JP6013976B2 - ばね部材及びそれを用いた柵部材支持構造 - Google Patents

ばね部材及びそれを用いた柵部材支持構造 Download PDF

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Description

本発明は、好適には高速道路や高架橋、橋梁等に沿って設けられる、車両からの落下物や投物等が道路の外側に落下するのを防止する落下防止用のフェンス等を構成する柵部材や、道路を走行する車両の騒音を吸収、又は反射する防音壁を構成する柵部材等、を支柱に固定するためのばね部材及びそれを用いて柵部材を支柱に固定するようにした柵部材支持構造に関するものである。
高速道路や高架橋、橋梁等に沿って設けられ、車両の積荷が車両から落下したり、空き缶等が車両等から投げ捨てられた場合に、当該落下物や投物等が道路の外側に、すなわち高速道路や高架橋、橋梁等から落下するのを防止するための落下防止用のフェンス等を構成する柵部材や、道路を走行する車両の騒音を吸収、又は反射する防音壁を構成する柵部材等、を支柱に固定するばね部材については、例えば、ウェブ部の両端に一対のフランジ部が連設されたH形鋼からなる支柱と、上記支柱における一方のフランジ部に内側から当接して配設される柵部材としての遮音パネルと、上記支柱における他方のフランジ部と上記遮音パネルとの間に狭持され、その狭持方向に弾性を呈するように金属板を折り曲げてなる板バネとを備え、上記遮音パネルは、上端面に係止用孔部が形成され、上記板バネは、縦辺部と、上記縦辺部の上端から上記遮音パネル側に遮音パネル厚み方向に折り曲げられた上辺部と、上記上辺部から下側に向けて突出された係止片とを有し、上記遮音パネルの側面に上記縦辺部が当接され、上記上辺部が上記遮音パネルの上面に当接されるとともに、上記係止片が上記係止用孔部に係止されてなる遮音壁に用いられている板バネが、例えば特許文献1に開示されている。
特開2011−80330号公報
しかしながら、上記の如き板バネにおいては、上下に隣接する遮音パネルの上側の遮音パネルの底面が凹状に形成され、下側の遮音パネルの上面が前記上側の遮音パネルの底面の形状に対応して凸状に形成されて、前記凹状の底面と凸状の上面とが上下で係合するようになされて、上下の遮音パネルの一方の遮音パネルに対して他方の遮音パネルの厚み方向の動きが互いに規制されているので、下側の遮音パネルの上方の端部を前記板バネで支柱に固定しさえすれば、それによって上側の遮音パネルも共に固定することができるが、遮音パネルに上下で係合する構造が形成されていないパネル体の場合には、上記の如き板バネを用いて下側のパネル体を支柱に固定しても、上側のパネル体は下側のパネル体に対して、何ら規制されていないことから、上側のパネル体は、車両通行時の振動や風圧等によって、厚み方向にズレ動いてしまうことが懸念される。
本発明は、柵部材に上下に係合する構造を備えていない柵部材であっても、1個のばね部材をもって、上下に隣り合う柵部材を支柱に固定することができるばね部材及びそれを用いた柵部材支持構造を提供せんとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち本発明に係るばね部材は、上下方向に沿って凹溝が形成された複数の支柱が間隔を開けかつ前記凹溝を相対向させて立設されるとともに、前記凹溝の側壁間に左右の端部がそれぞれ挿入されて、複数の柵部材が積み重ねられて支柱に支持されるようになされた柵部材支持構造において、前記凹溝のいずれか一方の側壁と柵部材の前記端部との間に装着されて、柵部材の前記端部を前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧するためのばね部材であって、
積み重ねられて上下に隣り合う下段の柵部材の上面と上段の柵部材の下面との間に配置される取付片と、前記取付片よりも下方に向けて凸状に突出して、下段の柵部材の端部を前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧する第一押圧部と、前記取付片よりも上方に向けて凸状に突出して、上段の柵部材の端部を前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧する第二押圧部とを備えたことを特徴とするものである。
前記発明に係るばね部材によれば、積み重ねられて上下に隣り合う下段の柵部材の上面と上段の柵部材の下面との間に取付片が配置され、前記取付片よりも下方に向けて凸状に突出された第一押圧部により、下段の柵部材の端部が前記支柱の凹溝の他方の側壁の方向に押圧されるとともに、前記取付片よりも上方に向けて凸状に突出された第二押圧部により、上段の柵部材の端部が前記支柱の凹溝の他方の側壁の方向に押圧されるので、当該1個のばね部材をもって、上下に隣り合う2個の柵部材を支柱に固定することができ、柵部材を効率よく施工することができる。
また前記ばね部材は、前記取付片の基端部から下方に延びる縦片の下部から、前記取付片と反対側に折り返されて立上片が斜め上方に立ち上げられて第一押圧部が形成されるとともに、前記立上片の上部から前記取付片の側に折り返されて降下片が斜め下方に降下されて第二押圧部が形成されるようになされていてもよい。
前記ばね部材を使用すれば、前記取付片の基端部から下方に延びる縦片の下部から、前記取付片と反対側に折り返されて立上片が斜め上方に立ち上げられて形成された第一押圧部により、下段の柵部材の端部が前記支柱の凹溝の他方の側壁の方向に押圧されるとともに、前記立上片の上部から前記取付片の側に折り返されて降下片が斜め下方に降下されて形成された第二押圧部により、上段の柵部材の端部が前記支柱の凹溝の他方の側壁の方向に押圧されるので、当該1個のばね部材をもって、上下に隣り合う2個の柵部材を支柱に固定することができ、柵部材を効率よく施工することができる。
また前記ばね部材は、前記降下片の下部に、前記取付片と反対方向に凹む収納部を形成し、前記ばね部材が凹溝のいずれか一方の側壁と前記柵部材の端部との間に配置されたときに、前記収納部に前記縦片の上部が嵌まり込むようにしてもよい。
前記構成のばね部材を使用すれば、前記ばね部材が凹溝のいずれか一方の側壁と前記柵部材の端部との間に配置されたときに、前記降下片の下部に、前記取付片と反対方向に凹むように形成した前記収納部に前記縦片の上部が嵌まり込むので、第一押圧部が下段の柵部材の端部が前記支柱の凹溝の他方の側壁の方向に押圧するのは言うまでもないが、第二押圧部についても、上段の柵部材の端部と前記支柱の凹溝の側壁との隙間が開くことなく、上段の柵部材を押圧することができる。
さらに前記ばね部材は、前記縦片の上部が収納部に嵌まり込んだ状態において、前記縦片の上部背面と収納部の前面との間に、隙間を形成するようにしてもよい。
前記構成のばね部材を使用すれば、前記縦片の上部が収納部に嵌まり込んだ状態において、前記縦片の上部背面と収納部の前面との間に、隙間が形成されているので、第一押圧部により、下段の柵部材の端部が前記支柱の凹溝の前面側の側壁の方向に押圧されるとともに、第二押圧部により、上段の柵部材の端部を前記支柱の凹溝の前面側の側壁の方向に確実に押圧することができ、上段の柵部材の端部と支柱の凹溝の前面側の側壁との間に隙間が生じることがない。
また本発明に係る柵部材支持構造は、上下方向に沿って凹溝が形成された複数の支柱が間隔を開けかつ前記凹溝を相対向させて立設されるとともに、前記凹溝の側壁間に左右の端部がそれぞれ挿入されて、複数の柵部材が積み重ねられて支柱に支持されるようになされた柵部材支持構造であって、
前記構成のばね部材を、前記凹溝のいずれか一方の側壁と柵部材の前記端部との間に装着して、柵部材の前記端部が前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧するようになされていることを特徴とするものである。
本発明に係るばね部材によれば、1個のばね部材をもって、上下に隣り合う柵部材を支柱に固定することができるので、効率的に柵部材を施工することができ、複数の柵部材が積み重ねられて支柱に支持された柵部材支持構造を備えた壁体を形成することができる。
本発明に係るばね部材を用いて形成した柵部材支持構造を備えた防護柵の実施形態を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係るばね部材及びそれを用いた柵部材支持構造を説明する側面図である。 図1の要部を示す側面図である。 本発明に係るばね部材の斜視図である。 図5の、(イ)は側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図である。 本発明に係るばね部材の他の実施形態を示す、(イ)は側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は正面図である。 図7に示すばね部材を用いた柵部材支持構造の側面図である。 本発明に係るさらに他の実施形態のばね部材を用いて形成した柵部材支持構造を備えた防護柵の要部を示す側面図である。
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照し、具体的に説明する。
まず、図1〜図6に示す本発明に係る実施形態について説明する。
図1〜図6において、1は本発明のばね部材であり、Sはばね部材1を用いて形成した本発明に係る柵部材支持構造を備えた防護柵である。該防護柵Sは、後述する第一の柵体2と第二の柵体3とを前後に有するものである。
2は第一の柵体であって、第二の柵体3の前部に設けられて、その下部を基礎である地覆コンクリートKから上方に突設したアンカーボルトNに固定して地覆コンクリートK上に立設された第一の支柱21間に、横ビームからなる第一の柵部材22が3段に差し渡されて支持されているものである。なお第一の柵部材22は、3段に差し渡された横ビームに限定されるものではなく、縦格子状のパネル体や、第二の柵体3の様に、面状部材の外周に枠材が取付けられたパネル体等であってもよく、またこれらが横ビームに付設されたものであってもよい。
3は第一の柵体2の背後に設けられた第二の柵体であって、第二の柵体3は、当該防護柵Sが高速道路や高架橋、橋梁等に沿って設置された場合に、車両の積荷が車両から落下したり、空き缶等が車両等から投げ捨てられた場合に、当該落下物や投物等が道路の外側に、すなわち高速道路や高架橋、橋梁等から落下するのを防止するための落下防止用として設けられており、前記第一の支柱21の背後に間隔をあけて立設された第二の支柱31に、パネル体からなる第二の柵部材32が支持されたものである。前記第二の支柱31は、第一の支柱21と異なり、その下部をアンカーボルトN等で地覆コンクリートKに固定しておらず、前記第一の支柱21との間で後述する連結手段4により連結されて、第一の支柱21に支持されている。
4は前記第一の支柱21と第二の支柱31とを連結する連結手段であって、第一の支柱21に設けられた第一の被連結部41と、第二の支柱31に設けられた第二の被連結部42と、第三の被連結部43とを備えて構成されるものであって、前記第三の被連結部43の第一の端部431が左右方向に延びる軸部材5である第一の軸部材51により第一の支柱21に設けられた第一の被連結部41に連結されるとともに、第二の端部432が左右方向に延びる軸部材5である第二の軸部材52により第二の支柱31に設けられた第二の被連結部42に連結されている。
これをさらに詳細に述べると、第一の支柱21は、横ビーム22が取付けられる支柱本体211と、該支柱本体211の下端が固定される平板状のベース部212とを備え、支柱本体211は水平断面H型で、横ビーム22が取付けられる前フランジ213と、それに対向する後フランジ214と、前フランジ213と後フランジ214とを連接するウェブ215とを備え、これらが溶接によって一体化されている。そして、ベース部212に穿設された4個のボルト孔に地覆コンクリートKに埋設されたアンカーボルトNのネジ部を通し、ナットで固定されるようになされている。
前記連結手段4において、第一の被連結部41は、第一の支柱21の後フランジ214の背面側上部から後方に向けて突設されたものであって、正面視において、平板がその表裏面を左右方向に向けてその基端面が接合されて形成されるとともに、第一の軸部材51を通すための円形状の通孔がその表裏面を貫通して設けられている。また、第二の被連結部42は、前記第一の被連結部41に相対向するようにして、第二の支柱31の前面側に前方に向けて突設されたものであって、第一の被連結部41と同様に、平板がその表裏面を左右方向に向けてその基端面が接合されて形成されるとともに、第二の軸部材52を通すための円形状の通孔が表裏面を貫通して設けられている。また、第三の被連結部材33は、四隅が面取りされた横長の平板からなるものであって、表裏面を左右方向に向けて配置されるとともに、その左右端である第一の端部431と第二の端部432にも円形状の通孔が表裏面を貫通して設けられており、第一の被連結部41と第一の端部431とが左右に重ねられ、また第二の被連結部42と第二の端部432とが左右に重ねられて、それぞれの通孔に左右方向に延びるボルトからなる第一の軸部材51と第二の軸部材52が挿通されナットで固定されて、第一の被連結部41と第二の被連結部42と第三の被連結部43とがそれぞれ、前記第一の軸部材51と第二の軸部材52とにより連結されている。
第二の支柱31は、上下方向に沿って凹溝311が形成された水平断面コ字状の柱体2本を開口部を外側にして背中合わせに配置させるとともに、その間に上部には平板状の第二の被連結部42を挟み、ボルト・ナットBNで固定することにより、第二の支柱31が形成されている。そして、第二の支柱31は、上述のように第三の被連結部43を介して、第一の支柱21に連結されている。そして、該第二の支柱31が間隔を開けかつ前記凹溝311を相対向させて立設されるとともに、前記凹溝311の側壁312間にその左右の端部321がそれぞれ挿入されて、背面側の側壁312とパネル体からなる第二の柵部材32の端部321の背面側との間に、本発明に係るばね部材1が装着されて、第二の柵部材32の前記端部321が前記凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧され、前面側の側壁312に第二の柵部材32の端部321の前面側が当接されて、第二の柵部材32が上下に2段、すなわち第二の柵部材32は、上段の柵部材32aと下段の柵部材32bとから構成され、下段の柵部材32bに上段の柵部材32aが積み重ねられて第二の支柱31に支持されて、本発明に係る柵部材支持構造を備えている。
なお、第二の支柱31の形状は上述の形態に限定されるものではなく、H鋼等を用いた水平断面H型でもよく、要は、上下方向に沿って凹溝が形成されたものであればよい。
第二の柵部材32は、上段の柵部材32a及び下段の柵部材32bのいずれもが、鋼線を縦横にメッシュ状に形成した面状部材322の4つの外周が、アルミニウム押出形材からなる断面矩形の枠材323により枠組みされてパネル体として形成されており、その端部321が第二の支柱31の凹溝311に挿入されて、上段の柵部材32a及び下段の柵部材32bが上下に2段積み重ねられた時、上段の柵部材32aの下面の前側端部及び下段の柵部材32bの上面の前側端部にそれぞれ設けられた突起324が付き合わされて、後述する前記ばね部材1の取付片11が収まる空間325が設けられるようになされている。また、面状部材322は鋼線を縦横にメッシュ状に形成したものに限定されるものではなく、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の樹脂板であってもよい。
前記ばね部材1は、積み重ねられて上下に隣り合う下段の柵部材32bの上面と上段の柵部材32aの下面との間に配置される取付片11と、前記取付片11よりも下方に向けて凸状に突出して、下段の柵部材32bの端部321を第二の支柱31の凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧する第一押圧部12と、前記取付片11よりも上方に向けて凸状に突出して、上段の柵部材32aの端部321を前記凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧する第二押圧部13とを備えてなり、前記取付片11の基端部から下方に延びる縦片14の下部から、前記取付片11と反対側に折り返されて立上片15が斜め上方に立ち上げられて第一押圧部12が形成されるとともに、前記立上片15の上部から前記取付片11の側に折り返されて降下片16が斜め下方に降下されて第二押圧部13が形成されている。そして、前記降下片16の下部に、前記取付片11と反対方向に凹む収納部17が形成され、前記ばね部材1が第二の支柱31の凹溝311の背面側の側壁312と前記第二の柵部材32の端部321との間に配置されたときに、前記収納部17に前記縦片14の上部が嵌まり込むようになされている。また、収納部17の下端は、取付片11の反対方向に折曲されている。なお、前記取付片1の中央に設けられている通孔111は、当該通孔111と第二の柵部材32の縦の枠材323とに落下防止用のワイヤーロープ等を挿通し、万が一、第二の支柱21から第二の柵部材32が外れた場合にも、第二の柵部材32やばね部材1が落下することがないように、ばね部材1に設けられているものである。
図3に示すように、第二の柵部材32における下段の柵部材32bを第二の支柱31の凹溝311に挿入し、前記下段の柵部材32bの背面側の端部321と前記凹溝311の背面側の側壁312との間にばね部材1を装着した後、前記第二の支柱31の凹溝311の前面側の側壁312とばね部材1との間に上段の柵部材32aを挿入し、図4に示すように、第一押圧部12により下段の柵部材32bの端部321が押圧されるとともに、第二押圧部13により上段の柵部材32aの端部321が押圧されて、第二の支柱31に第二の柵部材32が支持されるようになされる。また前記ばね部材1が第二の支柱31の凹溝311の背面側の側壁312と前記第二の柵部材32の端部321との間に配置された状態において、前記収納部17の前面が縦片14の上部背面に当接するようになされており、これにより、第一押圧部12の押圧力に加えて、下段の柵部材32bの背面側への移動が阻止されるようになされている。
このように、前記収納部17に前記縦片14の上部が嵌まり込むようになされているので、1個のばね部材1をもって、上下に隣り合う2個の柵部材を支持することができる。しかしながら、前記降下片16の下部に前記収納部17を設けず、降下片16を取付片11より下方の位置まで平坦に延設しているのみ場合には、降下片16の下部が縦片14の上部を押圧するものの、第二押圧部13が上段の柵部材32aの端部321から浮いた状態になり、上段の柵部材32aを押圧することができない。
次に、図7、図8に示す本発明に係る他の実施形態について説明する。
本実施形態においては、前記ばね部材1は、積み重ねられて上下に隣り合う下段の柵部材32bの上面と上段の柵部材32aの下面との間に配置される取付片11と、前記取付片11よりも下方に向けて凸状に突出して、下段の柵部材32bの端部321を第二の支柱31の凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧する第一押圧部12と、前記取付片11よりも上方に向けて凸状に突出して、上段の柵部材32aの端部321を前記凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧する第二押圧部13とを備えてなり、前記取付片11の基端部から下方に延びる縦片14の下部から、前記取付片11と反対側に折り返されて立上片15が斜め上方に立ち上げられて第一押圧部12が形成されるとともに、前記立上片15の上部から前記取付片11の側に折り返されて降下片16が斜め下方に降下されて第二押圧部13が形成されている点については、図1〜図6に記載の実施形態と同様であるが、前記降下片16の下部に、前記取付片11と反対方向に凹む収納部17は形成されておらず、また、前記立上片15の上部から前記取付片11の側に折り返されて斜め下方に降下された降下片16の下端縁は、取付片11より上方に配置されている点について、図1〜図6に記載の実施形態と相違する。
本実施形態に示すばね部材1を用いた場合も、図8に示すように、第一押圧部12により下段の柵部材32bの端部321が押圧されるとともに、第二押圧部13により上段の柵部材32aの端部321が押圧されて、第二の支柱31に第二の柵部材32が支持されるようになされ、1個のばね部材1をもって、上下に隣り合う2個の柵部材を支持することができる。
次に、図9に示す本発明に係るさらに他の実施形態について説明する。
本実施形態においては、前記ばね部材1は、積み重ねられて上下に隣り合う下段の柵部材32bの上面と上段の柵部材32aの下面との間に配置される取付片11と、前記取付片11よりも下方に向けて凸状に突出して、下段の柵部材32bの端部321を第二の支柱31の凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧する第一押圧部12と、前記取付片11よりも上方に向けて凸状に突出して、上段の柵部材32aの端部321を前記凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧する第二押圧部13とを備えてなり、前記取付片11の基端部から下方に延びる縦片14の下部から、前記取付片11と反対側に折り返されて立上片15が斜め上方に立ち上げられて第一押圧部12が形成されるとともに、前記立上片15の上部から前記取付片11の側に折り返されて降下片16が斜め下方に降下されて第二押圧部13が形成され、前記降下片16の下部に、前記取付片11と反対方向に凹む収納部17が形成され、前記ばね部材1が凹溝311のいずれか一方の側壁312と前記柵部材32の端部321との間に配置されたときに、前記収納部17に前記縦片14の上部が嵌まり込むようになされている点については、図1〜図6に記載の実施形態と同様であるが、前記縦片14の上部が収納部17に嵌まり込んだ状態において、前記縦片14の上部背面と収納部17の前面との間に、隙間18が形成されるようになされている点について、図1〜図6に記載の実施形態と相違する。
本実施形態に示すばね部材1を用いた場合も、図9に示すように、第一押圧部12により下段の柵部材32bの端部321が押圧されるとともに、第二押圧部13により上段の柵部材32aの端部321が押圧されて、第二の支柱31に第二の柵部材32が支持されるようになされ、1個のばね部材1をもって、上下に隣り合う2個の柵部材を支持することができる。
以上、本発明の実施形態について、防護柵の形態を説明してきたが、本発明がこの形態に限定されるものではないことは言うまでもなく、道路を走行する車両の騒音を吸収、又は反射する防音パネル体をばね部材により支柱に支持して形成された防音壁の形態等、上下方向に沿って凹溝が形成された複数の支柱が間隔を開けかつ前記凹溝を相対向させて立設されるとともに、前記凹溝の側壁間に左右の端部がそれぞれ挿入されて、複数のパネル体が積み重ねられて支柱に支持されるようになされた形態であればよい。
また、以上で述べた実施形態においては、第二の支柱31の背面側の側壁312と第二の柵部材32の端部321の背面側との間に、ばね部材1が装着されて、第二の柵部材32の前記端部321が前記凹溝311の前面側の側壁312の方向に押圧され、第二の支柱31の前面側の側壁312に第二の柵部材32の端部321の前面側が当接されているが、それとは逆に、第二の支柱31の前面側の側壁312と第二の柵部材32の端部321の前面側との間に、ばね部材1を装着して、第二の柵部材32の前記端部321が前記凹溝311の背面側の側壁312の方向に押圧され、第二の支柱31の背面側の側壁312に第二の柵部材32の端部321の背面側が当接するようにしてもよいことは、言うまでもない。その場合は、図9に示す実施形態において、前記縦片14の上部が収納部17に嵌まり込んだ状態において、前記縦片14の上部前面と収納部17の背面との間に、隙間18が形成されることになる。
1 ばね部材
11 取付片
111 通孔
12 第一押圧部
13 第二押圧部
14 縦片
15 立上片
16 降下部
17 収納部
18 隙間
2 第一の柵体
21 第一の支柱
22 第一の柵部材
211 支柱本体
212 ベース部
213 前フランジ
214 後フランジ
215 ウェブ
3 第二の柵体
31 第二の支柱
311 凹溝
312 側壁
32 第二の柵部材
32a 上段の柵部材
32b 下段の柵部材
321 端部
322 面状部材
323 枠材
324 突起
325 空間
4 連結手段
41 第一の被連結部
42 第二の被連結部
43 第三の被連結部
431 第一の端部
432 第二の端部
5 軸部材
51 第一の軸部材
52 第二の軸部材
N アンカーボルト
BN ボルト・ナット
K 地覆コンクリート

Claims (5)

  1. 上下方向に沿って凹溝が形成された複数の支柱が間隔を開けかつ前記凹溝を相対向させて立設されるとともに、前記凹溝の側壁間に左右の端部がそれぞれ挿入されて、複数の柵部材が積み重ねられて支柱に支持されるようになされた柵部材支持構造において、前記凹溝のいずれか一方の側壁と柵部材の前記端部との間に装着されて、柵部材の前記端部を前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧するためのばね部材であって、
    積み重ねられて上下に隣り合う下段の柵部材の上面と上段の柵部材の下面との間に配置される取付片と、前記取付片よりも下方に向けて凸状に突出して、下段の柵部材の端部を前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧する第一押圧部と、前記取付片よりも上方に向けて凸状に突出して、上段の柵部材の端部を前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧する第二押圧部とを備えたことを特徴とするばね部材。
  2. 前記ばね部材は、前記取付片の基端部から下方に延びる縦片の下部から、前記取付片と反対側に折り返されて立上片が斜め上方に立ち上げられて第一押圧部が形成されるとともに、前記立上片の上部から前記取付片の側に折り返されて降下片が斜め下方に降下されて第二押圧部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のばね部材。
  3. 前記降下片の下部に、前記取付片と反対方向に凹む収納部が形成され、前記ばね部材が凹溝のいずれか一方の側壁と前記柵部材の端部との間に配置されたときに、前記収納部に前記縦片の上部が嵌まり込むようになされたことを特徴とする請求項2に記載のばね部材。
  4. 前記縦片の上部が収納部に嵌まり込んだ状態において、前記縦片の上部背面と収納部の前面との間に、隙間が形成されるようになされていることを特徴とする請求項3に記載のばね部材。
  5. 上下方向に沿って凹溝が形成された複数の支柱が間隔を開けかつ前記凹溝を相対向させて立設されるとともに、前記凹溝の側壁間に左右の端部がそれぞれ挿入されて、複数の柵部材が積み重ねられて支柱に支持されるようになされた柵部材支持構造であって、
    前記請求項1〜4のいずれか1項に記載のばね部材が、前記凹溝のいずれか一方の側壁と柵部材の前記端部との間に装着されて、柵部材の前記端部が前記凹溝の他方の側壁の方向に押圧されるようになされていることを特徴とする柵部材支持構造。
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