JP5951885B2 - ガスタービン設備 - Google Patents

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Description

本発明はガスタービン設備に関する。
燃焼器に対する燃料流量と圧縮機の吸気流量により発電出力を一定に制御するガスタービン設備が知られている(特許文献1等参照)。
特開2001−123852号公報
風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーは天候等によって大きく発電出力が変動するため、再生可能エネルギーの大量導入に伴って、電力系統の系統周波数の不安定化が懸念されている。系統周波数の安定のためには、再生可能エネルギーの変動を吸収しつつ電力需要に合わせて発電し電力系統に電力を供給しなければならない。したがって、タービン出力指令に対する応答性の向上が急務である。
しかし、タービン出力は一般に燃料流量により制御されるため、燃料流量の制御に対して応答遅れがある。加えて、例えばタービン出力の制御の際に燃料流量が変化すれば燃焼ガス温度も変化するが、燃焼ガスの温度が急変すると燃焼ガスに晒される高温部品の温度分布が不均一になって熱応力が増大してしまう。過度な熱応力は高温部品の熱疲労、ひいては破損を招来し得る。この例を含め、信頼性の観点から燃料流量等によるタービン出力の制御には幾つかの制約がある。そのため、ガスタービン設備では燃料流量等の制限や応答遅れによりタービン出力指令の急激な変化に対応しきれない恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、タービン出力指令に対する応答性を向上させることができるガスタービン設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ガスタービン設備のタービン軸に流体継手を介して電動機を連結する。
本発明によれば、タービン出力指令に対する応答性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン設備に備えられたガスタービン制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン設備に備えられたガスタービン制御装置による電動機の制御手順を表すフローチャートである。 電動モータのトルク印加による発電出力の挙動等を表した図である。 本発明の第3の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係るガスタービン設備に備えられたガスタービン制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るガスタービン設備に備えられたガスタービン制御装置による油量調整弁の制御手順を表すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。 本発明の第5の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。 本発明の第6の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。 本発明の第6の実施の形態に係るガスタービン設備に備えられたガスタービン制御装置の機能ブロック図である。 本発明の第6の実施の形態に係るガスタービン設備に備えられたガスタービン制御装置による油量調整弁の制御手順を表すフローチャートである。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施の形態)
1−1.ガスタービン設備
図1は本発明の第1の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。
図1に示したガスタービン設備は、ガスタービン100、発電機111、及び電動機114を備えている。ガスタービン100は、圧縮機103、燃焼器105、及びタービン109を備えている。ガスタービン100としては1軸式のガスタービンを例示しているが、2軸式のガスタービンであっても良い。
圧縮機103は、空気を吸い込んで圧縮し圧縮空気104を生成し、生成した圧縮空気104を燃焼器105に供給する。また、圧縮機103の空気取り込み口には、IGV(Inlet Guide Vane:入口案内翼)102が備えられている。IGV102は複数備わったベーン(不図示)を回転させて圧縮機103の空気取り込み口の開口面積を変化させることで、圧縮機103へ流入する空気量を変化させる。
燃焼器105は、圧縮機103からの圧縮空気104を燃料107とともに燃焼し、燃焼ガス108を生成する。燃焼ガス108で燃焼する燃料107の流量は燃料配管に設けられた燃料調整弁106によって調整される。
タービン109は、燃焼器105からの燃焼ガス108により駆動する(タービン軸110の回転動力を得る)。タービン109で得られた回転動力は、タービン軸110を介して圧縮機103及び発電機111に伝達される。タービン109でエネルギーを回収された燃焼ガス108は排気112として排出される。
発電機111は、ガスタービン100のタービン軸110に接続されていて、タービン109で得られた回転動力によって駆動して交流電力を発生させる。発電機111の出力周波数の変動を抑制するため、1軸式のガスタービン100は電力系統113の系統周波数に応じた設定回転数を目標にして回転し、発電出力を上げる場合は燃料流量を増やしてタービン出力(トルク)を増加させ、その分だけ発電機111の負荷(固定子に流す電流等)を大きくする。発電出力を下げる場合は燃料流量を減らしてタービン出力を減少させ、その分だけ発電機111の負荷を小さくする。発電機111の発電出力は、電力ケーブルを経て電力系統113に送られる。
電動機114は、タービン負荷運転中にタービン軸110に回転動力を与えタービン出力を変更するアシストモータとして備わっている。電動機114は、発電機111よりも小容量の比較的小型のもので良い。電動機114の動力源は電力系統113からの電力でも良いし、発電機111による発電出力の一部、その他プラント内の電源設備から供給される電力でも良い。また、発電機としても駆動する電動発電機を電動機114に用いることもできる。この場合の電動機114の発電出力は、必要に応じて周波数を制御した上で電力系統113に供給しても良いし、プラント内の各種設備の動力源として使用しても良い。この電動機114の動作は、後の実施の形態のように制御装置による自動運転でも良いが、本実施の形態の場合は操作者による手動運転であっても良い。
また、電動機114の回転軸(電動機軸)115は、流体継手116を介してタービン軸110に連結されている。電動機軸115はタービン軸110と機械的に切り離されていて、流体継手116の内部に充填された制御油を介してタービン軸110との間でトルクを伝達する。
なお、図1ではタービン軸110のタービン109側の軸端に発電機111を、圧縮機103側の軸端に電動機114を連結した構成を例示したが、この配置は逆でも構わない。すなわち、タービン軸110のタービン109側の軸端に電動機114を、圧縮機103側の軸端に発電機111を連結した構成であっても良い。但し、この場合でも電動機軸115は流体継手116を介してタービン軸110に連結する。
1−2.効果
(1)応答性の向上
電動機114のトルクは印加電圧により制御できるので、燃料流量や吸気流量を制御してタービン出力を調整する場合に比べて応答性が良い。したがって、本実施の形態によれば、例えばタービン負荷運転中にタービン出力指令(以下、MWDという)が急激に上昇し燃料流量によるタービン出力の制御では応答遅れ又は機械保護のための制限によって需要上昇にタービン出力を追従させられないような場合、電動機114をモータ駆動してタービン軸110にトルクを付加することにより、タービン出力をMWDの急増に追従させることができる。また、電動機114に電動発電機を用いれば、MWDが急激に低下して燃料流量によるタービン出力の制御では応答遅れ又は機械保護のための制限によって需要低下にタービン出力を追従させられないような場合、電動機114を発電機駆動してタービン軸110のトルクの一部を電気エネルギーに変換することにより、タービン出力をMWDの急減に追従させることができる。したがって、本実施の形態によれば、MWDに対するタービン出力の応答性を向上させることができる。
なお、燃料流量等によるタービン出力の調整でMWDの変動に追従できるような場合には、電動機114はモータ駆動も発電機駆動もする必要はなく、無負荷運転(空転)するようにしておけば良い。クラッチを介して電動機軸115を切り離せるようにした場合には、不使用時にはタービン軸110から切り離すようにしても良い。また、MWDの急増に対する応答性のみを改善できれば足りる場合には、電動機114に発電機機能は必要ない。
(2)信頼性の確保
ここで、本実施の形態では、上記電動機114の駆動時に負荷運転中のタービン軸110に外的に継続してトルクを付加することとなる。したがって、電動機軸115が印加するトルクによって加減速するタービン軸110にはねじり応力が作用する。加えて、例えば再生可能エネルギー発電装置が電力系統113を介して接続される場合には、電力系統113の周波数の変動を抑制するために、電力需要の変動に加えて再生可能エネルギー発電装置の発電出力の変動に応じて発電出力を調整する必要があるので、電動機114がタービン軸110に印加するトルクの変動も激化し得る。特に電動機114に電動発電機を用いた場合には、電動機114がタービン軸110に印加するトルクが正負逆転する。これらの場合には、タービン軸110に作用するねじり応力に脈動が生じ、タービン軸110が過度に疲労し得る。タービン軸110の素材や形状等の変更によってタービン軸110の強度を向上させることはできるが、設備費用の高騰に繋がり得る。更には、タービン軸110の強度上の制限から電動機114の印加トルクが大きく制約され、単にタービン軸110に電動機軸115を連結したというだけではタービン出力の制御のために電動機114の能力を十分に発揮させられない恐れがある。
この点に配慮して、本実施の形態では、流体継手116を介して電動機軸115をタービン軸110に連結した。流体継手116の内部では、電動機軸115とタービン軸110は機械構造的に切り離されていて、電動機114の印加するトルクは流体継手116に充填された制御油の流体運動に変換された後、タービン軸110に伝達される。これにより、電動機114の印加トルクの変動に伴ってタービン軸110に作用するねじり応力を抑制することができる。また、タービン軸110に作用するトルク成分の細かな脈動は減衰する。この点もねじり応力の抑制に貢献する。
また、流体継手116の内部で電動機軸115とタービン軸110は切り離されているので、電動機軸115とタービン軸110の回転数のずれが許容される。これにより、電動機軸115とタービン軸110の回転数偏差が生じる場合にもねじり応力を抑制することができる。
(3)効率向上
電動機軸115とタービン軸110の回転数偏差が許容されるので、高効率なシステムを構築することができる。例えば、電動機114及びガスタービン100の最高効率回転数が異なる場合、電動機114及びガスタービン100をそれぞれ異なる最高効率回転数で運転することができる。
(4)発電機容量の抑制
一般に流体継手は、伝達するトルクが大きくなるほど、トルク伝達効率が低下して運転中の制御油温度の管理が難しくなり、制御油の温度によって性能変化が大きくなることが知られている。それに対し、本実施の形態の場合、電動機114は比較的小容量、例えば発電機111の数%程度の容量のもので一定の効果が見込めるため、電動機軸115とタービン軸110との間で伝達されるトルクを抑制することができ、良好なトルク伝達効率を確保することができる。仮に発電機111の回転軸をタービン軸110に連結するのに流体継手を用いた場合、本実施の形態に比べて伝達トルクが著しく大きいためトルク伝達効率も大きく低下する。
(第2の実施の形態)
2−1.ガスタービン設備
図2は本発明の第2の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。本実施の形態において第1の実施の形態と同様のものについては同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態は電動機114を自動運転するための具体的構成例を示すものである。同図に示したガスタービン設備は、計測器201,202及びガスタービン制御装置203を図1のガスタービン設備に付加した構成である。計測器201はガスタービン設備の発電出力を、計測器202はタービン軸110の回転数をそれぞれ計測してガスタービン制御装置203に出力する。ガスタービン制御装置203は、これら計測器201,202の計測信号とともに外部(例えば上位の制御装置)からの発電出力指令(MWD)204を入力信号とし、これら入力信号を基にIGV102、燃料調整弁106、発電機111及び電動機114を制御する。他のハード構成は第1の実施の形態と同様である。
2−2.制御装置
図3は図2のガスタービン制御装置203の機能ブロック図である。
同図に示したように、ガスタービン制御装置203には、入力部203a、記憶装置203b、燃料流量制御装置203c、吸気流量制御装置203d、発電機制御装置203e、電動機制御装置203f、及び出力部203gが備わっている。入力部203aは、計測器201で計測された発電出力、計測器202で計測されたタービン回転数、及びMWD204を入力信号として入力し、適宜デジタル信号化する。記憶装置203bは、入力部203aを介して入力された入力信号、各種制御に必要なプログラムや閾値、各種演算値を記憶する複数の領域を含んでいる。燃料流量制御装置203cは、MWD204に応じた燃料流量を演算し燃料調整弁106への開度制御信号205を生成する。開度制御信号205は、例えば発電出力の計測値をMWD204に近付けるような値として演算される。吸気流量制御装置203dはIGV102への開度制御信号206を生成する。開度制御信号206は、例えばタービン回転数の計測値を基に圧縮機103の吸気流量を一定に保つような値として演算される。発電機制御装置203eは発電機111への負荷制御信号208を生成する。負荷制御信号208は、例えばタービン回転数の計測値を基にタービン回転数を設定回転数に近付ける値として演算される。電動機制御装置203fは必要に応じて電動機114へのトルク制御信号207を生成する。
2−3.制御手順
図4はガスタービン制御装置203による電動機114の制御手順を表すフローチャートである。ガスタービン制御装置203はタービン負荷運転中に繰り返し同図の手順を実行する。
・ステップS101
図4の手順を開始すると、ガスタービン制御装置203は、まず微分演算によってMWD204の変化率(時間変化)を演算し、演算した変化率(絶対値)が制限値以上か否かを判定する。この制限値は、例えば燃料流量制御で追従し得る発電出力の最大変化率(又は余裕を見てそれよりも低めに設定した値)を用いることができる。MWD204の変化率が制限値を下回っていれば、ガスタービン制御装置203は図4の手順を終了する。燃料流量制御で発電出力をMWD204に追従させられ場合は電動機114によるアシストは不要なためである。MWD204の変化率が制限値以上であれば、ガスタービン制御装置203はステップS102に手順を移す。
・ステップS102,S103
MWD204の変化率が制限値以上である場合、ガスタービン制御装置203は、電動機制御装置203fによって電動機114に対するトルク制御信号207を演算し(ステップS102)、出力部203gを介して電動機114に出力する(ステップS103)。トルク制御信号207は、例えばMWD204に応じたタービン出力の変化率と制限値(燃料流量制御によるタービン出力の変化率)の差分を基に、トルクの不足分を補うようなモータ駆動指令値として生成される。電動機114が電動発電機の場合は、トルクの余剰分を電気エネルギーとして回収するような発電機駆動指令値として生成される。
・ステップS104,S105
電動機114にトルク制御信号207を出力したら、ガスタービン制御装置203は、MWD204の変化率が上記制限値を下回ったか否かを判定する(ステップS104)。MWD204の変化率が依然として制限値以上であれば、継続して電動機114によりタービン軸110にトルクを印加する必要があるため、ガスタービン制御装置203はステップS102に手順を戻す。MWD204の変化率が制限値を下回っていれば、電動機114によるトルク印加の必要がなくなるため、ガスタービン制御装置203は、電動機制御装置203fによってトルク制御信号207を所定割合で減じてトルク印加を解除し(ステップS105)、図4の手順を終了する。
2−4.効果
本実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。この点について図を用いて説明する。
図5は電動モータ114のトルク印加による発電出力の挙動等を表した図である。
ガスタービン100に同図の1段目に示すMWD204が推移したとする。MWD204は時刻a及びbに大きな変化率で増加している。2段目に示す発電機111の出力を見ると、電動機114を使用しない場合は時刻a及びbのMWD204の急変に追従しきれていない(点線参照)。それに対し、3段目に示したように時刻a及びbで電動機114によって一時的にタービン軸110にトルクを印加することで発電出力の応答性が向上し、MWD204に発電出力が良好に追従している(2段目の実線参照)。
但し、電動機114によるトルク印加によりタービン軸110にねじり応力が発生し得ることは既に述べた。4段目には、この例の通り電動機114によりトルクを印加する場合に、流体継手116を介して電動機軸115を連結したタービン軸110に発生するねじり応力(実線参照)、及び電動機軸115を機械的に(剛的に)連結したタービン軸110に発生し得るねじり応力(点線参照)の各シミュレーション結果を示している。シミュレーション結果を見ても分かる通り、タービン軸110のねじり応力は、通常の継手を介して電動機軸115を機械的に連結した場合に比べて、流体継手116を介して連結することによって抑えられる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態が前述した各実施の形態と相違する点は、流体継手116に充填する油量を制御して電動機軸115とタービン軸110との間のトルク伝達効率を制御する点である。
3−1.ガスタービン設備
図6は本発明の第3の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。本実施の形態における説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示したガスタービン設備は油量調整弁401を備えている。この油量調整弁401は、流体継手116に充填する供給源(不図示)からの制御油の油量を調整する制御弁である。油量調整弁401の開度はガスタービン制御装置203Aにより制御される。その他のハード構成は第2の実施の形態に係るガスタービン設備(図2参照)と同様としてある。
3−2.制御装置
図7はガスタービン制御装置203Aの機能ブロック図である。本実施の形態における説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
図7に示したガスタービン制御装置203Aは、油量制御装置203hを含んでいる。油量制御装置203hは、計測器201で計測した発電出力とMWD204との偏差に応じて油量調整弁401を制御して流体継手116のトルク伝達効率を変化させる機能を果たす。ガスタービン制御装置203Aの他の機能部の構成及び機能については、第2の実施の形態におけるガスタービン制御装置203(図3参照)と同様としてある。
3−3.制御手順
図8はガスタービン制御装置203Aによる油量調整弁401の制御手順を表すフローチャートである。ガスタービン制御装置203Aはタービン負荷運転中に油量制御装置203hによって繰り返し同図の手順を実行する。
・ステップS201
図8の手順を開始すると、油量制御装置203hは、モード信号を基に油量調整弁401の自動制御モードの設定がONか否かを判定し(ステップS201)、設定がOFFの場合には油量調整弁401内における制御油の目標圧力を設定値に設定する(ステップS207)。設定がONの場合には、油量制御装置203hはステップS201からステップS202に手順を移す。モード信号は、ガスタービン制御装置203の操作盤(不図示)等から操作者の操作に応じて入力される信号である。
・ステップS202,S203
設定がONの場合、油量制御装置203hは、微分演算処理等によってMWD204の変化率(時間変化)を演算し、演算した変化率(絶対値)が制限値以上であるか否かを判定する(ステップS202)。この手順は電動機114の制御手順におけるステップS101(図4参照)と同様である。MWD変化率が制限値を下回っていれば、油量制御装置203hは、ステップS207に手順を移す。MWD変化率が制限値以上であれば、油量制御装置203hは、計測器201の計測値とMWD204との偏差(MWD204に対する発電出力の過不足)を演算して(ステップS203)ステップS204に手順を移す。
・ステップS204,S205
発電出力の過不足を演算したら、油量制御装置203hは、過不足(絶対値)が閾値を超えているか否かを判定する(ステップS204)。閾値は記憶装置203bに記憶された設定値である。過不足が閾値以下であれば、油量制御装置203hは、ステップS207に手順を移す。過不足が制限値を超えていれば、油量制御装置203hは、過不足の大きさを基に油量調整弁401の内部の制御油の目標圧力を演算する。例えば発電出力の過不足が大きいほど設定圧力に対して目標圧力を高く設定する。
・ステップS206
ステップS205又はS207で油量調整弁401の制御油の目標圧力を設定したら、油量制御装置203hは、目標圧力に応じた開度制御信号402を生成し、油量調整弁401に出力して図8の手順を終了する。
3−4.効果
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
ここで、流体継手116は、内部の制御油の充填量が多い(圧力が高い)程トルク伝達率が高くなる。反対に、制御油の充填量が少ない(圧力が低い)程トルク伝達率が下がり、タービン軸110と電動機軸115の回転数の許容偏差が大きくなる。そこで、本実施の形態では図8の手順をタービン負荷運転中に繰り返し実行する。すなわち、MWD204に対する発電出力の追従性を向上させたい場合には流体継手116の制御油圧力を上げる。具体的には、油量調整弁401が流体継手116からの制御油の排出管路に設けられている場合には、油量調整弁401の開度を小さくする開度制御信号402を生成し出力する。反対に油量調整弁401が流体継手116への制御油の供給管路に設けられている場合には、油量調整弁401の開度を大きくする開度制御信号402を生成し出力する。また、タービン軸110のねじり応力やその脈動を抑えたい場合、或いはタービン軸110と電動機軸115の回転数の許容偏差を広く確保したい場合には流体継手116の制御油圧力を下げる。制御油の圧力を下げる手順は制御油の圧力を上げる手順と逆の手順である。
なお、MWD204の変化率が小さく電動機114でターンビン軸110にトルクを印加しなくてもMWD204に発電出力を追従させられる場合、又はMWD204に対する発電出力の過不足が少ない場合には、目標圧力を設定値(例えば予め定めた最低値又はゼロ)に設定して流体継手116の内部の制御油を減少又は完全に排出させる。その際の油量調整弁401の操作手順は流体継手116の制御油の圧力を下げる場合と同じ手順である。
従って、本実施の形態によれば、電動機114とタービン軸110との間のトルク伝達効率を制御することにより、状況に応じて例えばMWD204に対する発電出力の追従性能をより高めたりタービン軸110のねじり応力をより抑制したりすることができる。また、必要に応じて制御油の圧力を下げてタービン軸110と電動機軸115の回転数の許容偏差を大きくすることで、電動機114を低速運転又は停止させることもでき、経済性も向上する。
なお、本実施の形態ではMWD204の変化率等に応じて油量調整弁401を自動調整する場合を例に挙げて説明したが、ガスタービン発電設備の運転状況に応じて操作者が手動操作により油量調整弁401の開度を調整する構成とすることもできる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態が前述した各実施の形態と相違する点は、異なる回転数で回転し得る複数のタービンを含んでいる点である。本実施の形態では2軸式ガスタービンを採用した場合を例示している。
図9は本発明の第4の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。本実施の形態における説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示したように、本実施の形態におけるガスタービン100Aは高圧タービン109aと低圧タービン109bの2つのタービンを備えている。高圧タービン109aと低圧タービン109bは互いのタービン軸110a,110bが切り離されていて、互いに異なる回転数で回転し得る。高圧タービン109aは、タービン軸110aを介して圧縮機103と連結されていて、圧縮機103及び燃焼器105とともにガスジェネレータを構成する。電動機114は、流体継手116を介してガスジェネレータのタービン軸110aに連結されている。低圧タービン109bはタービン軸110bを介して発電機111と連結されていて、発電機111の発電出力を生み出すパワータービンの役割を果たす。高圧タービン109aの排気112aは低圧タービン109bの作動ガスとなり、低圧タービン109bに回転動力を与えて排気112bとして排出される。また、タービン軸110a,110bが異なる回転数で回転し得るので、タービン回転数を計測する計測器202a,202bがタービン軸110a,110bのそれぞれに設けられている。計測器202a,202bで計測したタービン回転数はガスタービン制御装置203に入力される。
その他のハード構成は第2の実施の形態に係るガスタービン設備(図2参照)と同様としてある。なお、本実施の形態では圧縮機103を分割構造としていないが、圧縮機103を分割して別々のタービン軸に連結したスプール式の構成にとする場合もある。
ここで、一般に圧縮機は回転数により圧力、温度、流量、効率等の運転特性が変化するところ、1軸式のガスタービンでは圧縮機の回転数がタービン軸の回転数に一致するので、圧縮機の運転特性はタービン回転数に依存する。それに対し、本実施の形態の場合、圧縮機103を連結したガスジェネレータのタービン軸110aは、パワータービンのタービン軸110bと切り離されているので、パワータービンの回転数と無関係に回転数を選択することができる。従って、圧縮機103の効率が良好な運転条件となる回転数を設定し、例えば計測器202aで計測されたガスジェネレータの回転数と設定回転数との偏差が閾値(設定値)を超えるような場合に電動機114のトルク印加によってガスジェネレータの回転数を設定回転数に近付けるようにすることで、ガスタービン設備の効率を向上させることができる。電動機114に電動発電機を用いれば、印加トルクを正負逆転させることができるので、圧縮機103の回転数は上昇側のみでなく下降側にも調整できる。
2軸式のガスタービン100Aにおいても、電動機114を連結した場合におけるタービン軸110aのねじり応力に関連する課題は生じ得るので、流体継手116を介して電動機軸115をタービン軸110aに連結することが有意義である。流体継手116を介して電動機軸115を連結することによって、タービン軸110aに生じるねじり応力やトルク脈動を抑え、タービン軸110aの回転数の選択幅を拡大することができる。圧縮機103の効率が良くなる回転数は大気条件やMWD204によって異なるので、回転数の選択幅が広がることで圧縮機103の性能を十分に発揮させ得る。
なお、2軸式のガスタービン100Aに発明を適用した場合の特有の効果を先行して説明したが、本実施の形態によれば、前述した各実施の形態と共通する効果を得ることもできる。例えば、発電機111の発電出力の一部で電動機114を駆動する構成とすれば、MWD204の急減に発電出力が追従できないような場合には、電動機114によって発電機111の発電出力の一部をガスジェネレータの回転エネルギーに変換することで、電力系統113に送る発電出力をMWD204の急減に追従させることができる。さらに、電動機114に電動発電機を用いれば、MWD204が急増した場合には、電動機114を発電機として駆動し、ガスジェネレータの回転動力を一部電気エネルギーに変換して発電機111の発電出力を補填することによって、電力系統113に送る発電出力をMWD204の急増に追従させることができる。
(第5の実施の形態)
図10は本発明の第5の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。本実施の形態における説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態は第4の実施の形態の一具体例である。図10に示したガスタービン設備では、パワータービンの発電機111と電動機114aとの間にインバータ602が介在している。電動機114aは電動発電機であり、流体継手116を介してガスジェネレータのタービン軸110aに連結されるとともに、回路603を介してインバータ602に接続している。インバータ602は、発電機111を電力系統113に接続する送電線に回路601を介して接続している。回路601、インバータ602及び回路603を介して発電機111と電動機114aとを接続した構成である。また、圧縮機103の入口には、大気温度、大気圧、大気湿度を計測してガスタービン制御装置203Bにそれぞれ出力する計測器605−607が設けられている。
なお、本実施の形態のガスタービン設備には、油量調整弁401が備わっているが、油量調整弁401の構成や制御態様は第3の実施の形態(図6−図8参照)と同様である。その他のハード構成は第4の実施の形態に係るガスタービン設備(図9参照)と同様としてある。
図10の構成によれば、回路601、インバータ602及び回路603を介して発電機111の発電出力の一部を受けて電動機114aを電動機として駆動することができる。また、電動機114aを発電機として駆動することでガスジェネレータの一部の回転動力を電気エネルギーに変換して回路603、インバータ602及び回路601を介して発電機111の出力に補填することができる。電動機114aの運転モード(発電機モード/電動機モード)や発電負荷及び電動機負荷はインバータ602により制御される。インバータ602は、ガスタービン制御装置203Bの電動機制御装置203f(図3又は図7参照)からの制御信号604に従って電動機114aを制御する。制御信号604は、計測器605−607で計測された大気温度、大気圧及び大気湿度、計測器202a,202bで計測されたタービン回転数、計測器201で計測された発電出力、及びMWD204を引数として演算される。例えば、各引数の組み合わせと制御信号604とのテーブルを作成しておけば、各入力信号を基に制御信号604を生成することができる。また、各引数を変数とする関数で制御信号604を表し、各入力信号を基に制御信号604を生成することもできる。排気112bの温度等も制御信号604を算出するための引数として用いることができる。制御信号604はこれらの例に限定されず、他の方法で演算するようにしても良い。
このような構成によって必要に応じてタービン軸110aにトルクを印加し、MWD204の急変に追従して電力系統113に送る発電出力を変化させることができる。また、状況に応じて圧縮機103の回転数を制御して効率の最適化を図ることもできる。そして、その際のタービン軸110aのねじり応力やトルク脈動が流体継手116によって抑えられるので、発電出力の追従制御を良好に実現することができる。構成的に共通する説明済みの実施の形態と同様の効果も勿論得られる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態が前述した各実施の形態と相違する点は、再生可能エネルギー発電装置を備えている点である。
6−1.ガスタービン設備
図11は本発明の第6の実施の形態に係るガスタービン設備の概略図である。本実施の形態における説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
同図に示したガスタービン設備は、風力発電装置701、及び計測器702,703を備えている。風力発電装置701は、発電機111を電力系統113に接続する送電線に接続していて、発電機111とともに電力系統113に送電する。計測器702,703は、風力発電装置701で電気エネルギーに変換される再生可能エネルギーである自然風の風向及び風速をそれぞれ計測しガスタービン制御装置203Cへ出力する。これら計測器702,703は風力発電装置701の風上となり得る所定の地点(複数ポイントでも良い)に設置されている。また、ガスタービン制御装置203Cには、電力計(不図示)により計測された風力発電装置701の発電出力704も入力される。
その他のハード構成については、第5の実施の形態(図10参照)と同様とすることができる。また、本実施の形態では再生可能エネルギーを利用した発電装置として風力発電装置701を用いた場合を例示したが、これに限定されず太陽光発電装置や波力発電装置等の他の再生可能エネルギー発電装置、又はこれらを組み合わせた再生可能エネルギー発電システムで代替することもできる。例えば太陽光発電装置を用いる場合、計測器702,703に日照計等を用いることができる。また、再生可能エネルギー発電装置の発電出力変動の予測に利用できる信号をガスタービン制御装置203Cに供給する意味では、気象情報の提供機関からの気象情報を受信する受信装置等を計測器702,703に用いることもできる。
6−2.制御装置
図12はガスタービン制御装置203Cの機能ブロック図である。本実施の形態における説明済みの実施の形態と同様の部分については同図において既出図面と同符号を付して説明を省略する。
図12に示したガスタービン制御装置203Cは、出力予測装置203iを含んでいる。出力予測装置203iは、計測器702,703で計測された風向及び風速を引数として風力発電装置701の発電出力変動を予測する。例えば、計測器702,703で計測される風向及び風速、並びに風力発電装置701の設定時間後の発電出力のデータを予め採取し、計測される風向及び風速の組み合わせと設定時間後の風力発電出力の関係をテーブル化しておけば、テーブルに従って計測器702,703の計測値を基に設定時間後の風力発電出力を予測することができる。したがって、設定時間後の風力発電出力の予測値と風力発電出力704との差を演算することで、風力発電装置701の現在の風力発電出力704に対する設定時間後の風力発電出力の変動幅の予測値を演算することができる。計測される風向及び風速を基に風力発電装置701の特性の物理モデルで設定時間後の風力発電出力を予測し、風力発電出力の変動を予測することもできる。
本実施の形態において、燃料流量制御装置203cは、前の各実施の形態と同様に計測器201で計測したガスタービン設備の発電出力がMWD204に近付くように燃料流量を演算し開度制御信号205を燃料調整弁106に出力する。発電機制御装置203eは、パワータービンの出力トルク(燃料流量)に応じてパワータービンの回転数の変化を抑制するように発電機111の負荷を制御する。電動機制御装置203fは、燃料流量制御ではMWD204に発電出力が追従しない場合にインバータ602に指令を与えて電動機114を制御し、発電出力の過不足を吸収する(図8と同様の手順)。そして、吸気流量制御装置203dは、圧縮機103の吸気流量の変動を抑制するようにIGV102に開度制御信号206を出力する。これらの制御によってMWD204に対して発電出力が追従する。
このとき、本実施の形態のガスタービン制御装置203Cは、出力予測装置203iで演算した風力発電装置701の発電出力変動の予測値が設定値を超えた場合、油量制御装置203hによって当該予測値を基に油量調整弁401を制御して流体継手116のトルク伝達効率を制御する(図13参照)。
6−3.制御手順
図13はガスタービン制御装置203Cによる油量調整弁401の制御手順を表すフローチャートである。ガスタービン制御装置203Cは、油量制御装置203hによりタービン負荷運転中に繰り返し同図の手順を実行する。
・ステップS301−S304,S307−S309
ステップS301−S304,S307−S309の手順は第3の実施の形態で説明したステップS201−S207の手順(図8参照)と同様である。異なる点は、ステップS304,S307の間にステップS305,S306が追加され、更にステップS306,S308の間にステップS310が追加されている点である。
・ステップS305,S306,S310
MWD204に対する発電出力の偏差が閾値を超えている場合(ステップS304)、油量制御装置203hは、出力予測装置203iで風力発電出力の変動を予測する(ステップS305)。風力発電出力変動の予測値を演算したら、油量制御装置203hは、予測値(絶対値)が閾値(設定値)以下であるか否かを判定し(ステップS306)、予測値が閾値以下であれば図8のステップS205と同じ要領で現在の発電出力のMWD204との偏差に応じて流体継手116に充填する制御油の目標圧力を設定する(ステップS307)。予測値が閾値を超えて入れば、油量制御装置203hは、予測値を基に流体継手116に充填する制御油の目標圧力を設定する(ステップS310)。例えば、風力発電出力の変動の予測値が閾値を超えていて、将来(設定時間後に)風力発電出力の変動に伴ってMWD204に対する発電出力の大幅な過不足が生じ得る場合には、更なる追従性の向上を目指して流体継手116の制御油の目標圧力を上げる。例えば、現在の発電出力(計測器201の計測値)のMWD204との偏差(相対値)に風力発電出力704の現在値に対する設定時間後の予測値の偏差(相対値)を加算した値(絶対値)を基に目標圧力を設定する。
・ステップS308
前述した通りステップS308は第3の実施の形態で説明したステップS206の手順(図8参照)と同様の手順である。すなわち、ステップS307,S309又はS310で油量調整弁401の制御油の目標圧力を設定したら、油量制御装置203hは、目標圧力に応じた開度制御信号402を生成し、油量調整弁401に出力して図13の手順を終了する。
上記で説明した以外のガスタービン制御装置203Cの機能部の構成及び機能については、第3の実施の形態のガスタービン制御装置203A(図7参照)と同様とする。
6−4.効果
本実施の形態によれば、第5の実施の形態と同様の効果に加え、次の効果が得られる。
計測器201で計測される発電出力には気象状況により大きく変動し得る風力発電出力704が含まれているため、MWD204との偏差もそれだけ激しく変化し得る。そのため、ガスタービン制御装置203Cによる電動機114aによる印加トルクの変動も激化し得る。本実施の形態によれば、MWD204に対する発電出力の偏差に風力発電出力の変動を加味して流体継手116のトルク伝達効率を制御することにより、風力発電出力の変動を包含した発電出力のMWD204に対する過不足の急変に備え、そして柔軟に対応することができる。勿論、状況に応じてタービン軸110aのねじり応力の低減と経済性を高めた運転も可能である。
なお、本実施の形態では第3の実施の形態の油量調整弁401の制御手順を包含する制御態様を例に挙げて説明したが、発電出力のMWD204との偏差とは無関係に、単に風力発電出力の予測変動幅が閾値を超えているか否かで油量調整弁401の開度を増減させる制御とすることもできる。例えば、風力発電出力の予測変動幅が閾値を超えていれば現在よりも流体継手116の内部圧力を上げるように、閾値以下であれば流体継手116の内部圧力を下げるように、開度制御信号402を生成することもできる。
(その他)
本発明の技術的範囲は以上の実施の形態の態様に限定されるものではなく、種々の変形例が含まれ得る。例えば、前述した各実施の形態に備わった構成要素は全てが必須のものではなく、発明の要部ではない要素は適宜省略可能である。また、各実施の形態の構成要素は、機能や役割が共通する他の要素で代替することができる。また、各実施の形態は相互に又は部分的に組み合わせ可能である。
103 圧縮機
104 圧縮空気
105 燃焼器
107 燃料
108 燃焼ガス
109 タービン
109a 高圧タービン
109b 低圧タービン
110,110a タービン軸
111 発電機
114,114a 電動機
116 流体継手
201 計測器
203f 電動機制御装置
203h 油量制御装置
203i 出力予測装置
204 MWD(ガスタービン出力指令)
401 油量調整弁
602 インバータ
701 風力発電装置(再生可能エネルギー発電装置)
702,703 計測器

Claims (9)

  1. 空気を吸い込んで圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機からの圧縮空気を燃料とともに燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器からの燃焼ガスにより駆動するタービンと、
    タービン軸にトルクを印加する電動機と、
    前記タービン軸及び前記電動機を連結する流体継手と
    燃料流量制御による変化率の制限値を超えてタービン出力を変化させる場合にタービン出力指令に応じたタービン出力の変化率と前記制限値との差分を基に前記電動機を制御して前記タービン軸にトルクを印加する電動機制御装置と
    を備えたことを特徴とするガスタービン設備。
  2. 請求項1のガスタービン設備において、前記電動機が電動発電機であることを特徴とするガスタービン設備。
  3. 請求項1のガスタービン設備において、前記流体継手に充填する油量を調整する油量調整弁を備えていることを特徴とするガスタービン設備。
  4. 請求項のガスタービン設備において、
    タービン軸に連結した発電機と、
    前記発電機の発電出力を計測する計測器と、
    前記計測器で計測した発電出力とガスタービン出力指令との偏差に応じて前記油量調整弁を制御して前記流体継手のトルク伝達効率を変化させる油量制御装置と
    を備えていることを特徴とする前記ガスタービン設備。
  5. 請求項のガスタービン設備において、
    前記発電機に接続された再生可能エネルギー発電装置と、
    前記再生可能エネルギー発電装置の発電出力を予測する出力予測装置とを備え、
    前記油量制御装置が、前記出力予測装置による予測値が設定値を超えた場合に前記予測値を基に前記油量調整弁を制御することを特徴とする前記ガスタービン設備。
  6. 請求項のガスタービン設備において、
    前記再生可能エネルギー発電装置は風力発電装置であり、
    前記出力予測装置は、風速計で測定した風速を基に前記再生可能エネルギー発電装置の発電出力を予測する
    ことを特徴とするガスタービン設備。
  7. 請求項1−のいずれかのガスタービン設備において、異なる回転数で回転し得る複数のタービンを含むことを特徴とする前記ガスタービン設備。
  8. 請求項のガスタービン設備において、前記電動機は、前記流体継手を介してガスジェネレータのタービン軸に連結されていることを特徴とするガスタービン設備。
  9. 請求項のガスタービン設備において、パワータービンの発電機と前記電動機との間に介在するインバータを備えていることを特徴とする前記ガスタービン設備。
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