JP5983592B2 - 車両用圧力検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に取り付けられ、車両において発生する各種の圧力を検出する車両用圧力検出装置に関する。
車両のサイドドアの内部に圧力センサを設け、衝突時の変形により生じるサイドドア内の圧力変化を検知することにより、車両側面への衝突を検出している衝突検知装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。当該従来技術においては、車両の衝突を検出してサイドエアバッグ等を作動させ、衝突による衝撃から乗員を保護している。
ところで、サイドドアへの衝突時には、変形により生じるサイドドア内の昇圧と衝突による衝撃および車両の走行に起因するサイドドア部材の振動とが同時に発生しやすい。このため、上述したような衝突検知装置に使用される圧力センサに対しては、当該圧力の上昇と振動とが重畳的に印加される。したがって、圧力センサによる検出値は、双方の影響が混在したものとなり、サイドドア内の圧力変化のみを正確に検知することには困難がともなった。
これに対して、上述した従来技術による衝突検知装置においては、サイドドア内部の密閉空間に臨むようにダイヤフラムを設けた圧力センサと、密閉空間から遮断されたダイヤフラムを有する振動センサを備えており、圧力センサによる検出値から振動センサによる検出値を減算することによって、圧力センサの検出値から、サイドドアの振動による影響を取り除いている。
特開2007−71596号公報
ところが、上述した従来技術による衝突検知装置においては、圧力センサのダイヤフラムは合成樹脂材料にて形成された保護部材に覆われているが、振動センサのダイヤフラムは保護部材には覆われていない。したがって、上記検出方法では、双方のセンサのダイヤフラムの振動による影響は取り除かれるが、保護部材の振動による影響は取り除くことはできなかった。特に、圧力センサの内部電子部品の保護のため、保護部材は必須であり、また、衝突検知性能への要求は高精度化しており、これによって、検出値に対する保護部材の振動による影響は益々増大していた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両に発生する圧力変化のみを正確に検出することができる車両用圧力検出装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用圧力検出装置(1、1A、1B、1C、1D、1E)の発明は、車両(6)に取り付けられるセンサハウジング(11、113、21、22)と、第1ダイヤフラム(12b)を有し、第1ダイヤフラムの一面は車両の密閉空間(75)に臨むように、センサハウジングに取り付けられ、他面においては密閉空間と遮断された第1チャンバ(12c)が形成されることで、密閉空間内の圧力変化により第1ダイヤフラムが撓んで信号を発生させる第1検出部材(12)と、第2ダイヤフラム(14b)を有し、第2ダイヤフラムの一面は密閉空間に臨むように、センサハウジングに取り付けられ、他面においては第2チャンバ(14c)が形成されることで、第1ダイヤフラムと同方向かつ同じ向きに同じ量だけ撓むことにより、第1ダイヤフラムと同じ大きさでかつ正負が反対の信号を発生させる第2検出部材(14)と、第1検出部材の一面および第2検出部材の一面を覆うように、センサハウジング内に充填された保護部材(18)と、を備えている。
この構成によれば、第1ダイヤフラムを有し、第1ダイヤフラムの一面は車両の密閉空間に臨むように、センサハウジングに取り付けられ、他面においては密閉空間と遮断された第1チャンバが形成されることで、密閉空間内の圧力変化により第1ダイヤフラムが撓んで信号を発生させる第1検出部材と、第2ダイヤフラムを有し、第2ダイヤフラムの一面は密閉空間に臨むように、センサハウジングに取り付けられ、他面においては第2チャンバが形成されることで、第1ダイヤフラムと同方向かつ同じ向きに同じ量だけ撓むことにより、第1ダイヤフラムと同じ大きさでかつ正負が反対の信号を発生させる第2検出部材と、第1検出部材の一面および第2検出部材の一面を覆うように、センサハウジング内に充填された保護部材とを備えていることにより、第1検出部材によって、密閉空間に発生した圧力変化と第1ダイヤフラムおよびそれを覆っている保護部材の衝撃振動とが混在した信号が発生され、第2検出部材が、第2ダイヤフラムおよびそれを覆っている保護部材の衝撃振動とによる信号を発生し、第2検出部材による第2ダイヤフラムおよび保護部材の衝撃振動による信号は、第1検出部材による第1ダイヤフラムおよび保護部材の衝撃振動による信号に対して、同じ大きさでかつ正負が反対となるため、第1検出部材による信号と第2検出部材による信号とを加算することにより、第1検出部材および第2検出部材による信号から衝撃振動による影響を取り除くことができ、密閉空間内に発生した圧力変化を正確に検出することができる。
特に、第1検出部材および第2検出部材の双方が、保護部材に覆われているため、上述した加算によって、第1検出部材および第2検出部材の検出値から第1ダイヤフラムおよび第2ダイヤフラムの衝撃振動による影響のみでなく、それらを覆っている保護部材の衝撃振動による影響も取り除くことができるため、密閉空間内の圧力変化の検出精度をよりいっそう向上させることができる。
尚、上述した「第1ダイヤフラムと同方向かつ同じ向きに同じ量だけ撓むことにより、第1ダイヤフラムと同じ大きさでかつ正負が反対の信号を発生させる第2検出部材」とは、必ずしも厳密な意味ではなく、本発明においては、第1ダイヤフラムによる検出値と第2ダイヤフラムによる検出値との間で、第1ダイヤフラムによる検出値と第2ダイヤフラムによる検出値とを加算することにより、第1ダイヤフラムおよび第2ダイヤフラムによる検出値から衝撃振動による影響を取り除くことについて、支障の無い程度でのばらつきがある場合も含んでいる。
本発明の実施形態1による圧力センサ構造体が取り付けられた車両ドアの模式的な断面図 図1に示された圧力センサ構造体に含まれる圧力センサの断面図 圧力センサの第1ダイヤフラムおよび第2ダイヤフラムの模式的な断面図 ダイヤフラム上の抵抗素子の圧力検出回路図 図2に示した圧力センサを含んだエアバッグシステムを表したブロック図 実施形態2による圧力センサの断面図 実施形態3による圧力センサの断面図 実施形態4による圧力センサの断面図 実施形態5による圧力センサの断面図 実施形態6によるエアバッグシステムを表したブロック図
<実施形態1>
図1乃至図5に基づき、本発明の実施形態1による圧力センサ構造体SEおよび圧力センサ構造体SEを含んだエアバッグシステムについて説明する。尚、圧力センサ1の構成を説明する際に、便宜上、図2における上方を圧力センサ1の上方とし、図2における下方を圧力センサ1の下方として説明するが、車両6上における圧力センサ1の実際の取付状態とは無関係である。
図1に示すように、車両ドア7は車両6の側端面に位置するアウタパネル71と、アウタパネル71に対して車室内側に対向するインナパネル72を備えている。アウタパネル71とインナパネル72は、ともに鋼板をプレス成形して形成されており、それぞれの外周部が互いに溶接されることにより一体化されている。インナパネル72の車室内側には、合成樹脂材料にて形成されたドアトリム73が係合している。
車両ドア7の上端部からは、ウィンドウガラス74が突出しており、ウィンドウガラス74は、アウタパネル71とインナパネル72との間を上下方向に移動可能に形成されている。車両ドア7の内部には、アウタパネル71、インナパネル72およびウィンドウガラス74によって、密閉室75(密閉空間に該当する)が形成されている。密閉室75は、外部からの高圧にも抗するように完全に密閉されている必要はなく、雨水の浸入を防ぐ程度のシール力によって外部と遮断されていればよく、場合によっては、下部にある小さな水抜き孔等によって外部と連通していてもよい。
インナパネル72には、圧力センサ構造体SEが固定されている。圧力センサ構造体SEは、密閉室75内に臨むように取り付けられ、車両ドア7の衝突による変形に起因して、密閉室75が圧縮されることによる密閉室75内の圧力の上昇(変化)を検知することが可能に形成されている。
図2に示したように、圧力センサ構造体SEに内蔵された圧力センサ1(車両用圧力検出装置に該当する)は半導体圧力センサであり、合成樹脂材料にて形成された第1ハウジング11内に取り付けられた第1センサチップ12と、第1ハウジング11と同様に、合成樹脂材料にて形成された第2ハウジング13内に取り付けられた第2センサチップ14を備えている。第1ハウジング11と第2ハウジング13は、それぞれの底板11a、13aが、後述するセンサ基板20を挟んで対向するように配置されており、第1センサチップ12と第2センサチップ14とは、その取付方向が互いに上下反対向きに配置されている。尚、第1ハウジング11と第2ハウジング13とを包括した構成が、センサハウジングに該当する。また、第1センサチップ12は第1検出部材に該当し、第2センサチップ14は第2検出部材に該当する。
第1センサチップ12および第2センサチップ14は、それぞれシリコンチップにて形成されている。第1センサチップ12の下面には、第1凹部12aが形成されており、第1凹部12aの底部(図2において上方)には、第1ダイヤフラム12bが形成されている。
一方、第2センサチップ14の上面には、第2凹部14aが形成されており、第2凹部14aの底部には、第1ダイヤフラム12bと同形状の第2ダイヤフラム14bが形成されている。
第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bは、互いに同方向(図2において上下方向)に撓み可能に形成されている。
第1センサチップ12が第1ハウジング11の底板11a上に取り付けられると、第1ハウジング11と第1ダイヤフラム12bとの間に、第1チャンバ12c(空気室)が形成される。図2に示すように、第1チャンバ12cは密閉室75から遮断されている。上述した構成により、第1ダイヤフラム12bは、その上面(一面に該当する)において後述する保護部材18を介して密閉室75に臨み、その下面(他面に該当する)において第1チャンバ12cと面するように配置される。
また、第2センサチップ14が第2ハウジング13の底板13aの下面に取り付けられると、第2ハウジング13と第2ダイヤフラム14bとの間に、第2チャンバ14c(空気室)が形成される。図2に示すように、第2チャンバ14cも密閉室75から遮断されている。上述した構成により、第2ダイヤフラム14bは、その下面(一面に該当する)において保護部材18を介して密閉室75に臨み、その上面(他面に該当する)において第2チャンバ14cと面するように配置される。
第1ハウジング11の底板11a上には、シリコンチップによって形成された回路チップ15が、第1センサチップ12に対して横方向に並ぶように取り付けられている。また、第1ハウジング11内の隅部には、複数の電極16が設けられ、電極16と第1センサチップ12との間、電極16と回路チップ15との間および第1センサチップ12と回路チップ15との間は、ワイヤボンディング17にて接続されている。これら、第1ハウジング11内に取り付けられた第1センサチップ12、回路チップ15、電極16およびワイヤボンディング17を上方から覆うように、第1ハウジング11内には保護部材18が充填されている。保護部材18は、フッ素系樹脂材料であるフッ素ゲルにて形成されている。
一方、第2ハウジング13の底板13aの下面にも、第2センサチップ14に対して横方向に並ぶように、回路チップ15が取り付けられている。また、第2ハウジング13内の隅部には、複数の電極16が設けられ、電極16と第2センサチップ14との間、電極16と回路チップ15との間および第2センサチップ14と回路チップ15との間は、ワイヤボンディング17にて接続されている。これら、第2ハウジング13内に取り付けられた第2センサチップ14、回路チップ15、電極16およびワイヤボンディング17を下方から覆うように、第2ハウジング13内にも保護部材18が充填されている。
第1ハウジング11および第2ハウジング13内の各電極16は、半田19によって、センサ基板20に電気的に接続されている。センサ基板20は、上述した圧力センサ構造体SEの図示しない箱体を介してインナパネル72に固定されており、これにより、第1ハウジング11および第2ハウジング13はセンサ基板20を介して車両ドア7に取り付けられている。
次に、図2乃至図4に基づき、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bによる密閉室75内の圧力の検出方法について説明する。尚、図3においては、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの形状を代表して示しているが、図3に示されたものは、図2に示された第1ダイヤフラム12bとは同じ向きに、また、図2に示された第2ダイヤフラム14bとは上下方向が逆向きに示されている。
図3に示したように、圧力センサ1の第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bは、薄く加工されたシリコンチップであり、各々の上には拡散抵抗Rc、Rsが一体的に形成されている。拡散抵抗Rc、Rsは、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14b上に、各々2つずつ形成されている(図3において、Rcは1つのみ示す)。密閉室75に発生した圧力変化によって、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bが図3において下方に撓むことにより、拡散抵抗Rc、Rsの抵抗値が増減する。また、衝突の衝撃または車両6の走行に起因して、車両ドア7に衝撃振動が発生すると、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bが、図3において上方または下方に撓み、拡散抵抗Rc、Rsの抵抗値が増減する。
各拡散抵抗Rc、Rsは、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14b上のそれぞれにおいてホイートストンブリッジを形成するべく、図4に示したように接続されている。図4において、X点からY点に向けて電流Isを流した状態における接続点mn間の電圧Vs(信号に該当する)を検出することにより、密閉室75に発生した圧力変化を検出することが可能となる。
すなわち、拡散抵抗Rc、Rsによって形成されたホイートストンブリッジが平衡状態にある時、接続点mnは同電位にあるため、接続点mn間の電圧Vsは0となっている。これに対し、密閉室75に圧力変化が発生して第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bが図3において下方に撓むと、拡散抵抗Rcの抵抗値が減少するとともに、拡散抵抗Rsの抵抗値は増大する。これにより、接続点mの電位が接続点nの電位よりも高くなるため、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの撓み量に応じて、接続点mn間に電圧Vsが発生する。
また、車両ドア7に加わった衝撃振動により、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bが図3において上方に撓むと、上述した場合とは逆に、拡散抵抗Rcの抵抗値が増大し、拡散抵抗Rsの抵抗値は減少する。これにより、接続点nの電位が接続点mの電位よりも高くなるため、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの撓み量に応じて、上述した場合と逆方向に接続点mn間に電圧Vsが発生する。
第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bは、互いに同等の特性に設定されている。したがって、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの双方に対し、図3において、鉛直下方に同じ大きさの衝撃振動が加わった場合、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bにおいて、互いに同方向かつ同等の大きさの電圧Vsが発生し、双方に対し、図3において、鉛直上方に同じ大きさの衝撃振動が加わった場合においても、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bにおいて、互いに同方向かつ同等の大きさの電圧Vsが発生するように設定されている。
また、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bに対し、同じ大きさの衝撃振動が加わった場合であって、図3において、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの一方に対して、鉛直下方に衝撃振動が加わり、他方に対して、鉛直上方に衝撃振動が加わった場合、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bにおいて、互いに反対方向(正負が異なる)かつ同等の大きさの電圧Vsが発生するように設定されている。
以下、接続点mn間に発生した電圧Vsを、第1ダイヤフラム12bまたは第2ダイヤフラム14bによる検出値と言う。圧力センサ1は、上述したもの以外の構成であってもよく、例えば、拡散抵抗Rc、Rsの代わりに、歪ゲージを使用したもの等であってもよい。
図2に戻って、車両ドア7への衝突に起因して密閉室75に発生した圧力および車両ドア7に加わった衝撃振動が、圧力センサ1に対してどのように作用するかを説明する。
図2に示したように、第1ダイヤフラム12bと第2ダイヤフラム14bとは、ともに上下方向に撓み可能に配置されているが、圧力センサ1において、双方の間で上下方向の向きが反対に配置されている。このため、図2において、第1ダイヤフラム12bと第2ダイヤフラム14bとが同方向かつ同じ向きに撓んだ場合、互いに正負が異なる検出値を発生する。
上述したように、圧力センサ1の第1チャンバ12cは密閉室75から遮断されているため、密閉室75に発生した圧力は、保護部材18を介して第1ダイヤフラム12bを、第1チャンバ12cに向けて図2において下方へと撓ませる。
また、第2チャンバ14cも密閉室75から遮断されているため、密閉室75に発生した圧力は、保護部材18を介して第2ダイヤフラム14bを、第2チャンバ14cに向けて図2において上方へと撓ませる。
したがって、密閉室75に発生した圧力によって、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bは、正負が互いに同じで、かつ、同等の大きさの検出値を発生させる。
また、車両ドア7に加わった衝撃振動は、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの向きに関係なく、双方に対し図2において同じ向きに働く。したがって、車両ドア7に加わった衝撃振動は、第1ダイヤフラム12bおよびそれを覆っている保護部材18に加速度を発生させ、第1ダイヤフラム12bを上方または下方に撓ませる。それとともに、第2ダイヤフラム14bおよびそれを覆っている保護部材18にも加速度を発生させ、第2ダイヤフラム14bを第1ダイヤフラム12bと同方向かつ同じ向きへと撓ませる。上述したように、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bは、それぞれを覆っている保護部材18の厚みを含めて、互いに同等の特性を有しているため、車両ドア7に加わった衝撃振動によって、第2ダイヤフラム14bは、第1ダイヤフラム12bが発生させる検出値に対して、正負が異なり、かつ、同等の大きさの検出値を発生させる。
以上より、車両ドア7への衝突が発生した場合、第1ダイヤフラム12bは、密閉室75の圧力と第1ダイヤフラム12bおよびそれを覆っている保護部材18の衝撃振動とによるものとが混在した検出値を発生させる。
また、第2ダイヤフラム14bは、密閉室75の圧力と第2ダイヤフラム14bおよびそれを覆っている保護部材18の衝撃振動とによるものとが混在した検出値を発生させ、第2ダイヤフラム14bおよび保護部材18の衝撃振動による検出値は、第1ダイヤフラム12bによって発生された第1ダイヤフラム12bおよび保護部材18の衝撃振動による検出値とは、正負が異なったものとなる。
次に、図5に基づいて、本実施形態による圧力センサ1を含んだエアバッグシステムおよびその作動について説明する。圧力センサ1の回路チップ15のいずれかは、第1ダイヤフラム12bによる検出値と第2ダイヤフラム14bによる検出値とを加算する回路部15a(演算回路部に該当する)を備えている。回路部15aにはA/D変換器15bが接続されており、A/D変換器15bはエアバッグコントローラ3の衝突判定部31に接続されている。エアバッグコントローラ3は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。
エアバッグコントローラ3には、他の圧力センサまたは加速度センサ等の複数のセンサにより形成されたセンサ群4が接続されている。また、エアバッグコントローラ3には、エアバッグ装置5が接続されている。エアバッグ装置5は従前のタイプのものと同様であって、図示しないインフレータ、バッグおよび点火装置により形成されている。
上述したように、圧力センサ1の第1ダイヤフラム12bによる検出値PS1(平常時に対する衝突時の変化量)は、密閉室75の圧力による変化量:ΔPと、第1ダイヤフラム12bおよび保護部材18の衝撃振動による変化量:ΔFとの和(PS1=ΔP+ΔF)となる。
一方、第2ダイヤフラム14bによる検出値PS2(平常時に対する衝突時の変化量)は、密閉室75の圧力による変化量:ΔPと、第2ダイヤフラム14bおよび保護部材18の衝撃振動による変化量:−ΔFとの和(PS2=ΔP−ΔF)となる。
回路部15aは、第1ダイヤフラム12bによる検出値PS1と、第2ダイヤフラム14bによる検出値PS2とを加算した値を2で除することにより、密閉室75の圧力(の変化量)PS0=ΔPを算出する。回路部15aによる演算結果は、A/D変換器15bによりデジタル化された後、衝突判定部31に送信される。
エアバッグコントローラ3の衝突判定部31は、圧力センサ1により密閉室75内の圧力が所定の衝突閾値以上であることを検出した場合、またはセンサ群4に含まれる他のセンサによって他の車両ドア内の圧力が上昇したことを検出した場合、もしくは、他の加速度センサによって所定の衝突閾値以上の加速度を検出した場合に、車両6が衝突したと判定して、エアバッグ装置5を作動させる。
本実施形態によれば、第1ダイヤフラム12bを有し、第1ダイヤフラム12bの上面が車両6の密閉室75に臨むように、第1ハウジング11に取り付けられ、密閉室75と遮断された第1チャンバ12cが第1ダイヤフラム12bの下面に面するように形成され、第1ダイヤフラム12bは、密閉室75内の圧力変化により撓んで信号を発生させる第1センサチップ12と、第2ダイヤフラム14bを有し、第2ダイヤフラム14bの下面が密閉室75に臨むように、第2ハウジング13に取り付けられ、第2ダイヤフラム14bの上面に面するように第2チャンバ14cが形成され、第2ダイヤフラム14bは、第1ダイヤフラム12bと同方向かつ同じ向きに同じ量だけ撓むことにより、第1ダイヤフラム12bと同じ大きさでかつ正負が反対の信号を発生させる第2センサチップ14と、第1センサチップ12の上面および第2センサチップ14の下面を覆うように、第1ハウジング11および第2ハウジング13内に充填された保護部材18とを備えていることにより、第1センサチップ12によって、密閉室75に発生した圧力変化と第1ダイヤフラム12bおよびそれを覆っている保護部材18の衝撃振動とが混在した信号が発生され、第2センサチップ14が、密閉室75に発生した圧力変化と第2ダイヤフラム14bおよびそれを覆っている保護部材18の衝撃振動による信号を発生し、第2センサチップ14による第2ダイヤフラム14bおよび保護部材18の衝撃振動による信号は、第1センサチップ12による第1ダイヤフラム12bおよび保護部材18の衝撃振動による信号に対して、同じ大きさでかつ正負が反対となるため、第1センサチップ12による信号と第2センサチップ14による信号とを加算することにより、第1センサチップ12および第2センサチップ14による信号から衝撃振動による影響を取り除くことができ、密閉室75内に発生した圧力変化を正確に検出することができる。
特に、第1センサチップ12および第2センサチップ14の双方が、保護部材18に覆われているため、上述した加算によって、第1センサチップ12および第2センサチップ14の検出値から第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの衝撃振動による影響のみでなく、それらを覆っている保護部材18の衝撃振動による影響も取り除くことができるため、密閉室75内の圧力変化の検出精度をよりいっそう向上させることができる。
また、圧力センサ1が、第1ダイヤフラム12bによる検出値と、第2ダイヤフラム14bによる検出値を加算する回路部15aを備えていることにより、エアバッグコントローラ3における演算量を減少させることができ、エアバッグコントローラ3のメモリ数を低減することができる。
また、密閉室75は、車両ドア7内部に形成され、車両ドア7への衝突があった場合、圧力センサ1によって、密閉室75が圧縮されたことによる圧力の上昇を検知するようにしたことにより、車両ドア7への衝突を精度よく検出することが可能となる。
<実施形態2>
次に、図6に基づいて、実施形態2による圧力センサ1Aについて、実施形態1による圧力センサ1との相違点を中心に説明する。尚、図6において、図2と同一の構成については、同一の符号を付している。また、圧力センサ1Aの構成を説明する際に、便宜上、図6における上方を圧力センサ1Aの上方とし、図6における下方を圧力センサ1Aの下方として説明するが、車両6上における圧力センサ1Aの実際の取付状態とは無関係である。
本実施形態による圧力センサ1Aにおいては、合成樹脂材料により一体に形成されたセンサハウジング21を備えている。図6に示したように、センサハウジング21は、ともに上下方向に延びるとともに、互いに対向する一対の側壁21a、21bと、側壁21a、21b間において上下方向に延びる中間壁21cを有している。側壁21aと中間壁21cとの間には、双方の下端部を連結するように、図6において水平方向に延びる底板21dが形成されている。また、側壁21bと中間壁21cの上端部同士を接続するように、図6において水平方向に延びる天井部21eが形成されている。
底板21d上には、第1センサチップ12が取り付けられている。実施形態1の場合と同様に、第1センサチップ12の下面には、第1凹部12aが形成されており、第1凹部12aの底部(図6において上方)には、第1ダイヤフラム12bが形成されている。これによって、底板21dの上面と第1ダイヤフラム12bとの間に、第1チャンバ12cが形成される。図6に示すように、第1チャンバ12cは密閉室75から遮断されている。
一方、センサハウジング21の天井部21eの下面には、第2センサチップ14が取り付けられている。実施形態1の場合と同様に、第2センサチップ14の上面には、第2凹部14aが形成されており、第2凹部14aの底部には、第2ダイヤフラム14bが形成されている。これによって、天井部21eの下面と第2ダイヤフラム14bとの間に、第2チャンバ14cが形成される。図6に示すように、第2チャンバ14cは密閉室75から遮断されている。
また、センサハウジング21の底板21d上には、回路チップ15が第1センサチップ12に対して横方向に並ぶように取り付けられている。また、底板21d上の隅部には、複数の電極16が設けられ、電極16と第1センサチップ12との間、電極16と回路チップ15との間および第1センサチップ12と回路チップ15との間は、ワイヤボンディング17にて接続されている。これら、底板21d上に取り付けられた第1センサチップ12、回路チップ15、電極16およびワイヤボンディング17を上方から覆うように、センサハウジング21内には保護部材18が充填されている。
一方、天井部21e上の隅部にも、複数の電極16が設けられている(図6において1個のみ示す)。電極16と第2センサチップ14との間は、ワイヤボンディング17にて接続されており、第2センサチップ14は、底板21d上の回路チップ15とも接続されている。これら、天井部21eの下面に取り付けられた第2センサチップ14、電極16およびワイヤボンディング17を下方から覆うように、センサハウジング21には保護部材18が充填されている。
センサハウジング21内の各電極16は、半田19によって、センサ基板20に電気的に接続されている。センサ基板20は、上述したインナパネル72に固定されており、これにより、センサハウジング21はセンサ基板20を介して、車両ドア7に取り付けられている。圧力センサ1Aは、図6における上下方向が、車両ドア7の厚み方向(図1における左右方向)と一致するように取り付けられている。本実施形態による圧力センサ1Aに関するその他の構成については、実施形態1による圧力センサ1と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、圧力センサ1Aにおいて、第1センサチップ12および第2センサチップ14は、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bの拡がり方向に、隣接して並ぶように配置されている。
これにより、実施形態1による圧力センサ1に比べて、圧力センサ1Aの高さ方向(図6における上下方向)の寸法を小さくすることができ、取付スペースの限られた車両ドア7内への取り付けを容易にすることができる。
すなわち、車両ドア7において、その厚み方向に比べて上下方向には幾分取付スペースに余裕があるため、圧力センサ1Aを、拡がり方向(図6における左右方向)を車両ドア7の上下方向に向け、小型化した高さ方向を車両ドア7の厚み方向に向けることによって、車両ドア7への取り付けを容易に行うことができる。
<実施形態3>
次に、図7に基づいて、実施形態3による圧力センサ1Bについて、実施形態1による圧力センサ1との相違点を中心に説明する。尚、図7において、図2と同一の構成については、同一の符号を付している。
圧力センサ1Bにおいては、第2ハウジング13の底板13aに、チャンバ連通孔13b(ハウジング貫通孔に該当する)が形成されている。チャンバ連通孔13bは、第2ハウジング13を貫通しており、第2チャンバ14cと密閉室75とを連通している。本実施形態による圧力センサ1Bに関するその他の構成については、実施形態1による圧力センサ1と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、チャンバ連通孔13bによって、第2チャンバ14cと密閉室75とが連通していることにより、密閉室75に発生した圧力は第2チャンバ14cへも導入され、当該圧力により第2ダイヤフラム14dが撓むことはない。
したがって、密閉室75に圧力変化が発生した場合、第1センサチップ12によって、密閉室75に発生した圧力変化と第1ダイヤフラム12bおよびそれを覆っている保護部材18の衝撃振動とが混在した検出値が発生され、第2センサチップ14が、第2ダイヤフラム14bおよびそれを覆っている保護部材18の衝撃振動による検出値を発生し、第2センサチップ14による第2ダイヤフラム14bおよび保護部材18の衝撃振動による検出値は、第1センサチップ12による第1ダイヤフラム12bおよび保護部材18の衝撃振動による検出値に対して、同じ大きさでかつ正負が反対となる。
このため、第1センサチップ12による検出値と第2センサチップ14による検出値とを加算するだけで、(2で除することなしに)、第1センサチップ12および第2センサチップ14による検出値から衝撃振動による影響を取り除き、密閉室75内に発生した圧力変化を検出することができる。したがって、密閉室75内に発生した圧力変化を算出するための演算工程を簡素化することができ、回路チップ15を小型軽量化することができる。
また、第2ハウジング13の底板13aに、第2チャンバ14cと密閉室75とを連通するチャンバ連通孔13bが形成されていることにより、第2ハウジング13の成形時にチャンバ連通孔13bを同時に形成することができ、製造の容易な圧力センサ1Bにすることが可能となる。
<実施形態4>
次に、図8に基づいて、実施形態4による圧力センサ1Cについて、実施形態2による圧力センサ1Aとの相違点を中心に説明する。尚、図8において、図6と同一の構成については、同一の符号を付している。
本実施形態による圧力センサ1Cにおいては、センサハウジング21の天井部21eに、チャンバ連通孔21f(ハウジング貫通孔に該当する)が形成されている。チャンバ連通孔21fは、センサハウジング21を貫通しており、第2チャンバ14cと密閉室75とを連通している。本実施形態による圧力センサ1Cに関するその他の構成については、実施形態2による圧力センサ1Aと同様であり、圧力センサ1Cによる密閉室75内に発生した圧力変化検出の方法については実施形態3による圧力センサ1Bと同様であるため説明は省略する。
<実施形態5>
次に、図9に基づいて、実施形態5による圧力センサ1Dについて、実施形態1による圧力センサ1との相違点を中心に説明する。尚、図9において、図2と同一の構成については、同一の符号を付している。また、圧力センサ1Dの構成を説明する際に、便宜上、図9における上方を圧力センサ1Dの上方とし、図9における下方を圧力センサ1Dの下方として説明するが、車両6上における圧力センサ1Dの実際の取付状態とは無関係である。また、図9において、半田19およびセンサ基板20は省略されている。
圧力センサ1Dは、合成樹脂材料により一体に形成されたセンサハウジング22を備えている。図9に示したように、センサハウジング22は、ともに上下方向に延びるとともに、互いに対向する一対の側壁22a、22bと、側壁22a、22bの中央部同士を連結するように、図9において水平方向に延びる仕切板22cを有している。仕切板22cの上面には、第1ダイヤフラム12bを有する第1センサチップ12が取り付けられている。これによって、仕切板22cの上面と第1ダイヤフラム12bとの間に、第1チャンバ12cが形成される。図9に示すように、第1チャンバ12cは密閉室75から遮断されている。
一方、仕切板22cの下面には、第2ダイヤフラム14bを有する第2センサチップ14が取り付けられている。これによって、仕切板22cの下面と第2ダイヤフラム14bとの間に、仕切板22cを挟んで第1チャンバ12cと対向するように、第2チャンバ14cが形成される。図9に示すように、第2チャンバ14cは密閉室75から遮断されている。
また、センサハウジング21の仕切板22cの上面には、回路チップ15が第1センサチップ12に対して横方向に並ぶように取り付けられている。また、仕切板22c上の隅部には、複数の電極16が設けられ、電極16と第1センサチップ12との間、電極16と回路チップ15との間および第1センサチップ12と回路チップ15との間は、ワイヤボンディング17にて接続されている。これら、仕切板22cの上面に取り付けられた第1センサチップ12、回路チップ15、電極16およびワイヤボンディング17を上方から覆うように、センサハウジング22内には保護部材18が充填されている。
一方、仕切板22cの下面にも、第2センサチップ14に対して横方向に並ぶように、回路チップ15が取り付けられている。また、仕切板22c上の隅部にも、複数の電極16が設けられ、電極16と第2センサチップ14との間、電極16と回路チップ15との間および第2センサチップ14と回路チップ15との間は、ワイヤボンディング17にて接続されている。これら、仕切板22cの下面に取り付けられた第2センサチップ14、電極16およびワイヤボンディング17を下方から覆うように、センサハウジング22には保護部材18が充填されている。
図9に示したように、仕切板22cにはセンサ連結孔22dが上下方向に貫通している。これによって、第1チャンバ12cと第2チャンバ14cとが連通し、双方が一体化されている。本実施形態による圧力センサ1Dに関するその他の構成については、実施形態1による圧力センサ1と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、圧力センサ1Dの第1チャンバ12cと第2チャンバ14cとは、互いに連通して一体に形成されていることにより、圧力センサ1D全体を小型化することができる。
<実施形態6>
次に、図10に基づいて、実施形態6による圧力センサ1Eを含んだエアバッグシステムについて、実施形態1との相違点を中心に説明する。尚、図10において、図5と同一の構成については、同一の符号を付している。
本実施形態による圧力センサ1Eにおいては、第1センサチップ12および第2センサチップ14に接続された回路チップ15Aに回路部15aが含まれていない点のみが、実施形態1による圧力センサ1と異なっている。一方、エアバッグコントローラ3Aには、実施形態1による回路部15aと同様の演算機能を有する演算部32が設けられている。演算部32は、回路チップ15AのA/D変換器15bとエアバッグコントローラ3Aの衝突判定部31とに接続されている。
これにより、第1ダイヤフラム12bによる検出値PS1と第2ダイヤフラム14bによる検出値PS2は、A/D変換器15bによってデジタル化された後、それぞれエアバッグコントローラ3Aに送信される。検出値PS1および検出値PS2は、演算部32において、加算された後に2で除される。本実施形態によるエアバッグシステムに関するその他の構成については、実施形態1によるエアバッグシステムと同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、回路チップ15Aに回路部15aが設けられていないため、回路チップ15Aを小型化でき、延いては圧力センサ1Eを小型化することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明による圧力センサ1は、車両6のサイドドアのみではなく、バックドア等への衝突の検知にも適用可能である。
また、圧力センサ1は、車両6の衝突検知以外の用途に適用してもよい。
また、圧力センサ1において、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bに、それぞれ同等(図2において、同方向かつ同じ向きに同じ大きさ)の衝撃振動が加わった場合、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bにおいて、互いに正負が異なり、かつ、同等の大きさの検出値が発生するように設定されているが、第1ダイヤフラム12bによる検出値と第2ダイヤフラム14bによる検出値とを加算することにより、第1ダイヤフラム12bおよび第2ダイヤフラム14bによる検出値から衝撃振動による影響を取り除くことについて、支障の無い程度でのばらつきが、第1ダイヤフラム12bによる検出値と第2ダイヤフラム14bによる検出値との間にあってもよい。
図面中、1,1A,1B,1C,1D,1Eは圧力センサ(車両用圧力検出装置)、6は車両、7は車両ドア、11は第1ハウジング(センサハウジング)、12は第1センサチップ(第1検出部材)、12bは第1ダイヤフラム、12cは第1チャンバ、13は第2ハウジング(センサハウジング)、13b,21fはチャンバ連通孔(ハウジング貫通孔)、14は第2センサチップ(第2検出部材)、14bは第2ダイヤフラム、14cは第2チャンバ、15aは回路部(演算回路部)、18は保護部材、21,22はセンサハウジング、75は密閉室(密閉空間)を示している。

Claims (7)

  1. 車両(6)に取り付けられるセンサハウジング(11、13、21、22)と、
    第1ダイヤフラム(12b)を有し、該第1ダイヤフラムの一面が前記車両の密閉空間(75)に臨むように、前記センサハウジングに取り付けられ、前記密閉空間と遮断された第1チャンバ(12c)が前記第1ダイヤフラムの他面に面するように形成され、前記第1ダイヤフラムは、前記密閉空間内の圧力により撓んで信号を発生させる第1検出部材(12)と、
    第2ダイヤフラム(14b)を有し、該第2ダイヤフラムの一面が前記密閉空間に臨むように、前記センサハウジングに取り付けられ、前記第2ダイヤフラムの他面に面するように第2チャンバ(14c)が形成され、前記第2ダイヤフラムは、前記第1ダイヤフラムと同方向かつ同じ向きに同じ量だけ撓むことにより、前記第1ダイヤフラムと同じ大きさでかつ正負が反対の信号を発生させる第2検出部材(14)と、
    前記第1検出部材の前記一面および前記第2検出部材の前記一面を覆うように、前記センサハウジング内に充填された保護部材(18)と、
    を備えた車両用圧力検出装置(1、1A、1B、1C、1D、1E)。
  2. 前記第1検出部材および前記第2検出部材は、
    前記第1ダイヤフラムおよび前記第2ダイヤフラムの拡がり方向に、隣接して並ぶように配置されている請求項1記載の車両用圧力検出装置(1A、1C)。
  3. 前記第2チャンバは、前記密閉空間と連通している請求項1または2に記載の車両用圧力検出装置(1B、1C)。
  4. 前記第2チャンバは、
    前記第2検出部材の前記他面と前記センサハウジング(13、21)との間に形成され、
    前記センサハウジングには、
    前記第2チャンバと前記密閉空間とを連通するハウジング貫通孔(13b、21f)が形成されている請求項3記載の車両用圧力検出装置(1B、1C)。
  5. 前記第1チャンバと前記第2チャンバとは、互いに連通して一体に形成された請求項1記載の車両用圧力検出装置(1D)。
  6. 前記第1検出部材による検出値と、前記第2検出部材による検出値とを加算する演算回路部(15a)を備えた請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の車両用圧力検出装置。
  7. 前記密閉空間は、
    車両ドア(7)内部に形成され、
    該車両ドアへの衝突があった場合、前記密閉空間が圧縮されたことによる圧力の上昇を検知する請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の車両用圧力検出装置。
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