JP5954120B2 - モータ制御装置、モータ制御方法及び制御プログラム - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、モータトルクの脈動を効果的に抑制できるモータ制御装置、モータ制御方法及び制御プログラムに関するものである。
ブラシレスDCモータ、永久磁石同期モータ、誘導モータなどにおいて、ベクトル制御により、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)制御が行われる。
例えば、過変調制御領域においても、インバータ出力電圧を電圧指令値と比例させることができるモータ制御装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−093931号公報
ところで、上記特許文献1に示すモータ制御装置においては、モータトルクを安定させるために、PWM制御の変調率が閾値以下の正弦波制御領域とPWM制御の変調率が閾値を超える過変調制御領域とに切替えて制御を行う必要が生じる。この切替制御により、モータトルクに脈動が生じ得る。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、モータトルクの脈動を効果的に抑制できるモータ制御装置、モータ制御方法及び制御プログラムを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、モータトルク指令値に応じた電圧指令値を生成する電圧指令生成手段と、前記電圧指令値とゲインとの関係が予め設定されたゲインテーブル情報を記憶する記憶手段と、前記電圧指令生成手段により生成された前記電圧指令値が過変調制御領域にあるとき、該電圧指令値の振幅を所定閾値以内に制限し、該制限した電圧指令値に対して、前記記憶手段に記憶された前記ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで前記電圧指令値を調整する振幅調整手段と、を備える、ことを特徴とするモータ制御装置である。
この一態様において、前記記憶手段は、前記電圧指令値の波形が正弦波の場合に用いる第1ゲインテーブル情報と、前記電圧指令値の波形が台形波の場合に用いる第2ゲインテーブル情報と、を記憶しており、前記振幅調整手段は、前記電圧指令生成手段により生成された前記電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が正弦波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第1ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整し、前記電圧指令生成手段により生成された前記電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が台形波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第2ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整してもよい。
この一態様において、前記電圧指令生成手段は、モータトルク指令に応じたdq軸電流指令値と、高周波電流指令値とを加算した電流指令値に基づいて、比例積分制御処理を行い、dq軸電圧指令値を算出する電流制御器と、前記電流制御器により算出されたdq軸電圧指令値に対して座標変換処理を行い、3相電圧指令値を算出するdq/3相変換器と、を有していてもよい。
この一態様において、前記振幅調整手段から出力される電圧指令値に応じて直流電圧を3相交流電圧に変換し、該変換した3相交流電圧をモータに出力するインバータを更に備えていてもよい。
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、モータトルク指令値に応じた電圧指令値を生成するステップと、前記電圧指令値とゲインとの関係が予め設定されたゲインテーブル情報を記憶するステップと、前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあるとき、該電圧指令値の振幅を所定閾値以内に制限し、該制限した電圧指令値に対して、前記記憶されたゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで前記電圧指令値を調整するステップと、を含む、ことを特徴とするモータ制御方法であってもよい。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、モータトルク指令値に応じた電圧指令値を生成する処理と、前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあるとき、該電圧指令値の振幅を所定閾値以内に制限し、該制限した電圧指令値に対して、前記電圧指令値とゲインとの関係が予め設定されたゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで前記電圧指令値を調整する処理と、をコンピュータに実行させる、ことを特徴とするモータ制御プログラムであってもよい。
本発明によれば、モータトルクの脈動を効果的に抑制できるモータ制御装置、モータ制御方法及び制御プログラムを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。 電圧指令値が過変調制御領域にある場合の一例を示す図である。 過変調制御領域にある電圧指令値の振幅を±1に制限した状態の一例を示す図である。 要求される電圧指令値と実際の電圧指令値との間の差の一例を示す図である。 乗算するゲインと正弦波の電圧指令値の振幅との関係の一例を示す図である。 乗算するゲインと正弦波の電圧指令値の振幅との関係を示すゲインテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るモータ制御方法のフローの一例を示すフローチャートである。 乗算するゲインと台形波の電圧指令値の振幅との関係の一例を示す図である。 乗算するゲインと台形波の電圧指令値の振幅との関係を示すゲインテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るモータ制御方法のフローの一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るモータ制御装置の概略的なシステム構成を示すブロック図である。本実施の形態1に係るモータ制御装置1は、dq軸電圧指令値を算出する電流制御器2と、3相電圧指令値を算出するdq相変換器3と、ゲインテーブルに基づいて電圧指令値を調整する振幅調整器4と、ゲインテーブルを記憶する記憶部5と、3相交流電圧に変換するインバータ6と、を備えている。本実施の形態1に係るモータ制御装置1は、上記構成を有することで、モータ7のモータトルクの脈動を効果的に抑制できるという有利な効果を奏するものである。
なお、モータ制御装置1は、例えば、演算処理、制御処理等と行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される演算プログラム、制御プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)からなるメモリ、外部と信号の入出力を行うインターフェイス部(I/F)、などからなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。CPU、メモリ、及びインターフェイス部は、データバスなどを介して相互に接続されている。
電流制御器2は、例えば、モータトルク指令値に応じたdq軸電流指令値(d軸電流指令値及びq軸電流指令値の総称)と、高周波電流指令値とを加算した電流指令値に基づいて、比例積分制御処理などを行い、dq軸電圧指令値(d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値の総称)を算出する。
ここで、モータ7の回転に同期して回転する座標系として、モータ7の永久磁石の磁束の方向をd軸とし、このd軸に直交する軸をq軸と定義する。電流制御器2は、入力された電流指令値にモータ7の固定子電流が追従するように制御を行う。
より具体的には、電流制御部2は、まず、d軸電流偏差およびq軸電流偏差をそれぞれ演算する。電流制御部2は、d軸およびq軸毎に、dq軸電流指令からdq軸実電流を減算することにより、d軸電流偏差およびq軸電流偏差をそれぞれ演算する。そして、電流制御部2は、例えば、比例積分制御処理を行い、d軸電流偏差およびq軸電流偏差がそれぞれ0となるようなd軸電圧指令およびq軸電圧指令(dq軸電圧指令値)を算出する。電流制御器2は、算出したdq軸電圧指令値をqd/3相変換器3に対して出力する。
dq/3相変換器3は、電流制御器2により算出されたdq軸電圧指令値に対して座標変換処理などを行い、3相電圧指令値を算出する。より具体的には、dq相変換器3は、位置センサなどより検出されるモータ7の電気角に基づいて、dq軸電圧指令を、モータ7の3相に対応する電圧指令、すなわち、U相電圧指令、V相電圧指令およびW相電圧指令に座標変換処理した3相電圧指令値を算出する。dq/3相変換器3は、算出した3相電圧指令値を振幅調整器4に対して出力する。
ところで、例えば、ブラシレスDCモータ、永久磁石同期(PM)モータ(表面磁石同期(SPM)モータ、埋込磁石同期(IPM)モータ)、誘導モータなどにおいて、ベクトル制御により、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)制御が行われている。この場合、モータトルクを安定させるために、PWM制御の変調率が閾値以下の正弦波制御領域(振幅が1以下)とPWM制御の変調率が閾値を超える過変調制御領域(振幅が1以上)とに切替えて制御を行う必要が生じる。したがって、従来、上記正弦波制御領域における制御と過変調制御領域における制御とに切替えを行うことにより、モータトルクに脈動が発生するという問題が生じている。
そこで、本実施の形態1に係るモータ制御装置1においては、上記正弦波制御領域における制御と過変調制御領域における制御との切替えを行うことなく、振幅調整器4が予め設定されたゲインテーブルを用いて電圧指令値を調整する。これにより、上記正弦波制御領域における制御と過変調制御領域における制御との切替えを行う必要がないため、モータトルクの脈動を効果的に抑制できる。
振幅調整器4は、振幅調整手段の一具体例であり、dq/3相変換器3により算出された3相電圧指令値と、記憶部5に記憶されたゲインテーブルと、に基づいて、電圧指令値を生成する。振幅調整器4は、生成した電圧指令値をインバータ6に対して出力する。
ここで、振幅調整器4による電圧指令値の生成方法について詳細に説明する。
例えば、図2に示す如く、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値の振幅が1.5であり、過変調制御領域にある場合、その振幅は±1に制限(−1≦振幅≦1)され、図3に示すようになる。このとき、図3に示す波形に対してフーリエ解析を行い、基本波成分を計算すると、1.1713となる。しかしながら、このままでは、図2に示す如く、電圧指令値として1.5が要求されているが、一方で実際に出力される電圧指令値は、1.1713となる。このように、実際に出力される電圧指令値は、要求される電圧指令値よりも低い値となり、要求される電圧指令値と実際の電圧指令値との間に差が生じる(図4)。
そこで、振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にある場合、上記要求される電圧指令値と実際の電圧指令値との間に差をうめるように、上記振幅に対する±1の制限後において、ゲインテーブルに予め設定されたゲインを乗算し、電圧指令値を調整する。これにより、上記要求される電圧指令値と実際の電圧指令値との間に差が無くなり、dq/3相変換器3により算出された3相電圧指令値に従った実際の電圧指令値を高精度に生成することができる。
しかも、上記正弦波制御領域における制御と過変調制御領域における制御とに切替えを行うことなく、単に、上記振幅に対する±1の制限後において、予め設定されたゲインテーブルのゲインを乗算するだけの簡易な構成で、電圧指令値を生成することができる。このため、モータの応答性向上及びコスト低減にも繋がる。
記憶部5は、記憶手段の一具体例であり、予め設定されたゲインテーブルを記憶する。記憶部5は、例えば、上記ROMやRAMなどにより構成されている。
図5は、乗算するゲインと正弦波の電圧指令値の振幅との関係の一例を示す図である。また、図6は、乗算するゲインと正弦波の電圧指令値の振幅との関係を示すゲインテーブルの一例である。図5に示す如く、ゲインの値が1〜4の間ではその変化が大きい為、分解能を細かく設定し、それ以外のゲインの値は粗く設定している。また、ゲインテーブルの各電圧指令値の振幅間の値は、例えば、直線補間などより求めることができる。
ゲインテーブルは、例えば、上記要求される電圧指令値と実際の電圧指令値との間に差(図4)が最小となるような、各ゲインを予め実験的に求め設定することができる。
インバータ6は、振幅調整器4から出力される電圧指令値に応じて、内蔵するスイッチング素子をオン/オフすることにより直流電圧を3相交流電圧に変換する。インバータ6は、変換した3相交流電圧をモータ7に対して出力する。
モータ7は、インバータ6から出力される3相交流電圧に基づいた3相交流電流が流れることにより磁界を発生させ、回転子との磁気的相互作用によりモータトルクを発生させる。モータ7は、例えば、回転子及び固定子を有した、U相、V相およびW相からなる3相の永久磁石同期電動機として構成されている。
図7は、本実施の形態1に係るモータ制御方法のフローの一例を示すフローチャートである。
電流制御器2は、モータトルク指令値に応じたdq軸電流指令値と、高周波電流指令値とを加算した電流指令値に基づいて、比例積分制御処理などを行い、dq軸電圧指令値を算出し(ステップS101)、qd/3相変換器3に対して出力する。
dq/3相変換器3は、電流制御器2により算出されたdq軸電圧指令値に対して座標変換処理などを行い、3相電圧指令値を算出し(ステップS102)、振幅調整器4に対して出力する。
振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあるか否かを判定する(ステップS103)。
振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあると判定した場合(ステップS103のYES)、上記振幅に対する±1の制限後において、ゲインテーブルの対応するゲインを乗算し、電圧指令値を調整する(ステップS104)。振幅調整器4は、生成した電圧指令値をインバータ6に対して出力する。
なお、図6に示すように、電圧指令値0.0〜1.0に対するゲインを1と設定した場合、振幅調整器4は、上記(ステップS103)の判定処理を行わなくても良い。
一方、振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にないと判定した場合(ステップS103のNO)、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値をインバータ6に対して出力する。
インバータ6は、振幅調整器4から出力される電圧指令値に応じて、内蔵するスイッチング素子をオン/オフすることにより直流電圧を3相交流電圧に変換し(ステップS105)、変換した3相交流電圧をモータ7に対して出力する。モータ7は、インバータ6から出力される3相交流電圧に応じて回転駆動する(ステップS106)。
以上、本実施の形態1においては、正弦波制御領域における制御と過変調制御領域における制御とに切替えを行うことなく、上記振幅に対する±1の制限後において、予め設定されたゲインテーブルのゲインを乗算することで電圧指令値を調整する。これにより、モータトルクの脈動を効果的に抑制できる。さらに、簡易な構成で実現できるため、モータの応答性向上及びコスト低減にも繋がる。
実施の形態2.
上記実施の形態1においては、電圧指令値の波形が正弦波の場合のゲインテーブルを用いて実際の電圧指令値を生成しているが、本実施の形態2において、電圧指令値の波形が正弦波の場合と台形波の場合とでゲインテーブルを切替えることを特徴としている。
ここで、電圧指令値の波形が台形波の場合のゲインテーブルの求め方を説明する。
例えば、図2に示す振幅1.5の正弦波において、0−π/2の面積(積分値)は、1.5となる。一方で、上記正弦波の振幅を±1で制限した波形(図3)における0−π/2の面積(積分値)は、1.222となる。上記のようにして求めた面積比をゲインとしてゲインテーブルに予め設定することができる。
図8は、乗算するゲインと台形波の電圧指令値の振幅との関係の一例を示す図である。また、図9は、乗算するゲインと台形波の電圧指令値の振幅との関係を示すゲインテーブルの一例である。図8に示す如く、ゲインの値が1〜4の間ではその変化が大きい為、分解能を細かく設定、それ以外のゲインの値は粗く設定している。また、ゲインテーブルの各電圧指令値の振幅間の値は、例えば、直線補間などより求めることができる。
記憶部5には、電圧指令値の波形が正弦波の場合の第1ゲインテーブルと、上述のようにして求めた電圧指令値の波形が台形波の場合の第2ゲインテーブルと、が予め記憶されている。
振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ正弦波である場合、上記振幅に対する±1の制限後において、記憶部5の第1ゲインテーブルの対応するゲインを乗算し、電圧指令値を生成する。一方、振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ台形波である場合、上記振幅に対する±1の制限後において、記憶部5の第2ゲインテーブルの対応するゲインを乗算し、電圧指令値を調整する。
図10は、本実施の形態2に係るモータ制御方法のフローの一例を示すフローチャートである。
電流制御器2は、モータトルク指令値に応じたdq軸の電流指令値と、高周波電流指令値とを加算した電流指令値に基づいて、比例積分制御処理などを行い、dq軸電圧指令値を算出し(ステップS201)、qd/3相変換器3に対して出力する。
dq/3相変換器3は、電流制御器2により算出されたdq軸電圧指令値に対して座標変換処理などを行い、3相電圧指令値を算出し(ステップS202)、振幅調整器4に対して出力する。
振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあるか否かを判定する(ステップS203)。
振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあると判定し(ステップS203のYES)、かつ、その波形が正弦波であると判定したとき、上記振幅に対する±1の制限後において、第1ゲインテーブルの対応するゲインを乗算し、電圧指令値を調整する(ステップS204)。振幅調整器4は、調整した電圧指令値をインバータ6に対して出力する。
一方、振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にあると判定し(ステップS203のYES)、かつ、その波形が台形波であると判定したとき、上記振幅に対する±1の制限後において、第2ゲインテーブルの対応するゲインを乗算し、電圧指令値を調整する(ステップS205)。振幅調整器4は、調整した電圧指令値をインバータ6に対して出力する。
振幅調整器4は、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値が過変調制御領域にないと判定した場合(ステップS203のNO)、dq/3相変換器3からの3相電圧指令値をインバータ6に対して出力する。
インバータ6は、振幅調整器4から出力される電圧指令値に応じて、内蔵するスイッチング素子をオン/オフすることにより直流電圧を3相交流電圧に変換し(ステップS206)、変換した3相交流電圧をモータ7に対して出力する。モータ7は、インバータ6から出力される3相交流電圧に応じて回転駆動する(ステップS207)。
以上、本実施の形態2において、モータトルクの脈動を効果的に抑制でき、さらに、ゲインテーブルを切替えるだけの処理で、電圧指令値が正弦波の場合と台形波の場合とで区別して制御を行うことができるため、より効率的にモータを制御することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
また、本発明は、例えば、図3及び図10に示す処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 モータ制御装置
2 電流制御器
3 dq相変換器
4 振幅調整器
5 記憶部
6 インバータ
7 モータ

Claims (5)

  1. モータトルク指令値に応じた電圧指令値を生成する電圧指令生成手段と、
    前記電圧指令値とゲインとの関係が予め設定されたゲインテーブル情報を記憶する記憶手段と、
    前記電圧指令生成手段により生成された前記電圧指令値が過変調制御領域にあるとき、該電圧指令値の振幅を所定閾値以内に制限し、該制限した電圧指令値に対して、前記記憶手段に記憶された前記ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで前記電圧指令値を調整する振幅調整手段と、
    を備え
    前記記憶手段は、前記電圧指令値の波形が正弦波の場合に用いる第1ゲインテーブル情報と、前記電圧指令値の波形が台形波の場合に用いる第2ゲインテーブル情報と、を記憶しており、
    前記振幅調整手段は、
    前記電圧指令生成手段により生成された前記電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が正弦波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第1ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整し、
    前記電圧指令生成手段により生成された前記電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が台形波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第2ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整する、
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項記載のモータ制御装置であって、
    前記電圧指令生成手段は、
    モータトルク指令に応じたdq軸電流指令値と、高周波電流指令値とを加算した電流指令値に基づいて、比例積分制御処理を行い、dq軸電圧指令値を算出する電流制御器と、
    前記電流制御器により算出されたdq軸電圧指令値に対して座標変換処理を行い、3相電圧指令値を算出するdq/3相変換器と、を有する、
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1又は2記載のモータ制御装置であって、
    前記振幅調整手段から出力される電圧指令値に応じて直流電圧を3相交流電圧に変換し、該変換した3相交流電圧をモータに出力するインバータを更に備える、ことを特徴とするモータ制御装置。
  4. モータトルク指令値に応じた電圧指令値を生成するステップと、
    前記電圧指令値とゲインとの関係が予め設定されたゲインテーブル情報を記憶するステップと、
    前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあるとき、該電圧指令値の振幅を所定閾値以内に制限し、該制限した電圧指令値に対して、前記記憶されたゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで前記電圧指令値を調整するステップと、を含み、
    前記電圧指令値の波形が正弦波の場合に用いる第1ゲインテーブル情報と、前記電圧指令値の波形が台形波の場合に用いる第2ゲインテーブル情報と、を記憶しており、
    前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が正弦波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第1ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整し、
    前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が台形波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第2ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整する、
    ことを特徴とするモータ制御方法。
  5. モータトルク指令値に応じた電圧指令値を生成する処理と、
    前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあるとき、該電圧指令値の振幅を所定閾値以内に制限し、該制限した電圧指令値に対して、前記電圧指令値とゲインとの関係が予め設定されたゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで前記電圧指令値を調整する処理と、をコンピュータに実行させ
    前記電圧指令値の波形が正弦波の場合に用いる第1ゲインテーブル情報と、前記電圧指令値の波形が台形波の場合に用いる第2ゲインテーブル情報と、を記憶しており、
    前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が正弦波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第1ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整し、
    前記生成された電圧指令値が過変調制御領域にあり、かつ前記電圧指令値の波形が台形波のとき、前記電圧指令値に対して前記記憶手段に記憶された前記第2ゲインテーブル情報の対応するゲインを乗算することで、前記電圧指令値を調整する、
    ことを特徴とするモータ制御プログラム。
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