JP5940793B2 - 吐出器 - Google Patents
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Description
本発明に係る吐出器は、内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有する吐出機構と、前記ステムに装着された押下ヘッドと、を備え、該押下ヘッドには、一端開口部を通して前記ステム内に連通するとともに他端開口部が内容物を吐出する吐出口とされた流通路が形成された吐出器であって、前記押下ヘッドには、前記流通路に連通する連通口、および前記流通路を通して前記連通口から吐出される内容物を被塗布部に塗布するブラシが配設された塗布部材が、着脱可能に装着され、前記塗布部材を介して前記押下ヘッドを押し下げると、前記ステムが一体的に押し下げられ、前記塗布部材は、前記吐出口内に着脱可能に嵌合された嵌合筒部と、該嵌合筒部に内周縁が連結されるとともに表面に前記ブラシが配設された環状のブラシ板部と、前記ブラシ板部の外周縁から下方に向けて延設される操作筒部と、を備え、前記押下ヘッドには、前記操作筒部と同軸に配置され、前記操作筒部により径方向の外側から囲繞される囲繞筒部が備えられていることを特徴とする。
また押下ヘッドに、前記塗布部材が着脱可能に装着されているので、塗布部材を押下ヘッドから離脱させて当該吐出器を使用することで、吐出口から内容物を直接、例えば被塗布部や手などに吐出することも可能になり、塗布方法の多様化を図ることもできる。
以上より、連通口から内容物が吐出されるときに、連通口の開口面積が増大するので、内容物を連通口から円滑に吐出することが可能になり、操作性を確保し易くすることができる。
また、内容物の吐出が停止されると、連通口の開口面積が元に戻るので、ブラシに吐出された内容物が連通口を逆流するのを抑制することができる。これにより、例えばブラシを被塗布部に押し当てて内容物を塗布するとき等にも、内容物が連通口を逆流し難くなり、内容物を被塗布部に円滑に塗布すること等が可能になり、更なる操作性の向上を図ることができる。
また前述のように、例えばブラシに吐出された内容物を塗布したり、ブラシを洗浄したりするとき等に、押下ヘッドをステムに装着させたままにしておくことができるので、押下ヘッドの装着筒部が、空気用ピストンの内筒部に気密に外嵌された状態を保持することが可能になり、連通路の気密性を長期間にわたって維持し易くすることができる。すなわち、例えばブラシに吐出された内容物を塗布したり、ブラシを洗浄したりする度に、押下ヘッドの装着筒部を、空気用ピストンの内筒部から離脱させる場合、例えばこれらの装着筒部および内筒部が変形し易くなること等により、連通路の気密性を維持することが困難になる。
図1に示すように、吐出容器1は、液状の内容物が収容される容器本体2と、容器本体2に装着される吐出器10と、を備えている。吐出器10は、容器本体2の口部3に装着される装着キャップ11と、該装着キャップ11内に上方付勢状態で下方移動可能に挿通されたステム12を有するポンプ(吐出機構)13と、ステム12に外装された装着筒部14を有する押下ヘッド15と、を備えている。
上筒部17には、押下ヘッド15の下方への移動を規制する規制部材19が、着脱可能に装着されている。規制部材19は、当該吐出器10を上方から見た上面視においてC字状をなし、上筒部17に着脱可能に外嵌されており、該規制部材19には、径方向の外側に向けて把持部21が突設されている。
なお空気用ピストン22、液用ピストン23、空気用シリンダ24および液用シリンダ25は、いずれも前記軸線Oと同軸の筒状に形成されている。
気液混合室26は、ステム12内に配設されており、本実施形態では、ステム12の前記上端部内とされている。気液混合室26内には、台座部43に着座する球状の液吐出弁44が設けられており、該液吐出弁44は、台座部43に離反可能に形成されている。
連結部47は、内筒部45および外筒部46それぞれにおける上下方向の中央部同士を全周にわたって連結する環状に形成され、連結部47には、空気用シリンダ24の内部のうち、当該連結部47よりも上方に画成される上室48内と、当該連結部47よりも下方に画成される下室49内と、を連通する貫通孔50が形成されている。なお貫通孔50は1つ以上形成されていればよく、その形状、数は適宜選択することができる。
また、内筒部45において連結部47との連結部分よりも下側に位置する部分には、弁筒部52が嵌合されている。弁筒部52の外周面には、前記貫通孔50を開閉する弾性変形可能な環状の外気導入弁53が突設されており、外気導入弁53の外周縁部は連結部47の下面に離反可能に密接している。
発泡エレメント56は、拡径部57内に装着されており、これらの発泡エレメント56のうち、下側の発泡エレメント56は、筒体の下側開口面にメッシュ体が張設されてなり、上側の発泡エレメント56は、筒体の上側開口面にメッシュ体が張設されてなる。
囲繞筒部62の下端部内には、前記上筒部17の上端から径方向の外側に向けて環状に突出する突状部20に当接するリング状部63が嵌合されており、押下ヘッド15内への例えば内容物などの液体の浸入が規制されている。
操作筒部73の下端は、押下ヘッド15の囲繞筒部62の下端と上下方向の位置がほぼ同等であるとともに、下方に向かうに従い漸次、径方向の外側に向けて延在している。
そして図1および図2に示すように、前記連通口76は、周方向に隣り合う傾斜板部74と、天板部75と、の間に、周方向に間隔をあけて複数画成されており、径方向外方斜め上方に向けて開口するとともに、嵌合筒部71内を通して前記流通路59に連通されている。
そして図1に示すように、これら多数のブラシ69、および吐出口68は、塗布部材70の操作筒部73に着脱可能に外装された有頂筒状のオーバーキャップ78により覆われている。
そこで、当該吐出容器1の使用時には、装着キャップ11と規制部材19とを径方向に相対的に移動させ、装着キャップ11の上筒部17から規制部材19を径方向に離脱させる。また、オーバーキャップ78を塗布部材70から離脱させる。
またこのとき、弁部材37も下方に移動させられ、弁部材37の下部弁体40が液用シリンダ25のテーパ部31に着座して、液用シリンダ25の下端開口部が閉塞される。
またこのとき、液用シリンダ25の下端開口部が閉塞された状態で、付勢部材36を圧縮変形させつつ、液用ピストン23を下方に移動させて、弁部材37の上部弁体39を液用ピストン23の弁座部38から離反させることにより、液用シリンダ25の内部とステム12の内部とが連通される。これにより、液用シリンダ25内の内容物が、弁座部38の内側および上部弁体39の外側を通過してステム12内の気液混合室26に移送される。
また、このように上昇する液用ピストン23とともに、ステム12、押下ヘッド15および塗布部材70が一体的に上昇し、ステム12のフランジ部42が空気用ピストン22の内筒部45の下端縁に当接することで、連通路65を通した下室49と気液混合室26との連通が遮断され、気液混合室26への空気の移送が停止される。なおその後、付勢部材36の弾性復元力により、空気用ピストン22が押し上げられることで、前記下室49内が負圧状態となり、空気用ピストン22の弁筒部52の外気導入弁53が下方に弾性変形させられて、前記貫通孔50が開放され、該貫通孔50および前記上室48を通して下室49内に外気が供給される。
また押下ヘッド15に、前記塗布部材70が着脱可能に装着されているので、塗布部材70を押下ヘッド15から離脱させて当該吐出器10を使用することで、吐出口68から内容物を直接、例えば被塗布部や手などに吐出することも可能になり、塗布方法の多様化を図ることもできる。
また、内容物の吐出が停止されると、連通口76の開口面積が元に戻るので、ブラシ69に吐出された内容物が連通口76を逆流するのを抑制することができる。これにより、例えばブラシ69を被塗布部に押し当てて内容物を塗布するとき等にも、内容物が連通口76を逆流し難くなり、内容物を被塗布部に円滑に塗布すること等が可能になり、更なる操作性の向上を図ることができる。
例えば、オーバーキャップ78、規制部材19および上筒部17はなくてもよい。
すなわち、吐出機構として、エアゾール機構や、空気用シリンダを備えない液吐出用のポンプ機構などを採用することも可能である。また内容物として、例えば液体、粘性体(ゲル状体)などを採用し、それぞれを泡状にせずに吐出する構成を採用することも可能である。
3 口部
10 吐出器
11 装着キャップ
12 ステム
13 ポンプ(吐出機構)
14 装着筒部
15 押下ヘッド
22 空気用ピストン
23 液用ピストン
24 空気用シリンダ
25 液用シリンダ
26 気液混合室
45 内筒部
46 外筒部
47 連結部
49 下室
54 発泡部材
59 流通路
65 連通路
68 吐出口
69 ブラシ
70 塗布部材
71 嵌合筒部
72 ブラシ板部
76 連通口
80 邪魔板部
81 連通制御板
Claims (4)
- 内容物が収容される容器本体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されるステムを有する吐出機構と、
前記ステムに装着された押下ヘッドと、を備え、
該押下ヘッドには、一端開口部を通して前記ステム内に連通するとともに他端開口部が内容物を吐出する吐出口とされた流通路が形成された吐出器であって、
前記押下ヘッドには、前記流通路に連通する連通口、および前記流通路を通して前記連通口から吐出される内容物を被塗布部に塗布するブラシが配設された塗布部材が、着脱可能に装着され、
前記塗布部材を介して前記押下ヘッドを押し下げると、前記ステムが一体的に押し下げられ、
前記塗布部材は、
前記吐出口内に着脱可能に嵌合された嵌合筒部と、
該嵌合筒部に内周縁が連結されるとともに表面に前記ブラシが配設された環状のブラシ板部と、
前記ブラシ板部の外周縁から下方に向けて延設される操作筒部と、を備え、
前記押下ヘッドには、前記操作筒部と同軸に配置され、前記操作筒部により径方向の外側から囲繞される囲繞筒部が備えられていることを特徴とする吐出器。 - 請求項1記載の吐出器であって、
前記連通口内には、弾性変形可能な連通制御板が配設され、
該連通制御板は、当該連通口から吐出される内容物により弾性変形させられて該連通口の開口面積を増大させるように構成されていることを特徴とする吐出器。 - 請求項1または2に記載の吐出器であって、
前記連通口は、前記ブラシ板部の表面から前記嵌合筒部の径方向の内側に向けて突設された邪魔板部により画成されていることを特徴とする吐出器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器であって、
前記押下ヘッドには、前記ステムに外装された装着筒部が備えられ、
前記吐出機構は、
前記ステムに連係して上下動する空気用ピストンおよび液用ピストンと、
内部に前記空気用ピストンが上下摺動可能に配設された空気用シリンダと、
内部に前記液用ピストンが上下摺動可能に配設された液用シリンダと、
前記空気用シリンダから移送される空気と前記液用シリンダから移送される液体とを混合する気液混合室と、を備え、
前記気液混合室で混合された気液混合体を発泡させて内容物を泡状にする発泡部材が設けられ、
前記気液混合室は、前記ステム内に配設されるとともに、該ステムは、前記空気用シリンダ内に挿通され、
前記空気用ピストンは、
前記ステムに外装された内筒部と、
前記空気用シリンダ内に嵌合された外筒部と、
これらの内筒部と外筒部とを連結する連結部と、を備え、
前記ステムの外周面側には、前記空気用シリンダの内部のうち、前記連結部よりも下方に画成される下室と、前記気液混合室と、を連通可能な連通路が形成され、
該連通路は、前記ステムの外周面と、前記内筒部の内周面および前記装着筒部の内周面と、の間に設けられるとともに、前記装着筒部が、前記内筒部に気密に外嵌することにより、前記ステムの径方向の外側から閉塞されていることを特徴とする吐出器。
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