JP5922484B2 - スライダの取り外し方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッド・サスペンションのフレキシャに取り付けられた情報読み書き用のスライダを取り外すスライダの取り外し方法に関する。
例えば磁気ディスク装置では、磁気ディスクに対する情報読み書き用のスライダを実装するヘッド・サスペンションが用いられている。ヘッド・サスペンションは、信号伝送用の配線を有する薄板状のフレキシャを備え、フレキシャに接着剤を介してスライダが取り付けられる。なお、ヘッド・サスペンションにスライダを実装したものをヘッドジンバルアセンブリ(HGA)と称する。
このHGAの製造現場では、出荷前に電気特性等の特性検査が行われ、検査に合格したもののみが出荷される。特性検査の結果、スライダに不良の原因がある場合は、不良のスライダを取り外してヘッド・サスペンションを再生(リクレーム)し、別のスライダに付け替えることでHGAを再生(リクレーム)する。
かかるリクレーム技術としては、例えば特許文献1のようなスライダの取り外し技術が提案されている。
このスライダの取り外し技術では、スライダを加熱しながらフレキシャの取付面に対する面内方向の回転力で回転させ、接着剤にせん断力を作用させる。これにより、フレキシャから容易且つ確実にスライダを取り外すことができる。
しかし、かかる技術は、スライダを回転させる関係上、周囲に干渉物が存在する場合に適用することができず、スライダの取り外しに限界があった。
例えば、近年では、スライダの周囲に微小位置決め用の圧電素子が配置されることがある。そのようなHGAでは、圧電素子が干渉物となり、上記取り外し技術を適用できずにリクレームが困難となっていた。
特開2011-28813号公報
解決しようとする問題点は、スライダの取り外しに限界があった点である。
本発明は、スライダを確実に取り外すために、ヘッド・サスペンションのフレキシャのタング部の接着面に、対向する接着面を接着剤により取り付け、一端面の端子部を固着剤により前記タング部の片持ち状の基端側の端子部に固着接続した情報読み書き用のスライダを前記フレキシャから取り外すスライダの取外方法であって、前記固着剤の中間部を切断して固着剤の一部が前記スライダの一端面と前記タング部とを固着した状態とし、前記スライダの他端面側の角部から斜めに加熱工具を接触させて加熱及び超音波加振し、前記接着剤に対し前記スライダの接着面から加熱を行うと共に前記接着面を超音波振動させてせん断力を働かせ、且つ前記固着剤の一部に前記スライダの一端面から加熱を行うと共に前記スライダの一端面と前記固着剤の一部との間を超音波振動させてせん断力を働かせることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、スライダの接着面が加熱によって軟化した接着剤との間に超音波振動によるせん断力を働かせて、スライダを変位させずに確実に取り外すことができる。
再生対象となるヘッド・サスペンションの一例を示す平面図である(実施例1)。 図1のスライダ周辺を示す要部拡大平面図である(実施例1)。 図1のスライダ周辺を示す要部拡大斜視図である(実施例1)。 図2のIII−III線矢視に係る概略断面図である(実施例1)。 切断工程を示す概略図である(実施例1)。 取り外し工程を示す概略図である(実施例1)。 取り外し工程を示す概略図である(実施例1)。 加熱工具を示す概略図である(実施例1)。
スライダを確実に取り外すという目的を、スライダを加熱及び超音波加振して、接着剤に対しスライダの接着面から加熱を行うと共に接着面を超音波振動させることで実現した。
好ましくは、スライダの加熱及び超音波加振を同時に行い、また加熱治具をスライダに接触させ超音波加振することで行う。
この本発明の取り外し方法は、完成品としてのヘッド・サスペンションのフレキシャからスライダを取り外す場合の他、単体のフレキシャからスライダを取り外す場合にも適用できる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
[ヘッド・サスペンションの構成]
図1は、再生対象となるヘッド・サスペンションの一例を示す平面図である。
本実施例では、図1のヘッド・サスペンション1(完成品)のフレキシャ3からスライダ5を取り外して再生を行う場合について説明する。
再生対象となるヘッド・サスペンション1は、ベース・プレート7と、ロード・ビーム9と、フレキシャ3とを備えている。
ベース・プレート7は、ロード・ビーム9を支持する役割を果たす。ベース・プレート7は、例えば、板厚が150〜200μm程度のステンレス薄板から構成されている。
ロード・ビーム9は、後述のスライダ5に付加荷重を与える役割を果たす。ロード・ビーム9は、例えば、板厚が30〜150μm程度のステンレス薄板から構成されている。ロード・ビーム9は、一対の荷重曲げ部11を介してベース・プレート7に例えばスポット溶接によって接合されている。
フレキシャ3は、ロード・ビーム9よりも更に薄く精密なステンレス等の金属製の薄板から構成されている。このフレキシャ3は、ロード・ビーム9に対して例えばスポット溶接等によって固着され、先端に情報読み書き用のスライダ5が取り付けられている。なお、以下の説明においては、ヘッド・サスペンション1にスライダ5を実装したものを、ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)と呼ぶ場合がある。
フレキシャ3上には、先端から基端に至る配線パターン13が絶縁層(図示せず)を介して配設されている。配線パターン13は、フレキシャ3の先端でスライダ5に接続され、基端で外部接続用の端子部15に接続されている。この端子部15が磁気ディスク装置の基板側に接続されることで、スライダ5と基板との間の接続が確保される。
図2は図1のスライダ周辺を示す要部拡大平面図、図3は同斜視図、図4は図2のIV−IV線矢視に係る概略断面図である。なお、図1〜図4では、若干形状が相違するが、基本的に同一構成である。
図2〜図4のように、フレキシャ3の先端には、タング部17(図4参照)が設けられ、このタング部17上に接着剤19を介してスライダ5が取り付けられている。
タング部17は、略矩形板状に形成されてフレキシャ3に片持ち状に支持されている。タング部17の片持ち状の基端側には、スリット状の孔21が形成されている。
孔21に対する一側(片持ち状の基端側)では、表面に配線パターン13の複数の端子部23が設けられ、同他側(片持ち状の先端側)では、表面がスライダ5に対する接着面25となっている。
接着面25の縁部には、配線パターン13の一部を位置させた枕27,29が形成されている。なお、枕27,29は、配線パターン13の一部と図示しない絶縁層との組み合わせや絶縁層のみで構成することも可能である。枕27,29は、スライダ5の取り付け高さを一定にすると共に接着剤溜りを区画する。
スライダ5は、これらの枕27,29上に載置された状態で、枕27,29間の接着剤19によりタング部17の接着面25に接着されている。なお、接着剤19には、例えばエポキシ系やウレタン系の熱硬化性樹脂材料を主体としたものを用いることができる。
スライダ5は、セラミックス等からなり、断面及び平面が矩形状に形成されている。このスライダ5は、タング部17の枕27,29間に臨む下面が接着面31となっている。
スライダ5の長手方向の一端面33には、読み書き用の磁気ヘッド35が搭載されると共に磁気ヘッド35に対する複数の端子部37が設けられている(図2及び図3参照)。
スライダ5の端子部37は、それぞれ配線パターン13の端子部23に固着剤としてのはんだボール・ボンディング(Solder Ball Bonding)39によって固着接続されている(はんだボール・ボンディング39は、以下、「SBB39」と称する)。
スライダ5の幅方向の両側には、微小位置決め用の圧電素子41,43が配置される(図2の二点差線)。圧電素子41,43は、フレキシャ3の配線パターン13に接続され、給電状態に応じてスライダ5を微小変位させるようになっている。
以上説明したヘッド・サスペンション1は、以下のスライダ5の取り外し方法を説明するための一例である。
[ヘッド・サスペンションの再生方法]
以下、本実施例のスライダ5の取り外し方法について、これを用いたヘッド・サスペンション1の再生方法として説明する。
本実施例のヘッド・サスペンション1の再生方法は、電気特性検査等によって不良と判断されたスライダ5をタング部17から取り外して、ヘッド・サスペンション1を再生するものである。
本実施例では、スライダ5が、上記のようにSBB39及び接着剤19によって、フレキシャ3のタング部17に取り付けられている。このため、ヘッド・サスペンション1の再生方法においては、予め切断工程においてSBB39を切断しておき、取り外し工程においてスライダ5を取り外す。
図5は、切断工程を示す概略図である。
切断工程は、例えば切断治具45を用いて行わせることができる。切断治具45は、図5(A)のように、基台47上に段部49,51間で区画された案内溝53を有し、この案内溝53内にスライダ5を長手方向の所定範囲でスライド自在に保持する。
案内溝53に対しては、図5(B)のように、切断刃55が長手方向で進出移動するようになっている。この進出移動により、スライダ5の長手方向一側からSBB39に向かって押し当てられた切断刃55の切断力を、スライダ5を他側から受け止めることによってSBB39を切断する。
すなわち、切断刃55の刃部57は、スライダ5の他端面34を段部49に突き当てた状態で、SBB39に水平方向(スライダ5の長手方向)で食い込み、SBB39を押し切ることができる。
このとき、切断刃55のSBB39に対する切断力及びその段部49からの反力がスライダ5のみに作用するので、再生対象となるヘッド・サスペンション1へのリクレーム過程での余計なストレスを防止できる。
こうして最終的には、図5(C)のように、切断刃55の刃部57がSBB39を水平方向で完全に切断して、スライダ5の一端面33に突き当たる。
SBB39の切断完了後は、図5(D)のように、切断刃55を案内溝53に対して退避移動させる。この退避移動により、スライダ5を案内溝53の段部51に引っ掛かけて、切断刃55の刃部57をSBB39から引き抜くことができる。
このときも、引き抜き力がスライダ5のみに作用するので、再生対象となるヘッド・サスペンション1へのリクレーム過程での余計なストレスを防止できる。
こうして切断されたSBB39は、その一部39aのみがスライダ5とタング部17とを固着した状態となっている。
かかる切断工程の後には、上記のように取り外し工程が行われる。
図6及び図7は取り外し工程を示す概略図、図8は図6及び図7の加熱工具を示す概略図である。
取り外し工程は、図6及び図7のように、スライダ5の取り外し方法として実施されるものであり、加熱工具59を用いて行われる。
加熱工具59は、図8のように、先端部61に対して発熱部としてのヒーター63及び超音波振動部としての振動子65が接続されている。この加熱工具59では、ヒーター63からの熱と振動子65からの超音波とで、先端部61が加熱及び超音波加振されるようになっている。
先端部61の温度は、SBB39が溶融する温度、例えば鉛フリーはんだの場合に摂氏240度〜摂氏270度程度に設定される。
かかる取り外し工程では、図6(A)のように、まず加熱工具59の先端部61をスライダ5に接触させる。
この状態で、図6(B)のように、加熱工具59によりスライダ5を加熱する。具体的には、加熱工具59のヒーター63から先端部61を介してスライダ5が加熱される。加熱されたスライダ5は、太線で示すように、その接着面31から接着剤19を加熱すると共に一端面33からSBB39の一部39aを加熱する。
この加熱により、SBB39の一部39a及び接着剤19を軟化させることができる。なお、本実施例のエポキシ系又はウレタン系の接着剤19は、摂氏100度〜200度程度でSBB39よりも低温で軟化する。
このとき、スライダ5の接着面31、接着剤19、タング部17の接着面25の各間には、熱膨張差によるせん断力が作用する。また、スライダ5の一端面33とSBB39の一部39aとの間でも、熱膨張差によるせん断力を働かせることができる。
本実施例では、かかる加熱と同時に、図7(A)のようにスライダ5の超音波加振を行う。なお、超音波加振は、必ずしも加熱と同時に行わなくてもよく、加熱後に単独で行うことも可能である。
スライダ5の超音波加振は、加熱工具59の振動子65から先端部61を介して行われ、超音波加振されたスライダ5は、太線で示すように、その接着面31及び一端面33が接着剤19及びSBB39の一部39aに対して超音波振動する。
これにより、スライダ5の接着面31は、接着剤19との間で超音波振動によるせん断力を働かせることができる。同時に、接着剤19は、スライダ5の接着面31によって超音波加振もされ、タング部17の接着面25との間で超音波振動によるせん断力を働かせることができる。また、スライダ5の一端面33も、SBB39の一部39aとの間で超音波加振によるせん断力を働かせることができる。
結果として、図7(B)のように、スライダ5を接着剤19及びSBB39の一部39aから剥離させて取り外すことができ、且つ接着剤19もタング部17の接着面25から剥離させることができる。このスライダ5の取り外し及び接着剤19の剥離は、接着剤19に作用する超音波のキャビテーションによる促進もなされる。
なお、図6及び図7では、加熱工具59の接触から加熱及び超音波振動を経たスライダ5の剥離までを経時的に説明したが、実際は、加熱工具59を接触させた瞬間に加熱と超音波振動とでスライダ5が剥離される。
このように、本実施例では、タング部17に対して直接的に力を作用させることなく容易且つ確実にスライダ5及び接着剤19をタング部17の接着面25から剥離除去することができる。
なお、本実施例のヘッド・サスペンション1の再生方法では、スライダ5及び接着剤19が剥離された後に、タング部17の接着面25に残留した接着剤を完全に剥離除去する等の仕上げ処理を行う。
これは、例えば、タング部17の接着面25に溶剤(例えば、接着剤19としてエポキシ系のものを採用した場合、N-メチル-2-ピロリドン (N-methylpyrrolidone、NMP))を供給する。
このとき、タング部17の接着面25には、接着剤がほとんど残留していないことから、溶剤による接着剤の完全除去を容易且つ確実に行わせることができる。なお、溶剤の供給後は、タング部17を溶剤と共に加熱して接着剤19の剥離を促進させてもよい。
こうした仕上げ処理を採用すれば、タング部17に対して直接的に力を作用させることなく接着剤の完全な剥離除去をも遂行することができる。
この接着剤の完全な剥離除去を通じて、ヘッド・サスペンション1が再生されることになる。再生されたヘッド・サスペンション1は、新たなスライダ5が搭載されることで、HGAとしての再生が完了する。
従って、本実施例のヘッドサスペンション1の再生方法では、ヘッド・サスペンション1の再生を、傷付き・変形・荷重変化を抑止しながら行わせることができ、且つ作業時間の短縮化をも図ることができる。結果として、製品歩留まり向上に寄与することができる。
[実施例1の効果]
以上説明したように、本実施例では、ヘッド・サスペンション1のフレキシャ3に接着剤19を介して取り付けられた情報読み書き用のスライダ5から取り外すスライダ5の取外方法であって、スライダ5を加熱及び超音波加振して、接着剤19に対しスライダ5の接着面31から加熱を行うと共に接着面31を超音波振動させる。
従って、スライダ5の接着面31が、加熱によって軟化した接着剤19との間に超音波振動によるせん断力を働かせることができる。
結果として、本実施例では、従来のタング部17上での回転のようにスライダ5を大きく変位させることなく確実に取り外すことができる。
このため、スライダ5の周囲に圧電素子41,43が干渉物として存在する場合でも、スライダ5の取り外しを容易且つ確実に行わせることができ、且つ圧電素子41,43の損傷をも防止できる。
加えて、フレキシャ3のタング部17周辺に変形を来すような余計な力を作用させることがなく、リクレームに伴うヘッドサスペンション1の変形を抑止することが可能となる。結果として、製品歩留まり向上に貢献可能なヘッドサスペンションの再生方法を得ることができる。
さらに、本実施例では、軟化した接着剤19やSBB39によるタング部17及びその周辺の汚染も防止できる。
すなわち、従来のようにスライダ5をタング部17上で回転させる場合は、軟化した接着剤19やSBB39がスライダ5に引きずられてタング部17及びその周辺に付着することがある。この付着は、配線パターン13の複数の端子部23間を短絡させ或いは端子部23を被覆して絶縁する等のように、タング部17及びその周辺の汚染を生じさせる。
本実施例では、スライダ5の取り外し時に超音波振動以上の相対的に大きな変位がないので、かかる汚染を確実に防止することができる。
また、スライダ5の取り外しの際は、スライダ5の接着面31と接着剤19との間に熱膨張差によるせん断力を作用させることもできるため、より容易且つ確実に行わせることができる。
さらに、本実施例では、接着剤19がスライダ5の接着面31によって超音波加振されるので、接着剤19とタング部17の接着面25との間でも超音波振動によるせん断力を働かせることができる。
結果として、スライダ5の取り外しと同時に、タング部17の接着面25から接着剤19を剥離除去することもできる。
この場合も、接着剤19とタング部17の接着面25との間に熱膨張差によるせん断力が作用するので、より容易且つ確実に接着剤19の除去を行わせることができる。
また、本実施例では、上記スライダ5の加熱及び超音波加振が同時に行われるので、スライダ5の取り外しを迅速に行うことができる。
また、スライダ5の加熱及び超音波加振は、加熱工具59をスライダ5に接触させ超音波加振することで行うので、極めて容易且つ確実に行うことができる。
スライダ5の加熱の影響は、スライダ5とその周辺にしか及ばないため、サスペンション1に対する熱の影響を抑えることができる。
上記スライダ5の取り外し前には、予めSBB39が切断されるが、この切断をスライダ5の長手方向一側からSBB39に向かって押し当てられた切断刃55の切断力をスライダ5を他側から受け止めることによって行うことができる。
このため、SBB39の切断時にも、サスペンション本体に変形を来すような余計な力を作用させることなく、つまり、スライダ5以外のヘッドサスペンションの構成部材をストレスフリーとすることができる。
従って、本実施例では、より確実にリクレームに伴うヘッドサスペンションの変形を抑止することが可能となる。
また、本実施例に係る再生方法によって再生されたサスペンション1では、SBB39がごくわずかに、かつ平坦な状態でしか残らない。
従って、再生されたサスペンション1にスライダ5を組み込むHGA製造の際に、通常の製造工程をそのまま利用することができる。
さらに、SBB39の切断時には、スライダ5が長手方向に沿った所定距離だけ進退方向に摺動可能となるように緩く保持されるので、切断刃55がSBB39に食いついて離れない場合であっても、この食いつきから容易に逃れられる。
また、本実施例では、固着材がSBB(半田)39であり、スライダ5の他端面34が段部49に突き当てられた状態で切断刃55がSBB39を押し切るため、一般に高い硬度を有するSBB39であっても問題なく切断することができる。
従って、SBB39の切断用途に用いて好適なサスペンションの再生方法を提供することができる。
さらに、常温下で行われる切断工程の構成を採用した場合、加熱下で切断工程を行う場合と比較して、溶融した半田が周囲に飛び散ることによる汚染を未然に防ぐことができる。
SBB39に鉛フリーはんだを採用すると共に加熱工具59の温度として鉛フリーはんだの溶融温度程度を設定する構成を採用した場合は、切断工程の後にSBB39の一部39aが残留していたとしても、加熱工具59の加熱によってSBB39の一部39aが瞬時に溶融軟化してしまう。
従って、タング部17からのスライダ5の取り外しに支障を来すことはない。しかも、かかる温度設定によって接着剤19を軟化させることもできる。
1 ヘッド・サスペンション
3 フレキシャ
5 スライダ
19 接着剤
31 接着面
59 加熱工具

Claims (2)

  1. ヘッド・サスペンションのフレキシャのタング部の接着面に、対向する接着面を接着剤により取り付け、一端面の端子部を固着剤により前記タング部の片持ち状の基端側の端子部に固着接続した情報読み書き用のスライダを前記フレキシャから取り外すスライダの取外方法であって、
    前記固着剤の中間部を切断して固着剤の一部が前記スライダの一端面と前記タング部とを固着した状態とし、
    前記スライダの他端面側の角部から斜めに加熱工具を接触させて加熱及び超音波加振し、前記接着剤に対し前記スライダの接着面から加熱を行うと共に前記接着面を超音波振動させてせん断力を働かせ、且つ前記固着剤の一部に前記スライダの一端面から加熱を行うと共に前記スライダの一端面と前記固着剤の一部との間を超音波振動させてせん断力を働かせる、
    ことを特徴とするスライダの取り外し方法。
  2. 請求項1記載のスライダの取り外し方法であって、
    前記スライダの加熱及び超音波加振を同時に行う、
    ことを特徴とするスライダの取り外し方法。
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