JP6035944B2 - 車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置、及び、車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットの製造方法 - Google Patents

車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置、及び、車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、車体に対してミラーアセンブリを電動回転させる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットに関するものである。また、この発明は、ミラーアセンブリがベースおよび電動格納ユニットを介して車体に回転可能に取り付けられる車両用アウトサイドミラー装置に関するものである。
この種の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置について説明する。従来の車両用アウトサイドミラー装置は、ミラーアセンブリが電動格納ユニットを介してドアなどの車体に回転可能に取り付けられている。従来の電動格納ユニットは、モータと、モータの出力仕様に合致する仕様のウォームおよびウォームホイールと、を備えるものである。モータを駆動させることにより、ミラーアセンブリが車体に対して電動回転する。
かかる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置においては、高回転かつ低トルクのモータとそのモータの出力仕様と合致する仕様のウォームおよびウォームホイールとを使用する低コスト仕様の電動格納ユニットと、低回転かつ高トルクのモータとそのモータの出力仕様と合致する仕様のウォームおよびウォームホイールとを使用する低騒音仕様の電動格納ユニットと、が提案されている。
特開2011−201447号公報
かかる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置においては、モータとそのモータの出力仕様と異なる仕様のウォームおよびウォームホイールとを誤って組み付ける虞がある。
この発明が解決しようとする課題は、モータとそのモータの出力仕様と異なる仕様のウォームおよびウォームホイールとを誤って組み付ける虞がある、という点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、車体に対してミラーアセンブリを電動回転させる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットにおいて、モータと、モータを保持する保持部材と、モータの出力仕様に合致する仕様のウォームおよびウォームホイールと、保持部材に設けられていて、モータの出力仕様と異なる仕様のウォームおよびウォームホイールが組み付けられるのを防止する誤組付防止部材と、を備える、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、モータが低回転かつ高トルクのモータであり、ウォームが多条のウォームである、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、モータが高回転かつ低トルクのモータであり、ウォームが1条のウォームである、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、車体に固定されるベースと、前記の請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動格納ユニットと、ベースに電動格納ユニットを介して回転可能に取り付けられているミラーアセンブリと、を備える、ことを特徴とする。
この発明(請求項1、4にかかる発明)の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置は、誤組付防止部材により、モータとそのモータの出力仕様と異なる仕様のウォームおよびウォームホイールとを誤って組み付けることを確実に防止することができる。
この発明(請求項2、4にかかる発明)の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置は、モータとして低回転かつ高トルクのモータを使用し、かつ、ウォームとして多条のウォームを使用することにより、高回転低トルクのモータ仕様と回転数を合わせるために大きなモジュールを採用する必要が無く、小さなモジュールの歯車(ウォームおよびウォームホイール)を採用できるので、さらに低騒音にすることができる。
この発明(請求項3、4にかかる発明)の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置は、モータとして高回転かつ低トルクの安価なモータを使用するので、製造コストを安価にすることができる。
図1は、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置の実施形態を示す使用状態の平面図である。 図2は、低コスト仕様の電動格納ユニットを示す分解斜視図である。 図3は、低騒音仕様の電動格納ユニットを示す分解斜視図である。 図4は、低コスト仕様の電動格納ユニットの正規の組付と誤組付防止部材の作用とを示す一部断面説明図である。 図5は、低騒音仕様の電動格納ユニットの正規の組付と誤組付防止部材の作用とを示す一部断面説明図である。 図6は、低コスト仕様の電動格納ユニットの正規の組付と誤組付とを示す一部断面説明図である。 図7は、低騒音仕様の電動格納ユニットの正規の組付と誤組付とを示す一部断面説明図である。 図8は、2条のウォームと大モジュールのウォームホイールとの誤組付状態を示す説明図である。 図9は、1条のウォームと小モジュールのウォームホイールとの誤組付状態を示す説明図である。
以下、この発明にかかる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置の実施形態(実施例)例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態(実施例)によりこの発明が限定されるものではない。
「実施形態の構成の説明」
以下、この実施形態における車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置の構成について説明する。なお、低コスト仕様の専用部品には、符号に符号「N」を付す。また、低騒音仕様の専用部品には、符号に符号「S」を付す。さらに、共用部品には、符号「N」、「S」を付さない。
(電動格納式ドアミラー装置1の説明)
図1において、符号1は、この実施形態における車両用アウトサイドミラー装置であって、この例では、電動格納式ドアミラー装置(電動格納型のドアミラー)である。前記電動格納式ドアミラー装置1は、自動車の左右のドア(左側のドアを図示、右側のドアを図示せず)にそれぞれ装備される。以下、自動車の左側のドアDに装備される電動格納式ドアミラー装置1の構成について説明する。なお、自動車の右側のドアに装備される電動格納式ドアミラー装置の構成は、この実施形態の電動格納式ドアミラー装置1の構成とほぼ同一であり、かつ、配置がほぼ左右逆であるから説明を省略する。
前記電動格納式ドアミラー装置1は、図1に示すように、ベース(ミラーベース)2と、この実施形態における電動格納ユニット3と、ミラーアセンブリ4と、から構成されているものである。前記ベース2は、前記ドアDに固定されるものである。前記ミラーアセンブリ4は、前記電動格納ユニット3を介して前記ベース2に回転可能に取り付けられるものである。すなわち、前記ミラーアセンブリ4は、前記電動格納ユニット3および前記ベース2を介して前記車体Dに回転可能に取り付けられるものである。
(ミラーアセンブリ4の説明)
前記ミラーアセンブリ4は、図1に示すように、ミラーハウジング5と、取付ブラケット(図示せず)と、パワーユニット(図示せず)と、図示しないミラー(ミラーユニット)と、から構成されている。前記ミラーハウジング5内には、前記取付ブラケットが取り付けられている。前記取付ブラケットには、前記パワーユニットが取り付けられている。前記パワーユニットには、前記ミラーが上下左右に傾動可能に取り付けられている。
(電動格納ユニット3の説明)
前記電動格納ユニット3は、図2、図3に示すように、シャフトホルダ(シャフトベース)9と、シャフト10と、ケーシングとしてのギヤケース11およびカバー12N、12Sと、ミラーアセンブリ使用位置決定機構、ミラーアセンブリ回転範囲規制機構と、第1緩衝機構(ストッパ部材6)と、モータ13N、13Sと、回転力伝達機構としての減速機構14およびクラッチ機構15と、第2緩衝機構と、ストッパ部材ロック機構と、保持部材(プレート)16N、16Sと、を備えるものである。
(シャフトホルダ9およびシャフト10の説明)
前記シャフトホルダ9は、前記ベース2に固定されている。なお、前記シャフトホルダ9を前記ベース2に一体に設けても良い。前記シャフトホルダ9の一方の面(上面)の中央には、前記シャフト10が一体に固定されている。なお、前記シャフトホルダ9に前記シャフト10を一体に設けても良い。前記シャフト10は、中空形状をなしていて、ハーネス(図示せず)が挿通するように構成されている。
(ギヤケース11およびカバー12N、12Sの説明)
前記ギヤケース11と前記カバー12N、12Sとは、相互に嵌合固定されていて、中空形状のケーシングを構成する。前記ギヤケース11、前記カバー12N、12Sには、挿入孔がそれぞれ設けられている。前記挿入孔中には、前記シャフト10が挿入されている。この結果、前記ギヤケース11および前記カバー12N、12Sは、前記シャフト10に前記シャフト10の回転中心O−O回りに回転可能に取り付けられている。
前記ギヤケース11には、前記ミラーアセンブリ4の前記取付ブラケットが取り付けられている。この結果、前記ミラーアセンブリ4は、前記ギヤケース11を介して前記シャフト10に前記シャフト10の回転中心O−O回りに回転可能に取り付けられている。
前記カバー12N、12Sには、中空形状の前記シャフト10と連通するハーネス挿通筒部26が一体に設けられている。前記カバー12N、12Sには、ソケット部7が設けられている。前記ソケット部7には、図示しない電源(バッテリー)側と電気的に接続されているコネクタ8が電気的に断続可能に接続しかつ機械的に着脱可能に取り付けられる。
前記ソケット部7には、基板27N、27Sが取り付けられている。前記基板27N、27Sには、モータ側の端子19とコネクタ側の端子39とがそれぞれ固定されている。前記基板27N、27Sの前記モータ側の端子19は、前記モータ13N、13Sと電気的に接続されている。前記基板27N、27Sの前記コネクタ側の端子39は、前記コネクタ8と電気的に接続されている。この結果、前記モータ13N、13Sは、前記基板27N、27Sおよび前記ソケット部7を介して前記コネクタ8と電気的に接続される。前記基板27N、27Sには、前記モータ13N、13Sの駆動停止を制御するスイッチ回路が実装されている。
前記ギヤケース11、前記カバー12N、12Sには、収納部18がそれぞれ設けられている。前記ギヤケース11および前記カバー12N、12Sの前記収納部18中には、前記ミラーアセンブリ使用位置決定機構、前記ミラーアセンブリ回転範囲規制機構と、前記第1緩衝機構(ストッパ部材6)と、前記モータ13N、13Sと、前記回転力伝達機構としての前記減速機構14および前記クラッチ機構15と、前記第2緩衝機構と、前記ストッパ部材ロック機構と、前記保持部材16N、16Sと、前記基板27N、27Sと、がそれぞれ収納されていて、必要に応じて、スクリューなどによりそれぞれ固定されている。
(保持部材16N、16Sの説明)
前記保持部材16N、16Sは、軸受部20と、収納凹部23と、から一体に構成されている。前記収納凹部23中には、前記モータ13N、13Sが収納されている。
(ストッパ部材6の説明)
前記ストッパ部材6は、筒部と、鍔部と、から一体に構成されている。前記筒部中には、前記シャフト10が挿入されている。前記ストッパ部材6は、前記シャフト10に回転可能に嵌合されている。前記ストッパ部材6は、前記シャフトホルダ9と前記ギヤケース11との間に設けられている。
(ミラーアセンブリ使用位置決定機構の説明)
図2、図3に示すように、前記シャフト10の一方の面(上面)には、2個のストッパ凸部43が前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上に等間隔に一体に設けられている。一方、図2、図3に示すように、前記ストッパ部材6の前記鍔部の一方の面(下面)には、2個のストッパ凸部44が前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上に前記シャフト10の前記ストッパ凸部43と対応して等間隔に一体に設けられている。
前記ストッパ部材6の前記ストッパ凸部44の一方の面(当接面)が前記シャフト10の前記ストッパ凸部43の一方の面(当接面)に当接すると、図1に示すように、前記ミラーアセンブリ4が前記ベース2に対して使用位置Aに位置する。前記ストッパ部材6の前記ストッパ凸部44の前記当接面と前記シャフト10の前記ストッパ凸部43の前記当接面とは、前記ミラーアセンブリ使用位置決定機構を構成する。
(ミラーアセンブリ回転範囲規制機構の説明)
図2、図3に示すように、前記シャフトホルダ9の上面には、前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円弧形状の円弧凸部21が一体に設けられている。前記円弧凸部21の両端面には、当接面22がそれぞれ設けられている。一方、前記ギヤケース11の下面には、前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円弧形状の円弧溝(図示せず)が設けられている。前記円弧溝の両端面には、当接面(図示せず)がそれぞれ設けられている。
前記ギヤケース11の前記円弧溝には、前記シャフトホルダ9の前記円弧凸部21が係合されている。前記円弧凸部21と前記円弧溝とは、前記ギヤケース11が前記シャフトホルダ9に対して前記シャフト10の回転中心O−O回りに回転する際、すなわち、図1に示すように、前記ミラーアセンブリ4が前記ベース2に対して使用位置Aと格納位置(後方格納位置)Bとの間および使用位置Aと前方傾倒位置Cとの間を後方(上から見て反時計方向)または前方(上から見て時計方向)に回転する際のガイドとなるガイド部材を構成する。図1において、符号Eは、車両の後方を示し、符号Fは、車両の前方を示す。
前記円弧凸部21の前記当接面22と前記円弧溝の前記当接面とは、前記ミラーアセンブリ回転範囲規制機構を構成する。すなわち、前記ミラーアセンブリ4が前記格納位置Bに位置するときには、前記円弧凸部21の一方の前記当接面22と前記円弧溝の一方の前記当接面とが当接して、前記ミラーアセンブリ4の回転が規制される。前記ミラーアセンブリ4が前記前方傾倒位置Cに位置するときには、前記円弧凸部21の他方の前記当接面22と前記円弧溝の他方の前記当接面とが当接して、前記ミラーアセンブリ4の回転が規制される。
(第1緩衝機構の説明)
前記ストッパ部材6は、前記第1緩衝機構の第1部材を構成する。前記ギヤケース11は、前記第1緩衝機構の第2部材を構成する。前記クラッチ機構15のスプリング36は、前記第1緩衝機構のスプリングを構成する。
前記ストッパ部材6は、筒部と、鍔部と、から一体に構成されている。前記筒部中には、前記シャフト10が挿入されている。前記ストッパ部材6は、前記シャフト10に固定されている。前記ストッパ部材6は、前記シャフトホルダ9と前記ギヤケース11との間に設けられている。
図2、図3に示すように、前記ストッパ部材6の前記鍔部の一方の面(上面)には、2個(2セット)の第1ノッチ部(凸部)47と2個の第2ノッチ部(凸部)50、51とが、前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上に、交互にかつほぼ等間隔に、一体に設けられている。2個の前記第1ノッチ部47の両側面と2個の前記第2ノッチ部50、51の両側面とには、斜面(ノッチ面)がそれぞれ設けられている。一方、図示していないが、前記ギヤケース11の前記挿入孔と前記円弧溝との間であって前記鍔部の上面と対向する面(下面)には、同じく、2個(2セット)の第1ノッチ部(凹部)と2個の第2ノッチ部(凹部)とが、前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上に、交互にかつほぼ等間隔に、一体に設けられている。2個の前記第1ノッチ部の両側面と2個の前記第2ノッチ部の両側面とには、斜面(ノッチ面)が前記ストッパ部材6の前記斜面に対応してそれぞれ設けられている。
前記ストッパ部材6と前記ギヤケース11と前記クラッチ機構15の前記スプリング36とは、前記第1緩衝機構を構成する。すなわち、前記ミラーアセンブリ4が前記使用位置Aに位置するときには、前記クラッチ機構15の前記スプリング36のスプリング力(前記シャフト10の軸方向の力)および電動の締め付けトルク(前記シャフト10の周方向の力)により前記ストッパ部材6の前記斜面と前記ギヤケース11の前記斜面とが相互に当接している。前記ミラーアセンブリ4が緩衝のために前記シャフト10に対し前記使用位置Aから前方に回転するときには、前記スプリング36のスプリング力に抗して、前記ミラーアセンブリ4側の前記ギヤケース11の前記斜面が前記シャフト10側の前記ストッパ部材6の前記斜面に沿って乗り上がる。前記ギヤケース11の前記斜面が前記ストッパ部材6の前記斜面に沿って乗り上がると、前記ミラーアセンブリ4側の前記ギヤケース11が前記シャフト10側の前記ストッパ部材6に対し前記使用位置Aから前方に回転する。
(回転力伝達機構の説明)
前記回転力伝達機構の前記減速機構14および前記クラッチ機構15は、前記モータ13の出力軸(図示せず)と前記シャフト10との間に設けられ、前記モータ13の回転力を前記シャフト10に伝達するものである。前記モータ13および前記回転力伝達機構の前記減速機構14および前記クラッチ機構15は、前記ミラーアセンブリ4を前記シャフト10に対して前記シャフト10の回転中心O−O回りに電動回転させるものである。
(減速機構14の説明)
前記減速機構14は、第1段目のギヤとしての第1ウォーム(ウォームギヤ)29N、29Sと、前記第1ウォーム29N、29Sに噛み合う第2段目のギヤとしてのウォームホイール(ヘリカルギヤ)30N、30Sと、第3段目のギヤとしての第2ウォーム(ウォームギヤ)31と、前記第2ウォーム31が噛み合う最終段目のギヤ(ウォームホイール)としてのクラッチギヤ32と、から構成されている。前記モータ13の回転が停止したときには、前記第2ウォーム31と前記クラッチギヤ32との間には、前記の電動の締め付けトルクが発生している。
前記第1ウォーム29N、29Sは、前記ギヤケース11および前記保持部材16N、16Sの前記軸受部20に回転可能に軸受されている。前記第1ウォーム29N、29Sは、ジョイント17N、17Sを介して前記モータ13N、13Sの出力軸に連結されている。前記ウォームホイール30N、30Sは、前記第2ウォーム31に嵌合固定されている。前記第2ウォーム31は、前記ギヤケース11および前記保持部材16N、16Sに回転可能に軸受されている。前記ウォームホイール30N、30Sと前記第2ウォーム31とは、一体に回転する。
(クラッチ機構15の説明)
前記クラッチ機構15は、前記クラッチギヤ32と、クラッチ33と、クラッチホルダ35と、前記スプリング36と、プッシュナット37と、を備える。前記クラッチギヤ32と前記クラッチ33とは、それぞれ別個のもので、一体に組み合わせてなるものであって、相互に一体で作動する。なお、前記クラッチギヤ32と前記クラッチ33とは、一体に構成したものであっても良い。前記クラッチ機構15は、前記シャフト10に、前記クラッチギヤ32、前記クラッチ33、前記クラッチホルダ35、前記スプリング36、を順次嵌め合せ、前記プッシュナット37を前記シャフト10に止めて、前記スプリング36を圧縮状態にすることによって構成されている。前記クラッチ33と前記クラッチホルダ35とは、断続可能に連結されている。前記減速機構14の前記第2ウォーム31と前記減速機構14および前記クラッチ機構15の前記クラッチギヤ32とが噛合うことにより、前記モータ13の回転力が前記シャフト10に伝達されることとなる。
前記クラッチ33は、前記シャフト10に前記シャフト10の回転中心O−O回りに回転可能にかつ軸方向に移動可能に取り付けられている。前記クラッチホルダ35は、前記シャフト10に回転不可能にかつ軸方向に移動可能に嵌合状態で取り付けられている。図2、図3に示すように、前記クラッチ33と前記クラッチホルダ35との相互に対向する面、すなわち、前記クラッチ33の一方の面(上面)側と前記クラッチホルダ35の一方の面(下面)側とには、複数個この例では3個の山形形状のノッチ部としてのクラッチ凸部40と谷形形状のノッチ部としてのクラッチ凹部41とが等間隔に設けられている。3個の前記クラッチ凸部40は、前記クラッチ33の狭い円環状の上面に、3個の前記クラッチ凹部41は、前記クラッチホルダ35の狭い円環状の下面に、それぞれ設けられている。
前記クラッチ凸部40と前記クラッチ凹部41とが嵌合状態にあるときには、前記クラッチ33と前記クラッチホルダ35とが続状態(外れていない状態、つながっている状態)にあり、前記クラッチ凸部40と前記クラッチ凹部41とが嵌合解除状態にあるときには、前記クラッチ33と前記クラッチホルダ35とは、断状態(外れている状態、切れている状態)にある。前記クラッチ機構15は、前記モータ13N、13Sおよび前記回転力伝達機構(前記減速機構14および前記クラッチ機構15)の電動回転力では外れず、かつ、前記電動回転力以上の力で外れて前記ミラーアセンブリ4を前記シャフト10に対して回転可能とする。
前記クラッチ機構15のうち前記クラッチギヤ32の他方の面(下面)側は、前記ギヤケース11の底部の一面(上面)に直接もしくはワッシャ46を介して当接する。一方、前記クラッチ部材のうち前記クラッチホルダ35の他方の面(上面)側は、前記スプリング36に直接当接する。
(第2緩衝機構の説明)
前記クラッチホルダ35は、前記第2緩衝機構の第1部材を構成する。前記クラッチ33は、前記第2緩衝機構の第2部材を構成する。前記クラッチ機構15の前記スプリング36は、前記第2緩衝機構のスプリングを構成する。前記クラッチ機構15の前記スプリング36は、前記第1緩衝機構のスプリングと前記第2緩衝機構のスプリングとに兼用される。
前記クラッチホルダ35の前記クラッチ凹部41の両側面には、斜面(ノッチ面)が設けられている。前記クラッチ33の前記クラッチ凸部40の両側面には、同じく、斜面(ノッチ面)が、前記クラッチホルダ35の前記斜面に対応して設けられている。
前記クラッチホルダ35と前記クラッチ33と前記スプリング36とは、前記クラッチ機構15を構成するとともに、前記第2緩衝機構を構成する。すなわち、前記スプリング36のスプリング力により前記クラッチホルダ35の前記斜面と前記第2部材の前記斜面とが相互に当接している。前記ミラーアセンブリ4が前記電動格納ユニット3の電動回転力以上の力で回転するときには、前記スプリング36のスプリング力に抗して、前記ミラーアセンブリ4側の前記クラッチ33の前記斜面が前記シャフト10側の前記クラッチホルダ35を前記クラッチホルダ35の前記斜面に沿って押し上げる。前記クラッチ33の前記斜面が前記クラッチホルダ35を前記クラッチホルダ35の前記斜面に沿って押し上げると、前記ミラーアセンブリ4側の前記クラッチ33が前記シャフト10側の前記クラッチホルダ35に対し前記使用位置Aから前方に回転する。
(ストッパ部材ロック機構の説明)
図2、図3に示すように、前記ストッパ部材6の前記鍔部の下面には、2個のロック凸部56が前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上にかつ2個の前記ストッパ凸部44の間に等間隔に一体に設けられている。前記ロック凸部56と前記第2ノッチ部50、51とは、前記鍔部を介して上下に位置する。
前記ストッパ部材6の前記鍔部のうち前記ロック凸部56の両側には、肉薄部がそれぞれ設けられている。すなわち、前記ストッパ部材6の前記鍔部の下面のうち前記ロック凸部56の両側には、浅い凹部が設けられている。一方、前記ストッパ部材6の前記筒部の前記鍔部との接続部分のうち、前記第2ノッチ部50、51に対応する部分には、切欠58が設けられている。この結果、前記肉薄部の可撓性および前記58により、前記ロック凸部56は、前記ストッパ凸部44に対して前記シャフト10の軸方向(上下方向)に変形移動可能である。
前記ストッパ部材6の前記ロック凸部56と前記シャフト10の前記ストッパ凸部43とは、前記ストッパ部材ロック機構を構成する。すなわち、前記ミラーアセンブリ4が前記使用位置Aから前方(図1中の時計方向)に回転するときには、前記ギヤケース11の下面が前記ストッパ部材6の前記ロック凸部56を押し下げる。このとき、前記ストッパ部材6の前記肉薄部が弾性変形して、前記ストッパ部材6の前記ロック凸部56が押し下げられる。これにより、前記ストッパ部材6の前記ロック凸部56の一方の面が前記シャフト10の前記ストッパ凸部43の他方の面(前記当接面と反対側の面)に当接する。この結果、前記前方傾倒位置Cに位置する前記ミラーアセンブリ4を前記使用位置Aに戻す際に、前記第1緩衝機構の第1部材としての前記ストッパ部材6が前記シャフト10に対して図1中における反時計方向(前記前方傾倒位置Aから前記後方格納位置Bへの方向)に回転するのをロックすることができる。
この実施形態においては、前記ミラーアセンブリ4が前記使用位置Aから前方(図1中の時計方向)に回転するときには、前記ストッパ部材6の前記ストッパ凸部44の前記当接面が前記シャフト10の前記ストッパ凸部43の前記当接面に当接している。このために、前記ストッパ部材6の前記ロック凸部56の一方の面が前記シャフト10の前記ストッパ凸部43の他方の面に当接すると、前記ストッパ部材6の前記ストッパ凸部44と前記ロック凸部56とが前記シャフト10の前記ストッパ凸部43を両側から挟みこんだ状態となる。この結果、前記ストッパ部材6は、前記シャフト10にロックされた状態、すなわち、前記シャフト10に対して回転不可能な状態となる。
前記ミラーアセンブリ4が前記前方傾倒位置Cから前記使用位置Aに位置する直前のときには、前記ギヤケース11の前記第2ノッチ部が前記ストップ部材6の前記第2ノッチ部50、51に位置する。すると、今まで弾性変形していた前記ストップ部材6の前記肉薄部が弾性復帰して、今まで前記ギヤケース11の下面により下方に押し下げられていた前記ストップ部材6の前記第2ノッチ部50、51が実線矢印方向に上がる。これにより、前記ストッパ部材6の前記ロック凸部56の一方の面と前記シャフト10の前記ストッパ凸部43の他方の面との当接状態が解除される。この結果、前記ストッパ部材6は、前記シャフト10に対して前記使用位置Aから後方への回転が可能となる。
(共用部品、専用部品の説明)
前記電動格納ユニット3は、図2、図3に示すように、共用部品と、専用部品と、から構成されている。
前記専用部品は、出力仕様が異なる前記モータ13N、13S、条数が異なる前記第1ウォーム29N、29S、歯車直径(歯先円直径)が異なる前記ウォームホイール30N、30S、高さが異なる前記カバー12N、12S、前記モータ側の端子19の位置が異なる前記基板27N、27S、前記収納凹部23の大きさが異なる前記保持部材16N、16S、前記ジョイント17N、17Sである。
出力仕様が異なる前記モータ13N、13S、条数が異なる前記第1ウォーム29N、29S、歯車直径(歯先円直径)が異なる前記ウォームホイール30N、30Sは、所定の電動回転速度(要求作動速度)および所定の電動回転トルク(要求作動トルク)が得られるように設定されている。また、出力仕様が異なる前記モータ13N、13S、条数が異なる前記第1ウォーム29N、29S、歯車直径(歯先円直径)が異なる前記ウォームホイール30N、30Sは、共用部品である同一の前記ギヤケース11中に収納するので、前記第1ウォーム29N、29Sの回転中心O1と、前記ウォームホイール30N、30Sの回転中心O2との間の距離(ギヤ中心間距離)Tが同等となるように設定されている。
出力仕様が異なる前記モータは、高回転かつ低トルクの低コスト仕様のモータ(第1専用モータ)13Nと、低回転かつ高トルクの低騒音仕様のモータ(第2専用モータ)13Sと、である。前記低コスト仕様のモータ13Nの高さは、前記低騒音仕様のモータ13Sの高さよりも低い。また、前記低コスト仕様のモータ13Nの大きさは、前記低騒音仕様のモータ13Sの高さよりも小さい。さらに、前記低コスト仕様のモータ13Nの端子位置および出力軸と、前記低騒音仕様のモータ13Sの端子位置と出力軸とは、異なる。
条数が異なる前記ウォームは、1条の低コスト仕様の第1ウォーム(第1専用第1ウォーム)29Nと、2条の低騒音仕様の第1ウォーム(第2専用第1ウォーム)29Sと、である。図2〜図9に示すように、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nの歯先円直径は、前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sの歯先円直径よりも、小さい。
歯車直径(歯先円直径)が異なる前記ウォームホイールは、低コスト仕様のウォームホイール(第1専用ウォームホイール)30Nと、歯車直径(歯先円直径)が前記低コスト仕様のウォームホイール30Nの歯車直径(歯先円直径)よりも小さい低騒音仕様のウォームホイール(第2専用ウォームホイール)30Sと、である。図2〜図9に示すように、前記低コスト仕様のウォームホイール30Nの歯先円直径は、前記低騒音仕様のウォームホイール30Sの歯先円直径よりも、大きい。
高さが異なる前記カバー、および、前記モータ側の端子19の位置が異なる前記基板、および、前記収納凹部23の大きさが異なる前記保持部材、および、前記ジョイントは、前記低コスト仕様のモータ13Nの高さ、端子位置、大きさ、出力軸に合わせた低コスト仕様のカバー12N、基板27N、保持部材16N、ジョイント17Nと、前記低騒音仕様のモータ13Sの高さ、端子位置、大きさ、出力軸に合わせた低騒音仕様のカバー12S、基板27S、保持部材16S、ジョイント17Sと、である。
なお、カバー、基板、保持部材、ジョイントは、前記低コスト仕様のモータ13Nの高さ、端子位置、大きさ、出力軸と、前記低騒音仕様のモータ13Sの高さ、端子位置、大きさ、出力軸とを統一すれば、専用部品ではなく、共用部品とすることができる。
前記共用部品は、前記専用部品以外の部品、たとえば、前記シャフト10、前記ギヤケース11、前記第1ウォーム29N、29Sおよび前記ウォームホイール30N、30S以外の前記回転力伝達機構、である。
(誤組付防止部材49N、49Sの説明)
前記低コスト仕様の保持部材16N、前記低騒音仕様の保持部材16Sには、前記モータ13N、13Sの出力仕様と異なる仕様の前記第1ウォーム29N、29Sおよび前記ウォームホイール30N、30Sが組み付けられるのを防止する誤組付防止部材49N、49Sがそれぞれ設けられている。
すなわち、図2、図4に示すように、前記低コスト仕様の保持部材16Nのうち、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nの近傍の箇所には、前記低コスト仕様のモータ13Nの出力仕様と異なる仕様の前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sおよび前記低騒音仕様のウォームホイール30Sが組み付けられるのを防止する低コスト仕様の誤組付防止部材(リブや凸部)49Nが設けられている。
また、図5に示すように、前記低騒音仕様の保持部材16Sのうち、前記低騒音仕様のウォームホイール30Sの近傍の箇所には、前記低騒音仕様のモータ13Sの出力仕様と異なる仕様の前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nおよび前記低コスト仕様のウォームホイール30Nが組み付けられるのを防止する低騒音仕様の誤組付防止部材(リブや凸部)49Sが設けられている。
(誤組付防止の説明)
図2、図4(A)、図6(A)においては、低コスト仕様の前記モータ13N、前記第1ウォーム29N、前記ウォームホイール30N、前記カバー12N、前記基板27N、前記保持部材16N、前記ジョイント17Nが正規に組み込まれている状態が示されている。
ここで、図6(B)に示すように、前記低コスト仕様のモータ13Nに対して、および、前記低コスト仕様の基板27Nのコネクタ側の端子39(図6(B)中の二点鎖線を参照)の高さに対して、前記低騒音仕様のカバー12Sの高さが合わない。また、前記低コスト仕様のモータ13Nに対して、前記低騒音仕様の基板27Sの前記モータ側の端子19の位置が合わない。さらに、前記低コスト仕様のモータ13Nに対して、前記低騒音仕様の保持部材16Sの前記収納凹部23の大きさが合わない。さらにまた、前記低コスト仕様のモータ13Nの出力軸に対して、前記低騒音仕様のジョイント17Sが合わない。このために、低コスト仕様の前記モータ13N、前記第1ウォーム29N、前記ウォームホイール30N、前記カバー12N、前記基板27N、前記保持部材16N、前記ジョイント17Nは、図2、図4(A)、図6(A)に示すように、正規に組み込まれることとなる。
図3、図7(A)においては、低騒音仕様の前記モータ13S、前記第1ウォーム29S、前記ウォームホイール30S、前記カバー12S、前記基板27S、前記保持部材16S、前記ジョイント17Sが正規に組み込まれている状態が示されている。
ここで、図7(B)に示すように、前記低騒音仕様のモータ13S(図7(B)中の二点鎖線を参照)に対して、および、前記低騒音仕様の基板27S(図7(B)中の二点鎖線を参照)の高さに対して、前記低コスト仕様のカバー12Nの高さが合わない。また、前記低騒音仕様のモータ13Sに対して、前記低コスト仕様の基板27Nの前記モータ側の端子19の位置が合わない。さらに、前記低騒音仕様のモータ13Sに対して、前記低コスト仕様の保持部材16Nの前記収納凹部23の大きさが合わない。さらにまた、前記低騒音仕様のモータ13Sの出力軸に対して、前記低コスト仕様のジョイント17Nが合わない。このために、低騒音仕様の前記モータ13S、前記第1ウォーム29S、前記ウォームホイール30S、前記カバー12S、前記基板27S、前記保持部材16S、前記ジョイント17Sは、図2、図7(A)に示すように、正規に組み込まれることとなる。
図2〜図9に示すように、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nの歯先円直径は、前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sの歯先円直径よりも、小さい。また、前記低コスト仕様のウォームホイール30Nの歯先円直径は、前記低騒音仕様のウォームホイール30Sの歯先円直径よりも、大きい。また、図8、図9に示すように、前記第1ウォーム29N、29Sの回転中心O1と、前記ウォームホイール30N、30Sの回転中心O2との間の距離(ギヤ中心間距離)Tは、同等となるように設定されている。
このために、前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sと、前記低コスト仕様のウォームホイール30Nとは、図8に示すように、歯が重なってしまうために、組み付けることができない。また、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nと、前記低騒音仕様のウォームホイール30Sとは、図9に示すように、歯が噛み合わないので、組付が成立しない。これにより、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nと、前記低コスト仕様のウォームホイール30Nとは、図4(A)に示すように、正規に組み付けられる。また、前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sと、前記低騒音仕様のウォームホイール30Sとは、図5(A)に示すように、正規に組み付けられる。
ここで、正規に組み付けられている前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nと前記低コスト仕様のウォームホイール30Nとが前記低騒音仕様のモータ13Sに誤組付する場合がある。この場合においては、作動速度が遅く品質が低下し、作動トルクが大きく(電動トルクが高く)前記クラッチ機構15のスリップが発生する可能性がある。
また、正規に組み付けられている前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sと前記低騒音仕様のウォームホイール30Sとが前記低コスト仕様のモータ13Nに誤組付する場合がある。この場合においては、作動トルクが小さく(電動トルクが低く)前記ミラーアセンブリ4が回転しない可能性がある。
そこで、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nおよび前記低コスト仕様のウォームホイール30Nと前記低騒音仕様のモータ13Sとの誤組付、および、前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sおよび前記低騒音仕様のウォームホイール30Sと前記低コスト仕様のモータ13Nとの誤組付、を防止する必要がある。
この実施形態においては、図2、図4に示すように、前記低コスト仕様の保持部材16Nには、前記低コスト仕様の誤組付防止部材49Nが設けられている。このために、前記低コスト仕様のモータ13Nに前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sおよび前記低騒音仕様のウォームホイール30Sを組み付けようとする。すると、図4(B)に示すように、歯先円直径が前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nの歯先円直径よりも大きい前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sが、前記低コスト仕様の保持部材16Nの前記低コスト仕様の誤組付防止部材49Nに当たって干渉する。この結果、前記低コスト仕様のモータ13Nに対して、前記低騒音仕様の第1ウォーム29Sおよび前記低騒音仕様のウォームホイール30Sの誤組付を防止することができる。
また、図5に示すように、前記低騒音仕様の保持部材16Sには、前記低騒音仕様の誤組付防止部材49Sが設けられている。このために、前記低騒音仕様のモータ13Sに前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nおよび前記低コスト仕様のウォームホイール30Nを組み付けようとする。すると、図5(B)に示すように、歯先円直径が前記低騒音仕様のウォームホイール30Sの歯先円直径よりも大きい前記低コスト仕様のウォームホイール30Nが前記低騒音仕様の保持部材16Sの前記低騒音仕様の誤組付防止部材49Sに当たって干渉する。この結果、前記低騒音仕様のモータ13Sに対して、前記低コスト仕様の第1ウォーム29Nおよび前記低コスト仕様のウォームホイール30Nの誤組付を防止することができる。
「実施形態の作用の説明」
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、図1に示すように、ミラーアセンブリ4が使用位置Aに位置する状態(使用状態)において、自動車の室内のスイッチ(図示せず)を操作して、コネクタ8、ソケット部7、基板27N、27Sを介してモータ13N、13Sに給電してモータ13N、13Sを駆動させる。すると、モータ13N、13Sの回転力は、出力軸、減速機構14を介してシャフト10に固定されたクラッチギヤ32に伝達される。このとき、クラッチギヤ32は、クラッチ33およびクラッチホルダ35と共に、シャフト10に対して回転不可能の状態にあるので、減速機構14の第2ウォーム31がモータ13N、13Sから伝達された回転によりクラッチギヤ32を固定ギヤとしてシャフト10の回転中心O−O回りに回転移動する。この回転により電動格納ユニット3を内蔵したミラーアセンブリ4は、図1に示すように、シャフト10の回転中心O−O回りに使用位置Aから格納位置Bへと上から見て反時計方向に回転移動する。
つぎに、図1に示すように、ミラーアセンブリ4が格納位置Bに位置する状態(格納状態)において、自動車の室内のスイッチ(図示せず)を操作してモータ13N、13Sを駆動させる。すると、モータ13N、13Sの回転力が減速機構14を介して回転不可能の状態にあるクラッチギヤ32に伝達される。これにより、電動格納ユニット3を内蔵したミラーアセンブリ4は、図1に示すように、シャフト10の回転中心O−O回りに格納位置Bから使用位置Aへと上から見て時計方向に回転する。
「実施形態の効果の説明」
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、出力仕様が異なる2つのモータ13N、13Sが設定されている電動格納ユニット3において、低コスト仕様の電動格納ユニット3と、低騒音仕様の電動格納ユニット3とを提供することができる。
しかも、この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、専用部品の数を極力抑え、かつ、共用部品の数を極力多くして、製造コストを安価にすることができる。すなわち、モータ13N、13S、第1ウォーム29N、29S、ウォームホイール30N、30S、カバー12N、12S、基板27N、27S、保持部材16N、16S、ジョイント17N、17Sを専用部品とする。一方、専用部品以外の部品、たとえば、シャフト10、ギヤケース11、第1ウォーム29N、29Sおよびウォームホイール30N、30S以外の前記回転力伝達機構を共用部品とする。これにより、製造コストを安価にすることができる。なお、カバー、基板、保持部材、ジョイントを共用部品とすることが可能である。
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、誤組付防止部材49N、49Sにより、モータ13N、13Sとそのモータ13N、13Sの出力仕様と異なる仕様の第1ウォーム29N、29Sおよびウォームホイール30N、30Sとを誤って組み付けることを確実に防止することができる。すなわち、モータ13N、13S、第1ウォーム29N、29S、ウォームホイール30N、30Sを専用部品とし、その他の部品を共用部品としても、誤組付を確実に防止することができる。
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、モータとして低回転かつ高トルクの低騒音仕様のモータ13Sを使用し、かつ、第1ウォームとして2条の第1ウォーム29Sを使用することにより、高回転低トルクのモータ13N仕様と回転数を合わせるために大きなモジュールを採用する必要が無く、小さなモジュールの歯車(第1ウォーム29Sおよびウォームホイール30S)を採用できるので、さらに低騒音にすることができる。
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、モータとして高回転かつ低トルクの安価なモータ13Nを使用するので、製造コストを安価にすることができる。
「実施形態以外の例の説明」
なお、前記の実施形態においては、電動格納式のドアミラー装置について説明するものである。ところが、この発明においては、電動格納式のドアミラー装置以外の車両用アウトサイドミラー装置にも適用できる。たとえば、電動格納式の車両用フェンダミラー装置などの電動格納式の車両用アウトサイドミラー装置に適用することができる。
また、前記の実施例においては、低騒音仕様の第1ウォームとして2条の第1ウォーム29Sを、低騒音仕様のウォームホイールとしてウォームホイール30Sを、それぞれ使用するものである。ところが、この発明においては、低騒音仕様の第1ウォームとして1条の第1ウォームを、低騒音仕様のウォームホイールとして大モジュールのウォームホイールを、それぞれ使用しても良い。
さらに、前記の実施例においては、低騒音仕様の第1ウォームとして2条の第1ウォーム29Sを使用するものである。ところが、この発明においては、低騒音仕様の第1ウォームとして3条以上の第1ウォームを使用しても良い。
1 電動格納式ドアミラー装置(車両用アウトサイドミラー装置)
2 ベース
3 電動格納ユニット
4 ミラーアセンブリ
5 ミラーハウジング
6 ストッパ部材
7 ソケット部
8 コネクタ
9 シャフトホルダ
10 シャフト
11 ギヤケース
12N、12S カバー
13N、13S モータ
14 減速機構
15 クラッチ機構
16N、16S 保持部材
17N、17S ジョイント
18 収納部
19 モータ側の端子
20 軸受部
21 円弧凸部
22 当接面
23 収納凹部
26 ハーネス挿通筒部
27N、27S 基板
29N、29S 第1ウォームギヤ
30N、30S ウォームホイール
31 第2ウォームギヤ
32 クラッチギヤ
33 クラッチ
35 クラッチホルダ
36 スプリング
37 プッシュナット
39 コネクタ側の端子
40 クラッチ凸部
41 クラッチ凹部
46 ワッシャ
47 凸部
49N、49S 誤組付防止部材
A 使用位置
B 格納位置
C 前方傾倒位置
D ドア(車体)
E 車両の後方
F 車両の前方
O−O シャフトの回転中心
O1 第1ウォームの回転中心
O2 ウォームホイールの回転中心
T ギヤ中心間の距離

Claims (3)

  1. 車体に対してミラーアセンブリを電動回転させる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットにおいて、
    所定の共用部品及び専用部品を備え、
    前記専用部品は、
    モータと、
    前記モータを保持する保持部材と、
    前記モータの出力仕様に合致する仕様のウォームおよびウォームホイールと、
    前記保持部材に設けられていて、前記モータの出力仕様と異なる仕様のウォームおよびウォームホイールが組み付けられるのを防止する誤組付防止部材と、
    を備え、
    前記ウォームは、前記共用部品と前記保持部材との間のウォーム組付箇所に組み付けられ、
    前記ウォームホイールは、前記共用部品のうちのウォームホイール組付箇所に組み付けられ、
    前記保持部材は、前記モータとして、第1モータと、前記第1モータに比べて低回転かつ高トルクの第2モータと、のいずれか一方を保持し、
    前記ウォーム組付箇所には、第1ウォームと、前記第1ウォームよりも歯車直径が大きい第2ウォームとのうち、前記保持部材が前記第1モータを保持する場合には前記第1ウォームが組み付けられ、前記保持部材が前記第2モータを保持する場合には前記第2ウォームが組み付けられ、
    前記ウォームホイール組付箇所には、第1ウォームホイールと、前記第1ウォームホイールよりも歯車直径が小さい第2ウォームホイールとのうち、前記保持部材が前記第1モータを保持する場合には前記第1ウォームホイールが組み付けられ、前記保持部材が前記第2モータを保持する場合には前記第2ウォームホイールが組み付けられ、
    前記第1ウォーム及び前記第2ウォームと、前記第1ウォームホイール及び前記第2ウォームホールとは、前記第1ウォーム及び前記第1ウォームホイールが組み付けられる場合のギヤ中心間距離と前記第2ウォーム及び前記第2ウォームホイールが組み付けられる場合のギヤ中心間距離とが同等となるようにそれぞれ歯車直径が設定されており、
    前記誤組付防止部材は、前記保持部材が前記第1モータを保持する場合には前記保持部材のうち前記ウォーム組付箇所の近傍の箇所に配置され、かつ前記第2ウォームが組み付けられるのを防止するものであり、前記保持部材が前記第2モータを保持する場合には前記保持部材のうち前記ウォームホイール組付箇所の近傍の箇所に配置され、かつ前記第1ウォームホイールが組み付けられるのを防止する、
    ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット。
  2. 車体に固定されるベースと、
    前記の請求項1に記載の電動格納ユニットと、
    前記ベースに前記電動格納ユニットを介して回転可能に取り付けられているミラーアセンブリと、
    を備える、
    ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置。
  3. 請求項1に記載の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットを製造する製造方法であって、
    前記保持部材のうち前記ウォーム組付箇所の近傍の箇所に前記誤組付防止部材が配置される場合には、前記ウォーム組付箇所には前記第1ウォームを組み付け、
    前記保持部材のうち前記ウォームホイール組付箇所の近傍の箇所に前記誤組付防止部材が配置される場合には、前記ウォームホイール組付箇所には前記第2ウォームホイールを組み付ける、
    ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットの製造方法
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