JP5988777B2 - 電圧比較回路 - Google Patents

電圧比較回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5988777B2
JP5988777B2 JP2012190250A JP2012190250A JP5988777B2 JP 5988777 B2 JP5988777 B2 JP 5988777B2 JP 2012190250 A JP2012190250 A JP 2012190250A JP 2012190250 A JP2012190250 A JP 2012190250A JP 5988777 B2 JP5988777 B2 JP 5988777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
node
pmos transistor
nmos transistor
inverter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012190250A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014049889A (ja
Inventor
洋助 岩佐
洋助 岩佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lapis Semiconductor Co Ltd
Original Assignee
Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lapis Semiconductor Co Ltd filed Critical Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority to JP2012190250A priority Critical patent/JP5988777B2/ja
Publication of JP2014049889A publication Critical patent/JP2014049889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5988777B2 publication Critical patent/JP5988777B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Description

本発明は、電圧比較回路にかかり、特に、様々な電源電圧を直接比較できる電圧比較回路に関する。
一般的に、電圧比較回路は、図7(A)に示すように、2つの入力電圧(+、−)を比較して比較結果を出力(OUT)するようになっている。
例えば、特許文献1では、3V程度の電池の電圧を計測し、当該電池の電圧が所定の閾値以上か否かを判定する電池電圧検出回路が提案されている。
一方、電圧比較回路の一般的な構成としては、図7(B)に示すようなソースが相互接続されると共に比較対象となる電圧(+、−)が各々ゲートに入力されるNMOSトランジスタ、を有する差動段50とソース接地増幅段52とを組み合わせた電圧比較回路が知られている。
特開2010−230508号公報
しかしながら、図7(B)に示したような電圧比較回路は、2つのNMOSトランジスタの各々のゲートが入力端になっているので、一方のNMOSトランジスタの閾値電圧又は他方のNMOSトランジスタの閾値電圧を超える電圧を入力すると、NMOSトランジスタには線形領域が形成され、電圧の比較ができなくなる。従って、図7(B)に示す電圧比較回路では、入力可能な電圧の範囲に制限があり、電源電圧VDD等の電源電圧を直接比較できなかった。
また、比較する電圧の差が小さく、電圧が揺らいでいるような場合には、比較結果がチャタリングしてしまうため、電圧を比較する際にヒステリシス特性を持たせることが望まれる。
ところが、図7(B)に示したような電圧比較回路をシュミット化するためには(ヒステリシス特性を持たせる)、図8(A)に示すように抵抗を持たせる、または図8(B)に示すように新たなMOSトランジスタを設ける必要があった。
しかしながら、図8(A)に示すような抵抗を用いてシュミット化した電圧比較回路では、面積が大きくなって消費電力も大きくなると共に、抵抗素子のばらつきの影響を受けるといった問題が発生する。
さらには、抵抗素子を大きくすればするほど、ばらつきや消費電流は減るが、面積が大きくなり、抵抗素子を小さくすれば、面積は小さくなるが、ばらつきや消費電流が増える、といったジレンマに陥る問題があった。
一方、図8(B)に示すようなCMOSを用いてシュミット化した電圧比較回路では、差動段の構成を変更するため、電圧比較回路のゲインやスピードが大きく変化してしまう。また、素子が多数あるため、ばらつきの影響が大きくなると共に、膨大な負荷となるMOSを更に付け加えるため、面積が大きくなるといった問題がある。
また、図7(B)に示したような通常構造の電圧比較回路では、上述したように、入力電圧範囲が制限されてしまうため、電源電圧の比較を行うためには、図9(A)に示すように電源電圧を抵抗等によって分圧する、或いは電圧比較回路に入力可能な電圧の範囲を拡張する必要があった。
電圧を抵抗によって分圧すると、回路全体の面積が大きくなり、抵抗を備えることにより消費電力も大きくなり、さらには抵抗素子の精度のばらつきの影響を受けやすくなるという問題があった。
電圧比較回路に入力する電圧範囲を拡張するためには、レベルシフタ段を設けること、又は電圧比較回路の差動段を図9(B)に示すようなフォールテッドカスコード増幅回路にすることが考えられるが、レベルシフタ段を設ける場合も、差動段をフォールテッドカスコード増幅回路にする場合も、共に回路規模が大きくなってしまう。その結果、消費電力が大きくなり、素子のばらつきの影響も大きくなる。また、回路の設計難易度も高くなるという問題があった。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、出力のチャタリングを防止して様々な電源電圧を直接比較できる電圧比較回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の電圧比較回路は、第1電位供給線と第1ノードとの間に接続されて前記第1ノードの電圧を調整する電圧調整手段と、前記第1ノードと固定電位供給線との間に接続された第1定電流源と、第2電位供給線と第2ノードとの間に接続されると共に制御端子を備え、該制御端子に接続された前記第1ノードの電圧に応じて動作する第1スイッチ素子と、前記第2ノードと前記固定電位供給線との間に接続された第2定電流源と、前記第2ノードに接続された第1インバータ、及び前記第1インバータに接続された第2インバータを有するインバータと、前記インバータの出力に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更することにより、前記第1スイッチ素子の動作閾値を変更する変更手段と、を備え、前記変更手段が、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する電流変更手段と、を有する
また、請求項2に記載の電圧比較回路は、第1電位供給線と第1ノードとの間に接続されて前記第1ノードの電圧を調整する電圧調整手段と、前記第1ノードと固定電位供給線との間に接続された第1定電流源と、第2電位供給線と第2ノードとの間に接続されると共に制御端子を備え、該制御端子に接続された前記第1ノードの電圧に応じて動作する第1スイッチ素子と、前記第2ノードと前記固定電位供給線との間に接続された第2定電流源と、前記第2ノードに接続された第1インバータ、及び前記第1インバータに接続された第2インバータを有するインバータと、前記インバータの出力に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更することにより、前記第1スイッチ素子の動作閾値を変更する変更手段と、を備え、前記変更手段が、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第1電流変更手段と、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第3スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第2電流変更手段と、を有する。
さらに、請求項3に記載の電圧比較回路は、第1電位供給線と第1ノードとの間に接続されて前記第1ノードの電圧を調整する電圧調整手段と、前記第1ノードと固定電位供給線との間に接続された第1定電流源と、第2電位供給線と第2ノードとの間に接続されると共に制御端子を備え、該制御端子に接続された前記第1ノードの電圧に応じて動作する第1スイッチ素子と、前記第2ノードと前記固定電位供給線との間に接続された第2定電流源と、前記第2ノードに接続された第1インバータ、及び前記第1インバータに接続された第2インバータを有するインバータと、前記インバータの出力に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更することにより、前記第1スイッチ素子の動作閾値を変更する変更手段と、を備え、前記変更手段が、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第1電流変更手段と、前記第1インバータの出力と前記第2ノードとに接続された第3スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第2電流変更手段と、を有する。
以上説明したように本発明によれば、出力のチャタリングを防止して様々な電源電圧を直接比較できる電圧比較回路を提供することができる、という効果がある。
本発明の第1実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。 本発明の第1実施形態に係わる電圧比較回路の出力結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。 本発明の第3実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。 本発明の第4実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。 本発明の第5実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。 (A)は一般的な電圧比較回路を説明するための図であり、(B)は一般的な電圧比較回路の一例を示す図である。 (A)は抵抗を用いてシュミット化した電圧比較回路を示す図であり、(B)はMOSトランジスタを用いてシュミット化した電圧比較回路の一例を示す図である。 (A)は電源電圧を抵抗によって分圧する例を示す図であり、(B)は差動段をフォールテッドカスコード増幅回路にした例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係わる電圧比較回路10は、PMOSトランジスタDIP1及びNMOSトランジスタCMN1が前段に設けられている。
PMOSトランジスタDIP1は、ソースが予め定めた電源電圧VDD1に接続されると共に、ドレイン及びゲートが短絡されることにより、ダイオード接続されて飽和領域で動作するように構成されている。
また、NMOSトランジスタCMN1は、ドレインがPMOSトランジスタDIP1のドレインに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されように設けられている。なお、以下では、PMOSトランジスタDIP1のドレインとNMOSトランジスタCMN1のドレインの接続部分をノードNDDとして説明する。
また、PMOSトランジスタDIP1及びNMOSトランジスタCMN1の次段となる中段には、PMOSトランジスタRP1及びNMOSトランジスタCMN2が設けられている。
PMOSトランジスタRP1は、ソースが電源電圧VDD1とは異なる電源電圧VDD2に接続され、ゲートがノードNDDに接続されている。また、PMOSトランジスタRP1は、閾値電圧及び電流能力がPMOSトランジスタDIP1と同じものが設けられている。
NMOSトランジスタCMN2は、ドレインがPMOSトランジスタRP1のドレインに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されるように設けられている。また、NMOSトランジスタCMN2は、閾値電圧及び電流能力がNMOトランジスタCMN1と同じものが設けられている。なお、以下では、PMOSトランジスタRP1のドレインとNMOSトランジスタCMN2のドレインの接続部分をノードNRDとして説明する。
また、電圧比較回路10の後段には、PMOSトランジスタINVP1及びNMOSトランジスタINVN1からなるCMOSインバータが設けられている。
CMOSインバータにおけるPMOSトランジスタINVP1は、ソースが電源電圧VDD2に接続されると共に、ゲートがノードNRDに接続されている。
CMOSインバータにおけるNMOSトランジスタINVN1は、ドレインがPMOSトランジスタINVP1のドレインに接続され、ソースが接地電位VSSに接続され、ゲートがノードNRDに接続されている。そして、CMOSインバータにおけるPMOSトランジスタINVN1のドレインとNMOSトランジスタINVN1のドレインの接続点が出力端NOUTとされている。
また、本実施形態に係わる電圧比較回路10では、ヒステリシス特性を持たせるためのシュミット化回路12が中段と後段の間に設けられている。
シュミット化回路12は、NMOSトランジスタSWN1及びNMOSトランジスタCMN3を有しており、PMOSトランジスタRP1の動作閾値を変更する機能を備えている。
NMOSトランジスタSWN1は、ドレインがノードNRDに接続され、ゲートが出力端NOUTに接続されている。
NMOSトランジスタCMN3は、ドレインがNMOSトランジスタSWN1のソースに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されるように設けられている。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係わる電圧比較回路10の動作について説明する。
NMOSトランジスタCMN1、CMN2、CMN3には、それぞれバイアス電流を常に流している。
PMOSトランジスタDIP1は、飽和領域で動作するようにダイオード接続されているので、PMOSトランジスタDIP1のゲートソース電圧Vgs1と、ドレインソース電圧Vds1は等しい。
また、ダイオード接続されたPMOSトランジスタDIP1は、所望のオン抵抗を持つ抵抗素子として動作し、ノードNDDの電圧を調整する機能を有する。
また、PMOSトランジスタDIP1とNMOSトランジスタCMN1とが相補的に接続されているので、PMOSトランジスタDIP1及びNMOSトランジスタCMN1に飽和領域が形成されている場合には、PMOSトランジスタDIP1及びNMOSトランジスタCMN1には同じ電流が流れる。そのため、ノードNDDには、PMOSトランジスタDIP1による電源電圧VDD1から(Vt±α)落ちた電圧が現れる。なお、±αは、PMOSトランジスタDIP1に流れる電流の変化に伴う見かけ上の電圧(Vt)の変化等を意味する。
本実施形態では、PMOSトランジスタDIP1のドレインとゲートとを短絡しているので、上述したように、PMOSトランジスタDIP1のゲートソース電圧Vgs1とドレインソース電圧Vds1は等しい。
従って、PMOSトランジスタDIP1のゲートソース電圧Vgs1は、PMOSトランジスタDIP1のドレイン電圧をVNDDとした場合、(VNDD−VDD1)となる。
また、PMOSトランジスタRP1のゲートソース電圧Vgs2は、PMOSトランジスタRP1のゲートがPMOSトランジスタDIP1のドレインに接続されているので、(VNDD−VDD2)となる。
ここで、仮に、VDD1>VDD2とすると、PMOSトランジスタDIP1に流れる電流Idiは、飽和領域では、以下の(1)式によって求められる。
Idi=KpW/L(Vgs1−Vt) ・・・(1)
なお、Kp=1/2・μ・Cosで表され、Wは反転層の幅であり、Lは反転層の長さであり、Vgs1はPMOSトランジスタDIP1のゲートソース電圧、μは電子の移動度、Cosは単位面積あたりのゲート酸化膜の容量である。
PMOSトランジスタDIP1のゲートソース電圧Vgs1は、上述したように、(VNDD−VDD1)であるので、(1)式は以下の(2)式となる。
Idi=KpW/L(VNDD−VDD1−Vt) ・・・(2)
また、電圧比較回路10の中段も、PMOSトランジスタRP1とNMOSトランジスタCMN2とが相補的に接続されているので、PMOSトランジスタRP1及びNMOSトランジスタCMN2に飽和領域が形成されている場合には、PMOSトランジスタRP1及びNMOSトランジスタCMN2には同じ電流が流れる。
PMOSトランジスタRP1に流れる電流Irは、飽和領域では、以下の(3)式によって求められる。
Ir=KpW/L(Vgs2−Vt) ・・・(3)
なお、Kp=1/2・μ・Cosで表され、Wは反転層の幅であり、Lは反転層の長さであり、Vgs2はPMOSトランジスタRP1のゲートソース電圧、μは電子の移動度、Cosは単位面積あたりのゲート酸化膜の容量である。
PMOSトランジスタRP1のゲートソース電圧Vgs2は、上述したように、(VNDD−VDD2)であるので、(3)式は以下の(4)式となる。
Ir=KpW/L(VNDD−VDD2−Vt) ・・・(4)
ここで、VDD1>VDD2であるため、NMOSトランジスタCMN2は多くの電流を流そうとするが、PMOSトランジスタRP1側には電流が流しきれず、ノードNRDの電圧は大きく低下する。
逆に、VDD1<VDD2でも、PMOSトランジスタDIP1に流れる電流Idiは、上記同様に(2)式となる。
VDD1<VDD2のため、PMOSトランジスタRP1は、多くの電流を流そうとするが、NMOSトランジスタCMN2は流しきれず、ノードNRDの電圧は大きくなる。
従って、ノードNRDの電圧VNRDをモニタすれば、電源電圧VDD1と電源電圧VDD2のどちらが高いか判断することができる。
ノードNRDの電圧VNRDの電圧が低い時にはCMOSインバータを通じて出力端NOUTの電圧は高くなり、逆にノードNRDの電圧VNRDの電圧が高いときには出力端NOUTの電圧は低くなる。
ここで、出力端NOUTの電圧が高いと仮定すると、シュミット化回路12のNMOSトランジスタSWN1はオンして、NMOSトランジスタCMN3によりPMOSトランジスタRP1に流れるバイアス電流が追加される。一方、出力端NOUTの電圧が低いときには、NMOSトランジスタSWN1はオフして、NMOSトランジスタCMN3は遮断されてしまうため、PMOSトランジスタRP1に流れるバイアス電流はNMOSトランジスタCMN2からのみとなる。
仮に、出力端NOUTが高い電圧Hを出力しているとすると、この場合、NMOSトランジスタSWN1はフルオンするため、PMOSトランジスタRP1は、NMOSトランジスタCMN3の分、見かけ上の電圧Vtが高い状態となる。(一般的に、MOSに流す電流が大きくなると、オンするための閾値電圧は高くなる。その関係は、Vgs−Vt=√(IdsL/KpW)からなる。ドレインソース電流Idsが大きくなると、1/2上でVgs−Vt(オンするために必要な電圧を意味する)が大きくなる。)。
出力端NOUTが高いときに、PMOSトランジスタRP1はNMOSトランジスタCMN2でのバイアス電流を流しきれずにいるため、ノードNRDは低電圧となっている。
ノードNRDが低電圧のときには、NMOSトランジスタSWN1の効果によってバイアス電流が相乗されるので、PMOSトランジスタRP1に電流を流しきれない状態が作られる。
ここから、復帰させるためには電源電圧VDD1と電源電圧VDD2の電圧差を大きく設定する必要がでてくる。すなわち、NMOSトランジスタSWN1及びNMOSトランジスタCMN3からなるシュミット化回路12がない状態のときは、VDD1≧VDD2のときに出力端NOUTは高い電圧(H:ハイレベル)になり、VDD1<VDD2のときには出力端NOUTは低い電圧(L:ローレベル)になっていた。それをNMOSトランジスタSWN1及びNMOSトランジスタCMN3からなるシュミット化回路12を追加することにより、VDD1>VDD2−αのときに出力端NOUTがHになり、VDD1≦VDD2のときには出力端NOUTがLになるようにしたため、−α分シュミット化したことになる。図2に出力端NOUTの出力電圧の一例を示す。
これにより、電源電圧VDD1と電源電圧VDD2との差が小さく、電源電圧が揺れているような場合の電圧比較回路10における判定のチャタリングを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係わる電圧比較回路10は、常にPMOSトランジスタDIP1とPMOSトランジスタRP1が流せる電流を比較する回路である。すなわち、それぞれのPMOSトランジスタに流れる電流の相対値を見る回路である。そのため、MOSトランジスタの電圧Vtや電流能力がばらついたとしても、PMOSトランジスタDIP1とPMOSトランジスタRP1、及びNMOSトランジスタCMN1とNMOSトランジスタCMN2が同様にできていれば、高精度な測定が可能となる。また、PMOSトランジスタDIP1とPMOSトランジスタRP1及びNMOSトランジスタCMN1とNMOSトランジスタCMN2の能力を同様にすることで、ばらつき(例えば、プロセスによるバラツキや仕上がりバラツキ等)や温度特性依存、電圧特性依存等に非常に強い回路にすることができる。
PMOSトランジスタDIP1とPMOSトランジスタRP1、及びNMOSトランジスタCMN1とNMOSトランジスタCMN2を同様の能力にするためには、レイアウト上、次の配置とすることが好ましい。必要な処置がある。具体的には、各々の素子をできるだけ近づける(特に、PMOSトランジスタ同士を近づける。NMOSトランジスタ同士を近づける。)と好ましい。また、できればコモンセントロイド構成を取る。或いは、ダミーMOSを端に配置する等が好ましい。
この回路を用いた場合には、電圧比較を行うだけなので、チューニングが非常に簡単になる。また、これまでの電圧比較回路よりも部品を減らすことができ、面積縮小が可能となる。また、超低消費動作、かつ超低電圧動作でシュミット化が可能となると共に、超高性能でかつ温度特性を無視した電圧比較が可能となる。
さらには、電源電圧の比較だけではなく、電源電圧以外の電圧も測定することが可能である。なお、測定条件としては、V1の電圧(電源電圧VDD1の代わりの一方の比較対象電圧)がPMOSトランジスタDIP1の電圧(Vt±α)とNMOSトランジスタCMN1の飽和領域(強反転飽和領域若しくは弱反転飽和領域)のオーバードライブ電圧ΔVdsの和以上の電圧、かつV2の電圧(電源電圧VDD2の代わりの他方の比較対象電圧)が次段の駆動電圧(通常、インバータ等の場合Vt+α)以上であれば動作可能である。すなわち、V1>Vt±α(DIP1)+ΔVds(CMN1)、かつV2<Vt+αを満たせば動作可能である。
なお、本実施形態において、シュミット化回路12によるシュミット化の幅は、NMOSトランジスタCMN3のディメンジョンをW若しくはMを大きくすること、或いは、Lを小さくすることによってシュミット化の幅を大きくすることが可能である。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる電圧比較回路について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。
第2実施形態に係わる電圧比較回路14は、第1実施形態に係わる電圧比較回路10を、NMOS電流源としたPMOS駆動から、PMOS電流源としてNMOS駆動に反転した構成とされている。
本実施形態の電圧比較回路14は、NMOSトランジスタDIN1及びPMOSトランジスタCMP1が前段に設けられている。
NMOSトランジスタDIN1は、ソースが予め定めた接地電位VSS1に接続されると共に、ドレイン及びゲートが短絡されることにより、ダイオード接続されて飽和領域で動作するように構成されている。
また、PMOSトランジスタCMP1は、ドレインがNMOSトランジスタDIN1のドレインに接続されると共に、ソースが電源電圧VDDに接続されて、ゲートにバイアス電位NBP1が供給されように設けられている。なお、以下では、NMOSトランジスタDIN1のドレインとPMOSトランジスタCMP1のドレインの接続部分をノードNDDとして説明する。
また、NMOSトランジスタDIN1及びPMOSトランジスタCMP1の次段となる中段には、NMOSトランジスタRN1及びPMOSトランジスタCMP2が設けられている。
NMOSトランジスタRN1は、ソースが接地電位VSS1とは異なる接地電位VSS2に接続され、ゲートがノードNDDに接続されている。また、NMOSトランジスタRN1は、閾値電圧及び電流能力がPMOSトランジスタDIP1と同じものが設けられている。
NMOSトランジスタCMP2は、ドレインがNMOSトランジスタRN1のドレインに接続されると共に、ソースが電源電圧VDDに接続されて、ゲートにバイアス電位NBP1が供給されるように設けられている。また、PMOSトランジスタCMP2は、閾値電圧及び電流能力がPMOトランジスタCMP1と同じものが設けられている。なお、以下では、NMOSトランジスタRN1のドレインとPMOSトランジスタCMP2のドレインの接続部分をノードNRDとして説明する。
また、電圧比較回路14の後段には、PMOSトランジスタINVP1及びNMOSトランジスタINVN1からなるCMOSインバータが設けられている。なお、CMOSインバータ回路は、第1実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する
CMOSインバータにおけるPMOSトランジスタINVP1は、ソースが電源電圧VDDに接続されると共に、ゲートがノードNRDに接続されている。
CMOSインバータにおけるNMOSトランジスタINVN1は、ドレインがPMOSトランジスタINVP1のドレインに接続され、ソースが接地電位VSS2に接続され、ゲートがノードNRDに接続されている。そして、CMOSインバータにおけるPMOSトランジスタINVN1のドレインとNMOSトランジスタINVN1のドレインの接続点が出力端NOUTとされている。
また、本実施形態に係わる電圧比較回路14においても、ヒステリシス特性を持たせるためのシュミット化回路12が中段と後段の間に設けられている。
シュミット化回路12は、PMOSトランジスタSWP1及びPMOSトランジスタCMP3を有しており、NMOSトランジスタRN1の動作閾値を変更する機能を備えている。
PMOSトランジスタSWP1は、ドレインがノードNRDに接続され、ゲートが出力端NOUTに接続されている。
PMOSトランジスタCMP3は、ドレインがPMOSトランジスタSWP1のソースに接続されると共に、ソースが電源電圧VDDに接続されて、ゲートにバイアス電位NBP1が供給されるように設けられている。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係わる電圧比較回路14の動作について説明する。
第2実施形態に係わる電圧比較回路14の動作は、基本的には第1実施形態の電圧比較回路10と同様に動作する。
PMOSトランジスタCMP1、CMP2、CMP3には、それぞれバイアス電流を常に流している。
NMOSトランジスタDIN1とPMOSトランジスタCMP1とが相補的に接続されているので、NMOSトランジスタDIN1及びPMOSトランジスタCMP1に飽和領域が形成されている場合には、NMOSトランジスタDIN1及びPMOSトランジスタCMP1には同じ電流が流れる。
また、電圧比較回路14の中段も、NMOSトランジスタRN1とPMOSトランジスタCMP2とが相補的に接続されているので、NMOSトランジスタRN1及びPMOSトランジスタCMP2に飽和領域が形成されている場合には、NMOSトランジスタRN1及びPMOSトランジスタCMP2には同じ電流が流れる。
本実施形態では、NMOSトランジスタDIN1のドレインとゲートとを短絡しているので、NMOSトランジスタDIN1のゲートソース電圧Vgs1とドレインソース電圧Vds1は等しい。
従って、NMOSトランジスタDIN1のゲートソース電圧Vgs1は、NMOSトランジスタDIN1のドレイン電圧をVNDDとした場合、(VNDD−VSS1)となる。
また、NMOSトランジスタRN1のゲートソース電圧Vgs2は、NMOSトランジスタRN1のゲートがNMOSトランジスタDIN1のドレインに接続されているので、(VNDD−VSS2)となる。
NMOSトランジスタDIN1に流れる電流Idiを求めると、飽和領域では(5)式となる。
Idi=KpW/L(VNDD−VSS1−Vt) ・・・(5)
また、NMOSトランジスタRN1に流れる電流Irを求めると、飽和領域では(6)式となる。
Ir=KpW/L(VNDD−VSS2−Vt) ・・・(6)
ここで、VSS1<VSS2の場合は、NMOSトランジスタRN1に流れる電流Irが、NMOSトランジスタDIN1に流れる電流Idiよりも大きくなる。その結果、ノードNRDの電圧VNRDが低下する。
また、VSS1>VSS2の場合には、NMOSトランジスタDIN1に流れる電流Idiが、NMOSトランジスタRN1に流れる電流Irよりも大きくなる。その結果、ノードNRDの電圧VNRDがVSS1<VSS2の場合よりも高くなる。
従って、本実施形態においても、ノードNRDの電圧VNRDをモニタすれば、接地電位VSS1と接地電位VSS2のどちらが高いか判断することができる。
本実施形態においても、ノードNRDの電圧VNRDの電圧が低い時にはCMOSインバータを通じて出力端NOUTの電圧は高くなり、逆にノードNRDの電圧VNRDの電圧が高いときには出力端NOUTの電圧は低くなる。
そして、出力端NOUTが高いときには、PMOSトランジスタSWP1がオフしてしまうため、NMOSトランジスタRN1に流れる電流は、PMOSトランジスタCMP2のバイアス電流のみとなり、出力端NOUTが低いときには、PMOSトランジスタSWP1がオンするため、NMOSトランジスタRN1には、PMOSトランジスタCMP1CMP2のそれぞれの和のバイアス電流が流れる。これによって、電圧比較回路をシュミット化することが可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態では、グラウンド付近を測定することができる。
なお、本実施形態において、シュミット化回路12によるシュミット化の幅は、PMOSトランジスタCMP3のディメンジョンをW若しくはMを大きくすること、或いは、Lを小さくすることによってシュミット化の幅を大きくすることが可能である。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係わる電圧比較回路について説明する。図4は、本発明の第3実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
第1実施形態及び第2実施形態では、電圧比較回路の中段と後段の間にシュミット化回路12を設けた例を説明したが、本実施形態では、前段と中段の間にシュミット化回路12を設けた例を説明する。
図4に示すように、本発明の第3実施形態に係わる電圧比較回路16も第1実施形態と同様に、PMOSトランジスタDIP1及びNMOSトランジスタCMN1が前段に設けられている。
PMOSトランジスタDIP1は、第1実施形態と同様に、ソースが電源電圧VDD1に接続されると共に、ドレイン及びゲートが短絡されることにより、ダイオード接続されて飽和領域で動作するように構成されている。
また、NMOSトランジスタCMN1は、ドレインがPMOSトランジスタDIP1のドレインに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されように設けられている。なお、以下では、PMOSトランジスタDIP1のドレインとNMOSトランジスタCMN1のドレインの接続部分をノードNDDとして説明する。
また、PMOSトランジスタDIP1及びNMOSトランジスタCMN1の次段となる中段には、PMOSトランジスタRP1及びNMOSトランジスタCMN2が設けられている。
PMOSトランジスタRP1は、ソースが電源電圧VDD2に接続され、ゲートがノードNDDに接続されている。また、PMOSトランジスタRP1は、閾値電圧及び電流能力がPMOSトランジスタDIP1と同じものが設けられている。
NMOSトランジスタCMN2は、ドレインがPMOSトランジスタRP1のドレインに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されるように設けられている。また、NMOSトランジスタCMN2は、閾値電圧及び電流能力がNMOトランジスタCMN1と同じものが設けられている。なお、以下では、PMOSトランジスタRP1のドレインとNMOSトランジスタCMN2のドレインの接続部分をノードNRDとして説明する。
また、電圧比較回路16の後段には、CMOSインバータが設けられている。本実施形態では、2つのCMOSインバータが設けられており、PMOSトランジスタINVP1及びNMOSトランジスタINVN1からなるCMOSインバータと、PMOSトランジスタINVP2及びNMOSトランジスタINVN2からなるCMOSインバータの2段構成とされている。
CMOSインバータにおけるNMOSトランジスタINVN1は、ドレインがPMOSトランジスタINVP1のドレインに接続され、ソースが接地電位VSSに接続され、ゲートがノードNRDに接続されている。そして、CMOSインバータにおけるPMOSトランジスタINVN1のドレインとNMOSトランジスタINVN1のドレインの接続点が次段のCMOSインバータに接続されている。
次段のCMOSインバータにおけるNMOSトランジスタINVN2は、ドレインがPMOSトランジスタINVP2のドレインに接続され、ソースが接地電位VSSに接続され、ゲートが前段のCMOSインバータに接続されている。そして、CMOSインバータにおけるPMOSトランジスタINVN2のドレインとNMOSトランジスタINVN2のドレインの接続点が出力端NOUTとされている。
そして、本実施形態に係わる電圧比較回路16では、ヒステリシス特性を持たせるためのシュミット化回路12が前段と中段の間に設けられている。
シュミット化回路12は、NMOSトランジスタSWN1及びNMOSトランジスタCMN3を有しており、PMOSトランジスタRP1の動作閾値を変更する機能を備えている。
NMOSトランジスタSWN1は、ドレインがノードNDDに接続され、ゲートが出力端NOUTに接続されている。
NMOSトランジスタCMN3は、ドレインがNMOSトランジスタSWN1のソースに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されるように設けられている。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係わる電圧比較回路16の動作について説明する。
本実施形態では、電源電圧VDD1>VDD2においては、PMOSトランジスタRP1はオフするため、ノードNRDは0V(L:ローレベル)になる。ノードNRDが0Vなので、2つのCMOSインバータの出力端NOUTもまた、0V(L:ローレベル)となる。
また、出力端NOUTが0V(L:ローレベル)であるため、出力端NOUTが入力されるNMOSトランジスタSWN1はオフする。そのため、NMOSトランジスタCMN3は動作しない。従って、PMOSトランジスタDIP1はNMOSトランジスタCMN1で流される電流のみで駆動されることになり、PMOSトランジスタRP1はNMOSトランジスタCMN1と同一電流を流すNMOSトランジスタCMN2で駆動する。この段階では、PMOSトランジスタRP1はオンしていないが、閾値付近ではオンし始める。従って、PMOSトランジスタDIP1がNMOSトランジスタCMN2で駆動され、PMOSトランジスタRP1がNMOSトランジスタCMN2で駆動され、それぞれ全く同じ条件で駆動されるため、このときの電圧比較回路16の閾値は、VDD1=VDD2になると言える。
また、電源電圧VDD1<VDD2においては、PMOSトンラジスタRP1がオンするため、PMOSトランジスタRP1はNMOSトランジスタCMN2よりも多くの電流をノードNRDへ供給し、ノードNRDは電源電圧VDD2、すなわちH(ハイレベル)となる。そのため、2つのCMOSインバータの出力端NOUTはH(ハイレベル)となる。出力端NOUTがH(ハイレベル)なので、出力端NOUTを入力するNMOSトランジスタSWN1がオンする。これによって、PMOSトランジスタDIP1はNMOSトランジスタCMN1とNMOSトランジスタCMN3で駆動されるため、ノードNDDの電圧は先ほどよりも低下する。
ノードNDDを入力するPMOSトランジスタRP1は、ノードNDDの低下により更に強くオンされる。すなわち、PMOSトランジスタDIP1がNMOSトランジスタCMN1とNMOSトランジスタCMN3で駆動され、PMOSトランジスタRP1がNMOSトランジスタCMN2で駆動され、先ほどの電源電圧VDD1>VDD2に比べて閾値が深くなっている。換言すれば、電圧比較回路の閾値は、電源電圧VDD1=電源電圧VDD2−α(VDD2がVDD1よりもα分低下しないと反転しない)となり、シュミット効果が生じたと言える。
(第4実施形態)
続いて、本発明の第4実施形態に係わる電圧比較回路について説明する。図5は、本発明の第4実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。なお、第3実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
本実施形態では、第3実施形態の変形例であり、第3実施形態に対してさらにもう1つシュミット化回路を前段と中段の間に設けたものである。なお、本実施形態に係わる電圧比較回路の前段、中段、及び後段の構成は、第3実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、ヒステリシス特性を持たせるためのシュミット化回路12、13が前段と中段の間に2つ設けられている。
一方のシュミット化回路12は、第3実施形態と同様に、NMOSトランジスタSWN1及びNMOSトランジスタCMN3を有している。
NMOSトランジスタSWN1は、ドレインがノードNDDに接続され、ゲートが出力端NOUTに接続されている。
NMOSトランジスタCMN3は、ドレインがNMOSトランジスタSWN1のソースに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されるように設けられている。
また、他方のシュミット化回路13は、PMOSトランジスタDIP2及びPMOSトランジスタSWP1を有している。
PMOSトランジスタDIP2は、ソースが電源電圧VDD1に接続され、ゲートがノードNDDに接続されている。
PMOSトランジスタSWP1は、ドレインがPMOSトランジスタDIP2のドレインに接続されると共に、ソースがノードNDDに接続されて、ゲートが出力端NOUTに接続されている。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係わる電圧比較回路18の動作について説明する。
本実施形態においても、電源電圧VDD1>VDD2においては、PMOSトランジスタRP1はオフするため、ノードNRDは0V(L:ローレベル)になる。ノードNRDが0Vなので、2つのCMOSインバータの出力端NOUTもまた、0V(L:ローレベル)となる。
また、出力端NOUTが0Vなので、NMOSトランジスタCMN3はオフし、PMOSトランジスタDIP2はオンする。すなわち、PMOSトランジスタDIP1及びPMOSトランジスタDIP2をNMOSトランジスタCMN1だけで駆動する形となるため、PMOSトランジスタRP1にはPMOSトランジスタDIP1一個のときよりも高い電圧が入力され、PMOSトランジスタRP1はさらに深くオフする(オンするための閾値電圧が上がる)。従って、電圧比較回路の閾値は、電源電圧VDD2+α分高くしないと電圧比較回路が反転しないので、電源電圧VDD1=電源電圧VDD2+αと言える。
また、電源電圧VDD1<VDD2においては、PMOSトランジスタRP1がオンするため、ノードNRDはH(ハイレベル)となり、出力端NOUTはH(ハイレベル)となる。
また、出力端NOUTがH(ハイレベル)であるため、NMOSトランジスタSWN1はオンし、PMOSトランジスタSWP1はオフする。このとき、PMOSトランジスタDIP1をNMOSトランジスタCMN1及びNMOSトランジスタCMN3で駆動する形となるため、PMOSトランジスタRP1には、NMOSトランジスタCMN1一個のときよりも低い電圧が入力される。そのため、PMOSトランジスタRP1はさらに深くオンすると言える。すなわち、このときの電圧比較回路18の閾値は、電源電圧VDD2をα分低くしないと電圧比較回路が反転しないので、電源電圧VDD1=電源電圧VDD2−αと言える。
従って、電源電圧VDD1>VDD2のときの閾値が電源電圧VDD1=電源電圧VDD2+αであり、電源電圧VDD1<VDD2のときの閾値が電源電圧VDD1=電源電圧VDD2−αであるため、第1〜3実施形態よりも大きなシュミット化の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
続いて、本発明の第5実施形態に係わる電圧比較回路について説明する。図6は、本発明の第5実施形態に係わる電圧比較回路の構成図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
本実施形態も、第3実施形態の変形例であり、第3実施形態に対してさらにもう1つシュミット化回路を中段と後段の間に設けたものである。なお、本実施形態に係わる電圧比較回路の前段、中段、及び後段の構成は、第3実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、ヒステリシス特性を持たせるためのシュミット化回路12、13が前段と中段の間、及び中段と後段の間の2カ所に設けられている。
前段と中段の間に設けられた一方のシュミット化回路12は、第3実施形態と同様に、NMOSトランジスタSWN1及びNMOSトランジスタCMN3を有している。
NMOSトランジスタSWN1は、ドレインがノードNDDに接続され、ゲートが出力端NOUTに接続されている。
NMOSトランジスタCMN3は、ドレインがNMOSトランジスタSWN1のソースに接続されると共に、ソースが接地電位VSSに接続されて、ゲートにバイアス電位NBN1が供給されるように設けられている。
また、中段と後段の間に設けられた他方のシュミット化回路13は、PMOSトランジスタRP2及びPMOSトランジスタSWP1を有している。
PMOSトランジスタRP2は、ソースが電源電圧VDD2に接続され、ゲートがノードNDDに接続されている。
PMOSトランジスタSWP1は、ドレインがPMOSトランジスタRP2のドレインに接続されると共に、ソースがノードNRDに接続されて、ゲートが2つのCMOSインバータの接続点IOUTに接続されている。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係わる電圧比較回路20の動作について説明する。
本実施形態においても、電源電圧VDD1>VDD2においては、PMOSトランジスタRP1はオフするため、ノードNRDは0V(L:ローレベル)になる。ノードNRDが0Vなので、2つのCMOSインバータの接続点IOUTはH(ハイレベル)となり、出力端NOUTがL(ローレベル)となる。
接続点IOUTがH(ハイレベル)であるため、PMOSトランジスタSWP1はオフする。また、出力端NOUTがL(ローレベル)であるため、NMOSトランジスタSWN1もオフする。すなわち、PMOSトランジスタDIP1をNMOSトランジスタCMN1で駆動する形となり、PMOSトランジスタRP1はNMOSトランジスタCMN2で駆動する形となるため、電圧比較回路の閾値は電源電圧VDD1=電源電圧VDD2となる。
また、電源電圧VDD1<VDD2においては、PMOSトランジスタRP1がオンするため、ノードNRDはH(ハイレベル)となり、2つのCMOインバータの接続点IOUTはL(ローレベル)となり、出力端NOUTはH(ハイレベル)となる。
接続点IOUTがL(ローレベル)であるため、PMOSトランジスタSWP1はオンする。また、出力端NOUTがH(ハイレベル)であるため、NMOSトランジスタSWN1もオンする。このとき、PMOSトランジスタDIP1をNMOSトランジスタCMN1及びNMOSトランジスタCMN3で駆動する形となるため、PMOSトランジスタRP1には、NMOSトランジスタCMN1一個のときよりも低い電圧が入力される。
さらに、PMOSトランジスタRP1及びPMOSトランジスタRP2をNMOSトランジスタCMN2が駆動する形となるため、ノードNRDはさらに高い電圧になる。そのため、このときの電圧比較回路の閾値は、電源電圧VDD2を2α分低くしないと電圧比較回路が反転しないので、電源電圧VDD1=電源電圧VDD2−2αと言える。
従って、電源電圧VDD1>VDD2のときの閾値が電源電圧VDD1=電源電圧VDD2であり、電源電圧VDD1<VDD2のときの閾値が電源電圧VDD1=電源電圧VDD2−2αであるため、第1〜3実施形態よりも大きなシュミット化の効果を得ることができる。
なお、上記の各実施形態は、それぞれ複合させてもよい。また、第3〜5実施形態はそれぞれ、グラウンドレベルを計るために、第2実施形態のように、NMOS電流源としたPMOS駆動から、PMOS電流源としてNMOS駆動に反転した構成としてもよい。
また、上記の各実施形態は、一般的なMOSを用いた例を説明したが、各素子でカスコード接続を行うことで、さらに精度向上が見込める。
10、14、16、18、20 電圧比較回路
12、13 シュミット化回路
VDD1,VDD2,VDD 電源電圧
VSS,VSS1,VSS2 接地電位
DIP1,RP1,INVP1,INVP2,CMP1,CMP2,SWP1 PMOSトランジスタ
CMN1〜CMN3,SWN1,INVN1,INVN2 NMOSトランジスタ
NDD,NRD ノード
NOUT 出力端
IOUT 接続点

Claims (3)

  1. 第1電位供給線と第1ノードとの間に接続されて前記第1ノードの電圧を調整する電圧調整手段と、
    前記第1ノードと固定電位供給線との間に接続された第1定電流源と、
    第2電位供給線と第2ノードとの間に接続されると共に制御端子を備え、該制御端子に接続された前記第1ノードの電圧に応じて動作する第1スイッチ素子と、
    前記第2ノードと前記固定電位供給線との間に接続された第2定電流源と、
    前記第2ノードに接続された第1インバータ、及び前記第1インバータに接続された第2インバータを有するインバータと、
    前記インバータの出力に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更することにより、前記第1スイッチ素子の動作閾値を変更する変更手段と、
    を備え
    前記変更手段が、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する電流変更手段と、を有する電圧比較回路。
  2. 第1電位供給線と第1ノードとの間に接続されて前記第1ノードの電圧を調整する電圧調整手段と、
    前記第1ノードと固定電位供給線との間に接続された第1定電流源と、
    第2電位供給線と第2ノードとの間に接続されると共に制御端子を備え、該制御端子に接続された前記第1ノードの電圧に応じて動作する第1スイッチ素子と、
    前記第2ノードと前記固定電位供給線との間に接続された第2定電流源と、
    前記第2ノードに接続された第1インバータ、及び前記第1インバータに接続された第2インバータを有するインバータと、
    前記インバータの出力に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更することにより、前記第1スイッチ素子の動作閾値を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記変更手段が、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第1電流変更手段と、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第3スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第2電流変更手段と、を有する電圧比較回路。
  3. 第1電位供給線と第1ノードとの間に接続されて前記第1ノードの電圧を調整する電圧調整手段と、
    前記第1ノードと固定電位供給線との間に接続された第1定電流源と、
    第2電位供給線と第2ノードとの間に接続されると共に制御端子を備え、該制御端子に接続された前記第1ノードの電圧に応じて動作する第1スイッチ素子と、
    前記第2ノードと前記固定電位供給線との間に接続された第2定電流源と、
    前記第2ノードに接続された第1インバータ、及び前記第1インバータに接続された第2インバータを有するインバータと、
    前記インバータの出力に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更することにより、前記第1スイッチ素子の動作閾値を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記変更手段が、前記第2インバータの出力と前記第1ノードとに接続された第2スイッチ素子と、前記第2スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第1電流変更手段と、前記第1インバータの出力と前記第2ノードとに接続された第3スイッチ素子と、前記第3スイッチ素子の動作に応じて前記第1スイッチ素子のバイアス電流を変更する第2電流変更手段と、を有する電圧比較回路。
JP2012190250A 2012-08-30 2012-08-30 電圧比較回路 Active JP5988777B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012190250A JP5988777B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 電圧比較回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012190250A JP5988777B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 電圧比較回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014049889A JP2014049889A (ja) 2014-03-17
JP5988777B2 true JP5988777B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=50609154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012190250A Active JP5988777B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 電圧比較回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5988777B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6482346B2 (ja) * 2015-03-25 2019-03-13 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置
JP6659805B2 (ja) * 2018-11-07 2020-03-04 ラピスセミコンダクタ株式会社 昇圧回路の制御方法
CN115240597B (zh) 2022-09-20 2023-01-10 惠科股份有限公司 像素电路、显示面板及显示装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237676A (ja) * 2000-02-21 2001-08-31 Fujitsu Ten Ltd ヒステリシスコンパレータ
JP3816755B2 (ja) * 2001-02-07 2006-08-30 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014049889A (ja) 2014-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4937865B2 (ja) 定電圧回路
US7495507B2 (en) Circuits for generating reference current and bias voltages, and bias circuit using the same
US7609106B2 (en) Constant current circuit
US8922179B2 (en) Adaptive bias for low power low dropout voltage regulators
JP2008015925A (ja) 基準電圧発生回路
JP5690469B2 (ja) 差動増幅器、基準電圧発生回路、差動増幅方法及び基準電圧発生方法
WO2013042285A1 (ja) 電圧検出回路及びそれを備えた電圧レギュレータ装置
US20130176058A1 (en) Voltage comparison circuit
JP2010176258A (ja) 電圧発生回路
US8456227B2 (en) Current mirror circuit
JP4070533B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP4058334B2 (ja) ヒステリシスコンパレータ回路
JP5988777B2 (ja) 電圧比較回路
US8542060B2 (en) Constant current circuit
US6370066B1 (en) Differential output circuit
KR102483031B1 (ko) 전류 생성 회로
US9958484B2 (en) Apparatus and method for measuring load current by applying compensated gain to voltage derived from drain-to-source voltage of power gating device
JP7177720B2 (ja) 負荷電流検出回路
JP4724670B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP2006329655A (ja) 電流検出回路および定電圧供給回路
JP4607482B2 (ja) 定電流回路
US10873305B2 (en) Voltage follower circuit
JP2007180796A (ja) 差動増幅回路
JP5801333B2 (ja) 電源回路
JP2008135834A (ja) オペアンプ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160809

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5988777

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150