JP5948107B2 - 鉄道車両用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子を用いて鉄道車両の前方を照射する鉄道車両用前照灯に関するものである。
従来より、鉄道車両に設けられる前照灯として、メタルハライドバルブ等の放電バルブを光源として備えたプロジェクト型のものが採用されている。この鉄道車両用前照灯では、放電バルブの放電発光部の光をリフレクタで反射させ、集光レンズで集光させて車両前方へ照射する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−23417号公報
近年、放電バルブに代わる新たな光源として消費電力が少なくかつ長寿命な発光素子である発光ダイオードが鉄道車両用前照灯にも用いられつつある。
しかし、発光ダイオードは、許容される上限温度が低いため(例えば、150℃程度)、この発光ダイオードを鉄道車両用前照灯の光源として用いる際には、効果的な放熱が可能な構造が要求される。
本発明の目的は、発光素子を光源として備えるとともに、発光素子を効果的に放熱させることが可能な鉄道車両用前照灯を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の鉄道車両用前照灯は、第1の発光素子と、前記第1の発光素子が発する光をロービームとして車両前方へ照射する第1のレンズと、を含む第1の灯具ユニットと、
第2の発光素子と、前記第2の発光素子が発する光をハイビームの少なくとも一部として車両前方へ照射する第2のレンズと、を含む第2の灯具ユニットと、
前記第1の灯具ユニットと前記第2の灯具ユニットとが配置される灯室を形成するハウジングと、を備え、
前記ハウジングは、金属製の放熱部材を有し、
前記放熱部材は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とが搭載される光源搭載部を前記灯室内に有することを特徴とする。
本発明の鉄道車両用前照灯において、前記ハウジングは、前記放熱部材に対して車両前方から取り付けられ、前記第1のレンズから照射される光が通過する第1の開口部と前記第2のレンズから照射される光が通過する第2の開口部とが形成されたカバーを有し、
前記第1のレンズと前記第2のレンズの各々は鍔部を有し、
前記放熱部材に固定されるとともに、前記第1のレンズの鍔部の背面部分を保持する第1のレンズ保持部材と、
前記放熱部材に固定されるとともに、前記第2のレンズの鍔部の背面部分を保持する第2のレンズ保持部材と、を備え、
前記第1の開口部は、前記第1のレンズの鍔部の前面部分により密閉され、前記第2の開口部は、前記第2のレンズの鍔部の前面部分により密閉されていることが好ましい。
本発明の鉄道車両用前照灯において、前記第1の発光素子が発する光を車両前方へ向けて反射する第1のリフレクタと、前記第2の発光素子が発する光を車両前方へ向けて反射する第2のリフレクタと、を備え、
前記第1のリフレクタと前記第1のレンズ保持部材は一体的に形成され、前記第2のリフレクタと前記第2のレンズ保持部材は一体的に形成されることが好ましい。
本発明の鉄道車両用前照灯は、前記ハウジング内において、単数の前記第1の灯具ユニットと単数の前記第2の灯具ユニットが設けられ、更に、前記ハウジング内において、前記第1のリフレクタと前記第1のレンズと前記第1の発光素子の各々は単数だけ設けられ、前記第2のリフレクタと前記第2のレンズと前記第2の発光素子の各々は単数だけ設けられていることが好ましい。
本発明の鉄道車両用前照灯において、前記第2のレンズの外径は、前記第1のレンズの外径より大きいことが好ましい。
本発明の鉄道車両用前照灯によれば、ハウジングを構成する金属製の放熱部材に第1の発光素子及び第2の発光素子を搭載させることで、これらの第1の発光素子及び第2の発光素子の熱をハウジングの灯室の外部へ良好に逃がして効果的に放熱させることができる。これにより、放電バルブに代えて消費電力が少なくかつ長寿命な発光素子を光源として用いることができる。
本実施形態に係る鉄道車両用前照灯の外観を示す斜視図である。 ハウジングを構成する放熱部材の斜視図である。 ハウジングの灯室内の構造を示す図であって、(a)は図1におけるA−A断面図、(b)は図1におけるB−B断面図である。 第1の灯具ユニット及び第2の灯具ユニットを構成するユニット構成体の斜視図である。 第2の灯具ユニットでの照明時における照明範囲を示す鉄道車両前方側の景色の模式図である。 第1の灯具ユニットでの照明時における照明範囲を示す鉄道車両前方側の景色の模式図である。
以下、本発明に係る鉄道車両用前照灯の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る鉄道車両用前照灯11は、ハウジング12を備えており、このハウジング12内に灯室Sが形成されている。
ハウジング12は、金属製の放熱部材15と、この放熱部材15に対して車両前方側から取り付けられるカバー16とを備えている。放熱部材15は、熱伝達率に優れた金属材料から形成され、カバー16は、例えば、プラスチック等の合成樹脂から成形されている。
図2に示すように、放熱部材15は、ベース板部21、後板部22及び側板部23を有している。後板部22は、ベース板部21の後端に立設されている。また、側板部23は、ベース板部21及び後板部22の両側部に設けられており、これらのベース板部21と後板部22との隅部を塞ぐように形成されている。後板部22には、その背面に、複数のフィン25を有するヒートシンク26が形成されている。また、この後板部22には、その中央に、配線孔27が形成され、車両側の電源から灯室S内の光源へ電力を給電するための配線が通される。放熱部材15には、後板部22の上端における両側部近傍及びベース板部21の前端における両側部近傍に、ネジ孔28が形成されている。
図1に示すように、カバー16は、前板部31、上板部32及び側板部33を有している。上板部32は、前板部31の上端から水平に延在されており、側板部33は、前板部31と上板部32との隅部を塞ぐように形成されている。また、前板部31には、第1の開口部36と第2の開口部37とが形成されている。カバー16には、前板部31の下端における両側部近傍及び上板部32の後端における両側部近傍に、挿通孔38を有する固定片39が形成されている。
そして、このカバー16は、放熱部材15に対して車両前方側から被せた状態で、それぞれの固定片39の挿通孔38にネジ(図示略)を挿通し、ネジ孔28へねじ込むことで、放熱部材15に組み付けられる。これにより、放熱部材15とカバー16とからなるハウジング12内に灯室Sが形成される。
図3に示すように、このハウジング12内の灯室Sには、第1の灯具ユニット41と、第2の灯具ユニット51とが配置されている。これらの第1の灯具ユニット41及び第2の灯具ユニット51は、プロジェクタ型又は多重楕円システム型(Poly Ellipsoidal System:以下、PESとも称する)型のヘッドライトであり、第1の灯具ユニット41は、車両前方へロービーム光を照射し、第2の灯具ユニット51は、車両前方へハイビーム光を照射する。なお、図3(a)は、図1内においてフィン25を通過するA−A線の断面図であるためフィン25の断面が図示されており、図3(b)は、図1内においてフィン25を通過しないB−B線の断面図であるためフィン25の側面が図示されている。
図3(a)に示すように、第1の灯具ユニット41は、光源として設けられるLED(Light Emitting Diode)である第1の発光ダイオード(第1の発光素子の一例)42と、この第1の発光ダイオード42が発する光を車両前方へ向けて反射させる第1のリフレクタ43と、この第1のリフレクタ43で反射された第1の発光ダイオード42の光を集光して車両前方へロービームとしてカバー16の第1の開口部36を通して照射する第1のレンズ44とを備えている。
第1のリフレクタ43及び第1のレンズ44の各々は単一の部材であり、第1のレンズ44は、第1のリフレクタ43からの光が入射する平面形状の入射面44aと、入射して集光された光を出射させる凸形状のレンズ面44bとを有している。また、この第1のレンズ44は、その周縁に、第1のレンズ44の光軸Z1に対して外方へ張り出す鍔部44cを有している。そして、この第1のレンズ44は、そのレンズ面44bがカバー16の内面側から第1の開口部36へ嵌め込まれ、カバー16の前板部31から突出されている。また、この第1のレンズ44は、その鍔部44cの前面部分がカバー16の第1の開口部36の縁部を後方側から覆うように当接されている。これにより、第1のレンズ44の鍔部44cと第1の開口部36の縁部とが密着され、すなわち、第1の開口部36が第1のレンズ44の鍔部44cの前面部分により密閉され、第1の開口部36からハウジング12内の灯室Sへの粉塵の浸入が防止されている。
図3(b)に示すように、第2の灯具ユニット51は、光源として設けられるLED(Light Emitting Diode)である第2の発光ダイオード(第2の発光素子の一例)52と、この第2の発光ダイオード52が発する光を車両前方へ向けて反射させる第2のリフレクタ53と、この第2のリフレクタ53で反射された第2の発光ダイオード52の光を集光して車両前方へハイビームとしてカバー16の第2の開口部37を通して照射する第2のレンズ54とを備えている。
第2のリフレクタ53及び第2のレンズ54の各々は単一の部材であり、第2のレンズ54は、第2のリフレクタ53からの光が入射する平面形状の入射面54aと、入射して集光された光を出射させる凸形状のレンズ面54bとを有している。また、この第2のレンズ54は、その周縁に、第2のレンズ54の光軸Z2に対して外方へ張り出す鍔部54cを有している。そして、この第2のレンズ54は、そのレンズ面54bがカバー16の内面側から第2の開口部37へ嵌め込まれ、カバー16の前板部31から突出されている。また、この第2のレンズ54は、その鍔部54cの前面部分がカバー16の第2の開口部37の縁部を後方側から覆うように当接されている。これにより、第2のレンズ54の鍔部54cと第2の開口部37の縁部とが密着され、すなわち、第2の開口部37が第2のレンズ54の鍔部54cの前面部分により密閉され、第2の開口部37からハウジング12内の灯室Sへの粉塵の浸入が防止されている。
上記の鉄道車両用前照灯11を構成する第1の灯具ユニット41及び第2の灯具ユニット51は、第1のユニット構成体61及び第2のユニット構成体71を備えている。
図4に示すように、第1のユニット構成体61は、第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43とを備えている。第1のレンズ保持部材62は、円環状に形成されており、この第1のレンズ保持部材62が第1のレンズ44の鍔部44cの背面部分に当接され、赤外線のレーザー光を照射して溶着させるレーザー溶着等により互いの当接部分が接合される。これにより、第1のレンズ44の鍔部44cの背面部分が第1のレンズ保持部材62に保持される。
第1のユニット構成体61を構成する第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43は、第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43を連結する固定枠部63と共に、樹脂材料によって一体的に成形されている。また、第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43と固定枠部63は単一の部品として構成されている。第1のリフレクタ43の第1の発光ダイオード42側の表面は、アルミ蒸着膜が形成されて鏡面化処理が施されている。固定枠部63には、位置決め孔64及び固定孔65が形成されている。
同様に、第2のユニット構成体71は、第2のレンズ保持部材72と第2のリフレクタ53とを備えている。第2のレンズ保持部材72は、円環状に形成されており、この第2のレンズ保持部材72が第2のレンズ54の鍔部54cの背面部分に当接され、赤外線のレーザー光を照射して溶着させるレーザー溶着等により互いの当接部分が接合される。これにより、第2のレンズ54の鍔部54cの背面部分が第2のレンズ保持部材72に保持される。
第2のユニット構成体71を構成する第2のレンズ保持部材72と第2のリフレクタ53は、第2のレンズ保持部材72と第2のリフレクタ53を連結する固定枠部73と共に、樹脂材料によって一体的に成形されている。また、第2のレンズ保持部材72と第1のリフレクタ53と固定枠部73は単一の部品として構成されている。第2のリフレクタ53の第2の発光ダイオード52側の表面は、アルミ蒸着膜が形成されて鏡面化処理が施されている。固定枠部73には、位置決め孔74及び固定孔75が形成されている。
図2に示すように、放熱部材15のベース板部21には、幅方向の中央部分に、中央支持ブロック81が形成されている。また、ベース板部21の両側部側における後板部22側には、後方支持ブロック82が形成されている。さらに、ベース板部21の両側部側における前端側には、前方支持ブロック83が形成されている。
中央支持ブロック81とそれぞれの後方支持ブロック82との間には、第1の灯具ユニット41の設置側に、第1の光源搭載ブロック(光源搭載部の一例)84がアルミダイキャスト製の放熱部材15の一部として、中央支持ブロック81及び後方支持ブロック82と共に一体的に成形され、また、第2の灯具ユニット51の設置側に、第2の光源搭載ブロック(光源搭載部の一例)85が放熱部材15の一部として中央支持ブロック81及び後方支持ブロック82と共に一体的に成形されている。
第1の光源搭載ブロック84には、第1の灯具ユニット41を構成する第1の発光ダイオード42が搭載されており、第2の光源搭載ブロック85には、第2の灯具ユニット51を構成する第2の発光ダイオード52が搭載されている。
また、中央支持ブロック81の後方側及びそれぞれの後方支持ブロック82には、位置決めピン91が立設されており、さらに、中央支持ブロック81の前方側及び前方支持ブロック83には、雌ネジ部92が形成されている。
そして、第1のユニット構成体61は、第1の灯具ユニット41の設置側で、位置決め孔64に位置決めピン91を挿し込むことで放熱部材15に位置決めされ、さらに、固定孔65へ上方側から挿入した固定ボルト(図示略)を雌ネジ部92へねじ込むことで、放熱部材15に固定される。
同様に、第2のユニット構成体71は、第2の灯具ユニット51の設置側で、位置決め孔74に位置決めピン91を挿し込むことで放熱部材15に位置決めされ、さらに、固定孔75へ上方側から挿入した固定ボルト(図示略)を雌ネジ部92へねじ込むことで、放熱部材15に固定される。
このようにして構成された第1の灯具ユニット41及び第2の灯具ユニット51では、図3に示すように、ハイビーム光を照射する第2の灯具ユニット51の第2のレンズ54は、ロービーム光を照射する第1の灯具ユニット41の第1のレンズ44よりも、大きな外径及び厚みを有し、第2の発光ダイオード52の光をより多く集めて遠くへ導くことが可能とされている。
また、鉄道車両用前照灯11では、第1の灯具ユニット41の第1のレンズ44の前方の端面位置と第2の灯具ユニット51の第2のレンズ54の前方の端面位置とが一致されている。また、第2のレンズ54は第1のレンズ44よりも大きな厚みを有するため、入射面54aが入射面44aよりも後方に位置することとなり、第1の灯具ユニット41の第1の発光ダイオード42の搭載位置よりも第2の灯具ユニット51の第2の発光ダイオード52の搭載位置が距離Lだけ後方側に配置されている。さらに、第1の灯具ユニット41の第1のリフレクタ43の配置よりも第2の灯具ユニット51の第2のリフレクタ53の配置が後方側とされている。
そして、このようなレンズ形状や配置構成とすることで、ハイビームを照射する第2の灯具ユニット51では、ロービームを照射する第1の灯具ユニット41よりも、より遠くを明るく照明することが可能とされている。具体的に、第2の灯具ユニット51では、図5に示すように、車両が走行する軌道Rのはるか前方側の遠くの照射範囲HBを照明する。これに対して第1の灯具ユニット41では、図6に示すように、第1の灯具ユニット41の下方に位置する、車両が走行する軌道Rの直近から水平方向(光軸Z1−Z1)を示す位置までの広い照射範囲LBを照明する。なお、本実施形態の鉄道車両用前照灯11は、自動車用前消灯と比較して地上から高い位置に設置されているため、照射範囲LBの下側の照射角度の絶対値(光軸に対する拡散角)は、自動車用前照灯に設計される値よりも大きい値、すなわち、水平方向に対し下方を示す30度から40度程度、好ましくは、35度またはその近傍の値が好適である。
上述のように、本実施形態に係る鉄道車両用前照灯11では、走行状態や走行環境に応じて、第1の灯具ユニット41だけを点灯させてロービーム光として照明したり、第2の灯具ユニット51だけを点灯させてハイビーム光として照明することができる。なお、第1の灯具ユニット41及び第2の灯具ユニット51の両方を点灯させてハイビーム光とする構成であっても良い。両方を点灯させてハイビーム光を構成することで、より広い範囲を良好に照明することができる。
そして、上記のような照明時における第1の発光ダイオード42及び第2の発光ダイオード52で生じた熱は、第1の光源搭載ブロック84及び第2の光源搭載ブロック85から、複数のフィン25を有するヒートシンク26を備えた放熱部材15に伝達され、この放熱部材15から外部へ良好に放出される。
以上、説明したように、本実施形態に係る鉄道車両用前照灯11によれば、ハウジング12を構成する金属製の放熱部材15に第1の発光ダイオード42及び第2の発光ダイオード52を搭載させることで、これらの第1の発光ダイオード42及び第2の発光ダイオード52の熱をハウジング12の灯室Sの外部へ良好に逃がして効果的に放熱させることができる。これにより、放電バルブに代えて消費電力が少なくかつ長寿命な発光ダイオードを光源として用いることができる。
また、第1のレンズ44及び第2のレンズ54のそれぞれの鍔部44c,54cの背面部分が、第1のレンズ保持部材62及び第2のレンズ保持部材72によって保持され、鍔部44c,54cの前面部分が、カバー16の第1の開口部36及び第2の開口部37の縁部に各々の縁部を後方側から覆うように当接して密閉している。
これにより、第1の開口部36及び第2の開口部37からハウジング12内の灯室Sへの粉塵の浸入を確実に防止することができる。これにより、交換スパンが自動車等と比較して長い(例えば、10年)ために十分な粉塵対策を要する鉄道車両の前照灯として好適である。なお、鍔部44c,54cの前面部分とカバー16の第1の開口部36及び第2の開口部37の縁部との間にスポンジ等の緩衝材を介在させて、第1の開口部36及び第2の開口部37を密閉する構成であっても良い。緩衝材を介在させることで、密閉性と粉塵浸入防止の機能とを向上させることができる。
また、第1のユニット構成体61を構成する第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43とは、第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43を連結する固定枠部63と共に、樹脂材料によって一体的に成形されている。また、第1のレンズ保持部材62と第1のリフレクタ43と固定枠部63は単一の部品として構成されている。これにより、部品点数を減らすとともに、位置決め精度が要求される光学系の部品(第1のレンズ44や第1のリフレクタ43)を、一度の組み立て工程で放熱部材15に対して精度よく設置することができる。すなわち、第1の発光ダイオード42と第1のリフレクタ43と第1のレンズ44の3つの部品の各々の相対位置の精度が高められ、良好な配光パターン(光照射パターン)が形成可能となる。なお、第2のユニット構成体71も同様の作用効果を奏する。
また、ハウジング12内において、単数の第1の灯具ユニット41と単数の第2の灯具ユニット51が設けられており、更に、ハウジング12内において、単数の第1のリフレクタ43と単数の第1のレンズ44と単数の第1の発光ダイオード42が設けられ、単数の第2のリフレクタ53と第2のレンズ54と第2の発光ダイオード52が設けられている。このように、鉄道車両用前照灯11は、ロービーム照射とハイビーム照射という2つの機能を実現するのに必要となる構成を、最小数の部品を共通の灯室S内に配置することで実現しているため、鉄道車両用前照灯11の小型化が可能となる。
本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
11:鉄道車両用前照灯、12:ハウジング、15:放熱部材、16:カバー、36:第1の開口部、37:第2の開口部、41:第1の灯具ユニット、42:第1の発光ダイオード(第1の発光素子の一例)、43:第1のリフレクタ、44:第1のレンズ、44c,54c:鍔部、51:第2の灯具ユニット、52:第2の発光ダイオード(第2の発光素子の一例)、53:第2のリフレクタ、54:第2のレンズ、62:第1のレンズ保持部材、72:第2のレンズ保持部材、84:第1の光源搭載ブロック(光源搭載部の一例)、85:第2の光源搭載ブロック(光源搭載部の一例)、S:灯室

Claims (5)

  1. 第1の発光素子と、前記第1の発光素子が発する光を車両前方へ照射する第1のレンズと、を含む第1の灯具ユニットと、
    第2の発光素子と、前記第2の発光素子が発する光を車両前方へ照射する第2のレンズと、を含む第2の灯具ユニットと、
    カバーと、前記カバーとともに灯室を形成する金属製の放熱部材と、を有するハウジングと、を備え、
    前記第1の灯具ユニットと前記第2の灯具ユニットとが前記灯室に配置され、
    前記放熱部材は、前記第1の発光素子と前記第2の発光素子とが搭載される光源搭載部を前記灯室内に有することを特徴とする鉄道車両用前照灯。
  2. 前記カバーは、前記放熱部材に対して車両前方から取り付けられ、前記第1のレンズから照射される光が通過する第1の開口部と前記第2のレンズから照射される光が通過する第2の開口部とが形成されており、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズの各々は鍔部を有し、
    前記放熱部材に固定されるとともに、前記第1のレンズの鍔部の背面部分を保持する第1のレンズ保持部材と、
    前記放熱部材に固定されるとともに、前記第2のレンズの鍔部の背面部分を保持する第2のレンズ保持部材と、を備え、
    前記第1の開口部は、前記第1のレンズの鍔部の前面部分により密閉され、前記第2の開口部は、前記第2のレンズの鍔部の前面部分により密閉されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用前照灯。
  3. 前記第1の発光素子が発する光を車両前方へ向けて反射する第1のリフレクタと、前記第2の発光素子が発する光を車両前方へ向けて反射する第2のリフレクタと、を備え、
    前記第1のリフレクタと前記第1のレンズ保持部材は一体的に形成され、前記第2のリフレクタと前記第2のレンズ保持部材は一体的に形成されることを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両用前照灯。
  4. 前記ハウジング内において、単数の前記第1の灯具ユニットと単数の前記第2の灯具ユニットが設けられ、
    更に、前記ハウジング内において、前記第1のリフレクタと前記第1のレンズと前記第1の発光素子の各々は単数だけ設けられ、前記第2のリフレクタと前記第2のレンズと前記第2の発光素子の各々は単数だけ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鉄道車両用前照灯。
  5. 前記第1の灯具ユニットは、前記第1のレンズを介して、前記第1の発光素子が発する光をロービームとして車両前方へ照射し、
    前記第2の灯具ユニットは、前記第2のレンズを介して、前記第2の発光素子が発する光をハイビームの少なくとも一部として車両前方へ照射し、
    前記第2のレンズの外径は、前記第1のレンズの外径より大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鉄道車両用前照灯。
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