JP5961898B2 - Door closer equipment - Google Patents
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Description
本発明は、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させる車両用のドアクローザ装置に関する。 The present invention relates to a vehicle door closer device for moving a latch from a half latch position to a full latch position.
従来、車両用のドアクローザ装置としては、例えば、特許文献1に記載されたようなものがある。
特許文献1に記載されたドアクローザ装置は、電動モータの回転軸に固着された駆動ギヤと、回転可能に支持され駆動ギヤと噛み合うギヤ部を有するサンギヤと、外周面に係合部を有してサンギヤと同軸に支持され、係合部において係脱部材に係合されて回転不能に係止されるとともに、係合部における係脱部材との係合が解除されて回転可能となるリングギヤと、サンギヤ及びリングギヤに噛み合わされる遊星ギヤと、サンギヤと同軸に支持されると共に遊星ギヤに連結され、サンギヤの回転に伴い係脱部材により回転不能に係止されたリングギヤに対し、遊星ギヤが自転及び公転することで回転動力を出力するキャリアと、キャリアと一体回動する駆動レバーとを含む遊星歯車機構を備え、キャリアから出力される回転動力を、駆動レバーを介して、ドアを半ドア状態及び全閉状態にそれぞれ保持可能なラッチ機構のラッチに伝達することで、ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させてドアを半ドア状態から全閉状態に閉め込む動作を行うものである。
Conventionally, as a door closer device for vehicles, there exists a thing as described in
The door closer device described in
しかし、特許文献1に記載のドアクローザ装置においては、電動モータの回転力をサンギヤに伝達可能な構成としているため、サンギヤが有蓋円筒状でリングギヤを収容し得る複雑な形状であると共に、リングギヤはその全周にギヤを形成した円盤状であるため、リングギヤの形状が必要以上に大きくなり、装置全体の大型化を招くこととなる。
However, in the door closer device described in
本発明は、上記課題に鑑み、小型化を可能にし、かつ安全性の向上を図ったドアクローザ装置を提供することを目的とする。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a door closer device that can be reduced in size and improved in safety.
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明は、モータの動力に基いて、ストライカと係合可能なラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させるドアクローザ装置において、ベース部材に支軸により揺動可能に支持されるサンギヤと、前記サンギヤに自転しつつ公転可能に噛み合うプラネタリーギヤと、前記支軸により枢支されると共に、前記プラネタリーギヤを枢支し、前記ラッチに直接または間接的に連係されるクローズレバーと、前記クローズレバーをニュートラル位置へ向けて付勢するスプリングと、前記支軸により枢支されると共に、扇形の円周の外側に前記モータの動力により回転可能な出力ギヤと噛み合う外歯ギヤ、前記円周の内側に前記プラネタリーギヤと噛み合う内歯ギヤをそれぞれ有するセクタギヤと、前記サンギヤの揺動を阻止するブロック位置とフリーにするキャンセル位置に移動可能なブロックレバーとを備え、前記ブロックレバーが前記ブロック位置あるとき、前記出力ギヤの回転に基づく前記セクタギヤの揺動に連動して前記プラネタリーギヤが自転しつつ公転して前記クローズレバーが前記スプリングの付勢力に抗してニュートラル位置から一方向へ揺動することによって、前記クローズレバーにより前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ移動させ、前記クローズレバーが一方向へ揺動している最中、前記ブロックレバーがキャンセル位置に移動したときには、前記クローズレバーは前記スプリングの付勢力により前記ニュートラル位置に反転することを特徴とする。
According to the present invention, the above problem is solved as follows.
The first invention includes a sun gear on the basis of the power of the motor, the door closing device for moving the striker engageable with the latch from the half-latched position to the fully latched position, which is swingably supported by the support shaft to the base member, A planetary gear that meshes with the sun gear so as to revolve while rotating, a close lever that is pivotally supported by the support shaft, pivotally supports the planetary gear, and is linked directly or indirectly to the latch, A spring that biases the close lever toward a neutral position, an external gear that is pivotally supported by the support shaft and meshes with an output gear that can be rotated by the power of the motor on the outside of the fan-shaped circumference; Sector gears each having an internal gear meshing with the planetary gear, and a block for preventing the sun gear from swinging. And a block lever movable to a cancel position to be free, and when the block lever is in the block position, the planetary gear rotates in conjunction with the swing of the sector gear based on the rotation of the output gear. However, by revolving and the close lever swinging in one direction from the neutral position against the biasing force of the spring, the close lever moves the latch from the half latch position to the full latch position, and the close lever When the block lever is moved to the cancel position while the lever is swinging in one direction, the close lever is reversed to the neutral position by the biasing force of the spring.
第2の発明は、第1の発明において、前記ブロックレバーは、前記ブロック位置にあるとき、前記サンギヤに設けた当接部の移動軌跡内に進入することによって前記サンギヤの揺動を阻止し、前記キャンセル位置にあるとき、前記当接部の移動軌跡外に退避することによって前記サンギヤの揺動をフリーにすることを特徴とする。 According to a second invention, in the first invention, when the block lever is in the block position, the block lever moves into a movement locus of a contact portion provided in the sun gear, thereby preventing the sun gear from swinging, When in the cancel position, the sun gear is free to swing by retracting out of the movement locus of the contact portion.
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記セクタギヤは、前記支軸が内挿する軸孔を形成した支持部と、当該支持部と前記内歯ギヤとの間に設けられる開口部とを有し、前記プラネタリーギヤは、単一であって、前記開口部内に配置されて、前記開口部内で自転しつつ公転を行うことを特徴とする。 According to a third invention, in the first or second invention, the sector gear includes a support portion having a shaft hole into which the support shaft is inserted, and an opening provided between the support portion and the internal gear. The planetary gear is single and is disposed in the opening, and revolves while rotating in the opening.
第4の発明は、第2の発明または第2の発明を引用する第3の発明において、前記サンギヤは、扇形の円周の外側に外歯ギヤを有し、前記当接部を、前記外歯ギヤが設けられていない領域の前記サンギヤの回転面に設けたことを特徴とする。 In a fourth aspect based on the second aspect or the third aspect quoting the second aspect , the sun gear has an external gear on the outer side of a sector-shaped circumference, and the abutting portion is arranged on the outer side. It is provided on the rotating surface of the sun gear in a region where no tooth gear is provided.
本発明によると、セクタギヤを扇形の円周の外側に出力ギヤと噛み合う外歯ギヤ、また同じく円周の内側にプラネタリーギヤと噛み合う内歯ギヤを有するものとしたことにより、セクタギヤの小型化を可能にして、ドアクローザ装置全体の小型化を可能にする。
さらに、ブロックレバーをキャンセル位置に移動させて、サンギヤの揺動をフリーにすることで、クローズレバーのニュートラル位置への反転が可能になるため、クローズレバーが作動しているときのクローズ動作を中断させて安全性の向上を図ることができる。
According to the present invention, the sector gear has an external gear that meshes with the output gear on the outside of the fan-shaped circumference, and an internal gear that meshes with the planetary gear on the inside of the circumference, thereby reducing the size of the sector gear. This makes it possible to reduce the size of the entire door closer device.
In addition, by moving the block lever to the cancel position and making the sun gear swing free, it is possible to reverse the close lever to the neutral position, so the close operation when the close lever is operating is interrupted. It is possible to improve safety.
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、ドアクローザ1は、車両のスライドドア(以下、「ドア」と記す)内の後部に取り付けられると共に、車体側に固定されるストライカSと係合可能なラッチ機構を有するラッチユニット2と、ラッチ機構に連結され、ドアの閉動作時、ドアを半ドア状態から全閉状態に強制的に閉め込むように、ラッチ機構をハーフラッチ状態からフルラッチ状態に作動させるクローザ機構、すなわち遊星歯車機構33を有するクローザユニット3とを備える。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, a door closer 1 is a latch having a latch mechanism that is attached to a rear portion in a sliding door (hereinafter referred to as “door”) of a vehicle and that can be engaged with a striker S that is fixed to a vehicle body side. A closer mechanism that is connected to the
ラッチユニット2及びクローザユニット3における上部は、雨水、塵埃等の浸入を阻止するための合成樹脂製のトップカバー60により覆われる。クローザユニット3における下部は、雨水、塵埃等の浸入を阻止するための合成樹脂製のアンダーカバー61により覆われる。さらに、クローザユニット3における遊星歯車機構33の車外側を向く面も、トップカバー60の側壁601及びアンダーカバー61の側壁611により覆われる。
Upper portions of the
先ず、ラッチユニット2について説明する。
図1〜6に示すように、ラッチユニット2は、ドアへの取付面が金属製の平面視L字状のカバープレート4により閉塞される合成樹脂製のハウジング5を備える。ハウジング5内には、ラッチ機構が収容される。なお、図3、5は、ラッチユニット2及びクローザユニット3の内部構造を明示するため、ラッチユニット2のカバープレート4及びクローザユニット3のベースプレート31を省略している。
First, the
As shown in FIGS. 1 to 6, the
ラッチ機構は、前後方向を向くラッチ軸6により枢着され、ストライカSと係合可能なラッチ7と、前後方向を向くラチェット軸8により枢着され、ラッチ7の外周縁に設けられたフルラッチ係合部71またはハーフラッチ係合部72に選択的に係合可能なラチェット9とを含む。
The latch mechanism is pivotally attached by a
ラッチユニット2におけるカバープレート4及びハウジング5には、ドアの閉鎖時、ストライカSが車内側から進入し得るように車内側が開口した車内外方向を向くストライカ進入溝41、51がそれぞれ設けられる。
The
ラッチ7は、ストライカSから離脱したドアの開放状態に対応する図9に示すオープン位置から、ラッチ軸6に巻装されるスプリング16(図2参照)の付勢力に抗してクローズ方向(図9において反時計方向)へ回動してストライカSに辛うじて係合するドアの半ドア状態に対応する図10に示すハーフラッチ位置を経由して、ストライカSに完全に係合するドアの全閉状態に対応する図11、12に示すフルラッチ位置に回動する。なお、以下の説明において、ラッチ7の「オープン位置」、「ハーフラッチ位置」及び「フルラッチ位置」を、必要に応じてラッチ機構の「オープン状態」、「ハーフラッチ状態」及び「フルラッチ状態」と記す。
The
図6に明示されるように、ハウジング5の前面側には、ラッチ軸6により枢支され、ラッチ7と一体的に回動可能な検知レバー10及びラッチレバー11と、ラチェット軸8により枢支され、ラチェット8と一体的に回動可能なオープンレバー12とが配置される。
As clearly shown in FIG. 6, the front side of the
ラッチレバー11は、ラッチ7と一体回動することによって、ラッチ7がオープン位置にあるときには、図9に示すように下方を向き、ラッチ7がハーフラッチ位置にあるときには、図10に示すように前方斜め下方を向き、ラッチ7がフルラッチ位置にあるときには、図11に示すように前方を向く。なお、ラッチレバー11の先端部に設けられる作動部111は、ラッチ7がオープン位置にあるときには、遊星歯車機構33の一部を構成する後述のクローズレバー38のクローズ部381の移動軌跡外に退避し、ラッチ7がハーフラッチ位置に回動することによってクローズ部381の移動軌跡内に進入する。
The
検知レバー10及びラッチレバー11の回転面には、後方を向く連結シャフト13が固着される。連結シャフト13は、ハウジング5に設けられたラッチ軸6を中心とする円弧孔52を貫通してラッチ7のアーム部73に固着されることによって検知レバー10、ラッチレバー11及びラッチ7が一体回動するようにそれぞれを連結する。
A connecting
オープンレバー12は、後方を向く第1アーム部121がハウジング5に設けられたラチェット軸8を中心とする円弧孔53を貫通してラチェット9に嵌合することによって、ラチェット9と一体回動する。
The
ラッチ7のハーフラッチ位置及びフルラッチ位置は、ハウジング5の前面側に設けられるハーフラッチ検出スイッチ14及びフルラッチ検出スイッチ15により検出され、それらの検出信号は、クローザユニット2におけるモータ321の停止、駆動制御の契機となるように、制御回路装置(図示略)へ入力される。
The half latch position and the full latch position of the
ラチェット9は、ハウジング5の前面側に設けられるスプリング17の付勢力によりオープンレバー12と一緒に常時係合方向(図9〜14において反時計方向)へ付勢されると共に、ラッチ7が図9に示すオープン位置にあるときラッチ7の外周縁に当接し、ラッチ7が図10に示すハーフラッチ位置にあるときラッチ7のハーフラッチ係合部72に係合することでラッチ7のハーフラッチ位置からオープン方向(図10において時計方向)への回動を阻止し、また、ラッチ7が図11に示すフルラッチ位置にあるときラッチ7のフルラッチ係合部71に係合することでラッチ7のフルラッチ位置からオープン方向への回動を阻止する。
The
ラチェット9がラッチ7のフルラッチ係合部71またはハーフラッチ係合部72に係合しているとき、ドアの車外側及び車内側に設けられたドア開操作ハンドルHがドア開操作されると、ラチェット9は、スプリング17の付勢力に抗して、後述のハンドル連動レバー19と共に解除方向(図10〜12において時計方向)へ揺動し図13、14に示す解除位置に移動することにより、フルラッチ係合部71またはハーフラッチ係合部72から外れてドアの開扉を可能にする。
When the
カバープレート4の支持面42には、車内外方向を向く支軸18によりハンドル連動レバー19、ブロックレバー20及び緊急レバー21が枢支される。
On the
ハンドル連動レバー19は、下部に設けた連結部191がドア内に前後方向へ向けて配索されるボーデンケーブルにより形成される連結部材22の後端部が連結されることによって、連結部材22を介してドア開操作ハンドルHに連結される。これにより、ドア開操作ハンドルHがドア開操作されると、ハンドル連動レバー19が例えば図9〜12に示すニュートラル位置からスプリング23の付勢力に抗して解除方向(反時計方向)へ揺動し、図13、14に示す解除位置に回動する。ハンドル連動レバー19が解除位置に回動すると、ハンドル連動レバー19の後端部に設けられた解除部192がオープンレバー12の第2アーム部122の上端を押し下げることでオープンレバー12を介してラチェット9を解除方向へ回動させて、ラチェット9とラッチ7のフルラッチ係合71またはハーフラッチ係合部72との係合を外してドア開を可能にする。
The
なお、ハンドル連動レバー19は、ドア開操作ハンドルHのドア開操作を有効にするアンロック状態及び無効にするロック状態に切換可能な施解錠機構を経由してドア開操作ハンドルに連結される。したがって、ハンドル連動レバー19は、施解錠機構がアンロック状態にあるときにはドア開操作ハンドルHがドア開操作されることで解除方向へ揺動するが、施解錠機構がロック状態にあるときにはドア開操作ハンドルHがドア開操作されてもニュートラル位置に止まり解除方向へは揺動しない。
The
ブロックレバー20は、スプリング23の付勢力をもって、前方へ延出するアームの先端に形成したブロック部203が前方を向くブロック位置に保持され、ハンドル連動レバー19が解除方向へ回動して解除位置に移動したときには、自体に設けた当接部201にハンドル連動レバー19の折曲部193が下方から当接することで、ブロック位置から反時計方向へ所定角度回動した図13、14に示すキャンセル位置に回動する。
The
ブロック部203は、ブロックレバー20がブロック位置に保持されている場合には、遊星歯車機構33における後述のサンギヤ35における反時計方向への回動を阻止し、また、同じくキャンセル位置に移動することで、サンギヤ35における反時計方向への回動をフリーにする。これにより、ブロックレバー20がブロック位置にある場合には、後述のように、遊星歯車機構33の減速回転をラッチ7に伝達可能とし、また同じくキャンセル位置にある場合には、遊星歯車機構33の減速回転の伝達を遮断してラッチ7に伝達不能とする。
When the
緊急レバー21は、下部に設けた連結部211がドア内に前後方向へ向けて配索されるボーデンケーブルにより形成される連結部材24の後端部が連結され、これをもって施解錠機構を介さないでドア開操作ハンドルHまたは緊急用のハンドルに直接または他のレバーを介して連結される。よって、緊急レバー21は、施解錠機構がアンロック状態またはロック状態にあるか否かに関係無く、ドア開操作ハンドルHのドア開操作に連動して解除方向へ回動する。
The
緊急レバー21が解除方向へ回動した場合には、緊急レバー21の上端に設けた当接部212がブロックレバー20の折曲部202に下方から当接することで、ブロックレバー20は、スプリング23の付勢力に抗して解除方向へ回動する。なお、この場合には、ハンドル連動レバー19は、ニュートラル位置に保持され、ラチェット9は解除方向へ揺動しない。
When the
次にクローザユニット3について説明する。
クローザユニット3は、ラッチユニット2におけるカバープレート4の支持面42に上下2本のリベット25により固定される金属製のベースプレート(ベース部材)31と、ベースプレート31における車外側を向く面の前部に配置され、モータ321及び当該モータ321の回転を減速する減速歯車を内蔵した駆動ユニット32と、ベースプレート31における車外側を向く面の中央部(ラッチユニット2におけるラッチ7と駆動ユニット32との間)に配置され、モータ321の回転力を出力する車内外方向の軸回りに回転可能な出力ギヤ322に噛み合い出力ギヤ322の回転をさらに減速して出力可能な遊星歯車機構33と備える。
Next, the
The
遊星歯車機構33は、ラッチユニット2におけるラッチ機構をハーフラッチ状態からフルラッチ状態、すなわちラッチ7をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に移動させる力を出力する構成を備えて、ベースプレート31における車外側を向く面に車内外方向を向く支軸34により枢支されるサンギヤ35と、サンギヤ35に自転しつつ公転可能に噛み合う単一のプラネタリーギヤ36と、支軸34に枢支されると共に、車内外方向を向く軸37によりプラネタリーギヤ36を枢支するクローズレバー38と、支軸34により枢支されると共に、円周の外側にピニオンギヤ322に噛み合う外歯ギヤ391、円周の内側にプラネタリーギヤ36に噛み合う内歯ギヤ392をそれぞれ有するセクタギヤ39とを備える。
The
図9に示すように、サンギヤ35は、中心角θ1がほぼ170°の扇形の円周の外側にプラネタリーギヤ36に噛み合う外歯ギヤ351を有し、外歯ギヤ351を形成していない上部の回転面には、車内側へ突出する円柱状の当接部352が設けられる。
As shown in FIG. 9, the
サンギヤ35の後方に配置されるブロックレバー20がブロック位置(例えば、図9〜12に示す位置)にあるときには、ブロックレバー20のブロック部203が当接部352の移動軌跡内に進入して、当接部352がブロック部203に対して反時計方向から当接することで、サンギヤ35の反時計方向への回動をブロックし、また、ブロックレバー20がキャンセル位置(例えば、図13、14に示す位置)にあるときには、ブロックレバー20のブロック部203が当接部352の移動軌跡外に退避して、サンギヤ35の反時計方向への回転をフリーにする。
When the
なお、遊星歯車機構33が作動していない状態、すなわちニュートラル状態において、サンギヤ35は、外歯ギヤ351が下向きで、当接部352が最上位に位置するニュートラル位置にセットされる。
In the state where the
なお、本実施形態においては、サンギヤ35を中心角θ1がほぼ170°の扇形の円周の外側に外歯ギヤ351を形成したものとしたが、本発明はこれに限定されるものでなく、サンギヤ35の中心角は、90°から180°の範囲で適宜変更可能である。
In the present embodiment, the
クローズレバー38は、後方へ延出するアームの先端部、すなわち支軸34よりもラッチユニット2のラッチ7に近接する方の一端部に、ラッチレバー11の作動部111に対して当接可能な上向きのクローズ部381を有し、前方斜め下方に延出するアームの先端部、すなわち支軸34よりもラッチ7に対して離れた方の他端部に、プラネタリーギヤ36を軸37により枢支するための枢支部382を有する。
The
遊星歯車機構33のニュートラル状態において、クローズレバー38は、一端がクローズレバー38に掛止され、他端がベースプレート31に掛止されたスプリング40により反時計方向へ付勢されてベースプレート31に設けたストッパ部311に上方から当接することで、クローズ部381が後方斜め下方へ向き、枢支部382が前方斜め下方、すなわち出力ギヤ322が位置する方向へ向くようなニュートラル位置にセットされる。よって、クローズレバー38がニュートラル位置にある場合には、プラネタリーギヤ36及び出力ギヤ322は、互いにセクタギヤ39の外歯ギアや391及び内歯ギヤ392を挟んだ状態で対向する。これにより、遊星歯車機構33がニュートラル状態にある場合には、互いに対向するプラネタリーギヤ36と出力ギヤ322間に、セクタギヤ39の外歯ギヤ391及び内歯ギヤ392が挟み込まれるので、セクタギヤ39のがた付きを抑えることが可能となる。
In the neutral state of the
図9に示すように、セクタギヤ39は、中心角θ2がほぼ80°の扇形の円周の外側に外歯ギヤ391、また同じく内側に内歯ギヤ392を設けたものであって、支軸34が内挿する軸孔393を形成した支持部394と、支持部394と内歯ギヤ392との間にあって、内歯ギヤ392に噛み合うプラネタリーギヤ36を収容する開口部395とを有する。プラネタリーギヤ36は、開口部395内に収容された状態で自転及び公転を行う。
As shown in FIG. 9, the
なお、遊星歯車機構33のニュートラル状態において、セクタギヤ39は、外歯ギヤ391が前方、すなわちラッチユニット2のラッチ7が配置される方向と反対方向を向くニュートラル位置にセットされる。なお、セクタギヤ39のニュートラル位置は、セクタギヤ39の下方に配置される検出スイッチ41によって検出される。
In the neutral state of the
セクタギヤ39における支持部394と外歯ギヤ391及び内歯ギヤ392を形成した円周部分とを繋ぐ上下の架橋部396には、円周部分が支持部394よりもベースプレート31の表面に接近するように段差部397が設けられる。これにより、図15に示すように、ベースプレート31にクローズレバー38、サンギヤ35及びセクタギヤ39を支軸34の軸方向へ重ねた状態で、サンギヤ35の外歯ギヤ351と、プラネタリーギヤ36と、セクタギヤ39の外歯ギヤ391及び内歯ギヤ392と、出力ギヤ322の全ては、ほぼ同一面上に並んで状態で配置されることで、遊星歯車機構33の支軸34の軸方向の薄型化を可能にすると共に、円滑な作動を得ることが可能となる。
In the upper and
図9に示すように、ブロックレバー20がブロック位置に保持されている場合、モータ321の正転に伴って、セクタギヤ39が支軸34を中心にして時計方向へ回動すると、このときサンギヤ35の反時計方向への回動はブロックレバー20のブロック部203によりブロックされているため、プラネタリーギヤ36は時計方向へ自転しつつ公転する。これにより、クローズレバー38は、支軸34を中心にクローズ方向(時計方向)へセクタギヤ39よりも減速されて揺動し、図11に示すように、クローズ部381が真上を向くクローズ位置まで回動する。
As shown in FIG. 9, when the
上述のように、本実施形態における遊星歯車機構33は、セクタギヤ39に外歯ギヤ391及び内歯ギヤ392を設け、内歯ギヤ392に噛み合う単一のプラネタリーギヤ36をセクタギヤ39の開口部395内に配置したことにより、単一のプラネタリーギヤ36がセクタギヤ39の円周部分よりも内側の開口部395内で自転及び公転を行うため、遊星歯車機構33の円周方向の小型化を図ることが可能となる。
As described above, in the
さらに、セクタギヤ39を中心角が180°以下の扇形の円周の外側に外歯ギヤ391、また同じく内側に内歯ギヤ392をそれぞれ設けた構成で、かつサンギヤ35を中心角180°以下の扇形の円周の外側に外歯ギヤ351を設けた構成としたことによって、セクタギヤ39及びサンギヤ35の小型化を図り、遊星歯車機構33の小型化を図ることができる。
Further, the
さらには、単一のプラネタリーギヤ36をクローズレバー38の枢支部382に直接枢支したことによって、部品数を削減して、クローズレバー38の作動を円滑にすることができる。
Furthermore, since the single
さらには、セクタギヤ39を、ニュートラル位置にあるとき、外歯ギヤ391及び内歯ギヤ392をラッチ7に対して支軸34よりも離れた位置にのみ設けたことによって、ラッチ7と遊星歯車機構33の支軸34間には、セクタギヤ39の外歯ギヤ391及び内歯ギヤ392が存在しないため、遊星歯車機構33の支軸34をラッチ7寄りに接近させることが可能となり、ドアクローザ装置1の小型化を図ることが可能となる。
Furthermore, when the
次に、本発明のドアクローザ装置1の動作について説明する。
ドアが開いている場合には、ラッチユニット2は、図9に示すように、ラッチ7がオープン位置にあるオープン状態にあり、クローザユニット3の遊星歯車機構33は、ニュートラル状態にある。また、ブロックレバー20は、ブロック位置にある。なお、この状態においては、サンギヤ35の当接部352は、ブロックレバー20のブロック部203に対して若干の隙間を介して対向している。
Next, operation | movement of the door
When the door is open, the
上述の状態でドアが半ドア位置まで閉じられると、図10に示すように、ラッチ7は、ハーフラッチ位置に回動し、ラチェット9は、ラッチ7のハーフラッチ係合部72に係合する。このとき、ラッチレバー11の作動部111は、ラッチ7のハーフラッチ位置への回動によりクローズレバー38のクローズ部381の移動軌跡内に進入する。
When the door is closed to the half-door position in the above-described state, as shown in FIG. 10, the
ラッチ7がハーフラッチ位置に回動したことをハーフラッチ検出スイッチ14が検出すると、モータ321は、制御回路装置により正転制御される。これにより、図10に示すように、出力ギヤ322は、矢印方向の反時計方向へ回動し、セクタギヤ39は、支軸34を中心に矢印方向の時計方向へ揺動する。このとき、ブロックレバー20がブロック位置にあって、ブロック部203がサンギヤ35の当接部352に当接可能な位置にあるため、サンギヤ35は、反時計方向へ若干揺動したあと当接部352がブロック部203に当接することで反時計方向への揺動がブロックされる。この結果、プラネタリーギヤ36は、セクタギヤ39の開口部395内に収容された状態で時計方向へ自転しつつ公転する。
When the half
クローズレバー38は、プラネタリーギヤ36の時計方向への公転に伴って、スプリング40の付勢力に抗して、矢印方向のクローズ方向(時計方向)へ揺動し、クローズ部381の上方移動によりラッチレバー11の作動部111を押し上げ、ラッチレバー11を反時計方向へ揺動させる。これにより、図11に示すように、ラッチ7がハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ揺動する。そして、フルラッチ検出スイッチ15がラッチ7のフルラッチ位置を検出すると、モータ321は、制御回路装置により一旦停止制御された後、即座に反転制御される。
The
モータ321が反転制御されると、セクタギヤ39は、反時計方向へ反転し、プラネタリーギヤ36は、反時計方向へ自転しつつ公転する。クローズレバー38は、プラネタリーギヤ36の公転と相俟ってスプリング40の反時計方向への付勢力によって、反転してニュートラル位置に復帰する。そして、検出スイッチ41がクローズレバー38のニュートラル位置を検出すると、モータ321は停止制御され、遊星歯車機構33は作動前のニュートラル状態に戻り、一連のクローズ動作は全て終了する。
When the
次に、クローズ動作を中断させるキャンセル動作について説明する。
例えば、図10に示すハーフラッチ状態から図11に示すフルラッチ状態へ移行する途中の段階で、ドアと車体の乗降口との間に異物が挟まれる等してクローズ動作を中断させる場合には、ドア開操作ハンドルHをドア開操作すると、モータ321は停止制御されると共に、図13に示すように、ハンドル連動レバー19は、連結部材22を介して解除方向へ揺動し、解除部192がオープンレバー12の第2アーム部122を押し下げてオープンレバー12と共にラチェット9を解除方向へ揺動させる。
Next, a cancel operation for interrupting the close operation will be described.
For example, in the middle of the transition from the half-latch state shown in FIG. 10 to the full-latch state shown in FIG. When the door opening operation handle H is operated to open the door, the
図13に示すように、ラチェット9が解除方向へ揺動すると、ラチェット9は、ラッチ7のフルラッチ係合部71及びハーフラッチ係合部72に対して係合不能な解除位置に保持される。また、これと同時に、ハンドル連動レバー19の折曲部193がブロックレバー20の当接部201に当接することで、ブロックレバー20は、スプリング23の付勢力に抗してキャンセル位置に揺動し、ブロック部203がサンギヤ35の当接部352の移動軌跡外に退避し、サンギヤ35の反時計方向へ回動をフリーにする。この結果、セクタギヤ39からプラネタリーギヤ36への減速伝達が遮断され、図14に示すように、クローズレバー38は、スプリング40の付勢力によって、ニュートラル位置に反転し、ラッチ7のオープン位置への揺動を可能にしてドア開動作を可能にする。
As shown in FIG. 13, when the
ドアを開けてドア開操作ハンドルHのドア開操作を止めると、モータ321は反転制御され、セクタギヤ39は、ニュートラル位置へ向けて揺動し、サンギヤ35は、セクタギヤ39の揺動に伴って、プラネタリーギヤ36の自転及び公転に伴って、ニュートラル位置に復帰する。これで、キャンセル動作の一連の動作は完了する。よって、クロースレバー38が作動しているときのクローズ動作を中断して、ドアと車体の乗降口との間に異物が挟み込まれる危険性を回避して安全性の向上を図ることができる。
When the door opening operation is stopped by opening the door and the door opening operation handle H is stopped, the
なお、キャンセル動作については、緊急レバー21を解除方向へ揺動させてブロックレバー20をキャンセル位置に揺動させることで、上述の同様にクローズ動作を中断させることができる。但し、この場合においては、ラチェット9は解除方向へ揺動しないため、ドアを開けることはできない。
As for the cancel operation, the close operation can be interrupted in the same manner as described above by swinging the
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(1)クローズレバー38のクローズ部381を、ラッチレバー11を介さないで、ラッチ7に直接連係する。
(2)クローザユニット2におけるベースプレート31を、ラッチユニット2におけるカバープレート4に固定することに代えて、ハウジング5に直接または他の要素を介してハウジング5に固定する。
(3)ブロックレバー20を省略して、サンギヤ35を支軸34により回転不能に支持する。
The embodiment of the present invention has been described above, but various modifications and changes such as the following can be made without departing from the scope of the present invention.
(1) The
(2) Instead of fixing the
(3) The
1 ドアクローザ
2 ラッチユニット
3 クローザユニット
4 カバープレート
5 ハウジング
6 ラッチ軸
7 ラッチ
8 ラチェット軸
9 ラチェット
10 検知レバー
11 ラッチレバー
12 オープンレバー
13 連結シャフト
14 ハーフラッチ検出スイッチ
15 フルラッチ検出スイッチ
16 スプリング
17 スプリング
18 支軸
19 ハンドル連動レバー
20 ブロックレバー
21 緊急レバー
22 連結部材
23 スプリング
24 連結部材
25 リベット
31 ベースプレート(ベース部材)
32 駆動ユニット
33 遊星歯車機構
34 支軸
35 サンギヤ
36 プラネタリーギヤ
37 軸
38 クローズレバー
39 セクタギヤ
40 スプリング
41 ストライカ進入溝
42 支持面
51 ストライカ進入溝
52、53 円弧孔
60 トップカバー
61 アンダーカバー
62 検出スイッチ
71 フルラッチ係合部
72 ハーフラッチ係合部
73 アーム部
111 作動部
121 第1アーム部
122 第2アーム部
191 連結部
192 解除部
193 折曲部
201 当接部
202 折曲部
203 ブロック部
211 連結部
212 当接部
311 ストッパ部
321 モータ
322 出力ギヤ
351 外歯ギヤ
352 当接部
381 クローズ部
382 枢支部
391 外歯ギヤ
392 内歯ギヤ
393 軸孔
394 支持部
395 開口部
396 架橋部
397 段差部
601 側壁
611 側壁
H ドア開操作ハンドル
S ストライカ
DESCRIPTION OF
32
Claims (4)
ベース部材に支軸により揺動可能に支持されるサンギヤと、
前記サンギヤに自転しつつ公転可能に噛み合うプラネタリーギヤと、
前記支軸により枢支されると共に、前記プラネタリーギヤを枢支し、前記ラッチに直接または間接的に連係されるクローズレバーと、
前記クローズレバーをニュートラル位置へ向けて付勢するスプリングと、
前記支軸により枢支されると共に、扇形の円周の外側に前記モータの動力により回転可能な出力ギヤと噛み合う外歯ギヤ、前記円周の内側に前記プラネタリーギヤと噛み合う内歯ギヤをそれぞれ有するセクタギヤと、
前記サンギヤの揺動を阻止するブロック位置とフリーにするキャンセル位置に移動可能なブロックレバーとを備え、
前記ブロックレバーが前記ブロック位置あるとき、前記出力ギヤの回転に基づく前記セクタギヤの揺動に連動して前記プラネタリーギヤが自転しつつ公転して前記クローズレバーが前記スプリングの付勢力に抗してニュートラル位置から一方向へ揺動することによって、前記クローズレバーにより前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置へ移動させ、前記クローズレバーが一方向へ揺動している最中、前記ブロックレバーがキャンセル位置に移動したときには、前記クローズレバーは前記スプリングの付勢力により前記ニュートラル位置に反転することを特徴とするドアクローザ装置。
In the door closer device that moves the latch that can be engaged with the striker from the half latch position to the full latch position based on the power of the motor,
A sun gear supported by a base member so as to be swingable by a support shaft;
A planetary gear that meshes with the sun gear so as to revolve while rotating,
A close lever pivotally supported by the support shaft, pivotally supporting the planetary gear, and linked directly or indirectly to the latch;
A spring for urging the close lever toward the neutral position;
An external gear that is pivotally supported by the support shaft and meshes with an output gear that can be rotated by the power of the motor on the outside of the fan-shaped circumference, and an internal gear that meshes with the planetary gear on the inside of the circumference, respectively. Having a sector gear;
A block position that prevents movement of the sun gear and a block lever that can be moved to a cancel position to make it free;
When the block lever is in the block position, the planetary gear rotates and revolves in conjunction with the swing of the sector gear based on the rotation of the output gear, and the close lever resists the biasing force of the spring. By swinging in one direction from the neutral position, the latch is moved from the half latch position to the full latch position by the close lever, and the block lever is in the cancel position while the close lever is swinging in one direction. The door closer device reverses to the neutral position by the urging force of the spring when moved to.
前記プラネタリーギヤは、単一であって、前記開口部内に配置されて、前記開口部内で自転しつつ公転を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のドアクローザ装置。 The sector gear has a support part in which a shaft hole into which the support shaft is inserted, and an opening provided between the support part and the internal gear,
3. The door closer device according to claim 1, wherein the planetary gear is single and is disposed in the opening and revolves while rotating in the opening. 4.
前記当接部を、前記外歯ギヤが設けられていない領域の前記サンギヤの回転面に設けたことを特徴とする請求項2または請求項2を引用する請求項3に記載のドアクローザ装置。
The sun gear has external gears on the outside of the fan-shaped circumference,
The door closer device according to claim 2 or 2 , wherein the contact portion is provided on a rotation surface of the sun gear in a region where the external gear is not provided.
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