JP6056317B2 - ステータ - Google Patents

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Description

本発明は、ステータの構造、特にステータのスロットに取り付けられたセグメントコイルの絶縁構造に関する。
ハイブリッド車等の電気自動車用のモータではスロットの内部における導体線の充填率、すなわち、スロットの所定断面積に占める導体の断面積(導体占積率)を高めると共に、表皮効果及び渦電流による交流抵抗を低くすることが求められている。このため、矩形断面の被覆導線を例えば、略U字型に曲げてからスロットに挿入し、その後スロットの端面から突出した被覆されていない先端部分同士を寄せ合うように曲げ加工し、この部分を溶接で接続してコイルとするセグメントコイルが多く用いられるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
また、先端の溶接部分の導線の断面積をその他の部分の断面積に対して半分等に減少して溶接部の入熱を低減し、溶接時の被覆の劣化を低減する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、同文献には、溶接後、溶接部分の表面に絶縁部材を取り付けたり絶縁塗装を行ったりして導線間の絶縁を確保することが記載されている。
特開2006−333562号公報 特開2000−164043号公報
ところで、特許文献1,2に記載されたセグメントコイルでは、被覆されていない先端部分を寄せ合わせるように被覆導線を曲げ加工する際に、曲げ応力が集中する先端部分近傍で導体から被覆が剥離してしまうことがある。この状態で溶接し、その上に絶縁塗装を行うと、金属表面から剥離した被覆のために絶縁皮膜にクラックが入ってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、絶縁皮膜のクラック発生を抑制することを目的とする。
本発明のステータは、ステータコアの各スロットに各セグメントコイルが取り付けられたステータであって、前記セグメントコイルは、導体本体の周囲に絶縁部材で被覆された被覆導線であり、前記各スロットに挿入された略U字型の導体セグメントと、前記被覆導線が所定のコイルを形成するように前記スロットから突出して曲げられた前記被覆導線の各被覆端から長手方向に突出した、前記導体本体よりも細い先端導体と、前記先端導体同士を寄せ合わせて前記各先端導体同士が溶接された溶接部と備えており、前記被覆導線の曲げ部における曲げ内周側と曲げ外周側のうち、曲げ外周側にある前記導体本体の角部のみ及び前記被覆端の角部のみが前記導体本体の端面から前記被覆導線の曲げ外周側面に向かって傾斜した傾斜面となるように切り欠かれており、前記先端導体の外面と前記傾斜面と前記被覆導線の外周面とが一体の粉体絶縁被膜塗装膜で覆われていること、を特徴とする。
本発明のステータにおいて、前記各スロットには前記セグメントコイルが半径方向に複数段配置され、内周側から少なくとも1段の前記セグメントコイルのみ、前記導体本体の角部と記被覆端の角前記導体本体の端面から前記被覆導線の曲げ外周側面に向かって傾斜した傾斜面となるように切り欠かれていること、としても好適である。
本発明は、絶縁皮膜のクラック発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態におけるステータを示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるステータのセグメントコイルの組み立て工程を示す概念図である。 本発明の実施形態におけるステータのセグメントコイルの組み立て工程を示す概念図である。 従来技術におけるステータのセグメントコイルの溶接部を示す断面図である。 本発明の実施形態におけるステータのセグメントコイルの溶接部を示す断面図である。 本発明の他の実施形態におけるステータのセグメントコイルの溶接部を示す断面図である。 本発明の参考例のステータのセグメントコイルの溶接部を示す断面図である。 本発明の他の参考例のステータのセグメントコイルの溶接部を示す断面図である。 本発明の他の参考例のステータのセグメントコイルの溶接部を示す断面図である。 本発明の他の実施形態におけるステータのセグメントコイルの溶接部の配置を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態のステータは、中心軸の周りに回転するロータの周囲に円周状に配置されたものであり、例えば、一般的な回転式モータあるいは、モータジェネレータ、発電機などの回転電機に用いられるものである。
図1に示す様に、本実施形態のステータ10は、略円筒状のヨーク13と、ヨーク13の内周面からステータ10の半径方向に向かって延びる複数のティース15を有するステータコア12と、ステータコア12に取り付けられるステータコイル16とを有している。各ティース15は、ステータコア12の周方向に間隔をあけて配置され、各ティース15の間の空間はスロット14を形成する。各スロット14の中には複数のセグメントコイル20が配置されており、複数のセグメントコイル20は全体としてステータコイル16を構成する。
次に図2、図3を参照しながらセグメントコイル20を用いたステータコイル16の組み立て方法について説明する。以下の説明では、2つの導体セグメント30a,30bを組み立てる工程について説明する。図2(a)に示すように、電磁鋼板を積層して内周側にスロット14とティース15が形成されたステータコア12を準備する。図2(b)に示すように、2つの導体セグメント30a,30bは、被覆導線31a,31bをそれぞれ略U字型に曲げ加工したものである。被覆導線31a,31bは図4に示す様に、導体本体35の表面をエナメル等の絶縁部材の被覆36で覆ったものである。図2(b)に示す様に被覆導線31a,31bの開放端側(被覆端側)には被覆導線31a,31bの導体本体35よりも細く、被覆されていない先端導体32a,33a,32b,33bが突出している。
次に、図2(c)に示す様に、2つの導体セグメント30a,30bを各先端導体32a〜33bの側からステータコア12のスロット14の軸方向に下側から上方向に向けて矢印のように挿入する。なお、図2(c)は、ステータコア12を内周側から見た展開図である。導体セグメント30a,30bの挿入されるスロトット14は、隣り合うスロット14ではなく、例えば、図1に示すスロット141,142のように離間して配置されたスロット14である。そして、各導体セグメント30a,30bのU字型の開放端の間隔Wは、各導体セグメント30a,30bが挿入されるスロット14の間の間隔となっている。図2(c)に示す様に、挿入が終わると、各先端導体32a〜33bと各被覆導線31a,31bの一部はステータコア12の端面121あるいはスロット14から突き出した状態となる。
次に、図2(d)に示す様に、各導体セグメント30a,30bのステータコア12あるいはスロット14から突出した各被覆導線31a,31bを曲げ加工する。図2(d)も図2(c)と同様、ステータコア12を内周側から見た展開図である。図2(d)に示す様に、各被覆導線31a,31bは、ステータコア12の端面121の近傍でU字型の開放端を閉じる方向に横に曲げられた後、各先端導体32a〜33bの近傍でステータコア12の端面121から垂直方向に曲げられる。このように各被覆導線31a,31bを曲げ加工することにより、所定の組み合わせに従ってセグメントコイル20を形成することになる各先端導体32a〜33bが寄せ合わせられる。そして、図2(b)に示す手前側の導体セグメント30aの左側の先端導体32aと、図2(b)に示す奥側の導体セグメント30bの右側の先端導体33bとをTIG溶接すると1つのセグメントコイル20が形成される。TIG溶接した箇所は溶接部34となる。以下、同様に、手前側の導体セグメントの左側の先端導体と奥側の導体セグメントの右側の先端導体とを順次溶接接続していくと、ティース15の周囲を回る複数のセグメントコイル20からなるコイル302が構成される。
各スロット14の一番外周側と一番内周側では、図2で説明したティース15の周囲を回るコイル302の間を接続する渡り導線301が形成される。図3(b)に最外周側又は最内周側に挿入される導体セグメント30c,30dを示す。導体セグメント30cは図2(b)〜図2(d)で説明した導体セグメント30a,30bと同一のスロット14に挿入される最外周側又は最内周側の導体セグメントであり、導体セグメント30dは、例えば、図1のスロット143,144に示す様に、スロット141,142と離間している同相のスロットに挿入される導体セグメントを示している。各導体セグメント30c,30dは、図2を参照して説明したように、図4に示す導体本体35の表面をエナメル等の絶縁部材の被覆36で被覆した被覆導線31a,31bの開放端側から被覆導線31c,31dの導体本体35よりも細く、被覆されていない先端導体32c,33c,32d,33dが突出している。
図3(c)に示す様に、導体セグメント30cと導体セグメント30dはそれぞれ離間したスロット14に挿入される。図3(c)も図2(c)と同様、ステータコア12を内周側から見た展開図である。先に図2(c)で説明したのと同様、挿入が終わると、各先端導体32c〜33dと各被覆導線31c,31dの一部はステータコア12の端面121あるいはスロット14から突き出した状態となる。
次に、図3(d)に示す様に、各導体セグメント30c,30dのステータコア12の端面121あるいはスロット14から突出した各被覆導線31c,31dを曲げ加工する。図3(d)も図3(c)と同様、ステータコア12を内周側から見た展開図である。各被覆導線31c,31dの先端導体32c、33dが接続している側は、ステータコア12の端面121の近傍でU字型の開放端を閉じる方向に横に曲げられた後、各先端導体32c,33dの近傍でステータコア12の端面121から垂直方向に曲げられる。このように曲げ加工することにより、図3(d)に示す導体セグメント30cの左側の先端導体32cは内周側あるは外周側に隣接する導体セグメントの右側の先端導体と寄せ合わされ、その先端が溶接されてティース15の周囲を回る複数のセグメントコイル20からなるコイル303に接続される。同様に導体セグメント30dの右側の先端導体33dは内周側あるは外周側に隣接する他の導体セグメントの左側の先端導体と寄せ合わされ、その先端が溶接されて他のティース15の周囲を回る他の複数のセグメントコイル20からなる他のコイル304に接続される。各TIG溶接した箇所は溶接部34となる。
また、図3(d)に示す様に、各被覆導線31c,31dの先端導体33c、32dが接続している側は、ステータコア12の端面121の近傍でU字型の開放端を開く方向に横に曲げられた後、各先端導体33c,32dの近傍でステータコア12の端面121から垂直方向に曲げられる。このように曲げ加工することにより、各先端導体33c,32d同士が寄せ合わせられる。そして、図3(c)に示す導体セグメント30cの右側の先端導体33cと、導体セグメント30dの左側の先端導体32dとをTIG溶接などで溶接して溶接部34を成形する。これによって、導体セグメント30cを含むティース15の周りを回るコイル303と導体セグメント30dを含む他のティース15の周りを回るコイル304とを接続する渡り導体301が構成される。そして、ティース15の周りを回るコイル303,304と各コイルの間を接続する複数の渡り導体301によって図1に示すようなステータコイル16が構成される。セグメントコイル20の各溶接部34の表面は絶縁塗料あるいは絶縁部材の紛体を塗装した絶縁塗装が施される。
次に、図4を参照しながら従来技術による導体セグメント30の先端導体32,33近傍の構成について詳細に説明する。先に説明したように、導体セグメント30は、導体本体35の表面をエナメル等の絶縁部材の被覆36で覆った被覆導線31の開放端側(被覆端側)から被覆導線31の導体本体35よりも細く、被覆されていない先端導体32が突出しているものである。そして、先端導体32は、他の導体セグメントの先端導体33と溶接されて溶接部34が形成されている。溶接部34、先端導体32,33、導体本体35および被覆36の外表面には絶縁部材を粉体塗装した絶縁皮膜37が形成されている。粉体の絶縁部材は、粉体塗装の際に表面が高温となる金属の先端導体32,33、溶接部34、導体本体35の端面39の各表面には厚く付着するが、金属面が露出せず、粉体塗装の際に部材表面の温度が高温とならないエナメル等の被覆36の端面38や外表面にはあまり厚く付着しない。
先に説明したように、導体セグメント30の被覆導線31は、先端導体32の近傍で水平方向から垂直方向に曲げられる。この曲げ加工の際に、曲げの外周側では、導体本体35、被覆36には引っ張り方向の力が加わり、逆に曲げの内側では、導体本体35、被覆36には圧縮方向の力が加わる。そして、曲げ半径が小さい場合などには、図4に示す様に、曲げの外周側の先端近傍で被覆36が導体本体35の表面から剥がれ、導体本体35の表面と被覆36との間に高さHの隙間51ができてしまう場合がある。このような状態で、絶縁部材を粉体塗装すると、粉体塗装によって形成された絶縁皮膜37に応力がかかりクラック50が発生してしまう場合がある。絶縁皮膜37のクラック50は、隣接するセグメントコイル20あるいは溶接部34との間の絶縁性を低下させ、モータの耐電圧を低下させてしまう。
そこで、本実施形態では、図5に示す様に、被覆導線31の曲げ外周側の先端の角部、つまり、被覆導線31の被覆36の端面38の角部を切り欠いて面取り40としている。図5に示す面取り40は、導体本体35の端面39から高さHに渡って被覆36の角部および導体本体35の角部を切り欠いて傾斜した平面にしたもので、導体本体35の端面39から切り欠かれた被覆36の端面381の上端までの高さHは先に図4を参照して説明した隙間51の高さHよりも大きくなっている。これにより、曲げ加工の際に被覆36にかかる引っ張り応力によって被覆36が導体本体35の表面から剥がれる高さH以上の高さHの範囲の被覆36が切り取られ、図4の高さHで示す被覆36の剥がれる部分の発生をなくすことができる。そして、面取り40の表面に導体本体35の金属表面を露出させることによって、面取り40の平面上に被覆36の外表面に形成される絶縁皮膜37よりも厚さの厚い絶縁皮膜37を形成することができる。このため、溶接部34、導体本体35の端面39、先端導体32,33の各表面に付着する厚い粉体塗装の絶縁皮膜37からエナメル等の被覆36の外表面に付着する薄い粉体塗装の絶縁皮膜37にかけての絶縁皮膜37の厚みの変化を緩やかにすることができる。これによって絶縁皮膜37に応力が集中することを抑制し、絶縁皮膜37に図4に示すようなクラック50が発生することを抑制することができる。また、本実施形態では、高さHは先に図4を参照して説明した隙間51の高さHよりも大きいこととして説明したが、高さH2は高さH1と略同等の高さであってもよい。この場合、面取り40の大きさを最小限としつつクラック50の発生を抑制することができる。
図6を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。図5を参照して説明した実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明は省略する。本実施形態は、図5を参照して説明した実施形態の面取り40を円筒面41としたものであり、図6に示す導体本体35の端面39から円筒面状に面取りされた被覆36の端面381の上端までの高さHは、図2に示す高さHよりも大きくなっている。本実施形態も図5を参照して説明した実施形態と同様、図4の高さHで示す被覆36の剥がれる部分の発生をなくすことができると共に、溶接部34や導体本体35等の表面に付着する厚い粉体塗装の絶縁皮膜37からエナメル等の被覆36の外表面に付着する薄い粉体塗装の絶縁皮膜37にかけての絶縁皮膜37の厚みの変化を緩やかにすることによって絶縁皮膜37に応力が集中することを抑制し、絶縁皮膜37に図4に示すようなクラック50が発生することを抑制することができるものである。
図7を参照しながら本発明の参考例について説明する。図5を参照して説明した実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明は省略する。本参考例は、図5を参照して説明した実施形態の面取り40を段部43としたものであり、図7に示す様に、段部43は、導体本体35の端面39の角部に設けられたもので、垂直面43aと水平面43dとを有している。そして、垂直面43aと導体本体35の端面39との間は小さな円筒面43bによって滑らかに接続されており、水平面43dと被覆導線31の曲げ外周側の角部には面取り43eが設けられている。導体本体35の端面39から段部43の面取りされた被覆36の端面381の上端までの高さHは、図2に示す高さHよりも大きくなっている。本参考例も図5を参照して説明した実施形態と同様、図4の高さHで示す被覆36の剥がれる部分の発生をなくすことができると共に、溶接部34や導体本体35等の表面に付着する厚い粉体塗装の絶縁皮膜37からエナメル等の被覆36の表面に付着する薄い粉体塗装の絶縁皮膜37にかけての絶縁皮膜37の厚みの変化を階段状にしている。これによって、絶縁皮膜37に応力が集中することを抑制し、絶縁皮膜37に図4に示すようなクラック50が発生することを抑制することができるものである。
図8を参照しながら本発明の他の参考例について説明する。図5を参照して説明した実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明は省略する。本参考例は、図5を参照して説明した実施形態において、曲げの内周側の被覆導線31の角部にも面取り40を設けたものである。曲げ半径が小さい場合、曲げの外周側と同様、曲げの内周側でも被覆36に働く圧縮応力によって導体本体35の先端近傍の被覆36が導体本体35の表面から剥がれてしまう場合がある。本参考例では、曲げの外周側に加えて曲げの内周側でも被覆導線31の被覆端面の角部に面取り40を設けているので、曲げ半径が小さい場合でも効果的に絶縁皮膜37に図4に示すようなクラック50が発生することを抑制することができる。
図9を参照しながら発明の他の参考例について説明する。図5を参照して説明した実施形態と同様の部分については同様の符号を付して説明は省略する。本参考例は、被覆導線31の導体本体35の端面39から高さHの範囲の被覆36を切り欠いて導体本体35の金属面を全周に露出させたものである。つまり、被覆導線31の全周に渡って被覆36の端面38の角部を切り欠いたものである。図9に示す切り欠き部44の高さHは図4に示す高さHよりも大きくなっている。本参考例では、図4に示す被覆36が導体本体35の表面から剥がれる高さH以上の高さHの範囲の被覆36を切り欠いて導体本体35の表面を露出させ、図4の高さHで示す被覆36の剥がれる部分の発生をなくすようにしている。更に、本参考例では、金属面が露出しており粉体塗装の際に表面が高温となる切り欠き部44の表面に粉体を付着させて厚い絶縁皮膜37を形成させ、導体本体35の端面39から切り欠き部44の表面、被覆36の表面にかけての絶縁皮膜37の厚さの変化を緩やかにすることによって絶縁皮膜37の応力集中を緩和し、図4に示すようなクラック50が発生することを効果的に抑制することができるものである。
図10を参照しながら、本発明の他の実施形態について説明する。図10に示す様に、セグメントコイル20の溶接部34は、セグメントコイル20のスロット14への配置に応じて半径方向に並んで形成される。このため、図2、図3を参照して説明した略U字型の導体セグメント30a〜30dの開放端側の被覆導線31a〜31dの曲げ半径は、ステータコア12の内周側に配置されるセグメントコイル20の方がステータコア12の外周側に配置されるセグメントコイル20よりも小さくなる。このため絶縁皮膜37にクラック50が発生する割合は、ステータコア12の内周側のセグメントコイル20の溶接部34の近傍の方がステータコア12の外周側のセグメントコイル20の溶接部34の近傍よりも大きくなる。
そこで、本実施形態は、図10に示す様に、ステータコア12の内周側の二段のセグメントコイル20の溶接部34近傍の被覆導線31の被覆端の角部に図5を参照して説明したように、面取り40を設けるようにしたものである。また、ステータコア12の内周側の二段のセグメントコイル20の溶接部34近傍の被覆導線31の被覆端の角部を図6から図9を参照して説明したような形状としてもよい。本実施形態は、被覆導線31の被覆端の加工数を低減することができ、低コストで絶縁皮膜37のクラック50の発生を効果的に抑制することができる。本実施形態では、ステータコア12の内周側の二段のセグメントコイル20の溶接部34近傍の被覆導線31の被覆端の角部に面取り40を設けることとして説明したが、面取り40を設けるのは内周側二段に限らず、内周側の一段のみでもよいし、内周側の三段以上のセグメントコイル20の溶接部34近傍の被覆導線31の被覆端の角部に面取り40を設けることとしてもよい。
10 ステータ、12 ステータコア、13 ヨーク、14,141〜144 スロット、15 ティース、16 ステータコイル、20 セグメントコイル、30,30a〜30d 導体セグメント、31,31a〜31d 被覆導線、32,33,32a〜33d 先端導体、34 溶接部、35 導体本体、36 被覆、37 絶縁皮膜、38,39,121,381 端面、40 面取り、41,43b 円筒面、43 段部、43a 垂直面、43d 水平面、43e 面取り、44 切り欠き部、50 クラック、51 隙間、301 渡り導体、302〜304 コイル。

Claims (2)

  1. ステータコアの各スロットに各セグメントコイルが取り付けられたステータであって、
    前記セグメントコイルは、導体本体の周囲に絶縁部材で被覆された被覆導線であり、前記各スロットに挿入された略U字型の導体セグメントと、前記被覆導線が所定のコイルを形成するように前記スロットから突出して曲げられた前記被覆導線の各被覆端から長手方向に突出した、前記導体本体よりも細い先端導体と、前記先端導体同士を寄せ合わせて前記各先端導体同士が溶接された溶接部と備えており、
    前記被覆導線の曲げ部における曲げ内周側と曲げ外周側のうち、曲げ外周側にある前記導体本体の角部のみ及び前記被覆端の角部のみが前記導体本体の端面から前記被覆導線の曲げ外周側面に向かって傾斜した傾斜面となるように切り欠かれており、
    前記先端導体の外面と前記傾斜面と前記被覆導線の外周面とが一体の粉体絶縁被膜塗装膜で覆われていること、
    を特徴とするステータ。
  2. 請求項1に記載のステータであって、
    前記各スロットには前記セグメントコイルが半径方向に複数段配置され、
    内周側から少なくとも1段の前記セグメントコイルのみ、前記導体本体の角部と前記被覆端の角部とが前記導体本体の端面から前記被覆導線の曲げ外周側面に向かって傾斜した傾斜面となるように切り欠かれていること、
    を特徴とするステータ。
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