JP5987932B2 - 金属帯の塗布方法及び塗布装置 - Google Patents

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本発明は、ロールを利用して金属帯の一方の表面に塗料を塗布する金属帯の塗布方法及び塗布装置に関する。
従来より、走行する金属帯の一方の表面にロールを押し付け、ロール表面の表面被覆物質や化学反応剤等の塗料を金属帯の一方の表面に転写させることによって、金属帯の一方の表面に塗料を塗布する金属帯の塗布方法が知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
特許第2823956号公報 特許第4779441号公報 特開2010−75915号公報
従来の金属帯の塗布方法によれば、金属帯の幅方向の形状や板厚変動や振動等で金属帯とロールとの幅方向の接触状態が変化することにより、塗料の不足に起因する擦れや塗料の過多に起因するオーバーコート等の欠陥が発生することがある。例えば金属帯に耳伸びや腹伸び等の形状不良部が存在する場合、形状不良部部分ではロールと金属帯との間の距離が広がるために、ロールから金属帯に転写される塗料が減り、擦れが発生する。また、ロールの上流側に予備塗布装置が設置されている場合には、形状不良部では予備塗布装置によって塗布された塗料がロールによって絞られにくいために、オーバーコートが発生する。また、エッジドロップ等のように金属帯の幅方向で板厚変動がある場合も、形状不良部が発生している場合と同様に擦れやオーバーコートが発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、擦れやオーバーコート等の欠陥が発生することを抑制可能な金属帯の塗布方法及び塗布装置を提供することにある。
本発明に係る金属帯の塗布方法は、走行する金属帯の一方の表面にロールを押し付け、ロール表面の塗料を金属帯の一方の表面に転写させることによって、金属帯の一方の表面に塗料を塗布する金属帯の塗布方法であって、前記ロールの金属帯走行方向上流側又は下流側において前記金属帯に磁力を作用させることによって、前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御するステップを含むことを特徴とする。
前記ステップは、前記ロールの金属帯走行方向上流側において、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動が検出された場合、前記金属帯に対向配置された磁性体を利用して変動箇所に磁力を作用させることによって、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御する制御ステップと、を含むことが好ましい。
前記磁性体は永久磁石及び/又は電磁石であり、前記制御ステップは、前記金属帯と永久磁石及び/又は電磁石との間の距離を制御することで前記変動箇所に作用する磁力の大きさを制御することにより、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御するステップを含むことが好ましい。
前記磁性体は電磁石であり、前記制御ステップは、電磁石の電磁力を制御することで前記変動箇所に作用する磁力の大きさを制御することにより、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御するステップを含むことが好ましい。
前記磁性体は、前記金属帯に形成された形状不良部に対向する位置に配置されていることが望ましい。前記磁性体は、前記金属帯の幅方向に移動可能に構成されていることが望ましい。前記磁性体は、前記金属帯の幅方向に交互に配置された磁極が異なる複数の磁性体によって構成されていることが望ましい。前記複数の磁性体の配置間隔は、前記金属帯の蛇行幅及び前記金属帯に作用する磁力の大きさに基づいて決められていることが望ましい。
本発明に係る金属帯の塗布装置は、走行する金属帯の一方の表面にロールを押し付け、ロール表面の塗料を金属帯の一方の表面に転写させることによって、金属帯の一方の表面に塗料を塗布する金属帯の塗布装置であって、前記ロールの金属帯走行方向上流側又は下流側において、前記金属帯に磁力を作用させることによって、前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御する手段を備えることを特徴とする。
本発明に係る金属帯の塗布方法及び塗布装置によれば、擦れやオーバーコート等の欠陥が発生することを抑制できる。
図1−1は、本発明の一実施形態である金属帯の塗布装置の構成を示す模式図である。 図1−2は、本発明の一実施形態である金属帯の塗布装置の構成を示す模式図である。 図2は、耳伸びを説明するための模式図である。 図3は、図1−1及び図1−2に示す磁性体の構成を示す平面図である。 図4は、図1−1及び図1−2に示す磁性体の変形例の構成を示す平面図である。 図5は、従来の金属帯の塗布方法を説明するための模式図である。 図6−1は、図1−1に示す塗布装置を利用した金属帯の塗布方法を説明するための模式図である。 図6−2は、図1−2に示す塗布装置を利用した金属帯の塗布方法を説明するための模式図である。 図7は、図1−2に示す塗布装置の変形例の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である金属帯の塗布装置の構成及びその動作について説明する。
〔塗布装置の構成〕
始めに、図1−1から図4を参照して、本発明の一実施形態である金属帯の塗布装置の構成について説明する。図1−1及び図1−2は、本発明の一実施形態である金属帯の塗布装置の構成を示す模式図である。図2は、耳伸びを説明するための模式図である。図3は、図1−1及び図1−2に示す磁性体の構成を示す平面図である。図4は、図1−1及び図1−2に示す磁性体の変形例の構成を示す平面図である。
図1−1及び図1−2に示すように、本発明の一実施形態である金属帯の塗布装置1は、図示しない搬送ロールによって連続的に搬送される金属帯Sの一方の表面に塗料Pを塗布する装置である。金属帯Sとしては、冷延鋼板、電磁鋼板、各種めっき鋼板等のミリメートルオーダーの厚さを有する長尺状の強磁性体を例示することができる。塗料Pとしては、表面被覆物質や化学反応剤等を例示することができる。
本実施形態の金属帯の塗布装置1は、3ロール方式の塗布装置によって構成され、ピックアップロール11、ミタリングロール12、及びアプリケータロール13を備えている。各ロールは、塗料Pを塗布する金属帯Sの長さ及び幅に応じた径及び胴長を有している。なお、本発明は、図1に示す3ロール方式の塗布装置に限定されることはなく、2ロール方式及び4ロール以上の方式の塗布装置にも適用することができる。
ピックアップロール11は、塗料パン14からロール表面上に塗料Pを汲み上げる円柱形状のロールである。ピックアップロール11の表面とミタリングロール12の表面とは、所定の間隔を空けて近接している。
ミタリングロール12は、ピックアップロール11表面上の塗料Pの厚みを調整する円柱形状のロールである。ミタリングロール12は、配置位置を調整可能なように構成されている。ピックアップロール11表面上の塗料Pの厚みは、ミタリングロール12の配置位置を調整することによってピックアップロール11の表面とミタリングロール12の表面との間の間隔を調整することや、各ロールの周速及び通板速度を調整すること等により、調整することができる。
本実施形態では、図中矢印で示すように、ピックアップロール11及びミタリングロール12の回転方向は、近接部分において逆向きの回転方向になるように構成されているが、近接部分において同じ向きの回転方向に構成してもよい。
アプリケータロール13は、ピックアップロール11の表面上の塗料Pを金属帯Sの一方の表面に転写する円柱形状のロールであり、ゴムがライニングされたゴムライニングロールによって形成されている。アプリケータロール13は、接触位置Xにおいてピックアップロール11の表面と接触している。ピックアップロール11表面上の塗料Pは、接触位置Xの近傍でアプリケータロール13の表面上に転写される。
本実施形態では、図中矢印で示すように、アプリケータロール13及びピックアップロール11の回転方向は、近接部分において逆向きの回転方向になるように構成されているが、近接部分において同じ向きの回転方向に構成してもよい。また、アプリケータロール13の回転方向は、金属帯Sの搬送方向とは逆方向の回転方向になるように構成されているが、金属帯Sの搬送方向と同じ方向の回転方向に構成してもよい。
本実施形態の金属帯の塗布装置1は、図1−1のように金属帯の形状や板厚変動を予め予測して磁性体22のサイズや材質を選択すればよく、位置を固定しておいても効果が得られるが、図1−2に示すように制御系として、形状検出部21及び制御部23を備える場合が好適に例示される。
形状検出部21は、金属帯Sの形状及び/又は板厚の変動を検出し、検出された形状及び/又は板厚の変動に関する情報を制御部23に出力する。形状検出部21は、金属帯Sを圧延する圧延機の下流側から塗布装置1の上流側までの間に配置されている。形状検出部21としては、例えばレーザ距離計を用いて金属帯Sの形状及び/又は板厚の変動を検出する装置(例えば特開2010−243248号公報参照)やレーザ光を利用して金属帯Sの形状及び/又は板厚の変動を検出する装置(例えば特開平6−273133号公報)を利用することができる。
金属帯Sには、その製造過程で局部的な波状の伸びが形状不良部として生成される。このような波状の伸びは、金属帯Sの圧延工程で使用される圧延ロールの弾性変形(例えば熱膨張や撓み等)に起因して発生する。伸び形状の1つとして耳伸びがある。この耳伸びとは、金属帯の幅方向端部が長手方向に伸びて波状になっている形状のことを意味し、耳伸び高さ、耳伸び急峻度、又は耳伸び深さによって規定される。
耳伸び高さとは、図2(A)に示すように、金属帯Sの波状の端部の走行位置からの高さdを意味する。耳伸び急峻度とは、図2(A)に示すように、金属帯Sの厚さ方向の波の周期をL、耳伸び高さをdとした場合にd÷L×100(%)によって求められる値αを意味する。耳伸び深さとは、図2(B)に示すように、耳伸びが発生している部分の金属帯Sの幅方向端部からの長さWを意味する。
形状検出部21は、金属帯Sの形状及び/又は板厚の変動に関する情報として、例えば耳伸び高さd、耳伸び急峻度α、及び耳伸び深さWに関する情報を制御部23に出力する。また、エッジドロップのように金属帯の幅方向端部で板厚が薄い場合も耳伸びの場合と同様に形状検出部21で検出し、板厚情報を制御部23に出力する。
磁性体22は、アプリケータロール13の上流側又は下流側の位置に金属帯Sの搬送方向に対して略直角になるように配置されている。磁性体22は、永久磁石、電磁石等の磁力を発生させるものによって構成され、金属帯Sの幅と同等以上の幅を有している。但し、磁性体22の幅は、必ずしも金属帯Sの幅と同等以上の幅である必要はなく、図4に示すように、例えば耳伸び深さWに相当する幅を有する磁性体22a,22bを耳伸びに対向する位置に配置するようにしてもよい。同様に、腹伸び等の耳伸び以外の形状不良部に対向する位置に磁性体22を配置するようにしてもよい。
なお、図4に示すように耳伸びに対向する位置に磁性体22a,22bを配置する場合には、処理対象の金属帯Sの幅の変化に合わせて磁性体22a,22bを最適な位置に配置できるように、金属帯Sの幅方向に磁性体22a,22bを移動する移動機構25a,25bを設けることが望ましい。また、図4に示す構成において、磁性体22a,22bが金属帯Sの幅方向に配置された複数の磁性体22cによって構成されている場合には、磁性体22cの配置間隔ΔDは金属帯Sの蛇行幅及び金属帯Sに作用する磁力の大きさに基づいて決定することが望ましい。さらに、磁性体22a,22bを複数の磁性体22cによって構成する場合には、金属帯Sに作用する磁力が大きくなりすぎないように、例えばN極、S極、N極といったように、磁極が異なる磁性体を交互に配置することが望ましい。
なお、磁性体22は、耳伸びや腹伸び等の形状不良部が発生している箇所に磁力を作用させることができるように、金属帯Sとアプリケータロール13との接触位置から形状不良部の周期Lの範囲内に設置することが望ましい。また、磁性体22は、設置位置に固定してもよいし、設置位置から移動可能なように構成してもよい。また、磁性体22は、金属帯Sがアプリケータロール13の周面に接近する方向に移動するように設置すればよい。図1−1及び図1−2には金属帯Sが鋼板の場合を例示しているが、金属帯Sが鋼板のように強磁性体である場合は塗料Pの塗布側(図では金属帯Sの下側)に設置すればよい。一方、金属帯Sが反磁性体である場合は、金属帯Sが磁性体22から離れる方向になるため、磁性体22は塗料Pの塗布面と逆側(図では金属帯Sの上側)に設置すればよい。また、磁性体22は、金属帯S表面とアプリケータロール13表面との接触位置と磁性体22の配置位置とを結ぶ直線と、金属帯Sの搬送方向とがなす角度が20〜70°の範囲内となる位置に配置することが望ましい。
制御部23は設置しなくても効果は得られるが、形状検出部21から出力された金属帯Sの形状/及び又は板厚の変動に関する情報に基づいて磁性体22が金属帯Sに作用する磁力の大きさを調整するとさらに好ましく金属帯Sの形状/及び又は板厚の変動に応じてアプリケータロール13の表面と金属帯Sの表面との間の距離を制御することができる。
制御部23からの情報に基づき、磁性体22の金属帯Sとの距離を変更することにより、磁力の調整を行うことができるが、磁性体22が電磁石によって形成されている場合、制御部23は、電磁石に通電する電流等を制御して電磁石の電磁力を制御することによって金属帯Sに作用させる磁力の大きさを調整することもできる。
〔金属帯の塗布方法〕
次に、図5,図6−1,図6−2を参照して、上記塗布装置1を利用した金属帯Sの塗布方法について説明する。図5は、従来の金属帯の塗布方法を説明するための模式図である。図6−1,図6−2はそれぞれ、図1−1,図1−2に示す塗布装置1を利用した金属帯の塗布方法を説明するための模式図である。
図5に示すように、一般に、金属帯Sの一方の表面に塗料Pを塗布する際、圧延過程等の金属帯Sの製造過程において金属帯Sに形成された形状不良部31はアプリケータロール13から浮き上がり、金属帯Sの表面とアプリケータロール13の表面との間の距離が広がる。このため、形状不良部31では、金属帯Sの表面に転写される塗料Pの割合が減少し、塗料Pの塗布量が少ない擦れが発生する。また、アプリケータロール13の上流側に予備塗布装置41(図7参照)が設置されている場合には、形状不良部31では予備塗布装置41によって塗布された塗料Pがアプリケータロール13によって絞られにくいために、オーバーコートが発生する。
そこで、本発明の一実施形態である塗布装置1では、図6−1に示すように磁性体22により金属帯Sに磁力を作用させ、金属帯Sをロールに密着させる方向に移動させる。図6−2に示すように、形状検出部23と制御部23を設置している場合は、制御部23が、形状検出部21から出力された金属帯Sの形状及び/又は板厚の変動に関する情報に基づいて磁性体22が金属帯Sに作用させる磁力を調整することによって、金属帯Sの形状及び/又は板厚の変動に応じてアプリケータロール13と金属帯Sの表面との間の距離を制御する。なお、形状及び/又は板厚の変動箇所がアプリケータロール13を通過するタイミングは、金属帯Sの搬送速度や磁性体22とアプリケータロール13との間の距離を利用した従来のトラッキング技術によって特定することができる。
より具体的には、制御部23は、形状検出部21によって形状不良部が検出された場合、形状不良部部分をアプリケータロール13表面に引きつけるように金属帯Sに磁力を作用させる。形状不良部が発生していない箇所では搬送ロールによる張力が作用しているのに対して、形状不良部部分では搬送ロールによる張力は作用していない。このため、形状不良部部分に磁力を作用させることによって形状不良部部分をアプリケータロール13表面に引きつけることができる。結果、形状不良部部分で金属帯Sの表面とアプリケータロール13の表面との間の距離が広がることを抑制し、擦れやオーバーコート等の欠陥が発生することを抑制できる。
〔変形例〕
図7は、図1−2に示す塗布装置の変形例の構成を示す模式図である。図7に示すように、本発明の一実施形態である塗布装置1は、アプリケータロール13によって金属帯Sの表面に塗料Pを塗布する前に金属帯Sの表面に塗料Pを噴射することによって予備塗装を行う予備塗布装置41を備えていてもよい。図7に示す塗布装置1は、金属帯Sの表面に塗布しにくい例えば粘性が低い塗料Pを塗布する際に有用である。
但し、図7に示す塗布装置1によれば、アプリケータロール13の前に塗布される塗料Pによって形状不良部において塗料Pの膜厚が厚いオーバーコートが発生しやすい。このため、磁性体22は予備塗布装置41とアプリケータロール13との間に配置することが望ましい。これにより、アプリケータロール13の上流側において金属帯Sに磁力を作用させることによって予備塗布装置41により金属帯Sに塗布された塗料Pを絞り、オーバーコートが発生することを抑制できる。
金属帯Sとして冷延鋼板を連続焼鈍した後の塗布に図1に示す塗布装置1を適用した。ライン速度が50〜300[mpm]の範囲で変化する条件で塗料Pの厚みを5〜40[μm]の範囲として金属帯Sの表面上に塗料Pを塗布した。磁性体22として永久磁石を使用した。図1−1及び図1−2に示す塗布装置1を使用した場合と磁性体22を使用しない従来の塗布装置を使用した場合との塗布結果を比較したところ、図1−1に示す塗布装置1によれば、擦れやオーバーコート等の欠陥による歩留まりロスが1/10になることが確認できた。さらに、図1−2に示す塗布装置1によれば、擦れやオーバーコート等の欠陥による歩留まりロスをほとんどなくすことができた。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 塗布装置
11 ピックアップロール
12 ミタリングロール
13 アプリケータロール
14 塗料パン
21 形状検出部
22,22a,22b,22c 磁性体
23 制御部
25a,25b 移動機構
31 形状不良部
41 予備塗布装置
P 塗料
S 金属帯

Claims (7)

  1. 走行する金属帯の一方の表面にロールを押し付け、ロール表面の塗料を金属帯の一方の表面に転写させることによって、金属帯の一方の表面に塗料を塗布する金属帯の塗布方法であって、
    前記ロールの金属帯走行方向上流側又は下流側において前記金属帯に磁力を作用させることによって、前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御するステップを含み
    前記ステップは、
    前記ロールの金属帯走行方向上流側において、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動が検出された場合、前記金属帯に対向配置された磁性体を利用して変動箇所に磁力を作用させることによって、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御する制御ステップと、を含み、
    前記磁性体は、前記金属帯の幅方向に交互に配置された磁極が異なる複数の磁性体によって構成されていることを特徴とする金属帯の塗布方法。
  2. 前記磁性体は永久磁石及び/又は電磁石であり、前記制御ステップは、前記金属帯と永久磁石及び/又は電磁石との間の距離を制御することで前記変動箇所に作用する磁力の大きさを制御することにより、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の金属帯の塗布方法。
  3. 前記磁性体は電磁石であり、前記制御ステップは、電磁石の電磁力を制御することで前記変動箇所に作用する磁力の大きさを制御することにより、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御するステップを含むことを特徴とする請求項に記載の金属帯の塗布方法。
  4. 前記磁性体は、前記金属帯に形成された形状不良部に対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項に記載の金属帯の塗布方法。
  5. 前記磁性体は、前記金属帯の幅方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項に記載の金属帯の塗布方法。
  6. 前記複数の磁性体の配置間隔は、前記金属帯の蛇行幅及び前記金属帯に作用する磁力の大きさに基づいて決められていることを特徴とする請求項1〜5に記載の金属帯の塗布方法。
  7. 走行する金属帯の一方の表面にロールを押し付け、ロール表面の塗料を金属帯の一方の表面に転写させることによって、金属帯の一方の表面に塗料を塗布する金属帯の塗布装置であって、
    前記ロールの金属帯走行方向上流側又は下流側において前記金属帯に磁力を作用させることによって、前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御する手段を備え
    前記手段は、
    前記ロールの金属帯走行方向上流側において、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動が検出された場合、前記金属帯に対向配置された磁性体を利用して変動箇所に磁力を作用させることによって、前記金属帯の形状及び板厚の少なくとも一方の変動に応じて前記金属帯表面と前記ロール表面との間の距離を制御する制御手段と、を備え、
    前記磁性体は、前記金属帯の幅方向に交互に配置された磁極が異なる複数の磁性体によって構成されていることを特徴とする金属帯の塗布装置。
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