JP6035563B2 - 集積包装体及び集積包装用の熱収縮性フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の物品が筒状の熱収縮性フィルムで集積状態に包装された集積包装体と、該集積包装用の熱収縮性フィルムに関する。
複数の物品が筒状の熱収縮性フィルムで集積状態に包装された集積包装体が公知である。該集積包装体は、熱収縮性フィルムが熱収縮する際の収縮力を利用して複数の物品を一まとめに包装したものである。
しかしながら、熱収縮性フィルムが熱収縮することにより、その開口縁部は硬くエッジが立った状態になるため、開口縁部を手で触れた際の触感が良くないという問題がある。本出願人は、下記特許文献1のように開口縁部に皺や歪みを発生させないようにするための工夫について既に提案済みであるが、開口縁部が綺麗に熱収縮する結果、良好な美観が得られる一方で、開口縁部はエッジが綺麗に立った状態となり、手で触れた際の触感については改善の余地があった。
実用新案登録第2504195号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、開口縁部の手触りを改善することができる集積包装体及び集積包装用の熱収縮性フィルムを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る集積包装体は、複数の物品が筒状の熱収縮性フィルムによって一括して包装された集積包装体において、熱収縮性フィルムの開口縁部には、多数の切り込みが形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る集積包装体は、複数の物品が筒状の熱収縮性フィルムによって一括して包装された集積包装体において、熱収縮性フィルムの開口縁部の表面又は裏面の一方のみに収縮抑制層が形成され、該収縮抑制層が存在しない面に向けてカールしたカール部が開口縁部に形成されていることを特徴とする。
特に熱収縮性フィルムの両端開口部が側方に位置して手提げ用口部として構成され、該熱収縮性フィルムの両開口縁部の少なくとも上部にカール部が形成されていることが好ましい。該構成のように熱収縮性フィルムの開口部が手提げ用口部として構成されている場合には、例えば左右の手をそれぞれ開口部に差し込んでその開口縁部に手を引っかけるようにして集積包装体を持ち運ぶことができる。そして、その開口縁部の全周のうち少なくとも上部にカール部が形成されているので、開口縁部に手を引っかけた際の手触りが和らげられて楽に集積包装体を持ち運ぶことができる。
更に、開口縁部にカール部が形成されていると、エッジが立った状態に比して柔らかい手触りが得られ、開口縁部の強度も向上する。
また更に、開口縁部の表面又は裏面の一方のみに収縮抑制層が形成され、カール部は収縮抑制層が存在しない面に向けてカールしていることが好ましい。例えば、開口縁部の裏面のみに収縮抑制層が形成されている場合には裏面側の熱収縮が表面側に比して抑制される結果、開口縁部には外側にカールしたカール部が形成される。また、開口縁部の表面のみに収縮抑制層が形成されている場合には表面側の熱収縮が裏面側に比して抑制される結果、開口縁部には内側にカールしたカール部が形成される。何れにしても、開口縁部の表面又は裏面の一方のみに形成した収縮抑制層によって開口縁部に容易にカール部を形成することができる。尚、収縮抑制層を印刷により形成された印刷層とすれば、カール部を形成する箇所についても印刷手法によって容易に制御可能である。
また、開口縁部に多数の切り込みが形成されていると、開口縁部が不連続な状態となり、開口縁部が線状に連続している場合に比して開口縁部が柔らかくなって手触り感が向上する。また、開口縁部から開封する場合には切り込みを始点として容易に開封することができる。
また、本発明に係る集積包装用の熱収縮性フィルムは、複数の物品を一括して包装するために筒状に形成される集積包装用の熱収縮性フィルムにおいて、筒状に形成された際に開口縁部となる部分には、多数の切り込みが形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る集積包装用の熱収縮性フィルムは、複数の物品を一括して包装するために筒状に形成される集積包装用の熱収縮性フィルムにおいて、筒状に形成された際に開口縁部となる部分の表面又は裏面の一方のみに収縮抑制層が形成されていることを特徴とする。
以上のように、本発明に係る集積包装体にあっては開口縁部に多数の切り込みやカール部が形成されているので、従来のようにエッジが綺麗に立った状態に比して開口縁部の手触りを改善することができる。
また、本発明に係る集積包装用の熱収縮性フィルムにあっては、開口縁部となる部分に多数の切り込みや収縮抑制層が形成されているので、包装状態において開口縁部の手触りが改善される。
本発明の一実施形態における集積包装体を示す斜視図。 同集積包装体の要部拡大断面図。 同集積包装体に使用される熱収縮前の熱収縮性フィルムを示す斜視図。 同集積包装体に使用される熱収縮性フィルムの製造工程を示す斜視図。 本発明の他の実施形態における集積包装体の要部拡大断面図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態における集積包装体の要部拡大断面図。 本発明の他の実施形態における集積包装体の側面図。 同集積包装体に使用されている熱収縮性フィルムの製造工程を示す正面図。
以下、本発明の一実施形態に係る集積包装体及びそれに使用される熱収縮性フィルムについて図1〜図4を参酌しつつ説明する。図1に示す集積包装体1は、被包装物である物品としての缶飲料2が、筒状の熱収縮性フィルム3によって1ダース、即ち、12個まとめて一括的に包装されたものである。缶飲料2は、円柱状であってその軸線が上下方向を向いた状態にあり、上下に積み重ねられることなく平面的に集積され配列された状態にある。具体的には、筒状の熱収縮性フィルム3の軸線方向を縦方向(矢印A)とし、その軸線方向と直交する方向を横方向(矢印B)としたとき、缶飲料2が縦方向に4列、横方向に3列並べられた状態にあり、筒状の熱収縮性フィルム3の軸線が略水平となるようにして包装されている。従って、集積包装体1は、缶飲料2の形状に沿う結果として表面に凹凸を有するものの、全体としては略直方体形状となっている。
筒状の熱収縮性フィルム3は熱収縮後においてもその両端が開口しており、その両端開口部は集積包装体1の互いに対向する一対の側面に位置している。集積包装体1が略直方体形状であるため、該集積包装体1の二対の側面のうち短辺側の側面1a(缶飲料2が3個並んでいる方の側面)に開口部が位置している。この側方に開口した熱収縮性フィルム3の両端開口部は両手で集積包装体1を持つための手提げ用口部として構成されており、左右の手の指先を熱収縮性フィルム3の両開口縁部30の上部にそれぞれ引っ掛けるようにすることで集積包装体1を容易に運搬することができる。尚、開封用のミシン目31が熱収縮性フィルム3の軸線方向と直交する方向即ち横方向Bに沿って形成されている。該開封用のミシン目31は、熱収縮性フィルム3を周回していて、隣り合う缶飲料2同士の間の位置に形成されている。隣り合う缶飲料2同士の間の位置においては、缶飲料2の表面に熱収縮性フィルム3が大部分密着していないので、その位置に開封用のミシン目31を形成することで容易に開封できる。本実施形態では縦方向に缶飲料2が4個並べられているので、合計三つの位置にそれぞれ開封用のミシン目31が形成されている。この開封用のミシン目31は一条でもよいが、本実施形態では各箇所において三条形成されている。このように開封用のミシン目31を複数条形成することにより、缶飲料2に対する熱収縮性フィルム3の位置ずれの影響を緩和することができ、複数条の開封用のミシン目31のうちの何れかが確実に缶飲料2同士の間に位置することになり、それによって容易に開封することができる。尚、隣り合う缶飲料2同士の間の合計三つの位置のそれぞれに開封用のミシン目31を形成したが、三つの位置の全てに形成しなくてもよい。
このような熱収縮性フィルム3の両開口縁部30には、熱収縮によって触感を和らげるように変形した触感緩衝部が形成されている。具体的には、図2にその拡大断面図を示しているように、熱収縮性フィルム3が外側にカールしたカール部32が触感緩衝部として両開口縁部30にそれぞれ形成されている。該カール部32は、その折り返し幅Wが例えば数mm〜十数mm程度で、開口縁部30の全周のうち下側の約1/3の領域を除いた上側の約2/3の領域に形成されている。より詳細には、熱収縮性フィルム3は、図2のように基材フィルム33の裏面のみに印刷層34が積層され、基材フィルム33の表面には印刷層34が形成されていない、いわゆる裏印刷のフィルムである。印刷層34は、基材フィルム33の裏面に積層された文字や図形からなるデザイン層と、該デザイン層の裏面に積層された白ベタ層とから構成されており、従って、基材フィルム33には少なくとも裏側のデザイン層を表側から視認できる程度に透明である。かかる印刷層34が両開口縁部30まで形成されており、開口縁部30における印刷層34が収縮抑制層として基材フィルム33の裏面側の熱収縮を抑制することから、表裏で収縮差が生じ、熱収縮性フィルム3はその開口縁部30において外側にカールすることになる。かかる印刷層34は、熱収縮性フィルム3の全周に形成されているのではなく、全周のうち上側約2/3の領域に形成されている。図1において、符号35で示している線は、印刷層34が形成された領域と印刷層34が形成されていない領域との間の境界線である。印刷層34が形成された領域と印刷層34が形成されていない領域は、何れも一方の開口縁部30から他方の開口縁部30まで存在している。このように、印刷層34は集積包装体1の上面1cと長辺側の側面1bの三つの面の全体を覆っており、集積包装体1の短辺側の側面1aの下部と下面の中央部には印刷層34のない領域となっている。そして、印刷層34が熱収縮性フィルム3の全周のうち上側約2/3の領域に形成されていることから、開口縁部30のカール部32も印刷層34の形成領域に合わせて開口縁部30の上側領域に形成される一方、開口縁部30の下部にはカール部32が形成されていない。
図3に熱収縮する前の状態における筒状の熱収縮性フィルム3を示している。図3においてハッチングを施している領域は印刷層34が形成された領域であり、ハッチングを施していない領域は印刷層34が形成されていない領域である。即ち、印刷層34は熱収縮性フィルム3の軸線方向に沿って一端から他端まで形成されており、印刷層34が形成されていない領域も熱収縮性フィルム3の軸線方向に沿って一端から他端まで存在している。熱収縮性フィルム3の両開口縁部30まで印刷層34が形成されていることから、この両開口縁部30における印刷層34が収縮抑制層として機能して基材フィルム33の裏面側の熱収縮を抑制する結果、熱収縮性フィルム3はその開口縁部30において外側にカールすることになる。本実施形態において開口縁部30における裏面の印刷層34が触感緩衝形成部を構成している。尚、熱収縮後において両開口縁部30が集積包装体1の短辺側の側面1aに位置するために、収縮前の熱収縮性フィルム3の軸線方向の長さは、集積した缶飲料2の縦方向の全長よりも所定長さ長く、熱収縮性フィルム3の両端が集積した缶飲料2からそれぞれ所定長さ突出する程度の長さとされる。尚、上述した開封用のミシン目31は開口縁部30と平行に形成されている。
かかる筒状の熱収縮性フィルム3は、図4のように長尺状の熱収縮性フィルム10がロール状に巻回された原反ロール11から形成される。長尺状の熱収縮性フィルム10の裏面には、その長手方向に一定間隔毎に印刷層34が形成されており、印刷層34と印刷層34との間には印刷層34のない未印刷領域12が存在している。図4においてハッチングを施している領域が印刷層34が形成された領域である。印刷層34は長尺状の熱収縮性フィルム10の全幅に亘って形成されており、未印刷領域12もまた全幅に亘って存在している。そして、原反ロール11から長尺状の熱収縮性フィルム10を繰り出しながら未印刷領域12をカット位置として長尺状の熱収縮性フィルム10を所定長さ毎に切断する。図4に一点鎖線Cで示す位置がカット位置である。この切断により形成された枚葉型の熱収縮性フィルム13を、未印刷領域12となっている両端部同士を重ね合わせて接合することにより、図3に示したような筒状とする。図3において符号14で示している箇所が重ね合わせ部であり、該重ね合わせ部14は図1には示されていないが集積包装体1の下面に位置することになる。
ここで、熱収縮性フィルム3の基材フィルム33としては、例えばポリエステル系のフィルムやポリスチレン系のフィルム、ポリオレフィン系のフィルム等、各種の熱収縮性を有する二軸延伸フィルムが使用でき、単層のものの他、多層のものであってよい。印刷層34は例えばグラビア印刷によって形成され、デザイン層には、好ましくはアクリル系のインキが使用されるが、ウレタン系のもの等、各種のグラビアインキが使用できる。また、インキには顔料が含まれていても含まれていなくてもよく、また、UV硬化型のインキでもよい。白ベタ層は、二酸化チタン等の白色顔料が配合された白色インキからなる一層あるいは二層以上の層から構成され、該白ベタ層も例えばグラビア印刷によって形成される。但し、印刷層34の層構成については任意であって、デザイン層と白ベタ層の両方を含むものには限られず、デザイン層のみや白ベタ層のみとしてもよく、また三層以上の層構成としてもよい。
以上のように構成された集積包装体1にあっては、熱収縮性フィルム3の収縮力を利用して複数の物品を一括的に包装することができるので製造が容易であり、包材も少量で済む。また、熱収縮性フィルム3に印刷層34を設けておくことで表示機能も十分に発揮できる。特に、集積包装体1の上面1cと長辺側の両側面1bの全体が印刷層34で覆われているので、十分なデザイン面積が確保されてインパクトのあるパッケージデザインが可能となる。その一方で通常は見えない箇所である集積包装体1の下面については印刷層34のない領域を設けることでコストを抑制することができる。
また、熱収縮性フィルム3の両開口部が側方に開口していて手提げ用口部として利用することができるので、例えば左右の手をそれぞれ開口部に差し込んでその開口縁部30に手を引っかけるようにして集積包装体1を容易に持ち運ぶことができる。特に、熱収縮性フィルム3の両開口縁部30の上部にカール部32が形成されているので、開口縁部30のエッジが立った状態に比して、開口縁部30に手を引っかけた際の手触りが柔らかくなり、楽に持ち運ぶことができる。また、開口縁部30にカール部32が形成されることで、開口縁部30の剛性が高まり、強度が向上すると共に、開口縁部30の特定箇所に応力集中が生じることも少なくなる。従って、集積包装体1の重量が大きくても、開口縁部30から熱収縮性フィルム3が不用意に裂けたり破れたりすることを防止することができる。しかも、カール部32が形成されている領域は熱収縮性フィルム3の全周のうちの印刷層34が形成されている上側領域であるため、大きな面積を有するパッケージデザインを集積包装体1の上面1c等の目立った箇所に形成しつつ、それと同時に開口縁部30の上部にカール部32を形成して良好な手触り感も確保することができる。但し、パッケージデザインとは切り離して開口縁部30にのみ別途専用の印刷層34を収縮抑制層として形成してもよい。
また更に、開口縁部30の裏面のみに印刷層34を形成しておく構成であるので、熱収縮によって自動的にカール部32が形成されることになり、カール部32を形成するための別途の工程が不要である。しかも、収縮抑制層を印刷層34としているので、カール部32の形成箇所の設定も容易であるうえに、カール部32の折り返し幅W等についても例えば印刷層34の厚さやインキの種類等を設定することにより容易にコントロールすることができる。
尚、図5のように基材フィルム33の表面にも印刷層34を設けてもよい。この表面の印刷層34はニス層とすることができ、該表面の印刷層34を開口縁部30まで設けずに開口縁部30の表面には印刷層34のない領域を形成する。このように基材フィルム33の表面に印刷層34を形成する場合であっても開口縁部30の表面には印刷層34を設けないことにより、開口縁部30においては裏面の印刷層34のみとなるために上述したのと同様に開口縁部30には外側にカールしたカール部32が形成される。
また、開口縁部30を外側ではなく内側にカールさせてもよい。例えば、図6(a)のように、基材フィルム33の表面に上述したのと同様の印刷層34を形成し、基材フィルム33の裏面には印刷層34を設けないようにする、いわゆる表印刷の形態とすることができる。この場合の印刷層34としては例えば表側から順にニス層、デザイン層、白ベタ層の三層構造とすることができる。このように開口縁部30の両面のうちの表面側のみに印刷層34を形成することで、その印刷層34が収縮抑制層となって開口縁部30は内側にカールしてカール部32が形成される。尚、熱収縮性フィルム3にデザイン層が不要である場合には、図6(a)に示した表面の印刷層34をニス層のみから構成することができ、その場合にもニス層からなる表面の印刷層34を開口縁部30まで形成することで開口縁部30を内側にカールさせることができる。また、このニス層からなる印刷層34を基材フィルム33の表面の全体ではなく開口縁部30のみに形成して開口縁部30を内側にカールさせるようにしてもよい。
更に、内側にカールさせる構成としては、その他にも例えば図6(b)のように基材フィルム33の表面と裏面の双方に印刷層34を形成する場合においてその裏面側の印刷層34を開口縁部30まで形成しない一方、表面側の印刷層34については開口縁部30まで形成するという構成にしてもよい。一例としては、上述した裏印刷の形態とすべく裏面の印刷層34をデザイン層と白ベタ層から構成し、表面の印刷層34をニス層から構成する。また他の例としては、表印刷の形態とすべく表面の印刷層34にデザイン層を設けて、裏面の印刷層34を遮光層とすることもできる。該遮光層は、一層構造よりも多層構造が好ましく、例えば、カーボンブラック等の黒色顔料が配合された黒色インキからなる一層あるいは二層以上の黒色層と、二酸化チタン等の白色顔料が配合された白色インキからなる一層あるいは二層以上の白色層とから構成される。尚、この図6(b)の場合においても、表面の印刷層34を全体に設けることなく開口縁部30のみに形成することもでき、特に裏印刷においては有効である。
尚、開口縁部30に収縮抑制層として印刷層34を形成したが、印刷手法ではなく、開口縁部30にインキ等を塗布することによって収縮抑制層を形成してもよい。また、開口縁部30の全周に亘ってカール部32を形成してもよく、カール部32の周方向の長さは種々変更可能であるが、少なくとも手を引っ掛ける領域に設けることが好ましい。
一方、熱収縮性フィルム3の開口縁部30の片面のみに印刷層34等の収縮抑制層を形成して開口縁部30に触感緩衝部であるカール部32を形成したが、触感緩衝部としてはこれ以外にも種々の形態を採用できる。例えば、図7に示すように、開口縁部30に多数の小突片36を触感緩衝部として形成してもよい。小突片36は例えば幅1mm程度、突出方向の長さが1mm程度のものであって、開口縁部30の周方向に沿って連続して形成され、且つ、開口縁部30の全周に亘って形成されている。また、隣り合う小突片36間にはV字状に開いた切り込み37が形成されており、該切り込み37を介して小突片36が連設されている。
かかる切り込み37は、熱収縮性フィルム3が熱収縮する前の状態において形成しておく。図8に示すように、図示省略の原反ロールから繰り出された長尺状の熱収縮性フィルム10は所定位置でカットされて枚葉型の熱収縮性フィルム13とされるが、原反ロールの状態、即ちロール状に巻回する前の状態において予めその両側縁部に所定ピッチで切り込み37を連続的に形成しておいてもよいし、原反ロールから長尺状の熱収縮性フィルム10を繰り出しながらその両側縁部に順次切り込み37を形成していってもよい。何れにしても、枚葉型の熱収縮性フィルム13の両側縁部が、筒状とされた際において両開口縁部30となる部位であるので、その両側縁部に多数の切り込み37を形成しておく。この多数の切り込み37が触感緩衝形成部を構成する。そして、集積状態の缶飲料2を包装すべく熱収縮性フィルム3を熱収縮させると、切り込み37がV字状に開くので、開口縁部30にはV字状の切り込み37を介して多数の小突片36が連続的に形成されることとなる。即ち、開口縁部30の切り込み37は、熱収縮性フィルム3が熱収縮することによって自動的にV字状に変形するので、熱収縮後においてV字状の切り込み37を開口縁部30に形成しなくて済む。
このように開口縁部30に多数の小突片36が形成されると開口縁部30は周方向に不連続な状態となる。小突片36のない場合には開口縁部30は周方向に線状に連続したものとなっており、熱収縮によってエッジが立った状態であって硬く手触り感が良くないが、このように多数の小突片36によって開口縁部30が不連続状態になると連続状態に比して開口縁部30の触感が柔らかくなる。特に、熱収縮性フィルム3が熱収縮することで切り込み37がV字状に開いているので、隣り合う小突片36間の不連続部分の長さも長く、従って、切り込み37がV字状に開いていない形態に比して良好な手触り感が得られる。また、小突片36は台形状であって三角形状ではないのでその先端部も先鋭ではなく、従って、良好な手触りとなる。しかも、開口縁部30に手をかけると、その部分における小突片36が内側あるいは外側に撓んだり折れ曲がったりすることになり、エッジが立った状態に比して手触りが柔らかくなる。また、開口縁部30から開封する場合にはV字状に開いた切り込み37を始点として容易に開封することができる。尚、開口縁部30の全周に亘って小突片36を形成したが、少なくとも開口縁部30の上部に設けることが好ましい。
尚、開口縁部30にカール部32を形成すると共に多数の小突片36を形成するようにしてもよい。また、開口縁部30を手提げ用口部として利用する形態について説明したが、開口縁部30が例えば上下に位置するような形態にも適用可能である。
尚、缶飲料2の数や配列は任意であって、例えば縦積みや段積みであってもよく、また、缶飲料2以外の物品にも無論適用可能であって、例えば、各種サイズのペットボトル飲料や箱形容器の飲料、缶詰、洗剤等であってもよく、様々な種類や大きさ、形状の物品に適用可能である。更に、一種類の物品の集積ではなく複数種類の物品の集積であってもよい。
1 集積包装体
1a 短辺側の側面
1b 長辺側の側面
1c 上面
2 缶飲料(物品)
3 熱収縮性フィルム
10 長尺状の熱収縮性フィルム
11 原反ロール
12 未印刷領域
13 枚葉型の熱収縮性フィルム
14 重ね合わせ部
30 開口縁部
31 開封用のミシン目
32 カール部(触感緩衝部)
33 基材フィルム
34 印刷層(収縮抑制層)
35 境界線
36 小突片
37 切り込み

Claims (5)

  1. 複数の物品が筒状の熱収縮性フィルムによって一括して包装された集積包装体において、
    熱収縮性フィルムの開口縁部には、多数の切り込みが形成されていることを特徴とする集積包装体。
  2. 複数の物品が筒状の熱収縮性フィルムによって一括して包装された集積包装体において、
    熱収縮性フィルムの開口縁部の表面又は裏面の一方のみに収縮抑制層が形成され、該収縮抑制層が存在しない面に向けてカールしたカール部が開口縁部に形成されていることを特徴とする集積包装体。
  3. 熱収縮性フィルムの両端開口部が側方に位置して手提げ用口部として構成され、該熱収縮性フィルムの両開口縁部の少なくとも上部にカール部が形成されている請求項記載の集積包装体。
  4. 複数の物品を一括して包装するために筒状に形成される集積包装用の熱収縮性フィルムにおいて、
    筒状に形成された際に開口縁部となる部分には、多数の切り込みが形成されていることを特徴とする集積包装用の熱収縮性フィルム。
  5. 複数の物品を一括して包装するために筒状に形成される集積包装用の熱収縮性フィルムにおいて、
    筒状に形成された際に開口縁部となる部分の表面又は裏面の一方のみに収縮抑制層が形成されていることを特徴とする集積包装用の熱収縮性フィルム。
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