JP5942779B2 - スライド式台車 - Google Patents

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Description

本発明は、荷台を有する台車に関するものである。
従来から、例えば、特許文献1に記載の台車が知られている。
特許文献1に記載の台車は、荷台と、荷台の四辺に揺動可能に設けられた側枠とを備えている。特許文献1に記載の台車では、側枠を揺動することにより、荷台を開放することができる。
また、台車本体と、台車本体に対してスライド可能な荷台とを有する台車(以下、スライド式台車という)も知られている。具体的に、前記荷台は、スライド式台車の走行方向と直交する右方向及び左方向に向けて台車本体に対してスライド可能である。このようなスライド式台車を用いることにより、台車に対する荷物の積み下ろしが容易になる。スライド式台車を用いた具体的な作業を次に説明する。
まず、荷物の積み下ろし場所に対して荷台の右側面又は左側面が面するように、台車を停止させる。次に、荷台を積み下ろし場所に向けてスライドさせることにより、荷台が積み下ろし場所に近接する。この状態で、荷台上に荷物を載置するとともに、荷台を台車本体に向けてスライドさせる。これにより、荷物を台車に積むことができる。また、上記と逆の作業を行うことにより、台車から荷物を下ろすことができる。
実開平6−6014号公報
前記スライド式台車では、走行中における荷台のスライドを規制する必要がある。そこで、荷台の右側へのスライドを規制するための規制部材を台車本体の右側に設けるとともに、荷台の左側へのスライドを規制するための規制部材を台車本体の左側に設けることが考えられる。
しかし、台車本体の右側及び左側に個別に規制部材を設ける場合、荷物の積み下ろしの作業の効率を悪化させるおそれがある。具体的に、荷物の積み下ろしの際には、各規制部材のうち積み下ろし場所に近い方の規制部材の操作(解除操作)を行なう必要がある。ここで、作業員は、通常、荷台を積み下ろし場所に押し出す(スライドさせる)ために、台車に対して積み下ろし場所と反対側に位置する。そのため、作業員は、台車と積み下ろし場所との間に移動し、ロック部材を操作し、再び、積み下ろし場所と反対側に移動して台車を押し出す必要がある。
本発明の目的は、走行中における荷台のスライドを規制しながら、荷物の積み下ろしの作業の効率を向上することができるスライド式台車を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、スライド式台車であって、規定の走行方向に沿って走行可能な台車本体と、前記走行方向と直交する左右方向において予め設定された格納位置と、前記格納位置に対して右側に突出した右側突出位置と、前記格納位置に対して左側に突出した左側突出位置との間で前記台車本体に対してスライド可能となるように、前記台車本体上に設けられた少なくとも1つの荷台と、前記台車本体に対する前記荷台のスライドを規制可能な規制機構とを備え、前記規制機構は、前記格納位置から前記右側突出位置への前記荷台のスライドを規制する状態と前記荷台の前記右側突出位置へのスライドを許容する状態との間で切換操作可能となるように前記台車本体の右側部に設けられた右側規制部材と、前記格納位置から前記左側突出位置への前記荷台のスライドを規制する状態と前記荷台の前記左側突出位置へのスライドを許容する状態との間で切換操作可能となるように前記台車本体の左側部に設けられた左側規制部材と、前記右側規制部材及び前記左側規制部材のうちの一方の規制部材が前記荷台のスライドを規制する状態又は許容する状態に操作されることに応じて他方の規制部材も前記一方の規制状態と同じ状態に操作されるように前記右側規制部材と前記左側規制部材とを連結する連結部材とを備えている、スライド式台車を提供する。
本発明では、一方の規制部材が荷台のスライドを規制する状態に操作されることに応じて他方の規制部材も荷台のスライドを規制する状態に操作されるように、各規制部材が連結部材によって連結されている。また、一方の規制部材が荷台のスライドを許容する状態に操作されることに応じて他方の規制部材も荷台のスライドを許容する状態に操作されるように、各連結部材が連結部材によって連結されている。
これにより、台車の左右方向の一方の側に位置する作業員は、当該作業員から近い一方の規制部材を操作することにより、作業員から遠い他方の規制部材を操作することができる。そのため、作業員が台車に対して積み下ろし場所と反対側に位置する場合であっても、積み下ろし場所に近い側の規制部材を操作することができる。したがって、本発明によれば、各規制部材によって走行中における荷台のスライドを規制しながら、荷物の積み下ろしの作業の効率を向上することができる。
前記スライド式台車において、前記右側規制部材及び前記左側規制部材は、前記荷台のスライド経路を塞ぐ閉鎖位置と、前記スライド経路を開く開放位置との間で前記台車本体に対して変位可能であり、前記連結部材は、前記右側規制部材及び前記左側規制部材が前記開放位置に変位した状態で前記スライド経路を開放する位置に設けられていることが好ましい。
この態様によれば、各規制部材が閉鎖位置に変位することにより、当該各規制部材自体で荷台の行く手を遮ることができる。一方、各規制部材を開放位置に変位させることにより、スライド経路を開放する位置に各規制部材及び連結部材を変位させることができるため、荷台のスライドを許容することができる。
前記スライド式台車において、前記右側規制部材及び前記左側規制部材は、前記スライド経路から前記走行方向に外れた位置に設定された回動軸回りに回動可能となるように前記台車本体に取り付けられた基端部をそれぞれ有し、前記連結部材は、前記右側規制部材及び前記左側規制部材の基端部同士を連結することが好ましい。
この態様では、各規制部材の基端部が、スライド経路から走行方向に外れた位置に設けられた回動軸回りに回動可能である。これにより、スライド経路から外れた閉鎖位置とスライド経路を塞ぐ閉鎖位置との間で各規制部材を回動させることができる。また、前記態様では、連結部材が各規制部材の基端部同士を連結する。これにより、各規制部材が開放位置に回動した状態で、連結部材をスライド経路を開放する位置に配置することができる。
前記スライド式台車において、前記右側規制部材及び前記左側規制部材の基端部は、左右方向に変位不能となるように前記台車本体に取り付けられ、前記規制機構は、前記走行方向において前記荷台に対して前記回動軸と反対側の位置で、前記閉鎖位置に回動された前記右側規制部材及び左側規制部材の途中部を左右方向に保持する保持機構をさらに備えていることが好ましい。
この態様では、各規制部材の基端部が左右方向に変位不能となるように台車本体に取り付けられているとともに、閉鎖位置にある各規制部材の途中部が保持機構によって左右方向に保持される。これにより、閉鎖位置にある各規制部材は、走行方向における荷台の両側の2箇所で左右方向に拘束される。そのため、例えば、走行中の横揺れ等が生じた場合であっても、各規制部材によって荷台の左右方向の変位を確実に防止することができる。
前記スライド式台車において、前記少なくとも1つの荷台は、第1荷台と、前記走行方向において前記第1荷台に対して前記回動軸と反対側に設けられた第2荷台とを含み、前記右側規制部材及び前記左側規制部材は、前記閉鎖位置に操作された状態で前記第1荷台及び前記第2荷台のスライド経路を閉鎖可能な長さを有することが好ましい。
この態様によれば、各規制部材を閉鎖位置に回動することにより、第1荷台及び第2荷台の双方のスライドを規制することができる。また、各規制部材を開放位置に回動することにより、第1荷台及び第2荷台の双方のスライドを許容することができる。
本発明によれば、走行中における荷台のスライドを規制しながら、荷物の積み下ろしの作業の効率を向上することができる。
本発明の実施形態に係るスライド式台車の全体構成を示す左側面図である。 図1に示すスライド式台車であって、各荷台が格納位置に変位した状態を示す平面図である。 図1に示すスライド台車であって、各荷台がそれぞれ右突出位置と左突出位置に変位した状態を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図5に示す後側規制部材が閉鎖位置に回動した状態を示す断面図である。 図1に示す保持機構の概略構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るスライド式台車であって、各荷台が右突出位置に変位した状態を示す平面図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1を参照して、本実施形態に係る搬送車両は、自走式の牽引車体24と、牽引車体24に牽引されるスライド式台車1とを備えている。
スライド式台車1は、規定の走行方向(牽引車体により前進又は後退する方向)に沿って走行可能な台車本体2と、台車本体2に対してスライド可能となるように台車本体2上に設けられた2つの荷台8と、前記台車本体2に対する各荷台8のスライドを規制可能な規制機構10とを備えている。なお、スライド式台車1の走行方向(前後方向)、及びこれと直交する左右方向を用いて以下説明する。
図1〜図3を参照して、台車本体2は、平面視で略長方形の底板5と、底板5上に固定された外周フレーム6及び補強フレーム7と、各荷台8をスライド可能に支持する複数の受け部材9と、底板5の下に取り付けられた4つの車輪3と、台車本体2と牽引車体24とを連結するための連結部4とを備えている。
外周フレーム6は、底板5の周縁部上に設けられている。具体的に、外周フレーム6は、図3に示すように、底板5の前辺に沿って設けられた前フレーム6aと、底板5の後辺に沿って設けられた後フレーム6bと、底板5の右辺に沿って設けられた右フレーム6cと、底板5の左辺に沿って設けられた左フレーム6dとを備えている。
補強フレーム7は、外周フレーム6の内側位置で外周フレーム6同士を直接的又は関節的に連結するものである。具体的に、補強フレーム7は、前フレーム6aと後フレーム6bとを連結する2本の縦フレーム7aと、各縦フレーム7aと右フレーム6c又は左フレーム6dとを連結する複数の横フレーム7bとを備えている。各横フレーム7bは、右側の縦フレーム7aと右フレーム6cとを連結する横フレーム7bと、左側の縦フレーム7aと左フレーム6dとを連結する横フレーム7bとを含む。図示は省略しているが、本実施器形態の補強フレーム7は、各縦フレーム7a同士を連結する複数の横フレームも含む。
なお、外周フレーム6及び補強フレーム7の底板5からの高さは、実質的に同一の高さL1(図4参照)に設定されている。
図4を参照して、受け部材9は、外周フレーム6及び補強フレーム7の高さL1よりも高い位置で、荷台8を下から支持する。具体的に、受け部材9は、底板5上に固定された台座15と、台座15上に固定されたブラケット16と、ブラケット16によって回転可能に支持された支持輪17とを備えている。台座15は、支持輪17の高さ位置を調整するためのものである。ブラケット16は、台座15上に固定された底板と、底板の前後方向の両端部から上に延びる一対の側板とを有するC字型の部材である。支持輪17は、ブラケット16の各側板の間に配置されている。また、支持輪17は、ブラケット16の各側板に対して前後方向に沿った軸回りに回転可能に支持されている。支持輪17の外周面には、凹溝(符号省略)が形成されている。この凹溝の最深部のうち最上部に配置された部分が外周フレーム6及び補強フレーム7の高さL1よりも上に位置する。
また、本実施形態では、図3に示すように、左右方向に4つの受け部材9が配置されたものを1列として、この列が前後方向に4列設けられている。4列の受け部材9のうち前側の2列の受け部材9は、前側の荷台8をスライド可能に支持する。一方、後側の2列の受け部材9は、後側の荷台8をスライド可能に支持する。
荷台8は、左右方向において予め設定された格納位置(図2に示す位置)と、格納位置に対して右側に突出した右側突出位置(図3の後側の荷台8の位置)、格納位置に対して左側に突出した左側突出位置(図3の前側の荷台8の位置)との間で台車本体2に対してスライド可能である。本実施形態において、格納位置は、図2に示すように、台車本体2の左右方向の範囲内に荷台8が収まるように設定された位置である。以下、図3及び図4を参照して、荷台8の具体的な構成を説明する。
荷台8は、その上面に載置された積載物が左右方向に移動するのを許容するローラコンベヤである。具体的に、荷台8は、複数のローラ11と、各ローラ11が左右方向に並べられた状態で各ローラを回転可能に保持する前後一対のローラ保持部材12と、ローラ保持部材12の下面に固定された一対のレール14とを備えている。ローラ11は、前後方向に延びるローラ本体11aと、ローラ本体11aから前方及び後方に向けてそれぞれ延びる一対の回転軸11bとを備えている。各ローラ保持部材12は、各ローラ本体11aを前後方向に挟むように互いに対向するとともに左右方向に延び、各回転軸11bを回転可能に保持する。レール14は、前記4列の受け部材9のうちの1列の受け部材9に沿ってスライド可能となるように、受け部材9に係合可能である。具体的に、レール14は、下向き凸となるV字型の断面形状を有するとともに左右方向に延びる。レール14の下部は、受け部材9の支持輪17の凹溝内に挿入されている。したがって、レール14は、支持輪17を回転させつつ左右方向にスライド可能である。特に、図4に示すように、支持輪17の最深部の最上部に配置された部分が外周フレーム6及び補強フレーム7の高さL1よりも上に配置されているため、レール14は、外周フレーム6及び補強フレーム7に接触せずに左右方向にスライド可能である。
以下、荷台8のスライドを規制可能な規制機構10について説明する。
図1及び図2を参照して、規制機構10は、前側の荷台8のスライドを規制するための左右一対の前側規制部材18Aと、各荷台8の双方のスライドを規制するための左右一対の後側規制部材18Bと、各前側規制部材18Aを台車本体2に対して回動可能に取り付けるための前側取付機構19Aと、各後側規制部材18Bを台車本体2に対して回動可能に取り付けるための後側取付機構19Bと、各後側規制部材18Bの途中部を左右方向に保持するための保持機構20とを備えている。
まず、後側規制部材18B及び後側取付機構19Bについて説明する。
後側規制部材18Bは、台車本体の右側部に設けられた右側の規制部材18Bと、台車本体の左側部に設けられた左側の規制部材18Bとを備えている。左側の規制部材18Bは、格納位置から左側突出位置への各荷台8のスライドを規制する状態(図1の実線で示す状態)と各荷台8の左側突出位置へのスライドを許容する状態(図1の二点差線で示す状態)との間で切り換え可能である。同様に、右側の規制部材18Bは、格納位置から右側突出位置への各荷台8のスライドを規制する状態と各荷台8の右側突出位置へのスライドを許容する状態との間で切り換え可能である。具体的に、後側規制部材18Bは、上述の切換動作が可能となるように後側取付機構19Bを介して台車本体2に取り付けられている。また、本実施形態における後側規制部材18Bは、側面視で略長方形の板材によって構成されている。
図5に示すように、後側取付機構19Bは、各荷台8のスライド経路を塞ぐ閉鎖位置(図1の実線で示す位置)と、各荷台8のスライド経路を開く開放位置(図1の二点差線で示す位置)との間で台車本体2(後フレーム6b)に対して後側規制部材18Bの基端部を回動可能に取り付けるためのものである。ここで、前記スライド経路とは、荷台8が格納位置から右側突出位置又は左側突出位置まで至るそれぞれの経路を意味する。具体的に、後側取付機構19Bは、各後側規制部材18Bの基端部にそれぞれ固定された左右一対のアングル22(図5では1つ示す)と、各アングル22と後フレーム6bとの間にそれぞれ設けられた左右一対のヒンジ部材21(図5では1つ示す)と、各アングル22同士を連結する連結部材23とを備えている。
アングル22は、ヒンジ部材21に対する固定面を確保するために後側規制部材18Bの端面に固定されている。
ヒンジ部材21は、後フレーム6bの上面に固定された第1片21aと、アングル22に固定された第2片21bと、第1片21aと第2片21bとを回動可能に連結する回動軸21cとを備えている。第1片21aと第2片21bとは、左右方向の移動が規制された状態で回動軸回りに回動可能である。つまり、後側規制部材18Bの基端部は、回動軸21c回りで回動可能で、かつ、左右方向に変位不能な状態で台車本体2に取り付けられている。また、回動軸21cは、後側の荷台8のスライド経路よりも後側の位置(スライド経路から走行方向に外れた位置)に設けられている。さらに、回動軸21cは、後側規制部材18Bが図5に示す開放位置に回動した状態で、後側規制部材18B及び後フレーム6bよりも前に配置されている。そのため、後側規制部材18Bが開放位置に回動した状態で、後側規制部材18Bもスライド経路よりも後側の位置に配置される。
上述したヒンジ部材21を介して台車本体2に取り付けられた各後側規制部材18Bは、図5に示す開放位置と、図6に示す閉鎖位置との間で回動可能である。具体的に、開放位置にある各後側規制部材18bは、後フレーム6b上に直立する。この開放位置において、各荷台8のスライド経路は開放される。一方、閉鎖位置にある各後側規制部材18Bは、図6に示すように、開放位置から前に90°倒れて右フレーム6c又は左フレーム6d(それぞれ図3参照)の上に載置される。この閉鎖位置においては、図4に示すように、各後側規制部材18の高さL2は、荷台8のローラ本体11aよりも下で、かつ、レール14よりも上の位置(ローラ保持部材12の途中部の高さ位置)である。また、本実施形態の各後側規制部材18bは、図1に示すように、閉鎖位置に回動した状態で後側の荷台8(第1荷台)及び前側の荷台8(第2荷台)のスライド経路を閉鎖可能な長さを有する。これにより、両荷台8のスライド経路が閉鎖され、両荷台8のスライドが規制される。そして、このような両後側規制部材18Bの動作は、次に説明する連結部材23によって同期する。
図5を参照して、連結部材23は、各後側規制部材18Bのうちの一方の規制部材18Bが開放位置又は閉鎖位置に回動されることに応じて、他方の規制部材18Bも前記一方の規制部材18Bと同じ位置に操作されるように、左右の規制部材18B同士を連結する。具体的に、連結部材23は、左右のアングル22同士を連結する。なお、アングル22を省略して各後側規制部材18Bを直接連結部材23によって連結することもできる。
また、連結部材23は、各後側規制部材18Bが開放位置に回動した状態で荷台8のスライド経路を開放する位置に設けられている。具体的に、連結部材23は、各後側規制部材18Bが開放位置に回動した状態において、回動軸21cよりもスライド経路から前後方向に外れた位置(本実施形態では後ろ側の位置)で各後側規制部材18Bの基端部同士を連結している。
図1及び図7を参照して、保持機構20は、走行方向(前後方向)において荷台8に対して回動軸21cと反対側の位置(前側の位置)で、閉鎖位置に回動された各後側規制部材18Bの途中部を左右方向に保持する。具体的に、保持機構20は、左フレーム6d上に立設された立設部材20aと、左フレーム6d上で立設部材20aと左右方向に対向する対向部材20bとを備えている。立設部材20aと対向部材20bとの間には、開放位置から閉鎖位置に回動する左側の規制部材18Bを上から挿入可能な間隙が形成されている。つまり、この間隙に挿入された規制部材18Bは、左フレーム6d上において立設部材20aと対向部材20bとの間で挟持される。本実施形態では、図1に示すように、左フレーム6d上に前後2つの保持機構20が設けられているとともに、右フレーム6c上にも前後2つの保持機構20が設けられている。右側の保持機構20は、上記と同様の構成を有するため、説明を省略する。
図1を参照して、各前側規制部材18Aは、前側の荷台8のスライドのみを規制する。具体的に、各前側規制部材18Aの長さは、各後側規制部材18bの長さよりも短い。
前側取付機構19Aは、前側の荷台8のスライド経路を塞ぐ閉鎖位置(図1の実線で示す位置)と、前側の荷台8のスライド経路を開く開放位置(図1の二点差線で示す位置)との間で台車本体2(前フレーム6a)に対して前側規制部材18Aの基端部を回動可能に取り付けるためのものである。前側取付機構19Aの構成は、上述した後側取付機構19Bと前後対称の構成であるため、説明を省略する。
以上説明したように、前記実施形態では、左右方向の一方の規制部材18A、18Bが閉鎖位置又は開放位置に回動することに応じて左右方向の他方の規制部材18A、18Bも同じ位置に回動されるように、各規制部材18A、18Bが連結部材23によって連結されている。
これにより、スライド式台車1の左右方向の一方の側に位置する作業員は、当該作業員から近い一方の規制部材18A、18Bを操作することにより、作業員から遠い他方の規制部材18A、18Bを操作することができる。そのため、作業員がスライド式台車1に対して積み下ろし場所と反対側に位置する場合であっても、積み下ろし場所に近い側の規制部材18A、18Bを操作することができる。したがって、前記実施形態によれば、各規制部材18A、18Bによって走行中における荷台8のスライドを規制しながら、荷物の積み下ろしの作業の効率を向上することができる。
また、前記実施形態によれば、各規制部材18A、18Bが閉鎖位置に回動することにより、当該各規制部材18A、18B自体で荷台8の行く手を遮ることができる。一方、各規制部材18A、18Bを開放位置に回動させることにより、スライド経路を開放する位置に各規制部材18A、18B及び連結部材23を変位させることができるため、荷台のスライドを許容することができる。なお、前記実施形態では、各規制部材18A、18Bを開放位置と閉鎖位置との間で回動可能である構成について説明したが、変位の方法は回動に限定されない。例えば、各規制部材18A、18Bは、開放位置と閉鎖位置との間で台車本体2に対してスライド可能に構成することもできる。
前記実施形態では、各規制部材18A、18Bの基端部が、スライド経路から走行方向に外れた位置に設けられた回動軸21c回りに回動可能である。これにより、スライド経路から外れた閉鎖位置とスライド経路を塞ぐ閉鎖位置との間で各規制部材を回動させることができる。また、前記実施形態では、連結部材が各規制部材18A、18Bの基端部同士を連結する。これにより、各規制部材が開放位置に回動した状態で、連結部材23をスライド経路を開放する位置に配置することができる。
前記実施形態では、各後側規制部材18Bの基端部が左右方向に変位不能となるように台車本体2に取り付けられているとともに、閉鎖位置にある各後側規制部材18Bの途中部が保持機構20によって左右方向に保持される。これにより、閉鎖位置にある各後側規制部材18Bは、走行方向における荷台8の両側の2箇所で左右方向に拘束される。そのため、例えば、走行中の横揺れ等が生じた場合であっても、各後側規制部材18Bによって荷台8の左右方向の変位を確実に防止することができる。
また、前記実施形態によれば、各後側規制部材18Bを閉鎖位置に回動することにより、2つの荷台8の双方のスライドを規制することができる。また、各後側規制部材18Bを開放位置に回動することにより、2つの荷台8の双方のスライドを許容することができる。
なお、本実施形態では、前側の荷台8のスライドを規制するために、後側規制部材18Bに加えて前側規制部材18Aを設けているが、前側規制部材18Aを省略することもできる。ただし、前側規制部材18Aを設けることにより、前側の荷台8のスライドを規制するための後側規制部材18Bの長さを短くすることができる。そのため、開放位置に回動したときの高さ制限等の事情により、後側規制部材18Bの長さが制限される場合には、前側規制部材18Aを設けることが好ましい。
また、本実施形態では、台車本体2に対してそれぞれスライド可能な一対の荷台8を有するスライド式台車1を説明したが、一対の荷台8が一体に連結されていてもよい。具体的に、図8に示すスライド式台車は、各荷台8を前後方向に連結する複数の連結部材25(図8に示す例では5本の連結部材25)を備えている。各連結部材25は、各荷台8における互いに近接するローラ保持部材12同士を連結する。具体的に、各連結部材25は、格納位置、右側突出位置、及び左側突出位置に向けて両台車8を同時にスライド可能となるように、両荷台8を連結する。そのため、図8に示す実施形態においては、各荷台8のうちの一方のスライドを規制可能な規制部材10を設けることにより、各荷台8の双方のスライドを規制することができる。具体的に、前記実施形態を例に挙げれば、前後一対の規制部材10のうちの一方を省略することができる。
1 スライド式台車
2 台車本体
8 荷台
10 規制機構
18A 前側規制部材(右側規制部材及び左側規制部材の一例)
18B 後側規制部材(右側規制部材及び左側規制部材の一例)
20 保持機構
21c 回動軸
22 アングル
23 連結部材

Claims (5)

  1. スライド式台車であって、
    規定の走行方向に沿って走行可能な台車本体と、
    前記走行方向と直交する左右方向において予め設定された格納位置と、前記格納位置に対して右側に突出した右側突出位置と、前記格納位置に対して左側に突出した左側突出位置との間で前記台車本体に対してスライド可能となるように、前記台車本体上に設けられた少なくとも1つの荷台と、
    前記台車本体に対する前記荷台のスライドを規制可能な規制機構とを備え、
    前記規制機構は、前記格納位置から前記右側突出位置への前記荷台のスライドを規制する状態と前記荷台の前記右側突出位置へのスライドを許容する状態との間で切換操作可能となるように前記台車本体の右側部に設けられた右側規制部材と、前記格納位置から前記左側突出位置への前記荷台のスライドを規制する状態と前記荷台の前記左側突出位置へのスライドを許容する状態との間で切換操作可能となるように前記台車本体の左側部に設けられた左側規制部材と、前記右側規制部材及び前記左側規制部材のうちの一方の規制部材が前記荷台のスライドを規制する状態又は許容する状態に操作されることに応じて他方の規制部材も前記一方の規制状態と同じ状態に操作されるように前記右側規制部材と前記左側規制部材とを連結する連結部材とを備えている、スライド式台車。
  2. 前記右側規制部材及び前記左側規制部材は、前記荷台のスライド経路を塞ぐ閉鎖位置と、前記スライド経路を開く開放位置との間で前記台車本体に対して変位可能であり、
    前記連結部材は、前記右側規制部材及び前記左側規制部材が前記開放位置に変位した状態で前記スライド経路を開放する位置に設けられている、請求項1に記載のスライド式台車。
  3. 前記右側規制部材及び前記左側規制部材は、前記スライド経路から前記走行方向に外れた位置に設定された回動軸回りに回動可能となるように前記台車本体に取り付けられた基端部をそれぞれ有し、
    前記連結部材は、前記右側規制部材及び前記左側規制部材の基端部同士を連結する、請求項2に記載のスライド式台車。
  4. 前記右側規制部材及び前記左側規制部材の基端部は、左右方向に変位不能となるように前記台車本体に取り付けられ、
    前記規制機構は、前記走行方向において前記荷台に対して前記回動軸と反対側の位置で、前記閉鎖位置に回動された前記右側規制部材及び左側規制部材の途中部を左右方向に保持する保持機構をさらに備えている、請求項3に記載のスライド式台車。
  5. 前記少なくとも1つの荷台は、第1荷台と、前記走行方向において前記第1荷台に対して前記回動軸と反対側に設けられた第2荷台とを含み、
    前記右側規制部材及び前記左側規制部材は、前記閉鎖位置に操作された状態で前記第1荷台及び前記第2荷台のスライド経路を閉鎖可能な長さを有する、請求項3又は4に記載のスライド式台車。
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