JP5921306B2 - 情報処理装置および情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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また、情報処理装置が実行中のドライバの障害が発生した場合、情報処理装置の動作を停止することなく、障害が発生したドライバと当該ドライバの処理結果を利用するドライバとを、あらかじめ準備され、かつ、固定された順序で復旧する技術が知られている。
ここで、ドライバの復旧とは、ドライバを再起動させるなどして、障害が発生しているドライバや当該ドライバの処理結果を利用するドライバ、または、当該ドライバの障害の影響を受けているドライバを正常な状態に戻すことである。よって、「復旧」を「再起動」とも称する。
複数のプログラムを実行するプログラム実行部と、
前記プログラム実行部による前記複数のプログラムの実行中に前記複数のプログラムのうちのいずれかのプログラムに異常が発生した場合に、前記複数のプログラムのうち、異常が発生した異常発生プログラムの処理の結果を利用して前記複数のプログラム以外の特定のプログラムの処理に利用される処理が行われるプログラムを優先再起動プログラムとして抽出し、抽出した優先再起動プログラムを前記異常発生プログラム以外のプログラムに優先して再起動するプログラム再起動部と
を備えることを特徴とする。
最初に、実施の形態1に示す情報処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
図1は、実施の形態1に示す情報処理装置100のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図1の構成は、あくまでも情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示すものであり、情報処理装置100のハードウェア構成は図1に記載の構成に限らず、例えば後述するような他の構成であってもよい。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、SSD(Solid State Drive)、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置、Flash ROM、ROM913以外のROMなどの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
通信ボード915、キーボード902、スキャナ装置907、マウス903、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
例えば、ネットワークは、LAN、インターネットの他、WAN(ワイドエリアネットワーク)、SAN(ストレージエリアネットワーク)などでも構わない。
カーネル921は、オペレーティングシステム(OS)とも称される。
プログラム群923のプログラムは、CPU911がカーネル921を利用しながら実行する。
例えば、アプリケーションやドライバは、プログラム群923のプログラムの一例である。
また、後述のプログラム起動管理リスト、アプリケーション−プログラム関連性リストは、ファイル群924のファイルの一例である。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
情報処理装置100の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりカーネル921が起動される。
「〜リスト」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。
ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出される。
そして、読み出された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示・制御・判定・識別・検知・判別・選択・算出・導出・更新・作成・取得・通知・指示・判断・復旧などのCPU911の動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示・制御・判定・識別・検知・判別・選択・算出・導出・更新・作成・取得・通知・指示・判断・復旧などのCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1で説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。
データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。
また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
すなわち、実施の形態1で説明するフローチャートに示すステップ、手順、処理により、本発明に係る情報処理方法を実現することができる。
また、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。
或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。
プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。
すなわち、プログラムは、実施の形態1の「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
そして、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
図2は、情報処理装置の構成の第1の例を示す図である。
図3は、情報処理装置の構成の第2の例を示す図である。
図4は、情報処理装置の構成の第3の例を示す図である。
前述の通り、情報処理装置100は、磁気ディスク装置920を備える。そして、磁気ディスク装置920はカーネル921、アプリケーション180、ドライバ130を記憶する。
アプリケーション180とドライバ130とについての数量は限定されない。
本実施の形態の説明においては、ドライバ130は、ドライバ1〜5(ドライバ130a〜130e)の5つ、アプリケーション180はアプリケーション1(アプリケーション180a)とアプリケーション2(アプリケーション180b)との2つの場合について説明する。
すなわち、動作必須のアプリケーション180と動作必須でないアプリケーション180とが同じ情報処理装置100内で実行されている。
ここで、動作必須アプリケーションとは、情報処理装置100において継続して動作することが要求されるプログラムである。
また図示は省略するが、磁気ディスク装置920に記憶されているプログラムがCPU911により実行され、CPU911を復旧処理管理部140、アプリケーション関連性管理部150、手段判定部160、プログラム起動管理部170、プログラム実行部200として機能させる。
また、手段判定部160と復旧処理管理部140とは、プログラム再起動部に対応する。
図3は、復旧処理管理部140、アプリケーション関連性管理部150、手段判定部160、プログラム起動管理部170、プログラム実行部200がアプリケーション層で動作していることを示している。すなわち、復旧処理管理部140、アプリケーション関連性管理部150、手段判定部160、プログラム起動管理部170、プログラム実行部200はアプリケーション層で動作してもよい。
また、本実施の形態ではドライバ130に障害が発生し、情報処理装置100がドライバ130の復旧を行う例を説明するが、情報処理装置100が復旧を行うプログラムおよび障害が発生するプログラムはドライバ130に限定されず、例えばアプリケーション180であっても良い。
そして、プログラム実行部200は、カーネル921により指定された複数のドライバ130を起動し、起動した複数のドライバ130を実行する。また、プログラム実行部200はカーネル921により指定されたアプリケーション180を起動し、起動したアプリケーション180を実行する。
プログラム起動管理部170は、情報処理装置100の起動時に起動されたドライバ130に対してプログラム起動管理リスト(後述)を生成する。生成されたプログラム起動管理リストは磁気ディスク装置920に記憶される。
プログラム関連性通知部190は、アプリケーション180の起動時に、当該アプリケーション180が使用するプログラム(例えばドライバ130)と当該アプリケーション180が動作必須アプリケーションで有るか否かをアプリケーション関連性管理部150に通知する。
アプリケーション関連性管理部150は、プログラム関連性通知部190からの通知に基づき、アプリケーション−プログラム関連性リスト503(後述)を生成する。生成されたアプリケーション−プログラム関連性リスト503は磁気ディスク装置920に記憶される。
復旧処理管理部140は、手段判定部160の判定に基づき、プログラム(例えばドライバ130)を復旧する。
図5は、プログラム起動管理リストの第1の例を示す図である。
プログラム起動管理リスト500は、プログラム(例えばドライバ130)が示されるプログラムカラム501と、プログラムカラム501に示されるプログラムが処理に用いるデータを出力するプログラムが示されるリンクカラム502とから構成される。
すなわち、プログラム起動管理リスト500には、ドライバ130間の実行順序が示されている。プログラム起動管理リスト500のプログラムカラム501とリンクカラム502とには、ドライバ130以外に例えばアプリケーション180が示されていてもよい。
なお、他のプログラム(ここでは「ドライバ2」)が用いるデータを出力(処理)するプログラム(ここでは「ドライバ4)」)を下位のプログラムと称する。また、他のプログラム(ここでは「ドライバ4」)の出力(処理)したデータを用いて処理を行うプログラム(ここでは「ドライバ2」)を上位のプログラムと称する。
図6は、アプリケーション−プログラム関連性リストの例を示す図である。
アプリケーション−プログラム関連性リスト503は、アプリケーション180が示されるアプリケーションカラム504と、当該アプリケーション180が動作必須アプリケーションであるか否かが示される必須カラム505と、当該アプリケーションに使用されるプログラムが示される使用プログラムカラム506とから構成される。
図6の例では、「アプリケーション2」が動作必須アプリケーションであることが示されている。
すなわち、アプリケーション−プログラム関連性リスト503には、継続して動作することが要求される動作必須アプリケーションが定義されている。
そして、図6の例では、「アプリケーション2」が「ドライバ1」と「ドライバ2」との処理の結果を利用することが示されている。アプリケーション−プログラム関連性リスト503には、例えば「アプリケーション2」が他のアプリケーション180の処理の結果を利用することが示されていてもよい。
すなわち、動作必須アプリケーションの処理に利用される処理が行われるプログラムがアプリケーション−プログラム関連性リスト503には示されている。
前述の通り、情報処理装置100の起動時に、プログラム起動管理部170は、起動されたプログラム(例えばドライバ130)に対してプログラム起動管理リスト(図5)を生成する。
生成されたプログラム起動管理リストは磁気ディスク装置920に記憶される。
アプリケーション関連性管理部150は、プログラム関連性通知部190からの通知に基づき、アプリケーション−プログラム関連性リスト503(図6)を生成する。
この時、アプリケーション関連性管理部150は、PID(Process ID)等のアプリケーション180を特定する情報をアプリケーション180に対応付けてアプリケーション−プログラム関連性リスト503に記憶させてもよい。
また、アプリケーション関連性管理部150は、アプリケーション180を特定する情報をプログラム関連性通知部190から通知されてもよい。
生成されたアプリケーション−プログラム関連性リスト503は磁気ディスク装置920に記憶される。
また、カーネル921を実行するCPU911が、プログラム関連性通知機能191を備えていないアプリケーション180については、動作必須でないアプリケーションとしてアプリケーション関連性管理部150に通知してもよい。そして、アプリケーション関連性管理部150は、CPU911からの通知に基づき、プログラム関連性通知機能191を備えていないアプリケーション180を動作必須アプリケーションではないとしてアプリケーション−プログラム関連性リスト503を生成してもよい。
図7は、情報処理装置の処理の例を示すフローチャートである。
CPU911による複数のドライバ130の実行中に、いずれかのプログラム(例えばドライバ130)に障害が発生した場合、手段判定部160は、障害が発生したプログラムを特定する。障害が発生したプログラムを異常発生プログラムとも称する。ここで例えば、手段判定部160は、障害が発生したプログラムを特定する情報を例えばカーネル921を実行中のCPU911から受信する。
ここでは、ドライバ130d「ドライバ4」(図2)に障害が発生したものとして説明を進める。また、プログラム起動管理リスト500は図5に示す例を用い、アプリケーション−プログラム関連性リスト503は図6に示す例を用いる。
ここでは、アプリケーション180b「アプリケーション2」が動作必須アプリケーションであるため(S200で「YES」)、手段判定部160は、PID等の情報に基づき、動作必須アプリケーションが動作中であるか否かを判定する(図7のS201)。ここでは、動作必須アプリケーションは動作中であるものとする(S201で「YES」)。
すなわち、手段判定部160は、障害が発生したドライバ130d「ドライバ4」の処理の結果を利用するプログラムを特定(抽出)する。
ここでは、手段判定部160は、ドライバ130b「ドライバ2」とドライバ130c「ドライバ3」とを特定する。
すなわち、手段判定部160は、動作必須アプリケーションの処理に利用される処理が行われるプログラムを特定(抽出)する。
ここでは、手段判定部160は、ドライバ130a「ドライバ1」とドライバ130b「ドライバ2」とを特定する。
すなわち、障害が発生したドライバ130d「ドライバ4」の上位のプログラム「ドライバ2」が動作必須アプリケーションに使用され、動作必須アプリケーションは影響を与えられる(S204で「YES」)。従って、手段判定部160は、動作必須アプリケーションに使用されるプログラム(ドライバ130)を復旧処理管理部140により優先的に復旧させると判定する(図7のS205)。一方、手段判定部160は、動作必須アプリケーションに影響なしと判定した場合(S204で「NO」)、復旧処理管理部140に通常復旧させる。
すなわち、復旧処理管理部140は、最初に障害の発生したドライバ130d「ドライバ4」を復旧する。そして、次に、復旧処理管理部140は、障害の発生したドライバ130の上位のプログラムのうち、動作必須アプリケーションに使用されるドライバ130b「ドライバ2」を復旧する。最後に、復旧処理管理部140は、障害の発生したドライバ130の上位のプログラムのうち、動作必須アプリケーションとは無関係のドライバ130c「ドライバ3」を復旧する。
そして、復旧処理管理部140は、障害が発生したドライバ130d「ドライバ4」の処理の結果を利用するが、動作必須アプリケーションの処理に利用される処理が行われないプログラム「ドライバ3」に優先して「ドライバ2」を復旧する。
ここで、優先して復旧(再起動)されるプログラムを優先再起動プログラムと称する。
図8は、プログラム起動管理リストの第2の例を示す図である。
プログラム起動管理リスト500は、図8の例を用い、アプリケーション−プログラム関連性リスト503は図6の例を用いて、「ドライバ5」に障害が発生した場合を想定して説明を進める。
なお、図7のS200、S201、S203の処理は前述と同様である。
ここでは、手段判定部160は、動作必須アプリケーション「アプリケーション2」の使用プログラムが「ドライバ2」であり、手段判定部160は、「ドライバ5」と「ドライバ4」と「ドライバ2」とが動作必須アプリケーションに影響を与えると判定する(S204で「YES」)。
そして、復旧処理管理部140は、障害が発生した「ドライバ5」の後に、プログラム起動管理リスト500に示される順序に基づき、「ドライバ4」を復旧する。そして、復旧処理管理部140は、「ドライバ4」の後に、「ドライバ2」を復旧する。
通常復旧においては、ドライバ130d「ドライバ4」に障害が発生した場合に、予め設定されている復旧順序、例えば「ドライバ4、ドライバ3、ドライバ2」の順で復旧が行われる。この場合、動作必須アプリケーションに使用される「ドライバ2」の復旧が遅れ、動作必須アプリケーションの復旧も遅れる。
また、通常復旧において、ドライバ130d「ドライバ4」に障害が発生した場合に、例えば「ドライバ4」が復旧された後、「ドライバ3」と「ドライバ2」とが同時に復旧される場合もある。この場合、「ドライバ3」と「ドライバ2」とが同時に復旧されることでCPU911の資源が分散し、結果的に「ドライバ2」の復旧が遅れる。
また、実施の形態1の情報処理装置100は、プログラム(ドライバ130)の復旧順序を予め設定する必要がなくなる。
なお、情報処理装置100が優先再起動プログラムとして抽出するプログラムは、ドライバ130に限定されず、例えば優先再起動プログラムとして抽出されるプログラムがアプリケーション180であっても、同様の効果が得られる。また、ドライバ130に障害が発生した場合に限定されず、例えば、アプリケーション180に障害が発生した場合でも同様の効果が得られる。
(情報処理装置の構成)
実施の形態2では、ドライバ130の復旧時間に比べて、OS(カーネル921)切り替え時間の方が短い場合に、OS(カーネル921)切り替えて動作必須アプリケーションの動作を継続させる例を示す。
なお、実施の形態2の説明で特に述べない部分については、実施の形態1と同様であり、説明を省略する。
図10は、情報処理装置の構成の第5の例を示す図である。
図11は、情報処理装置の構成の第6の例を示す図である。
実施の形態1に比べて、VMM320、起動中システム321、コールドスタンバイイメージ部322が追加されている。なお、情報処理装置100の他の構成要素については実施の形態1と同様である。
起動中システム321は、CPU911が実行中のプログラム、および、CPU911が「〜部」として機能中の各部(復旧処理管理部140、アプリケーション関連性管理部150、手段判定部160、プログラム起動管理部170、プログラム関連性通知部190)である。
VMM320は、CPU911に複数のシステム(複数のカーネル921)を並列に実行させるプログラムである。
VMM320がCPU911により実行され、CPU911を起動中システム321と同等の処理を行うコールドスタンバイイメージ部322として機能させる。
図示は省略するが、コールドスタンバイイメージ部322には、起動中システム321に含まれるドライバ130やアプリケーション180が含まれる。また、コールドスタンバイイメージ部322には、起動中システム321に含まれるプログラム実行部200などの各部が含まれる。コールドスタンバイイメージ部322に含まれるプログラム実行部200は、起動中システム321に含まれるプログラム実行部200の代わりにドライバ130やアプリケーション180を実行する。すなわち、コールドスタンバイイメージ部322に含まれるプログラム実行部200は、プログラム代替実行部に対応する。そして、プログラム代替実行部に対応するプログラム実行部200を含むコールドスタンバイイメージ部322もプログラム代替実行部に対応する。
コールドスタンバイイメージ部322は、所定のプログラムに対し、指示があるまでコールドスタンバイ状態で待機する。
図10は、復旧処理管理部140、アプリケーション関連性管理部150、手段判定部160、プログラム起動管理部170、プログラム実行部200がアプリケーション層で動作していることを示している。すなわち、復旧処理管理部140、アプリケーション関連性管理部150、手段判定部160、プログラム起動管理部170、プログラム実行部200はアプリケーション層で動作してもよい。
図12は、プログラム起動管理リストの第3の例を示す図である。
実施の形態2のプログラム起動管理リスト500は、実施の形態1に比べ、起動時間カラム508が追加されている。
起動時間カラム508には、プログラムが復旧に要する時間が示されている。
「OS切替」は、起動中システム321からコールドスタンバイイメージ部322へシステムが切り替わることを示す。そして、「OS切替」の起動時間カラム508には、システムが切り替わり、必要なドライバ130が起動するのに要する時間が示されている。
CPU911は、情報処理装置100の起動時にVMM320を実行する。そして、CPU911は、VMM320により指定されたカーネル921を実行する。更に、プログラム実行部200はカーネル921により指定されたドライバ130とアプリケーション180とを実行する。
そして、実施の形態1と同様に、プログラム起動管理部170は、起動されたドライバ130に対してプログラム起動管理リスト(図12)を生成する。この時、プログラム起動管理部170は、起動時間カラム508に各プログラムの起動に要する時間を入力する。
ここで、「OS切替」の起動時間カラム508に示される時間は、コールドスタンバイイメージ部322が、起動中システム321によって実行されている複数のプログラム(例えばドライバ130)と同じ複数のプログラムを所定の実行開始手順にて実行を開始するのに必要な時間である。この時間は、例えば、プログラム起動管理リスト500に予め設定されていてもよい。
図13は、情報処理装置の処理の例を示すフローチャートである。
実施の形態2においても、ドライバ130d「ドライバ4」(図9)に障害が発生したものとして説明を進める。また、プログラム起動管理リスト500は図12に示す例を用い、アプリケーション−プログラム関連性リスト503は図6に示す例を用いる。
実施の形態2も、実施の形態1と同様にドライバ130に障害が発生し、情報処理装置100がドライバ130の復旧を行う例を説明するが、情報処理装置100が復旧を行うプログラムおよび障害が発生するプログラムはドライバ130に限定されず、例えばアプリケーション180であっても良い。
ここでは、実施の形態1と同様に、手段判定部160は、優先再起動プログラムとして「ドライバ2」を抽出する。
そして、手段判定部160は、再起動時間とプログラム起動管理リスト500に示される「OS切替」の起動時間カラム508に示される時間(OS切替時間)とを比較する(図13のS507)。
再起動時間がOS切替時間よりも短い場合(S507で「YES」)、復旧処理管理部140は、実施の形態1と同様に優先再起動プログラムを復旧する(図13のS505)。
図12の例の場合、再起動時間(10ms)がOS切替時間(20ms)よりも短いので、復旧処理管理部140は、「ドライバ4」、「ドライバ2」、「ドライバ3」の順に復旧する。
実施の形態2の情報処理装置100は、動作必須アプリケーションがより早期に復旧可能な方法(優先再起動プログラムの復旧もしくはOS切替)を選択する。その為、実施の形態2の情報処理装置100は、実施の形態1の効果に加え、より早期に動作必須アプリケーションの復旧が可能となる。
そして、実施の形態2の情報処理装置100が優先再起動プログラムとして抽出するプログラムも、ドライバ130に限定されず、例えば優先再起動プログラムとして抽出されるプログラムがアプリケーション180であっても、同様の効果が得られる。また、ドライバ130に障害が発生した場合に限定されず、例えば、アプリケーション180に障害が発生した場合でも同様の効果が得られる。
Claims (7)
- 複数のプログラムを実行するプログラム実行部と、
前記プログラム実行部による前記複数のプログラムの実行中に前記複数のプログラムのうちのいずれかのプログラムに異常が発生した場合に、前記複数のプログラム以外の特定のプログラムが動作中であるか否かを判定し、前記特定のプログラムが動作中である場合に、前記複数のプログラムのうち、異常が発生した異常発生プログラム処理の結果を利用して前記特定のプログラムの処理に利用される処理が行われるプログラムを優先再起動プログラムとして抽出し、抽出した優先再起動プログラムを前記異常発生プログラム以外のプログラムに優先して再起動するプログラム再起動部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記プログラム再起動部は、
前記優先再起動プログラムを、前記複数のプログラムのうち、異常が発生した異常発生プログラムの処理の結果を利用するが前記特定のプログラムの処理に利用される処理が行われないプログラムに優先して再起動することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、更に、
継続して動作することが要求される動作必須プログラムが前記特定のプログラムとして定義されている動作必須プログラム情報を記憶する動作必須プログラム情報記憶部を備え、
前記プログラム再起動部は、
前記動作必須プログラムが動作中であるか否かを判定し、前記動作必須プログラムが動作中である場合に、前記複数のプログラムのうち、異常が発生した異常発生プログラムの処理の結果を利用して前記動作必須プログラムの処理に利用される処理が行われるプログラムを、前記優先再起動プログラムとして抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、更に、
前記特定のプログラムの処理に利用される処理が行われるプログラムがそれぞれ被利用プログラムとして示され、更に、被利用プログラム間の実行順序が示される被利用プログラム情報を記憶する被利用プログラム情報記憶部を備え、
前記プログラム再起動部は、
2つ以上の被利用プログラムを優先再起動プログラムとして抽出した場合に、優先再起動プログラムとして抽出した被利用プログラムのそれぞれを、前記被利用プログラム情報に示される順序で再起動することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、更に、
前記プログラム実行部に代わって前記複数のプログラムを実行することができるプログラム代替実行部を備え、
前記プログラム再起動部は、
前記異常発生プログラムと前記優先再起動プログラムとの再起動に必要な再起動時間と、前記プログラム代替実行部が所定の実行開始手順にて前記複数のプログラムの実行を開始するのに必要なプログラム代替実行開始時間とを比較し、前記再起動時間が前記プログラム代替実行開始時間未満であれば、前記優先再起動プログラムの再起動を行い、前記再起動時間が前記プログラム代替実行開始時間以上であれば、前記プログラム代替実行部に前記複数のプログラムの実行を開始させることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の情報処理装置。 - コンピュータが、複数のプログラムを実行するプログラム実行ステップと、
前記プログラム実行ステップによる前記複数のプログラムの実行中に前記複数のプログラムのうちのいずれかのプログラムに異常が発生した場合に、前記コンピュータが、前記複数のプログラム以外の特定のプログラムが動作中であるか否かを判定し、前記特定のプログラムが動作中である場合に、前記複数のプログラムのうち、異常が発生した異常発生プログラム処理の結果を利用して前記特定のプログラムの処理に利用される処理が行われるプログラムを優先再起動プログラムとして抽出し、抽出した優先再起動プログラムを前記異常発生プログラム以外のプログラムに優先して再起動するプログラム再起動ステップと
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - 複数のプログラムを実行するプログラム実行ステップと、
前記プログラム実行ステップによる前記複数のプログラムの実行中に前記複数のプログラムのうちのいずれかのプログラムに異常が発生した場合に、前記複数のプログラム以外の特定のプログラムが動作中であるか否かを判定し、前記特定のプログラムが動作中である場合に、前記複数のプログラムのうち、異常が発生した異常発生プログラム処理の結果を利用して前記特定のプログラムの処理に利用される処理が行われるプログラムを優先再起動プログラムとして抽出し、抽出した優先再起動プログラムを前記異常発生プログラム以外のプログラムに優先して再起動するプログラム再起動ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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