JP5942684B2 - 通信制御装置及び通信制御方法 - Google Patents

通信制御装置及び通信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5942684B2
JP5942684B2 JP2012175175A JP2012175175A JP5942684B2 JP 5942684 B2 JP5942684 B2 JP 5942684B2 JP 2012175175 A JP2012175175 A JP 2012175175A JP 2012175175 A JP2012175175 A JP 2012175175A JP 5942684 B2 JP5942684 B2 JP 5942684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
base station
elevator
car
operation information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012175175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014036265A (ja
Inventor
優貴 品田
優貴 品田
大介 新田
大介 新田
裕 浜田
裕 浜田
貴弘 河口
貴弘 河口
広光 河井
広光 河井
正則 橋本
正則 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012175175A priority Critical patent/JP5942684B2/ja
Priority to US13/946,039 priority patent/US9173172B2/en
Publication of JP2014036265A publication Critical patent/JP2014036265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5942684B2 publication Critical patent/JP5942684B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/34Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
    • B66B1/3415Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
    • B66B1/3446Data transmission or communication within the control system
    • B66B1/3461Data transmission or communication within the control system between the elevator control system and remote or mobile stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/28TPC being performed according to specific parameters using user profile, e.g. mobile speed, priority or network state, e.g. standby, idle or non transmission
    • H04W52/283Power depending on the position of the mobile
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/06TPC algorithms
    • H04W52/14Separate analysis of uplink or downlink
    • H04W52/143Downlink power control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/24TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
    • H04W52/243TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters taking into account interferences
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W64/00Locating users or terminals or network equipment for network management purposes, e.g. mobility management

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、通信制御装置及び通信制御方法に関する。
移動体通信システムにおいて、電波が届きにくい屋内での通信を可能にするために、半径が数十メートル以下の狭小セルであるフェムトセルを形成する小型基地局(以下では「フェムト基地局」と呼ばれることがある)を屋内に設置することが検討されている。
特開2011−135383号公報 特開2011−120095号公報
どこでも良好な通信を行いたいという移動端末ユーザの要求を満たすために、今後は、屋内のいたるところへフェムト基地局が設置されていくことが見込まれる。例えば、ビル内において、各階のフロアにフェムト基地局を設置することが考えられる。さらに、ビル内のエレベータの中でも良好な通信が行えるように、各階のフロアだけでなく、エレベータの乗りかご(以下では「乗りかご」と省略して呼ばれることがある)にもフェムト基地局を設置することが考えられる。
ここで、乗りかごは複数の階に渡って移動するため、通信を途切れさせないためには、乗りかごに設置された基地局(以下では「エレベータ基地局」と呼ばれることがある)と、各階のフロアに設置された基地局(以下では「フロア基地局」と呼ばれることがある)との間で、移動端末のハンドオーバが行われる。よって、移動端末ユーザへのサービス品質を向上させるためには、ハンドオーバがスムーズに行われることが望まれる。
また、乗りかごは複数の階に渡って移動するため、エレベータ基地局の影響により、乗りかごが位置する階に応じて、各階の電波環境が変化する。さらに、乗りかごのドアが閉じた状態にあるときは、乗りかご内は、乗りかごの内外から電波が届きにくい遮蔽空間となる。一方で、乗りかごのドアが開いた状態にあるときは、乗りかご内は、乗りかごの内外から電波が届きやすい空間となる。よって、乗りかごのドアの開閉に応じても、各階の電波環境は変化する。よって、移動端末ユーザへのサービス品質を向上させるためには、このような電波環境の変化に応じた適切な制御が行われることが望まれる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、エレベータの乗りかご等の、遮蔽空間を有する移動物体に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることを目的とする。
開示の態様の通信制御装置は、エレベータの運行情報を取得する取得部と、前記運行情報に基づいて、前記エレベータの乗りかごに設置された第1基地局と、前記エレベータが停止し得る停止階の各階に設置された第2基地局との間の回線、前記第1基地局の送信電力及び前記第2基地局の送信電力、及び、前記停止階毎に移動端末の位置を測位するための測位情報の少なくとも一つを制御する制御部と、を具備する。
開示の態様によれば、エレベータの乗りかご等の、遮蔽空間を有する移動物体に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることができる。
図1は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1の通信制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、実施例1の運行情報のフォーマット例を示す図である。 図4は、実施例1の運行情報の一例を示す図である。 図5は、実施例1の通信システムの動作(運行情報取得時)の説明に供するシーケンス図である。 図6は、実施例1の通信システムの動作(回線制御時)の説明に供するシーケンス図である。 図7は、実施例2の通信制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図8は、実施例2のエレベータ基地局の送信電力情報の一例を示す図である。 図9は、実施例2のフロア基地局の送信電力情報の一例を示す図である。 図10は、実施例2の通信システムの動作の説明に供するシーケンス図である。 図11は、実施例3の通信制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図12は、実施例3の測位情報(乗りかご:無し,ドア:閉の場合)の一例を示す図である。 図13は、実施例3の測位情報(乗りかご:有り,ドア:閉の場合)の一例を示す図である。 図14は、実施例3の測位情報(乗りかご:有り,ドア:開の場合)の一例を示す図である。 図15は、実施例3の通信制御装置の動作の説明に供するシーケンス図である。 図16は、通信制御装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する通信制御装置及び通信制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する通信制御装置及び通信制御方法が限定されるものではない。また、各実施例において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施例1]
<通信システムの概要>
図1は、実施例1の通信システムの一例を示す図である。図1において、通信システム100は、通信制御装置10と、エレベータ運行管理装置20と、コアネットワークのEPC(Evolved Packet Core)30と、エレベータ基地局52と、フロア基地局1−1,1−2,1−3,…,7−1,7−2,7−3,8−1,8−2,8−3と、移動端末60とを有する。
通信制御装置10及びエレベータ運行管理装置20は、ビル40内に設置される。また、ビル40内には、乗りかご51を有するエレベータ50が設置される。乗りかご51は、エレベータ運行管理装置20の制御の下、ビル40の複数の階に渡って移動する。なお、図1には、一例として、ビル40が1階〜8階の8フロアで構成される場合を示す。
乗りかご51には、エレベータ基地局52が設置される。
ビル40の1階のフロアには、フロア基地局1−1,1−2,1−3が設置される。ビル40の7階のフロアには、フロア基地局7−1,7−2,7−3が設置される。ビル40の8階のフロアには、フロア基地局8−1,8−2,8−3が設置される。ビル40の2階〜6階の各フロアにも、同様に、フロア基地局が設置される。
エレベータ運行管理装置20と通信制御装置10とは、屋内制御回線#2によって接続される。エレベータ運行管理装置20は、エレベータ50の運行を制御・管理しており、エレベータ50の運行情報(以下では「運行情報」と省略して呼ばれることがある)を屋内制御回線#2を介して通信制御装置10へ送信する。エレベータ運行管理装置20は、以下のいずれかの送信タイミングで、運行情報を通信制御装置10へ送信する。
<送信タイミング1>エレベータ運行管理装置20は、運行情報を更新する度に運行情報を通信制御装置10へ送信する。
<送信タイミング2>エレベータ運行管理装置20は、所定の時間間隔で運行情報を通信制御装置10へ送信する。
<送信タイミング3>エレベータ運行管理装置20は、通信制御装置10からの取得要求に応じて、運行情報を通信制御装置10へ送信する。
通信制御装置10と、エレベータ基地局52とは、屋内制御回線#1によって接続される。同様に、通信制御装置10と、各フロア基地局とは、屋内制御回線#1によって接続される。なお、屋内制御回線#1を介した通信は、CPE WAN管理プロトコル(CWMP:CPE WAN Management Protocol)の技術仕様であるTR−069等を用いて行われる。
EPC30と、各フロア基地局とは、S1回線#3によって接続される。
エレベータ基地局52と、各フロア基地局とは、X2回線#4によって接続される。例えば、乗りかご51がビル40の8階に位置する場合、エレベータ基地局52とフロア基地局8−1とはX2回線#4−1によって接続される。同様に、エレベータ基地局52とフロア基地局8−2とはX2回線#4−2によって接続され、エレベータ基地局52とフロア基地局8−3とはX2回線#4−3によって接続される。
移動端末60は、エレベータ基地局52、または、いずれかのフロア基地局を介して、EPC30からデータを受信し、EPC30へデータを送信する。
ここで、S1回線は、コアネットワークと基地局とを接続する回線である。
一方で、X2回線は、3GPP―LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)において新たに導入された回線であり、基地局間を直接接続する回線である。X2回線が基地局間に確立されることにより、コアネットワークを介さずに、基地局間でデータの転送が可能になる。そこで、ハンドオーバの直前において、ハンドオーバ元の基地局は、ハンドオーバ対象の移動端末へ送信しきれなかったデータを、X2回線を介してハンドオーバ先の基地局へ転送する。ハンドオーバ先の基地局は、X2回線を介して受信したデータを、ハンドオーバによって新たに自局に接続した移動端末へ送信する。これによりハンドオーバ時のデータ欠落を防ぐことができる。よって、X2回線を介してデータ転送が行われるハンドオーバは、コアネットワークを介してデータ転送が行われるハンドオーバよりも、コアネットワークでのデータ処理の負荷を軽減させることができる。
なお、S1回線は、S1コネクション、S1リンク、または、S1インタフェース等と呼ばれることがある。また、X2回線は、X2コネクション、X2リンク、または、X2インタフェース等と呼ばれることがある。
<通信制御装置の構成>
図2は、実施例1の通信制御装置の一例を示す機能ブロック図である。図2において、通信制御装置10−1は、運行情報取得部11と、運行情報管理部12と、回線制御部13とを有する。図2に示す通信制御装置10−1は、図1に示す通信制御装置10に対応する。
運行情報取得部11は、エレベータ運行管理装置20から、屋内制御回線#2を介して、運行情報を取得する。運行情報取得部11は、取得した運行情報を運行情報管理部12に出力する。
ここで、運行情報について説明する。図3は、実施例1の運行情報のフォーマット例を示す図である。
図3において、運行情報70は、エレベータID、現在位置、移動方向、停止予定階、及び、開閉状態の5つの項目を有する。
「エレベータID」は、エレベータを識別するための、各エレベータに固有の識別子である。例えばビル40内に3基のエレベータが設置されている場合、「エレベータID」は‘001’,‘002’または‘003’のいずれかとなる。
「現在位置」は、乗りかご51の現在位置を示す。例えば乗りかご51が2階に停止中の場合は、「現在位置」は‘2階’となる。また、例えば乗りかご51が4階と5階との間を移動中である場合は、「現在位置」は‘4階−5階’となる。
「移動方向」は、乗りかご51の移動方向を示し、具体的には、‘上り’または‘下り’となる。
「停止予定階」は、乗りかご51が停止する予定の階を示す。例えば、乗りかご51内において、2階,3階及び5階の階数指定ボタンが押下された場合には、「停止予定階」は‘2階,3階,5階’となる。
「開閉状態」は、乗りかご51のドアの開閉状態を示し、具体的には、‘開’または‘閉’となる。
運行情報管理部12は、運行情報データベース(図示せず)を有し、運行情報取得部11から入力される運行情報を、運行情報データベースに記憶する。運行情報管理部12は、運行情報取得部11から運行情報を入力される度に、その入力された運行情報により運行情報データベースを更新する。
ここで、運行情報データベースに記憶される運行情報の具体例について説明する。図4は、実施例1の運行情報の一例を示す図である。図4には、ID‘001’〜‘010’の10基のエレベータがビル40内に設置されている場合を一例として示す。
また、運行情報管理部12は、所定の条件に該当するときに、運行情報データベースに記憶した運行情報を回線制御部13に出力する。
ここで、所定の条件として、具体的には、以下の条件を設定し得る。<条件1>または<条件2>に該当するか否かは、運行情報管理部12が、運行情報データベースに記憶された運行情報と、運行情報取得部11から新たに入力された運行情報とを比較することにより判定することができる。
<条件1>各エレベータの運行情報において、いずれかのエレベータの「停止予定階」が更新されたこと。例えば、現在2階に位置する乗りかご51の停止予定階が3階及び5階である場合には、乗りかご51が3階に到着したときに、運行情報の「停止予定階」が‘3階,5階’から‘5階’に更新される。
<条件2>いずれかのエレベータの乗りかご51が、停止状態から移動状態に遷移したこと。すなわち、いずれかのエレベータの乗りかご51が、移動を開始したこと。例えば4階に位置していた乗りかご51が5階に向けて移動を開始した場合、運行情報の「現在位置」が‘4階’から‘4階−5階’に更新される。
所定の条件として、<条件1>または<条件2>のいずれか一方のみを設定してもよいし、<条件1>及び<条件2>の双方を設定してもよい。
回線制御部13は、運行情報管理部12から入力される運行情報に基づいて、エレベータ基地局52と各フロア基地局との間のX2回線の確立、及び、解放を制御する。
<回線制御部の処理>
回線制御部13は、運行情報に基づいて、乗りかご51が停止予定階に到着する前に、エレベータ基地局52と、停止予定階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を確立する。
具体的には、例えば、運行情報が図4に示す状態にある場合、回線制御部13は、以下のようにして、エレベータ基地局52に対して確立要求を送信することによりX2回線を確立する。この確立要求には「停止予定階」が含まれる。
すなわち、回線制御部13は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘3階,5階’の停止予定階を含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、エレベータ基地局52は、停止予定階である3階及び5階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立する。これにより、現在2階に位置するエレベータ基地局52は、3階及び5階に到着する前に、事前に、3階及び5階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
また、回線制御部13は、ID‘002’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘2階,3階’の停止予定階を含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、エレベータ基地局52は、停止予定階である2階及び3階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立する。これにより、現在4階に位置するエレベータ基地局52は、2階及び3階に到着する前に、事前に、2階及び3階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
また、回線制御部13は、ID‘010’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘5階,8階’の停止予定階を含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、エレベータ基地局52は、停止予定階である5階及び8階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立する。これにより、現在4階と5階との間を移動中であるエレベータ基地局52は、5階及び8階に到着する前に、事前に、5階及び8階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
また、例えば、回線制御部13は、以下のようにして、停止予定階に設置されたフロア基地局に対して確立要求を送信することによりX2回線を確立してもよい。この確立要求には運行情報の「エレベータID」が含まれる。
すなわち、回線制御部13は、ID‘001’のエレベータの停止予定階である3階及び5階に設置された各フロア基地局に対して、‘001’のエレベータIDを含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、3階及び5階に設置された各フロア基地局は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52とのX2回線を確立する。これにより、現在2階に位置するエレベータ基地局52は、3階及び5階に到着する前に、事前に、3階及び5階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
また、回線制御部13は、ID‘002’のエレベータの停止予定階である2階及び3階に設置された各フロア基地局に対して、‘002’のエレベータIDを含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、2階及び3階に設置された各フロア基地局は、ID‘002’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52とのX2回線を確立する。これにより、現在4階に位置するエレベータ基地局52は、2階及び3階に到着する前に、事前に、2階及び3階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
また、回線制御部13は、ID‘010’のエレベータの停止予定階である5階及び8階に設置された各フロア基地局に対して、‘010’のエレベータIDを含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、5階及び8階に設置された各フロア基地局は、ID‘010’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52とのX2回線を確立する。これにより、現在4階と5階との間を移動中であるエレベータ基地局52は、5階及び8階に到着する前に、事前に、5階及び8階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
よって、回線制御部13が確立要求を送信することによりX2回線を確立するには、運行情報には、少なくとも、「エレベータID」と、「停止予定階」とが含まれていればよい。但し、ビル40内にエレベータが1基しか設置されていない場合には、運行情報には、「エレベータID」が含まれる必要はない。
一方で、回線制御部13は、乗りかご51が移動を開始したときに、エレベータ基地局52と、移動元の階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を解放する。
具体的には、例えば、運行情報が図4に示す状態にある場合、回線制御部13は、以下のようにして、エレベータ基地局52に対して解放要求を送信することによりX2回線を解放する。
すなわち、乗りかご51が移動を開始すると、運行情報の「現在位置」は、移動中を示す状態になる。例えば、図4に示すように、ID‘010’のエレベータの乗りかご51は4階と5階との間を移動中であるため、運行情報の「現在位置」は‘4階−5階’となっている。また、乗りかご51が移動を開始したときに、上記<条件2>のように、運行情報管理部12から回線制御部13に運行情報が入力される。よって、回線制御部13は、運行情報管理部12から入力される運行情報の「現在位置」から移動元の階数を判断することができる。すなわち、入力される運行情報の「現在位置」が‘4階−5階’となっている場合には、回線制御部13は、移動元の階数を4階と判断する。そこで、回線制御部13は、運行情報の「現在位置」が移動中を示す状態にある場合、移動中にある乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、移動元の階数を含む解放要求を送信する。例えば、ID‘010’のエレベータの乗りかご51が4階と5階との間を移動中である場合、回線制御部13は、ID‘010’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘4階’を含む解放要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この解放要求に応じて、エレベータ基地局52は、移動元の階である4階に設置された各フロア基地局とのX2回線を解放する。
また、例えば、回線制御部13は、以下のようにして、停止予定階に設置されたフロア基地局に対して解放要求を送信することによりX2回線を解放してもよい。この解放要求には運行情報の「エレベータID」が含まれる。
すなわち、回線制御部13は、ID‘010’のエレベータの乗りかご51の移動元の階である4階に設置された各フロア基地局に対して、‘010’のエレベータIDを含む解放要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この解放要求に応じて、移動元の階である4階に設置された各フロア基地局は、ID‘010’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52とのX2回線を解放する。
よって、回線制御部13が解放要求を送信することによりX2回線を解放するには、運行情報には、少なくとも、「エレベータID」と、「現在位置」とが含まれていればよい。但し、ビル40内にエレベータが1基しか設置されていない場合には、運行情報には、「エレベータID」が含まれる必要はない。
ここで、X2回線の確立は、乗りかご51が、停止予定階に近接したときに行われるのが好ましい。すなわち、回線制御部13は、乗りかご51が停止予定階の方向へ進み、かつ、乗りかご51が停止予定階に対し閾値以内に近接した場合に、X2回線を確立するのが好ましい。
具体的には、例えば、運行情報が図4に示す状態にある場合、回線制御部13は、以下のようにして、乗りかご51が停止予定階に対し閾値以内に近接した場合に、エレベータ基地局52に対して確立要求を送信することによりX2回線を確立する。この確立要求には「停止予定階」が含まれる。また、閾値は、乗りかご51の現在位置と、乗りかご51の移動方向の直近の停止予定階との間の階の差の閾値である。この閾値は、例えば‘1’に設定される。
すなわち、ID‘001’のエレベータでは、乗りかご51は現在2階に位置しており、乗りかご51の移動方向の停止予定階は3階及び5階である。ここで、現在位置である2階と停止予定階である3階との差は‘1’である。また、現在位置である2階と停止予定階である5階との差は‘3’である。よって、停止予定階である3階については、乗りかご51は、閾値‘1’以内に近接している。一方で、停止予定階である5階については、乗りかご51は、閾値‘1’以内に近接していない。
そこで、回線制御部13は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、閾値以内に近接した‘3階’の停止予定階を含む確立要求を屋内制御回線#1を介して送信する。この確立要求に応じて、エレベータ基地局52は、停止予定階である3階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立する。これにより、現在2階に位置するエレベータ基地局52は、3階に到着する直前に、3階に設置された各フロア基地局とのX2回線を確立することができる。
一方で、回線制御部13は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対して、閾値以内に近接していない‘5階’の停止予定階を含む確立要求を送信しない。
よって、回線制御部13が階の差が閾値以内になった場合に確立要求を送信することによりX2回線を確立するには、運行情報には、少なくとも、「エレベータID」と、「現在位置」と、「移動方向」と、「停止予定階」とが含まれていればよい。但し、ビル40内にエレベータが1基しか設置されていない場合には、運行情報には、「エレベータID」が含まれる必要はない。
このように、回線制御部13は、乗りかご51の移動方向にある停止予定階のうち、乗りかご51の現在位置と閾値以内の距離にある停止予定階にあるフロア基地局とのX2回線を確立する。
<通信システムの動作>
図5は、実施例1の通信システムの動作(運行情報取得時)の説明に供するシーケンス図である。
エレベータ運行管理装置20は、運行情報を屋内制御回線#2を介して通信制御装置10−1へ送信する(ステップS101)。
通信制御装置10−1の運行情報取得部11は、運行情報を取得して、取得した運行情報を運行情報管理部12に出力する(ステップS102)。
運行情報管理部12は、運行情報取得部11から入力された運行情報によって運行情報データベースを更新する(ステップS103)。
図6は、実施例1の通信システムの動作(回線制御時)の説明に供するシーケンス図である。図6には、上記<条件1>または上記<条件2>のいずれかに該当するときに、運行情報管理部12が運行情報を回線制御部13に出力する場合を一例として示す。また、図6には、回線制御部13が、確立要求をエレベータ基地局52に送信する場合を一例として示す。
通信制御装置10−1において、運行情報管理部12は、各エレベータの運行情報において、いずれかのエレベータの「停止予定階」が更新されたときに(ステップS201)、運行情報を回線制御部13に出力する(ステップS202)。
回線制御部13は、運行情報に基づいて、該当するエレベータ基地局52に屋内制御回線#1を介して確立要求を送信する(ステップS203)。
確立要求を受信したエレベータ基地局52は、該当するフロア基地局とのX2回線を確立する(ステップS204)。
また、運行情報管理部12は、いずれかのエレベータの乗りかご51が移動を開始したときに(ステップS205)、運行情報を回線制御部13に出力する(ステップS206)。
回線制御部13は、運行情報に基づいて、該当するエレベータ基地局52に屋内制御回線#1を介して解放要求を送信する(ステップS207)。
解放要求を受信したエレベータ基地局52は、該当するフロア基地局とのX2回線を解放する(ステップS208)。
以上のように実施例1によれば、通信制御装置10−1において、運行情報取得部11は、エレベータの運行情報を取得する。回線制御部13は、エレベータの運行情報に基づいて、エレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52と、エレベータが停止し得る停止階の各階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を制御する。
これにより、エレベータの運行状態に応じた、X2回線の適切な制御を行うことができるため、エレベータの乗りかご51に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることができる。
また、実施例1によれば、回線制御部13は、エレベータID及び停止予定階に基づいて、乗りかご51が停止予定階に到着する前に、エレベータ基地局52と、停止予定階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を確立する。
これにより、エレベータ基地局52と、停止予定階に設置された各フロア基地局との間のX2回線が事前に確立される。このため、乗りかご51が停止予定階に到着する前に、ハンドオーバ元のエレベータ基地局52からハンドオーバ先のフロア基地局へのデータ送信が可能になる。よって、乗りかご51が停止予定階に到着する前に、事前に、乗りかご51内に存在するハンドオーバ対象の移動端末60へのデータを、エレベータ基地局52からフロア基地局へ転送しておくことが可能になる。よって、移動端末60はハンドオーバをスムーズに行うことができるため、移動端末60が乗りかご51からフロアへ移動する際に、通信が途切れない。よって、エレベータの乗りかご51に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることができる。
また、実施例1によれば、回線制御部13は、エレベータID、停止予定階、現在位置、及び、移動方向に基づいて、乗りかご51が停止予定階の方向へ進み、かつ、乗りかご51が停止予定階に対し閾値以内に近接した場合に、エレベータ基地局52と、停止予定階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を確立する。
これにより、エレベータ基地局52は、乗りかご51の現在位置に近接する停止予定階に設置されたフロア基地局との間でのみ、X2回線を確立することができる。換言すれば、エレベータ基地局52は、乗りかご51の現在位置に近接しない停止予定階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を確立しないことができる。つまり、X2回線の確立を、エレベータ基地局52と、乗りかご51の現在位置に近接した最低限必要な階のフロア基地局との間だけに制限することができる。よって、すべての停止予定階のフロア基地局とX2回線を確立する場合に比べ、X2回線のセッション数を抑えることができる。よって、X2回線のセッション数に上限がある場合に、X2回線のセッションが枯渇してしまう可能性を低くすることができる。特に、ビル40内に複数のエレベータ50が設置される場合、各階に多くのフロア基地局が設置される場合、または、ビル40の階数が多い場合等に、X2回線のセッションが枯渇してしまう可能性を低くすることができる。
また、実施例1によれば、回線制御部13は、エレベータID及び現在位置に基づいて、乗りかご51が移動を開始したときに、エレベータ基地局52と、移動元の階に設置されたフロア基地局との間のX2回線を解放する。
これにより、必要のないX2回線を解放することができるため、確立されるX2回線の数を必要最低限に抑えつつ、X2回線を効率的に運用することができる。
[実施例2]
<通信制御装置の構成>
図7は、実施例2の通信制御装置の一例を示す機能ブロック図である。図7において、通信制御装置10−2は、運行情報取得部11と、運行情報管理部12と、送信電力制御部14と、送信電力情報管理部15とを有する。図7に示す通信制御装置10−2は、図1に示す通信制御装置10に対応する。
運行情報管理部12は、実施例1と同様にして、運行情報を記憶及び更新する。但し、実施例2では、運行情報管理部12から送信電力制御部14へ運行情報を出力するための所定の条件が実施例1と異なる。
すなわち、運行情報管理部12は、上記<条件2>または下記<条件3>に該当するときに、運行情報データベースに記憶した運行情報を送信電力制御部14に出力する。下記<条件3>に該当するか否かは、運行情報管理部12が、運行情報データベースに記憶された運行情報と、運行情報取得部11から新たに入力された運行情報とを比較することにより判定することができる。
<条件3>各エレベータの運行情報において、いずれかのエレベータの「開閉状態」が更新されたこと。例えば、乗りかご51のドアが開いた状態から閉じた状態になった場合には、運行情報の「開閉状態」が‘開’から‘閉’に更新される。また、乗りかご51のドアが閉じた状態から開いた状態になった場合には、運行情報の「開閉状態」が‘閉’から‘開’に更新される。
送信電力制御部14は、運行情報管理部12から入力される運行情報に基づいて、エレベータ基地局52の送信電力、及び、各フロア基地局の送信電力を制御する。
送信電力情報管理部15は、送信電力情報データベース(図示せず)を有し、図8及び図9に示す送信電力情報を送信電力情報データベースに記憶している。図8は、実施例2のエレベータ基地局の送信電力情報の一例を示す図である。図9は、実施例2のフロア基地局の送信電力情報の一例を示す図である。なお、図8には、一例として、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52の送信電力情報のみを示す。
<送信電力制御部の処理>
送信電力制御部14は、運行情報の「現在位置」及び「開閉状態」に基づいて、エレベータ基地局52の送信電力、及び、各フロア基地局の送信電力を制御する。実施例2の送信電力制御を行うには、運行情報には、少なくとも、「エレベータID」と、「現在位置」と、「開閉状態」とが含まれていればよい。但し、ビル40内にエレベータが1基しか設置されていない場合には、運行情報には、「エレベータID」が含まれる必要はない。また、送信電力制御部14は、送信電力情報管理部15の送信電力情報データベースに記憶された送信電力情報に従って送信電力制御を行う。
具体的には、例えば、送信電力情報が図8及び図9に示すものである場合、送信電力制御部14は、以下のようにして、エレベータ基地局52及び各フロア基地局に対して送信電力制御コマンドを送信することにより送信電力制御を行う。この送信電力制御コマンドには「送信電力値」が含まれる。
すなわち、送信電力制御部14は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51が移動中であるときは、図8に示す送信電力情報に従って、パターン‘E0’を選択する。そして、送信電力制御部14は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘−10dB’の送信電力値を含む送信電力制御コマンドを送信する。この送信電力制御コマンドに従って、エレベータ基地局52は、送信電力を−10dBに設定する。
また、送信電力制御部14は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51の現在位置が1階であり、かつ、乗りかご51のドアが閉じているときは、図8に示す送信電力情報に従って、パターン‘E1−1’を選択する。そして、送信電力制御部14は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘−10dB’の送信電力値を含む送信電力制御コマンドを送信する。この送信電力制御コマンドに従って、エレベータ基地局52は、送信電力を−10dBに設定する。
また、送信電力制御部14は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51の現在位置が1階であり、かつ、乗りかご51のドアが開いているときは、図8に示す送信電力情報に従って、パターン‘E1−2’を選択する。そして、送信電力制御部14は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51に設置されたエレベータ基地局52に対し、‘−6dB’の送信電力値を含む送信電力制御コマンドを送信する。この送信電力制御コマンドに従って、エレベータ基地局52は、送信電力を−6dBに設定する。
2階〜8階についても同様にして、送信電力制御部14は、エレベータ基地局52の送信電力を制御する。
ここで、運行情報管理部12は、送信電力情報管理部15にも運行情報を出力してもよい。そして、送信電力情報管理部15は、乗りかご51の現在位置に応じて、図8に示すように、「エレベータID」を更新してもよい。具体的には、例えば、送信電力情報管理部15は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51が移動中であるときは、エレベータIDを「0−001」に更新する。また、送信電力情報管理部15は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51が1階に位置するときは、エレベータIDを「1−001」に更新する。また、送信電力情報管理部15は、ID‘001’のエレベータの乗りかご51が2階に位置するときは、エレベータIDを「2−001」に更新する。3階〜8階についても同様である。このように、乗りかご51が現在位置する階数に応じてエレベータIDを逐次更新することにより、送信電力情報のエレベータIDの項目を参照するだけで、乗りかご51の現在位置、すなわち、エレベータ基地局52の現在位置を把握することが可能になる。
また、送信電力制御部14は、乗りかご51が1階に位置しないときは、図9に示す送信電力情報に従って、パターン‘F1−1’を選択する。そして、送信電力制御部14は、1階に設置された各フロア基地局1−1〜1−3に対し、‘−10dB’の送信電力値を含む送信電力制御コマンドを送信する。この送信電力制御コマンドに従って、フロア基地局1−1〜1−3は、送信電力を−10dBに設定する。
また、送信電力制御部14は、乗りかご51が1階に位置しており、かつ、乗りかご51のドアが閉じているときは、図9に示す送信電力情報に従って、パターン‘F1−2’を選択する。そして、送信電力制御部14は、1階に設置された各フロア基地局1−1〜1−3に対し、‘−8dB’の送信電力値を含む送信電力制御コマンドを送信する。この送信電力制御コマンドに従って、フロア基地局1−1〜1−3は、送信電力を−8dBに設定する。
また、送信電力制御部14は、乗りかご51が1階に位置しており、かつ、乗りかご51のドアが開いているときは、図9に示す送信電力情報に従って、パターン‘F1−3’を選択する。そして、送信電力制御部14は、1階に設置された各フロア基地局1−1〜1−3に対し、‘−6dB’の送信電力値を含む送信電力制御コマンドを送信する。この送信電力制御コマンドに従って、フロア基地局1−1〜1−3は、送信電力を−6dBに設定する。
2階〜8階についても同様にして、送信電力制御部14は、各フロア基地局の送信電力を制御する。
<通信システムの動作>
図10は、実施例2の通信システムの動作の説明に供するシーケンス図である。
通信制御装置10−2において、運行情報管理部12は、運行情報を送信電力制御部14に出力する(ステップS301)。
送信電力制御部14は、運行情報に基づいて、送信電力情報管理部15の送信電力情報データベースに記憶された送信電力情報を参照し(ステップS302)、基地局毎に、送信電力情報のいずれかのパターンを選択する(ステップS303)。
送信電力制御部14は、選択したパターンに対応する送信電力値を含む送信電力制御コマンドを各基地局に送信する(ステップS304,S305)。
エレベータ基地局52は、自局の送信電力を、送信電力制御コマンドに含まれる送信電力値に設定する(ステップS306)。
また、フロア基地局は、自局の送信電力を、送信電力制御コマンドに含まれる送信電力値に設定する(ステップS307)。
以上のように実施例2によれば、通信制御装置10−2において、運行情報取得部11は、エレベータの運行情報を取得する。送信電力制御部14は、エレベータの運行情報に基づいて、エレベータ基地局52の送信電力及びフロア基地局の送信電力を制御する。
これにより、エレベータの運行状態に応じた適切な送信電力制御を行うことができるため、比較的簡易な構成により、電波干渉による通信スループットの低下を防止することができる。よって、エレベータの乗りかご51に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることができる。
また、送信電力制御部14は、乗りかご51のドアが開いているときのエレベータ基地局52の送信電力値を、乗りかご51のドアが閉じているときのエレベータ基地局52の送信電力値よりも小さな値に制御する。
これにより、乗りかご51のドアが開いているときの、エレベータ基地局52からフロア基地局への電波干渉を低減することができ、電波干渉による通信スループットの低下を防止することができる。
また、送信電力制御部14は、乗りかご51が位置する階に設置されたフロア基地局の送信電力値を、乗りかご51が位置しない階に設置されたフロア基地局の送信電力値よりも小さな値に制御する。
これにより、エレベータ基地局52が現在位置する階のフロア基地局からエレベータ基地局52への電波干渉を低減することができ、電波干渉による通信スループットの低下を防止することができる。
また、送信電力制御部14は、乗りかご51のドアが開いているときのフロア基地局の送信電力値を、乗りかご51のドアが閉じているときのフロア基地局の送信電力値よりも小さな値に制御する。
これにより、乗りかご51のドアが開いているときの、フロア基地局からエレベータ基地局52への電波干渉を低減することができ、電波干渉による通信スループットの低下を防止することができる。
[実施例3]
<通信制御装置の構成>
図11は、実施例3の通信制御装置の一例を示す機能ブロック図である。図11において、通信制御装置10−3は、運行情報取得部11と、運行情報管理部12と、測位情報制御部16と、測位情報管理部17とを有する。図11に示す通信制御装置10−3は、図1に示す通信制御装置10に対応する。
運行情報管理部12は、実施例1と同様にして、運行情報を記憶及び更新する。但し、実施例3では、運行情報管理部12から測位情報制御部16へ運行情報を出力するための所定の条件が実施例1と異なる。
すなわち、運行情報管理部12は、上記<条件2>または上記<条件3>に該当するときに、運行情報データベースに記憶した運行情報を測位情報制御部16に出力する。
測位情報制御部16は、運行情報管理部12から入力される運行情報に基づいて、各階毎に移動端末60の位置を測位するための測位情報を制御する。
測位情報管理部17は、測位情報データベース(図示せず)を有し、図12、図13または図14に示す測位情報を測位情報データベースに記憶して管理する。図12は、実施例3の測位情報(乗りかご:無し,ドア:閉の場合)の一例を示す図である。図13は、実施例3の測位情報(乗りかご:有り,ドア:閉の場合)の一例を示す図である。図14は、実施例3の測位情報(乗りかご:有り,ドア:開の場合)の一例を示す図である。測位情報データベースに記憶される測位情報は、測位情報制御部16の制御の下で、図12〜図14のいずれかに更新される。
図12〜図14は、いずれも同一の階の測位情報である。また、図12〜図14では、1つの階のフロアをX軸とY軸とからなる2次元平面で示し、その2次元平面がN行M列の複数のエリアに区分けされている。図12〜図14には、1つの階のフロアを10行10列の100個のエリアに区分した例を示す。また、例えば、図12〜図14の右下の太線で囲んだエリアにエレベータ50が設置されている。また、図12〜図14には、1つの階に設置されるフロア基地局が3つである場合を一例として示す。
例えば図12〜図14が1階のフロアに対応するものである場合、図12〜図14の各エリアにおいて、一段目の値はフロア基地局1−1から送信された信号の移動端末60における受信電力値[dB]を示す。同様に、各エリアにおける二段目の値はフロア基地局1−2から送信された信号の移動端末60における受信電力値[dB]を示し、各エリアにおける三段目の値はフロア基地局1−3から送信された信号の移動端末60における受信電力値[dB]を示す。また、各エリアにおける四段目の値はエレベータ基地局52から送信された信号の移動端末60における受信電力値[dB]を示す。すなわち、図12〜図14は、1つの階のフロアの各エリアにおける移動端末の受信電力値マップである。
このような予め作成された受信電力値マップである測位情報を用いて、各エリアの受信電力値と、移動端末60の現在の実際の受信電力値とをマッチングすることにより、移動端末60が現在、フロア内のどのエリアに位置するかを特定することができる。このような移動端末の位置測位のための受信電力値のマッチングは、RFパターンマッチングと呼ばれる。
<測位情報制御部の処理>
測位情報制御部16は、運行情報の「現在位置」及び「開閉状態」に基づいて、測位情報を制御する。実施例3の測位情報制御を行うには、運行情報には、少なくとも、「エレベータID」と、「現在位置」と、「開閉状態」とが含まれていればよい。但し、ビル40内にエレベータが1基しか設置されていない場合には、運行情報には、「エレベータID」が含まれる必要はない。
具体的には、例えば、図12〜図14が1階のフロアに対応するものである場合、測位情報制御部16は、以下のようにして、測位情報を制御する。
すなわち、測位情報制御部16は、乗りかご51が1階に位置しないときは、測位情報管理部17の測位情報データベースに記憶される測位情報を、図12の測位情報に更新する。
また、測位情報制御部16は、乗りかご51が1階に位置し、かつ、乗りかご51のドアが閉じているときは、測位情報管理部17の測位情報データベースに記憶される測位情報を、図13の測位情報に更新する。
また、測位情報制御部16は、乗りかご51が1階に位置し、かつ、乗りかご51のドアが開いているときは、測位情報管理部17の測位情報データベースに記憶される測位情報を、図14の測位情報に更新する。
つまり、測位情報制御部16は、乗りかご51の現在位置、及び、乗りかご51のドアの開閉状態に基づいて、測位情報において、エレベータ基地局52から送信された信号の移動端末における受信電力値、及び、フロア基地局1−1〜1−3から送信された信号の移動端末における受信電力値を更新する。
ここで、図12(乗りかご:無し,ドア:閉の場合)と、図13(乗りかご:有り,ドア:閉の場合)及び図14(乗りかご:有り,ドア:開の場合)とを比較する。エレベータ50の設置位置に対応するエリアの4段目の受信電力値は、図12では0dBである一方で、図13及び図14では−10dBとなっている。また、エレベータ50の設置位置に隣接する位置に対応するエリアの1〜3段目の受信電力値は、図13及び図14に示すものの方が、図12に示すものより全体的に小さい値になっている。
すなわち、測位情報制御部16は、1階の測位情報において、エレベータ50の設置位置に対応するエリアの4段目の受信電力値を、1階に乗りかご51が位置する場合には、1階に乗りかご51が位置しない場合より小さな値に更新する。
これにより、乗りかご51の現在位置に応じて、エレベータ基地局52の送信電力制御を加味した適切な測位情報に更新することができる。
また、測位情報制御部16は、1階の測位情報において、エレベータ50の設置位置に隣接する位置に対応するエリアの1〜3段目の受信電力値を、1階に乗りかご51が位置する場合には、1階に乗りかご51が位置しない場合より小さな値に更新する。
これにより、乗りかご51の現在位置に応じて、各フロア基地局の送信電力制御を加味した適切な測位情報に更新することができる。
また、図13(乗りかご:有り,ドア:閉の場合)と図14(乗りかご:有り,ドア:開の場合)とを比較すると、エレベータ50の設置位置に隣接する位置に対応するエリアの4段目の受信電力値は、図14に示すものの方が、図13に示すものより小さい値になっている。すなわち、測位情報制御部16は、1階の測位情報において、エレベータ50の設置位置に隣接する位置に対応するエリアの4段目の受信電力値を、乗りかご51のドアが開いているときは、乗りかご51のドアが閉じているときより小さな値に更新する。
これにより、乗りかご51のドアの開閉状態に応じて、エレベータ基地局52の送信電力制御を加味した適切な測位情報に更新することができる。
<通信システムの動作>
図15は、実施例3の通信制御装置の動作の説明に供するシーケンス図である。
通信制御装置10−3において、運行情報管理部12は、運行情報を測位情報制御部16に出力する(ステップS401)。
測位情報制御16は、運行情報に基づいて、各階毎に、測位情報のいずれかのパターンを選択する(ステップS402)。ここでは、図12がパターン1に対応し、図13がパターン2に対応し、図14がパターン3に対応する。
測位情報制御16は、選択したパターンを示す情報を含む更新通知を測位情報管理部17に出力する(ステップS403)。
測位情報管理部17は、更新通知に従って、測位情報データベースに管理している測位情報を更新する(ステップS404)。
以上のように実施例3によれば、通信制御装置10−3において、運行情報取得部11は、エレベータの運行情報を取得する。測位情報制御部16は、エレベータの運行情報に基づいて、停止階毎に移動端末60の位置を測位するための測位情報を制御する。
これにより、エレベータの運行状態に応じ、各基地局の送信電力制御を加味して、測位情報を適切に制御できるため、エレベータの運行状態に起因する測位情報の誤差を小さくすることができる。このため、エレベータの運行状態に起因する、移動端末の位置測位の精度の低下を抑えることができ、よって、エレベータの乗りかご51に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることができる。
[他の実施例]
[1]実施例1〜3では遮蔽空間を有する移動物体として、エレベータの乗りかご51を一例に挙げて説明した。しかし、遮蔽空間を有する移動物体は、エレベータの乗りかご51に限定されない。開示の技術は、エレベータの乗りかご51以外の、遮蔽空間を有するあらゆる移動物体に対し、上記同様にして実施することができる。すなわち、通信制御装置において、取得部が、遮蔽空間を有する移動物体の運行情報を取得し、制御部が、取得された運行情報に基づいて、遮蔽空間内に設置された第1基地局と、移動物体の停止位置に設置された第2基地局との間の回線、第1基地局の送信電力及び第2基地局の送信電力、及び、移動端末の位置を測位するための測位情報の少なくとも一つを制御してもよい。これにより、実施例1〜3と同様に、遮蔽空間を有する移動物体に乗る移動端末ユーザへのサービス品質を向上させることができる。
[2]実施例1〜3の通信制御装置10−1〜10−3は、次のようなハードウェア構成により実現することができる。図16は、通信制御装置のハードウェア構成例を示す図である。通信制御装置10−1〜10−3は、ハードウェアとしては、図16に示す通信制御装置10により実現される。すなわち、図16に示すように、通信制御装置10は、ハードウェアの構成要素として、通信インタフェース10aと、CPU(Central Processing Unit)10bと、HDD(Hard Disk Drive)10cと、メモリ10dとを有する。メモリ10dは、例えば、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリにより構成される。運行情報取得部11は、通信インタフェース10aにより実現される。回線制御部13と、送信電力制御部14と、測位情報制御部16とは、CPU10bにより実現される。運行情報管理部12と、送信電力情報管理部15と、測位情報管理部17とは、CPU10b及びHDD10cにより実現される。
[3]上記説明における各種の処理は、予め用意されたプログラムをCPU10bに実行させることによっても実現できる。すなわち、運行情報取得部11、回線制御部13、送信電力制御部14、測位情報制御部16、運行情報管理部12、送信電力情報管理部15、または、測位情報管理部17によって実行される各処理に対応するプログラムが予めHDD10cまたはメモリ10dに記憶され、各プログラムがCPU10bへ読み出されてプロセスとして機能してもよい。また、各プログラムは、必ずしも予めHDD10cまたはメモリ10dに記憶される必要はない。すなわち、例えば、通信制御装置10に接続可能なフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード、メモリカード等の可搬の記録媒体に各プログラムが予め記録され、各プログラムがCPU10bへ読み出されてプロセスとして機能してもよい。また例えば、インターネット、LAN、WAN等を介して無線または有線により通信制御装置10に接続されるコンピュータまたはサーバ等に各プログラムが予め記憶され、各プログラムがCPU10bへ読み出されてプロセスとして機能してもよい。
[4]実施例1と実施例2とを組み合わせることも可能である。実施例2と実施例3とを組み合わせることも可能である。実施例1と実施例3とを組み合わせることも可能である。実施例1〜3のすべてを組み合わせることも可能である。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)エレベータの運行情報を取得する取得部と、
前記運行情報に基づいて、前記エレベータの乗りかごに設置された第1基地局と、前記エレベータが停止し得る停止階に設置された第2基地局との間の回線、前記第1基地局の送信電力及び前記第2基地局の送信電力、及び、前記停止階毎に移動端末の位置を測位するための測位情報の少なくとも一つを制御する制御部と、
を具備する通信制御装置。
(付記2)前記運行情報は、前記乗りかごが停止する予定の階を示す停止予定階を含み、
前記制御部は、前記停止予定階に基づいて、前記乗りかごが前記停止予定階に到着する前に、前記第1基地局と、前記停止予定階に設置された前記第2基地局との間の前記回線を確立する、
付記1に記載の通信制御装置。
(付記3)前記運行情報は、さらに、前記乗りかごの現在位置と、前記乗りかごの移動方向とを含み、
前記制御部は、前記停止予定階、前記現在位置、及び、前記移動方向に基づいて、前記乗りかごが前記停止予定階の方向へ進み、かつ、前記乗りかごが前記停止予定階に対し閾値以内に近接したときに、前記第1基地局と、前記停止予定階に設置された前記第2基地局との間の前記回線を確立する、
付記2に記載の通信制御装置。
(付記4)前記運行情報は、前記乗りかごの現在位置を含み、
前記制御部は、前記現在位置に基づいて、前記乗りかごが移動を開始したときに、前記第1基地局と、移動元の階に設置された前記第2基地局との間の前記回線を解放する、
付記1に記載の通信制御装置。
(付記5)前記運行情報は、前記乗りかごの現在位置と、前記乗りかごのドアの開閉状態とを含み、
前記制御部は、前記現在位置及び前記開閉状態に基づいて、前記第1基地局の送信電力及び前記第2基地局の送信電力を制御する、
付記1に記載の通信制御装置。
(付記6)前記制御部は、前記ドアが開いているときの前記第1基地局の送信電力値を、前記ドアが閉じているときの前記第1基地局の送信電力値よりも小さな値に制御する、
付記5に記載の通信制御装置。
(付記7)前記制御部は、前記乗りかごが位置する階に設置された前記第2基地局の送信電力値を、前記乗りかごが位置しない階に設置された前記第2基地局の送信電力値よりも小さな値に制御する、
付記5または6に記載の通信制御装置。
(付記8)前記制御部は、前記ドアが開いているときの前記第2基地局の送信電力値を、前記ドアが閉じているときの前記第2基地局の送信電力値よりも小さな値に制御する、
付記5から7のいずれか一つに記載の通信制御装置。
(付記9)前記第1基地局から送信された信号の前記移動端末における第1受信電力値と、前記第2基地局から送信された信号の前記移動端末における第2受信電力値とを示す前記測位情報を、前記停止階毎に管理する管理部、をさらに具備し、
前記運行情報は、前記乗りかごの現在位置と、前記乗りかごのドアの開閉状態とを含み、
前記制御部は、前記現在位置及び前記開閉状態に基づいて、前記第1受信電力値及び前記第2受信電力値を更新する、
付記1に記載の通信制御装置。
(付記10)前記制御部は、前記測位情報において、
前記停止階における前記エレベータの設置位置に対応するエリアの前記第1受信電力値を、当該階に前記乗りかごが位置するときは、当該階に前記乗りかごが位置しないときより小さな値に更新する、
付記9に記載の通信制御装置。
(付記11)前記制御部は、前記測位情報において、
前記停止階における前記エレベータの設置位置に隣接する位置に対応するエリアの前記第2受信電力値を、当該階に前記乗りかごが位置するときは、当該階に前記乗りかごが位置しないときより小さな値に更新する、
付記9または10に記載の通信制御装置。
(付記12)前記制御部は、前記測位情報において、
前記停止階における前記エレベータの設置位置に隣接する位置に対応するエリアの前記第1受信電力値を、前記ドアが開いているときは、前記ドアが閉じているときより小さな値に更新する、
付記9から11のいずれか一つに記載の通信制御装置。
(付記13)遮蔽空間を有する移動物体の運行情報を取得する取得部と、
前記運行情報に基づいて、前記遮蔽空間内に設置された第1基地局と、前記移動物体の停止位置に設置された第2基地局との間の回線、前記第1基地局の送信電力及び前記第2基地局の送信電力、及び、移動端末の位置を測位するための測位情報の少なくとも一つを制御する制御部と、
を具備する通信制御装置。
(付記14)エレベータの運行情報を取得し、
前記運行情報に基づいて、前記エレベータの乗りかごに設置された第1基地局と、前記エレベータが停止し得る停止階に設置された第2基地局との間の回線、前記第1基地局の送信電力及び前記第2基地局の送信電力、及び、前記停止階毎に移動端末の位置を測位するための測位情報の少なくとも一つを制御する、
通信制御方法。
(付記15)メモリと、
前記メモリに接続されたプロセッサと、を具備し、
前記プロセッサは、
エレベータの運行情報を取得し、
前記運行情報に基づいて、前記エレベータの乗りかごに設置された第1基地局と、前記エレベータが停止し得る停止階に設置された第2基地局との間の回線、前記第1基地局の送信電力及び前記第2基地局の送信電力、及び、前記停止階毎に移動端末の位置を測位するための測位情報の少なくとも一つを制御する、処理を実行する、
通信制御装置。
10,10−1,10−2,10−3 通信制御装置
11 運行情報取得部
12 運行情報管理部
13 回線制御部
14 送信電力制御部
15 送信電力情報管理部
16 測位情報制御部
17 測位情報管理部
20 エレベータ運行管理装置
30 EPC(Evolved Packet Core)
40 ビル
50 エレベータ
51 乗りかご
52 エレベータ基地局
1−1,1−2,1−3,7−1,7−2,7−3,8−1,8−2,8−3 フロア基地局
60 移動端末
100 通信システム

Claims (6)

  1. エレベータの運行情報を取得する取得部と、
    前記運行情報に基づいて、前記エレベータの乗りかごに設置された第1基地局と、前記エレベータが停止し得る停止階に設置された第2基地局との間の回線を制御する制御部と、
    を具備する通信制御装置。
  2. 前記運行情報は、前記乗りかごが停止する予定の階を示す停止予定階を含み、
    前記制御部は、前記停止予定階に基づいて、前記乗りかごが前記停止予定階に到着する前に、前記第1基地局と、前記停止予定階に設置された前記第2基地局との間の前記回線を確立する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記運行情報は、さらに、前記乗りかごの現在位置と、前記乗りかごの移動方向とを含み、
    前記制御部は、前記停止予定階、前記現在位置、及び、前記移動方向に基づいて、前記乗りかごが前記停止予定階の方向へ進み、かつ、前記乗りかごが前記停止予定階に対し閾値以内に近接したときに、前記第1基地局と、前記停止予定階に設置された前記第2基地局との間の前記回線を確立する、
    請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記運行情報は、前記乗りかごの現在位置を含み、
    前記制御部は、前記現在位置に基づいて、前記乗りかごが移動を開始したときに、前記第1基地局と、移動元の階に設置された前記第2基地局との間の前記回線を解放する、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  5. 遮蔽空間を有する移動物体の運行情報を取得する取得部と、
    前記運行情報に基づいて、前記遮蔽空間内に設置された第1基地局と、前記移動物体の停止位置に設置された第2基地局との間の回線を制御する制御部と、
    を具備する通信制御装置。
  6. エレベータの運行情報を取得し、
    前記運行情報に基づいて、前記エレベータの乗りかごに設置された第1基地局と、前記エレベータが停止し得る停止階に設置された第2基地局との間の回線を制御する、
    通信制御方法。
JP2012175175A 2012-08-07 2012-08-07 通信制御装置及び通信制御方法 Expired - Fee Related JP5942684B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012175175A JP5942684B2 (ja) 2012-08-07 2012-08-07 通信制御装置及び通信制御方法
US13/946,039 US9173172B2 (en) 2012-08-07 2013-07-19 Communication control apparatus and communication control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012175175A JP5942684B2 (ja) 2012-08-07 2012-08-07 通信制御装置及び通信制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014036265A JP2014036265A (ja) 2014-02-24
JP5942684B2 true JP5942684B2 (ja) 2016-06-29

Family

ID=50066563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012175175A Expired - Fee Related JP5942684B2 (ja) 2012-08-07 2012-08-07 通信制御装置及び通信制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9173172B2 (ja)
JP (1) JP5942684B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11076338B2 (en) * 2018-06-05 2021-07-27 Otis Elevator Company Conveyance system data transfer
JP6780776B2 (ja) * 2017-05-16 2020-11-04 三菱電機株式会社 エレベーターシステム
CN109969888B (zh) * 2017-12-28 2021-12-31 奥的斯电梯公司 电梯系统的无线信标的测试以及电梯系统的现场配置
US10939477B2 (en) * 2018-01-29 2021-03-02 Otis Elevator Company Service tool wireless access management
ES2875913T3 (es) * 2018-05-09 2021-11-11 Otis Elevator Co Comunicación inalámbrica en un sistema de ascensor
US11153004B2 (en) * 2018-06-21 2021-10-19 Otis Elevator Company Conveyance system data transfer
EP3587320B1 (en) * 2018-06-25 2021-03-24 Otis Elevator Company Wireless connectivity in an elevator system
EP3620418A1 (en) * 2018-09-07 2020-03-11 Inventio AG Method for informing a passenger about a malfunction in an elevator arrangement
FI3868079T3 (fi) 2018-10-16 2023-12-13 Kone Corp Dataverkkopalvelujen löytäminen kuljetusinfrastruktuurin hallintaverkossa
WO2020079311A1 (en) 2018-10-16 2020-04-23 Kone Corporation Network commisioning of transportation infrastructure peripheral devices
EP3867183B1 (en) * 2018-10-16 2024-08-14 KONE Corporation Method of controlling segregation of transportation infrastructure data within a shared data network
CN111977476A (zh) * 2020-07-20 2020-11-24 广东省安心加科技有限公司 一种电梯控制方法及系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7450943B2 (en) * 2003-02-12 2008-11-11 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for determining coverage and switching between overlay communication systems
EP1959696A1 (en) * 2007-02-14 2008-08-20 Mitsubishi Electric Information Technology Centre Europe B.V. Device and method for enabling the reception, by a mobile terminal located in a moving conveyance of signals transferred in at least a first and a second cells of a wireless cellular telecommunication network
EP1959702B1 (en) * 2007-02-14 2010-08-25 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. System and method for providing communication at a telecommunication device in a moving conveyance
EP1959701B1 (en) * 2007-02-14 2015-10-14 Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. Handing over an ongoing communication of a mobile terminal located in a moving conveyance
JP4332595B1 (ja) * 2009-05-19 2009-09-16 株式会社アドバンスト・ケーブル・システムズ ビル内広帯域情報通信ネットワークシステム
US20110130144A1 (en) * 2009-12-01 2011-06-02 Spidercloud Wireless, Inc. Handoff in a self-configuring communication system
JP2011120095A (ja) 2009-12-04 2011-06-16 Mitsubishi Electric Corp 干渉制御方法、制御装置および基地局装置
JP5470028B2 (ja) 2009-12-24 2014-04-16 京セラ株式会社 無線基地局及び通信制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014036265A (ja) 2014-02-24
US9173172B2 (en) 2015-10-27
US20140045479A1 (en) 2014-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5942684B2 (ja) 通信制御装置及び通信制御方法
CN102480744B (zh) 自动接入点位置、规划和覆盖范围优化
CN107000975B (zh) 用于基于电梯信息的室内寻路的方法和系统
CN105684520B (zh) 用于建立无线局域网通信连接的方法及其电子设备
JP7235815B2 (ja) 位置離脱による通知を提供する装置およびプログラム
CN105490898A (zh) 配置网络中装置的设备和方法
CN102833817B (zh) 基于家庭网关的网络接入方法和系统以及家庭网关
EP3273637B1 (en) Mobile management system and method for managing a local area network
US20130007728A1 (en) Apparatus and method for providing application service based on area
JP6597937B1 (ja) エレベーターシステム
US10371531B2 (en) Structure including a passageway
CN102625230A (zh) 一种楼宇系统通信方法、装置及系统
CN108268267B (zh) 一种楼宇对讲系统及其终端设备软件升级方法
CN113382943B (zh) 用于启用通信网关的方法和系统
JP2009232286A (ja) 超小型基地局の設置場所管理方法、超小型基地局の設置場所管理システム、通信装置および超小型基地局
CN103891391A (zh) 用于促进远程加入社区的方法和设备
US20220224794A1 (en) Method for managing the routing of a call intended for a first communication terminal, method for routing said call and corresponding devices.
JP2015074368A (ja) 車両用通信システム
US20190200275A1 (en) Systems and methods for peer-to-peer data transfer
JP2010010751A (ja) ネットワーク機器試験システム
JP2006211039A (ja) ネットワークシステム、通信装置、およびデータ送付方法
CN109150683A (zh) 集线器装置及其控制方法
EP4164977B1 (en) Commissioning of a signalization device in an elevator system
EP4164192A1 (en) Management of an update of a configuration of a terminal device
JP2010098596A (ja) 通信制御装置、通信制御方法、及び通信制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5942684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees