JP5928103B2 - 無線通信用磁界発生装置、無線通信装置及び無線通信用磁界発生方法 - Google Patents

無線通信用磁界発生装置、無線通信装置及び無線通信用磁界発生方法 Download PDF

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Description

開示の技術は無線通信用磁界発生装置、無線通信装置及び無線通信用磁界発生方法に関する。
RFID(Radio Frequency IDentification)タグ(以下、「RFタグ」という)は、外部に設置されたコイル(外部コイル)によって発生された所定周波数の給電用磁界が供給されると、供給された給電用磁界が作用することで誘導電流を誘起する。そして、誘起された誘導電流を駆動用電力として取得する。外部コイルは、給電用磁界の発生時期とは異なる時期に特定信号を示す周波数の信号用磁界を発生させ、RFタグは、信号用磁界が供給されると、供給された信号用磁界が作用することで、誘起された誘導電流から特定信号を取得する。
特開2006−135928号公報 WO2008/140037
しかしながら、外部コイルは単体である上、給電用磁界及び信号用磁界を時分割で発生させるため、RFタグは給電と特定信号の受信とを同時に行うことができない。RFタグに給電と特定信号の受信とを同時に行わせるためには、給電用磁界及び信号用磁界を時分割せずに発生させる方法が考えられる。しかし、この場合、RFタグの給電を十分に行わせるために給電用磁界の強度を大きくすると、信号用磁界が予め定められた領域の外側へ漏出してしまう虞がある。逆に、信号用磁界が予め定められた領域の外側へ漏出しないように給電用磁界を小さくすると、RFタグの給電が十分に行われなくなる虞がある。
開示の技術は、給電及び特定信号の送受を同時期に行う場合に信号用磁界が予め定められた領域の外側に漏出することを抑制することが目的である。
開示の技術は、無線通信装置により、所定周波数の給電用磁界が供給されると、供給された給電用磁界が作用することで誘起される誘導電流を駆動用電力として取得する。また、開示の技術は、無線通信装置により、特定信号を示す周波数の信号用磁界が供給されると、供給された信号用磁界が作用することで誘起される誘導電流から特定信号を抽出する。また、開示の技術は、給電用磁界発生部により、給電用磁界を、予め定められた領域に設けられた第1のコイルによって発生させる。そして、開示の技術は、予め定められた領域に設けられた第2のコイルにより予め定められた領域の外側に信号用時間が漏出しない磁界強度で信号用磁界を発生させる。
開示の技術は、給電及び特定信号の送受を同時期に行う場合に信号用磁界が予め定められた領域の外側に漏出することを抑制することができる、という効果を有する。
実施形態に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る無線通信用磁界発生装置の構成の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係るRFタグに含まれるループコイル及びソレノイドコイルの配置例を示す配置図である。 実施形態に係るRFタグの電気系の要部構成の一例を示す構成図である。 実施形態に係るRFタグに含まれるマイクロコンピュータの電気系の要部構成の一例を示す構成図である。 実施形態に係る容量値設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る無線通信用磁界発生装置の構成の変形例を示す概略構成図である。 比較例に係る無線通信システムの構成の一例を示す概略構成図である。 比較例に係るRFタグの要部構成の一例を示すブロック図である。 比較例に係る無線通信システムにより磁気共鳴を起こすための構成の一例を示す等価回路である。 図10に示す構成に対して表1に示すパラメータを用いて磁気共鳴を起こした場合のトリガコイルからRFタグへ伝送される電力と周波数との対応関係の一例を示すグラフである。 図10に示す構成に対して表1に示すパラメータを用いて磁気共鳴を起こした場合のトリガコイルからRFタグへ伝送される電力の伝送効率と周波数との対応関係の一例を示すグラフである。 給電用磁界及び信号用磁界を発生させた場合の給電用磁界の強度と信号用磁界の漏出磁界強度との対応関係の一例を示すグラフである。 給電用磁界及び信号用磁界を発生させた場合の給電用磁界の強度と信号用磁界の漏出磁界強度との対応関係の一例を示すグラフである。
[比較例]
以下、開示の技術の実施形態の説明に先立ち、開示の技術の比較例を説明する。図8には、本比較例に係る無線通信システム200の概略構成が示されている。図8に示すように、無線通信システム200は、RFタグ202及び無線通信環境提供装置204を備えている。RFタグ202は、利用者の個々によって所持されており、外部から供給された所定周波数の給電用磁界が供給されると、供給された給電用磁界が作用することで誘起される誘導電流を駆動用電力として取得する。また、RFタグ202は、現在位置が領域A内であることを示す識別信号を示す信号用磁界が外部から供給されると、供給された信号用磁界が作用することで誘起される誘導電流から識別信号を抽出する。そして、RFタグ202は、識別信号を抽出すると、RFタグ202を特定するIDを示すID信号を外部の所定送信先へ無線で送信する。
一方、無線通信環境提供装置204は、交流磁界を発生させるトリガコイル206及びRFタグ202から無線で送信されたID信号を受信する上記の所定送信先としてのリーダ208を備えている。トリガコイル206は、上記の交流磁界として、給電用磁界と信号用磁界とを交互に(時分割で)発生させる。
図9には、RFタグ202の要部構成の一例が示されている。RFタグ202は、信号抽出部210、ID送信部212及び二次電池214を備えている。信号抽出部210は、アンテナとして動作するコイル(図示省略)を含み、外部から信号用磁界が供給されると、供給された信号用磁界が作用することでコイルに誘起される誘導電流から識別信号を抽出する。信号抽出部210にはID送信部212が接続されており、信号抽出部210は、誘導電流から抽出した識別信号をID送信部212へ出力する。ID送信部212は、信号抽出部210から識別信号が入力されると、ID信号をリーダ208へ無線で送信する。
RFタグ202は、磁気共鳴給電方式により受電を行っている。ここで言う「磁気共鳴給電方式」とは、磁気共鳴を利用した給電方式のことを指す。すなわち、トリガコイル206で発生された給電用磁界がRFタグ202内のコイル(図示省略)を貫通することで誘起される誘導電流を、給電用磁界に対して共振する共振回路の共振現象を利用して駆動用電力として取得する給電方式のことである。図9に示す例では、信号抽出部210が、給電用磁界に対して共振する共振回路(図示省略)を備えている。信号抽出部210は、トリガコイル206で発生された給電用磁界が供給されることでコイルに誘起される誘導電流を、共振回路の共振現象を利用して駆動用電力として取得する。信号抽出部210には二次電池214が接続されており、信号抽出部210は、取得した駆動用電力を二次電池214に蓄電する。この二次電池214に蓄えられた駆動用電力はID送信部212やRFタグ202内のその他の各駆動素子に供給されて消費される。
図10には、無線通信システム200により磁気共鳴を起こすための概略構成の一例を示す等価回路が示されている。また、図11には、図10に示す構成において、交流電源Eの電圧を1Vとし、抵抗Rxの抵抗値を10Ωとし、表1に示すパラメータを用いて磁気共鳴を起こした場合に、周波数の変化に対する電力(伝送電力P)の推移の一例が示されている。ここで言う「伝送電力P」とは、例えばトリガコイル206からRFタグ202へ伝送される電力を指す。また、図12には、図11に示す伝送電力Pに係る伝送効率の推移の一例が示されている。
Figure 0005928103
図11に示す例では、図10に示す構成に対して表1のNo.3に示すパラメータを適用した場合の共振周波数における伝送電力が、図10に示す構成に対して表1のNo.1又はNo.2のパラメータを適用した場合よりも大きいことが示されている。図11に示す例では、共振周波数が1MHzのときに伝送電力が最大となる。しかし、トリガコイル206とRFタグ204との位置関係の変化、領域A内に存在する物体の特性の変化(例えば導電率)及びその物体の位置の変化などによっては、共振周波数がずれてしまう。図11及び図12に示すように、共振周波数が例えば1MHzから0.95MHzへずれると、二次電池214に対する供給電力(伝送電力×伝送効率)は1MHzの場合と比較して約84%低下する。
従って、RFタグ204が最大の電力供給を受けるためには、無線通信環境提供装置204の共振回路(例えば図10に示すL,C)及びRFタグ202の共振回路(例えば図10に示すL,C)の少なくとも一方のパラメータの調整が必要になる。この場合、パラメータの調整を何れの共振回路で行うにしても、給電用磁界及び信号用磁界は共に同じトリガコイルによって発生されるため、給電用磁界及び信号用磁界の何れかを対象にして調整しなければならない。このように何れか一方を対象にして共振回路のパラメータの調整を行うと、他方の磁界の伝達効率が悪化するという課題がある。
図13には、トリガコイル206によって給電用磁界及び信号用磁界を発生させた場合のS/N比と給電用磁界強度との対応関係の一例が示されている。なお、ここで言う「S/N比」とは、給電用磁界の強度に対する信号用磁界の強度の割合を意味する。給電用磁界及び信号用磁界は、トリガコイル206に流す交流電流の周波数を時分割で変調することでトリガコイル206によって発生される。この場合、単に交流電流の周波数を時分割で変調するだけなので、給電用磁界と信号用磁界との間で強度の違いが殆ど現れない。そのため、図13に「比較例」として表記して示すように、S/N比は給電用磁界の強度の変化に対してほぼ一定に推移する。
図14には、トリガコイル206によって給電用磁界及び信号用磁界を発生させた場合の給電用磁界の強度と信号用磁界の漏出磁界強度との対応関係の一例が「比較例」として表記して示されている。ここで言う「漏出磁界強度」とは、図8に示す領域Aに隣接する領域、すなわち、図8に示す領域Bの所定位置で測定された信号用磁界の磁界強度のことを指す。無線通信環境提供装置204では、RFタグ202の給電効率を高めようとして給電用磁界の強度を大きくすると、それに伴って信号用磁界の強度も大きくなる。そのため、トリガコイル206によって磁気共鳴給電で最低限必要とされる磁界強度(必要給電用磁界強度)で給電用磁界が発生されると、領域Bの所定位置へ漏出限界磁界強度を上回る磁界強度で信号用磁界が漏出してしまう場合がある。なお、ここで言う「漏洩限界磁界強度」とは、領域Aから漏れ出ても問題ない磁界強度の上限値を意味する。
信号用磁界が領域Aの外側へ漏出することを防止する方法としては、例えば信号用磁界を発生させるために供する交流電流(以下、「信号用交流電流」という)の振幅を小さくすることで、信号用磁界の強度を弱める方法が考えられる。しかし、この場合、給電用磁界を発生させるのに供する交流電流(以下、「給電用交流電流」という)と信号用交流電流との振幅の異なる2種類の交流電流をトリガコリル206に供給することとなり、複雑な制御が要求される。磁界強度が微弱な信号用磁界を発生させるための信号用交流電流を給電用交流電流に重畳する方法も考えられるが、この場合は、図14に「比較例」として表記して示すように必要給電用磁界強度を超えると信号用磁界が給電用磁界と共に領域Bへ漏出してしまう。
[実施形態]
次に開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下の説明では、開示の技術に係る無線通信装置の一例としてRFタグを挙げて説明する。また、以下では、磁気共鳴給電方式で誘起された誘導電流をRFタグの駆動用電力として蓄電するアクティブ方式のRFタグを例に挙げて説明するが、開示の技術はこれに限定されるものではない。開示の技術は、例えば、二次電池を有しないRFタグ(磁気共鳴現象を利用して得られた駆動用電力を蓄電せずに即座に消費するパッシブ方式のRFタグ)に対しても適用可能である。
図1には、本実施形態に係る無線通信システム10の構成の一例を示すブロック図が示されている。図1に示すように、無線通信システム10は、RFタグ12及び無線通信環境提供装置14を備えている。なお、無線通信環境提供装置14は、屋内に設置され、RFタグ12は、無線通信環境提供装置14が設置された屋内を移動する利用者に各々所持される。RFタグ12は、電力取得部16及び信号取得部18を備えている。電力取得部16は、給電用磁界が貫通する第1貫通面35A(後述)を有するループコイル35(後述)を備え、コイル35に給電用磁界が貫通することでループコイル35に誘導電流を誘起し、誘起した誘導電流を駆動用電力として取得する。
信号取得部18は、信号用磁界が貫通すると共に第1貫通面35Aと交差するように配置された第2貫通面39A(後述)を有するソレノイドコイル39(後述)を備えている。そして、ソレノイドコイル39に信号用磁界が貫通することでソレノイドコイル39に誘導電流を誘起し、誘起した誘導電流から開示の技術における特定信号の一例である上記の識別信号を取得する。そして、識別信号を抽出すると、RFタグ12を特定するIDを示すID信号を外部の所定送信先へ無線で送信する。
一方、無線通信環境提供装置14は、無線通信用磁界発生装置20、リーダ22、データ管理サーバ24及び位置管理サーバ26を備えている。無線通信用磁界発生装置20は、第1のコイル28、第2のコイル30、及び開示の技術における給電用磁界発生部及び信号用磁界発生部の一例である交流電流供給部32を備えている。図2に示すように、第1のコイル28は、開示の技術における予め定められた領域の一例である領域Aに設けられており、給電用磁界を発生させる。第2のコイル30は、領域Aに設けられており、信号用磁界を領域Aの外側に漏出しないように発生させる。
交流電流供給部32には、第1のコイル28及び第2のコイル30が個別に接続されており、交流電流供給部32は、給電用交流電流を第1のコイル28に供給すると共に、信号用交流電流を第2のコイル30に供給する。従って、第1のコイル28は、交流電流供給部32から給電用交流電流が供給されることで給電用磁界を発生させ、第2のコイル30は、交流電流供給部32から信号用交流電流が供給されることで、信号用磁界を発生させる。
リーダ22は、RFタグ12から無線で送信されたID信号を受信する。無線通信環境提供装置14は、複数の管理対象領域に各々設けられる一方、データ管理サーバ24は、複数の管理対象領域に対して共通に設けられており、全ての管理対象領域を対象にして、個々のRFタグ12が管理対象領域に入った時間や回数などを管理する。位置管理サーバ26は、個々の管理対象領域毎に設けられており、RFタグ12が管理対象領域に入った時間や回数などを管理する。リーダ22には、データ管理サーバ24及び位置管理サーバ26が個別に接続されている。従って、データ管理サーバ24及び位置管理サーバ26の各々は、リーダ22で受信されたID信号を取得することができる。
図2には、第1のコイル28及び第2のコイル30の配置例が示されている。図2に示すように、第1のコイル28はループ状に形成されており、給電用磁界が貫通する給電用磁界貫通面34を有している。給電用磁界貫通面34の一例としては、第1のコイル28の開口面が挙げられる。第2のコイル30もループ状に形成されており、信号用磁界が貫通する信号用磁界貫通面36を有している。信号用磁界貫通面36の一例としては、第2のコイル30の開口面が挙げられる。第1のコイル28及び第2のコイル30は共に領域Aに設けられている。第1のコイル28は領域Aの側面に設けられ、第2のコイル30は領域Aの上面に設けられており、給電用磁界貫通面34と信号用磁界貫通面36とが略直交している。
図3には、RFタグ12に含まれるループコイル35及びソレノイドコイル39の配置例が示されている。図3に示すように、ループコイル35は、第1のコイル28によって発生された給電用磁界が貫通する第1貫通面35Aを有している。第1貫通面35Aの一例としてはループコイル35の開口面が挙げられる。ソレノイドコイル39は、第2のコイル30によって発生された信号用磁界が貫通する第2貫通面39Aを有している。第2貫通面39Aの一例としてはソレノイドコイル39の開口面が挙げられる。
ところで、ループコイル35には様々な方向から給電用磁界が入ってくる。ループコイル35を給電用磁界が貫通すると、貫通した給電用磁界を打ち消す方向にも磁界(反磁界)が発生する。この反磁界が作用することで、第1貫通面35A上において、第1貫通面35Aを貫通する給電用磁界の磁力線の方向が最も揃う領域が現れる。そこで、ループコイル35及びソレノイドコイル39は、一例として図3に示すように第1貫通面35A上おける第1貫通面35Aを貫通する給電用磁界の磁力線の方向が最も揃う領域で第2貫通面39Aが第1貫通面35Aと略直交するように配置されている。なお、第1貫通面35A上において、第1貫通面35Aを貫通する磁界の磁力線の方向が最も揃う領域は、実機による実験やシミュレーションなどによって特定することができる。
図4には、RFタグ12の電気系の要部構成の一例を示す構成図が示されている。図4に示すように、電力取得部16は、直列共振回路40、充電制御部42及び蓄電部44を備えている。共振回路40は、ループコイル35及び可変コンデンサ46を有し、所定周波数の給電用磁界に対して共振する直列共振回路である。また、共振回路40は、トランス50の一部を含んで構成されている。トランス50は、一次巻線52及び二次巻線54を備えており、共振回路40では、ループコイル35、可変コンデンサ46及びトランス50の一次巻線52が直列に接続されている。従って、共振回路40は、ループコイル35の第1貫通面35Aに給電用磁界が貫通することで誘起される誘導電流を、共振現象を利用してRFタグ12の駆動用電力としてトランス50の一次巻線52から取得することができる。
充電制御部42は、トランス50の二次巻線54、ダイオード56,58,60,62、コンデンサ64、抵抗70,72、昇圧器74及び開示の技術における測定部の一例である電圧測定部76を備えている。トランス50の二次巻線54の一端はダイオード56のカソードに接続されており、二次巻線54の他端はダイオード58のカソードに接続されている。ダイオード56,58のアノードは接地されている。ダイオード56のカソードはダイオード60のアノードに、ダイオード58のカソードはダイオード62のアノードに各々接続されている。
ダイオード60,62のカソードは、一端が接地された電圧測定部76の他端に接続されている。従って、電圧測定部76は、共振回路40で取得され、トランス50及びダイオード56,58,60,62で形成された全波整流回路を経由して供給された駆動用電力の電圧値を測定することができる。
ダイオード60,62のカソードは、コンデンサ64を介して接地された昇圧器74の入力端にも接続されている。昇圧器74の出力端は、直列に接続された抵抗70,72を介して接地されている。抵抗70,72の接続点はコンデンサ64の非接地側の電極に接続されている。従って、昇圧器74は、共振回路40で取得された駆動用電力を昇圧して出力端から出力することができる。
蓄電部44は、供給された電力を蓄えると共に、RFタグ12に含まれる複数の駆動素子の各々に対して駆動用電力を供給する。蓄電部44は、コンデンサ66を備えている。コンデンサ66の一方の電極は昇圧器74の出力端に接続されており、他方の電極は接地されている。従って、蓄電部44は、昇圧器74から供給された駆動用電力をコンデンサ66に蓄電することができる。そして、蓄電部44は、コンデンサ66に蓄えられた駆動用電力を電圧測定部76、ID送信部100(後述)及びマイクロコンピュータ102,106(後述)などの各部に供給し、これらの各部は蓄電部44から供給された駆動用電力を消費しながら作動する。
信号取得部18は、誘導電流誘起部18A及びID送信部100を含んで構成されている。誘導電流誘起部18Aは、並列共振回路78、抵抗80,82,84,86,88,90、コンデンサ92、ダイオード94、NPNトランジスタ96及びPチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、「PMOSトランジスタ」という)99を備えている。
蓄電部44のコンデンサ66の一方の電極は、アノードが接地されたダイオード94のカソードに抵抗80を介して接続されている。また、蓄電部44のコンデンサ66の一方の電極は、直列に接続された抵抗84,86を介してNPNトランジスタ96のコレクタに接続されている。NPNトランジスタ96のベースはダイオード94のカソードに接続されており、NPNトランジスタ96のエミッタは接地されている。また、蓄電部44のコンデンサ66の一方の電極は、PMOSトランジスタ99のソースに接続されている。PMOSトランジスタ99のドレインは、抵抗88の一端に接続されている。抵抗88の他端は、抵抗90の一端に接続されており、抵抗90の他端は接地されている。また、PMOSトランジスタ99のゲートは抵抗84,86の接続点(分圧点)に接続されている。
並列共振回路78は、ソレノイドコイル39及びコンデンサ98が並列に接続されて構成されている。ソレノイドコイル39及びコンデンサ98の一方の接続点は接地されており、他方の接続点は、直列に接続された抵抗82及びコンデンサ92を介してダイオード94のカソードに接続されている。
抵抗88,90の接続点(分圧点)は、ID送信部100の入力端に接続されている。従って、誘導電流誘起部18Aは、ソレノイドコイル39に信号用磁界が貫通されることで誘導電流を誘起し、誘起した誘導電流を復調してID送信部100へ供給することができる。
ID送信部100は、入力された識別信号が予め定められた信号の場合にID信号をリーダ22へ無線送信する。ID送信部100は、ID送信部100全体の動作を制御するマイクロコンピュータ102及び信号を無線送信するアンテナ104を備えている。ID送信部100の入力端はA/D変換器(図示省略)などを介してマイクロコンピュータ102に接続されており、マイクロコンピュータ102はD/A変換器(図示省略)などを介してアンテナ104に接続されている。従って、マイクロコンピュータ102は、誘導電流誘起部18Aから誘導電流が供給されると、供給された誘導電流から識別信号を抽出することができる。そして、抽出した識別信号が予め定められた信号の場合、RFタグ12を特定するID信号をアンテナ104を介してリーダ22へ送信することができる。
また、RFタグ12は、マイクロコンピュータ106を備えている。マイクロコンピュータ106には、可変コンデンサ46及び電圧測定部76が個別に接続されている。マイクロコンピュータ106は、取得部108、制御部110、設定部112及び記憶部114を備えている。取得部108は、電力取得部16によって電力が取得されている状態で、可変コンデンサ46の容量を変化させ、電圧測定部76によって測定された電圧値が最大値となったときの可変コンデンサ46の容量値を取得する。
制御部110は、取得部108によって取得された可変コンデンサ46の容量値を記憶部114に記憶させる。また、制御部110は、記憶部114に記憶されている容量値と異なる容量値が取得部108によって取得された場合、記憶部114に記憶されている容量値に代えて、最新の容量値を記憶部114に記憶させる。
設定部112は、記憶部114に容量値が記憶されている場合、電力取得部16によって電力が取得されていない状態で、可変コンデンサ46の容量値を、記憶部114に記憶されている容量値に設定する。
図5には、マイクロコンピュータ106の電気系の要部構成の一例が示されている。図5に示すように、マイクロコンピュータ106は、CPU116、メモリ118及び不揮発性の記憶部120を備え、これらはアドレスバスやシステムバス等を含んで構成されたバス122を介して互いに接続されている。なお、記憶部120は、フラッシュメモリなどによって実現できる。記憶媒体としての記憶部120には、容量値設定処理プログラム124が記憶されている。
CPU116は、記憶部120から容量値設定処理プログラム124を読み出してメモリ118に展開し、容量値設定処理プログラム124が有するプロセスを順次実行する。容量値設定処理プログラム124は、取得プロセス126、制御プロセス128及び設定プロセス130を有する。CPU116は、取得プロセス126を実行することで、図4に示す取得部108として動作する。
図4に示す制御部110及び設定部112がマイクロコンピュータ106で実現される場合、記憶部120は図4に示す記憶部114として用いられる。これにより、容量値設定処理プログラム124に含まれる制御プロセス128を実行したマイクロコンピュータ106が、制御部110として機能し、設定プロセス130を実行したマイクロコンピュータ106が、設定部112として機能することになる。
なお、ここでは容量値設定処理プログラム124を記憶部120から読み出す場合を例示したが、必ずしも最初から記憶部120に記憶させておく必要はない。例えば、マイクロコンピュータ120に接続されて使用されるCD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの任意の「可搬型の物理媒体」に先ずは容量値設定処理プログラム124を記憶させておいてもよい。そして、マイクロコンピュータ120がこれらの可搬型の物理媒体から容量値設定処理プログラム124を取得して実行するようにしてもよい。また、インターネットやLAN(Local Area Network)などを介してマイクロコンピュータ120に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに容量値設定処理プログラム124を記憶させておいてもよい。この場合、マイクロコンピュータ120がこれらから容量値設定処理プログラム124を取得して実行すればよい。
次に本実施形態の作用を説明する。図2に示す領域Aでは、第2のコイル30によって信号用磁界が領域Aの上面から下面に向けて発生される。また、第2のコイル30によって発生される信号用磁界とは別に、第2のコイル30とは別体の第1のコイル28によって給電用磁界が発生されるので、信号用磁界をRFタグ12の給電に寄与させる必要はない。そのため、交流電流供給部32は、第2のコイル30により、信号用磁界を、領域Aの外側へ漏出しない程度の強度で発生させることができる。よって、領域Aの側周面を取り囲む領域(例えば領域B)へ信号用磁界が漏出することを抑制することができる。また、第1のコイル28と第2のコイル30とが別々に設けられているので、無線通信用磁界発生装置20に含まれる共振回路とRFタグ12内の共振回路40のパラメータの調整を独立して行うことができる。なお、無線通信用磁界発生装置20のパラメータの調整は設置時行われる。
RFタグ12を所持している利用者が領域A内に存在する場合、信号用磁界がソレノイドコイル39の第2貫通面39Aを貫通する。第2貫通面39Aは、第1貫通面35A上おける第1貫通面35Aを貫通する給電用磁界の磁力線の方向が最も揃う領域で第1貫通面35Aと略直交するように配置されている。そのため、ループコイル35及びソレノイドコイル39の相互インダクタンスの影響が軽減される。よって、信号用磁界がソレノイドコイル39を貫通し易くなり、信号用磁界の強度が領域Aの外側へ漏出しない程度の微弱な強度であったとしてもソレノイドコイル39で信号用磁界に応じた誘導電流が誘起される。
このように信号用磁界がソレノイドコイル39を貫通すると、ソレノイドコイル39に誘導電流が流れる。誘導電流誘起部18Aは、ソレノイドコイル39に流れる誘導電流を復調して、復調した誘導電流をID送信部100に供給する。ID送信部100は、誘導電流が供給され、供給された誘導電流から特定される識別信号が予め定められた信号の場合、ID信号をリーダ22へ無線送信する。
領域Aでは、信号用磁界と交差するように第1のコイル28によって給電用磁界が発生される。RFタグ12を所持している利用者が領域A内に存在する場合、給電用磁界がループコイル35の第1貫通面35Aを貫通し、これによってループコイル35に誘導電流が流れる。電力取得部16は、ループコイル35に流れる誘導電流を駆動用電力として取得し、取得した駆動用電力を蓄電部44に蓄える。ここで、ループコイル35を貫通する給電用磁界の周波数と共振回路40の共振周波数とが一致すると、共振回路40が共振し、駆動用電力の取得効率が最大となり、蓄電部44への蓄電効率が最大となる。
図13には、本実施形態に係る無線通信システム10を用いた場合の給電用磁界の強度とS/N比との対応関係の一例がパターンAとして示されている。図13に示すように、比較例の場合は給電用磁界の強度が変化してもS/N比がほぼ一定に推移しているのに対し、本実施形態に係る無線通信システム10を用いた場合は給電用磁界の強度が増大するに従ってS/N比が低下している。これは、本実施形態に係る無線通信システム10を用いた場合、給電用磁界の強度が大きくなるに従って信号用磁界の強度と給電用磁界の強度との差が大きくなっていることを意味している。つまり、信号用磁界が給電用磁界に依存していないということである。従って、本実施形態に係る無線通信システム10では、給電用磁界の強度を大きくすることで、信号用磁界を領域Aの外側へ漏出させることなく、RFタグ12へ供給する電力を増大させることができる。
図14には、本実施形態に係る無線通信システム10を用いた場合の給電用磁界の強度と信号用磁界の強度との対応関係の一例がパターンAとして示されている。図14に示すように、比較例の場合は信号用磁界の強度が漏洩限界磁界強度を超えなければ要求される給電用磁界の強度を得ることができなかった。これに対し、本実施形態に係る無線通信システム10を用いた場合は、信号用磁界の強度が漏洩限界磁界強度を超えることなく、要求される給電用磁界の強度を得ることができる。つまり、給電用磁界の強度を大きくしても信号用磁界の強度に影響を及ぼさないので、単一のコイルで給電用磁界と信号用磁界とを発生させる場合(比較例の場合)と比較して、信号用磁界が領域Aの外側へ漏出することを抑制することができる。
次に、CPU116が容量値設定処理プログラム124を実行することで、RFタグ12のマイクロコンピュータ106によって行われる供給処理について、図6を参照して説明する。図6に示す容量値設定処理は、電力取得部16により電力の取得が開始されたときに行なわれる。ステップ154では、取得部108により、電圧測定部76で測定された電圧値が取得される。次のステップ156では、取得部108により、上記のステップ154で取得された電圧値が、本容量値設定処理が行われてから最大の電圧値であるか否かが判定される。本ステップ156において、上記のステップ154で取得された電圧値が、本容量値設定処理が行われてから最大の電圧値でない場合は判定が否定されてステップ162へ移行する。本ステップ156において、上記のステップ154で取得された電圧値が、本容量値設定処理が行われてから最大の電圧値である場合は判定が肯定されてステップ158へ移行する。
ステップ158では、取得部108により、現時点で設定されている可変コンデンサ46の容量値が取得される。次のステップ160では、制御部110により、上記のステップ158で取得された容量値が記憶部114に記憶される。ここでは、記憶部114に既に容量値が記憶されている場合には現時点で記憶されている容量値に代えて上記のステップ158で取得された最新の容量値が記憶される。次のステップ162では、取得部108により、後述のステップ164で可変コンデンサの容量値が所定回数変更されたか否かが判定される。例えば、「所定回数」をN回とした場合、初期容量値を中心にして容量値を加算する方向にN/2回変更され、初期容量値を中心にして容量値を減算する方向にN/2回変更されたか否かが判定される。ここで言う「初期容量値」とは、例えば本容量値設定処理が開始された時点で可変コンデンサ46に対して設定されていた容量値のことである。本ステップ162において、容量値が所定回数変更されていない場合は判定が否定されてステップ164へ移行する。
ステップ164では、取得部108により、可変コンデンサ46に対して現時点で設定されている容量値が所定の大きさだけ変更される。ここで言う「現時点で設定されている容量値」とは、例えば本容量値設定処理が初めて行われた場合にはデフォルトで設定されている容量値のことであり、本容量値設定処理が2回目以降に行われた場合には後述するステップ172で設定された容量値のことである。
一方、ステップ162において、容量値が所定回数変更されている場合は判定が肯定されてステップ168へ移行する。ステップ168では、設定部112により、可変コンデンサ46の容量値が記憶部114に記憶されている容量値(上記のステップ160で記憶部114に記憶された容量値)となるように制御される。次のステップ170では、設定部112により、電力取得部16が駆動用電力の取得中であるか否かが判定される。本ステップ170において、駆動用電力の取得中である場合は判定が肯定されてステップ168へ戻る。本ステップ170において、駆動用電力の取得中でない場合は判定が否定されてステップ172へ移行する。ステップ172では、設定部112により、可変コンデンサ46の容量値が記憶部114に記憶されている容量値(上記のステップ160で記憶部114に記憶された容量値)に設定され、その後、本容量値設定処理を終了する。
このように本実施形態では、駆動用電力を取得する毎に駆動用電力が最大となる容量値、すなわち、共振回路40で共振が生じる容量値を探索し、探索して得られた容量値を、次に駆動用電力を取得する際の可変コンデンサ46の容量値の初期設定値とする。これにより、最大の給電効率が得られる容量値を迅速に得ることができる。
上記では、第1のコイル28及び第2のコイル30を、給電用磁界貫通面34と信号用磁界貫通面36とが略直交するように配置した場合を例示したが、開示の技術はこれに限定されるものではない。例えば図7に示す無線通信用磁界発生装置140を用いてもよい。図7に示す無線通信用磁界発生装置140は、図2に示す無線通信環境提供装置20と比較して、第1のコイル28及び第2のコイル30を、給電用磁界貫通面34と信号用磁界貫通面36とが対向するように配置した点が異なっている。
図13には、本実施形態に係る図7に示す無線通信用磁界発生装置140を用いた場合の給電用磁界の強度とS/N比との対応関係の一例がパターンBとして示されている。図13に示すように、図7に示す無線通信用磁界発生装置140を用いた場合にも、図2に示す無線通信用磁界発生装置20を用いた場合と同様に、給電用磁界の強度が増大するに従ってS/N比が低下している。従って、無線通信用磁界発生装置140を用いても、給電用磁界の強度を大きくすることで、信号用磁界を領域Aの外側へ漏出させることなく、蓄電部44への蓄電効率を最大にすることができる。
図14には、本実施形態に係る図7に示す無線通信用磁界発生装置140を用いた場合の給電用磁界の強度と信号用磁界の強度との対応関係の一例がパターンBとして示されている。図14に示すように、図7に示す無線通信用磁界発生装置140を用いた場合にも、図2に示す無線通信用磁界発生装置20を用いた場合と同様に、信号用磁界の強度が漏洩限界磁界強度を超えることなく、要求される給電用磁界の強度を得ることができる。つまり、給電用磁界の強度を大きくしても信号用磁界の強度に影響を及ぼさないので、単一のコイルで給電用磁界と信号用磁界とを発生させる場合(比較例の場合)と比較して、信号用磁界が領域Aの外側へ漏出することを抑制することができる。
また、上記では、ループコイル35で誘起された誘導電流を駆動用電力として取得し、ソレノイドコイル39に誘起された誘導電流から識別信号を取得する場合を例示したが、開示の技術はこれに限定されるものではない。例えば、ループコイル35に代えてソレノイドコイルを用いて誘導電流を誘起し、誘起された誘導電流を駆動用電力として取得すると共に、ソレノイドコイル39に代えてループコイルを用いて誘導電流を誘起し、誘起された誘導電流から識別信号を取得してもよい。また、ループコイル35に誘起された誘導電流を駆動用電力として取得すると共に、ソレノイドコイル39に代えてループコイルに誘導電流を誘起させ、誘起された誘導電流から識別信号を取得してもよい。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
16 電力取得部
18 信号取得部
20,140 無線通信用磁界発生装置
28 第1のコイル
30 第2のコイル
32 交流電流供給部
34 給電用磁界貫通面
35 ループコイル
35A 第1貫通面
36 信号用磁界貫通面
39 ソレノイドコイル
39A 第2貫通面
40 共振回路
46 可変コンデンサ
76 電圧測定部
108 取得部
110 制御部
112 設定部
114 記憶部

Claims (10)

  1. 所定周波数の給電用磁界が供給されると、供給された前記給電用磁界が作用することで誘起される誘導電流を駆動用電力として取得し、特定信号を示す周波数の信号用磁界が供給されると、供給された前記信号用磁界が作用することで誘起される誘導電流から前記特定信号を抽出する無線通信装置に供給する前記給電用磁界を、予め定められた領域に設けられた第1のコイルによって発生させる給電用磁界発生部と、
    前記予め定められた領域に設けられた第2のコイルにより、前記予め定められた領域の外側に前記信号用磁界が漏出しない磁界強度で前記信号用磁界を発生させる信号用磁界発生部と、
    を含む無線通信用磁界発生装置。
  2. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記第1のコイルにおける前記給電用磁界が貫通する給電用磁界貫通面と前記第2のコイルにおける前記信号用磁界が貫通する信号用磁界貫通面とが対向するように配置された請求項1に記載の無線通信用磁
    界発生装置。
  3. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記第1のコイルにおける前記給電用磁界が貫通する給電用磁界貫通面と前記第2のコイルにおける前記信号用磁界が貫通する信号用磁界貫通面とが略直交するように配置された請求項1に記載の無線通信用
    磁界発生装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の無線通信用磁界発生装置の前記給電用磁界発生部によって発生された前記給電用磁界が貫通する給電用コイルを有し、該給電用コイルに前記給電用磁界が貫通することで誘導電流を誘起し、誘起した誘導電流を駆動用電力として取得する電力取得部と、
    前記信号用磁界発生部によって発生された前記信号用磁界が貫通すると共に前記給電用コイルの磁界貫通面と磁界貫通面が交差するように配置された信号用コイルを有し、前記信号用コイルに前記信号用磁界が貫通することで誘導電流を誘起し、誘起した誘導電流から前記特定信号を取得する信号取得部と、
    を含む無線通信装置。
  5. 前記給電用コイルは、ループコイルであり、
    前記信号用コイルは、ソレノイドコイルである請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 前記ループコイル及び前記ソレノイドコイルは、前記ループコイルの磁界貫通面上における該ループコイルを貫通する前記給電用磁界の磁力線の方向が最も揃う領域で前記ソレノイドコイルの磁界貫通面が前記ループコイルの磁界貫通面に略直交するように配置された請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記電力取得部は、前記給電用磁界発生部によって発生された前記所定周波数の前記給電用磁界に対して共振する共振回路を更に含み、前記給電用コイルの磁界貫通面に前記給電用磁界が貫通することで誘起される誘導電流を、前記共振回路の共振現象を利用して前記駆動用電力として取得する請求項4〜請求項6の何れか1項に記載の無線通信装置。
  8. 前記共振回路は、可変コンデンサを有する直列共振回路であり、
    前記駆動用電力に相当する物理量を測定する測定部と、
    前記電力取得部によって電力が取得されている状態で、前記可変コンデンサの容量を変化させ、前記測定部によって測定された前記物理量が最大値となったときの前記可変コンデンサの容量値を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記可変コンデンサの容量値を記憶部に記憶させる制御部と、
    前記記憶部に前記容量値が記憶されている場合、前記電力取得部によって電力が取得されていない状態で、前記可変コンデンサの前記容量値を、前記記憶部に記憶されている前記容量値に設定する設定部と、
    を含む請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記制御部は、前記取得部によって前記容量値が新たに取得される度に、前記記憶部に記憶されている前記容量値に代えて、前記新たな容量値を前記記憶部に記憶させる請求項8に記載の無線通信装置。
  10. 予め定められた領域に第1のコイル及び第2のコイルを設け、
    所定周波数の給電用磁界が供給されると、供給された前記給電用磁界が作用することで誘起される誘導電流を駆動用電力として取得し、特定信号を示す周波数の信号用磁界が供給されると、供給された前記信号用磁界が作用することで誘起される誘導電流から前記特定信号を抽出する無線通信装置に供給する前記給電用磁界を、前記第1のコイルにより発生させ、
    前記第2のコイルにより、前記予め定められた領域の外側に前記信号用磁界が漏出しない磁界強度で前記信号用磁界を発生させる無線通信用磁界発生方法。
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