JP5989545B2 - 最新の判明している呼ホストエンドポイントステータスを用いてｉｐネットワークにわたるヒューマン／マシンボイス通信リンクの迅速な確立の容易化 - Google Patents

Description

（技術分野）
本発明は、一般にネットワーク電話通信の分野に関し、より詳細には、ヒューマン／マシン通信リンク（ｈｕｍａｎ／ｍａｃｈｉｎｅ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ ｌｉｎｋ）を確立および維持するためのシステムに関する。

（背景）
現在の通信システムは、ある距離を隔てた人間と人間のコミュニケーションを容易にする。顔を合わせて話すなどの直接的な人間／人間の対話は、情報を運ぶ他の信号と比較すると、比較的遅延がなく、ノイズもなく、均一で、安定している。したがって、人間／人間の話をサポートする典型的な通信システムは、遅延、ノイズ、不均一性、および不安定性などの信号歪みを最小限にするかまたは少なくとも減少させるように構成される。

ある距離を隔てたコミュニケーションの一般的な１つの手法がネットワーク電話通信である。一般に、ネットワーク電話通信システムは、音声を表すデジタル信号を交換する。いくつかのネットワーク電話通信システムでは、デジタル信号は、捕捉したアナログ音声信号の処理の結果である。他のネットワーク電話通信システムでは、デジタル信号の１つまたは複数は、元の信号としてマシンによって生成される。

ネットワーク電話通信が普及したのは、１つには、標準的なプロトコルである「セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）」が登場したからである。一般に、いくつかのＳＩＰシステムは、ある一定のプロトコルに従って、ヒューマンインタラクティブメディア（ｈｕｍａｎ−ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ ｍｅｄｉａ）のための通信リンクを確立および維持する。いくつかの場合では、このヒューマンインタラクティブメディアは、人間のユーザに配信するために合成音声を作成するソフトウェアシステムによって提供される。他の場合には、ヒューマンインタラクティブメディアは、別の人間によって生成され、デジタル化されて、ネットワーク上で送られる。したがって、ＳＩＰシステムは、人間／人間のコミュニケーションとヒューマン／マシン通信の両方をサポートする。

しかし、これらのシステムには、了解度および自然度に関して多数の欠点がある。たとえば、通常の顔を合わせての人間／人間のコミュニケーションにおいて人間が信号歪みを除去することに一般的に長けているのは、１つには、ボディランゲージなどの視覚的情報がさらなる文脈を提供するからである。人間／人間のコミュニケーションには遅れもないので、自然なペースで会話することができる。

しかし、ヒューマン／マシン通信では、信号歪みが、信号処理と内容抽出の両方で重大な問題を引き起こすことがある。たとえば、不安定な接続は、高いドロップアウトが欠点であり、ヒューマン／マシン通信を大きく劣化させることがある。ヒューマン／マシン通信における遅れはまた、対話の品質を大きく劣化させることがある。初期設定期間を短期間にしておくことは、自然なユーザエクスペリエンスに重要であり、ヒューマンインタフェースデバイスとヒューマン／マシン通信のためのターゲットアプリケーションをホストするマシン間のリンクの効率的な接続設定が必要となる。

従来技術による典型的なシステムでは、マシン側のシステムは、「オプションによるポーリング（ｐｏｌｌｉｎｇ ｂｙ ｏｐｔｉｏｎｓ）」によってヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを設定する。オプションによるポーリング手法では、中央のマシンは、ターゲットアプリケーションをホストするマシンにオプション（たとえば、使用可能、使用中など）を送信する。これらのマシン状態は、中央のマシンによって一定の間隔をおいて確かめられ、それにより、ネットワークトラフィックが増加し、ネットワーク上で遅延時間が発生する。さらに、定期的なポーリングにより、常に最新のマシン状態情報が得られるわけではない。かつ、一般に、要求に応答するのに適切なリソースを迅速かつ効率的に選択するには、最新のマシン状態情報が必要とされる。最新のマシン状態情報がない場合、ヒューマン／マシン通信リンクの呼設定処理は、満足できない接続時間および／または増加した信号歪みを引き起こすほど早く、通信の障害をもたらし得る。

（概要）
本発明の一般的な態様では、ヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを確立するための方法が提供される。この方法は、呼要求を要求元（ｒｅｑｕｅｓｔｏｒ）から受信するステップを含む。通信システムは、接続プロキシ（ＣＰ）と、複数のエンドポイント（ＥＰ）とを有する。このＣＰは、ＥＰとコールプロバイダとの間に通信リンクを確立する。このＣＰは、複数のエンドポイント（ＥＰ）のそれぞれと関連する状態情報を格納するように構成されたエンドポイント状態テーブル（ＥＳＴ）を有する。各ＥＰは、通信リンクを経由して要求元に１つまたは複数のアプリケーションサービスを提供する。この方法は、呼要求に基づいてＥＳＴを使用して、選択されるＥＰを複数のＥＰから選択するステップを含む。この方法は、選択されたＥＰに第１のリンク要求を送るステップを含む。この方法は、選択されたＥＰから第１の応答を受信するステップであって、ＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを第１の応答が示す、ステップを含む。この方法は、第１の応答を組み込むためにＥＳＴを修正するステップを含む。この方法は、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを受け入れるように構成されていることを第１の応答が示す場合、選択されたＥＰとコールプロバイダとの間に要求された通信リンクを確立するステップであって、要求された通信リンクがＣＰを含まない、ステップを含む。

好ましい一実施形態では、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されていないことを第１の応答が示す場合、この方法は、ＥＳＴを使用して代替ＥＰを複数のＥＰから選択するステップを含む。この方法は、代替ＥＰに第２のリンク要求を送るステップを含む。この方法は、ＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを示す第２の応答を代替ＥＰから受信するステップを含む。この方法は、第２の応答を組み込むためにＥＳＴを修正するステップを含む。この方法は、代替ＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されていることを第２の応答が示す場合、代替ＥＰとコールプロバイダとの間に要求された通信リンクを確立するステップを含む。

別の好ましい実施形態では、各ＥＰは、通信リンクの終了後、現在のアプリケーション構成をある期間保持するように構成される。別の好ましい実施形態では、第１の応答は、選択されたＥＰと関連する状態情報を含む。別の好ましい実施形態では、呼要求は、複数のＥＰのうちの１つまたは複数によって提供される複数のアプリケーションサービスから選択されるアプリケーションサービスを識別する。

さらに別の好ましい実施形態では、状態情報は、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含む。別の好ましい実施形態では、状態情報は、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含み、選択されるＥＰの選択は、選択されるＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成に基づく。別の好ましい実施形態では、ＣＰは、ＥＳＴ内の状態情報が所定の基準を満たすＥＰのサブセットから選択を行い、その所定の基準は、ＥＰから最後に受信した応答以降の時間を含む。

さらに別の好ましい実施形態では、ＣＰは複数のＣＰのうちの１つである。別の好ましい実施形態では、ＣＰは複数のＣＰのうちの１つであり、この複数のＣＰのそれぞれは同一の構成を有する。別の好ましい実施形態では、ＣＰはセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）プロキシである。別の好ましい実施形態では、複数のＥＰは、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）が有効化された呼ホストである。別の好ましい実施形態では、複数のＥＰは、ＣＰに所定の間隔で状態情報を送信する。

別の好ましい実施形態では、この方法は、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを受け入れるようにそれ自体を構成しているが、要求された通信リンクを受け入れる準備がまだ整っていないことを第１の応答が示す場合、選択されたＥＰからの第２の応答を待つステップを含む。この方法は、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを受け入れるように構成されていることを第２の応答が示す場合、選択されたＥＰとコールプロバイダとの間に要求された通信リンクを確立するステップであって、要求された通信リンクがＣＰを含まない、ステップを含む。

さらに別の好ましい実施形態では、選択されたＥＰは、第１のタスクサーバと、第１のシンボリックサーバと、第１のアコースティックサーバとを含み、第１のタスクサーバは、アプリケーションサービスを提供するように構成される。別の好ましい実施形態では、要求元は、通信システムの外部にあるコールプロバイダである。別の好ましい実施形態では、要求元は、通信システムの内部にあるジョブ開始サービス（ＪＩＳ）である。

本発明の別の一般的な態様では、ヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを確立するためのシステムが提供される。このシステムは、内部システムと、少なくとも１つのコールプロバイダを含む外部システムとに結合するように構成されたインタフェースを含む。このインタフェースは、呼要求を要求元から受信するように構成され、この呼要求は、要求された通信リンクをコールプロバイダと呼ホストとの間に確立することを企図する。このシステムは、インタフェースに結合された内部システムを含み、この内部システムは、少なくとも１つの接続プロキシ（ＣＰ）と、呼ホストとして作用する複数のエンドポイント（ＥＰ）とを含む。この少なくとも１つのＣＰはエンドポイント状態テーブル（ＥＳＴ）を有し、このＥＳＴは、複数のＥＰのそれぞれと関連する状態情報を格納するように構成される。この少なくとも１つのＣＰは、呼要求をインタフェースから受信するステップと、ＥＳＴを使用して、選択されるＥＰを複数のＥＰから選択するステップと、選択されたＥＰに第１のリンク要求を送るステップとを行うように構成される。各ＥＰは、１つまたは複数のアプリケーションサービスを提供するステップと、第１のリンク要求を少なくとも１つのＣＰから受信するステップと、ＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを示す応答を送るステップとを行うように構成される。少なくとも１つのＣＰは、応答を組み込むためにＥＳＴを修正するステップと、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されていることを応答が示す場合、選択されたＥＰとコールプロバイダとの間に要求された通信リンクを確立するステップであって、確立された通信リンクが少なくとも１つのＣＰを含まない、ステップとを行うようにさらに構成される。

好ましい一実施形態では、少なくとも１つのＣＰは、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されていないことを応答が示す場合、ＥＳＴを使用して代替ＥＰを複数のＥＰから選択するようにさらに構成される。ＣＰは、代替ＥＰに第２のリンク要求を送るステップと、代替ＥＰから第２の応答を受信するステップであって、ＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを第２の応答が示す、ステップとを行うようにさらに構成される。ＣＰは、第２の応答を組み込むためにＥＳＴを修正するステップと、代替ＥＰが、要求された通信リンクを確立するように構成されていることを第２の応答が示す場合、代替ＥＰとコールプロバイダとの間に要求された通信リンクを確立するステップとを行うようにさらに構成される。

さらに別の好ましい実施形態では、各ＥＰは、通信リンクの終了後、現在のアプリケーション構成をある期間保持するようにさらに構成される。別の好ましい実施形態では、応答は、選択されたＥＰと関連する状態情報を含む。別の好ましい実施形態では、要求は、複数のＥＰのうちの１つまたは複数によって提供される複数のアプリケーションサービスから選択されるアプリケーションサービスを識別する。

さらに別の好ましい実施形態では、状態情報は、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含む。別の好ましい実施形態では、状態情報は、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含み、選択されるＥＰを選択するステップは、選択されるＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成に基づく。別の好ましい実施形態では、少なくとも１つのＣＰは、選択されるＥＰを、ＥＳＴ内の状態情報が所定の基準を満たすＥＰのサブセットから選択するようにさらに構成され、その所定の基準は、ＥＰから最後に受信した応答以降の時間を含む。

さらに別の好ましい実施形態では、少なくとも１つのＣＰのそれぞれは、同一の構成を有する。別の好ましい実施形態では、少なくとも１つのＣＰは、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）プロキシである。別の好ましい実施形態では、複数のＥＰのそれぞれは、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）が有効化された呼ホストである。別の好ましい実施形態では、複数のＥＰのそれぞれは、少なくとも１つのＣＰに所定の間隔で状態情報を送信するようにさらに構成される。

別の好ましい実施形態では、少なくとも１つのＣＰは、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを受け入れるようにそれ自体を構成しているが、要求された通信リンクを受け入れる準備がまだ整っていないことを第１の応答が示す場合、選択されたＥＰからの第２の応答を待つようにさらに構成される。少なくとも１つのＣＰは、選択されたＥＰが、要求された通信リンクを受け入れるように構成されていることを第２の応答が示す場合、選択されたＥＰとコールプロバイダとの間に要求された通信リンクを確立するステップであって、要求された通信リンクが少なくとも１つのＣＰを含まない、ステップを行うようにさらに構成される。

さらに別の好ましい実施形態では、選択されたＥＰは、第１のタスクサーバと、第１のシンボリックサーバと、第１のアコースティックサーバとを含み、第１のタスクサーバは、アプリケーションサービスを提供するように構成される。別の好ましい実施形態では、要求元は、通信システムの外部にあるコールプロバイダである。別の好ましい実施形態では、要求元は、通信システムの内部にあるジョブ開始サービス（ＪＩＳ）である。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
（項目１）
ヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを確立するための方法であって、
通信システムによって実行される、呼要求を要求元から受信することであって、
前記通信システムが、接続プロキシ（ＣＰ）と、複数のエンドポイント（ＥＰ）とを有し、
前記ＣＰが、ＥＰとコールプロバイダとの間に通信リンクを確立するように構成され、
前記ＣＰがエンドポイント状態テーブル（ＥＳＴ）を有し、前記ＥＳＴが、前記複数のエンドポイント（ＥＰ）のそれぞれと関連する状態情報を格納するように構成され、
各ＥＰが、通信リンクを経由して要求元に１つまたは複数のアプリケーションサービスを提供するように構成される、ことと、
前記ＣＰによって実行される、前記呼要求に基づいて前記ＥＳＴを使用して、選択されるＥＰを前記複数のＥＰから選択することと、
前記ＣＰによって実行される、前記選択されたＥＰに第１のリンク要求を送ることと、
前記ＣＰによって実行される、前記選択されたＥＰから第１の応答を受信することであって、
前記ＥＰが、前記要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを前記第１の応答が示す、ことと、
前記ＣＰによって実行される、前記第１の応答を組み込むために前記ＥＳＴを修正することと、
前記選択されたＥＰが、前記要求された通信リンクを受け入れるように構成されていることを前記第１の応答が示す場合、前記選択されたＥＰと前記コールプロバイダとの間に前記要求された通信リンクを確立することであって、前記要求された通信リンクが前記ＣＰを含まない、ことと
を含む、方法。
（項目２）
前記ＣＰによって実行される、前記選択されたＥＰが、前記要求された通信リンクを確立するように構成されていないことを前記第１の応答が示す場合、前記ＥＳＴを使用して代替ＥＰを前記複数のＥＰから選択することと、
前記ＣＰによって実行される、前記代替ＥＰに第２のリンク要求を送ることと、
前記ＣＰによって実行される、前記代替ＥＰから第２の応答を受信することであって、
前記ＥＰが、前記要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを前記第２の応答が示す、ことと、
前記ＣＰによって実行される、前記第２の応答を組み込むために前記ＥＳＴを修正することと、
前記代替ＥＰが、前記要求された通信リンクを確立するように構成されていることを前記第２の応答が示す場合、前記代替ＥＰと前記コールプロバイダとの間に前記要求された通信リンクを確立することと
をさらに含む、項目１に記載の方法。
（項目３）
各ＥＰが、通信リンクの終了後、現在のアプリケーション構成をある期間保持するように構成される、項目１に記載の方法。
（項目４）
前記第１の応答が、前記選択されたＥＰと関連する状態情報を含む、項目１に記載の方法。
（項目５）
前記呼要求が、前記複数のＥＰのうちの１つまたは複数によって提供される複数のアプリケーションサービスから選択されるアプリケーションサービスを識別する、項目１に記載の方法。
（項目６）
前記状態情報が、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含む、項目１に記載の方法。
（項目７）
前記状態情報が、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含み、選択されるＥＰの前記選択が、前記選択されるＥＰの前記最新の判明しているアプリケーション構成に基づく、項目１に記載の方法。
（項目８）
前記ＣＰが、前記ＥＳＴ内の状態情報が所定の基準を満たすＥＰのサブセットから選択を行い、前記所定の基準が、前記ＥＰから最後に受信した応答以降の時間を含む、項目１に記載の方法。
（項目９）
前記ＣＰが複数のＣＰのうちの１つである、項目１に記載の方法。
（項目１０）
前記ＣＰが複数のＣＰのうちの１つであり、前記複数のＣＰのそれぞれが同一の構成を有する、項目１に記載の方法。
（項目１１）
前記ＣＰがセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）プロキシである、項目１に記載の方法。
（項目１２）
前記複数のＥＰのそれぞれが、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）が有効化された呼ホストである、項目１に記載の方法。
（項目１３）
前記複数のＥＰのそれぞれが、前記ＣＰに所定の間隔で状態情報を送信する、項目１に記載の方法。
（項目１４）
前記選択されたＥＰが、前記要求された通信リンクを受け入れるようにそれ自体を構成しているが、前記要求された通信リンクを受け入れる準備がまだ整っていないことを前記第１の応答が示す場合、前記選択されたＥＰからの第２の応答を待つことと、
前記選択されたＥＰが、前記要求された通信リンクを受け入れるように構成されていることを前記第２の応答が示す場合、前記選択されたＥＰと前記コールプロバイダとの間に前記要求された通信リンクを確立することであって、前記要求された通信リンクが前記ＣＰを含まない、ことと
をさらに含む、項目１に記載の方法。
（項目１５）
前記選択されたＥＰが、第１のタスクサーバと、第１のシンボリックサーバと、第１のアコースティックサーバとを含み、前記第１のタスクサーバが、アプリケーションサービスを提供するように構成される、項目１に記載の方法。
（項目１６）
前記要求元が、前記通信システムの外部にあるコールプロバイダである、項目１に記載の方法。
（項目１７）
前記要求元が、前記通信システムの内部にあるジョブ開始サービス（ＪＩＳ）である、項目１に記載の方法。
（項目１８）
ヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを確立するためのシステムであって、
内部システムと、少なくとも１つのコールプロバイダを含む外部システムとに結合するように構成されたインタフェースであって、
呼要求を要求元から受信するようにさらに構成され、前記呼要求が、要求された通信リンクを前記コールプロバイダと呼ホストとの間に確立することを企図する、インタフェースと、
前記インタフェースに結合された内部システムであって、少なくとも１つの接続プロキシ（ＣＰ）と、呼ホストとして作用する複数のエンドポイント（ＥＰ）とを含む、内部システムと
を備え、
前記少なくとも１つのＣＰがエンドポイント状態テーブル（ＥＳＴ）を有し、前記ＥＳＴが、複数のＥＰのそれぞれと関連する状態情報を格納するように構成され、
前記少なくとも１つのＣＰが、前記呼要求を前記インタフェースから受信することと、前記ＥＳＴを使用して、選択されるＥＰを前記複数のＥＰから選択することと、前記選択されたＥＰに第１のリンク要求を送ることとを行うように構成され、
各ＥＰが、１つまたは複数のアプリケーションサービスを提供することと、第１のリンク要求を前記少なくとも１つのＣＰから受信することと、前記ＥＰが前記要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを示す応答を送ることとを行うように構成され、
前記少なくとも１つのＣＰが、前記応答を組み込むために前記ＥＳＴを修正することと、前記選択されたＥＰが前記要求された通信リンクを確立するように構成されていることを前記応答が示す場合、前記選択されたＥＰと前記コールプロバイダとの間に前記要求された通信リンクを確立することであって、前記確立された通信リンクが前記少なくとも１つのＣＰを含まない、こととを行うようにさらに構成される、システム。
（項目１９）
前記少なくとも１つのＣＰが、
前記選択されたＥＰが前記要求された通信リンクを確立するように構成されていないことを前記応答が示す場合、前記ＥＳＴを使用して代替ＥＰを前記複数のＥＰから選択することと、
前記代替ＥＰに第２のリンク要求を送ることと、
第２の応答を前記代替ＥＰから受信することであって、前記第２の応答が、前記ＥＰが前記要求された通信リンクを確立するように構成されているかどうかを示す、ことと、
前記第２の応答を組み込むために前記ＥＳＴを修正することと、
前記代替ＥＰが前記要求された通信リンクを確立するように構成されていることを前記第２の応答が示す場合、前記代替ＥＰと前記コールプロバイダとの間に前記要求された通信リンクを確立することと
を行うようにさらに構成される、項目１８に記載のシステム。
（項目２０）
各ＥＰが、通信リンクの終了後、現在のアプリケーション構成をある期間保持するようにさらに構成される、項目１８に記載のシステム。
（項目２１）
前記応答が、前記選択されたＥＰと関連する状態情報を含む、項目１８に記載のシステム。
（項目２２）
前記要求が、前記複数のＥＰのうちの１つまたは複数によって提供される複数のアプリケーションサービスから選択されるアプリケーションサービスを識別する、項目１８に記載のシステム。
（項目２３）
前記状態情報が、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含む、項目１８に記載のシステム。
（項目２４）
前記状態情報が、各ＥＰの最新の判明しているアプリケーション構成を含み、選択されるＥＰを選択することが、前記選択されるＥＰの前記最新の判明しているアプリケーション構成に基づく、項目１８に記載のシステム。
（項目２５）
前記少なくとも１つのＣＰが、選択されるＥＰを、前記ＥＳＴ内の状態情報が所定の基準を満たすＥＰのサブセットから選択するようにさらに構成され、前記所定の基準が、前記ＥＰから最後に受信した応答以降の時間を含む、項目１８に記載のシステム。
（項目２６）
前記少なくとも１つのＣＰのそれぞれが同一の構成を有する、項目１８に記載のシステム。
（項目２７）
前記少なくとも１つのＣＰがセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）プロキシである、項目１８に記載のシステム。
（項目２８）
前記複数のＥＰのそれぞれが、セッション開始プロトコル（ＳＩＰ）が有効化された呼ホストである、項目１８に記載のシステム。
（項目２９）
前記複数のＥＰのそれぞれが、前記少なくとも１つのＣＰに所定の間隔で状態情報を送信するようにさらに構成される、項目１８に記載のシステム。
（項目３０）
前記少なくとも１つのＣＰが、
前記選択されたＥＰが前記要求された通信リンクを受け入れるようにそれ自体を構成しているが、前記要求された通信リンクを受け入れる準備がまだ整っていないことを前記第１の応答が示す場合、前記選択されたＥＰからの第２の応答を待つことと、
前記選択されたＥＰが前記要求された通信リンクを受け入れるように構成されていることを前記第２の応答が示す場合、前記選択されたＥＰと前記コールプロバイダとの間に前記要求された通信リンクを確立することであって、前記要求された通信リンクが前記少なくとも１つのＣＰを含まない、ことと
を行うようにさらに構成される、項目１８に記載のシステム。
（項目３１）
前記選択されたＥＰが、第１のタスクサーバと、第１のシンボリックサーバと、第１のアコースティックサーバとを含み、前記第１のタスクサーバが、アプリケーションサービスを提供するように構成される、項目１８に記載のシステム。
（項目３２）
前記要求元が、前記通信システムの外部にあるコールプロバイダである、項目１８に記載のシステム。
（項目３３）
前記要求元が、前記通信システムの内部にあるジョブ開始サービス（ＪＩＳ）である、項目１８に記載のシステム。

本発明は、以下の詳細な説明を以下の図と併せ読めば、より十分に理解できるであろう。

図１は、複数のコールプロバイダとの間でインターネットを介してヒューマンインタラクティブメディアと通信するための本発明の一実施形態を示すブロック図である。 図２は、ヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを確立するためのプロトコルを示すプロトコル図である。 図３は、ヒューマンインタラクティブメディアと通信するための通信リンクを確立するための方法の論理的動作ステップを表すハイレベル流れ図である。

（詳細な説明）
図１は、本発明と複数のコールプロバイダ１１４との間の通信を提供するようにネットワーク１１２に接続された本発明の一実施形態を示すハイレベルブロック図である。外部ネットワーク１００は、ネットワーク１１２と、ネットワーク１１２に結合された複数のコールプロバイダとを含む。ネットワーク１１２は、インターネット、ワイドエリアネットワーク、公衆交換電話網、またはインターネットプロトコル（ＩＰ）ベースの交換接続をサポートするように構成された他の任意の適切なネットワークとすることができる。コールプロバイダ１１４はそれぞれ、エンドユーザ（図示せず）にボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）サービスを提供するように構成された、その他の点では従来型の（ｏｔｈｅｒｗｉｓｅ ｃｏｎｖｅｎｔｉｏｎａｌ）コールプロバイダである。

システム１０２は、ネットワーク１１２にそれぞれ結合された複数のネットワークインタフェース１１０を含む。一般に、各ネットワークインタフェース１１０は、以下でより詳細に説明するように、ネットワーク１１２とシステム１０２の種々の構成要素との間でＩＰパケットをルーティングするように構成された、その他の点では従来型のネットワークインタフェースである。具体的には、各インタフェース１１０は、１つまたは複数の接続プロキシ（ＣＰ）１２０、１つまたは複数のエンドポイント（ＥＰ）１３０、および少なくとも１つのジョブ開始サービス（ＪＩＳ）１４０に結合される。

一般に、各ＣＰ１２０は、以下でより詳細に説明するように、コールプロバイダ１１４と特定のＥＰ１３０との間にエンドツーエンドの通信リンクを確立する。図示の実施形態では、各ＣＰ１２０は独立して動作する。一実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２に著しく影響を及ぼす性能の損傷を引き起こすことなく、このシステムに追加または削除されるように構成される。以下で図２に関してより詳細に説明するように、一実施形態では、各ＣＰ１２０は、ＥＰ１３０のグループに関するＥＰ状態情報（ＥＳＴ）２２０の独立プールを維持する。

一実施形態では、ＣＰ１２０は、以下でより詳細に説明する通信リンク設定処理においてＥＰ状態情報を使用してＥＰ１３０を選択する。システム１０２の動作中に、ＣＰ１２０は、ＥＰ１３０によるあらゆる要求に対する最新の応答に従ってＥＰ状態情報を継続的に更新し、これにより、要求された通信リンクに適したＥＰ１３０を選択するために必要な時間の長さが減少する。図示の実施形態では、ＣＰ１２０が正常にＥＰ１３０を選択し、選択されたＥＰ１３０とコールプロバイダ１１４との間の接続が確立されると、ＣＰ１２０は、そのセッションの間、ＥＰ１３０とコールプロバイダ１１４との間のそれ以降の通信に参加しない。

一般に、各ＥＰ１３０は、その他の点では従来型である、ＳＩＰが有効化されたコンピュータベースまたはサーバベースのホストであり、アプリケーションサービスリソースを提供するように構成される。一実施形態では、アプリケーションサービスリソースは、ヒューマンインタラクティブメディアを配信またはサポートするように構成された任意の適切なリソースである。一実施形態では、各ＥＰ１３０は、ステートフル（ｓｔａｔｅ−ｆｕｌｌ）で、人間との対話専用／人間との対話のために取り付けられたものである。一実施形態では、各ＥＰ１３０は、ＣＰ１２０からのＳＩＰ呼サービス要求を受け入れるかそれとも拒否するかを決め、それに応じてＣＰ１２０に応答するように構成される。ＥＰ１３０は、アプリケーションサービスリソースをすぐに提供する準備ができているとき、肯定的な最終応答を送る。図示の実施形態では、各ＥＰ１３０は独立して動作し、個々のＥＰは、他のシステム構成要素の動作のかなりの性能劣化を引き起こさずに、追加、または削除、またはその他の方法で変更されることができる。

図示の実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２内のＥＰ１３０のすべてのうちの特定のサブセットに結合する。一実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２内のあらゆるＥＰ１３０に結合する。一実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２内のＥＰ１３０のすべてのうちの所定のサブセットに結合する。一実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２内のＥＰ１３０のすべてのうちの、動的に割り当てられたサブセットに結合する。一実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２内のＥＰ１３０のすべてのうちの排他的なサブセットに結合する。一代替実施形態では、各ＣＰ１２０は、システム１０２内のＥＰ１３０のすべてのうちのサブセットに結合し、そのサブセットは、別のＣＰ１２０にも結合された１つまたは複数のＥＰ１３０を含む。

同様に、図示の実施形態では、各インタフェース１１０は、システム１０２内のＣＰ１２０のすべてのうちのＣＰ１２０の特定のサブセットに結合する。一実施形態では、各インタフェース１１０は、システム１０２内のあらゆるＣＰ１２０に結合する。一実施形態では、各インタフェース１１０は、システム１０２内のＣＰ１２０のすべてのうちの所定のサブセットに結合する。一実施形態では、各インタフェース１１０は、システム１０２内のＣＰ１２０のすべてのうちの動的に割り当てられたサブセットに結合する。一実施形態では、各インタフェース１１０は、システム１０２内のＣＰ１２０のすべてのうちの排他的なサブセットに結合する。一代替実施形態では、各インタフェース１１０は、システム１０２内のＣＰ１２０のすべてのうちのサブセットに結合し、そのサブセットは、別のインタフェース１１０にも結合された１つまたは複数のＣＰ１２０を含む。

非常に一般的に、システム１０２は、呼要求を受信し、システム１０２とターゲットのコールプロバイダ１１４との間の通信リンクの確立を要求する。この要求は、特定のアプリケーションサービスリソースのサポートなどのある一定のリンク特性を含む。ＣＰ１２０は、要求を処理するＥＰ１３０を選択し、ＥＰ１３０が要求を受け入れる場合は、選択されたＥＰ１３０とターゲットのコールプロバイダ１１４との間の通信リンクを確立する。通信リンクを確立すると、ＥＰ１３０とコールプロバイダ１１４は、「直接的に」、すなわち通信経路にＣＰ１２０を含めずに、通信する。

一般に、インバウンド要求（プロバイダからエンドポイントへ）は、コールプロバイダ１１４が（ネットワーク１１２およびインタフェース１１０を通して）ＣＰ１２０に要求を送信することによって開始される。同様に、アウトバウンド要求（エンドポイントからプロバイダへ）は、ジョブ開始サービス（ＪＩＳ）１４０が（インタフェース１１０を通して、または直接的に）ＣＰ１２０に要求を送信することによって開始される。一実施形態では、アウトバウンド要求は、ターゲットのコールプロバイダ１１４を指定する「返信先（ｒｅｆｅｒ−ｔｏ）」アドレスを含む。一般に、システム１０２の構成要素は、以下で図２に関してより詳細に説明するように動作する。

図２は、一実施形態に従ってヒューマンインタラクティブメディアのための通信リンクを確立するためのプロトコル２００を示すプロトコル図である。具体的には、図２は、ＥＰ１３０とコールプロバイダ１１４との間に通信リンクが確立されるときのインタフェース１１０、コールプロバイダ１１４、ＣＰ１２０、ＥＰ１３０、およびＪＩＳ１４０の相互作用を示した。

（１）で示すように、コールプロバイダ１１４は、ＳＩＰ呼要求を開始し、インタフェース１１０に呼要求を送信する。あるいは、（１’）で示すように、ＪＩＳ１４０は、ＳＩＰ呼要求を開始し、インタフェース１１０に呼要求を送信する。どちらの場合にも、呼要求は、ターゲットのコールプロバイダ１１４および要求されるアプリケーションサービスリソースの種類を識別する。（２）で示すように、インタフェース１１０は、呼要求をＣＰ１２０に渡す。

図示の実施形態では、ＣＰ１２０は、エンドポイント状態テーブル（ＥＳＴ）２２０を含む。一般に、ＥＳＴ２２０は、ＥＰ１３０のサブセットに関する状態情報の集まりである。一実施形態では、状態情報は、最新の判明している準備状態（たとえば、使用可能、使用中など）、最新の判明しているアプリケーションサービス構成、接続性のステータス（たとえば、オフライン、オンライン）、および／またはＥＰ１３０の動作ステータスに関する他の任意の適切な情報を含むＥＰ１３０のステータスを含む。一実施形態では、ＥＳＴ２２０は、システム１０２の各ＥＰ１３０の状態情報を含む。一代替実施形態では、ＥＳＴ２２０は、システム１０２のＥＰ１３０のサブセットの状態情報を含む。

一実施形態では、システム１０２の起動時に、ＥＳＴ２２０がクリアされる。一代替実施形態では、ＣＰ１２０は、現在使用可能な、前もって構成されたエンドポイント状態情報を受信し、この受信したエンドポイント状態情報を含めるためにＥＳＴ２２０を更新する。一代替実施形態では、ＣＰ１２０は、あらかじめ構成されたＥＳＴ２２０を受信する。

（３）で示すように、ＣＰ１２０は、呼要求を処理するＥＰ１３０を選択する。一実施形態では、ＣＰ１２０は、ＥＳＴ２２０を参照することによってＥＰ１３０を選択する。一実施形態では、ＣＰ１２０は、要求時に判明している状態情報に従ってＥＳＴ２２０を調査し、呼要求に最も一致するＥＰ１３０を見つける。一実施形態では、ＣＰ１２０は、呼要求で要求されているサービスの種類を示すパラメータを指示し、ＥＳＴ２２０を調べて、要求パラメータおよびエンドポイント状態情報に基づいて要求に適切なＥＰ１３０を選択する。（４）で示すように、一実施形態では、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０に、指示されたパラメータと共に呼要求を送信する。

図示の実施形態では、ＥＰ１３０は、呼ホスト２３０と、タスクサーバ２４０と、シンボリックサーバ２４２と、アコースティックサーバ２４４とを含む。一般に、呼ホスト２３０は、ヒューマンインタラクティブメディアのためのサービスの回線をサポートするように構成された、その他の点では従来型の呼ホストである。一般に、呼ホスト２３０は、タスクサーバ２４０、シンボリックサーバ２４２、およびアコースティックサーバ２４４の動作を制御するように構成される。一般に、タスクサーバ２４０、シンボリックサーバ２４２、およびアコースティックサーバ２４４は、その他の点では従来型のヒューマンインタラクティブメディアサーバであり、アプリケーションサービスリソースを提供するようにまとめて構成される。

呼要求に応答して、ＥＰ１３０は呼要求を受け入れるかどうかを判断する。一実施形態では、ＥＰ１３０は、それ自体の受け入れ基準に基づいて呼要求を受け入れるかどうかを判断する。一実施形態では、この受け入れ基準は、追加のアプリケーションサービス要求を処理するＥＰ１３０の機能を含む。一実施形態では、受け入れ基準は、呼要求を処理するために適したアプリケーションを作り出す（ｃｒｅａｔｅ）ためのＥＰ１３０の機能、必須の要求パラメータに対応するためのＥＰ１３０の機能、および他の適切な基準を含む。

（５）で示すように、ＥＰ１３０は、呼要求を受け入れるかどうかの判断に基づいてＣＰ１２０に応答を送信する。一実施形態では、許容されている応答は、１００、２００、３００、４００、５００、および６００と指定されたクラスにグループ化される。一実施形態では、２００クラスの応答は、ＥＰ１３０が呼要求を受け入れることを示す。一実施形態では、４００、５００、または６００クラスの応答はエラー応答（たとえば、使用中、構成エラーなど）であり、ＥＰ１３０が、そのクラスが示す理由のために呼要求を拒否することを示す。一実施形態では、１００クラスの応答は暫定的な応答であり、ＥＰ１３０が呼要求を受け入れる準備をしているが、現在は準備が整っていないことを示す。

（６）で示すように、ＣＰ１２０は、ＥＰからの応答に基づいてＥＳＴ２２０を更新する。一実施形態では、ＣＰ１２０は、応答コード自体が担持する情報のみを使用してＥＳＴ２２０を更新する。一代替実施形態では、ＣＰ１２０は、ヘッダおよび他の適切な情報を含む、応答の追加の情報を使用してＥＳＴ２２０を更新する。

選択されたＥＰ１３０が呼要求を拒否する場合、またはＣＰ１２０がタイムアウト期間内に応答を受信しなかった場合、ＣＰ１２０は、その情報を示すためにＥＳＴ２２０を更新する。さらに、一実施形態では、ＣＰ１２０は、呼要求を処理する別の候補ＥＰ１３０を選択する。一実施形態では、ＥＰ１３０の割り当て試行が所定の回数失敗した後、ＣＰ１２０が呼要求（ｃａｌｌ ｑｕｅｓｔ）を拒否する。

一実施形態では、応答が１００クラスの暫定的な応答である場合、ＣＰ１２０は待機するように構成されるが、選択されたＥＰ１３０は、要求を受け入れるようにそれ自体を構成する。一実施形態では、ＣＰ１２０は、１００クラスの応答に応答して、応答タイムアウト期間を延長する。一代替実施形態では、ＣＰ１２０は、代替のＥＰ１３０を選択する前に所定の期間待機する。一実施形態では、１００クラスの応答以外の応答に対するタイムアウトは２秒である。一実施形態では、タイムアウト期間は、ＣＰ１２０が応答しないＥＰ１３０を回避できるように構成され、それによってエンドポイント選択処理が高速化される。

一実施形態では、応答が、２００クラスの受け入れ応答である場合、または選択されたＥＰ１３０が呼要求を受け入れることを示す場合、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０に代わって通信リンクを確立する。（７）で示すように、ＥＰ１３０は、インタフェース１１０との通信リンクに沿って通信する。（８）で示すように、インタフェース１１０は、コールプロバイダ１１４との通信リンクに沿って通信する。具体的には、ＥＰ１３０は、インタフェース１１０を介してコールプロバイダ１１４に、要求されたサービスを提供する。

（７）で示すように、ＥＰ１３０は、ＣＰ１２０を介してではなく、インタフェース１１０を介して、コールプロバイダ１１４と通信する。すなわち、一実施形態では、ＣＰ１２０は、通信リンクを確立することのみを担当し、呼要求が受け入れられ、通信リンクが確立されると、通信メッセージ経路から脱落する。一実施形態では、ＣＰ１２０は、コールプロバイダ１１４と選択されたＥＰ１３０との間に直接的なエンドツーエンド接続を確立する。したがって、一実施形態では、ＣＰ１２０は、通信リンクをサポートするために呼状態またはプロキシメディアストリームを維持する必要はない。

一般に、ＥＰ１３０は、通信に関わる当事者が希望する限り、確立された通信リンクを通してコールプロバイダ１１４と通信しているままである。一実施形態では、通信が終了すると、ＥＰ１３０は通信リンクを閉じる。一実施形態では、通信が終了した後、ＥＰ１３０はその構成を維持する。

たとえば、一実施形態では、ＥＰ１３０が呼要求を受け入れるとき、ＥＰ１３０は、呼が終了し通信リンクが閉じた後、構成を所定の期間保持するように構成される。一実施形態では、ＥＰ１３０は、通信リンクが確立された後、「フルアテンション」モードをサポートして、構成を所定の期間保持するように構成される。

したがって、プロトコル２００は、ＥＳＴ２２０でＣＰ１２０によって保たれるＥＰ状態情報に基づいて通信リンクを確立するように構成されたシステムを提供する。上述のように、プロトコル２００を実施するシステムは、ＥＳＴ２２０において維持される情報により候補ＥＰ１３０を識別することによって、呼要求に対して迅速かつ効率的に応答するように構成されることができる。特定のＥＰ１３０が呼要求を処理できない場合、ＣＰ１２０は、代替のＥＰ１３０を選択する。

図３は、ヒューマンインタラクティブメディアと通信するための通信リンクを確立するための方法の論理的動作ステップを表す流れ図である。ブロック３０５に示すように、処理が始まり、ＣＰ１２０は、呼要求を要求元から受信する。上述のように、一実施形態では、呼要求がコールプロバイダ１１４で開始する。一代替実施形態では、呼要求はＪＩＳ１４０で開始する。

次に、ブロック３１０に示すように、ＣＰ１２０は、ＥＳＴ２２０を使用して候補ＥＰ１３０を選択する。次に、ブロック３１５に示すように、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０に呼要求を転送する。上述のように、一実施形態では、ＣＰ１２０は、追加パラメータを含む。

次に、ブロック３２０に示すように、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０からの応答に基づいてＥＳＴ２２０を更新する。上述のように、一実施形態では、ＣＰ１２０は、所定の期間の後でタイムアウトするように構成され、その期間中、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０から応答を受信しない。一実施形態では、ＣＰ１２０は、タイムアウトを拒否として認識するように構成される。

次に、ブロック３２５に示すように、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０が呼要求の処理に使用可能かどうかを判断する。上述のように、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０から受信した応答（またはタイムアウト）に基づいて、選択されたＥＰ１３０が呼要求の処理に使用可能かどうかを判断する。選択されたＥＰ１３０が呼要求の処理に使用可能でない場合、処理は「いいえ」分岐に従って継続し、ブロック３１０に戻って、ＣＰ１２０が代替ＥＰ１３０を選択する。

ブロック３２５で、選択されたＥＰ１３０が呼要求の処理に使用可能な場合、処理は「はい」分岐に従って継続し、ブロック３３０に至る。ブロック３３０に示すように、ＣＰ１２０は、選択されたＥＰ１３０とコールプロバイダ１１４との間に要求された通信リンクを確立し、処理が終了する。上述のように、確立された通信リンクは、ＣＰ１２０を含まない。

したがって、上述のように、本明細書で開示される実施形態は、多数のエンドポイントリソースを有するシステムにおけるトラフィックの挙動を活用する。上述のように、ＣＰ１２０は、エンドポイントリソースに関する状態情報を維持する。大規模システムでは、多数のＥＰ１３０がある場合、システムには、要求処理の異なる段階に複数のサービス要求が同時に存在し、ＥＰ１３０の状態を非常にすばやく変化させる。しかしＣＰ１２０は、ＥＰ１３０から受信した応答に従って状態情報を更新するので、任意の所与の瞬間に、状態情報は、そのＣＰ１２０から見て、各エンドポイントリソースの最新の判明している状態を反映する。したがって、ＥＳＴ２２０に格納される最新の状態情報は、ＣＰ１２０が将来の呼要求のために選択されるのに最適なＥＰ１３０を識別する速度を向上させ、接続時間をかなり短縮する。

そのように構成されているので、システム１０２は、非常に集中的な（ｉｎｔｅｎｓｉｖｅ）ヒューマンインタラクティブシステムのメンテナンスおよび修復性を向上させる。さらに、各ＥＰ１３０が、自分が運転中または使用可能かどうかを独立して判断するので、ＥＰ１３０は、他のＥＰ１３０または他のシステム構成要素を妨げることなくメンテナンスまたは修復のために運転中止とすることができる。さらに、どの時点においても多数のＥＰ１３０が使用可能であるので、アイドル状態のＥＰ１３０は、人間とのいかなる特定の対話アプリケーションまたはアプリケーションサービスリソースに合わせていつでも再構成されることができる。そのうえ、一実施形態では、システム１０２は、非常に集中的なヒューマンインタラクティブシステムの高い拡張性を実現するように構成される。すなわち、追加のＥＰ１３０は、システムのシャットダウンまたはサービスの中断を必要とすることなくオンラインにされることができる。さらに、一実施形態では、システム１０２は、複数のＥＰ１３０を有することにより、高い冗長性を実現するように構成される。一実施形態では、システム１０２は、常に使用可能なそれぞれの種類の構成要素を２つ以上有することにより、単一障害点を回避するように構成される。

請求される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の変更形態および実装形態が当業者には想到されよう。したがって、以下の請求項に示される場合を除き、上記の説明は、本発明を限定することを意図したものではない。

Claims (30)

1. インターネットプロトコル（ＩＰ）ネットワークに結合されたターゲットコールプロバイダと複数のエンドポイントのうちの１つとの間のＩＰベースのネットワークにわたるボイス通信リンクの迅速な確立を容易にする方法であって、該複数のエンドポイントの各々は、ヒューマンインタラクティブメディアアプリケーションサービスを提供するように構成され、少なくとも１つのネットワークインタフェースを介して該ＩＰネットワークに結合されており、該方法は、
   呼要求を接続プロキシに送ることであって、該呼要求は、該ターゲットコールプロバイダを指示し、要求されるアプリケーションサービスを含むリンク特性を指示する、ことと、
   該呼要求に応答して、該ターゲットコールプロバイダと、該複数のエンドポイントのうちの選択された１つとの間の該ボイス通信リンクの確立を容易にすることと
   を含み、
   該容易にすることは、
   該呼要求の該指示されたリンク特性と、複数のエンドポイントの各々に対して維持される状態情報との間の適切な一致に基づいて該複数のエンドポイントのうちの１つを選択することであって、該状態情報は、該複数のエンドポイントの各々の最新の判明している動作状態を含意し、該最新の判明している動作状態は、該複数のエンドポイントの各々の最新の判明している使用可能状態と、メディアアプリケーションサービスを提供するための、該複数のエンドポイントの各々の最新の判明している構成状態とを含む、ことと、
   該接続プロキシから該選択されたエンドポイントに該呼要求を転送することと、
   該選択されたエンドポイントからの応答を該接続プロキシに戻すことであって、該戻された応答は、該選択されたエンドポイントの現在の動作状態を示し、該現在の動作状態は、該選択されたエンドポイントの現在の使用可能状態と、該要求されたアプリケーションサービスを提供するための、該選択されたエンドポイントの現在の構成状態とを含む、ことと、
   該戻された応答によって示される該現在の動作状態に基づいて、該選択されたエンドポイントに対する該状態情報を更新することと、
   該戻された応答が、該選択されたエンドポイントが該呼要求を受け入れることを示す場合、該ターゲットコールプロバイダと該選択されたエンドポイントとの間に該ボイス通信リンクを確立することと
   をさらに含み、
   該複数のエンドポイントの各々は、該確立されたボイス通信リンクの終了後、ある期間に対して現在のアプリケーション構成を保持するようにさらに構成されている、方法。
2. 前記戻された応答が、拒否応答である場合、
   以前に選択されていない前記複数のエンドポイントから、前記複数のエンドポイントのうちの代替の１つのエンドポイントに対して前記選択することを繰り返すことと、
   前記接続プロキシから該複数のエンドポイントのうちの該選択された代替の１つのエンドポイントに前記呼要求を転送することと、該戻された応答が該呼要求の受け入れを示すまで、該呼要求に対する応答を該複数のエンドポイントのうちの該選択された代替の１つのエンドポイントから該接続プロキシに戻すこととを繰り返すことと
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 応答が、所定の時間内において前記選択されたエンドポイントによって戻されない場合、
   該選択されたエンドポイントに対する前記状態情報を更新することにより、該所定の時間内において応答を戻さなかったことを反映することと、
   まだ選択されていない全てのエンドポイントに対して、前記複数のエンドポイントのうちの１つを選択することを繰り返すことと、
   前記呼要求を転送することと、該戻された応答が該呼要求の受け入れを示すまで、該選択されたエンドポイントに対する応答を戻すこととを繰り返すことと
   をさらに含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記接続プロキシは、前記呼要求の受け入れを示す戻された応答を受信することなしに、前記複数のエンドポイントのうちの１つを選択することを繰り返すことが所定の回数に達した後に、該呼要求を拒否する、請求項２に記載の方法。
5. 前記接続プロキシは、前記容易にすることを実行し、該接続プロキシは、前記ターゲットコールプロバイダと前記選択されたエンドポイントとの間の前記確立された通信リンクにわたる全ての通信に参加しない、請求項１に記載の方法。
6. 前記呼要求は、前記ターゲットコールプロバイダによって生成されたインバウンドセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）呼要求である、請求項１に記載の方法。
7. 前記呼要求は、ジョブ開始サービス（ＪＩＳ）によって生成されたアウトバウンドセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）呼要求である、請求項１に記載の方法。
8. 前記複数のエンドポイントのうちの前記選択された１つのエンドポイントは、該選択されたエンドポイントの現在の動作状態と、前記呼要求によって指示された前記リンク特性とを考慮して、該選択されたエンドポイント自身の基準に基づいて該呼要求を受け入れるか否かを決定する、請求項１に記載の方法。
9. 前記選択されたエンドポイントによって前記接続プロキシに戻された前記応答は、複数のクラスのうちの１つであり得、該複数のクラスの各々は、異なる動作状態を示す状態情報を伝達する、請求項１に記載の方法。
10. 前記複数のクラスのうちの１つは、前記選択されたエンドポイントが前記呼要求を受け入れ、すぐに前記指示されたアプリケーションサービスを提供することが可能であることを示す、請求項９に記載の方法。
11. 前記呼要求を受け入れる前記複数のクラスのうちの１つは、前記選択されたエンドポイントが、構成遅延の後に前記要求されたアプリケーションサービスを提供することが可能であることを示し、
    該選択されたエンドポイントが、所定の受け入れ可能な遅延時間内に該呼要求を受け入れる準備ができることを示す第２の応答を戻す場合、前記接続プロキシは、前記選択されたエンドポイントに代わって前記確立することを実行する、請求項９に記載の方法。
12. 前記クラスは、クラスコードとして前記戻された応答内に組み込まれ、前記選択されたエンドポイントに対する前記状態情報は、少なくとも、該組み込まれたクラスコードに基づいて更新される、請求項９に記載の方法。
13. 前記適切な一致は、前記複数のエンドポイントのうちのどのエンドポイントが、前記呼要求を受け入れ、かつ、該エンドポイントの状態情報を考慮して前記要求されたアプリケーションサービスを提供することが可能である可能性が最も高いかに基づく最も良い一致である、請求項１に記載の方法。
14. インターネットプロトコル（ＩＰ）ベースのネットワークにわたるボイス通信リンクの迅速な確立を容易にするシステムであって、該通信リンクは、ヒューマンインタラクティブメディアアプリケーションをサポートし、該システムは、
    複数のエンドポイントであって、該複数のエンドポイントの各々は、ヒューマンインタラクティブメディアアプリケーションサービスを提供するように構成されている、複数のエンドポイントと、
    該ＩＰネットワークと該複数のエンドポイントとの間に結合された少なくとも１つのネットワークインタフェースと、
    エンドポイント状態テーブルであって、該エンドポイント状態テーブルは、該複数のエンドポイントの各々に対する状態情報を維持し、該状態情報は、該複数のエンドポイントの各々の最新の判明している動作状態を含意し、該最新の判明している動作状態は、該複数のエンドポイントの各々の最新の判明している使用可能状態と、メディアアプリケーションサービスを提供するための、該複数のエンドポイントの各々の最新の判明している構成状態とを含む、エンドポイント状態テーブルと、
    該少なくとも１つのネットワークインタフェースと該複数のエンドポイントとの間に結合された接続プロキシであって、該接続プロキシは、該エンドポイント状態テーブルとさらに通信している、接続プロキシと
    を含み、
    該接続プロキシは、ターゲットコールプロバイダと該複数のエンドポイントのうちの１つとの間の通信リンクを確立するためのものであり、それにより、該接続プロキシは、
    該少なくとも１つのネットワークインタフェースを介して呼要求を受信することであって、該呼要求は、ターゲットコールプロバイダを指示し、所望のボイス通信リンクのリンク特性を指示し、該リンク特性は、要求されるアプリケーションサービスを含む、ことと、
    該呼要求の該指示されたリンク特性と、該状態情報との間の適切な一致に基づいて該複数のエンドポイントのうちの１つを選択することと、
    該接続プロキシから該選択されたエンドポイントに該呼要求を転送することと、
    該選択されたエンドポイントからの応答を受信することであって、該受信された応答は、該選択されたエンドポイントの現在の動作状態を示し、該現在の動作状態は、該選択されたエンドポイントの現在の使用可能状態と、該要求されたアプリケーションサービスを提供するための、該選択されたエンドポイントの現在の構成状態とを含む、ことと、
    戻された応答によって示される該現在の動作状態に基づいて、該選択されたエンドポイントに対する該状態情報を更新することと、
    該戻された応答が、該選択されたエンドポイントが該呼要求を受け入れることを示す場合、該ターゲットコールプロバイダと該選択されたエンドポイントとの間に該ボイス通信リンクを確立することと
    を行うように構成されており、
    該複数のエンドポイントの各々は、該確立されたボイス通信リンクの終了後、ある期間に対して現在のアプリケーション構成を保持するようにさらに構成されている、システム。
15. 前記接続プロキシは、前記受信された応答が、拒否応答である場合、
    まだ選択されていない前記複数のエンドポイントから、前記複数のエンドポイントのうちの１つを選択することを繰り返すことと、
    前記呼要求を転送することと、前記戻された応答が該呼要求の受け入れを示すまで、該選択されたエンドポイントから応答を受信することとを繰り返すことと
    を行うようにさらに構成されている、請求項１４に記載のシステム。
16. 前記接続プロキシは、応答が、所定の時間内において前記選択されたエンドポイントによって戻されない場合、
    該選択されたエンドポイントに対する前記状態情報を更新することにより、該所定の時間内において応答を受信しなかったことを反映することと、
    まだ選択されていない全てのエンドポイントから、前記複数のエンドポイントのうちの１つを選択することを繰り返すことと、
    前記呼要求を転送することと、該戻された応答が該呼要求の受け入れを示すまで、該呼要求に対する応答を該選択されたエンドポイントから受信することとを繰り返すことと
    を行うようにさらに構成されている、請求項１４に記載のシステム。
17. 前記接続プロキシは、前記呼要求の受け入れを示す戻された応答を受信することなしに、所定の回数より多い回数で前記複数のエンドポイントのうちの１つを選択しようとした後に、該呼要求を拒否するようにさらに構成されている、請求項１５に記載のシステム。
18. 前記接続プロキシは、前記ターゲットコールプロバイダと前記選択されたエンドポイントとの間の前記確立された通信リンクにわたる全ての通信に参加しない、請求項１４に記載のシステム。
19. 前記呼要求は、前記ターゲットコールプロバイダによって生成されたインバウンドセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）呼要求である、請求項１４に記載のシステム。
20. 前記呼要求は、ジョブ開始サービス（ＪＩＳ）によって生成されたアウトバウンドセッション開始プロトコル（ＳＩＰ）呼要求である、請求項１４に記載のシステム。
21. 前記複数のエンドポイントのうちの前記選択された１つのエンドポイントは、該選択されたエンドポイントの現在の動作状態と、前記呼要求によって指示された前記リンク特性とを考慮して、該選択されたエンドポイント自身の基準に基づいて該呼要求を受け入れるか否かを決定する、請求項１４に記載のシステム。
22. 前記接続プロキシによって前記選択されたエンドポイントから受信された前記応答は、複数のクラスのうちの１つであり得、該複数のクラスの各々は、異なる動作状態を示す状態情報を伝達する、請求項１４に記載のシステム。
23. 前記複数のクラスのうちの１つは、前記選択されたエンドポイントが前記呼要求を受け入れ、すぐに前記指示されたアプリケーションサービスを提供することが可能であることを示す、請求項２２に記載のシステム。
24. 前記呼要求を受け入れる前記複数のクラスのうちの１つは、前記選択されたエンドポイントが、構成遅延の後に前記要求されたアプリケーションサービスを提供することが可能であることを示し、
    該選択されたエンドポイントが、所定の受け入れ可能な遅延時間内に該呼要求を受け入れる準備ができることを示す第２の応答を戻す場合、前記接続プロキシは、前記選択されたエンドポイントに代わって前記通信リンクを確立する、請求項２２に記載のシステム。
25. 前記クラスは、クラスコードとして前記受信された応答内に組み込まれ、前記選択されたエンドポイントに対する前記状態情報は、少なくとも、該組み込まれたクラスコードに基づいて更新される、請求項２２に記載のシステム。
26. 前記適切な一致は、前記複数のエンドポイントのうちのどのエンドポイントが、前記呼要求を受け入れ、かつ、該エンドポイントの状態情報を考慮して前記要求されたアプリケーションサービスを提供することが可能である可能性が最も高いかに基づく最も良い一致である、請求項１４に記載のシステム。
27. 前記状態情報は、前記複数のエンドポイントの各々に対する最新の判明しているアプリケーション構成を含む、請求項１４に記載のシステム。
28. 前記複数のエンドポイントの各々は、所定の間隔で前記接続プロキシに現在の状態情報を送信するようにさらに構成され、該接続プロキシは、該現在の状態情報で前記エンドポイント状態テーブルを更新するように構成されている、請求項１４に記載のシステム。
29. 複数の接続プロキシをさらに含み、該複数の接続プロキシの各々は、少なくとも１つのネットワークインタフェースを介して前記ＩＰネットワークに結合され、該複数の接続プロキシの各々は、前記複数のエンドポイントの特有のサブセットに結合され、該複数の接続プロキシの各々は、ターゲットコールプロバイダと、該複数の接続プロキシの各々の特有のサブセットのエンドポイントとの間に通信リンクを確立するように構成されている、請求項１４に記載のシステム。
30. 複数の接続プロキシの各々は、該接続プロキシ自身の特有のサブセットのエンドポイントに対する状態情報を維持する、請求項１４に記載のシステム。