JP6036436B2 - 伝送装置、制御カード、伝送方法及び伝送プログラム - Google Patents

伝送装置、制御カード、伝送方法及び伝送プログラム Download PDF

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Description

本発明は、伝送装置、制御カード、伝送方法及び伝送プログラムに関する。
ネットワークを構築する伝送装置として、SONET(Synchronous Optical NETwork)−ADM(Add Drop Multiplexer)伝送装置、パケット通信装置及びWDM(Wavelength Division Multiplex)伝送装置等が挙げられる。これらの伝送装置では、トラフィック量の増減を予測し、予測されたトラフィック量の増減に基づいて、帯域を割り当てることが知られている。これらの伝送装置を用いたネットワーク上では、予測を超えるトラフィックが発生したときに、ネットワークの回線に割り当てられた帯域が不足して通信できない端末が発生することがある。通信できない状態の端末の数を抑制する方法として、トラフィックの推移予測に基づき適切なルーティングを行う方法がある。
トラフィックの推移予測には、例えば、収集したトラフィックデータを蓄積し、1年、1月及び1日等の周期的な変動パターン、並びに、地震及びコンサート等の各種イベント発生時における変動パターン等を用いることができる。これらの変動パターンを用いてトラフィックの推移を予測し適切なルーティングを行う。また、長期的な傾向を表す変動パターン、周期的な変動パターン及びイベント発生時の変動パターンを組み合わせて、新たなトラフィックの変動パターンを生成して用いることができる。
特開2007−116648号公報
しかしながら、上記のイベント発生時における変動パターンでは、一箇所でイベントが発生した場合には、トラフィック変動を予測できるが、複数の地域で同時にイベントが発生した場合までは想定されておらず、トラフィック変動を予測できない。従って、複数の地域で同時にイベントが発生した場合には、それぞれの地域に対応する伝送装置が、短時間のうちに互いの帯域を取り合ってしまい、帯域割り振りのバタツキが発生する。
一つの側面では、複数の箇所で異常トラフィックが発生した場合でも、帯域割り振りのバタツキ発生を抑制できる伝送装置、制御カード、伝送方法及び伝送プログラムを提供することにある。
開示の態様は、方路毎に収集されたトラフィック量に基づいて、各前記方路の異常トラフィックを検出し、前記異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する計算部を有する。開示の態様は、前記異常トラフィックを検出していない通常時の前記トラフィック量に基づいて、各前記方路の通常予測グラフを生成する通常予測グラフ生成部を有する。開示の態様は、前記異常トラフィックの検出時に、前記異常トラフィックの前記トラフィック増減時間及び前記トラフィック増減量に基づいて異常予測グラフを生成する予測グラフ生成部を有する。開示の態様は、各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフに基づいて、各前記方路への回線割り当ての優先順位である回線順位を決定する順位決定部を有する。開示の態様は、前記回線順位に基づいて、各前記方路に割り当てる回線を決定する最適化部を有する。
開示の装置では、複数の箇所で異常トラフィックが発生した場合であっても、帯域割り振りのバタツキ発生を抑制できる。
図1は、本実施例のネットワークの全体構成の一例を示す説明図である。 図2は、本実施例の伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、統計トラフィックDBの一例を示す説明図である。 図4は、通常予測グラフDBの一例を示す説明図である。 図5は、予測グラフDBの一例を示す説明図である。 図6は、予測トラフィック量DBの一例を示す説明図である。 図7は、優先順位DB内の未使用回線順位の一例を示す説明図である。 図8は、優先順位DB内の回線順位の一例を示す説明図である。 図9は、回線情報DBの一例を示す説明図である。 図10は、本実施例での伝送装置の回線割当処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、実測トラフィックメッセージの一例を示す説明図である。 図12は、異常トラフィック検出方法(増加)の一例を示す説明図である。 図13は、異常トラフィック検出方法(減少)の一例を示す説明図である。 図14は、増減パラメータの算出処理の一例を示すフローチャートである。 図15は、類似パターンの増減パラメータ抽出処理の一例を示すフローチャートである。 図16は、類似パターンの増減パラメータ抽出処理の詳細の一例を示すフローチャートである。 図17は、類似パターンの増減パラメータ抽出方法の一例を示す説明図である。 図18は、類似パターンの抽出範囲設定方法の一例を示す説明図である。 図19は、CL−LIUカード毎の予測グラフ生成処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、通常予測グラフ生成処理の一例を示すフローチャートである。 図21は、統計トラフィックデータの一例を示す説明図である。 図22は、予測グラフ生成方法の一例を示す説明図である。 図23は、CL−LIUカードAの予測グラフの一例を示す説明図である。 図24は、CL−LIUカードBの予測グラフの一例を示す説明図である。 図25は、CL−LIUカードCの予測グラフの一例を示す説明図である。 図26は、CL−LIUカードDの予測グラフの一例を示す説明図である。 図27は、CL−LIUカードEの予測グラフの一例を示す説明図である。 図28は、予測トラフィック量算出処理の一例を示すフローチャートである。 図29は、予測未使用総トラフィック量の算出方法の一例を示す説明図である。 図30は、未使用順位決定処理の一例を示すフローチャートである。 図31は、順位決定処理の一例を示すフローチャートである。 図32は、各CL−LIUカードの予測時間に対する予測総トラフィック量の一例を示す説明図である。 図33は、最適化処理の一例を示すフローチャートである。 図34は、回線割当処理の一例を示すフローチャートである。 図35は、回線割当命令メッセージの一例を示す説明図である。 図36は、順位決定処理の他の一例を示すフローチャートである。 図37は、優先順位DB内の回線順位の他の一例を示す説明図である。 図38は、伝送プログラムを実行する伝送機器の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する伝送装置、制御カード、伝送方法及び伝送プログラムの実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
図1は、本実施例のネットワークの全体構成の一例を示す説明図である。図1に示すネットワークは、伝送装置1をADMリングネットワークで接続することで構成される。そして、データセンタ2は、1つの伝送装置1に接続される。なお、伝送装置1を環状に接続したリングネットワーク(RING NETWORK)であるバックボーンネットワークの伝送速度は、例えば10Gbpsである。
以下、図1に示すように1つの伝送装置1を例に取り伝送装置1を説明する。伝送装置1には、地域A〜地域Eにそれぞれ配置された各ルータ装置15A〜15Eが接続される。ルータ装置15Aは、方路16Aで、伝送装置1の後述するCL−LIU(Client − Line Interface Unit)カード11Aと、1対1で接続される。同様に、ルータ装置15B〜15Eは、方路16B〜16Eで、CL−LIUカード11B〜11Eと、それぞれ1対1で接続される。
伝送装置1は、制御カード10と、CL−LIUカード11A〜11Eと、スイッチカード12と、NW−LIU(Network − Line Interface Unit)カード13とを有する。また、スイッチカード12は、論理回線14(以下、単に回線という)を自在に割り当てることで、NW−LIUカード13と、CL−LIUカード11A〜11Eとを切替して接続する。
データセンタ2は、例えば、メールサーバ及びウェブサーバ等であり、地域A〜地域Eの各端末装置からネットワークを介してアクセスされる。データセンタ2は、ネットワーク経由で各端末装置のトラフィックデータを送受信する。
制御カード10は、CPU(Central Processing Unit)20と、DB(Database)30とを有する。また、制御カード10は、図示しない記憶部を有し、DB30は記憶部に格納される。更に、制御カード10は、図示しないインタフェースで、CL−LIUカード11A〜11Eと、スイッチカード12と、NW−LIUカード13,13と接続され、それぞれを制御する。つまり、制御カード10は、ハードウエア構成として、CPU20と、記憶部と、インタフェースとを有する。
図2は、本実施例の伝送装置の構成の一例を示すブロック図である。制御カード10のCPU20は、図示しない記憶部に格納されたプログラムに基づき各種プロセスとなる機能を実行する。
各CL−LIUカード11A〜11Eは、トラフィック監視部111と、回線制御部112とを有する。CL−LIUカード11A〜11Eは、方路16A〜16E経由でルータ装置15A〜15Eとのデータを送受信する。トラフィック監視部111は、対応するルータ装置15A〜15Eと送受信するデータのトラフィック量を、定期的に収集する。また、トラフィック監視部111は、収集したトラフィック量を制御カード10に送信する。回線制御部112は、制御カード10の割当命令メッセージに基づいて、回線14を方路16(16A〜16E)に割り当てる。
スイッチカード12は、回線割当部113を有する。回線割当部113は、制御カード10の割当命令メッセージに基づいて、NW−LIUカード13とCL−LIUカード11A〜11Eとの間の回線14を切り替える。
NW−LIUカード13は、他の伝送装置1と接続するネットワークのインタフェースであり、他の伝送装置1のNW−LIUカード13と接続して、データを送受信する。
回線14は、NW−LIUカード13と、CL−LIUカード11A〜11Eとの間で、スイッチカード12によって、自在に割り当てることができる論理回線(共用帯域)である。回線14は、例えば、論理回線8本で構成する。回線14は、1本の論理回線の最大トラフィック量が150Mbit(以下、Mbとする)であるSTS3C(Synchronous Transport Signal 3,concatenated)に相当する。なお、説明の便宜上、回線14の論理回線8本を各々区別する場合、回線L1〜回線L8と表記する。
ルータ装置15A〜15Eは、地域A〜地域Eのそれぞれに配置され、当該地域の各端末装置を収容する。また、ルータ装置15A〜15Eは、方路16A〜16Eで、伝送装置1のCL−LIUカード11A〜11Eと、それぞれ1対1で接続される。
方路16A〜16Eは、伝送装置1のCL−LIUカード11A〜11Eと、ルータ装置15A〜15Eとを、それぞれ接続する物理回線である。また、方路16A〜16Eの伝送速度は、例えば最大10Gbpsである。なお、以下の制御カード10内での動作の説明では、物理回線である方路16A〜16Eの代わりに、方路16A〜16Eと1対1で接続されるCL−LIUカード11A〜11Eを用いて説明する。
図2に示す制御カード10は、計算部21と、通常予測グラフ生成部22と、パターン抽出部23と、予測グラフ生成部24と、未使用順位決定部25と、順位決定部26と、最適化部27と、割当命令部28とを有する。制御カード10のDB30は、統計トラフィックDB31と、通常予測グラフDB32と、予測グラフDB33と、予測トラフィック量DB34と、優先順位DB35と、回線情報DB36とを有する。
計算部21は、CL−LIUカード11A〜11E内のトラフィック監視部111で収集されたトラフィック量を受信する。計算部21は、受信したトラフィック量が、通常時のトラフィック量の上限である上限トラフィック量以上、又は、通常時のトラフィック量の下限である下限トラフィック量未満である場合を、異常トラフィックとして検出する。ここで、通常時のトラフィック量は、統計トラフィックDB31に予め格納されたものを用いてもよいし、通常予測グラフ生成部22で生成された通常予測グラフから生成されたものを用いてもよい。計算部21は、異常トラフィックを検出しない場合、定期的に通常トラフィックである旨の情報を、予測グラフ生成部24に送信する。
また、計算部21は、異常トラフィックを検出した場合、異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する。なお、トラフィック増減時間及びトラフィック増減量を併せて増減パラメータと称する。計算部21は、異常トラフィックの増減パラメータをパターン抽出部23に送信する。
通常予測グラフ生成部22は、統計トラフィックDB31に格納されている、異常トラフィックを検出していない通常時のトラフィック量に基づいて、各CL−LIUカード11の通常予測グラフを生成する。通常予測グラフは、平均トラフィック量、上限トラフィック量及び下限トラフィック量をパラメータとして持つ。通常予測グラフ生成部22は、例えば1日に1回、これら3種類のパラメータを1分単位で24時間分算出し、通常予測グラフDB32に格納する。また、通常予測グラフは、平日、土曜日及び日曜/祝日等のトラフィックの特性に合わせて適宜生成する。なお、通常予測グラフ生成部22は、予測グラフ生成部24から通常予測グラフの生成を指示された場合にも、通常予測グラフを生成し通常予測グラフDB32に格納する。
パターン抽出部23は、計算部21で算出された異常トラフィックの増減パラメータを受信する。また、パターン抽出部23は、現在の予測トラフィック量を予測トラフィック量DB34から受信する。パターン抽出部23は、異常トラフィックの増減パラメータに基づいて、新たに異常予測グラフを生成するか否か判定する。パターン抽出部23は、新たに異常予測グラフを生成する場合には、統計トラフィックDB31から、異常トラフィックの増減パラメータと同一又は類似するパターンの増減パラメータを求める。パターン抽出部23は、求めた同一又は類似するパターンの増減パラメータから、類似パターンの増減パラメータとして1つ以上を抽出する。
パターン抽出部23は、抽出した類似パターンの増減パラメータを、予測グラフ生成部24に送信する。また、パターン抽出部23は、現在の予測グラフを引き続き用いる場合、及び類似パターンの増減パラメータの抽出に失敗した場合には、その旨の情報を予測グラフ生成部24に送信する。
予測グラフ生成部24は、パターン抽出部23から、現在の予測グラフを引き続き用いる旨の情報を受信すると、予測グラフDB33から現在の予測グラフを抽出し、不足分のみ追加し、予測グラフDB33に格納する。また、予測グラフ生成部24は、パターン抽出部23から、類似パターンの増減パラメータを受信すると、増減パラメータに基づいて異常予測グラフを生成する。予測グラフ生成部24は、生成した異常予測グラフを予測グラフDB33に格納する。なお、予測グラフ生成部24は、増減パターンの抽出に失敗した旨の情報を受信すると、異常予測グラフを生成せず、また、現在の予測グラフを破棄して、最適化部27に対して、等確率で回線割当処理を行う旨の情報を送信する。なお、予測グラフ生成部24は、24時間以内に通常予測グラフが生成されていないと判定した場合には、通常予測グラフ生成部22に対して通常予測グラフの生成を指示する。予測グラフ生成部24は、計算部21から、通常トラフィックである旨の情報を受信すると、通常予測グラフDB32から通常予測グラフを抽出し、予測グラフDB33に格納する。
予測グラフ生成部24は、予測グラフDB33に格納された通常予測グラフ又は異常予測グラフ(以下、区別しない場合には、単に予測グラフという)から、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を算出する。ここで、予測総トラフィック量とは、直近の予測時間における回線14の容量毎のトラフィック量であり、予測未使用総トラフィック量とは、回線14の容量から予測総トラフィック量を差し引いたトラフィック量である。また、予測時間とは、予測グラフを生成する時刻の間隔である。予測時間は、回線割り当て可能な最短時間であり、例えば10分と設定する。なお、予測時間はこれに限られず、任意の時間に設定可能である。予測グラフ生成部24は、算出した予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を、予測トラフィック量DB34に格納する。
予測グラフ生成部24は、CL−LIUカード11A〜11Eについて、予測グラフを生成すると、CL−LIUカード11A〜11Eに現在割り当てている回線14以外に、新たな回線14が必要か否かをそれぞれ判定する。予測グラフ生成部24は、各CL−LIUカード11において、新たな回線14が必要でない場合には、回線割当を実施せずに処理を終了する。
予測グラフ生成部24は、新たな回線14が必要なCL−LIUカード11が、1つ以上存在する場合には、現在及び過去の予測グラフに基づき、新しい割当順位が必要か否か判定する。予測グラフ生成部24は、新しい割当順位が必要な場合には、順位決定が必要な旨の情報を、未使用順位決定部25及び順位決定部26に送信する。予測グラフ生成部24は、新しい割当順位が必要でない場合には、現在使用している割当順位を用いる旨の情報を、割当命令部28に送信する。
未使用順位決定部25は、予測グラフ生成部24から順位決定が必要な旨の情報を受信すると、予測トラフィック量DB34から各CL−LIUカード11の予測未使用総トラフィック量を取得する。未使用順位決定部25は、回線14のうち、各CL−LIUカード11の予測グラフにおける直近の予測時間内に、未使用である回線14がある場合に、未使用である回線14の数を決定する。
また、未使用順位決定部25は、未使用である回線14を、各CL−LIUカード11の予測グラフ及び未使用の回線14の数に基づいて、回線14が不足するCL−LIUカード11に割り当てるための、未使用回線順位を決定する。未使用順位決定部25は、決定した未使用回線の数及び未使用回線順位を、優先順位DB35に格納する。
順位決定部26は、予測グラフ生成部24から順位決定が必要な旨の情報を受信すると、予測トラフィック量DB34から各CL−LIUカード11の全ての予測時間において予測総トラフィック量を取得する。順位決定部26は、各CL−LIUカード11の予測グラフにおいて、各予測時間における各回線14の予測総トラフィック量を、回線14を必要とする回線候補とする。順位決定部26は、予測総トラフィック量が多い順番に回線候補の優先順位である回線順位を高くすることで、回線順位を決定する。
また、順位決定部26は、予測総トラフィック量が同じである回線候補がある場合には、前回の予測時間において、回線順位が高かった回線候補の属するCL−LIUカード11の回線候補の回線順位を高くすることで、回線順位を決定する。つまり、回線順位の高い回線候補が属するCL−LIUカード11に対して、優先して回線14を割り当てることとなる。順位決定部26は、決定した回線順位を優先順位DB35に格納する。
最適化部27は、優先順位DB35から、回線順位、未使用回線の数及び未使用回線順位を取得し、回線情報DB36から現在の回線情報を取得する。最適化部27は、回線順位、未使用回線の数及び未使用回線順位に基づいて、各CL−LIUカード11に割り当てる回線14(回線L1〜回線L8)を決定する。
最適化部27は、未使用回線があり、かつ回線14の割当が必要なCL−LIUカード11が存在する場合には、未使用回線の数及び未使用回線順位に基づいて、未使用回線を当該CL−LIUカード11に割り当てる回線情報を、回線情報DB36に格納する。
また、最適化部27は、未使用回線がなく、かつ回線14の割当が必要なCL−LIUカード11が存在する場合には、新たな回線情報を回線情報DB36に格納する。新たな回線情報は、使用中の回線14(回線L1〜回線L8)のうち、回線順位の低い回線14を、回線順位の高い回線候補の属するCL−LIUカード11に割り当てる回線情報である。なお、最適化部27は、予測グラフ生成部24から、等確率で回線割当処理を行う旨の情報を受信した場合は、未使用回線を等確率で対象のCL−LIUカード11に割り当てる回線情報を、回線情報DB36に格納する。
割当命令部28は、予測時間毎に回線情報DB36から回線情報を取得する。割当命令部28は、回線情報に基づき、回線割当処理が必要な場合には、該当するCL−LIUカード11の回線制御部112、及びスイッチカード12の回線割当部113に対して、割当命令メッセージを送信する。なお、割当命令部28は、予測グラフ生成部24から現在使用している割当順位を用いる旨の情報を受信した場合には、当該情報に従い次の予測時間において割当命令メッセージを送信せず、引き続き現在の予測時間と同じ回線割当とする。
統計トラフィックDB31は、CL−LIUカード11A〜11Eのトラフィック監視部111から収集したトラフィック量を受信して格納する。つまり、統計トラフィックDB31は、方路16毎に収集されたトラフィック量が、統計データとして蓄積されている。
図3は、統計トラフィックDBの一例を示す説明図である。統計トラフィックDB31には、日付情報、CL−LIUカード11の情報、及び1日毎の24時間分の統計トラフィックデータが対応付けて格納されている。ここで、日付情報は、日付の他に曜日と休日であるかの情報も含むものとする。また、1日毎の24時間分の統計トラフィックデータは、24時間に渡って1分毎に収集したトラフィック量、つまり、0時0分から23時59分までの1分毎のトラフィック量である。
通常予測グラフDB32は、通常予測グラフ生成部22で生成された、各CL−LIUカード11の通常予測グラフを格納する。図4は、通常予測グラフDBの一例を示す説明図である。通常予測グラフDB32は、CL−LIUカード11毎に、平日、土曜日及び日曜/祝日に分類され、それぞれについて、平均トラフィック量、上限トラフィック量及び下限トラフィック量をパラメータとして持つ。また、平均トラフィック量、上限トラフィック量及び下限トラフィック量は、それぞれ、24時間分の1分毎の予測トラフィック量からなる。なお、平日、土曜日及び日曜/祝日の分類は適宜変更可能である。
予測グラフDB33は、通常予測グラフを使用する場合、予測グラフ生成部24が通常予測グラフDB32から取得した、各CL−LIUカード11の通常予測グラフを格納する。予測グラフDB33は、現在の予測グラフを引き続き用いる場合には、現在の予測グラフに対して不足分のみ追加し、各CL−LIUカード11の通常予測グラフを格納する。予測グラフDB33は、予測グラフ生成部24が各CL−LIUカード11の異常予測グラフを生成した場合には、生成された異常予測グラフを格納する。図5は、予測グラフDBの一例を示す説明図である。予測グラフDB33は、各CL−LIUカード11の、現在時刻から24時間分の1分毎の予測トラフィック量を格納する。また、予測グラフDB33は、割当順位の決定のために、前回の予測時間の予測グラフ等、過去の予測グラフも格納する。
予測トラフィック量DB34は、予測グラフ生成部24で生成された、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を格納する。図6は、予測トラフィック量DBの一例を示す説明図である。予測トラフィック量DB34は、CL−LIUカード11毎に予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を格納する。また、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量は、それぞれ、回線L1〜回線L8毎に、全ての予測時間(予測時間T1〜T4)のトラフィック量を格納する。なお、図6中では、各トラフィック量はa11等の記号で示されているが、実際には、予測グラフ生成部24が算出した予測総トラフィック量又は予測未使用総トラフィック量を格納する。
優先順位DB35は、未使用順位決定部25で決定された、未使用回線の数及び未使用回線順位、並びに、順位決定部26で決定された回線順位を格納する。図7は、優先順位DB内の未使用回線順位の一例を示す説明図である。図7の例では、未使用回線の数(2本)だけレコードを設け、未使用回線である回線L6と回線L8が格納されている。図8は、優先順位DB内の回線順位の一例を示す説明図である。優先順位DB35は、全ての予測時間に対して、回線L1〜回線L8を必要とする回線候補(図8中のA11等)を、回線順位に従って格納する。
回線情報DB36は、最適化部27が生成した回線情報を格納する。図9は、回線情報DBの一例を示す説明図である。回線情報DB36は、回線L1〜回線L8毎に、帯域情報、現在時刻に使用しているCL−LIUカード11、予測時間T1に使用する予定のCL−LIUカード11、及び、予測時間T1での回線割当の必要性について格納する。
次に、実施例1の伝送装置の動作について説明する。図10は、本実施例での伝送装置の回線割当処理の一例を示すフローチャートである。説明の便宜上、回線割当処理の流れを先に説明し、より詳細な説明が必要な処理については後述する。
[トラフィック監視処理]
各CL−LIUカード11のトラフィック監視部111は、それぞれ接続されている方路16のトラフィック量を監視して収集し、収集したトラフィック量を1分毎に制御カード10に送信する(ステップS11)。
[異常トラフィック検出処理]
制御カード10の計算部21は、予測グラフ生成時刻、すなわち10分毎に異常トラフィックが発生しているか否か判定する(ステップS12)。計算部21は、受信したトラフィック量が、上限トラフィック量以上、又は下限トラフィック量未満である場合には(ステップS12肯定)、異常トラフィックとして検出する。また、計算部21は、異常トラフィックを検出しない場合(ステップS12否定)、つまり、通常トラフィックである場合には、ステップS15の予測グラフ生成処理に進む。なお、計算部21は、異常トラフィックが発生しているか否かの判定のタイミングについて、例えば、1分毎など適宜変更してもよい。
[異常トラフィックの増減パラメータ算出処理]
計算部21は、ステップS12で異常トラフィックを検出すると、異常トラフィックの増減パラメータとして、トラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する(ステップS13)。
[類似パターンの増減パラメータ抽出処理]
パターン抽出部23は、異常トラフィックの増減パラメータに基づいて、新たに異常予測グラフを生成するか否か判定する。パターン抽出部23は、新たに異常予測グラフを生成する場合には、統計トラフィックDB31から、異常トラフィックの増減パラメータと同一又は類似するパターンの増減パラメータを求める。パターン抽出部23は、求めた同一又は類似するパターンの増減パラメータを、類似パターンの増減パラメータとして1つ以上を抽出する(ステップS14)。また、パターン抽出部23は、新たに異常予測グラフを生成せず、現在の予測グラフを引き続き用いる場合、及び類似パターンの増減パラメータの抽出に失敗した場合には、その旨の情報を生成する。
[予測グラフ生成処理]
予測グラフ生成部24は、ステップS14で、1つ以上の類似パターンの増減パラメータを抽出した場合には、当該増減パラメータに基づいて異常予測グラフを生成する。予測グラフ生成部24は、ステップS12で、異常トラフィックを検出しなかった場合、すなわち、通常トラフィックと判定された場合には、通常予測グラフDB32から通常予測グラフを抽出する。予測グラフ生成部24は、異常予測グラフ又は通常予測グラフを、予測グラフDB33に格納する(ステップS15)。なお、予測グラフ生成部24は、ステップS14で増減パラメータの抽出に失敗した場合には、異常予測グラフを生成せずに現在の予測グラフを破棄して、最適化部27に対して、等確率で回線割当処理を行う旨の情報を送信する。
制御カード10は、CL−LIUカード11A〜11Eの全てについて、ステップS11〜ステップS15までの処理を実行したか否か判定する(ステップS16)。全てのCL−LIUカード11について、ステップS11〜ステップS15の処理を実行していない場合(ステップS16否定)、ステップS11に戻る。全てのCL−LIUカード11について、ステップS11〜ステップS15の処理を実行している場合(ステップS16肯定)、予測トラフィック量の算出処理へと進む。
[予測トラフィック量の算出処理]
予測グラフ生成部24は、予測グラフDB33に格納された予測グラフから、各CL−LIUカード11について、現在時刻で割り当てられている回線14の予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を算出する(ステップS17)。
[回線割当の要否判定処理]
予測グラフ生成部24は、各CL−LIUカード11について、新たな回線14が必要か否かをそれぞれ判定する(ステップS18)。予測グラフ生成部24は、各CL−LIUカード11において、新たな回線14が必要でない場合には(ステップS18否定)、回線割当を実施せずに処理を終了する。予測グラフ生成部24は、新たな回線14が必要なCL−LIUカード11が、1つ以上存在する場合には(ステップS18肯定)、新規割当順位の要否判定処理へと進む。
[新規割当順位の要否判定処理]
予測グラフ生成部24は、現在及び過去の予測グラフに基づき、新しい割当順位が必要か否か判定する(ステップS19)。予測グラフ生成部24は、新しい割当順位が必要な場合には(ステップS19肯定)、順位決定が必要な旨の情報を、未使用順位決定部25及び順位決定部26に送信する。予測グラフ生成部24は、新しい割当順位が必要でない場合には(ステップS19否定)、現在使用している割当順位を用いる旨の情報を、割当命令部28に送信する。
[未使用順位決定処理]
未使用順位決定部25は、回線14のうち、各CL−LIUカード11の予測グラフにおける直近の予測時間内に、未使用である回線14がある場合に、未使用である回線14の数を決定する。また、未使用順位決定部25は、未使用である回線14を、各CL−LIUカード11の予測グラフ、及び未使用回線の数に基づいて、回線14が不足するCL−LIUカード11に割り当てるための、未使用回線順位を決定する。未使用順位決定部25は、決定した未使用回線の数及び未使用回線順位を、優先順位DB35に格納する(ステップS20)。
[順位決定処理]
順位決定部26は、各CL−LIUカード11の予測グラフにおいて、各予測時間における各回線14の予測総トラフィック量を、回線14を必要とする回線候補とする。順位決定部26は、予測総トラフィック量が多い順番に回線候補の回線順位を高くすることで回線順位を決定し、決定した回線順位を優先順位DB35に格納する(ステップS21)。
[最適化処理]
最適化部27は、優先順位DB35に格納された回線順位、未使用回線の数及び未使用回線順位に基づいて、各CL−LIUカード11に割り当てる回線14を決定する。最適化部27は、未使用回線があり回線14の割当が必要なCL−LIUカード11が存在する場合には、未使用回線の数及び未使用回線順位に基づいて、未使用回線をCL−LIUカード11に割り当てる回線情報を、回線情報DB36に格納する。また、最適化部27は、未使用回線がなく回線14の割当が必要なCL−LIUカード11が存在する場合には、使用中の回線14から当該CL−LIUカード11に割り当てる回線情報を、回線情報DB36に格納する(ステップS22)。すなわち、最適化部27は、使用中の回線14のうち回線順位の低い回線14を、回線順位の高い回線候補の属するCL−LIUカード11に割り当てる回線情報を、回線情報DB36に格納する。
[回線割当処理]
割当命令部28は、予測時間毎に回線情報DB36から回線情報を取得する。割当命令部28は、回線情報に基づき、回線割当処理が必要な場合には、該当するCL−LIUカード11の回線制御部112、及びスイッチカード12の回線割当部113に対して、割当命令メッセージを送信する。割当命令部28は、割当命令メッセージを、次の予測時間のタイミング、つまり、予測グラフ生成時刻のタイミングで送信する。(ステップS23)。回線制御部112及び回線割当部113は、割当命令メッセージに従い、回線14の割り当てを行うことにより、伝送装置1の回線割当処理が終了する。
続いて、実施例1の伝送装置1の回線割当処理における各処理の詳細について説明する。
[トラフィック監視処理(ステップS11)]
各CL−LIUカード11のトラフィック監視部111は、それぞれ接続されている方路16の上り方向のトラフィック量を監視して収集する。ここで、上り方向とは、クライアント側からバックボーンネットワーク側へ向かう方向であり、伝送装置1内で言えば、CL−LIUカード11からNW−LIUカード13へと向かう方向である。また、トラフィック監視部111が収集するトラフィック量は、例えば1分としたトラフィック監視時間内に流れる、全てのトラフィックを蓄積した実測トラフィック量である。当該実測トラフィック量は、CL−LIUカード11内のバッファから溢れて欠落したトラフィックも含むものである。
図11は、実測トラフィックメッセージの一例を示す説明図である。トラフィック監視部111は、収集したトラフィック量を、図11に示す実測トラフィックメッセージとして、計算部21及び統計トラフィックDB31に送信する。図11の例では、実測トラフィックメッセージは、トラフィック監視時刻と、CL−LIUカード11のIDと、実測トラフィック量とを有する。統計トラフィックDB31では、受信した実測トラフィックメッセージに基づき、各CL−LIUカード11について、トラフィック監視時刻毎の実測トラフィック量を蓄積する。トラフィック監視処理によれば、各方路16の上り方向のトラフィック量を監視して、トラフィック監視時刻と、CL−LIUカード11のIDと、実測トラフィック量とを収集することができる。
[異常トラフィック検出処理(ステップS12)]
計算部21は、受信したトラフィック量が、上限トラフィック量以上、又は下限トラフィック量未満である場合には、異常トラフィックを検出する。図12は、異常トラフィック検出方法(増加)の一例を示す説明図である。図12に示すグラフは、横軸は時刻(min)を、縦軸はCL−LIUカード11Aのトラフィック量(Mb/min)を示す。図12に示すグラフは、例えば、10時20分を現在時刻としている。また、図12に示すグラフは、黒丸が10時06分から10時20分までの1分毎の実測トラフィック量を示す。また、10時10分及び10時20分は、予測グラフ生成時刻であり、10分毎に異常トラフィックの検出を行なっている。
図12に示すグラフの通常予測グラフは、トラフィック量が110Mb一定のグラフであり、上限トラフィック量は、通常予測グラフに23Mbを足した、トラフィック量133Mb一定のグラフである。
計算部21は、図12に示すグラフの、通常予測グラフと上限トラフィック量との間にある実測トラフィック量(黒丸)は、通常時のトラフィックである通常トラフィックと判定する。また、計算部21は、上限トラフィック量以上である実測トラフィック量(黒丸)は、異常トラフィックと判定する。ここで、異常トラフィックの判定条件を式(1)に、通常トラフィックの判定条件を式(2)に示す。
上限トラフィック量 ≦ 予測グラフ生成時刻の実測トラフィック量 …(1)
上限トラフィック量 > 予測グラフ生成時刻の実測トラフィック量 …(2)
図12に示すグラフの例では、予測グラフ生成時刻である10時20分の実測トラフィック量は142Mbであり、上限トラフィック量である133Mbを超えており、異常トラフィックであると判定する。
図13は、異常トラフィック検出方法(減少)の一例を示す説明図である。図13に示すグラフは、横軸は時刻(min)を、縦軸はCL−LIUカード11Aのトラフィック量(Mb/min)を示す。図13に示すグラフは、10時20分を現在時刻としている。また、図13に示すグラフは、黒丸が10時06分から10時20分までの1分毎の実測トラフィック量を示す。また、10時10分及び10時20分は、予測グラフ生成時刻であり、10分毎に異常トラフィックの検出を行なっている。
図13に示すグラフの通常予測グラフは、トラフィック量が時間とともに減少するグラフであり、下限トラフィック量は、通常予測グラフより13Mb少なく、通常予測グラフと同様の曲線のグラフである。なお、現在時刻(10時20分)の通常予測グラフの予測トラフィック量は327Mbである。
計算部21は、図13に示すグラフの、通常予測グラフと下限トラフィック量との間にある実測トラフィック量(黒丸)は、通常時のトラフィックである通常トラフィックと判定する。また、計算部21は、下限トラフィック量未満である実測トラフィック量(黒丸)は、異常トラフィックと判定する。ここで、異常トラフィックの判定条件を式(3)に、通常トラフィックの判定条件を式(4)に示す。
下限トラフィック量 ≧ 予測グラフ生成時刻の実測トラフィック量 …(3)
下限トラフィック量 < 予測グラフ生成時刻の実測トラフィック量 …(4)
図13に示すグラフの例では、予測グラフ生成時刻である10時20分の実測トラフィック量は312Mbであり、下限トラフィック量である314Mb未満であるため、異常トラフィックであると判定する。異常トラフィック検出処理によれば、上限トラフィック量又は下限トラフィック量に基づいて、異常トラフィックを検出することができる。
[異常トラフィックの増減パラメータ算出処理(ステップS13)]
計算部21は、予測グラフ生成時刻の実測トラフィック量が、異常トラフィックであると判定した場合、異常トラフィックの増減パラメータである、トラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する。
図14は、増減パラメータの算出処理の一例を示すフローチャートである。計算部21は、ステップS12で異常トラフィックを検出すると、異常トラフィックを検出した現在時刻の実測トラフィック量を取得する(ステップS131)。例えば、図12に示す場合には、現在時刻の実測トラフィック量は142Mbである。
続いて、計算部21は、統計トラフィックDB31から、前回、つまり一つ前の実測トラフィック量を取得する(ステップS132)。例えば、図12に示す場合は1分毎に実測トラフィック量を収集している。このため、計算部21は、現在時刻が10時20分であれば、一つ前の実測トラフィック量として、10時19分の実測トラフィック量(141Mb)を統計トラフィックDB31から取得する。
計算部21は、トラフィック増加開始時刻を、式(5)が成り立つか否かで判定する(ステップS133)。式(5)では、Pは一つ前の実測トラフィック量とし、Qは一つ前の通常トラフィック予測量とし、Rは現在時刻の実測トラフィック量とする。
P<Q<R …(5)
つまり、ステップS133において、計算部21は、実測トラフィック量が通常トラフィック予測量を超えた時刻を判定する。例えば、図12に示すグラフで、現在時刻が10時20分の場合は、Pは10時19分の実測トラフィック量(141Mb)、Qは10時19分の通常トラフィック予測量(110Mb)、Rは10時20分の実測トラフィック量(142Mb)となる。これらを式(5)に代入すると、141Mb<110Mb<142Mbとなり、式(5)は成り立たない(ステップS133否定)。
計算部21は、上記の式(5)が成り立たない場合、トラフィック減少開始時刻を、式(6)が成り立つか否かで判定する(ステップS136)。式(6)では、式(5)と同様に、Pは一つ前の実測トラフィック量とし、Qは一つ前の通常トラフィック予測量とし、Rは現在時刻の実測トラフィック量とする。
P>Q>R …(6)
つまり、ステップS136において、計算部21は、実測トラフィック量が通常トラフィック予測量未満となった時刻を判定する。例えば、図12に示すグラフで、現在時刻が10時20分の場合は、Pは10時19分の実測トラフィック量(141Mb)、Qは10時19分の通常トラフィック予測量(110Mb)、Rは10時20分の実測トラフィック量(142Mb)となる。これらを式(6)に代入すると、141Mb>110Mb>142Mbとなり、式(6)は成り立たない(ステップS136否定)。
計算部21は、上記の式(6)が成り立たない場合、ステップS132に戻る。計算部21は、P、Q及びRに代入するトラフィック量を、それぞれ、更に一つ前のトラフィック量とし、統計トラフィック量DB31から取得する(ステップS132)。例えば、図12に示すグラフでは、Pは10時18分の実測トラフィック量(136Mb)、Qは10時18分の通常トラフィック予測量(110Mb)、Rは10時19分の実測トラフィック量(141Mb)となる。
計算部21は、再びトラフィック増加開始時刻、又はトラフィック減少開始時刻を、式(5)又は式(6)が成り立つか否かで判定する(ステップS133,S136)。計算部21は、式(5)又は式(6)が成り立つまで、ステップS132、ステップS133及びステップS136を繰り返す。
図12に示すトラフィック量増加の例では、Pを10時07分の実測トラフィック量とするまでステップS132、ステップS133及びステップS136を繰り返したときに式(5)が成り立つ(ステップS133肯定)。つまり、Pが10時07分の実測トラフィック量(109Mb)、Qが10時07分の通常トラフィック予測量(110Mb)、Rが10時08分の実測トラフィック量(112Mb)となる。これらを式(5)に代入すると、109Mb<110Mb<112Mbとなり、式(5)は成り立つ。
ステップS133肯定の場合、計算部21は、式(5)のRの時刻をトラフィック増加開始時刻として決定する(ステップS134)。つまり、実測トラフィック量が初めて通常トラフィック予測量以上となった時刻を、トラフィック増加開始時刻として決定する。上記の例では、Rは10時08分の実測トラフィック量(112Mb)であるので、トラフィック増加開始時刻は10時08分となる。
図13に示すトラフィック量減少の例では、Pを10時07分の実測トラフィック量とするまでステップS132、ステップS133及びステップS136を繰り返したときに式(6)が成り立つ(ステップS136肯定)。つまり、Pが10時07分の実測トラフィック量(345Mb)、Qが10時07分の通常トラフィック予測量(344Mb)、Rが10時08分の実測トラフィック量(340Mb)となる。これらを式(6)に代入すると、345Mb>344Mb>340Mbとなり、式(6)は成り立つ。
ステップS136肯定の場合、計算部21は、式(6)のRの時刻をトラフィック減少開始時刻として決定する(ステップS137)。つまり、実測トラフィック量が初めて通常トラフィック予測量未満となった時刻を、トラフィック減少開始時刻として決定する。上記の例では、Rは10時08分の実測トラフィック量(340Mb)であるので、トラフィック減少開始時刻は10時08分となる。
計算部21は、式(7)及び式(8)により、増減パラメータとして、トラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する(ステップS135)。
トラフィック増減時間 = 現在時刻
− トラフィック増加(減少)開始時刻 …(7)
トラフィック増減量 = 現在時刻の実測トラフィック量
− トラフィック増加(減少)開始時刻
の実測トラフィック量 …(8)
図12に示すトラフィック量増加の例では、下記の式(7−1)及び(8−1)となる。
トラフィック増減時間 = 10時20分 − 10時08分
= 12分 …(7−1)
トラフィック増減量 = 142Mb − 112Mb
= 30Mb …(8−1)
図13に示すトラフィック量減少の例では、下記の式(7−2)及び(8−2)となる。
トラフィック増減時間 = 10時20分 − 10時08分
= 12分 …(7−2)
トラフィック増減量 = 312Mb − 340Mb
= −28Mb …(8−2)
異常トラフィックの増減パラメータ算出処理によれば、トラフィック増加開始時刻又はトラフィック減少開始時刻を求め、通常予測グラフの通常トラフィック予測量と比較することで、異常トラフィックの増減パラメータを算出することができる。
[類似パターンの増減パラメータ抽出処理(ステップS14)]
パターン抽出部23は、異常トラフィックの増減パラメータに基づいて、新たに異常予測グラフを生成するか否か判定する。図15は、類似パターンの増減パラメータ抽出処理の一例を示すフローチャートである。
パターン抽出部23は、計算部21から異常トラフィックの増減パラメータを受信する(ステップS141)。パターン抽出部23は、予測グラフDB33を参照して、前回の予測グラフ生成時刻で、異常予測グラフが生成されたか否か判定する(ステップS142)。パターン抽出部23は、前回の予測グラフ生成時刻で、異常予測グラフが生成された場合(ステップS142肯定)、当該異常予測グラフを取得して現在時刻の予測トラフィック量を算出する(ステップS143)。また、パターン抽出部23は、統計トラフィックDB31から、現在時刻の実測トラフィック量を取得する。パターン抽出部23は、前回の予測グラフ生成時刻で、異常予測グラフが生成されていない場合(ステップS142否定)、類似パターンの増減パラメータを抽出するために、ステップS145へと進む。
パターン抽出部23は、算出した現在時刻の予測トラフィック量と、現在時刻の実測トラフィック量とを比較する(ステップS144)。パターン抽出部23は、現在時刻の予測トラフィック量が実測トラフィック量以下の場合(ステップS144肯定)、類似パターンの増減パラメータを抽出するために、ステップS145へと進む。
パターン抽出部23は、現在時刻の予測トラフィック量が実測トラフィック量よりも大きい場合(ステップS144否定)、現在時刻の、実測トラフィック量及び予測トラフィック量に対応するための回線数を算出する(ステップS146)。パターン抽出部23は、現在時刻の実測トラフィック量に対応するための回線数を、実測の回線数とし、現在時刻の予測トラフィック量に対応するための回線数を、予測の回線数とする。
パターン抽出部23は、実測の回線数と予測の回線数とを比較する(ステップS147)。パターン抽出部23は、実測の回線数と予測の回線数が一致する場合(ステップS147肯定)、現在の異常予測グラフを引き続き用いる旨の情報を、予測グラフ生成部24に送信して、類似パターンの増減パラメータ抽出処理を終了する(ステップS148)。パターン抽出部23は、実測の回線数と予測の回線数が一致しない場合(ステップS147否定)、類似パターンの増減パラメータを抽出するために、ステップS145へと進む。
パターン抽出部23は、新たに異常予測グラフを生成する場合には、統計トラフィックDB31から、異常トラフィックの増減パラメータと同一又は類似するパターンの増減パラメータを1つ以上抽出する(ステップS145)。
図16は、類似パターンの増減パラメータ抽出処理の詳細の一例を示すフローチャートである。ここで、異常予測グラフの精度を高めるためには、複数の類似パターンを抽出することが重要となる。
図17は、類似パターンの増減パラメータ抽出方法の一例を示す説明図である。図17中、上側のグラフは、統計トラフィックDB31に格納されている複数の類似パターンの増減パラメータを示し、下側のグラフは、異常トラフィックのパラメータを示す。パターン抽出部23は、異常トラフィックの増減パラメータと一致するパターンの増減パラメータを抽出しようとするが、複数の一致する増減パラメータを抽出することは、単純に当てはめただけでは困難である。
そこで、パターン抽出部23は、複数の増減パラメータを抽出するために、(ア)トラフィックの増加(減少)開始時刻のトラフィック量に幅を設ける方法、及び(イ)統計トラフィックDB31のトラフィック増加(減少)時間に幅を設ける方法を試みる。また、(ア)及び(イ)の方法によっても複数の類似パターンの増減パラメータが抽出できない場合は、(ウ)トラフィック増加(減少)開始時刻に幅を設ける方法を試みる。
(ア)トラフィックの増加開始時刻のトラフィック量に幅を設ける方法は、トラフィック増加開始時刻のトラフィック量を、上限トラフィック量と通常予測グラフの通常トラフィック量との間で変化させる。また、トラフィック減少開始時刻のトラフィック量を、下限トラフィック量と通常予測グラフの通常トラフィック量との間で変化させる。つまり、これらの範囲のトラフィック量を持つ類似パターンの増減パラメータを、統計トラフィックDB31から抽出する。言い換えると、増減パラメータから生成したグラフの始点を変化させることで、グラフの傾きを変化させずに、異常トラフィックの増減パラメータと一致するパターンまたは類似パターンの増減パラメータを探索し抽出する(ステップS1451)。
(イ)統計トラフィックDB31のトラフィック増加(減少)時間に幅を設ける方法は、トラフィック増加(減少)時間を変化させ、異常トラフィックの増減パラメータと一致するパターンの増減パラメータを探索する。図18は、類似パターンの抽出範囲設定方法の一例を示す説明図である。図18は、(イ)の方法に係る類似パターンの増減パラメータ抽出範囲設定方法の一例を示し、トラフィックが増加する場合の例である。
まず、トラフィックの増加開始時刻(10時08分)の実測トラフィック量と、トラフィックの増加開始時刻から現在時刻(10時20分)までの、各トラフィック監視時刻(1分毎)における実測トラフィック量のそれぞれを、直線で結ぶ。それらの直線のうち、最も傾きが大きい直線51と、最も傾きが小さい直線52とを選択する。トラフィック増加最小時間を求めるには、直線51を、現在時刻のトラフィック量を通る傾き0の直線(X軸と平行な直線)と交差するまで延長する。当該交差した点から、X軸に対して垂線を下ろし時刻を求める。図18の例では10時18分となる。トラフィック増加最小時間は、10時18分からトラフィックの増加開始時刻である10時08分を引くことで、10分と求められる。
トラフィック増加最大時間を求めるには、直線52を、現在時刻のトラフィック量を通る傾き0の直線(X軸と平行な直線)と交差するまで延長する。当該交差した点から、X軸に対して垂線を下ろし時刻を求める。図18の例では10時23分となる。トラフィック増加最大時間は、10時23分からトラフィックの増加開始時刻である10時08分を引くことで、15分と求められる。
パターン抽出部23は、トラフィック増加最小時間及びトラフィック増加最大時間に相当するトラフィック量を持つ類似パターンの増減パラメータを、統計トラフィックDB31から抽出する。つまり、トラフィック増加時間を変化させることで、異常トラフィックの増減パラメータと一致するパターンの増減パラメータを探索し抽出する(ステップS1452)。
パターン抽出部23は、ステップS1451及びステップS1452において、類似パターンの増減パラメータを2つ以上抽出できたか否か判定する(ステップS1453)。パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータを2つ以上抽出できた場合(ステップS1453肯定)、後述するステップS1459へと進む。パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータを2つ以上抽出できなかった場合(ステップS1453否定)、(ウ)トラフィック増加(減少)開始時刻に幅を設ける方法を試みる。パターン抽出部23は、新規のトラフィック増加(減少)開始時刻を式(9)によって算出する(ステップS1454)。なお、判定する類似パターンの増減パラメータの個数は2つに限られず、任意の個数でよい。
新規のトラフィック増加(減少)開始時刻 = トラフィックの増加(減少)開始時刻
± 時間幅 …(9)
ここで、時間幅はトラフィック監視時間を単位として設定することが好ましく、本実施例1では、トラフィック監視時間が1分であるので、最初の時間幅は±1分とすることが好ましい。例えば、図18では、時間幅を±1分と設定すると、トラフィック増加開始時刻が10時08分であるので、新規のトラフィック増加開始時刻は、10時07分と10時09分となる。また、繰り返し処理を行う場合には、時間幅を±2分、±3分のように広げる。本実施例1では、最大20分まで時間幅を広げることができるとするが、これに限られず、最大時間幅は任意に設定することができる。
パターン抽出部23は、新規のトラフィック増加(減少)開始時刻において、類似パターンの増減パラメータを抽出可能か否か判定する(ステップS1455)。パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータが抽出可能の場合(ステップS1455肯定)、ステップS1451と同様の、トラフィックの増加(減少)開始時刻のトラフィック量に幅を設ける方法を実行する(ステップS1456)。また、ステップS1452と同様の、統計トラフィックDB31のトラフィック増加(減少)時間に幅を設ける方法を実行する(ステップS1457)。
パターン抽出部23は、ステップS1451、ステップS1452、ステップS1456及びステップS1457によって、類似パターンの増減パラメータを2つ以上抽出できたか否か判定する(ステップS1458)。パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータを2つ以上抽出できた場合(ステップS1458肯定)、ステップS1459へと進む。パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータを2つ以上抽出できなかった場合(ステップS1458否定)、ステップS1454に戻り、新規のトラフィック増加(減少)開始時刻の時間幅を増加する。パターン抽出部23は、ステップS1454〜ステップS1458までの処理を、ステップS1455否定又はステップS1458肯定となるまで繰り返す。
パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータが抽出可能でない場合(ステップS1455否定)、1つ以上の類似パターンの増減パラメータを抽出したか否か判定する(ステップS1460)。つまり、最大20分まで時間幅を広げても類似パターンが見つかっていない場合、1つ以上の類似パターンの増減パラメータを抽出したか否か判定する。パターン抽出部23は、1つ以上の類似パターンの増減パラメータを抽出した場合(ステップS1460肯定)、ステップS1459へと進む。パターン抽出部23は、1つ以上の類似パターンの増減パラメータを抽出できなかった場合(ステップS1460否定)、類似パターンの増減パラメータの抽出に失敗した旨の情報を予測グラフ生成部24に送信する(ステップS1461)。
パターン抽出部23は、1つ以上の類似パターンの増減パラメータを抽出した場合に、抽出した類似パターンの増減パラメータを、予測グラフ生成部24に送信する。また、パターン抽出部23は、類似パターンの増減パラメータ抽出処理が成功した旨の情報を、予測グラフ生成部24に送信する(ステップS1459)。類似パターンの増減パラメータ抽出処理によれば、異常トラフィックの増減パラメータに応じて、同一又は類似するパターンの増減パラメータを抽出できる。
[予測グラフ生成処理(ステップS15)]
図19は、CL−LIUカード毎の予測グラフ生成処理の一例を示すフローチャートである。予測グラフ生成部24は、24時間以内に通常予測グラフが生成されたか否かを判定する(ステップS151)。予測グラフ生成部24は、24時間以内に通常予測グラフが生成された場合(ステップS151肯定)、ステップS153へと進む。予測グラフ生成部24は、24時間以内に通常予測グラフが生成されていない場合(ステップS151否定)、通常予測グラフ生成部22に対して、通常予測グラフを生成するように指示する(ステップS152)。
図20は、通常予測グラフ生成処理の一例を示すフローチャートである。言い換えると、図20は、通常予測グラフ生成部22での、ステップS152の通常予測グラフ生成処理の一例を示すフローチャートである。
通常予測グラフ生成部22は、初期設定として現在時刻を取得しtに設定する。また、24時間分の算出が完了したか否か判定するためのuを式(10)に基づき設定する(ステップS1521)。例えば、現在時刻が平日の8時0分であったとすると、tは8時0分となり、uは7時59分となる。
u = {(現在時刻 + 23時59分)−24時0分} …(10)
図21は、統計トラフィックデータの一例を示す説明図である。通常予測グラフ生成部22は、図21に示すような統計トラフィック量(統計トラフィックデータ)を、統計トラフィックDB31から取得する。図21に示す統計トラフィック量は、例えば、平日の8時0分のトラフィック量を1年〜数年分、統計トラフィックDB31から抽出したものである。
通常予測グラフ生成部22は、抽出した統計トラフィック量に基づいて、式(11)により平均トラフィック量を算出する(ステップS1522)。
Figure 0006036436
通常予測グラフ生成部22は、例えば、統計トラフィックDB31から平日の8時0分のトラフィック量を1年分抽出する。抽出された1年分の、平日の8時0分のトラフィック量を全て足して、平日8時0分の総合トラフィック量とする。平日8時0分の総合トラフィック量を、1年分の平日の日数で割ることで、平日8時0分の平均トラフィック量を算出する。
通常予測グラフ生成部22は、平日8時0分のトラフィック量の分散も算出する。分散の算出には、例えば正規分布を用いることができ、確率変数X、確率変数Xの平均をμとすると、(X−μ)の平均によって確率変数Xの分散を求めることができる。なお、分散の算出は正規分布に限られず、t分布、カイ2乗分布等を用いてもよい。例えば、平日8時0分の平均トラフィック量の分散は、式(12)で算出することができる。
Figure 0006036436
つまり、式(12)に図21に示す統計トラフィック量を入れると、図21に示す平日8時0分のトラフィック量の分散は、式(13)のように表すことができる。ここで、平日8時0分の平均トラフィック量を368Mbとする。
Figure 0006036436
通常予測グラフ生成部22は、平均トラフィック量及びトラフィック量の分散を算出すると、上限トラフィック量及び下限トラフィック量を算出する(ステップS1523,S1524)。正規分布の信頼度95%の場合の、上限トラフィック量及び下限トラフィック量は、式(14)及び式(15)で算出する。
Figure 0006036436
Figure 0006036436
通常予測グラフ生成部22は、8時0分について、平均トラフィック量、上限トラフィック量及び下限トラフィック量の算出が終了すると、tがuと同じであるか否か判定する(ステップS1525)。ここで、tは8時0分、uは7時59分であるので、tとuは同じではない(ステップS1525否定)。
ステップS1525否定の場合、通常予測グラフ生成部22は、tを1分増加させる(ステップS1526)。続いて、通常予測グラフ生成部22は、tが24時0分以上であるか否か判定し(ステップS1527)、tが24時0分以上であれば(ステップS1527肯定)、tから24時0分を引いて(ステップS1528)、ステップS1522へ戻る。また、tが24時0分未満であれば(ステップS1527否定)、tはそのままでステップS1522へ戻る。通常予測グラフ生成部22は、ステップS1522からステップS1528を繰り返し、24時間分の平均トラフィック量、上限トラフィック量及び下限トラフィック量を1分単位で算出する。
通常予測グラフ生成部22は、全ての算出結果、つまり、24時間分の平均トラフィック量、上限トラフィック量及び下限トラフィック量を通常予測グラフDB32へ格納する(ステップS1529)。
続いて、予測グラフ生成部24は、計算部21から通常トラフィックである旨の情報を受信した場合(ステップS153肯定)、通常予測グラフDB32から日付情報(曜日含む)及び時刻情報が一致する通常予測グラフを抽出し取得する(ステップS158)。予測グラフ生成部24は、取得した通常予測グラフを予測グラフDB33に格納し更新する(ステップS157)。
予測グラフ生成部24は、パターン抽出部23から、類似パターンの増減パラメータ抽出処理が成功した旨の情報、又は、類似パターンの増減パラメータの抽出に失敗した旨の情報を受信した場合(ステップS153否定)、異常トラフィックであると判定する。
予測グラフ生成部24は、類似パターンの増減パラメータの抽出に失敗した旨の情報を受信した場合(ステップS154肯定)、異常予測グラフを生成せずに現在の予測グラフを破棄して、最適化部27に対して、等確率で回線割当処理を行う旨の情報を送信する。予測グラフ生成部24は、類似パターンの増減パラメータ抽出処理が成功した旨の情報を受信した場合(ステップS154否定)、現在の予測グラフを継続して使用するか否か判定する(ステップS155)。
予測グラフ生成部24は、パターン抽出部23から、現在の予測グラフを継続して用いる旨の情報を受信した場合(ステップS155肯定)、前回の予測グラフ生成時刻からの経過時間分だけ、異常予測グラフを生成する。予測グラフ生成部24は、前回の予測グラフに基づき、経過時間分の異常予測グラフを生成し、経過時間分の異常予測グラフを前回の予測グラフに追加して、新たな異常予測グラフを生成する(ステップS159)。予測グラフ生成部24は、新たに生成した異常予測グラフを予測グラフDB33に格納し更新する(ステップS157)。
予測グラフ生成部24は、現在の予測グラフを継続して使用しない場合(ステップS155否定)、増減パラメータに基づいて異常予測グラフを生成する(ステップS156)。つまり、予測グラフ生成部24は、パターン抽出部23から、抽出した類似パターンの増減パラメータを受信した場合、当該増減パラメータに基づいて異常予測グラフを生成する。
図22は、予測グラフ生成方法の一例を示す説明図である。図22は、類似パターンの増減パラメータが3つ抽出された場合の異常予測グラフの生成方法の一例を示す。予測グラフ生成部24は、類似パターンの増減パラメータに基づいて、図22の上側に示すような類似パターンのグラフをそれぞれ生成する。例えば、図22の時刻mにおける新たなグラフを生成する場合、3つの類似パターンのグラフの時刻mのトラフィック量(図22中、p、q、rで示す)に着目する。すると、rが3つのトラフィック量のうち最大であるため、新たなグラフの時刻mの予測トラフィック量をrとする。予測グラフ生成部24は、類似パターンのグラフの全ての時刻に対して同様の処理を行い、全ての予測トラフィック量に基づき異常予測グラフを生成する。予測グラフ生成部24は、異常予測グラフを予測グラフDB33に格納し更新する(ステップS157)。
図23〜図27は、各CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフの一例を示す説明図である。予測グラフについて、図23を例に説明する。なお、図24〜図27は、グラフの形状が異なるだけで、図23と同様であるので詳細な説明は省略する。また、CL−LIUカード11A〜11Eには、現在時刻において、次のように回線L1〜L8が割り当てられている。CL−LIUカード11Aには回線L1〜L3、CL−LIUカード11Bには回線L4、CL−LIUカード11Cには割り当てなし、CL−LIUカード11Dには回線L5、L6、CL−LIUカード11Eには回線L7、L8が割り当てられている。
図23は、CL−LIUカード11Aの予測グラフの一例を示す説明図であり、グラフのX軸は時刻、Y軸は予測トラフィック量を示す。図23のグラフのX軸は原点を現在時刻とし、一定の予測時間である予測時間T1〜T4で区切られ、区切りの時刻が予測グラフ生成タイミング(予測グラフ生成時刻)である。図23のグラフのY軸は回線容量(例えば、STS3Cの場合は150Mb)で区切られ、グラフの原点から回線L1分の容量、回線L2分の容量、回線L3分の容量を表す。また、CL−LIUカード11Aの予測グラフ53が、それぞれの時刻における予測トラフィック量を表す。
図23中の、予測時間T1〜T4及び回線L1〜L3で区切られた領域を、アルファベットと数字の組み合わせで識別する。1文字目のアルファベットは、どのCL−LIUカード11かについて、A〜E又はa〜eで示す。ここで、大文字のA〜Eは、予測総トラフィック量を示し、小文字のa〜eは、予測未使用総トラフィック量を示す。2文字目の数字は、予測時間T1〜T4を示す。例えば、予測時間T1の場合は1となる。3文字目の数字は回線L1〜L8の回線番号を示す。例えば、回線L1の場合は1となる。例えば、A11は、予測時間T1における回線L1の予測総トラフィック量を示す。また、a13は、予測時間T1における回線L3の予測未使用総トラフィック量を示す。予測グラフ生成処理によれば、現在のトラフィックに応じて、予測グラフを生成することができる。
[予測トラフィック量の算出処理(ステップS17)]
図28は、予測トラフィック量算出処理の一例を示すフローチャートである。予測グラフ生成部24は、回線割り当てを変更する単位となる予測時間を決定する(ステップS171)。
予測グラフ生成部24は、図23〜図27の予測グラフにおいて、CL−LIUカード11毎に、現在時刻において回線L1〜L8がどのように割り当てられているかを当てはめる。予測グラフへの回線L1〜L8の当てはめにより、それぞれの予測時間におけるそれぞれの回線毎の、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量の領域分けを行う(ステップS172)。
図23に示すCL−LIUカード11Aを例にとると、CL−LIUカード11Aには、回線L1〜L3までが割り当てられているので、グラフのY軸の原点側から回線L1、回線L2、回線L3を当てはめていく。すると、予測時間T1では、予測グラフ53は回線L3の領域を通ることになる。つまり、予測時間T1において、回線L1及び回線L2の領域は全容量分のトラフィックが流れ、回線L3の領域は、全容量のうち予測グラフ53までのトラフィックが流れる。これらのトラフィックを図23中の各領域について、予測総トラフィック量と予測未使用総トラフィック量で表現すると、領域A11、A12及びA13は、それぞれ予測総トラフィック量となり、a13は予測未使用総トラフィック量となる。すなわち、予測時間T1について、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量の領域分けが完了する。
予測グラフ生成部24は、図23のグラフにおいて、予測時間T2〜T4についても同様に、予測総トラフィック量又は予測未使用総トラフィック量に領域分けを行う。その結果、予測時間T2の予測総トラフィック量は、領域A21、A22及びA23となり、予測未使用総トラフィック量は、領域a23となる。予測時間T3の予測総トラフィック量は、領域A31、A32及びA33となり、予測未使用総トラフィック量は、領域a32及びa33となる。予測時間T4の予測総トラフィック量は、領域A41及びA42となり、予測未使用総トラフィック量は、領域a42及びa43となる。
予測グラフ生成部24は、予測グラフの中に予測未使用総トラフィック量が存在するか否か判定する(ステップS173)。予測グラフ生成部24は、予測グラフの中に予測未使用総トラフィック量が存在しない場合(ステップS173否定)、予測総トラフィック量の算出を行うため、ステップS175に進む。予測グラフ生成部24は、予測グラフの中に予測未使用総トラフィック量が存在する場合(ステップS173肯定)、予測未使用総トラフィック量を算出する(ステップS174)。
図29は、予測未使用総トラフィック量の算出方法の一例を示す説明図である。図29は、図23の予測グラフの予測時間T1、回線L3の領域を拡大したものである。予測グラフ生成部24での予測未使用総トラフィック量の算出方法を、図29を用いて説明する。図29中、予測未使用総トラフィック量a13は、tqrsで囲まれた面積で表すことができ、この面積から予測未使用総トラフィック量a13を算出する。
予測グラフ生成部24は、予測グラフの中に予測未使用総トラフィック量が存在しない場合、予測総トラフィック量のみ算出する。予測グラフ生成部24での予測総トラフィック量の算出方法を、図29を用いて説明する。図29中、予測総トラフィック量A13は、optsで囲まれた面積で表すことができ、この面積から予測総トラフィック量A13を算出する(ステップS175)。
予測グラフ生成部24は、算出した予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を、予測トラフィック量DB34に格納し更新する(ステップS176)。なお、予測グラフが存在しないCL−LIUカード11については、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量の算出は行わない。予測トラフィック量の算出処理によれば、予測グラフが存在するCL−LIUカード11について、予測総トラフィック量及び予測未使用総トラフィック量を算出することができる。
[未使用順位決定処理(ステップS20)]
図30は、未使用順位決定処理の一例を示すフローチャートである。未使用順位決定部25は、予測グラフ生成部24から順位決定が必要な旨の情報を受信すると、予測トラフィック量DB34から各CL−LIUカード11の予測未使用総トラフィック量を取得する。未使用順位決定部25は、回線L1〜L8のうち、各CL−LIUカード11の予測グラフにおける直近の予測時間内に、未使用である回線14(回線L1〜L8)がある場合に、未使用である回線14の数を決定する。図23〜図27の例では、予測時間T1において未使用の回線は、CL−LIUカード11Dに割り当てられている回線L6、及びCL−LIUカード11Eに割り当てられている回線L8が存在する。従って、回線L6及びL8を未使用回線とするので未使用回線の数は2となる(ステップS201)。
未使用順位決定部25は、未使用回線と決定した回線L6及びL8について、それぞれが現在時刻に割り当てられているCL−LIUカード11の、全ての予測時間における全ての予測未使用総トラフィック量の合計を算出する。例えば、回線L6の場合について図26を参照して説明すると、CL−LIUカード11Dには、回線L5とL6が割り当てられている。CL−LIUカード11Dの予測未使用総トラフィック量は、予測時間T1においてd11及びd12、予測時間T2においてd21及びd22、予測時間T3においてd31及びd32、予測時間T4においてd41及びd42となる。このとき、回線L6の合計予測未使用総トラフィック量は、式(16)で算出する(ステップS202)。
回線L6の合計予測未使用総トラフィック量
=d11+d21+d31+d41+d12+d22+d32+d42 …(16)
未使用順位決定部25は、未使用回線の数と合計予測未使用総トラフィック量の算出が完了した回線の数とを比較して、全ての未使用回線について合計予測未使用総トラフィック量の算出が完了したか否か判定する(ステップS203)。全ての未使用回線について、合計予測未使用総トラフィック量の算出が完了していない場合(ステップS203否定)、ステップS202に戻る。
未使用順位決定部25は、回線L8の合計予測未使用総トラフィック量についても回線L6と同様に、図27を参照して式(17)で算出する。
回線L8の合計予測未使用総トラフィック量
=e11+e21+e31+e41+e12+e22+e32+e42 …(17)
全ての未使用回線について、合計予測未使用総トラフィック量の算出が完了した場合(ステップS203肯定)、未使用回線を合計予測未使用総トラフィック量の多い順に並べる(ステップS204)。図26及び図27の予測グラフの例では、回線L6と回線L8の合計予測未使用総トラフィック量を比較すると、式(18)となる。
d11+d21+d31+d41+d12+d22+d32+d42
> e11+e21+e31+e41+e12+e22+e32+e42…(18)
未使用順位決定部25は、合計予測未使用総トラフィック量の多い順に並べたときの順番を、未使用回線の割当順位と決定する(ステップS205)。上記の例では、図7に示すように、回線L6が未使用回線順位1位、回線L8が未使用回線順位2位となる。未使用順位決定部25は、決定した未使用回線順位を優先順位DB35に格納する(ステップS206)。未使用順位決定処理によれば、未使用の回線14をCL−LIUカード11に割り当てる順位を決定することができる。
[順位決定処理(ステップS21)]
図31は、順位決定処理の一例を示すフローチャートである。図31に示す順位決定処理は、各予測時間に対して、ネットワークを利用可能な端末数が最大になるように順位を決定する。また、CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフとして、図23〜図27を用いて説明する。
順位決定部26は、CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフに基づいて、予測時間T1において回線14(回線L1〜L8)が必要なCL−LIUカード11を決定する(ステップS2111)。CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフでは、予測時間T1において、全てのCL−LIUカード11が回線14を必要としている。
順位決定部26は、予測トラフィック量の算出処理内のステップS175と同様に、全ての予測時間T1〜T4における、予測総トラフィック量を算出する(ステップS2112)。ここで、図32は、各CL−LIUカードの予測時間に対する予測総トラフィック量の一例を示す説明図である。また、各予測総トラフィック量(A11等)を、回線14が必要な回線候補とする。
順位決定部26は、図32に示す回線候補を、予測時間毎に予測総トラフィック量が多い順に並べる。予測時間T1について回線候補を並べた場合、式(19)となる。同様に、予測時間T2について回線候補を並べた場合、式(20)となる。
A11=A12>B11>D11>E11>B12>A13>C11 …(19)
A21=A22=B21=B22>D21>E21>B23>C21>A23…(20)
順位決定部26は、予測時間T1の回線候補を並べたときに、予測総トラフィック量が同じ回線候補があった場合(ステップS2113肯定)、前回の予測グラフ生成タイミングの時に順位が高かった回線候補を優先して順位を決定する(ステップS2114)。つまり、順位決定部26は、継続して使用している回線候補を優先して順位を決定する。
順位決定部26は、予測時間T1の回線候補を並べたときに、予測総トラフィック量が同じ回線候補がなかった場合(ステップS2113否定)、回線候補を並べた順番を順位として決定する(ステップS2115)。また、ステップS2114で予測総トラフィック量が同じ回線候補の順位を決定したときは、当該順位と他の回線候補の順位を合わせて、予測時間T1の回線候補について順位を決定する(ステップS2115)。
順位決定部26は、全ての予測時間T1〜T4について、回線候補の回線順位が決定したか否か判定する(ステップS2116)。順位決定部26は、回線候補の回線順位が決定していない予測時間があれば(ステップS2116否定)、ステップS2112に戻り、残りの予測時間について回線候補の回線順位を決定する。順位決定部26は、全ての予測時間について回線候補の回線順位が決定していれば(ステップS2116肯定)、決定した回線順位を優先順位DB35に格納する(ステップS2117)。順位決定処理によれば、予測総トラフィック量に基づいて、回線順位を決定することができる。
[最適化処理(ステップS22)]
図33は、最適化処理の一例を示すフローチャートである。最適化部27は、優先順位DB35に格納された回線順位、未使用回線の数及び未使用回線順位に基づいて、予測時間T1において回線L1から回線L8の順に、各CL−LIUカード11に割り当てる回線14を決定する。なお、CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフとして、図23〜図27を用いて説明する。また、図23〜図27の予測グラフにおいて、予測時間T1の各予測総トラフィック量を回線候補と称する。
最適化部27は、回線L1が、予測時間T1において未使用回線であるか否か判定する(ステップS221)。図23の予測グラフを参照すると、回線L1は、現在時刻においてCL−LIUカード11Aに割り当てられている。また、回線L1は、予測時間T1においてCL−LIUカード11Aの予測総トラフィック量である回線候補A11を伝送する予定であるため、未使用回線ではないと判定する(ステップS221否定)。
最適化部27は、回線L1が未使用回線ではない場合、回線候補A11の回線順位が全回線数以下であるか否か判定する(ステップS222)。図8に示す回線順位を参照すると、回線候補A11は、予測時間T1において回線順位が1位であり、全回線数8以下であると判定し、回線割当を行う必要はないと判定する(ステップS222肯定)。最適化部27は、回線割当を行う必要はないと判定した場合、全回線の処理が完了したか否か判定する(ステップS228)。最適化部27は、回線L1まで最適化処理が完了しているので(ステップS228否定)、ステップS221へ戻る。続いて、最適化部27は、回線L2について最適化処理を行う。
ここで、回線L2〜L5については、現在時刻において、それぞれCL−LIUカード11Aに回線L2,L3、CL−LIUカード11Bに回線L4、CL−LIUカード11Dに回線L5が割り当てられている。また、現在時刻において、CL−LIUカード11Eには、回線L7が割り当てられている。最適化部27は、図23〜図27に示すように、回線L2〜L5及びL7が、予測時間T1においても、それぞれの予測総トラフィック量を伝送する予定であるため、回線L1と同様の処理を行う。
図26、図27の予測グラフを参照すると、回線L6は、現在時刻においてCL−LIUカード11Dに割り当てられている。また、回線L6は、予測時間T1において、トラフィックを伝送する予定はないため、未使用回線であると判定する(ステップS221肯定)。
最適化部27は、回線L6が未使用回線である場合、予測時間T1において、新しく回線が必要なCL−LIUカード11があるか否か判定する(ステップS224)。図23〜図27の例では、新しく回線が必要なCL−LIUカード11は、CL−LIUカード11B,11Cである。最適化部27は、予測時間T1において新しく回線が必要なCL−LIUカード11がある場合(ステップS224肯定)、図7に示す未使用回線の数及び未使用回線順位を参照する。最適化部27は、参照した未使用回線の数及び未使用回線順位に基づいて、CL−LIUカード11B,11Cのどちらに属する回線候補が、回線順位が高いか判定する。
最適化部27は、予測時間T1の、CL−LIUカード11Bの回線候補B12と、CL−LIUカード11Cの回線候補C11とを比較する。最適化部27は、回線候補B12の方が、予測総トラフィック量が多いため、未使用回線順位が高い回線L6を回線候補B12が属するCL−LIUカード11Bに割り当てる(ステップS227)。最適化部27は、回線L6の割り当てが完了すると、全回線の処理が完了したか否か判定する(ステップS228)。
ここで、回線L8は、図27に示すように、回線L6と同様に未使用回線であるので、回線L6と同様の処理を行い、CL−LIUカード11Cに割り当てる。最適化部27は、回線L1〜L8の全ての回線について最適化処理が完了すると(ステップS228肯定)、割当結果を回線情報DB36に格納する(ステップS229)。
次に、全回線数よりも回線候補の数が多い場合について説明する。例えば、図8に示す回線順位のうち、予測時間T2においては、全回線数8に対して、回線候補の数が9となっている。なお、予測時間T1での回線割り当て状況は、CL−LIUカード11Aは回線候補A11,A12,A13に対して回線L1〜L3、CL−LIUカード11Cは回線候補C11に対して回線L8が割り当てられているとする。また、予測時間T1では、CL−LIUカード11Bは回線候補B11,B12に対して回線L4,L6、CL−LIUカード11Dは回線候補D11に対して回線L5、CL−LIUカード11Eは回線候補E11に対して回線L7が割り当てられているとする。
この状態で、回線L3について、最適化処理を実行した場合を説明する。回線L3は、予測時間T2においてCL−LIUカード11Aの予測総トラフィック量である回線候補A23を伝送する予定であるため、未使用回線ではないと判定する(ステップS221否定)。最適化部27は、回線L3が未使用回線ではない場合、回線候補A23の回線順位が全回線数以下であるか否か判定する(ステップS222)。図8に示す回線順位を参照すると、回線候補A23は、予測時間T2において回線順位が9位であり、全回線数8より大きいので、使用中の回線を高順位のCL−LIUカード11に割り当てる(ステップS223)。
図8の回線順位では、予測時間T2において、9位が回線候補A23、8位が回線候補C21、7位が回線候補B23である。最適化部27は、9位の回線候補A23は、回線順位が最下位であるので、使用中の回線L3を高順位の回線候補の属するCL−LIUカード11に割り当てる。しかし、8位の回線候補C21は、予測時間T1の回線候補C11で新たに回線L8が割り当てられ、予測時間T2でも回線候補C21が引き続き使用できる。このため、最適化部27は、回線候補A23が予測時間T1で使用中の回線L3を、7位の回線候補B23に割り当てる。つまり、最適化部27は、回線候補L3を回線候補B23の属するCL−LIUカード11Bに割り当てる。最適化部27は、回線L1〜L8の全ての回線について最適化処理が完了すると(ステップS228肯定)、割当結果を回線情報DB36に格納する(ステップS229)。
次に、未使用回線があるが、新たな回線が必要なCL−LIUカード11がない場合について説明する。例えば、予測時間T1において、回線L8が未使用回線であったとする。最適化部27は、回線L8は、予測時間T1において、トラフィックを伝送する予定はないため、未使用回線であると判定する(ステップS221肯定)。
最適化部27は、回線L8が未使用回線である場合、予測時間T1において、新しく回線が必要なCL−LIUカード11があるか否か判定する(ステップS224)。最適化部27は、予測時間T1において、新しく回線が必要なCL−LIUカード11がない場合(ステップS224否定)、予測グラフが生成されていないCL−LIUカード11があるか否か判定する(ステップS225)。
最適化部27は、予測グラフが生成されていないCL−LIUカード11がある場合(ステップS225肯定)、未使用回線である回線L8を当該CL−LIUカード11に割り当てる(ステップS226)。ここで、予測グラフが生成されていない場合とは、予測グラフ生成部24から等確率で回線割当処理を行う旨の情報を受信した場合である。最適化部27は、予測グラフが生成されていないCL−LIUカード11が複数あり、未使用回線の数を超える場合には、例えば、乱数を発生させて順番を決定する等の等確率で、未使用回線を割り当てるCL−LIUカード11を決定する(ステップS226)。最適化部27は、回線L1〜L8の全ての回線について最適化処理が完了すると(ステップS228肯定)、割当結果を回線情報DB36に格納する(ステップS229)。
最適化部27は、予測グラフが生成されていないCL−LIUカード11がない場合(ステップS225否定)、未使用回線はどのCL−LIUカード11にも割り当てない。最適化部27は、回線L1〜L8の全ての回線について最適化処理が完了すると(ステップS228肯定)、割当結果を回線情報DB36に格納する(ステップS229)。最適化処理によれば、回線14を回線順位に基づいて各CL−LIUカード11に割り当てる回線情報を得ることができる。
[回線割当処理(ステップS23)]
図34は、回線割当処理の一例を示すフローチャートである。割当命令部28は、予測時間毎に回線情報DB36から、直近の予測時間(例えば、予測時間T1)の回線情報を取得する(ステップS231)。割当命令部28は、回線情報に基づき、回線L1〜L8の順に、直近の予測時間において回線割当が必要か否か判定する(ステップS232)。割当命令部28は、回線割当が必要な場合には(ステップS232肯定)、次の予測時間のタイミング、つまり、予測グラフ生成タイミング(予測グラフ生成時刻)で、割当命令メッセージを送信する。割当命令部28は、割当命令メッセージを、該当するCL−LIUカード11の回線制御部112、及びスイッチカード12の回線割当部113に対して送信する(ステップS233)。回線制御部112及び回線割当部113は、割当命令メッセージに従い、回線14(回線L1〜L8)の割当を行う。図35は、回線割当命令メッセージの一例を示す説明図である。図35の例は、予測時間T1において、回線L6の割当を、CL−LIUカード11DからCL−LIUカード11Bに変更する場合の割当命令メッセージである。割当命令部28は、回線割当が必要でない場合には(ステップS232否定)、割当命令メッセージを送信せず、ステップS234へと進む。
割当命令部28は、全回線の割当処理が完了したか否か判定し(ステップS234)、完了していない場合には(ステップS234否定)、ステップS231に戻り、残りの回線14の割当処理を行う。割当命令部28は、全回線の割当処理が完了した場合には(ステップS234肯定)、伝送装置1の回線割当処理を終了する。回線割当処理によれば、回線情報に基づいて割当命令メッセージを生成・送信することで、回線制御部112及び回線割当部113の回線制御を行うことができる。
実施例1の伝送装置1は、CL−LIUカード(方路)毎に、通常時及び異常時のトラフィック量に基づいた予測グラフを生成して、予測グラフに基づいて回線割当を行う。その結果、トラフィックが回線容量を超える前に、空き容量のある回線を、回線容量を超えると予想されるCL−LIUカード(方路)に割り当てることができ、帯域(回線)割り振りのバタツキ発生を抑制することができる。つまり、複数のCL−LIUカードで異常トラフィックが発生しても、それぞれに予測グラフを生成するので、それぞれの異常トラフィックに対応できる。
また、伝送装置1は、未使用回線がある場合に、予測時間毎に未使用回線を回線容量が不足すると予想されるCL−LIUカード(方路)に割り当てる。その結果、未使用回線を効率良く使用することができる。
更に、伝送装置1は、異常なトラフィックが発生した場合、異常なトラフィックの増減パターンと、同一又は類似した増減パターンに基づいて予測グラフを生成する。その結果、予測グラフの精度を向上することができる。また、統計データがないトラフィック変動である予想外のトラフィックが発生した場合、等確率で回線を利用することができるため、トラフィックデータを収集することが可能となる。その結果、収集データを利用して、その後の予測グラフを生成することができる。
また、伝送装置1は、予測グラフが予測総トラフィック量と予測未使用総トラフィック量を含む。その結果、回線容量の未使用分を比較して回線割当を行うことができる。
更に、伝送装置1は、予測グラフの直近の予測時間における予測総トラフィック量を回線候補として回線割当の順位を決定する。その結果、予測時間毎にネットワークを利用できる端末数を最大にすることができる。つまり、予想外のトラフィックが発生した場合でも、通信できない端末数を最小限に抑えることができる。
また、伝送装置1は、予測総トラフィック量が同じである回線候補がある場合に、前回の予測時間において、回線順位が高い回線候補の属するCL−LIUカード(方路)の回線順位を高くする。その結果、継続して使用する回線の割当を変更しないため、ネットワークへの負荷を軽減することができる。
更に、伝送装置1は、通常予測グラフから、通常時の上限トラフィック量及び下限トラフィック量を決定し、トラフィック量が、上限トラフィック量以上、又は、下限トラフィック量未満である場合に、異常トラフィックとして検出する。その結果、一定幅のトラフィックの変動を許容するため、頻繁に異常トラフィックを検出して予測グラフを生成し続けることを防ぐことができる。
上記実施例1では、ステップS21の順位決定処理で、直近の予測時間の予測総トラフィック量に基づいて回線順位を決定したが、複数の予測時間の合計予測総トラフィック量に基づいて回線順位を決定しても良い。複数の予測時間の合計予測総トラフィック量に基づいて回線順位を決定する場合の実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。
図36は、順位決定処理の他の一例を示すフローチャートである。また、図37は、優先順位DB内の回線順位の他の一例を示す説明図である。なお、実施例2の伝送装置1は、実施例1の伝送装置1と同一の構成であり、同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。実施例2の伝送装置1が実施例1の伝送装置1と異なるところは、ステップS21の順位決定処理で、合計予測総トラフィック量に基づいて回線順位を決定する点にある。
[順位決定処理(ステップS21)]
図36は、順位決定処理の他の一例を示すフローチャートである。図36に示す順位決定処理は、回線割当が頻繁に行われることによるネットワークに対する負荷を最小限としつつ、最適な回線割当を行うように順位を決定する。また、CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフとして、図23〜図27を用いて説明する。
順位決定部26は、CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフに基づいて、予測時間T1において回線14(回線L1〜L8)が必要なCL−LIUカード11を決定する(ステップS2121)。CL−LIUカード11A〜11Eの予測グラフでは、予測時間T1において、全てのCL−LIUカード11が回線14を必要としている。
順位決定部26は、実施例1の予測トラフィック量の算出処理内のステップS175と同様に、全ての予測時間T1〜T4における、予測総トラフィック量を算出する。ここで、一例としてCL−LIUカード11A〜11Eの予測総トラフィック量の算出結果を図32に示す。また、予測時間T1の各予測総トラフィック量(A11等)を、回線14が必要な回線候補とする。
順位決定部26は、回線候補毎に最大予測時間までの予測総トラフィック量を足して、合計予測総トラフィック量を算出する(ステップS2122)。ここで、回線候補と合計予測総トラフィック量の関係を、CL−LIUカード11Aを一例として、図23を用いて説明する。図23中、A11、A12及びA13が回線候補であり、最大予測時間は予測時間T4である。回線候補A11の合計予測総トラフィック量54は、式(21)で算出する。同様に、回線候補A12の合計予測総トラフィック量は、式(22)で算出し、回線候補A13の合計予測総トラフィック量は、式(23)で算出する。なお、回線候補A13の合計予測総トラフィック量は、予測時間T4において予測グラフ53が回線L3未満に減少しているため、式(23)では予測トラフィック量A34は省略している。
回線候補A11の合計予測総トラフィック量
=A11+A21+A31+A41 …(21)
回線候補A12の合計予測総トラフィック量
=A12+A22+A32+A42 …(22)
回線候補A13の合計予測総トラフィック量
=A13+A23+A33 …(23)
順位決定部26は、CL−LIUカード11B〜11Eについても、CL−LIUカード11Aと同様に、回線候補毎に合計予測総トラフィック量を算出する。つまり、順位決定部26は、図32の予測時間T1の、回線候補B11、B12、C11、D11及びE11について、合計予測総トラフィック量を算出する。
順位決定部26は、回線候補毎の合計予測総トラフィック量の算出が完了すると、各回線候補を合計予測総トラフィック量が多い順に並べる(ステップS2123)。ここで、図37に各回線候補を合計予測総トラフィック量が多い順に並べた回線順位の一例を示す。順位決定部26は、合計予測総トラフィック量が同じである回線候補があるか否か判定する(ステップS2124)。順位決定部26は、合計予測総トラフィック量が同じである回線候補がある場合(ステップS2124肯定)、ステップS2125へ進む。順位決定部26は、合計予測総トラフィック量が同じ回線候補を、予測グラフの合計予測総トラフィック量より上の面積(合計予測総トラフィック量を含まない)が多い順に並べて回線順位を決定する(ステップS2125)。
例えば、図23に示すCL−LIUカード11Aの予測グラフで、最大予測時間を予測時間T2までとし、回線候補A11及びA12の合計予測総トラフィック量が同じである場合を説明する。ここで、CL−LIUカード11Aの各回線候補の合計予測総トラフィック量は、式(24)〜(26)となる。
回線候補A11の合計予測総トラフィック量=A11+A21 …(24)
回線候補A12の合計予測総トラフィック量=A12+A22 …(25)
回線候補A13の合計予測総トラフィック量=A13+A23 …(26)
次に、式(24)〜(26)を、合計予測総トラフィック量の多い順に並べると、式(27)となる。
(A11+A21)=(A12+A22)>(A13+A23) …(27)
順位決定部26は、回線候補A11と、回線候補A12の合計予測総トラフィック量が同じであるため、それぞれの回線候補において、予測グラフの合計予測総トラフィック量より上の面積を比較する。それぞれの回線候補における、予測グラフの合計予測総トラフィック量より上の面積を式(28),(29)に示す。また、式(28)と式(29)の比較結果を式(30)に示す。
回線候補A11:合計予測総トラフィック量(A11+A21)より上の面積
=A12+A22+A13+A23 …(28)
回線候補A12:合計予測総トラフィック量(A12+A22)より上の面積
=A13+A23 …(29)
A12+A22+A13+A23 > A13+A23 …(30)
順位決定部26は、式(30)より、回線候補A11の順位を回線候補A12よりも高く決定する。
図36の説明に戻って、順位決定部26は、ステップS2125の結果に基づいて、回線順位を決定し、優先順位DB35に格納する(ステップS2126)。
順位決定部26は、合計予測総トラフィック量が同じである回線候補がない場合(ステップS2124否定)、ステップS2123で並べた回線順位を決定し、優先順位DB35に格納する(ステップS2126)。
実施例2の順位決定処理を実行する伝送装置は、回線候補毎に、全ての予測時間の予測総トラフィック量を合計し、合計予測総トラフィック量が多い順に回線順位を高くする。その結果、回線割当が頻繁に行われることによるネットワークに対する負荷を最小限としつつ、最適な回線割当を行うように順位を決定することができる。このため、実施例2の順位決定処理を実行する伝送装置は、実施例1の順位決定処理を実行する伝送装置に比べ、長期的な異常トラフィックを優先して、帯域(回線)割り振りのバタツキ発生を抑制することができる。
また、実施例2の順位決定処理を実行する伝送装置は、それぞれの回線候補の属するCL−LIUカードの全ての回線候補から、合計予測総トラフィック量が同じである回線候補を除く。続いて、伝送装置は、それぞれの、残りの回線候補の合計予測総トラフィック量を算出して比較する。伝送装置は、比較の結果、残りの回線候補の合計予測総トラフィック量が多いCL−LIUカードに属する回線候補の順位を高くする。その結果、トラフィックが多いCL−LIUカードに優先して回線を割り当てることができる。
なお、上記の各実施例では、伝送装置に設けるCL−LIUカードを5枚として説明したが、これに限られず、接続する地域の数に合わせて、CL−LIUカード、方路及びルータ装置の数を適宜増減してもよい。
また、上記の各実施例では、各CL−LIUカードに割り当てる回線(論理回線)を8本として説明したが、これに限られず、接続する各方路及びバックボーン回線の伝送容量に合わせて、回線の数を適宜増減してもよい。
また、上記の各実施例では、トラフィック量の予測を行う予測時間の数を4つとして説明したが、これに限られず、予測時間を適宜変更してもよいし、予測時間の数を適宜変更してもよい。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
ところで、上記の各実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムを伝送機器で実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の各実施例と同様の機能を有するプログラムを実行する伝送機器の一例を説明する。図38は、伝送プログラムを実行する伝送機器の一例を示す説明図である。
図38に示す伝送プログラムを実行する伝送機器200は、インタフェース部211と、RAM(Random Access Memory)212と、ROM(Read Only Memory)213と、プロセッサ214とを有する。インタフェース部211は、他の伝送機器と通信する。プロセッサ214は、伝送機器200全体を制御する。
そして、ROM213には、上記実施例と同様の機能を発揮する伝送プログラムが予め記憶されている。尚、ROM213ではなく、図示せぬドライブで読取可能な記録媒体に伝送プログラムが記録されていても良い。また、記録媒体としては、例えば、CD−ROM、DVDディスク、USBメモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等でも良い。伝送プログラムとしては、図38に示すように、計算プログラム213A、通常予測グラフ生成プログラム213B、予測グラフ生成プログラム213C、順位決定プログラム213D及び最適化プログラム213Eである。尚、プログラム213A〜213Eについては、適宜統合又は分散してもよい。また、RAM212には、統計トラフィック、通常予測グラフ、予測グラフ、回線順位及び回線情報等を格納するデータベースが記憶してある。
そして、プロセッサ214が、これらのプログラム213A〜213EをROM213から読み出し、これらの読み出された各プログラムを実行する。プロセッサ214は、図38に示すように、各プログラム213A〜213Eを、計算プロセス214A、通常予測グラフ生成プロセス214B、予測グラフ生成プロセス214C、順位決定プロセス214D及び最適化プロセス214Eとして機能することになる。
プロセッサ214は、方路毎に収集されたトラフィック量に基づいて、各方路の異常トラフィックを検出する。プロセッサ214は、異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する。また、プロセッサ214は、異常トラフィックを検出していない通常時のトラフィック量に基づいて、各方路の通常予測グラフを生成する。プロセッサ214は、異常トラフィックの検出時に、異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量に基づいて異常予測グラフを生成する。更に、プロセッサ214は、各方路の通常予測グラフ又は異常予測グラフに基づいて、各方路への回線割り当ての優先順位である回線順位を決定する。プロセッサ214は、回線順位に基づいて、各方路に割り当てる回線を決定する。その結果、トラフィックが回線容量を超える前に、空き容量のある回線を、回線容量を超えると予想される方路に割り当てることができ、回線割り振りのバタツキ発生を抑制することができる。
1 伝送装置
2 データセンタ
10 制御カード
11A,11B,11C,11D,11E CL−LIUカード
12 スイッチカード
13 NW−LIUカード
14 回線
15A,15B,15C,15D,15E ルータ装置
16A,16B,16C,16D,16E 方路
20 CPU
21 計算部
22 通常予測グラフ生成部
23 パターン抽出部
24 予測グラフ生成部
25 未使用順位決定部
26 順位決定部
27 最適化部
28 割当命令部
30 DB(データベース)
31 統計トラフィックDB
32 通常予測グラフDB
33 予測グラフDB
34 予測トラフィック量DB
35 優先順位DB
36 回線情報DB
51,52 直線
53 予測グラフ
111 トラフィック監視部
112 回線制御部
113 回線割当部
200 伝送機器
211 インタフェース部
212 RAM
213 ROM
214 プロセッサ
214A 計算プロセス
214B 通常予測グラフ生成プロセス
214C 予測グラフ生成プロセス
214D 順位決定プロセス
214E 最適化プロセス
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8 回線(回線番号)
T1,T2,T3,T4 予測時間

Claims (12)

  1. 方路毎に収集されたトラフィック量に基づいて、各前記方路の異常トラフィックを検出し、前記異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する計算部と、
    前記異常トラフィックを検出していない通常時の前記トラフィック量に基づいて、各前記方路の通常予測グラフを生成する通常予測グラフ生成部と、
    前記異常トラフィックの検出時に、前記異常トラフィックの前記トラフィック増減時間及び前記トラフィック増減量に基づいて異常予測グラフを生成する予測グラフ生成部と、
    各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフに基づいて、各前記方路への回線割り当ての優先順位である回線順位を決定する順位決定部と、
    前記回線順位に基づいて、各前記方路に割り当てる回線を決定する最適化部と、
    を有することを特徴とする伝送装置。
  2. 更に、前記回線のうち、各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフにおける直近の予測時間内に未使用である未使用回線がある場合に、未使用回線の数を決定し、前記未使用回線を各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフに基づいて、前記回線が不足する方路に割り当てるための未使用回線順位を決定する未使用順位決定部を有し、
    前記最適化部は、
    前記回線順位、前記未使用回線の数及び前記未使用回線順位に基づいて、各前記方路に割り当てる前記回線を決定することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 更に、前記方路毎に収集されたトラフィック量の統計データである統計トラフィックが格納された統計トラフィックデータベースと、
    トラフィック増減時間及びトラフィック増減量を増減パラメータとし、前記異常トラフィック検出時の前記増減パラメータと同一又は類似するパターンの前記増減パラメータを、前記統計トラフィックから求めて、前記統計トラフィックの前記同一又は類似するパターンの前記増減パラメータから、前記増減パラメータを1以上抽出するパターン抽出部と、を有し、
    前記予測グラフ生成部は、
    抽出された前記統計トラフィックの前記増減パラメータに基づいて、前記異常予測グラフを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送装置。
  4. 前記通常予測グラフ及び前記異常予測グラフは、
    予測時間における前記回線の容量毎のトラフィック量である予測総トラフィック量と、前記予測時間における前記回線の容量から前記予測総トラフィック量を除いた未使用のトラフィック量である予測未使用総トラフィック量とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の伝送装置。
  5. 前記順位決定部は、
    各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフにおいて、各予測時間における前記回線の容量毎のトラフィック量である予測総トラフィック量を、前記回線を必要とする回線候補とし、
    前記予測時間毎に、前記予測総トラフィック量が多い順番で、前記回線候補が属する前記方路の前記回線順位を高くすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
  6. 前記予測総トラフィック量が同じである前記回線候補がある場合には、前回の予測時間において前記回線順位が高かった前記回線候補の属する前記方路の前記回線順位を高くすることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  7. 前記順位決定部は、
    各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフにおいて、直近の予測時間における前記回線の容量毎のトラフィック量である予測総トラフィック量を、前記回線を必要とする回線候補とし、
    前記回線候補毎に、直近の予測時間から最大予測時間までの、前記予測総トラフィック量を足して合計予測総トラフィック量を算出し、
    前記合計予測総トラフィック量が多い順番に、前記回線候補が属する前記方路の前記回線順位を高くすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
  8. 前記合計予測総トラフィック量が同じである前記回線候補がある場合には、前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフにおいて、それぞれの前記回線候補における合計予測総トラフィック量より上の面積が多い順番に、前記回線候補が属する前記方路の前記回線順位を高くすることを特徴とする請求項7に記載の伝送装置。
  9. 前記計算部は、
    前記通常予測グラフから、前記通常時の前記トラフィック量の上限である上限トラフィック量、及び前記通常時の前記トラフィック量の下限である下限トラフィック量を決定し、前記トラフィック量が、前記上限トラフィック量以上、又は、前記下限トラフィック量未満である場合に、前記異常トラフィックとして検出することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の伝送装置。
  10. 伝送装置に用いる制御カードであって、
    方路毎に収集されたトラフィック量に基づいて、各前記方路の異常トラフィックを検出し、前記異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出する計算部と、
    前記異常トラフィックを検出していない通常時の前記トラフィック量に基づいて、各前記方路の通常予測グラフを生成する通常予測グラフ生成部と、
    前記異常トラフィックの検出時に、前記異常トラフィックの前記トラフィック増減時間及び前記トラフィック増減量に基づいて異常予測グラフを生成する予測グラフ生成部と、
    各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフに基づいて、各前記方路への回線割り当ての優先順位である回線順位を決定する順位決定部と、
    前記回線順位に基づいて、各前記方路に割り当てる回線を決定する最適化部と、
    を有することを特徴とする制御カード。
  11. 伝送装置が、方路毎に収集されたトラフィック量に基づいて、各前記方路の異常トラフィックを検出し、前記異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出し、
    前記異常トラフィックを検出していない通常時の前記トラフィック量に基づいて、各前記方路の通常予測グラフを生成し、
    前記異常トラフィックの検出時に、前記異常トラフィックの前記トラフィック増減時間及び前記トラフィック増減量に基づいて異常予測グラフを生成し、
    各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフに基づいて、各前記方路への回線割り当ての優先順位である回線順位を決定し、
    前記回線順位に基づいて、各前記方路に割り当てる回線を決定する
    各処理を実行することを特徴とする伝送方法。
  12. 記憶部を参照して、回線を各方路に割り当てて通信するインタフェース部と、プロセッサとを有する伝送機器の伝送プログラムであって、
    前記プロセッサに、
    方路毎に収集されたトラフィック量に基づいて、各前記方路の異常トラフィックを検出し、前記異常トラフィックのトラフィック増減時間及びトラフィック増減量を算出し、
    前記異常トラフィックを検出していない通常時の前記トラフィック量に基づいて、各前記方路の通常予測グラフを生成し、
    前記異常トラフィックの検出時に、前記異常トラフィックの前記トラフィック増減時間及び前記トラフィック増減量に基づいて異常予測グラフを生成し、
    各前記方路の前記通常予測グラフ又は前記異常予測グラフに基づいて、各前記方路への回線割り当ての優先順位である回線順位を決定し、
    前記回線順位に基づいて、各前記方路に割り当てる回線を決定する
    各処理を実行させることを特徴とする伝送プログラム。
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