JP5949487B2 - 紙葉類搬送装置及び紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類搬送装置及び紙葉類取扱装置 Download PDF

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本発明は紙葉類搬送装置及び紙葉類取扱装置に関し、例えば、現金としての紙幣の入金及び出金の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
従来、この種の現金自動預払機は、紙幣の入金処理及び出金処理を行う紙幣処理ユニットが収納され、当該紙幣処理ユニット内に複数の紙幣収納庫が設けられている。
そして現金自動預払機は、入金時、顧客により入金用の紙幣が紙幣入出金口に投入されると、その紙幣を紙幣処理ユニットにおいて紙幣受渡部で受け取り搬送路を介して複数の紙幣収納庫へ搬送して収納する。
また現金自動預払機は、出金時、顧客により出金の金額が指定されると、紙幣処理ユニットにおいて複数の紙幣収納庫から、その指定された金額分の紙幣を出金用として繰り出し搬送路を介して紙幣受渡部へ搬送して顧客に引き渡す。
このようにして従来の現金自動預払機は、紙幣処理ユニットにおいて入金時に顧客から受け取った入金用の紙幣を複数の紙幣収納庫に収納し、出金時には当該複数の紙幣収納庫に収納していた、その入金用の紙幣を出金用の紙幣として利用していた。
ただし、現金自動預払機では、紙幣処理ユニットにより複数の紙幣収納庫に収納した入金用の紙幣だけを出金に利用するのでは、取引の実施状況により複数の紙幣収納庫において出金用の紙幣が不足し、また入金用の紙幣を収納しきれなくなるような紙幣の過不足が生じる可能性がある。
このため従来、この種の現金自動預払機に収納される紙幣処理ユニットとしては、図22に示すように構成された紙幣処理装置200がある。
図22に示すように、紙幣処理装置200内には、前下端部に、入出金用の複数の紙幣を金種別に収納する(すなわち、特定の1金種の紙幣のみを収納する)複数の紙幣収納庫201乃至203が前側から後側へ順に並べて配置されている。
また紙幣処理装置200内には、後端部に、補充回収用の複数の紙幣を収納する紙幣収納庫(以下、これを特に補充回収庫とも呼ぶ)204が着脱可能に装着されると共に、当該装着された補充回収庫204と複数の紙幣収納庫201乃至203との間に、紙幣を搬送するための搬送路205が形成されている。
そして紙幣処理装置200は、補充用の複数の紙幣が装填された補充回収庫204が装着されると、当該補充回収庫204から複数の紙幣を繰り出し搬送路205を介して複数の紙幣収納庫201乃至203へ搬送して収納する。
また紙幣処理装置200は、補充回収庫204が装着された状態では、任意のタイミングで複数の紙幣収納庫201乃至203から複数の紙幣を回収用として繰り出し搬送路205を介して補充回収庫204へ搬送して収納する。
このようにして現金自動預払機において紙幣処理装置200は、着脱可能な補充回収庫204を利用して複数の紙幣収納庫201乃至203に収納する紙幣の枚数を調整して、複数の紙幣収納庫201乃至203において紙幣の過不足が生じることを回避していた(例えば、特許文献1参照)。
また従来、この種の現金自動預払機に収納される紙幣処理ユニットとしては、図23に示すように構成された紙幣入出金機210もある。
図23に示すように、紙幣入出金機210内には、下端部に、複数の紙幣収納庫211乃至215が前側から後側へ順に並べるようにして着脱可能に装着される略箱型の収納庫装着フレーム216が引出及び収納可能に設けられている。
この場合、図24に示すように、収納庫装着フレーム216は、上端に開口部が形成され、当該上端に紙幣を前後方向へ搬送するための搬送路を形成する搬送部217が、上端右縁部のヒンジ部218、219を介して一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回動可能に設けられている。
すなわち、収納庫装着フレーム216は、上端に搬送部217が、紙幣の搬送方向と平行で、かつ当該搬送部217の下面の右縁部と対向するヒンジ部218、219の回動軸を中心にして一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回動可能に設けられている。
これにより収納庫装着フレーム216は、搬送部217が一回転方向へ回転して当該搬送部217の下面を下側に向けて開口部と対向させた場合、搬送路を複数の紙幣収納庫211乃至215に接続することができる。
また収納庫装着フレーム216は、搬送部217が他回転方向へ回転した場合、搬送路を複数の紙幣収納庫211乃至215から切り離して、当該搬送部217を、その下面を左側に向けるようにして開口部の脇へ待避させることができる。
よって紙幣入出金機210は、複数の紙幣収納庫211乃至215が装着されている収納庫装着フレーム216を引き出させた後、搬送部217を他回転方向へ回転させて開口部の脇へ待避させたうえで、当該収納庫装着フレーム216から複数の紙幣収納庫211乃至215を引き抜かせることができる。
また紙幣入出金機210は、収納庫装着フレーム216に、それぞれ紙幣が適量装填された複数の紙幣収納庫を装着させた後、搬送部217を一回転方向へ回転させて下面を開口部と対向させたうえで、収納庫装着フレーム216を押し込むようにして収納させることができる。
このようにして現金自動預払機において紙幣入出金機210は、例えば、収納庫装着フレーム216に装着する複数の紙幣収納庫211乃至215を適宜交換させて、これら複数の紙幣収納庫211乃至215において紙幣の過不足が生じることを回避していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−219751公報(第3頁、第4頁、図4) 特開2011−118699公報(第5頁、第6頁、図1、図2)
ところで現金自動預払機では、紙幣処理ユニットに補充回収庫及び複数の紙幣収納庫の両方を着脱可能に設けるようにすれば、当該現金自動預払機の設置環境や運用形態等に応じて、紙幣の過不足の回避用に着脱させる補充回収庫及び複数の紙幣収納庫を自由に選択させることができ、利便性が向上すると考えられる。
すなわち、現金自動預払機では、紙幣処理ユニットに、上端の開口部を介して複数の紙幣収納庫が着脱可能に装着される収納庫装着フレーム(以下、これを第1装着フレームとも呼ぶ)を引出及び収納可能に設ける。
また現金自動預払機では、紙幣処理ユニットにおいて第1装着フレームの上端に、紙幣を例えば、前後方向へ搬送するための搬送路(以下、これを第1搬送路とも呼ぶ)を形成する搬送部(以下、これを第1搬送部とも呼ぶ)を、上端右縁部のヒンジ部を介して、当該ヒンジ部の前後方向(すなわち、搬送方向)と平行な回動軸を中心にした一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回動可能に設ける。
そして現金自動預払機では、紙幣処理ユニットにおいて第1搬送部を一回転方向へ回転させて当該第1搬送部の下面を下側に向けるようにして収納庫装着フレームの開口部と対向させた場合、第1搬送路を複数の紙幣収納庫と接続する。
また現金自動預払機では、紙幣処理ユニットにおいて第1搬送部を他回転方向へ回転させた場合、第1搬送路を複数の紙幣収納庫から切り離して、当該第1搬送部を、その下面を左側に向けるようにして収納庫装着フレームの開口部の脇へ待避させる。
因みに、以下の説明では、第1搬送部を収納庫装着フレームの開口部の脇へ待避させるための他回転方向を、待避方向とも呼ぶ。
さらに現金自動預払機では、紙幣処理ユニットにおいて第1装着フレームの後側に、後端の開口部を介して補充回収庫が着脱可能に装着される収納庫装着フレーム(以下、これを第2装着フレームとも呼ぶ)を、その第1装着フレームと一体に引出及び収納可能に設ける。
さらにまた現金自動預払機では、第2装着フレームの前端(すなわち、第1装着フレーム側)に、搬送部(以下、これを第2搬送部とも呼ぶ)を設け、その第2搬送部が形成する搬送路(以下、これを第2搬送路とも呼ぶ)を補充回収庫と接続する。
そして現金自動預払機では、紙幣処理ユニットにおいて第1搬送部の下面を第1装着フレームの開口部と対向させた場合、第1搬送路の後端部を、第2搬送路の対向部分と接続して、第1搬送部と第2搬送部との間で紙幣を前後方向へ搬送して受渡可能にする。
因みに、以下の説明では、第1搬送路の後端部を第2搬送路の対向部分と接続するときの第1搬送部の位置を、搬送路接続位置とも呼ぶ。
このようにして現金自動預払機では、紙幣処理ユニットに補充回収庫及び複数の紙幣収納庫の両方を着脱可能に設けるようにすれば、当該紙幣処理ユニットにおいて着脱可能な補充回収庫を利用して複数の紙幣収納庫内の紙幣の枚数を調整し、また例えば、複数の紙幣収納庫を適宜交換させて紙幣の過不足を回避し得ると考えられる。
係る構成に加えて、図25及び図26に示すように、現金自動預払機では、第1搬送部230に、第1搬送路230Aを形成するための一対の第1搬送ガイド231、232を、これらの後端の位置を揃えて一方を上側に位置させ、かつ他方を下側に位置させて設ける。
因みに、以下の説明では、第1搬送部230に設ける一対の第1搬送ガイド231、232のうち、上側に位置する一方の第1搬送ガイド231を、第1上搬送ガイド231とも呼び、下側に位置する他方の第1搬送ガイド232を、第1下搬送ガイド232とも呼ぶ。
また現金自動預払機では、第1搬送部230において、第1上搬送ガイド231の後端部及び第1下搬送ガイド232の後端部を、それぞれ複数の凸部231A、232Aを所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成する。
さらに現金自動預払機では、第2搬送部235において、第1搬送部230の第1上搬送ガイド231及び第1下搬送ガイド232の後端部と対向する位置に、第2搬送路235Aを形成するための一対の第2搬送ガイド236、237を、これらの前端の位置を揃えて一方を上側に位置させ、かつ他方を下側に位置させて設ける。
因みに、以下の説明では、第2搬送部235に設ける一対の第2搬送ガイド236、237のうち、上側に位置する一方の第2搬送ガイド236を、第2上搬送ガイド236とも呼び、下側に位置する他方の第2搬送ガイド237を、第2下搬送ガイド237とも呼ぶ。
さらにまた現金自動預払機では、第2搬送部235において、第2上搬送ガイド236の前端部及び第2下搬送ガイド237の前端部を、それぞれ複数の凸部236A、237Aを所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成する。
そして現金自動預払機では、第1搬送部230が搬送路接続位置に位置している場合、第1上搬送ガイド231の後端部及び第1下搬送ガイド232の後端部と第2上搬送ガイド236の前端部及び第2下搬送ガイド237の前端部とを嵌合させて、第1搬送路230Aと第2搬送路235Aとを接続する。
このようにして現金自動預払機では、第1搬送路230Aと第2搬送路235Aとを接続すれば、第1搬送部230及び第2搬送部235により紙幣を、第1搬送路230Aと第2搬送路235Aとの接続部分で詰まらせることなく前後方向へ搬送することができると考えられる。
因みに、図26は、第1搬送部230の第1搬送路230Aと第2搬送部235の第2搬送路235Aとの接続部分を、図25にA−A′で示す切断線に沿って切断した場合の断面で示している。
ところが、現金自動預払機では、第1搬送部230を搬送路接続位置から待避させる際、当該第1搬送部230を、その下面の右縁部と対向する搬送方向と平行な回動軸341を中心にして待避方向へ回転させるようにしている。
そして現金自動預払機では、第1搬送部230を、搬送方向と平行な回動軸341を中心にして待避方向へ回転させると、第1上搬送ガイド231の複数の凸部231Aと第1下搬送ガイド232の複数の凸部232Aとが異なる軌跡を通って移動することになる。
このため図27に示すように、現金自動預払機では、第1搬送部230を待避方向へ回転させようとした場合、例えば、第2上搬送ガイド236の凸部236Aに第1下搬送ガイド231の凸部231Aが引っ掛かり、当該第1搬送部230を搬送路接続位置からは待避させ難いという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、一対の第1搬送ガイドを搬送路接続位置から的確に待避させ得る紙葉類搬送装置及び紙葉類取扱装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を所定の搬送方向へ搬送するための第1搬送路を形成する一対の第1搬送ガイドと、それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を当該搬送方向へ搬送するための第2搬送路を形成する一対の第2搬送ガイドとを設けるようにし、一対の第1搬送ガイドを搬送方向と平行な回動軸を中心にして、一方の第2搬送ガイドの一端部に一方の第1搬送ガイドの一端部を嵌合させ、かつ他方の第2搬送ガイドの一端部に他方の第1搬送ガイドの一端部を嵌合させて第2搬送路に第1搬送路を接続する搬送路接続位置から、当該搬送路接続位置から待避するための待避位置までの範囲で回動可能にし、待避位置側の他方の第1搬送ガイドの一端部を、一方の第1搬送ガイドの一端部よりも一対の第2搬送ガイド側へずらして位置させ、待避位置側の他方の第2搬送ガイドの一端部よりも、一方の第2搬送ガイドの一端部を一対の第1搬送ガイド側へずらして位置させるようにした。
従って本発明では、第2紙幣搬送路から第1紙幣搬送路を切り離すために一対の第1搬送ガイドを、搬送方向と平行な回動軸を中心にして搬送路接続位置から待避位置側へ回転させても、他方の第2搬送ガイドの複数の凸部に一方の第1搬送ガイドの複数の凸部が引っ掛かることを回避することができる。
本発明によれば、それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を所定の搬送方向へ搬送するための第1搬送路を形成する一対の第1搬送ガイドと、それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を当該搬送方向へ搬送するための第2搬送路を形成する一対の第2搬送ガイドとを設けるようにし、一対の第1搬送ガイドを搬送方向と平行な回動軸を中心にして、一方の第2搬送ガイドの一端部に一方の第1搬送ガイドの一端部を嵌合させ、かつ他方の第2搬送ガイドの一端部に他方の第1搬送ガイドの一端部を嵌合させて第2搬送路に第1搬送路を接続する搬送路接続位置から、当該搬送路接続位置から待避するための待避位置までの範囲で回動可能にし、待避位置側の他方の第1搬送ガイドの一端部を、一方の第1搬送ガイドの一端部よりも一対の第2搬送ガイド側へずらして位置させ、待避位置側の他方の第2搬送ガイドの一端部よりも、一方の第2搬送ガイドの一端部を一対の第1搬送ガイド側へずらして位置させるようにしたことにより、第2紙幣搬送路から第1紙幣搬送路を切り離すために一対の第1搬送ガイドを、搬送方向と平行な回動軸を中心にして搬送路接続位置から待避位置側へ回転させても、他方の第2搬送ガイドの複数の凸部に一方の第1搬送ガイドの複数の凸部が引っ掛かることを回避することができ、かくして一対の第1搬送ガイドを搬送路接続位置から的確に待避させ得る紙葉類搬送装置及び紙葉類取扱装置を実現することができる。
第1の実施の形態による現金自動預払機の外観構成を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による現金自動預払機の内部構成を示す略線的側面図である。 第1装着フレームの構成を示す略線的断面図である。 第2装着フレームの構成を示す略線的正面図である。 預払機筐体に対する第1装着フレーム及び第2装着フレームの引出及び収納の説明に供する略線的側面図である。 預払機筐体から引き出した第2装着フレームの移動による第1紙幣搬送路及び第2紙幣搬送路の切離及び接続の説明に供する略線的側面図である。 第1搬送部の構成を示す略線的上面図である。 第2搬送部の構成を示す略線的上面図である。 第1上搬送ガイド及び第1下搬送ガイドと第2上搬送ガイド及び第2下搬送ガイドとの嵌合の説明に供する略線的上面図である。 第1搬送部の待避方向への回転による第2紙幣搬送路からの第1紙幣搬送路の切り離しの説明に供する略線的側面図である。 第2紙幣搬送路から第1紙幣搬送路を切り離すときの第1搬送部の待避方向への回転の説明に供する略線的断面図である。 第2の実施の形態による現金自動預払機の内部構成を示す略線的側面図である。 第1搬送部の構成(1)を示す略線的上面図である。 第1搬送部の構成(2)を示す略線的側面図である。 第2搬送部の構成(1)を示す略線的上面図である。 第2搬送部の構成(2)を示す略線的側面図である。 第1上搬送ガイド及び第1下搬送ガイドと第2上搬送ガイド及び第2下搬送ガイドとの嵌合の説明に供する略線的上面図である。 第2紙幣搬送路からの第1紙幣搬送路の切り離しの説明に供する略線的側面図である。 他の実施の形態による第1搬送部の構成を示す略線的上面図である。 他の実施の形態による第2搬送部の構成を示す略線的上面図である。 他の実施の形態による第1下搬送ガイド及び第2上搬送ガイドの凸部の形状を示す略線的断面図である。 従来の紙幣処理装置の構成を示す略線的側面図である。 従来の紙幣入出金機の構成を示す略線的側面図である。 紙幣入出金機に引出及び収納可能に設けられた収納庫装着フレームの構成を示す略線的斜視図である。 第1搬送路と第2搬送路との接続(1)の説明に供する略線的上面図である。 第1搬送路と第2搬送路との接続(2)の説明に供する略線的断面図である。 第1搬送部の待避の説明に供する略線的断面図である。
以下図面を用いて、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
(1)第1の実施の形態
(2)第2の実施の形態
(3)他の実施の形態
(1)第1の実施の形態
(1−1)現金自動預払機の外観構成
図1において、1は全体として第1の実施の形態による現金自動預払機の外観構成を示す。かかる現金自動預払機1は、上前隅部が斜めに切り欠かれたような略箱型の筐体(以下、これを預払機筐体とも呼ぶ)2を有している。
因みに、以下の説明では、現金自動預払機1を、預払機筐体2の前面2A(すなわち、斜めに切り欠かれた切欠部分よりも下側の面)と対峙して見た場合の図中に矢印a1で示す左の方向を、預払機左方向とも呼び、当該預払機左方向とは逆の方向を、預払機右方向とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、預払機左方向及び預払機右方向を特に区別する必要がない場合、これらをまとめて預払機左右方向とも呼ぶ。
また、以下の説明では、現金自動預払機1を、預払機筐体2の前面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印b1で示す上の方向を、預払機上方向とも呼び、当該預払機上方向とは逆の方向を、預払機下方向とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、預払機上方向及び預払機下方向を特に区別する必要がない場合、これらをまとめて預払機上下方向とも呼ぶ。
さらに、以下の説明では、現金自動預払機1を、預払機筐体2の前面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印c1で示す手前の方向を、預払機前方向とも呼び、当該預払機前方向とは逆の方向を、預払機後方向とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、預払機前方向及び預払機後方向を特に区別する必要がない場合、これらをまとめて預払機前後方向とも呼ぶ。
預払機筐体2は、前面2Aの上側の切欠部分に、例えば、表面3Aが前斜め上側をむくような傾斜板状の接客用のパネル(以下、これを接客パネルとも呼ぶ)3が設けられている。
接客パネル3の表面3Aには、例えば、上端部に、種々の取引手順案内画像の表示及び表面へのタッチ操作が可能なタッチスクリーン4が配置されている。
また接客パネル3の表面3Aには、例えば、下端部の中央に、長方形の紙幣を投入し、また取り出すための略長方形状の紙幣投入取出口3AXが預払機左右方向と平行に形成されている。
因みに、預払機筐体2は、接客パネル3の下端部の中央の裏面に、紙幣投入取出口3AXを開放及び閉塞するためのシャッタ5を有するシャッタ開閉部(図示せず)が配置されている。
さらに接客パネル3の表面3Aには、例えば、中央部(すなわち、タッチスクリーン4と紙幣投入取出口3AXとの間)の左寄りに、取引の際に通帳を挿入させ、また当該通帳を排出するための略長方形状の通帳挿入排出口3AYが預払機左右方向と平行に形成されている。
さらにまた接客パネル3の表面3Aには、例えば、中央部の右寄りに、取引の際にキャッシュカードやクレジットカード等のカードを挿入させ、また当該カードを排出するための略長方形状のカード挿入排出口3AZが預払機左右方向と平行に形成されている。
これに加えて預払機筐体2は、例えば、後端部に、板状の扉6が図示しないヒンジ部を介して開閉可能に設けられている。
現金自動預払機1は、係る構成のもと、タッチスクリーン4に取引手順案内画像を表示すると共に、顧客によるタッチスクリーン4の表面へのタッチ操作に応じて、当該タッチスクリーン4に表示する取引手順案内画像を適宜切り換える。
そして現金自動預払機1は、タッチスクリーン4に適宜切り換えて表示する取引手順案内画像によって、顧客に紙幣の預け入れのような入金や、紙幣の払い出しのような出金等の所望の取引の手順を案内する。
これにより現金自動預払機1は、顧客に取引の手順の案内に従って、通帳挿入排出口3AYやカード挿入排出口3AZに通帳やカードを挿入させる。
そのうえで、現金自動預払機1は、入金の際には顧客に取引の手順の案内に従って、紙幣投入取出口3AXに入金用の紙幣を投入させる。
また現金自動預払機1は、出金の際には顧客に取引の手順の案内に従って、紙幣投入取出口3AXから出金用の紙幣を取り出させる。
そして現金自動預払機1は、通帳挿入排出口3AYやカード挿入排出口3AZから通帳やカードを排出するようにして、顧客に取引の手順の案内に従って、その通帳やカードを受け取らせる。
このようにして現金自動預払機1は、顧客が所望する紙幣の入金や出金等の取引を行うことができる。
(1−2)現金自動預払機の内部構成
次いで、現金自動預払機1の内部構成について説明する。図2に示すように、現金自動預払機1の預払機筐体2内には、当該現金自動預払機1全体を統括制御する制御部10が配置されている。
また預払機筐体2内には、下端部に制御部10の制御のもと、紙幣の入金処理及び出金処理等を行う紙幣処理ユニット11が収納されている。
紙幣処理ユニット11は、略箱型の筐体(以下、これをユニット筐体とも呼ぶ)12を有している。そしてユニット筐体12内には、例えば、上前隅部に、上述の紙幣投入取出口3AXに対応させて、顧客から入金用の紙幣を受け取り、また顧客に出金用の紙幣を引き渡すための紙幣受渡部14が配置されている。
またユニット筐体12内には、例えば、紙幣受渡部14の後斜下に、紙幣の金種や状態等を鑑別するための鑑別部15が配置されると共に、当該鑑別部15の後側に、入金時に紙幣を保持して、その入金を一時的に保留するための一時保留部16が配置されている。
さらにユニット筐体12内には、例えば、下前端部(すなわち、紙幣受渡部14及び鑑別部15の下側)に、預払機前後方向に長く、かつ上端に開口部が形成された略箱型の収納庫装着フレーム(以下、これを第1装着フレームとも呼ぶ)17が収納されている。
第1装着フレーム17は、例えば、底面に所定高さを有する複数の仕切板(図示せず)が前側から後側へかけて所定の等間隔で順に植設されている。
そして第1装着フレーム17は、複数の仕切板によって区切られて形成された複数の装着箇所に、それぞれ入出金用の複数の紙幣を金種別に収納する(すなわち、特定の1金種の紙幣のみを収納する)紙幣収納庫18乃至20が着脱可能に装着されている。
すなわち、第1装着フレーム17は、複数の装着箇所を利用して複数の紙幣収納庫18乃至20が前から後へ順に並べるようにして着脱可能に装着されている。
さらにユニット筐体12内には、例えば、下後端部(すなわち、一時保留部16の下側)に、預払機上下方向に長く、かつ前端及び後端に開口部が形成された略四角枠状の収納庫装着フレーム(以下、これを第2装着フレームとも呼ぶ)21が収納されている。
第2装着フレーム21内には、例えば、下端からの所定の高さ位置に、当該第2装着フレームの深さ(すなわち、前後の長さ)とほぼ等しい所定長さを有する1枚の仕切板(図示せず)が設けられている。
そして第2装着フレーム21は、その仕切板によって区切られて形成された上下2つの装着箇所のうち上側の装着箇所に例えば、補充回収用の紙幣を収納する紙幣収納庫(以下、これを特に補充回収庫とも呼ぶ)22が着脱可能に装着されている。
因みに、補充回収庫22は、例えば、上端部に補充用の複数の紙幣を収納するための補充紙幣収納部が設けられると共に、下端部に回収用の複数の紙幣を収納するための回収紙幣収納部が設けられている。
また第2装着フレーム21は、上下2つの装着箇所のうち下側の装着箇所に例えば、破損している紙幣や折れ曲がっている紙幣等のような異常な紙幣を収納するための紙幣収納庫23が着脱可能に装着されている。
因みに、以下の説明では、破損している紙幣や折れ曲がっている紙幣等のような異常な紙幣を、適宜、入金用及び出金用の紙幣や補充用及び回収用の紙幣とは区別してリジェクト紙幣とも呼ぶ。
また、以下の説明では、リジェクト紙幣を収納するための紙幣収納庫23を、特にリジェクト庫23とも呼ぶ。
これに加えてユニット筐体12内には、上前端部において紙幣受渡部14と鑑別部15との間に、搬送ガイドや搬送ローラ、搬送方向切換ブレード、搬送用モータ等の複数種類の搬送路形成部品を有する上前側搬送部25が配置されている。
上前側搬送部25は、複数種類の搬送路形成部品により、紙幣を、搬送先を適宜切り換えて搬送するための上前側搬送路(以下、これを上前側紙幣搬送路とも呼ぶ)25Aを形成している。そして上前側紙幣搬送路25Aは、紙幣受渡部14及び鑑別部15に接続されている。
またユニット筐体12内には、上後端部において鑑別部15と一時保留部16との間にも、搬送ガイドや搬送ローラ、搬送方向切換ブレード、搬送用モータ等の複数種類の搬送路形成部品を有する上後側搬送部26が配置されている。
上後側搬送部26は、複数種類の搬送路形成部品により、紙幣を、搬送先を適宜切り換えて搬送するための上後側搬送路(以下、これを上後側紙幣搬送路とも呼ぶ)26Aを形成している。そして上後側紙幣搬送路26Aは、鑑別部15及び一時保留部16に接続されている。
さらにユニット筐体12内には、上端部において紙幣受渡部14と上後側搬送部26との間(すなわち、鑑別部15の上側)にも、搬送ガイドや搬送ローラ、搬送方向切換ブレード、搬送用モータ等の複数種類の搬送路形成部品を有する上側搬送部27が配置されている。
上側搬送部27は、複数種類の搬送路形成部品により、紙幣を、搬送先を適宜切り換えて搬送するための上側搬送路(以下、これを上側紙幣搬送路とも呼ぶ)27Aを形成している。そして上側紙幣搬送路27Aは、紙幣受渡部14及び上後側紙幣搬送路26Aに接続されている。
さらにユニット筐体12内において鑑別部15及び上前側搬送部25の下側となる第1装着フレーム17の上端には、搬送ガイドや搬送ローラ、搬送方向切換ブレード、搬送用モータ等の複数種類の搬送路形成部品を有する第1搬送部28が設けられている。
第1搬送部28は、複数種類の搬送路形成部品により、紙幣を、搬送先を適宜切り換えて搬送するための第1搬送路(以下、これを第1紙幣搬送路とも呼ぶ)28Aを形成している。
そして第1紙幣搬送路28Aは、上前側紙幣搬送路25A及び複数の紙幣収納庫18乃至20に接続されている。
さらにまたユニット筐体12内において上後側搬送部26の下側となる第2装着フレーム21の後端には、搬送ガイドや搬送ローラ、搬送方向切換ブレード、搬送用モータ等の複数種類の搬送路形成部品を有する第2搬送部29が設けられている。
第2搬送部29は、複数種類の搬送路形成部品により、紙幣を、搬送先を適宜切り換えて搬送するための第2搬送路(以下、これを第2紙幣搬送路とも呼ぶ)29Aを形成している。
そして第2紙幣搬送路29Aは、補充回収庫22、リジェクト庫23、上後側紙幣搬送路26A及び第1紙幣搬送路28Aに接続されている。
ところで、紙幣処理ユニット11では、上前側搬送部25、上後側搬送部26及び上側搬送部27により上前側紙幣搬送路25A、上後側紙幣搬送路26A及び上側紙幣搬送路27Aを介して長方形の紙幣を例えば、一方の短辺を左側に位置させ、かつ他方の短辺を右側に位置させて(すなわち、紙幣の長手方向を預払機左右方向とほぼ平行にして)一方の長辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送する。
また紙幣処理ユニット11では、第1搬送部28及び第2搬送部29も第1紙幣搬送路28A及び第2紙幣搬送路29Aを介して長方形の紙幣を例えば、一方の短辺を左側に位置させ、かつ他方の短辺を右側に位置させて(すなわち、紙幣の長手方向を預払機左右方向とほぼ平行にして)一方の長辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送する。
なお、以下の説明では、紙幣の長手方向を、紙幣長手方向とも呼び、当該紙幣の短手方向を、紙幣短手方向とも呼ぶ。
よって紙幣処理ユニット11では、紙幣受渡部14、鑑別部15、一時保留部16、複数の紙幣収納庫18乃至20、補充回収庫22及びリジェクト庫23において紙幣を、その搬送姿勢に応じて一方の短辺を左側に位置させ、かつ他方の短辺を右側に位置させた(すなわち、紙幣長手方向を預払機左右方向とほぼ平行にした)姿勢で取り扱っている。
実際に制御部10は、紙幣の入金時、シャッタ開閉部によりシャッタ5を開いて、顧客に紙幣投入取出口3AXへ入金用の紙幣を投入するように促す。
この際、制御部10は、顧客により紙幣投入取出口3AXに1又は複数の入金用の紙幣が投入されると、その入金用の紙幣を紙幣受渡部14で受け取り、当該紙幣受渡部14から、その入金用の紙幣を1枚ずつ繰り出す。
また制御部10は、紙幣受渡部14から1枚ずつ繰り出した紙幣を、上前側紙幣搬送路25Aを介して鑑別部15へ搬送して、当該鑑別部15において、その紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部15から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、上後側紙幣搬送路26Aを介して一時保留部16へ搬送して一時的に保持させることにより、当該紙幣の入金を保留する。
また制御部10は、鑑別部15から破損や折れ等により異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として上後側紙幣搬送路26A及び上側紙幣搬送路27Aを順次介して紙幣受渡部14へ戻すように搬送する。
そして制御部10は、シャッタ開閉部によりシャッタ5を開いて、顧客に紙幣投入取出口3AXを介して紙幣受渡部14からリジェクト紙幣を取り出させるようにして返却する。
このようにして制御部10は、鑑別部15において、紙幣投入取出口3AXに投入された入金用の紙幣が全て鑑別されると、正常であると鑑別された紙幣の総額(すなわち、入金の金額)を、タッチスクリーン4を介して顧客に提示する。
その結果、制御部10は、入金の金額を確認した顧客によりタッチスクリーン4を介して紙幣の入金が指示されると、一時保留部16から一時的に保持していた紙幣を1枚ずつ繰り出す。
この際、制御部10は、一時保留部16から1枚ずつ繰り出した紙幣を、上後側紙幣搬送路26Aを介して鑑別部15へ搬送して、当該鑑別部15において再び、その紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
そして制御部10は、鑑別部15から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、上前側紙幣搬送路25A及び第1紙幣搬送路28Aを順次介して当該紙幣の金種に応じた紙幣収納庫18乃至20へ搬送して収納する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部15から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として上前側紙幣搬送路25A、第1紙幣搬送路28A及び第2紙幣搬送路29Aを順次介してリジェクト庫23へ搬送して収納することにより、その後の出金には用いないようにする。
このようにして制御部10は、紙幣処理ユニット11において紙幣の入金処理を実行して、顧客の所望する取引としての紙幣の入金を行うことができる。
一方、制御部10は、紙幣の出金時、例えば、顧客によりタッチスクリーン4を介して出金の金額が指定されると、複数の紙幣収納庫18乃至20から、顧客により指定された金額分の紙幣を1枚ずつ繰り出す。
この際、制御部10は、複数の紙幣収納庫18乃至20から1枚ずつ繰り出した紙幣を、第1紙幣搬送路28A及び上前側紙幣搬送路25Aを順次介して鑑別部15へ搬送して、当該鑑別部15において紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部15から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、上後側紙幣搬送路26A及び上側紙幣搬送路27Aを順次介して紙幣受渡部14へ搬送する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部15から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として上後側紙幣搬送路26A及び第2紙幣搬送路29Aを順次介してリジェクト庫23へ搬送して収納することにより、その後の出金には用いないようにする。
そして制御部10は、紙幣受渡部14に出金用に指定された金額分の紙幣を搬送し終えると、シャッタ開閉部によりシャッタ5を開いて、顧客に紙幣投入取出口3AXを介して紙幣受渡部14から、その出金用に指定された金額分の紙幣を取り出させるようにして引き渡す。
このようにして制御部10は、紙幣処理ユニット11において紙幣の出金処理を実行して、顧客の所望する取引としての紙幣の出金を行うことができる。
また制御部10は、紙幣の補充時、補充回収庫22の補充紙幣収納部から補充用の紙幣を1枚ずつ繰り出し第2紙幣搬送路29A及び上後側紙幣搬送路26Aを順次介して鑑別部15へ搬送して、当該鑑別部15において紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部15から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、上前側紙幣搬送路25A及び第1紙幣搬送路28Aを順次介して、その金種に応じた紙幣収納庫18乃至20へ搬送して収納する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部15から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として上前側紙幣搬送路25A、第1紙幣搬送路28A及び第2紙幣搬送路29Aを順次介してリジェクト庫23へ搬送して収納する。
このようにして制御部10は、紙幣処理ユニット11において紙幣の補充処理を実行して、複数の紙幣収納庫18乃至20に出金に用いる紙幣を補充することができる。
さらに制御部10は、紙幣の回収時、複数の紙幣収納庫18乃至20から回収用の紙幣を1枚ずつ繰り出し第1紙幣搬送路28A及び上前側紙幣搬送路25Aを順次介して鑑別部15へ搬送して、当該鑑別部15において紙幣の金種や状態等を鑑別させる。
その結果、制御部10は、鑑別部15から正常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、上後側紙幣搬送路26A及び第2紙幣搬送路29Aを順次介して補充回収庫22の回収紙幣収納部へ搬送して収納する。
ただし、制御部10は、この際、鑑別部15から異常であると鑑別されて繰り出された紙幣については、リジェクト紙幣として上後側紙幣搬送路26A及び第2紙幣搬送路29Aを順次介してリジェクト庫23へ搬送して収納する。
このようにして制御部10は、紙幣処理ユニット11において紙幣の回収処理を実行して、複数の紙幣収納庫18乃至20から紙幣を回収することができる。
ところで、図3(A)及び(B)に示すように、第1装着フレーム17は、左側板17Aの上端に、預払機前後方向に長い左レール取付板17AXが預払機左方向に張り出すように設けられている。
また第1装着フレーム17は、右側板17Bの上端に、預払機前後方向に長い右レール取付板17BXが預払機右方向へ張り出すように設けられている。
さらに第1搬送部28は、例えば、上端及び後端が開放された預払機前後方向に長い略偏平箱型のフレーム(以下、これを第1搬送フレームとも呼ぶ)35を有している。
因みに、以下の説明では、第1搬送フレーム35において開放されている上端を、上開放端とも呼び、後端を、後開放端とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第1搬送フレーム35において底面を、フレーム底面とも呼び、下面35Aを、フレーム下面35Aとも呼ぶ。
そして第1搬送フレーム35は、後開放端付近に、第1紙幣搬送路28Aを形成し、当該第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続するための硬質な略四角平板状の一対の第1搬送ガイド36、37が配置されている。
すなわち、第1搬送フレーム35は、後開放端付近のフレーム底面側に一方の第1搬送ガイド36が、その外面を当該フレーム底面に近接させて平行にして、後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させ、かつ前端部を第1搬送フレーム35内に入り込ませるようにして配置されている。
そして一方の第1搬送ガイド36は、後開放端から突出している後端部が、後述するように複数の凸部を預払機左右方向に沿って所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
また第1搬送フレーム35は、後開放端付近の上開放端側に他方の第1搬送ガイド37が、その内面を一方の第1搬送ガイド36の内面と所定の間隙を介して平行にして、後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させ、かつ前端部を第1搬送フレーム35内に入り込ませるようにして配置されている。
そして他方の第1搬送ガイド37も、後開放端から突出している後端部が、後述するように複数の凸部を預払機左右方向に沿って所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
因みに、以下の説明では、第1搬送フレーム35の後開放端付近に、第1紙幣搬送路28Aを形成して第2紙幣搬送路29Aと接続するために配置された一対の第1搬送ガイド36、37のうち、フレーム底面側に位置する一方の第1搬送ガイド36を、第1下搬送ガイド36とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第1搬送フレーム35の後開放端付近に、第1紙幣搬送路28Aを形成して第2紙幣搬送路29Aと接続するために配置された一対の第1搬送ガイド36、37のうち、上開放端側に位置する他方の第1搬送ガイド37を、第1上搬送ガイド37とも呼ぶ。
さらに第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37は、それぞれ横幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、第1搬送フレーム35の左側板の内面から右側板の内面までの長さよりも僅かに短いものの、紙幣の長辺の長さ以上の所定長さに選定されている。
よって第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37は、それぞれ左側面及び右側面を預払機前後方向と平行にして、第1搬送フレーム35の左側板の内面及び右側板の内面に近接させている。
これにより第1搬送部28は、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の間に、紙幣を預払機前後方向へ搬送するための(すなわち、搬送用に通すための)第1紙幣搬送路28Aを形成している。
そして第1装着フレーム17は、ヒンジ部38の回動軸38Aを預払機前後方向と平行にした状態で、例えば、右レール取付板17BXの上面に当該ヒンジ部38の一方の回動片が接合されている。
また第1搬送部28は、第1紙幣搬送路28Aによる紙幣の搬送方向をヒンジ部38の回動軸38Aと平行にした状態で、当該ヒンジ部38の他方の回動片がフレーム下面35Aの右縁部に接合されている。
よって第1装着フレーム17は、上端に第1搬送部28が、フレーム下面35Aの右縁部と対向する(すなわち、第1下搬送ガイド36の外面の斜め下に位置する)預払機前後方向(すなわち、紙幣の搬送方向)と平行な回動軸38Aを中心にして、図中に矢印d1で示す一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回動可能に設けられている。
すなわち、第1装着フレーム17は、上端に第1搬送部28が、例えば、フレーム下面35Aを下側に向けて当該第1装着フレーム17の上端の開口部17Cと対向させる位置から、開口部17Cの脇(右斜め上)でフレーム下面35Aを左側に向ける位置までの略90度の範囲で回動可能に設けられている。
因みに、第1搬送部28がフレーム下面35Aを下側に向けて第1装着フレーム17の開口部17Cと対向させる位置は、当該第1搬送部28が第1紙幣搬送路28Aを、後述するように第2搬送部29の第2紙幣搬送路29Aと接続するための位置である。
従って、以下の説明では、第1搬送部28がフレーム下面35Aを下側に向けて第1装着フレーム17の開口部17Cと対向させる位置を、搬送路接続位置とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、第1搬送部28が搬送路接続位置で、フレーム下面35Aを下側に向けて第1装着フレーム17の開口部17Cと対向させるときの当該第1搬送部28の姿勢を、搬送路接続姿勢とも呼ぶ。
また第1搬送部28が第1装着フレーム17の開口部17Cの脇でフレーム下面35Aを左側に向ける位置は、当該第1搬送部28が第1紙幣搬送路28Aを、後述するように第2搬送部29の第2紙幣搬送路29Aから切り離して第1装着フレーム17に対する複数の紙幣収納庫18乃至20の着脱のために搬送路接続位置から待避するための位置である。
従って、以下の説明では、第1搬送部28が第1装着フレーム17の開口部17Cの脇でフレーム下面35Aを左側に向ける位置を、待避位置とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、第1搬送部28が待避位置でフレーム下面35Aを左側に向けるときの当該第1搬送部28の姿勢を、待避姿勢とも呼ぶ。
なお、以下の説明では、第1搬送部28が、その位置を搬送路接続位置へ変位させるための図中に矢印d1で示す一回転方向を、搬送路接続方向とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第1搬送部28が、その位置を待避位置へ変位させるための他回転方向(すなわち、搬送路接続方向とは逆の他回転方向)を、待避方向とも呼ぶ。
そして紙幣処理ユニット11のユニット筐体12は、左側板の内面中央部にユニット左レールガイド(図示せず)が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして配置されている。
また紙幣処理ユニット11のユニット筐体12は、右側板の内面中央部にユニット右レールガイド(図示せず)が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして配置されている。
さらに第1装着フレーム17は、左レール取付板17AXの下面に第1左スライドレール40が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして取り付けられている。
さらにまた第1装着フレーム17は、右レール取付板17BXの下面に第1右スライドレール41が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして取り付けられている。
これに加えて第1装着フレーム17は、左側板17Aの外面において下端寄りの所定位置に、第1左レールガイド42が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして配置されている。
また第1装着フレーム17は、右側板17Bの外面において下端寄りの所定位置に、第1右レールガイド43が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして配置されている。
そして第1装着フレーム17は、第1左スライドレール40及び第1右スライドレール41が、ユニット筐体12のユニット左レールガイド及びユニット右レールガイドに係合されている。
よってユニット筐体12は、第1装着フレーム17を、ユニット左レールガイド及びユニット右レールガイド並びに第1左スライドレール40及び第1右スライドレール41を介して預払機前後方向にスライド可能に支持している。
一方、図4に示すように、第2装着フレーム21は、上述のように預払機上下方向に長い略四角枠状に形成されている。
また第2搬送部29は、例えば、後端及び上端が開放された預払機上下方向に長い略偏平箱型のフレーム(以下、これを第2搬送フレームとも呼ぶ)45を有している。
第2搬送フレーム45は、前面(以下、これをフレーム前面とも呼ぶ)45Aの上端寄りの所定位置に、長方形状の開口部45AXが預払機左右方向と平行に形成されている。
そして第2搬送フレーム45は、フレーム前面45Aの開口部45AXに、第2紙幣搬送路29Aを形成し、当該第2紙幣搬送路29Aを第1紙幣搬送路28Aと接続するための硬質な略四角平板状の一対の第2搬送ガイド46、47が配置されている。
すなわち、第2搬送フレーム45は、開口部45AXの下縁側に一方の第2搬送ガイド46が、その外面を当該下縁に近接させて水平にして、前端部を開口部45AXから預払機前方向へ突出させ、かつ後端部を第2搬送フレーム45内に入り込ませるようにして配置されている。
そして一方の第2搬送ガイド46は、フレーム前面45Aの開口部45AXから突出している前端部が、後述するように複数の凸部を預払機左右方向に沿って所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
また第2搬送フレーム45は、開口部45AXの上縁側に他方の第2搬送ガイド47が、その内面を一方の第2搬送ガイド46の内面と所定の間隙を介して平行にして、前端部を開口部45AXから預払機前方向へ突出させ、かつ後端部を第2搬送フレーム45内に入り込ませるようにして配置されている。
そして他方の第2搬送ガイド47も、フレーム前面45Aの開口部45AXから突出している前端部が、後述するように複数の凸部を預払機左右方向に沿って所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
因みに、以下の説明では、第2搬送フレーム45の開口部45AXに、第2紙幣搬送路29Aを形成して第1紙幣搬送路28Aと接続するために配置された一対の第2搬送ガイド46、47のうち、当該開口部45AXの下縁側に位置する一方の第2搬送ガイド46を、第2下搬送ガイド46とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第2搬送フレーム45の開口部45AXに、第2紙幣搬送路29Aを形成して第1紙幣搬送路28Aと接続するために配置された一対の第2搬送ガイド46、47のうち、当該開口部45AXの上縁側に位置する他方の第2搬送ガイド47を、第2上搬送ガイド47とも呼ぶ。
さらに第2下搬送ガイド46の内面と第2上搬送ガイド47の内面との間隙は、上述した第1下搬送ガイド36の内面と第1上搬送ガイド37の内面との間隙と等しく選定されている。
さらにまた第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47は、それぞれ横幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、フレーム前面45Aの開口部45AXの左縁から右縁までの長さよりも僅かに短いものの、紙幣の長辺の長さ以上の所定長さに選定されている。
よって第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47は、それぞれ左側面及び右側面を、預払機前後方向と平行にしてフレーム前面45Aの開口部45AXの左縁及び右縁に近接させている。
これにより第2搬送部29は、第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47の間に、紙幣を預払機前後方向へ搬送するための(すなわち、搬送用に通すための)第2紙幣搬送路29Aを形成している。
そして第2装着フレーム21は、前端に第2搬送部29が、当該前端を第2搬送フレーム45の後端で塞ぐようにして設けられている。
すなわち、第2装着フレーム21は、前端に第2搬送部29が、第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47の前端を、第1搬送部28が搬送路接続位置に位置しているときの第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の後端と対向させるように設けられている。
そして第2装着フレーム21は、左側板21Aの外面において下端寄りの所定位置に、第2左スライドレール48が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして取り付けられている。
また第2装着フレーム21は、右側板21Bの外面において下端寄りの所定位置に、第2右スライドレール49が、その長手方向を預払機前後方向と平行にして取り付けられている。
そして第2装着フレーム21は、第2左スライドレール48及び第2右スライドレール49が、第1装着フレーム17の第1左レールガイド42及び第1右レールガイド43に係合されている。
これにより第1装着フレーム17は、第2装着フレーム21を、第1左レールガイド42及び第1右レールガイド43並びに第2左スライドレール48及び第2右スライドレール49を介して預払機前後方向にスライド可能に支持している。
紙幣処理ユニット11は、係る構成のもと、ユニット筐体12内に、第1装着フレーム17が第1搬送部28を搬送路接続姿勢にして収納されると共に、第2装着フレーム21が収納された状態では、当該第1搬送部28の後開放端に第2搬送部29の開口部45AXを近接させている。
紙幣処理ユニット11は、係る状態では第1搬送部28の第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部を、第2搬送部29の第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部と嵌合させて、第1紙幣搬送路28Aと第2紙幣搬送路29Aとを接続している。
そして紙幣処理ユニット11は、作業者により預払機筐体2の扉6が開かれると、第2装着フレーム21内の補充回収庫22を露出させる。
これにより紙幣処理ユニット11は、作業者に第2装着フレーム21から補充回収庫22を取り出させ、また補充用の複数の紙幣が装填された補充回収庫22を第2装着フレーム21に装着させることができる。
また図5に示すように、紙幣処理ユニット11は、作業者により預払機筐体2の扉6が開かれた場合、その作業者にユニット筐体12内から第1装着フレーム17と共に第2装着フレーム21を、第1紙幣搬送路28Aと第2紙幣搬送路29Aとを接続したまま預払機筐体2の後側へ引き出させることができる。
この際、紙幣処理ユニット11は、上前側紙幣搬送路25Aから第1紙幣搬送路28Aを切り離すと共に、上後側紙幣搬送路26Aから第2紙幣搬送路29Aを切り離す。
さらに図6に示すように、紙幣処理ユニット11は、このように作業者によりユニット筐体12内から第1装着フレーム17と共に第2装着フレーム21が預払機筐体2の後側へ引き出された場合、その作業者に第2装着フレーム21のみをさらに後側へ引かせるようにして所定距離だけ移動させることができる。
これにより紙幣処理ユニット11は、第2搬送部29を第1搬送部28から離すようにして、第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部から第2搬送部29の第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部を引き離して、第1紙幣搬送路28Aから第2紙幣搬送路29Aを切り離すことができる。
また紙幣処理ユニット11は、このようにして第1紙幣搬送路28Aから第2紙幣搬送路29Aを切り離すと、作業者に搬送路接続姿勢の第1搬送部28の左端部を持ち上げさせるようにして、当該第1搬送部28を搬送路接続位置の脇となる待避位置まで回転させることができる。
これにより紙幣処理ユニット11は、複数の紙幣収納庫18乃至20から第1紙幣搬送路28Aを切り離し、作業者に第1装着フレーム17から複数の紙幣収納庫18乃至20を引き抜くようにして取り出させることができる。
そのうえで紙幣処理ユニット11は、作業者に、それぞれ複数の紙幣が装填された複数の紙幣収納庫18乃至20を第1装着フレーム17に差し込むようにして装着させることができる。
そして紙幣処理ユニット11は、このように第1装着フレーム17に複数の紙幣収納庫18乃至20が装着されると、引き続き作業者に待避姿勢の第1搬送部28の左端部を引き下げさせるようにして、当該第1搬送部28を待避位置から搬送路接続位置まで回転させることができる。
この際、紙幣処理ユニット11は、複数の紙幣収納庫18乃至20に第1紙幣搬送路28Aを再び接続する。
このようにして紙幣処理ユニット11は、複数の紙幣収納庫18乃至20に第1紙幣搬送路28Aを接続すると、引き続き作業者に第2装着フレーム21のみを前側へ押させるようにして所定距離だけ移動させることができる。
これにより紙幣処理ユニット11は、第2搬送部29を第1搬送部28に近接させて第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部を第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部に嵌合させて、第2紙幣搬送路29Aを第1紙幣搬送路28Aに再び接続することができる。
そのうえで紙幣処理ユニット11は、作業者に第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17を、第1紙幣搬送路28Aと第2紙幣搬送路29Aとを接続したままユニット筐体12に押し込むようにして収納させた後、預払機筐体2の扉6を閉じさせることができる。
このようにして紙幣処理ユニット11は、現金自動預払機1の設置環境や運用形態等に応じて、補充回収庫22及び複数の紙幣収納庫18乃至20の何れも着脱させることができる。
これにより紙幣処理ユニット11は、着脱可能な補充回収庫22を利用して複数の紙幣収納庫18乃至20内の紙幣の枚数を調整し、又は例えば、複数の紙幣収納庫18乃至20を適宜交換させて、当該複数の紙幣収納庫18乃至20において紙幣の過不足が生じることを回避することができる。
また紙幣処理ユニット11は、現金自動預払機1の設置環境や運用形態等によっては、着脱可能な補充回収庫22を利用する複数の紙幣収納庫18乃至20内の紙幣の枚数の調整と、複数の紙幣収納庫18乃至20の交換とを併用させて、当該複数の紙幣収納庫18乃至20において紙幣の過不足が生じることを回避することもできる。
なお、紙幣処理ユニット11(図2、図5及び図6)は、例えば、ユニット筐体12の前板において第1装着フレーム17の前板の下端部と対向する所定位置に、当該ユニット筐体12に対する第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21の引き出しの有無(又は、収納の有無)を検出するための押圧スイッチ等でなる検出部50が設けられている。
よって制御部10は、例えば、検出部50に第1装着フレーム17の前板が接触している間は、当該検出部50を介して、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されていることを検出することができる。
また制御部10は、例えば、検出部50から第1装着フレーム17の前板が離隔している間は、当該検出部50を介して、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されていることを検出することができる。
そして制御部10は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されていることを検出している間(すなわち、検出部50に第1装着フレーム17の前板が接触した時点から離れる時点までの間)は、第1搬送部28や第2搬送部29、複数の紙幣収納庫18乃至20、補充回収庫22等に電力を供給して動作可能にしている。
これに対し制御部10は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されたことを検出している間(すなわち、検出部50から第1装着フレーム17の前板が離れた時点から接触する時点までの間)は、例えば、第1搬送部28や第2搬送部29、複数の紙幣収納庫18乃至20、補充回収庫22等に対する電力の供給を停止して動作させないようにしている。
これにより制御部10は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されると、第1搬送部28や第2搬送部29、複数の紙幣収納庫18乃至20、補充回収庫22等の動作を完全に停止させた状態で、補充回収庫22や複数の紙幣収納庫18乃至20を着脱させて、故障や事故が発生することを防止している。
ところで、紙幣処理ユニット11では、第2装着フレーム21全体(すなわち、第2搬送部29、補充回収庫22及びリジェクト庫23を含む)の重量が、その構成部品の材質や数、種類等により比較的重くなっている。
また紙幣処理ユニット11では、補充回収庫22に収納される紙幣や、リジェクト庫23に収納されるリジェクト紙幣が増加すると、その分、第2装着フレーム21全体の重量が増すことになる。
さらに紙幣処理ユニット11は、上述のように複数の紙幣収納庫18乃至20の着脱時にユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21を後側へ引き出した後、さらに第2装着フレーム21を後側へ移動させるには、現金自動預払機1の後側に比較的広いスペースを確保させることになる。
このため紙幣処理ユニット11では、複数の紙幣収納庫18乃至20の着脱時に作業者の負担を極力低減し、また現金自動預払機1の後側に必要となる複数の紙幣収納庫18乃至20の着脱のためのスペースを極力小さくし得るように、第1搬送部28及び第2搬送部29が構成されている。
すなわち、紙幣処理ユニット11は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21を後側へ引き出した場合、第2装着フレーム21をさらに後側へ移動させなくても、第1搬送部28を搬送路接続位置から待避位置まで回転させ得るように、第1搬送部28及び第2搬送部29が構成されている。よって以下には、第1搬送部28及び第2搬送部29の構成について、さらに説明する。
(1−3)第1搬送部及び第2搬送部の構成
図7に示すように、第1搬送部28において第1下搬送ガイド36は、預払機前後方向の長さが所定長さに選定され、後端部には上述したように複数の凸部36Aが所定の間隔で設けられている。
ただし、第1下搬送ガイド36は、後端部に設けられる複数の凸部36Aの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が個別に選定されている。
また第1下搬送ガイド36は、これら複数の凸部36Aの間隔(又は、複数の凸部36Aの間の複数の凹部36Bの幅)も個別に選定されている。
実際に第1下搬送ガイド36では、複数の凸部36Aの幅が、回動軸38Aから当該複数の凸部36Aまでの距離に応じて例えば、回動軸38Aに近いものは比較的狭く選定され、回動軸38Aから遠いものは比較的広く選定されている。
また第1下搬送ガイド36では、複数の凸部36Aの間隔が、回動軸38Aから当該複数の凸部36Aまでの距離に応じて例えば、回動軸38Aに近いもの同士では比較的広く選定され、回動軸38Aから遠いもの同士では比較的狭く選定されている。
そして第1下搬送ガイド36は、第1搬送フレーム35に対し、後端部の少なくとも複数の凸部36Aを後開放端から預払機後方向へ突出させ、かつ前端部を第1搬送フレーム35内に入り込ませるようにして固設されている。
また第1搬送部28において第1上搬送ガイド37は、預払機前後方向の長さが例えば、第1搬送フレーム35の預払機前後方向の長さに比して比較的短い所定長さに選定され、後端部には上述したように複数の凸部37Aが所定の間隔で設けられている。
そして第1上搬送ガイド37は、例えば、これら複数の凸部37Aの幅と、当該複数の凸部37Aの間隔(又は、複数の凸部37Aの間の複数の凹部37Bの幅)とが、第1下搬送ガイド36の場合と同様に、回動軸38Aから複数の凸部37Aまでの距離に応じて選定されている。
ただし、この実施の形態の場合、第1上搬送ガイド37の後端部は、例えば、第1下搬送ガイド36の後端部と同様に形成されている。
さらにまた第1上搬送ガイド37は、前端部にそれぞれ等しい幅を有する複数の凸部37Cが預払機左方向に沿って所定の等間隔で設けられ、これら複数の凸部37Cに例えば、円形の軸挿入孔部が預払機左方向に沿って順に穿設されている。
これに加えて第1搬送フレーム35は、左側板の内面の上端部及び右側板の内面の上端部において後開放端寄りの所定の対向位置に一対の軸取付孔部が穿設されている。
また第1搬送フレーム35は、一対の軸取付孔部に例えば、円柱状の回動軸(以下、これを第1回動軸とも呼ぶ)54が、その長手方向を紙幣の搬送方向と直交する方向(以下、これを搬送直交方向とも呼ぶ)と平行にして取り付けられている。
そして第1上搬送ガイド37は、第1搬送フレーム35に後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させ、かつ前端部を第1搬送フレーム35内に入り込ませるようにして固設され、当該前端部の複数の凸部37Cの軸挿入孔部に第1回動軸54が挿入されている。
ただし、第1上搬送ガイド37は、後端部の複数の凸部37Aの先端の位置と第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aの先端の位置とを紙幣の搬送方向にずらすように、後開放端からの後端部の突出長さが、当該後開放端からの第1下搬送ガイド36の後端部の突出長さよりも長い所定長さに選定されている。
これにより第1上搬送ガイド37は、後端部において少なくとも複数の凸部37Aを、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aよりも第2搬送部29側(すなわち、後側)に位置させている。
すなわち、第1上搬送ガイド37は、内面において複数の凸部37Aよりも前側の部分を、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aと対向させている。
因みに、第1搬送部28の第1搬送フレーム35には、上開放端側において第1上搬送ガイド37の前にも搬送ガイド55が配置されている。
係る搬送ガイド55は、預払機前後方向の長さが、第1上搬送ガイド37の預払機前後方向の長さよりも長いものの、第1搬送フレーム35の預払機前後方向の長さよりも僅かに短い所定長さに選定されている。
また搬送ガイド55は、後端部に例えば、第1上搬送ガイド37の前端部の複数の凸部37Cの幅と等しい幅を有する複数の凸部55Aが、当該第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Cの間の複数の凹部37Dに対応させて所定の等間隔で設けられている。
さらに搬送ガイド55は、例えば、後端部の複数の凸部55Aに、円形の軸挿入孔部が預払機左方向に沿って順に穿設されている。
そして搬送ガイド55は、後端部の複数の凸部55Aの軸挿入孔部に第1回動軸54が挿入された状態で、これら複数の凸部55A、及び当該複数の凸部55Aの間の複数の凹部55Bを、第1上搬送ガイド37の前端部の複数の凹部37D及び複数の凸部37Cと嵌合させている。
これにより搬送ガイド55は、第1搬送フレーム35に例えば、第1紙幣搬送路28Aのメンテナンス時の可動用として、第1回動軸54を中心にして当該搬送ガイド55の内面を、第1上搬送ガイド37の内面と面一にした位置から前側に向ける位置までの90度以上の範囲で回動可能に設けられている。
因みに、以下の説明では、第1搬送フレーム35の上開放端側に、第1紙幣搬送路28Aのメンテナンス時の可動用として回動可能に設けられた搬送ガイド55を、可動搬送ガイド55とも呼ぶ。
一方、図8に示すように、第2搬送部29において第2上搬送ガイド47は、預払機前後方向の長さが所定長さに選定されている。
そして第2上搬送ガイド47は、前端部に、上述した複数の凸部47Aが、第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凹部37Bに対応させて所定の間隔で設けられている。
ここで、第2上搬送ガイド47は、複数の凸部47Aの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が個別に選定されると共に、これら複数の凸部47Aの間隔(又は、複数の凸部47Aの間の複数の凹部47Bの幅)も個別に選定されている。
すなわち、第2上搬送ガイド47では、複数の凸部47Aの幅が、第1搬送部28が搬送路接続位置から待避位置へ回転する際に第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凸部37Aが通る軌跡に応じて例えば、回動軸38A側のものは比較的狭く選定され、回動軸38Aから遠いものは比較的広く選定されている。
また第2上搬送ガイド47では、複数の凸部47Aの間隔が、第1搬送部28が搬送路接続位置から待避位置へ回転する際に第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凸部37Aが通る軌跡に応じて例えば、回動軸38A側のもの同士では比較的広く選定され、回動軸38Aから遠いもの同士では比較的狭く選定されている。
そして第2上搬送ガイド47は、第2搬送フレーム45に対し、前端部において少なくとも複数の凸部47Aをフレーム前面45Aの開口部45AXから預払機前方向へ突出させ、かつ後端部を第2搬送フレーム45内に入り込ませるようにして固設されている。
また第2搬送部29において第2下搬送ガイド46は、預払機前後方向の長さが例えば、第2上搬送ガイド47の預払機前後方向の長さよりも長い所定長さに選定されている。
そして第2下搬送ガイド46は、前端部に、上述した複数の凸部46Aが、第1下搬送ガイド36の後端部の複数の凹部36Bに対応させて所定の間隔で設けられている。
ここで、第2下搬送ガイド46は、複数の凸部46Aの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が個別に選定されると共に、これら複数の凸部46Aの間隔(又は、複数の凸部46Aの間の複数の凹部46Bの幅)も個別に選定されている。
すなわち、第2下搬送ガイド46では、複数の凸部46Aの幅が、第1搬送部28が搬送路接続位置から待避位置へ回転する際に第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aが通る軌跡に応じて例えば、回動軸38A側のものは比較的狭く選定され、回動軸38Aから遠いものは比較的広く選定されている。
また第2下搬送ガイド46では、複数の凸部46Aの間隔が、第1搬送部28が搬送路接続位置から待避位置へ回転する際に第1下搬送ガイド36の複数の凸部37Aが通る軌跡に応じて例えば、回動軸38A側のもの同士では比較的広く選定され、回動軸38Aから遠いもの同士では比較的狭く選定されている。
因みに、以下の説明では、第1搬送部28が搬送路接続位置から待避位置へ回転する際に第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aが通る軌跡、及び第1下搬送ガイド36の複数の凸部37Aが通る軌跡を、移動軌跡とも呼ぶ。
ただし、この実施の形態の場合、第1下搬送ガイド36の後端部が第1上搬送ガイド37の後端部と同様に形成されていることにより、第2下搬送ガイド46の前端部は、例えば、第2上搬送ガイド47の前端部と同様に形成されている。
そして第2下搬送ガイド46は、第2搬送フレーム45に前端部をフレーム前面45Aの開口部45AXから預払機前方向へ突出させ、かつ後端部を第2搬送フレーム45内に入り込ませるようにして固設されている。
ところで、第2下搬送ガイド46は、複数の凸部46Aの先端の位置と第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aの先端の位置とを紙幣の搬送方向にずらすように、開口部45AXからの前端部の突出長さが、当該開口部45AXからの第2上搬送ガイド47の前端部の突出長さよりも長い所定長さに選定されている。
これにより第2下搬送ガイド46は、前端部において少なくとも複数の凸部46Aを、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aよりも第1搬送部28側(すなわち、前側)に位置させている。
すなわち、第2下搬送ガイド46は、内面において複数の凸部46Aよりも後側の部分を、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aと対向させている。
これにより図9に示すように、第1搬送部28は、搬送路接続位置で後開放端が第2搬送部29のフレーム前面45Aの開口部45AXに近接した場合、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aを第2下搬送ガイド46の対応する凹部46Bに差し込むと共に、当該第1下搬送ガイド36の複数の凹部36Bに第2下搬送ガイド46の対応する凸部46Aを入り込ませる。
また第1搬送部28は、この際、第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凸部37Aを第2上搬送ガイド47の対応する凹部47Bに差し込むと共に、当該第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凹部37Bに第2上搬送ガイド47の対応する凸部47Aを入り込ませる。
このようにして第1搬送部28は、第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部を第2搬送部29の第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部と嵌合させて、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続する。
そして第1搬送部28は、上述のように第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凸部37Aを、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aよりも第2搬送部29側に位置させている。
また第2搬送部29は、第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aを、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aよりも第1搬送部28側に位置させている。
これにより第1搬送部28は、第1紙幣搬送路28Aを第2搬送部29の第2紙幣搬送路29Aと接続した場合、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aの先端の位置を、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aの先端の位置から紙幣の搬送方向へずらして離している。
すなわち、第1搬送部28は、第1紙幣搬送路28Aを第2搬送部29の第2紙幣搬送路29Aと接続した場合、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aの先端を、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aの先端よりも前側に位置させて、当該第1下搬送ガイド36の後端部が第2上搬送ガイド47の前端部の真下にかからないようにしている。
よって図10(A)乃至(C)に示すように、第1搬送部28は、搬送路接続位置で第1紙幣搬送路28Aを第2搬送部29の第2紙幣搬送路29Aと接続している状態から、左端部が持ち上げられて待避方向へ回転した場合、第1上搬送ガイド37の後端部の複数の凸部37Aを第2上搬送ガイド47の対応する凹部47Bから右斜め上側に引き抜く。
また第1搬送部28は、この際、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aを第2下搬送ガイド46の対応する凹部46Bから右斜め上側に引き抜くものの、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aを第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aに何ら接触させずに待避位置まで回転することができる。
これにより第1搬送部28は、第2装着フレーム21と共に第2搬送部29を第1装着フレーム17から引き離すように移動させなくても、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aから切り離して搬送路接続位置から待避位置へ待避することができる。
さらに第1搬送部28は、待避位置で左端部が引き下げられると、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aを第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aに何ら接触させずに搬送路接続方向へ回転することができる。
そして第1搬送部28は、搬送路接続位置まで回転すると、再び第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部を、第2搬送部29の第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部と嵌合させて、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続することができる。
ところで、図11に示すように、第1搬送部28は、搬送路接続位置から待避方向へ回転する場合、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aのうち回動軸38Aから遠い凸部37Aほど第2上搬送ガイド47の対応する凹部47Bから、より深い角度で右斜め上側へ変位させるようにして引き抜くことができる。
従って第1搬送部28は、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aのうち回動軸38Aから遠い左縁寄りの凸部37Aほど例えば、その幅を比較的広げ、また間隔を比較的狭めても、当該左縁寄りの凸部37Aを第2上搬送ガイド47の対応する凹部47Bから回動軸38A側となる右隣の凸部47Aには接触させずに引き抜くことができる。
また第2搬送部29についても、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aのうち回動軸38Aから遠い左縁寄りの凸部47Aほど例えば、その幅を比較的広げ、また間隔を比較的狭めても、当該左縁寄りの凹部47Bから第1上搬送ガイド37の対応する凸部37Aを右隣の凸部47Aには接触させずに引き抜かせることができる。
しかしながら、第1搬送部28は、搬送路接続位置から待避方向へ回転する場合、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aのうち回動軸38Aに近い凸部37Aほど第2上搬送ガイド47の対応する凹部47Bから、より浅い角度で右斜め上側へ変位させるようにして引き抜くことになる。
よって第1搬送部28は、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aのうち回動軸38Aに近い右縁寄りの凸部37Aほど例えば、その幅を狭め、また間隔を比較的広げないと、当該右縁寄りの凸部37Aが第2上搬送ガイド47の対応する凹部47Bの右隣に位置する凸部47Aに接触して当該凹部47Bからは引き抜き難くなる。
また第2搬送部29についても、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aのうち回動軸38Aに近い右縁寄りの凸部47Aほど例えば、その幅を狭め、また間隔を比較的広げないと、当該右縁寄りの凹部47Bから第1上搬送ガイド37の対応する凸部37Aを引き抜かせ難くなる。
このため第1搬送部28では、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aのうち回動軸38Aに近い右縁寄りの凸部37Aの幅をある程度は狭め、また間隔をある程度は広くしている。
また第2搬送部29についても、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aのうち回動軸38Aに近い右縁寄りの凸部47Aの幅をある程度は狭め、また間隔をある程度は広くしている。
ただし、第1搬送部28及び第2搬送部29は、第1上搬送ガイド37の後端部と第2上搬送ガイド47の前端部とを嵌合させた際、当該第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aと第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aとの隙間がある程度以上広いと、紙幣の搬送時、その隙間に紙幣が引っ掛かって搬送し得なくなる可能性がある。
従って、第2搬送部29は、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aのうち、少なくとも回動軸38Aに近い右縁寄りの凸部47AXにおいて、第1上搬送ガイド37の対応する凸部37Aの移動軌跡側となる左上隅部分が、第1搬送部28の待避方向への回転時に、その第1上搬送ガイド37の対応する凸部37Aが接触しないように適宜切り欠かれている。
これにより第1搬送部28では、例えば、第2上搬送ガイド47の右縁寄りの凸部47AXの切欠部を利用して、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aのうち右縁寄りの凸部37Aの幅を極力広げ、また間隔を極力狭めている。
また第2搬送部29も、例えば、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aのうち右縁寄りの凸部47AXについては、その切欠部を利用して、幅を極力広げ、また間隔を極力狭めている。
このようにして第1搬送部28及び第2搬送部29は、第1上搬送ガイド37の後端部と第2上搬送ガイド47の前端部とを嵌合させた際、当該第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aと第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aとの隙間を極力狭めて、紙幣の搬送時に、その隙間に紙幣が引っ掛かって搬送し得なくなることを防止している。
また第1搬送部28は、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aのうち、少なくとも回動軸38Aに近い右縁寄りの凸部36Aにおいて、第1搬送部28の待避方向への回転時に第2下搬送ガイド46の対応する凸部46A側となる右下隅部分が、当該第1搬送部28の待避方向への回転時に、その第2下搬送ガイド46の対応する凸部46Aが接触しないように適宜切り欠かれている。
これにより第1搬送部28では、例えば、第1下搬送ガイド36の右縁寄りの凸部36Aの切欠部を利用して、当該第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aのうち右縁寄りの凸部36Aの幅を極力広げ、また間隔を極力狭めている。
また第2搬送部29も、例えば、第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aのうち右縁寄りの凸部46Aについては、第1下搬送ガイド36の右縁寄りの凸部36Aの切欠部を利用して、幅を極力広げ、また間隔を極力狭めている。
このようにして第1搬送部28及び第2搬送部29は、第1下搬送ガイド36の後端部と第2下搬送ガイド46の前端部とを嵌合させた際、当該第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aと第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aとの隙間を極力狭めて、紙幣の搬送時に、その隙間に紙幣が引っ掛かって搬送し得なくなることを防止している。
(1−4)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、現金自動預払機1では、複数の紙幣収納庫18乃至20が着脱可能に装着される第1装着フレーム17の上端に第1搬送部28を、その第1搬送フレーム35のフレーム下面35Aの右縁部に対向する搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして回動可能に設けるようにした。
そして現金自動預払機1では、第1搬送部28の第1搬送フレーム35に、第1紙幣搬送路28Aを形成して第2紙幣搬送路29Aと接続するための一対の平行な第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37を、複数の凸部36A、37Aが所定の間隔で設けられた後端部を後開放端から突出させて配置するようにした。
ただし、現金自動預払機1では、第1搬送部28において第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aを、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aよりも第2搬送部29側にずらして位置させるようにした。
また現金自動預払機1では、第1装着フレーム17の後側に補充回収庫22が着脱可能に装着される第2装着フレーム21を配置すると共に、当該第2装着フレーム21の前端に第2搬送部29を、その第2搬送フレーム45のフレーム前面45Aの開口部45AXを第1搬送部28が搬送路接続位置に位置する場合に第1搬送フレーム35の後開放端と対向するように設けるようにした。
そして現金自動預払機1では、第2搬送部29の第2搬送フレーム45に、第2紙幣搬送路29Aを形成して第1紙幣搬送路28Aと接続するための一対の平行な第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47を、複数の凸部46A、47Aが所定の間隔で設けられた前端部を開口部45AXから突出させて配置するようにした。
ただし、現金自動預払機1では、第2搬送部29において第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aを、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aよりも第1搬送部28側にずらして位置させるようにした。
そのうえで現金自動預払機1は、第1搬送部28を、回動軸38Aを中心にして搬送路接続位置まで回転させた場合、第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部を、第2搬送部29の第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部と嵌合させて、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続する。
従って現金自動預払機1は、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続している場合、第1下搬送ガイド36の後端部を、第2紙幣搬送路29Aから第1紙幣搬送路28Aを切り離す際に回転する側に位置する第2上搬送ガイド47の前端部から搬送方向へずらすようにして離すことができる。
よって現金自動預払機1は、第2紙幣搬送路29Aから第1紙幣搬送路28Aを切り離すために第1搬送部28を、フレーム下面35Aの右縁部と対向する搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして待避方向へ回転させても、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aに第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aが引っ掛かることを回避することができる。
以上の構成によれば、現金自動預払機1は、それぞれ後端部に複数の凸部36A、37Aが所定の間隔で設けられ、第1紙幣搬送路28Aを形成する一対の平行な第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37を、当該第1下搬送ガイド36の外面の右縁側に位置する搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして回動可能に設けると共に、それぞれ前端部に複数の凸部46A、47Aが所定の間隔で設けられ、第2紙幣搬送路29Aを形成する一対の平行な第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47を設けるようにして、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aを第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aよりも、第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47側へずらして位置させると共に、第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aを第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aよりも第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37側へずらして位置させ、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37を、回動軸38Aを中心にして搬送路接続位置まで回転させた場合、当該第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部を、第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部と嵌合させて、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続するようにした。
これにより現金自動預払機1は、第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続している場合、第1下搬送ガイド36の後端部を第2上搬送ガイド47の前端部から搬送方向へずらして離すことができ、その結果、第2紙幣搬送路29Aから第1紙幣搬送路28Aを切り離すために第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37を、回動軸38Aを中心にして待避方向へ回転させても、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aに第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aが引っ掛かることを回避することができる。
よって現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37(すなわち、第1搬送部28)を搬送路接続位置から的確に待避させることができる。
また現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部にそれぞれ設ける複数の凸部36A、37Aの幅及び間隔を、回動軸38Aからの距離に応じて適宜選定するようにした。
これに加えて現金自動預払機1は、第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部にそれぞれ設ける凸部46A、47Aの幅及び間隔を、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37が回動軸38Aを中心にして搬送路接続位置から待避方向へ回転する際の第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の複数の凸部36A、37Aの移動軌跡に応じて適宜選定するようにした。
従って現金自動預払機1は、第2紙幣搬送路29Aから第1紙幣搬送路28Aを切り離すために第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37を、回動軸38Aを中心にして搬送路接続位置から待避方向へ回転させる際、第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aに第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aが引っ掛かることを防止し得ると共に、第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aに第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aが引っ掛かることを防止することができる。
よって現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37を、回動軸38Aを中心にして搬送路接続位置から待避方向へ回転させる際、第2下搬送ガイド46の複数の凹部46Bから第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aを的確に引き抜くと共に、第2上搬送ガイド47の複数の凹部47Bから第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aを的確に引き抜いて、第2紙幣搬送路29Aから第1紙幣搬送路28Aを確実に切り離すことができる。
これにより現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37(すなわち、第1搬送部28)を搬送路接続位置から、より確実に待避させることができる。
さらに現金自動預払機1は、第2上搬送ガイド47の前端部に設ける複数の凸部47Aの少なくとも一部の凸部47AXにおいて、第1上搬送ガイド37の対応する凸部37Aの移動軌跡側となる左上隅部分を、当該第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の待避方向への回転時に、その第1上搬送ガイド37の対応する凸部37Aが接触しないように適宜切り欠くようにした。
また現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36の後端部に設ける複数の凸部36Aの少なくとも一部の凸部36Aにおいて、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の待避方向への回転時に第2下搬送ガイド46の対応する凸部46A側となる右下隅部分を、当該第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の待避方向への回転時に、その第2下搬送ガイド46の対応する凸部46Aが接触しないように適宜切り欠くようにした。
従って現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37において、第1下搬送ガイド36及び第2上搬送ガイド47の凸部36A、47AXの切欠部を利用して、複数の凸部36A、37Aの幅を極力広げ、また間隔を極力狭めることができる。
また現金自動預払機1は、第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47においても、第1下搬送ガイド36及び第2上搬送ガイド47の凸部36A、47AXの切欠部を利用して、複数の凸部46A、47AX、47Aの幅を極力広げ、また間隔を極力狭めることができる。
これにより現金自動預払機1は、第1下搬送ガイド36の後端部及び第1上搬送ガイド37の後端部を第2下搬送ガイド46の前端部及び第2上搬送ガイド47の前端部と嵌合させて第1紙幣搬送路28Aを第2紙幣搬送路29Aと接続した場合、第1下搬送ガイド36の複数の凸部36Aと第2下搬送ガイド46の複数の凸部46Aとの隙間を極力狭めることができると共に、第1上搬送ガイド37の複数の凸部37Aと第2上搬送ガイド47の複数の凸部47Aとの隙間を極力狭めることができる。
よって現金自動預払機1は、第1紙幣搬送路28A及び第2紙幣搬送路29Aを介して紙幣を搬送する場合、当該第1紙幣搬送路28A及び第2紙幣搬送路29Aの接続部分で紙幣が引っ掛かって搬送し得なくなることを防止することができる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)現金自動預払機の外観構成
次いで、第2の実施の形態による現金自動預払機70(図1)について説明する。ただし、第2の実施の形態による現金自動預払機70は、第1の実施の形態による現金自動預払機1(図1)と同様の外観構成を有している。
よって、第2の実施の形態による現金自動預払機70の外観構成については、図1を用いた上述の説明を参照することとし、ここでの説明は省略する。
(2−2)現金自動預払機の内部構成
次いで、図2との対応部分に同一符号を付した図12を用いて、第2の実施の形態による現金自動預払機70の内部構成について説明する。
図12に示すように、第2の実施の形態による現金自動預払機70の内部は、第1紙幣搬送路71Aを形成する第1搬送部71と、第2紙幣搬送路72Aを形成する第2搬送部72との構成を除いて上述した第1の実施の形態による現金自動預払機1の内部と同様に構成されている。
よって、以下には、第2の実施の形態による現金自動預払機70に設けられた第1搬送部71及び第2搬送部72の構成について説明する。
(2−3)第1搬送部及び第2搬送部の構成
図7との対応部分に同一符号を付した図13及び図14に示すように、第1搬送部71は、例えば、上述した第1の実施の形態による第1搬送フレーム35と基本的には同様に形成された、預払機前後方向に長い略偏平箱型の第1搬送フレーム75を有している。
そして第1搬送部71は、上述した第1の実施の形態による第1搬送部28と同様に、第1紙幣搬送路71Aによる紙幣の搬送方向をヒンジ部38の回動軸38Aと平行にした状態で、当該ヒンジ部38の他方の回動片が第1搬送フレーム75のフレーム下面75Aの右縁部に接合されている。
これにより第1搬送部71は、第1装着フレーム17の上端に、フレーム下面75Aの右縁部と対向する預払機前後方向(すなわち、紙幣の搬送方向)と平行な回動軸38Aを中心にして、搬送路接続方向及び待避方向へ回動可能に設けられている。
すなわち、第1搬送部71は、第1装着フレーム17の上端に、搬送路接続位置から待避位置までの略90度の範囲で回動可能に設けられている。
また第1搬送部71において第1搬送フレーム75には、後開放端付近に、第1紙幣搬送路71Aを形成し、当該第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続するための硬質な略四角平板状の一対の第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77が配置されている。
第1下搬送ガイド76は、預払機前後方向の長さが例えば、第1の実施の形態による第1下搬送ガイド36と同様の所定長さに選定されている。
また第1下搬送ガイド76は、後端部が、複数の凸部76Aを預払機左右方向に沿って所定の等間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
ここで、第1下搬送ガイド76は、後端部に設けられる複数の凸部76Aの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、それぞれ比較的広い等しい幅に選定されている。
また第1下搬送ガイド76は、複数の凸部76Aの間の複数の凹部76Bの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)がそれぞれ等しいものの、当該凸部76Aの幅よりも僅かに広く選定されている。
そして第1下搬送ガイド76は、第1搬送フレーム75に対し、外面をフレーム底面に近接させて平行にして、後端部において少なくとも複数の凸部76Aを後開放端から預払機後方向へ突出させ、かつ前端部を第1搬送フレーム75内に入り込ませるようにして固設されている。
第1上搬送ガイド77は、預払機前後方向の長さが例えば、第1の実施の形態による第1上搬送ガイド37と同様の所定長さに選定されている。
また第1上搬送ガイド77は、後端部が、複数の凸部77Aを預払機左右方向に沿って所定の等間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
ここで、第1上搬送ガイド77は、例えば、これら複数の凸部77Aの幅と、当該複数の凸部77Aの間の複数の凹部77Bの幅とが、第1下搬送ガイド76の場合と同様に選定されている。
すなわち、この実施の形態の場合、第1上搬送ガイド77の後端部は、例えば、第1下搬送ガイド76の後端部と同様に形成されている。
ところで、第1搬送フレーム75は、上述した第1の実施の形態による第1搬送フレーム35と同様に第1回動軸54が取り付けられると共に、可動搬送ガイド55が回動可能に設けられている。
よって第1上搬送ガイド77は、上述した第1の実施の形態による第1上搬送ガイド37と同様に、前端部に可動搬送ガイド55の後端部の複数の凸部55Aの幅と等しい幅を有する複数の凸部77Cが、当該可動搬送ガイド55の後端部の複数の凹部55Bに対応させて所定の等間隔で設けられている。
また第1上搬送ガイド77は、前端部の複数の凸部77Cに、円形の軸挿入孔部が預払機左方向に沿って順に穿設されている。
そして第1上搬送ガイド77は、内面を第1下搬送ガイド76の内面側に向けた状態で前端部の複数の凸部77Cの軸挿入孔部に第1回動軸54が挿入され、これら複数の凸部77C、及び当該複数の凸部77Cの間の複数の凹部77Dを、可動搬送ガイド55の後端部の複数の凹部55B及び複数の凸部55Aと嵌合させている。
これにより第1上搬送ガイド77は、第1搬送フレーム75に搬送直交方向と平行な第1回動軸54を介して、図中に矢印e1で示す一回転方向、及びこれとは逆の他回転方向へ回動可能に設けられている。
これに加えて第1上搬送ガイド77は、外面の例えば、左端部に角柱状の軸支持部80が突設されている。
また第1上搬送ガイド77は、軸支持部80の左面の所定位置に、円柱状の係合軸81が、その先端部を当該第1上搬送ガイド77の左側面よりも左側に突出させるようにして植設されている。
さらに第1搬送フレーム75は、左側板の外面75Bにおいて例えば、後上隅部にソレノイド配置板75BXが当該外面75Bから左側へ突出するように垂設されている。
そして第1搬送フレーム75は、ソレノイド配置板75BXの上面にソレノイド(以下、これを第1ソレノイドとも呼ぶ)82の本体部82Aが、その一端を預払機後方向へ向けて配置されている。
この場合、第1ソレノイド82は、本体部82Aの一端に例えば、略L字状の出力軸82Bが、その先端部を第1搬送フレーム75の上開放端側へ向けた状態で当該本体部82Aからの突出量を変化させるようにして伸縮可能に設けられている。
また第1ソレノイド82の出力軸82Bは、先端近傍から当該先端部と根元部との境界部分までに亘り鈍角に屈曲するような略J字状の係合孔部82BXが穿設され、当該係合孔部82BXに係合軸81の先端部が挿入されている。
因みに、以下の説明では、出力軸82Bに穿設された係合孔部82BXにおいて当該出力軸82Bの先端側の一端を、孔部一端とも呼び、出力軸82Bの根元側の他端を孔部他端とも呼ぶ。
第1ソレノイド82は、上述したように制御部10が検出部50を介してユニット筐体12に第1装着フレーム17が収納されたことを検出して第1搬送部71への電力の供給を開始すると、その電力を受けて動作し始める。
この際、第1ソレノイド82は、本体部82Aから出力軸82Bを押し出すようにして伸ばす。これにより第1ソレノイド82は、係合孔部82BXによって係合軸81を預払機後方向へ押すようにして、当該係合軸81を係合孔部82BX内で孔部他端側へ移動させながら、第1上搬送ガイド77を、第1回動軸54を中心にして他回転方向へ回転させる。
第1ソレノイド82は、このように電力の供給を受けて動作すると、例えば、出力軸82Bを最終的には目一杯伸ばす。
これにより第1ソレノイド82は、係合孔部82BX内で係合軸81を孔部他端に接触又は近接させて第1上搬送ガイド77の他回転方向への回転を停止させ、当該第1上搬送ガイド77を、その内面を第1下搬送ガイド76の内面と所定の間隙を介して平行にする。
そして第1ソレノイド82は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17が収納されている間は、電力の供給を受けて動作し続けて出力軸82Bを目一杯伸ばしたままにする。
よって第1ソレノイド82は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17が収納されている間は、上述した第1の実施の形態による第1上搬送ガイド37と同様に、第1上搬送ガイド77を第1下搬送ガイド76と平行にして当該第1上搬送ガイド77の後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させている。
また第1ソレノイド82は、上述したように制御部10が検出部50を介してユニット筐体12から第1装着フレーム17が引き出されたことを検出して第1搬送部71への電力の供給を停止すると、これに応じて動作を停止させる。
この際、第1ソレノイド82は、本体部82Aに内蔵されているばね(図示せず)によって当該本体部82Aに出力軸82Bを引き込むようにして縮める。
これにより第1ソレノイド82は、係合孔部82BXによって係合軸81を預払機前方向へ引くようにして、当該係合軸81を係合孔部82BX内で孔部一端側へ移動させながら、第1上搬送ガイド77を、第1回動軸54を中心にして一回転方向へ回転させる。
第1ソレノイド82は、このように電力の供給の停止により動作を停止させると、例えば、出力軸82Bを最終的には動作停止時の規定長さまで縮める。
これにより第1ソレノイド82は、係合孔部82BX内で係合軸81を孔部一端に接触又は近接させて第1上搬送ガイド77の一回転方向への回転を停止させ、当該第1上搬送ガイド77を、その後端部を持ち上げて内面を後斜め下側に向けるように傾斜させる。
そして第1ソレノイド82は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17が引き出されている間は、電力の供給が停止していることにより動作を停止させた状態になり、出力軸82Bを動作停止時の規定長さまで縮めたままにする。
よって第1ソレノイド82は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17が引き出されている間は、第1上搬送ガイド77を、その後端部を持ち上げるようにして傾斜させている。
このようにして第1上搬送ガイド77は、搬送直交方向と平行な第1回動軸54を中心にして、内面を第1下搬送ガイド76の内面と所定の間隙を介して平行にして後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させた位置から、当該内面を第1下搬送ガイド76の内面から引き離すようにして後斜め下側に向ける位置までの所定の範囲で一回転方向及び他回転方向へ回動することができる。
因みに、第1上搬送ガイド77が内面を第1下搬送ガイド76の内面と平行にして後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させる位置は、後述するように当該第1上搬送ガイド77が第1下搬送ガイド76との間に第1紙幣搬送路71Aを形成して、後端部を第2上搬送ガイドの前端部と嵌合させるための位置である。
従って、以下の説明では、第1上搬送ガイド77が内面を第1下搬送ガイド76の内面と平行にして後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させる位置を、第1ガイド嵌合位置とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、第1上搬送ガイド77が内面を第1下搬送ガイド76の内面と平行にして後端部を後開放端から預払機後方向へ突出させるときの当該第1上搬送ガイド77の姿勢を、第1ガイド嵌合姿勢とも呼ぶ。
また第1上搬送ガイド77が内面を第1下搬送ガイド76の内面から引き離すようにして後斜め下側に向ける位置は、後述するように当該第1上搬送ガイド77が後端部を第2上搬送ガイドの外面側へ変位させて当該第2上搬送ガイドの前端部から離隔させる位置である。
従って、以下の説明では、第1上搬送ガイド77が内面を第1下搬送ガイド76の内面から引き離すようにして後斜め下側に向ける位置を、第1ガイド離隔位置とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、第1上搬送ガイド77が内面を第1下搬送ガイド76の内面から引き離すようにして後斜め下側に向けるときの当該第1上搬送ガイド77の姿勢を、第1ガイド離隔姿勢とも呼ぶ。
なお、以下の説明では、第1上搬送ガイド77が、その位置を第1ガイド離隔位置へ変位させるための図中に矢印e1で示す一回転方向を、ガイド離隔方向とも呼ぶ。
また、以下の説明では、第1上搬送ガイド77が、その位置を第1ガイド嵌合位置へ変位させるための他回転方向(すなわち、ガイド離隔方向とは逆の他回転方向)を、ガイド嵌合方向とも呼ぶ。
ところで、第1上搬送ガイド77は、第1ガイド嵌合位置へ変位した場合の後開放端からの後端部の突出長さが、当該後端部の複数の凸部77Aの先端の位置を第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aの先端の位置から搬送方向にずらすように、後開放端からの第1下搬送ガイド76の後端部の突出長さよりも長い所定長さに選定されている。
これにより第1上搬送ガイド77は、第1ガイド嵌合位置へ変位した場合、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、後端部において少なくとも複数の凸部77Aを、第1下搬送ガイド76の後端部の複数の凸部76Aよりも第2搬送部72側(すなわち、後側)に位置させている。
そして第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77は、それぞれ横幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、上述した第1の実施の形態による第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37と同様に、第1搬送フレーム75の左側板の内面から右側板の内面までの長さよりも僅かに短いものの、紙幣の長辺の長さ以上の所定長さに選定されている。
よって第1下搬送ガイド76は、左側面及び右側面を預払機前後方向と平行にして、第1搬送フレーム75の左側板の内面及び右側板の内面に近接させている。
また第1上搬送ガイド77は、左側面及び右側面を預払機前後方向と平行にして、第1ガイド嵌合位置へ変位した場合には当該左側面及び右側面を第1搬送フレーム75の左側板の内面及び右側板の内面に近接させている。
これにより第1搬送部71は、第1上搬送ガイド77が第1ガイド嵌合位置へ変位した場合、第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77の間に、紙幣を預払機前後方向へ搬送するための(すなわち、搬送用に通すための)第1紙幣搬送路71Aを形成している。
一方、図15及び図16に示すように、第2搬送部72は、例えば、上述した第1の実施の形態による第2搬送フレーム45(図4)と基本的には同様に形成された、預払機上下方向に長い略偏平箱型の第2搬送フレーム85を有している。
そして第2搬送部72は、上述した第1の実施の形態による第2搬送部29と同様に、第2装着フレーム21の前端に、第2搬送フレーム85のフレーム前面85Aの開口部85AXを、第1搬送部71が搬送路接続位置に位置しているときの第1搬送フレーム75の後開放端と対向させるようにして設けられている。
また第2搬送部72において第2搬送フレーム85には、フレーム前面85Aの開口部85AXに、第2紙幣搬送路72Aを形成し、当該第2紙幣搬送路72Aを第1紙幣搬送路71Aと接続するための硬質な略四角平板状の一対の第2下搬送ガイド86及び第2上搬送ガイド87が配置されている。
第2上搬送ガイド87は、預払機前後方向の長さが例えば、第1の実施の形態による第2上搬送ガイド47と同様の所定長さに選定されている。
そして第2上搬送ガイド87は、前端部が、複数の凸部87Aを第1上搬送ガイド77の後端部の複数の凹部77Bに対応させて預払機左右方向に沿って所定の等間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
ここで、第2上搬送ガイド87は、前端部に設けられる複数の凸部87Aの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、例えば、第1上搬送ガイド77の後端部の複数の凸部77Aと同様に、それぞれ比較的広い等しい幅に選定されている。
また第2上搬送ガイド87は、複数の凸部87Aの間の複数の凹部87Bの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)がそれぞれ等しいものの、当該凸部87Aの幅よりも僅かに広く選定されている。
そして第2上搬送ガイド87は、第2搬送フレーム85に対し、前端部において少なくとも複数の凸部87Aをフレーム前面85Aの開口部85AXから預払機前方向へ突出させ、かつ後端部を第2搬送フレーム85内に入り込ませるようにして固設されている。
また第2下搬送ガイド86は、預払機前後方向の長さが例えば、第2上搬送ガイド87の預払機前後方向の長さよりも短い所定長さに選定されている。
そして第2下搬送ガイド86は、前端部が、複数の凸部86Aを第1下搬送ガイド76の後端部の複数の凹部76Bに対応させて預払機左右方向に沿って所定の等間隔で設けるようにして櫛歯状に形成されている。
ここで、第2下搬送ガイド86は、前端部に設けられる複数の凸部86Aの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、それぞれ比較的広い等しい幅に選定されている。
また第2下搬送ガイド86は、複数の凸部86Aの間の複数の凹部86Bの幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)がそれぞれ等しいものの、当該凸部86Aの幅よりも僅かに広く選定されている。
ただし、この実施の形態の場合、第1下搬送ガイド76の後端部が第1上搬送ガイド77の後端部と同様に形成されていることにより、第2下搬送ガイド86の前端部は、例えば、第2上搬送ガイド87の前端部と同様に形成されている。
さらに第2下搬送ガイド86は、後端部にそれぞれ等しい幅を有する複数の凸部86Cが預払機左方向に沿って所定の等間隔で設けられ、これら複数の凸部86Cに例えば、円形の軸挿入孔部が預払機左方向に沿って順に穿設されている。
これに加えて第2搬送フレーム85は、左側板の内面の上端部及び右側板の内面の上端部において開口部85AXの下縁寄りの所定の対向位置に一対の軸取付孔部が穿設されている。
また第2搬送フレーム85は、一対の軸取付孔部に例えば、円柱状の回動軸(以下、これを第2回動軸とも呼ぶ)90が、その長手方向を預払機左右方向(すなわち、搬送直交方向でもある)と平行にして取り付けられている。
そして第2下搬送ガイド86は、その内面を上側に向けた状態で、前端部をフレーム前面85Aの開口部85AXから預払機前方向へ突出させ、かつ後端部を第2搬送フレーム85内に入り込ませるようにして、後端部の複数の凸部86Cの軸挿入孔部に第2回動軸90が挿入されている。
これにより第2下搬送ガイド86は、第2搬送フレーム85に搬送直交方向と平行な第2回動軸90を介してガイド離隔方向及びガイド嵌合方向へ回動可能に設けられている。
これに加えて第2下搬送ガイド86は、外面の例えば、左端部に角柱状の軸支持部91が突設されている。
また第2下搬送ガイド86は、軸支持部91の左面の所定位置に、円柱状の係合軸92が、その先端部を当該第2下搬送ガイド86の左側面よりも左側に突出させるようにして植設されている。
さらに第2搬送フレーム85は、左側板の外面85Bにおいて後上部の所定位置にソレノイド配置板85BXが当該外面85Bから左側へ突出するように垂設されている。
そして第2搬送フレーム85は、ソレノイド配置板85BXの上面に、上述した第1ソレノイド82と同様構成のソレノイド(以下、これを第2ソレノイドとも呼ぶ)93において本体部93Aが、その一端を預払機前方向へ向けて配置されている。
この場合、第2ソレノイド93は、略L字状の出力軸93Bの先端部を預払機下方向へ向けており、略J字状の係合孔部93BXに係合軸92の先端部が挿入されている。
因みに、以下の説明では、出力軸93Bに穿設された係合孔部93BXについても、当該出力軸93Bの先端側の一端を、孔部一端とも呼び、出力軸93Bの根元側の他端を孔部他端とも呼ぶ。
第2ソレノイド93は、上述したように制御部10が検出部50を介してユニット筐体12に第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が収納されたことを検出して第2搬送部72への電力の供給を開始すると、その電力を受けて動作し始める。
この際、第2ソレノイド93は、本体部93Aから出力軸93Bを押し出すようにして伸ばす。これにより第2ソレノイド93は、係合孔部93BXによって係合軸92を預払機前方向へ押すようにして、当該係合軸92を係合孔部93BX内で孔部他端側へ移動させながら、第2下搬送ガイド86を、第2回動軸90を中心にしてガイド嵌合方向へ回転させる。
第2ソレノイド93は、このように電力の供給を受けて動作すると、例えば、出力軸93Bを最終的には目一杯伸ばす。
これにより第2ソレノイド93は、係合孔部93BX内で係合軸92を孔部他端に接触又は近接させて第2下搬送ガイド86のガイド嵌合方向への回転を停止させ、当該第2下搬送ガイド86を、その内面を第2上搬送ガイド87の内面と所定の間隙を介して平行にする。
そして第2ソレノイド93は、ユニット筐体12に第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が収納されている間は、電力の供給を受けて動作し続けて出力軸93Bを目一杯伸ばしたままにする。
よって第2ソレノイド93は、ユニット筐体12に第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が収納されている間は、上述した第1の実施の形態による第2下搬送ガイド46と同様に、第2下搬送ガイド86を第2上搬送ガイド87と平行にして当該第2下搬送ガイド86の前端部を開口部85AXから預払機前方向へ突出させている。
また第2ソレノイド93は、上述したように制御部10が検出部50を介してユニット筐体12から第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が引き出されたことを検出して第2搬送部72への電力の供給を停止すると、これに応じて動作を停止させる。
この際、第2ソレノイド93は、本体部93Aに内蔵されているばね(図示せず)によって当該本体部93Aに出力軸93Bを引き込むようにして縮める。
これにより第2ソレノイド93は、係合孔部93BXによって係合軸92を預払機後方向へ引くようにして、当該係合軸92を係合孔部93BX内で孔部一端側へ移動させながら、第2下搬送ガイド86を、第2回動軸90を中心にしてガイド離隔方向へ回転させる。
第2ソレノイド93は、このように電力の供給の停止により動作を停止させると、例えば、出力軸93Bを最終的には動作停止時の規定長さまで縮める。
これにより第2ソレノイド93は、係合孔部93BX内で係合軸92を孔部一端に接触又は近接させて第2下搬送ガイド86のガイド離隔方向への回転を停止させ、当該第2下搬送ガイド86を、その前端部を引き下げて内面を前斜め上側に向けるように傾斜させる。
そして第2ソレノイド93は、ユニット筐体12から第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が引き出されている間は、電力の供給が停止していることにより動作を停止させた状態になり、出力軸93Bを動作停止時の規定長さまで縮めたままにする。
よって第2ソレノイド93は、ユニット筐体12から第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が引き出されている間は、第2下搬送ガイド86を、その前端部を引き下げるようにして傾斜させている。
このようにして第2下搬送ガイド86は、搬送直交方向と平行な第2回動軸90を中心にして、内面を第2上搬送ガイド87の内面と所定の間隙を介して平行にして前端部を開口部85AXから預払機前方向へ突出させた位置から、当該内面を第2上搬送ガイド87の内面から引き離すようにして前斜め上側に向ける位置までの所定の範囲でガイド離隔方向及びガイド嵌合方向へ回動することができる。
因みに、第2下搬送ガイド86が内面を第2上搬送ガイド87の内面と平行にして前端部を開口部85AXから預払機前方向へ突出させる位置は、後述するように当該第2下搬送ガイド86が第2上搬送ガイド87の間に第2紙幣搬送路72Aを形成して、前端部を第1下搬送ガイド76の後端部と嵌合させるための位置である。
従って、以下の説明では、第2下搬送ガイド86が内面を第2上搬送ガイド87の内面と平行にして前端部を開口部85AXから預払機前方向へ突出させる位置を、第2ガイド嵌合位置とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、第2下搬送ガイド86が内面を第2上搬送ガイド87の内面と平行にして前端部を開口部85AXから預払機前方向へ突出させるときの当該第2下搬送ガイド86の姿勢を、第2ガイド嵌合姿勢とも呼ぶ。
また第2下搬送ガイド86が内面を第2上搬送ガイド87の内面から引き離すようにして前斜め上側に向ける位置は、後述するように当該第2下搬送ガイド86が前端部を第1下搬送ガイド76の外面側へ変位させて当該第1下搬送ガイド76の後端部から離隔させる位置である。
従って、以下の説明では、第2下搬送ガイド86が内面を第2上搬送ガイド87の内面から引き離すようにして前斜め上側に向ける位置を、第2ガイド離隔位置とも呼ぶ。
そして、以下の説明では、第2下搬送ガイド86が内面を第2上搬送ガイド87の内面から引き離すようにして前斜め上側に向けるときの当該第2下搬送ガイド86の姿勢を、第2ガイド離隔姿勢とも呼ぶ。
ところで、第2下搬送ガイド86は、第2ガイド嵌合位置へ変位した場合の開口部85AXからの前端部の突出長さが、当該前端部の複数の凸部86Aの先端の位置を第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aの先端の位置から搬送方向にずらすように、開口部85AXからの第2上搬送ガイド87の前端部の突出長さよりも長い所定長さに選定されている。
これにより第2下搬送ガイド86は、第2ガイド嵌合位置へ変位した場合、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、前端部において少なくとも複数の凸部86Aを、第2上搬送ガイド87の前端部の複数の凸部87Aよりも第1搬送部71側(すなわち、前側)に位置させている。
そして第2下搬送ガイド86及び第2上搬送ガイド87は、それぞれ横幅(すなわち、預払機左右方向の長さ)が、上述した第1の実施の形態による第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47と同様に、第2搬送フレーム85の左側板の内面から右側板の内面までの長さよりも僅かに短いものの、紙幣の長辺の長さ以上の所定長さに選定されている。
よって第2上搬送ガイド87は、左側面及び右側面を預払機前後方向と平行にして、第2搬送フレーム85の左側板の内面及び右側板の内面に近接させている。
また第2下搬送ガイド86は、左側面及び右側面を預払機前後方向と平行にして、第2ガイド嵌合位置へ変位した場合には当該左側面及び右側面を第2搬送フレーム85の左側板の内面及び右側板の内面に近接させている。
さらに第2下搬送ガイド86が第2ガイド嵌合位置へ変位した場合の当該第2下搬送ガイド86の内面と第2上搬送ガイド87の内面との間隙は、上述した第1下搬送ガイド76の内面と第1上搬送ガイド77の内面との間隙と等しく選定されている。
これにより第2搬送部72は、第2下搬送ガイド86が第2ガイド嵌合位置へ変位した場合、第2下搬送ガイド86及び第2上搬送ガイド87の間に、紙幣を預払機前後方向へ搬送するための(すなわち、搬送用に通すための)第2紙幣搬送路72Aを形成している。
因みに、第2搬送部72の第2搬送フレーム85内には、第2下搬送ガイド86の後にも搬送ガイド95が配置されている。
係る搬送ガイド95は、預払機前後方向の長さが所定長さに選定され、前端に例えば、第2下搬送ガイド86の後端部の複数の凸部86Cの幅と等しい幅を有する複数の凸部95Aが、当該第2下搬送ガイド86の後端部の複数の凸部86Cの間の複数の凹部86Dに対応させて所定の等間隔で設けられている。
さらに搬送ガイド95は、例えば、前端部の複数の凸部95Aに、円形の軸挿入孔部が預払機左方向に沿って順に穿設されている。
そして搬送ガイド95は、その内面を第2上搬送ガイド87の内面と平行にして前端部の複数の凸部95Aの軸挿入孔部に第2回動軸90が挿入された状態で、これら複数の凸部95A、及び当該複数の凸部95Aの間の複数の凹部95Bを、第2下搬送ガイド86の後端部の複数の凹部86D及び複数の凸部86Cと嵌合させている。
これにより搬送ガイド95は、その内面と第2上搬送ガイド87の内面との間隙を、第2下搬送ガイド86が第2ガイド嵌合位置へ変位した場合の当該第2下搬送ガイド86の内面と第2上搬送ガイド87の内面との間隙と等しくして、当該第2上搬送ガイド87との間に第2紙幣搬送路72Aを形成している。
よって第2下搬送ガイド86は、第2ガイド嵌合位置へ変位した場合、その内面を搬送ガイド95の内面と面一にして、搬送ガイド95と第2上搬送ガイド87との間に形成されている第2紙幣搬送路72Aを、当該第2下搬送ガイド86と第2上搬送ガイド87との間まで延長させている。
ここで、図17及び図18(A)乃至(C)に示すように、第1搬送部71は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されている間は、搬送路接続位置で上述したように第1上搬送ガイド77を第1ガイド嵌合位置に変位させている。
これにより第1搬送部71は、第1上搬送ガイド77の後端部の複数の凸部77Aを第2上搬送ガイド87の対応する凹部87Bに差し込むと共に、当該第1上搬送ガイド77の後端部の複数の凹部77Bに第2上搬送ガイド87の対応する凸部87Aを入り込ませる。
また第2搬送部72は、この際、上述したように第2下搬送ガイド86を第2ガイド嵌合位置に変位させている。
よって第2搬送部72は、第2下搬送ガイド86の前端部の複数の凸部86Aを第1下搬送ガイド76の対応する凹部76Bに差し込むと共に、当該第2下搬送ガイド86の前端部の複数の凹部86Bに第1下搬送ガイド76の対応する凸部76Aを入り込ませる。
このようにして第1搬送部71及び第2搬送部72は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されている間、第1下搬送ガイド76の後端部及び第1上搬送ガイド77の後端部と第2下搬送ガイド86の前端部及び第2上搬送ガイド87の前端部とを嵌合させて、第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続している。
そして第1搬送部71は、第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続している場合、上述のように第1上搬送ガイド77の後端の複数の凸部77Aを、第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aよりも第2搬送部72側に位置させている。
また第2搬送部72は、第2下搬送ガイド86の複数の凸部86Aを、第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aよりも第1搬送部71側に位置させている。
これにより第1搬送部71及び第2搬送部72は、第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続している場合、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、第1下搬送ガイド76の後端部が第2上搬送ガイド87の前端部の真下にかからないようにしている。
そして第1搬送部71は、ユニット筐体12から第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17が引き出されたときには、上述したように第1上搬送ガイド77を、搬送直交方向と平行な第1回動軸54を中心にしてガイド離隔方向へ回転させて第1ガイド嵌合位置から第1ガイド離隔位置へ変位させる。
これにより第1搬送部71は、第1上搬送ガイド77の後端部の複数の凸部77Aを第2上搬送ガイド87の対応する凹部87Bからほぼ真上へ引き抜くようにして、当該第1上搬送ガイド77の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部から離隔させる。
また第2搬送部72は、この際、上述したように第2下搬送ガイド86を、搬送直交方向と平行な第2回動軸90を中心にしてガイド離隔方向へ回転させて第2ガイド嵌合位置から第2ガイド離隔位置へ変位させる。
よって第2搬送部72は、第2下搬送ガイド86の前端部の複数の凸部86Aを第1下搬送ガイド76の対応する凹部76Bからほぼ真下へ引き抜くようにして、当該第2下搬送ガイド86の前端部を第1下搬送ガイド76の後端部から離隔させる。
このようにして第1搬送部71及び第2搬送部72は、ユニット筐体12から第2装着フレーム21と共に第1装着フレーム17を引き出させるだけで、第1上搬送ガイド77の姿勢を第1ガイド嵌合姿勢から第1ガイド離隔姿勢へ変化させると共に、第2下搬送ガイド86の姿勢を第2ガイド嵌合姿勢から第2ガイド離隔姿勢へ変化させて、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを切り離すことができる。
そして第1搬送部71及び第2搬送部72は、ユニット筐体12からの第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21の引き出しに応じて第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを切り離した場合も、上述のように第1下搬送ガイド76の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部の真下にかからないように、その前端部から離している。
よって第1搬送部71は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出された場合、その第2装着フレーム21を後側にさらに移動させることなく、搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして搬送路接続位置から待避方向へ回転させることができる。
すなわち、第1搬送部71は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出され、引き続き左端部が持ち上げられると、第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aを第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aに何ら接触させずに待避位置まで回転することができる。
また第1搬送部71は、待避位置で左端部が引き下げられると、第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aを第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aに何ら接触させずに搬送路接続位置まで回転することができる。
そして第1搬送部71は、搬送路接続位置へ変位しても、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されている間は、上述したように第1上搬送ガイド77を第1ガイド離隔姿勢にして、当該第1上搬送ガイド77の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部から離隔させている。
また第2搬送部72は、この際、上述したように第2下搬送ガイド86を第2ガイド離隔姿勢にして、当該第2下搬送ガイド86の前端部を第1下搬送ガイド76の後端部から離隔させている。
ただし、第1搬送部71は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されると、上述したように第1上搬送ガイド77をガイド嵌合方向へ回転させて第1ガイド嵌合位置へ変位させることにより、当該第1上搬送ガイド77の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部と嵌合させる。
また第2搬送部72は、この際、上述したように第2下搬送ガイド86をガイド嵌合方向へ回転させて第2ガイド嵌合位置へ変位させることにより、当該第2下搬送ガイド86の前端部を第1下搬送ガイド76の後端部と嵌合させる。
よって第1搬送部71及び第2搬送部72は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されると、第1上搬送ガイド77の姿勢を第1ガイド離隔姿勢から第1ガイド嵌合姿勢へ変化させると共に、第2下搬送ガイド86の姿勢を第2ガイド離隔姿勢から第2ガイド嵌合姿勢へ変化させて、第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと再び接続することができる。
(2−4)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、現金自動預払機70では、複数の紙幣収納庫18乃至20が着脱可能に装着される第1装着フレーム17の上端に第1搬送部71を、その第1搬送フレーム75のフレーム下面75Aの右縁部と対向する搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして回動可能に設けるようにした。
そして現金自動預払機70では、第1搬送部71の第1搬送フレーム75に、第1紙幣搬送路71Aを形成して第2紙幣搬送路72Aと接続するための第1下搬送ガイド76を後端部の複数の凸部76Aを後開放端から突出させて固設すると共に、第1上搬送ガイド77を後端部の複数の凸部77Aを後開放端から突出させた状態で、搬送垂直方向と平行な第1回動軸54を中心にして回動可能に設けるようにした。
ただし、現金自動預払機70では、第1搬送部71において第1上搬送ガイド77を、第1下搬送ガイド76と平行にする第1ガイド嵌合位置へ変位させた場合、当該第1上搬送ガイド77の複数の凸部77Aを、第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aよりも第2搬送部72側にずらして位置させるようにした。
また現金自動預払機70では、第1装着フレーム17の後側に補充回収庫22が着脱可能に装着される第2装着フレーム21を配置すると共に、当該第2装着フレーム21の前端に第2搬送部72を、その第2搬送フレーム85のフレーム前面85Aの開口部85AXを第1搬送部71が搬送路接続位置に位置する場合に第1搬送フレーム75の後開放端と対向するように設けるようにした。
そして現金自動預払機70では、第2搬送部72の第2搬送フレーム85に、第2紙幣搬送路72Aを形成して第1紙幣搬送路71Aと接続するための第2上搬送ガイド87を前端部の複数の凸部87Aを開口部85AXから突出させて固設すると共に、第2下搬送ガイド86を前端部の複数の凸部86Aを開口部85AXから突出させた状態で、搬送垂直方向と平行な第2回動軸90を中心にして回動可能に設けるようにした。
ただし、現金自動預払機70では、第2搬送部72において第2下搬送ガイド86を、第2上搬送ガイド87と平行にする第2ガイド嵌合位置へ変位させた場合、当該第2下搬送ガイド86の複数の凸部86Aを、第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aよりも第1搬送部71側にずらして位置させるようにした。
そのうえで現金自動預払機70は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21を収納している場合、第1搬送部71の第1上搬送ガイド77を第1ガイド嵌合位置へ変位させて、当該第1上搬送ガイド77の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部と嵌合させる。
また現金自動預払機70は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21を収納している場合、第2搬送部72の第2下搬送ガイド86を第2ガイド嵌合位置へ変位させて、当該第2下搬送ガイド86の前端部を第1下搬送ガイド76の後端部と嵌合させる。
このようにして現金自動預払機70は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21を収納している場合、第1下搬送ガイド76の後端部を、第2上搬送ガイド87の前端部から搬送方向へずらすようにして離した状態で第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続する。
そして現金自動預払機70は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されたとき、第1搬送部71の第1上搬送ガイド77を、搬送直交方向と平行な第1回動軸54を中心にガイド離隔方向へ回転させるようにして第2上搬送ガイド87の外面側となる第1ガイド離隔位置へ変位させて、当該第1上搬送ガイド77の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部から離隔させる。
また現金自動預払機70は、この際、第2搬送部72の第2下搬送ガイド86を、搬送直交方向と平行な第2回動軸90を中心にガイド離隔方向へ回転させるようにして第1下搬送ガイド76の外面側となる第2ガイド離隔位置へ変位させて、当該第2下搬送ガイド86の前端部を第1下搬送ガイド76の後端部から離隔させる。
このようにして現金自動預払機70は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されたときには、第1下搬送ガイド76の後端部を、第2上搬送ガイド87の前端部から搬送方向へずらすようにして離したままで、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを切り離すことができる。
従って現金自動預払機70は、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを切り離すために第1搬送部71を、フレーム下面75Aの右縁部と対向する搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして待避方向へ回転させても、第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aに第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aが引っ掛かることを回避することができる。
よって現金自動預払機70は、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77(すなわち、第1搬送部71)を搬送路接続位置から的確に待避させることができる。
そして現金自動預払機70は、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを切り離す際、第1上搬送ガイド77を、搬送直交方向と平行な第1回動軸54を中心にしてガイド離隔方向へ回転させて当該第1上搬送ガイド77の後端部を第2上搬送ガイド87の前端部から離隔させるため、当該第1上搬送ガイド77及び第2上搬送ガイド87に複数の凸部77A、87Aを、嵌合時の隙間を格段的に狭くするようにして設けることができる。
また現金自動預払機70は、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを切り離す際、第2下搬送ガイド86を、搬送直交方向と平行な第2回動軸90を中心にしてガイド離隔方向へ回転させて当該第2下搬送ガイド86の前端部を第1下搬送ガイド76から離隔させるため、当該第2下搬送ガイド86及び第1下搬送ガイド76についても複数の凸部86A、76Aを、嵌合時の隙間を格段的に狭くするようにして設けることができる。
従って現金自動預払機70は、第1紙幣搬送路71A及び第2紙幣搬送路72Aを接続して紙幣を搬送する場合、これら第1紙幣搬送路71A及び第2紙幣搬送路72Aの接続部分で紙幣が詰まることを防止することができる。
以上の構成によれば、現金自動預払機70は、それぞれ後端部に複数の凸部76A、77Aが設けられ、第1紙幣搬送路71Aを形成する一対の第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77を、当該第1下搬送ガイド76の外面の右縁側に位置する搬送方向と平行な回動軸38Aを中心にして回動可能に設けると共に、それぞれ前端部に複数の凸部86A、87Aが設けられ、第2紙幣搬送路72Aを形成する一対の第2下搬送ガイド86及び第2上搬送ガイド87を設けるようにして、第1上搬送ガイド77の複数の凸部77Aを第1下搬送ガイド76の複数の凸部76Aよりも、第2下搬送ガイド86及び第2上搬送ガイド87へずらして位置させると共に、第2下搬送ガイド86の複数の凸部86Aを第2上搬送ガイド87の複数の凸部87Aよりも第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77側へずらして位置させ、さらに第1上搬送ガイド77を、搬送直交方向と平行な第1回動軸54を中心して回動可能にし、第2下搬送ガイド86を、搬送直交方向と平行な第2回動軸90を中心して回動可能にするようにした。
そして現金自動預払機70は、第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77を搬送路接続位置へ変位させた状態では、第1上搬送ガイド77を、第1回動軸54を中心にして第1ガイド嵌合位置へ変位させて第2上搬送ガイド87と嵌合させ、かつ第2下搬送ガイド86を、第2回動軸90を中心にして第2ガイド嵌合位置へ変位させて、第1下搬送ガイド76と嵌合させて第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続し、また第1上搬送ガイド77を、第1回動軸54を中心にして第1ガイド離隔位置へ変位させて第2上搬送ガイド87から離隔させ、かつ第2下搬送ガイド86を、第2回動軸90を中心にして第2ガイド離隔位置へ変位させて第1下搬送ガイド76から離隔させて、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを取り離すようにした。
これにより現金自動預払機70は、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、これに加えて第1上搬送ガイド77及び第2上搬送ガイド87に複数の凸部77A、87Aを、嵌合時の隙間を格段的に狭くするようにして設けることができると共に、第2下搬送ガイド86及び第1下搬送ガイド76についても複数の凸部86A、76Aを、嵌合時の隙間を格段的に狭くするようにして設けることができる。
よって現金自動預払機70は、第1下搬送ガイド76及び第1上搬送ガイド77を搬送路接続位置の脇へ待避可能に構成しても、第1紙幣搬送路71A及び第2紙幣搬送路72Aを接続して紙幣を搬送する場合には、これら第1紙幣搬送路71A及び第2紙幣搬送路72Aの接続部分で紙幣が詰まることを防止することができる。
また現金自動預払機70は、ユニット筐体12に第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が収納されたとき、自動的に第1上搬送ガイド77を第1ガイド嵌合位置へ変位させて第2上搬送ガイド87と嵌合させ、かつ第2下搬送ガイド86を第2ガイド嵌合位置へ変位させて第1下搬送ガイド76と嵌合させて、第1紙幣搬送路71Aを第2紙幣搬送路72Aと接続するようにした。
これに加えて現金自動預払機70は、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21が引き出されたとき、自動的に第1上搬送ガイド77を第1ガイド離隔位置へ変位させて第2上搬送ガイド87から離隔させ、かつ第2下搬送ガイド86を第2ガイド離隔位置へ変位させて第1下搬送ガイド76から離隔させて、第2紙幣搬送路72Aから第1紙幣搬送路71Aを取り離すようにした。
従って現金自動預払機70は、第1紙幣搬送路71A及び第2紙幣搬送路72Aの接続及び切り離しのための特別な操作を何ら行わせることなく、第1紙幣搬送路71A及び第2紙幣搬送路72Aを接続し、また切り離すことができ、操作性を向上させることができる。
(3)他の実施の形態
(3−1)他の実施の形態1
なお上述した第1の実施の形態においては、第1搬送部28において第1下搬送ガイド36及び第1上搬送ガイド37の複数の凸部36A、37Aの幅及び間隔を個別に選定すると共に、第2搬送部29において第2下搬送ガイド46及び第2上搬送ガイド47の複数の凸部46A、47Aの幅及び間隔を個別に選定するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図7との対応部分に同一符号を付した図19に示すように、第1搬送部100において第1下搬送ガイド101及び第1上搬送ガイド102の複数の凸部101A、102Aの幅をそれぞれ等しい所定の幅に選定すると共に、これら複数の凸部101A、102Aの間隔を、当該凸部101A、102Aの幅よりも広い所定の等間隔に選定するようにしても良い。
また本発明は、図8との対応部分に同一符号を付した図20に示すように、第2搬送部105において第2下搬送ガイド106及び第2上搬送ガイド107の複数の凸部106A、107Aの幅をそれぞれ等しい所定の幅に選定すると共に、これら複数の凸部106A、107Aの間隔を、当該凸部106A、107Aの幅よりも広い所定の等間隔に選定するようにしても良い。
そして本発明は、図11との対応部分に同一符号を付した図21に示すように、第1下搬送ガイド101の複数の凸部101Aの少なくとも一部の凸部101AXにおいて、第1下搬送ガイド101及び第1上搬送ガイド102の待避方向への回転時に第2下搬送ガイド106の対応する凸部106AX側となる右下隅部分を、当該第1下搬送ガイド101及び第1上搬送ガイド102の待避方向への回転時に、その第2下搬送ガイド106の対応する凸部106AXが接触しないように切り欠くようにしても良い。
また本発明は、第2上搬送ガイド107の複数の凸部107Aの少なくとも一部の凸部107AX、107AYにおいて、第1上搬送ガイド102の対応する凸部102AX、102AYの移動軌跡側となる左上隅部分を、第1下搬送ガイド101及び第1上搬送ガイド102の待避方向への回転時に、その第1上搬送ガイド102の対応する凸部102AX、102AYが接触しないように切り欠くようにしても良い。
本発明は、係る構成によっても、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、第1下搬送ガイド101及び第1上搬送ガイド102において、当該第1下搬送ガイド101及び第2上搬送ガイド107の凸部101AX、107AX、107AYの切欠部を利用して、複数の凸部101AX、101A、102AX、102AY、102Aの幅を極力広げ、また間隔を極力狭めることができる。
また本発明は、第2下搬送ガイド106及び第2上搬送ガイド107においても、当該第1下搬送ガイド101及び第2上搬送ガイド107の凸部101AX、107AX、107AYの切欠部を利用して、複数の凸部106AX、106A、107AX、107AY、107Aの幅を極力広げ、また間隔を極力狭めることができる。
(3−2)他の実施の形態2
さらに上述した第2の実施の形態においては、第1搬送部71に第1ソレノイド82を設けると共に、第2搬送部72に第2ソレノイド93を設け、ユニット筐体12に対する第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21の引出及び収納に応じて、第1ソレノイド82及び第2ソレノイド93を介して第1上搬送ガイド77及び第2下搬送ガイド86を回動させるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、第1搬送部71に第1上搬送ガイド77を手動で回動させるためのレバー及びワイヤ等を設けると共に、第2搬送部72に第2下搬送ガイド86を手動で回動させるためのレバー及びワイヤ等を設け、ユニット筐体12から第1装着フレーム17及び第2装着フレーム21を引き出した状態で、これらレバーを操作させて第1上搬送ガイド77及び第2下搬送ガイド86を回動させるようにしても良い。
(3−3)他の実施の形態3
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、第1搬送部28、71に硬質な第1下搬送ガイド36、76及び第1上搬送ガイド37、77を配置すると共に、第2搬送部29、72にも硬質な第2下搬送ガイド46、86及び第2上搬送ガイド47、87を配置するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、第1搬送部28、71に、硬質な樹脂又は金属の板状の本体部分に、ポリスライダ(登録商標)のような摩擦係数が比較的小さく、かつ軟質な樹脂によって形成された複数の凸部が設けられた第1下搬送ガイド及び第1上搬送ガイドを配置すると共に、第2搬送部29、72にも、硬質な樹脂又は金属の板状の本体部分に、ポリスライダ(登録商標)のような摩擦係数が比較的小さく、かつ軟質な樹脂によって形成された複数の凸部が設けられた第2下搬送ガイド及び第2上搬送ガイドを配置するようにしても良い。
なお、本発明は、第1下搬送ガイド及び第1上搬送ガイド並びに第2下搬送ガイド及び第2上搬送ガイド各々の複数の凸部を、摩擦係数が比較的小さく、かつ軟質な樹脂によって形成するようにしても良い。
また本発明は、第1下搬送ガイド及び第1上搬送ガイド並びに第2下搬送ガイド及び第2上搬送ガイド各々の複数の凸部を、硬質な樹脂又は金属の芯に摩擦係数が比較的小さく、かつ軟質な樹脂によって形成されたカバーを被せるようにして形成するようにしても良い。
また本発明は、第1下搬送ガイド及び第1上搬送ガイド並びに第2下搬送ガイド及び第2上搬送ガイド各々の複数の凸部を、ゴムやばねのような弾性を有する芯に摩擦係数が比較的小さく、かつ軟質な樹脂によって形成されたカバーを被せるようにして形成するようにしても良い。
本発明は、係る構成によれば、第1上搬送ガイド及び第2上搬送ガイドに複数の凸部を、嵌合時の隙間を格段的に狭くするようにして設けることができると共に、第2下搬送ガイド及び第1下搬送ガイドについても複数の凸部を、嵌合時の隙間を格段的に狭くするようにして設けることができる。
(3−4)他の実施の形態4
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、第1搬送部28、71及び第2搬送部29、72により長方形の紙幣を、一方の長辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、第1搬送部28、71及び第2搬送部29、72により長方形の紙幣を、一方の短辺を搬送方向に向けた搬送姿勢で搬送するようにしても良い。
(3−5)他の実施の形態5
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による紙葉類搬送装置を、図1乃至図21について上述した第1搬送部28、71、100及び第2搬送部29、72、105に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、現金自動支払機(CD:Cash Dispenser)や有価証券取扱機、両替機、電車の切符や観劇のチケット等を販売する券売機、精算機、自動販売機、パチンコ台やスロット台のような遊戯機、コピー機、葉書搬送装置等に設けられ、紙幣や有価証券、切符、チケット、コピー用紙、葉書等の紙葉類を前方向、後方向、上方向、下方向、左方向、右方向等の一方向や、前後方向、上下方向、左右方向等の双方向のように種々の搬送方向へ搬送する搬送部等のように、この他種々の構成の紙葉類搬送装置に広く適用することができる。
(3−6)他の実施の形態6
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による紙葉類取扱装置を、図1乃至図21について上述した現金自動預払機1、70に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、紙幣や有価証券、切符、チケット、コピー用紙、葉書等の紙葉類を取り扱う現金自動支払機や有価証券取扱機、両替機、券売機、精算機、自動販売機、遊戯機、コピー機、葉書搬送装置等のように、この他種々の構成の紙葉類取扱装置に広く適用することができる。
(3−7)他の実施の形態7
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、所定の搬送方向へ搬送する紙葉類として、図1乃至図21について上述した紙幣を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、前方向、後方向、上方向、下方向、左方向、右方向等の一方向や、前後方向、上下方向、左右方向等の双方向のように種々の搬送方向へ搬送する紙幣や有価証券、切符、チケット、コピー用紙、葉書等のように、この他種々の紙葉類を広く適用することができる。
(3−8)他の実施の形態8
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を所定の搬送方向へ搬送するための第1搬送路を形成する一対の第1搬送ガイドとして、図1乃至図21について上述した第1下搬送ガイド36、76、101及び第1上搬送ガイド37、77、102を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、搬送対象の紙葉類の大きさ及び搬送姿勢に応じた幅を有する一対の第1搬送ガイドや、紙葉類の搬送方向に応じて上下方向と平行に前後に配置される一対の第1搬送ガイド、左側板及び右側板のみからなる第1搬送フレームに保持される一対の第1搬送ガイド等のように、この他種々の構成の一対の第1搬送ガイドを広く適用することができる。
(3−9)他の実施の形態9
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を搬送方向へ搬送するための第2搬送路を形成する一対の第2搬送ガイドとして、図1乃至図21について上述した第2下搬送ガイド46、86、106及び第2上搬送ガイド47、87、107を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、搬送対象の紙葉類の大きさ及び搬送姿勢に応じた幅を有する一対の第2搬送ガイドや、紙葉類の搬送方向に応じて上下方向と平行に前後に配置される一対の第2搬送ガイド、左側板及び右側板のみからなる第2搬送フレームに保持される一対の第2搬送ガイド等のように、この他種々の構成の一対の第2搬送ガイドを広く適用することができる。
(3−10)他の実施の形態10
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、一対の第1搬送ガイドを回転させるための搬送方向と平行な回動軸として、図1乃至図21について上述した、第1搬送部28のフレーム下面35Aの右縁部と対向する(すなわち、第1下搬送ガイド36、76、101の外面の斜め下に位置する)搬送方向と平行な回動軸38Aを適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、第1下搬送ガイド及び第1上搬送ガイドの一方の側面側に位置する搬送方向と平行な回動軸や、第1下搬送ガイドの外面側に位置する搬送方向と平行な回動軸等のように、この他種々の回動軸を広く適用することができる。
(3−11)他の実施の形態11
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、他方の第1搬送ガイドを第1ガイド嵌合位置から第1ガイド離隔位置、及び第1ガイド離隔位置から第1ガイド嵌合位置へ回転させる第1回転部として、図1乃至図21について上述した軸支持部80、係合軸81及び第1ソレノイド82を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、第1上搬送ガイドの外面に設けられたワイヤ係止部と、第1搬送フレームに設けられた手動操作用のレバーと、当該レバーとワイヤ係止部とを接続するワイヤ等とからなる第1回転部のように、この他種々の構成の第1回転部を広く適用することができる。
(3−12)他の実施の形態12
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、一方の第2搬送ガイドを第2ガイド嵌合位置から第2ガイド離隔位置、及び第2ガイド離隔位置から第2ガイド嵌合位置へ回転させる第2回転部として、図1乃至図21について上述した軸支持部91、係合軸92及び第2ソレノイド93を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、第2下搬送ガイドの外面に設けられたワイヤ係止部と、第2搬送フレームに設けられた手動操作用のレバーと、当該レバーとワイヤ係止部とを接続するワイヤ等とからなる第2回転部のように、この他種々の構成の第2回転部を広く適用することができる。
本発明は、紙幣や有価証券、切符、チケット、コピー用紙、葉書等の紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置と、当該紙幣や有価証券、切符、チケット、コピー用紙、葉書等の紙葉類を搬送するようにして取り扱う現金自動預払機や現金自動支払機、有価証券取扱機、両替機、券売機、精算機、自動販売機、遊戯機、コピー機、葉書搬送装置等の紙葉類取扱装置とに利用することができる。
1、70……現金自動預払機、10……制御部、28、71、100……第1搬送部、28A、71A……第1紙幣搬送路、29、72、105……第2搬送部、29A、72A……第2紙幣搬送路、35……第1搬送フレーム、36、76、101……第1下搬送ガイド、36A、37A、37AX、46A、47A、47AX、76A、77A、86A、87A、101A、101AX、102A、102AX、102AY、106A、106AX、107A、107AX、107AY……凸部、36B、37B、46B、47B、76B、77B、86B、87B……凹部、37、77、102……第1上搬送ガイド、38A……回動軸、54……第1回動軸、90……第2回動軸、45……第2搬送フレーム、46、86、106……第2下搬送ガイド、47、87、107……第2上搬送ガイド、50……検出部、80、91……軸支持部、81、92……係合軸、82……第1ソレノイド、93……第2ソレノイド。

Claims (8)

  1. それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、紙葉類を所定の搬送方向へ搬送するための第1搬送路を形成する一対の第1搬送ガイドと、
    それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、上記紙葉類を上記搬送方向へ搬送するための第2搬送路を形成する一対の第2搬送ガイドと
    を具え、
    一対の上記第1搬送ガイドは、
    上記搬送方向と平行な上記回動軸を中心にして、一方の上記第2搬送ガイドの上記一端部に一方の上記第1搬送ガイドの上記一端部を嵌合させ、かつ他方の上記第2搬送ガイドの上記一端部に他方の上記第1搬送ガイドの上記一端部を嵌合させて上記第2搬送路に上記第1搬送路を接続する搬送路接続位置から、当該搬送路接続位置から待避するための待避位置までの範囲で回動可能に設けられ、当該待避位置側の他方の上記第1搬送ガイドの上記一端部を、一方の上記第1搬送ガイドの上記一端部よりも一対の上記第2搬送ガイド側へずらして位置させ、
    一対の上記第2搬送ガイドは、
    上記待避位置側の他方の上記第2搬送ガイドの上記一端部よりも、一方の上記第2搬送ガイドの上記一端部を一対の上記第1搬送ガイド側へずらして位置させた
    紙葉類搬送装置。
  2. 一対の上記第1搬送ガイドは、
    それぞれ一端部の上記複数の凸部の幅、及び当該複数の凸部の上記間隔が、上記回動軸から上記複数の凸部までの距離に応じて選定され、
    一対の上記第2搬送ガイドは、
    それぞれ一端部の上記複数の凸部の幅、及び当該複数の凸部の上記間隔が、一対の上記第1搬送ガイドが上記回動軸を中心にして上記搬送路接続位置から上記待避位置へ回転する際に一対の上記第1搬送ガイドの上記複数の凸部が通る軌跡に応じて選定された
    請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  3. 上記待避位置側の他方の上記第2搬送ガイドは、
    一端部の上記複数の凸部の少なくとも一部の凸部において、一対の上記第1搬送ガイドが上記回動軸を中心にして上記搬送路接続位置から上記待避位置へ回転する際に上記待避位置側の他方の上記第1搬送ガイドの上記複数の凸部が通る軌跡側の部分が切り欠かれた
    請求項2に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 上記搬送路接続位置側の一方の上記第1搬送ガイドは、
    一端部の上記複数の凸部の少なくとも一部の凸部において、一対の上記第1搬送ガイドが上記回動軸を中心にして上記搬送路接続位置から上記待避位置へ回転する際に上記搬送路接続位置側の一方の上記第2搬送ガイドの対応する上記複数の凸部側の部分が切り欠かれた
    請求項3に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 他方の上記第1搬送ガイドは、
    上記搬送方向と直交する方向と平行な第1回動軸を中心にして、上記一端部を他方の上記第2搬送ガイドの上記一端部と嵌合させる第1ガイド嵌合位置から、上記一端部を他方の上記第2搬送ガイドの上記一端部から当該第2搬送ガイドの外面側へ離隔させる第1ガイド離隔位置までの範囲で回動可能に設けられ、
    一方の上記第2搬送ガイドは、
    上記搬送方向と直交する方向と平行な第2回動軸を中心にして、上記一端部を一方の上記第1搬送ガイドの上記一端部と嵌合させる第2ガイド嵌合位置から、上記一端部を一方の上記第1搬送ガイドの上記一端部から当該第1搬送ガイドの外面側へ離隔させる第2ガイド離隔位置までの範囲で回動可能に設けられた
    請求項1に記載の紙葉類搬送装置。
  6. 他方の上記第1搬送ガイドを上記第1ガイド嵌合位置から上記第1ガイド離隔位置、及び上記第1ガイド離隔位置から上記第1ガイド嵌合位置へ回転させる第1回転部と、
    一方の上記第2搬送ガイドを上記第2ガイド嵌合位置から上記第2ガイド離隔位置、及び上記第2ガイド離隔位置から上記第2ガイド嵌合位置へ回転させる第2回転部と
    を具える請求項5に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 上記第1回転部は、
    電力の供給に応じて他方の上記第1搬送ガイドを上記第1ガイド離隔位置から上記第1ガイド嵌合位置へ回転させ、上記電力の供給の停止に応じて他方の上記第1搬送ガイドを上記第1ガイド嵌合位置から上記第1ガイド離隔位置へ回転させるための第1ソレノイドを有し、
    上記第2回転部は、
    電力の供給に応じて一方の上記第2搬送ガイドを上記第2ガイド離隔位置から上記第2ガイド嵌合位置へ回転させ、上記電力の供給の停止に応じて一方の上記第2搬送ガイドを上記第2ガイド嵌合位置から上記第2ガイド離隔位置へ回転させる第2ソレノイドを有する
    請求項6に記載の紙葉類搬送装置。
  8. それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、取扱対象の紙葉類を所定の搬送方向へ搬送するための第1搬送路を形成する一対の第1搬送ガイドと、
    それぞれ一端部が複数の凸部を所定の間隔で設けるようにして櫛歯状に形成され、上記紙葉類を上記搬送方向へ搬送するための第2搬送路を形成する一対の第2搬送ガイドと
    を具え、
    一対の上記第1搬送ガイドは、
    上記搬送方向と平行な回動軸を中心にして、一方の上記第2搬送ガイドの上記一端部に一方の上記第1搬送ガイドの上記一端部を嵌合させ、かつ他方の上記第2搬送ガイドの上記一端部に他方の上記第1搬送ガイドの上記一端部を嵌合させて上記第2搬送路に上記第1搬送路を接続する搬送路接続位置から、当該搬送路接続位置から待避するための待避位置までの範囲で回動可能に設けられ、当該待避位置側の他方の上記第1搬送ガイドの上記一端部を、一方の上記第1搬送ガイドの上記一端部よりも一対の上記第2搬送ガイド側へずらして位置させ、
    一対の上記第2搬送ガイドは、
    上記待避位置側の他方の上記第2搬送ガイドの上記一端部よりも、一方の上記第2搬送ガイドの上記一端部を一対の上記第1搬送ガイド側へずらして位置させた
    紙葉類取扱装置。
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