JP6035944B2 - 車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置、及び、車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットの製造方法 - Google Patents
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Description
以下、この実施形態における車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット、車両用アウトサイドミラー装置の構成について説明する。なお、低コスト仕様の専用部品には、符号に符号「N」を付す。また、低騒音仕様の専用部品には、符号に符号「S」を付す。さらに、共用部品には、符号「N」、「S」を付さない。
図1において、符号1は、この実施形態における車両用アウトサイドミラー装置であって、この例では、電動格納式ドアミラー装置(電動格納型のドアミラー)である。前記電動格納式ドアミラー装置1は、自動車の左右のドア(左側のドアを図示、右側のドアを図示せず)にそれぞれ装備される。以下、自動車の左側のドアDに装備される電動格納式ドアミラー装置1の構成について説明する。なお、自動車の右側のドアに装備される電動格納式ドアミラー装置の構成は、この実施形態の電動格納式ドアミラー装置1の構成とほぼ同一であり、かつ、配置がほぼ左右逆であるから説明を省略する。
前記ミラーアセンブリ4は、図1に示すように、ミラーハウジング5と、取付ブラケット(図示せず)と、パワーユニット(図示せず)と、図示しないミラー(ミラーユニット)と、から構成されている。前記ミラーハウジング5内には、前記取付ブラケットが取り付けられている。前記取付ブラケットには、前記パワーユニットが取り付けられている。前記パワーユニットには、前記ミラーが上下左右に傾動可能に取り付けられている。
前記電動格納ユニット3は、図2、図3に示すように、シャフトホルダ(シャフトベース)9と、シャフト10と、ケーシングとしてのギヤケース11およびカバー12N、12Sと、ミラーアセンブリ使用位置決定機構、ミラーアセンブリ回転範囲規制機構と、第1緩衝機構(ストッパ部材6)と、モータ13N、13Sと、回転力伝達機構としての減速機構14およびクラッチ機構15と、第2緩衝機構と、ストッパ部材ロック機構と、保持部材(プレート)16N、16Sと、を備えるものである。
前記シャフトホルダ9は、前記ベース2に固定されている。なお、前記シャフトホルダ9を前記ベース2に一体に設けても良い。前記シャフトホルダ9の一方の面(上面)の中央には、前記シャフト10が一体に固定されている。なお、前記シャフトホルダ9に前記シャフト10を一体に設けても良い。前記シャフト10は、中空形状をなしていて、ハーネス(図示せず)が挿通するように構成されている。
前記ギヤケース11と前記カバー12N、12Sとは、相互に嵌合固定されていて、中空形状のケーシングを構成する。前記ギヤケース11、前記カバー12N、12Sには、挿入孔がそれぞれ設けられている。前記挿入孔中には、前記シャフト10が挿入されている。この結果、前記ギヤケース11および前記カバー12N、12Sは、前記シャフト10に前記シャフト10の回転中心O−O回りに回転可能に取り付けられている。
前記保持部材16N、16Sは、軸受部20と、収納凹部23と、から一体に構成されている。前記収納凹部23中には、前記モータ13N、13Sが収納されている。
前記ストッパ部材6は、筒部と、鍔部と、から一体に構成されている。前記筒部中には、前記シャフト10が挿入されている。前記ストッパ部材6は、前記シャフト10に回転可能に嵌合されている。前記ストッパ部材6は、前記シャフトホルダ9と前記ギヤケース11との間に設けられている。
図2、図3に示すように、前記シャフト10の一方の面(上面)には、2個のストッパ凸部43が前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上に等間隔に一体に設けられている。一方、図2、図3に示すように、前記ストッパ部材6の前記鍔部の一方の面(下面)には、2個のストッパ凸部44が前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上に前記シャフト10の前記ストッパ凸部43と対応して等間隔に一体に設けられている。
図2、図3に示すように、前記シャフトホルダ9の上面には、前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円弧形状の円弧凸部21が一体に設けられている。前記円弧凸部21の両端面には、当接面22がそれぞれ設けられている。一方、前記ギヤケース11の下面には、前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円弧形状の円弧溝(図示せず)が設けられている。前記円弧溝の両端面には、当接面(図示せず)がそれぞれ設けられている。
前記ストッパ部材6は、前記第1緩衝機構の第1部材を構成する。前記ギヤケース11は、前記第1緩衝機構の第2部材を構成する。前記クラッチ機構15のスプリング36は、前記第1緩衝機構のスプリングを構成する。
前記回転力伝達機構の前記減速機構14および前記クラッチ機構15は、前記モータ13の出力軸(図示せず)と前記シャフト10との間に設けられ、前記モータ13の回転力を前記シャフト10に伝達するものである。前記モータ13および前記回転力伝達機構の前記減速機構14および前記クラッチ機構15は、前記ミラーアセンブリ4を前記シャフト10に対して前記シャフト10の回転中心O−O回りに電動回転させるものである。
前記減速機構14は、第1段目のギヤとしての第1ウォーム(ウォームギヤ)29N、29Sと、前記第1ウォーム29N、29Sに噛み合う第2段目のギヤとしてのウォームホイール(ヘリカルギヤ)30N、30Sと、第3段目のギヤとしての第2ウォーム(ウォームギヤ)31と、前記第2ウォーム31が噛み合う最終段目のギヤ(ウォームホイール)としてのクラッチギヤ32と、から構成されている。前記モータ13の回転が停止したときには、前記第2ウォーム31と前記クラッチギヤ32との間には、前記の電動の締め付けトルクが発生している。
前記クラッチ機構15は、前記クラッチギヤ32と、クラッチ33と、クラッチホルダ35と、前記スプリング36と、プッシュナット37と、を備える。前記クラッチギヤ32と前記クラッチ33とは、それぞれ別個のもので、一体に組み合わせてなるものであって、相互に一体で作動する。なお、前記クラッチギヤ32と前記クラッチ33とは、一体に構成したものであっても良い。前記クラッチ機構15は、前記シャフト10に、前記クラッチギヤ32、前記クラッチ33、前記クラッチホルダ35、前記スプリング36、を順次嵌め合せ、前記プッシュナット37を前記シャフト10に止めて、前記スプリング36を圧縮状態にすることによって構成されている。前記クラッチ33と前記クラッチホルダ35とは、断続可能に連結されている。前記減速機構14の前記第2ウォーム31と前記減速機構14および前記クラッチ機構15の前記クラッチギヤ32とが噛合うことにより、前記モータ13の回転力が前記シャフト10に伝達されることとなる。
前記クラッチホルダ35は、前記第2緩衝機構の第1部材を構成する。前記クラッチ33は、前記第2緩衝機構の第2部材を構成する。前記クラッチ機構15の前記スプリング36は、前記第2緩衝機構のスプリングを構成する。前記クラッチ機構15の前記スプリング36は、前記第1緩衝機構のスプリングと前記第2緩衝機構のスプリングとに兼用される。
図2、図3に示すように、前記ストッパ部材6の前記鍔部の下面には、2個のロック凸部56が前記シャフト10の回転中心O−Oを中心とする円周上にかつ2個の前記ストッパ凸部44の間に等間隔に一体に設けられている。前記ロック凸部56と前記第2ノッチ部50、51とは、前記鍔部を介して上下に位置する。
前記電動格納ユニット3は、図2、図3に示すように、共用部品と、専用部品と、から構成されている。
前記低コスト仕様の保持部材16N、前記低騒音仕様の保持部材16Sには、前記モータ13N、13Sの出力仕様と異なる仕様の前記第1ウォーム29N、29Sおよび前記ウォームホイール30N、30Sが組み付けられるのを防止する誤組付防止部材49N、49Sがそれぞれ設けられている。
図2、図4(A)、図6(A)においては、低コスト仕様の前記モータ13N、前記第1ウォーム29N、前記ウォームホイール30N、前記カバー12N、前記基板27N、前記保持部材16N、前記ジョイント17Nが正規に組み込まれている状態が示されている。
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
この実施形態における電動格納ユニット3、電動格納式ドアミラー装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
なお、前記の実施形態においては、電動格納式のドアミラー装置について説明するものである。ところが、この発明においては、電動格納式のドアミラー装置以外の車両用アウトサイドミラー装置にも適用できる。たとえば、電動格納式の車両用フェンダミラー装置などの電動格納式の車両用アウトサイドミラー装置に適用することができる。
2 ベース
3 電動格納ユニット
4 ミラーアセンブリ
5 ミラーハウジング
6 ストッパ部材
7 ソケット部
8 コネクタ
9 シャフトホルダ
10 シャフト
11 ギヤケース
12N、12S カバー
13N、13S モータ
14 減速機構
15 クラッチ機構
16N、16S 保持部材
17N、17S ジョイント
18 収納部
19 モータ側の端子
20 軸受部
21 円弧凸部
22 当接面
23 収納凹部
26 ハーネス挿通筒部
27N、27S 基板
29N、29S 第1ウォームギヤ
30N、30S ウォームホイール
31 第2ウォームギヤ
32 クラッチギヤ
33 クラッチ
35 クラッチホルダ
36 スプリング
37 プッシュナット
39 コネクタ側の端子
40 クラッチ凸部
41 クラッチ凹部
46 ワッシャ
47 凸部
49N、49S 誤組付防止部材
A 使用位置
B 格納位置
C 前方傾倒位置
D ドア(車体)
E 車両の後方
F 車両の前方
O−O シャフトの回転中心
O1 第1ウォームの回転中心
O2 ウォームホイールの回転中心
T ギヤ中心間の距離
Claims (3)
- 車体に対してミラーアセンブリを電動回転させる車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットにおいて、
所定の共用部品及び専用部品を備え、
前記専用部品は、
モータと、
前記モータを保持する保持部材と、
前記モータの出力仕様に合致する仕様のウォームおよびウォームホイールと、
前記保持部材に設けられていて、前記モータの出力仕様と異なる仕様のウォームおよびウォームホイールが組み付けられるのを防止する誤組付防止部材と、
を備え、
前記ウォームは、前記共用部品と前記保持部材との間のウォーム組付箇所に組み付けられ、
前記ウォームホイールは、前記共用部品のうちのウォームホイール組付箇所に組み付けられ、
前記保持部材は、前記モータとして、第1モータと、前記第1モータに比べて低回転かつ高トルクの第2モータと、のいずれか一方を保持し、
前記ウォーム組付箇所には、第1ウォームと、前記第1ウォームよりも歯車直径が大きい第2ウォームとのうち、前記保持部材が前記第1モータを保持する場合には前記第1ウォームが組み付けられ、前記保持部材が前記第2モータを保持する場合には前記第2ウォームが組み付けられ、
前記ウォームホイール組付箇所には、第1ウォームホイールと、前記第1ウォームホイールよりも歯車直径が小さい第2ウォームホイールとのうち、前記保持部材が前記第1モータを保持する場合には前記第1ウォームホイールが組み付けられ、前記保持部材が前記第2モータを保持する場合には前記第2ウォームホイールが組み付けられ、
前記第1ウォーム及び前記第2ウォームと、前記第1ウォームホイール及び前記第2ウォームホールとは、前記第1ウォーム及び前記第1ウォームホイールが組み付けられる場合のギヤ中心間距離と前記第2ウォーム及び前記第2ウォームホイールが組み付けられる場合のギヤ中心間距離とが同等となるようにそれぞれ歯車直径が設定されており、
前記誤組付防止部材は、前記保持部材が前記第1モータを保持する場合には前記保持部材のうち前記ウォーム組付箇所の近傍の箇所に配置され、かつ前記第2ウォームが組み付けられるのを防止するものであり、前記保持部材が前記第2モータを保持する場合には前記保持部材のうち前記ウォームホイール組付箇所の近傍の箇所に配置され、かつ前記第1ウォームホイールが組み付けられるのを防止する、
ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニット。 - 車体に固定されるベースと、
前記の請求項1に記載の電動格納ユニットと、
前記ベースに前記電動格納ユニットを介して回転可能に取り付けられているミラーアセンブリと、
を備える、
ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置。 - 請求項1に記載の車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットを製造する製造方法であって、
前記保持部材のうち前記ウォーム組付箇所の近傍の箇所に前記誤組付防止部材が配置される場合には、前記ウォーム組付箇所には前記第1ウォームを組み付け、
前記保持部材のうち前記ウォームホイール組付箇所の近傍の箇所に前記誤組付防止部材が配置される場合には、前記ウォームホイール組付箇所には前記第2ウォームホイールを組み付ける、
ことを特徴とする車両用アウトサイドミラー装置の電動格納ユニットの製造方法。
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