JP5981162B2 - X線ct装置 - Google Patents
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Description
前記タイミングごとの前記画像データから抽出された前記可動部位を構成する各部位の位置関係を遂次解析して、前記可動部位を構成する各部位が所定の位置関係となる一のタイミングを検知し、検知された当該一のタイミングに基づき、前記X線撮影部による、前記投影データの取得を停止させる、または、前記スキャンの条件を変更させる解析部と、を備えた。
また、この実施形態の第2の態様は、少なくとも2つ以上の部位により構成される生体の可動部位をX線でスキャンして投影データを取得する投影データを取得するX線撮影部と、前記投影データを取得するごとに前記投影データに再構成処理を施して、前記可動部位の画像データを、前記投影データの取得に同期した所定のタイミングごとに生成する再構成処理部と、前記画像データから前記可動部位を構成する各部位を抽出する抽出部と、前記タイミングごとの前記画像データから抽出された前記可動部位を構成する各部位の位置関係を、隣接するタイミング間で遂次解析して、当該タイミング間における前記位置関係の変化量が所定の条件を満たすか否かを判断することで、前記条件を満たす一のタイミングを検知し、検知された当該一のタイミングに基づき、前記X線撮影部による、前記投影データの取得を停止させる、または、前記スキャンの条件を変更させる解析部と、を備えた。
また、この実施形態の第3の態様は、少なくとも2つ以上の部位により構成される生体の可動部位をX線でスキャンして投影データを取得する投影データを取得するX線撮影部と、前記投影データを取得するごとに前記投影データに再構成処理を施して、前記可動部位の画像データを、前記投影データの取得に同期した所定のタイミングごとに生成する再構成処理部と、前記画像データから前記可動部位を構成する各部位を抽出する抽出部と、前記タイミングごとの前記画像データから抽出された前記可動部位を構成する各部位の位置関係を遂次解析して、前記可動部位を構成する各部位が所定の位置関係となる一のタイミングを検知し、検知された当該一のタイミングに対応する前記画像データに対して、他の画像データと識別するための情報を付帯する。
第1の実施形態に係るX線CT装置の構成について、図1A及び図1Bを参照しながら説明する。図1Aに示すように、本実施形態に係るX線CT装置は、X線撮影部500と、投影データ記憶部13と、再構成処理部14と、画像データ記憶部10と、画像処理ユニット20と、表示制御部30と、U/I40とを含んで構成されている。また、U/I40は、表示部401と、操作部402とを含んで構成されたユーザーインタフェースである。
X線撮影部500は、ガントリ1と、高電圧装置7と、X線コントローラ8と、ガントリ/寝台コントローラ9とを含んで構成される。ガントリ1は、回転リング2と、X線源(X線発生部)3と、X線フィルタ4と、X線検出器5と、データ収集部11と、前処理部12と、スキャン制御部501とを含んで構成される。X線検出器5は、アレイタイプのX線検出器である。即ち、X線検出器5には、チャンネル方向にm行、及びスライス方向にn列のマトリックス状に検出素子が配列されている。
再構成処理部14は、投影データ記憶部13に記憶された投影データを読み出す。再構成処理部14は、例えばFeldkamp法と呼ばれる再構成アルゴリズムを利用して、読出した投影データを逆投影して画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を生成する。断層画像データの再構成には、たとえば、2次元フーリエ変換法、コンボリューション・バックプロジェクション法等、任意の方法を採用することができる。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより作成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上述のように多列のX線検出器を用いたボリュームスキャンにより、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。また、CT透視を行う場合には、検出データの収集レートを短くしているため、再構成処理部14による再構成時間が短縮される。従って、スキャンに対応したリアルタイムの画像データを作成することができる。以降では、ボリュームデータを「画像データ」と呼ぶ。
画像処理ユニット20は、構造抽出部21と、画像処理部22と、画像記憶部23とを含んで構成されている。
構造抽出部21は、オブジェクト抽出部211と、位置解析部212とを含んで構成されている。構造抽出部21は、再構成処理部14によりタイミングごとに遂次生成されて画像データ記憶部10に記憶された解析用の画像データを、画像データ記憶部10から遂次読み出す。このとき、再構成処理部14による動作と、構造抽出部21に解析用の画像データの読み出しに係る動作とは同期させてもよい。構造抽出部21は、読み出されたタイミングごとの第1の画像データをオブジェクト抽出部211に遂次出力し、その第1の画像データからのオブジェクトの抽出を指示する。
画像処理部22は、所定のタイミングごとに再構成された一連の画像データを構造抽出部21から受ける。画像処理部22は、あらかじめ決められた画像処理条件に基づき、タイミングごとの画像データそれぞれに対して画像処理を施すことで医用画像をそれぞれ生成する。画像処理部22は、生成された医用画像と、生成元の画像データに対応するタイミングを示す情報と関連付けて画像記憶部23に記憶させる。画像記憶部23は、医用画像を記憶するための記憶部である。
一連のタイミングについて医用画像が生成されると、表示制御部30は、画像記憶部23に記憶された一連の医用画像を読み出す。表示制御部30は、読み出された各医用画像に付帯されたタイミングを示す情報を参照し、これらの一連の医用画像を時系列に沿って並べて動画を生成する。表示制御部30は、生成された動画を表示部401に表示させる。
X線コントローラ8からトリガ信号が供給されると、高電圧装置7はX線源3を駆動する。高電圧装置7は、トリガ信号を受信するタイミングでX線源3に高電圧を印加する。これにより、X線がX線源3で発生され、ガントリ/寝台コントローラ9は、ガントリ1の回転リング2の回転と、スライド式寝台6のスライドを同期的に制御する。
再構成処理部14は、X線撮影部500による投影データの取得に係る処理と並行して、取得された投影データを投影データ記憶部13から遂次読み出す。再構成処理部14は、この読み出された投影データに対して、解析用にあらかじめ決定された再構成条件に基づき再構成処理を施すことで、この再構成条件に基づくタイミングごとに解析用の画像データを生成する。
ここで、図3Bを参照する。構造抽出部21は、再構成処理部14によりタイミングごとに遂次生成されて画像データ記憶部10に記憶された解析用の画像データを、画像データ記憶部10から遂次読み出す。このとき、再構成処理部14による動作と、構造抽出部21に解析用の画像データの読み出しに係る動作とは同期させてもよい。構造抽出部21は、読み出されたタイミングごとの第1の画像データをオブジェクト抽出部211に遂次出力し、その第1の画像データからのオブジェクトの抽出を指示する。
解析対象のオブジェクトM11及びM13を特定すると、位置解析部212は、これらそれぞれから、少なくとも3点の形状的に特長のある部分(以降では、「形状特徴」と呼ぶ)を抽出する。例えば、図2Aに示すように、位置解析部212は、オブジェクトM11から、形状特徴M111、M112、及びM113を抽出する。また、位置解析部212は、オブジェクトM13から、形状特徴M131、M132、及びM133を抽出する。
このように、位置解析部212は、オブジェクト抽出部211からタイミングごとに遂次出力される骨のオブジェクトを示す情報を遂次解析し、観察対象であるオブジェクトM11及びM13の位置関係が所定の条件を満たすか否かを判断する。これにより、位置解析部212は、オブジェクトM11及びM13が所定の位置関係となるタイミングを検知する。なお、このタイミングが「一のタイミング」に相当する。
位置解析部212は、このタイミングを検知すると(ステップS31、Y)、スキャン制御部501に、スキャンに係る動作の制御(即ち、スキャン条件の変更、または、スキャンの停止)を指示する。なお、このタイミングを検知されない場合には(ステップS31、N)、位置解析部212は、スキャン制御部501に対するスキャンに係る動作の制御の指示は行わず、次の処理に遷移する。
なお、本実施形態に係るX線CT装置は、操作者により撮影の終了が指示されない限り、上述した一連の処理を実行する(ステップS33、N)。操作者により撮影の終了が指示されると(ステップS33、Y)、本実施形態に係るX線CT装置は、投影データの取得に係る処理を終了するとともに、これを制御するための解析処理を終了する。
次に、第2の実施形態に係るX線CT装置について説明する。第1の実施形態に係るX線CT装置では、骨のオブジェクトの位置関係に基づき投影データの取得に係る動作を制御するタイミングを特定していた。本実施形態に係るX線CT装置では、被検体の外形の形状変化に基づき投影データの取得に係る動作を制御するタイミングを特定する。以下に、本実施形態に係るX線CT装置について、第1の実施形態とは異なる部分に着目して説明する。
再構成処理部14は、X線撮影部500による投影データの取得に係る処理と並行して、取得された投影データを投影データ記憶部13から遂次読み出す。再構成処理部14は、この読み出された投影データに対して、解析用にあらかじめ決定された再構成条件に基づき再構成処理を施すことで、この再構成条件に基づくタイミングごとに解析用の画像データを生成する。
構造抽出部21は、再構成処理部14によりタイミングごとに遂次生成されて画像データ記憶部10に記憶された解析用の画像データを、画像データ記憶部10から遂次読み出す。このとき、再構成処理部14による動作と、構造抽出部21に解析用の画像データの読み出しに係る動作とは同期させてもよい。構造抽出部21は、読み出されたタイミングごとの第1の画像データをオブジェクト抽出部211に遂次出力し、その第1の画像データからのオブジェクトの抽出を指示する。この構造抽出部21の動作は、第1の実施形態と同様である。
位置解析部212は、オブジェクト抽出部211から、外形オブジェクトを示す情報をタイミングごとに受ける。位置解析部212は、この情報を基に、時系列に沿った外形の形状の変化を解析する。以下に、その具体的な方法の一例について説明する。
次に、第3の実施形態に係るX線CT装置について説明する。第1及び第2の実施形態では、例えば、被検体の関節があらかじめ決められた形状になったタイミングを基準として、投影データの取得に係る動作を制御していた。本実施形態に係るX線CT装置では、単位時間あたりの変化量に応じて投影データの取得に係る動作を制御するタイミングを特定する。具体的に例をあげて説明すると、関節等の観察対象の動きの速さは常に一定ではなく、一連の動作を同じフレームレートで表示させた場合には、観察対象が速く動くタイミングでは、観察対象の細かい動きが観察しづらい場合がある。そこで、本実施形態に係るX線CT装置は、観察対象(例えば、関節を構成する各部位)が速く動いていることを検知したら、そのタイミングを基準に、高い分解能で投影データが取得されるようにスキャン条件を変更する。このような構成とすることで、観察対象が速く動く場合に、フレームレートを高くすることで細かい動きを観察可能に表示させることが可能となる。以降では、本実施形態に係るX線CT装置の構成について、第1の実施形態とは異なる部分に着目して説明する。
2 回転リング
3 X線源
4 X線フィルタ
5 X線検出器
6 スライド式寝台
7 高電圧装置
8 X線コントローラ
9 ガントリ/寝台コントローラ
10 画像データ記憶部
11 データ収集部
12 前処理部
13 投影データ記憶部
14 再構成処理部
20 画像処理ユニット
21 構造抽出部
211 オブジェクト抽出部
212 位置解析部
22 画像処理部
23 画像記憶部
30 表示制御部
40 U/I
401 表示部
402 操作部
500 X線撮影部
501 スキャン制御部
Claims (12)
- 少なくとも2つ以上の部位により構成される生体の可動部位をX線でスキャンして投影データを取得するX線撮影部と、
前記投影データを取得するごとに前記投影データに再構成処理を施して、前記可動部位の画像データを、前記投影データの取得に同期した所定のタイミングごとに生成する再構成処理部と、
前記画像データから前記可動部位を構成する各部位を抽出する抽出部と、
前記タイミングごとの前記画像データから抽出された前記可動部位を構成する各部位の位置関係を遂次解析して、前記可動部位を構成する各部位が所定の位置関係となる一のタイミングを検知し、検知された当該一のタイミングに基づき、前記X線撮影部による、前記投影データの取得を停止させる、または、前記スキャンの条件を変更させる解析部と、
を備えたことを特徴とするX線CT装置。 - 前記部位は骨であって、
前記抽出部は、前記骨をそれぞれ抽出し、
前記解析部は、抽出された前記骨の位置関係を解析することで、前記一のタイミングを検知することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。 - 前記解析部は、抽出された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記骨それぞれについて、3点以上の形状特徴で形成される面を形成し、形成された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記面の位置関係を解析することで、前記一のタイミングを検知することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
- 前記解析部は、形成された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記面の成す角度を計算し、計算された前記角度が所定の角度となった前記画像データを検知し、当該画像データに対応するタイミングを前記一のタイミングとすることを特徴とする請求項3に記載のX線CT装置。
- 前記解析部は、形成された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記面の間の距離を計算し、計算された前記距離が所定の距離となった前記画像データを検知し、当該画像データに対応するタイミングを前記一のタイミングとすることを特徴とする請求項3に記載のX線CT装置。
- 前記解析部は、抽出された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記骨それぞれについて、2点の形状特徴で形成される線を形成し、形成された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記線の位置関係が前記所定の範囲に含まれるか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
- 前記解析部は、抽出された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記骨それぞれの外形に基づき、前記可動部位を構成する前記骨の位置関係を特定することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
- 前記解析部は、抽出された前記可動部位を構成する各部位に対応する前記骨それぞれの濃淡を示す情報に基づき、前記可動部位を構成する前記骨の位置関係を特定することを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
- 前記抽出部は、前記可動部位の表層に基づき、前記可動部位を構成する各部位を抽出することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
- 前記抽出部は、前記可動部位の表層に基づき、前記可動部位を構成する各部位を、当該可動部位を構成する各部位を含む領域として抽出し、
前記解析部は、複数のタイミング間における前記領域の形状が、あらかじめ決められた形状と一致するタイミングを検知し、当該タイミングを前記一のタイミングとすることを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。 - 少なくとも2つ以上の部位により構成される生体の可動部位をX線でスキャンして投影データを取得する投影データを取得するX線撮影部と、
前記投影データを取得するごとに前記投影データに再構成処理を施して、前記可動部位の画像データを、前記投影データの取得に同期した所定のタイミングごとに生成する再構成処理部と、
前記画像データから前記可動部位を構成する各部位を抽出する抽出部と、
前記タイミングごとの前記画像データから抽出された前記可動部位を構成する各部位の位置関係を、隣接するタイミング間で遂次解析して、当該タイミング間における前記位置関係の変化量が所定の条件を満たすか否かを判断することで、前記条件を満たす一のタイミングを検知し、検知された当該一のタイミングに基づき、前記X線撮影部による、前記投影データの取得を停止させる、または、前記スキャンの条件を変更させる解析部と、
を備えたことを特徴とするX線CT装置。 - 少なくとも2つ以上の部位により構成される生体の可動部位をX線でスキャンして投影データを取得する投影データを取得するX線撮影部と、
前記投影データを取得するごとに前記投影データに再構成処理を施して、前記可動部位の画像データを、前記投影データの取得に同期した所定のタイミングごとに生成する再構成処理部と、
前記画像データから前記可動部位を構成する各部位を抽出する抽出部と、
前記タイミングごとの前記画像データから抽出された前記可動部位を構成する各部位の位置関係を遂次解析して、前記可動部位を構成する各部位が所定の位置関係となる一のタイミングを検知し、検知された当該一のタイミングに対応する前記画像データに対して、他の画像データと識別するための情報を付帯する解析部と、
を備えたことを特徴とするX線CT装置。
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