JP6004320B2 - 電気錠システム - Google Patents

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Description

本発明は、非接触通電により電気錠に駆動電力を供給する電気錠システムに関する。
近年、集合住宅や事業施設などにおいてセキュリティシステムを導入するために、扉などの可動建材に電気錠を設置する事例が増加している。従来、可動建材に設けられた電気錠に駆動電力を供給するために、例えば壁や枠体などの固定構造体側から蝶番部分を介して可動建材側に電線を配設している。ところが、可動建材の開閉に伴い、電線の捩れや周辺部材との接触摩擦などが生じ、継続的な使用により、電線が短絡したり断線したりする虞がある。そこで、非接触給電装置を用いて、可動建材側に電力を供給することが提案されている(特許文献1参照)。また、LF帯無線を利用した非接触個人認証システムと電気錠システムを組み合わせて、認証リモコンキーを所有するユーザが可動建材から所定範囲内に接近しただけで、自動的に電気錠を解錠することが提案されている(特許文献2参照)。
非接触給電装置は、電磁誘導方式を用いたものが一般的であり、共振型スイッチング電源などが用いられる。より具体的には、固定構造体側に設けられ、商用電源から電力の供給を受ける給電ユニットと、可動建材側に設けられる受電ユニットで構成されている。給電ユニットは、交流電力を直流電力に変換すると共に、直流電力を所定の周波数で発振させる高周波インバータ回路と、磁気トランスの一次側コイル及びフェライトコアなどで構成されている。受電ユニットは、磁気トランスの二次側コイル及びフェライトコアと、二次側コイルに誘起された交流電力を整流する整流・平滑化回路などで構成されている。
特開2009−55745号公報 特開2012−29527号公報
従来の共振型スイッチング電源を用いた非接触給電装置では、アナログICを用いて固定周波数で発振してフィードバック制御を行わない回路が一般的である。発振周波数は、アナログICに外付けされた抵抗体の抵抗値によって決定され、発振周波数を安定させるために、高精度の抵抗体が用いられている。ところが、いくら高精度の抵抗体であっても、アナログ素子であるため抵抗値にばらつきがあり、温度が一定であっても、発振周波数に数%の変動を生じる。また、電気錠システムは直射日光や外気などにさらされるため、例えば−10℃〜+50℃程度の温度差の影響を受け、共振型スイッチング電源の共振条件が大きくずれる。さらに、アナログICの内部回路のばらつきによる発振周波数のばらつきや温度特性が上積みされる。そのため、給電ユニットから受電ユニットに対して供給可能な電力量が最も少ないときでも電気錠を施錠又は解錠できるように、磁気トランスの一次側コイル/二次側のコイルの巻数やフェライトコアなどが、余裕を見て大きめに設定されている。その結果、非接触給電装置、すなわち給電ユニット及び受電ユニットが大型化及び高コスト化する。また、LF帯無線を利用した非接触個人認証システムと電気錠システムを組み合わせて使用するときは、給電ユニットと受電ユニットの間の電磁誘導による電磁波がLF帯無線を利用した非接触個人認証システムと干渉しないようにする必要がある。
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、フィードバック制御を行うことなく、安定した周波数で発振可能な共振型スイッチング電源を用いた非接触給電装置を備えた電気錠システムを提供することを目的とする。また、電気錠システムと非接触個人認証システムを組み合わせて使用する際に、給電ユニットと受電ユニットの間の電磁誘導による電磁波がLF帯無線を利用した非接触個人認証システムと干渉しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気錠システムは、固定構造体側に設けられる給電ユニットと可動建材側に設けられる受電ユニットで構成され、電磁誘導により前記給電ユニットから前記受電ユニットに電力を供給する共振型スイッチング電源を用いた非接触給電装置と、前記可動建材側に設けられる電気錠を備え、前記給電ユニットは、商用電源の交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換回路と、マイクロプロセッサから出力される所定周波数のパルス信号を用いて、前記直流電力を発振させる発振回路を備え、前記マイクロプロセッサは、周期的に又はランダムに、前記パルス信号の前記所定周波数を所定範囲内で変化させることを特徴とする。
前記可動建材側に設けられるLF帯無線を用いた非接触個人認証装置をさらに備え、LF帯の中心周波数において、前記非接触給電装置の電磁誘導による電界強度レベルが、前記LF帯の中心周波数のS/Nと前記非接触個人認証装置の受信感度で決まるノイズとみなされるレベル以下であることが好ましい。
または、前記可動建材側に設けられ、前記非接触給電装置により充電される蓄電素子及びLF帯無線を用いた非接触個人認証装置をさらに備え、前記非接触個人認証装置が前記LF帯無線を用いて信号の送受信を行う際、前記非接触給電装置は、電磁誘導による前記給電ユニットから前記受電ユニットへの電力の供給を停止し、前記蓄電素子から前記非接触個人認証装置に対して電力の供給を行うことが好ましい。
このような構成によれば、アナログICに比べてクロック精度の高いマイクロプロセッサから出力される所定周波数のパルス信号を用いて直流電力を発振させるので、部品のばらつきや温度変化の影響を受けにくくなる。その結果、フィードバック制御を行うことなく、高いQ値で共振型スイッチング電源の共振条件を維持することができる。また、発振周波数を任意に変更することができるので、例えば、LF帯無線を利用した非接触個人認証システムと干渉しない周波数帯域で共振型スイッチング素子を発振させることができる。あるいは、周辺温度の変化に応じて発振周波数を補正することができる。
本発明の第1実施形態に係る電気錠システムの一構成例を示す図。 第1実施形態に係る電気錠システムの他の構成例を示す図。 第1実施形態における電気錠システム及びその非接触給電装置のブロック構成図。 第1実施形態におけるLF帯の中心周波数(135kHz)と非接触給電装置の電磁誘導の中心周波数の関係を示す図。 非接触給電装置の電磁誘導の中心周波数の温度変化などに対する周波数の補正特性を示す図。 非接触給電装置の他の構成例を示す図。 図6における非接触給電装置の駆動信号を示す図。 本発明の第2実施形態に係る電気錠システムの一構成例を示す図。 第2実施形態に係る電気錠システムの他の構成例を示す図。 第2実施形態における電気錠システム及びその非接触給電装置のブロック構成図。 第2実施形態における電気錠の施錠/解錠動作における消費電力量と蓄電素子への充電電力量の関係を示す図。
本発明の第1実施形態に係る電気錠システムについて説明する。図1は、蝶番によって回転支持された開閉扉にこの電気錠システムを応用した構成例を示し、図2は、引き戸にこの電気錠システムを応用した構成例を示す。
図1又は図2において、非接触給電装置8は給電ユニット10と受電ユニット20で構成され、給電ユニット10は固定構造体である枠体1側に設けられ、受電ユニット20は可動建材(扉)2側に給電ユニット10に対向するように設けられている。可動建材2には、電気錠3と、電気錠3の施錠及び解錠を制御する電気錠制御ユニット4と、非接触個人認証装置5などが設けられている。図1では、蝶番7側に給電ユニット10と受電ユニット20が設けられているが、本実施形態に係る電気錠システムでは、非接触給電装置8を用いているため、電気錠3と同じ側に給電ユニット10と受電ユニット20を設けることも可能である。
図3は、第1実施形態に係る電気錠システム及びその非接触給電装置8のブロック構成を示す。上記のように、非接触給電装置8は給電ユニット10と受電ユニット20で構成され、給電ユニット10は、例えば共振型スイッチング電源の一次側(入力側)に相当し、受電ユニット20は二次側(出力側)に相当する。給電ユニット10は、商用電源9に接続され、例えば50Hz又は60Hzの交流電力が入力される。給電ユニット10は、ノイズフィルタ回路11と、高周波インバータ回路12と、磁気トランスの一次コイル13などで構成されている。ノイズフィルタ回路11は、例えば電源投入時の突入電流を低減するサーミスタ素子、サージ吸収素子(バリスタ)、ノイズ電圧を低減させるためのLCフィルタ回路素子などで構成されている。高周波インバータ回路(発振回路)12は、入力された交流電力を直流電力に変換する整流・平滑化回路(DC/DCコンバータ17:図6参照)と、直流電力を所定の周波数に発振させる発振回路などで構成されている。受電ユニット20は、磁気トランスの二次コイル21a及びコンデンサ21bなどで構成された共振回路21、ダイオードブリッジ22a及び平滑コンデンサ22bなどで構成された整流・平滑化回路22、整流及び平滑化された直流電力の電圧を所定の電圧(例えば3〜6V)に変換するDC/DCコンバータ23などで構成されている。電気錠3、電気錠制御ユニット4及び非接触個人認証装置5は、DC/DCコンバータ23から出力される直流電力によって駆動される。
高周波インバータ回路12には、マイクロプロセッサ(MPU)14が接続されている。また、マイクロプロセッサ14には、温度センサとしてのサーミスタ素子15が接続されている。マイクロプロセッサ14からは、水晶振動子などの発振を利用して、精度が高く、安定したパルス信号が出力される。マイクロプロセッサ14から出力されるパルス信号は、高周波インバータ回路12を構成するスイッチ素子、例えばMOS−FETのゲートに入力される。このとき、インバータ回路の構成によっては、ハイサイドドライバIC16(図6参照)などのスイッチング制御素子を介する場合もある。それによって、高周波インバータ回路12は、パルス信号の周波数によって支配される周波数で、直流電力を発振させる。そして、受電ユニット20の共振回路21には、その共振周波数に応じた交流電流が流れる。換言すれば、マイクロプロセッサ14は、共振回路21の共振周波数に応じた周波数のパルス信号を発生させる。周知のように、共振周波数は周辺温度などによって変化するため、マイクロプロセッサ14は、周辺温度を検出すると共に、周辺温度の変化に応じて、最適な共振条件が得られるように、パルス信号の周波数を補正する。
この電気錠システムは、LF帯無線を利用した非接触個人認証システムと電気錠システムを組み合わせて構成され、認証リモコンキー6を所有する人物が、非接触個人認証装置5から一定の距離に近づくと、自動的に電気錠3が解錠されるように構成されている。LF帯無線は135kHz帯の電波を用いて信号の送受信を行うものであり、例えばユーザが非接触個人認証装置5を操作したときに呼び出し信号が出力され又は一定間隔で呼び出し信号が出力されている。それに対して、認証リモコンキー6は、呼び出し信号を受信すると、その認証リモコンキー6に登録されているID番号などを送信する。非接触個人認証装置5は、受信したID番号と、その非接触個人認証装置5に登録されているID番号を比較し、ID番号が一致するときは、電気錠制御ユニット4に対して、解錠信号を出力する。電気錠制御ユニット4は、解錠信号を受信すると、電気錠3を解錠させるようにアクチュエータを駆動する。
図6は非接触給電装置8の他の構成例を示し、図7は図6に示す非接触給電装置8の駆動信号の波形を示す。この非接触給電装置8は、ハーフブリッジ共振コンバータを用いており、2つのMOS−FETをスイッチ素子として用い、一方をハイサイドFETとし、他方をローサイドFETとする。マイクロプロセッサ14からは所定周波数のPWM信号がハイサイドドライバIC16に出力される。ハイサイドドライバIC16は、このPWM信号を用いて、2つのMOS−FETが同時に導通しないように、それぞれのゲートに入力される駆動信号の立ち上がり及び立ち下がりに時間差を設けて出力している。
一般的に、非接触給電装置8では、例えば100〜200kHzの周波数帯で高周波インバータ回路12を発振させている。そのため、135kHzのLF帯無線と干渉する。そこで、本実施形態においては、LF帯の中心周波数135kHzにおいて、非接触給電装置8の電磁誘導による電界強度レベルが、LF帯の中心周波数のS/Nと非接触個人認証装置5の受信感度で決まるノイズとみなされるレベル以下となるように、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数をLF帯の中心周波数135kHzからずらしている。図4において、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数を、例えば200kHzとする。非接触給電装置8は、オープンギャップのスイッチング電源と看なされるので、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数以外の周波数の電磁波が放射ノイズとして放出されるが、そのレベルは、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数からある程度離れると、急激に小さくなる。一方、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数を高くしていくと、フェライトコアなどによる損失が大きくなるため、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数をなるべく低くしたい。従って、LF帯の中心周波数135kHzにおいて、非接触給電装置8の電磁誘導による電界強度レベルがノイズとして無視できる範囲において、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数を可能な限り低くすることが好ましい。
また、放射ノイズのピーク値を抑制するために、周期的に又はランダムに、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数を変動させてもよい。図5において、破線は、例えば20℃で非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数を200kHzに設定した場合の温度変化に対する周波数の補正特性を示す。また、実線は、非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数を変動させる場合の上限及び下限を示す。このように非接触給電装置8の電磁誘導の中心周波数に微少な変動を与えると、放射ノイズ(雑音端子電圧及び雑音電界強度)の周波数も変動し、放射ノイズの周波数が分散され、結果的に、放射ノイズのピーク値が抑制される。
次に、本発明の第2実施形態に係る電気錠システムについて説明する。図8は、蝶番によって回転支持された開閉扉にこの電気錠システムを応用した構成例を示し、図9は、引き戸にこの電気錠システムを応用した構成例を示す。第2実施形態に係る電気錠システムでは、可動建材2側に、例えばリチウムイオン二次電池などの蓄電素子31が設けられており、電気錠3、電気錠制御ユニット4及び非接触個人認証装置5などの駆動電力は蓄電素子31から供給される。また、非接触給電装置8は、蓄電素子31を充電するために用いられる。
図10は、第2実施形態に係る電気錠システム及びその非接触給電装置8のブロック構成を示す。給電ユニット10は、フォトカプラ(PC)30を除いて、図3に示す第1実施形態のものと基本的に同じであるが、後述するように、給電ユニット10から受電ユニット20に供給しうる電力量が異なる。一方、受電ユニット20は、共振回路21及び整流・平滑化回路22の他、蓄電素子31を充電するための充電回路24、蓄電素子31の充電電圧を検出するために充電電圧検出回路25及び蓄電素子31の充電電圧に応じて充電回路23を制御する充電制御回路26などで構成されている。
給電ユニット10側の一次コイル13及びそのフェライトコア(図示せず)は、給電ユニット10の筐体10a(図8参照)のうち、受電ユニット20と対向する面10bの内側に配置されている。また、受電ユニット20側の二次コイル21a及びそのフェライトコア(図示せず)は、受電ユニット20の筐体20aのうち、給電ユニット10と対向する面20bの内側に配置されている。そのため、例えば図8に示すように、可動建材(扉)2を閉じた状態では、給電ユニット10側の一次コイル13と受電ユニット20側の二次コイル21aが互いに対向し合い、非接触給電装置8の磁気トランスを構成する。また、給電ユニット10の筐体10aの受電ユニット20と対向する面10bには、例えばフォトカプラ(PC)30を構成する発光素子又は受光素子が設けられており、受電ユニット20の筐体20aの給電ユニット10と対向する面20bには、上記フォトカプラ30を構成する受光素子又は発光素子が設けられている。このフォトカプラ30は、受電ユニット20の充電制御回路26と高周波インバータ回路12との間に接続されている。後述するように、フォトカプラ30を介して所定の信号が充電制御回路26から高周波インバータ回路12に入力されているとき又は入力されていないときに、高周波インバータ回路12は発振動作を行う。なお、フォトカプラに代わる機能を有する、例えば無線通信装置を給電ユニット10と受電ユニット20の双方に搭載すれば、フォトカプラは不要である。
充電回路24は、整流・平滑化回路22に接続されており、整流・平滑化回路22から出力される直流電力を用いて蓄電素子31を充電する。充電電圧検出回路25は、蓄電素子31の充電電圧を検出し、検出信号を充電制御回路26に入力する。充電制御回路26は、例えば、マイコン及びメモリなどで構成され、あらかじめメモリに、蓄電素子31の充電電圧と比較される所定電圧の第1閾値及び第1閾値よりも低電圧の第2閾値が記憶されている。充電制御回路26は、蓄電素子31の充電電圧と第1閾値及び第2閾値とを比較し、充電電圧が第2閾値未満となったときに蓄電素子31の充電を開始し、充電電圧が第1閾値以上となったときに蓄電素子31の充電を停止する。すなわち、充電制御回路26は、蓄電素子31の充電電圧を常に一定の範囲に維持するように機能する。
ここで、蓄電素子31に充電をしないときは、高周波インバータ回路12による発振動作は不要である。そこで、充電制御回路26は、高周波インバータ回路12による発振動作を行わせるときだけ、フォトカプラ30を介して所定の信号を高周波インバータ回路12に入力する。あるいは、高周波インバータ回路12による発振動作を行わせないときに、充電制御回路26から、フォトカプラ30を介して所定の信号を高周波インバータ回路12に入力するように構成してもよい。このように、高周波インバータ回路12の発振を必要最小限に抑制することにより、商用電源9の消費電力を低減させると共に、非接触給電装置8からの空間ノイズ輻射を抑制することができる。
また、非接触個人認証装置5は、蓄電素子31から電力の供給を受け、直接非接触給電装置8から電力の供給を受けない。そのため、非接触個人認証装置5と認証リモコンキー6との間でLF帯無線を用いて信号の送受信を行う際、非接触給電装置8の高周波インバータ回路12の発振を停止して、給電ユニット10から受電ユニット20への電力の供給を停止するように構成してもよい。それによって、非接触給電装置8の電磁誘導の発振周波数と非接触個人認証システムのLF帯無線が干渉することがなくなり、非接触給電装置8の電磁誘導の発振周波数の制限が無くなる。
次に、第2実施形態における電気錠3の施錠/解錠動作における消費電力量と蓄電素子31への充電電力量の関係を図11に示す。図11において、実線は電気錠3及び電気錠制御ユニット4などによる消費電力量の大まかな時間変化(第1実施形態の場合も同様)を表し、一点鎖線は蓄電素子31に充電するために非接触給電装置8によって消費される充電電力量の大まかな時間変化を表す。なお、電気錠制御ユニット4などによる待機電力量は一定であると仮定する。電気錠3を施錠又は解錠する場合、電気錠を駆動するためのモータや電磁石などのアクチュエータが駆動される。アクチュエータの駆動により短時間ではあるが大きな電流が流れ、負荷が最大となる。一方、電気錠3が施錠又は解錠された後は、電気錠制御ユニット4のマイコンによる施錠又は解錠の確認動作及び電気錠が施錠又は解錠されたことを表示するためのLEDの点灯など、必要な電力量は少なくなる。
第2実施形態に係る電気錠システムにおいては、電気錠3及び電気錠制御ユニット4に対する電力供給は蓄電素子31によって行われ、電気錠3の施錠/解錠動作に応じて、蓄電素子31からの放電量は変化する。ところが、非接触給電装置8は、蓄電素子31の充電にのみ用いられ、直接電気錠3及び電気錠制御ユニット4に対する電力供給は行わない。そのため、蓄電素子31に充電するために非接触給電装置8によって消費される充電電力量は、ほぼ一定である。また、非接触給電装置8の消費電力量、すなわち、給電ユニット10から受電ユニット20に対して供給される電力は、電気錠3を駆動するには不十分であるが、蓄電素子31を充電するには十分な電力であればよい。
このように、給電ユニット10から受電ユニット20に供給される電力は、第1実施形態に係る電気錠システムに比べて遙かに小さくて済み、給電ユニット10の一次コイル13及びそのフェライトコアや受電ユニット20の二次コイル21a及びそのフェライトコアも小型のもので十分である。さらに、非接触給電装置8から放出される放射ノイズが低減されるので、ノイズフィルタ回路11の小型化も可能になる。その結果、非接触給電装置8を構成する給電ユニット10及び受電ユニット20も小型化及び低コスト化が可能となる。
さらに、可動建材2側に蓄電素子31が設けられているので、商用電源9が停電した場合であっても、直ちに電気錠3に対して閉じこめ回避のための解錠措置を行う必要はない。すなわち、停電に乗じた不審者の侵入を防ぐことができる。さらに、LF帯無線を利用した非接触個人認証システムと電気錠システムを組み合わせて、可動建材(扉)2が開かれているときに、認証リモコンキー6を所有しない人物が屋内に侵入しようとすると、警報を鳴らすことも可能である。例えば、人体感知センサが人を感知しているにも拘わらず、非接触個人認証装置5から認証信号が出力されないときは、不審者が侵入しようとしている可能性があるので、警報音を出力する。逆に、人体感知センサが人を感知し、且つ、非接触個人認証装置5から認証信号が出力されると、関係者が入室しようとしていると推定できるので、警報音とは異なる音声を出力すればよい。この場合、扉が開かれているときでも非接触個人認証装置5などに対して、蓄電素子31から電力を供給することができる。
1 枠体(固定構造体)
2 可動建材(扉)
3 電気錠
4 電気錠制御ユニット
5 非接触個人認証装置
6 認証リモコンキー
8 非接触給電装置
9 商用電源
10 給電ユニット
11 ノイズフィルタ回路
12 高周波インバータ回路(発振回路)
13 (磁気トランスの)一次コイル
14 マイクロプロセッサ(PMU)
15 サーミスタ(温度センサ)
20 受電ユニット
21 (磁気トランスの)二次コイル
22 整流・平滑化回路
23 DC/DCコンバータ
24 充電回路
25 充電電圧検出回路
26 充電制御回路
30 フォトカプラ
31 蓄電素子

Claims (3)

  1. 固定構造体側に設けられる給電ユニットと可動建材側に設けられる受電ユニットで構成され、電磁誘導により前記給電ユニットから前記受電ユニットに電力を供給する共振型スイッチング電源を用いた非接触給電装置と、
    前記可動建材側に設けられる電気錠を備え、
    前記給電ユニットは、商用電源の交流電力を直流電力に変換するAC/DC変換回路と、マイクロプロセッサから出力される所定周波数のパルス信号を用いて、前記直流電力を発振させる発振回路を備え
    前記マイクロプロセッサは、周期的に又はランダムに、前記パルス信号の前記所定周波数を所定範囲内で変化させることを特徴とする電気錠システム。
  2. 前記可動建材側に設けられるLF帯無線を用いた非接触個人認証装置をさらに備え、
    LF帯の中心周波数において、前記非接触給電装置の電磁誘導による電界強度レベルが、前記LF帯の中心周波数のS/Nと前記非接触個人認証装置の受信感度で決まるノイズとみなされるレベル以下であることを特徴とする請求項1に記載の電気錠システム。
  3. 前記可動建材側に設けられ、前記非接触給電装置により充電される蓄電素子及びLF帯無線を用いた非接触個人認証装置をさらに備え、
    前記非接触個人認証装置が前記LF帯無線を用いて信号の送受信を行う際、前記非接触給電装置は、電磁誘導による前記給電ユニットから前記受電ユニットへの電力の供給を停止し、前記蓄電素子から前記非接触個人認証装置に対して電力の供給を行うことを特徴とする請求項1に記載の電気錠システム。
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