JP5925148B2 - マルチホップネットワークシステム及び無線局 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、マルチホップネットワークを利用した通信システムにおいて、送信元のメッセージを送信先へ届けるようにしたマルチホップネットワークシステム及び無線局に関する。
従来、スマートグリッドを実現するため、AMI(Advanced Metering Infrastructure)通信システムが検討されつつあった。AMI通信システムは、通信機能を付加した電子式電力メーターを低圧需要家の各戸に設置し、取得した電力量等のデータを、ネットワークを介して上位系通信システムへ収集し、監視制御を行う自動検針通信システムである。このようなAMI通信システムは、集約サーバ、コンセントレータ無線局、無線局によって構成されており、全体としてマルチホップネットワークを構成している。
マルチホップネットワークとは、アクセスポイントを用いずに、複数の無線局が多段で接続して互いに通信を行えるようにした通信システムである。マルチホップネットワークでは、複数の無線局が自律してネットワークを構成するため、運用コストの負荷を抑えることが期待されている。マルチホップネットワークを用いた従来の技術として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特許文献1には、各無線局からの優先制御発生通知が可能な最小限の時間を確保した通信フレームを通常時に利用し、優先制御が必要となると、優先的に通信すべきパケットを転送する時間を確保した通信フレーム構成を一時的に利用する技術が開示されている。この技術では、優先度が高くないメッセージに関しては自由通信部においてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式で送信することが可能となっている。
特開2012−28832号公報
しかし、マルチホップネットワークを構成した各無線局が任意のタイミングでメッセージを送信すると、複数の無線局から同時に送信されたメッセージが衝突しやすかった。また、メッセージの輻輳が発生したり、メッセージが消失したりして、ネットワークの通信品質が落ちることがあった。
また、特許文献1に開示された技術では、優先制御通知部において優先制御の要求が多数の無線局から発生した場合、多くの無線局のメッセージが保留となってしまい、通常運転時に送信すべきメッセージに影響が出てしまう。また優先制御発生通知を受けられない無線局が存在した場合、メッセージの消失が多発することがあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、送信元となる複数の無線局が送信するメッセージを確実に送信先に送り届けることを目的とする。
本発明は、マルチホップネットワークの経路構成を管理する集約サーバと、コンセントレータ無線局と、無線局と、を備えるマルチホップネットワークシステムに関する。
コンセントレータ無線局は、集約サーバの配下にあって、マルチホップネットワークを構成し、マルチホップネットワークで用いられるメッセージの送信又は転送を行うための通信フレームを管理して、集約サーバと互いに通信するものである。
無線局は、コンセントレータ無線局が構成するマルチホップネットワークに所属し、コンセントレータ無線局との間で、通信フレームに規定される時間内でメッセージの送信又は転送を行うものである。
そして、コンセントレータ無線局又は集約サーバは、マルチホップネットワークに所属する各無線局が通信フレーム内の異なる時間でメッセージを送信するための時間の情報を無線局に通知する。
無線局は、通信フレームの一部を、無線局が自ら割り当てるタイムスロットを含む共有割当通信フレームとして管理し、共有割当通信フレームを、初回のメッセージの送信に用いる初回送信フレームと、初回送信フレームとは異なるタイムスロットの個数としてメッセージの再送信に用いる再送信通信フレームとに分け、無線局に割り当てられた共有割当用番号を、初回送信フレーム又は再送信通信フレームに割り当てられたタイムスロットの個数で剰余した結果に基づいて、メッセージの送信を開始する時間を算出して、異なる時間の情報に基づいて決定したメッセージの送信を開始する時間にメッセージを送信し、メッセージを送信した後、送信したメッセージが経路途中で消失したことを検知すると、消失したメッセージの再送可否を判断する。判断した結果、消失したメッセージを再送することが可能である場合には、再び決定したメッセージの送信を開始する時間でメッセージを再送する。
本発明によれば、各無線局が異なる時間でメッセージの送信を開始し、経路途中でメッセージが消失したことを検知したときにメッセージを再送することで、メッセージを確実に送信先に送り届けることができる。
本発明の一実施の形態例に係るマルチホップネットワークの構成例を示すシステム構成図である。 本発明の一実施の形態例に係る集約サーバの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係るコンセントレータ無線局の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る無線局の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例に係る通信レイヤの階層図とタイムスライスの概念図を示す。 本発明の一実施の形態例に係るメッセージの送信方向によって、メッセージを分類する例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係るメッセージの送信方向によって分類した、メッセージの送受信に必要な時間とタイムスロットの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る基本通信フレームの構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る個別割当通信フレームを用いて各無線局がメッセージを送信する例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る個別割当通信フレームで無線局がメッセージを送信する例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態例に係る無線局の無線通信可能範囲を考慮した個別割当通信フレームのタイムスロット割当例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例に係る共有割当通信フレームを用いて、各無線局がメッセージを送信する例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る各無線局が共有割当種別メッセージを送信するタイムスロットを算出する例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る共有割当通信フレームを用いてメッセージを送信する例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態例に係る各無線局が共有割当通信フレームを用いてメッセージを送信する際に、他の無線局と同じTS番号の送信タイムスロットを使ったために送信したメッセージが消失してしまう場合の対処例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例に係る各無線局が共有割当通信フレームを用いてメッセージを送信する処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態例について、添付図面を参照して説明する。
本発明が適用されるマルチホップネットワークシステム1は、コンピュータがプログラムを実行することにより、後述する機能ブロックが連携して行う通信帯域の制御方法を実現する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
始めに、マルチホップネットワークシステム1の構成例について説明する。
図1は、マルチホップネットワークシステム1の構成例を示すシステム構成図である。
マルチホップネットワークシステム1は、集約サーバ10、マルチホップネットワーク2A,2Bを利用した通信システムによって構成されている。集約サーバ10は、マルチホップネットワーク2A,2Bの経路構成を管理しており、マルチホップネットワーク2A,2B内の各コンセントレータ無線局と互いに通信可能である。集約サーバ10とコンセントレータ無線局20Aを結ぶ通信経路R1、及び集約サーバ10とコンセントレータを結ぶ経路R2は、集約サーバ10に接続する通信経路であり、無線通信である必要はない。例えば、通信帯域の広い有線の光ファイバケーブル等によって通信経路R1,R2を構成してもよい。
コンセントレータ無線局20Aは、集約サーバ10の配下にあって、マルチホップネットワーク2Aを構成する。コンセントレータ無線局20Aは、マルチホップネットワーク2Aで用いられるメッセージの送信又は転送を行うための所定の通信時間が規定される通信フレームの一例としての基本通信フレームF1(後述する図8を参照)を管理して、集約サーバ10と互いに通信する。そして、マルチホップネットワーク2Aには、コンセントレータ無線局20A、無線局30A,30B,30C,30D,30Eが所属しており、コンセントレータ無線局20Aを上位階層とするツリー構造を形成している。無線局30A〜30Eは、コンセントレータ無線局20Aとの間で、基本通信フレームF1に規定される時間内でメッセージの送信又は転送を行う。
コンセントレータ無線局20Bは、集約サーバ10の配下にあって、マルチホップネットワーク2Bを構成する。コンセントレータ無線局20Bは、マルチホップネットワーク2Bで用いられるメッセージの送信又は転送を行うための所定の通信時間が規定される基本通信フレームF1を管理して、集約サーバ10と互いに通信する。そして、マルチホップネットワーク2Bには、コンセントレータ無線局20B、無線局30Fが所属しており、コンセントレータ無線局20Bを上位階層とするツリー構造を形成している。無線局30Fは、コンセントレータ無線局20Bとの間で、基本通信フレームF1に規定される時間内でメッセージの送信又は転送を行う。
マルチホップネットワーク2A,2Bにおいて、各無線局とコンセントレータ無線局を結ぶ通信経路r1〜r6は、各経路の両端に位置するコンセントレータ無線局又は無線局が互いに無線通信が可能であることを表す。
次に、マルチホップネットワークシステム1を構成する、集約サーバ10、コンセントレータ無線局20A、無線局30Aの機能ブロックの例について、図2〜図4を参照して順に説明する。
[集約サーバの構成例]
図2は、集約サーバ10の構成例を示すブロック図である。
集約サーバ10は、RAM(Random Access Memory)11、CPU(Central Processing Unit)12、外部ネットワーク接続回路13、HDD(Hard Disk Drive)14によって構成されている。HDD14内には、プログラム15とネットワーク管理データ16が格納されている。
集約サーバ10は、マルチホップネットワーク2A,2Bに所属する各無線局が異なる時間でメッセージを送信するための時間の情報を無線局にマルチホップネットワーク2A,2Bに所属する各無線局に通知することができる。
RAM11は、CPU12がプログラム15を実行する際に使用する変数、ワーク領域等を一時記憶する。
CPU12は、HDD14から読み出したプログラム15を実行し、プログラム15の処理によって、適宜ネットワーク管理データ16にアクセスして、所望のデータ等を読み出す。
外部ネットワーク接続回路13は、通信経路R1,R2の端子が接続される通信インターフェースであり、コンセントレータ無線局20A,20Bと通信経路R1,R2を介して接続することができる。
プログラム15は、個別割当通信フレームF2(後述する図8を参照)を決定する個別割当通信フレーム決定部15aを内部に保存している。
ネットワーク管理データ16は、個別割当通信フレーム管理データ16a、通信可能範囲データ16b、無線通信経路データ16cを内部に保存している。
個別割当通信フレーム管理データ16aは、個別割当通信フレーム決定部15aが決定した個別割当通信フレームF2を管理する。
通信可能範囲データ16bは、マルチホップネットワーク2A,2Bにおいて定まるHOP数から、各コンセントレータ無線局と各無線局が通信可能な範囲を管理している。
無線通信経路データ16cは、マルチホップネットワーク2A,2Bに所属する各コンセントレータ無線局と各無線局の通信経路を管理している。
[コンセントレータ無線局の構成例]
図3は、コンセントレータ無線局20Aの構成例を示すブロック図である。
なお、コンセントレータ無線局20Aと同様の構成としてあるコンセントレータ無線局20Bについては、詳細な説明を省略する。
コンセントレータ無線局20Aは、大きくMPU(Micro Processing Unit)21と制御回路22からなる2つの機能ブロックによって構成されている。
MPU21は、送信メッセージ保存部21aと、中央制御部21bと、送信タイミング決定部21cと、再送判断部21dと、経路管理部21eと、個別送信時間管理部21fとを有する。MPU21は、制御回路22と繋がっている。
送信メッセージ保存部21aは、コンセントレータ無線局20Aが集約サーバ10、各線局に送信するメッセージを、メッセージの送信が完了するまで保存する。
中央制御部21bは、MPU21内の各機能ブロックの動作を制御する。そして、中央制御部21bは、送信タイミング決定部21cによって決定されたメッセージの送信を開始する時間でメッセージを送信する。メッセージを送信した後、メッセージが経路途中で消失し、再送判断部21dが再送の可否を判断する。この判断の結果、消失したメッセージを再送することが可能である場合には、送信タイミング決定部21cに再びメッセージの送信を開始する時間を決定させ、メッセージを再送する制御を行う。
送信タイミング決定部21cは、個別送信時間管理部21fによって管理されるTS番号とメッセージの種別に基づいて、基本通信フレームF1内で集約サーバ10、無線局30A,30Bのいずれかにメッセージを送信する送信タイミングとして送信開始時間を決定する。メッセージの送信開始時間は、後述するように、基本通信フレームF1内で割り当てられたタイムスロットによって変わりうる。
再送判断部21dは、中央制御部21bがメッセージを送信した後、送信したメッセージが経路途中で消失したことを検知すると、消失したメッセージの再送可否を判断する。
経路管理部21eは、コンセントレータ無線局20Aが構成するマルチホップネットワーク2A内に配置された無線局30A〜30Eの通信経路r1,r2,r4〜r6のネットワーク構成、ホップ数等を管理する。
個別送信時間管理部21fは、マルチホップネットワーク2Aに所属する各無線局がメッセージを送信する時間の情報とは異なる時間の情報(例えば、タイムスロットのTS番号)を管理する。送信開始時間が一致したことによりメッセージの消失が発生しないように、
制御回路22は、アンテナ22aが接続された無線アンテナ制御回路22bと、電源制御回路22cと、外部ネットワーク接続回路22dとを備える。
アンテナ22aは、MPU21から受け取ったデータ等を無線電波によって送信したり、無線局からデータ等を無線電波によって受信したりする。
無線アンテナ制御回路22bは、接続されたアンテナ22aを介して、所定の通信規格に準拠した手順に基づいて、コンセントレータ無線局20Aの周囲にある無線局と無線通信を行う。
電源制御回路22cは、外部又は内部の電源から供給される電力を、コンセントレータ無線局20A内のMPU21、制御回路22に振り分ける。
外部ネットワーク接続回路22dは、通信経路R1の端子が接続される通信インターフェースであり、集約サーバ10と通信経路R1を介して接続することができる。コンセントレータ無線局20Aは無線局30Aと違って、外部ネットワーク接続回路22dを有している。これは各無線局から収集したデータを、集約サーバ10の外部ネットワーク接続回路13を介して、集約サーバ10に送信するためである。
[無線局の構成例]
図4は、無線局30Aの構成例を示すブロック図である。
なお、無線局30Aと同様の構成としてある無線局30B〜30Fについては、詳細な説明を省略する。
無線局30Aについても、コンセントレータ無線局20Aと同様に、大きくMPU31と、制御回路32の二つの機能ブロックによって構成されている。この無線局30Aは、コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10から通知された異なる時間の情報に基づいて決定したメッセージの送信を開始する時間にメッセージを送信する。そして、送信したメッセージが経路途中で消失したことを検知すると、消失したメッセージの再送可否を判断する。この判断した結果、消失したメッセージを再送することが可能である場合には、再び決定したメッセージの送信を開始する時間でメッセージを再送することができる。
MPU31は、送信メッセージ保存部31aと、中央制御部31bと、送信タイミング決定部31cと、再送判断部31dと、個別送信時間保存部31eを有する。MPU31も制御回路32と接続されている。
送信メッセージ保存部31aは、無線局30Aが集約サーバ10又はコンセントレータ無線局20Aのいずれかに送信するメッセージを、メッセージの送信が完了するまで保存する。
中央制御部31bは、MPU31内の各機能ブロックの動作を制御する。そして、中央制御部31bは、送信タイミング決定部31cによって決定されたメッセージの送信を開始する時間でメッセージを送信する。そして、メッセージを送信した後、メッセージが経路途中で消失し、再送判断部31dが判断した結果、消失したメッセージを再送することが可能である場合には、送信タイミング決定部31cに再びメッセージの送信を開始する時間を決定させ、メッセージを再送する。
送信タイミング決定部31cは、個別送信時間保存部31eに保存されたTS番号に基づいて、メッセージの送信を開始する時間を決定する。
また、再送判断部31dは、送信したメッセージが経路途中で消失したことを検知すると、消失したメッセージの再送可否を判断する。
個別送信時間保存部31eは、マルチホップネットワーク2Aに所属する無線局30A以外の他の無線局がメッセージを送信する時間の情報とは異なる時間の情報(例えば、TS番号)を保存する。このTS番号は、基本通信フレームF1内でメッセージを送信するためにコンセントレータ無線局20Aによって割り当てられたタイムスロットを特定するための情報となる。
制御回路32は、アンテナ32aと、無線アンテナ制御回路32bと、電源制御回路32cを有する。
アンテナ32aと、無線アンテナ制御回路32bと、電源制御回路32cは、それぞれ上述したアンテナ22aと、無線アンテナ制御回路22bと、電源制御回路22cと同様の動作を行う。
[通信レイヤとタイムスライスの定義]
次に、本実施の形態例に係る通信レイヤとタイムスライスの定義について、図5を参照して説明する。
図5は、コンセントレータ無線局20Aと無線局30Aの通信レイヤの階層図と、タイムスライスの例を示す概念図である。
通信レイヤは、アプリケーション層L1と、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)層L2と、帯域制御層L3と、無線制御ドライバ層L4によって構成される。帯域制御層L3は、タイムスロットを用いて通信帯域を制御するために用いられる。無線制御ドライバ層L4は、CSMA/CA層L5を含み、無線電波の衝突回避も行っている。
ここでは、無線局30Aから無線局30Cにメッセージを送信する例と、無線局30Eが送信したメッセージを無線局30Bがコンセントレータ無線局20Aに転送する例を示した後に、タイムスライスの概念を説明する。
(メッセージの送信に必要な時間の定義)
まず、メッセージの送信に必要な時間t1を定義する。
無線局30Aから無線局30Cに対してメッセージを送信する時に、中央制御部31bがアプリケーション層L1を通じて送信要求したメッセージを、帯域制御層L3の送信メッセージ保存部31aが一時的に保存する。その後、中央制御部31bは、所定のタイミングで、送信メッセージ保存部31aから読み出したメッセージの送信を開始する(ステップS1)。
無線局30Aの無線アンテナ制御回路32bは、無線制御ドライバ層L4を通るメッセージを無線電波に変換して、アンテナ32aから送信する。そして、無線局30Cのアンテナ32aが、無線局30Aから送信された無線電波を受信する。
無線局30Cの無線アンテナ制御回路32bは、受信した無線電波を電気信号に変換して、この電気信号からメッセージを読み出す。そして、このメッセージを帯域制御層L3に受け渡し、メッセージの受信を完了する(ステップS2)。このように、無線局30Aの帯域制御層L3から送信が開始されたメッセージを、無線局30Cの帯域制御層L3で受信完了するまでの時間を、「メッセージの送信に必要な時間t1」と定義する。
(メッセージの転送に必要な時間の定義)
次に、メッセージの転送に必要な時間t2を定義する。
無線局30Eからコンセントレータ無線局20Aに対してメッセージを送信する時に、中央制御部31bがアプリケーション層L1を通じて送信要求したメッセージを、帯域制御層L3の送信メッセージ保存部31aが一時的に保存する。その後、中央制御部31bは、所定のタイミングで、送信メッセージ保存部31aから読み出したメッセージの送信を開始する(ステップS3)。
無線アンテナ制御回路32bは、無線制御ドライバ層L4を通るメッセージを無線電波に変換して、アンテナ32aからメッセージを送信する。そして、無線局30Bのアンテナ32aが、無線局30Eから送信された無線電波を受信し、受信した無線電波を電気信号に変換して、この電気信号からメッセージを読み出す。
メッセージを受信した無線局30Bの中央制御部31bは、帯域制御層L3からTCP/IP層L2にメッセージを渡した際に、このメッセージをコンセントレータ無線局20Aに転送することが必要かどうかを判断する。
無線局30Bの中央制御部31bは、TCP/IP層L2に渡したメッセージをコンセントレータ無線局20Aに転送することが必要であると判断した場合は、TCP/IP層L2から帯域制御層L3に転送要求を行う(ステップS4)。
ここで、無線局30Eの帯域制御層L3が送信を開始してから、無線局30Bの帯域制御層L3が転送開始を行うまでの時間を、「メッセージの転送に必要な時間t2」と定義する。上述したメッセージの送信に必要な時間t1と、メッセージの転送に必要な時間t2の内、長い方の時間を「タイムスライス」と定義する。メッセージの送信に必要な時間t1と、メッセージの転送に必要な時間t2は、実測値及び理論値より定める。
通常、メッセージの送信に必要な時間t1より、メッセージの転送に必要な時間t2が長くなる。ただし、送信したメッセージが通信経路の途中で消失して再送が必要となった場合には、再送時間も含めたメッセージの送信に必要な時間t1が、メッセージの転送に必要な時間t2より長くなることがある。
図6は、メッセージの送信方向によって、メッセージを分類する例を示す説明図である。
コンセントレータ無線局20Aが無線局30A,無線局30C等の各無線局に対して送信するメッセージを「下りメッセージM1」と定義する。そして、コンセントレータ無線局20Aから無線局30Aに下りメッセージM1を送信する際は(ステップS11)、「下りメッセージを送信する」と呼ぶ。また、無線局30Aが無線局30Cに下りメッセージM1を転送する場合は(ステップS12)、「下りメッセージを転送する」と呼ぶ。
一方、無線局30A,無線局30C等の各無線が、コンセントレータ無線局20Aに対して送信するメッセージを「上りメッセージM2」と定義する。そして、送信元である無線局30Cから無線局30Aへ上りメッセージM2を送信する場合は(ステップS13)、「上りメッセージを送信する」と呼ぶ。また、無線局30Aがコンセントレータ無線局20Aへ上りメッセージM2を転送する場合は(ステップS14)、「上りメッセージを転送する」と呼ぶ。
このようにメッセージの送信方向により分類を行うことで、基本通信フレームF1を管理しているコンセントレータ無線局と各無線局の送信元を区別することができる。なお、マルチホップネットワークシステム1で用いる「基本通信フレーム」には、後述する図7を参照して説明する複数のタイムスロットの集合が含まれている。
図7は、メッセージの送信方向によって分類した、メッセージの送受信に必要な時間とタイムスロットの例を示す説明図である。図7Aは、マルチホップネットワーク2Cのシステム構成図を示し、図7Bは、各メッセージに必要な時間を定義した例を示す。
図7Aに示すマルチホップネットワーク2Cは、コンセントレータ無線局20Aの下位に無線局30A,30C,30G,30Hと、無線局30B,30Eを備えて構成されている。
コンセントレータ無線局20Aと無線局30Aは、通信経路r1を介して接続される。そして、無線局30A,30Cは、通信経路r4を介して接続され、無線局30C,30Gは、通信経路r7を介して接続され、無線局30G,30Hは、通信経路r8を介して接続される。
同様に、コンセントレータ無線局20Aと無線局30Bは、通信経路r2を介して接続され、無線局30B,30Eは、通信経路r6を介して接続される。
マルチホップネットワーク2Cにおいて、各無線局が通信可能な範囲を求めるために、ホップ(HOP)数の概念を用いる。このとき、コンセントレータ無線局20Aを0HOPとし、メッセージの転送を行う無線局が増える毎にHOP数を増やしていく。このため、コンセントレータ無線局20Aと直接通信可能な無線局30Aと無線局30Bは、1HOPとなる。また、コンセントレータ無線局20Aが送信したメッセージを1HOPにある無線局が転送する場合に、1HOPの無線局30Aと直接通信可能な無線局30C、1HOPの無線局30Bと直接通信可能な無線局30Eは、2HOPとなる。
同様に、無線局30Cと直接通信可能な無線局30Gは、3HOPとなり、無線局30Gと直接通信可能な無線局30Hは、4HOPとなる。マルチホップネットワーク2Cにおける最大のHOP数は4HOPであるため、マルチホップネットワーク2Cの最大HOP数は“4”であると表現する。
そして、マルチホップネットワーク2Cにおいて、各無線局とコンセントレータ無線局20Aが互いに通信を行うメッセージには、片道メッセージ種別と往復メッセージ種別の2種類の種別がある。
片道メッセージ種別は、例えば、コンセントレータ無線局20Aから無線局30Hへ下りメッセージM1を送信するだけで、無線局30Hからコンセントレータ無線局20Aへの上りメッセージM2の送信を行う必要がないメッセージを表す。
往復メッセージ種別は、例えば、コンセントレータ無線局20Aからメッセージを受け取った無線局Hが、コンセントレータ無線局20Aに応答メッセージを送信する必要があるメッセージを表す。この場合、コンセントレータ無線局20Aから無線局30Hへの下りメッセージM1の送信と、無線局30Hからコンセントレータ無線局20Aへの上りメッセージM2の送信とが行われる。
コンセントレータ無線局20Aから無線局30Hに送信する下りメッセージM1に必要な時間42は、タイムスライス43a〜43dを足し合わせたものとなる。
タイムスライス43aは、0HOPから1HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。タイムスライス43bは、1HOPから2HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。タイムスライス43cは、2HOPから3HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。タイムスライス43dは、3HOPから4HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。
無線局30Hからコンセントレータ無線局20Aに送信する上りメッセージM2に必要な時間44は、タイムスライス45a〜45dを足し合わせたものとなる。
タイムスライス45aは、4HOPから3HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。タイムスライス45bは、3HOPから2HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。タイムスライス45cは、2HOPから1HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。タイムスライス45dは、1HOPから0HOPに送信するのに必要なタイムスライスである。
以下の説明では、下りメッセージM1に必要な時間42又は上りメッセージM2に必要な時間44は、「片道メッセージ種別に必要な時間」と総称する。そして、下りメッセージM1に必要な時間42は、OWTS(One Way Time Slot)43と表し、上りメッセージM2に必要な時間44は、OWTS45と表す。
往復のメッセージに必要な時間は、「下りメッセージM1に必要な時間42」と「上りメッセージに必要な時間44」によって構成される。この時、「下りメッセージに必要な時間42」と「上りメッセージに必要な時間44」に必要なタイムスライスの個数は同一となる。
そして、コンセントレータ無線局20Aから無線局30Hの間でメッセージを往復するために必要な時間であるOWTS43,45を足し合わせて、「往復メッセージ種別に必要な時間41」と呼ぶ。これら2つ分のOWTSを、RTTS(Round Trip Time Slot)41と表す。OWTS43やRTTS41は、下りメッセージM1又は上りメッセージM2毎に使い分ければよいので、以降の説明において、OWTS43やRTTS41を区別する必要が無い場合は「タイムスロット」と呼ぶ。タイムスロットは、送信元の無線局がメッセージの送信を開始してから送信先の無線局又はコンセントレータ無線局がメッセージを受信するまでに必要な時間として定義される。
これらRTTS41、OWTS43,45のように、コンセントレータ無線局20A及び無線局30A〜無線局30Hにおける、メッセージの送信、受信、転送等のメッセージに応じた処理を含めた時間を「タイムスライス」と定義した固定の時間の集合とする。そして、メッセージ種別毎に、タイムスライスの集合であるタイムスロットを用意する。そして、無線局から送信するメッセージを、マルチホップネットワークシステム1で必要とされる要件や優先度で区分けを行う。
さらに、タイムスロット内で必要となるタイムスライスの個数を、メッセージの種別毎に最大HOP数で固定する。これにより、コンセントレータ無線局20Aが最大数の無線局30A〜30Hを用いて構成したマルチホップネットワーク2Cの帯域使用率の試算を容易に行うことができる。
[基本通信フレームの構成例]
図8は、基本通信フレームF1の構成例を示す説明図である。図8Aは、基本通信フレームF1の例を示し、図8Bは、基本通信フレームF1を個別割当通信フレームF2と共有割当通信フレームF3と自由通信フレームF4に割り当てた例を示す。そして、図8Cは、個別割当通信フレームF2を複数のタイムスロットに割り当てた例を示す。
図8Aに示す「基本通信フレームF1」は、後述する個別割当通信フレームF2と共有割当通信フレームF3と自由通信フレームF4の集合である。基本通信フレームF1は、通信フレームの一例として用いられる。そして、基本通信フレームF1には、メッセージの送信元から送信先までに必要とする時間、及びメッセージの送信元から送信先までの経路にある無線局がメッセージを転送する最大転送回数によって定まる時間の情報として、タイムスロットが割り当てられている。
図8A中に括弧書きで「10分」と書いているのは、10分おきに各無線局が基本通信フレームF1にメッセージを乗せて、メッセージを送信又は転送することを表している。各無線局は、基本通信フレームF1の送信を一定時間(例えば、10分間隔)毎に繰り返し、マルチホップネットワーク内の各種メッセージを送受信している。
図8Bには、基本通信フレームF1にCSMA/CAを用いて、個別割当通信フレームF2の時間を3分、共有割当通信フレームF3の時間を6分、自由通信フレームの時間を1分とした、各無線局が通信する時間を割り当てることができる。なお、自由通信フレームF4には、例えば、全体配信を必要とするメッセージを無線局が送信するためのタイムスロットが割り当てられる。
コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10は、基本通信フレームF1の一部を、マルチホップネットワーク2Aに所属する無線局にそれぞれ割り当てるタイムスロットを含む個別割当通信フレームF2として管理している。コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10は、無線局からタイムスロットの割当要求を受け取ると、他の無線局に割り当てているタイムスロットとは異なるタイムスロットを、割当要求を行った無線局に割り当てる。そして、割り当てたタイムスロットを特定する情報(例えば、TS番号)を無線局に通知する。この無線局は、TS番号に基づいて、メッセージの送信を開始する時間を決定し、メッセージの送信を開始する。
基本通信フレームF1を10分とした場合、各無線局は10分毎にメッセージの送信を繰り返して、各無線局とコンセントレータ無線局との間でメッセージの送受信を可能としている。なお、マルチホップネットワークシステム1から要求がある場合には、自由通信フレームF4だけではなく、全ての無線局に対して全体配信を行うメッセージの通信フレーム(不図示)にタイムスロットを割り当てることもできる。
ただし、重要度が高く、かつ、定期的に送受信を行うべきメッセージに関しては、マルチホップネットワーク2A,2Bを管理するコンセントレータ無線局20A,20Bが、各無線局に個別に割り当てたタイムスロットを用いる。このタイムスロットの割り当ては、個別割当通信フレームF2に対して行われ、各無線局は割り当てられた個別の送信タイムスロットでメッセージを送信するための送信開始時間を決定する。このように基本通信フレームF1に個別の送信タイムスロットを割り当てた集合であって、個々のタイムスロットに各無線局を割り当てた通信フレームを「個別割当通信フレーム」と呼ぶ。
また、マルチホップネットワークシステム1では、個別割当通信フレームF2に割り当てられた個別の送信タイムスロットで送るメッセージとは別のメッセージを送信する必要が発生する場合がある。ここで、個別割当通信フレームF2に割り当てる必要が無いメッセージに関しては、個別割当通信フレームF2に割り当てたタイムスロットで送信するメッセージに影響が及ばないようにしなければならない。
しかし、マルチホップネットワークシステム1の運用に際して不可欠であるものの、定期的に発生しないメッセージに対して各無線局に通信フレームを割り当てると、通信フレームに無駄が生じてしまう。そこで、個別割当通信フレームF2を用いて送信するメッセージ以外で、定期的には発生しないがメッセージ損失によるシステム影響が大きい優先制御すべきメッセージには、他の無線局と共有可能なタイムスロットを含む共有割当通信フレームF3を割り当てる。このように基本通信フレームF1に他の無線局と共有するタイムスロットを割り当てた集合を「共有割当通信フレーム」と呼ぶ。
無線局は、コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10が随時通信用のタイムスロットを用いて無線局に送信する随時通信用メッセージに対して、無線局が応答したメッセージの消失を検出する場合がある。このとき、無線局は、共有割当通信フレームF3により消失したメッセージの再送を行うようにしている。
共有割当通信フレームF3は、後述する図15に示すように、初回送信用通信フレームと、複数個の再送用通信フレームで構成されている。初回送信用通信フレームは、メッセージを初めて送信する際に用いられるフレームである。再送用通信フレームは、メッセージの送信に失敗した際に、このメッセージを再送するために用いられるフレームであり、再送回数に応じて、複数個の再送用通信フレームが用意されている。
初回送信用通信フレームと再送用通信フレームに割り当ててられるタイムスロットの個数は異なっている。共有割当通信フレームF3内に割り当てられているメッセージの送信要求が発生した各無線局は、初回送信用通信フレーム内のタイムスロットから自律して選択した送信タイムスロットでメッセージを送信する。各無線局は、この送信したメッセージが消失した場合に、再送用通信フレームを用いてメッセージを再送し、確実にメッセージを送信先に届けるようにしている。
図8Cに示す個別割当通信フレームF2には、通常、各無線局が送信するメッセージに対してタイムスロットが割り当てられている。コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10は、定期的に無線局に対して、第1の通信情報の通知又は問合せを行うために必要とするタイムスロットを「通常通信用のタイムスロット」と呼んで、図中には通常51〜53と表す。この通信情報には、例えば、無線局のステータスを示すステータス情報等が含まれる。そして、通常通信には、例えば、定期的に送信するセンサ情報等の各フレームに割り当てている通信情報を通信する場合が含まれる。
通常、発生するメッセージの他にも、コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10には、随時、メッセージが発生する場合がある。随時に発生するメッセージとしては、例えば、無線局等に行われるユーザ操作等によって発生するメッセージがある。随時に発生するメッセージには、送信先の無線局等が応答するまでの時間に制限がある場合が多い。
このため、個別割当通信フレームF2には、コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10から随時に発生したメッセージを送信するためのタイムスロットが割り当てられている。コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10が、随時、無線局に対して、第2の通信情報の通知又は問合せを行うために必要とするタイムスロットを「随時通信用のタイムスロット」と呼び、図中には随時54と表す。このように個別割当通信フレームF2には、通常通信用のタイムスロット51〜53とは別に、随時通信用のタイムスロット54を用意しておく。これにより、個別割当通信フレームF2の中に、制限時間内に応答を必要とされる随時に発生するメッセージのタイムスロットを割り当てることが可能になる。そして、随時通信には、例えば、ユーザからの要求等の発生タイミングが一定ではない通信情報を通信する場合が含まれる。
なお、図8Cに示す個別割当通信フレームF2のタイムスロットの割り当て例では、通常通信用のタイムスロットとして、3個の通常通信用のタイムスロット51〜53を用意し、1個の随時通信用のタイムスロット54を用意している。つまり、通常通信用のタイムスロットが3個であるのに対して、随時通信用のタイムスロットが1個であるため、タイムスロットの数は3:1の比率になっている。しかし、個別割当通信フレームF2と共有割当通信フレームF3に必要なタイムスロットの個数は、マルチホップネットワークの規模とメッセージの種別により、システムパラメータとして変更することができる。このため、随時に発生するメッセージへの要求に応じて、タイムスロットの数の比率を変えることも可能である。
そして、随時通信用のタイムスロットと、通常通信用のタイムスロットとのタイムスロットの数の比率を手動又は自動で変更できるようにする。この比率の変更には、コンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10が随時通信用のタイムスロットを用いて無線局に送信する随時通信用メッセージの発生頻度が用いられる。また、随時通信用メッセージを受け取った無線局がコンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10に対して、メッセージを応答するまでの許容時間も考慮される。これにより、マルチホップネットワークに要求される性能と信頼性に基づいて、マルチホップネットワークの帯域に無駄の少ないタイムスロットを割り当てることが可能となる。
[個別割当通信フレームの使用例]
次に、個別割当通信フレームF2に各無線局のタイムスロットを割り当ててメッセージを送信する処理について、図9〜図11を参照して説明する。
図9は、各無線局が個別割当通信フレームF2において個別に割り当てられたタイムスロットでメッセージを送信する例を示す説明図である。
コンセントレータ無線局20A(以下、図中では、CRと略記する)は、事前に個別割当通信フレームF2に対して、各無線局30A〜30Eが用いる送信タイムスロットを個別に割り当てておく。このようにコンセントレータ無線局20Aによって各無線局に割り当てられた送信タイムスロットを、「個別割当タイムスロット(「個別割当TS」とも略称する)」と呼ぶ。
各無線局30A〜30Eは、個別割当タイムスロットから算出した送信開始時間になると、メッセージの送信を開始する(ステップS21〜S25)。このように個別割当タイムスロットで送信するメッセージを「個別割当種別メッセージ」と呼ぶ。以下の説明では、個々の個別割当通信フレームF2に対して割り当ててあるタイムスロットに、“1”から順に数値を割り当てたものを「TS番号」として説明を行う。
ここで、コンセントレータ無線局20Aは、無線局30A,30B,30C,30D,30Eに、それぞれTS番号“1”,“2”,“3”,“4”,“5”を割り当てたものとする。なお、メッセージを送信する必要がないコンセントレータ無線局20Aには、TS番号の割り当てを行わない。
各無線局は、TS番号が“1”である無線局30Aから順に、無線局30Eまで、割り当てられたTS番号でメッセージを送信する。各無線局に一意のタイムスロットを割り当てることによって、1つのマルチホップネットワーク内で各無線局がメッセージを送信又は転送する時間が一致することはなく、メッセージの消失を避けることができる。このため、各無線局はコンセントレータ無線局20Aに対して、メッセージを確実に送信することが可能になる。
[コンセントレータ無線局が無線局にTS番号を割り当てる例]
図10は、無線局がコンセントレータ無線局に対して、個別割当通信フレームF2でメッセージを送信する例を示すシーケンス図である。
ここでは、無線局30Cがメッセージを送信し、無線局30Aが無線局30Cから受け取ったメッセージをコンセントレータ無線局20Aに転送するための処理例について説明する。
始めに、ステップS31〜S37を含む個別割当TS番号通知処理S30について説明する。
無線局30Cは、個別割当通信フレームF2でメッセージの送信を行うために、事前にコンセントレータ無線局20Aから個別に割り当てられた個別割当TSが必要である。そこで無線局30Cは、コンセントレータ無線局20Aに対して、「個別割当TS要求」を送信し(ステップS31)、コンセントレータ無線局20Aに個別割当TSの割り当てを求める。
ただし、2HOPである無線局30Cは、コンセントレータ無線局20Aに対して直接メッセージを送信できないため、無線局30Aがコンセントレータ無線局20Aに「個別割当TS要求」を転送する(ステップS32)。
「個別割当TS要求」を受け取ったコンセントレータ無線局20Aの中央制御部21bは、無線局30Cに個別割当TSを割り当てることができる空きのタイムスロットのTS番号(以下、「空きTS」と呼ぶ)を検索する(ステップS33)。中央制御部21bは、空きTSを検索した結果、空いているTS番号“3”を発見すると(ステップS34)、無線局30AにTS番号“3”を通知するために、「個別割当TS応答」を送信する(ステップS35)。そして、無線局30Aは、無線局30Cに「個別割当TS応答」を転送する(ステップS36)。
「個別割当TS応答」を受け取った無線局30Cは、TS番号“3”を個別送信時間保存部31eに保存する(ステップS37)。この「個別割当TS要求」及び「個別割当TS応答」を含む個別割当TS番号の通知処理S30は、後述する共有割当通信フレームF3のTS番号を求める処理において、無線局30Cがコンセントレータ無線局20A又は集約サーバ10に行うことも可能である。
その後、無線局Cにおいて個別割当種別メッセージ(以下、「メッセージ」と略記する)が発生する(ステップS38)。このメッセージが発生したことにより、ステップS30において割り当てたTS番号“3”に基づき、送信タイミング決定部31cが送信タイムスロットからメッセージの送信開始時間を算出する(ステップS39)。算出された送信タイムスロットまで時間に空きがある場合は、送信メッセージ保存部31aにメッセージを保存しておく(ステップS40)。
その後、中央制御部31bは、送信タイムスロットの指定時間になるまで待つ(ステップS41)。なお、メッセージが発生したステップS38〜送信TSを待つステップS41までの間は、無線局30Cによる内部処理であるため、個別割当通信フレームF2を用いる必要はない。このため、柔軟性のあるアプリケーション層L1の設計が可能になる。
次に、中央制御部31bは、個別割当通信フレームF2の送信処理S42において、送信タイムスロットである、TS番号“3”になったことを検知すると、コンセントレータ無線局20Aにメッセージを送信する(ステップS43)。上述したように2HOPである無線局30Cは、コンセントレータ無線局20Aに直接、メッセージを送信できない。このため、無線局30Aがコンセントレータ無線局20Aにメッセージを転送する(ステップS44)。これにより、コンセントレータ無線局20Aがメッセージを受信することができる。
このように、マルチホップネットワークシステム1では、上位階層にあるコンセントレータ無線局20Aが、下位階層にある各無線局に対して個別割当通信フレームF2内のTS番号を一意に割り当てる。これにより、各無線局が送信するメッセージのタイミングが重ならず、メッセージの消失が発生しないマルチホップネットワークを構築することが可能となる。
[集約サーバが無線局にTS番号を割り当てる例]
図11は、集約サーバ10が行う無線通信可能範囲を考慮した個別割当通信フレームF2のタイムスロット割当例を示すフローチャートである。
上述したコンセントレータ無線局20Aは、マルチホップネットワーク2Aの通信経路等を管理するものであり、マルチホップネットワーク2B等の他のネットワークの通信経路を管理していない。この場合、マルチホップネットワーク2A内では各無線局が送信したメッセージの送信タイミングに、マルチホップネットワーク2B内の無線局が送信したメッセージの送信タイミングが重なって、メッセージが消失する可能性がある。
しかし、コンセントレータ無線局20Aがマルチホップネットワーク2A内の各無線局に個別割当通信フレームF2のタイムスロットをTS番号として割り当てた処理と同様の処理を集約サーバ10で行うことも可能である。この場合、マルチホップネットワーク2A,2Bの経路を把握している集約サーバ10が各無線局にTS番号を割り当て、メッセージの消失が発生しない送信タイムスロットを各無線局に通知する。これにより、隣り合うマルチホップネットワーク2A,2Bに所属し、同じHOP数であるノードが、同じタイミングで送信したメッセージの消失を避けることが可能となる。以下、集約サーバ10の処理例を説明する。
無線局30Cから「個別割当TS要求」を受け取った集約サーバ10は、プログラム15から個別割当通信フレーム決定部15aを呼び出し、以下の処理を実行する。
始めに、集約サーバ10のCPU12は、ネットワーク管理データ16の無線通信経路データ16cを読み出し(ステップS51)、集約サーバ10から無線局30Cまでの通信経路を確認する。その後、CPU12は、個別割当通信フレーム管理データ16aを読み出し、無線局30C以外の無線局に割り当てていない空きTSを検索する(ステップS52)。
CPU12は、空きTSを発見すると、通信可能範囲データ16bに保存してある通信可能な各無線局がメッセージを送信するために必要な時間と、タイムスライスが一致しないことを確認する(ステップS53)。この確認は、ステップS51において読み出した通信経路から判明した無線局30CまでのHOP数に一致する他の無線局30D,30Eが送信するメッセージが同じ送信タイミングとならないようにするために行われる。
このようにCPU12がタイムスライスの一致又は不一致を判断するのは以下の理由による。すなわち、図1に示したマルチホップネットワーク2A,2Bのように、異なるコンセントレータ無線局20A,20Bに繋がる無線局の場合を考慮している。例えば無線局30Bと無線局30Fが距離的に近く、互いに通信可能である場合、個別割当通信フレームにおいて同一のタイムスライスでメッセージの送信を開始すると、メッセージの消失が発生してしまう。このため、マルチホップネットワーク2A,2Bの経路を把握している集約サーバ10は、無線局30Cがメッセージを送信したタイミングが、他の無線局によるメッセージの送信タイミングと一致しないことを判定している。これにより、メッセージの送信に要するタイムスライスが一致しないことが判定される。
ステップS53の判断処理において、タイムスライスが一致する無線局があった場合、CPU12は、ステップS52に戻って、再度空きTSを実行する。タイムスライスが一致する無線局がない場合、CPU12は、各無線局の経路上にメッセージを転送可能な他の無線局(以下、「転送無線局」と呼ぶ)が存在するかを判定する(ステップS54)。他の転送無線局が存在している場合には、CPU12は、ステップS53に戻って、この転送無線局がメッセージの転送に要するタイムスライスが、無線局30Cがメッセージの送信に要するタイムスライスと一致するか否かを判定する。この処理で、転送無線局と無線局30Cのタイムスライスが一致する場合には、さらにステップS52にて空きTSを検査する処理が行われる。
ステップS54の処理において、CPU12は、転送無線局がない事を検知した場合は、ステップS52で発見した個別割当TSを無線局30Cに送信する(ステップS55)。この応答が、図10のステップS35に示した個別割当TS応答と同様の処理となる。
また、コンセントレータ無線局20Aだけでなく、集約サーバ10も無線局に対して個別割当通信フレームF2を割り当てることが可能であるため、マルチホップネットワークシステム1において、メッセージの消失を確実に防ぐことが可能になる。そして、集約サーバ10は、タイムスライス単位で各無線局が行うメッセージの送信を制御し、ネットワークの帯域を効率的に使用することができる。
[共有割当通信フレームの使用例]
図12は、共有割当通信フレームF3を用いて、各無線局がメッセージを送信する例を示す説明図である。
共有割当通信フレームF3では、送信する無線局を事前に知ることができないため、各無線局に時間を割り当てることはできない。このため、送信するタイムスロットを事前に決めてはおかず、各無線局で判断する。ここで、各無線局が独自に判断して自身に割り当てたタイムスロットを、「共有割当タイムスロット」と呼び、共有割当タイムスロットで送信するメッセージを「共有割当種別メッセージ」と呼ぶ。
ここで、無線局30Aは、共有割当通信フレームF3のTS番号“2”でメッセージを送信する(ステップS61)。同様に、無線局30Cは、共有割当通信フレームF3のTS番号“4”でメッセージを送信する(ステップS62)。無線局30Eは、共有割当通信フレームF3のTS番号“6”のタイムスロットでメッセージを送信する(ステップS63)。
図13は、各無線局が共有割当種別メッセージを送信するタイムスロットを算出する例を示す。
各無線局は、事前に共有割当用番号を格納しておくものとする。この共有割当用番号としては、例えば製造番号N1を用いることもできる。各無線局は、製造番号N1として、無線局30Aは“8”、無線局30Bは“5”、無線局30Cは“10”、無線局30Dは“4”、無線局30Eは“12”を個別送信時間保存部31eに保存する。なお、コンセントレータ無線局20Aは、共有割当用番号を、マルチホップネットワーク2Aに所属する無線局の通信経路に基づいて算出し、マルチホップネットワーク2Aに所属する無線局に通知することもできる。
ここで、共有割当通信フレームF3に割り当てているタイムスロットの個数で割った余りである剰余を算出する。割り当てているタイムスロットの個数は6個であるので、これを除数N2とし、各無線局の独自番号である製造番号N1を、除数N2である“6”のタイムスロットで割った余りの数を剰余結果N3として算出する。剰余結果N3を、共有割当時間に割り当てている送信タイムスロットを送信するTS番号N4とする。
この計算は「送信タイミングの決定」と呼び、各無線局が備える送信タイミング決定部31c、又は各コンセントレータ無線局が備える送信タイミング決定部21cが算出する。
このようにして算出した除算結果は以下のようになる。
無線局30Aは、剰余結果N3が“2”なのでTS番号N4は“2”となる。
無線局30Bは、剰余結果N3が“5”なのでTS番号N4も“5”となる。
無線局30C,30Dは、剰余結果N3が“4”なのでTS番号N4も“4”となる。
無線局30Eは、剰余結果N3が“0”なので、TS番号N4は“6”となる。
そして、各無線局は、送信メッセージ保存部31aに送信したメッセージを保存しておき、送信タイミング決定部31cが算出した送信タイムスロットになると、送信メッセージ保存部31aから読み出した送信したメッセージをアンテナ32aから送信する。
なお、図12に例示した、送信タイミング決定部31cが算出したTS番号は各無線局で一致していない。このため、ステップS61〜S63において、無線局30A,30C,30Eがそれぞれ、TS番号“2”,“4”,“6”のタイムスロットでメッセージを送信しても、メッセージは消失しない。
図14は、共有割当通信フレームF3を用いてメッセージを送信する例を示すシーケンス図である。
無線局30Cの中央制御部31bは、共有割当種別メッセージ(以下、「メッセージ」と略記する)が発生すると(ステップS71)、送信タイミング決定部31cがTS番号と送信タイムスロットを算出する(ステップS72)。
そして、中央制御部31bは、送信タイムスロットまで時間がある場合、送信メッセージ保存部31aにメッセージを保存する(ステップS73)。その後、中央制御部31bは、送信タイムスロットになるまで待つ(ステップS74)。
共有割当通信フレームF3の送信タイムスロットになると、無線局30Cは、ステップS75に示す共通割当種別メッセージ送信処理を行う。ここでは、無線局30Cの中央制御部31bがメッセージの送信を行う(ステップS76)。2HOPである無線局30Cは、コンセントレータ無線局20Aに直接メッセージを送信できないため、無線局30Aがメッセージの転送を行う(ステップS77)。
図14に示すように、無線局30Cは、事前にコンセントレータ無線局20Aから送信タイムスロットを割り当てられなくても、無線局30Cが自らTS番号を決定し、メッセージを送信することが可能になる。このため、優先制御すべきメッセージが発生した場合であっても、既にコンセントレータ無線局20Aによってタイムスロットが割り当てられた個別割当通信フレームに影響を与えることなく送信を行うことが可能になる。
また、各無線局は、共有割当通信フレームF3において各無線局が送信したメッセージが消失したことを検知すれば、共有割当通信フレームF3においてメッセージを再送することが可能になる。
次に、複数の無線局が個別に算出したTS番号が一致した場合に、TS番号を算出し直して、メッセージを再送する処理例について説明する。ここでは、メッセージの再送時は、他の無線局とは異なる送信開始時間のTS番号を設定する例を示す。なお、メッセージの送信が失敗したことは、メッセージの送信ができなかった無線局の再送判断部31dが判断する。
図15は、各無線局が共有割当通信フレームF3を用いてメッセージを送信する際に、他の無線局と同じTS番号の送信タイムスロットを使ったために送信したメッセージが消失してしまう場合の対処例を示す説明図である。
無線局は、基本通信フレームF1の一部を、無線局が自ら割り当てるタイムスロットを含む共有割当通信フレームF3として管理する。個別割当通信フレームF2により送信されたメッセージの送信元である無線局、又はメッセージを転送した無線局のうち、メッセージが消失したことを検出した無線局が、共有割当通信フレームF3を用いて消失したメッセージを再送している。
各無線局は、共有割当通信フレームF3を、初回のメッセージの送信に用いる初回送信フレームF5と、初回送信フレームF5とは異なるタイムスロットの個数としてメッセージの再送信に用いる再送信通信フレームとに分けている。初回送信フレームF5と再送信通信フレームに割り当てるタイムスロットの個数は、可変としている。図15の例では、再送信通信フレームの一例として、再送一回目フレームF6、再送二回目フレームF7を割り当てている。
各無線局は、無線局に割り当てられた共有割当用番号を、初回送信フレーム又は再送信通信フレームに割り当てられたタイムスロットの個数で剰余した結果に基づいて、メッセージの送信を開始する時間を算出する。そして、各無線局は、共有割当通信フレームF3によりメッセージの送信を行うようにしている。
ここで、各無線局の再送判断部31dがメッセージの送信失敗を検知した場合は、メッセージの送信に失敗した無線局の中央制御部31bがメッセージの再送を指示し、所定のタイミングでメッセージの再送を行う。これにより、マルチホップネットワークシステム1全体としてのメッセージ送受信の成功率を高めるものとする。
図15に示すように、無線局30A、無線局30B、無線局30C、無線局30Eがメッセージの送信を行うときに、各無線局には共有割当用番号が格納されているものとする。各無線局が格納する共有割当用番号は、集約サーバ10やコンセントレータ無線局20A等がアルゴリズムを用いて求めた数値を、各無線局に対して指定することもできる。例えば、図11で示したように、複数の無線局が送信するメッセージのタイムスライスが一致することを防止し、通信帯域を使用する共有割当用番号を効率よく算出することができる。
初回送信フレームF5には、3個のタイムスロットを割り当てているので、各無線局が個別に製造番号を剰余する数値は“3”となる。送信タイミング決定部31cが送信タイミングの算出を行った結果、TS番号“2”とTS番号“3”に割り当てられる無線局がそれぞれ複数ある。このため、無線局30Aと無線局30C、無線局30Bと無線局30Eが送信したメッセージの消失が発生する可能性が想定される。ただし、送信タイムスロットが一致した場合でも、送信元無線局のHOP数が異なる場合や、送信可能範囲に無線局がない場合はメッセージの消失は発生しない。
メッセージを送信した結果、再送判断部31dがメッセージの消失を検知すると、この消失したメッセージを送信した無線局は、メッセージの再送を行うために、送信タイミング決定部31cが送信タイミングの再算出を行う。しかし、送信タイミングの算出に際して、除数に用いるタイムスロットの個数が以前の除数と同一である場合、再度同じ剰余結果となる。このためメッセージの再送時における各無線局の送信タイムスロットが一致し、再びメッセージの消失が発生してしまう。
そこで、メッセージを再送する際には、初回送信フレームF5とは異なるタイムスロットの個数を割り当てることで、剰余が一致することを防ぐ。上述したように初回送信フレームF5では3個のタイムスロットの個数を割り当てていたため、再送一回目フレームF6では4個のタイムスロットの個数を割り当てる。そして、共有割当用番号を“4”のタイムスロットで除した剰余からTS番号を算出した結果を用い、TS番号“4”〜“7”に送信タイムスロットの割当を行う。
再送一回目フレームF6を用いても、実際にメッセージを送信した結果、無線局30Cと無線局30EがTS番号“5”のタイムスロットで一致しているため、再度、メッセージの消失が発生する可能性がある。このため、再送二回目フレームF7では、初回送信フレームF5と再送一回目フレームF6とは異なるタイムスロットの個数である5個を割り当てる。そして、共有割当用番号を“5”のタイムスロットで除した剰余からTS番号を算出した結果を用い、TS番号“8”〜“12”に送信タイムスロットの割当を行う。
このようにして、メッセージの消失が発生する場合には、メッセージを再送するだけでなく、異なるTS番号を割り当てることにより、確実にメッセージを送信することが可能となる。
図16は、各無線局が共有割当通信フレームF3を用いてメッセージを送信する処理の例を示すフローチャートである。
ここでは、図15に示したように、メッセージの再送時に他の無線局と異なる送信開始時間を割り当てるアルゴリズムを用いて、再送回数を2回までとし、タイムスロットの個数を順に、“3”、“4”、“5”に設定した場合の例を示す。
始めに、無線局は、共有割当通信フレームF3を用いるメッセージの送信要求が発生した場合、初回送信フレームF5で用いるタイムスロットを算出する(ステップS101)。そして、無線局は、初回送信フレームF5で用いるタイムスロット(初回の送信タイムスロット)まで時間がある場合は、送信したメッセージを送信メッセージ保存部31aに保存する(ステップS102)。その後、中央制御部31bが初回の送信タイムスロットになるまで待つ(ステップS103)。
初回の送信タイムスロットになるとメッセージを送信し(ステップS104)、再送判断部31dが送信結果を判別する(ステップS105)。送信成功の場合は処理を終了する。一方、送信失敗の場合は、送信タイミング決定部31cが再送一回目のタイムスロット(再送一回目の送信タイムスロット)を算出する(ステップS106)。
そして、無線局は、再送一回目の送信タイムスロットまで時間がある場合は、送信したメッセージを送信メッセージ保存部31aに保存する(ステップS107)。その後、中央制御部31bが再送一回目の送信タイムスロットになるまで待つ(ステップS108)。
再送一回目の送信タイムスロットになるとメッセージを送信し(ステップS109)、再送判断部31dが送信結果を判別する(ステップS110)。送信成功の場合は処理を終了する。再送一回目でも送信失敗の場合は、送信タイミング決定部31cが再送二回目のタイムスロット(再送二回目の送信タイムスロット)を算出する(ステップS111)。
そして、無線局は、再送二回目の送信タイムスロットまで時間がある場合は、送信したメッセージを送信メッセージ保存部31aに保存する(ステップS112)。その後、中央制御部31bが再送二回目の送信タイムスロットになるまで待ち(ステップS113)、再送二回目の送信タイムスロットになるとメッセージを送信する(ステップS114)。
このように共有割当通信フレームF3で規定される共有割当時間(図8Bでは6分と規定する)を複数個のタイムスロットで分割する。そして、各無線局は、メッセージの送信失敗を検知した場合は新たに算出したタイムスロットを用いてメッセージを再送する。このメッセージの再送時は失敗時とは割り当てるタイムスロットの個数を変更することで、各無線局が共有割当時間を共有しながらメッセージを送信することが可能になる。また再送回数及び再送時に割り当てるタイムスロットの数を変更することで、マルチホップネットワークのシステム要求に応じた、通信帯域の制御及び冗長性のある設計を行うことができる。
上述した実施の形態例に係るマルチホップネットワークシステム1は、各無線局が自律して送信するタイムスロットを選択するようにしている。このため、コンセントレータ無線局20Aからの割り当てを必要としないため、初回送信用通信フレームに用意するタイムスロットの個数を少なくすることが可能になる。
さらに、各無線局がタイムスロットを共有しているため、複数の無線局から送信したメッセージの衝突が発生した場合は、再送用通信フレーム内で再度メッセージの送信を行うことができる。なお、再送用通信フレームのタイムスロット個数は、初回送信用通信フレームと個数が異ならせることで、算出した送信タイムスロットが各無線局でできるだけ一致しないようにすることができる。
また、初回送信用通信フレームでメッセージの送信に成功した無線局は再送しないため、再送用通信フレームにおいて再度衝突する無線局の台数を少なくすることが可能になる。重要度は高いが頻度の低いメッセージに対しても共有割当通信フレームF3を用意し、各無線局間での送信時間一致によるメッセージ消失を防ぐことで、マルチホップネットワークの通信帯域の無駄を抑えた制御を実現する。
また、マルチホップネットワークシステム1では、基本通信フレームF1を細かく分割したタイムスロットを各無線局に割り当てて、メッセージを送信することで隠れ端末の問題を解決することができる。また、基本通信フレームF1内の送信開始時間帯を、他の無線局と共有することで、マルチホップネットワークシステム1内の通信帯域を圧迫せずにメッセージを送信することが可能となる。
また、メッセージの消失が発生した場合は、再送の送信開始時間帯を時間差で変更することにより、再送時のメッセージ消失を防ぐ事で、再送したメッセージの送信成功率を向上することができる。このため、多大な無線局が存在する大規模マルチホップネットワークにおいても、高信頼な無線通信を可能とする。
なお、本発明は、スマートグリッドシステムの技術分野の1つであるAMI通信システムに適用されうる。AMI通信システムは、各家庭に設置された自動検針機に通信機能を持たせたSM(Smart Meter)から電柱等に設置されたGW(集約装置)に検針値を集め、電力会社等のDC(Data Collector)に収集するものである。AMIにおいて、本実施の形態例に係る無線局をSM、コンセントレータ無線局をGW、集約サーバをDCとして適用すればよい。
また、上述した実施の形態例における一連の処理は、ソフトウェアの代わりにハードウェアにより実行することもできる。なお、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、又は各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
また、上述した実施の形態例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPU等の制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
この場合のプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態例の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態例の機能が実現される場合も含まれる。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上記した実施形態例は本開示を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…マルチホップネットワークシステム、2A〜2C…マルチホップネットワーク、10…集約サーバ、20A〜20C…コンセントレータ無線局、30A〜30H…無線局

Claims (9)

  1. マルチホップネットワークの経路構成を管理する集約サーバと、
    前記集約サーバの配下にあって、前記マルチホップネットワークを構成し、前記マルチホップネットワークで用いられるメッセージの送信又は転送を行うための所定の通信時間が規定される通信フレームを管理して、前記集約サーバと互いに通信するコンセントレータ無線局と、
    前記コンセントレータ無線局が構成する前記マルチホップネットワークに所属し、前記コンセントレータ無線局との間で、前記通信フレームに規定される時間内で前記メッセージの送信又は転送を行う無線局と、を備えるマルチホップネットワークシステムにおいて、
    前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバは、前記マルチホップネットワークに所属する各無線局が前記通信フレーム内の異なる時間でメッセージを送信するための時間の情報を前記無線局に通知し、
    前記無線局は、前記通信フレームの一部を、前記無線局が自ら割り当てるタイムスロットを含む共有割当通信フレームとして管理し、前記共有割当通信フレームを、初回の前記メッセージの送信に用いる初回送信フレームと、前記初回送信フレームとは異なる前記タイムスロットの個数として前記メッセージの再送信に用いる再送信通信フレームとに分け、前記無線局に割り当てられた共有割当用番号を、前記初回送信フレーム又は前記再送信通信フレームに割り当てられた前記タイムスロットの個数で剰余した結果に基づいて、前記メッセージの送信を開始する時間を算出して、前記異なる時間の情報に基づいて決定した前記メッセージの送信を開始する時間に前記メッセージを送信し、前記メッセージを送信した後、送信した前記メッセージが経路途中で消失したことを検知すると、消失した前記メッセージの再送可否を判断し、判断した結果、消失した前記メッセージを再送することが可能である場合には、再び前記メッセージの送信を開始する時間を決定し、再び決定した前記時間で前記メッセージを再送する
    マルチホップネットワークシステム。
  2. 前記通信フレームには、前記メッセージの送信元から送信先までに必要とする時間、及び前記メッセージの送信元から送信先までの経路にある前記無線局が前記メッセージを転送する最大転送回数によって定まる前記時間の情報として、前記タイムスロットが割り当てられ、
    前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバは、前記通信フレームの一部を、前記マルチホップネットワークに所属する前記無線局にそれぞれ割り当てる前記タイムスロットを含む個別割当通信フレームとして管理し、前記無線局から前記タイムスロットの割当要求を受け取ると、他の前記無線局に割り当てている前記タイムスロットとは異なるタイムスロットを、前記割当要求を行った前記無線局に割り当てて、割り当てた前記タイムスロットを特定する情報を前記無線局に通知し、
    前記無線局は、前記タイムスロットを特定する情報に基づいて、前記メッセージの送信を開始する時間を決定し、前記メッセージの送信を開始する
    請求項1記載のマルチホップネットワークシステム。
  3. 前記初回送信フレームと前記再送信通信フレームに割り当てる前記タイムスロットの個数は、可変とする
    請求項に記載のマルチホップネットワークシステム。
  4. 前記個別割当通信フレームにより送信された前記メッセージの送信元である前記無線局、又は前記メッセージを転送した前記無線局のうち、前記メッセージが消失したことを検出した無線局が、前記共有割当通信フレームを用いて前記メッセージを再送する
    請求項に記載のマルチホップネットワークシステム。
  5. 前記コンセントレータ無線局は、前記共有割当用番号を、前記マルチホップネットワークに所属する前記無線局の通信経路に基づいて算出し、前記マルチホップネットワークに所属する前記無線局に通知する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のマルチホップネットワークシステム。
  6. 前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバは、定期的に前記無線局に第1の通信情報の通知又は問合せを行うために必要とする通常通信用のタイムスロットと、前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバが、随時、前記無線局に第2の通信情報の通知又は問合せを行うために必要とする随時通信用のタイムスロットを、前記通信フレームに割り当てる
    請求項に記載のマルチホップネットワークシステム。
  7. 前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバが前記随時通信用のタイムスロットを用いて前記無線局に送信する随時通信用メッセージの発生頻度と、前記随時通信用メッセージを受け取った前記無線局が前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバに対して、前記メッセージを応答するまでの許容時間により、前記随時通信用のタイムスロットと前記通常通信用のタイムスロットの比率を変更する
    請求項に記載のマルチホップネットワークシステム。
  8. 前記無線局は、前記コンセントレータ無線局又は前記集約サーバが前記随時通信用のタイムスロットを用いて前記無線局に送信する前記随時通信用メッセージに対して、前記無線局が応答した前記メッセージの消失を検出した場合に、前記共有割当通信フレームにより消失した前記メッセージの再送を行う
    請求項に記載のマルチホップネットワークシステム。
  9. マルチホップネットワークの経路構成を管理する集約サーバと、
    前記集約サーバの配下にあって、前記マルチホップネットワークを構成し、前記マルチホップネットワークで用いられるメッセージの送信又は転送を行うための所定の通信時間が規定される通信フレームを管理して、前記集約サーバと通信するコンセントレータ無線局と、を備えるマルチホップネットワークシステムに含まれる無線局であって、
    前記メッセージの送信が完了するまで前記メッセージを保存する送信メッセージ保存部と、
    前記マルチホップネットワークに所属する他の前記無線局が前記通信フレーム内の前記メッセージを送信する時間の情報とは異なる時間の情報を保存する個別送信時間保存部と、
    前記通信フレームの一部を、前記無線局が自ら割り当てるタイムスロットを含む共有割当通信フレームとして管理し、前記共有割当通信フレームを、初回の前記メッセージの送信に用いる初回送信フレームと、前記初回送信フレームとは異なる前記タイムスロットの個数として前記メッセージの再送信に用いる再送信通信フレームとに分け、前記無線局に割り当てられた共有割当用番号を、前記初回送信フレーム又は前記再送信通信フレームに割り当てられた前記タイムスロットの個数で剰余した結果に基づいて、前記メッセージの送信を開始する時間を算出して、前記個別送信時間保存部に保存された前記異なる時間の情報に基づいて、前記メッセージの送信を開始する時間を決定する送信タイミング決定部と、
    前記メッセージを送信した後、送信した前記メッセージが経路途中で消失したことを検知すると、消失した前記メッセージの再送可否を判断する再送判断部と、
    前記送信タイミング決定部によって決定された前記メッセージの送信を開始する時間で前記メッセージを送信し、前記メッセージが経路途中で消失し、前記再送判断部が判断した結果、消失した前記メッセージを再送することが可能である場合には、前記送信タイミング決定部に再び前記メッセージの送信を開始する時間を決定させ、決定した前記時間で前記メッセージを再送する中央制御部と、を備え、
    前記コンセントレータ無線局が構成する前記マルチホップネットワークに所属し、前記コンセントレータ無線局との間で、前記通信フレームに規定される時間内で前記メッセージの送信又は転送を行う
    無線局。
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