経過するまで開放状態を維持するように普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
なお、メインCPU30aは、開放してから規定時間経過する前であっても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26aを閉鎖させるように制御する。同様に、メインCPU30aは、所定回数開放していなくても、入球上限個数(例えば、10球)の遊技球が入球したときには、開閉羽根26aを閉鎖させるように制御する。
以上のように、時短状態が付与されていない場合、普図ゲームの普図変動パターンは、演出時間が異なる複数種類(3種類)の中から決定される。このため、時短状態が付与されていない場合、遊技者は、普図ゲームの演出時間を予測することができず、いつ普図ゲームが終了するかを認識することができない。このため、通常、普図当り遊技の開始(すなわち、開閉羽根26aの開放時)を狙って遊技球を発射することが困難となる。さらには、第2始動入賞口26へ入賞させるために表示枠体21の右側に発射させる場合、第1始動入賞口25へ入賞させにくくなっている。従って、時短状態が付与されていないときには、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞するように表示枠体21の左側を通る流路へ遊技球を発射させることができる。
その一方で、時短状態が付与されているときには、普図当り遊技時の開閉羽根26aの合計開放時間が長くなっており、また、開閉羽根26aが開放しているときには、開閉羽根26aの働きより開閉羽根26aが備えられていない第1始動入賞口25よりも遊技球を入賞させやすい。このため、時短状態が付与されているときには、第2始動入賞口26への遊技球の入賞確率が高い、表示枠体21の右側を通る流路へ遊技球を発射させることができる。このように時短状態が付与されているか否かによって遊技球を発射する方向や、付与される大当り遊技の種類を変化させることができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、表示制御基板31における処理について説明する。サブCPU31aは、メインCPU30aから制御コマンドを入力すると、表示制御プログラムに基づき、入力した制御コマンドに応じた制御を行う。具体的には、サブCPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに基づき、飾り図柄を変動表示させて図柄組み合わせゲームを開始させるように演出表示装置22の表示内容を制御する。そして、サブCPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄及び変動パターンに基づき、飾り図柄による図柄組み合わせを特定して演出表示装置22に確定停止表示させるように演出表示装置22の表示内容を制御する。この制御により、演出表示装置22では図柄変動ゲームが行われる。
また、サブCPU31aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出を実行させるように演出表示装置22の表示内容を制御する。また、サブCPU31aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出を実行させるように演出表示装置22の表示内容を制御する。また、サブCPU31aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出を実行させるように演出表示装置22の表示内容を制御する。これにより、演出表示装置22では、オープニング演出、ラウンド演出、エンディング演出がそれぞれ実行される。
また、サブCPU31aは、第1保留コマンドを入力すると、第1保留コマンドにより指定された第1特図保留記憶数をRAM31cに記憶する。また、サブCPU31aは、第2保留コマンド入力すると、第2保留コマンドにより指定された第2特図保留記憶数をRAM31cに記憶する。
そして、本実施形態では、時短状態が付与されていないとき、確定停止表示される普通当り図柄の種類によって開閉羽根26aの開閉パターンが異なる。すなわち、第2始動入賞口26へ遊技球が入賞することがほとんど期待できないほど極端に短い時間(300ms)だけ、開閉羽根26aが開放されるパターンと、300msより長い時間であって、第2始動入賞口26へ遊技球が入賞することが期待できるくらいの長さ時間(5000ms)だけ、開放されるパターンが用意されている。このため、開閉羽根26aが開放する時間が長い開閉パターンが選択されたときに、第2始動入賞口26を狙って表示枠体21の右側を通る流路に遊技球を発射させたとき、左側を通る流路に遊技球を発射させたときと比較して、高確率で第2始動入賞口26へ遊技球を入賞させることができるようになっている。
そこで、本実施形態では、開閉羽根26aが開放する時間が長い開閉パターンに基づく普通当り遊技が付与される場合、開閉羽根26aの開放を報知する開放報知演出を実行させるようになっている。以下、開放報知演出を実行させるための報知演出処理について図8に基づき説明する。
サブCPU31aは、普図変動パターン及び普通図柄指定コマンドを入力すると、通常状態であるか否かについて判定する(ステップS101)。この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。一方、ステップS101の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、入力した普通図柄指定コマンドにより指定される図柄が、通常状態において、開閉羽根26aが開放する時間が長い普通当り遊技が付与されることを示す当り図柄[2]であるか否かを判定する(ステップS102)。この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。
一方、ステップS102の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、第1保留コマンドに基づきRAM31cに記憶された第1特図保留記憶数が、予め決められた第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS103)。なお、第1閾値は、第1特図保留記憶数の上限値「4」よりも小さい値で、第1特図保留記憶数が取り得る値「0〜4」の中から設定されるようになっており、本実施形態の第1閾値は、「3」となっている。
この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。一方、ステップS103の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、普通図柄変動ゲームが終了する前に、開放報知演出を実行させる(ステップS104)。本実施形態では、普通図柄変動ゲームが終了する2秒前から終了するまでの間、「まもなく開放開始!」という文字列を演出表示装置22に表示させて開放報知演出を実行させる。なお、普通図柄変動ゲームが終了する2秒前から終了するまでの間は、入力した普図変動パターンに基づき特定するようになっている。
また、サブCPU31aは、開放報知演出と共に、表示枠体21の右側に遊技球を発射させることを指示する指示演出を実行させる(ステップS104)。本実施形態では、普通図柄変動ゲームが終了する2秒前から終了するまでの間、演出表示装置22の右側を指し示す矢印と共に「右を狙え!」という文字列を演出表示装置22に表示させて指示演出を実行させる。
このように、開閉羽根26aが開放する2秒前から開放する迄の間に、開放報知演出が実行されることにより、遊技者は、開閉羽根26aが開放するタイミングを知ることができる。さらに、指示演出により表示枠体21の右側を通過するように遊技球を発射させることを認識することができる。
本実施形態では、表示枠体21の左側、右側のいずれを狙って遊技球を発射させても、第2始動入賞口26に入賞させることが可能となっているため、開閉羽根26aが開放される場合であっても、第1始動入賞口25に遊技球を積極的に入賞させたいならば、右側を狙う必要は必ずしも無い。しかしながら、第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値以上である場合には、第1始動入賞口25にいくら遊技球を入賞させたとしても、第1特図保留記憶数は、上限値よりも多くならないため、この場合には、表示枠体21の右側に遊技球を通過させて、第2始動入賞口26への遊技球の入賞確率を高めた方がよいといえる。そこで、第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値以上である場合に限り、開放報知演出及び指示演出を実行させるようにして、普図ゲームの状況、及び第1特図保留記憶数の状況が分かっていない遊技者が不利とならないようにした。
なお、本実施形態では、第1特図保留記憶数が、第1閾値より小さい値である場合には、遊技釘の状態などによりいずれを狙った方が遊技者にとって有利か不明である。逆に言えば、どちらに打っても明らかに不利となるとは言えない。このため、この場合には、開放報知演出及び指示演出を実行させないようになっており、遊技者の判断に任せるようにしている。
以上により、本実施形態では、普通図柄表示器24が、普図ゲームを表示する普通図柄表示手段となる。また、第1作動ゲート28及び第2作動ゲート29が、普図ゲームの始動条件を付与する普通図柄始動手段となる。また、主制御基板30のRAM30cが、第1特図始動保留記憶数(第1始動保留球)及び第2特図始動保留記憶数(第2始動保留球)を記憶する保留記憶手段となる。また、メインCPU30aが、普図ゲームを実行させる普通図柄制御手段となる。また、メインCPU30aが、普通当り判定手段となる。また、メインCPU30aが、普通当り遊技付与手段となる。また、メインCPU30aが、開閉羽根26a(開閉機構)を開放させる開閉制御手段となる。また、メインCPU30aが、大当り判定を行う大当り判定手段となる。また、サブCPU31aが、演出制御手段となる。また、サブCPU31aが、予告制御手段となる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)第1特図保留記憶数が上限値である場合には、それ以上、第1始動入賞口25に遊技球を入賞させても第1特図保留記憶数が増えることが無く、無駄となってしまう。そこで、サブCPU31aは、普通当り遊技が付与される場合であって、第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値(本実施形態では「3」)以上の場合、第2始動入賞口26の開放を報知する開放報知演出と、表示枠体21の右側を遊技球が通過するように遊技球を発射させることを指示する指示演出を実行させるようにした。すなわち、第1特図保留記憶数の状況から、第1始動入賞口25の入賞確率を低めても、第2始動入賞口26の入賞確率を高めた方が遊技者にとって有利と言える場合に、前記開放報知演出と、指示演出を実行させた。これにより、効率的に遊技を行うために、いつ第2始動入賞口26を狙えばよいのかについて容易に認識できることができる。また、第2始動入賞口26への遊技球の入賞率を高くするためには、どちらの方向に打てばよいかについて指示がされるため、遊技者にとってもどのように操作すればよいのかについて容易に理解できる。従って、遊技の仕方を的確なタイミングで案内し、初心者にも容易に遊技を楽しめる。
(2)本実施形態では、遊技球の第2始動入賞口26への入賞が期待できるほど、開閉羽根26aの開放時間が長い普通当り遊技が付与される場合にのみ、開放報知演出及び指示演出を実行させるようにした。これにより、遊技者に有利なタイミングを知らせることができる。また、遊技球の第2始動入賞口26への入賞が期待できないほど、開閉羽根26aの開放時間が短い普通当り遊技が付与されるときに開放報知演出を実行させないことにより、遊技者に指示する発射方向が頻繁に変更されることを防止できる。
(3)サブCPU31aは、指定された普図変動パターンに基づき、普通図柄変動ゲーム終了から2秒前を特定し、当該2秒前から普通図柄変動ゲームが終了するまで、開放報知演出を実行させるようにした。これにより、普通図柄変動ゲームの変動時間が複数種類存在したとしても、確実に開放タイミングを知ることができ、第2始動入賞口26へ遊技球を狙って入賞させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。
第2実施形態では、第1図柄変動ゲーム及び第2図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆する大当り予告が実行されるようになっている。より具体的には、サブCPU31aは、大当り演出用の変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定された場合、図柄変動ゲーム中に、大当り予告を実行させる場合がある。一方、サブCPU31aは、はずれ演出用の変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定された場合にも、図柄変動ゲーム中に、大当り予告を実行させる。
なお、大当り予告の演出態様は、指示演出が共に実行されたときの演出態様と同じであり、具体的には、図柄変動ゲーム中に、演出表示装置22の右側を指し示す矢印と共に「右を狙え!」という文字列を演出表示装置22に表示させることにより大当り予告を実行させる。これにより、大当り予告に従って、そのまま図柄変動ゲームが大当りとなった場合、そのまま表示枠体21の右側に遊技球を通過させて、大入賞口装置27に遊技球を入賞させることができる。
また、大当り予告の実行タイミングは、複数種類設けられており、指定された変動パターンの種類によって異なる振り分けとなっている。より詳しくは、図9に示すように、同じ大当り演出用に分類される変動パターンP1〜P5であっても、変動パターンの種類により大当り予告の実行タイミングの振り分けが異なっている。なお、第2実施形態では、大当り判定の判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、ステップS22又はステップS32において、大当り演出用の変動パターンP1〜P5の中から変動パターンを決定する。同様に、大当り判定の判定結果が否定の場合、メインCPU30aは、ステップS25又はステップS35において、はずれ演出用の変動パターンP6〜P10の中から変動パターンを決定する。また、サブCPU31aは、大当り予告が実行されるか否かの抽選と、実行される場合のタイミングの抽選を、図9に示すように、同時に行っている。
詳しく説明すると、図9の振り分けテーブルT1では、決定された変動パターンP1〜P10毎に、それぞれ複数の予告パターンが対応付けられている。そして、各予告パターンには、予告判定用乱数が振り分けられている。なお、予告判定用乱数は、所定範囲内(本実施形態では、0〜99の100通り)で所定周期毎に更新される乱数となっている。また、予告パターンは、大当り予告の実行態様、すなわち、大当り予告の実行可否及び大当り予告が実行される場合の実行タイミングを特定できるようになっている。
具体的に説明すると、予告パターンYP0(大当り予告無し)が決定された場合、大当り予告が実行されないこととなる。予告パターンYP1(変動開始時)が決定された場合、図柄変動ゲーム開始時に大当り予告が実行されることとなる。予告パターンYP2(左図柄停止時)が決定された場合、図柄変動ゲーム開始後、左列に図柄が一旦停止表示された時に大当り予告が実行されることとなる。予告パターンYP3(右図柄停止時)が決定された場合、図柄変動ゲーム開始後、右列に図柄が一旦停止表示された時に大当り予告が実行されることとなる。予告パターンYP4(リーチ成立時)が決定された場合、リーチの図柄組み合わせが一旦停止表示されたときに大当り予告が実行されることとなる。予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)が決定された場合、ノーマルリーチ演出中に大当り予告が実行されることとなる。予告パターンYP6(SP発展時)が決定された場合、ノーマルリーチ演出が終了してスーパーリーチ発展時に大当り予告が実行されることとなる。予告パターンYP7(SPリーチ中)が決定された場合、スーパーリーチ演出中に大当り予告が実行されることとなる。
ちなみに、ノーマルリーチ演出とは、リーチの図柄組み合わせが一旦停止表示された後、残り1列(本実施形態では、中列)を変動させて飾り図柄を導出する演出内容のリーチ演出である。また、スーパーリーチ演出とは、リーチ演出の演出内容が2段階で構成されたものであり、ノーマルリーチ演出が実行されて、全列の図柄が一旦停止表示した後又は中列の飾図が変動表示中、例えば、特定のキャラクタが登場し、登場キャラクタの名称で呼ばれる「○○リーチ」へ発展して飾図を導出する演出内容のリーチ演出である。スーパーリーチ演出では、ノーマルリーチ演出から発展する内容となっている。
そして、サブCPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに対応付けられた予告パターンの中から、取得した予告判定用乱数に基づき、予告パターンを決定するようになっている。例えば、サブCPU31aは、変動パターンP1が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を90/100の確率で決定し、予告パターンYP2(左図柄停止時)を5/100の確率で決定し、リーチ成立時の予告パターンYP4(リーチ成立時)を5/100の確率で決定する。同様に、サブCPU31aは、変動パターンP2が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を85/100の確率で決定し、予告パターンYP1(変動開始時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP3(右図柄停止時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)を5/100の確率で決定する。
同様に、サブCPU31aは、変動パターンP3が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を75/100の確率で決定し、予告パターンYP2(左図柄停止時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP3が指定された場合、予告パターンYP3(右図柄停止時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP4(リーチ成立時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP3が指定された場合、予告パターンYP6(SP発展時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP7(SPリーチ中)を5/100の確率で決定する。同様に、サブCPU31aは、変動パターンP4が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を80/100の確率で決定し、予告パターンYP1(変動開始時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP4が指定された場合、予告パターンYP3(右図柄停止時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP7(SPリーチ中)を5/100の確率で決定する。同様に、サブCPU31aは、変動パターンP5が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を75/100の確率で決定し、予告パターンYP1(変動開始時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP2(左図柄停止時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP5が指定された場合、予告パターンYP4(リーチ成立時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP6(SP発展時)を5/100の確率で決定する。
同様に、サブCPU31aは、変動パターンP6が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を90/100の確率で決定し、予告パターンYP2(左図柄停止時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP4(リーチ成立時)を5/100の確率で決定する。同様に、サブCPU31aは、変動パターンP7が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を85/100の確率で決定し、予告パターンYP1(変動開始時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP3(右図柄停止時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)を5/100の確率で決定する。
同様に、サブCPU31aは、変動パターンP8が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を75/100の確率で決定し、予告パターンYP2(左図柄停止時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP8が指定された場合、予告パターンYP3(右図柄停止時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP4(リーチ成立時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP6(SP発展時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP7(SPリーチ中)を5/100の確率で決定する。
同様に、サブCPU31aは、変動パターンP9が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を80/100の確率で決定し、予告パターンYP1(変動開始時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP3(右図柄停止時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP9が指定された場合、予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP7(SPリーチ中)を5/100の確率で決定する。同様に、サブCPU31aは、変動パターンP10が指定された場合、予告パターンYP0(大当り予告無し)を75/100の確率で決定し、予告パターンYP1(変動開始時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP2(左図柄停止時)を5/100の確率で決定する。また、サブCPU31aは、変動パターンP10が指定された場合、予告パターンYP4(リーチ成立時)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP5(ノーマルリーチ中)を5/100の確率で決定し、予告パターンYP6(SP発展時)を5/100の確率で決定する。
このようにして、大当り予告の実行可否及び実行タイミングを決定するため、大当り予告の実行タイミングは、変動パターンによって異なるタイミングから決定可能な構成となっており、様々なタイミングで指示演出と同一内容の大当り予告が実行される。このため、この演出を見た遊技者は、大当り予告であるのか、指示演出なのかを即座に把握することができない。つまり、図柄変動ゲームが大当りとなるのか、開閉羽根が開放するのかどちらになるのかを期待させて遊技を行わせることが可能となる。
次に、第2実施形態における開放報知演出を実行させるための報知演出処理について図10に基づき説明する。
サブCPU31aは、普図変動パターン及び普通図柄指定コマンドを入力すると、通常状態であるか否かについて判定する(ステップS201)。この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。一方、ステップS201の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、入力した普通図柄指定コマンドにより指定される図柄が、通常状態において、開閉羽根26aが開放する時間が長い普通当り遊技が付与されることを示す当り図柄[2]であるか否かを判定する(ステップS202)。この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。
一方、ステップS202の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、第1保留コマンドに基づきRAM31cに記憶された第1特図保留記憶数が、予め決められた第1閾値以上であり、且つ、第2保留コマンドに基づきRAM31cに記憶された第2特図保留記憶数が、予め決められた第2閾値以下であるか否かを判定する(ステップS203)。なお、第1閾値は、第1特図保留記憶数の上限値「4」よりも小さい値で、第1特図保留記憶数が取り得る値「0〜4」の中から設定されるようになっており、本実施形態の第1閾値は、「3」となっている。また、第2閾値は、第2特図保留記憶数の上限値「4」よりも小さい値で、第2特図保留記憶数が取り得る値「0〜4」の中から設定されるようになっており、本実施形態の第2閾値は、「2」となっている。
ステップS203の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、普通図柄変動ゲームが終了する2秒前から、開放報知演出及び指示演出を実行させる(ステップS204)。
一方、ステップS203の判定結果が否定の場合、報知演出処理を終了する。
以上詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、以下の効果を有する。
(4)大当り予告と、指示演出の演出態様を同一とした。これにより、指示演出が実行された場合、図柄変動ゲームが大当りとなるのではないかと期待させることができる。また、指示演出が実行されたにも係わらず、開閉羽根26aが開放しなかった場合(第2始動入賞口26が開放しなかった場合)には、大当り予告であることを認識でき、図柄変動ゲームが大当りとなるのではないかと期待させることができる。また、第1特図保留記憶数が第1閾値よりも少ない場合であっても、指示演出が実行された場合、大当り予告であることを認識でき、図柄変動ゲームが大当りとなるのではないかと期待させることができる。これにより、指示演出がどのような状況で実行されたかについて注目させることができ、遊技の興趣が向上する。
(5)第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値以上である場合には、第1始動入賞口25にいくら遊技球を入賞させたとしても、第1特図保留記憶数は、上限値よりも多くならないため、この場合には、表示枠体21の右側に遊技球を通過させて、第2始動入賞口26への遊技球の入賞確率を高めた方がよいといえる。また、第2特図始動保留記憶数が予め決められた第2閾値以下でない場合、第2始動入賞口26に多数の遊技球を入賞させたとしても、第2特図保留記憶数は、上限値よりも多くならないため、この場合には、表示枠体21の右側に遊技球を通過させて、第2始動入賞口26への遊技球の入賞確率を高めた方がよいとは必ずしも言えない。そこで、第2実施形態では、第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値以上である場合であって、且つ、第2特図保留記憶数が、予め決められた第2閾値以下である場合に限り、開放報知演出及び指示演出を実行させるようにした。つまり、この場合に限り、表示枠体21の右側に遊技球を発射させることを指示した。これにより、普図ゲームの状況、第1特図保留記憶数、及び第2特図始動保留記憶数の状況が分かっていない遊技者が不利とならないようにすることができる。
なお、第2実施形態では、第1特図保留記憶数が、第1閾値より小さい値である場合や、第2特図始動保留記憶数が、第2閾値より大きい値である場合には、遊技釘の状態などによりいずれを狙った方が遊技者にとって有利か不明である。逆に言えば、どちらに打っても明らかに不利となるとは言えない。このため、この場合には、開放報知演出及び指示演出を実行させないようになっており、遊技者の判断に任せるようにしている。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。
第3実施形態では、第1図柄変動ゲーム及び第2図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆する大当り予告が実行されるようになっている。より具体的には、サブCPU31aは、大当り演出用の変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定された場合、図柄変動ゲーム中に、50%の確率で大当り予告を実行させる。一方、サブCPU31aは、はずれ演出用の変動パターンが変動パターン指定コマンドにより指定された場合、図柄変動ゲーム中に、0.5%の確率で大当り予告を実行させる。
なお、大当り予告の演出態様は、開放報知演出の演出態様と同じであり、具体的には、図柄変動ゲーム中に、「まもなく開放開始!」という文字列を演出表示装置22に表示させることにより大当り予告を実行させる。
また、大当り予告の実行タイミングは、指定された変動パターンの種類によって異なるようになっている。より詳しくは、同じ大当り演出用に分類される変動パターンであっても、変動パターンの種類により大当り予告の実行タイミングが異なっている。同様に、同じはずれ演出用の変動パターンに分類される変動パターンであっても、変動パターンの種類により大当り予告の実行タイミングが異なっている。
例えば、変動パターンの種類によっては、図柄変動ゲーム開始から所定時間経過後、大当り予告が実行されるようになっている。また、変動パターンの種類によっては、左列(第1停止図柄列)の図柄が一旦停止表示する前、又は一旦停止表示するときに、大当り予告が実行されるようになっている。また、変動パターンの種類によっては、左列の図柄が一旦指定表示した後から、右列(第2停止図柄列)の図柄が一旦停止表示する前、又は一旦停止表示するときに、大当り予告が実行されるようになっている。また、変動パターンの種類によっては、右列の図柄が一旦停止表示した後から、中列(第3停止図柄列)の図柄が一旦停止表示する前に、大当り予告が実行されるようになっている。これにより、大当り予告の実行タイミングから大当り予告であるか否かを認識しにくくなっている。
次に、第3実施形態における開放報知演出を実行させるための報知演出処理について図11に基づき説明する。
サブCPU31aは、普図変動パターン及び普通図柄指定コマンドを入力すると、通常状態であるか否かについて判定する(ステップS301)。この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。一方、ステップS301の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、入力した普通図柄指定コマンドにより指定される図柄が、通常状態において、開閉羽根26aが開放する時間が長い普通当り遊技が付与されることを示す当り図柄[2]であるか否かを判定する(ステップS302)。この判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。
一方、ステップS302の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、第1保留コマンドに基づきRAM31cに記憶された第1特図保留記憶数が、予め決められた第1閾値以上であり、且つ、第2保留コマンドに基づきRAM31cに記憶された第2特図保留記憶数が、予め決められた第2閾値以下であるか否かを判定する(ステップS303)。なお、第1閾値は、第1特図保留記憶数の上限値「4」よりも小さい値で、第1特図保留記憶数が取り得る値「0〜4」の中から設定されるようになっており、本実施形態の第1閾値は、「3」となっている。また、第2閾値は、第2特図保留記憶数の上限値「4」よりも小さい値で、第2特図保留記憶数が取り得る値「0〜4」の中から設定されるようになっており、本実施形態の第2閾値は、「2」となっている。
ステップS303の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、普通図柄変動ゲームが終了する前に、開放報知演出及び指示演出を実行させる(ステップS304)。
一方、ステップS303の判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、第1特図保留記憶数が、予め決められた第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS305)。ステップS305の判定結果が否定の場合、サブCPU31aは、普通図柄変動ゲームが終了する前に、開放報知演出を実行させる(ステップS306)。一方、ステップS305の判定結果が肯定の場合、サブCPU31aは、報知演出処理を終了する。
以上詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて、以下の効果を有する。
(6)第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値以上である場合であって、且つ、第2特図保留記憶数が予め決められた第2閾値以下である場合には、開放する第2始動入賞口26に向けて遊技球を発射した方が、遊技者にとって、有利であることが明らかである。そこで、第1特図保留記憶数が予め決められた第1閾値以上である場合であって、且つ、第2特図保留記憶数が予め決められた第2閾値以下である場合には、開放報知演出を実行させると共に、指示演出を実行させるようにした。これにより、遊技者にとって有利な打ち方を認識することができる。
一方、第1特図保留記憶数が、第1閾値より小さい値である場合には、表示枠体21の左側に遊技球を通過させた際の第1始動入賞口25及び第2始動入賞口26への入賞率と、表示枠体21の右側に遊技球を通過させた際の第1始動入賞口25及び第2始動入賞口26への入賞率、及び第2特図始動保留記憶数の数によっては、いずれの入賞口へ遊技球を向けて発射させた方がよいのかが判断が分かれる。つまり、どちらが有利とは判断しにくい。そこで、開放報知演出だけを実行させて、第2特図始動保留記憶数の開放時間が長い普通当り遊技が付与されることだけ報知するようにした。これにより、入賞率や第2特図始動保留記憶数によってどちらがよいのかを考えさせる等、入賞率などに注目させ、遊技の興趣を向上することができる。
(7)また、開放報知演出は、大当り予告と同様の演出態様であるため、これにより、開放報知演出が実行された場合、図柄変動ゲームが大当りとなるのではないかと期待させることができる。また、開放報知演出が実行されたにも係わらず、開閉羽根26aが開放しなかった場合(第2始動入賞口26が開放しなかった場合)には、大当り予告であることを認識でき、図柄変動ゲームが大当りとなるのではないかと期待させることができる。また、第2特図保留記憶数が第2閾値よりも大きい値である場合に、開放報知演出だけが実行された場合、大当り予告であることを認識でき、図柄変動ゲームが大当りとなるのではないかと期待させることができる。これにより、開放報知演出がどのような状況で実行されたかについて注目させることができ、遊技の興趣が向上する。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、大当り遊技の種類を増減させても良い。具体的には、ラウンド遊技数を変更したり、時短状態の有無、付与回数を変更したりしてもよい。例えば、時短状態が付与される7ラウンドの大当り遊技を設けても良い。また、大入賞口装置27の開閉動作回数を変更しても良い。例えば、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置27を4回、開閉動作させるようにしても良い。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の規定ラウンド数、大入賞口装置27の1回の開閉動作に係る時間、ラウンド遊技時間を変更しても良い。
・上記実施形態では、演出表示装置22を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の演出表示装置としても良いし、ドラム式などの機械式の演出表示装置としても良い。
・上記実施形態は、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
・上記実施形態において、メインCPU30aは、時短状態が付与されている場合、普図ゲームの演出時間を予め決められた時間に設定すると共に開閉羽根26aの開放パターンを予め決められたパターンに設定した。この別例として、メインCPU30aは、時短状態が付与されている場合、普図ゲームの演出時間を複数種類の演出時間の中から決定すると共に開閉羽根26aの開放パターンを複数種類の中から決定しても良い。
・上記実施形態において、メインCPU30aは、通常状態である場合、普図ゲームの演出時間を予め決められた時間に設定してもよい。
・上記実施形態では、メインCPU30aは、時短状態が付与されていないときに、普図当り遊技が付与される場合、普通図柄の当り図柄の種類に応じて、開閉羽根26aが開放される開放時間を変更したが、開放時間及び開放回数を変更するようにしてもよい。また、開放回数だけを変更しても良い。
・上記実施形態では、時短状態が付与された場合、普図ゲームの当選確率と、開閉パターンを変更したが、いずれか一方のみ変更しても良い。また、時短状態が付与された場合、選択可能な普図変動パターンを変更したが、変更しなくても良い。
・上記実施形態では、第1始動入賞口25の直下に第2始動入賞口26を配置したが、第2始動入賞口26を表示枠体21の右側の流路に配置してもよい。同様に、第1始動入賞口25を表示枠体21の右側の流路に配置してもよい。
・上記実施形態において、大入賞口装置27を複数設けても良い。その際、いずれか1つを表示枠体21の右側の流路に配置してもよい。
・上記実施形態では、開放報知演出と、指示演出を同時に実行させていたが、別々のタイミングで実行させてもよい。また、どちらか一方のみ実行させても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)予め定めた複数種類の第1特別図柄を変動させて行う第1図柄変動ゲームを表示する第1特別図柄表示手段と、前記第1特別図柄とは別に定めた複数種類の第2特別図柄を変動させて行う第2図柄変動ゲームを表示する第2特別図柄表示手段と、第1始動用入球口に入球した遊技球を検知することにより前記第1図柄変動ゲームの始動条件を付与する第1始動手段と、第2始動用入球口に入球した遊技球を検知することにより前記第2図柄変動ゲームの始動条件を付与するとともに、前記第2始動用入球口が開放状態と閉鎖状態を取り得るように動作する開閉手段を有する第2始動手段と、前記第1始動手段の第1始動用入球口と、前記第2始動手段の第2始動用入球口が少なくとも配置された遊技盤と、を備えた遊技機において、前記遊技盤は、遊技中、遊技者から見て前記遊技盤の左右方向における一方側に遊技球が発射された場合、他方側に遊技球が発射された場合と比較して、第1始動手段への遊技球の入賞率が高くなるように、各種構成部材が配置されている一方、遊技中であって前記第2始動手段の第2始動用入球口が開放されているとき、遊技者から見て前記遊技盤の前記他方側に遊技球が発射された場合、前記一方側に遊技球が発射された場合と比較して、第2始動手段への遊技球の入賞率が高くなるように、各種構成部材が配置されており、前記第1始動手段に遊技球が検知された場合には、前記第1図柄変動ゲームの始動条件の成立数を示す第1始動保留球を記憶し、前記第2始動手段に遊技球が検知された場合には、前記第2図柄変動ゲームの始動条件の成立数を示す第2始動保留球を記憶する保留記憶手段と、前記第2始動保留球が前記保留記憶手段に記憶されていない場合であって前記第1始動保留球が前記保留記憶手段に記憶されている場合には、前記第1始動保留球に基づき前記第1図柄変動ゲームが大当りとなるか否かの大当り判定を実行すると共に、前記第2始動保留球が保留記憶手段に記憶されている場合には、前記第2始動保留球に基づき前記第2図柄変動ゲームが大当りとなるか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、通過した遊技球を検知することにより、予め定めた複数種類の普通図柄を変動させて行う普通図柄変動ゲームの始動条件を付与する普通図柄始動手段と、前記普通図柄始動手段に遊技球が検知されたことを契機に、普通図柄変動ゲームが当りとなるか否かの普通当り判定を実行する普通当り判定手段と、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記普通図柄変動ゲームの終了後、前記第2始動手段の第2始動用入球口が開放される普通当り遊技を付与する普通当り遊技付与手段と、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記第2始動手段の第2始動用入球口の開放を報知する開放報知演出と、前記遊技盤の他方側に遊技球を発射させることを指示する指示演出を実行させる演出制御手段と、第1図柄変動ゲーム又は第2図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆する大当り予告の実行可否を判定し、当該判定結果に基づき、大当り予告を実行させる予告制御手段と、を備え、前記第1始動保留球の記憶数には、上限値が予め定められており、前記大当り予告の演出態様は、前記指示演出と同じ演出態様とされており、前記演出制御手段は、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定のとき、前記第1始動保留球の記憶数が予め決められた第1閾値以上の場合であって、且つ、前記第2始動保留球の記憶数が予め決められた第2閾値以下である場合、前記開放報知演出を実行させると共に、前記指示演出を実行させることを特徴とする遊技機。
(ロ)予め定めた複数種類の第1特別図柄を変動させて行う第1図柄変動ゲームを表示する第1特別図柄表示手段と、前記第1特別図柄とは別に定めた複数種類の第2特別図柄を変動させて行う第2図柄変動ゲームを表示する第2特別図柄表示手段と、第1始動用入球口に入球した遊技球を検知することにより前記第1図柄変動ゲームの始動条件を付与する第1始動手段と、第2始動用入球口に入球した遊技球を検知することにより前記第2図柄変動ゲームの始動条件を付与するとともに、前記第2始動用入球口が開放状態と閉鎖状態を取り得るように動作する開閉手段を有する第2始動手段と、前記第1始動手段の第1始動用入球口と、前記第2始動手段の第2始動用入球口が少なくとも配置された遊技盤と、を備えた遊技機において、前記遊技盤は、遊技中、遊技者から見て前記遊技盤の左右方向における一方側に遊技球が発射された場合、他方側に遊技球が発射された場合と比較して、第1始動手段への遊技球の入賞率が高くなるように、各種構成部材が配置されている一方、遊技中であって前記第2始動手段の第2始動用入球口が開放されているとき、遊技者から見て前記遊技盤の前記他方側に遊技球が発射された場合、前記一方側に遊技球が発射された場合と比較して、第2始動手段への遊技球の入賞率が高くなるように、各種構成部材が配置されており、前記第1始動手段に遊技球が検知された場合には、前記第1図柄変動ゲームの始動条件の成立数を示す第1始動保留球を記憶し、前記第2始動手段に遊技球が検知された場合には、前記第2図柄変動ゲームの始動条件の成立数を示す第2始動保留球を記憶する保留記憶手段と、前記第2始動保留球が前記保留記憶手段に記憶されていない場合であって前記第1始動保留球が前記保留記憶手段に記憶されている場合には、前記第1始動保留球に基づき前記第1図柄変動ゲームが大当りとなるか否かの大当り判定を実行すると共に、前記第2始動保留球が保留記憶手段に記憶されている場合には、前記第2始動保留球に基づき前記第2図柄変動ゲームが大当りとなるか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、通過した遊技球を検知することにより、予め定めた複数種類の普通図柄を変動させて行う普通図柄変動ゲームの始動条件を付与する普通図柄始動手段と、前記普通図柄始動手段に遊技球が検知されたことを契機に、普通図柄変動ゲームが当りとなるか否かの普通当り判定を実行する普通当り判定手段と、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記普通図柄変動ゲームの終了後、前記第2始動手段の第2始動用入球口が開放される普通当り遊技を付与する普通当り遊技付与手段と、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記第2始動手段の第2始動用入球口の開放を報知する開放報知演出と、前記遊技盤の他方側に遊技球を発射させることを指示する指示演出を実行させる演出制御手段と、第1図柄変動ゲーム又は第2図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆する大当り予告の実行可否を判定し、判定結果に基づき、大当り予告を実行させる予告制御手段と、を備え、前記第1始動保留球の記憶数には、上限値が予め定められており、前記演出制御手段は、複数種類の普通当り遊技のうち、前記第2始動手段の第2始動用入球口の開放時間が長い普通当り遊技が付与されるとき、前記第1始動保留球の記憶数が予め決められた第1閾値以上の場合であって、且つ、前記第2始動保留球の記憶数が予め決められた第2閾値以下である場合、普通当り遊技が開始されるまでに、前記開放報知演出を実行させると共に、前記指示演出を実行させる一方、複数種類の普通当り遊技のうち、前記第2始動手段の第2始動用入球口の開放時間が長い普通当り遊技が付与される場合であって、前記第1始動保留球の記憶数が予め決められた第1閾値より小さい値の場合、前記開放報知演出だけを実行させ、前記大当り予告の演出態様は、前記開放報知演出と同じ演出態様とされていることを特徴とする遊技機。
(ハ)入球口が開放状態と閉鎖状態を取り得るように動作する開閉手段を有する始動手段を備えた遊技機において、大当りとなるか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、遊技球を検知することにより、普通図柄を変動させて行う普通図柄変動ゲームの始動条件を付与する普通図柄始動手段と、前記普通図柄始動手段に遊技球が検知されたことを契機に、普通図柄変動ゲームが当りとなるか否かの普通当り判定を実行する普通当り判定手段と、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記普通図柄変動ゲームの終了後、前記始動手段の入球口が開放状態とされる普通当り遊技を付与する普通当り遊技付与手段と、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合、前記始動手段の入球口が開放状態となる前に特定演出を実行させる演出制御手段と、大当りとなる可能性を示唆する大当り予告の実行可否を判定し、判定結果に基づき、大当り予告を実行させる予告制御手段と、を備え、前記普通当り遊技には、普通当り遊技中に前記始動手段の入球口が予め決められた第1時間開放される第1普通当り遊技と、普通当り遊技中に前記始動手段の入球口が第1時間よりも長い第2時間開放される第2普通当り遊技が少なくとも存在し、前記演出制御手段は、前記普通当り判定手段の判定結果が肯定の場合であって、前記第2普通当り遊技が実行される場合に、前記特定演出を実行させ、前記大当り予告と前記特定演出は、少なくとも一部が同じ演出態様とされていることを特徴とする遊技機。