JP6060305B1 - ベルト式濃縮機、およびその運転方法 - Google Patents

ベルト式濃縮機、およびその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6060305B1
JP6060305B1 JP2016135626A JP2016135626A JP6060305B1 JP 6060305 B1 JP6060305 B1 JP 6060305B1 JP 2016135626 A JP2016135626 A JP 2016135626A JP 2016135626 A JP2016135626 A JP 2016135626A JP 6060305 B1 JP6060305 B1 JP 6060305B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
endless belt
belt
displacement sensor
type concentrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016135626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018001139A (ja
Inventor
正典 坂井
正典 坂井
哲也 秋田
哲也 秋田
棚橋 誠
誠 棚橋
克 田中
克 田中
川野 正人
正人 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pantec Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Eco Solutions Co Ltd filed Critical Kobelco Eco Solutions Co Ltd
Priority to JP2016135626A priority Critical patent/JP6060305B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6060305B1 publication Critical patent/JP6060305B1/ja
Publication of JP2018001139A publication Critical patent/JP2018001139A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】無端ベルトの上を搬送されている汚泥の濃縮状態を適切に判別できるようにし、これにより濃縮機出口での汚泥濃度を適切にコントロールすることができるベルト式濃縮機を提供すること。【解決手段】ベルト式濃縮機100は、無端ベルト2の上を搬送されている汚泥の界面を検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する光学式変位センサ12と、光学式変位センサ12により測定された前記堆積高さに基づいて、無端ベルト2の走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を調整するように制御構成されたコントローラ1(制御部)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、下水汚泥などの汚泥を濃縮するベルト式濃縮機に関する。
ベルト式濃縮機は、一対のローラ間に掛け渡された透水性を有する無端ベルトを備える。ローラが駆動されることで無端ベルトは回転する(走行する)。含水率が高い汚泥は、無端ベルトの上を搬送される過程で水分が抜けていくことで濃縮される。
このようなベルト式濃縮機に関し、その出口での汚泥濃度をコントロールできるようにしたいとの要望がある。この要望を満たすための参考にし得るベルト式濃縮機に関する従来技術として、例えば、特許文献1,2に記載の技術がある。
特許文献1には、無端ベルト上から排出された濃縮汚泥の濃度を濃度計により検出し、検出された濃縮汚泥の濃度が規定値よりも低くなると、無端ベルトの走行速度を速くし、検出された濃縮汚泥の濃度が規定値よりも高くなると、無端ベルトの走行速度を遅くするというベルト式濃縮機の制御方法が記載されている。
上記方法によると、ベルト式濃縮機の出口での汚泥濃度(濃縮汚泥濃度)をコントロールし得る。しかしながら、流れている汚泥(液体)の濃度を濃度計で計測することは難しい。流れている汚泥(液体)には気泡が混入することなどがあり、気泡が混入した状態では、汚泥の濃度を精度良く測定することができない。そのため、無端ベルト上から排出された濃縮汚泥の濃度を測定するには、例えば濃縮汚泥貯留槽のような汚泥が十分に満たされたところで濃縮汚泥の濃度を測定することになる。この方法では、濃度計の設置場所が非常に限定される。
特許文献1には、汚泥の供給部から無端ベルト上へ供給される濃縮対象汚泥の濃度を濃度計等の濃度検出装置で検出してもよい、とも記載されている。しかしながら、無端ベルトの上を搬送されている汚泥の濃度を濃度計で精度良く測定するのは難しい。無端ベルトの上を搬送されている汚泥は、重力により、汚泥(濃縮汚泥)と水とに分離(濃縮汚泥が下で、水が上)している。このような形態の汚泥が脱水されつつ無端ベルトの上を搬送される。そのため、無端ベルト上の汚泥の濃度を濃度計で精度良く測定することは難しい。すなわち、無端ベルト上の汚泥の濃度を濃度計で測定して、その測定結果に基づいてベルト濃縮機を制御するという構成では、ベルト式濃縮機の出口での汚泥濃度をコントロールすることは難しい。
特許文献2には、原液性状の変動により発生する液溜りを、無端ベルトの走行速度と凝集剤の添加率を操作して解消することを目的とする、ベルト式濃縮機の運転制御方法が記載されている。ベルト式濃縮機の出口での汚泥濃度をコントロールするのとは異なる目的であるが、この発明では、無端ベルトの給液部に垂設した液面計で、給液部から初期濃度部にかけての液溜りを検出している。
特許第4498219号公報 特許第4849383号公報
特許文献1に記載のような濃度計ではなく、特許文献2に記載のような液面計により無端ベルトの上を搬送されている汚泥の液面を測定し、この液面高さに基づいて無端ベルトの走行速度を制御することで、ベルト式濃縮機の出口での汚泥濃度をコントロールすることが考えられる。しかしながら、前記したように、無端ベルトの上を搬送されている汚泥は、重力により、汚泥(濃縮汚泥)と水とに分離(濃縮汚泥が下で、水が上)している。液面計で検出できるのは、汚泥(濃縮汚泥)の上の水の液面であり、この液面高さは、濃縮汚泥の濃度とはほぼ無関係である。すなわち、この液面高さに基づいて無端ベルトの走行速度を制御しても、ベルト式濃縮機の出口での汚泥濃度をコントロールすることは難しい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、無端ベルトの上を搬送されている汚泥の濃縮状態を適切に判別できるようにし、これにより濃縮機出口での汚泥濃度を適切にコントロールすることができるベルト式濃縮機を提供することである。
本発明は、一端側のベルト上に汚泥が供給され他端側から濃縮後の汚泥が排出される、一対のローラ間に掛け渡された透水性を有する無端ベルトを備えるベルト式濃縮機に関する。このベルト式濃縮機は、前記無端ベルトの上を搬送されている汚泥の界面を検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する光学式変位センサと、前記光学式変位センサにより測定された前記堆積高さに基づいて、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を調整するように制御構成された制御部と、を備える。
また本発明は、ベルト式濃縮機の運転方法に関する発明でもある。この運転方法は、前記無端ベルトの上を搬送されている汚泥の界面を光学式変位センサにより検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する汚泥堆積高さ測定工程と、前記光学式変位センサにより測定された前記堆積高さに基づいて、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を調整する濃縮調整工程と、を備える。
本発明では、無端ベルトの上を搬送されている汚泥の界面を光学式変位センサにより検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する。そして、光学式変位センサにより測定された汚泥の堆積高さに基づいてベルト式濃縮機を運転する。
汚泥の界面から測定される汚泥の堆積高さは、濃縮汚泥の濃度との関係性が大きい。そのため、この堆積高さを指標にしてベルト式濃縮機を運転することで、ベルト式濃縮機の出口での汚泥濃度を適切にコントロールすることができる。
ベルト式濃縮機の側面図である。 無端ベルトの上の汚泥の堆積高さをレーザ変位センサにて測定しているところを示す模式図である。 図1の一部拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明のベルト式濃縮機において濃縮対象とする汚泥は、下水、し尿、有機性産業廃水などの処理過程で発生する様々な有機性汚泥である。
(ベルト式濃縮機の構成)
図1に示すように、ベルト式濃縮機100は、凝集混和槽7と、凝集混和槽7の下流側に配置され一対のローラ3a,3b間に掛け渡された透水性を有する無端ベルト2とを備えている。一対のローラ3a,3bおよび無端ベルト2はケーシング4で覆われている。
<凝集混和槽>
凝集混和槽7は、凝集剤が添加されて混和した汚泥を受け入れるための槽であり、本実施形態では、ベルト式濃縮機1のケーシング4の一部分で区画されて形成されている。濃縮対象の汚泥には、凝集混和槽7に供給される前に凝集剤が添加される。当該汚泥は、ラインミキサー5によって凝集剤と混合された後、汚泥供給管6を経て汚泥供給口4aから凝集混和槽7内に供給される。凝集混和槽7内で、攪拌車7aによって汚泥は攪拌されフロックが形成される。攪拌車7aはモータM1によって回転駆動される。
汚泥に添加される凝集剤は、高分子凝集剤である。高分子凝集剤としては、カチオン性高分子凝集剤、両性高分子凝集剤などが挙げられる。なお、汚泥に対する凝集剤(高分子凝集剤)の添加率(薬注率)は、例えば0.2〜0.4wt%である。凝集剤の添加率(薬注率)とは、添加した凝集剤の乾燥重量を、汚泥の乾燥重量で除し、百分率で表した数値である。
汚泥に対する凝集剤の添加率、すなわち薬注率の変更は、例えば凝集剤注入ポンプ14の吐出量を変更(制御)することで行われる。
<無端ベルト>
無端ベルトとは、ベルトの端部同士を繋ぎ合わせた(無端処理という)ベルトのことをいう。ベルト(無端ベルト)は、金属製のメッシュ状形態のろ布、ポリエステルなどの合成樹脂製のろ布などからなる。図1中に示したように、無端ベルト2は、下流側(汚泥の搬送先側)が上流側よりも少し高くなるように、水平面に対して少し傾斜させられている。凝集混和槽7からの汚泥が、無端ベルト2の一端側(ローラ3a側)のベルト上に供給され、他端側(ローラ3b側)から濃縮後の汚泥が排出される。濃縮した汚泥は、スクレーパ8によって無端ベルト2から掻き取られて排出口4dから排出される。無端ベルト2を収容するケーシング4の底側には、上記した汚泥供給口4a、排出口4dの他に、透過水の排水口4b、および洗浄排水の排水口4cが設けられている。ローラ3bがモータM2により回転駆動されることによって、一対のローラ3a,3b間を無端ベルト2は走行する。
走行する無端ベルト2の上で、汚泥は、重力により水分が抜けて、濃縮された汚泥となる。重力により汚泥から抜けて無端ベルト2を通過した水分(透過水)は、排水口4bから排出される。ローラ3b部で反転した無端ベルト2の裏面には、洗浄ノズル9からの洗浄水が噴射され、これにより、無端ベルト2が洗浄されて、し渣などによる無端ベルト2の目詰まりが防止される。洗浄排水は、排水口4cから排出される。
<汚泥セパレータ>
ベルト式濃縮機100は、無端ベルト2の上を搬送されている汚泥を掻き揚げて攪拌するための複数の汚泥セパレータ10を有する。図1に示すように、汚泥セパレータ10は、ベルト式濃縮機100の幅方向に延びる支持部材11に吊り下げられるような形態で、無端ベルト2の表面に接して配設される。汚泥セパレータ10の本体部10a(図3)は、円錐台形状である。なお、汚泥セパレータは公知であり、例えば、特開2008−272630号公報に記載の内部に洗浄水が供給されるようにされたたもの、特開2007−229545号公報に記載の内部に洗浄水が供給されないものがある。本実施形態で例示している汚泥セパレータ10は、内部に洗浄水が供給されないものである。
ここで、無端ベルト2の上の汚泥の濃縮状態が良好であると、汚泥セパレータ10の下流側近傍では、無端ベルト2の面(ろ過面)が現れる。一方、無端ベルト2の上の汚泥の濃縮状態が低いと、汚泥セパレータ10の下流側近傍では、無端ベルト2の面(ろ過面)が現れず、汚泥が堆積した状態となる。なお、汚泥の濃縮状態が良好であるということと、汚泥の濃度が高いということとは同義である。また、汚泥の濃縮状態が低いということと、汚泥の濃度が低いということとは同義である。
<第1レーザ式変位センサ>
無端ベルト2の汚泥搬送側の上流部の上方には、第1レーザ式変位センサ12が配置されている。第1レーザ式変位センサ12は、発光部と受光部とを具備してなる公知の光学式変位センサである(後述する第2レーザ式変位センサについても同様)。
図2に示すように、この第1レーザ式変位センサ12は、無端ベルト2の上を搬送されている汚泥の界面Sを検出することで当該界面Sから汚泥の堆積高さHを測定するためのセンサである。第1レーザ式変位センサ12は、レーザ光の出力方向が、無端ベルト2の面と対向するように配置される。無端ベルト2の上を搬送されている汚泥は、重力により、汚泥(濃縮汚泥)と水とに分離(濃縮汚泥が下で、水が上)する。第1レーザ式変位センサ12からのレーザ光は、水の層を通過し、汚泥の界面Sで反射する。界面Sで反射したレーザ光は、第1レーザ式変位センサ12にて受光される。第1レーザ式変位センサ12からの信号は、例えばケーブル(不図示)経由でコントローラ1(制御部)に送られる。
<第2レーザ式変位センサ>
汚泥セパレータ10の下流側近傍の上方には、第2レーザ式変位センサ13が配置されている。
この第2レーザ式変位センサ13は、汚泥セパレータ10の下流側に堆積することのある汚泥の界面を検出することで当該界面から当該下流側の汚泥の堆積高さを測定するためのセンサである。第2レーザ式変位センサ13は、レーザ光の出力方向が、無端ベルト2の面と対向するように配置される。前記したように、無端ベルト2の上の汚泥の濃縮状態が低いと、汚泥セパレータ10の下流側近傍では、無端ベルト2の面(ろ過面)が現れず、汚泥が堆積した状態となる。その汚泥の界面を第2レーザ式変位センサ13は検出する。第2レーザ式変位センサ13からの信号は、例えばケーブル(不図示)経由でコントローラ1(制御部)に送られる。
(ベルト式濃縮機の運転制御方法)
ベルト式濃縮機100の出口での汚泥濃度をコントロールするためのコントローラ1によるベルト式濃縮機100の運転制御について説明する。
<汚泥堆積高さ測定工程>
第1レーザ式変位センサ12を用いて、無端ベルト2の上を搬送されている汚泥の界面を検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する。また、第2レーザ式変位センサ13を用いて、汚泥セパレータ10の下流側に堆積することのある汚泥の界面を検出することで当該界面から当該下流側の汚泥の堆積高さを測定する。
ここで、第2レーザ式変位センサ13による測定に関し、その測定ポイントP(無端ベルト2上の測定ポイント)は、次のようにされていることが好ましい。汚泥セパレータ10の本体部10aの下端直径(無端ベルト2の面に接する部分の直径)をDとする(図3参照)。このとき、第2レーザ式変位センサ13による測定ポイントPは、本体部10aの下流端から下流方向へ向けて1.5D以下の点(位置)とされることが好ましい。より好ましくは、1D以下の点(位置)とされることが好ましい。なお、ベルトの幅方向については、汚泥セパレータ10の本体部10aの中心から真っ直ぐベルト走行方向下流側に延ばした位置を測定ポイントPとすることが好ましい。
本体部10aの下流端から下流方向へ向けて1.5D以下の部分は、汚泥セパレータ10による汚泥攪拌の結果としての、汚泥の濃縮状態が特に顕著に現れる部分である(ろ過面が現れるか否かなど)。この部分を、第2レーザ式変位センサ13による測定することで、汚泥の濃縮状態をより適切に把握することができる。
<濃縮調整工程>
コントローラ1は、光学式変位センサにより測定された無端ベルト2上の汚泥の堆積高さに基づいて、無端ベルト2の走行速度、及び/又は、汚泥への薬注率を調整するように制御構成されている。これにより、濃縮機出口での汚泥の濃度を、例えばある一定の値の範囲内に適切にコントロールすることができる。以下、コントローラ1による制御例を示す。
コントローラ1は、第1レーザ式変位センサ12により測定された汚泥の堆積高さが上限側規定値よりも大きくなったら、又は上限側規定値に達したら、無端ベルト2の走行速度を増加させるようにモータM2に指令を出す。なお、モータM2に指令を出すことに代えて、凝集剤の薬注率を増加させるように凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。さらには、無端ベルト2の走行速度および凝集剤の薬注率をいずれも増加させるように、モータM2および凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。
上記により、無端ベルト2の走行速度が従前よりも1段階上げられたり、薬注率が従前よりも1段階上げられたりする。
無端ベルト2の上の汚泥の堆積高さが高いということは、無端ベルト2の上の汚泥の濃縮状態が低いということである。上記したように、例えば無端ベルト2の走行速度を増加させると、無端ベルト2上の単位面積当たりの汚泥の分布割合が減少するので、汚泥の濃縮を促進させることができる。また、上記したように、薬注率を増加させることでも汚泥の濃縮を促進させることができる。
また、第1レーザ式変位センサ12からの信号に基づく上記したような濃縮促進調整に加えて、第2レーザ式変位センサ13からの信号に基づく以下の濃縮促進調整を行ってもよい。
コントローラ1は、第2レーザ式変位センサ13により測定された汚泥の堆積高さが上限側第2規定値よりも大きくなったら、又は上限側第2規定値に達したら、無端ベルト2の走行速度を増加させるようにモータM2に指令を出す。なお、モータM2に指令を出すことに代えて、凝集剤の薬注率を増加させるように凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。さらには、無端ベルト2の走行速度および凝集剤の薬注率をいずれも増加させるように、モータM2および凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。なお、上限側第2規定値というのは、第2レーザ式変位センサ13で測定する汚泥セパレータ10の下流側近傍のベルト面における規定値(汚泥の堆積高さの規定値)である。
上記により、無端ベルト2の走行速度が従前よりも1段階上げられたり、薬注率が従前よりも1段階上げられたりする。
一方、コントローラ1は、第1レーザ式変位センサ12により測定された汚泥の堆積高さが下限側規定値まで小さくなったら、又は下限側規定値よりも小さくなったら、無端ベルト2の走行速度を減少させるようにモータM2に指令を出す。なお、モータM2に指令を出すことに代えて、凝集剤の薬注率を減少させるように凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。さらには、無端ベルト2の走行速度および凝集剤の薬注率をいずれも減少させるように、モータM2および凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。
上記により、無端ベルト2の走行速度が従前よりも1段階下げられたり、薬注率が従前よりも1段階下げられたりする。
無端ベルト2の上の汚泥の堆積高さが低いということは、無端ベルト2の上の汚泥の濃縮状態が良好である(十分進んでいる)ということである。上記したように、例えば無端ベルト2の走行速度を減少させると、無端ベルト2上の単位面積当たりの汚泥の分布割合が増加するので、汚泥の濃縮を抑えることができる。また、上記したように、薬注率を減少させることでも汚泥の濃縮を抑えることができる。
また、第1レーザ式変位センサ12からの信号に基づく上記したような濃縮抑制調整に加えて、第2レーザ式変位センサ13からの信号に基づく以下の濃縮抑制調整を行ってもよい。
コントローラ1は、第2レーザ式変位センサ13により測定された汚泥の堆積高さが下限側第2規定値まで小さくなったら、又は下限側第2規定値よりも小さくなったら、無端ベルト2の走行速度を減少させるようにモータM2に指令を出す。なお、モータM2に指令を出すことに代えて、凝集剤の薬注率を減少させるように凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。さらには、無端ベルト2の走行速度および凝集剤の薬注率をいずれも減少させるように、モータM2および凝集剤注入ポンプ14に指令を出してもよい。なお、下限側第2規定値というのは、第2レーザ式変位センサ13で測定する汚泥セパレータ10の下流側近傍のベルト面における規定値(汚泥の堆積高さの規定値)である。
上記により、無端ベルト2の走行速度が従前よりも1段階下げられたり、薬注率が従前よりも1段階下げられたりする。
なお、上記した各規定値には、原則、下限側規定値<上限側規定値、下限側第2規定値<上限側第2規定値、という関係がある。但し、汚泥の堆積高さが上限側規定値よりも大きくなったらとか、汚泥の堆積高さが下限側規定値よりも小さくなったらとか、の条件による制御の場合などは、下限側規定値=上限側規定値、下限側第2規定値=上限側第2規定値としてもよい。
また、無端ベルト2の走行速度の制御、および汚泥への薬注率の制御をいずれも行う場合には、コントローラ1は、汚泥への薬注率を増加させることよりも、無端ベルト2の走行速度を増加させることを優先するように制御構成されていることが好ましい。凝集剤の使用量を抑えることができるからである。
(変形例)
上記した実施形態では、第1レーザ式変位センサ12に加えて、第2レーザ式変位センサ13(汚泥セパレータ10の下流側に堆積することのある汚泥の界面を検出するためのセンサ)を用いているが、第2レーザ式変位センサ13を省略してもよい。
第1レーザ式変位センサ12の設置場所は、無端ベルト2の汚泥搬送側の上流部に限られることはない。
光学式変位センサとして、レーザ式変位センサの他にLED光式変位センサを用いてもよい。すなわち、本発明では、光学式変位センサの種類は特に限定されず、汚泥の界面を検出することができる公知の様々な光学式センサを用いることができる。
第1レーザ式変位センサ12を複数設置し、各センサの測定値の平均値を用いて、無端ベルト2の走行速度などの制御を行ってもよい(第2レーザ式変位センサ13についても同様)。
前記したコントローラ1による制御を、オペレータが手動で行ってもよい。
(作用・効果)
本発明では、無端ベルト2の上を搬送されている汚泥の界面を光学式変位センサにより検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する。そして、光学式変位センサにより測定された汚泥の堆積高さに基づいてベルト式濃縮機100を運転する。汚泥の界面から測定される汚泥の堆積高さは、濃縮汚泥の濃度との関係性が大きい。そのため、この堆積高さを指標にしてベルト式濃縮機100を運転することで、ベルト式濃縮機100の出口での汚泥濃度を適切にコントロールすることができる。
上記実施形態では、第1レーザ式変位センサ12に加えて、第2レーザ式変位センサ13(汚泥セパレータ10の下流側に堆積することのある汚泥の界面を検出するためのセンサ)からの汚泥堆積信号に基づいても制御を行っている。汚泥セパレータ10の下流側のベルト面は、汚泥の濃縮状態が顕著に現れる部分である。そのため、この構成によると、ベルト式濃縮機100の出口での汚泥濃度をより適切にコントロールすることができる。
上記実施形態では、無端ベルト2の汚泥搬送側の上流部に第1レーザ式変位センサ12を設置している。無端ベルト2の汚泥搬送側の上流部というように、ベルト式濃縮機100の出口から遠い箇所での汚泥の堆積高さに基づく制御の方が、汚泥の出口濃度をより迅速にコントロールすることができる。
前記したように、無端ベルト2の走行速度の制御、および汚泥への薬注率の制御をいずれも行う場合には、コントローラ1は、汚泥への薬注率を増加させることよりも、無端ベルト2の走行速度を増加させることを優先するように制御構成されていることが好ましい。この構成によると、凝集剤の使用量を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することが可能なものである。
1:コントローラ(制御部)
2:無端ベルト
3a、3b:ローラ
7:凝集混和槽
10:汚泥セパレータ
12:第1レーザ式変位センサ(光学式変位センサ)
13:第2レーザ式変位センサ(第2光学式変位センサ)
100:ベルト式濃縮機

Claims (9)

  1. 一端側のベルト上に汚泥が供給され他端側から濃縮後の汚泥が排出される、一対のローラ間に掛け渡された透水性を有する無端ベルトを備えるベルト式濃縮機において、
    前記無端ベルトの上を搬送されている汚泥の界面を検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する光学式変位センサと、
    前記光学式変位センサにより測定された前記堆積高さに基づいて、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を調整するように制御構成された制御部と、
    を備えることを特徴とする、ベルト式濃縮機。
  2. 請求項1に記載のベルト式濃縮機において、
    前記制御部は、前記光学式変位センサにより測定された前記堆積高さが上限側規定値よりも大きくなったら、又は当該上限側規定値に達したら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を増加させ、前記光学式変位センサにより測定された前記堆積高さが下限側規定値まで小さくなったら、又は当該下限側規定値よりも小さくなったら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を減少させるように制御構成されている、
    ことを特徴とする、ベルト式濃縮機。
  3. 請求項2に記載のベルト式濃縮機において、
    前記無端ベルトの上を搬送されている汚泥を掻き揚げて攪拌するための汚泥セパレータが、前記無端ベルトの面に接して配設されており、
    前記汚泥セパレータの下流側に堆積することのある汚泥の界面を検出することで当該界面から当該下流側の汚泥の堆積高さを測定する第2光学式変位センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記第2光学式変位センサにより測定された前記堆積高さが上限側第2規定値よりも大きくなったら、又は当該上限側第2規定値に達したら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を増加させ、前記第2光学式変位センサにより測定された前記堆積高さが下限側第2規定値まで小さくなったら、又は当該下限側第2規定値よりも小さくなったら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を減少させるように制御構成されている、
    ことを特徴とする、ベルト式濃縮機。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のベルト式濃縮機において、
    前記無端ベルトの汚泥搬送側の上流部に前記光学式変位センサが配置されていることを特徴とする、ベルト式濃縮機。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のベルト式濃縮機において、
    前記制御部は、前記無端ベルトの走行速度、及び前記汚泥への薬注率をいずれも調整するように制御構成されており、
    前記制御部は、前記汚泥への薬注率を増加させることよりも、前記無端ベルトの走行速度を増加させることを優先するように制御構成されていることを特徴とする、ベルト式濃縮機。
  6. 一端側のベルト上に汚泥が供給され他端側から濃縮後の汚泥が排出される、一対のローラ間に掛け渡された透水性を有する無端ベルトを備えるベルト式濃縮機の運転方法において、
    前記無端ベルトの上を搬送されている汚泥の界面を光学式変位センサにより検出することで当該界面から汚泥の堆積高さを測定する汚泥堆積高さ測定工程と、
    前記光学式変位センサにより測定された前記堆積高さに基づいて、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を調整する濃縮調整工程と、
    を備えることを特徴とする、ベルト式濃縮機の運転方法。
  7. 請求項6に記載のベルト式濃縮機の運転方法において、
    前記濃縮調整工程において、前記光学式変位センサを用いて測定された前記堆積高さが上限側規定値よりも大きくなったら、又は当該上限側規定値に達したら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を増加させ、前記光学式変位センサを用いて測定された前記堆積高さが下限側規定値まで小さくなったら、又は当該下限側規定値よりも小さくなったら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を減少させる濃縮調整工程と、
    を備えることを特徴とする、ベルト式濃縮機の運転方法。
  8. 請求項7に記載のベルト式濃縮機の運転方法において、
    前記無端ベルトの上を搬送されている汚泥を掻き揚げて攪拌するための汚泥セパレータが、前記無端ベルトの面に接して配設されており、
    前記汚泥堆積高さ測定工程において、さらに、前記汚泥セパレータの下流側に堆積することのある汚泥の界面を第2光学式変位センサにより検出することで当該界面から当該下流側の汚泥の堆積高さを測定し、
    前記濃縮調整工程において、前記第2光学式変位センサを用いて測定された前記堆積高さが上限側第2規定値よりも大きくなったら、又は当該上限側第2規定値に達したら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を増加させ、前記第2光学式変位センサを用いて測定された前記堆積高さが下限側第2規定値まで小さくなったら、又は当該下限側第2規定値よりも小さくなったら、前記無端ベルトの走行速度、及び/又は、前記汚泥への薬注率を減少させることを特徴とする、ベルト式濃縮機の運転方法。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載のベルト式濃縮機の運転方法において、
    前記濃縮調整工程は、前提として、前記無端ベルトの走行速度、及び前記汚泥への薬注率をいずれも調整する工程であり、
    前記濃縮調整工程において、前記汚泥への薬注率を増加させることよりも、前記無端ベルトの走行速度を増加させることを優先することを特徴とする、ベルト式濃縮機の運転方法。
JP2016135626A 2016-07-08 2016-07-08 ベルト式濃縮機、およびその運転方法 Active JP6060305B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016135626A JP6060305B1 (ja) 2016-07-08 2016-07-08 ベルト式濃縮機、およびその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016135626A JP6060305B1 (ja) 2016-07-08 2016-07-08 ベルト式濃縮機、およびその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6060305B1 true JP6060305B1 (ja) 2017-01-11
JP2018001139A JP2018001139A (ja) 2018-01-11

Family

ID=57756270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016135626A Active JP6060305B1 (ja) 2016-07-08 2016-07-08 ベルト式濃縮機、およびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6060305B1 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01164408A (ja) * 1987-11-19 1989-06-28 Calgon Corp 液固分離工程を監視および/または制御するための方式および方法
US5534139A (en) * 1993-11-12 1996-07-09 Andritz-Patentverwaltungs-Gesellschaft M.B.H. Apparatus for controlling solids-liquid separation
JP2006334543A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Kubota Corp ベルト型濃縮機の制御方法
JP2007229545A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 汚泥濃縮設備および汚泥濃縮方法
JP2008272630A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd ベルト式濃縮機及びその運転方法
JP2010069390A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Ishigaki Co Ltd ベルト型濃縮機の運転制御方法
JP2011047760A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Kurita Water Ind Ltd 界面レベルの検出方法および固液分離槽の管理方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01164408A (ja) * 1987-11-19 1989-06-28 Calgon Corp 液固分離工程を監視および/または制御するための方式および方法
US5534139A (en) * 1993-11-12 1996-07-09 Andritz-Patentverwaltungs-Gesellschaft M.B.H. Apparatus for controlling solids-liquid separation
JP2006334543A (ja) * 2005-06-06 2006-12-14 Kubota Corp ベルト型濃縮機の制御方法
JP2007229545A (ja) * 2006-02-27 2007-09-13 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 汚泥濃縮設備および汚泥濃縮方法
JP2008272630A (ja) * 2007-04-26 2008-11-13 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd ベルト式濃縮機及びその運転方法
JP2010069390A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Ishigaki Co Ltd ベルト型濃縮機の運転制御方法
JP2011047760A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Kurita Water Ind Ltd 界面レベルの検出方法および固液分離槽の管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018001139A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101563561B1 (ko) 밸러스트 처리된 응집 및 침전에 의한 수처리 방법 및 장치
JP5801031B2 (ja) 水処理システム
JP6774977B2 (ja) 凝集剤添加量制御装置、汚泥濃縮システム、凝集剤添加量制御方法
JP2011005362A (ja) スラリー処理装置
JP2009220085A5 (ja)
US11866356B2 (en) Method and system for controlling hydrophobic conditions and fouling in water intensive processes
JP2008073670A (ja) ベルト型濃縮機
KR100982833B1 (ko) 하수처리수 고도처리를 위한 용존공기부상형 장치
JP6060305B1 (ja) ベルト式濃縮機、およびその運転方法
JP5782931B2 (ja) 水処理方法及び水処理装置
JP2017037033A (ja) 通水型の散乱光方式濁度計に配設される受発光器の検出部表面の洗浄方法
JP4498219B2 (ja) ベルト型濃縮機の制御方法
JP4272635B2 (ja) ベルト式濃縮機およびその運転方法
WO2018027514A1 (zh) 一种生活污水循环处理系统
KR102214400B1 (ko) 이동식 오폐수 정화장치
JP5210948B2 (ja) 浄水場の薬品注入制御方法
JP2003075429A (ja) スカム検出方法および装置
KR200393154Y1 (ko) 개선된 구조의 침전조
JP2006272228A (ja) 汚泥の脱水方法および脱水装置
JP2010137187A (ja) ベルト型濃縮機とベルト型濃縮機運転方法
US10550019B2 (en) Automated dosing system and method with light profiling for wastewater filtration system
US10843945B2 (en) Pilot filter for a water treatment system
JP7239358B2 (ja) ベルト濾過装置及びベルト濾過装置の制御方法
JP2003305309A (ja) 排水処理施設
JP2010142740A (ja) ベルト型濃縮機とベルト型濃縮機運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6060305

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250