以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下説明する実施形態では、要求元情報処理装置と、1以上の要求先候補装置とを含む情報処理システムの一例として、情報端末110と、1以上のプロジェクタ120とを含む映像投影システムを用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態による映像投影システムが構築されるネットワーク環境を示す図である。図1に示すネットワーク環境100は、ネットワーク102と、ネットワーク102に接続されたアクセス・ポイント104とを含む。ネットワーク環境100には、情報端末110と、複数のプロジェクタ120a〜120fとが配置されている。これら情報端末110および複数のプロジェクタ120a〜120fが、本実施形態による映像投影システムを構成する。
アクセス・ポイント104は、その無線電波の到達範囲(無線セルともいう。)に存在する端末局と通信し、端末局をネットワーク102に接続させている。ここで、端末局は、図1に示す例では、プロジェクタ120c、120dに対応する。アクセス・ポイント104と、その配下となる1以上の端末局とを含み構成されるネットワーク106は、基本サービス・セット(BBS:Basic Service Set)と参照される。なお、説明する実施形態では、単一のアクセス・ポイント104のみを示しているが、ネットワーク102に接続されるアクセス・ポイントの数は、特に限定されるものではない。また、各アクセス・ポイントの配下となる端末局も固定的ではなく、端末局が移動することに伴いハンドオフされてもよい。
情報端末110は、パーソナル・コンピュータやワークステーションなどの汎用コンピュータ装置、またはタブレット端末やスマートフォン端末やPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯情報端末などとして構成される。情報端末110は、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)などの適切なオペレーティング・システムのもと動作する。
プロジェクタ120は、入力された映像、または入力されたファイルから生成される映像をスクリーンなどに投影する映像出力装置である。なお、以下の説明では、有線または無線のネットワークを介した接続による映像出力を中心に説明するが、プロジェクタ120は、映像出力インタフェースなどその他の態様による映像出力に対応していてもよい。また、映像の投影方式としては、特に限定されるものではなく、液晶方式、CRT(Cathode Ray Tube)方式、DLP(Digital Light Processing)方式、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)方式などを採用することができる。
上述した複数のプロジェクタ120a〜120fのうち、第1プロジェクタ120aおよび第2プロジェクタ120bは、ネットワーク102に有線接続されたものである。第3プロジェクタ120cおよび第4プロジェクタ120dは、アクセス・ポイント104を介してネットワーク102に接続されたものである。つまり、プロジェクタ120c,120dは、インフラストラクチャ・モードの無線通信によりネットワークに参加している。一方、第5プロジェクタ120eおよび第6プロジェクタ120fは、アクセス・ポイント104などの基盤設備を介さず、端末局間の直接通信によってネットワークを構成するものである。つまり、プロジェクタ120e,120fは、アドホック・モードの無線通信により情報端末110とのネットワークに参加している。
ここで、インフラストラクチャ・モードおよびアドホック・モードは、それぞれ、IEEE(The Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11無線LANの動作モードのひとつである。インフラストラクチャ・モードは、各端末局に設置された無線LANアダプタが、ネットワークを管理する基盤設備であるアクセス・ポイント104を介して通信する形態のことをいう。一方、アドホック・モードは、それぞれの端末局に設置された無線LANのアダプタが、互いに直接通信をする形態をいう。
図2は、図1に示したネットワーク環境100上に配置された各プロジェクタ120に設定されているネットワーク設定情報を示す。各プロジェクタ120a〜120fには、それぞれ、装置名および装置識別子が付与され、さらに、手動設定またはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によりIPアドレスが割り当てられている。また、図2に示すテーブルには、各プロジェクタ120に設定された通信モードも併記されている。装置名は、各プロジェクタ120に対し設定される名称である。装置識別子は、各プロジェクタ120を一意に識別するために設定される識別子である。装置識別子は、プロジェクタを識別できる限り特に限定されるものではないが、文字、数字、記号などを組み合わせた所定桁数の文字列とすることができる。説明する実施形態では、4桁の数字列であるものとして説明する。
上記ネットワーク環境100において、情報端末110から所望のプロジェクタに対して投影要求を行うために、従来、画像転送を行うためのユーティリティには、ネットワーク上のプロジェクタ120を検索する機能が設けられている。以下、図16〜図18を参照して、従来技術のユーティリティを用いたプロジェクタの検索から投影要求を行うまでのユーザが行う操作について説明する。
図16は、ネットワーク上のプロジェクタを検索するための従来技術のユーティリティ画面500を例示する図である。図17は、従来技術のユーティリティを用いた、有線LANまたはインフラストラクチャ・モードの無線LANで接続されるプロジェクタを検索し投影要求を行うまでのシーケンスを説明する図である。図18は、従来技術のユーティリティを用いた、アドホック・モードの無線LANで接続されるプロジェクタを検索し投影要求を行うまでのシーケンスを説明する図である。なお、従来技術の説明で用いるネットワーク環境は、図1に示したものと同様のものを想定している。
図16に示すように、従来技術のユーティリティでは、有線LANまたはインフラストラクチャ・モードの無線LANでの処理と、アドホック・モードの無線LANでの処理とは、異なる動作モードで行われていた。ユーティリティ画面500は、このような動作モードを切り替えるためのタブ510,520が設けられている。「ネットワーク接続」タブは、有線LANまたはインフラストラクチャ・モードの無線通信に対応する動作モードを呼び出すものである。一方、「1対1接続」タブは、アドホック・モードの無線通信に対応する動作モードを呼び出すためのものである。
図16に示す例示では、「ネットワーク接続」が選択されており、画面500は、検索されたプロジェクタに関する情報を一覧表示するプロジェクタ一覧表512と、各種GUI(Graphical User Interface)部品とを含む。GUI部品としては、再検索を指示するための更新ボタン514と、投影するコンテンツを指定するためのラジオボタン516a、516bと、投影開始を指示するための投影開始ボタン530と、投影終了を指示するための投影終了ボタン532とが含まれる。なお、「1対1接続」が選択されると、検索されたアドホック・モードのプロジェクタに関する情報を一覧表示し、投影させるための図16に示すものと同様な画面が表示される。
上述したように、動作モードを切り替えなければならない理由は、投影可能なプロジェクタを検索する検索シーケンスが通信モードによって異なることに起因する。有線LANまたはインフラストラクチャ・モードの無線LANの場合の検索シーケンスが、図17に示されている。アドホック・モードの無線LANの場合のものが、図18に示されている。
図17を参照すると、ステップS11では、まずユーザは、所望のプロジェクタがインフラストラクチャ・モードに設定されていることを把握した上で、動作モードをインフラストラクチャ・モードに切り替える指示を行う。ステップS12では、ユーザは、ユーティリティに対し、検索開始の指示を行う。
検索開始指示を受けて、ユーティリティは、自身が接続するネットワーク102に検索要求をブロードキャストし、同一セグメント内の端末に検索要求を送信する。ここではステップを分けて説明するが、ステップS13では、ユーティリティは、インフラストラクチャ・モードが設定された第3プロジェクタに対し検索要求を送信する。ステップS14では、ユーティリティは、第3プロジェクタから検索応答を受信する。同様に、ステップS15では、ユーティリティは、第4プロジェクタに対し検索要求を送信し、ステップS16では、第4プロジェクタから検索応答を受信する。
ステップS17では、他にインフラストラクチャ・モードのプロジェクタが存在しないので、ユーティリティは、情報端末110が備えるディスプレイ上に検索結果の一覧表示を行う。一覧表示には、検索要求に対する応答の有ったプロジェクタのIPアドレス、装置識別子、装置名などの識別情報が示される。また、ここでは、アドホック・モードに設定された第5プロジェクタなどは、ブロードキャストを受け取ることができないので検索されない。一覧表示を確認したユーザは、ステップS18で、ユーティリティに対し、検索されたもののうちの例えば第3プロジェクタを指定した投影指示を行う。ステップS19では、ユーティリティは、投影指示を受けて、指定された第3プロジェクタに対し投影要求を行う。
図18を参照して、アドホック・モードの無線LANの場合の検索シーケンスについて説明する。ステップS21では、まず、ユーザは、所望のプロジェクタがアドホック・モードで情報端末に接続されていることを把握した上で、動作モードをアドホック・モードに切り替える指示を行う。ステップS22では、ユーザは、ユーティリティに対し、検索開始の指示を行う。
アドホック・モードでは、IBSS(Independent BSS)を構成する端末局が、無線標識電波信号(ビーコン)を任意のタイミング(例えば一定間隔)で送信し合っている。ユーティリティは、このビーコン信号を待ち受けて、ステップS23では、第5プロジェクタからビーコン信号を受信する。このビーコン信号には、SSID(Service Set IDentifier)と、装置識別子と、装置名とが一定の規則に従って含められており、ユーティリティは、ビーコン信号からこれらの情報を抽出する。ステップS24では、第6プロジェクタからビーコン信号を受信して、情報を抽出する。
ステップS25では、他にアドホック・モードのプロジェクタが存在しないので、ユーティリティは、ディスプレイ上に検索結果の一覧表示を行う。一覧表示には、ビーコン信号を送信してきたプロジェクタの識別情報が示される。また、インフラストラクチャ・モードに設定された第3プロジェクタなどは、ビーコン信号を情報端末に送信しないので検索されない。一覧表示を確認したユーザは、ステップS26で、ユーティリティに対し、例えば第5プロジェクタを指定した投影指示を行う。ステップS27では、ユーティリティは、投影指示を受けて、指定された第5プロジェクタに対し投影要求を行う。
上述した検知のシーケンスの違いに起因して、従来技術の映像投影システムでは、種々の通信モードのプロジェクタが複数混在する環境においては、所望のプロジェクタの通信モードを把握した上でユーティリティの動作モードの切り替える必要があった。そこで、本実施形態の映像投影システムは、すべての通信モードにわたるプロジェクタから、ユーザにより指定された識別情報に合致するプロジェクタを特定し、その特定されたプロジェクタに対して投影要求を行う、投影要求機能を備える。以下、図3〜図9を参照しながら、第1の実施形態による映像投影システムにおける投影要求機能について説明する。
図3は、第1の実施形態による映像投影システムにおける投影要求機能に関連する機能ブロック200を示す。図3には、情報端末110上に実現される機能ブロック210と、各プロジェクタ120上に実現される機能ブロック250とが示されている。情報端末側の機能ブロック210は、ユーティリティのプログラムとして情報端末110にインストールされ、情報端末110のCPUの制御の下、そのメモリ上にプログラムが展開されることにより、後述する各機能部および各処理を実現する。プロジェクタ側の機能ブロック250も同様に、プロジェクタ120が備えるプロセッサや回路ブロックなどのハードウェアによって、後述する各機能部および各処理を実現する。
情報端末側の機能ブロック210は、ユーザからの投影指示を受け付ける指示受付部212と、プロジェクタ検索部214と、標識信号受信部216と、識別情報抽出部218と、比較部220と、投影要求発行部222とを含む。一方、プロジェクタ側の機能ブロック250は、SSID、IPアドレス、装置識別子、装置名などの識別情報を保持する識別情報保持部252と、検索応答部254と、標識信号送信部256と、投影部258とを含む。
指示受付部212は、上述した装置識別子、装置名およびIPアドレスまたはこれらの少なくとも1つを指定して要求先となるプロジェクタを特定した投影指示をユーザから受け付ける指示受付手段である。図4は、第1の実施形態において、情報端末110のディスプレイなどに表示され、ユーザからの要求先を特定した投影指示を受け付ける投影先指定画面を例示する。
図4(A)は、要求先を特定するために用いる識別情報として装置識別子を用いて投影指示を行うための投影先指定画面300を示す。図4(A)に示す投影先指定画面300は、入力を受け付けている識別情報のタイプ(つまり装置識別子)を表示するタイプ表示302と、装置識別子の入力を受け付けるテキストボックス304と、接続確立および投影を指示するための接続ボタン306とを含む。投影先指定画面300は、その他、詳細を後述する検索ボタン308と、識別情報のタイプの変更などの各種設定を行うための設定ボタン310とを含む。
図4(B)は、識別情報として装置名を指定して投影指示を行うための投影先指定画面320を示す。図4(B)に示す投影先指定画面320も同様に、装置名のタイプの入力を受け付けていることを表示するタイプ表示322と、装置名の入力を受け付けるテキストボックス324と、接続ボタン326とを含む。図4(C)は、識別情報としてIPアドレスを指定して投影指示を行うための投影先指定画面330を示す。なお、識別情報の入力形式としては、キーボードやソフトウェアキーボードによる入力操作の他、音声認識に基づく音声入力など如何なる入力形式としてもよい。
再び図3を参照すると、プロジェクタ検索部214は、基盤設備を用いた通信が行われるネットワークに参加するプロジェクタ120から、該プロジェクタ120を識別する装置識別子、装置名、IPアドレスなどの識別情報を取得する取得手段である。上述した基盤設備には、アクセス・ポイント104、図示しないスイッチ、ハブ、ケーブルなどが含まれる。特定の実施形態において、プロジェクタ検索部214の検索範囲とされるネットワークは、有線ネットワークおよびインフラストラクチャ・モードの無線ネットワークまたはこれらのいずれか一方を含む。
プロジェクタ検索部214は、指示受付部212がユーザから投影指示を受け付けたことに応答して、上記ネットワークに参加する端末に対して、ブロードキャストなどにより検索要求を発行し、検索要求に対する応答を受信する。プロジェクタ側の機能ブロック250が備える検索応答部254は、情報端末110からの検索要求を受信して、識別情報保持部252から自身に付与された識別情報を読み出し、その情報を含めて応答する。これによって、情報端末110は、応答の受信があったプロジェクタからの識別情報を取得し、投影可能なプロジェクタとして検知することができる。
これに対して、標識信号受信部216および識別情報抽出部218は、当該情報端末110との直接通信が行われるネットワークに参加するプロジェクタ120から識別情報を取得する取得手段である。特定の実施形態において、標識信号受信部216および識別情報抽出部218が検索範囲とするネットワークには、アドホック・モードの無線ネットワークが含まれる。
標識信号受信部216は、投影指示に応答して、アドホック・ネットワークに参加する端末局が定期的に送信するビーコン信号を受信するのを待つ。プロジェクタ側の標識信号送信部256は、識別情報保持部252から自身に付与された識別情報を読み出し、その識別情報を含めて、適当なタイミングでビーコン信号を送信する。ビーコン信号が受信されると、識別情報抽出部218は、該ビーコン信号から情報を抽出することによって、該プロジェクタを識別する装置識別子、装置名、SSIDなどの識別情報を取得し、投影可能なプロジェクタを検知することができる。
なお、上記プロジェクタ検索部214による検索処理により、通常、同一のセグメントに存在するプロジェクタ120を検出することができる。一方、上記識別情報のうちIPアドレスを用いて要求先のプロジェクタを特定する態様では、情報端末110と別セグメントのIPアドレスが指定される場合でも、一定の条件の下、その要求先のプロジェクタを検出し投影させることが可能である。ただし、デフォルトゲートウェイが設定され、ルータによるルーティングが可能であることを要する。
図5は、上述したようなネットワークセグメントをまたがる投影要求を行う場合のネットワーク環境を例示する。図5に示すネットワーク環境150は、第1セグメント160と、第2セグメント170とを含み、各セグメント160,170間は、ルータ164,174により接続されている。図5に示すネットワーク環境150においては、IPアドレスを指定することにより、情報端末110から、該情報端末110が所属する第1セグメント160とは異なる第2セグメント170のプロジェクタ120gに対し、投影要求を発行することが可能となる。
装置識別子、装置名およびIPアドレスのいずれを用いた場合に、どの範囲が検索および投影することが可能な範囲となるかをまとめて表1に示す。
上記表1において、記号「△」は、条件付きで検索および投影が可能であることを示す。この条件は、名前解決ができるという条件であり、名前解決ができるか否かは環境に依存する。ホスト名の名前解決をするためのDNS(Domain Name Server)が稼働しており、これに問い合わせが可能な環境であれば、名前解決が可能であるといえる。また、特定の実施形態であるWindows(登録商標)であれば、システムファイルのうちのhostsファイルにホスト名とIPアドレスとの関連付けが定義されていれば、名前解決が可能であるといえる。
ここで、再び図3を参照する。比較部220は、指示受付部212が受け付けた識別情報と、プロジェクタ検索部214が取得した識別情報および識別情報抽出部218が抽出した識別情報とを比較し、指定された識別情報に合致するプロジェクタ120を特定する。
投影要求発行部222は、複数のプロジェクタ120a〜120fのうち、受け付けた識別情報に対応するものとして特定されたプロジェクタ120に対し、投影要求を発行する要求発行手段である。プロジェクタ側の投影部258は、投影要求を受信し、要求されたコンテンツを投影装置からスクリーンに投影する。これにより、情報端末110のデスクトップ画面などが、要求先として指定されたプロジェクタ120から投影される。
また、特定の実施形態では、上述したユーザが入力すべき識別情報を把握し易いように、投影部258は、例えば待機画面として、自身に付与されている識別情報を出力する識別情報出力手段として機能することができる。図6は、プロジェクタ側の投影部258により投影される待機画面370を示す図である。図6に示す待機画面370は、情報端末110からの接続確立を待ち受けるため、装置識別子表示372、IPアドレス表示374および装置名表示376を表示する。
上記待機画面の構成により、ユーザは、所望のプロジェクタが映し出す待機画面370を見て、装置識別子、IPアドレスまたは装置名を確認し、その値を投影先指定画面で入力することによって、容易に投影要求を行うことができる。ユーザが所定のプロジェクタ120に投影を行う際は、ユーザの視界の範囲内にそのプロジェクタ120が存在することが一般的である。待機画面に識別情報を表示することで、ユーザによる特段の操作を要さずに、投影要求の投影先指定に必要な識別情報をユーザに容易に認識させることが可能となる。なお、識別情報の出力形式としては、上記映像出力の他、簡単な操作に応答した、音声出力、メール送信出力など如何なる出力形式としてもよい。
図3を参照すると、情報端末側の機能ブロック210は、さらに、一括表示部224を含んでいてもよい。一括表示部224は、種々の通信モードでネットワークに参加するプロジェクタ120を一括表示する表示手段である。図7は、プロジェクタの一覧表示を含んだ投影先指定画面350を例示する。図7に示す画面350は、図4に示した投影先指定画面300において、検索ボタン308がクリックされたことにより呼び出される。画面350は、図4(A)に示すようなタイプ表示352、テキストボックス354、接続ボタン356および検索ボタン358とともに、検出されたプロジェクタ一覧表示360を含む。
プロジェクタ一覧表示360は、検出されたプロジェクタについて取得された装置識別子、装置名およびIPアドレスなどの各種識別情報が一覧表示されている。プロジェクタ一覧表示360が表示されると、プロジェクタ検索部214と、標識信号受信部216および識別情報抽出部218とが呼び出されて、プロジェクタの識別情報の取得が試みられ、取得された識別情報に基づき、その内容が表示される。このプロジェクタ一覧360には、従来技術とは異なり、上記プロジェクタ検索部214と、標識信号受信部216および識別情報抽出部218とによって取得されたあらゆる通信モードのプロジェクタ120がリストアップされる。
上述した一覧表示の構成により、ユーザは、ユーティリティの動作モードを切り替えることなく、検索されたプロジェクタ120の中から、所望のプロジェクタを指定して投影要求を行うことが可能となる。その際には、ユーザは、所望のプロジェクタが、有線ネットワーク、インフラストラクチャ・モードの無線ネットワークおよびアドホック・モードの無線ネットワークのいずれに参加しているかを把握することを必要としない。
なお、図7に示した更新アイコン362は、再度プロジェクタの識別情報の取得を試みさせてプロジェクタ一覧表示360を更新させるためのボタンである。また、IP範囲指定のためのGUI部364は、検索範囲を限定するための範囲指定を行うものである。
以下、図8および図9を参照しながら、本実施形態による映像投影システムにおける投影要求処理について詳細を説明する。図8は、第1の実施形態による情報端末110が実行する、ユーザにより指定された識別情報に合致するプロジェクタを特定し、その特定されたプロジェクタに対して投影要求を行う処理を示すフローチャートである。
図8に示す処理は、例えばユーティリティが起動したことに応答して、ステップS100から開始される。ステップS101では、情報端末110は、指示受付部212が投影指示を受け付けるのを待ち受け、その待ち受けの間(NOの間)、ステップS101をループさせる。ステップS101で、投影指示が受け付けられたと判定された場合(YES)は、ステップS102へ処理が進められる。
ステップS102では、情報端末110は、プロジェクタ検索部214により、検索要求をブロードキャストする。ステップS103では、情報端末110は、プロジェクタ検索部214により、検索要求を受信したプロジェクタからの検索要求に対する応答を受信する。ステップS104では、情報端末110は、比較部220により、プロジェクタ検索部214が受け取った検索応答に含まれる識別情報と、ユーザにより指定された識別情報(装置識別子、装置名またはIPアドレス)とを比較する。ステップS105では、情報端末110は、比較部220により、上記ユーザ指定された識別情報に合致する識別情報を送信してきたプロジェクタが存在するか否かを判定する。ステップS105で、合致するプロジェクタが存在しないと判定された場合(NO)は、ステップS106へ処理が進められる。
ステップS106では、情報端末110は、引き続き、標識信号受信部216により、プロジェクタ各々からのビーコン信号を待ち受けて、ビーコン信号を受信する。ステップS107では、情報端末110は、識別情報抽出部218により、受信したビーコン信号から識別情報を抽出する。ステップS108では、情報端末110は、比較部220により、識別情報抽出部218によって取得された識別情報と、ユーザにより指定された識別情報とを比較する。ステップS109では、情報端末110は、比較部220により、上記ユーザ指定された識別情報に合致するプロジェクタが存在するか否かを判定する。
ステップS105を再び参照すると、ステップS105で、合致するプロジェクタが有ると判定された場合(YES)は、ステップS110へ処理が進められる。同様に、ステップS109で、合致するプロジェクタが有ると判定された場合(YES)は、ステップS110へ処理が進められる。ステップS110では、情報端末110は、投影要求発行部222により、比較部220により合致すると判定されたプロジェクタ120に対し、投影要求を発行し、ステップS112で本処理を終了させる。
一方、ステップS105およびステップS109の両方で、合致するプロジェクタが存在しないと判定された場合(NO)は、ステップS111へ処理が進められる。ステップS111では、情報端末110は、指定された要求先のプロジェクタが見あたらず投影要求をできなかった旨のエラー通知を、ディスプレイを介して行い、ステップS112で本処理を終了する。
図9は、第1の実施形態における情報端末110および1以上のプロジェクタ120間で実行される、特定の場合における投影要求処理を示すシーケンス図である。なお、図9においては、有線接続されたプロジェクタとして第1プロジェクタ120aが、インフラストラクチャ・モードの無線接続されたプロジェクタとして第3プロジェクタ120cがそれぞれ代表して示されている。また、アドホック・モードのものとして第5プロジェクタ120eが代表して示されている。図9に示す処理は、ステップS201で、ユーティリティが、第5プロジェクタ120eを指定する装置識別子「5555」を指定したユーザからの投影指示を受け付ける。
ステップS202では、ユーティリティは、有線接続されている第1プロジェクタ120aに対し、検索要求を行う。ステップS203では、ユーティリティは、第1プロジェクタ120aから、装置識別子「1111」、IPアドレスおよび装置名を含む検索応答を受信する。ステップS204では、ユーティリティは、インフラストラクチャ・モードで無線接続されている第3プロジェクタ120cに対し、さらに検索要求を行う。ステップS205では、ユーティリティは、第3プロジェクタ120cから、装置識別子「3333」、IPアドレスおよび装置名を含む検索応答を受信する。ステップS206では、ユーティリティは、指定された装置識別子「5555」と、第1プロジェクタ120cの装置識別子「1111」および第3プロジェクタ120cの装置識別子「3333」とを比較し、一致しないと判定する。
ユーティリティは、続いて、ビーコン信号を待ち受け、ステップS207では、アドホック・モードで無線接続されている第5プロジェクタ120eからビーコン信号を受信し、装置識別子「5555」、装置名およびSSIDを抽出する。ステップS208では、ユーティリティは、指定された装置識別子「5555」と、第5プロジェクタ120eの装置識別子「5555」とを比較し、一致すると判定する。
そして、ステップS209では、ユーティリティは、指定された装置識別子「5555」に一致すると判定された第5プロジェクタ120eに対し、投影要求を発行し、ステップS210では、第5プロジェクタ120eは、受信した投影要求に基づき映像の投影を実行する。
上述した第1の実施形態によれば、図4に例示するようなユーザ・インタフェースを介して、所望の装置識別子、装置名またはIPアドレスなどの識別情報を入力して指示するだけで、所望のプロジェクタを特定して投影要求を行うことができる。上記図4(A)に示す投影先指定画面300を用いる場合は、ユーザは、テキストボックス304に装置識別子を入力し、接続ボタン306をクリックするだけで、入力された装置識別子に一致するプロジェクタ120に対し、投影要求を発行できる。同様に、図4(B)および(C)に示す投影先指定画面320,330を用いれば、それぞれ、装置名およびIPアドレスを入力して接続ボタン326,336をクリックするだけで、所望のプロジェクタ120に対し投影要求を発行できる。
すなわち、上記構成によれば、ユーザは、ネットワーク形態を意識せずに、簡便な操作で、要求元の情報端末110から要求先のプロジェクタ120へ投影要求を行うことが可能となる。そして、ユーザがネットワーク形態を意識した操作を行わなくて良いため、ユーザの手間が省かれ、ユーザの利便性が向上される。また、要求先のプロジェクタ120を指定する方法としても、装置識別子、装置名およびIPアドレスなどの多様な識別情報を用いることができ、ユーザが指定できる情報の選択肢も広がり、ユーザの利便性が向上される。また、IPアドレスは、セグメントにわたりノードを識別できるので、IPアドレスを指定することによって、情報端末110とは別セグメントに所属するプロジェクタ120に対しても投影要求を行うことが可能となる。
なお、上述した第1の実施形態では、各プロジェクタ120に対し、一意に、装置識別子および装置名が付与されることを前提としていた。しかしながら、環境によっては、複数のプロジェクタ間で、装置識別子および装置名の一方において重複したものが付与される可能性もある。以下に説明する第2の実施形態および第3の実施形態は、このような装置識別子または装置名の一意性の欠如にも対応できるものである。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態による映像投影システムについて、図10および図11を参照しながら説明する。図10は、第2の実施形態による映像投影システムにおける投影要求機能に関連する機能ブロック200を示す。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の構成を備えるので、以下、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態のものと同様のはたらきをする機能部に対しては同一符番を付す。
図10に示す情報端末側の機能ブロック210は、第1の実施形態と同様の機能部212,214,216,218,220,222に加えて、要求先判定部226を含み構成される。
要求先判定部226は、指定された識別情報(装置識別子または装置名)に合致するプロジェクタ120が複数見つかった場合に、所定の優先規則に従って要求先を決定する手段である。優先規則は、装置識別子および装置名の一方で重複したものが付与されてしまった場合に対処するために事前設定されるものである。優先規則としては、特に限定されるものではないが、「有線LAN優先」、「インフラストラクチャ・モード優先」、「アドホック・モード優先」、「検知順序優先」などを挙げることができる。
図11は、第2の実施形態における情報端末110および1以上のプロジェクタ120間で実行される、特定の場合における投影要求処理を示すシーケンス図である。図11に示す処理は、ステップS301で、ユーティリティが、ユーザからの装置識別子「1111」を指定した投影指示を受け付けたことに応答して開始される。
ステップS302では、ユーティリティは、有線接続されている第1プロジェクタ120aに対し、検索要求を行う。ステップS303では、ユーティリティは、第1プロジェクタ120aから、装置識別子「1111」、IPアドレスおよび装置名を含む検索応答を受信する。ステップS304では、ユーティリティは、インフラストラクチャ・モードで無線接続されている第3プロジェクタ120cに対し、さらに検索要求を行う。ステップS305では、ユーティリティは、第3プロジェクタ120cから、装置識別子「1111」、IPアドレスおよび装置名を含む検索応答を受信する。
ユーティリティは、続いて、ビーコン信号を待ち受け、ステップS306では、第5プロジェクタ120eからビーコン信号を受信し、装置識別子「1111」、装置名およびSSIDを抽出する。ステップS307では、ユーティリティは、指定された装置識別子「1111」と、これまでに取得した第1、第3および第5プロジェクタ120a,120c,120eの装置識別子「1111」とを比較し、これらすべてが一致すると判定する。
ステップS308では、ユーティリティは、要求先判定部226により、所定の優先規則、ここでは「有線LAN優先」の規則に従って、有線接続された装置識別子「1111」が付与されている第1プロジェクタ120aを要求先として決定する。ステップS309では、ユーティリティは、要求先として決定された第1プロジェクタ120aに対し、投影要求を発行し、第1プロジェクタ120aは、受信した投影要求に基づき映像の投影を実行する。
上述した第2の実施形態によれば、投影可能なプロジェクタ120の中に同一の装置識別子または装置名を付与されたプロジェクタが複数存在した場合でも、予め定められた優先規則に従ってプロジェクタを投影先として決定することができる。これにより、装置識別子または装置名が重複して設定されていた場合でも、プロジェクタの装置識別子または装置名の設定を変更することなく投影要求が行えるので、ユーザの手間が省かれる。
[第3の実施形態]
以下、第3の実施形態による映像投影システムについて、図12〜図14を参照しながら説明する。図12は、第3の実施形態による映像投影システムにおける投影要求機能に関連する機能ブロック200を示す。なお、第3の実施形態も、第1の実施形態と同様の構成を備えるので、以下、相違点を中心に説明する。また、第1の実施形態のものと同様のはたらきをする機能部に対しては同一符番を付す。
図12に示す情報端末側の機能ブロック210は、第1の実施形態と同様の機能部212,214,216,218,220,222に加えて、選択肢提示部228と、要求先指定受付部230とを含み構成される。
選択肢提示部228は、指定された識別情報(装置識別子または装置名)に合致するプロジェクタ120が複数見つかった場合に、ディスプレイなどを介して、その複数のプロジェクタ120をその識別情報とともに選択可能にユーザに提示する手段である。要求先指定受付部230は、上記選択可能に提示された選択肢のうちからユーザが指定したものを受領し、要求先として決定する要求先を決定する手段である。
図13は、第3の実施形態における情報端末110および1以上のプロジェクタ120間で実行される、特定の場合における投影要求処理を示すシーケンス図である。図13に示す処理は、ステップS401で、ユーティリティが、装置識別子「1111」を指定したユーザからの投影指示を受け付けたことに応答して開始される。
ステップS402では、ユーティリティは、有線接続されている第1プロジェクタ120aに対し、検索要求を行う。ステップS403では、ユーティリティは、第1プロジェクタ120aから、装置識別子「1111」、装置名「PJ1111」およびIPアドレスを含む検索応答を受信する。ステップS404では、ユーティリティは、インフラストラクチャ・モードで無線接続されている第3プロジェクタ120cに対し、さらに検索要求を行う。ステップS405では、ユーティリティは、第3プロジェクタ120cから、装置識別子「1111」、装置名「PJ3333」およびIPアドレスを含む検索応答を受信する。
ユーティリティは、続いて、ビーコン信号を待ち受け、ステップS406では、第5プロジェクタ120eからビーコン信号を受信し、装置識別子「1111」、装置名「PJ5555」およびSSIDを抽出する。ステップS407では、ユーティリティは、指定された装置識別子「1111」と、これまでに取得した第1、第3および第5プロジェクタ120a,120c,120eの装置識別子「1111」とを比較し、これらすべてが一致すると判定する。
ステップS408では、ユーティリティは、選択肢提示部228により、第1、第3および第5プロジェクタ120a,120c,120eを選択肢として提示する選択画面を表示させる。図14は、第3の実施形態においてディスプレイなどに表示される選択画面を含む投影先指定画面を例示する図である。図14に示す投影先指定画面380は、図4(A)に示すようなタイプ表示382、テキストボックス384の上に、プロジェクタを選択するための選択ウィンドウ386が表示されている。選択ウィンドウ386は、プロジェクタの選択操作を促すメッセージ表示388と、プルダウン・メニュー390と、OKボタン392と、キャンセル・ボタン394とを含む。プルダウン・メニュー390は、上記一致すると判定された第1、第3および第5プロジェクタ120a,120c,120eの装置識別子、装置名およびIPアドレスなどの情報を表示するとともに、要素のユーザからの選択を受け付ける。
プルダウン・メニュー390を用いて特定のプロジェクタ(例えば第3プロジェクタ)が選択された状態で、OKボタン392がクリックされると、ステップS409で、選択された特定のプロジェクタを指定する投影指示がユーティリティに対してなされる。投影指示には、装置識別子の他、装置名などの情報が含まれる。ユーティリティは、要求先指定受付部230により、装置識別子および装置名を取得する。ステップS410では、ユーティリティは、指定された装置識別子および装置名の両方に対応する第3プロジェクタ120cに対し、投影要求を発行し、第3プロジェクタ120cは、受信した投影要求に基づき映像の投影を実行する。
上述した第3の実施形態によれば、投影可能なプロジェクタ120の中に同一の装置識別子または装置名を付与されたプロジェクタが複数存在した場合でも、ユーザとの対話を経て、所望のプロジェクタを投影先として決定することができる。これにより、装置識別子または装置名が重複して設定されていた場合でも、プロジェクタの装置識別子または装置名の設定を変更することなく投影要求が行えるので、ユーザの手間が省かれる。また、ユーザとの対話が行われるので、ユーザの意図とは異なるプロジェクタに対し投影要求が行われる可能性も低減される。
[ハードウェア構成]
以下、図15を参照しながら、上述までの実施形態における情報端末110のハードウェア構成について説明する。図15は、本実施形態による情報端末110のハードウェア構成を示す図である。本実施形態による情報端末110は、デスクトップ型のパーソナル・コンピュータ、ワークステーションなどの汎用コンピュータなどとして構成されている。図15に示す情報端末110は、シングルコアまたはマルチコアのCPU(Central Processing Unit)12と、CPU12とメモリとの接続を担うノースブリッジ14と、サウスブリッジ16とを含む。サウスブリッジ16は、ノースブリッジ14と専用バスまたはPCIバスを介して接続され、PCIバスやUSBなどのI/Oとの接続を担う。
ノースブリッジ14には、CPU12の作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)18と、映像信号を出力するグラフィックボード20とが接続される。グラフィックボード20には、アナログRGB、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、DVI(Digital Visual Interface)、DisplayPort(登録商標)などの映像出力インタフェースを介してディスプレイ50に接続される。
サウスブリッジ16には、PCI(Peripheral Component Interconnect)22、LANポート24、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)ポート28、補助記憶装置30、オーディオ入出力32、シリアルポート34が接続される。補助記憶装置30は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などであり、コンピュータ装置を制御するためのOS、上記ユーティリティのプログラムや各種システム情報や各種設定情報を格納する。LANポート24は、情報端末110を有線および無線でネットワークに接続させるインタフェース機器である。
USBポート28には、キーボード52およびマウス54などの入力装置が接続されてもよく、当該情報端末110の操作者からの各種指示の入力を受け付けるためのユーザ・インタフェースを提供することができる。本実施形態による情報端末110は、補助記憶装置30からプログラムを読み出し、RAM18が提供する作業空間に展開することにより、CPU12の制御の下、上述した各機能部および各処理を実現する。
以上説明したように、上述までの実施形態によれば、ユーザにネットワーク形態を意識させずに、簡便な操作で、要求元情報処理装置から要求先情報処理装置へ処理要求を行うことができる情報処理システム、要求元情報処理装置、要求先情報処理装置およびプログラムを提供することができる。
なお、上述した説明では、要求先となり得る情報処理装置の一例として、プロジェクタ120を用いて説明してきた。しかしながら、要求先となり得る情報処理装置は、プロジェクタに限定されず、プリンタ、複合機、スキャナ、ファクシミリなどの画像処理装置や、ディスプレイ、テレビジョン、デジタル・フォトフレームなど映像投影装置など、要求された処理を実行することができる如何なる情報処理装置とすることができる。また、処理要求は、上述した実施形態では、投影指示に対する投影要求を行うものとしたが、投影指示および投影要求に限定されるものではなく、情報処理装置が備える機能に応じた如何なる処理を実行することの指示および要求としてもよい。
なお、上記機能部は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して、あるいは電気通信回線を通じて頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。